JPH09189652A - 試験装置および方法 - Google Patents

試験装置および方法

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JPH09189652A
JPH09189652A JP1837096A JP1837096A JPH09189652A JP H09189652 A JPH09189652 A JP H09189652A JP 1837096 A JP1837096 A JP 1837096A JP 1837096 A JP1837096 A JP 1837096A JP H09189652 A JPH09189652 A JP H09189652A
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Kenichi Tomizuka
健一 冨塚
Toru Takahashi
亨 高橋
Shuichi Sato
修一 佐藤
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Koki Co Ltd
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Sony Corp
Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の部品を模擬した、微小な試料を、微小
な荷重で試験する。 【解決手段】 駆動装置1は、偏心カムである駆動用カ
ム1aを駆動し、荷重伝達ロッド2の1端を上下運動さ
せる。荷重伝達ロッド2は、重り2bを有し、支点2a
を介して、重り2bによる荷重を、所定の倍率で、荷重
伝達点2dを介して荷重伝達ロッド3に伝達する。荷重
伝達ロッド3は、重り3dを有し、支点3aを介して、
重り3dの荷重または荷重伝達点3bにおいて荷重伝達
ロッド2より伝達された荷重を、荷重伝達点3cを介し
て荷重伝達ロッド4に伝達する。荷重伝達ロッド4は、
荷重伝達ロッド3より伝達される上下運動を、変位検出
センサ5および試料11に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験装置および方
法に関し、特に、所定の荷重もしくは所定の変位などの
ストレスを発生し、発生したストレスを、所定の倍率で
試料に伝達する試験装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気製品や機械製品などの機械的な信頼
性は、一般的に、有限要素法などの数値解析に基づく機
械強度計算を行うことで保証されている。このような数
値解析においては、各材料の物性値がパラメータとして
用いられる。
【0003】従って、数値解析の精度を向上させるため
に、様々な材料試験を行い、材料の正確な物性値を測定
する必要がある。
【0004】特に、磨耗故障に対する寿命予測において
は、材料毎に疲労試験が行われ、疲労強度のデータ(物
性値)が蓄積されている。
【0005】材料の物性値を測定する場合、所定の規格
で定められた形状を有するテストピースが用いられるこ
とが多いが、実際の使用部品に近い形状(例えば、接合
材料の場合、母材との接合部を含むジョイント全体)で
物性値を測定することが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
主に、鉄鋼材料などの比較的大型の材料や、比較的大型
のテストピースの物性値を測定することが多いので、従
来の疲労試験器においては、規格で定められた大型のテ
ストピースに、比較的大きいストレスを印加することを
前提としている場合が多く、電子部品などを模擬した小
型の試料に、微小な荷重で、ストレスの試験を行うこと
が困難である。
【0007】さらに、通常、このような試験を行う場
合、数日乃至数カ月の期間を要し、複数の試料を並行し
て行うので、装置全体が大型化し、コストも増大すると
いう課題を有している。
【0008】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、所定のストレスを発生し、発生したストレス
を、所定の倍率で試料に伝達するようにしたので、比較
的小さい試料に対して、小さいストレスで試験を行うこ
とができるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の試験装
置は、動力を発生する動力発生手段と、動力発生手段に
より発生された動力に応じて、所定のストレスを発生す
るストレス発生手段と、ストレス発生手段により発生さ
れた所定のストレスを、所定の倍率で試料に伝達する伝
達手段とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の試験方法は、動力を発生
し、発生した動力に応じて、所定のストレスを発生し、
発生した所定のストレスを、所定の倍率で試料に伝達す
ることを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の試験装置においては、動
力発生手段は、動力を発生し、ストレス発生手段は、動
力発生手段により発生された動力に応じて、所定のスト
レスを発生し、伝達手段は、ストレス発生手段により発
生された所定のストレスを、所定の倍率で試料に伝達す
る。
【0012】請求項5に記載の試験方法においては、動
力を発生し、発生した動力に応じて、所定のストレスを
発生し、発生した所定のストレスを、所定の倍率で試料
に伝達する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の試験装置の一実
施例の構成例を示している。この実施例においては、駆
動装置1(動力発生手段)は、偏心カムである駆動用カ
ム1aを駆動し、アーム構造の一部である荷重伝達ロッ
ド2(伝達手段)の1端を上下運動させ、従動させるよ
うになされている。
【0014】支点2aを中心にして回動自在な荷重伝達
ロッド2は、その一端(荷重伝達点2c)に重り2bを
有し、支点2aを介して、重り2b(ストレス発生手
段)による荷重を、所定の倍率で、他方の端部から、荷
重伝達点2dを介して荷重伝達ロッド3(伝達手段)に
伝達するようになされている。重り2bは、一定荷重を
印加する場合の荷重を発生するためと、一定変位を印加
する場合に、荷重伝達ロッド2を駆動用カム1aの動き
に追従させるために備えられている。
【0015】荷重伝達ロッド2において、支点2aから
荷重伝達点2c(重り2bと、荷重伝達ロッド2の本体
部との結合点)までの距離をL1とし、支点2aから荷
重伝達点2dまでの距離をL3とすると、荷重伝達ロッ
ド3に伝達される上下移動量は、荷重伝達点2cにおけ
る上下移動量の(L3/L1)倍となり、伝達される荷重
は、荷重伝達点2cにおける荷重の(L1/L3)倍とな
る。
【0016】支点3aを中心にして回動自在な荷重伝達
ロッド3は、その一端(荷重伝達点3b)に重り3d
(ストレス発生手段)を有し、支点3aを介して、重り
3dの荷重または荷重伝達点3b(摩擦を低減するため
に、軸受け構造とされている)において荷重伝達ロッド
2より伝達された荷重を、他端の荷重伝達点3cを介し
て荷重伝達ロッド4(伝達手段)に伝達するようになさ
れている。重り3dは、一定荷重を印加する場合に、荷
重を発生するために、また、一定変位を印加する場合
に、荷重伝達ロッド3を荷重伝達ロッド2の動きに追従
させるために備えられている。
【0017】荷重伝達ロッド3において、支点3aから
荷重伝達点3bまでの距離をL2とし、支点3aから荷
重伝達点3cまでの距離をL4とすると、荷重伝達ロッ
ド4に伝達される上下移動量は、荷重伝達点3bにおけ
る上下移動量の(L4/L2)倍となり、伝達される荷重
は、荷重伝達点3bにおける荷重の(L2/L4)倍とな
る。
【0018】荷重伝達ロッド4は、荷重伝達ロッド3よ
り伝達される上下運動を、変位検出センサ5(検出手
段)および試料11に伝達するようになされている。
【0019】変位検出センサ5は、荷重伝達ロッド4の
上下方向の変位を検出し、その信号を制御装置6に供給
するようになされている。
【0020】荷重検出センサ(荷重検出用ロードセル)
7(検出手段)は、固定台8に固定されている試料11
に印加される荷重を検出し、その信号を制御装置6(制
御手段)に供給するようになされている。
【0021】制御装置6は、入力装置9における操作に
応じて、駆動装置1を制御するようになされている。ま
た、制御装置6は、変位検出センサ5および荷重検出セ
ンサ6より供給される信号に基づいて、試料11の破壊
の検出、破壊までの荷重印加回数のカウントなどを行う
ようになされている。
【0022】なお、制御装置6は、測定した荷重印加回
数などの試験結果を、記録装置用出力10を介して、所
定の記録装置(図示せず)に出力するようになされてい
る。
【0023】図2は、本実施例において試験される試料
11の例を示している。図2(a)(平面図)および図
2(b)(断面図)は、リード部品のはんだ付け試料で
あり、プリント配線板41におけるランド41aにおい
て、リード線42がはんだ接合部43で接合されてい
る。また、この試料は、取付孔41bにおいて、ネジ締
めなどを行うことにより固定台8に固定される(図4参
照)。
【0024】このようなリード部品のはんだ接合部43
は容易には変形しない(弾性係数が大きい)ので、弾性
限界における変位量は、微小である。そして、変位量が
弾性限界を超えると、はんだ接合部43は、破断に至
る。このように、弾性係数が大きい試料には、一定荷重
で疲労試験が行われる。
【0025】図3(a)(平面図)および図3(b)
(断面図)は、面実装IC(Integrated Circuit)のは
んだ付け試料を示している。この試料においては、試験
用IC46は、中央部で2つに分割された基板44に、
はんだ接合部45を介して接合されている。
【0026】はんだ接合部45は、図2(b)のはんだ
接合部43と同様に、変形しにくいが、IC46のリー
ド部47は、容易に変形し、荷重を吸収する。従って、
このような試料に、一定荷重を印加すると、その荷重の
大きさによっては、荷重を一回印加させただけで、リー
ド部47が、大きく変形し、破断してしまうので、この
ような試料には、一定変位を印加する疲労試験を行う。
【0027】図4は、図2(a)および図2(b)に示
す試料を本実施例に装着した様子を示している。この試
料においては、リード線42を荷重伝達ロッド4に固定
し、基板41を固定台8に固定する。このように試料を
装着することで、荷重伝達ロッド4より伝達される荷重
が、はんだ接合部43に加えられる。
【0028】図5は、図3(a)および図3(b)に示
す試料を本実施例に装着した様子を示している。この試
料においては、2つに分割された基板44のうち、一方
を荷重伝達ロッド4に固定し、他方を固定台8に固定す
る。このように試料を装着することで、荷重伝達ロッド
4の上下運動による変位が、試料のリード部47に加え
られる。
【0029】次に、図6乃至図8を参照して、本実施例
が、例えば、図2(a)に示すような試料に対して、一
定荷重で疲労試験を行うときの動作を説明する。
【0030】図6は、試料11を装着するときの様子を
示している。このとき、荷重伝達ロッド2,3を水平に
保ち、荷重伝達点3bが下方に移動しないように、所定
の大きさ以上の質量を有する重り2bを使用すること
で、試料11に荷重がかからないようにする。
【0031】次に、図7に示すように、駆動用カム1a
を所定の角度だけ時計方向に回転させると、荷重伝達点
2cは、駆動用カム1aの動きに対応して、重り2bの
重量により、下方に移動しようとする。しかし、図2
(a)に示すような試料は、比較的小さい荷重を印加さ
れた場合、ほとんど変形しないため、各荷重伝達ロッド
2乃至4は、ほとんど動かない。
【0032】従って、荷重伝達点2cは、駆動用カム1
aの動きに追従せず、駆動用カム1aから離れる。その
結果、荷重伝達点2cにおいて、重り2bにより、荷重
(M2・g)(M2は、重り2bの質量を表し、gは重力
加速度を表す)が生じる(ただし、重り2bの質量と比
較して、重り2bを除いた荷重伝達ロッド2の質量が無
視できるほど小さいものとする)。
【0033】そして、荷重伝達ロッド2が支点2aを中
心として反時計方向に回動する結果、この荷重(M2
g)は、支点2aを介して、荷重伝達点2dにおける上
方向の荷重(M2・g・L1/L3)に変換され、この荷
重(M2・g・L1/L3)が、荷重伝達ロッド3に伝達
される。
【0034】荷重伝達ロッド3は、荷重伝達ロッド2よ
り荷重(M2・g・L1/L3)を荷重伝達点3bにおい
て受ける。さらに、荷重伝達点3bには、重り3d(質
量M3)が結合されているので、荷重伝達点3bにおけ
る上方向の荷重F3bは、次式で示すようになる(ただ
し、重り3dの質量と比較して、重り3dを除いた荷重
伝達ロッド3および荷重伝達ロッド4の質量が無視でき
るほど小さいものとする)。 F3b=M2・g・L1/L3−M3・g=g・(M2・L1
3−M3
【0035】そして、荷重伝達ロッド3は、支点3aを
中心に時計方向に回動し、荷重伝達点3cを介して、荷
重F3bを、荷重伝達ロッド4に伝達する。荷重F3bは、
支点3aを介して、次式で示すような、荷重伝達点3c
における下方向の荷重F3cに変換される。 F3c=F3b・L2/L4=L2/L4・g・(M2・L1/L
3−M3
【0036】荷重伝達ロッド4は、荷重伝達ロッド3よ
り、荷重F3cを受け、この荷重F3c(圧縮荷重)を試料
11に印加する。
【0037】このように、駆動用カム1aを所定の角度
だけ回転させることで、試料11に圧縮荷重が加えられ
る。
【0038】そして、図8に示すように、さらに、駆動
用カム1aを所定の角度だけ回転させると、荷重伝達点
2cは、駆動カム1aにより押し上げられる。
【0039】このとき、荷重伝達点2dが下方へ移動す
るため、荷重伝達点3bは、その動きに対応して、重り
3dの重量により、下方に移動しようとする。しかし、
図7に示すような、圧縮荷重時と同様に、図2(a)に
示すような試料は、比較的小さい荷重を印加された場
合、ほとんど変形しないため、荷重伝達ロッド3,4
は、ほとんど動かない。
【0040】従って、荷重伝達点3bは、荷重伝達ロッ
ド2の動きに追従せず、荷重伝達ロッド2から離れる。
そして、荷重伝達点3bにおいて、重り3dにより、荷
重M3・gが生じる。
【0041】この荷重M3・gは、支点3aを介して、
次式に示すような、荷重伝達点3cにおける荷重F3c
変換され、荷重伝達ロッド4に伝達される。 F3c=M3・g・L2/L4
【0042】荷重伝達ロッド4は、荷重伝達ロッド3よ
り荷重F3cを受け、この荷重F3c(引張荷重)を試料1
1に印加する。
【0043】このように、駆動用カム1aをさらに所定
の角度だけ回転させることで、試料11に引張荷重が加
えられる。
【0044】以上のように、駆動用カム1aを回転させ
ることで、所定の圧縮荷重と所定の引張荷重が、交互
に、試料11に印加され、駆動用カム1aをN回、回転
させることで、所定の圧縮荷重と所定の引張荷重が、そ
れぞれN回づつ、同一の荷重パターンで印加される。
【0045】なお、重り2bおよび重り3dを調節する
ことで、試料11に印加する荷重を、所定の値に設定す
ることができる。
【0046】例えば、荷重伝達ロッド2,3の支点比
(長さの比)L3:L1,L4:L2が、共に1:5である
場合において、試料11に印加する圧縮荷重および引張
荷重を5kgfにするには、最初に、引張荷重を5kg
fにするために、重り3dの質量を1kg(=(1/
5)×5kg)とする。
【0047】一方、圧縮荷重を5kgfにするために
は、荷重伝達点3bにおける荷重を、上向きに1kgf
(=(1/5)×5kgf)とすればよい。荷重伝達点
3bにおいては、重り3dにより、下向きに1kgfの
荷重が掛けられているので、重り2bにより、上向きに
2kgfの荷重を掛ける。従って、重り2bの質量を、
0.4kg(=(1/5)×2)とする。
【0048】次に、図9乃至図11を参照して、本実施
例が、例えば、図3に示すような試料11に対して、一
定変位量で疲労試験を行うときの動作を説明する。
【0049】図9は、試料11を装着するときの様子を
示している。このとき、図6に示す状態と同様に、荷重
伝達ロッド2,3を水平に保ち、荷重伝達点3bが下方
に移動しないように、所定の大きさ以上の質量を有する
重り2bを使用することで、試料11に荷重がかからな
いようにする。
【0050】次に、図10に示すように、駆動用カム1
aを所定の角度だけ回転させると、荷重伝達点2cは、
駆動用カム1aの動きに対応して、重り2bの重量によ
り、下方に移動しようとする。図3に示すような試料
は、比較的小さい荷重を印加されただけで変形するた
め、各荷重伝達ロッド2乃至4は、試料11の変形に応
じて動く。
【0051】従って、荷重伝達点2cは、駆動用カム1
aの動きに追従する。いま、駆動用カム1aの軸から荷
重伝達ロッド2との接点(荷重伝達点2c)までの距離
(半径)をxcで表し、図9に示すような基準状態での
cをxc0とすると、駆動用カム1aの回転に伴う荷重
伝達点2cの移動量Δxcは、(xc−xc0)の絶対値と
なる。
【0052】図10に示すように、荷重伝達ロッド2に
おいて、荷重伝達点2cが下向きにΔxcだけ移動した
場合、荷重伝達点2dは、上向きにL3/L1・Δxc
け移動する。
【0053】荷重伝達ロッド3は、荷重伝達点3bにお
いて、荷重伝達ロッド2(荷重伝達点2d)と接してい
るので、荷重伝達点3bも同様に、上向きにL3/L1
Δxcだけ移動する。
【0054】そして、荷重伝達点3bが上向きにL3
1・Δxcだけ移動すると、荷重伝達点3cは、下向き
に、L4/L2・L3/L1・Δxcだけ移動する。荷重伝
達点3cと接している荷重伝達ロッド4は、同様に、下
向きに、L4/L2・L3/L1・Δxcだけ移動し、試料
11に、下向きの変位L4/L2・L3/L1・Δxcを印
加する。
【0055】次に、図11に示すように、駆動用カム1
aをさらに回転させ、荷重伝達ロッド2の荷重伝達点2
cが上向きに移動させられると、各荷重伝達点2d,3
b,3cおよび荷重伝達ロッド4は、図10に示す場合
と逆の方向に、それぞれ移動する。
【0056】従って、試料11には、上向きの変位L4
/L2・L3/L1・Δxcが印加される。
【0057】以上のように、駆動用カム1aを回転させ
ることで、所定の変位が、上下方向に、試料11に印加
され、駆動用カム1aをN回、回転させることで、上下
方向にそれぞれN回づつ、同一の変位パターンで、変位
を印加することができる。
【0058】例えば、ロッドの支点比L4:L2,L3
1が、ともに1:5であり、駆動用カム1aによる荷
重伝達点2cの上下移動量が2.5mmである場合、試
料11には、0.1mm(=(1/5)×(1/5)×
2.5mm)の変位が印加される。
【0059】このように、駆動部に微細な構造を必要と
せずに、微小変位を試料11に印加することができる。
【0060】なお、このように、一定変位量を印加する
場合、重り2bおよび重り3dは、試料11に所定の変
位が充分生じる重さのものを使用する。
【0061】以上の実施例においては、駆動用カム1a
の形状は、特に規定していないが、駆動用カム1aの形
状を変更することで、一定荷重を印加する場合の荷重パ
ターン、および一定変位量を印加する場合の変位パター
ンを、例えば、正弦波に近いパターンや、パルスに近い
パターンに変更することができる。
【0062】さらに、図12に示すように、本実施例に
おいては、荷重伝達ロッド3と、荷重伝達ロッド4との
接合部の構造を変更することにより、試料11に印加す
る荷重および変位のモードを容易に変更することができ
る。
【0063】上記実施例においては、図12(a)に示
すように、荷重伝達ロッド3と、荷重伝達ロッド4は、
荷重伝達ロッド4の着脱自在な腕部4aおよび腕部4b
(変更部材)により両側から挟むように接合(当接)さ
れている。従って、荷重伝達ロッド3の荷重伝達点3c
が上方に移動する場合、荷重伝達ロッド4は、腕部4a
を介して荷重または変位を伝達され、荷重伝達点3cが
下方に移動する場合、荷重伝達ロッド4は、腕部4bを
介して荷重または変位を伝達されるので、上下両方向の
荷重または変位が試料11に印加される。
【0064】次に、図12(b)に示すように、荷重伝
達ロッド4の腕部4bを取り外し、腕部4aだけで、荷
重または変位が伝達されるようにすると、圧縮方向の荷
重および下方向の変位は試料11に印加されず、引張荷
重または上方向の変位だけを、試料11に印加すること
ができる。
【0065】逆に、図12(c)に示すように、荷重伝
達ロッド4の腕部4aを取り外し、腕部4bだけで、荷
重または変位が伝達されるようにすると、引張方向の荷
重および上方向の変位は試料11に印加されず、圧縮荷
重および下方向の変位だけを、試料11に印加すること
ができる。
【0066】図13は、本実施例における制御装置6の
一構成例を示している。この制御装置6においては、制
御回路21は、ユーザの操作に応じた、入力装置9から
の信号に従って、駆動装置1を制御するようになされて
いる。また、制御回路21は、比較回路23より供給さ
れる信号から、試料11が所定の状態になったと判断し
た場合、駆動装置1を停止させるようになされている。
【0067】さらに、制御回路21は、変位検出センサ
5からの信号を受け取り、その信号(変位量)をメモリ
付きカウンタ25に記憶させるようになされている。
【0068】ピーク検出回路22は、図14に示すよう
な荷重検出センサ7からの信号より、荷重印加時のピー
ク荷重を検出し、その値を比較回路23およびメモリ付
きカウンタ25に出力するようになされている。
【0069】比較回路23は、ピーク検出回路22より
供給された荷重のピーク値を、メモリ24に記憶されて
いる、予め設定された荷重のしきい値と比較し、その結
果を制御回路21に出力するようになされている。
【0070】メモリ付きカウンタ25は、ピーク検出回
路22より供給される荷重の値、および制御回路21よ
り供給される変位の値を記憶するとともに、荷重および
変位の値が供給された回数をカウントするようになされ
ている。
【0071】出力回路26は、制御回路21を介して、
入力装置6より所定の信号を供給されると、メモリ付き
カウンタ25より供給された荷重の印加回数などの、疲
労試験の結果を、記録装置用出力を介して、所定の記録
装置(図示せず)に出力するようになされている。
【0072】次に、疲労試験における制御装置6の動作
について説明する。
【0073】ユーザが入力装置9で、試験の開始の操作
を行うと、制御回路21は、その操作に対応する信号を
受け取り、駆動装置1を動作させる。
【0074】そして、試料11に荷重(圧縮荷重の設定
値を+Fa、引張荷重の設定値を−Faとする)が印加
されると、荷重検出センサ7は、図14に示すように、
その荷重を検出し、その信号をピーク検出回路22に供
給する。
【0075】ピーク検出回路22は、荷重検出センサ7
による検出荷重のピーク値を比較回路23およびメモリ
付きカウンタ25に供給し、比較回路23は、そのピー
ク値と、メモリ24に記憶されている荷重しきい値の差
を計算し、その値を制御回路21に出力する。
【0076】制御回路21は、その値より、試料11の
状態を把握する。試料11に亀裂が生じたとき(図14
においては、試験回数がt1であるとき)、荷重検出セ
ンサ7で検出される荷重のうち、正負いずれかの検出荷
重が減少する。制御回路21は、比較回路23からの比
較結果より、ピーク検出回路22より供給される検出荷
重が、メモリ24に記憶されているしきい値(図14に
おいては、圧縮荷重のしきい値を+Fb、引張荷重のし
きい値を−Fbとする)より小さくなったと判断する
と、メモリ付きカウンタ25に、そのときの荷重印加回
数を破壊回数として記憶させる。
【0077】そして、亀裂が進展していき、試料11が
破断したとき(図14においては、試験回数がt2であ
るとき)、荷重検出センサ7で検出される荷重は、零に
収束していき、制御回路21は、比較回路23からの比
較結果より、試料11が破断したと判断すると、駆動装
置1を停止させる。
【0078】このように試料11が破断した後、制御回
路21は、メモリ付きカウンタ25に破壊回数などの疲
労試験の結果を出力回路26に出力させる。そして、出
力回路26は、ユーザによる設定に従って、その疲労試
験の結果を記録装置用出力10を介して出力する。
【0079】以上のように、制御装置6は、ユーザの操
作に応じて、駆動装置1を制御し、試料11が破壊され
た場合、検出される荷重より試料11の破壊(破断)を
感知して、駆動装置1を停止させるようになされてい
る。
【0080】制御装置6において、破壊の検出のしきい
値を、微小破壊に対応して設定し、亀裂が発生したとき
(破断する前に)、駆動装置1を停止させるようにする
ことで、光学的破壊検査などの実験用サンプルとして利
用される、亀裂が進展していない、初期破壊のサンプル
を作成することもできる。
【0081】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えば、駆動用カム1の代わりに、上下
運動するスライダを利用することもできる。
【0082】また、荷重や変位の他、種々のストレスを
印加する場合に適用することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の試験装
置および請求項5に記載の試験方法によれば、動力を発
生し、発生した動力に応じて、所定のストレスを発生
し、発生した所定のストレスを、所定の倍率で試料に伝
達するようにしたので、比較的簡単な構造で、多大なコ
ストをかけずに、実際に使用される部品を模擬した、小
さい試料に対して、微細な荷重や変位で試験を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試験装置の一実施例の構成例を示すブ
ロック図である。
【図2】疲労試験を行う試料の例を示す図である。
【図3】疲労試験を行う試料の他の例を示す図である。
【図4】図2の試料を図1の実施例に装着した様子を示
す図である。
【図5】図3の試料を図1の実施例に装着した様子を示
す図である。
【図6】一定荷重印加モードにおける図1の実施例の動
作を説明する図である。
【図7】一定荷重印加モードにおける図1の実施例の動
作を説明する図である。
【図8】一定荷重印加モードにおける図1の実施例の動
作を説明する図である。
【図9】一定変位印加モードにおける図1の実施例の動
作を説明する図である。
【図10】一定変位印加モードにおける図1の実施例の
動作を説明する図である。
【図11】一定変位印加モードにおける図1の実施例の
動作を説明する図である。
【図12】図1の実施例における荷重モードの切替を説
明する図である。
【図13】図1の制御装置6の構成例を示すブロック図
である。
【図14】図1の荷重検出センサ7で検出される荷重の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 駆動装置 2 荷重伝達ロッド 2a 支点 2b 重り 2c,2d 荷重伝達点 3 荷重伝達ロッド 3a 支点 3b,3c 荷重伝達点 3d 重り 4 荷重伝達ロッド 4a,4b 腕部 5 変位検出センサ 6 制御装置 7 荷重検出センサ 8 固定台 9 入力装置 10 記録装置用出力 11 試料 21 制御回路 22 ピーク検出回路 23 比較回路 24 メモリ 25 メモリ付きカウンタ 26 出力回路 41 プリント配線板 42 リード線 43 はんだ接合部 44 基板 45 はんだ接合部 46 試験用IC 47 リード部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 修一 東京都足立区千住旭町32番1号 株式会社 弘輝内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を発生する動力発生手段と、 前記動力発生手段により発生された動力に応じて、所定
    のストレスを発生するストレス発生手段と、 前記ストレス発生手段により発生された所定のストレス
    を、所定の倍率で試料に伝達する伝達手段とを備えるこ
    とを特徴とする試験装置。
  2. 【請求項2】 前記伝達手段は、少なくとも1つの従動
    子を有するアーム構造であることを特徴とする請求項1
    に記載の試験装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達手段は、荷重モードを変更する
    ことができる変更部材を有することを特徴とする請求項
    1に記載の試験装置。
  4. 【請求項4】 前記試料の状態を検出する検出手段と、 前記動力発生手段を制御する制御手段とをさらに備え、 前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記試
    料の状態に応じて、前記動力発生手段を制御することを
    特徴とする請求項1に記載の試験装置。
  5. 【請求項5】 動力を発生し、 発生した動力に応じて、所定のストレスを発生し、 発生した所定のストレスを、所定の倍率で試料に伝達す
    ることを特徴とする試験方法。
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