JPH0918797A - テレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像機

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JPH0918797A
JPH0918797A JP7162400A JP16240095A JPH0918797A JP H0918797 A JPH0918797 A JP H0918797A JP 7162400 A JP7162400 A JP 7162400A JP 16240095 A JP16240095 A JP 16240095A JP H0918797 A JPH0918797 A JP H0918797A
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Hiromitsu Okuno
浩光 奥野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 字幕有りの時の判別を時間により判定して、
確実に字幕有りでの画面の切り換えをことができる画面
自動切換機能を備えたテレビジョン受像機を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 画面領域検出42から字幕の「有り」「無
し」情報をCPU30が受け、CPU30は、字幕有り
の映像信号が連続して任意の時間連続して受信できた場
合に字幕有りと判断して、字幕を画面に表示するように
偏向回路32を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテレビジョン受像機に
関し、特にたとえばいわゆるワイドTVなどに用いら
れ、入力される映像信号のアスペクト比とは異なるアス
ペクト比の画面にその映像信号から得られる画像を表示
するテレビジョン受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン受像機等の画像表示
装置では、画面のアスペクト比はNTSC等の規格上
4:3が主流であった。近年、臨場感を増すためにワイ
ドTVと称する、アスペクト比が16:9の横長の画面
のテレビジョン受像機が浸透してきた。
【0003】一方、テレビジョン放送はいまだ4:3が
主流であり、放送によっては画面の上下に無画像領域を
備えたビスタサイズ(アスペクト比,略1:1.8)
や、シネマスコープサイズ(以下、単に「シネスコサイ
ズ」という)(アスペクト比,略1:2.2)と呼ばれ
る映像信号等がある。
【0004】したがって、単一のアスペクト比をもつブ
ラウン管(CRT)においても、複数の異なるアスペク
ト比の画像を表示する必要がある。
【0005】その表示モードとしては以下のようなもの
がある。
【0006】まず、図26(A)に示すように4:3の
アスペクト比のままで表示するノーマルモード、図26
(B)に示すようにビスタサイズやシネスコサイズ等
4:3以外の映像ソースを16:9の画面に表示するた
めに画像を引き伸ばすズームモード、図26(C)に示
すように4:3の画像を横方向のみ伸長するフルモー
ド、さらには、図26(D)に示すように4:3の画像
の画面中央部の真円率を保ちつつ、横方向を伸長し、
4:3の映像ソースを16:9の画面に映し出すいわゆ
るピッタリワイドモード等がある。
【0007】従来は、これらの表示モードをユーザ自ら
が選択し、切り換えていた。そのため、従来では、ユー
ザが放送および映像ソースに応じて、その都度表示モー
ドを切り換える必要があり、操作が煩わしかった。
【0008】それゆえに、これらの問題点を解決するた
めに本出願人は、特願平6−178021号に提案され
ているような自動的に所望の表示モードを設定できるテ
レビジョン受像機を提案している。
【0009】以下に、この提案されている発明の実施例
について述べる。
【0010】図1を参照して、この実施例のテレビジョ
ン受像機10は選択スイッチ12を含む。選択スイッチ
12には、受信回路(図示せず)で復調されたテレビジ
ョン信号が入力端子14から入力され、ビデオ再生装置
等の映像再生装置(図示せず)からの複合映像(コンポ
ジットビデオ)信号が入力端子16から入力され、輝度
/カラー分離(Y/C分離)された輝度(Y)信号が入
力端子18から入力され、さらに、Y/C分離されたカ
ラー(C)信号が入力端子20から入力される。
【0011】そして、選択スイッチ12では、たとえば
選局CPU等の選択切り換え用の回路(この実施例で
は、メインCPU30が兼ねる)からの制御信号によっ
て、入力された入力信号から任意の信号を選択し、輝度
信号およびカラー信号として出力する。
【0012】選択スイッチ12に入力されたテレビジョ
ン信号やコンポジットビデオ信号等の複合映像信号は、
Y/C分離回路22に与えられ、選択スイッチ12から
の出力に合わせるために輝度信号とカラー信号とに分離
される。また、選択スイッチ12からの輝度信号および
カラー信号は、ビデオクロマ処理回路24に与えられ、
同期分離が行われ、水平同期信号と垂直同期信号とが分
離・出力されるとともに、R,G,B信号に変換処理さ
れ、出力される。ビデオクロマ処理回路24からのR,
G,B信号は、CRT駆動回路26に与えられ、それら
の信号に基づいてCRT28が駆動される。
【0013】また、ビデオクロマ処理回路24からの水
平同期信号,垂直同期信号はメインCPU30に与えら
れる。メインCPU30には画像領域検出回路42(後
述)からクロックやシリアルデータも与えられる。した
がって、メインCPU30からは、これらの信号に基づ
いて、アスペクト比等の表示モードを切り換えるために
ビデオクロマ処理回路24にクロックおよびコントロー
ル信号が与えられる。このクロックおよびコントロール
信号に基づいて、ビデオクロマ処理回路24からは、垂
直偏向信号,水平偏向信号,およびS字補正信号が出力
される。これらの制御信号は、偏向回路32の垂直発振
回路34および水平発振回路36に与えられる。垂直発
振回路34および水平発振回路36の出力は、それぞれ
垂直ドライブ出力回路38および水平ドライブ出力回路
40に与えられ、垂直ドライブ出力回路38および水平
ドライブ出力回路40によってCRT28が制御され、
CRT28には画像が表示される。
【0014】また、メインCPU30は、ROM30a
を含み、このROM30aには、図3に示す走査線数と
垂直センタデータとの関係を示すテーブル,および図4
に示す走査線数と垂直サイズデータとの関係を示すテー
ブル等が格納される。図3に示すテーブルは垂直センタ
補正のために用いられ、図4に示すテーブルは垂直サイ
ズ補正のために用いられる。
【0015】まず、垂直センタ補正処理について述べ
る。
【0016】画像の垂直センタは以下によって計算され
る。
【0017】垂直センタ(走査線数)=(画像開始ライ
ン+画像終了ライン)/2 ここで、画像開始ラインは、走査線でいうと何ライン目
から画像が始まっているかを示し、画像終了ラインは、
走査線でいうと何ライン目で画像が終了しているかを示
す。
【0018】このようによって求められた結果と図3と
を参照して、ビデオクロマ処理回路24に出力される垂
直センタデータ(コントロール信号)が決定される。シ
ネスコサイズやビスタサイズの映像ソースであれば、垂
直センタデータはたとえば「18」となる。
【0019】次いで、垂直サイズ補正処理について述べ
る。
【0020】画像の垂直サイズは以下によって計算され
る。
【0021】垂直サイズ(走査線数)=画像終了ライン
−画像開始ライン+1 この計算の結果と図4とを参照して、ビデオクロマ処理
回路24に出力される垂直サイズデータ(コントロール
信号)が決定される。シネスコサイズの映像ソースであ
れば、垂直サイズデータはたとえば「46」となり、ビ
スタサイズの映像ソースであれば、垂直サイズデータは
たとえば「16」となる。
【0022】また、画像領域検出回路42は、選択スイ
ッチ12からの輝度信号,ビデオクロマ処理回路24か
らの水平同期信号,垂直同期信号,およびメインCPU
40からの黒レベル閾値等の設定データに基づいて、無
画像領域と画像領域とを検出する。
【0023】この画像領域検出回路42は、たとえば図
1(B)に示すように構成される。画像領域検出回路4
2は、入力端子44,46および48を含む。入力端子
44からは、選択スイッチ12からの輝度信号が入力さ
れ、入力端子46にはビデオクロマ処理回路24からの
水平同期信号が入力され、入力端子48にはビデオクロ
マ処理回路24からの垂直同期信号が入力される。
【0024】そして、入力端子44に入力された輝度信
号は、LPF50に与えられ、輝度信号のノイズ成分が
除去される。LPF50で信号処理された輝度信号はA
/D変換回路52に与えられる。
【0025】また入力端子46からの水平同期信号はク
ランプパルス発生回路54に与えられ、クランプパルス
発生回路54では水平同期信号に基づいてクランプパル
スが作成される。このクランプパルスはA/D変換回路
52に与えられる。A/D変換回路52では、輝度信号
のペデスタルクランプが行われ、そして輝度信号がその
白/黒レベルに応じて6ビットのディジタル信号に変換
される。そして、ディジタルに変換された輝度信号の上
位5ビットが画像領域検出用CPU56に与えられる。
また、画像領域検出用CPU56には、入力端子46か
らの水平同期信号,入力端子48からの垂直同期信号,
および入力端子58からの設定データが与えられる。そ
して、画像領域検出用CPU56は、入力されたデータ
に基づき、画像領域を検出する。
【0026】そして、画像領域検出用CPU56の出力
は、シリアルデータとして出力端子60から出力され、
メインCPU30に与えられる。また、画像領域検出用
CPU56からは、垂直同期信号と水平同期信号とに基
づくA/D変換用クロックとデータ用クロックとが出力
され、このクロックはそれぞれメインCPU30および
A/D変換回路52に与えられる。したがって、A/D
変換回路52では、このクロックのタイミングでA/D
変換が行われる。なお、画像領域検出回路42とメイン
CPU30との間の送受信方法は、上述の方法に限らな
い。
【0027】なお、ディジタル信号の上位5ビットを使
用しているのは、下位1ビットはノイズ等に影響され、
不安定であるためである。しかも±1ビットは誤差とし
て処理して、その範囲内であれば同一データとして扱っ
ている。したがって、たとえば(00010X)を基準
データとすると、(00001X)および(00011
X)は基準データと同一であると判別される。ここで、
Xは6ビット目のデータであり、“0”でも“1”でも
かまわない。なお、A/D変換回路42からのデータと
しては5ビットでなくてもよく、最下位ビットの切り捨
ても任意でよい。また、誤差も必ずしも±1ビットでな
くてもよい。
【0028】このような画像領域検出回路42は、より
具体的には図2に示すように構成される。図2を参照し
て、入力端子44から入力された輝度信号は、LPF5
0に含まれるコンデンサ64で直流カットされ、抵抗6
6および68による抵抗分割によって所定値にバイアス
され、トランジスタ70でインピーダンス変換される。
そして、コイル72とコンデンサ74とを含むフィルタ
で輝度信号の低域成分のみが抽出され、トランジスタ7
6でインピーダンス変換される。これらによってLPF
50が構成され、輝度信号の低域成分のみが抽出され
る。LPF50としては、弱電界ノイズや不要なパルス
ノイズの影響をなくすように、たとえば200〜300
kHz程度の通過帯域が設定されている。
【0029】このLPF50の出力は、A/D変換回路
52を構成するIC(たとえば、三洋電機株式会社製:
LC7480)の6ピンに入力される。
【0030】一方、入力端子46に入力された水平同期
信号は、1ショットICで構成されるIC(たとえば、
SN74LS123)を含むクランプパルス生成回路5
4の2ピンに入力され、クランプパルスが5ピンから出
力され、A/D変換回路52の12ピンに入力される。
【0031】ここで、クランプパルス生成回路54は、
2ピンに入力された水平同期信号に同期して、パルスを
13ピンから出力し、9ピンに再入力する。この13ピ
ンから出力されるパルスは、14ピンおよび15ピンに
接続された抵抗78およびコンデンサ80を含む時定数
回路で設定される。そして、6ピンおよび7ピンに接続
された抵抗82およびコンデンサ84を含む時定数回路
で設定されたパルスがクランプパルスとして、5ピンか
ら出力される。このクランプパルスは、映像信号中のペ
デスタルレベルの位置と一致しており、その位置のレベ
ルを基準レベルとするようA/D変換回路52でクラン
プを行うために用いられる。
【0032】クランプパルスでクランプされた映像信号
は6ビットのディジタル輝度信号にA/D変換され、A
/D変換回路52の13ピンから18ピンまでの端子か
ら上位ビットより順に出力される。
【0033】また、A/D変換のタイミングクロック
は、画像領域検出用CPU56(たとえば、三菱電機株
式会社製:M34225)の発振器として27ピンおよ
び28ピンに接続された発振子(OSC)86からのク
ロックに基づいて、プログラムによって作成され、画像
領域検出用CPU56の12ピンから出力される。そし
て、そのタイミングクロックは、A/D変換回路52の
20ピンにクロックとして入力される。このクロックは
データを取り込むためのタイミングパルスとなる。
【0034】また、6ビットのディジタル輝度信号は上
位5ビットが画像領域検出用CPU56の11ピン,1
0ピン,9ピン,8ピン,6ピンに上位ビットから順に
入力される。
【0035】そして、画像領域検出用CPU56で、後
述する画像領域検出処理が行われ、24ピンからクロッ
クが、25ピンからシリアルデータが、メインCPU3
0へ転送される。なお、メインCPU30からの設定デ
ータ(シリアルデータ)は26ピンに入力される。
【0036】メインCPU30では、そのデータに基づ
いて映像ソースのアスペクト比判別処理が行われ、コン
トロール信号およびクロックがビデオクロマ処理回路2
4に与えられる。ビデオクロマ処理回路24は、入力さ
れた信号に基づいて、垂直偏向信号,水平偏向信号およ
びS字補正信号を出力し、偏向回路32を制御する。し
たがって、偏向回路32では、それらの制御信号に応じ
た処理が施される。
【0037】次いで、このように構成されるテレビジョ
ン受像機10の動作を説明する。
【0038】まず、入力端子14または16からそれぞ
れ入力されたテレビジョン信号またはコンポジットビデ
オ信号は、選択スイッチ12を介してY/C分離回路2
2に与えられ、輝度信号とカラー信号とに分離される。
そして、その輝度信号とカラー信号とは、再度選択スイ
ッチ12に入力され、それらの信号とS端子(入力端子
18および20)から入力された輝度信号およびカラー
信号とのいずれかが選択され、出力される。
【0039】この選択スイッチ12からの輝度信号は、
画像領域検出回路42に取り込まれ、水平同期信号およ
び垂直同期信号のタイミングでA/D変換され、そのデ
ィジタル映像信号で画像領域の検出が行われる。
【0040】その結果は、シリアルデータとしてメイン
CPU30に入力される。メインCPU30では、アス
ペクト比が判別され、アスペクト比に応じたコントロー
ル信号が、ビデオクロマ処理回路24に供給される。こ
こで、水平偏向信号は水平方向の偏向を調整する制御信
号、垂直偏向信号は垂直方向の偏向を調整する制御信
号、S字補正信号は偏向のS字補正を調整する制御信号
である。
【0041】次いで、映像領域検出用CPU56の動作
を説明する。
【0042】図5には、画面における測定ポイント(サ
ンプリング点)の領域を示す。図5の縦方向は垂直同期
信号の前エッジ(立ち下がり)からの水平ライン数(1
フィールド分)であり、横方向は水平同期信号の後エッ
ジ(立ち上がり)からの時間を示す。そして、網かけの
部分が実際に映像信号を取り込む領域で、測定ポイント
の各々の入力レベルに基づいて、画像領域が検出され
る。
【0043】図5において、画面上部で32ラインから
76ラインを測定領域とし、画面下部で182ラインか
ら244ラインを測定領域としているのは、以下の理由
による。すなわち、テレビジョン受像機10に送られて
くるBSやLDなどの各種ソフトには、たとえば図6に
示すようなものがある。これらの各ソフトの画面での画
像開始ラインおよび画像終了ラインは図6に示すように
一様ではない。したがって、これらの各ソフトの画像開
始ラインおよび画像終了ラインを検出するには、画面上
部において32ラインから76ラインの間で画像開始ラ
インを検出すればよく、また、画面下部において182
ラインから244ラインの間で画像終了ラインを検出す
ればよいからである。
【0044】また、画面の中央部付近でありかつ画面の
両端付近においても画像の有無を検出するのは、いわゆ
るレターボックスの画像と上下左右とも無画像領域をも
つ画像とを区別するためである。
【0045】以下、図7ないし図10を参照して画像領
域検出用CPU56の動作を説明する。
【0046】まず、図7に示すステップS1において、
上部無画像領域,下部無画像領域および画像の有無を検
出するための基準となる黒レベル閾値が設定される。こ
の値は、可変できるように設定データ(シリアルデー
タ)としてメインCPU30によって設定してもよく、
また固定値として予め設定しておいてもよい。黒(00
000),白(11111)とすると、黒レベル閾値
は、たとえば(00100)や(00101)程度とさ
れる。
【0047】次いで、ステップS3において、1垂直期
間(1フィールド)目の垂直同期信号を待つ。垂直同期
信号がくるまで待機し、垂直同期信号がくればステップ
S5に進む。ステップS5では、画面上部の無画像領域
(黒帯)の幅が測定される。この測定動作は、図8に示
すサブルーチンのように行われる。
【0048】図8の動作では、図5に示す実施例と合致
するように、h1,h2,h3,h4の初期値はそれぞ
れ10μsec ,21μsec ,32μsec ,43μsec に
設定され、n1=32,n2=76,α=2,β=5,
m=±1に設定される。しかし、これらの値に限定され
ない。また、h1,h2,h3,h4の4ポイント測定
に限定されないことに留意されたい。図9,図10のサ
ブルーチンにおける各設定値についても同様である。
【0049】図8に示すステップS1aにおいて、n1
水平ラインになったか否かが判断される。これは、画像
領域検出用CPU56で、垂直同期信号の前エッジから
水平同期信号(1ラインで1つ出る)をカウントしてい
きカウント値が「31」になったか否かで判断される。
n1水平ラインになるまで待機し、n1水平ラインにな
れば(カウント値が「31」になれば)、「31」に
「48」を加算してRAM56aに「79」をカウント
設定し、n1水平ラインのポイント測定に入る。
【0050】まず、ステップS3aにおいて、n1水平
ラインのh1ポイントが測定される。このとき、水平同
期信号の後縁から10μsec 後のポイントのデータが測
定される。この時間は、画像領域検出用CPU56から
のクロックに基づいて計測され、このクロックのタイミ
ングでA/D変換回路52からのディジタルデータが画
像領域検出用CPU56で読み取られる。次いで、ステ
ップS5aにおいて、h2ポイントのデータが測定さ
れ、ステップS7aにおいてh3ポイントのデータが測
定され、ステップS9aにおいてh4ポイントのデータ
が測定される。このようにして4ポイント測定が行われ
る。なお、この実施例では、各ポイント間の時間差は1
1μsec である。
【0051】次いで、ステップS11aにおいて、h1
〜h4ポイントの各データが全て誤差mビット以内にあ
るか否かが判断される。同一ラインの4点については、
たとえば、A/D変換後の6ビットのデータのうち、上
位5ビットがチェックされ±1ビット内であれば同一デ
ータとみなされる。ステップS11aが“YES”であ
ればステップS13aにおいて、各ポイントのデータ
が、設定された黒レベル閾値以下であるか否かが判断さ
れる。“YES”であればそのラインは黒帯と判断さ
れ、そのラインがRAM56aに記憶される。たとえば
図11(A)の場合が該当する。
【0052】そして、ステップS15aにおいて、測定
ラインがn2水平ライン未満であるか否かが判断され、
“YES”であればステップS17aに進む。ステップ
S17aにおいて、測定ポイントがαμsec シフトされ
る。そして、ステップS19aにおいて、シフト回数が
β回以上か否かが判断される。“YES”であれば、ス
テップS21aにおいて、β=0に設定される。ステッ
プS19aが“NO”であれば、ステップS23aにお
いてβをインクリメント(β=β+1)する。ステップ
S21aおよびS23aの処理後、ステップS25aに
進む。
【0053】ステップS25aにおいて、2水平ライン
経過したか否かが判断される。すなわち2水平ライン経
過後まで待機される。そして、2水平ライン経過すれ
ば、ステップS3aに戻り、上述の処理が繰り返され
る。なお、ステップS3aにおいて、h1ポイントは、
h1=h1+α・βで設定される。したがって、h1ポ
イントは、10μsec ,12μsec ,14μsec ,16
μsec ,18μsec ,20μsec となり、隣接するh2
ポイントの初期値(21μsec )との間が狭くなる。h
2,h3,h4ポイントについても同様である。
【0054】そして、ステップS11aが“NO”、す
なわち図11(C)に示すように1ポイントでも違う値
がある場合には黒帯ではないと判断される。また、ステ
ップS13aが“NO”、すなわち図11(B)に示す
ように各ポイントが全て同一でも黒レベル閾値を超えて
いる場合には黒帯ではないと判断される。これらの場合
にはステップS27aに進む。ステップS11aおよび
S13aからわかるように、単に、黒レベル閾値以下で
あっても黒帯であるとは判断されない。ステップS15
aが“NO”の場合もステップS27aに進む。ステッ
プS27aにおいて、黒帯と判断された測定ラインまで
が黒帯の幅とされ、すなわち、最初に黒帯でないと判断
された測定ラインが画像開始ラインと判断され、終了す
る。
【0055】このように、画面上部の最高23ライン分
について、すなわち32ライン〜76ラインについて2
水平ライン刻みで、黒帯の幅が測定される。そして、測
定ポイントは、測定ライン間では2μsec 刻みで時間が
遅らされ、6測定ライン周期で時間的に元の位置に戻
る。
【0056】そして、黒帯ではない最初の測定ライン
(画像開始ライン)を検出すると、そこで測定が終了さ
れ、図7に示すステップS7において、画面中央部の画
像の有無が測定される。
【0057】ステップS7の処理には、図9に示すサブ
ルーチンが実行される。
【0058】図9に示す動作においても、図5に合致す
るように、h5,h6,h7およびh8のそれぞれの初
期値は、10μsec ,47μsec ,10μsec および4
7μsec である。したがって、1ラインにつき2ポイン
トが測定される。そして、n3=80,n4=110,
n5=148およびn6=178に設定される。
【0059】図9に示すステップS1bにおいて、n3
水平ラインになったか否かが判断される。n3水平ライ
ンになるまで待機し、n3水平ラインになるとステップ
S3bに進む。すなわち、ステップS1bにおいては、
既に設定されたカウント値(垂直同期信号エッジから7
9ライン)がカウントされると、以下の処理によって、
画面中央部(80ライン〜110ラインと148ライン
〜178ライン)の画像の有無がチェックされる。この
チェックに先立ち、画面上部の黒帯の幅の測定時と同
様、次のチェックラインのカウント値(「181」)の
設定が行われる。
【0060】まず、画面中央部上側の判定が行われる
が、このとき水平同期信号の後縁から10μsec および
47μsec の2ポイントのみについて判定される。
【0061】まず、ステップS3bにおいて、h5ポイ
ントのデータが測定され、ステップS5bにおいて、h
6ポイントのデータが測定され、ステップS7bに進
む。ステップS7bにおいて、測定されたデータが黒レ
ベル閾値以下か否かが判断される。“YES”であれ
ば、ステップS9bにおいて、n4水平ライン未満か否
かが判断される。“YES”であれば、ステップS11
bにおいて、2水平ライン経過したか否かが判断され
る。2水平ライン経過するまで待機し、2水平ライン経
過すればステップS3bに戻る。
【0062】そして、ステップS7bが“NO”、すな
わち黒レベル閾値を超えているデータが1ポイントでも
あれば、ステップS13bにおいて「画像あり」と判定
される。また、ステップS9bが“NO”であれば、ス
テップS15bにおいて「画像なし」と判定される。ス
テップS13bおよびS15bの処理後、ステップS1
7bに進む。
【0063】ステップS17bにおいて、n5水平ライ
ンになったか否かが判断される。n5ラインになるまで
待機し、n5ラインになると、以降、画面中央部下側の
判定が行われる。判定方法は画面中央部上側と同様であ
る。
【0064】すなわち、ステップS19bにおいて、h
7ポイントのデータが測定され、ステップS21bにお
いて、h8ポイントのデータが測定される。そして、ス
テップS23bにおいて、測定したデータが黒レベル閾
値以下か否かが判断され、“YES”であればステップ
S25bにおいて、測定ラインがn6水平ライン未満か
否かが判断される。“YES”であれば、ステップS2
7bにおいて、2水平ライン経過したか否かが判断さ
れ、2水平ライン経過するまで待機する。2水平ライン
経過すればステップS19bに戻る。そして、ステップ
S23bが“NO”であればステップS29bにおいて
「画像あり」と判定され、ステップS25bが“NO”
であればステップS31bにおいて「画像なし」と判定
され、ステップS33bに進む。ステップS33bにお
いて、画面中央部の画像の有無が総合的に判定され、終
了する。たとえば、画面中央部の上側および下側の両方
に画像がある場合、画面中央部に画像があると判断さ
れ、この情報がRAM56aに格納される。
【0065】なお、ここでは、上側および下側のAND
をとる方法を採用したが、これはビスタサイズやシネス
コサイズを想定したことによる設定であり、正確にこれ
らのサイズを検出できるようにしたものである。これに
よって、誤検出によって必要以上に画面が縦延びになる
ことを防止する。なお、画面が必要以上に縦延びになる
ことを気にしなければ、上側および下側のORをとって
もよい。なお、各測定ラインにおいて、たとえば10μ
sec ,12μsec ,47μsec ,49μsec の各ポイン
トのデータを測定するようにしてもよい。このとき、隣
接する測定ライン間で2μsec のシフト(10μsec →
12μsec ,47μsec →49μsec )を行い、2測定
ライン周期で時間的に元に戻る。
【0066】そして、図7に示すステップS9に進み、
画面下部の黒帯の幅が測定される。この処理には、図1
0に示すサブルーチンが実行される。
【0067】画面下部の黒帯の幅を測定するには、ま
ず、画面下部のデータがビットイメージでRAM56a
に格納される。そして、以下のようにして、182ライ
ン〜244ラインの範囲が2ライン毎に黒帯か否かが判
定され、その結果が0/1の判定フラグで表される。
【0068】図10の動作においても、図5と合致する
ようにh9,h10,h11およびh12のそれぞれの
初期値は、10μsec ,21μsec ,32μsec ,43
μsec に設定される。また、n7=182,n8=24
4に設定され、α=2,β=5,m=±1に設定され
る。なお、判定フラグは、黒帯であれば0,そうでなけ
れば1となる。
【0069】図10に示すステップS1cにおいて、n
7水平ラインになったか否かが判断される。n7水平ラ
インになるまで待機し、n7水平ラインになるとステッ
プS3cに進む。ステップS3cにおいて、h9ポイン
トのデータが測定され、ステップS5cにおいてh10
ポイントのデータが測定され、ステップS7cにおいて
h11ポイントのデータが測定され、ステップS9cに
おいてh12ポイントのデータが測定される。そして、
ステップS11cにおいて、h9〜h12ポイントの各
データが全てmビット以内の違いに過ぎないか否かが判
断される。“YES”であればステップS13cにおい
てh9〜h12ポイントの各データが全て黒レベル閾値
以下か否かが判断される。“YES”であれば、ステッ
プS15cにおいて「黒帯」と判定される。ステップS
11cおよびS13cのいずれかが“NO”であれば、
ステップS17cにおいて、「画像あり」と判定され
る。ステップS15cおよびS17cの処理の後、ステ
ップS19cにおいて、それぞれの判定結果がRAM5
6cに格納される。
【0070】そして、ステップS21cにおいて、測定
ラインがn8水平ライン未満か否かが判断される。“Y
ES”であれば、ステップS23cにおいて測定ポイン
トがαμsec シフトされ、ステップS25cにおいて、
シフト回数がβ回を超えているか否かが判断される。
“YES”であればステップS27cにおいてβ=0に
設定され、“NO”であればステップS29cにおいて
βがインクリメント(β=β+1)され、それぞれステ
ップS31cに進む。ステップS31cにおいて、2水
平ライン経過したか否かが判断され、2水平ライン経過
するまで待機し、2水平ライン経過すればステップS3
cに戻る。なお、図8のステップS3aと同様、ステッ
プS3cでは、測定ポイントはh9=h9+α・βで設
定される。これは、ステップS5cないしS9cにおい
ても同様である。
【0071】そして、ステップS21cが“NO”であ
れば、ステップS33cにおいて、格納した判定結果
(判定フラグ)を参照して黒帯の幅が求められる。すな
わち、この実施例では、244ラインまでのデータ測定
が終了すると、画面下部の黒帯の幅が判断され、すなわ
ち画像終了ラインが検出され、終了する。
【0072】たとえば、判定結果が図12に示すような
ものであれば、240ラインから下は黒帯と判定され
る。
【0073】以上の処理によって、次のデータが取り出
される。
【0074】a:画面上部の黒帯の幅(画像開始ライ
ン) b:画面中央部の画像の有無 c:画面下部の黒帯の幅(画像終了ライン) 図7に戻って、ステップS11において、2フィールド
目の垂直同期信号がきたか否かが判断される。この垂直
同期信号がくるまで待機し、垂直同期信号がくれば、ス
テップS13に進む。ステップS13において、3フィ
ールド目の垂直同期信号がきたか否かが判断される。こ
の垂直同期信号がくるまで待機し、垂直同期信号がくれ
ば、ステップS15において、上述のa〜cのデータが
送信される。
【0075】次いで、ステップS17において、4フィ
ールド目の垂直同期信号がきたか否かが判断され、垂直
同期信号がくるまで待機し、垂直同期信号がくればステ
ップS19に進む。ステップS19において、5フィー
ルド目の垂直同期信号がきたか否かが判断され、垂直同
期信号がくるまで待機し、垂直同期信号がくれば、ステ
ップS1に戻る。
【0076】以上の動作が6フィールド(垂直期間)毎
に行われる。
【0077】すなわち、図13にも示すように、 1フィールド目:データの測定 2フィールド目:予備 3フィールド目:データの送信 4フィールド目〜6フィールド目:予備 となる。
【0078】すなわち、データは、シリアルデータとし
てメインCPU30へ垂直同期の整数倍(この実施例で
は6倍)のサイクルで送信される。したがって、データ
のサンプリングサイクルは6垂直期間(100msec)と
なる。なお、送信サイクルは、これに限定されない。
【0079】次いで、メインCPU30はデータを受信
すると以下のように動作する。
【0080】まず、図14に示すステップS31におい
て、画面中央部に画像があるか否かが判断される。ステ
ップS31が“NO”のときは終了し、ステップS31
が“YES”のときはステップS33に進む。
【0081】ステップS33において、入力されたデー
タを有効とみなし、そのデータは最新データとして格納
される。最新データには、最新の画像開始ラインおよび
画像終了ラインが含まれる。そして、ステップS35に
おいて、最新データがバッファデータの誤差範囲内か否
かが判断される。ここでバッファデータとは、確定デー
タとなる可能性がある候補データであり、バッファ(図
示せず)に格納されているデータである。バッファデー
タには、画像開始ラインおよび画像終了ラインを含み、
以下、これらをそれぞれ、バッファ開始ラインおよびバ
ッファ終了ラインという。すなわち、最新の画像開始ラ
インおよび画像終了ラインと、バッファ開始ラインおよ
びバッファ終了ラインとが、それぞれ比較される。ここ
での判定は、±の誤差範囲をもっており、データが完全
に一致しなくても一致と判定できるよう処理が行われ
る。以下、同様である。この実施例では、誤差範囲は±
1ビットであるが、これに限定されないことはいうまで
もない。
【0082】ステップS35が“NO”であれば、ステ
ップS37に進む。ステップS37において、最新デー
タがバッファデータとして格納され、ステップS39に
おいて、最新データがバッファデータの誤差範囲内にな
かったので、一致回数カウンタ(図示せず)がクリアさ
れる。次いで、ステップS41において、既に4:3画
面(上下に黒帯なし)と判定されているか否かが判断さ
れ、“YES”であれば終了し、“NO”であればステ
ップS43に進む。ステップS43において、バッファ
開始ラインが確定開始ラインより小さいか否かが判断さ
れる。“NO”であればステップS45において、バッ
ファ終了データが確定終了ラインより大きいか否かが判
断される。“NO”の場合は終了する。ここで、確定デ
ータには、確定開始ラインおよび確定終了ラインが含ま
れ、確定開始ラインおよび確定終了ラインは、それぞれ
その時点で確定している画像開始ラインおよび画像終了
ラインをいう。
【0083】ステップS43が“YES”の場合および
ステップS45が“YES”の場合は、それぞれ画像が
大きくなる方向にバッファデータが変化したと判断さ
れ、それぞれステップS47に進む。なお、ステップS
45が“NO”の場合は、画像が小さくなる方向にバッ
ファデータが変化した場合である。
【0084】ステップS47では、画像が大きくなる方
向にバッファデータが変化したので、NGカウンタ(図
示せず)がインクリメントされ、ステップS49に進
む。ステップS49において、NGカウンタが設定回数
以上になったか否かが判断される。“NO”であれば終
了し、“YES”であれば、すなわち画像が現在の画像
より大きくなる方向にバッファデータが設定回数以上続
く場合には、不安定なデータと判定され、4:3画面と
みなされ、ステップS51に進む。ステップS51にお
いて、NGカウンタがクリアされ、ステップS53にお
いて、4:3画面用データがセットされる処理すなわち
確定開始ラインおよび確定終了ラインにそれぞれ4:3
画面内のデータ(画像開始ラインおよび画像終了ライ
ン)が設定される。そして、ステップS55において、
図15に示すサブルーチンにおいて、表示モード変更処
理が行われ、終了する。
【0085】一方、ステップS35が“YES”の場合
には、ステップS57においてNGカウンタがクリアさ
れる。そして、ステップS59において、一致回数カウ
ンタが設定回数未満か否かが判断される。“NO”すな
わち設定回数以上であれば表示モードを変化させる必要
がないので終了する。設定回数はたとえば15回に設定
される。
【0086】ステップS59が“YES”であれば、ス
テップS61において一致回数カウンタがインクリメン
トされ、ステップS63に進む。ステップS63におい
て、一致回数カウンタが設定回数になったか否かが判断
される。ステップS63が“NO”であれば終了し、
“YES”であれば映像ソースの変化が確定したとみな
され、ステップS65に進む。すなわち、画像領域検出
用CPU56からの画像開始ラインおよび画像終了ライ
ンが、設定回数分連続して誤差範囲内にあれば、それら
のライン(境界ライン)を確定開始ラインおよび確定終
了ラインとして確定する。1回当り、略100μsec
(6垂直期間)かかるので、たとえば15回では略1.
5sec でラインが確定する。ステップS65ないしS6
9では、バッファデータと確定データとが比較される。
【0087】ステップS65において、バッファ開始ラ
インが確定開始ラインの誤差の範囲内か否かが判断され
る。“YES”であればステップS67において、バッ
ファ終了ラインが確定終了ラインより小さいか否かが判
断される。ステップS67が“YES”であれば「字幕
あり」から「字幕なし」に変化したものと判断され、表
示モードを変化させることなく終了する。すなわち、バ
ッファ開始ラインが確定開始ラインの誤差の範囲内にあ
りかつバッファ終了ラインが確定終了ラインよりも小さ
い方向に変化した場合である。これは、字幕は画面下部
に表示されることがほとんどで、また字幕は表示された
りされなかったりする点を考慮したものである。したが
って、この場合には、「字幕あり」ソフトにおいて「字
幕あり」から「字幕なし」に変化したと判断され、表示
モードを変化させないようにする。
【0088】なお、字幕が画像の上部に表示される場合
も同様なアルゴリズムで処理することができる。そのた
めには、ステップS65において、バッファ終了ライン
が確定終了ラインの誤差の範囲内か否かを判断し、ステ
ップS67の判断として、バッファ開始ラインが確定開
始ラインよりも大きい方向に変化したか否かを判断すれ
ばよい。ステップS65およびS67の判断がともに
“YES”であれば「字幕あり」から「字幕なし」に変
化したと判断される。
【0089】次いで、ステップS67が“NO”であれ
ば、ステップS69において、バッファ終了ラインが確
定終了ラインの誤差の範囲内であるか否かが判断され
る。ステップS69が“YES”であれば、確定データ
とバッファデータとは誤差範囲内にあると判断され、表
示モードを変化させることなく終了する。このように、
バッファデータが確定データとが誤差範囲内にある場合
には、一時的に終了する。これは、一時的に確定データ
と異なるデータを受信してしまい、その後、確定データ
と同じデータを受信した場合の処理である。なお、字幕
が画像の上部に表示される場合には、ステップS69に
おいて、バッファ開始ラインが確定開始ラインの誤差の
範囲内か否かが判断される。ステップS65およびS6
9が“NO”の場合には、それぞれステップS71に進
む。すなわち、設定回数以上連続して同一バッファデー
タが受信され、かつ「字幕あり」から「字幕なし」への
変化でもなく、バッファデータが確定データの誤差範囲
内にないときには、ステップS71において、映像ソー
スに変化があったとみなし、バッファデータが確定デー
タとされる。そして、ステップS73において、この確
定データを基に、図15に示す表示モード変更処理が行
われる。
【0090】なお、バッファ開始ラインが確定開始ライ
ンの誤差の範囲内であり、かつバッファ終了ラインが増
加する方向のとき、「字幕なし」から「字幕あり」へ変
化したと判定することもできる。
【0091】次いで、図15に示す表示モード変更処理
のサブルーチンを説明する。表示モード変更処理によっ
て、たとえば画面に表示される画像のアスペクト比の調
整等が行われる。
【0092】まず、図15に示すステップS81におい
て、画像開始ライン(バッファ開始ライン)が36本目
以降か否かが判断され、ステップS83において、画像
終了ライン(バッファ終了ライン)が238本目までか
否かが判断される。これらのステップS81およびS8
3では、4:3画面か否かが判断される。ステップS8
1およびS83の少なくともいずれか一方が“NO”で
あれば、4:3画面の映像ソースと判定され、ステップ
S85に進む。ステップS85に進むのは、ステップS
53を介してステップS55に進む場合である。
【0093】ステップS85において、4:3画面の映
像ソースを16:9のアスペクト比の画面全体に表示す
るために、いわゆる「ピッタリワイド」用の垂直センタ
の値がコントロール信号としてビデオクロマ処理回路2
4に出力され、ステップS87において、「ピッタリワ
イド」の垂直サイズの値がコントロール信号としてビデ
オクロマ処理回路24に出力される。そして、ステップ
S89において、その他のデータすなわち「ピッタリワ
イド」の水平センタの値や水平サイズの値が同じくコン
トロール信号としてビデオクロマ処理回路24に出力さ
れ、終了する。
【0094】一方、ステップS81およびS83がとも
に“YES”であれば、4:3画面以外の映像ソースと
判定され、ステップS91に進む。ステップS91にお
いて、上述の数1および図3によって垂直センタ補正処
理が行われ、ステップS93において、その計算結果が
コントロール信号としてビデオクロマ処理回路24に出
力される。さらに、ステップS95において、数2およ
び図4によって垂直サイズ補正処理が施され、ステップ
S97において、その計算結果がコントロール信号とし
てビデオクロマ処理回路24に出力される。そして、ス
テップS99において、その他のデータすなわち水平セ
ンタや水平サイズなどの「ズーム」の値がコントロール
信号としてビデオクロマ処理回路24に出力され、終了
する。また、場合によってはピン位相等を変化させても
よい。
【0095】図14および図15に示す動作によって、
以下のような誤動作防止機能が働く。
【0096】まず、一時的に画面全体が黒くなってしま
う映像ソースが考えられる。このとき、画像領域検出用
CPU56から送られてくる映像信号の画像開始ライン
および画像終了ラインは一時的に変化してしまう。これ
を防止するために、画面中央部の画像の有無が判断さ
れ、画面中央部に画像がない場合は画像開始ラインおよ
び画像終了ラインが変化しても表示モードを変化させな
いようにしている。これは、図14に示すステップS3
1で行われる。
【0097】また、画像開始ラインや画像終了ラインが
激しく変化する映像ソースに対して逐一反応すると、表
示モードが変化し過ぎて見づらくなる恐れがある。そこ
で、画像開始ラインおよび画像終了ラインがそれぞれ設
定回数(たとえば15回)一致したときにのみそのデー
タが有効とされる。さらに、誤差の範囲をもたせてお
き、たとえば±1ビットの範囲内で設定回数連続して一
致したときは同一データとみなすようにする。これは、
図14に示すステップS35,S57ないしS63が相
当する。
【0098】さらに、画面が割合に暗いため画像開始ラ
インや画像終了ラインが大きく変化する映像ソースの場
合、上述のような機能を用いると今度はデータが確定し
にくくなり、表示モードの切り換えが動作しなくなる恐
れがある。そこで、現在の確定データより外側、すなわ
ち画像開始ラインは小さくなる方向に、画像終了ライン
は大きくなる方向にあるかが判断され、設定回数以上続
けば不安定な映像ソースと判断され、強制的に4:3画
面のデータが設定される。これは、図14に示すステッ
プS43ないしS53が相当する。
【0099】これらの処理によって、誤動作が防止さ
れ、より快適な画面制御が可能となる。
【0100】そして、メインCPU30でのアスペクト
比判別に応じて、たとえば図16および図17に示すよ
うなパターンで処理される。
【0101】まず、図16(A)および(B)は、4:
3以外の映像ソースをズームするパターンを示す。これ
は、画像開始ラインおよび画像終了ライン(上下の黒帯
ライン)が確定し、かつ画面中央部(左右)に画像があ
る場合である。図16(A)は、ビスタサイズの映像ソ
ースを、黒帯がなくなるように16:9の画面にズーム
したものである。また、図16(B)はシネスコサイズ
の映像ソースを、黒帯がなくなるように16:9の画面
にズームしたものである。図16(A)ではズーム後の
中央部の真円率は保たれているが、図16(B)ではズ
ーム後の中央部は上下方向に伸長され、真円率は変化す
る。図16(A)および(B)に示すパターンは、図1
5に示すステップS91ないしS99で処理される。
【0102】また、図16(C)ないし(E)には、そ
れぞれ4:3の映像ソースを16:9の画面に伸長す
る、いわゆる「ピッタリワイド」のパターンである。こ
の「ピッタリワイド」では、画面中央部の真円率は保た
れるが、両端付近の真円率は変化する。図16(C)は
画面上部または下部の黒帯ラインがなしと判断された場
合であり、図16(D)は画面上部において確定開始ラ
インより外方向に不確定な黒帯ラインが設定回数続いた
場合であり、図16(E)は画面下部において確定終了
ラインより外方向に不確定な黒帯ラインが設定回数以上
続いた場合である。これらは、図15に示すステップS
85ないしS89で処理される。
【0103】次いで、図17には、現状の表示モードを
維持するパターンが示される。図17では、左図の映像
ソースに応じて右図のように画面サイズを広げた後に、
たとえば画像が暗くなった場合が示されている。画像が
暗くなることによって、画面中央部に画像なしと判断さ
れたとき、黒帯ラインの確定が所定回数に達しないと
き、または黒帯ラインの不確定が設定回数に達しないと
きなどが該当する。図14でいえば、ステップS31が
“NO”の場合、ステップS49が“NO”の場合、お
よびステップS63が“NO”の場合が該当する。
【0104】以上が、メインCPU30における主な動
作である。
【0105】なお、図18に、A/D変換回路52から
ディジタルデータを取り出すためのクロックと入力映像
信号(輝度信号)との関係を示す。
【0106】まず、図18(A)には、画面上部の黒帯
の幅および画面下部の黒帯の幅を測定するための1水平
期間のサンプリング状態を示す。図18(B)では、画
面中央部の画像の有無を測定するための1水平期間のサ
ンプリング状態を示す。なお、図18(B)において、
1つのチェック範囲で2ポイントをサンプリングしてい
るが、これは1ポイントであってもよい。
【0107】図18(C),(D),(E)および
(F)は、それぞれ、上下に黒帯が含まれた画像,格子
画像,円形画像およびカラーバー画像の場合の1垂直期
間のサンプリング状態を示す。図18(C)ないし
(F)に示すように、サンプリングポイントは図5に示
す「網かけ」の範囲内である。また、図18(E)に示
すように、aは輝度信号を、bは同期信号を示す。輝度
信号の振幅は大きいほど白に近く、小さいほど黒に近
い。
【0108】この実施例によれば、以下のような効果が
得られる。
【0109】アスペクト比4:3の放送の中には、映画
など映像ソースによってはビスタサイズやシネスコサイ
ズなどのレターボックスが混在する場合がある。しか
し、アスペクト比16:9のCRTをもつテレビジョン
受像機にこの発明を適用すれば、映像信号を判別するこ
とによって、各々の映像ソースに応じて画面上部および
画面下部の無画像領域が最小となるように、表示モード
を自動的に調整し、画面に画像を表示できる。したがっ
て、使用者の表示モード切り換え操作を不要にすること
ができる。
【0110】また、予め定められた表示モードに自動的
に切り換えるものではないので、図19に示すような弊
害はない。すなわち、実際のビスタサイズやシネスコサ
イズのソフトではそのアスペクト比が微妙に異なるた
め、予め定められた表示モードに自動的に切り換わる方
法では、必ずしも最適な拡大率とはならない。したがっ
て、必ずしも図19(A)のようになるとは限らず、場
合によっては、図19(B)に示すように上下に無画像
領域が残ったり、あるいは画像が欠けたりすることがあ
る。しかし、この実施例ではそのようなことは生じな
い。
【0111】また、この実施例では次のような効果もあ
る。
【0112】まず、図20において、左側にはアスペク
ト比4:3の映像ソースを示し、右側には16:9の画
面におけるアスペクト比自動判別後の画像を示す。
【0113】図20(A)は、画面中央部の画像の有無
の検出を左右2ポイントのみとせず、水平方向全体につ
いて画像の有無を検出したときの動作例である。これで
は、上下左右ともに無画像領域をもつ映像ソースでは、
レターボックスか、4:3画面かの区別ができない。し
たがって、レターボックスと判断され、画面サイズが拡
大されてしまうことがある。
【0114】それに対し、図20(B)はこの実施例に
よる動作例であり、上下左右ともに無画像領域をもつ画
像ではレターボックスと判断されず、4:3画面と判断
され、「ピッタリワイド」に表示モードが変更される。
【0115】図20(C)もこの実施例による動作例で
あり、レターボックスの画像が意図通りにアスペクト判
別されている例である。
【0116】上下左右に無画像領域のある画像は、通常
の4:3画面においても、CM,画像タイトル,ドラマ
やニュースなどの夜のシーンなど比較的多く存在し、こ
れらがその都度図20(A)に示すように、レターボッ
クスとしてアスペクト判別されれば非常に見苦しい状態
となる。したがって、このような画像ではレターボック
スとして判断されないように、画面中央部の画像検出で
は画面左右の2ポイントのみをチェックし、このポイン
トが上下の無画像領域と同じく無画像領域と検出されれ
ば、レターボックスではないとしてアスペクト判別を現
状のままとし、図20(A)のように画面サイズが変化
することによる見苦しさを防ぐ。
【0117】したがって、メインCPU30では、映像
信号がレターボックスであると判断されれば、図20
(C)に示すように、画面の上下に画像開始ラインおよ
び画像終了ラインが一致するように画面サイズが拡大さ
れ、上下の無画像領域がなくなるように動作する。一
方、画面中央部の画像の判定において、上下の無画像領
域と同様に「画像なし」と判定されたときは、レターボ
ックスではないと判断し、アスペクト判別は現状維持
(4:3画面)とされ、図20(B)に示すように表示
される。
【0118】この実施例によれば、画面の上下および左
右が無画像領域の画像はレターボックスと判断されるこ
とはなく、アスペクト比判別動作が安定する。
【0119】さらに、この実施例では以下のような効果
も得られる。
【0120】通常、モードに応じて、画像開始ラインお
よび画像終了ラインが確定すると、テレビジョン受像機
側では画面の上下に画像開始ラインおよび画像終了ライ
ンが一致するように画面サイズが拡大され、上下の無画
像領域が画面上なくなるように動作させる場合がある。
しかしながら、同一の映像ソースであっても画像開始ラ
インおよび画像終了ラインは必ずしも安定しているわけ
ではない。すなわち、映像内容が変わっていないにも拘
わらず、検出誤差や,VTRやLD再生時におけるジッ
タや,早送り再生,巻戻し再生,2倍速再生などの特殊
再生においては、この確定データがずれることがある。
このとき、画像開始ラインや画像終了ラインが変化し、
それに応じて画面が変化すると非常に見苦しくなる。
【0121】したがって、図21のxおよびyに示すよ
うに、確定データに予め誤差範囲を設けておき、画像開
始ラインおよび画像終了ラインがそれぞれの誤差範囲x
およびy以内での変化であれば、確定データと一致する
ものとして処理する。
【0122】すると、図22に示すように、上下の無画
像領域の幅が若干変化しても、予め定められた誤差範囲
であればアスペクト判別後の画面は変化しない。それに
対して図23に示すように誤差範囲を設定していなけれ
ば、その都度アスペクト判別されることになり画面も変
化し、見苦しくなってしまう。したがって、この実施例
では、検出誤差やVTRの特殊再生による上下のぶれな
どによって、上下の無画像領域の幅が若干異なるような
ときでも、アスペクト判別が安定するので、画面上不必
要な変化がなくなる。また、一致回数カウンタのカウン
ト中にノイズなどによって一旦キャンセルされ、再びラ
インが確定したときに、誤差範囲内であれば表示モード
を変更しないことで画面の安定が図れる。
【0123】さらに、この実施例によれば、画像の表示
モードをリニアに変化させることによって、あらゆる映
像ソースに対して自動的に画像を欠損なく画面いっぱい
に映し出すことができる。また、各種誤動作防止機能を
有しているので、快適な視聴を実現できる。
【0124】さらに、この実施例では以下のような効果
が得られる。
【0125】まず、字幕の判定を行わずに表示モードを
自動的に切り換える場合には、「字幕あり」から「字幕
なし」、あるいは「字幕なし」から「字幕あり」に変化
したときに必ず表示モードが切り換えられる。このた
め、字幕変化があるたびに画像の大きさが変化し、画面
が見苦しくなる。
【0126】具体的な例を示す。
【0127】なお、図24および図25の説明におい
て、表示モードの変化(切り換え)とは、縦方向の拡大
倍率の変化(切り換え)をいう。
【0128】図24は従来の表示モード自動切り換え動
作の一例であり、実際の映像ソース(左図)とアスペク
ト比判別動作後の画像(右図)とを示している。
【0129】まず、図24(A)に示すように、画像に
字幕がないとき、その画像を画面いっぱいに映し出すよ
うに表示モードが設定される。次に、図24(B)に示
すように、「字幕なし」から「字幕あり」に変化したと
き、その字幕分も含めて画面いっぱいに画像を映し出す
ように表示モードが切り換えられる。このため、画像は
垂直方向に縮まる方向に変化する。そして、図24
(C)に示すように、「字幕あり」から「字幕なし」に
変化したとき、画像を画面いっぱいに映し出すように表
示モードが切り換えられる。このため、画像は垂直方向
に延びる方向に変化する。
【0130】このように「字幕あり」から「字幕な
し」、あるいは「字幕なし」から「字幕あり」に変化す
るたびに、表示モードを切り換えてしまい、画面が見苦
しくなる。
【0131】それに対してこの実施例では図25に示す
ように動作させる。
【0132】図25はこの実施例の表示モード自動切り
換え動作の一例であり、実際の映像ソース(左図)とア
スペクト比判別動作後の画像(右図)とを示す。
【0133】まず、図25(A)に示すように、画像に
字幕がないとき、その画像を画面いっぱいに映し出すよ
うに表示モードが設定される。次に、図25(B)に示
すように、「字幕なし」から「字幕あり」に変化したと
き、その字幕分も含めて、画像を画面いっぱいに映し出
すように表示モードが切り換えられる。このため、画像
は垂直方向に縮まる方向に変化する。このときは、画像
終了ラインが大きくなる方向に画像終了ラインが変化す
るので、表示モードが切り換えられる。次に、図25
(C)に示すように、「字幕あり」から「字幕なし」に
変化したとき、表示モードを変化させないようにする。
このときは、画像終了ラインが小さくなる方向に画像終
了ラインが変化するので、表示モードが切り換えられな
いようにする。
【0134】その後、「字幕あり」に変化しても、既に
「字幕あり」状態に対応して表示モードが切り換えられ
ているので、表示モードを変化させる必要はない。それ
以降、「字幕あり」から「字幕なし」に、あるいは「字
幕なし」から「字幕あり」に変化しても、表示モードを
変化させない。したがって、字幕がオン/オフされるだ
けであり、字幕がオン/オフされても不必要に表示モー
ドが変化しないようにして、字幕を含めた画像領域で表
示モードを安定させる。
【0135】したがって、この実施例によれば、レター
ボックスの下部の無画像領域に字幕がある場合でも、字
幕の有無を認識することによって、使用者が垂直振幅や
垂直位置を調整することなく、映像信号から字幕情報を
抽出し、自動的に、字幕分を含めた画像を欠損なく、画
面いっぱいに表示することができる。
【0136】これによって、「字幕あり」ソフトを最適
な表示モード自動切り換えで楽しむことができる。
【0137】なお、「字幕なし」から「字幕あり」に変
化するときは、確定開始ラインが変化することなく、下
部の黒帯ラインが確定終了ラインよりさらに下側で確定
した(確定終了ラインとなった)場合である。これは、
図14に示すステップS67およびS69がそれぞれ
“NO”の場合に相当する。また、「字幕あり」から
「字幕なし」に変化するときは、確定開始ラインに変化
がなく、下側の黒帯ラインが確定終了ラインより画面の
内側で確定した(確定終了ラインとなった)場合であ
る。これは、図14のステップS67が“YES”の場
合に相当する。
【0138】なお、上述の実施例では、フィールド単位
で処理する場合について述べたが、フレーム単位で処理
するようにしてもよい。
【0139】ところで、このようにして構成されたテレ
ビジョン受像機の自動画面切換において、字幕判定をお
こなっていたが、字幕の判定して、字幕有りと判断して
画面を切り換えた後、再度字幕が無くなるといった映像
信号の場合、画面が再度切り替わり視聴者にとって、非
常に見にくい画面となってしまう。このような場合で
は、操作者がいちいち自動画面切換を固定にするなりし
て切り換えを行わないようにしたりする操作が必要にな
る。
【0140】このように画面を固定すれば、折角の自動
切り換え機能を持ちながら、操作者が操作しなければな
らず、十分に自動切り換え機能の活用がなされていない
という問題点がある。
【0141】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
に鑑みなされたものであり、字幕有りの時の判別を時間
により判定して、確実に字幕有りでの画面の切り換えを
ことができる画面自動切換機能を備えたテレビジョン受
像機を提供することを目的とする。
【0142】
【課題を解決するための手段】本発明は、映像信号を検
出する映像信号検出手段、前記映像信号検出手段の出力
に基づいて画像領域を検出する画像領域検出手段、前記
映像信号検出手段の出力に基づいて画像領域の字幕領域
を検出する字幕領域検出手段、前記画像領域検出手段と
字幕領域検出手段の出力に応じて画面に表示される画像
の表示モードを調整する表示調整手段を備えるテレビジ
ョン受像機において、前記表示調整手段は、前記字幕領
域検出手段からの出力が、所定時間連続している場合に
字幕を含んだ前記映像信号を表示するよう調整すること
を特徴とするテレビジョン受像機である。
【0143】また、本発明は、映像信号を検出する映像
信号検出手段、前記映像信号検出手段の出力に基づいて
画像領域を検出する画像領域検出手段、前記映像信号検
出手段の出力に基づいて画像領域の字幕領域を検出する
字幕領域検出手段、前記画像領域検出手段と字幕領域検
出手段の出力に応じて画面に表示される画像の表示モー
ドを調整する表示調整手段を備えるテレビジョン受像機
において、前記表示調整手段は、前記字幕領域検出手段
からの出力が、少なくとも0.5から1.5秒間連続し
ている場合に字幕を含んだ前記映像信号を表示するよう
調整することを特徴とするテレビジョン受像機である。
【0144】また、本発明は、映像信号を検出する映像
信号検出手段、前記映像信号検出手段の出力に基づいて
画像領域を検出する画像領域検出手段、前記映像信号検
出手段の出力に基づいて画像領域の字幕領域を検出する
字幕領域検出手段、前記画像領域検出手段と字幕領域検
出手段の出力に応じて画面に表示される画像の表示モー
ドを調整する表示調整手段を備えるテレビジョン受像機
において、前記表示調整手段は、前記字幕領域検出手段
からの出力が、0.8秒間連続している場合に字幕を含
んだ前記映像信号を表示するよう調整することを特徴と
するテレビジョン受像機である。
【0145】
【作用】本発明によれば、上述した構成により、字幕を
含んだ映像信号を検出して、字幕有りの映像信号が連続
して任意の時間連続して受信できた場合に字幕有りと判
断して、字幕を画面に表示するように偏向回路を切り換
える。
【0146】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。本発明の実施例のブロック図は、図1に示さ
れるものと同じであり、本発明は、そのCPU30の動
作が付加されているので、そのブロック図の説明は割愛
し、本発明の異なる点を説明する。図27は、本発明の
実施例の動作を示すフローチャートであり以下にその動
作を説明する。
【0147】まず、画像領域検出回路42からのデータ
をCPU30が受け取り、上述した映像信号のスタート
ラインとストップラインを判定し、映像信号の画面サイ
ズが前の状態と一致しているか否かを判断する(S10
0)。一致していなければ、一致している時間をカウン
トするカウンタを「0」として、画面の自動切換はしな
い(S110)。尚、このカウンタは、0.2秒毎に1
回カウントする時間カウンタであって、映像信号の画面
状態が0.2秒間同じであれば、1回カウントするよう
になっており、連続して同じ状態であれば、カウント値
が増えるようになっており、プログラムで構成すること
ができる。
【0148】そして、映像信号の画面サイズの状態が一
致していれば(S100)、その継続時間が所定以上で
あるか否かを判断する(S101)。ここでは、この継
続時間は、通常1.5秒から2秒位続けて同じ画面サイ
ズであれば、継続して同じ画面サイズの映像信号である
確率が高いのでこの範囲を設定しており、より具体的に
は、1.8秒に設定している。
【0149】この判別時間が、1.8秒以上であれば、
同じ画面が継続していると判断され画面切換はしない。
但し、これは、以下に述べるように一旦画面切り替えし
た後でその状態が継続している場合もそのままである。
【0150】一方、判別時間が1.8秒以下の場合、更
に継続して同じ状態が0.2秒間続いていれば、カウン
タを1UPさせる(S102)。そして、字幕の「有
り」「無し」判別した出力から、字幕「有り」の継続時
間が0.8秒間続いているか否かを判断する(S10
3)。字幕「有り」の検出から0.8秒になったときに
字幕の変化していると判断し(S107)、図29
(b)の画面切換のように字幕部分を含んだ画面サイズ
に設定して(S108)、画面切換制御を行う(S10
9)。ここで、字幕の変化がないときには、そのままの
画面サイズとする(S107)。
【0151】尚、字幕「有り」の判別時間は、この実施
例では、0.8秒としたが、0.5秒から1.5秒の間
であれば良い。この根拠としては、図28にある字幕入
りの映画ソフトの10分間の字幕の時間と回数の関係を
示している。
【0152】この図28のように字幕信号は、1秒以下
が全体の約15%ある。しかしながら、画面サイズの判
別には判別時間が長いほうが誤動作が少なく、実験的に
言えば、1.5秒以上が望ましいが、1.5秒以下の字
幕信号は、全体の約28%である。よって、字幕判別の
処理時間を画面サイズ判別と同じ処理時間を使うと28
%は、字幕処理できないと言う不具合が生じる。
【0153】この不具合を解決するためには、画面サイ
ズの判別と字幕判別の処理時間をそれぞれ別々に設定し
てどちらの判別も最適な判別時間に設定すればよい。例
えば、このように考えると図28から画面判別の処理時
間は、1.5秒とした場合では、字幕判別の処理時間
は、0.5秒とすると98%が字幕判別で動作する。こ
のような点に鑑み、この実施例では、画面サイズ判別
は、1.8秒とし、字幕判別は、0.8秒とした。
【0154】次に、字幕判別時間が、継続してから0.
8秒にないとき、画面サイズの判別が1.8秒に満たな
いときは、画面サイズが切り換えないでそのままとし、
画面サイズが、1.8秒たったときは、字幕の変化を見
る(S104)。
【0155】ここで、画面サイズが切り替わってから、
1.8秒経過して字幕の変化が「有り」の時は、字幕が
変化していると判断し(S105)、図29(b)の画
面切換のように字幕部分を含んだ画面サイズに設定して
(S106)、画面切換制御を行う(S109)。ここ
で、字幕の変化がないときには、字幕変化がないと判断
し(S105)、図29(a)のような画面サイズとす
る(S109)。
【0156】尚、例えば、図29(b)のように字幕が
含まれた画面から字幕無しに変化したならば、図29
(c)のような画面切換を行う。
【0157】
【発明の効果】本発明によれば、字幕有りの時の判別を
所定時間により判定して、確実に字幕有りでの画面の切
り換えを行うことができる画面自動切換機能を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施例を示すブロック図であ
り、(B)は画像領域検出回路の一例を示すブロック図
である。
【図2】画像領域検出回路の一例を示す回路図である。
【図3】垂直センタ補正を行うための走査線数と垂直セ
ンタデータとの関係を示すグラフである。
【図4】垂直サイズ補正を行うための走査線数と垂直サ
イズデータとの関係を示すグラフである。
【図5】この実施例の画面上のサンプリング領域を示す
図解図である。
【図6】各種ソフトの画像領域を示す図解図である。
【図7】画像領域検出用CPUの主要な動作を示すフロ
ー図である。
【図8】画面上部の黒帯の幅を測定するためのサブルー
チンの一例を示すフロー図である。
【図9】画面中央部の画像の有無を測定するためのサブ
ルーチンの一例を示すフロー図である。
【図10】画面下部の黒帯の幅を測定するためのサブル
ーチンの一例を示すフロー図である。
【図11】水平ラインの黒帯の測定例を示す図解図であ
る。
【図12】水平ラインと画像の有無との関係を示す図解
図である。
【図13】この本発明の実施例の転送フォーマットの一
例を示す図解図である。
【図14】メインCPUの動作の一例を示すフロー図で
ある。
【図15】表示モード変更処理のサブルーチンの一例を
示すフロー図である。
【図16】この本発明の実施例の処理パターンを説明す
るための図解図である。
【図17】この本発明の実施例の他の処理パターンを説
明するための図解図である。
【図18】A/D変換回路のサンプリングクロックと実
測データとを示す図解図である。
【図19】従来での処理パターンを説明するための図解
図である。
【図20】この従来の実施例の効果を説明するための図
解図である。
【図21】この本発明の実施例での誤差範囲を説明する
ための図解図である。
【図22】この本発明の実施例の他の効果を説明するた
めの図解図である。
【図23】従来技術での弊害を説明するための図解図で
ある。
【図24】「字幕」の有無に応じて表示モード自動切り
換えを行う従来技術を説明するための図解図である。
【図25】「字幕」の有無に応じて表示モード自動切り
換えを行うこの従来の実施例の効果を説明するための図
解図である。
【図26】各種表示モードを説明するための図解図であ
る。
【図27】本発明の字幕の時間による判別時の表示モー
ドの動作を説明するためのフローチャート図である。
【図28】本発明の字幕の判別時間設定の説明をするた
めの図である。
【図29】本発明の各種表示モードを説明するための図
解図である。
【符号の説明】
10 …テレビジョン受像機 24 …ビデオクロマ処理回路 26 …駆動回路 28 …CRT 30 …メインCPU 42 …画像領域検出回路 50 …LPF 52 …A/D変換回路 54 …クランプパルス発生回路 56 …画像領域検出用CPU 56a …RAM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号を検出する映像信号検出手段、 前記映像信号検出手段の出力に基づいて画像領域を検出
    する画像領域検出手段、 前記映像信号検出手段の出力に基づいて画像領域の字幕
    領域を検出する字幕領域検出手段、 前記画像領域検出手段と字幕領域検出手段の出力に応じ
    て画面に表示される画像の表示モードを調整する表示調
    整手段を備えるテレビジョン受像機において、 前記表示調整手段は、前記字幕領域検出手段からの出力
    が、所定時間連続している場合に字幕を含んだ前記映像
    信号を表示するよう調整することを特徴とするテレビジ
    ョン受像機。
  2. 【請求項2】映像信号を検出する映像信号検出手段、 前記映像信号検出手段の出力に基づいて画像領域を検出
    する画像領域検出手段、 前記映像信号検出手段の出力に基づいて画像領域の字幕
    領域を検出する字幕領域検出手段、 前記画像領域検出手段と字幕領域検出手段の出力に応じ
    て画面に表示される画像の表示モードを調整する表示調
    整手段を備えるテレビジョン受像機において、 前記表示調整手段は、前記字幕領域検出手段からの出力
    が、少なくとも0.5から1.5秒間連続している場合
    に字幕を含んだ前記映像信号を表示するよう調整するこ
    とを特徴とするテレビジョン受像機。
  3. 【請求項3】映像信号を検出する映像信号検出手段、 前記映像信号検出手段の出力に基づいて画像領域を検出
    する画像領域検出手段、 前記映像信号検出手段の出力に基づいて画像領域の字幕
    領域を検出する字幕領域検出手段、 前記画像領域検出手段と字幕領域検出手段の出力に応じ
    て画面に表示される画像の表示モードを調整する表示調
    整手段を備えるテレビジョン受像機において、 前記表示調整手段は、前記字幕領域検出手段からの出力
    が、0.8秒間連続している場合に字幕を含んだ前記映
    像信号を表示するよう調整することを特徴とするテレビ
    ジョン受像機。
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