JPH09192040A - 人工大理石浴槽、及びその製造方法 - Google Patents

人工大理石浴槽、及びその製造方法

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JPH09192040A
JPH09192040A JP8004739A JP473996A JPH09192040A JP H09192040 A JPH09192040 A JP H09192040A JP 8004739 A JP8004739 A JP 8004739A JP 473996 A JP473996 A JP 473996A JP H09192040 A JPH09192040 A JP H09192040A
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JP
Japan
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adhesive
leg
bathtub
artificial marble
elastic body
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Withdrawn
Application number
JP8004739A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yamagishi
敏夫 山岸
Minoru Hasegawa
実 長谷川
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DIC Corp
Shin Dick Kako KK
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Shin Dick Kako KK
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Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd, Shin Dick Kako KK filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、脚が衝撃に強く、施工時に脚が脱
落することのない人工大理石浴槽、生産性に優れる人工
大理石浴槽の製造方法を得る。 【解決手段】 浴槽の底面に弾性体を介して脚をもたせ
た構造を有することを特徴とする人工大理石浴槽、速硬
化性接着剤で、まず浴槽底面と弾性体とを接着するか、
または弾性体と脚との接着を行い、次いでもう一方の接
着を行うか、又はその両方を一度に行うことを特徴とす
るの人工大理石浴槽の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚が衝撃に強く、
施工時に脚が脱落することのない接着強度を有する人工
大理石浴槽、及び生産性に優れる人工大理石浴槽の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人工大理石浴槽は、40〜60Kg程度
の重量があるため、運搬時、施工時にはかなりの衝撃が
脚にかかる可能性があり、これに耐え得る強度が要求さ
れる。
【0003】従来、これらの要求を満足するために、衝
撃吸収性のある弾性接着剤、例えば、ウレタン系弾性接
着剤により接着する方法により、熱可塑性樹脂製(例え
ばABS)成形品の脚を浴槽底面に接着し固定する事が
一般的に行われていた。
【0004】又は、エポキシ、不飽和ポリエステルなど
の接着剤で固定した脚の上から同様の樹脂を含侵したガ
ラスマットを積層して補強する等の方法が行われてい
た。
【0005】しかしながら、これらの方法は、例えば弾
性接着剤による方法は、その接着剤の特性上、接着強度
の発現に長時間を要し、ガラスマット積層による方法は
その積層作業に多大な手間がかかるという欠点がある。
また、エポキシ等の非弾性接着剤のみによる脚の接着
は、衝撃にきわめて弱く施工時に脚が脱落する可能性が
大きいといった欠陥があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの課
題を解決し、生産性に優れ、充分な接着強度を有する脚
を持った人工大理石浴槽、及びその製造方法を目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、浴槽の底面に
弾性体を介して脚を有することを特徴とする人工大理石
浴槽、好ましくは弾性体が、速硬化性接着剤で接着され
ていることを特徴とする請求項1記載の人工大理石浴
槽、好ましくは弾性体が、40〜80゜のJISAスプ
リング硬さを持つゴムであること、速硬化性接着剤で、
まず浴槽底面と弾性体とを接着するか、または弾性体と
脚との接着を行い次いでもう一方の接着を行うか、又は
その両方を一度に行うことを特徴とするの人工大理石浴
槽の製造方法を提供するものである。
【0008】本発明を詳しく説明する。
【0009】本発明の人工大理石浴槽とは、家庭用浴室
に使用される浴槽で、設置安定性、浴槽の排水勾配の確
保等のため、図1に示すような脚が浴槽底面裏側に設け
られているものである。その脚の数は、3以上、好まし
くは4である。
【0010】人工大理石浴槽の材料は、その高級感、使
い勝手の良さ等で近年急速に生産数が増加している不飽
和ポリエステル系、又はアクリル系の樹脂組成物であ
る。通常、その透明性の高さのため、浴槽本体側に脚の
固定のためのリブ、ポケット等の構造を付与する事がで
きない。
【0011】本発明の速硬化性接着剤とは、好ましくは
硬化時間10分以内のもので、硬化が早く被着体に合っ
たものであれば特に制限はないが、シアノアクリレート
系接着剤が生産性、作業性の面で好適で、その他にエポ
キシ系、変性アクリル系等の使用が可能である。又、周
囲にはみ出した接着剤には、スプレー式のアミン系硬化
促進剤を使用するのが好ましい。
【0012】本発明の弾性体とは、好ましくはその形状
がシート、板、もしくはフィルム状のもので、より好ま
しくはシートである。その厚みは、好ましくは 0.3
〜3mmのものである。その硬さは、JIS Aスプリ
ング硬さで40〜80゜の範囲のものが好適である。弾
性体の材質は、弾性のある天然或いは合成物質で、例え
ば 天然ゴム、アクリルニトリルゴム、EPDM、ウレ
タンゴム、クロロプレン、アクリルゴム、SBR、NB
R等のゴム類である。弾性体は、透明性の高い浴槽底部
に使用する場合は、内側から透けて見えない様浴槽裏面
の保温材の色と同色のゴムを使用する事が好ましい。
【0013】本発明の脚とは、金属(例えば鉄、アル
ミ)、合成樹脂成形品(例えば塩化ビニル樹脂、AB
S、ポリカーボネート、ポリオレフィン系)、木製の特
定形状の脚であり、好ましくは合成樹脂成形品である。
特にABSが好ましい。
【0014】本発明の人工大理石浴槽の脚構造を図1に
基づき説明する。人工大理石の製造方法としては、人工
大理石浴槽本体底部及び/又は脚に接着剤を塗布
し接着層を設けて弾性体を浴槽底部に接着し、次い
で弾性体及び/又は脚に接着剤を塗布し接着層
を設けて、脚を弾性体に接着する。接着剤は、衝撃吸
収用弾性体のいずれか片方又は両方に速硬化性の接着剤
を使用する。
【0015】好ましい作業工程としては、まず前工程で
脚に弾性体を接着剤で固着する。このときは特に
速硬化の接着剤を使用する必要はない。次に、これを接
着剤で浴槽底部に固着する。この時は、速硬化性接着
剤を使用する事により、浴槽底部への脚接着工程をきわ
めて短時間で完了する事ができ、流れ作業のラインの中
に組み込む事が可能である。
【0016】
【実施例】次に、本発明を、実施例、比較例により詳細
に説明するが本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0017】(実施例1)まず前工程で、ABS製の脚
と、厚さ1mm、JIS Aスプリング硬さ60゜の白色
天然ゴムのシートを準備し、それぞれの接着面をアセト
ンで脱脂処理をした後、ゴムシートにシアノアクリレー
ト系の接着剤0.4gを塗布し、直ちに脚を圧着、固定
した。このとき、周囲にはみ出した接着剤にスプレー式
のアミン系硬化促進剤を使用する事により、約5分で脚
と弾性体の接着品(以下脚Assy1と称する)を得
た。
【0018】次に、周囲に白色の断熱材を貼り付けた乳
白色半透明の人工大理石浴槽を準備し、前工程で作成し
た脚Assy1と浴槽の脚接着面をアセトンで脱脂処理
した後、浴槽接着面にシアノアクリレート系接着剤0.
4gを塗布し、直ちに脚Assyを圧着、固定した。こ
のとき、周囲にはみ出した接着剤にスプレー式のアミン
製硬化促進剤を使用する事により、約5分で硬化し、脚
と浴槽との接着を完了し、人工大理石浴槽を完成した。
【0019】ここで得られた浴槽底部の脚に、図2の様
な形で54cmの高さから重さ0.70Kgのプラスチ
ックハンマーを落下させるテストを行ったところ、50
回以上の衝撃に耐える事ができた。また、脚に浴槽全重
量をかけてコンクリート上を10m引きずっても、脚の
接地部の摩耗以外の損傷は見られず、施工現場で通常発
生すると考えられる応力に耐え得る事が確認された。
【0020】また、浴室に設置した後で、浴槽内面から
脚の接着部分が見えなかった。
【0021】(実施例2)まず前工程で、ABS製の脚
と、厚さ2mm、JIS Aスプリング硬さ75゜の白色
天然ゴムのシートを準備し、それぞれの接着面をアセト
ンで脱脂処理をした後、ゴムシートにエポキシ系の接着
剤0.7gを塗布し、直ちに脚を圧着、固定した。この
状態で約60分放置する事により脚と弾性体の接着品
(以下脚Assy2と称する)を得た。
【0022】次に、周囲に白色の断熱材を貼り付けた乳
白色半透明の人工大理石浴槽を準備し、前工程で作成し
た脚Assy2と浴槽の脚接着面をアセトンで脱脂処理
した後、浴槽接着面にシアノアクリレート系接着剤0.
4gを塗布し、直ちに脚Assy2を圧着、固定した。
このとき、周囲にはみ出した接着剤にスプレー式のアミ
ン製硬化促進剤を使用する事により、約5分で硬化し、
脚と浴槽との接着を完了した。
【0023】この工程で得られた脚に、実施例1と同様
の試験を行ったが、実施例1と同様何れの試験でも接着
剥離する事はなかった。また、浴室に設置した後で、浴
槽内面から脚の接着部分が見えなかった。
【0024】(比較例1)ABS製の脚と、周囲に白色
の断熱材を貼り付けた乳白色半透明の人工大理石浴槽を
準備し、それぞれの接着面をメチレンクロライドで脱脂
処理をした後、プライマー処理し、白色のウレタン系の
接着剤4gを浴槽接着面に塗布し、直ちに脚を圧着、固
定した。この接着剤の強度発現には20℃で24時間を
要し、その間浴槽を静置する必要があった。また、この
接着剤は完全硬化後も柔軟性を有し、JIS Aスプリ
ング硬さは70゜であった。
【0025】この工程で得られた脚に、実施例1と同様
の試験を行ったが、実施例1と同様何れの試験でも接着
剥離する事はなかった。また、浴室に設置した後で、浴
槽内面から脚の接着部分が見えなかった。
【0026】(比較例2)ABS製の脚と、周囲に白色
の断熱材を貼り付けた乳白色半透明の人工大理石浴槽を
準備し、脚と浴槽の脚接着面をアセトンで脱脂処理した
後、浴槽接着面に薄い茶褐色のエポキシ系接着剤4gを
塗布し、直ちに脚を圧着、固定した。この状態で約60
分放置する事により脚と浴槽の接着を完了した。
【0027】この工程で得られた脚に、実施例1と同様
のプラスチックハンマー落下テストを行ったが、8〜1
5回の衝撃で4ヶの脚全てが脱落した。また、脚に浴槽
全重量をかけてコンクリート上を引きずると、わずかな
凹凸で脚が脱落し、施工現場で発生すると考えられる応
力に耐え得ないと判断された。
【0028】また、浴槽内面から脚の接着部分に薄茶色
の陰が確認され、外観上の問題となった。
【0029】
【発明の効果】本発明により、脚接着の工程待ち時間が
大幅に短縮され、従来必要だった1日分の生産量に相当
する接着保管場所を解放する事ができ、浴槽の組立工程
を完全な流れ作業とする事ができた。
【0030】本発明は、この衝撃吸収性を接着剤から分
離する事により、接着剤の選択の幅を広げ、生産性、品
質安定性の改善をしたものである。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の人工大理石浴槽の底部脚部
構造の拡大断面図である。
【図2】第2図は、本発明の人工大理石浴槽の底部脚部
の試験方法を示す図である。
【0000】
【符号の説明】 人工大理石浴槽本体 脚 弾性体 接着剤層 接着剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の底面に弾性体を介して脚を有する
    ことを特徴とする人工大理石浴槽。
  2. 【請求項2】 弾性体が、速硬化性接着剤で接着されて
    いることを特徴とする請求項1記載の人工大理石浴槽。
  3. 【請求項3】 弾性体が、40〜80゜のJIS Aス
    プリング硬さを持つゴムであることを特徴とする請求項
    1記載の人工大理石浴槽。
  4. 【請求項4】 速硬化性接着剤で、まず浴槽底面と弾性
    体とを接着するか、または弾性体と脚との接着を行い、
    次いでもう一方の接着を行うか、又はその両方を一度に
    行うことを特徴とするの人工大理石浴槽の製造方法。
JP8004739A 1996-01-16 1996-01-16 人工大理石浴槽、及びその製造方法 Withdrawn JPH09192040A (ja)

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