JPH09188344A - プラスチック製蓋 - Google Patents

プラスチック製蓋

Info

Publication number
JPH09188344A
JPH09188344A JP8001312A JP131296A JPH09188344A JP H09188344 A JPH09188344 A JP H09188344A JP 8001312 A JP8001312 A JP 8001312A JP 131296 A JP131296 A JP 131296A JP H09188344 A JPH09188344 A JP H09188344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top plate
lid
plastic
sealing ring
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8001312A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Wada
潔 和田
Tomoyoshi Uematsu
友義 上松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP8001312A priority Critical patent/JPH09188344A/ja
Publication of JPH09188344A publication Critical patent/JPH09188344A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】広口容器に使用するプラスチック製蓋の容器へ
の気密性とスタッキング性を改善する。 【解決手段】第1工程で、複数個の貫通孔112 をもつ天
板110 と、内面に係合部121 をもつ側壁120 とからなる
蓋本体100 を、剛性をもつ熱可塑性樹脂で射出成形法に
より形成し、第2工程で、前記蓋本体100 の天板110 の
上面にクッション板210 を、且つ、天板110 の下面に封
止リング220 を、柔軟性をもつ熱可塑性樹脂で射出成形
法により前記貫通孔112 を介して一体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、医薬品、化
粧品、洗剤などに使用するプラスチックやガラスなどの
広口容器に用いるプラスチック製蓋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、広口容器に用いるプラスチック製
蓋は、通常の射出成形機により一種類の熱可塑性樹脂
(以降、樹脂)で一体成形されるのが一般的であった。
稀には、多色射出成形機により複数の樹脂を混合又は異
なる樹脂を部分的に射出して成形したプラスチック製蓋
もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一種類
の樹脂で一体成形される一般的なプラスチック製蓋は、
口径が大きくなるにつれて、成形後の冷却時に“引け”
や“そり”が大きくなり、天板の内面に形成され、広口
容器に装着したときに、容器の口頸部の先端内壁と圧接
して容器を封止する封止リングの形状や真円度に不良を
生じやすく、容器の気密性が保たれないことがあり、水
分やガスの揮発を嫌う内容物や吸湿性の内容物の場合に
問題を起こすことがあった。一方、多色射出成形法によ
るプラスチック製蓋においては、蓋本体と異なる樹脂で
封止リングを形成したものはなく、また、適用する樹脂
の範囲が熱融着し合う樹脂に限られ狭かった。
【0004】本発明は、従来の広口容器に使用するプラ
スチック製蓋における上述の問題を解決したものであ
り、容器に装着したときに、容器の気密性が高く、その
うえ、スタッキング性も改善され、しかも、適用し得る
樹脂範囲が広いプラスチック製蓋を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
第1工程で、図1(a)に示すように、複数個の貫通孔
(112)をもつ天板(110)と、内面に係合部(1
21)をもつ側壁(120)とからなる蓋本体(10
0)を、剛性をもつ熱可塑性樹脂で射出成形法により形
成し、第2工程で、図1(b)に示すように、前記蓋本
体(100)の天板(110)の上面にクッション板
(210)を、且つ、天板の下面に封止リング(22
0)を、柔軟性をもつ熱可塑性樹脂で射出成形法により
前記貫通孔(112)を介して一体に形成したことを特
徴とするプラスチック製蓋(1)である。
【0006】本発明の第2の発明は、第1工程で、図3
(a)に示すように、貫通孔(112,113)と、下
面にリング状の嵌合溝(114)とをもつ天板(11
0)と、内面に係合部(121)をもつ側壁(120)
とからなる蓋本体(100)を、剛性をもつ熱可塑性樹
脂で射出成形法により形成し、第2工程で、図3(b)
に示すように、前記蓋本体(100)の天板(110)
の上面にクッション板(210)を、且つ、天板の下面
に前記嵌合溝と嵌合する封止リング(220)を、柔軟
性をもつ熱可塑性樹脂で射出成形法により前記貫通孔
(112,113)を介して一体に形成したことを特徴
とするプラスチック製蓋(1)である。
【0007】本発明の第3の発明は、前記クッション板
(210)の外周にスタッキング用凸部(111)を設
けたことを特徴とするプラスチック製蓋(1)である。
このシタッキング用凸部(111)は、天板(110)
と一体に剛性を持つ熱可塑性樹脂により射出成形法によ
り形成しても良いし、クッション板(210)と一体に
柔軟性を持つ熱可塑性樹脂により射出成形法により形成
しても良い。
【0008】
【作用】本発明のプラスチック製蓋は、第2工程で、第
1工程で作製した蓋本体の天板下面に、封止リングを形
成するものであり、蓋本体の“引け”や“そり”の影響
を受けにくく、形状や真円度を精度よく成形し易くな
る。この結果、容器に装着したときに、樹脂の柔軟性も
加味して容器の気密性が高くなる。
【0009】第2の本発明のプラスチック製蓋は、第1
工程で作製された蓋本体の下面にリング状の嵌合溝が形
成されており、この嵌合溝に、第2工程で封止リングが
嵌合されるように形成されるため、一体に形成されるク
ッション板と封止リングとが蓋本体により強固に固設さ
れる。この結果、第1工程の蓋本体と第2工程のクッシ
ョン板及び封止リングとが必ずしも熱融着しいなくても
よいため、適用成形樹脂の選択範囲が広くなる。
【0010】また第3の本発明のプラスチック製蓋は、
柔軟なクッション板の周囲にスタッキング用凸部が形成
されるため、ほかの容器をスタッキングし易い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック製蓋は、ま
ず、第1工程で、上面にリング状又は部分的なスタッキ
ング用凸部と、この凸部の内側に通常2個から6個の複
数個の貫通孔をもつ天板と、内面に螺合や咬合する係合
部をもつ側壁とからなる蓋本体を、例えばポリプロピレ
ンや高密度ポリエチレンなどの剛性をもつ樹脂で射出成
形法により成形し、次に、第2工程で、第1工程で作製
した蓋本体の天板の上面のスタッキング用凸部の内側
に、全面又は部分的に凸部より低いクッション板を、ま
た、天板の下面に通常“インナーリング”と呼称されて
いるリング状の封止リングを、例えばエチレン・プロピ
レンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンメチレン、低
密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンなどの柔軟
性をもつ樹脂で、射出成形法により天板の貫通孔を介し
て一体に形成したものである。なお、射出成形法として
は、第1工程と第2工程とを同一成形機で行える2色成
形機を使用するか、第1工程で作製した蓋本体を金型内
にインサートして、第2工程のクッション板及び封止リ
ングとを一体に形成する方法とがある。また、第1工程
の蓋本体を形成する樹脂と第2工程のクッション板及び
封止リングとを形成する樹脂とは、同一系統の樹脂同志
で、融点の差が30℃以上離れないことが熱融着性の点
から好ましい。また第1工程ではスタッキング用凸部を
設けず、第2工程でスタッキング用凸部を設けても良
い。
【0012】第1工程の蓋本体を形成する樹脂と第2工
程のクッション板と封止リングとを形成する樹脂との熱
融着性が弱い場合や熱融着性をもたない場合には、第1
工程で成形する蓋本体の天板に形成する貫通孔の数を増
やし、天板の下面にリング状の嵌合溝を形成することが
好ましい。このことにより、第2工程で形成されるクッ
ション板と封止リングとが、蓋本体により強固に固設さ
れる。
【0013】
【実施例】
<実施例1>2色射出成形機を用い、まず、第1工程
で、図1(a)に示すように、上面にリング状のスタッ
キング用凸部(111)と、この凸部の内側に3個の貫
通孔(112,他の2個は図示せず)をもつ天板(11
0)と、内面に螺合部(121)をもつ側壁(120)
とからなる蓋本体(100)を、ゲート(g1 )よりポ
リプロピレンを射出して形成し、次の第2工程で、図1
(b)に示すように、この蓋本体(100)の天板(1
10)の上面のスタッキング用凸部(111)の内側に
凸部より低いクッション板(210)と、天板(11
0)の下面に容器の口頸部の先端内径に合わせた封止リ
ング(220)を、ゲート(g2 )よりエチレン・プロ
ピレンゴムを射出して貫通孔を介して一体に形成し、本
実施例のプラスチック製蓋(1)を作製した。なお、蓋
本体とクッション板及び封止リングとの熱融着性は良好
であった。
【0014】作製した本実施例のプラスチック製蓋を評
価するため、容量の半分以上の水分測定用塩化カリウム
を充填した広口ガラス容器に装着したのち、40℃90
%RH恒温恒湿槽に30日間保管し、充填した塩化カリ
ウムの重量変化を測定したが、容器の気密性は良好であ
った。なお、図2は、本実施例のプラスチック製蓋
(1)を広口容器(300)の口頸部(310)の螺合
部(311)に螺合させて装着したときに、天板の下面
の封止リングが、容器の口頸部の先端内面に圧着し容器
を密封している状態を示す断面図である。
【0015】<実施例2>第1工程で、高密度ポリエチ
レンを用いて蓋本体を成形し、第2工程で、線状低密度
ポリエチレンを用いてクッション板と封止リングを一体
成形した以外は、実施例1と同様にして、本実施例のプ
ラスチック製蓋を作製した。そして、実施例1と同様の
評価法で評価したが、本実施例のプラスチック製蓋を装
着した広口容器の気密性は、非常に良好であった。
【0016】<実施例3>通常の射出成形機を用い、ま
ず、第1工程で、図3(a)に示すように、上面にリン
グ状のスタッキング用凸部(111)と、この凸部の内
側に4個の貫通孔(112,113,他の2個は図示せ
ず)をもち、下面にリング状の嵌合溝(114)をもつ
天板(110)と、内面に螺合部(121)をもつ側壁
(120)とからなる蓋本体(100)を、ゲート(g
2 )よりポリプロピレンを射出して形成し、次に、第2
工程で、この蓋本体を射出成形機の金型内にインサート
したのち、図3(b)に示すように、蓋本体(100)
の天板(110)の上面のスタッキング用凸部(11
1)の内側に凸部より低いクッション板(210)と、
天板(110)の下面に容器の口頸部の先端内径に合わ
せた封止リング(220)を、ゲート(g2 )より低密
度ポリエチレンを射出して貫通孔を介して一体に形成
し、本実施例のプラスチック製蓋(1)を作製した。な
お、一体成形されたクッション板と封止リングは、蓋本
体に熱融着していないが、しっかりと嵌合して蓋本体に
強固に固設されたいた。
【0017】作製した本実施例のプラスチック製蓋を、
実施例1と同様の評価法で評価したが、本実施例のプラ
スチック製蓋を装着した広口容器の気密性は、非常に良
好であった。
【0018】
【発明の効果】本発明のプラスチック製蓋は、広口容器
の口頸部に装着されたとき、天板の下面に形成された真
円度の高く柔軟な封止リングにより、容器を高い気密性
で封止することができ、そのうえ、天板のスタッキング
用凸部の内側に柔軟性な凸部より低いクッション板が形
成されたいるため、他の容器をスタッキングし易い。ま
た、蓋を構成する適用成形樹脂の選択範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例のプラスチック製
蓋に係わる蓋本体の断面図であり、(b)は、その実施
例のプラスチック製蓋の断面図である。
【図2】本発明の一実施例のプラスチック製蓋を、広口
容器に装着したときの断面図である。
【図3】(a)は、本発明の他の実施例のプラスチック
製蓋に係わる蓋本体の断面図であり、(b)は、その実
施例のプラスチック製蓋の断面図である。
【符号の説明】
1……プラスチック製蓋 100……蓋本体 110……天板 111……スタッキング用凸部 112,113……貫通孔 114……嵌合溝 120……側壁 121……係合部、螺合部 210……クッション板 220……封止リング 300……容器 310……口頸部 311……螺合部 g1 ,g2 ……ゲート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1工程で、複数個の貫通孔をもつ天板
    と、内面に係合部をもつ側壁とからなる蓋本体を、剛性
    をもつ熱可塑性樹脂で射出成形法により形成し、第2工
    程で、前記蓋本体の天板の上面にクッション板を、且
    つ、天板の下面に封止リングを、柔軟性をもつ熱可塑性
    樹脂で射出成形法により前記貫通孔を介して一体に形成
    したことを特徴とするプラスチック製蓋。
  2. 【請求項2】第1工程で、複数個の貫通孔と下面にリン
    グ状の嵌合溝とをもつ天板と、内面に係合部をもつ側壁
    とからなる蓋本体を、剛性をもつ熱可塑性樹脂で射出成
    形法により形成し、第2工程で、前記蓋本体の天板の上
    面にクッション板を、且つ、天板の下面に前記嵌合溝と
    嵌合する封止リングを、柔軟性をもつ熱可塑性樹脂で射
    出成形法により前記貫通孔を介して一体に形成したこと
    を特徴とするプラスチック製蓋。
  3. 【請求項3】前記クッション板外周にスタッキング用凸
    部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のプ
    ラスチック製蓋。
JP8001312A 1996-01-09 1996-01-09 プラスチック製蓋 Pending JPH09188344A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8001312A JPH09188344A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 プラスチック製蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8001312A JPH09188344A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 プラスチック製蓋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09188344A true JPH09188344A (ja) 1997-07-22

Family

ID=11497993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8001312A Pending JPH09188344A (ja) 1996-01-09 1996-01-09 プラスチック製蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09188344A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001219956A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Dainippon Printing Co Ltd バッグインボックス用キャップ
US8420189B2 (en) 2001-08-16 2013-04-16 Weidmann Plastics Technology Ag Method for the production of a sealing cover and sealing cover produced by said method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001219956A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Dainippon Printing Co Ltd バッグインボックス用キャップ
US8420189B2 (en) 2001-08-16 2013-04-16 Weidmann Plastics Technology Ag Method for the production of a sealing cover and sealing cover produced by said method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4489844A (en) Crew-type all plastic closure
EP0174029A2 (en) Container closure, components thereof and method for making same
US4341317A (en) Biaxially oriented bottle of saturated polyester resin
KR910008039B1 (ko) 단일 성형식 발포성 밀봉층을 갖는 플라스틱 폐쇄물
EP0204486A2 (en) Resin-laminated rubber plugs and manufacture thereof
US4279351A (en) Container cap
US4215786A (en) Container cap having means to protect articles
GB1466521A (en) Hollow plastic container
RU2393103C2 (ru) Захватываемая крышка
JPH09188344A (ja) プラスチック製蓋
JPH0588894B2 (ja)
US20150366754A1 (en) Medical container
US3203572A (en) Venting-type closure assembly
JP2000335539A (ja) インジェクション成形の小口容器
CN109195873B (zh) 有发泡区域的封闭体以及形成所述封闭体的方法
JPH02205569A (ja) 蓋の製造方法
US3845542A (en) Method of attaching a rope handle to a thin-walled battery
JP2783562B2 (ja) プラスチック製容器およびその製造方法
CN217049781U (zh) 一种密封结构一体成型的瓶盖
NZ202411A (en) Threaded closure cap and assembly;dome-like projection in cap top wall
CN216710221U (zh) 一种分体冷藏试剂盒
CA1166175A (en) Biaxially oriented bottle of saturated polyester resin and method for molding the same
US3206093A (en) Composite package
JP4876871B2 (ja) 周壁外周面にゴム皮膜を有するプラスチック成形品の製造方法
CN218199878U (zh) 一种密封性高的塑料瓶