JPH0918941A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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Publication number
JPH0918941A
JPH0918941A JP7168435A JP16843595A JPH0918941A JP H0918941 A JPH0918941 A JP H0918941A JP 7168435 A JP7168435 A JP 7168435A JP 16843595 A JP16843595 A JP 16843595A JP H0918941 A JPH0918941 A JP H0918941A
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JP
Japan
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communication channel
communication
slave station
station
channel
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Application number
JP7168435A
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English (en)
Inventor
Taku Yozawa
卓 與澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TDMA方式の通信で使用される1つの通信
チャネルを複数の端末によって共用させることにより、
通信チャネルの有効利用を図ることを可能となす無線通
信システムを提供することを目的としている。 【構成】 基地局0が、通信チャネルCH1を使用して
通信中である移動局PS101と、通信チャネルCH2
を使用して通信中である移動局PS102に対して、共
用通信チャネルCH3に移行するように指示し、更に、
同期バーストを送信してチャネルの切り替えを行わせ
る。また、各移動局PS101とPS102は、かかる
同期バーストを受信して同期を確立し、更に、指示され
た共用通信チャネルへの移行を完了した旨を基地局0へ
通知し、該基地局0が行っている同期バーストの送信を
停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TDMA方式により、
音声通信やデータ通信を行うことが可能な無線通信シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、無線通信システムにおいて、TD
MA方式(Time Division Multip
le Access、即ち、時分割多重アクセス通信方
式のことである)を用いることにより、同一周波数(搬
送波)上でも複数回線が実現できるようになった。例え
ば、第2世代コードレス電話システムであるPHS(パ
ーソナルハンディホンシステムの略であって、(財)電
波システム開発センター発行のRCR STD−28に
その詳細な標準化がなされている)にも、かかるTDM
A方式が採用されている。PHSでは、ディジタル無線
通信技術により、従来の親子式コードレス電話を更に発
展させて、親機と複数の子機の間の通信、子機を屋外に
持ち出して移動局としたときの基地局と複数の移動局の
間の通信、更には子機間の直接通信を可能となし、夫々
の通信においては、TDMA方式による複数回線が形成
されて、複数の同時通信ができるようになっている。
【0003】図13は、PHSで採用されているTDM
A方式のフレーム構成と、通信状態に至る迄の制御シー
ケンスを示す図である。(a)は、時間軸上におけるフ
レーム構成を示す模式図である。基地局(或いは親機)
と移動局(或いは子機)との間の通信は、時間軸上に8
個の連続するスロット(但し、1スロットの時間長は6
25μsecである)から構成されるフレーム(時間長
は5msecである)を単位として行われるようになっ
ている。
【0004】また、基地局から移動局への通信には、図
中、SD1〜SD4の4スロットが下り方向のスロット
として使用され、逆に、移動局から基地局への通信には
SU1〜SU4の4スロットが上り方向のスロットとし
て使用されるようになっている。そして、上下方向の対
応する2個のスロット(例えば、SD1とSU1)を使
用することによって、基地局と移動局間の双方向の通信
が行われる。
【0005】(b)は、移動局から基地局に対して発呼
する場合に、双方が通信状態に至る迄の無線接続手順を
示す制御シーケンス図である。先ず、移動局は、通信チ
ャネル(使用するスロットと周波数によって決定され
る)の割り当てを要求するために、論理制御チャネルで
ある上り方向のSCCH(Signaling Con
trol Channelの略であって、個別セル用チ
ャネルとも呼ばれる)を使用して『リンクチャネル確立
要求』を基地局へ送信する。
【0006】これを受信した基地局では、通信チャネル
についての空きチャネルを検索して(キャリアセンスと
呼ばれる)、空きが確認された通信チャネル(ここで
は、第2スロット及び周波数K)を含む『リンクチャネ
ル割当』を、下り方向のSCCHを使用して移動局へ送
信する。続いて、この『リンクチャネル割当』を受信し
た移動局と、『リンクチャネル割当』を送信した基地局
とは、使用決定した通信チャネル(第2スロット及び周
波数K)へ移行して、互いに同期バーストのやりとりを
行い同期を確立する。以上のシーケンスによってリンク
チャネルが確立され、いわゆる物理的な通信回線が移動
局と基地局の間に形成される。
【0007】次に、同期が確立された通信チャネル上の
付随チャネル(ACCH:Associated Co
ntrol Channel)であるFACCH(Fa
stACCH即ち、高速付随制御チャネルのことであ
る)及びSACCH(Slow ACCH即ち、低速付
随制御チャネルのことである)について、移動局から基
地局へ「SABM(Set Asynchronous
BalancedModeの略であって、マルチフレ
ーム確認形動作モードを設定するためのコマンドであ
る)」を送信し、このコマンドを受信した基地局が移動
局へ「UA(Unnumbered Acknowle
dementの略であって、肯定応答を通知するための
レスポンスである)」を返すことによって、論理的なサ
ービスチャネルを確立するためのレイヤ2のマルチフレ
ーム確認形動作モードが確立される。
【0008】続いて、レイヤ2のマルチフレーム確認形
動作モードが確立されたFACCH或いはSACCHを
使用して、基地局と移動局の間でレイヤ3の機能である
「呼制御(CC:Call Controlの略)」、
「無線管理(RT:Radio Frequency
Transmission Managementの
略)」、「移動管理(MM:Mobility Man
agementの略)」の夫々のメッセージの送受信を
行い、呼を確立する。
【0009】例えば、「呼制御」に関して言えば、発呼
側である移動局から「呼設定」メッセージを基地局にF
ACCH或いはSACCHを使用して送信する。基地局
は、受信した「呼設定」メッセージによって要求された
呼設定が開始されたことを表示するため移動局に「呼設
定受付」メッセージを送信する。続いて、「無線管
理」、「移動管理」の夫々のメッセージの送受信を行っ
た後、FACCHについて、基地局から移動局へ「DI
SC(Disconnectの略であって、マルチフレ
ーム確認形動作モードを終了するためのコマンドであ
る)」を送信し、これを受信した移動局が基地局へ「U
A」を送信することでFACCHについてマルチフレー
ム確認形動作モードが切断される。
【0010】更に、着側呼出が開始されたことの表示を
基地局が受信した場合、基地局から移動局に対して「呼
出」メッセージをSACCHを用いて送信する。ひき続
き、呼が着側に受け付けられたことの表示を基地局が受
信すると、基地局から移動局に対して「応答」メッセー
ジをSACCHを用いて送信することで呼が確立され、
以後、移動局と基地局とは、通信チャネル(第2スロッ
ト及び周波数K)上で通信可能な状態に遷移する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記PHS
で採用されているような従来のTDMA方式によれば、
移動局と基地局との間の1回線の通信に対しては、通信
中、1フレーム内の対応する上下方向の2個のスロット
対が占有されることになるので、例えば図13に示した
ようなフレーム構成がとられる場合には、最大でも4回
線しか同時に通信を行なうことができず、回線数をそれ
以上に増やすことはできない。
【0012】また、時間軸上に割り当てられた固定のス
ロットが、全通信期間中に完全に占有されることから、
トラフィック量の少ない通信である場合には未使用スロ
ットが発生することがあるし、更に、上り方向と下り方
向とでトラフィック量に差があるような通信の場合に
は、トラフィック量の少ない方向の通信にはより多くの
未使用スロットが発生してしまうことになる。
【0013】このように従来のTDMA方式を用いた回
線交換による通信では、通信に供されるスロットが、全
通信期間中に完全に占有されてしまうために、未使用ス
ロットが生じたとしても、それを他の回線の通信に利用
することはできず、今以上に回線数を増やすことはでき
なくなっている。そこで、PHSのようなTDMA方式
を利用する無線通信システムでは、限られた無線周波数
資源を、いかにして、時間的にも最大限に利用できるか
が期待されるところとなっている。
【0014】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであり、TDMA方式の通信で使用される1つの通信
チャネルを、複数の端末によって共用させることによ
り、通信チャネルの有効利用を図ることを可能となす無
線通信システムを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本請求項1に記載の発明は、時分割多重方式によ
り、主局と複数の従局との間で双方向通信を行なう無線
通信システムであって、前記主局が、前記各従局との間
の回線の使用状況を判断する回線使用状況判断手段と、
前記回線使用状況判断手段によって、回線に余裕がなく
なってきたと判断された場合に、通信中の従局の中から
通信チャネルを共用させる従局を2個以上選択する通信
チャネル共用従局選択手段と、前記通信チャネル共用従
局選択手段によって選択された従局に共用させるべき通
信チャネルを決定し、前記各従局に対し、該通信チャネ
ルを共用通信チャネルとして割り当てる共用通信チャネ
ル割り当て手段と、通信中である前記各従局に対し、割
り当てた共用通信チャネルへのチャネル切り替えを実行
させるために同期バーストを送信する同期バースト送信
手段とを備え、前記各従局が、前記主局からの同期バー
ストを受信することにより同期を確立して、割り当てら
れた共用通信チャネルへ移行する共用チャネル移行手段
と、共用通信チャネルへの移行を完了した場合に、前記
主局に対し、同期バーストの送信を停止するよう指示す
る同期バースト送信停止指示手段とを備えていることを
特徴としている。
【0016】また、本請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の無線通信システムであって、前記主局における
通信チャネル共用従局選択手段が、更に、所定期間にお
ける前記各従局へのトラフィック量を監視するトラフィ
ック量監視手段を備え、前記トラフィック量監視手段に
よるトラフィック量の監視結果を元に、少ないトラフィ
ック量を呈する従局の中から2個以上の従局を選択する
ことを特徴としている。
【0017】また、本請求項3に記載の発明は、請求項
1又は請求項2記載の無線通信システムであって、前記
主局における共用通信チャネル割り当て手段が、更に、
共用通信チャネルとすることが可能な空きチャネルを検
索する空きチャネル検索手段を備え、前記空きチャネル
検索手段によって検索された空きチャネルか、或いは、
前記通信チャネル共用従局選択手段によって選択された
各従局が現に使用している通信チャネルの中の一つを、
共用通信チャネルとして各従局に割り当てることを特徴
としている。
【0018】また、本請求項4に記載の発明は、請求項
1又は請求項2記載の無線通信システムであって、前記
主局における共用通信チャネル割り当て手段が、更に、
通信中である前記各従局が、決定された共用通信チャネ
ルにおいて使用すべき各通信スロットを指定する通信ス
ロット指定手段を備えていることを特徴としている。ま
た、本請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の通信
スロット指定手段が、前記各従局の全てが共用通信チャ
ネルへの移行を完了した後のフレーム毎に、各従局が使
用すべき通信スロットを割り当てることを特徴としてい
る。
【0019】また、本請求項6に記載の発明は、請求項
1又は請求項2、又は、請求項3又は請求項4記載の無
線通信システムであって、前記主局が、更に、前記各従
局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了した後の各
従局へのデータ送信の際、送信データに送信先となる従
局を指定する送信先従局指定手段を備え、前記各従局
が、更に、前記主局からの送信データが自局宛のもので
あることを確認した場合に、該データを取り込むデータ
取込み手段を備えていることを特徴としている。
【0020】また、本請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の無線通信システムであって、前記主局における
送信先従局指定手段は、前記各従局の全てが共用通信チ
ャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフレーム
内において、各従局に対して予め定めた所定の下り通信
スロット使用比率に従い、各送信データに送信先となる
従局を個々に指定することを特徴としている。
【0021】また、本請求項8に記載の発明は、請求項
6記載の無線通信システムであって、前記主局が、更
に、前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完
了した後の所定のスーパーフレーム内における各従局へ
の下り方向のトラフィック量比と、同スーパーフレーム
内における各従局に対する下り方向の通信スロット使用
比率とを比較する第1の比較手段と、前記第1の比較手
段の比較結果を元に、次順のスーパーフレーム内におけ
る各従局毎の下り方向の通信スロット使用比率を決定す
る下り通信スロット使用比率決定手段を備え、前記主局
における送信先従局指定手段は、前記下り通信スロット
使用比率決定手段の決定結果に従い、各送信データに送
信先となる従局を個々に指定することを特徴としてい
る。
【0022】また、本請求項9に記載の発明は、請求項
8記載の下り通信スロット使用比率決定手段が、前記第
1の比較手段による比較の結果、前記所定のスーパーフ
レーム内における各従局へのトラフィック量比と、同ス
ーパーフレーム内における各従局に対する下り方向の通
信スロット使用比率とが一致する場合には、その下り通
信スロット使用比率をそのまま維持するものと決定し、
また、それらが一致しない場合には、該トラフィック量
比に最も近い整数比を求めて、その整数比を下り通信ス
ロット使用比率として決定することを特徴としている。
【0023】また、本請求項10に記載の発明は、請求
項6記載の無線通信システムであって、前記主局が、更
に、前記送信先従局指定手段によって送信先従局を指定
した送信データを送信した後、該データの送信に使用し
た下り通信スロットに対応する次順の上り通信スロット
にてデータを受信した場合に、該受信データを、指定し
た従局からの送信データとして取り込む指定従局送信デ
ータ取込み手段を備え、 前記各従局が、更に、前記デ
ータ取込み手段によって自局宛のデータを取り込んだ
後、該データの取り込みに使用した下り通信スロットに
対応する次順の上り通信スロットを使用して、自局から
のデータを送信するデータ送信手段を備えていることを
特徴としている。
【0024】また、本請求項11に記載の発明は、請求
項10記載の無線通信システムであって、前記主局にお
ける送信先従局指定手段が、前記各従局の全てが共用通
信チャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフレ
ーム内において、各従局に対して予め定めた所定の上り
通信スロット使用比率に従い、各送信データに送信先と
なる従局を個々に指定することを特徴としている。
【0025】また、本請求項12に記載の発明は、請求
項10記載の無線通信システムであって、前記主局が、
更に、前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を
完了した後の所定のスーパーフレーム内における各従局
からの上り方向のトラフィック量の通知を受ける上りト
ラフィック量通知受信手段と、前記各従局から通知され
た上り方向のトラフィック量と、同スーパーフレーム内
における各従局による上り方向の通信スロット使用比率
とを比較する第2の比較手段と、前記第2の比較手段の
比較結果を元に、次順のスーパーフレーム内における各
従局毎の上り方向の通信スロット使用比率を決定する上
り通信スロット使用比率決定手段を備え、前記送信先従
局指定手段が、前記上り通信スロット使用比率決定手段
の決定結果に従い、各送信データに送信先となる従局を
個々に指定する一方、前記各従局が、更に、共用通信チ
ャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフレーム
内において、所定の周期で以て自局からのトラフィック
量を前記主局へ通知するトラフィック量通知手段を備え
ていることを特徴としている。
【0026】また、本請求項13に記載の発明は、請求
項12記載の無線通信システムであって、前記上り通信
スロット使用比率決定手段が、前記第2の比較手段によ
る比較の結果、前記所定のスーパーフレーム内における
各従局からの上り方向のトラフィック量比と、同スーパ
ーフレーム内における各従局による上り方向の通信スロ
ット使用比率とが一致する場合には、その通信スロット
使用比率をそのまま維持するものと決定し、また、それ
らが一致しない場合には、該上り方向のトラフィック量
比に最も近い整数比を求めて、その整数比を上り方向の
通信スロット使用比率として決定することを特徴として
いる。
【0027】また、本請求項14に記載の発明は、請求
項1又は請求項2、又は、請求項3又は請求項4記載の
無線通信システムであって、前記主局が、更に、前記各
従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了した後の
各従局へのデータ送信の際、該送信データに、使用する
下り通信スロットに対応する次順の上り通信スロットに
てデータを送信すべき従局を指定することにより、該従
局に対して送信権を付与する送信権付与手段を備え、前
記各従局が、更に、前記主局からの送信データに含まれ
る送信権が自局に対して付与されたものであることを確
認した場合に、該送信データを受信した下り通信スロッ
トに対応する次順の上り通信スロットを使用して、前記
主局に対しデータを送信するデータ送信手段を備えてい
ることを特徴としている。
【0028】また、本請求項15に記載の発明は、請求
項14に記載の無線通信システムであって、前記主局に
おける送信権付与手段が、前記各従局の全てが共用通信
チャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフレー
ム内において、各従局に対して予め定めた所定の上り通
信スロット使用比率に従い、各従局に対する送信データ
に、使用する下り通信スロットに対応する次順の上り通
信スロットにてデータを送信すべき従局を指定すること
により、該従局に対して送信権を付与することを特徴と
している。
【0029】また、本請求項16に記載の発明は、請求
項14に記載の無線通信システムであって、前記主局
が、更に、前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移
行を完了した後の所定のスーパーフレーム内における各
従局からの上り方向のトラフィック量の通知を受ける上
りトラフィック量通知受信手段と、前記各従局から通知
された上り方向のトラフィック量と、同スーパーフレー
ム内における各従局による上り方向の通信スロット使用
比率とを比較する第2の比較手段と、前記第2の比較手
段の比較結果を元に、次順のスーパーフレーム内におけ
る各従局毎の上り方向の通信スロット使用比率を決定す
る上り通信スロット使用比率決定手段を備え、前記送信
権付与手段が、前記上り通信スロット使用比率決定手段
の決定結果に従い、各従局に対する送信データに、使用
する下り通信スロットに対応する次順の上り通信スロッ
トにてデータを送信すべき従局を指定することにより、
該従局に対して送信権を付与する一方、前記各従局が、
更に、共用通信チャネルへの移行を完了した後の所定の
スーパーフレーム内において、所定の周期で以て自局か
らのトラフィック量を前記主局へ通知するトラフィック
量通知手段を備えていることを特徴としている。
【0030】また、本請求項17に記載の発明は、請求
項16記載の無線通信システムであって、前記上り通信
スロット使用比率決定手段が、前記第2の比較手段によ
る比較の結果、前記所定のスーパーフレーム内における
各従局からの上り方向のトラフィック量比と、同スーパ
ーフレーム内における各従局による上り方向の通信スロ
ット使用比率とが一致する場合には、その通信スロット
使用比率をそのまま維持するものと決定し、また、それ
らが一致しない場合には、該上り方向のトラフィック量
比に最も近い整数比を求めて、その整数比を上り方向の
通信スロット使用比率として決定することを特徴として
いる。
【0031】また、本請求項18に記載の発明は、請求
項1又は請求項2、又は、請求項3又は請求項4記載の
無線通信システムであって、前記主局が、更に、前記各
従局が通信チャネルを共用しているときに、前記回線使
用状況判断手段によって回線に余裕ができてきたと判断
された場合、使用可能な空きチャネルを検索する第2の
空きチャネル検索手段と、通信チャネルを共用している
前記各従局の中から、前記第2の空きチャネル検索手段
によって検索された空きチャネルへ通信チャネルを移行
させるべき従局を、少なくとも一つ以上選択する通信チ
ャネル移行従局選択手段と、前記通信チャネル移行従局
選択手段によって選択された従局以外の各従局に対し、
移行先の通信チャネルを指定して、現通信チャネル共用
状態を離脱した後、指定した通信チャネルへ移行するよ
う指示する第1の通信チャネル離脱移行指示手段と、前
記通信チャネル移行従局選択手段によって選択された各
従局に対し、前記第2の空きチャネル検索手段によって
検索された空きチャネルを指定して、現通信チャネル共
用状態を離脱した後、指定した空きチャネルへ移行する
よう指示する第2の通信チャネル離脱移行指示手段と、
前記第1又は第2の通信チャネル離脱移行指示手段によ
って同一の通信チャネルが移行先通信チャネルとして指
定された場合、該通信チャネルへ移行する各従局に対
し、新たな通信チャネル共用状態へ移行するよう指示す
る通信チャネル共用移行指示手段と、通信チャネルを共
用している前記各従局に対し、指定した移行先通信チャ
ネルへのチャネル切り替えを実行させるために必要な同
期バーストを送信する第2の同期バースト送信手段とを
備え、前記各従局が、更に、通信チャネルを共用してい
るときに、前記主局から現通信チャネル共用状態を離脱
した後、指定された通信チャネルへ移行するよう指示さ
れた場合、移行先通信チャネルにおける同期バーストを
受信することにより同期を確立して、指定された移行先
通信チャネルへ移行する通信チャネル離脱移行手段と、
通信チャネルを共用しているときに、前記主局から現通
信チャネル共用状態を離脱した後、指定された通信チャ
ネルへ移行するよう指示されると共に、新たな通信チャ
ネル共用状態へ移行するよう指示された場合、移行先通
信チャネルにおける同期バーストを受信することにより
同期を確立して、指定された移行先通信チャネルへ移行
すると共に、新たな通信チャネル共用状態へ移行する通
信チャネル離脱共用移行手段と、指定された通信チャネ
ルへの移行を完了した場合に、前記主局に対し、同期バ
ーストの送信を停止するよう指示する第2の同期バース
ト送信停止指示手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0032】また、本請求項19に記載の発明は、請求
項18記載の無線通信システムにおける前記通信チャネ
ル移行従局選択手段が、前記回線使用状況判断手段によ
って回線に余裕ができてきたと判断された時点におい
て、トラフィック量が最も多いと判断される従局を、前
記第2の空きチャネル検索手段によって検索された空き
チャネルへ移行させるべき従局として選択することを特
徴としている。
【0033】また、本請求項20に記載の発明は、請求
項18記載の無線通信システムにおける前記第1の通信
チャネル離脱移行指示手段が、移行先通信チャネルを指
定する場合に、現使用中の通信チャネルを指定して、現
通信チャネル共用状態を離脱した後、該通信チャネルを
そのまま維持するよう指示することを特徴としている。
また、本請求項21に記載の発明は、請求項18記載の
無線通信システムであって、前記主局が、更に、前記第
1の通信チャネル離脱移行指示手段によって、移行先通
信チャネルとして、通信チャネル共用状態にない他の従
局が現に使用している通信チャネルが指定された場合、
該他の従局に対し、その使用中の通信チャネルを共用状
態に移行するよう指示する第2の通信チャネル共用移行
指示手段を備えていることを特徴としている。
【0034】また、本請求項22に記載の発明は、請求
項18記載の無線通信システムであって、前記各従局
が、更に、通信チャネルを共用しているときに、送信デ
ータ量が増大した場合、前記主局に対し、共用通信チャ
ネルからの離脱を要求する共用通信チャネル離脱要求手
段を備え、前記主局の通信チャネル移行従局選択手段
が、通信チャネルを共用している前記各従局の中の一つ
の従局から現に使用中の共用通信チャネルからの離脱を
要求された場合に、該従局を、前記第2の空きチャネル
検索手段によって検索された空きチャネルへ移行させる
べき従局として選択することを特徴としている。
【0035】また、本請求項23に記載の発明は、請求
項18記載の無線通信システムであって、前記各従局
が、更に、通信チャネルを共用しているときに、送信デ
ータ量が増大した場合、前記主局に対し、共用通信チャ
ネルからの離脱を要求する共用通信チャネル離脱要求手
段を備え、前記主局の通信チャネル移行従局選択手段
が、通信チャネルを共用している前記各従局の中の一つ
の従局から現に使用中の共用通信チャネルからの離脱を
要求された場合に、通信チャネルを共用している該従局
以外の各従局を、前記第2の空きチャネル検索手段によ
って検索された空きチャネルへ移行させるべき従局とし
て選択することを特徴としている。
【0036】
【作用】上記請求項1にかかる発明の構成によれば、本
無線通信システムでは、時分割多重方式によって、主局
と複数の従局との間で双方向通信が行なわれるようにな
っている。なお、この場合、主局とは、例えば、PHS
の場合、親機或いは屋外基地局のことを指し、従局と
は、該親機に従属する子機、或いは、屋外へ持ち出して
移動局となした子機のことを指し、以下の作用説明にお
いても同じ意味のものであるとして説明する。
【0037】主局においては、回線使用状況判断手段に
よって、各従局との間の回線の使用状況が常に判断され
るようになっている。そして、該回線使用状況判断手段
によって、回線に余裕がなくなってきたと判断された場
合には、通信チャネル共用従局選択手段によって、通信
中の従局の中から通信チャネルを共用させる従局が2個
以上選択される。続いて、共用通信チャネル割り当て手
段によって、該通信チャネル共用従局選択手段によって
選択された従局に共用させるべき通信チャネルが決定さ
れ、各従局に対して、該通信チャネルが共用通信チャネ
ルとして割り当てられる。ひき続き、同期バースト送信
手段によって、通信中である各従局に対して、割り当て
た共用通信チャネルへのチャネル切り替えを実行させる
ための同期バーストが送信される。
【0038】また各従局においては、共用チャネル移行
手段によって、主局からの同期バーストを受信して同期
が確立され、割り当てられた共用通信チャネルへの移行
が実行される。そして、共用通信チャネルへの移行を完
了した場合には、同期バースト送信停止指示手段によっ
て、主局に対し、同期バーストの送信を停止するように
指示がなされる。
【0039】また、上記請求項2にかかる発明の構成に
よれば、請求項1記載の無線通信システムにおける主局
の通信チャネル共用従局選択手段では、備えられたトラ
フィック量監視手段によって、所定期間における各従局
へのトラフィック量が監視されている。そして、該トラ
フィック量監視手段によるトラフィック量の監視結果を
元にして、少ないトラフィック量を呈する従局の中から
2個以上の従局が選択されるようになっている。
【0040】また、上記請求項3にかかる発明の構成に
よれば、請求項1又は請求項2記載の無線通信システム
における主局の共用通信チャネル割り当て手段では、備
えられた空きチャネル検索手段によって、共用通信チャ
ネルとすることが可能な空きチャネルが検索されてい
る。そして、該空きチャネル検索手段によって検索され
た空きチャネルか、或いは、前記通信チャネル共用従局
選択手段によって選択された各従局が現に使用している
通信チャネルの中の一つが、共用通信チャネルとして各
従局に割り当てられるようになっている。
【0041】また、上記請求項4にかかる発明の構成に
よれば、請求項1又は請求項2記載の無線通信システム
における主局の共用通信チャネル割り当て手段では、備
えられた通信スロット指定手段によって、通信中である
各従局が、決定された共用通信チャネルにおいて使用す
べき各通信スロットが指定されるようになっている。ま
た、上記請求項5にかかる発明の構成によれば、請求項
4記載の無線通信システムにおける通信スロット指定手
段では、各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完
了した後のフレーム毎に、各従局の使用すべき通信スロ
ットを割り当てるようになっている。
【0042】また、上記請求項6にかかる発明の構成に
よれば、請求項1又は請求項2、又は、請求項3又は請
求項4記載の無線通信システムにおける主局には、更
に、送信先従局指定手段が備えられており、該送信先従
局指定手段によって、前記各従局の全てが共用通信チャ
ネルへの移行を完了した後の各従局へのデータ送信の際
に、送信データに送信先となる従局が指定されるように
なっている。また、各従局には、更に、データ取込み手
段が備えられており、該データ取込み手段によって、前
記主局からの送信データが自局宛のものであることが確
認された場合に、該データが取り込まれるようになって
いる。
【0043】また、上記請求項7にかかる発明の構成に
よれば、請求項6記載の無線通信システムの主局におけ
る送信先従局指定手段では、前記各従局の全てが共用通
信チャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフレ
ーム内において、各従局に対して予め定めた所定の下り
通信スロット使用比率に従い、各送信データに送信先と
なる従局を個々に指定するようになっている。
【0044】また、上記請求項8にかかる発明の構成に
よれば、請求項6記載の無線通信システムの主局には、
更に、第1の比較手段と下り通信スロット使用比率決定
手段が備えられている。そして、該第1の比較手段によ
って、各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了
した後の所定のスーパーフレーム内における各従局への
下り方向のトラフィック量比と、同スーパーフレーム内
における各従局に対する下り方向の通信スロット使用比
率とが比較され、その比較結果を元にして、下り通信ス
ロット使用比率決定手段によって、次順のスーパーフレ
ーム内における各従局毎の下り方向の通信スロット使用
比率が決定されるようになっている。そこで、主局にお
ける送信先従局指定手段では、その決定された下り通信
スロット使用比率に従って、各送信データに送信先とな
る従局を個々に指定するようになっている。
【0045】また、上記請求項9にかかる発明の構成に
よれば、請求項8記載の無線通信システムにおける下り
通信スロット使用比率決定手段では、前記第1の比較手
段による比較の結果、前記所定のスーパーフレーム内に
おける各従局へのトラフィック量比と、同スーパーフレ
ーム内における各従局に対する下り方向の通信スロット
使用比率とが一致する場合には、その下り通信スロット
使用比率をそのまま維持するものと決定し、また、それ
らが一致しない場合には、該トラフィック量比に最も近
い整数比を求めて、その整数比を下り通信スロット使用
比率として決定するようになっている。
【0046】また、上記請求項10にかかる発明の構成
によれば、請求項6記載の無線通信システムにおける主
局には、更に、指定従局送信データ取込み手段が備えら
れている。そして、送信先従局が指定された送信データ
が送信された後に、該データの送信に使用した下り通信
スロットに対応する次順の上り通信スロットにてデータ
が受信された場合に、該指定従局送信データ取込み手段
によって、該受信データが、指定した従局からの送信デ
ータとして取り込まれる。
【0047】一方、各従局には、更に、自局宛のデータ
が取り込まれた後、データ送信手段によって、該データ
の取り込みに使用した下り通信スロットに対応する次順
の上り通信スロットを使用して、自局からのデータが送
信される。また、上記請求項11にかかる発明の構成に
よれば、請求項10記載の無線通信システムの主局にお
ける送信先従局指定手段では、前記各従局の全てが共用
通信チャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフ
レーム内において、各従局に対して予め定めた所定の上
り通信スロット使用比率に従い、各送信データに送信先
となる従局を個々に指定するようになっている。
【0048】また、上記請求項12にかかる発明の構成
によれば、請求項10記載の無線通信システムにおける
主局には、更に、上りトラフィック量通知受信手段と、
第2の比較手段と、上り通信スロット使用比率決定手段
とが備えられている。そして、上りトラフィック量通知
受信手段によって、前記各従局の全てが共用通信チャネ
ルへの移行を完了した後の所定のスーパーフレーム内に
おける各従局からの上り方向のトラフィック量の通知が
受信され、前記各従局から通知された上り方向のトラフ
ィック量と、同スーパーフレーム内における各従局によ
る上り方向の通信スロット使用比率とが、第2の比較手
段によって比較される。更に、前記第2の比較手段の比
較結果を元に、上り通信スロット使用比率決定手段によ
って、次順のスーパーフレーム内における各従局毎の上
り方向の通信スロット使用比率が決定される。そこで、
前記送信先従局指定手段では、前記上り通信スロット使
用比率決定手段の決定結果に従って、各送信データに送
信先となる従局を個々に指定するようになっている。
【0049】一方、各従局には、更に、トラフィック量
通知手段が備えられており、該トラフィック量通知手段
によって、共用通信チャネルへの移行を完了した後の所
定のスーパーフレーム内において、所定の周期で以て自
局からのトラフィック量が前記主局へ通知されるように
なっている。また、上記請求項13にかかる発明の構成
によれば、請求項12記載の無線通信システムにおける
上り通信スロット使用比率決定手段では、前記第2の比
較手段による比較の結果、前記所定のスーパーフレーム
内における各従局からの上り方向のトラフィック量比
と、同スーパーフレーム内における各従局による上り方
向の通信スロット使用比率とが一致する場合には、その
通信スロット使用比率をそのまま維持するものと決定
し、また、それらが一致しない場合には、該上り方向の
トラフィック量比に最も近い整数比を求めて、その整数
比を上り方向の通信スロット使用比率として決定するよ
うになっている。
【0050】また、上記請求項14にかかる発明の構成
によれは、請求項1又は請求項2、又は、請求項3又は
請求項4記載の無線通信システムにおける主局には、更
に、送信権付与手段が備えられており、前記各従局の全
てが共用通信チャネルへの移行を完了した後の各従局へ
のデータ送信の際、該送信権付与手段によって、該送信
データに、使用する下り通信スロットに対応する次順の
上り通信スロットにてデータを送信すべき従局が指定さ
れて、該従局に対して送信権が付与されるようになって
いる。
【0051】一方各従局には、更に、データ送信手段が
備えられており、該データ送信手段によって、前記主局
からの送信データに含まれる送信権が自局に対して付与
されたものであることを確認した場合に、該送信データ
を受信した下り通信スロットに対応する次順の上り通信
スロットを使用して、前記主局に対しデータが送信され
るようになっている。
【0052】また、上記請求項15にかかる発明の構成
によれば、請求項14に記載の無線通信システムの主局
における送信権付与手段では、前記各従局の全てが共用
通信チャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフ
レーム内において、各従局に対して予め定めた所定の上
り通信スロット使用比率に従い、各従局に対する送信デ
ータに、使用する下り通信スロットに対応する次順の上
り通信スロットにてデータを送信すべき従局が指定され
て、該従局に対し送信権が付与されるようになってい
る。
【0053】また、上記請求項16にかかる発明の構成
によれば、請求項14に記載の無線通信システムにおけ
る主局には、更に、上りトラフィック量通知受信手段
と、第2の比較手段と、上り通信スロット使用比率決定
手段が備えられている。そして、該上りトラフィック量
通知受信手段によって、前記各従局の全てが共用通信チ
ャネルへの移行を完了した後の所定のスーパーフレーム
内における各従局からの上り方向のトラフィック量の通
知が受信され、前記各従局から通知された上り方向のト
ラフィック量と、同スーパーフレーム内における各従局
による上り方向の通信スロット使用比率とが、第2の比
較手段によって比較され、更に、前記第2の比較手段の
比較結果を元にして、上り通信スロット使用比率決定手
段によって、次順のスーパーフレーム内における各従局
毎の上り方向の通信スロット使用比率が決定されるよう
になっている。そこで、前記送信権付与手段では、前記
上り通信スロット使用比率決定手段の決定結果に従い、
各従局に対する送信データに、使用する下り通信スロッ
トに対応する次順の上り通信スロットにてデータを送信
すべき従局が指定されて、該従局に対して送信権が付与
されるようになっている。
【0054】一方、各従局には、更に、トラフィック量
通知手段が備えられており、該トラフィック量通知手段
によって、共用通信チャネルへの移行を完了した後の所
定のスーパーフレーム内において、所定の周期で以て自
局からのトラフィック量が前記主局へ通知されるように
なっている。また、上記請求項17にかかる発明の構成
によれば、前記上り通信スロット使用比率決定手段で
は、前記第2の比較手段による比較の結果、前記所定の
スーパーフレーム内における各従局からの上り方向のト
ラフィック量比と、同スーパーフレーム内における各従
局による上り方向の通信スロット使用比率とが一致する
場合には、その通信スロット使用比率をそのまま維持す
るものと決定し、また、それらが一致しない場合には、
該上り方向のトラフィック量比に最も近い整数比を求め
て、その整数比を上り方向の通信スロット使用比率とし
て決定するようになっている。
【0055】また、上記請求項18にかかる発明の構成
によれば、請求項1又は請求項2、又は、請求項3又は
請求項4記載の無線通信システムにおける主局には、更
に、第2の空きチャネル検索手段と、通信チャネル移行
従局選択手段と、第1及び第2の通信チャネル離脱移行
指示手段と、通信チャネル共用移行指示手段と、第2の
同期バースト送信手段とが備えられている。
【0056】そして、第2の空きチャネル検索手段によ
って、前記各従局が通信チャネルを共用しているとき
に、前記回線使用状況判断手段によって回線に余裕がで
きてきたと判断された場合に、使用可能な空きチャネル
が検索される。また、通信チャネル移行従局選択手段に
よって、通信チャネルを共用している前記各従局の中か
ら、前記第2の空きチャネル検索手段によって検索され
た空きチャネルへ通信チャネルを移行させるべき従局
を、少なくとも一つ以上選択される。更に、第1の通信
チャネル離脱移行指示手段によって、前記通信チャネル
移行従局選択手段によって選択された従局以外の各従局
に対して、移行先の通信チャネルが指定され、現通信チ
ャネル共用状態を離脱した後に、指定の通信チャネルへ
移行するように指示される。
【0057】また、第2の通信チャネル離脱移行指示手
段によって、前記通信チャネル移行従局選択手段によっ
て選択された各従局に対して、前記第2の空きチャネル
検索手段によって検索された空きチャネルが指定され、
現通信チャネル共用状態を離脱した後に、指定の空きチ
ャネルへ移行するように指示される。更に、通信チャネ
ル共用移行指示手段によって、前記第1又は第2の通信
チャネル離脱移行指示手段によって同一の通信チャネル
が移行先通信チャネルとして指定された場合に、該通信
チャネルへ移行する各従局に対して、新たな通信チャネ
ル共用状態へ移行するよう指示される。また、第2の同
期バースト送信手段によって、通信チャネルを共用して
いる前記各従局に対して、指定の移行先通信チャネルへ
のチャネル切り替えを実行させるために必要な同期バー
ストが送信される。
【0058】一方各従局には、更に、通信チャネル離脱
移行手段と、通信チャネル離脱共用移行手段と、第2の
同期バースト送信停止指示手段とが備えられている。そ
して、通信チャネル離脱移行手段によって、通信チャネ
ルを共用しているときに、前記主局から現通信チャネル
共用状態を離脱した後に、指定された通信チャネルへ移
行するよう指示された場合に、移行先通信チャネルにお
ける同期バーストが受信されて同期が確立され、指定さ
れた移行先通信チャネルへの移行がなされる。
【0059】また、通信チャネル離脱共用移行手段によ
って、通信チャネルを共用しているときに、前記主局か
ら現通信チャネル共用状態を離脱した後に、指定された
通信チャネルへ移行するよう指示されると共に、新たな
通信チャネル共用状態へ移行するよう指示された場合
に、移行先通信チャネルにおける同期バーストが受信さ
れて同期が確立され、指定された移行先通信チャネルへ
の移行がなされ、並行して新たな通信チャネル共用状態
への移行がなされる。更に、第2の同期バースト送信停
止指示手段によって、指定された通信チャネルへの移行
を完了した場合に、前記主局に対し、同期バーストの送
信を停止するように指示される。
【0060】また、上記請求項19にかかる発明の構成
によれば、請求項18記載の無線通信システムにおける
前記通信チャネル移行従局選択手段では、前記回線使用
状況判断手段によって回線に余裕ができてきたと判断さ
れた時点において、トラフィック量が最も多いと判断さ
れる従局を、前記第2の空きチャネル検索手段によって
検索された空きチャネルへ移行させるべき従局として選
択するようになっている。
【0061】また、上記請求項20にかかる発明の構成
によれば、請求項18記載の無線通信システムにおける
前記第1の通信チャネル離脱移行指示手段では、移行先
通信チャネルを指定する場合に、現使用中の通信チャネ
ルを指定して、現通信チャネル共用状態を離脱した後
に、該通信チャネルをそのまま維持するよう指示するよ
うになっている。
【0062】また、上記請求項21にかかる発明の構成
によれば、請求項18記載の無線通信システムにおける
主局には、更に、第2の通信チャネル共用移行指示手段
が備えられており、前記第1の通信チャネル離脱移行指
示手段によって、移行先通信チャネルとして、通信チャ
ネル共用状態にない他の従局が現に使用している通信チ
ャネルが指定された場合に、該第2の通信チャネル共用
移行指示手段によって、該他の従局に対し、その使用中
の通信チャネルを共用状態に移行するよう指示される。
【0063】また、上記請求項22にかかる発明の構成
によれば、請求項18記載の無線通信システムにおける
各従局には、更に、通信チャネルを共用しているとき
に、送信データ量が増大した場合、前記主局に対して、
共用通信チャネルからの離脱を要求する共用通信チャネ
ル離脱要求手段が備えられている。そして、前記主局の
通信チャネル移行従局選択手段では、通信チャネルを共
用している前記各従局の中の一つの従局から現に使用中
の共用通信チャネルからの離脱を要求された場合に、該
従局を、前記第2の空きチャネル検索手段によって検索
された空きチャネルへ移行させるべき従局として選択す
るようになっている。
【0064】また、上記請求項23にかかる発明の構成
によれば、請求項18記載の無線通信システムにおける
各従局には、更に、通信チャネルを共用しているとき
に、送信データ量が増大した場合、前記主局に対し、共
用通信チャネルからの離脱を要求する共用通信チャネル
離脱要求手段が備えられている。そして、前記主局の通
信チャネル移行従局選択手段では、通信チャネルを共用
している前記各従局の中の一つの従局から現に使用中の
共用通信チャネルからの離脱を要求された場合に、通信
チャネルを共用している該従局以外の各従局を、前記第
2の空きチャネル検索手段によって検索された空きチャ
ネルへ移行させるべき従局として選択するようになって
いる。
【0065】以上の結果、主局においては、回線に余裕
がなくなってきた場合に、通信中の従局を共用通信チャ
ネルへ移行させることができるようになるし、逆に、回
線に余裕ができてきた場合には、共用通信チャネルから
使用可能な通信チャネルへ戻すこともできるようにな
る。また、共用通信チャネルへ移行した場合には、各従
局の上下方向のトラフィック量に従って上下方向の通信
スロット使用比率を決定することもできるようになる。
このようにして、決められた回線数しかない通信や、ト
ラフィック量の少ない通信、或いは、上下方向のトラフ
ィック量に差があるような通信に対して、本無線通信シ
ステムでは、通信チャネルの有効利用が図られている。
【0066】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面に従い具体
的に説明する。図1は、本発明にかかる無線通信システ
ムの基本的な構成の例を示す模式図である。図で示すよ
うに、基地局0の無線ゾーン内(図中、大きな楕円で囲
む範囲の電波伝播空間である)には、複数(ここでは3
個)の移動局1、2、3が配置されている。そして、各
移動局には移動局識別番号PS101〜PS103が個
々に割り付けられている。また、基地局0は、有線連絡
線を通じて通信網100(例えば、ISDN網)に接続
されている。
【0067】そして、ここでは、基地局0と各移動局1
〜3との間の通信に、4チャネル多重マルチキャリア
の、TDMA/TDD(Time Division
Duplex)方式によるディジタル通信が採用されて
いる。図2は、図1に示す基地局0と各移動局間の通信
で使用されるフレーム構成と、通信用物理スロットのフ
ォーマットを示す模式図である。(a)に示すフレーム
構成は、図13に示したフレーム構成と同じであり、時
間軸上の周期T(例えば、PHSでは5msecであ
る)のフレームが8つのスロットに分割されている。そ
して、時間軸の上側に記した連続する4つのスロット
が、各移動局から基地局0への通信に使用される上り方
向のスロットであり、時間軸の下側に記した4つのスロ
ットが、基地局0から各移動局への通信に使用される下
り方向のスロットとなっている。
【0068】ここで、上りと下りの各方向のスロット
を、時間軸上の古い方から順番に第1スロット〜第4ス
ロットと呼ぶものとすれば、基地局0と各移動局との間
の通信には、上りと下りの対応する同一番号スロットを
対として、それらを占有して行われるようになってい
る。(b)は、基地局0と各移動局とが、通信中に使用
する通信用物理スロットの構成を示している。図で示す
ように通信用物理スロットは、無線制御で使用する無線
制御用フィールドと、呼接続などの制御情報をやりとり
する付随制御チャネル(例えば、PHSではSACCH
のことであり、固定フィールドとなっている)と、ユー
ザデータが格納される情報チャネルとから構成されてい
る。
【0069】なお、基地局0と通信中でない各移動局と
の間の制御情報のやりとりについては、(a)に示した
上り及び下りの第1〜第4スロットの内の1対のスロッ
トを制御チャネルとして割り当てて、図示しない制御用
物理スロットを使用して行われるようになっている。図
3は、図1に示す基地局0の内部構成を示すブロック図
である。基地局0は、通信網100に有線接続される回
線制御部10と、アンテナを介し各移動局と無線接続さ
れる無線制御部11と、通信制御部12と、トラフィッ
ク量監視部13とからなる。
【0070】回線制御部10は、通信網100との通信
を行なうための接続制御や、通信路設定などを行う。無
線制御部11は、自局の無線ゾーン内に位置する各移動
局との間の無線送受信を制御する。通信制御部12は、
無線制御部11を介し、各移動局との間の呼の確立や切
断、通信路の設定等を制御する。通信制御部12は、ま
た、回線制御部10やトラフィック量監視部13とやり
とりして、常に、自局の通信状態についての制御を行
う。
【0071】トラフィック量監視部13は、通信網10
0から各移動局へのトラフィック量(単位時間当たりの
通信量のことである)を監視すると共に、各移動局から
のトラフィック量についての通知を受けて、トラフィッ
ク量の変動状況を通信制御部12に報告する。なお、デ
ータ通信の場合には、例えば、単位時間当たりにバッフ
ァに蓄えられたデータ量を以て、その時点におけるトラ
フィック量とされる。
【0072】図4は、図1に示す各移動局の内部構成を
示すブロック図である。移動局は、アンテナを介して基
地局0と無線接続される無線制御部21と、通信制御部
22と、端末接続インターフェース23とからなる。無
線制御部21は、基地局0との間の無線送受信を制御す
る。通信制御部21は、他の移動局や通信網100への
発信処理及び着信処理、基地局0や端末接続インターフ
ェース23との間の通信路の設定などを制御する。端末
接続インターフェース23は、パーソナルコンピュータ
などの通信機器との接続を行なうかめのインターフェー
スであり、発信及び着信のための制御信号のやりとりや
通信路の設定などを行なう。
【0073】また、パーソナルコンピュータなどの通信
機器から送信されるデータ量については、端末接続イン
ターフェース23を介して通信制御部21に入力され、
上り方向のトラフィック量として基地局0へ通知される
ようになっている。次に、図1に示す基地局0と、3個
の移動局PS101、PS102、PS103との間で
行われる無線通信動作について説明する。図5は、図1
に示す無線通信システムにおいて、通信中の2つの移動
局が同一の通信チャネルを共用するに至る迄の通信動作
を示す制御シーケンス図である。
【0074】いま、移動局PS101は、通信チャネル
CH1(フレームの第1スロット及び周波数K1とす
る)を使用して基地局0と通信中であり、移動局PS1
02は、CH2(フレームの第2スロット及び周波数K
2とする)を使用して基地局0と通信中である。このと
き、基地局0の通信制御部12では、移動局PS101
とPS102との通信を同一の通信チャネルで行なうた
めに、通信チャネルについて空きチャネルを検索する。
この検索は、例えば、使用できる通信チャネルが残り少
ない状況にあるときや全て塞がっているときに、移動局
から、又は外線から移動局への接続要求があった場合に
行われる。
【0075】また、通信制御部12では、同じく回線に
余裕がなくなってきたと判断された場合に、通信チャネ
ルを共用状態に移行させるべき移動局の候補が複数ある
ときには、移行させるべき移動局を選択する。例えば、
フルレートコーデック(例えば、PHSで言えば、32
kbit/sのADPCMコーデックである。なお、A
DPCMは、Adaptive Differenti
al Puls Code Modulationの略
であって、適応差分PCMと呼ばれる高能率音声符号化
方式の一つである。)を使用して音声通信中である移動
局が、更にハーフレートコーデック機能(例えば、PH
Sで言えば、16kbit/sのADPCMコーデック
である。)をも併せ備えているような場合には、その移
動局を選択する。また、データ通信中である移動局に対
しては、トラフィ−ク量の比較的少ない移動局を選択す
る。
【0076】続いて、基地局0が、検索した空きチャネ
ルCH3(フレームの第3スロット及び周波数K3とす
る)を含む『通信チャネル共用移行指示』を、通信中の
各チャネルCH1及びCH2上の付随制御チャネルを用
いて移動局PS101と移動局PS102へ夫々通知す
る。更に、各移動局に対し、指示したCH3で同期を取
るための同期バーストを送信する。
【0077】次に、『通信チャネル共用移行指示』を受
信した移動局PS101と移動局PS102とは、現使
用中の夫々の通信チャネルを共通の通信チャネルである
CH3へ無線状態を移行する。そして、各移動局では、
CH3への移行が完了すると、基地局0に対し、CH3
上の付随制御チャネルを用いて自局の移動局識別番号を
含む『通信チャネル共用移行完了通知』を送信する。こ
の場合、各移動局では、基地局0からの同期バーストが
停止する迄、ランダムな間隔をとって、『通信チャネル
共用移行完了通知』を基地局0へ送信する。これは、夫
々の移動局からの通知が衝突して基地局に通知されない
のを防ぐためである。
【0078】また、基地局0は、移動局PS101と移
動局PS102の双方からの『通信チャネル共用移行完
了通知』を受信した場合に、CH3上の同期バーストの
送信を停止し、CH1及びCH2の各リンクを解放す
る。以後、この基地局0による同期バースト送信停止後
の状態を、通信チャネル共用状態と呼ぶものとする。な
お、上記実施例では、通信チャネル共用状態で用いる通
信チャネルを、使用中のCH1やCH2とは異なる新た
なCH3を用いるものとしたが、空きチャネルであるC
H3に代わって、通信中であるCH1や或いはCH2を
共用するようにしてもかまわない。また、移動局に対し
て、指示する移行先の通信チャネルが使用可能であるか
否かを問い合わせるようにしてもかまわない。
【0079】また、通信チャネル共用状態に移行する移
動局の数が2つである場合について説明したが、3つ以
上の移動局に対しても同様にして接続制御を行うことが
できることについては言う迄もない。図6は、図5に示
す『通信チャネル共用移行指示』に、通信チャネル共用
状態に移行した後の使用スロットを含ませた場合に使わ
れる時間軸上のスロット例を示す模式図であって、図の
上段には、基地局0と通信中である移動局PS101と
PS102が共に通信チャネル共用状態に至る迄に使用
されるスロットを、そして、図の下段には、各移動局が
CH3の通信チャネル共用状態に移行した後に使用され
るスロットを夫々示している。
【0080】基地局0は、下りCH1を用い、移動局P
S101に対して『通信チャネル共用移行指示』を送信
するが、ここには、同期バースト送信停止後の奇数番目
のフレーム内における通信チャネルCH3を使用する旨
の指示が含まれている。また、基地局0は、続く下りC
H2を用い、移動局PS102に対して『通信チャネル
共用移行指示』を送信するが、ここには、同期バースト
送信停止後の偶数番目のフレーム内における通信チャネ
ルCH3を使用する旨の指示が含まれている。
【0081】続いて基地局0は、連続する数フレーム
(ここでは3フレーム)にわたって、下りチャネルCH
3を用い、移動局PS101とPS102に対して同期
バーストを送信する。更に、かかる同期バーストを受信
することにより通信チャネルCH3上において基地局0
との間の同期を確立した各移動局では、上り3CHを用
い、基地局0に対して『通信チャネル共用移行完了通
知』を送信する。
【0082】そして、この『通信チャネル共用移行完了
通知』を受信した基地局0が、同期バーストの送信を停
止すると、移動局PS101とPS102とは共に通信
チャネル共用状態に移行する。それ以降、移動局PS1
01と基地局0との通信には、奇数番目のフレームを専
用フレームとして、その通信チャネルCH3が使用さ
れ、移動局PS102と基地局0の通信は、偶数番目の
フレームを専用フレームとして、その通信チャネルCH
3が通信に供される。
【0083】上述した通信制御動作を、例えば、音声通
信に適用する場合には、各移動局がフルレートコーデッ
クとハーフレートコーデックを備え、フルレートコーデ
ックを用いて音声通信を行なっていた各移動局が、共に
同一の通信チャネルCH3に移行した後、ハーフレート
コーデックに切り替えて、2フレーム毎にスロットを占
有して基地局0との通信を行えば、同一通信チャネルC
H3上において2つの回線が音声通信に利用できるよう
になる。
【0084】図7は、通信チャネル共用状態移行後のス
ーパフレームにおいて、各移動局の使用すべきスロット
比率を決定するためのアルゴリズムを示すフローチャー
トであって、具体的には、図3に示す基地局0の通信制
御部12が、トラフィック量監視部13からの監視結果
を元にして行う制御動作を示している。先ず、トラフィ
ック量監視部13から通信制御部12へ、通信チャネル
共用状態に移行した各移動局ごとの過去一定期間のトラ
フィック量が入力される(ステップS1)。次に、通信
制御部12では、システムで規定された一定数N(但
し、Nは自然数である)の複数フレーム(以下、周期N
のスーパーフレームと記す)内における、移動局PS1
01と移動局PS102の現在のスロット使用比率と、
入力されたトラフィック量比とが一致するか否かについ
て調べる(ステップS2)。
【0085】そこで、現在のスーパーフレーム内のスロ
ット使用比率と入力されたトラフィック量比とが一致し
ていない場合(S2においてNoの場合)には、トラフ
ィック量比に最も近いスーパーフレーム内のスロット使
用比率を決定し(ステップS3)、決定したスロット使
用比率に従い、各移動局対してデータを送信する(ステ
ップS5)。なお、ステップS3において、トラフィッ
ク量比に最も近いスロット使用比率を決定するのは、入
力されたトラフィック量比が整数比にならないことがあ
るからである。
【0086】また、トラフィック量比とスロット使用比
率とが一致する場合(ステップS2においてYesの場
合)には、現状のスロット使用比率を維持したまま(ス
テップS4)、ステップS5の処理に移る。図8は、図
7に示すアルゴリズムに従い、通信チャネル共用状態移
行後に行われる通信動作を示す制御シーケンス図であ
る。基地局0では、CH3の通信チャネル共用状態移行
後に、CH3の付随制御チャネルに送信先移動局識別番
号(PS101及びPS102)を付与して、その送信
先となる該当する移動局に対しデータ(下りスロットの
情報チャネル内のデータ)を送信する。 また、各移動
局では、自局と一致した送信先移動局識別番号が挿入さ
れている下りスロット内のデータを受信すると、情報チ
ャネルにセットされているユーザデータを自局宛のデー
タとして取り込み、更に、自局が送信先移動局として挿
入された下りスロットと同一フレーム内における対応す
る上りスロットを用いて基地局0に対しデータを送信す
る。
【0087】ここに示す例では、フレーム数6からなる
周期6のスーパーフレームにおける各移動局PS101
とPS102のスロット使用比率は2:1となってい
る。また、このスーパーフレームにおける各移動局への
トラフィック量については、図3に示すトラフィック量
監視部13からの報告を受け、通信制御部12では、そ
の比(ここでは5:1)を以て次順のスーパーフレーム
におけるスロット使用比率(5:1となる)を決定す
る。そして、次順のスーパーフレームでは、決定したス
ロット使用比率に従って該当するスロットを占有し、各
移動局に対してデータを送信する。なお、この場合、先
述したのと同様に、CH3の付随制御チャネルに送信先
移動局識別番号(PS101及びPS102)を付与し
て、その送信先となる該当する移動局に対しデータ(下
りスロットの情報チャネル内のデータ)を送信する。
【0088】図9は、通信チャネル共用状態移行後のス
ーパフレームにおいて、各移動局の使用すべきスロット
比率を決定するための別のアルゴリズムを示すフローチ
ャートであって、通信チャネル共用状態にある各移動局
から通知された送信トラフィック量を元にして、基地局
0が、更に、上りスロットについての移動局のスロット
使用比率をも決定するようになっている。
【0089】基地局0では、各移動局から通知を受け、
その通知に含まれる移動局ごとのトラフィック量を通信
制御部12に入力する(ステップS11)。次に、通信
制御部12では、現在保持している周期Nのスーパーフ
レームにおける移動局PS101とPS102の各上り
スロットの使用比率と、通知を受けた移動局ごとのトラ
フィック量の比とが一致するか否かについて調べる(ス
テップS12)。
【0090】そこで、上りスロットの使用比率とトラフ
ィック量比とが一致していない場合(S12においてN
oの場合)には、トラフィック量比に最も近いスーパー
フレーム内の上りスロットの使用比率を決定する(ステ
ップS13)。更に、そのスロット使用比率に対応し
て、下りスロットの付随制御チャネルに、上りスロット
についての送信権を許可した移動局を指定するために送
信許可移動局識別番号を付与して、該当するデータを送
信する(ステップS15)。
【0091】また、上りスロットの使用比率とトラフィ
ック量比とが一致する場合(ステップS12においてY
esの場合)には、現状の上りスロットの使用比率を維
持したままで(ステップS14)、ステップS15の処
理に移る。図10は、図9に示すアルゴリズムに従い、
通信チャネル共用状態移行後に行われる通信動作を示す
制御シーケンス図である。通信チャネル共用状態移行し
た後、基地局0は、CH3の下りスロットの付随制御チ
ャネルに、データの送信先である移動局(移動局識別番
号により指定する)と、次に送信すべき移動局(即ち、
送信権を付与すべき移動局を移動局識別番号により指定
する)を指定して、データを送信する。
【0092】また、各移動局は、自局と一致した送信先
移動局識別番号が挿入されている下りスロット内のデー
タを受信すると、情報チャネルにセットされているユー
ザデータを自局宛のデータとして取り込み、送信権を付
与された場合にのみ、基地局0に対してデータを送信す
る。この場合に、定期的な間隔で以て、CH3の上りス
ロットの付随制御チャネルに、自局におけるトラフィッ
ク量の報告を挿入してデータを送信する。ここに示す例
では、各移動局は、基地局0に対し、周期6のスーパー
フレーム内に1回だけトラフィック量の報告を行ってい
る。
【0093】そして、通信チャネル共用状態移行した後
の周期6のスーパーフレームにおいて、各移動局からの
トラフィック量の報告と、トラフィック量監視部13か
らの各移動局へのトラフィック量の報告を受けた基地局
0では、次順のスーパーフレームにおける各移動局毎の
上り及び下りのスロット使用比率を、夫々決定する。こ
こに示す例では、通信チャネル共用状態移行した後の周
期6のスーパーフレームにおいて、下りスロットの使用
比率は、移動局PS101対移動局PS102が2:1
であり、上りスロットの使用比率は、移動局PS101
対移動局PS102が1:2であるが、報告を受けた上
下方向のトラフィック量の比に従って、下りスロット使
用比率を5:1に、上りスロット使用比率を1:1に決
定している。そして、次順のスーパーフレームでは、決
定したスロット使用比率に従って該当するスロットを占
有し、各移動局に対してデータを送信する。
【0094】図11は、通信チャネル共用状態にある移
動局を、通信チャネルを共用しない状態に移行させる場
合に行われる通信動作を示す制御シーケンス図であっ
て、基地局において、回線に余裕ができた場合に行われ
る通信動作となっている。ここに示す例では、移動局P
S101とPS102は、CH3の通信チャネル共用状
態にある。いま、通信チャネル共用状態でない通信中の
他の移動局が通信を切断した場合などで、基地局0にお
いて通信チャネルに空きができた場合に、例えば、CH
4(フレームの第4スロット、周波数K4)が空いた場
合、基地局0は、そのCH4の空きを確認して、通信チ
ャネル共用状態にある移動局PS101に対しては、現
通信チャネル共用状態を離脱した後、使用中のCH3を
そのまま維持するよう指示し、また、同じく通信チャネ
ル共用状態にある移動局PS102に対しては、現通信
チャネル共用状態を離脱した後、空きが確認されたCH
4へ移行するよう指示する。そのために、移動局とその
移行先の通信チャネルを指定した『通信チャネル離脱移
行指示』を、CH3の下りスロットの付随制御チャネル
を用いて夫々に送信する。
【0095】ここで、基地局0が、空きチャネルへ移行
させるべき移動局を決定するにあたっては、回線に余裕
ができてきたと判断した時点において、トラフィック量
が最も多いと判断される移動局(この場合は、移動局P
S102)を選択することができる。そして、ひき続
き、基地局0は、指定したCH4を用いて移動局PS1
02に対して、チャネル切り替えに必要な同期バースト
を送信する。なお、移動局PS101に対しては、通信
チャネルを移行せずにそのまま維持するので、同期バー
ストを送信する必要はない。
【0096】このようにして、移動局PS101は、こ
れ迄の通信チャネル共用状態から離脱して、基地局0と
の間で通信チャネルCH3上の通信状態に遷移する。ま
た、基地局0からの同期バーストを受信することによっ
て同期を確立した移動局PS102では、同じく、これ
迄の通信チャネル共用状態を離脱した後、CH4へ移行
し、ひき続き、『通信チャネル離脱移行完了通知』を基
地局0へ送信する。そして、この通知を受けた基地局0
では、CH4上の同期バーストの送信を停止する。ここ
に、移動局PS102は、基地局0との間で通信チャネ
ルCH4上の通信状態に遷移する。
【0097】また、通信チャネル共用状態にある移動局
が多数ある場合においても、上記と同様な方法によっ
て、空きチャネルへ移行させるべき移動局を複数選択し
て、それらを新たな通信チャネル共用状態となし、残り
の複数の移動局に対しては、使用中の通信チャネルをそ
のまま維持させるものとして、それらを別の新たな通信
チャネル共用状態となすことも可能である。また、空き
チャネルが複数有ることが確認された場合には、各移動
局を個々の空きチャネルへ振り分けて移行させることも
可能である。
【0098】図12は、通信チャネル共用状態にある移
動局が、基地局に要求して、通信チャネルを共用しない
状態に移行する場合に行われる通信動作を示す制御シー
ケンス図である。ここに示す例では、移動局PS101
とPS102は、CH3の通信チャネル共用状態にあ
り、移動局PS103と基地局0の間では、CH1を用
いて通信中である(即ち、通信チャネル共用状態でない
通信を行なっている)。
【0099】いま、例えば、移動局PS101におい
て、基地局0に送信するユーザデータのトラフィック量
が増大したものとする。このような場合、移動局PS1
01は、現に通信チャネル共用状態にあるCH3上の上
りスロットの付随制御チャネルを用いて、基地局0に対
し、通信チャネル共用状態から通信チャネルを共用しな
い状態への移行を要求する『通信チャネル離脱要求』を
送信する。
【0100】基地局0では、移動局PS101からの
『通信チャネル離脱要求』を受信すると、その時点にお
ける空きチャネルを確認して(ここでは、CH4であ
る)、該移動局PS101に対しては、CH4を指定し
た『通信チャネル離脱移行指示』を送信し、移動局PS
102に対しては、CH1を指定した『通信チャネル離
脱移行指示及び通信チャネル共用移行指示』を送信す
る。また、移動局PS103に対しては、CH1を指定
した『通信チャネル共用移行指示』を送信する。
【0101】続いて、基地局0は、指定したCH4を用
いて移動局PS101に対して同期バーストを送信し、
更に、指定したCH1を用いて移動局PS102に対し
同期バーストを送信する。移行先のCH4にて同期バー
ストを受信することにより同期を確立した移動局PS1
01はCH4へ移行し、ひき続き、『通信チャネル離脱
移行完了通知』を基地局0へ送信する。そして、この通
知を受けた基地局0では、CH4上の同期バーストの送
信を停止する。ここに、移動局PS101は、基地局0
との間で、通信チャネル共用状態にないCH4での通信
状態に遷移する。
【0102】また、移行先のCH1にて同期バーストを
受信することにより同期を確立した移動局PS102は
CH1へ移行し、ひき続き、『通信チャネル離脱移行完
了通知』を基地局0へ送信する。そして、この通知を受
けた基地局0では、CH1上の同期バーストの送信を停
止する。ここに、移動局PS102は、基地局0との間
で、移動局PS103と共に通信チャネル共用状態に遷
移する。
【0103】なお、移動局PS102の移行先通信チャ
ネルとしては、通信中のCH3をそのまま維持させるよ
うに指示することも可能である。また、空きチャネルが
複数有ることが確認された場合には、移動局PS101
と移動局PS102を、夫々、別の空きチャネルへ振り
分けて移行させることも可能である。また、上述した全
ての実施例では、TDMA/TDD方式による無線通信
システムを例に説明してきたが、勿論、TDMA/FD
D(Frequecy Division Duple
x)方式による無線通信システムに対しても、本無線通
信システムを適用することが可能であることについては
言う迄もない。
【0104】
【発明の効果】以上の本発明によれば、従来のTDMA
方式を用いた回線交換による無線通信システムでは、主
局と従局との間の1回線の通信に対しては、1フレーム
中における上下方向の対応するスロットが1個ずつ占有
されることから、フレーム構成上、回線数を規定以上に
増やすことはできなかったのが、2個以上の従局に1つ
の通信チャネルを共用させることによって回線数が増加
されるので、主局に対する呼損率が低減され、大変使い
勝手が良くなると共に、限られた無線周波数資源を最大
限に利用するとが可能となる。
【0105】また、データ通信の場合には、トラフィッ
ク量が少ない場合や、上り方向と下り方向でトラフィッ
ク量に差がある場合が多々あるが、このような通信に対
しても、2個以上の従局に1つの通信チャネルを共用さ
せることによって、未使用スロットを他の通信に利用す
ることができるようになり、通信チャネルの有効利用が
図られるので、通信効率を大幅に向上させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる無線通信システム基本的な構成
の例を示す模式図である。
【図2】図1に示す基地局0と各移動局の間の通信で使
用されるフレーム構成と、通信用物理スロットのフォー
マットを示す模式図である。
【図3】図1に示す基地局0の内部構成を示すブロック
図である。
【図4】図1に示す各移動局の内部構成を示すブロック
図である。
【図5】図1に示す無線通信システムにおいて、通信中
の2つの移動局が同一の通信チャネルを共用するに至る
迄の通信動作を示す制御シーケンス図である。
【図6】図5に示す『通信チャネル共用移行指示』に、
通信チャネル共用状態へ移行した後の使用スロットを含
ませた場合に使われる時間軸上のスロット例を示す模式
図である。
【図7】通信チャネル共用状態移行後のスーパーフレー
ムにおいて、各移動局の使用すべきスロット比率を決定
するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図8】図7に示すアルゴリズムに従い、通信チャネル
共用状態移行後に行われる通信動作を示す制御シーケン
ス図である。
【図9】通信チャネル共用状態移行後のスーパーフレー
ムにおいて、各移動局の使用すべきスロット比率を決定
するための別のアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【図10】図9に示すアルゴリズムに従い、通信チャネ
ル共用状態移行後に行われる通信動作を示す制御シーケ
ンス図である。
【図11】通信チャネル共用状態にある移動局を、通信
チャネルを共用しない状態に移行させる場合に行われる
通信動作を示す制御シーケンス図である。
【図12】通信チャネル共用状態にある移動局が、基地
局に要求して、通信チャネルを共用しない状態に移行す
る場合に行われる通信動作を示す制御シーケンス図であ
る。
【図13】PHSで採用されているTDMA方式のフレ
ーム構成と、通信状態に至る迄の制御シーケンスを示す
図である。
【符号の説明】
0 基地局 1 移動局PS101 2 移動局PS102 3 移動局PS103 10 基地局の回線制御部 11 基地局の無線制御部 12 基地局の通信制御部 13 基地局のトラフィック監視部 21 移動局の無線制御部 22 移動局の通信制御部 23 移動局の端末接続インターフェース 100 通信網

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多重方式により、主局と複数の従
    局との間で双方向通信を行なう無線通信システムであっ
    て、 前記主局が、 前記各従局との間の回線の使用状況を判断する回線使用
    状況判断手段と、 前記回線使用状況判断手段によって、回線に余裕がなく
    なってきたと判断された場合に、通信中の従局の中から
    通信チャネルを共用させる従局を2個以上選択する通信
    チャネル共用従局選択手段と、 前記通信チャネル共用従局選択手段によって選択された
    従局に共用させるべき通信チャネルを決定し、前記各従
    局に対し、該通信チャネルを共用通信チャネルとして割
    り当てる共用通信チャネル割り当て手段と、 通信中である前記各従局に対し、割り当てた共用通信チ
    ャネルへのチャネル切り替えを実行させるために同期バ
    ーストを送信する同期バースト送信手段とを備え、 前記各従局が、 前記主局からの同期バーストを受信することにより同期
    を確立して、割り当てられた共用通信チャネルへ移行す
    る共用チャネル移行手段と、 共用通信チャネルへの移行を完了した場合に、前記主局
    に対し、同期バーストの送信を停止するよう指示する同
    期バースト送信停止指示手段と、 を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 前記主局における通信チャネル共用従局
    選択手段は、更に、 所定期間における前記各従局へのトラフィック量を監視
    するトラフィック量監視手段を備え、 前記トラフィック量監視手段によるトラフィック量の監
    視結果を元に、少ないトラフィック量を呈する従局の中
    から2個以上の従局を選択することを特徴とする請求項
    1記載の無線通信システム。
  3. 【請求項3】 前記主局における共用通信チャネル割り
    当て手段は、更に、 共用通信チャネルとすることが可能な空きチャネルを検
    索する空きチャネル検索手段を備え、 前記空きチャネル検索手段によって検索された空きチャ
    ネルか、或いは、前記通信チャネル共用従局選択手段に
    よって選択された各従局が現に使用している通信チャネ
    ルの中の一つを、共用通信チャネルとして各従局に割り
    当てることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の無
    線通信システム。
  4. 【請求項4】 前記主局における共用通信チャネル割り
    当て手段は、更に、 通信中である前記各従局が、決定された共用通信チャネ
    ルにおいて使用すべき各通信スロットを指定する通信ス
    ロット指定手段を備えていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 前記通信スロット指定手段は、前記各従
    局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了した後のフ
    レーム毎に、各従局が使用すべき通信スロットを割り当
    てることを特徴とする請求項4記載の無線通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2、又は、請求項3
    又は請求項4記載の無線通信システムであって、 前記主局が、更に、 前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了し
    た後の各従局へのデータ送信の際、送信データに送信先
    となる従局を指定する送信先従局指定手段を備え、 前記各従局が、更に、 前記主局からの送信データが自局宛のものであることを
    確認した場合に、該データを取り込むデータ取込み手段
    を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の無線通信システムであっ
    て、 前記主局における送信先従局指定手段は、前記各従局の
    全てが共用通信チャネルへの移行を完了した後の所定の
    スーパーフレーム内において、各従局に対して予め定め
    た所定の下り通信スロット使用比率に従い、各送信デー
    タに送信先となる従局を個々に指定することを特徴とす
    る無線通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の無線通信システムであっ
    て、 前記主局が、更に、 前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了し
    た後の所定のスーパーフレーム内における各従局への下
    り方向のトラフィック量比と、同スーパーフレーム内に
    おける各従局に対する下り方向の通信スロット使用比率
    とを比較する第1の比較手段と、 前記第1の比較手段の比較結果を元に、次順のスーパー
    フレーム内における各従局毎の下り方向の通信スロット
    使用比率を決定する下り通信スロット使用比率決定手段
    を備え、 前記主局における送信先従局指定手段は、前記下り通信
    スロット使用比率決定手段の決定結果に従い、各送信デ
    ータに送信先となる従局を個々に指定することを特徴と
    する無線通信システム。
  9. 【請求項9】 前記下り通信スロット使用比率決定手段
    は、前記第1の比較手段による比較の結果、前記所定の
    スーパーフレーム内における各従局へのトラフィック量
    比と、同スーパーフレーム内における各従局に対する下
    り方向の通信スロット使用比率とが一致する場合には、
    その下り通信スロット使用比率をそのまま維持するもの
    と決定し、また、それらが一致しない場合には、該トラ
    フィック量比に最も近い整数比を求めて、その整数比を
    下り通信スロット使用比率として決定することを特徴と
    する請求項8記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の無線通信システムであ
    って、 前記主局が、更に、 前記送信先従局指定手段によって送信先従局を指定した
    送信データを送信した後、該データの送信に使用した下
    り通信スロットに対応する次順の上り通信スロットにて
    データを受信した場合に、該受信データを、指定した従
    局からの送信データとして取り込む指定従局送信データ
    取込み手段を備え、 前記各従局が、更に、 前記データ取込み手段によって自局宛のデータを取り込
    んだ後、該データの取り込みに使用した下り通信スロッ
    トに対応する次順の上り通信スロットを使用して、自局
    からのデータを送信するデータ送信手段を備えているこ
    とを特徴とする無線通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の無線通信システムで
    あって、 前記主局における送信先従局指定手段は、前記各従局の
    全てが共用通信チャネルへの移行を完了した後の所定の
    スーパーフレーム内において、各従局に対して予め定め
    た所定の上り通信スロット使用比率に従い、各送信デー
    タに送信先となる従局を個々に指定することを特徴とす
    る無線通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の無線通信システムで
    あって、 前記主局が、更に、 前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了し
    た後の所定のスーパーフレーム内における各従局からの
    上り方向のトラフィック量の通知を受ける上りトラフィ
    ック量通知受信手段と、 前記各従局から通知された上り方向のトラフィック量
    と、同スーパーフレーム内における各従局による上り方
    向の通信スロット使用比率とを比較する第2の比較手段
    と、 前記第2の比較手段の比較結果を元に、次順のスーパー
    フレーム内における各従局毎の上り方向の通信スロット
    使用比率を決定する上り通信スロット使用比率決定手段
    を備え、 前記送信先従局指定手段は、前記上り通信スロット使用
    比率決定手段の決定結果に従い、各送信データに送信先
    となる従局を個々に指定する一方、 前記各従局が、更に、 共用通信チャネルへの移行を完了した後の所定のスーパ
    ーフレーム内において、所定の周期で以て自局からのト
    ラフィック量を前記主局へ通知するトラフィック量通知
    手段を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  13. 【請求項13】 前記上り通信スロット使用比率決定手
    段は、前記第2の比較手段による比較の結果、前記所定
    のスーパーフレーム内における各従局からの上り方向の
    トラフィック量比と、同スーパーフレーム内における各
    従局による上り方向の通信スロット使用比率とが一致す
    る場合には、その通信スロット使用比率をそのまま維持
    するものと決定し、また、それらが一致しない場合に
    は、該上り方向のトラフィック量比に最も近い整数比を
    求めて、その整数比を上り方向の通信スロット使用比率
    として決定することを特徴とする請求項12記載の無線
    通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項1又は請求項2、又は、請求項
    3又は請求項4記載の無線通信システムであって、 前記主局が、更に、 前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了し
    た後の各従局へのデータ送信の際、該送信データに、使
    用する下り通信スロットに対応する次順の上り通信スロ
    ットにてデータを送信すべき従局を指定することによ
    り、該従局に対して送信権を付与する送信権付与手段を
    備え、 前記各従局が、更に、 前記主局からの送信データに含まれる送信権が自局に対
    して付与されたものであることを確認した場合に、該送
    信データを受信した下り通信スロットに対応する次順の
    上り通信スロットを使用して、前記主局に対しデータを
    送信するデータ送信手段を備えていることを特徴とする
    無線通信システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の無線通信システム
    であって、 前記主局における送信権付与手段は、前記各従局の全て
    が共用通信チャネルへの移行を完了した後の所定のスー
    パーフレーム内において、各従局に対して予め定めた所
    定の上り通信スロット使用比率に従い、各従局に対する
    送信データに、使用する下り通信スロットに対応する次
    順の上り通信スロットにてデータを送信すべき従局を指
    定することにより、該従局に対して送信権を付与するこ
    とを特徴とする無線通信システム。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の無線通信システム
    であって、 前記主局が、更に、 前記各従局の全てが共用通信チャネルへの移行を完了し
    た後の所定のスーパーフレーム内における各従局からの
    上り方向のトラフィック量の通知を受ける上りトラフィ
    ック量通知受信手段と、 前記各従局から通知された上り方向のトラフィック量
    と、同スーパーフレーム内における各従局による上り方
    向の通信スロット使用比率とを比較する第2の比較手段
    と、 前記第2の比較手段の比較結果を元に、次順のスーパー
    フレーム内における各従局毎の上り方向の通信スロット
    使用比率を決定する上り通信スロット使用比率決定手段
    を備え、 前記送信権付与手段は、前記上り通信スロット使用比率
    決定手段の決定結果に従い、各従局に対する送信データ
    に、使用する下り通信スロットに対応する次順の上り通
    信スロットにてデータを送信すべき従局を指定すること
    により、該従局に対して送信権を付与する一方、 前記各従局が、更に、 共用通信チャネルへの移行を完了した後の所定のスーパ
    ーフレーム内において、所定の周期で以て自局からのト
    ラフィック量を前記主局へ通知するトラフィック量通知
    手段を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  17. 【請求項17】 前記上り通信スロット使用比率決定手
    段は、前記第2の比較手段による比較の結果、前記所定
    のスーパーフレーム内における各従局からの上り方向の
    トラフィック量比と、同スーパーフレーム内における各
    従局による上り方向の通信スロット使用比率とが一致す
    る場合には、その通信スロット使用比率をそのまま維持
    するものと決定し、また、それらが一致しない場合に
    は、該上り方向のトラフィック量比に最も近い整数比を
    求めて、その整数比を上り方向の通信スロット使用比率
    として決定することを特徴とする請求項16記載の無線
    通信システム。
  18. 【請求項18】 請求項1又は請求項2、又は請求項3
    又は請求項4記載の無線通信システムであって、 前記主局が、更に、 前記各従局が通信チャネルを共用しているときに、前記
    回線使用状況判断手段によって回線に余裕ができてきた
    と判断された場合、使用可能な空きチャネルを検索する
    第2の空きチャネル検索手段と、 通信チャネルを共用している前記各従局の中から、前記
    第2の空きチャネル検索手段によって検索された空きチ
    ャネルへ通信チャネルを移行させるべき従局を、少なく
    とも一つ以上選択する通信チャネル移行従局選択手段
    と、 前記通信チャネル移行従局選択手段によって選択された
    従局以外の各従局に対し、移行先の通信チャネルを指定
    して、現通信チャネル共用状態を離脱した後、指定した
    通信チャネルへ移行するよう指示する第1の通信チャネ
    ル離脱移行指示手段と、 前記通信チャネル移行従局選択手段によって選択された
    各従局に対し、前記第2の空きチャネル検索手段によっ
    て検索された空きチャネルを指定して、現通信チャネル
    共用状態を離脱した後、指定した空きチャネルへ移行す
    るよう指示する第2の通信チャネル離脱移行指示手段
    と、 前記第1又は第2の通信チャネル離脱移行指示手段によ
    って同一の通信チャネルが移行先通信チャネルとして指
    定された場合、該通信チャネルへ移行する各従局に対
    し、新たな通信チャネル共用状態へ移行するよう指示す
    る通信チャネル共用移行指示手段と、 通信チャネルを共用している前記各従局に対し、指定し
    た移行先通信チャネルへのチャネル切り替えを実行させ
    るために必要な同期バーストを送信する第2の同期バー
    スト送信手段とを備え、 前記各従局が、更に、 通信チャネルを共用しているときに、前記主局から現通
    信チャネル共用状態を離脱した後、指定された通信チャ
    ネルへ移行するよう指示された場合、移行先通信チャネ
    ルにおける同期バーストを受信することにより同期を確
    立して、指定された移行先通信チャネルへ移行する通信
    チャネル離脱移行手段と、 通信チャネルを共用しているときに、前記主局から現通
    信チャネル共用状態を離脱した後、指定された通信チャ
    ネルへ移行するよう指示されると共に、新たな通信チャ
    ネル共用状態へ移行するよう指示された場合、移行先通
    信チャネルにおける同期バーストを受信することにより
    同期を確立して、指定された移行先通信チャネルへ移行
    すると共に、新たな通信チャネル共用状態へ移行する通
    信チャネル離脱共用移行手段と、 指定された通信チャネルへの移行を完了した場合に、前
    記主局に対し、同期バーストの送信を停止するよう指示
    する第2の同期バースト送信停止指示手段と、 を備えていることを特徴とする無線通信システム。
  19. 【請求項19】 前記通信チャネル移行従局選択手段
    は、前記回線使用状況判断手段によって回線に余裕がで
    きてきたと判断された時点において、トラフィック量が
    最も多いと判断される従局を、前記第2の空きチャネル
    検索手段によって検索された空きチャネルへ移行させる
    べき従局として選択することを特徴とする請求項18記
    載の無線通信システム。
  20. 【請求項20】 前記第1の通信チャネル離脱移行指示
    手段は、移行先通信チャネルを指定する場合に、現使用
    中の通信チャネルを指定して、現通信チャネル共用状態
    を離脱した後、該通信チャネルをそのまま維持するよう
    指示することを特徴とする請求項18記載の無線通信シ
    ステム。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の無線通信システムで
    あって、 前記主局が、更に、 前記第1の通信チャネル離脱移行指示手段によって、移
    行先通信チャネルとして、通信チャネル共用状態にない
    他の従局が現に使用している通信チャネルが指定された
    場合、該他の従局に対し、その使用中の通信チャネルを
    共用状態に移行するよう指示する第2の通信チャネル共
    用移行指示手段を備えていることを特徴とする無線通信
    システム。
  22. 【請求項22】 請求項18記載の無線通信システムで
    あって、 前記各従局が、更に、 通信チャネルを共用しているときに、送信データ量が増
    大した場合、前記主局に対し、共用通信チャネルからの
    離脱を要求する共用通信チャネル離脱要求手段を備え、 前記主局の通信チャネル移行従局選択手段が、通信チャ
    ネルを共用している前記各従局の中の一つの従局から現
    に使用中の共用通信チャネルからの離脱を要求された場
    合に、該従局を、前記第2の空きチャネル検索手段によ
    って検索された空きチャネルへ移行させるべき従局とし
    て選択することを特徴とする無線通信システム。
  23. 【請求項23】 請求項18記載の無線通信システムで
    あって、 前記各従局が、更に、 通信チャネルを共用しているときに、送信データ量が増
    大した場合、前記主局に対し、共用通信チャネルからの
    離脱を要求する共用通信チャネル離脱要求手段を備え、 前記主局の通信チャネル移行従局選択手段が、通信チャ
    ネルを共用している前記各従局の中の一つの従局から現
    に使用中の共用通信チャネルからの離脱を要求された場
    合に、通信チャネルを共用している該従局以外の各従局
    を、前記第2の空きチャネル検索手段によって検索され
    た空きチャネルへ移行させるべき従局として選択するこ
    とを特徴とする無線通信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009177770A (ja) * 2007-12-25 2009-08-06 Kyocera Corp 基地局およびスケジューリング方法
JP2015192319A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社ナカヨ 共通チャネルと個別チャネルを有する無線アクセスポイント
WO2018227830A1 (zh) * 2017-06-14 2018-12-20 深圳市华信天线技术有限公司 主从机tdma时隙同步校准方法及装置

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