JPH09187764A - 浮上油等の除去装置 - Google Patents

浮上油等の除去装置

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JPH09187764A
JPH09187764A JP35270195A JP35270195A JPH09187764A JP H09187764 A JPH09187764 A JP H09187764A JP 35270195 A JP35270195 A JP 35270195A JP 35270195 A JP35270195 A JP 35270195A JP H09187764 A JPH09187764 A JP H09187764A
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JP
Japan
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endless belt
oil
liquid
scraper
tank
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Application number
JP35270195A
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English (en)
Inventor
Yasuyoshi Shimizu
泰好 清水
Eita Shiina
栄多 椎名
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Katakura Industries Co Ltd
Original Assignee
Katakura Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨粉の多く浮上するような環境で長期間使
用した場合でも研磨粉がスクレーパの表面に溜まる心配
のない浮上油等の除去装置を提供する。 【解決手段】 無端ベルト20の一部を液体3に浸して
液体3の液面に浮上している油、研磨粉等5を無端ベル
ト20の表面に付着させ、液体3の液面よりも上方にお
いて無端ベルト20の表面にスクレーパ30、31を接
触させて無端ベルト20の表面に付着した油、研磨粉等
5をスクレーパ30、31で掻き取るように構成した除
去装置1において、スクレーパ30、31が無端ベルト
20の表面に接触する位置においては無端ベルト20が
実質的に水平方向に移動するように、無端ベルト20の
周動を案内し、スクレーパ30、31によって掻き取っ
た油、研磨粉等5を下方に落下させて回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体の表面に浮上
している油、研磨粉等を除去する浮上油等の除去装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフライス盤やボール盤などの工作
機械には、切削油と潤滑油の2種類の油剤が使用されて
いる。切削油は、金属材料を切削加工するときに対象と
なる金属と切削刃などの工具の摩擦を低減して、摩擦熱
を除去することによって工具の寿命を延ばし、製品の仕
上げ精度を上げるために用いられる油剤であり、通常、
水溶性である。これに対し潤滑油は、接触する固体間の
相対運動を円滑にするために用いられるものであって、
不水溶性である。そして、一般的に切削油は適宜の油タ
ンク内に貯蔵されており、例えばポンプ等によって工具
部分に供給された後油タンクに再び回収されて、繰り返
し使用するようになっている。
【0003】ところで機械の構造上、切削油と潤滑油と
が混ざってしまうことは、これを完全防止することはで
きず、そのため前記した油タンク内にも潤滑油が混入し
てしまうことがある。そうすると既述の如く、切削油が
水溶性、潤滑油は不水溶性であるため、比重の相違から
潤滑油は切削油表面に浮上してその表面を覆ってしま
う。そのように切削油表面を潤滑油が覆ってしまうと、
切削油と空気中の酸素との接触が遮断されて腐敗の原因
となり、切削油の品質が低下して切削加工精度に悪影響
が生ずる。また切削屑、金属チップがそのまま油タンク
内に回収された場合、通常では沈下するものの、潤滑油
が付着するとそのまま浮遊してしまって、工具部分へと
再び供給される切削油中に混入してしまうおそれもあ
る。
【0004】そのため何らかの手段で、そのように切削
油表面に浮上した潤滑油を除去する必要がある。そこで
従来、かような浮上油を除去する装置として、図7に示
すようなものが知られている。従来の除去装置は、装置
本体(図示せず)に支持された回転駆動ローラ101
と、無端ベルト102を介してこの回転駆動ローラ10
1に吊下されるウエイトローラ103とを具備し、さら
に前記本体に固定されて無端ベルト102の下降側軌道
面に接する樋状のスクレーパ104とを備えている。そ
して、切削油105の表面に浮上している潤滑油106
を除去する場合には、ウエイトローラ103の部分を切
削油105中に浸し、回転駆動ローラ101を回転させ
て、無端ベルト102を矢印方向に駆動させると、無端
ベルト102が油面から上昇する際に潤滑油106が無
端ベルト102の表面に付着し、無端ベルト102の下
降側軌道に位置したスクレーパ104が、無端ベルト1
02表面に付着した潤滑油106を掻き取るようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
除去装置は研削盤等の研磨粉(スラッジ)の多く浮上す
るような環境で従来の除去装置を使用した場合は、潤滑
油106中に含まれた研磨粉がスクレーパ104表面か
ら流れ落ちにくいといった難点があった。そして、従来
の除去装置を長期間使用した場合は、研磨粉がスクレー
パ104表面に蓄積し、その影響で無端ベルト102の
表面に付着している潤滑油106を十分に除去できない
といった問題があった。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、研磨粉の多く浮上するような環境で長期間使用し
た場合でも研磨粉がスクレーパの表面に溜まる心配のな
い浮上油等の除去装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、無端ベルトの
一部を液体に浸して該液体の液面に浮上している油、研
磨粉等を無端ベルトの表面に付着させ、前記液体の液面
よりも上方において前記無端ベルトの表面にスクレーパ
を接触させて前記無端ベルトの表面に付着した油、研磨
粉等を前記スクレーパで掻き取るように構成した除去装
置において、前記スクレーパが前記無端ベルトの表面に
接触する位置においては前記無端ベルトが実質的に水平
方向に移動するように、前記無端ベルトの周動を案内
し、前記スクレーパによって掻き取った油、研磨粉等を
下方に落下させて回収する構成としたことを特徴として
いる。
【0008】以上のような本発明の浮上油等の除去装置
において、前記スクレーパによって掻き取った油、研磨
粉等を濾過するフィルタと、該フィルタによる濾過後に
おいて油水分離を行う油水分離器を設けるようにしても
良い。
【0009】本発明の除去装置にあっては、表面に研磨
粉等を付着させた無端ベルトの一部が液体の液面よりも
上方において実質的に水平方向に移動するように無端ベ
ルトの周動を案内する。そして、この実質的に水平方向
に移動している無端ベルトの表面にスクレーパを接触さ
せる。ここで、本発明にいう「実質的に水平方向」と
は、無端ベルトが水平から±15゜程度傾いているよう
な場合も許容される。そのように、無端ベルトが水平に
移動している状態、もしくは、水平から±15゜程度の
範囲内で傾いているような状態において、無端ベルトの
表面にスクレーパを接触させることにより、無端ベルト
の表面に付着した研磨粉等を、スクレーパ表面に蓄積さ
せることなく、無端ベルトの表面からスクレーパによっ
て良好に掻き落として、下方に落下させることが可能と
なる。なお、こうして掻き落とした研磨粉等は、例えば
ペール缶などに回収し、適宜廃棄する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態に
かかる除去装置1の正面図である。図2は、同除去装置
1の平面図である。図3は、同除去装置1を図1におい
て左側から見た側面図である。
【0011】除去装置1の本体フレーム2は、図示しな
い適宜の支持手段を介してタンクT内に充填された液体
3の液面よりも上方に支持されている。この液体3は、
例えばフライス盤やボール盤等の工作機械から回収され
た油剤などであり、タンクT内において液体3の液面に
は、油、研磨粉等5(以下、「研磨粉等5」という)が
浮上した状態になっている。本体フレーム2の左端位置
イ、中央位置ロ、右端位置ハには、円孔6、7、8が穿
設されている。左端位置イの円孔6にモータ10の駆動
軸11を通すようにして、モータ10が取り付けてあ
り、この駆動軸11の先端に駆動ローラ12が装着され
ている。この駆動ローラ12は、モータ10の稼働によ
って図1において時計回転方向に回転駆動されるように
なっている。また、これら図1〜3においては、本体フ
レーム2の右端位置ハの円孔8にモータ14の駆動軸1
5を通すようにしてモータ14が取り付けてあり、この
駆動軸15の先端に駆動ローラ16が装着されている。
この駆動ローラ16も、モータ14の稼働によって図1
において時計回転方向に回転駆動されるようになってい
る。また、これらモータ10、14を、何れもシンクロ
ナスモータなどの回転精度の優れたモータで構成するこ
とにより、駆動ローラ12、16が同期回転するように
設定されている。なお、後に図4、5において詳しく説
明するように、モータ14の駆動軸15を本体フレーム
2のほぼ中央の円孔7に通してモータ14を取り付ける
ことにより、図1、2において一点鎖線14’、16’
で示すように、モータ14と駆動ローラ16を本体フレ
ーム2の中央位置ロに配置することもできるようになっ
ている。
【0012】本体フレーム2左端の駆動ローラ12の近
傍(図1において近傍右下)には、樋形状をなすガイド
18が配置されている。そして、これら駆動軸11と駆
動ローラ16に十分な余裕を持って巻回され、ガイド1
8で案内された無端ベルト20の一部が、本体フレーム
2の左端位置において下方に垂れ下がることにより、無
端ベルト20は、図1において、全体として「形状をな
すように構成されている。
【0013】前述の駆動ローラ12および駆動ローラ1
6の両側には、リブ21、22がそれぞれ形成されてい
て、無端ベルト20が駆動ローラ12、16から容易に
外れない構造となっている。また、これら駆動ローラ1
2、16の表面には、例えばローレット加工等によって
細かい凹凸が形成されて、無端ベルト20に対する摩擦
係数を高めることにより、モータ10およびモータ14
の時計回転方向への回転駆動力を無端ベルト20に確実
に伝達するように構成されている。
【0014】以上のようにして、本体フレーム2の左端
位置イにおいて下方に垂れ下がった無端ベルト20の下
端にはウエイトローラ25が吊り下げられている。ウエ
イトローラ25は、その名の示す通り重錘としての機能
を果たすための適宜の重さを有している。ウエイトロー
ラ25の表面は、先に説明した駆動ローラ12、16と
は異なり、極めて滑らかに加工されている。そして、こ
のウエイトローラ25を無端ベルト20を介して駆動ロ
ーラ12、16に吊下げることによって無端ベルト20
に適当な緊張が与えられており、この緊張によって駆動
ローラ12、16の回転が無端ベルト20に確実に伝達
され、無端ベルト20は図1において時計回転方向に周
動するように構成されている。
【0015】ウエイトローラ25の両側にはリブ26が
形成されている。ウエイトローラ25の両側端面中心部
には適宜の凹部(図示せず)が形成されており、ウエイ
トローラ25に無端ベルト20を掛けた後に、ウエイト
ローラ25の脱落防止部材27の両端部が、これら凹部
に対して回転自在に係止される。
【0016】ウエイトローラ25を吊り下げている無端
ベルト20の下方は、タンクT内の液体3中に浸漬され
ている。そして、このように無端ベルト20下方のウエ
イトローラ25を液体3中に浸漬させた状態で駆動ロー
ラ12、16が回転すると、それに従って無端ベルト2
0は、液体3→駆動ローラ12→駆動ローラ16→ガイ
ド18→液体3の順序で周動するように構成されてい
る。そして、前述したように、無端ベルト20は図1に
おいて全体として「形状をなすように配置されているこ
とにより、液体3→駆動ローラ12の間では無端ベルト
20は実質的に垂直方向に上昇し、駆動ローラ12→駆
動ローラ16の間では無端ベルト20は実質的に水平方
向に図1において右向に移動し、駆動ローラ16→ガイ
ド18の間では無端ベルト20は実質的に水平方向に図
1において左向に移動し、更に、ガイド18→液体3の
間では無端ベルト20は実質的に垂直方向に下降するよ
うになっている。なお、駆動ローラ16→ガイド18の
間では、無端ベルト20が水平、もしくは、水平から±
15゜程度の範囲内で傾いている状態となっていること
が必要である。また、液体3→駆動ローラ12の間にお
いて無端ベルト20が液体3中から気中に出る際に、タ
ンクT内において液体3の液面に浮上している研磨粉等
5が無端ベルト20の表面(外面と内面)に付着し、液
体3の表面に浮いていた研磨粉等5が無端ベルト20の
周動に伴って順次液面の上方に回収されるようになって
いる。
【0017】また、本体フレーム2には、駆動ローラ1
6→ガイド18の間において実質的に水平方向に(水平
方向、もしくは水平から±15゜程度の範囲内の方向
に)移動している無端ベルト20の表面(内面と外面)
に接触することにより、無端ベルト20の表面に付着し
た研磨粉等5を掻き取って下方に落下させるための上ス
クレーパ30と下スクレーパ31が取り付けられてい
る。これら上スクレーパ30と下スクレーパ31は何れ
も無端ベルト20の表面と直交する平面で形成されてお
り、上スクレーパ30は無端ベルト20の内面に接触
し、下スクレーパ31は無端ベルト20の外面に接触す
るように配置されている。これら上スクレーパ30と下
スクレーパ31は、例えば金属板、プラスチック板など
で構成することができる。また、図2を見れば理解され
るように、上スクレーパ30は無端ベルト20を斜めに
横断するように配置され、下スクレーパ31は無端ベル
ト20を直角に横断するように配置されている。更に、
下スクレーパ31は、図1において上スクレーパ30の
左方に配置されており、これにより、下スクレーパ31
は、無端ベルト20の周動方向において上スクレーパ3
0の下流側に位置するようになっている。
【0018】図1〜3に示すように、円孔8に駆動軸1
5を通すことによりモータ14と駆動ローラ16を本体
フレーム2の右端位置ハに配置した場合には、本体フレ
ーム2の右端位置ハと中央位置ロとの間の位置ニにこれ
ら上スクレーパ30と下スクレーパ31を取り付けるよ
うになっている。但し、後に図4、5において詳しく説
明するように、これら上スクレーパ30と下スクレーパ
31は、図1、2において一点鎖線30’、31’で示
すように、本体フレーム2の中央位置ロと左右端位置イ
との間の位置ホに取り付けることもできるようになって
いる。
【0019】本体フレーム2の下方には、これら上スク
レーパ30と下スクレーパ31によって無端ベルト20
の表面から掻き取られて下方に落下した研磨粉等5を回
収するための、容器35と油水分離器36が配設されて
いる。容器35は、図1〜3に示す例において上スクレ
ーパ30と下スクレーパ31が取り付けられている位置
ニの下方に配置されている。この容器35には、例えば
切削油などを入れていた容器であるペール缶などを廃品
利用することが可能である。また図示の例では、容器3
5は例えば工場などの床の上に置かれており、油水分離
器36は本体フレーム2に取り付けられた構成になって
いる。なお、油水分離器36の構成については、後に図
6において詳しく説明する。
【0020】さて、この除去装置1を使用して液体3に
浮遊する研磨粉等5を除去するに際しては、図1に示し
たように、ウエイトローラ25を吊り下げている無端ベ
ルト20の下方を、例えば研削盤等の工作機械から回収
された油剤などの如きその液面に研磨粉等5が浮いてい
るタンクT内の液体3中に浸漬させて、除去装置1を設
置する。そして、モータ10、14を同期稼働し、駆動
ローラ12、16の回転で無端ベルト20を図1中時計
回転方向に周動させる。すると、タンクT内において液
体3の液面に浮上している研磨粉等5が無端ベルト20
の表面(外面と内面)に付着することにより、研磨粉等
5が無端ベルト20の周動に伴って順次液体3の液面か
ら上方に回収されていく。
【0021】こうして無端ベルト20の表面に付着する
ことによって液体3の表面から上方に回収された研磨粉
等5は、無端ベルト20の周動に伴って液体3→駆動ロ
ーラ12→駆動ローラ16の順に搬送され、駆動ローラ
16で反転された後、位置ニにおいて無端ベルト20の
表面に上スクレーパ30と下スクレーパ31が順次接触
することにより、研磨粉等5は無端ベルト20の表面か
ら掻き取られて下方に落下し、その下方に配置された容
器35内に回収されることになる。
【0022】ここで、先に説明したように、駆動ローラ
16→ガイド18の間では無端ベルト20は実質的に水
平方向に(水平方向、もしくは水平から±15゜程度の
範囲内の方向に)移動しており、位置ニにおいては、先
ず無端ベルト20の内面に上スクレーパ30が接触す
る。図2で説明したように、上スクレーパ30は無端ベ
ルト20を斜めに横断するように配置されているので、
こうして無端ベルト20の内面に上スクレーパ30が接
触することにより、無端ベルト20内面に付着していた
研磨粉等5は、無端ベルト20の周動に従って次第に無
端ベルト20の端部まで移動し、最終的に無端ベルト2
0の端部から下方に落下することになる。
【0023】一方、下スクレーパ31は無端ベルト20
を直角に横断するように配置されており、無端ベルト2
0の外面に付着していた研磨粉等5は、下スクレーパ3
1に接触したと同時に掻き取られて、最終的に下スクレ
ーパ31の表面から離れてから下方に落下することにな
る。なお、前述したように上スクレーパ30に接触して
無端ベルト20の端部まで移動した無端ベルト20内面
の研磨粉等5が、無端ベルト20の端部から下側に回り
込んで無端ベルト20外面に再付着する可能性もある
が、前述のように、下スクレーパ31が無端ベルト20
の周動方向において上スクレーパ30の下流側に位置し
ていることにより、こうして無端ベルト20外面に再付
着した研磨粉等5も、下スクレーパ31で掻き取って下
方に落下させることが可能である。
【0024】こうして、無端ベルト20は、各スクレー
パ30、31に接触した際に、その内面と外面に付着し
ていた研磨粉等5が掻き落とされ、研磨粉等5が除去さ
れた状態となった無端ベルト20は、駆動ローラ12、
16の回転に従ってガイド18で案内された後、再びタ
ンクT内の液体3中に浸漬されることになる。
【0025】このように、図示の除去装置1を用いれば
タンクT内において液体3の表面に浮いている研磨粉等
5を連続的に除去することにより、液体3の腐敗などを
防止できるようになる。特に、この除去装置1は、上ス
クレーパ30と下スクレーパ31が接触する位置におい
ては(駆動ローラ16→ガイド18の間においては)無
端ベルト20が実質的に水平方向に(水平方向、もしく
は水平から±15゜程度の範囲内の方向に)移動してお
り、そのように実質的に水平方向に移動している無端ベ
ルト20の表面に、無端ベルト20の表面と直交する平
面からなる上下スクレーパ30、31を接触させること
により、無端ベルト20から掻き取られた研磨粉等5
は、上下スクレーパ30、31の表面に溜まらずに速や
かに下方に落下し、それを容器35内に回収することが
可能である。
【0026】次に、この本実施の形態にかかる除去装置
1において、モータ14と駆動ローラ16を本体フレー
ム2の中央位置ロに配置した場合を説明する。図4は、
モータ14と駆動ローラ16を本体フレーム2の中央位
置ロに配置した場合の除去装置1の正面図である。図5
は、同除去装置1の平面図である。
【0027】この例においては、モータ14の駆動軸1
5を本体フレーム2のほぼ中央位置ロに設けられた円孔
7に通してモータ14を取り付けている。また、上スク
レーパ30と下スクレーパ31は、本体フレーム2の中
央位置ロと左右端位置イとの間の位置ホに取り付けられ
ている。但し、各構成要素は先に図1〜3で説明したも
のと共通であるので、図4、5において図1〜3と同じ
構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0028】位置ホに取り付けられた上スクレーパ30
と下スクレーパ31の下方には、本体フレーム2に取り
付けられた油水分離器36が位置している。図6に示す
ように、油水分離器36の内部には仕切り板40が設け
られており、この仕切り板40の両側に第1の槽41と
第2の槽42が形成されている。第1の槽41の上方
は、例えば5〜10ミクロン程度のステンレスメッシュ
などからなるフィルタ43が装着されており、このフィ
ルタ43が前述の位置ホにおいて取り付けられた上スク
レーパ30と下スクレーパ31の丁度真下に配置されて
いる。これにより、無端ベルト20の表面から上スクレ
ーパ30と下スクレーパ31で掻き取られた研磨粉等5
はフィルタ43上に落下し、濾過されるようになってい
る。また、研磨粉等5と一緒に無端ベルト20の表面に
付着して上スクレーパ30と下スクレーパ31で掻き取
られた液体3はフィルタ43を通過し、油水分離器36
の第1の槽41に落下して溜まる構成になっている。な
お、研磨粉等5中に含まれている油分もフィルタ43を
通過することが可能である。従って、フィルタ43を通
過した油45も液体3と一緒に油水分離器36の第1の
槽41に落下し、これにより、第1の槽41内に溜めら
れた液体3の液面には油45が浮遊した状態となる。
【0029】仕切り板40の下方には開口47が形成さ
れており、この開口47を介して第1の槽41内の液体
3が第2の槽42内に流入することが可能である。な
お、開口47は第1の槽41内に溜められた液体3の液
面から充分に下方に形成されているので、第1の槽41
から第2の槽42へは槽底部の液体3のみが流入し、第
1の槽41内の液体3の液面に浮遊している油45は第
2の槽42へは流入しない。
【0030】また、これら第1の槽41と第2の槽42
には両端が開口したパイプ49、50が設けられてい
る。パイプ49の上端49aの高さはパイプ50の上端
50aの高さよりも僅かに高い位置に設定されている。
パイプ49の下端49bには、図示しない油回収手段が
接続されている。一方、パイプ50の下端50bは、タ
ンクT内に連通しており、第2の槽42においてパイプ
50の上端50aよりパイプ50内に流入した液体3
が、タンクT内に戻される構成になっている。
【0031】さて、モータ14と駆動ローラ16を本体
フレーム2の中央位置ロに配置した場合のこの除去装置
1を使用して液体3に浮遊する研磨粉等5を除去するに
際しては、油水分離器36内において槽底部の開口47
よりも上方に液面が来る位置まで予め液体3を充填した
状態とする。そして、先と同様に、ウエイトローラ25
を吊り下げている無端ベルト20の下方をタンクT内の
液体3中に浸漬させた状態でモータ10、14により駆
動ローラ12、16を回転させることによって、タンク
T内の液体3の液面に浮上している研磨粉等5を順次回
収することが可能である。こうして、液体3の液面から
回収された研磨粉等5は、無端ベルト20の周動に伴っ
て液体3→駆動ローラ12→駆動ローラ16の順に搬送
され、駆動ローラ16で反転された後、位置ホにおいて
無端ベルト20の表面に上スクレーパ30と下スクレー
パ31が順次接触することにより、研磨粉等5は無端ベ
ルト20の表面から掻き取られて下方に落下する。
【0032】こうして、位置ホにおいて上スクレーパ3
0と下スクレーパ31で掻き取られた研磨粉等5は、そ
の下方に配置された油水分離器36の第1の槽41上方
のフィルタ43上に落下し、濾過されることになる。そ
して、研磨粉等5はフィルタ43で捕捉される。
【0033】一方、研磨粉等5と一緒に無端ベルト20
の表面に付着して上スクレーパ30と下スクレーパ31
で掻き取られた液体3と油45はフィルタ43を通過
し、油水分離器36の第1の槽41に落下することにな
る。これにより、第1の槽41内において液体3の液面
に油45が浮遊した状態となる。また、油水分離器36
の第2の槽42へは槽底部の開口47を介して第1の槽
41内の液体3が流入し、これにより、第2の槽42内
には液体3のみが溜められた状態となる。
【0034】こうして、油水分離器36全体に所定量の
液体3が溜まると、第1の槽41内において液体3の液
面に浮遊している油45がパイプ49の上端49aを乗
り越えてパイプ49内に流入し、その油45は図示しな
い油回収手段に回収される。一方、第2の槽42内にお
いては、パイプ50の上端50aの高さがパイプ49の
上端49aの高さよりも僅かに低くなっているために、
第2の槽42内の液体3がパイプ50の上端50aを乗
り越えてパイプ50内に流入し、その液体3はタンクT
内に戻されることとなる。
【0035】このように、この図4、5で説明した除去
装置1を使用した場合は、タンクT内において液体3の
表面に浮いている研磨粉等5を連続的に除去しながら、
更に、油水分離を行うことが可能となる。従って、この
図4、5のように除去装置1を構成した場合は、液体3
を再利用することができ、経済的コストを低減できるよ
うになる。
【0036】なお、以上に説明した除去装置1の稼働
は、例えば油や研磨粉が浮上するタイミングに合わせて
タイマ等を使用して自動的に作動させるように構成する
と便利である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、無端ベルトから掻き取
った研磨粉等油がスクレーパから速やかに落下するの
で、例えば研削盤等の研磨粉(スラッジ)の多く浮上す
るような環境で使用した場合でも、油中に含まれた研磨
粉を油と一緒に落下させることが可能である。従って、
長期間運転を継続した場合でも研磨粉が蓄積することが
なく、油の除去不良といった問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る除去装置の正面図で
ある。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置の左側面図である。
【図4】モータと駆動ローラを本体フレームの中央位置
に配置した場合の除去装置の正面図である。
【図5】図4の除去装置の平面図である。
【図6】油水分離器の説明図である。
【図7】従来技術に係る除去装置の構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 除去装置 2 本体フレーム 3 液体 5 研磨粉等 10、14 モータ 12、16 駆動ローラ 20 無端ベルト 25 ウエイトローラ 30、31 スクレーパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルトの一部を液体に浸して該液体
    の液面に浮上している油、研磨粉等を無端ベルトの表面
    に付着させ、前記液体の液面よりも上方において前記無
    端ベルトの表面にスクレーパを接触させて前記無端ベル
    トの表面に付着した油、研磨粉等を前記スクレーパで掻
    き取るように構成したものにおいて、 前記スクレーパが前記無端ベルトの表面に接触する位置
    においては前記無端ベルトが実質的に水平方向に移動す
    るように、前記無端ベルトの周動を案内し、前記スクレ
    ーパによって掻き取った油、研磨粉等を下方に落下させ
    て回収する構成としたことを特徴とする浮上油等の除去
    装置。
  2. 【請求項2】 前記スクレーパによって掻き取った油、
    研磨粉等を濾過するフィルタと、該フィルタによる濾過
    後において油水分離を行う油水分離器を設けた請求項1
    に記載の浮上油等の除去装置。
JP35270195A 1995-12-29 1995-12-29 浮上油等の除去装置 Pending JPH09187764A (ja)

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