JPH09190758A - スタータ用マグネットスイッチ - Google Patents

スタータ用マグネットスイッチ

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JPH09190758A
JPH09190758A JP215196A JP215196A JPH09190758A JP H09190758 A JPH09190758 A JP H09190758A JP 215196 A JP215196 A JP 215196A JP 215196 A JP215196 A JP 215196A JP H09190758 A JPH09190758 A JP H09190758A
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pinion
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Kazuyuki Kito
和行 鬼頭
Masanori Omi
正昇 大見
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動接点41が各補助接点37、38に当接
してから各固定接点39、40に当接するまでの時間差
を確実に取ることのできるスタータ用マグネットスイッ
チ8を提供すること。 【解決手段】 コイル19、20への通電が停止されて
コイル19、20の磁力が消滅した時に、それまで吸引
されていたプランジャ23を初期位置へ復帰させるリタ
ーンスプリング28は、巻ピッチの小さい密巻部28a
と、巻ピッチの大きい粗巻部28bとから成り、プラン
ジャ23が移動して可動接点41が各補助接点37、3
8に当接した時点で密巻部28aが全圧縮する。従っ
て、リターンスプリング28は、密巻部28aが全圧縮
するまでと全圧縮してからとでばね定数が変化(高くな
る)して、撓み代に対するスプリング荷重が大きくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動モータへの通
電を行うとともに、ピニオンをリングギヤ側へ押し出す
ためのスタータ用マグネットスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、始動モータの回転を2段階に
制御することでピニオンとリングギヤとの噛み合いを無
理なく確実に行わせることのできるスタータ(特開平7
−109967号公報参照)が提案されている。このス
タータは、電動機の軸線と略平行に並設された2個のマ
グネットスイッチを有し、各マグネットスイッチのプラ
ンジャが移動して閉じる2つのスイッチの閉タイミング
が異なる様に構成されている。具体的には、連結された
各プランジャが吸引されると、ピニオンがリングギヤ側
へ押し出されてリングギヤの端面に当接するとともに、
第1のスイッチが先に閉じる。これにより、電気抵抗器
を通じて降圧されたバッテリ電圧が始動モータに印加さ
れて始動モータが低速回転することにより、ピニオンが
ゆっくりと回転してリングギヤと噛み合うことができ
る。その後、ピニオンを押し出しながら更に各プランジ
ャが移動して第2のスイッチが閉じると、抵抗器を短絡
してバッテリの定格電圧が始動モータに印加されること
により、始動モータが定格回転してピニオンと噛み合っ
たリングギヤを高速回転させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のスタ
ータは、第1のスイッチを形成する接点板と固定接点と
の対向距離より、第2のスイッチを形成する接点板と固
定接点との対向距離を大きく設定することで第1のスイ
ッチと第2のスイッチが閉じるタイミングを変えてい
る。しかしながら、プランジャは動き出してから一般に
加速され続けるために、通常、第1のスイッチが閉じた
後、第2のスイッチが閉じるまでの時間が数msと短
く、スイッチ内部の温度のばらつき、およびプランジャ
とスリーブとの摺動面に配設されるグリースの潤滑状態
のばらつき等によって、第1のスイッチが閉じてから第
2のスイッチが閉じるまでの時間差にばらつきが生じる
可能性がある。特に、第1のスイッチが閉じてから第2
のスイッチが閉じるまでの時間差が小さいと、ピニオン
がリングギヤに当接する前に第2のスイッチが閉じて始
動モータが回転することにより、ピニオンがリングギヤ
の端面を磨耗させてしまう恐れがあった。本発明は、上
記事情に基づいて成されたもので、その目的は、第1の
接点が閉じてから第2の接点が閉じるまでの時間差を確
保することのできるスタータ用マグネットスイッチを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも可動接点が第1の接点に当接してから第2の接点に
当接するまでの間、プランジャの移動を抑制する抵抗手
段により時間差を確保することができる。従って、抵抗
手段を用いない場合(つまりプランジャの移動速度が減
速されない場合)と比較して、可動接点が第1の接点に
当接してから第2の接点に当接するまでの時間差を大き
く取ることができる。これにより、確実にピニオンをリ
ングギヤに噛み合わせてから可動接点を第2の接点に当
接させて第2の通電回路を閉成するという順序で作動さ
せることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータの実施例
を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1はマグネットスイッチの断面図であ
る。本実施例のスタータ1は、図2に示すように、回転
力を発生する始動モータ2、この始動モータ2の回転軸
3に軸受4を介して嵌合するピニオン5、始動モータ2
の回転力をピニオン5へ伝達する一方向クラッチ6、ピ
ニオン5をエンジンのリングギヤ7側へ押し出す力を発
生するとともに、始動モータ2への通電を行うマグネッ
トスイッチ8等より構成されている。
【0006】始動モータ2は、回転軸3と一体に回転す
るアーマチャ9、このアーマチャ9の外周に配されたフ
ィールドコイル10、回転軸3の端部に設けられたコン
ミテータ11に摺接するブラシ12等より構成されて、
このブラシ12を通じてアーマチャ9のコイル13とフ
ィールドコイル10とが直列に接続されている。ピニオ
ン5は、一方向クラッチ6と一体に回転軸3上を前方へ
押し出されてリングギヤ7の端面に当接した後、一方向
クラッチ6を介して始動モータ2の回転力が伝達される
ことによりリングギヤ7と噛み合うことができる。
【0007】一方向クラッチ6は、回転軸3の外周にヘ
リカルスプライン14を介して嵌合するスプラインチュ
ーブ15、このスプラインチューブ15と一体に設けら
れたアウタ16、ピニオン5と一体に設けられたインナ
17、およびアウタ16とインナ17との間に配された
ローラ18等から構成されている。この一方向クラッチ
6は、始動モータ2の起動時にローラ18を介してアウ
タ16とインナ17とが連結されて一体に回転すること
でアーマチャ9の回転力をピニオン5へ伝達することが
できる。また、リングギヤ7と噛み合ったピニオン5が
エンジンの回転力を受けてアーマチャ9より高速で回転
すると、ローラ18がアウタ16とインナ17との間を
切り離すことでアーマチャ9のオーバランを防止するこ
とができる。
【0008】マグネットスイッチ8は、図1に示すよう
に、始動スイッチ(図示しない)がON操作されて通電
されるコイル19、20、このコイル19、20の磁路
を形成するヨーク21とコア22、各コイル19、20
の発生する合成磁力により吸引されるプランジャ23、
バッテリ24から始動モータ2へ電流を流すための通電
回路に設けられた接点装置(下述する)等より構成され
ている。コイル19、20は、プランジャ23を吸引す
るために必要な磁力を発生する吸引コイル19と、吸引
したプランジャ23を保持するために必要な磁力を発生
する保持コイル20とから成り、ボビン25の外周に二
層状態で巻装されている。
【0009】プランジャ23は、ボビン25の内周面に
挿入されたスリーブ26の内周を移動自在に配されて、
プランジャロッド23aとモールドカバー27との間に
配されたリターンスプリング28(後述する)の弾力を
受けて一方側(図1の左側)へ付勢されている。また、
プランジャ23は、ジョイント29に係合するレバー3
0を介して一方向クラッチ6に連結されており、プラン
ジャ23が吸引されて移動することにより、レバー30
を介して一方向クラッチ6およびピニオン5を前方へ
(図2の左側へ)押し出すことができる。レバー30
は、一端側がジョイント29に係合して、他端側が一方
向クラッチ6のスプラインチューブ15に係合し、ハウ
ジング31に固定された支点32を中心として一端側と
他端側とが揺動することができる。
【0010】ジョイント29は、鍔部29aが形成され
た一端側がプランジャ23の凹部に入り込んで、ドライ
ブスプリング33の弾力によりプランジャ23の凹部底
面に押圧され、レバー30が係合する他端側がプランジ
ャ23の端部にかしめ固定されたスプリング受け部材3
4の内周を通ってブーツ35の外側へ突出している。従
って、一方向クラッチ6とともに前方へ押し出されたピ
ニオン5がリングギヤ7に当接してジョイント29の移
動が規制されても、プランジャ23はドライブスプリン
グ33を撓ませながら移動することができる。ブーツ3
5は、ゴム等の可撓性を有する材質で設けられており、
プランジャ23の移動に伴って伸縮自在に変形すること
ができる。ドライブスプリング33は、ジョイント29
の外周に配されて、一端がジョイント29の鍔部29a
に係止され、他端がスプリング受け部材34に係止され
ている。
【0011】接点装置は、起動用電気抵抗36(本発明
の電流制限手段)を通してバッテリ24から始動モータ
2へ電流を流すための第1の通電回路に設けられたバッ
テリ側補助接点37とモータ側補助接点38、起動用電
気抵抗36を短絡してバッテリ24から始動モータ2へ
電流を流すための第2の通電回路に設けられたバッテリ
側固定接点39とモータ側固定接点40、およびプラン
ジャ23の移動に伴って各補助接点37、38間と各固
定接点39、40間を閉成する可動接点41を備える。
【0012】バッテリ側補助接点37とモータ側補助接
点38は、それぞれバネ部材42、43を介してモール
ドカバー27に支持されて、そのモールドカバー27に
対してバネ部材42、43が伸縮することで図1の左右
方向に変位可能に設けられている。但し、バッテリ側補
助接点37は、バネ部材42、起動用電気抵抗36、お
よび金属プレート44を通じてバッテリ側固定接点39
と電気的に接続されている。また、モータ側補助接点3
8は、バネ部材43を介してモータ側固定接点40と電
気的に接続されている。なお、バネ部材43と起動用電
気抵抗36との間には、絶縁板45が介在されて両者の
間を絶縁している。
【0013】バッテリ側固定接点39とモータ側固定接
点40は、それぞれモールドカバー27に取り付けられ
たバッテリ側端子ボルト46とモータ側端子ボルト47
の端部に一体成形されている。モールドカバー27の外
部に突出するバッテリ側端子ボルト46は、バッテリケ
ーブル48を通じてバッテリ24の正極に接続されて、
同様にモールドカバー27の外部に突出するモータ側端
子ボルト47は、始動モータ2のフィールドコイル10
に接続されている。起動用電気抵抗36は、リング状に
巻回されてモールドカバー27に保持されて、一端がバ
ネ部材42に接続されて、他端が金属プレート44に接
続されている。
【0014】可動接点41は、プランジャロッド23a
の先端部に一組のインシュレータ49、50を介して取
り付けられて、ロッド23aの外周に配されたコンタク
トスプリング51の弾力を受けてロッド23aの先端側
へ付勢されている。この可動接点41は、プランジャ2
3が吸引されてロッド23aと一体に移動する(図1の
右側へ移動する)ことにより、各補助接点37、38と
各固定接点39、40に順次当接する。なお、可動接点
41が各固定接点39、40より先に各補助接点37、
38に当接するために、可動接点41と各固定接点3
9、40とのギャップG1 より可動接点41と各補助接
点37、38とのギャップG2 の方が小さく設定されて
いる。また、プランジャ23の移動に伴って押し出され
たピニオン5がリングギヤ7の端面に当接した直後に可
動接点41が各補助接点37、38に当接することがで
きる様に、前記ギャップG2 、レバー30の支点32か
らジョイント29側とスプラインチューブ15側との長
さ比(レバー比)、およびピニオン5とリングギヤ7と
の距離L1 (図2参照)との関係が設定されている。
【0015】前述のリターンスプリング28は、コイル
19、20への通電が停止してコイル19、20の磁力
が消滅した時に、それまで吸引されていたプランジャ2
3を初期位置へ復帰させるためのコイルスプリングで、
本発明の抵抗手段を兼ねる。即ち、このリターンスプリ
ング28は、図1に示すように、巻ピッチの小さい密巻
部28aと巻ピッチの大きい粗巻部28bとを有し、所
定量撓むと密巻部28aが先に全圧縮される。従って、
密巻部28aが全圧縮するまでと全圧縮してからとで
は、リターンスプリング28のばね定数が変化して(高
くなる)、撓み代(圧縮量)に対するスプリング荷重が
大きくなる(図3参照)。但し、密巻部28aが全圧縮
するまでの撓み代は、可動接点41と各補助接点37、
38とのギャップG2 と略同一に設定されている。
【0016】次に、本実施例のスタータ1の作動を説明
する。始動スイッチがON操作されてバッテリ24から
マグネットスイッチ8の各コイル19、20に通電され
ると、各コイル19、20の合成磁力によってプランジ
ャ23がリターンスプリング28を押し縮めながらコア
22側へ吸引される。これにより、ジョイント29に係
合するレバー30を介して一方向クラッチ6とピニオン
5が回転軸3上をヘリカルスプライン14に沿って前方
へ押し出されて、ピニオン5がリングギヤ7の端面に当
接する。また、プランジャ23が吸引されると同時に、
プランジャロッド23aに取り付けられた可動接点41
が移動して各補助接点37、38に当接すると、起動用
電気抵抗36を通じて降圧されたバッテリ電圧が始動モ
ータ2に印加されることにより始動モータ2がゆっくり
と回転する。この始動モータ2の回転が一方向クラッチ
6を介してピニオン5に伝達されると、それまでリング
ギヤ7の端面に当接していたピニオン5がゆっくりと回
転することでリングギヤ7と噛み合うことができる。
【0017】その後、プランジャ23が更に移動するこ
とで、一方向クラッチ6とともにピニオン5が更に前進
してリングギヤ7と完全に噛み合うことができる。ま
た、可動接点41は、各補助接点37、38に当接した
まま、リターンスプリング28とバネ部材42、43を
撓ませながら更に移動して各固定接点39、40に当接
する。これにより、起動用電気抵抗36を短絡してバッ
テリ24の定格電圧が始動モータ2に印加されるため、
始動モータ2が定格回転して、その始動モータ2のトル
クがピニオン5に伝達されてリングギヤ7をクランキン
グさせることができる。
【0018】ここで、リターンスプリング28は、可動
接点41が各補助接点37、38に当接した時点で密巻
部28aが全圧縮されるため、それ以上の撓み代に対し
てばね定数が高くなって荷重に対する変位量が減少す
る。従って、プランジャ23は、可動接点41が各補助
接点37、38に当接してから各固定接点39、40に
当接するまでの移動速度(加速度)が、それまで(可動
接点41が各補助接点37、38に当接するまで)の移
動速度(加速度)より減速される(図4参照)ため、通
常のリターンスプリング(ばね定数が一定)を使用した
場合と比較して、可動接点41が各補助接点37、38
に当接してから各固定接点39、40に当接するまでの
時間差を大きく取ることができる。
【0019】エンジン始動後、始動スイッチがOFF操
作されて各コイル19、20への通電が停止すると、コ
イル19、20の磁力が消滅するため、それまで吸引さ
れていたプランジャ23がリターンスプリング28の弾
力によって押し戻されて静止状態(図1に示す状態)に
復帰する。このプランジャ23の移動と同時に、ピニオ
ン5もリングギヤ7から離脱して一方向クラッチ6とと
もに静止位置(図2に示す位置)へ戻される。
【0020】(本実施例の効果)本実施例のスタータ1
は、撓み代に応じてリターンスプリング28のばね定数
が2段階に変化することにより、可動接点41が各補助
接点37、38に当接してから各固定接点39、40に
当接するまでの時間差を従来より大きく取ることができ
る。この結果、可動接点41が各補助接点37、38に
当接した時点でピニオン5がリングギヤ7の端面に当接
していなくても、可動接点41が各固定接点39、40
に当接するまでにピニオン5が更に前進してリングギヤ
7の端面に当接してリングギヤ7と噛み合うことができ
る。即ち、ピニオン5がリングギヤ7と噛み合った状態
で可動接点41が各固定接点39、40に当接して始動
モータ2を定格回転させることができる。従って、ピニ
オン5がリングギヤ7の端面に当接している状態で始動
モータ2が定格回転することはなく、ピニオン5の回転
によるリングギヤ7端面の磨耗を防止できる。また、本
実施例では、リターンスプリング28を抵抗手段として
使用しているため、特に新たな部品を追加しなくても可
動接点41が各補助接点37、38に当接してから各固
定接点39、40に当接するまでの時間差を確保でき
る。当然、ピニオン5がリングギヤ7に当接した後に可
動接点41が各補助接点37、38に当接すれば更に効
果が増す。
【0021】(第2実施例)図5はマグネットスイッチ
8の全体断面図である。本実施例のマグネットスイッチ
8は、プランジャ23の後端外周に周溝52が形成され
て、その周溝52にゴム製のOリング53(本発明の弾
性体)が嵌合している。このOリング53は、本発明の
抵抗手段を成すもので、外径がスリーブ26の内径より
若干大きく設定されている。また、Oリング53の側面
とスリーブ26の端面との距離L2 は、少なくとも前述
のギャップG1 (可動接点41と各固定接点39、40
との距離)より小さく(本実施例では前述のギャップG
2と略等しい)なる様に設定されている。なお、リター
ンスプリング28は、ばね定数が一定で、全長に亘って
巻ピッチが等しくなる様に巻回された通常のスプリング
を使用している。
【0022】本実施例の作動を説明する。プランジャ2
3の移動によりピニオン5がリングギヤ7の端面に当接
して、可動接点41が各補助接点37、38に当接する
までは、第1実施例と同様に作動する。ピニオン5が始
動モータ2の回転を受けてゆっくりと回転し、リングギ
ヤ7と噛み合った後、更にプランジャ23が移動する
と、プランジャ23の外周に嵌合するOリング53がス
リーブ26の内周面を摺接しながら移動するため、Oリ
ング53とスリーブ26との間に摺動抵抗が生じる。こ
の結果、プランジャ23の移動速度が減速されるため、
Oリング53を使用しない場合と比較して、可動接点4
1が各補助接点37、38に当接してから各固定接点3
9、40に当接するまでの時間差を大きく取ることがで
きる。これにより、第1実施例と同様に、ピニオン5が
リングギヤ7と噛み合った状態で可動接点41が各固定
接点39、40に当接して始動モータ2を定格回転させ
ることができる。
【0023】(変形例)第1実施例では、抵抗手段とし
て密巻部28aと粗巻部28bとを有するリターンスプ
リング28を例示したが、スプリング材の線径を変える
ことでばね定数を変化させても良い。また、各補助接点
37、38を支持するバネ部材42、43のばね定数を
高く設定することで、可動接点41が各補助接点37、
38に当接してから以後の移動速度を減速するようにし
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグネットスイッチの全体断面図である(第1
実施例)。
【図2】スタータの半断面図である。
【図3】リターンスプリングの撓み代とスプリング荷重
との関係を示すグラフである。
【図4】プランジャの加速度を示すグラフである。
【図5】マグネットスイッチの全体断面図である(第2
実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動モータ 5 ピニオン 7 リングギヤ 8 マグネットスイッチ 23 プランジャ 24 バッテリ 26 スリーブ 28 リターンスプリング(抵抗手段) 28a 密巻部 28b 粗巻部 36 起動用電気抵抗(電流制限手段) 37 バッテリ側補助接点(第1の接点) 38 モータ側補助接点(第1の接点) 39 バッテリ側固定接点(第2の接点) 40 モータ側固定接点(第2の接点) 41 可動接点 53 Oリング(弾性体)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流制限手段を通じてバッテリから始動モ
    ータへ電流を流すための第1の通電回路に介在された第
    1の接点と、 前記電流制限手段をバイパスして前記バッテリから前記
    始動モータへ電流を流すための第2の通電回路に介在さ
    れた第2の接点と、 プランジャと一体に移動する可動接点とを有し、 前記プランジャの移動によってピニオンをエンジンのリ
    ングギヤ側へ移動させるとともに、前記可動接点が前記
    第1の接点に当接し、続いて前記第2の接点に当接する
    ことで前記始動モータを2段階に通電するスタータ用マ
    グネットスイッチであって、 少なくとも前記可動接点が前記第1の接点に当接してか
    ら前記第2の接点に当接するまでの間、前記プランジャ
    の移動を抑制する抵抗手段を備えたことを特徴とするス
    タータ用マグネットスイッチ。
  2. 【請求項2】前記抵抗手段は、マグネットスイッチの内
    部に配設されており、前記プランジャの移動により総合
    ばね定数の変化点を少なくとも1つ以上持つことを特徴
    とする請求項1記載のスタータ用マグネットスイッチ。
  3. 【請求項3】前記抵抗手段は、前記プランジャの移動方
    向に抗して前記プランジャを付勢するコイルスプリング
    から成るリターンスプリングであることを特徴とする請
    求項1または2記載のスタータ用マグネットスイッチ。
  4. 【請求項4】前記コイルスプリングは、粗巻部と密巻部
    とから成ることを特徴とする請求項3記載のスタータ用
    マグネットスイッチ。
  5. 【請求項5】前記抵抗手段は、前記プランジャの外周に
    前記プランジャを移動自在に保持するスリーブと前記プ
    ランジャとの間に配設された摺動抵抗体であることを特
    徴とする請求項1または2記載のスタータ用マグネット
    スイッチ。
  6. 【請求項6】前記摺動抵抗体は、前記プランジャの外周
    に嵌合する弾性体であることを特徴とする請求項5記載
    のスタータ用マグネットスイッチ。
  7. 【請求項7】前記電流制限手段は、電気抵抗体であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6記載の何れかのスタータ用
    マグネットスイッチ。
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Cited By (12)

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