JPH09193260A - 新しい構造の靴とその製法 - Google Patents

新しい構造の靴とその製法

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JPH09193260A
JPH09193260A JP8007655A JP765596A JPH09193260A JP H09193260 A JPH09193260 A JP H09193260A JP 8007655 A JP8007655 A JP 8007655A JP 765596 A JP765596 A JP 765596A JP H09193260 A JPH09193260 A JP H09193260A
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親一 佐藤
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TRADING POSUTO KK
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Makunarii & Co Kk
TRADING POSUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性があって足当りがよく、かつグッドイ
ヤー・ウエルチ式の構造の靴と同様な重厚感があり風格
の高い靴を提供する。 【解決手段】 内部にスポンジ105cの入ったプラッ
ト式中底105の周縁部が、甲革101a、裏革101
b及びタブラー101cを補強し縫製して完成した製甲
101の裾部の内側に同方向に縫い付けられ、更に細長
い帯状の細革107の下部が先端を合わせて製甲101
の裾部外側全面にプラット式中底105も合わせて縫い
付けられており、下側に折り曲げられた細革107の上
部の下面にクッション109を挟んだ表底110が出し
縫い糸112で固定され、かかとと付属品が取り付けら
れたもので、甲革101aの周囲の細革107部分(コ
バ)に出し縫いの糸目が見える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は靴の構造と製法に関
し、特にグッドイヤー・ウエルト型の靴の構造と製法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられていた靴の構造には、一般
に図3にて示す構成のものが採用されていた。即ち図3
は従来用いられていた各種類の靴の構造の部分断面斜視
図であり、(a)はグッドイヤー・ウエルト式、(b)
はセメント式、(c)はマッケイ式、(d)はステッチ
ダウン式、(e)はカリフォルニア式、(f)はバルカ
ナイズ式の部分断面斜視図である。図3において符号3
01、501、601、701、801、901で示さ
れるものは甲革、302、502、602、702、8
02は裏革、303、503、603はタブラー、30
4、504、604、704は表底、804はプラット
フォーム、305、505、605、705、805、
905は中底、306、506、606は中物、50
7、607、707は敷革、308、708は細革、8
09はプラットフォーム巻革、310はリブ、311は
すくい縫い糸、312、712は出し縫い糸、613は
マッケー縫糸、514は接着剤、915は底ゴム、91
6は金型である(資料:鈴木玲子、新技法シリーズ37
靴をつくる、昭和52年4月、美術出版社)。
【0003】グッドイヤー・ウェルト式は、アメリカの
チャールド・グッドイヤー二世が開発に成功した方式
で、中底305に上面部が取り付けられたT字型のリブ
310の凸部の外面に、甲革301、裏革302及びタ
ブラー303を補強し縫製して作られた製甲(アッパ
ー)の裾部と、帯状の細革308の下部とをすくい縫い
して合体させ、水平に起こした細革308に、中物30
6を挟んだ表底304を出し縫いで固定し、かかとと付
属品を取り付けたもので、甲革301の周囲の細革30
8部分(コバ)に出し縫いの糸目が見える。
【0004】セメント式は製甲と底を糸で縫いつけずに
接着剤514(セメント)で貼り付けてある。製甲、中
底505、表底504がすべて接着されており縫糸がな
い。非常に軽く、返りもよい。
【0005】マッケイ式は、製甲と中底605と表底6
04とを内側で一緒に縫いつけてしまう製法で、軽くソ
フトにできるという特長がある。
【0006】ステッチダウン式は、甲革701を外側に
吊り込み、表底704に張り付け、周囲を出し縫いで縫
いつける製法で、細革708と表底704で甲革701
を挟んで縫いつけることもある。軽くて返りがよく、子
供靴の代表的な製法である。
【0007】カリフォルニア式は、プラット式とも呼ば
れ表にプラットフォーム巻革809を当てて中底805
を製甲に縫いつけプラットフォーム巻革809を折り返
してプラットフォーム804といわれる表底を張り付け
てある。
【0008】バルカナイズ方式は、まだ形をなしていな
い未加硫の合成底材を金型916を用いて底付けの段階
で同時に加熱加硫して成形する製法で、底は合成ゴムと
なるが、金型の形状により、グッドイヤーにもマッケイ
にも見せることができる。図3にはないが、最近はイン
ジェクション式(射出成形法)が増加している。これは
熱可塑性の合成樹脂を金型に射出成形して作る製法で、
カジュアル感覚のサンダルやシューズ等に多く用いられ
ている。
【0009】このように多種の靴の構造と製法がある
が、グッドイヤー・ウエルト式の靴が工程が複雑で資材
も多くかかり高価であるにも関わらず、主に高級な紳士
靴として高く評価されて世界的に広く愛用されている。
【0010】次に、図4によって、従来のグッドイヤー
・ウエルト式の靴の製法を説明する。図4は従来のグッ
ドイヤー・ウエルト式の靴の製法の説明図であり、
(a)は完成した製甲の斜視図、(b)はかかとに入れ
る月型芯の上面図、(c)は爪先部に入れる先芯の上面
図、(d)は木型に被せた製甲の斜視図、(e)はリブ
付き中底の上面図、(f)はリブ付き中底の部分断面斜
視図、(g)はリブ付き中底への製甲の吊り込み状態の
斜視図、(h)は製甲とリブと細革をすくい縫いして細
革を水平に起こす状態の部分断面斜視図、(i)は中底
の下にクッションを入れ合中底を張り付けて細革と合中
底を出し縫いした状態の部分断面斜視図、(j)は合中
底に表底を張り付けた状態の部分断面斜視図、(k)は
合中底を用いず表革を直接細革に出し縫いした状態の部
分断面斜視図である。
【0011】図4中符号401は製甲、402は月型
芯、403は先芯、404は木型、405は中底、40
6はリブ、407は細革、408は合中底、409はク
ッション、410は表底、411はすくい縫い糸、41
2は出し縫い糸である。
【0012】完成した製甲401のかかとに月型芯40
2を、爪先部に先芯403を挿入する(a、b、c)。
【0013】周縁部にT型の革製のリブ406の頂部を
張り付けた硬めの中底405を、木型404の底面にリ
ブが表になるように取付け、木型404の上面に月型芯
402と先芯403を挿入した製甲401を被せる
(d、e、f)。
【0014】木型404の底を上にして製甲401の裾
部をリブ406に重なるように内側に吊り込む(g)。
【0015】製甲401の裾部の外側に細革407を副
え、リブ406と製甲401の裾部と細革407の下部
とをすくい縫い糸411で縫い付け、細革407の上部
を水平方向に起こす(h)。
【0016】中底405と合中底408とに挟まれる空
間にクッション409を挟み、水平に起こした細革40
7の上部と合中底408の周縁部を出し縫い糸412に
より縫いつける(i)。
【0017】合中底408に表底410を張り付け、か
かとを付けグラインダでコバ(表底の周囲の側面)を決
めて仕上げをする(j)。
【0018】また、合中底408を用いないで表底41
0を直接細革407に出し縫い糸412で縫い付け、か
かとを付けグラインダでコバ(表底の周囲の側面)を決
めて仕上げをする製法もある(k)。
【0019】ここで、すくい縫い糸もしくはすくい縫い
とは、JIS9070「工業用ミシンの分類に対する用
語と表示方法」の単環縫(1本針、1本糸)記号C11
に相当する縫方式であり、1本の糸を用い糸孔から出た
環状にした糸の輪の中に次の糸孔から出た環状の糸を次
々にくぐらせて縫う縫方式であり、出し縫い糸もしくは
出し縫いとは、本縫(1本針、2本糸)記号L12に相
当する縫方式であり、両面の2本の糸を被縫製物の間で
からませて縫う縫方式である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】グッドイヤー・ウエル
ト式の構造の靴は上述のように主に高級な紳士靴として
高く評価されて世界的に広く愛用されているが、次のよ
うな問題点がある。
【0021】1.リブを固定して底の形状を整えるため
硬めの中底を用いる必要があり、底の屈曲性が悪い。
【0022】2.中底が厚いので靴が全体として重い。
【0023】3.中底が硬めのため返りが悪く履き慣れ
るまでに日時を要する。
【0024】4.クッションが、硬めの中底を隔てて設
けられているため履いた時のクッション性が悪い。
【0025】5.全体に固く足当りがよくない。
【0026】本発明の目的は、柔軟性があって足当りが
よく、かつグッドイヤー・ウエルト式の構造の靴と同様
な重厚感があり風格の高い靴を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の靴は、製甲と底
部を備えた靴において、底部が、表底と柔軟な中底から
構成され、中底の周縁部が、製甲の裾部全周の内側に端
部を合わせて同方向に袋状に縫い付けられ、細長い帯状
の細革の下部が製甲の裾部全周の外側に端部を合わせて
すくい縫い糸で縫い付けられ、略直角方向に外側に曲げ
られた細革の上部の下面の全周に表底が係着されてい
る。
【0028】また、製甲と底部を備えた靴において、底
部が、表底と合中底と柔軟な中底から構成され、中底の
周縁部が、製甲の裾部全周の内側に端部を合わせて同方
向に袋状に縫い付けられ、細長い帯状の細革の下部が製
甲の裾部全周の外側に端部を合わせてすくい縫い糸で縫
い付けられ、略直角方向に外側に曲げられた細革の上部
の下面の全周に合中底の周縁部が係着され、合中底の下
面に表底が係着されていてもよい。
【0029】さらに、中底が、袋状に周囲を係着され内
部に緩衝材を有する2枚の板状の材料から構成されてい
てもよい。
【0030】本発明の靴の製法は、上述の構造の靴の製
法であって、完成した製甲のかかと部に月型芯を、爪先
部に先芯を挿入する工程と、中底を製甲の裾部全周の内
側に、該中底の周縁部の先端が製甲の裾部の先端と略一
致するように同方向に縫い付ける工程と、製甲の裾部前
周の外面に、細長い帯状の細革を、該細革の下部の先端
が製甲の裾部の先端と略一致するようにすくい縫い糸で
縫い付けて、細革の上部を略直角方向に外側に曲げる工
程と、略直角方向に曲げられた細革の上部の下面の全周
に、中底との間に緩衝材を挟んで、表底を係着する工程
と、表底の下面にかかとを係着し、全体を仕上げる工程
とを有する。
【0031】また、完成した製甲のかかと部に月型芯
を、爪先部に先芯を挿入する工程と、中底を製甲の裾部
全周の内側に、該中底の周縁部の先端が製甲の裾部の先
端と略一致するように同方向に縫い付ける工程と、製甲
の裾部前周の外面に、細長い帯状の細革を、該細革の下
部の先端が製甲の裾部の先端と略一致するようにすくい
縫い糸で縫い付けて、細革の上部を略直角方向に外側に
曲げる工程と、略直角方向に曲げられた細革の上部の下
面の全周に、中底との間に緩衝材を挟んで、底の中間部
材である合中底を係着する工程と、合中底の下面に表底
を係着する工程と、表底の下面にかかとを係着し、全体
を仕上げる工程とを有していてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態
の靴の構造を示す部分断面斜視図であり、図2は本発明
の実施の形態の靴の製法の説明図であり、(a)は完成
した製甲の斜視図、(b)はかかとに入れる月型芯の上
面図、(c)は爪先部に入れる先芯の上面図、(d)は
芯の挿入された製甲の斜視図(e)は中底の上面図、
(f)は中底の部分断面斜視図、(g)は製甲に中底を
縫い付けた状態の部分断面斜視図、(h)は製甲と中底
と細革をすくい縫いして細革を水平に起こす状態の部分
断面斜視図、(i)は中底の下にクッションを入れ合中
底を張り付けて細革と合中底を出し縫いした状態の部分
断面斜視図、(j)は合中底に表底を張り付けた状態の
部分断面斜視図、(k)は合中底を用いず表革を直接細
革に出し縫いした状態の部分断面斜視図である。
【0033】図中の符号101は製甲、102は月型
芯、103は先芯、105は中底、105aは革、10
5bはのび止め材、105cはスポンジ、107は細
革、108は合中底、109はクッション、110は表
底である。
【0034】本実施の形態の靴の構造は、図1に示すよ
うに、内部にスポンジ105cの入った柔軟な中底10
5の周縁部が、甲革101a、裏革101b及びタブラ
ー101cを補強し縫製して完成した製甲101の裾部
の内側に同方向に縫い付けられ、更に細長い帯状の細革
107の下部が先端を合わせて製甲101の裾部外側全
面に中底105も合わせてすくい縫い糸で縫い付けられ
ており、下側に折り曲げられた細革107の上部の下面
にクッション109を挟んだ表底110が出し縫い糸1
12で固定され、かかとと付属品が取り付けられたもの
で、甲革101aの周囲の細革107部分(コバ)に出
し縫いの糸目が見える。
【0035】本図では、細革107に直接表底110が
縫い付けられているが、中間の底となる合中底108を
細革107に縫い付け、合中底108に表底110を張
り付ける構造のものもある。
【0036】次に、図2によって、本発明の実施の態様
の靴の製法を説明する。
【0037】甲革101a、裏革101b及びタブラー
101cを補強し縫製して完成した製甲101のかかと
部に月型芯102を、爪先部に先芯103を挿入する
(a、b、c)。
【0038】袋状に形成された革105aとのび止め材
105bと、その間に充填したスポンジ105cで構成
されたの中底105を製甲101の裾部の内側に、中底
105の周縁部の先端が製甲101の裾部の先端と略一
致するように縫い付ける(d、e、f、g)。
【0039】次に製甲101に木型を入れ、製甲101
の裾部の外面に、細長い帯状の細革107を、細革10
7の下部の先端が製甲101の裾部の先端と略一致する
ようにすくい縫い糸で縫い付け、細革107の上部を水
平方向に起こす(h)。
【0040】中底105と次に取り付ける合中底108
とに挟まれる空間にクッション109を挟み、水平に起
こした細革107の上部と合中底108の周縁部を出し
縫い糸112により縫いつける(i)。
【0041】合中底108に表底110を張り付け、か
かとを付けグラインダでコバ(表底の周囲の側面)を決
めて仕上げをする(j)。
【0042】また、合中底108を用いないで表底11
0を直接細革107にすくい縫いで縫い付け、かかとを
付けグラインダでコバ(表底の周囲の側面)を決めて仕
上げをする製法もある(k)。
【0043】本実施の形態ではグッドイヤー・ウエルト
式に細革107と中底105もしくは合中底108とは
出し縫い糸112で固定されているが、両者が係着でき
れば接着その他の方法で固定しても差し支えない。
【0044】また、中底として袋状に形成された革10
5aとのび止め材105bと、その間に充填したスポン
ジ105cで構成された中底105を用いているが、中
底としての機能を果たせる材料と構造であれば本発明の
目的は達成できる。例えば1枚の薄手の革であっても構
わない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従来のグ
ッドイヤーウエルト式で靴底の屈曲性を悪くしている原
因である硬めの中底を使用しないで軟弱な中底を用いて
すくい縫いで細革を取り付けて細革に靴底を取り付けて
おり、かつ製甲の吊り込みを行なわないため、製甲が柔
軟性を保つので次のような効果を得られた。
【0046】1.中底以外は従来のグッドイヤーウエル
ト式と同一の材料と構造で構成することもできるので、
グッドイヤーウエルト式独特のスタイルと風格を有する
靴を作ることができる。
【0047】2.硬めの中底を使用しないので底の屈曲
性がよくなった。
【0048】3.厚い一体型の中底を使用しないので軽
くなった。
【0049】4.中底が柔軟性を有するので履いたその
日から足に馴染む。
【0050】5.クッション材の入った中底を用いるこ
とができるのでクッション性がよい。
【0051】6.中底の材質や構造を変化させることで
機能を変えることができる。
【0052】7.難しい中底のリブへの製甲の裾部の吊
込み作業の必要がない。
【0053】8.何回でも底の張り替えができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の靴の構造を示す部分断面
斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の靴の製法の説明図であ
る。(a)は完成した製甲の斜視図である。(b)はか
かとに入れる月型芯の上面図である(c)は爪先部に入
れる先芯の上面図である。(d)は芯の挿入された製甲
の斜視図である。(e)は中底の上面図である。(f)
は中底の部分断面斜視図である。(g)は製甲に中底を
縫い付けた状態の部分断面斜視図である。(h)は製甲
と中底と細革をすくい縫いして細革を水平に起こす状態
の部分断面斜視図である。(i)は中底の下にクッショ
ンを入れ合中底を張り付けて細革と合中底を出し縫いし
た状態の部分断面斜視図である。(j)は合中底に表底
を張り付けた状態の部分断面斜視図である。(k)は合
中底を用いず表革を直接細革に出し縫いした状態の部分
断面斜視図である。
【図3】従来用いられていた各種類の靴の構造の部分断
面斜視図である。(a)はグッドイヤー・ウエルト式で
ある。(b)はセメント式である。(c)はマッケイ式
である。(d)はステッチダウン式である。(e)はカ
リフォルニア式である。(f)はバルカナイズ式であ
る。
【図4】従来のグッドイヤー・ウエルト式の靴の製法の
説明図である。(a)は完成した製甲の斜視図である。
(b)はかかとに入れる月型芯の上面図である。(c)
は爪先部に入れる先芯の上面図である。(d)は木型に
被せた製甲の斜視図である。(e)はリブ付き中底の上
面図である。(f)はリブ付き中底の部分断面斜視図で
ある。(g)はリブ付き中底への製甲の吊り込み状態の
斜視図である。(h)は製甲とリブと細革をすくい縫い
して細革を水平に起こす状態の部分断面斜視図である。
(i)は中底の下にクッションを入れ合中底を張り付け
て細革と合中底を出し縫いした状態の部分断面斜視図で
ある。(j)は合中底に表底を張り付けた状態の部分断
面斜視図である。(k)は合中底を用いず表革を直接細
革に出し縫いした状態の部分断面斜視図である。
【符号の説明】
101、401 製甲 102、402 月型芯 103、403 先芯 105、405 中底 105a 革 105b のび止め材 105c スポンジ 107、308、407、708 細革 108、408 合中底 109、409 クッション 110、410 表底 111、411 すくい縫い糸 112、312、412、712 出し縫い糸 301、501、601、701、801、901
甲革 302、502、602、702、802 裏革 303、503、603 タブラー 304、504、604、704 表底 305、505、605、705、805、905
中底 306、506、606 中物 310 リブ 311 すくい縫い糸 406 リブ 514 接着剤 507、607、707 敷革 613 マッケー縫糸 804 プラットフォーム 809 プラットフォーム巻革 915 底ゴム 916 金型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製甲と底部を備えた靴において、 前記底部が、表底と柔軟な中底から構成され、前記中底
    の周縁部が、前記製甲の裾部全周の内側に端部を合わせ
    て同方向に袋状に縫い付けられ、細長い帯状の細革の下
    部が前記製甲の裾部全周の外側に端部を合わせてすくい
    縫い糸で縫い付けられ、略直角方向に外側に曲げられた
    前記細革の上部の下面の全周に前記表底が係着されてい
    ることを特徴とする靴。
  2. 【請求項2】 製甲と底部を備えた靴において、 前記底部が、表底と合中底と柔軟な中底から構成され、
    前記中底の周縁部が、前記製甲の裾部全周の内側に端部
    を合わせて同方向に袋状に縫い付けられ、細長い帯状の
    細革の下部が前記製甲の裾部全周の外側に端部を合わせ
    てすくい縫い糸で縫い付けられ、略直角方向に外側に曲
    げられた前記細革の上部の下面の全周に前記合中底の周
    縁部が係着され、前記合中底の下面に表底が係着されて
    いることを特徴とする靴。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の靴にお
    いて、 前記中底が、袋状に周囲を係着され内部に緩衝材を有す
    る2枚の板状の材料から構成されていることを特徴とす
    る靴。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の構造の靴の製法であっ
    て、 完成した製甲のかかと部に月型芯を、爪先部に先芯を挿
    入する工程と、 中底を前記製甲の裾部全周の内側に、該中底の周縁部の
    先端が前記製甲の裾部の先端と略一致するように同方向
    に縫い付ける工程と、 前記製甲の裾部前周の外面に、細長い帯状の細革を、該
    細革の下部の先端が前記製甲の裾部の先端と略一致する
    ようにすくい縫い糸で縫い付けて、前記細革の上部を略
    直角方向に外側に曲げる工程と、 略直角方向に曲げられた前記細革の上部の下面の全周
    に、前記中底との間に緩衝材を挟んで、表底を係着する
    工程と、 前記表底の下面にかかとを係着し、全体を仕上げる工程
    とを有する靴の製法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の構造の靴の製法であっ
    て、 完成した製甲のかかと部に月型芯を、爪先部に先芯を挿
    入する工程と、 中底を前記製甲の裾部全周の内側に、該中底の周縁部の
    先端が前記製甲の裾部の先端と略一致するように同方向
    に縫い付ける工程と、 前記製甲の裾部前周の外面に、細長い帯状の細革を、該
    細革の下部の先端が前記製甲の裾部の先端と略一致する
    ようにすくい縫い糸で縫い付けて、前記細革の上部を略
    直角方向に外側に曲げる工程と、 略直角方向に曲げられた前記細革の上部の下面の全周
    に、前記中底との間に緩衝材を挟んで、底の中間部材で
    ある合中底を係着する工程と、 前記合中底の下面に表底を係着する工程と、 前記表底の下面にかかとを係着し、全体を仕上げる工程
    とを有する靴の製法。
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