JPH09192250A - 高所作業用墜落防止器 - Google Patents
高所作業用墜落防止器Info
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- JPH09192250A JPH09192250A JP1013596A JP1013596A JPH09192250A JP H09192250 A JPH09192250 A JP H09192250A JP 1013596 A JP1013596 A JP 1013596A JP 1013596 A JP1013596 A JP 1013596A JP H09192250 A JPH09192250 A JP H09192250A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 確実に良好な状態に命綱1を巻取器2内に巻
き取り収納することができる高所作業用墜落防止器を提
供すること。 【解決手段】 命綱1を引き出し自在に巻き取り収納す
る巻取器2の巻取回動体3の周辺部に係止爪4と係止爪
7とを枢着し、この巻取回動体3と共に回動する係止爪
4・係止爪7の外側にラチェット内歯車5を付設し、こ
のラチェット内歯車5に係止爪4を係止する係止部5'
と係止爪7を係止する係止部5"を設け、前記巻取回動
体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で引き
出し回転したとき遠心力により係止爪4が外方へ回動突
出してラチェット内歯車5の係止部5'で係止されて巻
取回動体3の回転を停止し、且つこの巻取回動体3が所
定回転速度若しくは所定回転加速度以上で巻き取り回転
したとき遠心力により係止爪7が外方へ回動突出してラ
チェット内歯車5の係止部5"で係止されて巻取回動体
3の回転を停止するように構成した高所作業用墜落防止
器。
き取り収納することができる高所作業用墜落防止器を提
供すること。 【解決手段】 命綱1を引き出し自在に巻き取り収納す
る巻取器2の巻取回動体3の周辺部に係止爪4と係止爪
7とを枢着し、この巻取回動体3と共に回動する係止爪
4・係止爪7の外側にラチェット内歯車5を付設し、こ
のラチェット内歯車5に係止爪4を係止する係止部5'
と係止爪7を係止する係止部5"を設け、前記巻取回動
体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で引き
出し回転したとき遠心力により係止爪4が外方へ回動突
出してラチェット内歯車5の係止部5'で係止されて巻
取回動体3の回転を停止し、且つこの巻取回動体3が所
定回転速度若しくは所定回転加速度以上で巻き取り回転
したとき遠心力により係止爪7が外方へ回動突出してラ
チェット内歯車5の係止部5"で係止されて巻取回動体
3の回転を停止するように構成した高所作業用墜落防止
器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所で作業する作
業者が万一足を踏み外して墜落したとき、この墜落を阻
止して作業者の人命を守る自動巻取機構付の高所作業用
墜落防止器に関するものである。
業者が万一足を踏み外して墜落したとき、この墜落を阻
止して作業者の人命を守る自動巻取機構付の高所作業用
墜落防止器に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り高所で作業する作業者が万一足を踏み外して墜落した
とき、この墜落を阻止して作業者の人命を守る自動巻取
機構付の高所作業用墜落防止器が多用されており、この
種の高所作業用墜落防止器としては、以下のように構成
されたものが一般的である。
り高所で作業する作業者が万一足を踏み外して墜落した
とき、この墜落を阻止して作業者の人命を守る自動巻取
機構付の高所作業用墜落防止器が多用されており、この
種の高所作業用墜落防止器としては、以下のように構成
されたものが一般的である。
【0003】命綱1を引き出し自在に巻き取り収納する
巻取回動体3を、ゼンマイバネ12の弾性力を利用して構
成した自動巻取機構を介して巻取器2内に収納状態に設
ける。
巻取回動体3を、ゼンマイバネ12の弾性力を利用して構
成した自動巻取機構を介して巻取器2内に収納状態に設
ける。
【0004】この巻取回動体3の周辺部に係止爪4を枢
着し、この巻取回動体3と共に回動する係止爪4の外側
に、前記命綱1を引き出しする方向へ巻取回動体3を回
転せしめた際係止爪4の先端部4'を係止する係止部5'
を設けたラチェット内歯車5を付設し、この夫々の係止
爪4に係止爪4の先端部4'の外方への回動突出を抑制
する弾性体6を付設し、この弾性体6の弾性度を前記巻
取回動体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上
で回転したとき遠心力により係止爪4の先端部4'が外
方へ回動突出してラチェット内歯車5の係止部5'で係
止されて巻取回動体3の回転を停止するように設定して
構成する。
着し、この巻取回動体3と共に回動する係止爪4の外側
に、前記命綱1を引き出しする方向へ巻取回動体3を回
転せしめた際係止爪4の先端部4'を係止する係止部5'
を設けたラチェット内歯車5を付設し、この夫々の係止
爪4に係止爪4の先端部4'の外方への回動突出を抑制
する弾性体6を付設し、この弾性体6の弾性度を前記巻
取回動体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上
で回転したとき遠心力により係止爪4の先端部4'が外
方へ回動突出してラチェット内歯車5の係止部5'で係
止されて巻取回動体3の回転を停止するように設定して
構成する。
【0005】従って、本器を建物の所望の位置に吊り下
げ、本器内の巻取回動体3に巻回された命綱1を引き出
し先端のフック10を作業者のベルトの係止環などに係止
して作業すると、作業者が万一足を踏み外して墜落した
場合に、命綱1が急激に引き出されて巻取回動体3が所
定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転するの
で、巻取回動体3と共に回動する係止爪4の先端部4'
が遠心力により弾性体6の弾性度に打ち勝って外側に回
動突出し、本器内のラチェット内歯車5の係止部5'で
係止されて巻取回動体3の回転を停止し作業者の墜落を
防止する構成であった。
げ、本器内の巻取回動体3に巻回された命綱1を引き出
し先端のフック10を作業者のベルトの係止環などに係止
して作業すると、作業者が万一足を踏み外して墜落した
場合に、命綱1が急激に引き出されて巻取回動体3が所
定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転するの
で、巻取回動体3と共に回動する係止爪4の先端部4'
が遠心力により弾性体6の弾性度に打ち勝って外側に回
動突出し、本器内のラチェット内歯車5の係止部5'で
係止されて巻取回動体3の回転を停止し作業者の墜落を
防止する構成であった。
【0006】一方、命綱1を巻き取り収納する場合に
は、引き出した命綱1から手を離せば、前記自動巻取機
構により命綱1は自動的に巻き取り収納されるように構
成されているが、この際、この自動巻取機構による巻取
力にまかせてそのまま命綱1を巻き取り収納すると、巻
取器2より命綱1が長く出ているうちはその命綱1の長
さ分の重量荷重が掛かった状態で巻き取られていくた
め、ある程度緩むことなく巻き取られるが、巻き取りを
続けることによって巻取回動体3の回転速度が増して行
くことと、巻き取られることで巻取器2より出ている命
綱1の残り長さが短くなってくることによる巻き取り時
の荷重の軽減とにより、巻取回動体3の回転遠心力に沿
って図6に示すように命綱1が徐々に外方へ広がり、巻
き取り状態に緩みが生じてくる。
は、引き出した命綱1から手を離せば、前記自動巻取機
構により命綱1は自動的に巻き取り収納されるように構
成されているが、この際、この自動巻取機構による巻取
力にまかせてそのまま命綱1を巻き取り収納すると、巻
取器2より命綱1が長く出ているうちはその命綱1の長
さ分の重量荷重が掛かった状態で巻き取られていくた
め、ある程度緩むことなく巻き取られるが、巻き取りを
続けることによって巻取回動体3の回転速度が増して行
くことと、巻き取られることで巻取器2より出ている命
綱1の残り長さが短くなってくることによる巻き取り時
の荷重の軽減とにより、巻取回動体3の回転遠心力に沿
って図6に示すように命綱1が徐々に外方へ広がり、巻
き取り状態に緩みが生じてくる。
【0007】この緩みを生じた状態で命綱1の先端のフ
ック10がケース本体8の出入口部9に係止して巻き取り
が終了すると、ケース本体8内の命綱1の巻き取り状態
が緩んでいるから、引き続き若干巻取回動体3がその回
転力によって回転しやや緩みを解消することになるが、
命綱1は前述のように遠心力で緩んだ状態で巻き取りさ
れ、この緩み解消の締め付け回転により複雑に絡んで引
き出しできなくなることがあるという問題があった。
ック10がケース本体8の出入口部9に係止して巻き取り
が終了すると、ケース本体8内の命綱1の巻き取り状態
が緩んでいるから、引き続き若干巻取回動体3がその回
転力によって回転しやや緩みを解消することになるが、
命綱1は前述のように遠心力で緩んだ状態で巻き取りさ
れ、この緩み解消の締め付け回転により複雑に絡んで引
き出しできなくなることがあるという問題があった。
【0008】また、このような状況で、仮に命綱1を引
き出しできたとしても、命綱1の巻き取り状態の緩みか
ら引き出し時に遊びが生じて巻取回動体3の回転作動に
遅れを生じてしまうため、作業者が誤って墜落した際に
巻取回動体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度に
達するまでに遅れを生じてしまい、この巻取回動体3の
回転停止も遅れてしまう。してみると、作業者が非常に
速い落下速度で落下している状態で巻取回動体3の回転
停止が行われることになるから、作業者にこの停止によ
る激しい衝撃が伝わって作業者の身体に障害を与えてし
まう危険性がある。
き出しできたとしても、命綱1の巻き取り状態の緩みか
ら引き出し時に遊びが生じて巻取回動体3の回転作動に
遅れを生じてしまうため、作業者が誤って墜落した際に
巻取回動体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度に
達するまでに遅れを生じてしまい、この巻取回動体3の
回転停止も遅れてしまう。してみると、作業者が非常に
速い落下速度で落下している状態で巻取回動体3の回転
停止が行われることになるから、作業者にこの停止によ
る激しい衝撃が伝わって作業者の身体に障害を与えてし
まう危険性がある。
【0009】そこで、このような問題を生じさせないた
めには、命綱1を巻き取る際に常に命綱1に手を添えて
ゆっくりと確実に巻き取るようにすることが必要となる
が、この作業がなかなか徹底できない。
めには、命綱1を巻き取る際に常に命綱1に手を添えて
ゆっくりと確実に巻き取るようにすることが必要となる
が、この作業がなかなか徹底できない。
【0010】本発明は、このような問題点に着目し、自
動的に行われる命綱の巻き取り収納に際して、巻取回動
体が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転し
たときこの巻取回動体の巻き取り回転が停止するように
構成することで命綱の巻き取りが適当な時間間隔毎に停
止するようにし、これにより巻き取りが停止する度に作
業者が命綱に触れて巻き取りを再開しなければならない
ようにしてこの巻き取り作業においては命綱に手を添え
て作業を行うことを強制し、この手添えによる作業と巻
き取り作動が適当間隔毎に停止することによる命綱への
遠心力の掛かりにくさとから、確実に良好な状態に命綱
を巻取器内に巻き取り収納することができる高所作業用
墜落防止器を提供するものである。
動的に行われる命綱の巻き取り収納に際して、巻取回動
体が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転し
たときこの巻取回動体の巻き取り回転が停止するように
構成することで命綱の巻き取りが適当な時間間隔毎に停
止するようにし、これにより巻き取りが停止する度に作
業者が命綱に触れて巻き取りを再開しなければならない
ようにしてこの巻き取り作業においては命綱に手を添え
て作業を行うことを強制し、この手添えによる作業と巻
き取り作動が適当間隔毎に停止することによる命綱への
遠心力の掛かりにくさとから、確実に良好な状態に命綱
を巻取器内に巻き取り収納することができる高所作業用
墜落防止器を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0012】命綱1を引き出し自在に巻き取り収納する
巻取器2の巻取回動体3の周辺部に係止爪4を枢着し、
この巻取回動体3と共に回動する係止爪4の外側に、前
記命綱1を引き出しする方向へ巻取回動体3を回転せし
めた際係止爪4の先端部4'を係止する係止部5'を設け
たラチェット内歯車5を付設し、この夫々の係止爪4に
係止爪4の先端部4'の外方への回動突出を抑制する弾
性体6を付設し、この弾性体6の弾性度を前記巻取回動
体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転
したとき遠心力により係止爪4の先端部4'が外方へ回
動突出してラチェット内歯車5の係止部5'で係止され
て巻取回動体3の回転を停止するように設定した高所作
業用墜落防止器において、前記巻取回動体3の周辺部に
係止爪7をその先端部7'が前記係止爪4の先端部4'と
逆向き状態となるように配して枢着し、前記ラチェット
内歯車5の前記係止部5'の形成の妨げとならない位置
に、前記命綱1を巻き取りする方向へ巻取回動体3を回
転せしめた際この係止爪7の先端部7'を係止する係止
部5"を設け、この係止爪7に係止爪7の先端部7'の外
方への回動突出を抑制する弾性体14を付設し、この弾性
体14の弾性度を前記巻取回動体3が所定回転速度若しく
は所定回転加速度以上で回転したとき遠心力により係止
爪7の先端部7'が外方へ回動突出してラチェット内歯
車5の係止部5"で係止されて巻取回動体3の回転を停
止するように設定したことを特徴とする高所作業用墜落
防止器に係るものである。
巻取器2の巻取回動体3の周辺部に係止爪4を枢着し、
この巻取回動体3と共に回動する係止爪4の外側に、前
記命綱1を引き出しする方向へ巻取回動体3を回転せし
めた際係止爪4の先端部4'を係止する係止部5'を設け
たラチェット内歯車5を付設し、この夫々の係止爪4に
係止爪4の先端部4'の外方への回動突出を抑制する弾
性体6を付設し、この弾性体6の弾性度を前記巻取回動
体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転
したとき遠心力により係止爪4の先端部4'が外方へ回
動突出してラチェット内歯車5の係止部5'で係止され
て巻取回動体3の回転を停止するように設定した高所作
業用墜落防止器において、前記巻取回動体3の周辺部に
係止爪7をその先端部7'が前記係止爪4の先端部4'と
逆向き状態となるように配して枢着し、前記ラチェット
内歯車5の前記係止部5'の形成の妨げとならない位置
に、前記命綱1を巻き取りする方向へ巻取回動体3を回
転せしめた際この係止爪7の先端部7'を係止する係止
部5"を設け、この係止爪7に係止爪7の先端部7'の外
方への回動突出を抑制する弾性体14を付設し、この弾性
体14の弾性度を前記巻取回動体3が所定回転速度若しく
は所定回転加速度以上で回転したとき遠心力により係止
爪7の先端部7'が外方へ回動突出してラチェット内歯
車5の係止部5"で係止されて巻取回動体3の回転を停
止するように設定したことを特徴とする高所作業用墜落
防止器に係るものである。
【0013】また、前記係止爪4と前記係止爪7とを同
一形状の構成材により構成し、この同一形状材でなる係
止爪4の先端部4'と、係止爪7の先端部7'とを、互い
に逆方向を向いた状態に配して前記巻取回動体3の周辺
部に枢着したことを特徴とする請求項1記載の高所作業
用墜落防止器に係るものである。
一形状の構成材により構成し、この同一形状材でなる係
止爪4の先端部4'と、係止爪7の先端部7'とを、互い
に逆方向を向いた状態に配して前記巻取回動体3の周辺
部に枢着したことを特徴とする請求項1記載の高所作業
用墜落防止器に係るものである。
【0014】また、前記ラチェット内歯車5の内歯形状
を凹凸歯形状とし、この一の凸部の一側を、前記係止爪
4の先端部4'が係止する前記係止部5'とし、他側を、
前記係止爪7の先端部7'が係止する前記係止部5"とし
て係止部5'と係止部5"とを並設形成したことを特徴と
する請求項1,2のいずれか1項に記載の高所作業用墜
落防止器に係るものである。
を凹凸歯形状とし、この一の凸部の一側を、前記係止爪
4の先端部4'が係止する前記係止部5'とし、他側を、
前記係止爪7の先端部7'が係止する前記係止部5"とし
て係止部5'と係止部5"とを並設形成したことを特徴と
する請求項1,2のいずれか1項に記載の高所作業用墜
落防止器に係るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0016】作業者が万一足を踏み外して墜落し、命綱
1が急激に引き出されて巻取回動体3が所定回転速度若
しくは所定回転加速度以上で回転すると、係止爪4の先
端部4'が遠心力により弾性体6の弾性度に抗して外方
に回動突出し、ラチェット内歯車5の係止部5'に係止
して巻取回動体3の回転を停止し作業者の墜落を防止す
る。
1が急激に引き出されて巻取回動体3が所定回転速度若
しくは所定回転加速度以上で回転すると、係止爪4の先
端部4'が遠心力により弾性体6の弾性度に抗して外方
に回動突出し、ラチェット内歯車5の係止部5'に係止
して巻取回動体3の回転を停止し作業者の墜落を防止す
る。
【0017】また、命綱1を巻き取り収納する場合は、
引き出しした命綱1から手を離すと、この命綱1が自動
的に巻き取りされるが、この際、巻取回動体3が所定回
転速度若しくは所定回転加速度以上で回転すると係止爪
7の先端部7'が遠心力により弾性体14の弾性度に抗し
て外方に回動突出し、ラチェット内歯車5の係止部5"
に係止して巻取回動体3の回転を停止し命綱1の巻き取
りが停止することとなる。
引き出しした命綱1から手を離すと、この命綱1が自動
的に巻き取りされるが、この際、巻取回動体3が所定回
転速度若しくは所定回転加速度以上で回転すると係止爪
7の先端部7'が遠心力により弾性体14の弾性度に抗し
て外方に回動突出し、ラチェット内歯車5の係止部5"
に係止して巻取回動体3の回転を停止し命綱1の巻き取
りが停止することとなる。
【0018】この停止している命綱1をわずかに引き出
すと、係止爪7の先端部7'と係止部5"との係止が解除
されて弾性体14の弾性力により係止爪7の先端部7'が
内方に回動収納するので、この命綱1から手を離すと巻
取回動体3が再び巻き取り回転し、この巻取回動体3が
所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転すると
前記同様にして係止爪7の先端部7'が遠心力により弾
性体14の弾性度に抗して外方に回動突出し、ラチェット
内歯車5の係止部5"に係止して巻取回動体3の回転を
停止し、命綱1の巻き取りが停止する。
すと、係止爪7の先端部7'と係止部5"との係止が解除
されて弾性体14の弾性力により係止爪7の先端部7'が
内方に回動収納するので、この命綱1から手を離すと巻
取回動体3が再び巻き取り回転し、この巻取回動体3が
所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で回転すると
前記同様にして係止爪7の先端部7'が遠心力により弾
性体14の弾性度に抗して外方に回動突出し、ラチェット
内歯車5の係止部5"に係止して巻取回動体3の回転を
停止し、命綱1の巻き取りが停止する。
【0019】この作業を命綱1が巻き取りし終わるまで
繰り返す。
繰り返す。
【0020】従って、巻取回動体3の巻き取り回転が停
止する度に命綱1を引いて巻き取りを再開させる必要が
あるから、命綱1に手を添えたままでの作業を強制され
ることとなり、しかも巻取回動体3が適当な時間間隔毎
に停止するから、命綱1に大きな遠心力が掛かることも
なく、その上巻取回動体3の巻き取り回転が停止する度
に命綱1をわずかに引っ張って巻き取りを再開するから
緩みのない非常に良好な状態で命綱1を巻き取り収納し
得ることとなる。
止する度に命綱1を引いて巻き取りを再開させる必要が
あるから、命綱1に手を添えたままでの作業を強制され
ることとなり、しかも巻取回動体3が適当な時間間隔毎
に停止するから、命綱1に大きな遠心力が掛かることも
なく、その上巻取回動体3の巻き取り回転が停止する度
に命綱1をわずかに引っ張って巻き取りを再開するから
緩みのない非常に良好な状態で命綱1を巻き取り収納し
得ることとなる。
【0021】また、請求項2記載の発明のように構成し
た場合は、巻取回動体3の巻き取り回転を停止させるた
めの新たな機構などを特別設けるような構成でなく、単
に巻取回動体3の引き出し回転を停止せしめる係止爪4
と同一形状の係止爪7を、その先端部7'が係止爪4の
先端部4'とは逆方向を向いた状態に配して巻取回動体
3に枢着することにより巻取回動体3の巻き取り回転を
停止する構成としているから、構成が簡易で非常に容易
に製作し得ることとなる。
た場合は、巻取回動体3の巻き取り回転を停止させるた
めの新たな機構などを特別設けるような構成でなく、単
に巻取回動体3の引き出し回転を停止せしめる係止爪4
と同一形状の係止爪7を、その先端部7'が係止爪4の
先端部4'とは逆方向を向いた状態に配して巻取回動体
3に枢着することにより巻取回動体3の巻き取り回転を
停止する構成としているから、構成が簡易で非常に容易
に製作し得ることとなる。
【0022】また、請求項3記載の発明のように構成し
た場合は、ラチェット内歯車5に係止爪4の先端部4'
が係止する係止部5'と、係止爪7の先端部7'が係止す
る係止部5"とを別々に形成するような構成でなく、単
にラチェット内歯車5の内歯形状を凹凸歯形状としてこ
の一の凸部の位置側を係止部5"とし、他側を係止部5"
として係止部5'と係止部5"とを並設形成しているか
ら、構成が簡易で非常に容易に製作し得ることとなる。
た場合は、ラチェット内歯車5に係止爪4の先端部4'
が係止する係止部5'と、係止爪7の先端部7'が係止す
る係止部5"とを別々に形成するような構成でなく、単
にラチェット内歯車5の内歯形状を凹凸歯形状としてこ
の一の凸部の位置側を係止部5"とし、他側を係止部5"
として係止部5'と係止部5"とを並設形成しているか
ら、構成が簡易で非常に容易に製作し得ることとなる。
【0023】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0024】本実施例は、二枚合わせのケース本体8内
に巻取回動体3を回動自在に設けている。
に巻取回動体3を回動自在に設けている。
【0025】この巻取回動体3は、外周面にコ字状凹部
を形成し、このコ字状凹部内に先端に取付フック10を付
設した命綱1を巻回してこの命綱1をケース本体8の下
方に設けた出入口部9より引き出し自在に設けている。
を形成し、このコ字状凹部内に先端に取付フック10を付
設した命綱1を巻回してこの命綱1をケース本体8の下
方に設けた出入口部9より引き出し自在に設けている。
【0026】この巻取回動体3の一側面にフランジ部
3'を一体物で連設し、このフランジ部3'の内部に命綱
1を巻取回動体3に常に巻き取り回動する方向に付勢す
るゼンマイバネ12を内設して、引き出しした命綱1から
手を離すと自動的にこの命綱1が巻き取りされるように
構成している。
3'を一体物で連設し、このフランジ部3'の内部に命綱
1を巻取回動体3に常に巻き取り回動する方向に付勢す
るゼンマイバネ12を内設して、引き出しした命綱1から
手を離すと自動的にこの命綱1が巻き取りされるように
構成している。
【0027】また、図3に示すように、この巻取回動体
3の他側面の図面左右対向二箇所に係止爪ピン11を止着
し、この各係止爪ピン11に係止爪4を、その先端部4'
が巻取回動体3の命綱1の引き出し回転時の回転方向を
向くように配して枢着している。
3の他側面の図面左右対向二箇所に係止爪ピン11を止着
し、この各係止爪ピン11に係止爪4を、その先端部4'
が巻取回動体3の命綱1の引き出し回転時の回転方向を
向くように配して枢着している。
【0028】この夫々の係止爪4に弾性体6(コイルバ
ネ)を付設し、この弾性体6により係止爪4の先端部
4'が常態で外方へ回動突出することを抑制するように
構成している。この弾性体6は、巻取回動体3の引き出
し回転速度が、落下中の急停止により作業者の身体に大
きな衝撃が掛かるような危険な落下速度に達し得ない回
転速度であるうちに、遠心力により係止爪4の先端部
4'が外方へ回動突出する弾性度を有するように設定し
ている。
ネ)を付設し、この弾性体6により係止爪4の先端部
4'が常態で外方へ回動突出することを抑制するように
構成している。この弾性体6は、巻取回動体3の引き出
し回転速度が、落下中の急停止により作業者の身体に大
きな衝撃が掛かるような危険な落下速度に達し得ない回
転速度であるうちに、遠心力により係止爪4の先端部
4'が外方へ回動突出する弾性度を有するように設定し
ている。
【0029】また、本実施例は、図3に示すように、こ
の巻取回動体3の他側面の図面上側位置に係止爪ピン11
を枢着し、この係止爪ピン11に前記係止爪4と同一部品
を採用して構成した係止爪7を、その先端部7'が前記
係止爪4の先端部4'とは逆方向、即ち巻取回動体3の
命綱1の巻き取り回転時の回転方向を向くように配して
枢着している。
の巻取回動体3の他側面の図面上側位置に係止爪ピン11
を枢着し、この係止爪ピン11に前記係止爪4と同一部品
を採用して構成した係止爪7を、その先端部7'が前記
係止爪4の先端部4'とは逆方向、即ち巻取回動体3の
命綱1の巻き取り回転時の回転方向を向くように配して
枢着している。
【0030】従って、係止爪7を新たな構成材で形成す
るような構成でなく、前記係止爪4と全くの同一部品に
より構成するため、部品コスト安となる。
るような構成でなく、前記係止爪4と全くの同一部品に
より構成するため、部品コスト安となる。
【0031】この係止爪7に弾性体14(コイルバネ)を
付設し、この弾性体14により係止爪7の先端部7'が常
態で外方へ回動突出することを抑制するように構成して
いる。この弾性体14は、巻取回動体3の巻き取り回転速
度が、巻き取りされる命綱1にあまり大きな遠心力が掛
からない回転速度であるうちに、遠心力により係止爪7
の先端部7'が外方へ回動突出する弾性度を有するよう
に設定している。
付設し、この弾性体14により係止爪7の先端部7'が常
態で外方へ回動突出することを抑制するように構成して
いる。この弾性体14は、巻取回動体3の巻き取り回転速
度が、巻き取りされる命綱1にあまり大きな遠心力が掛
からない回転速度であるうちに、遠心力により係止爪7
の先端部7'が外方へ回動突出する弾性度を有するよう
に設定している。
【0032】従って、このように弾性度を設定した弾性
体14により、命綱1を巻き取りする際、この命綱1に大
きな遠心力が掛かる前に巻取回動体3が停止するから、
命綱1が外方へ広がりにくくなり巻き取り状態が緩みに
くいことになる。
体14により、命綱1を巻き取りする際、この命綱1に大
きな遠心力が掛かる前に巻取回動体3が停止するから、
命綱1が外方へ広がりにくくなり巻き取り状態が緩みに
くいことになる。
【0033】尚、本実施例では、係止爪7を一箇所にだ
け設けた場合を示したが、係止爪4と同様に対向二箇所
に設けても良い。
け設けた場合を示したが、係止爪4と同様に対向二箇所
に設けても良い。
【0034】図中符号13は弾性体6及び弾性体14の弾性
度により係止爪4及び係止爪7が所定位置より内方へ回
動移動することを防止する係止爪ストッパーである。
度により係止爪4及び係止爪7が所定位置より内方へ回
動移動することを防止する係止爪ストッパーである。
【0035】この各係止爪4並びに係止爪7を囲む状態
に、ラチェット内歯車5をケース本体8内側に固定して
いる。
に、ラチェット内歯車5をケース本体8内側に固定して
いる。
【0036】本実施例では、図3,図4に示すようにこ
のラチェット内歯車5の内歯形状を凹凸歯形状に形成
し、この凹凸歯の各凸部の両側谷底部のうち、前記巻取
回動体3の引き出し回転時に前記係止爪4の先端部4'
が対向係止し得る側の谷底部を係止部5'とし、巻取回
動体3の巻き取り回転時に前記係止爪7の先端部7'が
対向係止し得る側の谷底部を係止部5"として構成して
いる。
のラチェット内歯車5の内歯形状を凹凸歯形状に形成
し、この凹凸歯の各凸部の両側谷底部のうち、前記巻取
回動体3の引き出し回転時に前記係止爪4の先端部4'
が対向係止し得る側の谷底部を係止部5'とし、巻取回
動体3の巻き取り回転時に前記係止爪7の先端部7'が
対向係止し得る側の谷底部を係止部5"として構成して
いる。
【0037】従って、係止部5'と係止部5"とを別々に
形成するような構成でなく、単にラチェット内歯車5の
内歯形状を凹凸歯形状に形成して、この各凹部の係止爪
4と係止爪7との向きに見合った底部角部を係止部5'
と係止部5"とする非常に簡単な構成のため、容易に製
作し得ることとなる。
形成するような構成でなく、単にラチェット内歯車5の
内歯形状を凹凸歯形状に形成して、この各凹部の係止爪
4と係止爪7との向きに見合った底部角部を係止部5'
と係止部5"とする非常に簡単な構成のため、容易に製
作し得ることとなる。
【0038】従って、命綱1が巻取器2から急激に引き
出されて巻取回動体3が所定回転速度若しくは所定回転
加速度以上で引き出し回転すると、この巻取回動体3と
共に回動する係止爪4の先端部4'が遠心力により弾性
体6の弾性度に抗し係止爪ピン11を軸として外方に回動
突出してラチェット内歯車5の係止部5'で係止して巻
取回動体3の回転を停止するように構成している。
出されて巻取回動体3が所定回転速度若しくは所定回転
加速度以上で引き出し回転すると、この巻取回動体3と
共に回動する係止爪4の先端部4'が遠心力により弾性
体6の弾性度に抗し係止爪ピン11を軸として外方に回動
突出してラチェット内歯車5の係止部5'で係止して巻
取回動体3の回転を停止するように構成している。
【0039】また、引き出した命綱1を巻き取り収納す
る際、前記ゼンマイバネ12の弾性度により回転する巻取
回動体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で
巻き取り回転すると、この巻取回動体3と共に回動する
係止爪7の先端部7'が遠心力により弾性体14の弾性度
に抗し係止爪ピン11を軸として外方に回動突出してラチ
ェット内歯車5の係止部5"で係止して巻取回動体3の
回転を停止するように構成している。
る際、前記ゼンマイバネ12の弾性度により回転する巻取
回動体3が所定回転速度若しくは所定回転加速度以上で
巻き取り回転すると、この巻取回動体3と共に回動する
係止爪7の先端部7'が遠心力により弾性体14の弾性度
に抗し係止爪ピン11を軸として外方に回動突出してラチ
ェット内歯車5の係止部5"で係止して巻取回動体3の
回転を停止するように構成している。
【0040】従って、本実施例では、巻取回動体3に係
止爪4と同一部品で構成した係止爪7を、係止爪4と逆
方向を向いた状態に配して枢着すると共に、ラチェット
内歯車5の内歯形状を凹凸歯形状に形成するだけで、命
綱1巻き取り時の巻取回動体3の巻き取り回転を停止す
る停止機構を構成できるから、非常に簡単に製作し得る
こととなる。
止爪4と同一部品で構成した係止爪7を、係止爪4と逆
方向を向いた状態に配して枢着すると共に、ラチェット
内歯車5の内歯形状を凹凸歯形状に形成するだけで、命
綱1巻き取り時の巻取回動体3の巻き取り回転を停止す
る停止機構を構成できるから、非常に簡単に製作し得る
こととなる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のように、命綱の巻き取り
収納に際して巻取回動体が所定回転速度若しくは所定回
転加速度以上で巻き取り回転したときこの巻き取り回転
が停止するように構成したから、命綱に大きな遠心力が
掛かりにくなって命綱が緩みにくなり、また、この巻取
回動体の巻き取り回転が停止する度に命綱を引いて巻き
取りを再開させる必要があるため、命綱に手を添えたま
までの作業を強制されることとなり、従って、この手添
えによる作業と命綱への遠心力の掛かりにくさとから、
命綱を緩みのない非常に良好な状態で巻き取り収納でき
る極めて実用性に秀れた高所作業用墜落防止器となる。
収納に際して巻取回動体が所定回転速度若しくは所定回
転加速度以上で巻き取り回転したときこの巻き取り回転
が停止するように構成したから、命綱に大きな遠心力が
掛かりにくなって命綱が緩みにくなり、また、この巻取
回動体の巻き取り回転が停止する度に命綱を引いて巻き
取りを再開させる必要があるため、命綱に手を添えたま
までの作業を強制されることとなり、従って、この手添
えによる作業と命綱への遠心力の掛かりにくさとから、
命綱を緩みのない非常に良好な状態で巻き取り収納でき
る極めて実用性に秀れた高所作業用墜落防止器となる。
【0042】また、請求項2記載の発明のように構成す
れば、巻取回動体の巻き取り回転を停止させるための新
しい機構などを特別設けるような構成でなく、単に巻取
回動体の引き出し回転を停止せしめる係止爪と同一形状
の係止爪を、その先端部が係止爪の先端部とは逆方向を
向いた状態に配して巻取回動体に枢着するだけの構成に
より巻取回動体の巻き取り回転を停止する構造のため、
構成が簡易で非常に容易に製作し得ることとなる。
れば、巻取回動体の巻き取り回転を停止させるための新
しい機構などを特別設けるような構成でなく、単に巻取
回動体の引き出し回転を停止せしめる係止爪と同一形状
の係止爪を、その先端部が係止爪の先端部とは逆方向を
向いた状態に配して巻取回動体に枢着するだけの構成に
より巻取回動体の巻き取り回転を停止する構造のため、
構成が簡易で非常に容易に製作し得ることとなる。
【0043】また、請求項3記載の発明のように構成す
れば、ラチェット内歯車に係止爪の先端部が係止する係
止部と係止爪の先端部が係止する係止部とを別々に形成
するような構成でなく、単にラチェット内歯車の内歯形
状を凹凸歯形状としてこの一の凸部の位置側を係止部と
し、他側を係止部として係止部と係止部とを並設形成し
ているから、構成が簡易で非常に容易に製作し得ること
となる。
れば、ラチェット内歯車に係止爪の先端部が係止する係
止部と係止爪の先端部が係止する係止部とを別々に形成
するような構成でなく、単にラチェット内歯車の内歯形
状を凹凸歯形状としてこの一の凸部の位置側を係止部と
し、他側を係止部として係止部と係止部とを並設形成し
ているから、構成が簡易で非常に容易に製作し得ること
となる。
【図1】本実施例の一部を切欠いた背面図である。
【図2】本実施例の一部を切欠いた側断面図である。
【図3】本実施例の要部を示す一部を切欠いた正面図で
ある。
ある。
【図4】本実施例の要部の拡大説明図である。
【図5】本実施例の使用状態図である。
【図6】従来例の命綱が緩んだ状態で巻き取り収納した
状態を示す一部を切欠いた側断面図である。
状態を示す一部を切欠いた側断面図である。
1 命綱 2 巻取器 3 巻取回動体 4 係止爪 4' 先端部 5 ラチェット内歯車 5' 係止部 5" 係止部 6 弾性体 7 係止爪 7' 先端部 14 弾性体
Claims (3)
- 【請求項1】 命綱を引き出し自在に巻き取り収納する
巻取器の巻取回動体の周辺部に係止爪を枢着し、この巻
取回動体と共に回動する係止爪の外側に、前記命綱を引
き出しする方向へ巻取回動体を回転せしめた際係止爪の
先端部を係止する係止部を設けたラチェット内歯車を付
設し、この夫々の係止爪に係止爪の先端部の外方への回
動突出を抑制する弾性体を付設し、この弾性体の弾性度
を前記巻取回動体が所定回転速度若しくは所定回転加速
度以上で回転したとき遠心力により係止爪の先端部が外
方へ回動突出してラチェット内歯車の係止部で係止され
て巻取回動体の回転を停止するように設定した高所作業
用墜落防止器において、前記巻取回動体の周辺部に係止
爪をその先端部が前記係止爪の先端部と逆向き状態とな
るように配して枢着し、前記ラチェット内歯車の前記係
止部の形成の妨げとならない位置に、前記命綱を巻き取
りする方向へ巻取回動体を回転せしめた際この係止爪の
先端部を係止する係止部を設け、この係止爪に係止爪の
先端部の外方への回動突出を抑制する弾性体を付設し、
この弾性体の弾性度を前記巻取回動体が所定回転速度若
しくは所定回転加速度以上で回転したとき遠心力により
係止爪の先端部が外方へ回動突出してラチェット内歯車
の係止部で係止されて巻取回動体の回転を停止するよう
に設定したことを特徴とする高所作業用墜落防止器。 - 【請求項2】 前記係止爪と前記係止爪とを同一形状の
構成材により構成し、この同一形状材でなる係止爪の先
端部と、係止爪の先端部とを、互いに逆方向を向いた状
態に配して前記巻取回動体の周辺部に枢着したことを特
徴とする請求項1記載の高所作業用墜落防止器。 - 【請求項3】 前記ラチェット内歯車の内歯形状を凹凸
歯形状とし、この一の凸部の一側を、前記係止爪の先端
部が係止する前記係止部とし、他側を、前記係止爪の先
端部が係止する前記係止部として係止部と係止部とを並
設形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1
項に記載の高所作業用墜落防止器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1013596A JP2843978B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 高所作業用墜落防止器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1013596A JP2843978B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 高所作業用墜落防止器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09192250A true JPH09192250A (ja) | 1997-07-29 |
JP2843978B2 JP2843978B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=11741850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1013596A Expired - Fee Related JP2843978B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 高所作業用墜落防止器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2843978B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114011027A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-02-08 | 广西电网有限责任公司百色供电局 | 一种爬水泥杆的防坠辅助工具 |
-
1996
- 1996-01-24 JP JP1013596A patent/JP2843978B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114011027A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-02-08 | 广西电网有限责任公司百色供电局 | 一种爬水泥杆的防坠辅助工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2843978B2 (ja) | 1999-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |