JP2002281047A - パケット通信制御装置及び方法、データ通信中継装置及び方法、並びにネットワークシステム - Google Patents

パケット通信制御装置及び方法、データ通信中継装置及び方法、並びにネットワークシステム

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JP2002281047A
JP2002281047A JP2001181869A JP2001181869A JP2002281047A JP 2002281047 A JP2002281047 A JP 2002281047A JP 2001181869 A JP2001181869 A JP 2001181869A JP 2001181869 A JP2001181869 A JP 2001181869A JP 2002281047 A JP2002281047 A JP 2002281047A
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Hiroko Onoe
裕子 尾上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動端末について形成された無線回線の品質
に応じた通信制御によりパケットロスを回避し通信効率
を改善する。 【解決手段】 移動端末50について形成された回線の
品質の良否を、当該端末50あてのRTSフレームの再
送回数及び実データの再送回数に基づいて判定する判定
部14と、回線の品質が良くないと判定された場合に、
移動端末あてパケットを当該端末用の端末キュー22に
蓄積することで当該端末50への通信を中断するか又は
送信データ量を調整し、回線の品質が良くなったと判定
された場合に、移動端末あてパケットを端末キュー22
からインターフェースキュー20へ転送することで当該
端末50への通信を再開するよう制御する制御部12と
を設けたので、回線の品質に応じて、通信の中断、送信
データ量の調整、通信の再開といった通信制御を適正に
行うことができ、パケットロスを回避し通信効率を改善
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パケット通信制御
装置及び方法、データ通信中継装置及び方法、並びにネ
ットワークシステムに係り、より詳しくは、無線通信網
を介してTCP/IPプロトコルによりパケットデータ
の送受信を行う移動端末を対象とし、複数の移動端末あ
てのデータを単一のインターフェースキューに一旦蓄積
して当該移動端末の通信を制御するパケット通信制御装
置及び方法、パケットデータの転送を行い当該転送量の
制御機能を備えたサーバから、移動端末が無線通信網を
介してRTP通信により前記パケットデータを受信する
際に、前記サーバからのパケットデータをインターフェ
ースキューに一旦蓄積して前記移動端末への転送を中継
するデータ通信中継装置及び方法、並びに当該データ通
信中継装置を含んで構成されたネットワークシステムに
関する。
【0002】なお、RTSフレームとは、データ送信の
要求を示す制御フレームであり、RTSはRequest To S
endの略である。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】携帯電
話やモバイル端末等の移動端末を対象とした無線通信環
境では、当該端末の移動やフェージング、電波障害等の
さまざまな要因により、基地局から当該端末が受信する
電波の強度が変化する。このような無線通信環境では、
TCP/IPプロトコルによる通信(TCP/IP通
信)を用いてサーバから移動端末へパケットデータの転
送を行う無線通信において、イーサネット(登録商標)
等の有線ネットワーク環境よりもパケットロスが生じや
すい。特に、無線通信環境では、通常の有線ネットワー
ク環境に比べて低速高遅延であることが知られている。
そのため、パケットロス発生に伴い一旦輻輳ウィンドウ
やスレッシュホールド値が下がってしまうと、電波強度
は回復してもTCP/IP通信のスループットの回復に
時間がかかり、その結果通信効率が低下してしまう。
【0004】また、従来の基地局では、ネットワークイ
ンターフェース毎に生成した単一のキューに複数の移動
端末あてのパケットをキューイングして転送する。この
ため、一の移動端末の回線品質が悪化して当該一の移動
端末あてのパケット再送が発生すると、そのパケット再
送に起因した遅延が、キューを共有する他の移動端末あ
てのパケット転送にも影響してしまう。
【0005】さらに、基地局ハンドオーバーが発生し特
定の端末あての経路が変化しても、当該端末あてのパケ
ットは一旦インターフェースキューにキューイングされ
ると、再経路が適用されないため、上記パケットはワイ
ヤレスリンク上で廃棄されるといった不都合が生じてし
まう。
【0006】ところで、ワイヤレス環境では、端末の移
動やフェージング、電波障害などのさまざまな要因によ
り基地局からの電波強度が変化する。このようなワイヤ
レス環境でRTP(リアルタイムトランスポートプロト
コル)通信を用いてサーバからマルチメディアストリー
ミングデータ転送を行う通信においては、イーサネット
等の有線のネットワーク環境よりもパケットロスが生じ
易い。このとき、無線リンクの品質状態に応じて該当す
る移動端末宛てのパケットを基地局等の中継ノードでバ
ッファリングすることが有効とされている。
【0007】しかしながら、中継ノードのバッファサイ
ズにも限界があり、送信側の送信量を調整しなければ、
いずれはバッファあふれが発生してパケットロスが生じ
てしまう。
【0008】また、移動端末側で無線リンクの品質悪化
を検出し、RTCPの受信者レポート(RR)によりパ
ケットロスをサーバ側に応答し、サーバで送信量を低下
させる方法もある。但し、この場合、特に遅延時間が大
きいとされる無線区間を介して制御パケットが転送され
るため、サーバ側で受信し流量調整を行うまでの間に大
きな遅延時間があり、流量調整の遅れによるパケットロ
スが想定されること、また無線区間においては下りより
も上りの方が送信電力が小さいことが多く、下りパケッ
トのロスを検出した時点では上りはさらに品質が悪化し
ている場合があるため、上りの制御パケットがロスする
可能性が高いこと、さらに、制御パケットを移動端末か
ら転送しすぎると、低速な無線区間を逼迫すること等の
諸点から、移動端末からサーバ側へパケットロスを応答
する方法は、あまり有効でないといえる。
【0009】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたものであり、移動端末について形成された無線回線
の品質に応じた通信制御によりパケットロスを回避し通
信効率を改善することができるパケット通信制御装置及
び方法を提供することを第1の目的とする。
【0010】また、本発明は、モバイル環境においてマ
ルチメディアストリーミング通信等のパケットデータ通
信を行う場合に、無線リンクの状態に応じたパケットの
バッファリング制御を行うことができるデータ通信中継
装置及び方法、並びにネットワークシステムを提供する
ことを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明に係るパケット通信制御装置は、無線
通信網を介してTCP/IPプロトコルによりパケット
データの送受信を行う移動端末を対象とし、複数の移動
端末あてのデータを単一のインターフェースキューに一
旦蓄積して当該移動端末の通信を制御するパケット通信
制御装置であって、移動端末について形成された回線の
品質の良否を判定する品質判定手段と、前記回線の品質
が良くないと判定された場合に、前記移動端末への通信
を中断するか又は前記移動端末へ送信するデータ量を調
整する低品質時制御手段と、前記回線の品質が良くなっ
たと判定された場合に、前記移動端末への通信を再開す
る回復時制御手段と、を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明は、以下のパケット通信制御
方法の発明として捉えることもできる。即ち、本発明に
係るパケット通信制御方法は、無線通信網を介してTC
P/IPプロトコルによりパケットデータの送受信を行
う移動端末を対象とし、複数の移動端末あてのデータを
単一のインターフェースキューに一旦蓄積して当該移動
端末の通信を制御するパケット通信制御方法であって、
移動端末について形成された回線の品質の良否を判定す
る品質判定工程と、前記回線の品質が良くないと判定さ
れた場合に、前記移動端末への通信を中断するか又は前
記移動端末へ送信するデータ量を調整する低品質時制御
工程と、前記回線の品質が良くなったと判定された場合
に、前記移動端末への通信を再開する回復時制御工程
と、を有することを特徴とする。
【0013】これら本発明に係るパケット通信制御装置
及びパケット通信制御方法の課題解決手段は実質同一で
あるため、以下、パケット通信制御装置の発明に関する
同手段を説明する。
【0014】本発明に係るパケット通信制御装置は、無
線通信網を介してTCP/IPプロトコルによりパケッ
トデータ(ここでは、TCPパケットとUDPパケット
の両方を含む)の送受信を行う移動端末を対象とし、複
数の移動端末あてのデータを単一のインターフェースキ
ューに一旦蓄積して当該移動端末の通信を制御する通信
制御装置である。このような通信制御装置において、品
質判定手段が、移動端末について形成された回線の品質
の良否を判定する。ここで、回線の品質が良くないと判
定された場合、低品質時制御手段は、移動端末への通信
を中断するか又は移動端末へ送信するデータ量を調整す
る。これにより、移動端末について形成された回線の品
質が良くないときに、移動端末への通信が中断されるか
又は移動端末へ送信するデータ量が調整されるので、パ
ケットロスをより少なくすることができる。そして、回
線の品質が良くなったと判定されると、回復時制御手段
が移動端末への通信を再開する。このようにして、移動
端末について形成された無線回線の品質に応じて、通信
の中断、送信するデータ量の調整、通信の再開といった
通信制御を適正に行うことができ、パケットロスの回避
及び通信効率の改善を図ることができる。
【0015】ここで、品質判定手段は、移動端末毎の所
定データの再送回数に基づいて回線の品質の良否を判定
するよう構成することが望ましい。即ち、所定データの
再送回数が予め定めた基準値以下の場合に回線の品質は
良いと判定し、所定データの再送回数が予め定めた基準
値より多い場合に回線の品質は良くないと判定する。回
線の品質が悪いほどデータの再送回数が増加するという
相関関係があるので、上記のように移動端末毎の所定デ
ータの再送回数に基づき回線の品質の良否を判定するこ
とで、精度良く判定することが可能となる。
【0016】より好ましくは、品質判定手段が、移動端
末におけるRTSフレームの再送回数及び実データの再
送回数に基づいて回線の品質を「良い」、「悪い」及び
「最悪」の3段階で判定するよう構成することが望まし
い。ここでの「悪い」は、回線の品質が良好とは言えな
いが、かなり劣悪(「最悪」)とも言えないような中間
の状態を意味する。
【0017】一般に無線通信のTCP/IPプロトコル
では、図4に示すIEEE802.11アクセス制御方
式に基づく通信制御が行われ、フレーム衝突が回避され
る。即ち、送信ノード(パケット通信制御装置の設置さ
れた基地局側)はRTSフレームに伝送媒体を使用する
予定時間を入れて受信ノード(移動端末)に送信する。
そして、データ送信要求を了解したことを示すCTS
(Clear To Send)フレームが移動端末から送信されて
きたら、即ち、衝突が無かったら、基地局から実データ
(DATA)を送信する。このとき他のノードはRT
S、CTSフレームを受信すると、伝送媒体が使用され
る時間を知ることができるので、その間は送信処理を中
止する。最後に移動端末からACKが転送され、一連の
通信が終了する。
【0018】上述した構成では、このような一連のやり
とりでの2つのフェーズにおけるデータ再送回数を基に
回線の品質が良い、悪い、及び最悪の3段階で判定され
ることになる。このように、単一のデータ再送回数でな
く2つのフェーズでのデータ再送回数を基に回線の品質
を判定するので、より精度良く判定することが可能とな
る。
【0019】例えば、RTSフレームの再送回数が予め
定めた基準値より多く且つ実データの再送回数が予め定
めた基準値より多い場合に「最悪」と判定し、上記2つ
の再送回数のうち何れか一方が予め定めた基準値より多
い場合に「悪」と判定し、上記再送回数がともに予め定
めた基準値以下の場合に「良」と判定することで、RT
Sフレームの再送回数及び実データの再送回数に基づく
回線の品質判定を適正に行うことができる。
【0020】一方、低品質時制御手段は、回線の品質が
悪い又は最悪と判定された場合に、移動端末あてのパケ
ットデータを蓄積するための端末キューを移動端末毎に
生成するキュー生成手段と、作成した端末キューに当該
移動端末あてのパケットデータを蓄積する蓄積手段と、
回線の品質が悪い又は最悪と判定された場合に、インタ
ーフェースキューにダミーパケットを送信するダミー送
信手段と、を有するよう構成することが望ましい。この
場合、回線の品質が悪い又は最悪と判定されたときに、
キュー生成手段は、移動端末あてのパケットデータを蓄
積するための端末キューを移動端末毎に生成し、生成し
た端末キューに蓄積手段が当該移動端末あてのパケット
データを蓄積する。その一方、ダミー送信手段は、イン
ターフェースキューにダミーパケットを送信する。
【0021】これにより、回線の品質が悪い又は最悪と
判定されたときに、対象の移動端末あてのパケットデー
タは当該移動端末専用の端末キューに蓄積されるので、
パケットロスを回避することができ、回線の品質が回復
したときのためにパケットデータを蓄積して備えること
ができる。また、インターフェースキューにおけるパケ
ットデータの再送に起因した遅延の発生が回避されるの
で、インターフェースキューを共用する他の移動端末あ
てのパケットデータの送信までも遅延するといった悪影
響を防止し、ネットワーク全体としての通信効率の改善
を図ることができる。なお、インターフェースキューに
はダミーパケットが送信されるので、パケット通信制御
装置側が図4に示す移動端末からのCTS又はACKの
受信待ちに入り、通信処理の遅延が生じることを回避す
ることができる。
【0022】また、回復時制御手段は、端末キューに蓄
積された当該移動端末あてのパケットデータをインター
フェースキューに転送する転送手段と、転送終了後に端
末キューを解除するキュー解除手段とを有するよう構成
することが望ましい。この場合、回線の品質が良くなっ
たと判定されると、回復時制御手段による再開処理の中
で、転送手段が、端末キューに蓄積された当該移動端末
あてのパケットデータをインターフェースキューに転送
し、キュー解除手段が転送終了後に端末キューを解除す
るので、端末キューに蓄積されたパケットデータの再送
を円滑に行うことができる。
【0023】さらに、品質判定手段が、インターフェー
スキューに蓄積された当該移動端末あてのパケットデー
タ数を監視し当該データ数が所定値以下となった場合に
当該データ数が所定値以下となったことを通知するキュ
ー監視手段を有し、低品質時制御手段が、回線の品質が
悪いと判定され且つ前記通知を受信した場合に、端末キ
ューに蓄積されたデータを所定のペースでインターフェ
ースキューに転送することにより、移動端末へ送信する
データ量を調整するよう構成することが望ましい。
【0024】回線の品質が悪い又は最悪と判定された場
合、対象の移動端末あてのパケットデータは当該移動端
末専用の端末キューに蓄積され、インターフェースキュ
ーには送信されなくなるが、このうち回線の品質が「最
悪」でなく「悪」の場合は、すぐに「良」に変わること
も十分にありうる。そこで、上記構成とすることで、キ
ュー監視手段がインターフェースキュー内に残っている
当該移動端末あてのパケットデータ数を監視して、当該
データ数が所定値以下となったときに当該データ数が所
定値以下となったことを通知する。この通知を低品質時
制御手段が受信すると、端末キューに蓄積されたデータ
を所定のペースでインターフェースキューに転送するこ
とにより、移動端末へ送信するデータ量を調整する。こ
れにより回線品質が「悪」から「良」に変わったとき
に、遅滞なくパケットデータ送信を再開することがで
き、通信効率を改善することができる。
【0025】一方、前述した第2の目的を達成するため
に、本発明に係るデータ通信中継装置は、パケットデー
タの転送を行い当該転送量の制御機能を備えたサーバか
ら、移動端末が無線通信網を介してRTP通信により前
記パケットデータを受信する際に、前記サーバからのパ
ケットデータを共通のインターフェースキューに一旦蓄
積して前記移動端末への転送を中継するデータ通信中継
装置であって、前記インターフェースキュー内のパケッ
ト数が、予め定められたしきい値を超えたか否かを監視
するインターフェースキューパケット数監視手段と、前
記監視結果により前記インターフェースキュー内のパケ
ット数が前記しきい値を超えた場合に、当該インターフ
ェースキューの使用量に関する情報を前記サーバに通知
する通知手段と、を有することを特徴とする。
【0026】また、本発明は、以下のデータ通信中継方
法の発明として捉えることもできる。即ち、本発明に係
るデータ通信中継方法は、パケットデータの転送を行い
当該転送量の制御機能を備えたサーバから、移動端末が
無線通信網を介してRTP通信により前記パケットデー
タを受信する際に、前記サーバからのパケットデータを
共通のインターフェースキューに一旦蓄積して前記移動
端末への転送を中継するデータ通信中継方法であって、
前記インターフェースキュー内のパケット数が、予め定
められたしきい値を超えたか否かを監視するインターフ
ェースキューパケット数監視工程と、前記監視結果によ
り前記インターフェースキュー内のパケット数が前記し
きい値を超えた場合に、当該インターフェースキューの
使用量に関する情報を前記サーバに通知する通知工程
と、を有することを特徴とする。
【0027】また、本発明は、以下のネットワークシス
テムの発明として捉えることもできる。即ち、本発明に
係るネットワークシステムは、パケットデータの転送を
行うサーバと、前記サーバから無線通信網を介してRT
P通信により前記パケットデータを受信する移動端末
と、前記移動端末が前記パケットデータを受信する際
に、当該パケットデータを共通のインターフェースキュ
ーに一旦蓄積して当該移動端末へのデータ転送を中継す
るデータ通信中継装置とを含んで構成されたネットワー
クシステムであって、前記データ通信中継装置は、前記
インターフェースキュー内のパケット数が、予め定めら
れたしきい値を超えたか否かを監視するインターフェー
スキューパケット数監視手段と、前記監視結果により前
記インターフェースキュー内のパケット数が前記しきい
値を超えた場合に、当該インターフェースキューの使用
量に関する情報を前記サーバに通知する通知手段と、を
有し、前記サーバは、通知された前記インターフェース
キューの使用量に関する情報に基づいてパケットデータ
の転送量を調整する調整手段を有することを特徴とす
る。
【0028】これら本発明に係るデータ通信中継装置、
データ通信中継方法、及びネットワークシステムの課題
解決手段は実質同一であるため、以下、データ通信中継
装置の発明に関する同手段を説明する。
【0029】本発明に係るデータ通信中継装置は、パケ
ットデータの転送を行い当該転送量の制御機能を備えた
サーバから、移動端末が無線通信網を介してRTP通信
により前記パケットデータを受信する際に、サーバから
のパケットデータを共通のインターフェースキューに一
旦蓄積して前記移動端末への転送を中継するものであ
る。かかるデータ通信中継装置では、移動端末への回線
の品質が悪化すると、当該移動端末へのパケットデータ
の再送頻度が増加するため、共通のインターフェースキ
ュー内のパケット数が増加することとなる。
【0030】このため、インターフェースキューパケッ
ト数監視手段は、インターフェースキュー内のパケット
数が、予め定められたしきい値を超えたか否かを監視す
る。この監視結果によりインターフェースキュー内のパ
ケット数がしきい値を超えた場合、通知手段は当該イン
ターフェースキューの使用量に関する情報をサーバに通
知する。
【0031】これにより、移動端末への回線の品質悪化
に伴うインターフェースキュー内のパケット数の増加を
迅速に検出して、パケットデータ転送量の制御機能を備
えたサーバへ、当該インターフェースキューの使用量に
関する情報を通知することができるので、サーバ側でパ
ケットデータの転送量を減少させるよう調整する契機と
することができる。また、サーバにより転送量を減少さ
せるよう調整することで、パケットロスを極力回避し、
データ通信中継装置でのインターフェースキューあふれ
を回避することができる。
【0032】さらに、移動端末でなく、データ通信中継
装置からサーバへ上記通知をするので、低速な無線リン
クを制御パケットトラヒックが圧迫することがなく、無
線区間の遅延による制御パケットの転送遅延を回避する
ことができる。
【0033】また、本発明に係るデータ通信中継装置で
は、前記通知手段は、前記監視結果により前記インター
フェースキュー内のパケット数が前記しきい値以下に復
帰した場合にも、当該インターフェースキューの使用量
に関する情報を前記サーバに通知するよう構成すること
が望ましい。移動端末への回線の品質が回復すると、イ
ンターフェースキューからパケットが頻繁に取り出さ
れ、そのパケット数が減少し前記しきい値以下に復帰す
る。このように復帰した場合にも、通知手段が当該イン
ターフェースキューの使用量に関する情報をサーバに通
知することにより、サーバ側でパケットデータの転送量
を増加させるよう調整する契機とすることができるの
で、サーバにより転送量を増加させるよう調整すること
が可能となる。
【0034】上記データ通信中継装置は、移動端末あて
のパケットデータを共通のインターフェースキューに蓄
積する形態であったが、上記インターフェースキューに
加え、特定の移動端末への回線品質の悪化時に当該移動
端末用の端末キューを生成して当該移動端末あてのパケ
ットデータを端末キューに蓄積する形態であっても、本
発明は適用することができる。以下、その態様を説明す
る。
【0035】本発明に係るデータ通信中継装置は、パケ
ットデータの転送を行い当該転送量の制御機能を備えた
サーバから、移動端末が無線通信網を介してRTP通信
により前記パケットデータを受信する際に、前記サーバ
からのパケットデータをインターフェースキューに一旦
蓄積して前記移動端末への転送を中継するデータ通信中
継装置であって、移動端末について形成された回線の品
質の良否を判定する品質判定手段と、前記回線の品質が
良くないと判定された場合に、前記インターフェースキ
ューへの蓄積に先立ち前記移動端末あてのパケットデー
タを蓄積するための端末キューを移動端末毎に生成する
端末キュー生成手段と、生成した端末キューに当該移動
端末あてのパケットデータを一時的に蓄積する蓄積手段
と、前記端末キュー内のパケット数が、予め定められた
しきい値を超えたか否かを監視する端末キューパケット
数監視手段と、前記監視結果により前記端末キュー内の
パケット数が前記しきい値を超えた場合に、当該端末キ
ューの使用量に関する情報を前記サーバに通知する通知
手段と、を有することを特徴とする。
【0036】また、本発明は、以下のデータ通信中継方
法の発明として捉えることもできる。即ち、本発明に係
るデータ通信中継方法は、パケットデータの転送を行い
当該転送量の制御機能を備えたサーバから、移動端末が
無線通信網を介してRTP通信により前記パケットデー
タを受信する際に、前記サーバからのパケットデータを
インターフェースキューに一旦蓄積して前記移動端末へ
の転送を中継するデータ通信中継方法であって、移動端
末について形成された回線の品質の良否を判定する品質
判定工程と、前記回線の品質が良くないと判定された場
合に、前記インターフェースキューへの蓄積に先立ち前
記移動端末あてのパケットデータを蓄積するための端末
キューを移動端末毎に生成する端末キュー生成工程と、
生成した端末キューに当該移動端末あてのパケットデー
タを一時的に蓄積する蓄積工程と、前記端末キュー内の
パケット数が、予め定められたしきい値を超えたか否か
を監視する端末キューパケット数監視工程と、前記監視
結果により前記端末キュー内のパケット数が前記しきい
値を超えた場合に、当該端末キューの使用量に関する情
報を前記サーバに通知する通知工程と、を有することを
特徴とする。
【0037】また、本発明は、以下のネットワークシス
テムの発明として捉えることもできる。即ち、本発明に
係るネットワークシステムは、パケットデータの転送を
行うサーバと、前記サーバから無線通信網を介してRT
P通信により前記パケットデータを受信する移動端末
と、前記移動端末が前記パケットデータを受信する際
に、当該パケットデータをインターフェースキューに一
旦蓄積して当該移動端末へのデータ転送を中継するデー
タ通信中継装置とを含んで構成されたネットワークシス
テムであって、前記データ通信中継装置は、移動端末に
ついて形成された回線の品質の良否を判定する品質判定
手段と、前記回線の品質が良くないと判定された場合
に、前記インターフェースキューへの蓄積に先立ち前記
移動端末あてのパケットデータを蓄積するための端末キ
ューを移動端末毎に生成する端末キュー生成手段と、生
成した端末キューに当該移動端末あてのパケットデータ
を一時的に蓄積する蓄積手段と、前記端末キュー内のパ
ケット数が、予め定められたしきい値を超えたか否かを
監視する端末キューパケット数監視手段と、前記監視結
果により前記端末キュー内のパケット数が前記しきい値
を超えた場合に、当該端末キューの使用量に関する情報
を前記サーバに通知する通知手段と、を有し、前記サー
バは、通知された前記端末キューの使用量に関する情報
に基づいて前記移動端末へのパケットデータの転送量を
調整する調整手段を有することを特徴とする。
【0038】これら本発明に係るデータ通信中継装置、
データ通信中継方法、及びネットワークシステムの課題
解決手段は実質同一であるため、以下、データ通信中継
装置の発明に関する同手段を説明する。
【0039】本発明に係るデータ通信中継装置は、パケ
ットデータの転送を行い当該転送量の制御機能を備えた
サーバから、移動端末が無線通信網を介してRTP通信
により前記パケットデータを受信する際に、サーバから
のパケットデータをインターフェースキューに一旦蓄積
して前記移動端末への転送を中継するものである。かか
るデータ通信中継装置において、品質判定手段が、移動
端末について形成された回線の品質の良否を判定する。
ここで、回線の品質が良くないと判定されると、端末キ
ュー生成手段は、インターフェースキューへの蓄積に先
立ち移動端末あてのパケットデータを蓄積するための端
末キューを移動端末毎に生成し、蓄積手段は、前記生成
した端末キューに当該移動端末あてのパケットデータを
一時的に蓄積する。そして、端末キューパケット数監視
手段は、端末キュー内のパケット数が予め定められたし
きい値を超えたか否かを監視する。この監視結果により
端末キュー内のパケット数がしきい値を超えた場合、通
知手段は当該端末キューの使用量に関する情報をサーバ
に通知する。
【0040】これにより、移動端末への回線の品質悪化
を迅速に検出して、当該移動端末あてのパケットデータ
を端末キューに蓄積することで、回線品質が劣悪な状態
での当該移動端末へのパケットデータの送信量を抑え、
パケットロスを回避することができる。
【0041】また、パケットデータ転送量の制御機能を
備えたサーバへ、当該端末キューの使用量に関する情報
を通知することでサーバ側でパケットデータの転送量を
減少させるよう調整する契機とすることができるので、
サーバにより転送量を減少させるよう調整することが可
能となるとともに、データ通信中継装置での端末キュー
あふれを回避することができる。
【0042】さらに、移動端末でなく、データ通信中継
装置からサーバへ上記通知をするので、低速な無線リン
クを制御パケットトラヒックが圧迫することがなく、無
線区間の遅延による制御パケットの転送遅延を回避する
ことができる。
【0043】また、本発明に係るデータ通信中継装置で
は、前記通知手段は、前記監視結果により前記端末キュ
ー内のパケット数が前記しきい値以下に復帰した場合に
も、当該端末キューの使用量に関する情報を前記サーバ
に通知するよう構成することが望ましい。移動端末への
回線の品質が回復すると、端末キューからパケットが頻
繁に取り出され、そのパケット数が減少し前記しきい値
以下に復帰する。このように復帰した場合にも、通知手
段が当該端末キューの使用量に関する情報をサーバに通
知することにより、サーバ側でパケットデータの転送量
を増加させるよう調整する契機とすることができるの
で、サーバにより転送量を増加させるよう調整すること
が可能となる。
【0044】なお、上記通知手段は、端末キューの使用
量に関する情報として、当該端末キューのバッファ長、
バッファ使用量、該当の移動端末の受信ノード、送信ノ
ード及び同期送信元識別子を含んで構成されたRTCP
パケットを生成するRTCPパケット生成手段と、生成
されたRTCPパケットを前記サーバへ送信するRTC
Pパケット送信手段と、を有する構成とすることができ
る。これにより、サーバは、該当の移動端末の受信ノー
ド、送信ノード及び同期送信元識別子から、該当の移動
端末の情報を取得でき、端末キューのバッファ長及びバ
ッファ使用量から、当該端末キューの使用率を認識する
ことができる。
【0045】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図面を参
照して本発明に係るパケット通信制御装置及び方法の一
実施の形態について説明する。
【0046】基地局に設置されたパケット通信制御装置
10は、図1に示すように、移動端末50について形成
された回線の品質の良否を判定する判定部14と、判定
部14の判定結果に応じて通信の中断、送信するデータ
量の調整、通信の再開といった通信制御を行う制御部1
2と、移動端末あてのデータを送信前に一旦蓄積するイ
ンターフェースキュー20と、データ(ここではTCP
パケットとUDPパケットの両方を含む)の送受信を行
う送受信部18と、インターフェースキュー20に蓄積
されたパケットデータの数をパケット数カウンタ34に
よりカウントして宛先の移動端末毎に監視し当該データ
数が所定値以下となった場合にその旨を制御部12に通
知するパケット数監視部16とを含んで構成されてい
る。なお、図1には移動端末50が2台表されている
が、これに限定されるものではなく、実際にはもっと多
数の移動端末を対象とする。
【0047】判定部14は、RTSフレーム及び実デー
タの各々について再送があったことを送受信部18から
の信号で検出し、RTSフレームの再送回数をRTS再
送カウンタ24に、実データ(以下、「DATA」とい
う。)の再送回数をDATA再送カウンタ26に、それ
ぞれ記憶する。そして、RTSフレームの再送回数が予
め定めた基準値Rより多い場合にRTS状態フラグ30
をオンにセットし、実データの再送回数が予め定めた基
準値Dより多い場合にDATA状態フラグ32をオンに
セットする。これらのフラグの状態より、両フラグがオ
ンの場合に「最悪」と判定し、何れか一方のフラグのみ
がオンの場合に「悪」と判定し、両フラグがオフの場合
に「良」と判定する。また、連続して「良」と判定され
た回数をACK連続カウンタ28に記憶し、この記憶し
た回数値を、後述の連続良条件判定処理において判定を
「悪」から「良」へ又は「最悪」から「悪」へ変更する
ための判断に用いる。
【0048】なお、上記でのRTSフレーム及び実デー
タの各々について再送があったことの判定部14による
検出は、例えば、図5に示すMAC802.11レイヤ
からのイベント通知機能を利用することで実現できる。
また、ACK受信もこのイベント通知機能を利用するこ
とで実現できる。なお、判定部14による各種判定処理
は後に詳述する。
【0049】制御部12は、ある移動端末の回線の品質
が悪い又は最悪と判定された場合、図2に示すように当
該移動端末あてのパケットデータを蓄積するための端末
キュー22を生成し、パケットデータの中から当該移動
端末あてのパケットデータを選別して蓄積するととも
に、インターフェースキュー20にはダミーパケットD
を送信する。また、制御部12は、ある移動端末の回線
の品質が良くなった場合、図3に示すように当該移動端
末用の端末キュー22に蓄積されたパケットデータをイ
ンターフェースキュー20に転送し、転送終了後に当該
端末キュー22を解除する。さらに、制御部12は、あ
る移動端末の回線の品質が「悪い」状態のときに、イン
ターフェースキュー20に蓄積された当該移動端末あて
のパケットデータ数が所定値以下となった旨の通知をパ
ケット数監視部16から受信した場合に、当該移動端末
用の端末キュー22に蓄積されたデータを所定のペース
でインターフェースキュー20に転送することにより、
当該移動端末50への送信データ量を調整する。なお、
これらの通信制御処理は、以下の作用で詳述する。
【0050】次に、本実施形態の作用として、判定部1
4により実行される判定処理(図6)、制御部12によ
り実行される通信制御処理(図11)、パケット数監視
部16により実行されるパケット数監視処理(図12)
等について説明する。
【0051】判定部14では、送受信部18からのパケ
ット送信が行われる毎に図6に示す判定処理が実行され
る。図6のステップ102ではRTSフレームの再送が
あったことを示す送受信部18からの信号の受信有無に
より、RTSフレームが再送されたか否かを判定する。
ここでRTSフレームが再送された場合はステップ10
4にて図7のRTS再送回数判定処理のサブルーチンを
実行する。
【0052】このRTS再送回数判定処理ではRTS再
送カウンタ24にてRTS再送回数を増分1でインクリ
メントし(ステップ132)、そのRTS再送回数が予
め定めた基準値Rよりも多くなったか否かを判定する
(ステップ134)。ここで、RTS再送回数が基準値
R以下ならば、RTSフレームを送信するフェーズでの
回線品質は良いと判断できるので、そのままリターンす
る。一方、RTS再送回数が基準値Rよりも多い場合
は、RTSフレームを送信するフェーズでの回線品質は
良くないと判断できるので、RTS状態フラグ30をオ
ンにして(ステップ136)、図6の主ルーチンへリタ
ーンする。
【0053】図6において次のステップ106ではDA
TAフレームの再送があったことを示す送受信部18か
らの信号の受信有無により、DATAフレームが再送さ
れたか否かを判定する。ここでDATAフレームが再送
された場合はステップ108にて図8のDATA再送回
数判定処理のサブルーチンを実行する。
【0054】このDATA再送回数判定処理ではDAT
A再送カウンタ26にてDATA再送回数を増分1でイ
ンクリメントし(ステップ142)、そのDATA再送
回数が予め定めた基準値Dよりも多くなったか否かを判
定する(ステップ144)。ここで、DATA再送回数
が基準値D以下ならば、DATAフレームを送信するフ
ェーズでの回線品質は良いと判断できるので、そのまま
図6の主ルーチンへリターンする。一方、DATA再送
回数が基準値Dよりも多い場合はDATAフレームを送
信するフェーズでの回線品質は良くないと判断できるの
で、DATA状態フラグ32をオンにして(ステップ1
46)、図6の主ルーチンへリターンする。
【0055】図6において次のステップ110ではAC
Kフレームを受信したか否かをチェックし、未受信なら
ステップ102へ戻り、受信したらステップ112へ進
む。ステップ112ではRTS再送カウンタ24からR
TS再送回数を、DATA再送カウンタ26からDAT
A再送回数を、それぞれ読み出し、次のステップ114
ではRTS再送回数が予め定めた基準値R以下であり且
つDATA再送回数が予め定めた基準値D以下であるか
否かを判定する。
【0056】ここでRTS再送回数が予め定めた基準値
R以下であり且つDATA再送回数が予め定めた基準値
D以下である場合は、RTSフレームの送信フェーズと
DATAフレームの送信フェーズの両方で回線品質が良
いと判断できるので、ステップ116へ進み、ACK連
続カウンタ28にてACK連続回数を増分1でインクリ
メントするとともに、RTS再送カウンタ24及びDA
TA再送カウンタ26をクリアする(カウント値を0に
リセットする)。
【0057】そして、次のステップ118では図9の連
続良条件判定処理のサブルーチンを実行する。まず、上
記でインクリメントしたACK連続回数が予め定めた基
準値A1以上であるか否かを判定し(図9のステップ1
52)、ACK連続回数が基準値A1以上であれば、図
6のステップ114で連続してA1回以上肯定判定され
回線品質が良い状態で安定していると判断できるので、
判定を「悪」から「良」に変更するとともに、次回の判
定に備えるためACK連続カウンタ28をクリアする
(ステップ154)。なお、前回の判定が「良」なら
ば、そのまま維持される。そして、RTS状態フラグ3
0及びDATA状態フラグ32をオフして(ステップ1
60)、図6の主ルーチンへリターンする。
【0058】一方、ステップ152でACK連続回数が
基準値A1未満であれば、ACK連続回数が基準値A2
より多く基準値A1未満の範囲にあるか否かを判定する
(ステップ156)。ACK連続回数がこの範囲にある
場合、回線品質が一定レベル以上の品質まで回復したと
判断できるので、判定を「最悪」から「悪」に変更する
(ステップ158)。なお、前回の判定が「悪」なら
ば、そのまま維持される。そして、RTS状態フラグ3
0及びDATA状態フラグ32をオフして(ステップ1
60)、図6の主ルーチンへリターンする。
【0059】また、ステップ156でACK連続回数が
基準値A2より多く基準値A1未満の範囲にない場合、
即ち、基準値A2未満である場合は、回線品質が一定レ
ベル以上の品質まで回復したとは判断できないので、そ
のまま図6の主ルーチンへリターンする。
【0060】図6のステップ118の連続良条件判定処
理のサブルーチンからリターンすると、ステップ124
で判定結果を制御部12へ通知して図6の判定処理を終
了する。
【0061】一方、図6のステップ114でRTS再送
回数が基準値R以下且つDATA再送回数が基準値D以
下ではない場合は、RTSフレームの送信フェーズとD
ATAフレームの送信フェーズの何れかで回線品質が良
くない、即ち、回線品質が安定的に良好とはいえないと
判断できるので、ステップ120へ進み、ACK連続カ
ウンタ28、RTS再送カウンタ24及びDATA再送
カウンタ26をクリアする(カウント値を0にリセット
する)。
【0062】そして、次のステップ122では図10の
悪条件判定処理のサブルーチンを実行する。まず、RT
S状態フラグ30とDATA状態フラグ32の両方とも
オンか否かを判定し(図10のステップ172)、両方
ともオンならば、RTSフレームの送信フェーズとDA
TAフレームの送信フェーズの両方で再送が多く回線品
質が良くない状態にあると判断できるので、判定を
「悪」から「最悪」に変更して(ステップ174)、図
6の主ルーチンへリターンする。なお、前回の判定が
「最悪」ならば、そのまま維持される。
【0063】一方、ステップ172で否定判定される
と、RTS状態フラグ30とDATA状態フラグ32の
何れか一方のみがオンか否かを判定し(ステップ17
6)、何れか一方のみがオンならば、RTSフレームの
送信フェーズとDATAフレームの送信フェーズの何れ
か一方では再送が多く回線品質が良くない状態にあると
判断できるので、判定を「良」から「悪」に変更して
(ステップ178)、図6の主ルーチンへリターンす
る。なお、前回の判定が「悪」ならば、そのまま維持さ
れる。また、RTS状態フラグ30とDATA状態フラ
グ32の両方ともオフならば、判定の変更はせずに、そ
のまま図6の主ルーチンへリターンする。
【0064】図6のステップ122の悪条件判定処理の
サブルーチンからリターンすると、ステップ124で判
定結果を制御部12へ通知して図6の判定処理を終了す
る。
【0065】以上のような判定処理により、前述した図
4のような一連のやりとりにおける2つのフェーズにお
けるデータ再送回数(RTS再送回数とDATA再送回
数)を基に回線の品質が良い、悪い、及び最悪の3段階
で判定するので、精度良く品質を判定することができ
る。
【0066】次に、図12を用いてパケット数監視部1
6により実行されるパケット数監視処理を説明する。こ
の処理は、インターフェースキュー20に蓄積された各
端末あてのパケットデータ(実データ)数を各端末毎に
一定数以上に保持するための監視処理であり、その効果
は後述の通信制御処理(図11)で述べる。
【0067】パケット数監視部16では、上記判定部1
4と同様に、予め定めた所定の通信監視インターバルの
時間間隔でパケット数監視処理(図12)が実行され
る。図12のステップ252では、その時点でインター
フェースキュー20に蓄積された一の端末あてのパケッ
トデータ数をカウントし、次のステップ254ではその
パケットデータ数が予め定めた基準値P以下であるか否
かを判定する。ここで、そのパケットデータ数が基準値
P以下ならば、当該一の端末あてのパケットデータ数が
基準値P以下である旨を制御部12へ通知し、そのパケ
ットデータ数が基準値Pより多いときは何も通知せず、
ステップ258へ進む。ステップ258では全ての対象
端末についてステップ252〜256の処理が終了した
か否かを判定し、未処理の対象端末があれば、それらの
端末について1つずつステップ252〜256の処理を
実行していく。そして、全ての対象端末についてステッ
プ252〜256の処理が終了すれば、図12の処理を
終了する。
【0068】このような図12の処理により、インター
フェースキュー20に蓄積された各端末あてのパケット
データ数が一定数未満になっている場合にその旨が制御
部12へ通知されることとなる。
【0069】次に、図11を用いて、制御部12により
実行される通信制御処理を説明する。制御部12では、
判定部14からの判定結果の通知(図6のステップ12
4)を受信すると、図11に示す通信制御処理が実行開
始される。
【0070】図11のステップ202では判定が「良」
であるか否かを判定し、判定が「良」ならばステップ2
06へ進み、その時点で該当端末用の端末キュー22が
あるか否かを確認する。該当端末用の端末キュー22が
ある場合は図3に示すように当該端末キュー22に残っ
ているパケットデータをインターフェースキュー20に
転送し(ステップ208)、全パケットデータの転送完
了後はその端末キュー22を解除する(ステップ21
0)。そして、次のステップ212では、送信するパケ
ットデータを端末キュー22でなくインターフェースキ
ュー20に蓄積して処理を終了する。
【0071】なお、ステップ206で該当端末用の端末
キュー22がない場合はステップ208、210の処理
は不要なので、すぐにステップ212へジャンプし、送
信するパケットデータをインターフェースキュー20に
蓄積して処理を終了する。
【0072】一方、ステップ202で判定が「良」でな
ければ、ステップ204へ進み、判定が「悪」であるか
否かを判定する。ここで、判定が「悪」ならばステップ
214へ進み、該当端末用の端末キュー22を生成し、
生成した端末キュー22に該当端末あてのパケットデー
タを蓄積する(ステップ216)。なお、既に該当端末
用の端末キュー22がある場合はステップ214の生成
は不要である。ここで、該当端末あてのパケットデータ
がインターフェースキュー20に送信されなくなるの
で、該当端末あてにデータが送信されないこととなる
が、これでは、図4に示す一連のやりとりが実行され
ず、回線品質は復帰しても「良」の判定がなされないた
めにパケットが端末に送信されず、その結果、通信が異
常終了してしまう。そこで、本実施形態では、上記通信
の異常終了といった事態を回避するために、次のステッ
プ218で該当端末あてのダミーパケットデータを生成
し、生成したダミーパケットデータをインターフェース
キュー20に蓄積する(ステップ220)。
【0073】次に、ステップ222ではインターフェー
スキュー20内の該当端末あてのパケットデータ数が所
定の基準値P以下になった旨の通知がパケット数監視部
16からあったか否かを確認する。当該通知があった場
合はステップ224へ進み、インターフェースキュー2
0に蓄積された該当端末あてのパケットデータ数を一定
数以上に保持するべく、該当端末用の端末キュー22か
らインターフェースキュー20へパケットデータを転送
して処理を終了する。このようにしてインターフェース
キュー20内の該当端末あてのパケットデータ数を一定
数以上に保持することにより、回線品質の判定が「悪」
のときには、パケットの転送を中断せず転送量を低下さ
せることにより、送信側でのタイムアウト等を回避する
ことが可能になる。なお、ステップ222でパケット数
監視部16からの通知がなかった場合はインターフェー
スキュー20への補充は不要なので、そのまま図11の
処理を終了する。
【0074】一方、ステップ204で判定が「悪」でな
ければ、判定は「最悪」と考えられるので、ステップ2
26へ進み、該当端末用の端末キュー22に該当端末あ
てのパケットデータを蓄積する(ステップ226)。な
お、判定が「最悪」の場合は、既に該当端末用の端末キ
ュー22が生成されているため、ここでは生成のステッ
プは無い。次のステップ228では、上記ステップ21
8と同様に通信の異常終了の回避のため該当端末あての
ダミーパケットデータを生成し、生成したダミーパケッ
トデータをインターフェースキュー20に蓄積して(ス
テップ230)処理を終了する。
【0075】以上のような通信制御処理によれば、判定
が「悪」、「最悪」、「良」のそれぞれの場合に、通信
の中断、送信データ量の調整、通信の再開といった通信
制御を適正に行うことができる。このように本実施形態
によれば、回線品質に応じた通信制御により、パケット
ロスを回避し通信効率を改善することができる。
【0076】[第2実施形態]以下、図面を参照して本
発明に係るデータ通信中継装置及び方法の一実施の形態
について説明する。
【0077】基地局に設置されたデータ通信中継装置1
0Sは、図13に示すように、移動端末50について形
成された回線の品質の良否を判定する判定部14と、判
定部14の判定結果に応じて通信の中断、送信するデー
タ量の調整、通信の再開といった通信制御を行う制御部
12と、移動端末あてのデータを送信前に一旦蓄積する
インターフェースキュー20と、データの送受信を行う
送受信部18と、インターフェースキュー20に蓄積さ
れたパケットデータの数をインターフェースキューパケ
ット数カウンタ34によりカウントして宛先の移動端末
毎に監視し当該データ数が所定値以下となった場合にそ
の旨を制御部12に通知するインターフェースキューパ
ケット数監視部16と、ある移動端末の回線の品質が悪
い又は最悪と判定された場合に生成され、図2に示すよ
うに当該移動端末あてのパケットデータを一時的に蓄積
する端末キュー22と、端末キュー22に蓄積されたパ
ケットデータの数を端末キューパケット数カウンタ38
によりカウントして宛先の移動端末毎に監視し当該デー
タ数が所定値を超えた場合及び所定値以下となった場合
にその旨を制御部12に通知する端末キューパケット数
監視部36と、特定の移動端末あての端末キュー22内
のデータ数が所定値を超えたことを制御部12から通知
された場合、後述のRTCPパケットを生成してサーバ
60へRTCPパケットを送信するRTCP制御部40
とを含んで構成されている。なお、図13には移動端末
50及び端末キュー22が各々2つずつ表されている
が、この数に限定されるものではなく、実際にはもっと
多数の移動端末及び端末キューを対象とする。
【0078】上記のうち判定部14、インターフェース
キューパケット数監視部16、送受信部18、インター
フェースキュー20、端末キュー22は、前述した第1
実施形態と同様の動作を行う。即ち、判定部14は、第
1実施形態と同様に、RTS再送カウンタ24、DAT
A再送カウンタ26、ACK連続カウンタ28、RTS
状態フラグ30、及びDATA状態フラグ32を用い
て、各種判定処理を行う。
【0079】端末キューパケット数監視部36は、上述
のように、特定の移動端末の回線品質悪化に伴い生成さ
れる端末キュー22内のパケット数を監視し、当該パケ
ット数を端末キューパケット数カウンタ38に保持す
る。このとき、当該パケット数が所定値を超えた場合及
び特定の移動端末の回線品質回復に伴い当該パケット数
が所定値以下に復帰した場合にその旨を制御部12に通
知する。
【0080】通知を受けた制御部12は、端末キュー2
2内のパケット数が所定値を超えたこと及び所定値以下
に復帰したことをRTCP制御部40へ通知する。
【0081】RTCP制御部40は、該当の移動端末5
0の送信ノード、受信ノード、同期送信元識別子(SS
RC)の情報を含むRTCP受信者レポートを移動端末
50から受信するRTCPパケット受信部44と、取得
された送信ノード、受信ノード、同期送信元識別子の情
報を保持する送信ノード・受信ノード・SSRC情報保
持部43と、制御部12から該当の端末キュー22のバ
ッファ長、バッファ使用量の情報を取得し、これら情報
と上記送信ノード、受信ノード、同期送信元識別子の情
報から中継者レポート(RTCPパケット)を生成する
RTCPパケット生成部41と、生成された中継者レポ
ートをサーバ60へ送信するRTCPパケット送信部4
2とを含んで構成されている。
【0082】なお、この中継者レポートはRTCPパケ
ットのフォーマットで構成され、例えば、図15に示す
ように、2ビットのバージョンフィールドV、1ビット
のパディングフィールドP、5ビットの中継レポートブ
ロック数(IC:intermediate report count)のフィ
ールド、8ビットのパケットタイプフィールドPT、1
6ビットのパケット長フィールド(Length)、32ビッ
トの同期送信元識別子(SSRC)のフィールド、32
ビットのバッファ長(単位はキロバイト)のフィール
ド、及び32ビットのバッファ使用量(単位は%)のフ
ィールドにより構成されている。
【0083】図14に示すように、サーバ60は、自ノ
ードあてのパケットを外部から受信するネットワーク部
62と、IPプロトコル処理を行うIP制御部64と、
自ノードあてのRTCPパケットを受信しマルチメディ
アデータの転送量調整を行うRTP制御部66と、RT
P制御部66からの流量調整の要求を受けて実際にマル
チメディアセッション停止や再開などのデータ転送量の
調整を行うセッション制御部68とを含んで構成されて
いる。
【0084】このうちRTP制御部66は、自ノードあ
てのRTCPパケットを受信するRTCPパケット受信
部66Aと、RTCPパケットのバッファ使用量の情報
から転送量調整の方法を選択しセッション制御部68に
データ転送量の調整を依頼するQoS制御部66Bから
構成されている。
【0085】次に、第2実施形態の作用として、端末キ
ューパケット数監視部36により実行される端末キュー
パケット数監視処理(図16)、RTCP制御部40に
より実行されるRTCPパケット送信処理(図17)及
びサーバ60において実行されるデータ転送量調整処理
(図18)を、特定の移動端末50への回線品質が悪
化した場合、特定の移動端末50への回線品質が回復
した場合のそれぞれについて説明する。
【0086】まず、特定の移動端末50への回線品質
が悪化した場合について説明する。
【0087】特定の移動端末50への回線品質が悪化す
ると、第1実施形態で説明した判定処理により判定が
「良」から「悪」へ変更され(図10のステップ17
8)、図11の通信制御処理において端末キュー22が
生成され(ステップ214)、当該移動端末50あてに
送信するべきパケットが端末キュー22に蓄積される
(ステップ216)。この端末キュー22内のパケット
はその後所定条件でインターフェースキュー20へ転送
されるものの、回線品質が悪い状態が継続すると、端末
キュー22内のパケット数(以下、「端末キューパケッ
ト数」という。)は増加していく。
【0088】この端末キューパケット数は、端末キュー
パケット数監視部36により監視されている。即ち、端
末キューパケット数監視部36は、図16の端末キュー
パケット数監視処理を実行しており、ステップ302に
おいて端末キューパケット数を監視し、その端末キュー
パケット数を端末キューパケット数カウンタ38に保持
する。次のステップ304では当該端末キューパケット
数が予め定めた所定値を超えたか否かを判定する。ここ
で、当該端末キューパケット数が所定値を超えた場合は
ステップ308へ進み、端末キューパケット数が所定値
を超えた旨を制御部12へ通知する。
【0089】一方、ステップ304で否定判定される
と、ステップ306へ進み、当該端末キューパケット数
が予め定めた所定値以下に復帰したか否かを判定する。
ここで、当該端末キューパケット数が所定値以下に復帰
した場合はステップ310へ進み、端末キューパケット
数が所定値以下に復帰した旨を制御部12へ通知する。
【0090】なお、ステップ306で否定判定された場
合及びステップ308、310で通知した後は、ステッ
プ302へ戻り、再度端末キューパケット数の監視を繰
り返す。
【0091】以上のような図16の端末キューパケット
数監視処理によって、特定の移動端末50への回線品質
が悪化したケースでは、ステップ304で肯定判定さ
れ、ステップ308で端末キューパケット数が所定値を
超えた旨が制御部12へ通知されることとなる。
【0092】この通知を受けた制御部12は、特定の移
動端末50についての端末キューパケット数が所定値を
超えた旨をRTCP制御部40へ通知する。
【0093】この通知を受けたRTCP制御部40は、
図17のRTCPパケット送信処理を実行開始する。図
17のステップ332では、RTCPパケット受信部4
4が該当の移動端末50からRTCP受信者レポート
(RR)を受信することで当該移動端末50の送信ノー
ド、受信ノード、同期送信元識別子(SSRC)の情報
を取得するとともに、RTCPパケット生成部41は制
御部12から該当の端末キュー22のバッファ長とバッ
ファ使用量の情報を取得する。なお、当該移動端末50
の送信ノード、受信ノード、同期送信元識別子(SSR
C)の情報は、送信ノード・受信ノード・SSRC情報
保持部43により保持されるとともに、RTCPパケッ
ト生成部41へ転送される。
【0094】次のステップ334では、RTCPパケッ
ト生成部41が上記送信ノード、受信ノード、同期送信
元識別子(SSRC)の情報及び端末キュー22のバッ
ファ長とバッファ使用量の情報より、中継者レポート
(図15)を生成する。そして、次のステップ336で
は、RTCPパケット送信部42は上記生成された中継
者レポートをサーバ60へ送信して、図17の処理を終
了する。
【0095】上記中継者レポートを受信したサーバ60
は、図18のデータ転送量調整処理を実行する。まず、
ステップ352では、QoS制御部66Bが、中継者レ
ポートのバッファ使用量の情報から転送量調整の方法を
選択し、セッション制御部68にデータ転送量の調整を
依頼する。そして、ステップ354では、セッション制
御部68が、上記流量調整の要求を受けて実際にマルチ
メディアセッション停止や再開などのデータ転送量の調
整を行う。特定の移動端末50への回線品質が悪化した
ケースでは、端末キュー22のバッファ使用率が過剰に
高くなっているため、セッション制御部68は、当該バ
ッファ使用率を低減するべく、マルチメディアセッショ
ンの一時停止又はマルチメディアデータの解像度低下な
どのデータ転送量の調整を行う。
【0096】以上の一連の処理により、特定の移動端末
50への回線品質が悪化した場合、その品質悪化を迅速
に検出して、当該移動端末50あてのデータを端末キュ
ー22に蓄積することで、回線品質が劣悪な状態での当
該移動端末50へのデータの送信量を抑え、パケットロ
スを回避することができる。
【0097】また、サーバ60へ、当該端末キュー22
の使用量に関する情報を通知することでサーバ60側で
パケットデータの転送量を減少させるよう調整する契機
とすることができるので、サーバ60により転送量を減
少させるよう調整することが可能となるとともに、端末
キュー22のあふれを回避することができる。
【0098】さらに、移動端末50でなく、データ通信
中継装置10Sからサーバ60へ上記通知をするので、
低速な無線リンクを制御パケットトラヒックが圧迫する
ことがなく、無線区間の遅延による制御パケットの転送
遅延を回避することができる。
【0099】次に、特定の移動端末50への回線品質
が回復した場合について説明する。
【0100】特定の移動端末50への回線品質が回復す
ると、端末キュー22からパケットが頻繁に取り出さ
れ、端末キューパケット数が徐々に減少していく。この
端末キューパケット数は、端末キューパケット数監視部
36が前述した図16の端末キューパケット数監視処理
において監視しており、図16のステップ306にて端
末キューパケット数が所定値以下に復帰したと判定され
ることとなる。そして、ステップ310にて当該端末キ
ューパケット数が所定値以下に復帰した旨が制御部12
へ通知されることとなる。
【0101】この通知を受けた制御部12は、特定の移
動端末50についての端末キューパケット数が所定値以
下に復帰した旨をRTCP制御部40へ通知する。
【0102】この通知を受けたRTCP制御部40は、
前述したように、図17のRTCPパケット送信処理に
おいて、送信ノード、受信ノード、同期送信元識別子
(SSRC)の情報及び端末キュー22のバッファ長と
バッファ使用量の情報より中継者レポートを生成し(ス
テップ334)、生成された中継者レポートをサーバ6
0へ送信する(ステップ336)。
【0103】上記中継者レポートを受信したサーバ60
は、前述したように、図18のデータ転送量調整処理に
おいて、中継者レポートのバッファ使用量の情報から転
送量調整の方法を選択し(ステップ352)、データ転
送量の調整を行う(ステップ354)。特定の移動端末
50への回線品質が回復したケースでは、端末キュー2
2のバッファ使用率が低下しているため、セッション制
御部68によりマルチメディアセッションの再開又はマ
ルチメディアデータの解像度向上などのデータ転送量の
調整が行われる。
【0104】以上の一連の処理により、特定の移動端末
50への回線品質が回復した場合にも、データ通信中継
装置10Sが端末キュー22の使用量に関する情報をサ
ーバ60に通知することにより、サーバ60側でパケッ
トデータの転送量を増加させるよう調整する契機とする
ことができるので、サーバ60により転送量を増加させ
るよう調整することが可能となる。
【0105】なお、本発明は、データ通信中継装置に設
けた共通のキュー(例えば、インターフェースキュー)
のみで転送制御する構成においても、適用可能である。
即ち、データ通信中継装置において、インターフェース
キュー内のパケット数を監視し、当該監視結果によりイ
ンターフェースキュー内のパケット数が所定のしきい値
を超えた場合及び所定のしきい値以下に復帰した場合
に、その情報をサーバに通知するよう構成することで、
上記同様の作用・効果を奏することができる。
【0106】また、上記第2実施形態では、マルチメデ
ィアデータの転送量調整について説明したが、本発明
は、他のパケットデータの転送量調整についても適用可
能である。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動端末について形成された回線の品質の良否を判定
し、回線の品質が良くないと判定された場合に、移動端
末への通信を中断するか又は移動端末へ送信するデータ
量を調整し、回線の品質が良くなったと判定された場合
に、移動端末への通信を再開するので、移動端末につい
て形成された無線回線の品質に応じて、通信の中断、送
信するデータ量の調整、通信の再開といった通信制御を
適正に行うことができ、パケットロスの回避及び通信効
率の改善を図ることができる。
【0108】また、本発明によれば、移動端末への回線
の品質悪化に伴うインターフェースキュー内のパケット
数の増加を迅速に検出して、パケットデータ転送量の制
御機能を備えたサーバへ、当該インターフェースキュー
の使用量に関する情報を通知することができるので、サ
ーバ側でパケットデータの転送量を減少させるよう調整
する契機とすることができる。また、サーバにより転送
量を減少させるよう調整することで、パケットロスを極
力回避し、データ通信中継装置でのインターフェースキ
ューあふれを回避することができる。
【0109】また、端末キューを生成する態様では、移
動端末への回線の品質悪化を迅速に検出して、当該移動
端末あてのパケットデータを端末キューに蓄積すること
で、回線品質が劣悪な状態での当該移動端末へのパケッ
トデータの送信量を抑え、パケットロスを回避すること
ができる。また、パケットデータ転送量の制御機能を備
えたサーバへ、当該端末キューの使用量に関する情報を
通知することでサーバ側でパケットデータの転送量を減
少させるよう調整する契機とすることができるので、サ
ーバにより転送量を減少させるよう調整することが可能
となるとともに、データ通信中継装置での端末キューあ
ふれを回避することができる。さらに、移動端末でな
く、データ通信中継装置からサーバへ上記通知をするの
で、低速な無線リンクを制御パケットトラヒックが圧迫
することがなく、無線区間の遅延による制御パケットの
転送遅延を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のパケット通信制御装置の概略構
成図である。
【図2】判定が「悪」の場合の通信制御処理を説明する
ための図である。
【図3】判定が「良」の場合の通信制御処理を説明する
ための図である。
【図4】IEEE802.11アクセス制御方式でのデ
ータのやりとりを示す図である。
【図5】MAC802.11レイヤからのイベント通知
を示す図である。
【図6】判定処理の制御ルーチンを示す流れ図である。
【図7】RTS再送回数判定処理のサブルーチンを示す
流れ図である。
【図8】DATA再送回数判定処理のサブルーチンを示
す流れ図である。
【図9】連続良条件判定処理のサブルーチンを示す流れ
図である。
【図10】悪条件判定処理のサブルーチンを示す流れ図
である。
【図11】通信制御処理の制御ルーチンを示す流れ図で
ある。
【図12】パケット数監視処理の制御ルーチンを示す流
れ図である。
【図13】第2実施形態のデータ通信中継装置の概略構
成図である。
【図14】第2実施形態のサーバの概略構成図である。
【図15】中継者レポートのフォーマットを示す図であ
る。
【図16】端末キューパケット数監視処理の処理内容を
示す流れ図である。
【図17】RTCPパケット送信処理の処理内容を示す
流れ図である。
【図18】サーバにおいて実行されるデータ転送量調整
処理の処理内容を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…パケット通信制御装置、10S…データ通信中継
装置、12…制御部、14…判定部、16…インターフ
ェースキューパケット数監視部、18…送受信部、20
…インターフェースキュー、22…端末キュー、36…
端末キューパケット数監視部、40…RTCP制御部、
41…RTCPパケット生成部、42…RTCPパケッ
ト送信部、43…送信ノード・受信ノード・SSRC情
報保持部、44…RTCPパケット受信部、50…移動
端末、60…サーバ、66…RTP制御部、68…セッ
ション制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 CB06 DA19 DB18 EA02 5K034 AA01 AA05 EE03 EE11 FF02 FF11 GG02 HH01 HH02 HH11 HH32 HH50 HH54 MM01 MM03 MM13 NN11 NN12 NN22 PP07 TT02 5K067 AA23 BB21 CC04 CC08 DD45 EE02 EE10 HH22 HH23 LL01

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信網を介してTCP/IPプロト
    コルによりパケットデータの送受信を行う移動端末を対
    象とし、複数の移動端末あてのデータを単一のインター
    フェースキューに一旦蓄積して当該移動端末の通信を制
    御するパケット通信制御装置であって、 移動端末について形成された回線の品質の良否を判定す
    る品質判定手段と、 前記回線の品質が良くないと判定された場合に、前記移
    動端末への通信を中断するか又は前記移動端末へ送信す
    るデータ量を調整する低品質時制御手段と、 前記回線の品質が良くなったと判定された場合に、前記
    移動端末への通信を再開する回復時制御手段と、 を有するパケット通信制御装置。
  2. 【請求項2】 前記品質判定手段は、 前記移動端末毎の所定データの再送回数に基づいて回線
    の品質の良否を判定することを特徴とする請求項1記載
    のパケット通信制御装置。
  3. 【請求項3】 前記品質判定手段は、 前記移動端末におけるRTSフレームの再送回数及び実
    データの再送回数に基づいて回線の品質を、良い、悪
    い、及び最悪の3段階で判定することを特徴とする請求
    項2記載のパケット通信制御装置。
  4. 【請求項4】 前記低品質時制御手段は、 回線の品質が悪い又は最悪と判定された場合に、前記移
    動端末あてのパケットデータを蓄積するための端末キュ
    ーを移動端末毎に生成するキュー生成手段と、 作成した端末キューに当該移動端末あてのパケットデー
    タを蓄積する蓄積手段と、 回線の品質が悪い又は最悪と判定された場合に、前記イ
    ンターフェースキューにダミーパケットを送信するダミ
    ー送信手段と、 を有する請求項3記載のパケット通信制御装置。
  5. 【請求項5】 前記回復時制御手段は、 前記端末キューに蓄積された当該移動端末あてのパケッ
    トデータを前記インターフェースキューに転送する転送
    手段と、 転送終了後に前記端末キューを解除するキュー解除手段
    と、 を有する請求項4記載のパケット通信制御装置。
  6. 【請求項6】 前記品質判定手段は、前記インターフェ
    ースキューに蓄積された当該移動端末あてのパケットデ
    ータ数を監視し、当該データ数が所定値以下となった場
    合に当該データ数が所定値以下となったことを通知する
    キュー監視手段を有し、 前記低品質時制御手段は、回線の品質が悪いと判定され
    且つ前記通知を受信した場合に、前記端末キューに蓄積
    されたデータを所定のペースで前記インターフェースキ
    ューに転送することにより、前記移動端末へ送信するデ
    ータ量を調整する、 ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のパケッ
    ト通信制御装置。
  7. 【請求項7】 無線通信網を介してTCP/IPプロト
    コルによりパケットデータの送受信を行う移動端末を対
    象とし、複数の移動端末あてのデータを単一のインター
    フェースキューに一旦蓄積して当該移動端末の通信を制
    御するパケット通信制御方法であって、 移動端末について形成された回線の品質の良否を判定す
    る品質判定工程と、 前記回線の品質が良くないと判定された場合に、前記移
    動端末への通信を中断するか又は前記移動端末へ送信す
    るデータ量を調整する低品質時制御工程と、前記回線の
    品質が良くなったと判定された場合に、前記移動端末へ
    の通信を再開する回復時制御工程と、 を有するパケット通信制御方法。
  8. 【請求項8】 前記品質判定工程では、 前記移動端末毎の所定データの再送回数に基づいて回線
    の品質の良否を判定することを特徴とする請求項7記載
    のパケット通信制御方法。
  9. 【請求項9】 前記品質判定工程では、 前記移動端末におけるRTSフレームの再送回数及び実
    データの再送回数に基づいて回線の品質を、良い、悪
    い、及び最悪の3段階で判定することを特徴とする請求
    項8記載のパケット通信制御方法。
  10. 【請求項10】 前記低品質時制御工程は、 回線の品質が悪い又は最悪と判定された場合に、前記移
    動端末あてのパケットデータを蓄積するための端末キュ
    ーを移動端末毎に生成するキュー生成工程と、 作成した端末キューに当該移動端末あてのパケットデー
    タを蓄積するとともに、前記インターフェースキューに
    ダミーパケットを送信するダミー送信工程と、 を含むことを特徴とする請求項9記載のパケット通信制
    御方法。
  11. 【請求項11】 前記回復時制御工程は、 前記端末キューに蓄積された当該移動端末あてのパケッ
    トデータを前記インターフェースキューに転送する転送
    工程と、 転送終了後に前記端末キューを解除するキュー解除工程
    と、 を含むことを特徴とする請求項10記載のパケット通信
    制御方法。
  12. 【請求項12】 前記品質判定工程は、前記インターフ
    ェースキューに蓄積された当該移動端末あてのパケット
    データ数を監視し、当該データ数が所定値以下となった
    場合に当該データ数が所定値以下となったことを通知す
    るキュー監視工程を含み、 前記低品質時制御工程は、回線の品質が悪いと判定され
    且つ前記通知を受信した場合に、前記端末キューに蓄積
    されたデータを所定のペースで前記インターフェースキ
    ューに転送することにより、前記移動端末へ送信するデ
    ータ量を調整する調整工程を含む、 ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のパ
    ケット通信制御方法。
  13. 【請求項13】 パケットデータの転送を行い当該転送
    量の制御機能を備えたサーバから、移動端末が無線通信
    網を介してRTP通信により前記パケットデータを受信
    する際に、前記サーバからのパケットデータを共通のイ
    ンターフェースキューに一旦蓄積して前記移動端末への
    転送を中継するデータ通信中継装置であって、 前記インターフェースキュー内のパケット数が、予め定
    められたしきい値を超えたか否かを監視するインターフ
    ェースキューパケット数監視手段と、 前記監視結果により前記インターフェースキュー内のパ
    ケット数が前記しきい値を超えた場合に、当該インター
    フェースキューの使用量に関する情報を前記サーバに通
    知する通知手段と、 を有するデータ通信中継装置。
  14. 【請求項14】 前記通知手段は、 前記監視結果により前記インターフェースキュー内のパ
    ケット数が前記しきい値以下に復帰した場合にも、当該
    インターフェースキューの使用量に関する情報を前記サ
    ーバに通知することを特徴とする請求項13記載のデー
    タ通信中継装置。
  15. 【請求項15】 パケットデータの転送を行い当該転送
    量の制御機能を備えたサーバから、移動端末が無線通信
    網を介してRTP通信により前記パケットデータを受信
    する際に、前記サーバからのパケットデータをインター
    フェースキューに一旦蓄積して前記移動端末への転送を
    中継するデータ通信中継装置であって、 移動端末について形成された回線の品質の良否を判定す
    る品質判定手段と、 前記回線の品質が良くないと判定された場合に、前記イ
    ンターフェースキューへの蓄積に先立ち前記移動端末あ
    てのパケットデータを蓄積するための端末キューを移動
    端末毎に生成する端末キュー生成手段と、 生成した端末キューに当該移動端末あてのパケットデー
    タを一時的に蓄積する蓄積手段と、 前記端末キュー内のパケット数が、予め定められたしき
    い値を超えたか否かを監視する端末キューパケット数監
    視手段と、 前記監視結果により前記端末キュー内のパケット数が前
    記しきい値を超えた場合に、当該端末キューの使用量に
    関する情報を前記サーバに通知する通知手段と、 を有するデータ通信中継装置。
  16. 【請求項16】 前記通知手段は、 前記監視結果により前記端末キュー内のパケット数が前
    記しきい値以下に復帰した場合にも、当該端末キューの
    使用量に関する情報を前記サーバに通知することを特徴
    とする請求項15記載のデータ通信中継装置。
  17. 【請求項17】 前記通知手段は、 前記端末キューの使用量に関する情報として、当該端末
    キューのバッファ長、バッファ使用量、該当の移動端末
    の受信ノード、送信ノード及び同期送信元識別子を含ん
    で構成されたRTCPパケットを生成するRTCPパケ
    ット生成手段と、 生成されたRTCPパケットを前記サーバへ送信するR
    TCPパケット送信手段と、 を有することを特徴とする請求項15又は請求項16に
    記載のデータ通信中継装置。
  18. 【請求項18】 パケットデータの転送を行い当該転送
    量の制御機能を備えたサーバから、移動端末が無線通信
    網を介してRTP通信により前記パケットデータを受信
    する際に、前記サーバからのパケットデータを共通のイ
    ンターフェースキューに一旦蓄積して前記移動端末への
    転送を中継するデータ通信中継方法であって、 前記インターフェースキュー内のパケット数が、予め定
    められたしきい値を超えたか否かを監視するインターフ
    ェースキューパケット数監視工程と、 前記監視結果により前記インターフェースキュー内のパ
    ケット数が前記しきい値を超えた場合に、当該インター
    フェースキューの使用量に関する情報を前記サーバに通
    知する通知工程と、 を有するデータ通信中継方法。
  19. 【請求項19】 前記通知工程では、 前記監視結果により前記インターフェースキュー内のパ
    ケット数が前記しきい値以下に復帰した場合にも、当該
    インターフェースキューの使用量に関する情報を前記サ
    ーバに通知することを特徴とする請求項18記載のデー
    タ通信中継方法。
  20. 【請求項20】 パケットデータの転送を行い当該転送
    量の制御機能を備えたサーバから、移動端末が無線通信
    網を介してRTP通信により前記パケットデータを受信
    する際に、前記サーバからのパケットデータをインター
    フェースキューに一旦蓄積して前記移動端末への転送を
    中継するデータ通信中継方法であって、 移動端末について形成された回線の品質の良否を判定す
    る品質判定工程と、 前記回線の品質が良くないと判定された場合に、前記イ
    ンターフェースキューへの蓄積に先立ち前記移動端末あ
    てのパケットデータを蓄積するための端末キューを移動
    端末毎に生成する端末キュー生成工程と、 生成した端末キューに当該移動端末あてのパケットデー
    タを一時的に蓄積する蓄積工程と、 前記端末キュー内のパケット数が、予め定められたしき
    い値を超えたか否かを監視する端末キューパケット数監
    視工程と、 前記監視結果により前記端末キュー内のパケット数が前
    記しきい値を超えた場合に、当該端末キューの使用量に
    関する情報を前記サーバに通知する通知工程と、 を有するデータ通信中継方法。
  21. 【請求項21】 前記通知工程では、 前記監視結果により前記端末キュー内のパケット数が前
    記しきい値以下に復帰した場合にも、当該端末キューの
    使用量に関する情報を前記サーバに通知することを特徴
    とする請求項20記載のデータ通信中継方法。
  22. 【請求項22】 前記通知工程では、 前記端末キューの使用量に関する情報として、当該端末
    キューのバッファ長、バッファ使用量、該当の移動端末
    の受信ノード、送信ノード及び同期送信元識別子を含ん
    で構成されたRTCPパケットを生成し、 生成されたRTCPパケットを前記サーバへ送信する、 ことを特徴とする請求項20又は請求項21に記載のデ
    ータ通信中継方法。
  23. 【請求項23】 パケットデータの転送を行うサーバ
    と、前記サーバから無線通信網を介してRTP通信によ
    り前記パケットデータを受信する移動端末と、前記移動
    端末が前記パケットデータを受信する際に、当該パケッ
    トデータを共通のインターフェースキューに一旦蓄積し
    て当該移動端末へのデータ転送を中継するデータ通信中
    継装置とを含んで構成されたネットワークシステムであ
    って、前記データ通信中継装置は、 前記インターフェースキュー内のパケット数が、予め定
    められたしきい値を超えたか否かを監視するインターフ
    ェースキューパケット数監視手段と、 前記監視結果により前記インターフェースキュー内のパ
    ケット数が前記しきい値を超えた場合に、当該インター
    フェースキューの使用量に関する情報を前記サーバに通
    知する通知手段と、 を有し、 前記サーバは、 通知された前記インターフェースキューの使用量に関す
    る情報に基づいてパケットデータの転送量を調整する調
    整手段を有する、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  24. 【請求項24】 前記通知手段は、 前記監視結果により前記インターフェースキュー内のパ
    ケット数が前記しきい値以下に復帰した場合にも、当該
    インターフェースキューの使用量に関する情報を前記サ
    ーバに通知することを特徴とする請求項23記載のネッ
    トワークシステム。
  25. 【請求項25】 パケットデータの転送を行うサーバ
    と、前記サーバから無線通信網を介してRTP通信によ
    り前記パケットデータを受信する移動端末と、前記移動
    端末が前記パケットデータを受信する際に、当該パケッ
    トデータをインターフェースキューに一旦蓄積して当該
    移動端末へのデータ転送を中継するデータ通信中継装置
    とを含んで構成されたネットワークシステムであって、 前記データ通信中継装置は、 移動端末について形成された回線の品質の良否を判定す
    る品質判定手段と、 前記回線の品質が良くないと判定された場合に、前記イ
    ンターフェースキューへの蓄積に先立ち前記移動端末あ
    てのパケットデータを蓄積するための端末キューを移動
    端末毎に生成する端末キュー生成手段と、 生成した端末キューに当該移動端末あてのパケットデー
    タを一時的に蓄積する蓄積手段と、 前記端末キュー内のパケット数が、予め定められたしき
    い値を超えたか否かを監視する端末キューパケット数監
    視手段と、 前記監視結果により前記端末キュー内のパケット数が前
    記しきい値を超えた場合に、当該端末キューの使用量に
    関する情報を前記サーバに通知する通知手段と、 を有し、 前記サーバは、 通知された前記端末キューの使用量に関する情報に基づ
    いて前記移動端末へのパケットデータの転送量を調整す
    る調整手段を有する、 ことを特徴とするネットワークシステム。
  26. 【請求項26】 前記通知手段は、 前記監視結果により前記端末キュー内のパケット数が前
    記しきい値以下に復帰した場合にも、当該端末キューの
    使用量に関する情報を前記サーバに通知することを特徴
    とする請求項25記載のネットワークシステム。
  27. 【請求項27】 前記通知手段は、 前記端末キューの使用量に関する情報として、当該端末
    キューのバッファ長、バッファ使用量、該当の移動端末
    の受信ノード、送信ノード及び同期送信元識別子を含ん
    で構成されたRTCPパケットを生成するRTCPパケ
    ット生成手段と、 生成されたRTCPパケットを前記サーバへ送信するR
    TCPパケット送信手段と、 を有することを特徴とする請求項25又は請求項26に
    記載のネットワークシステム。
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