JPH09192635A - 固体廃棄物用水分吸収材 - Google Patents

固体廃棄物用水分吸収材

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JPH09192635A
JPH09192635A JP8008921A JP892196A JPH09192635A JP H09192635 A JPH09192635 A JP H09192635A JP 8008921 A JP8008921 A JP 8008921A JP 892196 A JP892196 A JP 892196A JP H09192635 A JPH09192635 A JP H09192635A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で、人の手が生ゴミ等の固体廃棄
物から出たドリップや空き缶、空き瓶に残って水分等に
触れることなく、固体廃棄物からの水分を吸収するとと
もに、固体廃棄物から出る異臭、悪臭の発生を防ぎ、衛
生的で、安価な固体廃棄物用水分吸収材の提供。 【解決手段】 その含水比が10〜5%の所定の粒度分
布に粒経が整えられた乾燥おから10重量部と消石灰紛
状体1重量部からなり、固体廃棄物回収袋内の固体廃棄
物から出た水分を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭からの厨芥や
レストラン等の業務からの厨芥を含む生ゴミといった固
体廃棄物を回収する容器や袋或いはコーヒー、ジュー
ス、ビール、酒、醤油等液状体の空き缶や空き瓶といっ
た固体廃棄物を回収する容器の底に散布、配置すること
により前記固体廃棄物から滲み出たドリップ等の水分や
固体廃棄物を回収する容器や袋の底の部分等に溜まって
いる前記空き缶、空き瓶からの水分、液状体(以下「水
分」という。)の吸収に使用する固体廃棄物用水分吸収
材の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】豆腐製造の副産物であるおからは、その
大部分は飼料、肥料として利用されているが、おからは
85%もの水分を含有しており、雑菌も入り易く腐敗し
易い上に、乾燥おからとすることに要する費用に対して
販売価格が安い等のために、おからの大部分は産業廃棄
物として処理されている。
【0003】また、乾燥おからは、一般に重油を燃料と
した大型の乾燥機で乾燥させているが、その設備費とラ
ンニングコストが膨大のものとなっており、乾燥経費を
節約しようと天日乾燥等によるとその乾燥に時間を要す
る。上記のようにおからの乾燥には時間と費用がかか
り、乾燥おからを食品として利用することは品質上、コ
スト上困難であるのが現状である。
【0004】従来、各家庭から出る生ゴミの大部分は、
微生物を使ったコンポストや粉砕器で粉砕して下水に流
すものがあるものの、一般ゴミとして処理されている。
そして生ゴミの水切りは流しの三角コーナーを使いネッ
ト等で濾してからゴミ容器に一旦収容して、可燃ゴミと
して廃棄処理している。
【0005】しかし、夏期のスイカ等の水分の特に多い
果物の食べ滓や魚のあら等の生ゴミは水切りが難しく、
新聞紙を重ねたりして水分を処理しているが、前記の生
ゴミから出るドリップと言われる汚水は、それから発す
る異臭、悪臭やその不衛生さが環境上の問題をもたらし
ていると言っても過言ではない。
【0006】また、ファミリーレストランや飲食店等か
ら出るいわゆる業務生ゴミは、その廃棄される量の多さ
と水切りが不十分なものもあり、業務用の生ゴミは処理
業者との個別契約による廃棄処理がなされてはいるが、
ゴミの集積所付近は生ゴミから出た汚水で汚れ、特に夏
期は回りに異臭、悪臭が立ち込み家庭から出た生ゴミ等
の固体廃棄物以上に環境上の問題を大きくしている。
【0007】また、ジュース、コーヒー、酒、ビール等
の自動販売機付近に配置されているジュース、コーヒ
ー、ビール等の空き缶や空き瓶の回収用容器において
は、スチール製やプラスチック製の箱とか籠からなるも
のにプラスチック製のシートや袋を敷き、その中に空き
缶や空き瓶を投入して回収しているが、空き缶や空き瓶
の底に残っている飲み残しのジュース、コーヒー、酒、
ビール等の水分が前記プラスチック製のシートや袋の底
に溜まり、時には袋から漏れ出し、空き缶や空き瓶の回
収作業の妨げになつたり、周辺の環境の悪化をもたらし
ている。
【0008】ところで、特開平04ー166226号公
報には、「従来、吸収素材特に吸油素材として天然パル
プを原料としていたものを、豆腐製造の副産物として大
量に発生するおからに着目し、生のおからを水分量が6
%になるまで熱風乾燥し、得られた乾燥おからを10メ
ッシュ以下に粉砕し乾燥粉砕おからとし、この粉砕乾燥
おから10グラムを紙製の袋に封入し、これを約90゜
Cのてんぷら油の中に投入し、約5分後に取り出し重量
を測定した結果45グラムの油を吸収していた。その後
8時間放置して観察した結果、油の漏出はみられなかつ
た。また30グラムの重しを袋の上において1時間放置
して観察した結果、油の漏出はみられなかつた。」こと
が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平04ー16
6226号公報に記載されているものは、生のおからを
水分量が6%になるまで熱風乾燥し、その乾燥おからを
10メッシュ以下に粉砕し、その粉状おから10グラム
を紙製袋に封入し、これをてんぷら油の吸収に使用する
吸油素材であり、この公報に記載されているものはPH
調整がなされていないので、生ゴミ等の固体廃棄物の水
分の吸収に利用する場合、生ゴミ等から滲み出た水分の
吸収後に水分吸収材から異臭が発生しするという問題を
有するとともに、防腐剤も混入されていないので腐敗が
進行するという問題を有している。
【0010】また、前記公報に記載されているものは、
水密性の袋に密封されていないので、その製造から水分
や油の吸収までの使用の前に空気中の水分を吸収してし
まい、水分の吸収や油の吸収効果が低下する。
【0011】本発明は、簡単な操作で、人の手が生ゴミ
等の固体廃棄物から出たドリップや空き缶、空き瓶に残
って水分等に触れることなく、固体廃棄物からの水分を
吸収するとともに、固体廃棄物から出る異臭、悪臭の発
生を防ぎ、衛生的で、安価な固体廃棄物用水分吸収材の
提供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明に係る固体廃棄物用水分吸収材は、その含水
比が10〜5%の所定の粒度分布に粒経が整えられた乾
燥おから10重量部と消石灰紛状体1重量部からなり、
固体廃棄物回収袋内の固体廃棄物から出た水分を吸収す
るものである。
【0013】上記の課題を解決するための本発明に係る
固体廃棄物用水分吸収材は、その含水比が10〜5%の
所定の粒度分布に粒経が整えられた乾燥おから10重量
部と粉状の水分吸収補助剤0.5〜1重量部からなり、
固体廃棄物回収袋内の固体廃棄物から出た水分を吸収す
るものである。
【0014】上記の課題を解決するための本発明に係る
固体廃棄物用水分吸収材は、その含水比が10〜5%の
所定の粒度分布に粒経が整えられた乾燥おから10重量
部と消石灰紛状体1重量部が透水性の袋に封入されてお
り、前記袋に封入された状態で固体廃棄物回収容器内に
配置され、前記固体廃棄物から出た水分を吸収するもの
である。
【0015】上記の課題を解決するための本発明に係る
固体廃棄物用水分吸収材は、その含水比が10〜5%の
所定の粒度分布に粒経を整えられた乾燥おから10重量
部に対して水分吸収補助剤0.5〜1重量部が透水性の
袋に封入されており、前記袋に封入された状態で固体廃
棄物回収容器内に配置され、前記固体廃棄物から出た水
分を吸収するものである。
【0016】上記の本発明に係る固体廃棄物用水分吸収
材における透水性の袋は、紙製又はプラスチック製の柔
軟なものであり、その外面には紐状の掴み部が取り付け
られているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る固体廃棄物用水分吸
収材の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は水
分吸収材を散布した生ゴミ回収袋の断面図、図2は水分
吸収材を封入した透水性の袋の平面図、図3は図2のA
ーA線での断面図、図4は水分吸収材を配置した生ゴミ
回収容器の断面図、図5は水分吸収材を配置し、空き缶
が投入されている状況を示す空き缶、空き瓶回収容器の
断面図、図6は水分吸収材を配置し、空き瓶が投入され
ている状況を示す空き缶、空き瓶回収用容器の断面図、
そして、図7は不透水性袋の平面図である。
【0018】図1において、水分吸収材1は、生ゴミ回
収袋3の底に粉状体のまま全体にほぼ均等にゆき渡るよ
うに散布されており、生ゴミ2、2から滲み出て生ゴミ
回収袋3の底に溜まるドリップ等の水分である汚水を吸
収する。魚のあらなど腐れやすくドリップの多いものに
は、粉状の水分吸収材1を直接散布してもよいが、一般
的にはゴミ袋の中に入れておき、底に溜まったドリップ
を吸収させる。水分吸収材1の一実施例のものは、その
含水比が10〜5%の所定の粒度分布に粒経が整えられ
た乾燥おから10重量部と消石灰紛状体1重量部からな
るものである。
【0019】また、水分吸収材1の他の実施例のもの
は、その含水比が10〜5%の所定の粒度分布に粒経が
整えられた乾燥おから10重量部に対して粉状の水分吸
収補助剤0.5〜1重量部からなるものである。そし
て、水分吸収補助剤は、例えば、でんぷんグラント系の
吸水性ポリマー(以下単に「ポリマー」という。)であ
る。なお、デンプングラント系の吸水性ポリマーは、生
ゴミからのドリップの吸水性は乾燥おからよりも大きい
が、吸水後の保水能力はやや劣る。
【0020】水分吸収材1は、図2及び図3に示すよう
に、透水性の袋4に例えば20グラムから30グラムく
らいずつ封入される。透水性の袋4は、中心部分の折曲
げ部8で折曲げられ、水分吸収材1の所要量を入れた
後、3つの周辺の接着部5を接着して封じる。なお、透
水性の袋4はパルプ紙等からなり、その全面にはエンボ
ス加工を施し水分の透水性を良好なものとしている。パ
ルプ系の吸水紙は水分の吸水性は良い半面、破れ易い。
また、塩化ビニール系の吸水紙は破れないが、吸水性は
紙に比して劣る。透水性の袋4には、紐6が紐取付け部
7に接着等により取り付けられている。
【0021】図4に示すように、水分吸着材1は、家庭
からの厨芥やレストラン等の業務からの厨芥等の生ゴミ
2を一時貯留する生ゴミ回収容器9の底10に所定の個
数配置しておくと、生ゴミ回収容器9内に投入された生
ゴミから滲み出て回収容器9の底10に溜まるドリップ
等の水分を透水性袋4を透過して袋4内の水分吸水材1
に吸収される。この場合、各透水性の袋4の紐6を生ゴ
ミ回収容器9の上端部と蓋11との間に挟めておき、生
ゴミ2から出たドリップ等に直接触れることなく、紐6
を持って生ゴミとともに廃棄することができるので、衛
生的である。
【0022】また、図5及び図6に示すように、自動販
売機周辺の缶ジュース、缶コーヒー、缶ビールの空き缶
13や酒、ビールの空き瓶16を回収する空き缶、空き
瓶回収容器14の底10に配置しておくと、空き缶、空
き瓶回収容器14内に投入された空き缶13或いは空き
瓶16内に残っているジュース等の水分が透水性の袋4
を透過して袋4内の水分吸水材1に吸収される。この場
合、各透水性の袋4の紐6を空き缶、空き瓶回収容器1
4の上端部と蓋11との間に挟めておく点は生ゴミの回
収と同様である。
【0023】図7に示すように、水分吸収材1を封入し
た透水性の袋4は、所定数ポリレチレン製等の不透水性
の袋17に密封されれて封入されているので、水分吸収
材1を使用する前に空気中の水分を吸収することはな
い。なお、18は袋17のシール部である。
【0024】
【表1】 表1は、乾燥おからのふるい分けによる粒度分布を示し
たもの(%は重量比率)であり、この表1によると、粉
砕後の乾燥おからの90%(重量比率で以下同じ。)が
12メッシュのふるいを通過し、20メッシュのふるい
を45%が通過し、そして、30メッシュのふるいを1
0%が通過し、35%が残る粒度分布にその粒径が調整
されている。乾燥おからの粒径が小さいいわゆる細粒子
だけでは、粒度の配合が悪く、水分の吸収後、流動性を
呈し、固体廃棄物用水分吸収材は、さらさらとした感触
とはならないが、表1の粒度分布になるように乾燥おか
らの粒子の配合を整えると、固体廃棄物用水分吸収材
は、水分を吸収後さらさらとした感触のものとなり、水
分吸収済みの該水分吸収材1は、べとつかず、流動しに
くく、ぱさぱさしたものとなる。
【0025】そして、乾燥おから10重量部に対して消
石灰1重量部の割合に混合して所定量ずつ前記袋3に封
入する。なお、本明細書においては、表1の粒度分布に
乾燥おからの粒度が整えられていることを、「所定の粒
度分布に粒径が整えられている」という。
【0026】乾燥おから10重量部に対して消石灰1〜
1.5重量部がpH調整剤として混入されているので、
水分吸収材1は腐敗防止作用を有している。また、水分
吸収材1は、消石灰によりpH10〜12に調整されて
いるので、生ゴミ等の固体廃棄物から出た水分の吸収後
に、吸収した汚水から異臭が発生することもない。ま
た、乾燥おからに粉状の塩素系の防腐剤を混入してその
腐敗の進行を阻止している。なお、固体廃棄物自体から
の臭いは別として、吸収された水分からの臭いは少な
い。
【0027】次に、本発明に係る固体廃棄物用水分吸収
材の製造方法について説明すると、おからは85%もの
水分を含有しているので、先ず、例えば、ドーム型のビ
ニールハウス(図示せず。)内においてその含水比が4
0〜60%になるまで荒乾燥つまり、自然乾燥させ(冬
季は必要により加温する。)た後、さらにキール式乾燥
機(図示せず。)でその含水比5〜10%まで乾燥させ
る。次に、乾燥おからは粉砕機(図示せず。)により粉
砕され、振るい選別の後、その粒経を表1に示す粒度分
布に整える。
【0028】表2は、天日乾燥したおからを電気乾燥機
で水分5%まで再乾燥し、各乾燥おから25gに水、消
石灰、ポリマーを加え、その後の経過時間による自由
水、離水、流動性、腐敗臭の有無を調べた結果を示すも
のである。ここに、試料Aは、含水比5%の乾燥おから
25gに水150gを吸収させたものであり、試料B
は、含水比5%の乾燥おから25gと消石灰2.5gを
混合したものに、水150gを吸収させたものであり、
試料Cは、含水比5%の乾燥おから25gとポリマー
2.5gを混合したものに、水150gを吸収させたも
のであり、そして、試料Dは、含水比5%の乾燥おから
25gと消石灰2.5g、ポリマー2.5gを混合した
ものに、水150gを吸収させたものである。
【0029】
【表2】 そして、表2によると、自由水、離水、流動性、腐敗臭
について、経過時間の長短に関係なく「無し」つまり何
等の変化もなかったものは、試料B即ち、「含水比5%
の乾燥おから25gと消石灰2.5gを混合したもの
に、水150gを吸収させたもの」であることが分か
る。
【0030】また、上記表2によると、各試料Bについ
ては、5分、12時間、24時間経過しても腐敗臭はな
く、また、試料Cには、5分は勿論、12時間、24時
間経過しても自由水、離水は見られず、そして、試料D
については、乾燥おからに消石灰、ポリマーをそれぞれ
10%混入したときは、ポリマーの効果はないというこ
とが分かる。以上のことから、試料A、試料Dは本発明
に係る固体廃棄物用水分吸収材の構成材とすることはで
きず、試料Bは自由水、離水、流動性、腐敗臭のすべて
において良好なものであることを示しており、また試料
Cは24時間経過したときに腐敗臭が多少出てはいるも
ののそれ以外は満足できるものであることを示してい
る。
【0031】乾燥おからは吸水と保水がよく、重量が軽
く、植物繊維の品質が比較的安定している。乾燥おから
は吸水性が優れ重量の450%から500%吸水及び保
水することができ、しかも、安価である。
【0032】
【実施例1】生のイワシ200gを細切れにし、ポリエ
チレン製袋に入れたものを2個作り、その含水比が10
〜5%のもので、所定の粒度分布に粒経が整えられた乾
燥おから25gと消石灰2.5gとを混練したもの2
7.5gを一方の生のイワシの細切れを入れた前記袋に
入れ、平均外気温25度の中に置いて、24時間、48
時間の経過したものを比較した。その結果、乾燥おから
を入れなかった方は、24時間で少し離水が見られ、4
8時間ではかなりの離水がみられ、発酵し強い腐敗臭が
感じられ、ドロドロした状態となった。一方、乾燥おか
ら25gを入れたものは、生のイワシからの水分、つま
りドリップを乾燥おからが吸収し、消石灰により高アル
カリ性となり、腐敗臭も少なく、ぱさぱさした状態とな
っていた。
【0033】
【実施例2】西瓜の皮部分のみ1kgをポリエチレン製
袋に入れたものを2個作り、乾燥おから25gにでんぷ
んグラント系の吸水性ポリマー2.5gを混練したもの
27.5gを一方に入れ、平均外気温25度で、24時
間、48時間経過したものを比較した結果、乾燥おから
を入れなかった方は、24時間で離水がみられ、48時
間では多くの離水があり前記袋の底にドリップが溜まっ
た。しかし、乾燥おからとデンプングラント系のポリマ
ーとの混合物を入れた方は、乾燥おからがドリップを吸
収しポリエチレン製袋の底には全くドリップが貯溜して
いなかった。しかし、48時間以上経過した西瓜からの
離水が多かったが、乾燥おからの混合割合を増やしたと
ころ、離水がなくなった。
【0034】
【表3】 表3は、含水比5%の乾燥おからの吸水率の経時変化を
示したものであるが、表3によると、乾燥おからは時間
の経過とともに吸収率が大きくなり、8時間経過で40
0%、12時間経過すると500%、つまりその5倍も
の水分を吸水することがわかる。
【0035】水分を吸収した水分吸収材1は、家庭等か
らのからの生ゴミと一緒にそのままゴミとして廃棄す
る。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る固体廃棄物用水分吸収材
は、簡単な操作で、人の手が生ゴミ等の固体廃棄物から
出たドリップや空き缶、空き瓶に残って水分等に触れる
ことなく、固体廃棄物からの水分を吸収するとともに、
固体廃棄物から出る異臭、悪臭の発生を防ぎ、衛生的
で、安価であるという効果を有する。
【0037】本発明に係る固体廃棄物用水分吸収材は、
ジュース、コーヒー、酒、ビール等の自動販売機周辺に
配置されている空き缶、空き瓶、紙コップ等の回収容器
からの空き缶、空き瓶、使用済みの紙コップ等の回収作
業を容易にし、前記自動販売機周辺を清潔にし、環境の
保全を図ることができるという効果を有する。
【0038】また、本発明に係る固体廃棄物用水分吸収
材は、大部分が産業廃棄物として処理されていたおから
を有効利用することができるとともに、生ゴミ集積所付
近の清潔さの維持、環境の保全ができ、さらに、生ゴミ
等の固体廃棄物からのドリップ等の汚水を吸収し、生ゴ
ミ等の腐敗防止とそれらの運搬を容易にし、且つ、それ
らを扱う作業性を向上させるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 水分吸収材を散布した生ゴミ回収袋の断面図
である。
【図2】水分吸収材を封入した透水性袋の平面図であ
る。
【図3】図2のAーA線での断面図である。
【図4】水分吸収材を配置した生ゴミ回収用容器の断面
図である。
【図5】水分吸収材を配置し、空き缶が投入されている
状況を示す空き缶、空き瓶回収用容器の断面図である。
【図6】 水分吸収材を配置し、空き瓶が投入されてい
る状況を示す空き缶、空き瓶回収用容器の断面図であ
る。
【図7】 不透水性袋の平面図である。
【符号の説明】
1 水分吸収材 2 生ゴミ 3 生ゴミ回収袋 4 透水性の袋 5 接着部 6 紐 9 生ゴミ回収容器 10 回収容器の底 13 空き缶 14 空き缶、空き瓶回収容器 15 空き缶、空き瓶投入口 16 空き瓶 17 不透水性の袋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その含水比が10〜5%の所定の粒度分
    布に粒経が整えられた乾燥おから10重量部と消石灰紛
    状体1重量部からなり、固体廃棄物回収袋内の固体廃棄
    物から出た水分を吸収することを特徴とする固体廃棄物
    用水分吸収材。
  2. 【請求項2】 その含水比が10〜5%の所定の粒度分
    布に粒経が整えられた乾燥おから10重量部と粉状の水
    分吸収補助剤0.5〜1重量部からなり、固体廃棄物回
    収袋内の固体廃棄物から出た水分を吸収することを特徴
    とする固体廃棄物用水分吸収材。
  3. 【請求項3】 その含水比が10〜5%の所定の粒度分
    布に粒経が整えられた乾燥おから10重量部と消石灰紛
    状体1重量部が透水性の袋に封入されており、前記袋に
    封入された状態で固体廃棄物回収容器内に配置され、前
    記固体廃棄物から出た水分を吸収することを特徴とする
    固体廃棄物用水分吸収材。
  4. 【請求項4】 その含水比が10〜5%の所定の粒度分
    布に粒経を整えられた乾燥おから10重量部に対して水
    分吸収補助剤0.5〜1重量部が透水性の袋に封入され
    ており、前記袋に封入された状態で固体廃棄物回収容器
    内に配置され、前記固体廃棄物から出た水分を吸収する
    ことを特徴とする固体廃棄物用水分吸収材。
  5. 【請求項5】 透水性の袋は、紙製又はプラスチック製
    の柔軟なものであり、その外面には紐状の掴み部が取り
    付けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4
    に記載の固体廃棄物用水分吸収材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002112713A (ja) * 2000-10-03 2002-04-16 Nippon Chem Plant Consultant:Kk 飼料添加物並びにその製造装置及び方法
JP5373822B2 (ja) * 2008-12-19 2013-12-18 寛一 足立 糞尿処理剤およびこれを用いた糞尿処理方法

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JP2840936B2 (ja) 1998-12-24

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