JPH09186741A - 通信システム - Google Patents
通信システムInfo
- Publication number
- JPH09186741A JPH09186741A JP35220295A JP35220295A JPH09186741A JP H09186741 A JPH09186741 A JP H09186741A JP 35220295 A JP35220295 A JP 35220295A JP 35220295 A JP35220295 A JP 35220295A JP H09186741 A JPH09186741 A JP H09186741A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- window size
- data
- workstation
- response
- transmission
- Prior art date
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- Granted
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
- Communication Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】TCPを用いたマルチメディア通信用の通信シ
ステムにおいて、効率的にデータを送信できるようにす
る。 【解決手段】トランスポート層において受信側の受信ウ
インドウサイズのしきい値Wは送信側2の送信する伝送
速度[bit/sec] をV,STT を受信側1が1ビットの情報
を伝送するのにかかる時間[sec] をSTT,前記通信シ
ステムを通じて送信させるパケットの長さ[bit] をlと
し、携帯端末が応答を返す時間間隔と応答の送信時間の
和とTとした時、送信側の送信バッファと受信側の受信
バッファは(T×V)以上とし、受信側が送達確認を送
信するタイミングは( V× STT×l)以下になる前の時
点に設定する。
ステムにおいて、効率的にデータを送信できるようにす
る。 【解決手段】トランスポート層において受信側の受信ウ
インドウサイズのしきい値Wは送信側2の送信する伝送
速度[bit/sec] をV,STT を受信側1が1ビットの情報
を伝送するのにかかる時間[sec] をSTT,前記通信シ
ステムを通じて送信させるパケットの長さ[bit] をlと
し、携帯端末が応答を返す時間間隔と応答の送信時間の
和とTとした時、送信側の送信バッファと受信側の受信
バッファは(T×V)以上とし、受信側が送達確認を送
信するタイミングは( V× STT×l)以下になる前の時
点に設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット通信、特
に、音声や画像、そして、データの通信を行なうマルチ
メデアをサポートするパケット通信システムに関する。
に、音声や画像、そして、データの通信を行なうマルチ
メデアをサポートするパケット通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの端末間で通信を行な
う時に用いるトランスポート層プロトコルとして、TC
P (Transmission Control Protocol)と呼ばれるプロト
コルがある。このTCPではデータを受信した端末が、
データを送信した端末に対して送達確認の応答を返すこ
とにより、誤り制御を行う。
う時に用いるトランスポート層プロトコルとして、TC
P (Transmission Control Protocol)と呼ばれるプロト
コルがある。このTCPではデータを受信した端末が、
データを送信した端末に対して送達確認の応答を返すこ
とにより、誤り制御を行う。
【0003】伝送速度が10Mbpsのイーサネットで接続
される端末間で、データをアプリケーションにダウンロ
ードした時のTCPの振舞いの例を、図5に示す。この
例では、ワークステーション1がワークステーション2
とTCPの接続を行ない、データをダウンロードし、そ
の応答をワークステーション1がワークステーション2
に返している様子を示している。また、TCPは、フロ
ー制御としてウインドウ制御を用いている。
される端末間で、データをアプリケーションにダウンロ
ードした時のTCPの振舞いの例を、図5に示す。この
例では、ワークステーション1がワークステーション2
とTCPの接続を行ない、データをダウンロードし、そ
の応答をワークステーション1がワークステーション2
に返している様子を示している。また、TCPは、フロ
ー制御としてウインドウ制御を用いている。
【0004】図5では、一例としてウインドウサイズは
“8760”バイトとして話を進める。すなわち、ワー
クステーション1の持つ受信バッファの容量が“876
0”バイトであるとする。イーサネットでは、一回で送
信できる最大パケット長は“1500”バイトであり、
通常、TCP/IP(Internet Protocol)のオーバーヘ
ッド“40”バイトを引いた“1460”バイトが、一
回の送信で送ることのできるデータ量となる。
“8760”バイトとして話を進める。すなわち、ワー
クステーション1の持つ受信バッファの容量が“876
0”バイトであるとする。イーサネットでは、一回で送
信できる最大パケット長は“1500”バイトであり、
通常、TCP/IP(Internet Protocol)のオーバーヘ
ッド“40”バイトを引いた“1460”バイトが、一
回の送信で送ることのできるデータ量となる。
【0005】ワークステーション2は、ワークステーシ
ョン1に送信するデータをTCP層で“1460”バイ
トずつに分割し、1パケット中のデータを“1460”
バイトとしてワークステーション1に送信する。その
際、ワークステーション1からの応答がなくとも送信で
きるバイト数であるウインドウサイズを、送信したバイ
ト数分づつ減らして管理していく。
ョン1に送信するデータをTCP層で“1460”バイ
トずつに分割し、1パケット中のデータを“1460”
バイトとしてワークステーション1に送信する。その
際、ワークステーション1からの応答がなくとも送信で
きるバイト数であるウインドウサイズを、送信したバイ
ト数分づつ減らして管理していく。
【0006】この例の場合、ワークステーション1のウ
インドウサイズを“8760”としたので、ワークステ
ーション2が送信できるバイト数は、“8760”から
1パケット中のデータ量“1460”バイトを差し引い
て、“7300”バイトとすることになる。このように
ワークステーション2は、ワークステーション1に対し
てデータを送信するたびに、送信可能バイト数を減らし
ていく。
インドウサイズを“8760”としたので、ワークステ
ーション2が送信できるバイト数は、“8760”から
1パケット中のデータ量“1460”バイトを差し引い
て、“7300”バイトとすることになる。このように
ワークステーション2は、ワークステーション1に対し
てデータを送信するたびに、送信可能バイト数を減らし
ていく。
【0007】そして、受信する側のワークステーション
1では、受信データを受信バッファに一旦蓄積し、正し
いデータを受信したことを確認して当該受信バッファか
らアプリケーションに取り込むことになるが、それにあ
たって、それらの取り込んだデータに対する送達確認
と、取り込んだことにより生じた受信バッファの空き容
量分相当のウィンドウサイズを、ワークステーション2
に応答として返す。
1では、受信データを受信バッファに一旦蓄積し、正し
いデータを受信したことを確認して当該受信バッファか
らアプリケーションに取り込むことになるが、それにあ
たって、それらの取り込んだデータに対する送達確認
と、取り込んだことにより生じた受信バッファの空き容
量分相当のウィンドウサイズを、ワークステーション2
に応答として返す。
【0008】ワークステーション2がワークステーショ
ン1から応答を受信すると、当該応答に含まれているウ
インドウサイズの情報から、当該サイズを受信可能バイ
ト数として、ワークステーション2は自己の送信可能バ
イト数をこの受信可能バイト数分、更新する。図5で
は、受け取った受信可能バイト数の値は“8760”バ
イトであるのでワークステーション2はウィンドウサイ
ズを初期値にリセットされることになる。
ン1から応答を受信すると、当該応答に含まれているウ
インドウサイズの情報から、当該サイズを受信可能バイ
ト数として、ワークステーション2は自己の送信可能バ
イト数をこの受信可能バイト数分、更新する。図5で
は、受け取った受信可能バイト数の値は“8760”バ
イトであるのでワークステーション2はウィンドウサイ
ズを初期値にリセットされることになる。
【0009】図5に示すように、複数のパケットによっ
て伝送されたデータに対してひとつの応答を返すように
することにより、1つのパケット毎に応答を返すように
する方式よりもワークステーション1からワークステー
ション2への伝送路を有効に利用した通信ができること
になる。
て伝送されたデータに対してひとつの応答を返すように
することにより、1つのパケット毎に応答を返すように
する方式よりもワークステーション1からワークステー
ション2への伝送路を有効に利用した通信ができること
になる。
【0010】ところで、TCPでは、応答を返すタイミ
ングを制御するため、一定時間毎に応答の送信処理を指
示するタイマーを有して応答のタイミングを制御するよ
うにしている。すなわち、図6に示すように、ワークス
テーション1はデータDT1を受信すると、送達確認の
送信待ちの状態を示すフラグを設定する。そしてワーク
ステーション2に送るデータが生起した場合にはそのデ
ータと共にパケット化して応答を送信する。しかし、ワ
ークステーション2に送るデータが生起する前に、前述
したタイマーから応答の送信処理を指示された場合に
は、送達確認のみをパケット化して応答を送信すること
になる。
ングを制御するため、一定時間毎に応答の送信処理を指
示するタイマーを有して応答のタイミングを制御するよ
うにしている。すなわち、図6に示すように、ワークス
テーション1はデータDT1を受信すると、送達確認の
送信待ちの状態を示すフラグを設定する。そしてワーク
ステーション2に送るデータが生起した場合にはそのデ
ータと共にパケット化して応答を送信する。しかし、ワ
ークステーション2に送るデータが生起する前に、前述
したタイマーから応答の送信処理を指示された場合に
は、送達確認のみをパケット化して応答を送信すること
になる。
【0011】しかし、ワークステーション1がワークス
テーション2から送信されたパケットを受信し、その応
答を図6で示したタイミングで送信する場合、ワークス
テーション1が送信した応答は送信速度が遅いから、ワ
ークステーション2側にはウィンドウサイズと同じ大き
さのデータを送信し終えてしばらく経過してから受信さ
れることになる。
テーション2から送信されたパケットを受信し、その応
答を図6で示したタイミングで送信する場合、ワークス
テーション1が送信した応答は送信速度が遅いから、ワ
ークステーション2側にはウィンドウサイズと同じ大き
さのデータを送信し終えてしばらく経過してから受信さ
れることになる。
【0012】そして、この時点ではじめて、ワークステ
ーション2の送信可能バイト数が更新されることにな
る。そのため、ワークステーション2がウィンドウサイ
ズと同じ大きさのデータを送信し終えてからワークステ
ーション1からの応答を受信するまでの間は、ワークス
テーション2の送信可能バイト数が更新されず、この間
においてはデータが全く送信されないという無駄時間が
生じてしまう。
ーション2の送信可能バイト数が更新されることにな
る。そのため、ワークステーション2がウィンドウサイ
ズと同じ大きさのデータを送信し終えてからワークステ
ーション1からの応答を受信するまでの間は、ワークス
テーション2の送信可能バイト数が更新されず、この間
においてはデータが全く送信されないという無駄時間が
生じてしまう。
【0013】また、以上のようなTCPを利用した通信
は有線通信に適用されるものであるが、近年、無線通信
技術の進展と端末の小型軽量化、そして、マルチメデイ
ア通信の普及に伴い、どこにいてもマルチメデイアの通
信が行なえるようにするために、無線通信システム化す
る事が望まれている。
は有線通信に適用されるものであるが、近年、無線通信
技術の進展と端末の小型軽量化、そして、マルチメデイ
ア通信の普及に伴い、どこにいてもマルチメデイアの通
信が行なえるようにするために、無線通信システム化す
る事が望まれている。
【0014】そのためには、携帯端末は小型化、低消費
電力化が望まれる。無線による高速の伝送は、搬送波の
無線周波数が高くなり、また、高周波回路が大きく、か
つ、消費電力も多くかかってしまう。そこで、大量のデ
ータを送信せず、受信のみのアプリケーションをもつ携
帯端末は、無線チャネルによる送信の伝送速度は低く、
無線チャネルによる受信の伝送速度は高速である双方向
の無線チャネルで通信する無線システムが適している。
電力化が望まれる。無線による高速の伝送は、搬送波の
無線周波数が高くなり、また、高周波回路が大きく、か
つ、消費電力も多くかかってしまう。そこで、大量のデ
ータを送信せず、受信のみのアプリケーションをもつ携
帯端末は、無線チャネルによる送信の伝送速度は低く、
無線チャネルによる受信の伝送速度は高速である双方向
の無線チャネルで通信する無線システムが適している。
【0015】このような、上り伝送速度と下り伝送速度
が異なる、非対称な無線チャネルで従来のTCPを実装
した時の振舞いを図11に示す。ワークステーション2
からパケットを受信し、その応答を図12と同じタイミ
ングで送信する。
が異なる、非対称な無線チャネルで従来のTCPを実装
した時の振舞いを図11に示す。ワークステーション2
からパケットを受信し、その応答を図12と同じタイミ
ングで送信する。
【0016】その場合、上りチャネルの伝送速度が遅い
ためワークステーション1が送信した応答メッセージ
は、ワークステーション2に到着する時間は、遅れてし
まう。そのため、ワークステーション2の送信可能バイ
ト数が更新されず、データが全く送信されない時間が生
じてしまう。また、ワークステーション1が、2回目の
応答を送信しようとする場合、上りチャネルの伝送速度
が遅いため、まだ、1回目の応答が送信中で送ることが
できない状態になる。
ためワークステーション1が送信した応答メッセージ
は、ワークステーション2に到着する時間は、遅れてし
まう。そのため、ワークステーション2の送信可能バイ
ト数が更新されず、データが全く送信されない時間が生
じてしまう。また、ワークステーション1が、2回目の
応答を送信しようとする場合、上りチャネルの伝送速度
が遅いため、まだ、1回目の応答が送信中で送ることが
できない状態になる。
【0017】すると、2回目の応答がさらに遅れて受信
されることになる。すると、さらにデータがなにも送信
されない状態が長くなってしまう。つまり、データを受
信するのに非常に時間がかかってしまうことになる。
されることになる。すると、さらにデータがなにも送信
されない状態が長くなってしまう。つまり、データを受
信するのに非常に時間がかかってしまうことになる。
【0018】
【発明が開発しようとする課題】従来例で述べたよう
に、TCP(Transmission Control Protocol )では、タ
イマーにより応答を返すタイミングを管理し、送信側か
らのパケット受信に対する応答を返すようにするが、送
信側での全てのパケットの送信が終わった後のタイミン
グで応答を返すといったことになり、この場合、全ての
パケットの送信後に、応答を受け取るまでの間は、デー
タを全く送信することができない無駄な時間となってデ
ータの転送に時間がかかってしまう問題があった。
に、TCP(Transmission Control Protocol )では、タ
イマーにより応答を返すタイミングを管理し、送信側か
らのパケット受信に対する応答を返すようにするが、送
信側での全てのパケットの送信が終わった後のタイミン
グで応答を返すといったことになり、この場合、全ての
パケットの送信後に、応答を受け取るまでの間は、デー
タを全く送信することができない無駄な時間となってデ
ータの転送に時間がかかってしまう問題があった。
【0019】また、携帯用のインテリジェントな無線通
信端末を用いた通信システムの普及に伴い、当該無線通
信システムにTCPを使用することが考えられている
が、このTCPを、上り無線チャネルの伝送速度と下り
無線チャネルの伝送速度が異なる無線通信システムに適
用して確認応答させるようにすると、データが全く伝送
されない無駄な時間が生じてしまい、データの転送に時
間がかかってしまうばかりか、電池を電源とする携帯用
のインテリジェントな無線通信端末の電源の浪費を招
き、使い勝手を悪くするという問題があった。
信端末を用いた通信システムの普及に伴い、当該無線通
信システムにTCPを使用することが考えられている
が、このTCPを、上り無線チャネルの伝送速度と下り
無線チャネルの伝送速度が異なる無線通信システムに適
用して確認応答させるようにすると、データが全く伝送
されない無駄な時間が生じてしまい、データの転送に時
間がかかってしまうばかりか、電池を電源とする携帯用
のインテリジェントな無線通信端末の電源の浪費を招
き、使い勝手を悪くするという問題があった。
【0020】そこで、この発明の目的とするところは、
パケットを受信すると受信側が送信側に返す応答を早め
に送るように制御することにより、送信側がデータを全
く送信できない無駄時間を解消して効率良くデータ伝送
することができるようにしたパケット通信システムを提
供することにある。
パケットを受信すると受信側が送信側に返す応答を早め
に送るように制御することにより、送信側がデータを全
く送信できない無駄時間を解消して効率良くデータ伝送
することができるようにしたパケット通信システムを提
供することにある。
【0021】
【発明を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、送信側に、受信側の残り受信バ
ッファ容量であるウインドウサイズの情報を持たせ、パ
ケット送信するにあたり、このウインドウサイズの情報
を用いて、受信側の受信可能な容量分、送信を続けるよ
うにしたパケット通信システムであって、送信側からの
パケットの伝送速度は高速であり、受信側から返す応答
の伝送速度は低速とした通信システムにおいて、ウイン
ドウサイズが不足とならない時点に間に合うように受信
側より送信側に受信側で空いたウインドウサイズの情報
を含む確認応答を返すようにし、送信側でそのウインド
ウサイズの情報分、自己のウインドウサイズを更新させ
るべく制御する構成としたことを特徴とする。
め、本発明においては、送信側に、受信側の残り受信バ
ッファ容量であるウインドウサイズの情報を持たせ、パ
ケット送信するにあたり、このウインドウサイズの情報
を用いて、受信側の受信可能な容量分、送信を続けるよ
うにしたパケット通信システムであって、送信側からの
パケットの伝送速度は高速であり、受信側から返す応答
の伝送速度は低速とした通信システムにおいて、ウイン
ドウサイズが不足とならない時点に間に合うように受信
側より送信側に受信側で空いたウインドウサイズの情報
を含む確認応答を返すようにし、送信側でそのウインド
ウサイズの情報分、自己のウインドウサイズを更新させ
るべく制御する構成としたことを特徴とする。
【0022】また、データをパケットにして送受信する
パケット通信システムで、第一の端末から第二の端末
へ、送達確認を待たずに連続して送信できるデータの量
が、あるしきい値以下となった時に第二の端末が送達確
認を返すことを要旨とし、前記のしきい値を、第一の端
末が送信する伝送速度と第二の端末が送信する送達確認
を伝送するのに要する時間との積とすることを要旨とす
る。
パケット通信システムで、第一の端末から第二の端末
へ、送達確認を待たずに連続して送信できるデータの量
が、あるしきい値以下となった時に第二の端末が送達確
認を返すことを要旨とし、前記のしきい値を、第一の端
末が送信する伝送速度と第二の端末が送信する送達確認
を伝送するのに要する時間との積とすることを要旨とす
る。
【0023】また、携帯端末から基地局へ通信する無線
チャネルの伝送速度より、基地局から携帯端末へ通信す
る無線チャネルの伝送速度が速い通信システムであっ
て、携帯端末は、上記上りと下りの無線チャネルの伝送
速度が異なる双方向の無線チャネルを使ってデータをダ
ウンロードし、(携帯端末の表示部に表示したり、携帯
端末のスピーカ部で音を再生したりするアプリケーショ
ンに)誤りの無いデータを提供するトランスポート層に
おいて、携帯端末が応答を返す頻度と応答データ長の積
をλとし、上り無線チャネルの伝送速度をμとすると
き、λ/μが1以下となるように、応答の返す頻度を決
定することを特徴とする。そして、更には、携帯端末が
応答を返す時間間隔と応答の送信時間の和をTとしたと
き、携帯端末の受信バッファは、Tと下り無線チャネル
の伝送速度の積より大きくすることを特徴とする。
チャネルの伝送速度より、基地局から携帯端末へ通信す
る無線チャネルの伝送速度が速い通信システムであっ
て、携帯端末は、上記上りと下りの無線チャネルの伝送
速度が異なる双方向の無線チャネルを使ってデータをダ
ウンロードし、(携帯端末の表示部に表示したり、携帯
端末のスピーカ部で音を再生したりするアプリケーショ
ンに)誤りの無いデータを提供するトランスポート層に
おいて、携帯端末が応答を返す頻度と応答データ長の積
をλとし、上り無線チャネルの伝送速度をμとすると
き、λ/μが1以下となるように、応答の返す頻度を決
定することを特徴とする。そして、更には、携帯端末が
応答を返す時間間隔と応答の送信時間の和をTとしたと
き、携帯端末の受信バッファは、Tと下り無線チャネル
の伝送速度の積より大きくすることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施形態】本発明は、TCPを利用しながら
も、送信側から長い間をあけることなく送信を継続させ
ることができ、従来のように、確認応答の到達までの
間、送信をまたされるといった事態発生を解消して、非
対称通信において、効率良くパケット伝送を行うことが
でき、時間と通信資源を有効に利用できるようにするも
のであり、以下、図面を参照して本発明の具体例を説明
する。
も、送信側から長い間をあけることなく送信を継続させ
ることができ、従来のように、確認応答の到達までの
間、送信をまたされるといった事態発生を解消して、非
対称通信において、効率良くパケット伝送を行うことが
でき、時間と通信資源を有効に利用できるようにするも
のであり、以下、図面を参照して本発明の具体例を説明
する。
【0025】(第1の具体例)図1は本発明に係わるシ
ステム構成図を、図2に図1に示したシステムを設置し
たワークステーションとそれに通信路を介して接続した
ワークステーションを示したシステム構成図、図3、図
4に動作図を示す。
ステム構成図を、図2に図1に示したシステムを設置し
たワークステーションとそれに通信路を介して接続した
ワークステーションを示したシステム構成図、図3、図
4に動作図を示す。
【0026】図1はパケット送受信系の構成を示すブロ
ック図であり、4はパケットの送信処理制御をする送信
処理装置、5はパケットの受信処理制御をする受信処理
装置、7は受信ウインドウサイズの情報を記憶する受信
ウインドウサイズ記憶装置である。受信処理装置5は、
パケット受信処理手段21、判定手段22、STT(Sin
gle Trip Time)計算手段23、しきい値計算手段24と
から構成される。
ック図であり、4はパケットの送信処理制御をする送信
処理装置、5はパケットの受信処理制御をする受信処理
装置、7は受信ウインドウサイズの情報を記憶する受信
ウインドウサイズ記憶装置である。受信処理装置5は、
パケット受信処理手段21、判定手段22、STT(Sin
gle Trip Time)計算手段23、しきい値計算手段24と
から構成される。
【0027】パケット受信処理手段21はパケットの受
信処理を行うものであり、判定手段22は現在のウイン
ドウサイズの値と送達確認の送信にあたり、通知しなけ
ればならない空いたウインドウサイズの値とを比較する
ものである。しきい値計算手段24は、送達確認を送信
しなければならないウインドウサイズの値(送達確認し
きい値)を決定するものであり、STT計算手段23は
ワークステーション1がワークステーション2に1ビッ
トの情報を送信するのにかかる時間(シングルトリップ
時間)を計算するものである。
信処理を行うものであり、判定手段22は現在のウイン
ドウサイズの値と送達確認の送信にあたり、通知しなけ
ればならない空いたウインドウサイズの値とを比較する
ものである。しきい値計算手段24は、送達確認を送信
しなければならないウインドウサイズの値(送達確認し
きい値)を決定するものであり、STT計算手段23は
ワークステーション1がワークステーション2に1ビッ
トの情報を送信するのにかかる時間(シングルトリップ
時間)を計算するものである。
【0028】図2は、図1をワークステーションに適用
したシステム構成図であり、1および2はそれぞれワー
クステーション、3はワークステーション1の送受信手
段、10はワークステーション2の送受信手段、5は受
信処理手段、6はパケット受信に際して確認応答返送の
ためのタイミングを確保するために、時間管理を行うタ
イマー、7は受信ウインドウサイズの値を記憶しておく
ための受信ウインドウサイズ記憶手段、8は送信ウイン
ドウサイズの値を記憶しておく送信ウインドウサイズ記
憶手段、9はパケットの送信処理制御をする送信処理装
置、11はパケットの受信処理制御をする受信処理装置
である。受信処理装置11も図1の受信処理装置5と同
様の構成を有する。
したシステム構成図であり、1および2はそれぞれワー
クステーション、3はワークステーション1の送受信手
段、10はワークステーション2の送受信手段、5は受
信処理手段、6はパケット受信に際して確認応答返送の
ためのタイミングを確保するために、時間管理を行うタ
イマー、7は受信ウインドウサイズの値を記憶しておく
ための受信ウインドウサイズ記憶手段、8は送信ウイン
ドウサイズの値を記憶しておく送信ウインドウサイズ記
憶手段、9はパケットの送信処理制御をする送信処理装
置、11はパケットの受信処理制御をする受信処理装置
である。受信処理装置11も図1の受信処理装置5と同
様の構成を有する。
【0029】図2において、受信側であるワークステー
ション1が送信側であるワークステーション2からのデ
ータを受信する場合、送達確認としてTCPの応答を用
いる。TCP/IPの応答パケットの長さは40バイト
[byte]である。このとき、送信側から受信側への伝送
速度が10[Mbps]、受信側から送信側への伝送速度が
32[Kbps]のような非対称な伝送路では、受信ウイン
ドウサイズが10×106 /32×103 *(40×
8)ビット=12500バイトに、“ある値A”を加え
た値に達した時に送達確認を送信するようにすれば良
い。
ション1が送信側であるワークステーション2からのデ
ータを受信する場合、送達確認としてTCPの応答を用
いる。TCP/IPの応答パケットの長さは40バイト
[byte]である。このとき、送信側から受信側への伝送
速度が10[Mbps]、受信側から送信側への伝送速度が
32[Kbps]のような非対称な伝送路では、受信ウイン
ドウサイズが10×106 /32×103 *(40×
8)ビット=12500バイトに、“ある値A”を加え
た値に達した時に送達確認を送信するようにすれば良
い。
【0030】図3ではウインドウサイズは“1742
0”バイトである。ワークステーション2は、ワークス
テーション1に“1460”バイトづつデータを送信
し、それをワークステーション1が受信する。その際、
ワークステーション2はワークステーション1からの応
答がなくても送信できるバイト数であるウインドウサイ
ズを、送信したバイト数づつ減らしていく。
0”バイトである。ワークステーション2は、ワークス
テーション1に“1460”バイトづつデータを送信
し、それをワークステーション1が受信する。その際、
ワークステーション2はワークステーション1からの応
答がなくても送信できるバイト数であるウインドウサイ
ズを、送信したバイト数づつ減らしていく。
【0031】受信側でも受信できるバイト数であるウイ
ンドウサイズを受信したバイト数づつ減らしていく。そ
してウインドウサイズが“12500”バイトに、“あ
る値A”を加算した値(“12500”+A)に達した
時に、送達確認と共に受信ウインドウサイズを、送信側
であるワークステーション2に送信する。
ンドウサイズを受信したバイト数づつ減らしていく。そ
してウインドウサイズが“12500”バイトに、“あ
る値A”を加算した値(“12500”+A)に達した
時に、送達確認と共に受信ウインドウサイズを、送信側
であるワークステーション2に送信する。
【0032】ワークステーション2は、この送達確認を
受信すると、この送達確認のパケットに含まれていた受
信ウインドウサイズ分を、空き容量として送信ウインド
ウサイズを更新する。送信ウインドウサイズを更新した
ことによってワークステーション2はさらにデータを送
信することが可能となる。つまり、上記の空き容量分を
現在の送信ウインドウサイズに置換することにより、送
信可能なウインドウサイズが増えるので、この送信可能
なウインドウサイズを消化するまで、引き続きパケット
を送信することが可能になる。
受信すると、この送達確認のパケットに含まれていた受
信ウインドウサイズ分を、空き容量として送信ウインド
ウサイズを更新する。送信ウインドウサイズを更新した
ことによってワークステーション2はさらにデータを送
信することが可能となる。つまり、上記の空き容量分を
現在の送信ウインドウサイズに置換することにより、送
信可能なウインドウサイズが増えるので、この送信可能
なウインドウサイズを消化するまで、引き続きパケット
を送信することが可能になる。
【0033】このように、受信側のワークステーション
1において、受信データが“12500”+Aに達する
毎に、送達確認と共に受信ウインドウサイズを、送信側
であるワークステーション2に送信することを繰り返す
ことにより、ワークステーション2はワークステーショ
ン1へデータを、途中滞ることなく送信し続けることが
できる。
1において、受信データが“12500”+Aに達する
毎に、送達確認と共に受信ウインドウサイズを、送信側
であるワークステーション2に送信することを繰り返す
ことにより、ワークステーション2はワークステーショ
ン1へデータを、途中滞ることなく送信し続けることが
できる。
【0034】次に図1、図2、図4を用いて動作を説明
する。
する。
【0035】ワークステーション2がワークステーショ
ン1に送信すべきデータを持っているとする。この場
合、ワークステーション2はデータを分割し、パケット
化してワークステーション1のウインドウサイズに余力
のある範囲内で、データを送受信手段10を通してワー
クステーション1に送信する(図4のS201,S20
2,S203)。
ン1に送信すべきデータを持っているとする。この場
合、ワークステーション2はデータを分割し、パケット
化してワークステーション1のウインドウサイズに余力
のある範囲内で、データを送受信手段10を通してワー
クステーション1に送信する(図4のS201,S20
2,S203)。
【0036】そして、ワークステーション2における送
信処理手段9は、送信ウインドウサイズ記憶手段8内の
送信ウインドウサイズの値をデータのバイト数分、減算
する(図4のS204)。以降ウインドウサイズが
“0”になるまで、送信すべきデータがある場合にはこ
の動作を繰り返す。
信処理手段9は、送信ウインドウサイズ記憶手段8内の
送信ウインドウサイズの値をデータのバイト数分、減算
する(図4のS204)。以降ウインドウサイズが
“0”になるまで、送信すべきデータがある場合にはこ
の動作を繰り返す。
【0037】ワークステーション1はパケット受信待ち
の状態にあり(図4のS101)、ワークステーション
2から送信されたパケットを送受信手段3で受信すると
(図4のS102)、当該パケットにデータがあるか確
認する(図4のS103)。パケットにデータがある場
合は、受信処理手段5内のパケット受信処理手段21は
受信ウインドウサイズ記憶手段7に記憶されている受信
ウインドウサイズをデータのバイト数分減算する(図4
のS104)。そして、これを現在のウインドウサイズ
(CW)とする。
の状態にあり(図4のS101)、ワークステーション
2から送信されたパケットを送受信手段3で受信すると
(図4のS102)、当該パケットにデータがあるか確
認する(図4のS103)。パケットにデータがある場
合は、受信処理手段5内のパケット受信処理手段21は
受信ウインドウサイズ記憶手段7に記憶されている受信
ウインドウサイズをデータのバイト数分減算する(図4
のS104)。そして、これを現在のウインドウサイズ
(CW)とする。
【0038】ワークステーション1の受信処理手段5内
の判定手段22は、ウインドウサイズ記憶手段7から現
在のウインドウサイズの値CWを読取り、また、しきい
値計算手段24が計算した送達確認送信しきい値Wを読
取り、現在のウインドウサイズの値CWが送達確認送信
しきい値Wより小さいか否かを判別する(図4のS10
5)。その結果、小さい場合には、送達確認送信要求に
相当する信号を送信処理手段4に送信する。送信処理手
段4は受信ウインドウサイズ更新のための送達確認を伴
った応答パケットをワークステーション1に送信する
(図4のS106)。
の判定手段22は、ウインドウサイズ記憶手段7から現
在のウインドウサイズの値CWを読取り、また、しきい
値計算手段24が計算した送達確認送信しきい値Wを読
取り、現在のウインドウサイズの値CWが送達確認送信
しきい値Wより小さいか否かを判別する(図4のS10
5)。その結果、小さい場合には、送達確認送信要求に
相当する信号を送信処理手段4に送信する。送信処理手
段4は受信ウインドウサイズ更新のための送達確認を伴
った応答パケットをワークステーション1に送信する
(図4のS106)。
【0039】ウインドウサイズ更新のための応答パケッ
トを送受信手段10を通して受信したワークステーショ
ン2は、送信ウインドウサイズ記憶手段8内の送信ウイ
ンドウサイズの値をワークステーション1から送信され
た値に更新する(図4のS205)。
トを送受信手段10を通して受信したワークステーショ
ン2は、送信ウインドウサイズ記憶手段8内の送信ウイ
ンドウサイズの値をワークステーション1から送信され
た値に更新する(図4のS205)。
【0040】これによって、送信側であるワークステー
ション2では、その送信ウインドウサイズが“0”にな
り、データをワークステーション1に送信できなくなる
前に、送信ウインドウサイズの更新が行なわれてウイン
ドウサイズに常に余力があるかちとなるため、データの
送信が滞ることがなくなる。そのため、伝送路を有効に
利用できる。
ション2では、その送信ウインドウサイズが“0”にな
り、データをワークステーション1に送信できなくなる
前に、送信ウインドウサイズの更新が行なわれてウイン
ドウサイズに常に余力があるかちとなるため、データの
送信が滞ることがなくなる。そのため、伝送路を有効に
利用できる。
【0041】次にワークステーション1が1ビットの情
報を伝送するのにかかる時間の求め方について説明す
る。
報を伝送するのにかかる時間の求め方について説明す
る。
【0042】・上りの伝送速度をVとしたとき、1/V
とする。
とする。
【0043】・上りの伝送速度をV1 、下りの伝送速度
をV2 、ラウンドトリップタイムをRTTとした場合、
V2 ×RTT/(V1 +V2 )とする。
をV2 、ラウンドトリップタイムをRTTとした場合、
V2 ×RTT/(V1 +V2 )とする。
【0044】・上りの伝送速度が、下りの伝送速度に比
べて十分に遅い場合には、 STT=RTT とする。
べて十分に遅い場合には、 STT=RTT とする。
【0045】・ワークステーション2からa[bit] のパ
ケットを送り、c[bit] の送達確認パケットを受取った
時のラウンドトリップタイムをRTT1 、ワークステー
ション1からb[bit]のパケットを送り、d[bit] の応答
パケットを受取った時のラウンドトリップタイムをRT
T2 とした場合、 (d×RTT1 −c×RTT2 )/(ad−bc) これによって、システム状態に見合った設定をすること
が可能となる。
ケットを送り、c[bit] の送達確認パケットを受取った
時のラウンドトリップタイムをRTT1 、ワークステー
ション1からb[bit]のパケットを送り、d[bit] の応答
パケットを受取った時のラウンドトリップタイムをRT
T2 とした場合、 (d×RTT1 −c×RTT2 )/(ad−bc) これによって、システム状態に見合った設定をすること
が可能となる。
【0046】また、TCPには応答を返すタイミングを
制御する手段としてタイマーを利用して、応答を送信す
る機能を持っている。このタイマーは200[ms]ごと
に割り込みをかけ、もし送信すべき状態にある場合、送
信を指示することになる。ここで、このタイマーに関し
て以下のような選択ができる。
制御する手段としてタイマーを利用して、応答を送信す
る機能を持っている。このタイマーは200[ms]ごと
に割り込みをかけ、もし送信すべき状態にある場合、送
信を指示することになる。ここで、このタイマーに関し
て以下のような選択ができる。
【0047】すなわち、 [1] タイマーを利用しない。
【0048】[2] タイマーを利用する。のいずれか
である。
である。
【0049】そして、上記の[1]を選択した場合、タ
イマーを利用しないことによって、不要な応答の送出を
避けることができる。また上記の[2]を選択した場
合、タイマーを利用することによって、ワークステーシ
ョン2から大量のデータ伝送がなく、受信ウインドウサ
イズが小さくなることがなくても、応答を送出すること
ができる。
イマーを利用しないことによって、不要な応答の送出を
避けることができる。また上記の[2]を選択した場
合、タイマーを利用することによって、ワークステーシ
ョン2から大量のデータ伝送がなく、受信ウインドウサ
イズが小さくなることがなくても、応答を送出すること
ができる。
【0050】以上、第1の具体例は、高速伝送の可能な
通信路で送信側より受信側にデータをパケット送信し、
受信側ではパケット受信に対してウインドウサイズの情
報と共に確認応答を送信側に遅い伝送速度の通信路を用
いて返す場合に、受信側において、受信データが受信可
能なバッファ容量であるウインドウサイズを満たす前で
あって、確認応答が送信側に到着する時点での送信側の
ウインドウサイズが零にならないタイミングで、送達確
認と共に受信ウインドウサイズを、送信側に送信するよ
うにするものであり、これにより、送信側では受信側へ
データを、途中滞ることなく送信し続けることができる
ようになって、効率的にデータの伝送を行うことが可能
になる。
通信路で送信側より受信側にデータをパケット送信し、
受信側ではパケット受信に対してウインドウサイズの情
報と共に確認応答を送信側に遅い伝送速度の通信路を用
いて返す場合に、受信側において、受信データが受信可
能なバッファ容量であるウインドウサイズを満たす前で
あって、確認応答が送信側に到着する時点での送信側の
ウインドウサイズが零にならないタイミングで、送達確
認と共に受信ウインドウサイズを、送信側に送信するよ
うにするものであり、これにより、送信側では受信側へ
データを、途中滞ることなく送信し続けることができる
ようになって、効率的にデータの伝送を行うことが可能
になる。
【0051】ゆえに、本発明によれば、プロトコルとし
てTCPを用い伝送路として非対称通信路を利用したパ
ケット通信において、送信側では受信側へデータを、途
中滞ることなく送信し続けることができるようになっ
て、効率的にデータの伝送を行うことが可能になる。
てTCPを用い伝送路として非対称通信路を利用したパ
ケット通信において、送信側では受信側へデータを、途
中滞ることなく送信し続けることができるようになっ
て、効率的にデータの伝送を行うことが可能になる。
【0052】以上は全ての有線および無線通信の例であ
ったが、上り下りの伝送速度が非対称の伝送路を用いた
無線通信に適用する例をつぎに第2の具体例として説明
する。
ったが、上り下りの伝送速度が非対称の伝送路を用いた
無線通信に適用する例をつぎに第2の具体例として説明
する。
【0053】(第2の具体例)この具体例は、携帯端末
を用いてパケット通信、特に、音声や画像、そして、デ
ータの通信等のマルチメデアサービスを受けるパケット
通信システムに適用して最適な例である。
を用いてパケット通信、特に、音声や画像、そして、デ
ータの通信等のマルチメデアサービスを受けるパケット
通信システムに適用して最適な例である。
【0054】本具体例では、無線による非対称通信を対
象とし、そのトランスポート層において、携帯端末が応
答を返す頻度と応答の積をλとし、上り無線チャネルの
伝送速度をμとするとき、λ/μが1以下となるよう
に、応答の返す頻度を決定し、携帯端末が応答を返す時
間間隔と応答の送信時間の和をTとしたとき、携帯端末
の受信バッファは、Tと下り無線チャネルの伝送速度の
積より大きくする。
象とし、そのトランスポート層において、携帯端末が応
答を返す頻度と応答の積をλとし、上り無線チャネルの
伝送速度をμとするとき、λ/μが1以下となるよう
に、応答の返す頻度を決定し、携帯端末が応答を返す時
間間隔と応答の送信時間の和をTとしたとき、携帯端末
の受信バッファは、Tと下り無線チャネルの伝送速度の
積より大きくする。
【0055】本具体例のシステム構成図を図13に示
す。図において、601は狭帯域基地局、602は携帯
端末、603は広帯域基地局、604,605はサービ
スエリアである。
す。図において、601は狭帯域基地局、602は携帯
端末、603は広帯域基地局、604,605はサービ
スエリアである。
【0056】狭帯域基地局601は伝送速度は遅いが、
比較的低い周波数を利用できるので、通信可能なエリア
であるサービスエリアが広く、低電力で通信できる。ま
た、広帯域基地局603は高い周波数を使用しており、
従って、伝送速度が速いが、サービスエリアが狭く、消
費電力が大きい。
比較的低い周波数を利用できるので、通信可能なエリア
であるサービスエリアが広く、低電力で通信できる。ま
た、広帯域基地局603は高い周波数を使用しており、
従って、伝送速度が速いが、サービスエリアが狭く、消
費電力が大きい。
【0057】狭帯域基地局601は、32Kbpsの伝
送速度で携帯端末602と双方向の通信を行ない、か
つ、携帯端末602は、広帯域基地局603より、10
Mbpsの伝送速度で画像や、音声等のデータを受信す
る。狭帯域基地局601が形成するサービスエリア60
4は、広帯域基地局603が形成するサービスエリア6
05より大きく、広帯域基地局603のサービスエリア
605は、広帯域基地局のサービスエリアに含まれる。
送速度で携帯端末602と双方向の通信を行ない、か
つ、携帯端末602は、広帯域基地局603より、10
Mbpsの伝送速度で画像や、音声等のデータを受信す
る。狭帯域基地局601が形成するサービスエリア60
4は、広帯域基地局603が形成するサービスエリア6
05より大きく、広帯域基地局603のサービスエリア
605は、広帯域基地局のサービスエリアに含まれる。
【0058】携帯端末602は、32[Kbps]の無
線チャネルで、データの要求を行ない、狭帯域基地局6
01を介してネットワーク600内のサーバー607に
送信する。要求されたデータは、広帯域基地局603を
介して、携帯端末602に送信する。
線チャネルで、データの要求を行ない、狭帯域基地局6
01を介してネットワーク600内のサーバー607に
送信する。要求されたデータは、広帯域基地局603を
介して、携帯端末602に送信する。
【0059】携帯端末602とサーバー607間の通信
のプロトコルスタックを図9に示す。携帯端末602
は、物理層に32[Kbps]送受信のための無線部分
(RF)と、10[Mbps]受信のための無線部分
(RF)とを持つ。第2層は、32[Kbps]の無線
チャネルと、10[Mbps]の無線チャネルのそれぞ
れのデータリンクとを持つ。第3層は、この具体例で
は、IP(InternetProtocol)を使用
する。
のプロトコルスタックを図9に示す。携帯端末602
は、物理層に32[Kbps]送受信のための無線部分
(RF)と、10[Mbps]受信のための無線部分
(RF)とを持つ。第2層は、32[Kbps]の無線
チャネルと、10[Mbps]の無線チャネルのそれぞ
れのデータリンクとを持つ。第3層は、この具体例で
は、IP(InternetProtocol)を使用
する。
【0060】トランスポート層は、送受の伝送速度が非
対称な無線通信に適したように変更を加えたTCP(T
ransmission Control Proto
col)をR−TCPとする。
対称な無線通信に適したように変更を加えたTCP(T
ransmission Control Proto
col)をR−TCPとする。
【0061】狭帯域基地局601は、32[Kbps]
の送受の無線部分とデータリンクを持ち、また、ネット
ワーク600と接続するため物理層はイーサネットを持
ち、データリンク層は、IEEE802.3で標準化さ
れているものを使う。また、無線部分とイーサネット部
分のプロトコル変換は、データリンクで行なう。広帯域
基地局603は、10[Mbps]の送受の無線部分と
データリンクを持ち、また、ネットワークと接続するた
め物理層はイーサネットを持ち、データリンク層は、I
EEE802.3で標準化されているものを使う。ま
た、無線部分とイーサネット部分のプロトコル変換は、
データリンクで行なう。
の送受の無線部分とデータリンクを持ち、また、ネット
ワーク600と接続するため物理層はイーサネットを持
ち、データリンク層は、IEEE802.3で標準化さ
れているものを使う。また、無線部分とイーサネット部
分のプロトコル変換は、データリンクで行なう。広帯域
基地局603は、10[Mbps]の送受の無線部分と
データリンクを持ち、また、ネットワークと接続するた
め物理層はイーサネットを持ち、データリンク層は、I
EEE802.3で標準化されているものを使う。ま
た、無線部分とイーサネット部分のプロトコル変換は、
データリンクで行なう。
【0062】このような無線通信システムにおいて、携
帯端末602が広帯域基地局603からデータを受信す
る際、送達確認としてTCPの“Ack(肯定応答)”
を使用する。TCPの“Ack”の長さは、ネットワー
ク層のヘッダ長を含めると、“40”バイトとなる。
帯端末602が広帯域基地局603からデータを受信す
る際、送達確認としてTCPの“Ack(肯定応答)”
を使用する。TCPの“Ack”の長さは、ネットワー
ク層のヘッダ長を含めると、“40”バイトとなる。
【0063】このとき、携帯端末602がTCPの“A
ck”を返す頻度は、1秒間に32000/(40*
8)=100回以下とすれば良い。この時、応答の送信
時間は“0.01”秒に、そして、応答を返す時間間隔
は、“0.01”秒となる。
ck”を返す頻度は、1秒間に32000/(40*
8)=100回以下とすれば良い。この時、応答の送信
時間は“0.01”秒に、そして、応答を返す時間間隔
は、“0.01”秒となる。
【0064】この場合、受信バッファは“(0.01+
0.01)×10000000=200000”ビット
より大きくとる。
0.01)×10000000=200000”ビット
より大きくとる。
【0065】このようなパラメータに設定した場合の、
R−TCPの振舞いを、図8で説明する。サーバー60
7としてワークステーション2を使用しており、携帯端
末602としてワークステーション1を使用していると
する。ワークステーション2は、ワークステーション1
に送信するデータをTCP層で“1460”バイトに分
割し、TCPおよびIPヘッダを付加して1パケットが
“1500”バイトとしてパケット化し、ネットワーク
600はこれを広帯域基地局603を介して無線送信す
ることにより、ワークステーション1に送信する。
R−TCPの振舞いを、図8で説明する。サーバー60
7としてワークステーション2を使用しており、携帯端
末602としてワークステーション1を使用していると
する。ワークステーション2は、ワークステーション1
に送信するデータをTCP層で“1460”バイトに分
割し、TCPおよびIPヘッダを付加して1パケットが
“1500”バイトとしてパケット化し、ネットワーク
600はこれを広帯域基地局603を介して無線送信す
ることにより、ワークステーション1に送信する。
【0066】その際、ワークステーション1からの応答
がなくても送信できるバイト数であるウインドウサイズ
を、送信したバイトづづ減らしていく。この場合、ワー
クステーション1のウインドウサイズが“20000
0”ビット、つまり、“25000”バイトとしたの
で、ワークステーション2が送信できるバイト数から
“1460”を差し引いて、“23540”バイトとす
る。そして、つぎにワークステーション2が1パケット
送信すると1パケットのデータ量“1460”バイト分
を“23540”バイトから差し引いてウインドウサイ
ズを“22080”バイトとする。
がなくても送信できるバイト数であるウインドウサイズ
を、送信したバイトづづ減らしていく。この場合、ワー
クステーション1のウインドウサイズが“20000
0”ビット、つまり、“25000”バイトとしたの
で、ワークステーション2が送信できるバイト数から
“1460”を差し引いて、“23540”バイトとす
る。そして、つぎにワークステーション2が1パケット
送信すると1パケットのデータ量“1460”バイト分
を“23540”バイトから差し引いてウインドウサイ
ズを“22080”バイトとする。
【0067】このようにワークステーション2は、デー
タを送信するたびに、送信可能バイト数を“1460”
バイトずつ減らしていく。
タを送信するたびに、送信可能バイト数を“1460”
バイトずつ減らしていく。
【0068】一方、ワークステーション1では、アプリ
ケーションがデータを取り込んで行き、ワークステーシ
ョン1の内蔵タイマーが所定の時間の計時した時点で確
認応答を返す処理を行う。
ケーションがデータを取り込んで行き、ワークステーシ
ョン1の内蔵タイマーが所定の時間の計時した時点で確
認応答を返す処理を行う。
【0069】今、3パケット分受信した段階でアプリケ
ーションがこの受信した3パケット分のデータを取り込
んだとすると、その量が“4380”バイトである。そ
して、この“4380”バイトを取り込んだことにより
受信バッファは全て空になり、“25000”バイト
分、フルに空く。この段階での応答は、3番目までのパ
ケットを受信したことを知らせる確認応答と“2500
0”バイトなるウインドウサイズの値の通知であり、こ
れを低速伝送路を使用して狭帯域基地局601へ送る。
この情報は狭帯域基地局601を介してネットワーク6
00に伝送され、ネットワーク600からワークステー
ション2に与えられて、ワークステーション2は、ウイ
ンドウサイズの値をつぎのように更新することになる。
ーションがこの受信した3パケット分のデータを取り込
んだとすると、その量が“4380”バイトである。そ
して、この“4380”バイトを取り込んだことにより
受信バッファは全て空になり、“25000”バイト
分、フルに空く。この段階での応答は、3番目までのパ
ケットを受信したことを知らせる確認応答と“2500
0”バイトなるウインドウサイズの値の通知であり、こ
れを低速伝送路を使用して狭帯域基地局601へ送る。
この情報は狭帯域基地局601を介してネットワーク6
00に伝送され、ネットワーク600からワークステー
ション2に与えられて、ワークステーション2は、ウイ
ンドウサイズの値をつぎのように更新することになる。
【0070】すなわち、図8に示すように、この段階ま
ででワークステーション2は第11番目までのパケット
を送信しているとすると、ウインドウサイズは“104
00”バイトであり、この段階でもまだ“10400”
バイト分の送信が可能な状態である。そして、確認応答
と共に受けたワークステーション1からの“2500
0”バイトであるが、確認応答を受けたのは第3番目の
パケットまでに関するものであり、第4番目以降のパケ
ットに関してはワークステーション2側では確認がとれ
ていない状態である。そして、第4番目から第11番目
までのパケットのデータ量は総量で“11680”バイ
トである(“1460”バイト×8パケット=“116
80”バイト)。
ででワークステーション2は第11番目までのパケット
を送信しているとすると、ウインドウサイズは“104
00”バイトであり、この段階でもまだ“10400”
バイト分の送信が可能な状態である。そして、確認応答
と共に受けたワークステーション1からの“2500
0”バイトであるが、確認応答を受けたのは第3番目の
パケットまでに関するものであり、第4番目以降のパケ
ットに関してはワークステーション2側では確認がとれ
ていない状態である。そして、第4番目から第11番目
までのパケットのデータ量は総量で“11680”バイ
トである(“1460”バイト×8パケット=“116
80”バイト)。
【0071】従って、ワークステーション2側からワー
クステーション1側に第11番目のデータが届いた時点
でワークステーション1側での受信バッファの空き容量
は、アプリケーションがデータを受信バッファから全く
取り出していないケースを想定して“25000”−
“11680”=“13320”バイトと見積もる。
クステーション1側に第11番目のデータが届いた時点
でワークステーション1側での受信バッファの空き容量
は、アプリケーションがデータを受信バッファから全く
取り出していないケースを想定して“25000”−
“11680”=“13320”バイトと見積もる。
【0072】そして、ワークステーション2側ではウイ
ンドウサイズを“13320”バイトに更新することに
なる。
ンドウサイズを“13320”バイトに更新することに
なる。
【0073】これにより、ワークステーション2のウイ
ンドウサイズは、“10400”バイトから“1332
0”バイトになる。
ンドウサイズは、“10400”バイトから“1332
0”バイトになる。
【0074】このようにして、ウインドウサイズを“2
5000”バイトにしたことで、ワークステーション1
からの確認応答が到着するまでの時間の間に、ウインド
ウサイズが“0”にならないようにし、ワークステーシ
ョン2側で連続してデータ送信できるようにしている。
5000”バイトにしたことで、ワークステーション1
からの確認応答が到着するまでの時間の間に、ウインド
ウサイズが“0”にならないようにし、ワークステーシ
ョン2側で連続してデータ送信できるようにしている。
【0075】最初の応答が返って後、所定の時間経過時
点で再びつぎの確認応答が発生する。これが、図8に符
号101を付して示した応答である。この段階までに、
ワークステーション2では8パケット送信しており、ウ
インドウサイズを“11680”バイト消費して残り
“1160”となっている。図8での101の応答の直
前のウインドウサイズ“3100”は第19番目のパケ
ットの送出直前の値である。
点で再びつぎの確認応答が発生する。これが、図8に符
号101を付して示した応答である。この段階までに、
ワークステーション2では8パケット送信しており、ウ
インドウサイズを“11680”バイト消費して残り
“1160”となっている。図8での101の応答の直
前のウインドウサイズ“3100”は第19番目のパケ
ットの送出直前の値である。
【0076】この時、ワークステーション1からの確認
応答がウインドウサイズ“25000”バイトなる情報
と共に返ってきたとすると、8パケット分の確認応答が
得られてないことから、その量は“11680”バイト
であり、この段階ではワークステーション2側でのウイ
ンドウサイズが“13320”バイトに更新されて
(“25000”−“11680”=“13320”バ
イト)、“13320”バイト分の、送信が可能な状態
になる。このようにして、ワークステーション2側では
途切れることなくデータ送信を継続することができるよ
うになる。
応答がウインドウサイズ“25000”バイトなる情報
と共に返ってきたとすると、8パケット分の確認応答が
得られてないことから、その量は“11680”バイト
であり、この段階ではワークステーション2側でのウイ
ンドウサイズが“13320”バイトに更新されて
(“25000”−“11680”=“13320”バ
イト)、“13320”バイト分の、送信が可能な状態
になる。このようにして、ワークステーション2側では
途切れることなくデータ送信を継続することができるよ
うになる。
【0077】このように、受信側のワークステーション
1のウインドウサイズ(受信可能なバッファ容量)に余
裕を持たせておくことにより、データ受信時に受信側の
ワークステーション1から定期的に返される確認応答を
受けた段階で、送信側のワークステーション2は確認応
答と共に返されたウインドウサイズ分、ウインドウサイ
ズが更新され、不足に至る前にウインドウサイズの更新
できるようにしたから、途切れることなく、ワークステ
ーション2は、データが送信できる。また、ワークステ
ーション1が応答を返す間隔も、上りの伝送速度と応答
のデータ長から計算されているので、前の応答が送信中
で次の応答が送信できなくなるということがない。
1のウインドウサイズ(受信可能なバッファ容量)に余
裕を持たせておくことにより、データ受信時に受信側の
ワークステーション1から定期的に返される確認応答を
受けた段階で、送信側のワークステーション2は確認応
答と共に返されたウインドウサイズ分、ウインドウサイ
ズが更新され、不足に至る前にウインドウサイズの更新
できるようにしたから、途切れることなく、ワークステ
ーション2は、データが送信できる。また、ワークステ
ーション1が応答を返す間隔も、上りの伝送速度と応答
のデータ長から計算されているので、前の応答が送信中
で次の応答が送信できなくなるということがない。
【0078】次に、このシステムの構成と端末の構成を
図10で説明する。
図10で説明する。
【0079】端末(Terninal)は、狭帯域基地局601
(CS)と通信をするPS(PHSPersonal
Station)と、広帯域基地局603(TU)から
の送信を受信するPU(SDL Receiver U
nit)と、これら二つの無線チャネルを統合するSD
L TA(SDL Network Adapter)
と、表示・入出力部より構成される。
(CS)と通信をするPS(PHSPersonal
Station)と、広帯域基地局603(TU)から
の送信を受信するPU(SDL Receiver U
nit)と、これら二つの無線チャネルを統合するSD
L TA(SDL Network Adapter)
と、表示・入出力部より構成される。
【0080】狭帯域基地局601(CS)は、PBX
(構内交換機)に接続され、データ通信(マルチメディ
ア通信)を行なう場合、ネットワークアダプタであるS
DLNAに回線が接続される。単に音声通話のみの場合
は、PBXはPSTN/ISDNと回線を接続する。S
DLNAは、LANからのデータを広帯域基地局603
(TU)に送信する。また、SDLNAは、狭帯域基地
局601(CS)より来る“検索要求”をLANに送信
する。
(構内交換機)に接続され、データ通信(マルチメディ
ア通信)を行なう場合、ネットワークアダプタであるS
DLNAに回線が接続される。単に音声通話のみの場合
は、PBXはPSTN/ISDNと回線を接続する。S
DLNAは、LANからのデータを広帯域基地局603
(TU)に送信する。また、SDLNAは、狭帯域基地
局601(CS)より来る“検索要求”をLANに送信
する。
【0081】高帯域基地局603(TU)からの高速な
回線(SDL)を利用して送られてくるパケットを端末
(Terninal)は受信バッファを介して受取り、その確認
応答を低電力で済む遅い回線(NDL)を使用して送
り、これを狭帯域狭帯域基地局601(CS)で受信
し、PBXによりLANに与える。
回線(SDL)を利用して送られてくるパケットを端末
(Terninal)は受信バッファを介して受取り、その確認
応答を低電力で済む遅い回線(NDL)を使用して送
り、これを狭帯域狭帯域基地局601(CS)で受信
し、PBXによりLANに与える。
【0082】その際、上述のような制御を行うことで、
端末(Terninal)の受信バッファが満杯になる前に、し
かも、LAN側からの端末(Terninal)への伝送が途切
れないようにウインドウサイズを更新しながら無線伝送
することができるようになり、効率的に、しかも、電力
の無駄な消費を招くことなく実施できるようになる。
端末(Terninal)の受信バッファが満杯になる前に、し
かも、LAN側からの端末(Terninal)への伝送が途切
れないようにウインドウサイズを更新しながら無線伝送
することができるようになり、効率的に、しかも、電力
の無駄な消費を招くことなく実施できるようになる。
【0083】以上、種々の具体例を説明したが、要する
に本発明は、送信側に受信側の残り受信バッファ容量で
あるウインドウサイズの情報を持たせ、パケット送信す
るにあたり、このウインドウサイズの情報を用いて、受
信側の受信可能な容量分、送信を続けるようにしたTC
Pを利用してのパケット通信において、送信側からのパ
ケットの伝送速度は高速であり、受信側から返す応答の
伝送速度は低速とした通信システムにおいて、ウインド
ウサイズが不足とならない時点に間に合うように受信側
より送信側に受信側で空いたウインドウサイズの情報を
含む確認応答を返すようにし、送信側でそのウインドウ
サイズの情報分、自己のウインドウサイズを更新させる
べく制御するようにしたものである。
に本発明は、送信側に受信側の残り受信バッファ容量で
あるウインドウサイズの情報を持たせ、パケット送信す
るにあたり、このウインドウサイズの情報を用いて、受
信側の受信可能な容量分、送信を続けるようにしたTC
Pを利用してのパケット通信において、送信側からのパ
ケットの伝送速度は高速であり、受信側から返す応答の
伝送速度は低速とした通信システムにおいて、ウインド
ウサイズが不足とならない時点に間に合うように受信側
より送信側に受信側で空いたウインドウサイズの情報を
含む確認応答を返すようにし、送信側でそのウインドウ
サイズの情報分、自己のウインドウサイズを更新させる
べく制御するようにしたものである。
【0084】そのため、TCPを利用しながらも、送信
側から長い間をあけることなく送信を継続させることが
でき、従来のように、確認応答の到達までの間、送信を
またされるといった事態発生を解消して、非対称通信に
おいて、効率良くパケット伝送を行うことができ、時間
と通信資源を有効に利用できるようになる他、長い待ち
時間がなくなる分、省エネルギにも繋がる。
側から長い間をあけることなく送信を継続させることが
でき、従来のように、確認応答の到達までの間、送信を
またされるといった事態発生を解消して、非対称通信に
おいて、効率良くパケット伝送を行うことができ、時間
と通信資源を有効に利用できるようになる他、長い待ち
時間がなくなる分、省エネルギにも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明をするための図であって、本発明
の第1の具体例に係わる通信システムの要部を示すブロ
ック図。
の第1の具体例に係わる通信システムの要部を示すブロ
ック図。
【図2】本発明を説明をするための図であって、本発明
の第1の具体例に係わるネットワークシステムの構成を
示した図。
の第1の具体例に係わるネットワークシステムの構成を
示した図。
【図3】本発明を説明をするための図であって、本発明
の第1の具体例に係わるTCPの振舞いを示した図。
の第1の具体例に係わるTCPの振舞いを示した図。
【図4】本発明を説明をするための図であって、本発明
の第1の具体例に係わるワークステーションの処理の流
れを示した図。
の第1の具体例に係わるワークステーションの処理の流
れを示した図。
【図5】従来のTCPの振舞いを示した図。
【図6】従来のTCPの振舞いを示した図。
【図7】従来のTCPの振舞いを示した図。
【図8】本発明の説明をするための図であって、本発明
の第2の具体例に係わるTCPの振舞いを示した図。
の第2の具体例に係わるTCPの振舞いを示した図。
【図9】本発明の説明をするための図であって、本発明
の第2の具体例に係わるシステムのプロトコルスタック
を示した図。
の第2の具体例に係わるシステムのプロトコルスタック
を示した図。
【図10】本発明の説明をするための図であって、本発
明の第2の具体例に係わるシステムと端末の構成図。
明の第2の具体例に係わるシステムと端末の構成図。
【図11】無線通信での非対称伝送における銃等のTC
Pの振舞いを示した図。
Pの振舞いを示した図。
【図12】従来のTCPの振舞いを示した図。
【図13】本発明の説明をするための図であって、本発
明の第2の具体例に係わる通信システムを示す概略図。
明の第2の具体例に係わる通信システムを示す概略図。
1,2…ワークステーション 3,10…送受信手段 5…受信処理手段 6…タイマー 7…受信ウインドウサイズ記憶手段 8…送信ウインドウサイズ記憶手段 9…送信処理手段 11…受信処理手段 21…パケット受信処理手段 22…判定手段 23…STT(Single Trip Time)計算手段 24…しきい値計算手段 601…狭帯域基地局 602…携帯端末 603…広帯域基地局 604,605…サービスエリア。
Claims (5)
- 【請求項1】 送信側に、受信側の残り受信バッファ容
量であるウインドウサイズの情報を持たせ、パケット送
信するにあたり、このウインドウサイズの情報を用い
て、受信側の受信可能な容量分、送信を続けるようにし
たパケット通信システムにおいて、 ウインドウサイズが不足とならない時点に間に合うよう
に受信側より送信側に受信側で空いたウインドウサイズ
の情報を含む確認応答を返すようにし、送信側でそのウ
インドウサイズの情報分、自己のウインドウサイズを更
新させるべく制御する構成としたことを特徴とする通信
システム。 - 【請求項2】 データをパケット化して送受信するパケ
ット通信システムであって、 第一の端末から第二の端末へ、送達確認を待たずに連続
して送信できるデータの量が、所定のしきい値以下とな
った時に第二の端末が送達確認を返すことを特徴とする
通信システム。 - 【請求項3】 前記のしきい値を、 第一の端末が送信する伝送速度と第二の端末が送信する
送達確認を伝送するのに要する時間との積とすることを
特徴とする請求項2に記載のパケット通信システム。 - 【請求項4】 携帯端末から基地局へ通信する無線チャ
ネルの伝送速度より、基地局から携帯端末へ通信する無
線チャネルの伝送速度が速い通信システムであって、携
帯端末は、上記上りと下りの無線チャネルの伝送速度が
異なる双方向の無線チャネルを使ってデータを受信し、
データを取り込むトランスポート層において、携帯端末
が応答を返す頻度と応答データ長の積をλとし、上り無
線チャネルの伝送速度をμとするとき、λ/μが1以下
となるように、応答の返す頻度を決定することを特徴と
する通信システム。 - 【請求項5】 請求項4の通信システムにおいて、 携帯端末が応答を返す時間間隔と応答の送信時間の和を
Tとしたとき、携帯端末の受信バッファは、Tと下り無
線チャネルの伝送速度の積より大きくすることを特徴と
する通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35220295A JP3454998B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35220295A JP3454998B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09186741A true JPH09186741A (ja) | 1997-07-15 |
JP3454998B2 JP3454998B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=18422470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35220295A Expired - Fee Related JP3454998B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3454998B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005244269A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 無線伝送装置および無線伝送装置の省電力駆動方法 |
KR100498905B1 (ko) * | 1997-10-22 | 2005-09-30 | 삼성전자주식회사 | 시스템 프로그램 고속 다운로딩 방법 |
JP2008289080A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Ntt Docomo Inc | 端末装置、ネットワーク装置およびデータ通信方法 |
US9300730B2 (en) | 2002-11-29 | 2016-03-29 | International Business Machines Corporation | Method and system for transmitting an application message between nodes of a clustered data processing system |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35220295A patent/JP3454998B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100498905B1 (ko) * | 1997-10-22 | 2005-09-30 | 삼성전자주식회사 | 시스템 프로그램 고속 다운로딩 방법 |
US9300730B2 (en) | 2002-11-29 | 2016-03-29 | International Business Machines Corporation | Method and system for transmitting an application message between nodes of a clustered data processing system |
US10044796B2 (en) | 2002-11-29 | 2018-08-07 | International Business Machines Corporation | Method and system for transmitting an application message between nodes of a clustered data processing system |
JP2005244269A (ja) * | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 無線伝送装置および無線伝送装置の省電力駆動方法 |
JP4639603B2 (ja) * | 2004-02-24 | 2011-02-23 | パナソニック株式会社 | 無線伝送装置および無線伝送装置の省電力駆動方法 |
JP2008289080A (ja) * | 2007-05-21 | 2008-11-27 | Ntt Docomo Inc | 端末装置、ネットワーク装置およびデータ通信方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3454998B2 (ja) | 2003-10-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725 Year of fee payment: 5 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725 Year of fee payment: 6 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |