JPH09193237A - 自動車外装部材の製造方法 - Google Patents
自動車外装部材の製造方法Info
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- JPH09193237A JPH09193237A JP372396A JP372396A JPH09193237A JP H09193237 A JPH09193237 A JP H09193237A JP 372396 A JP372396 A JP 372396A JP 372396 A JP372396 A JP 372396A JP H09193237 A JPH09193237 A JP H09193237A
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- olefin polymer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗料の塗布工程がなく、キャスティングシー
トの使用も省略できる技術で、プラスチック製自動車外
装部材を製造する方法の提供。 【解決手段】 熱可塑性フッ素樹脂からなる透明樹脂層
(A)、カルボキシル基、酸無水基、水酸基及びグリシ
ジル基から選ばれた少なくとも一種の官能基を含有する
変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)、カルボキシル基、酸
無水基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた少なくと
も一種の官能基を含有する変性オレフィン重合体層
(C)、着色剤を含有するオレフィン重合体からなる着
色重合体層(D)及びオレフィン重合体からなるバック
アップ層を、この順序に多層共押出成形で積層してシー
トとなし、該シートを熱成形で予備成形して三次元形状
を有する成形体となし、該成形体を射出成形用金型に挿
入した後、該バックアップ層に接してオレフィン重合体
を射出成形することを特徴とする自動車外装部材の製造
方法。
トの使用も省略できる技術で、プラスチック製自動車外
装部材を製造する方法の提供。 【解決手段】 熱可塑性フッ素樹脂からなる透明樹脂層
(A)、カルボキシル基、酸無水基、水酸基及びグリシ
ジル基から選ばれた少なくとも一種の官能基を含有する
変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)、カルボキシル基、酸
無水基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた少なくと
も一種の官能基を含有する変性オレフィン重合体層
(C)、着色剤を含有するオレフィン重合体からなる着
色重合体層(D)及びオレフィン重合体からなるバック
アップ層を、この順序に多層共押出成形で積層してシー
トとなし、該シートを熱成形で予備成形して三次元形状
を有する成形体となし、該成形体を射出成形用金型に挿
入した後、該バックアップ層に接してオレフィン重合体
を射出成形することを特徴とする自動車外装部材の製造
方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の層構成を有
する多層共押出成形シートを使用することによりスプレ
ー塗装工程を省略することができた自動車外装部材の製
造方法に関する。
する多層共押出成形シートを使用することによりスプレ
ー塗装工程を省略することができた自動車外装部材の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バンパ、サイドモール等のプラスチック
製自動車外装部材は、大半が射出成形によって成形され
るが、意匠性や耐傷付性といった観点から殆どの場合ア
クリル−メラミン系又はアクリル−イソシアネート系の
熱硬化性樹脂塗料を成形体にスプレー塗装した後、焼付
けによって架橋させる方法で塗装が施されている。すな
わち、プラスチック射出成形体をわざわざ塗装設備で数
段階に及ぶ工程を経て塗料を塗布した後、乾燥設備で乾
燥させるので、塗装は費用がかかり、かつ、乾燥時の揮
発性有機溶剤排出という環境保護上の懸念があると言っ
た問題があった。近年、この様な問題を解決又は軽減す
る種々の検討がなされており、例えば、合成樹脂製キャ
スティングシート上に透明層、色塗層及び接着層を塗布
したものにバックアップシートをラミネートして得られ
る複合ペイントコートを予備成形した後、これを金型に
挿入して合成樹脂を射出成形する方法が提案されている
(特表平2−503077号公報)。
製自動車外装部材は、大半が射出成形によって成形され
るが、意匠性や耐傷付性といった観点から殆どの場合ア
クリル−メラミン系又はアクリル−イソシアネート系の
熱硬化性樹脂塗料を成形体にスプレー塗装した後、焼付
けによって架橋させる方法で塗装が施されている。すな
わち、プラスチック射出成形体をわざわざ塗装設備で数
段階に及ぶ工程を経て塗料を塗布した後、乾燥設備で乾
燥させるので、塗装は費用がかかり、かつ、乾燥時の揮
発性有機溶剤排出という環境保護上の懸念があると言っ
た問題があった。近年、この様な問題を解決又は軽減す
る種々の検討がなされており、例えば、合成樹脂製キャ
スティングシート上に透明層、色塗層及び接着層を塗布
したものにバックアップシートをラミネートして得られ
る複合ペイントコートを予備成形した後、これを金型に
挿入して合成樹脂を射出成形する方法が提案されている
(特表平2−503077号公報)。
【0003】しかしながら、この方法では、複合ペイン
トコートを製造する工程において揮発性有機溶剤を使用
するため環境保護の問題点は十分に解決されていないば
かりか、キャスティングシート上へ数段階の塗布を行っ
たり、また、キャスティングシートを剥離したりする工
程を要し、煩雑であると言った欠点を有している。
トコートを製造する工程において揮発性有機溶剤を使用
するため環境保護の問題点は十分に解決されていないば
かりか、キャスティングシート上へ数段階の塗布を行っ
たり、また、キャスティングシートを剥離したりする工
程を要し、煩雑であると言った欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の欠点を改良して、塗料の塗布工程がなく、
キャスティングシートの使用も省略できる技術で、プラ
スチック製自動車外装部材を製造する方法を提供するこ
とにある。
る従来技術の欠点を改良して、塗料の塗布工程がなく、
キャスティングシートの使用も省略できる技術で、プラ
スチック製自動車外装部材を製造する方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討の結果、特定の層構成を有す
る多層共押出成形シートを使用することにより上記目的
が達成されることを見出して本発明を完成した。
を解決するために鋭意検討の結果、特定の層構成を有す
る多層共押出成形シートを使用することにより上記目的
が達成されることを見出して本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、熱可塑性フッ素樹脂
からなる透明樹脂層(A)、カルボキシル基、酸無水
基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた少なくとも一
種の官能基を含有する変性熱可塑性フッ素樹脂層
(B)、カルボキシル基、酸無水基、水酸基及びグリシ
ジル基から選ばれた少なくとも一種の官能基を含有する
変性オレフィン重合体層(C)、着色剤を含有するオレ
フィン重合体からなる着色重合体層(D)及びオレフィ
ン重合体からなるバックアップ層を、この順序に多層共
押出成形で積層してシートとなし、該シートを熱成形で
予備成形して三次元形状を有する成形体となし、該成形
体を射出成形用金型に挿入した後、該バックアップ層に
接してオレフィン重合体を射出成形することを特徴とす
る自動車外装部材の製造方法である。
からなる透明樹脂層(A)、カルボキシル基、酸無水
基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた少なくとも一
種の官能基を含有する変性熱可塑性フッ素樹脂層
(B)、カルボキシル基、酸無水基、水酸基及びグリシ
ジル基から選ばれた少なくとも一種の官能基を含有する
変性オレフィン重合体層(C)、着色剤を含有するオレ
フィン重合体からなる着色重合体層(D)及びオレフィ
ン重合体からなるバックアップ層を、この順序に多層共
押出成形で積層してシートとなし、該シートを熱成形で
予備成形して三次元形状を有する成形体となし、該成形
体を射出成形用金型に挿入した後、該バックアップ層に
接してオレフィン重合体を射出成形することを特徴とす
る自動車外装部材の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】多層共押出積層シートの各層構成成分 1.透明樹脂層(A) 本発明で使用する上記多層共押出積層シートの1構成層
である透明樹脂層(A)は、熱可塑性フッ素樹脂からな
るものである。熱可塑性フッ素樹脂としては、例えば、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン
共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体等の市販のものが適宜使
用されるが、中でもポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニ
リデンが好ましい。なお、これら熱可塑性フッ素樹脂
は、透明性や成形性が著しく阻害されない限り、これと
相溶性のある他の重合体、例えばポリメチルメタクリレ
ート等や添加剤が配合されるのを排除しない。また、2
種以上の樹脂を併用もできる。
である透明樹脂層(A)は、熱可塑性フッ素樹脂からな
るものである。熱可塑性フッ素樹脂としては、例えば、
ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチ
レン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン
共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体等の市販のものが適宜使
用されるが、中でもポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニ
リデンが好ましい。なお、これら熱可塑性フッ素樹脂
は、透明性や成形性が著しく阻害されない限り、これと
相溶性のある他の重合体、例えばポリメチルメタクリレ
ート等や添加剤が配合されるのを排除しない。また、2
種以上の樹脂を併用もできる。
【0008】2.変性熱可塑性フッ素樹脂層(B) 本発明で使用する上記多層共押出積層シートの1構成層
である変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)は、カルボキシ
ル基、酸無水基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた
少なくとも一種の官能基を含有する変性熱可塑性フッ素
樹脂からなるものである。ここで、変性に用いられる熱
可塑性フッ素樹脂としては、上記透明樹脂層(A)で挙
げたものが適宜使用されるが、中でもポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデンが好ましい。なお、これら熱
可塑性フッ素樹脂は、接着性や物性、成形性が著しく阻
害されない限り、他の重合体、例えばポリメチルメタク
リレート等や添加剤、充填材等が配合されるのを排除し
ない。また、2種以上の樹脂を併用もできる。
である変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)は、カルボキシ
ル基、酸無水基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた
少なくとも一種の官能基を含有する変性熱可塑性フッ素
樹脂からなるものである。ここで、変性に用いられる熱
可塑性フッ素樹脂としては、上記透明樹脂層(A)で挙
げたものが適宜使用されるが、中でもポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデンが好ましい。なお、これら熱
可塑性フッ素樹脂は、接着性や物性、成形性が著しく阻
害されない限り、他の重合体、例えばポリメチルメタク
リレート等や添加剤、充填材等が配合されるのを排除し
ない。また、2種以上の樹脂を併用もできる。
【0009】この様な熱可塑性フッ素樹脂に上記官能基
を含有せしめる方法としては、(1)熱可塑性フッ素樹
脂との相溶性を有し、かつ、官能基を有する熱可塑性樹
脂をブレンドする方法、(2)官能基を有する重合性モ
ノマーと、熱可塑性フッ素樹脂とをグラフト反応条件に
付する方法、(3)官能基を有する重合性モノマーと、
重合性フッ素含有モノマーとをブロック又はランダム共
重合する方法、(4)熱可塑性フッ素樹脂内に存在する
反応性基と、官能基を有する化合物又は反応により官能
基を生成する化合物とを反応させる方法 (5)酸化、加水分解、熱分解等により官能基を導入す
る方法等の方法があるが、中でも(1)の方法が最も簡
便で好ましい。
を含有せしめる方法としては、(1)熱可塑性フッ素樹
脂との相溶性を有し、かつ、官能基を有する熱可塑性樹
脂をブレンドする方法、(2)官能基を有する重合性モ
ノマーと、熱可塑性フッ素樹脂とをグラフト反応条件に
付する方法、(3)官能基を有する重合性モノマーと、
重合性フッ素含有モノマーとをブロック又はランダム共
重合する方法、(4)熱可塑性フッ素樹脂内に存在する
反応性基と、官能基を有する化合物又は反応により官能
基を生成する化合物とを反応させる方法 (5)酸化、加水分解、熱分解等により官能基を導入す
る方法等の方法があるが、中でも(1)の方法が最も簡
便で好ましい。
【0010】(1)の方法において、熱可塑性フッ素樹
脂との相溶性を有し、かつ、官能基を有する熱可塑性樹
脂としては、好適にはカルボキシル基、酸無水基、水酸
基及び/又はグリシジル基を有するアクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸エステル系又はメタクリル酸エステ
ル系のモノマーの単独又は共重合体を使用することがで
き、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリ
ル酸メチル−メタクリル酸共重合体、メタクリル酸メチ
ル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−メタク
リル酸共重合体、ポリアクリル酸ヒドロキシエチル、ポ
リメタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸−アクリ
ル酸ヒドロキシエチル共重合体、アクリル酸−メタクリ
ル酸ヒドロキシエチル共重合体、メタクリル酸−アクリ
ル酸ヒドロキシエチル共重合体、メタクリル酸メチル−
メタクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、ポリアクリル
酸グリシジル、ポリメタクリル酸グリシジル、アクリル
酸−アクリル酸グリシジル共重合体、アクリル酸−メタ
クリル酸グリシジル共重合体、メタクリル酸メチル−ア
クリル酸グリシジル共重合体、メタクリル酸メチル−メ
タクリル酸グリシジル共重合体等を挙げることができ
る。
脂との相溶性を有し、かつ、官能基を有する熱可塑性樹
脂としては、好適にはカルボキシル基、酸無水基、水酸
基及び/又はグリシジル基を有するアクリル酸、メタク
リル酸、アクリル酸エステル系又はメタクリル酸エステ
ル系のモノマーの単独又は共重合体を使用することがで
き、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリ
ル酸メチル−メタクリル酸共重合体、メタクリル酸メチ
ル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル−メタク
リル酸共重合体、ポリアクリル酸ヒドロキシエチル、ポ
リメタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸−アクリ
ル酸ヒドロキシエチル共重合体、アクリル酸−メタクリ
ル酸ヒドロキシエチル共重合体、メタクリル酸−アクリ
ル酸ヒドロキシエチル共重合体、メタクリル酸メチル−
メタクリル酸ヒドロキシエチル共重合体、ポリアクリル
酸グリシジル、ポリメタクリル酸グリシジル、アクリル
酸−アクリル酸グリシジル共重合体、アクリル酸−メタ
クリル酸グリシジル共重合体、メタクリル酸メチル−ア
クリル酸グリシジル共重合体、メタクリル酸メチル−メ
タクリル酸グリシジル共重合体等を挙げることができ
る。
【0011】また、(2)、(3)の方法において、官
能基を有する重合性モノマーとしては、官能基がカルボ
キシル基又は酸無水基の場合、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ハイミック酸又は
これらの無水物等があり(中でも接着性の点で好ましい
のはアクリル酸、無水マレイン酸)、官能基が水酸基の
場合、例えばポリ酢酸ビニル、ポリプロピオン酸ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル等のビニルエステル重合体の
鹸化物や、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボ
ン酸と2価のアルコールとのモノエステル等の不飽和ア
ルコールを単独重合又は他の重合性モノマーと共重合し
た不飽和アルコール重合体等があり、官能基がグリシジ
ル基の場合、例えばアクリル酸グリシジル、メタクリル
酸グリシジル、エチルアクリル酸グリシジル、イタコン
酸グリシジル等(中でも反応性の点で好ましいのはアク
リル酸グリシジル)がある。また、重合性フッ素含有モ
ノマーとしては、熱可塑性フッ素樹脂を構成可能な単位
である重合性フッ素含有モノマーの中から適宜選んで使
用することができる。
能基を有する重合性モノマーとしては、官能基がカルボ
キシル基又は酸無水基の場合、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ハイミック酸又は
これらの無水物等があり(中でも接着性の点で好ましい
のはアクリル酸、無水マレイン酸)、官能基が水酸基の
場合、例えばポリ酢酸ビニル、ポリプロピオン酸ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル等のビニルエステル重合体の
鹸化物や、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボ
ン酸と2価のアルコールとのモノエステル等の不飽和ア
ルコールを単独重合又は他の重合性モノマーと共重合し
た不飽和アルコール重合体等があり、官能基がグリシジ
ル基の場合、例えばアクリル酸グリシジル、メタクリル
酸グリシジル、エチルアクリル酸グリシジル、イタコン
酸グリシジル等(中でも反応性の点で好ましいのはアク
リル酸グリシジル)がある。また、重合性フッ素含有モ
ノマーとしては、熱可塑性フッ素樹脂を構成可能な単位
である重合性フッ素含有モノマーの中から適宜選んで使
用することができる。
【0012】この様な方法で得られる変性熱可塑性フッ
素樹脂において、含有される該官能基の含量は、接着性
の点から0.001モル/100g以上必要であり、一
方、成形性、耐衝撃性−剛性バランス等の物性、同種の
未変性樹脂との相溶性の点から0.3モル/100g未
満が好適であり、中でも0.005〜0.2モル/10
0g、特に0.01〜0.1モル/100gが好まし
い。
素樹脂において、含有される該官能基の含量は、接着性
の点から0.001モル/100g以上必要であり、一
方、成形性、耐衝撃性−剛性バランス等の物性、同種の
未変性樹脂との相溶性の点から0.3モル/100g未
満が好適であり、中でも0.005〜0.2モル/10
0g、特に0.01〜0.1モル/100gが好まし
い。
【0013】3.変性オレフィン重合体層(C) 本発明で使用する上記多層共押出積層シートの1構成層
である変性オレフィン重合体層(C)は、カルボキシル
基、酸無水基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた少
なくとも一種の官能基を含有する変性オレフィン重合体
からなるものである。ここで、変性に用いられるオレフ
ィン重合体としては、エチレン、プロピレン、ブテン、
ペンテン、ヘキセン、オクテン、デセン、3−メチルブ
テン、4−メチルペンテン等のα−オレフィンの単独重
合体又は共重合体の外に、これらα−オレフィンを主成
分とし他の重合性モノマー(例えばジオレフィン、不飽
和カルボン酸又はその誘導体、ビニルエステル、芳香族
ビニル等)を従成分とするブロック、ランダム又はグラ
フト共重合体が好適に使用される。具体的には例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エ
チレン−3−メチルブテン共重合体、エチレン−4−メ
チルペンテン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、
エチレン−ブタジエン共重合体、プロピレン−ブタジエ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体等を挙げることができる。これらの中で、特に結
晶性の樹脂状のものが好ましい。好ましい種類として
は、エチレン重合体樹脂、プロピレン重合体樹脂であ
る。なお、これらオレフィン重合体は、接着性や物性、
成形性が著しく阻害されない限り、これと相溶性のある
他の重合体や添加剤、充填材、顔料等が配合されるのを
排除しない。また、これら重合体は2種以上を併用する
こともできる。
である変性オレフィン重合体層(C)は、カルボキシル
基、酸無水基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた少
なくとも一種の官能基を含有する変性オレフィン重合体
からなるものである。ここで、変性に用いられるオレフ
ィン重合体としては、エチレン、プロピレン、ブテン、
ペンテン、ヘキセン、オクテン、デセン、3−メチルブ
テン、4−メチルペンテン等のα−オレフィンの単独重
合体又は共重合体の外に、これらα−オレフィンを主成
分とし他の重合性モノマー(例えばジオレフィン、不飽
和カルボン酸又はその誘導体、ビニルエステル、芳香族
ビニル等)を従成分とするブロック、ランダム又はグラ
フト共重合体が好適に使用される。具体的には例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エ
チレン−3−メチルブテン共重合体、エチレン−4−メ
チルペンテン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、
エチレン−ブタジエン共重合体、プロピレン−ブタジエ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体等を挙げることができる。これらの中で、特に結
晶性の樹脂状のものが好ましい。好ましい種類として
は、エチレン重合体樹脂、プロピレン重合体樹脂であ
る。なお、これらオレフィン重合体は、接着性や物性、
成形性が著しく阻害されない限り、これと相溶性のある
他の重合体や添加剤、充填材、顔料等が配合されるのを
排除しない。また、これら重合体は2種以上を併用する
こともできる。
【0014】この様なオレフィン重合体に上記官能基を
含有せしめる方法としては、(1)オレフィン重合体と
の相溶性を有し、かつ、官能基を有する熱可塑性樹脂を
ブレンドする方法、(2)官能基を有する重合性モノマ
ーと、オレフィン重合体とをグラフト反応条件に付する
方法、(3)官能基を有する重合性モノマーと、α−オ
レフィンとをブロック又はランダム共重合する方法、
(4)オレフィン重合体内に存在する反応性基と、官能
基を有する化合物又は反応により官能基を生成する化合
物とを反応させる方法 (5)酸化、加水分解、熱分解等により官能基を導入す
る方法等の方法があるが、中でも(2)及び(3)の方
法が重合体の物性を損なわない点で最も好ましい。
含有せしめる方法としては、(1)オレフィン重合体と
の相溶性を有し、かつ、官能基を有する熱可塑性樹脂を
ブレンドする方法、(2)官能基を有する重合性モノマ
ーと、オレフィン重合体とをグラフト反応条件に付する
方法、(3)官能基を有する重合性モノマーと、α−オ
レフィンとをブロック又はランダム共重合する方法、
(4)オレフィン重合体内に存在する反応性基と、官能
基を有する化合物又は反応により官能基を生成する化合
物とを反応させる方法 (5)酸化、加水分解、熱分解等により官能基を導入す
る方法等の方法があるが、中でも(2)及び(3)の方
法が重合体の物性を損なわない点で最も好ましい。
【0015】この様な方法で得られる変性オレフィン重
合体において、含有される該官能基の含量は、接着性の
点から0.001モル/100g以上必要であり、一
方、成形性、耐衝撃性−剛性バランス等の物性、同種の
未変性樹脂との相溶性の点から0.3モル/100g未
満が好適であり、中でも0.005〜0.2モル/10
0g、特に0.01〜0.1モル/100gが好まし
い。
合体において、含有される該官能基の含量は、接着性の
点から0.001モル/100g以上必要であり、一
方、成形性、耐衝撃性−剛性バランス等の物性、同種の
未変性樹脂との相溶性の点から0.3モル/100g未
満が好適であり、中でも0.005〜0.2モル/10
0g、特に0.01〜0.1モル/100gが好まし
い。
【0016】変性オレフィン重合体層(C)について
は、特に、前記の変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)との
関係において、変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)が含有
する官能基がグリシジル基であり、かつ、変性オレフィ
ン重合体層(C)が含有する官能基がカルボキシル基又
は酸無水基である場合が好ましい。
は、特に、前記の変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)との
関係において、変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)が含有
する官能基がグリシジル基であり、かつ、変性オレフィ
ン重合体層(C)が含有する官能基がカルボキシル基又
は酸無水基である場合が好ましい。
【0017】4.着色重合体層(D) 本発明で使用する上記多層共押出積層シートの1構成層
である着色重合体層(D)は、オレフィン重合体に通常
用いられる着色剤(顔料等)を配合した組成物からなる
ものである。ここで、オレフィン重合体としては、上記
の変性オレフィン重合体において変性に用いられるオレ
フィン重合体の中から適宜選んで使用することができる
が、中でも特に結晶性の樹脂状のものが好ましい。好ま
しい種類としては、エチレン重合体樹脂、プロピレン重
合体樹脂である。なお、オレフィン重合体は、着色性や
物性、成形性が著しく阻害されない限り、他の重合体や
添加剤、充填材等が配合されるのを排除しない。また、
これら重合体は2種以上を併用することもできる。着色
剤としては、例えばアゾ系顔料、アンスラキノン系顔
料、キナクリドン系顔料、フタロシアニン系顔料、ペリ
レン系顔料、ペリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、キ
ノフタロン系顔料等の有機顔料;酸化チタン、ベンガ
ラ、群青、黄鉛、クロムパーミリオン、複合酸化物系顔
料等の無機顔料等を挙げることができる。オレフィン重
合体に配合される着色剤の添加量は、意匠性や重合体物
性維持の点から通常0.1〜20重量%、好ましくは
0.5〜10重量%である。
である着色重合体層(D)は、オレフィン重合体に通常
用いられる着色剤(顔料等)を配合した組成物からなる
ものである。ここで、オレフィン重合体としては、上記
の変性オレフィン重合体において変性に用いられるオレ
フィン重合体の中から適宜選んで使用することができる
が、中でも特に結晶性の樹脂状のものが好ましい。好ま
しい種類としては、エチレン重合体樹脂、プロピレン重
合体樹脂である。なお、オレフィン重合体は、着色性や
物性、成形性が著しく阻害されない限り、他の重合体や
添加剤、充填材等が配合されるのを排除しない。また、
これら重合体は2種以上を併用することもできる。着色
剤としては、例えばアゾ系顔料、アンスラキノン系顔
料、キナクリドン系顔料、フタロシアニン系顔料、ペリ
レン系顔料、ペリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、キ
ノフタロン系顔料等の有機顔料;酸化チタン、ベンガ
ラ、群青、黄鉛、クロムパーミリオン、複合酸化物系顔
料等の無機顔料等を挙げることができる。オレフィン重
合体に配合される着色剤の添加量は、意匠性や重合体物
性維持の点から通常0.1〜20重量%、好ましくは
0.5〜10重量%である。
【0018】5.バックアップ層 本発明で使用する上記多層共押出積層シートの1構成層
であるバックアップ層は、オレフィン重合体からなるも
のである。ここで、オレフィン重合体としては、上記の
変性オレフィン重合体において変性に用いられるオレフ
ィン重合体の中から適宜選んで使用することができる
が、中でも特に結晶性の樹脂状のものが好ましい。好ま
しい種類としては、エチレン重合体樹脂、プロピレン重
合体樹脂である。なお、オレフィン重合体は、物性や成
形性が著しく阻害されない限り、他の重合体や添加剤、
充填材等が配合されるのを排除しない。また、これら重
合体は2種以上を併用することもできる。
であるバックアップ層は、オレフィン重合体からなるも
のである。ここで、オレフィン重合体としては、上記の
変性オレフィン重合体において変性に用いられるオレフ
ィン重合体の中から適宜選んで使用することができる
が、中でも特に結晶性の樹脂状のものが好ましい。好ま
しい種類としては、エチレン重合体樹脂、プロピレン重
合体樹脂である。なお、オレフィン重合体は、物性や成
形性が著しく阻害されない限り、他の重合体や添加剤、
充填材等が配合されるのを排除しない。また、これら重
合体は2種以上を併用することもできる。
【0019】多層共押出積層シートの製造 本発明においては、上記の各層を構成する材料を用いて
共押出にて成形することにより上記(A)層、(B)
層、(C)層、(D)層及びバックアップ層の順序で積
層して積層シートを製造する。共押出成形においては、
通常、各層を構成する材料を各押出機により溶融混練
し、フィードブロックを用いて各層を逐次積層した後、
Tダイより押し出して成形ロール等により冷却、固化
し、巻取機を用いて積層シートを巻き取る方法が採られ
る。成形時のフィードブロック及びTダイの温度は、各
層を構成する材料を均一に溶融させるため各材料の融点
以上で且つ成形時の材料の熱劣化を抑制するため各材料
の融点プラス80℃より低い温度であることが好まし
い。各層の厚みについては、透明樹脂層の(A)層は自
動車外装部材に要求される表面の透明感を付与するため
に10〜300μmの範囲が好ましく、接着樹脂層の
(B)層及び接着重合体層の(C)層は透明樹脂層と着
色重合体層との間に必要な接着性を得るために各々5〜
100μmづつの範囲であることが好ましく、着色重合
体層(D)層は自動車外装部材として必要な色彩を創出
するために50〜500μmの範囲であることが好まし
い。また、バックアップ層はこの積層シートの後記熱成
形時の形状保持及び射出成形時の射出圧力による破壊を
抑制するために100〜1000μmの範囲であること
が好ましい。
共押出にて成形することにより上記(A)層、(B)
層、(C)層、(D)層及びバックアップ層の順序で積
層して積層シートを製造する。共押出成形においては、
通常、各層を構成する材料を各押出機により溶融混練
し、フィードブロックを用いて各層を逐次積層した後、
Tダイより押し出して成形ロール等により冷却、固化
し、巻取機を用いて積層シートを巻き取る方法が採られ
る。成形時のフィードブロック及びTダイの温度は、各
層を構成する材料を均一に溶融させるため各材料の融点
以上で且つ成形時の材料の熱劣化を抑制するため各材料
の融点プラス80℃より低い温度であることが好まし
い。各層の厚みについては、透明樹脂層の(A)層は自
動車外装部材に要求される表面の透明感を付与するため
に10〜300μmの範囲が好ましく、接着樹脂層の
(B)層及び接着重合体層の(C)層は透明樹脂層と着
色重合体層との間に必要な接着性を得るために各々5〜
100μmづつの範囲であることが好ましく、着色重合
体層(D)層は自動車外装部材として必要な色彩を創出
するために50〜500μmの範囲であることが好まし
い。また、バックアップ層はこの積層シートの後記熱成
形時の形状保持及び射出成形時の射出圧力による破壊を
抑制するために100〜1000μmの範囲であること
が好ましい。
【0020】熱成形による予備成形 この様にして得られる積層シートは、次に、熱成形によ
り予備成形されて三次元形状を有する成形体とされる。
熱成形としては、真空成形、圧空成形、真空圧空成形等
の成形手段が好適に採られるが、特に真空成形が簡便で
好ましい。真空成形では、例えば上記の多層共押出積層
シートを両面から遠赤外線セラミックヒータを用いて加
熱した後、金型を上下左右に移動させ、該加熱積層シー
トの一部を金型に接触させ、該積層シートと金型の間に
出来た空気を真空引きすることにより該積層シート面を
金型に密着させて賦形し、扇風機、送風機等による強制
冷却法により冷却固化を行う方法が好適である。ここ
で、真空引きする際の該積層シートの表面温度は、各層
を構成する樹脂又は重合体の融点より50℃低い温度以
上かつ融点より50℃高い温度以下の範囲とすることが
好ましい。
り予備成形されて三次元形状を有する成形体とされる。
熱成形としては、真空成形、圧空成形、真空圧空成形等
の成形手段が好適に採られるが、特に真空成形が簡便で
好ましい。真空成形では、例えば上記の多層共押出積層
シートを両面から遠赤外線セラミックヒータを用いて加
熱した後、金型を上下左右に移動させ、該加熱積層シー
トの一部を金型に接触させ、該積層シートと金型の間に
出来た空気を真空引きすることにより該積層シート面を
金型に密着させて賦形し、扇風機、送風機等による強制
冷却法により冷却固化を行う方法が好適である。ここ
で、真空引きする際の該積層シートの表面温度は、各層
を構成する樹脂又は重合体の融点より50℃低い温度以
上かつ融点より50℃高い温度以下の範囲とすることが
好ましい。
【0021】これらのプロセスにはバッチ式又は連続式
があり、さらに加熱、熱成形とトリミング工程を全て1
箇所で行う方式とクランプ等の搬送装置により該積層シ
ートを移動させながらこれら一連の工程を行う方式とが
あり、何れの方式をも用いることができる。また、良好
な大型真空成形品を得る為には、該積層シートの一部を
金型に接触させる前に、金型に接触する方向から空気を
吹き付けて該加熱積層シートを半球状に膨らませながら
金型を移動させ、該積層シートの一部を金型に接触させ
る工程を、上記工程に加えるのが好ましい。
があり、さらに加熱、熱成形とトリミング工程を全て1
箇所で行う方式とクランプ等の搬送装置により該積層シ
ートを移動させながらこれら一連の工程を行う方式とが
あり、何れの方式をも用いることができる。また、良好
な大型真空成形品を得る為には、該積層シートの一部を
金型に接触させる前に、金型に接触する方向から空気を
吹き付けて該加熱積層シートを半球状に膨らませながら
金型を移動させ、該積層シートの一部を金型に接触させ
る工程を、上記工程に加えるのが好ましい。
【0022】予備成形体へのオレフィン重合体の射出成
形 次に、射出成形は、上記の様にして多層共押出積層シー
トを熱成形により予備成形して得られる成形体の形状と
同じ形状で、かつ表面欠陥のない硬質で高光沢の、高度
に研磨した表面を持つキャビティーを有する一対の射出
成形用金型に該予備成形体を挿入した後、金型を閉じて
該予備成形体のバックアップ層に接してオレフィン重合
体を射出成形する為の成形空間を形成し、該バックアッ
プ層の反対側の透明層に接触しない様にして該成形空間
にオレフィン重合体を射出成形する方法で行われる。こ
こで使用されるオレフィン重合体としては、前記バック
アップ層で使用されるオレフィン重合体の中から適宜選
んで使用され得るが、中でも特に結晶性の樹脂状のもの
が好ましい。好ましい種類としては、エチレン重合体樹
脂、プロピレン重合体樹脂である。なお、オレフィン重
合体は、物性や成形性が著しく阻害されない限り、他の
重合体や添加剤、充填材等が配合されるのを排除しな
い。なお、これら重合体は2種以上を併用することもで
きる。また、この射出成形は、通常の射出成形機を用い
て、180〜250℃、好ましくは200〜230℃の
混練物温度、100〜2000kg/cm2 、好ましく
は500〜1500kg/cm2 の射出圧力で行われ
る。さらに、射出圧力により該予備成形体がずれない様
に、これを金型キャビティーに挿入した後、減圧吸引や
スライドコア等により該予備成形体を金型キャビティー
に固定する方が好ましい。
形 次に、射出成形は、上記の様にして多層共押出積層シー
トを熱成形により予備成形して得られる成形体の形状と
同じ形状で、かつ表面欠陥のない硬質で高光沢の、高度
に研磨した表面を持つキャビティーを有する一対の射出
成形用金型に該予備成形体を挿入した後、金型を閉じて
該予備成形体のバックアップ層に接してオレフィン重合
体を射出成形する為の成形空間を形成し、該バックアッ
プ層の反対側の透明層に接触しない様にして該成形空間
にオレフィン重合体を射出成形する方法で行われる。こ
こで使用されるオレフィン重合体としては、前記バック
アップ層で使用されるオレフィン重合体の中から適宜選
んで使用され得るが、中でも特に結晶性の樹脂状のもの
が好ましい。好ましい種類としては、エチレン重合体樹
脂、プロピレン重合体樹脂である。なお、オレフィン重
合体は、物性や成形性が著しく阻害されない限り、他の
重合体や添加剤、充填材等が配合されるのを排除しな
い。なお、これら重合体は2種以上を併用することもで
きる。また、この射出成形は、通常の射出成形機を用い
て、180〜250℃、好ましくは200〜230℃の
混練物温度、100〜2000kg/cm2 、好ましく
は500〜1500kg/cm2 の射出圧力で行われ
る。さらに、射出圧力により該予備成形体がずれない様
に、これを金型キャビティーに挿入した後、減圧吸引や
スライドコア等により該予備成形体を金型キャビティー
に固定する方が好ましい。
【0023】
【実施例】以下、具体例をもって本発明をさらに説明す
る。評価方法 (1)光沢:JIS−K7105に準拠して角度60度
における入射光の正反射率により評価した。 (2)密着性:積層成形体を1cm幅で短冊状に切取
り、変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)と変性オレフィン
重合体層(C)との間の一部を剥離した後、インストロ
ン型試験機を用いて速度50mm/分にて剥離強度を測
定した。 (3)促進耐候性:ブラックパネル温度63℃サンシャ
インカーボンアーク燈式ウェザオメータ(JIS−B7
753準拠)にて積層成形体を1000時間暴露した
後、その光沢及び色相の変化を評価した。
る。評価方法 (1)光沢:JIS−K7105に準拠して角度60度
における入射光の正反射率により評価した。 (2)密着性:積層成形体を1cm幅で短冊状に切取
り、変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)と変性オレフィン
重合体層(C)との間の一部を剥離した後、インストロ
ン型試験機を用いて速度50mm/分にて剥離強度を測
定した。 (3)促進耐候性:ブラックパネル温度63℃サンシャ
インカーボンアーク燈式ウェザオメータ(JIS−B7
753準拠)にて積層成形体を1000時間暴露した
後、その光沢及び色相の変化を評価した。
【0024】実施例1 (1) 下記の各材料をそれぞれ単軸押出機5台を用い
て溶融し、フィードブロックにより各層を逐次積層して
Tダイから押し出し、3本ロールにより冷却賦形して多
層共押出積層シートを作成した。その際のフィードブロ
ック及びTダイの温度は230℃に設定した。得られた
積層シートの各層の厚みは、透明樹脂層(A)100μ
m、変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)50μm、変性オ
レフィン重合体層(C)50μm、着色重合体層(D)
200μm、バックアップ層300μmであった。
て溶融し、フィードブロックにより各層を逐次積層して
Tダイから押し出し、3本ロールにより冷却賦形して多
層共押出積層シートを作成した。その際のフィードブロ
ック及びTダイの温度は230℃に設定した。得られた
積層シートの各層の厚みは、透明樹脂層(A)100μ
m、変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)50μm、変性オ
レフィン重合体層(C)50μm、着色重合体層(D)
200μm、バックアップ層300μmであった。
【0025】(材料) 透明樹脂層(A):アトケムジャパン社製ポリフッ化ビ
ニリデン、商品名「カイナー720」(PVDF)。 変性熱可塑性フッ素樹脂層(B):「カイナー720」
80重量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸グリ
シジル共重合体(MMA−GMA共重合体、GMA含量
0.35モル/100g)20重量部をブレンドし、2
10℃にて溶融混練して得られた変性熱可塑性フッ素樹
脂(GMA変性PVDF)。 変性オレフィン重合体層(C):無水マレイン酸基含量
0.016モル/100g、MFR1.0g/10分の
無水マレイン酸変性ポリプロピレン(MN変性PP)。 着色重合体層(D):MFR1.0g/10分のポリプ
ロピレン100重量部にICI社製酸化チタン、商品名
「RTC30」を2重量部添加して210℃にて溶融混
練して得られた白色ポリプロピレン(白色PP)。 バックアップ層:MFR1.0g/10分のポリプロピ
レン(PP)。
ニリデン、商品名「カイナー720」(PVDF)。 変性熱可塑性フッ素樹脂層(B):「カイナー720」
80重量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸グリ
シジル共重合体(MMA−GMA共重合体、GMA含量
0.35モル/100g)20重量部をブレンドし、2
10℃にて溶融混練して得られた変性熱可塑性フッ素樹
脂(GMA変性PVDF)。 変性オレフィン重合体層(C):無水マレイン酸基含量
0.016モル/100g、MFR1.0g/10分の
無水マレイン酸変性ポリプロピレン(MN変性PP)。 着色重合体層(D):MFR1.0g/10分のポリプ
ロピレン100重量部にICI社製酸化チタン、商品名
「RTC30」を2重量部添加して210℃にて溶融混
練して得られた白色ポリプロピレン(白色PP)。 バックアップ層:MFR1.0g/10分のポリプロピ
レン(PP)。
【0026】(2) この様にして得られた積層シート
を30cm×30cmにカットし、浅野研究所製大型真
空成形機を用いて、加熱、成形ゾーンに固定し、両面か
ら遠赤外線セラミックヒータを用いて表面温度が150
〜200℃になるまで加熱した後、前記の真空成形方法
に従って真空成形し、余分なシート部分を切り取って複
雑な三次元形状を有する成形体を得た。用いた真空成形
金型は、縦15cm×横5cm、深さ5cmであった。
を30cm×30cmにカットし、浅野研究所製大型真
空成形機を用いて、加熱、成形ゾーンに固定し、両面か
ら遠赤外線セラミックヒータを用いて表面温度が150
〜200℃になるまで加熱した後、前記の真空成形方法
に従って真空成形し、余分なシート部分を切り取って複
雑な三次元形状を有する成形体を得た。用いた真空成形
金型は、縦15cm×横5cm、深さ5cmであった。
【0027】(3) 次に、上記の成形体を射出成形機
の金型キャビティーにセットし、そのバックアップ層に
接して、エチレン含量が8.2重量%、曲げ弾性率が1
0,000kg/cm2 、MFRが33g/10分のプ
ロピレン−エチレンブロック共重合体60重量部、10
0℃でのムーニー粘度ML1+4 が70、密度が0.86
g/cm3 のエチレン−プロピレン共重合体ゴム30重
量部及び平均粒径が5.0μm以下、比表面積が3.5
m2 /g以下のタルク10重量部を210℃にて溶融混
練した組成物を、樹脂温度210℃で射出注入して積層
シートを外面上に有する一体の自動車外装用プラスチッ
ク部品を得た。この部品について評価した結果を表1に
示す。
の金型キャビティーにセットし、そのバックアップ層に
接して、エチレン含量が8.2重量%、曲げ弾性率が1
0,000kg/cm2 、MFRが33g/10分のプ
ロピレン−エチレンブロック共重合体60重量部、10
0℃でのムーニー粘度ML1+4 が70、密度が0.86
g/cm3 のエチレン−プロピレン共重合体ゴム30重
量部及び平均粒径が5.0μm以下、比表面積が3.5
m2 /g以下のタルク10重量部を210℃にて溶融混
練した組成物を、樹脂温度210℃で射出注入して積層
シートを外面上に有する一体の自動車外装用プラスチッ
ク部品を得た。この部品について評価した結果を表1に
示す。
【0028】実施例2 実施例1において変性オレフィン重合体層(C)として
用いたMN変性PPの代わりにエチレン−メタクリル酸
ヒドロキシエチル共重合体(HEMA変性PE、MFR
1.0g/10分、HEMA含量0.020モル/10
0g)を用いるほかは実施例1と同様にして評価した結
果を表1に示す。
用いたMN変性PPの代わりにエチレン−メタクリル酸
ヒドロキシエチル共重合体(HEMA変性PE、MFR
1.0g/10分、HEMA含量0.020モル/10
0g)を用いるほかは実施例1と同様にして評価した結
果を表1に示す。
【0029】実施例3 実施例1において変性オレフィン重合体層(C)として
用いたMN変性PPの代わりにエチレン−メタクリル酸
グリシジル共重合体(GMA変性PE、MFR1.0g
/10分、GMA含量0.016モル/100g)を用
いるほかは実施例1と同様にして評価した結果を表1に
示す。
用いたMN変性PPの代わりにエチレン−メタクリル酸
グリシジル共重合体(GMA変性PE、MFR1.0g
/10分、GMA含量0.016モル/100g)を用
いるほかは実施例1と同様にして評価した結果を表1に
示す。
【0030】実施例4 実施例1において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)とし
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸ヒドロキシ
エチル共重合体(MMA−HEMA共重合体、HEMA
含量0.30モル/100g)20重量部をブレンド
し、210℃にて溶融混練して得られたHEMA変性P
VDFを用いるほかは実施例1と同様にして評価した結
果を表1に示す。
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸ヒドロキシ
エチル共重合体(MMA−HEMA共重合体、HEMA
含量0.30モル/100g)20重量部をブレンド
し、210℃にて溶融混練して得られたHEMA変性P
VDFを用いるほかは実施例1と同様にして評価した結
果を表1に示す。
【0031】実施例5 実施例2において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)とし
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸ヒドロキシ
エチル共重合体(MMA−HEMA共重合体、HEMA
含量0.30モル/100g)20重量部をブレンド
し、210℃にて溶融混練して得られたHEMA変性P
VDFを用いるほかは実施例2と同様にして評価した結
果を表1に示す。
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸ヒドロキシ
エチル共重合体(MMA−HEMA共重合体、HEMA
含量0.30モル/100g)20重量部をブレンド
し、210℃にて溶融混練して得られたHEMA変性P
VDFを用いるほかは実施例2と同様にして評価した結
果を表1に示す。
【0032】実施例6 実施例3において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)とし
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸ヒドロキシ
エチル共重合体(MMA−HEMA共重合体、HEMA
含量0.30モル/100g)20重量部をブレンド
し、210℃にて溶融混練して得られたHEMA変性P
VDFを用いるほかは実施例3と同様にして評価した結
果を表1に示す。
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸ヒドロキシ
エチル共重合体(MMA−HEMA共重合体、HEMA
含量0.30モル/100g)20重量部をブレンド
し、210℃にて溶融混練して得られたHEMA変性P
VDFを用いるほかは実施例3と同様にして評価した結
果を表1に示す。
【0033】実施例7 実施例1において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)とし
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
(MMA−MAA共重合体、MAA含量0.37モル/
100g)20重量部をブレンドし、210℃にて溶融
混練して得られたMAA変性PVDFを用いるほかは実
施例1と同様にして評価した結果を表1に示す。
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
(MMA−MAA共重合体、MAA含量0.37モル/
100g)20重量部をブレンドし、210℃にて溶融
混練して得られたMAA変性PVDFを用いるほかは実
施例1と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0034】実施例8 実施例2において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)とし
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
(MMA−MAA共重合体、MAA含量0.37モル/
100g)20重量部をブレンドし、210℃にて溶融
混練して得られたMAA変性PVDFを用いるほかは実
施例2と同様にして評価した結果を表1に示す。
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
(MMA−MAA共重合体、MAA含量0.37モル/
100g)20重量部をブレンドし、210℃にて溶融
混練して得られたMAA変性PVDFを用いるほかは実
施例2と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0035】実施例9 実施例3において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)とし
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
(MMA−MAA共重合体、MAA含量0.37モル/
100g)20重量部をブレンドし、210℃にて溶融
混練して得られたMAA変性PVDFを用いるほかは実
施例3と同様にして評価した結果を表1に示す。
て用いたGMA変性PVDFの代わりにPVDF80重
量部及びメタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体
(MMA−MAA共重合体、MAA含量0.37モル/
100g)20重量部をブレンドし、210℃にて溶融
混練して得られたMAA変性PVDFを用いるほかは実
施例3と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0036】実施例10 実施例1において着色重合体層(D)として用いた白色
PPの代わりにMFR1.0g/10分のポリプロピレ
ン100重量部に大和金属粉工業社製アルミニウムペー
スト、商品名「SAP771N」を5重量部添加して2
10℃にて溶融混練して得られたメタリック色PPを用
いるほかは実施例1と同様にして評価した結果を表1に
示す。
PPの代わりにMFR1.0g/10分のポリプロピレ
ン100重量部に大和金属粉工業社製アルミニウムペー
スト、商品名「SAP771N」を5重量部添加して2
10℃にて溶融混練して得られたメタリック色PPを用
いるほかは実施例1と同様にして評価した結果を表1に
示す。
【0037】比較例1 実施例1において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)とし
て用いたGMA変性PVDFの代わりに未変性のPVD
F「カイナー720」を用いるほかは実施例1と同様に
して評価した結果を表1に示す。
て用いたGMA変性PVDFの代わりに未変性のPVD
F「カイナー720」を用いるほかは実施例1と同様に
して評価した結果を表1に示す。
【0038】比較例2 実施例1において変性オレフィン重合体層(C)として
用いたMN変性PPの代わりにMFR1.0g/10分
の未変性のPPを用いるほかは実施例1と同様にして評
価した結果を表1に示す。
用いたMN変性PPの代わりにMFR1.0g/10分
の未変性のPPを用いるほかは実施例1と同様にして評
価した結果を表1に示す。
【0039】比較例3 実施例1において変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)及び
変性オレフィン重合体層(C)として用いたGMA変性
PVDF50重量部及びMN変性PP50重量部をブレ
ンドし、210℃にて溶融混練して得られた組成物を、
これら2層の代わりの接着層として用いるほかは実施例
1と同様にして評価した結果を表1に示す。
変性オレフィン重合体層(C)として用いたGMA変性
PVDF50重量部及びMN変性PP50重量部をブレ
ンドし、210℃にて溶融混練して得られた組成物を、
これら2層の代わりの接着層として用いるほかは実施例
1と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、自動車外装部材の製造
方法において、揮発性有機溶剤を含む塗料を使用するこ
となく簡便な工程を採ることが可能であるため、バンパ
ー、サイドモール、マッドガード、ホイールキャップ、
スポイラー等の自動車外装部材の製造への応用が大いに
期待できる。
方法において、揮発性有機溶剤を含む塗料を使用するこ
となく簡便な工程を採ることが可能であるため、バンパ
ー、サイドモール、マッドガード、ホイールキャップ、
スポイラー等の自動車外装部材の製造への応用が大いに
期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 B32B 27/32 Z 101 101 // B29K 23:00 27:12 B29L 9:00 31:30
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性フッ素樹脂からなる透明樹脂層
(A)、カルボキシル基、酸無水基、水酸基及びグリシ
ジル基から選ばれた少なくとも一種の官能基を含有する
変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)、カルボキシル基、酸
無水基、水酸基及びグリシジル基から選ばれた少なくと
も一種の官能基を含有する変性オレフィン重合体層
(C)、着色剤を含有するオレフィン重合体からなる着
色重合体層(D)及びオレフィン重合体からなるバック
アップ層を、この順序に多層共押出成形で積層してシー
トとなし、該シートを熱成形で予備成形して三次元形状
を有する成形体となし、該成形体を射出成形用金型に挿
入した後、該バックアップ層に接してオレフィン重合体
を射出成形することを特徴とする自動車外装部材の製造
方法。 - 【請求項2】変性熱可塑性フッ素樹脂層(B)が含有す
る官能基がグリシジル基であり、かつ、変性オレフィン
重合体層(C)が含有する官能基がカルボキシル基又は
酸無水基である、請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP372396A JPH09193237A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 自動車外装部材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP372396A JPH09193237A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 自動車外装部材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193237A true JPH09193237A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11565219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP372396A Pending JPH09193237A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 自動車外装部材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09193237A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6306520B1 (en) | 1997-12-25 | 2001-10-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Laminated film or sheet process for producing same and laminated structure formed using same |
US20100034504A1 (en) * | 2008-08-08 | 2010-02-11 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Melt Processible Semicrystalline Fluoropolymer Comprising Repeating Units Arising from Tetrafluoroethylene and a Hydrocarbon Monomer Having a Functional Group and a Polymerizable Carbon-Carbon Double Bond, and Multilayer Articles Therefrom |
JP2012106494A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-06-07 | Daikin Industries Ltd | 積層体 |
JP5862301B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2016-02-16 | 東レ株式会社 | 装飾成形用フィルム |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP372396A patent/JPH09193237A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6306520B1 (en) | 1997-12-25 | 2001-10-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Laminated film or sheet process for producing same and laminated structure formed using same |
US20100034504A1 (en) * | 2008-08-08 | 2010-02-11 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Melt Processible Semicrystalline Fluoropolymer Comprising Repeating Units Arising from Tetrafluoroethylene and a Hydrocarbon Monomer Having a Functional Group and a Polymerizable Carbon-Carbon Double Bond, and Multilayer Articles Therefrom |
JP5862301B2 (ja) * | 2010-09-15 | 2016-02-16 | 東レ株式会社 | 装飾成形用フィルム |
JP2012106494A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-06-07 | Daikin Industries Ltd | 積層体 |
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