JPH09185117A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JPH09185117A
JPH09185117A JP35224695A JP35224695A JPH09185117A JP H09185117 A JPH09185117 A JP H09185117A JP 35224695 A JP35224695 A JP 35224695A JP 35224695 A JP35224695 A JP 35224695A JP H09185117 A JPH09185117 A JP H09185117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
sight
observer
display device
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35224695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3639660B2 (ja
Inventor
Takashi Arai
崇 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP35224695A priority Critical patent/JP3639660B2/ja
Publication of JPH09185117A publication Critical patent/JPH09185117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3639660B2 publication Critical patent/JP3639660B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適な視線によるメニュー選択を可能にした
表示装置を提供する。 【解決手段】 使用者の視線検出精度に応じて、指標の
大きさ、ピッチ、注視エリア等を変化させるようにCP
U1114により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヘッドマウント
ディスプレイやビデオカメラのファインダ、スチルカメ
ラのファインダ等の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表示装置において、画面
上を移動しながら表示される文字情報等を注視する観察
者の視線を検出する方法が種々提案されている。
【0003】その1つを図7〜図10を用いて説明す
る。
【0004】図7はイメージセンサに投影された眼球像
の概略図、図8は同イメージセンサの出力強度図、図9
は視線検出方法の原理を示す上面図、図10は同側面図
を示す。
【0005】図9及び図10において、806a、80
6bは観察者に対して不感の赤外光を放射する発光ダイ
オード(IRED)等の光源であり、各光源806a、
806bは結像レンズ811の光軸に対して図9に示す
ようにx方向(水平方向)に略対称に、また、y方向
(垂直方向)には図10に示すようにやや下側に配置さ
れ、観察者の眼球808を発散照明している。該眼球8
08で反射した照明光の一部は結像レンズ811によっ
てイメージセンサ812に結像するようになっている。
【0006】次に図7〜図10を用いて視線の検出方法
を説明する。
【0007】まず、水平面で考えると、図9及び図10
において一方の光源806bより放射された赤外光は、
観察者の眼球808の角膜810を照明する。このとき
角膜810の表面で反射した赤外光により形成される角
膜反射像(虚像)dは、図9及び図10の結像レンズ8
11により集光され、イメージセンサ812上の位置
d′に結像する。同様に他方の光源806aより放射さ
れた赤外光は眼球の角膜810を照明する。このとき角
膜810の表面で反射した赤外光により形成された角膜
反射像(虚像)eは、結像レンズ811により集光さ
れ、イメージセンサ812上の位置e′に結像する。ま
た虹彩804の端部a、bからの光束は結像レンズ81
1を介してイメージセンサ812上の位置a′、b′に
該端部a、bの像を結像する。結像レンズ811の光軸
に対する眼球808の光軸の回転角θが小さい場合、虹
彩804の端部a、bのx座標をxa、xbとすると、
xa、xbはイメージセンサ812上で多数点求めるこ
とが出来る(図7の×印a)。そこで、まず、円の最小
自乗法にて瞳孔中心xc803を算出する。
【0008】一方、角膜810の曲率中心oのx座標を
xoとすると、眼球808の光軸に対する回転角θx
は、下記(1)式となる。
【0009】 oc*sinθx=xc−xo (1) また、角膜反射像dとeとの中点kに所定の補正値δx
を考慮してxoを求めると、下記(2)式となる。
【0010】 xk=(xd+xe)/2 xo=(xd+xe)/2+δx (2) ここで、δxは装置の設置方法/眼球距離等から幾何学
的に求められる数値であり、その算出方法は省略する。
よって、(1)式を(2)式へ代入して回転角θxを求
めると、下記(3)式となる。
【0011】 θx=arcsin[[xc−{(xd+xe)/2+δx}]/oc] (3) 更に、図9及び図10のイメージセンサ812上に投影
された各々の特徴点の座標の記号に「′」をつけて書き
換えると、下記(4)式となる。
【0012】 θx=arcsin[[xc′−{(xd′+xe′)/2+δx′}]/o c/β] (4) ここで、βは図9及び図10の結像レンズ811に対す
る眼球の距離szeにより決まる倍率で、実際は角膜反
射像の間隔|xd′−xe′|の関数として求められ
る。
【0013】垂直面で考えると図9及び図10のような
構成となる。ここで2個のIRED806a、806b
により生じる角膜反射像は同位置に発生し、これをiと
する。眼球の回転角θyの算出方法は水平面の時とほぼ
同一であるが、上記(2)式のみ異なり、角膜曲率中心
oのy座標をyoとすると、下記(5)式となる。
【0014】yo=yi+δy (5) ここで、δyは装置の配置方法、眼球距離等から幾何学
に求められる数値であり、その算出方法は省略する。依
って、垂直方向の回転角θyは、下記(6)式となる。
【0015】 θy=arcsin[[yc′−(yi′+δy′)]/oc/β] (6) となる。
【0016】更に、ビデオカメラのファインダの場合、
画面上の位置座標(xn、yn)はファインダ光学系で
決まる定数mを用いると、水平面上、垂直面上それぞ
れ、下記(7)式、及び(8)式となる。
【0017】 xn=m*arcsin[[xc′−{(xd′+xe′)/2+δx′}] /oc/β] (7) yn=m*arcsin[[yc′−(yi′+δy′)]/oc/β] (8) 図7〜図10で明らかなように、瞳孔エッヂの検出はイ
メージセンサ812の出力波形の立ち上がりxb′、立
ち下がりxa′を利用する。また、角膜反射像の座標は
鋭い立ち上がり部xe′及びxd′を利用する。
【0018】次に視線検出機能をポインティングデバイ
スとして利用したパーソナルコンピュータ(パソコン)
のヘッドマウントディスプレイについて、図11及び図
12を用いて説明する。
【0019】図11はヘッドマウントディスプレイの構
成を示すブロック図であり、同図において、1110は
ヘッドマウントディスプレイユニットで、ゴーグル、メ
ガネ等のような形状で、使用者の目の近傍に固定される
ようになっている。また1108は液晶表示素子、11
09は液晶表示回路で、パソコン画面の表示を行う。更
に、1107は特殊なプリズム、1101は観察者の目
であり、プリズム1107により、前記液晶画面が拡大
されて観察者の目1101に観察される。
【0020】プリズム1107は、第1の光学作用面
a、第2の光学作用面b、第3の光学作用面cを有し、
全体として正の屈折力を有する観察光学系である。ま
た、1102は眼球を照明する赤外発光ダイオードで、
光軸を含み紙面に平行な平面に対して対称に2個、少な
くとも1対の光源を観察者の目1101の下方から該観
察者の目1101を照明するように配置されている。1
103は観察者の目1101及び角膜反射像を縮小結像
する結像レンズ系で、レンズ1103a,1103bを
有する。1104は前記像を検出するイメージセンサー
である。プリズム1107の第2光学作用面bは、観察
者の目1101の上下方向に傾斜しており、液晶表示素
子1108は観察者の目1101の上方(または下方)
に配置されている。
【0021】図12は、プリズム1107の第2の光学
作用面bから見た側面図であり、第2の光学作用面bに
は、光を反射するための反射層(斜線部)が設けられて
おり、その中央部には、開口部Aがあいている。
【0022】次に、観察光学系の光学作用を説明する。
【0023】液晶表示素子1108からの光はプリズム
1107の第3の光学作用面cで、屈折透過し、プリズ
ム内の第1の光学作用面aで全反射し、第2の光学作用
面bの反射層で反射し、再び第1の光学作用面aを屈折
透過して、観察者の視度に適合した拡がり角(収束角、
平行)の光束となり、観察者の目1101側に射出す
る。ここでは、観察者の目1101と液晶表示素子11
08の中心を結ぶ線を基本光軸Lとして示している。そ
して、観察者の視度に対する調整は、液晶表示素子11
08をプリズム1107の光軸に沿って平行移動するこ
とにより可能となる。
【0024】次に視線検出系の光学作用を説明する。
【0025】赤外発光ダイオード1102から発した光
は、視線検出系の光軸とは異なる方向から観察者の目1
101を照明する。照明光は観察者の目1101の角
膜、瞳孔で反射散乱され、角膜で反射した光は角膜反射
像を形成し、瞳孔で散乱した光は瞳孔像を形成する。こ
れらの光は、プリズム1107の第2の光学作用面bに
設けられた開口部Aを通して、結像レンズ系1103に
よりイメージセンサ1104上に結像される。そして、
イメージセンサ1104から得られる観察者の目110
1の画像は、前述した視線検出原理によって構成された
視線検出回路1105によって、注視点データを後述す
るパソコンユニット1120へ出力するようになってい
る。
【0026】プリズム1107は、像性能と歪を補正
し、テレセントリックな系とするために、3つの作用面
a、b、cをそれぞれ回転対称軸を有しない3次元曲面
で構成するのが望ましく、ここでは、基本光軸Lを含
み、紙面に平行な平面にのみ対称な曲面構造としてい
る。
【0027】結像レンズ系1103の一方のレンズ11
03aは、楔形状のレンズで、これにより結像レンズ系
1103を少ないレンズで構成することができるので小
型化に適している。このレンズ1103aの斜めの面に
曲率をつけることで、プリズム1107の第2の光学作
用面bで発生する偏心収差を有効に補正することができ
る。更に、結像レンズ系1103には少なくとも非球面
を1面設けると、軸外の結像性能を補正する上で有効で
ある。結像レンズ系1103の絞りは、プリズム110
7の第2の光学作用面bに設けた開口部Aに近いほうが
開口部Aを小さくすることができ、観察光学系に対する
中抜けを防ぐのに有効であり、できれば開口部Aと絞り
が一致しているのが望ましい。開口部Aは、2mmより
小さく設定したほうが観察者の目1101の瞳孔より小
さくなり、更に、観察光学系に対する中抜けを防ぐのに
有効である。また、観察者の目1101を照明する光
は、視感度の低い光がよいので赤外光を使用している。
この場合、結像レンズ系1103に可視光をカットする
部材からなるレンズ1103bを少なくとも1個設ける
と、視線の検出精度を向上させることができる。
【0028】更に、照明光源をプリズム1107を挟ん
で観察者の目1101と反対側に配置すると、プリズム
1107の屈折力が強くなり、高視野化した場合でも、
観察者の目1101を適切に照明することができるので
望ましい。この場合は、プリズム1107の第2の光学
作用面bの反射層の光源の部分に開口部Aを設ける。赤
外発光ダイオード1102から発射された光は、プリズ
ム1107の第2の光学作用面bの開口部Aを透過し、
第1の光学作用面aを透過して、視線検出系の光軸と異
なる方向から観察者の目1101を照明するようにな
る。
【0029】次にパソコンユニット1120について説
明すると、図11において、1120はパソコンユニッ
ト、1114はCPU(中央処理装置)であり、プログ
ラムやデータの演算処理を行うようになっている。11
13は各デバイスを結ぶシステムバス、1118は、R
OM(読み出し専用メモリ)1116やRAM(読み出
し書き込みメモリ)1117の制御を行うメモリコント
ローラ、1112はビデオRAM1111に書かれた内
容がディスプレイに表示されるよう制御するビデオグラ
フィックコントローラである。1115はポインティン
グデバイスやキーボードをコントロールするアクセサリ
/デバイスコントローラで、本例ではヘッドマウントデ
ィスプレイ1110の視線検出回路1105に接続され
ている。1119は周辺装置制御用のI/Oチャネル
で、本例ではヘッドマウントディスプレイ1110の液
晶表示回路1109に接続される。
【0030】ここで、視線検出機能をポインティングデ
バイスとして利用したヘッドマウントディスプレイパソ
コンに搭載されている視線ポインティングデバイスの機
能について、図13を用いて説明する。
【0031】図13は観察者がヘッドマウントディスプ
レイ1301を装着した場合に見える画面であり、13
02はメニュー選択表示範囲、1303、1304、1
305はメニュー表示、α、β、γはそれぞれのメニュ
ー表示1303〜1305に対応した注視判別のための
座標群範囲である。観察者は、メニュー表示1303、
1304、1305を一定時間注視することによって、
それぞれのメニュー表示に対する機器を実行することが
できるようになっている。
【0032】次に視線ポインティングデバイス機能時に
おけるCPU1114の動作を図14のフローチャート
に従って具体的に説明する。それぞれの視線スイッチの
指標を含む所定の範囲の座標群はそれぞれ図11のRO
M1116に記憶されており、各座標群は各指標の図1
3に示した範囲α、β、γの座標を全て含む。
【0033】まず、ステップS1401で電源がオン
(ON)されると、ステップS1402で変数l、m、
nが0にリセットされ、準備ができる。変数l、m、n
はそれぞれ観察者の注視点が範囲αのいずれかの座標、
範囲βのいずれかの座標、範囲γのいずれかの座標と一
致した回数をカウントする変数である。次にステップS
1403で図11のCPU1114は、観察者が画面を
覗き視線検出が正常に行われている間、絶えず観察者の
ファインダー上の注視点座標範囲α、β、γを視線検出
回路1105から受け取っている。
【0034】いま、観察者が図13のメニューAのメニ
ュー表示1303を見た場合を説明する。注視点座標が
範囲αの内のいずれかの座標に略一致すると(ステップ
S1404)、ステップS1405で変数m、nを0に
リセットし、lが所定の回数(本実施の形態では5回)
より多いか否かをステップS1406で判断し、少なけ
ればステップS1408でlに1を加え、再びステップ
S1409でlが5より多いか否かを判断し、少なけれ
ば前記ステップS1403へ戻り、再び視線検出回路1
105から注視点座標を受け取る。
【0035】また、前記ステップS1409で5以上と
判断されると、ステップS1411でAメニューを選択
した後、前記ステップS1403へ戻り、再び視線座標
を受け取る。また、前記ステップS1406でlが5以
上であれば、前記ステップS1408及びステップS1
409をスキップして、前記ステップS1411に進
む。
【0036】範囲αの内のいずれかの座標と視線座標が
一致しても、一致した回数が5回に満たない内に範囲α
の内のいずれかの座標から1度でもはずれると、ステッ
プS1413、ステップS1421、ステップS142
8で変数lは0にリセットされる。
【0037】他のメニューBのメニュー表示1304及
びメニューCのメニュー表示1305を見た場合も、上
記図13のメニューAのメニュー表示1303を見た場
合と同様なので、図14のフローチャートに示すが、そ
の説明は省略する。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、観察者が視線でメニューを選択する際、メニュ
ー表示の大きさ及びピッチに応じた視線検出精度が要求
されていた。ところが、一般的に視線検出精度には個人
差があり、メニュー表示が小さすぎて選択ができなかっ
たり、必要以上に大きすぎて表示が邪魔になったりする
という不具合があった。
【0039】この発明は上記従来例の有する不具合を改
善するためになされたもので、最適な視線によるメニュ
ー選択を可能にした表示装置を提供することを目的とす
るものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の表示装置は、画面上に表示さ
れる文字情報等を注視する観察者の視線を検出する視線
検出手段と、観察者の視線検出精度に応じて指標の大き
さ、ピッチ、注視エリアの少なくとも1つを変化させる
ように制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
ものである。
【0041】また、同じ目的を達成するために、この発
明の請求項2の表示装置は、請求項1の表示装置におい
て、前記観察者の判別を行う判別手段と、前記観察者の
統計データを計算して保存する保存手段と、視線精度個
人差に応じて選択可能な拡大倍率を判別して学習する学
習手段と、前記観察者に該当する統計データに応じて指
標表示の拡大倍率を選択する選択手段とを具備したこと
を特徴とするものである。
【0042】また、同じ目的を達成するために、この発
明の請求項3の表示装置は、請求項1の表示装置におい
て、前記視線検出精度を向上させるための個人差補正機
能を具備したことを特徴とするものである。
【0043】更に、同じ目的を達成するために、この発
明の請求項4の表示装置は、請求項1の表示装置におい
て、前記視線検出精度を向上させるための自動学習型個
人差補正機能を具備したことを特徴とするものである。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図1〜図6に基づき説明する。尚、この発明の表示装置
の基本的な構成及び視線検出原理は、上述した従来の図
7〜図10及び図11、図12と同一であるから、これ
らの図を流用して説明する。
【0045】図1はこの発明の一実施の形態に係る表示
装置において、ポインティングデバイスとして利用した
ヘッドマウントディスプレイパソコンの初期画面を示す
図、図2は同ヘッドマウントディスプレイパソコンの観
察者の視線検出精度を学習判断した後の画面を示す図で
ある。
【0046】図1及び図2において、101はパソコン
表示画面、102、201は視線メニューエリア、10
3、104、105、202、203、204はメニュ
ー表示である。また、範囲α、β、γは視線メニュー選
択のための座標群エリアである。
【0047】この図で分かるように、学習後の画面(図
2)の方が、初期画面(図1)に比べて視線メニューエ
リア102、201及びメニュー表示103〜105、
202〜204は、小さくなっている。これは、使用者
の視線検出精度を学習判断した結果、図2の大きさで十
分使いこなせると見なされたからである。
【0048】図3は視線メニューエリア102、201
の大きさ決定の概念図であり、同図において、301は
注視認識座標群エリア、302は図11の視線検出回路
1105から出力される視点座標である。ここで、図3
の(A)は視線検出精度が最悪のときのものであり、注
視認識座標群エリア301は実験や経験により決定され
るものであり、初期設定はこの状態にしておく。このと
きの分散をσA、注視認識座標群エリア301の表示倍
率(X(s))を1倍とする。また、図3の(B)は観
察者の視線検出精度を学習判断した後のものであり、注
視認識座標群エリア301は本装置を使用しているうち
に判断された視線検出精度により決定されるものであ
る。このときの注視認識座標群エリア301の表示倍率
(X(s))は、最新視点座標群の分散σを求め、前記
初期設定時の分散σAで割った値を用いる。
【0049】次に本実施の形態に係る表示装置の動作を
図4〜図6を用いて説明する。図4〜図6は、本実施の
形態に係る表示装置の動作の制御手順を示すフローチャ
ートである。
【0050】ここで、SはユーザーID(識別子)であ
り、たとえば1から5の数字として5人分のユーザーを
判別することができる。X(s)は視線メニューエリア
102、201の表示倍率、Xα(s)、Xβ(s)、
Xγ(s)は図13の範囲α、β、γを注視して得られ
た表示倍率の途中結果である。σ1、σ2、σ3はA、
B、Cメニュー表示を注視したときの過去最新50回分
の視線座標データ編差、P(t1)、P(t2)、P
(t3)は最新50個の視線座標生データ、σAは最大
編差、t1、t2、t3は視線座標データのカウント数
である。Xα(s)、Xβ(s)、Xγ(s)は電源を
切っても消えることのないEEPROM等のメモリに格
納されている。
【0051】図4において、パソコンの初期状態ではX
α(s)、Xβ(s)、Xγ(s)の値を1とする(ス
テップS401)。ステップS402で電源オン(O
N)後、ユーザーIDをキーインして(ステップS40
3)、IDナンバーをSへ格納する(ステップS40
4)。次にステップS405でXα(s)、Xβ
(s)、Xγ(s)、X(s)をリセットするためのR
キーが押された(ONした)場合は、Xα(s)、Xβ
(s)、Xγ(s)、X(s)の値を全て1として格納
し(ステップS406)、また、前記Rキーが押されな
い場合は、前記ステップS406をスキップして次のス
テップS407へ進む。ここで、リセットとは、今まで
使用していた人のデータを消して、新たに使用する人の
データを入れるためのものである。
【0052】次に、t1、t2、t3、σ1、σ2、σ
3、P(t1)、P(t2)、P(t3)、I、m、n
を全て0リセットし(ステップS407、ステップS4
08、ステップS409)、視線検出を行い(ステップ
S410)、図5の視線によるメニュー選択動作が行わ
れるが、ここではAメニューについてのみ説明する。
【0053】この図5において、ステップS411〜ス
テップS416及びステップS429は、図13の範囲
αを注視したときAメニューが選択される場合のもので
あり、上述した従来例の図14におけるステップS14
04〜ステップS1411及びステップS1428と同
一であるから、その説明は省略する。
【0054】図5のステップS416においてAメニュ
ーが選択されると、図6のステップS430で選択され
た最後の視線座標をP(t1)に格納する(このとき5
回の視線座標の平均でもよい)。更に、次のステップS
431でt1が「49」より大きいか否かを判断し、小
さければステップS438でt1に1を加えて、ステッ
プS457に進む。一方、前記ステップS431におい
てt1が「49」より大きい場合はステップS432で
偏差σ1を求め、次のステップS433で偏差σ1がσ
Aより大きいか否かを判断する。そして、偏差σ1がσ
Aより大きい場合はステップS434でσ1=σAとし
た後、ステップS435へ進み、小さい場合は前記ステ
ップS434をスキップしてステップS435へ進む。
【0055】このステップS435では表示倍率Xα
(s)を求め、ステップS436でP(t1)を、ステ
ップS437でt1をそれぞれリセットする。この後、
ステップS457で同様にして求められたXα(s)、
Xβ(s)、Xγ(s)の内の最小値を最終的な表示倍
率X(s)とした後、前記図4のステップS410へ戻
る。
【0056】尚、図5において、ステップS418〜ス
テップS421は、図14のステップS1413〜ステ
ップS1417のmをIに、Iをmに置き換えた点が異
なる以外は、互いに同一である。また、図5において、
ステップS424〜ステップS427は、図14のステ
ップS1421〜ステップS1425のIをmに、nを
Iに置き換えた点が異なる以外は、互いに同一である。
【0057】尚、上述したようにXα(s)、Xβ
(s)、Xγ(s)、X(s)は、電源を切っても消え
ることのないEEPROM等のメモリに格納されてお
り、次回本装置を使用するときにも、過去のデータが反
映される。
【0058】以上のような本実施の形態に係る表示装置
によれば、使用者の視線検出精度を学習判断し、その判
断結果に応じたメニューエリアを設定することができ
る。
【0059】尚、本実施の形態においては、単に視線検
出精度の個人差を判断しているが、学習型個人差補正機
能、或は同一使用者が使用を繰り返すことにより視線検
出精度が向上する実使用による学習型個人差補正機能等
を併用することにより、より効果的に応用できる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の請求項
1の表示装置によれば、観察者の視線検出精度に応じて
指標の大きさ、ピッチ、注視エリアを変化させるように
制御するので、最適な視線によるメニュー選択を行うこ
とができるという効果を奏する。
【0061】また、この発明の請求項2の表示装置によ
れば、請求項1の表示装置において、前記観察者の判別
を行い、前記観察者の統計データを計算して保存し、視
線精度個人差に応じて選択可能な拡大倍率を判別して学
習し、前記観察者に該当する統計データに応じて指標表
示の拡大倍率を選択するので、より一層最適な視線によ
るメニュー選択を行うことができるという効果を奏す
る。
【0062】また、この発明の請求項3及び請求項4の
表示装置によれば、請求項1の表示装置において、個人
差補正機能、或は学習型個人差補正機能を有するから、
前記視線検出精度を向上させることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る表示装置におい
て、ポインティングデバイスとして利用したヘッドマウ
ントディスプレイパソコンの初期画面を示す図である。
【図2】同ヘッドマウントディスプレイパソコンの観察
者の視線検出精度を学習判断した後の画面を示す図であ
る。
【図3】同表示装置における視線メニューエリアの大き
さ決定の概念図である。
【図4】同表示装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】同表示装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】同表示装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】同表示装置に設けられたメモリの作用説明図で
ある。
【図8】イメージセンサに投影された眼球像の概略図で
ある。
【図9】同イメージセンサの出力強度を示す図である。
【図10】視線検出方法の原理を説明する上面図であ
る。
【図11】視線検出方法の原理を説明する上面図であ
る。
【図12】従来の表示装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】同従来の表示装置におけるプリズムの第2の
光学作用面から見た側面図である。
【図14】同従来の表示装置における視線メニューの表
示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1105 視線検出回路(視線検出手段) 1114 CPU(制御手段、判別手段、保存手段、学
習手段、選択手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上に表示される文字情報等を注視す
    る観察者の視線を検出する視線検出手段と、観察者の視
    線検出精度に応じて指標の大きさ、ピッチ、注視エリア
    の少なくとも1つを変化させるように制御する制御手段
    とを具備したことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記観察者の判別を行う判別手段と、前
    記観察者の統計データを計算して保存する保存手段と、
    視線精度個人差に応じて選択可能な拡大倍率を判別して
    学習する学習手段と、前記観察者に該当する統計データ
    に応じて指標表示の拡大倍率を選択する選択手段とを具
    備したことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記視線検出精度を向上させるための個
    人差補正機能を具備したことを特徴とする請求項1記載
    の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記視線検出精度を向上させるための自
    動学習型個人差補正機能を具備したことを特徴とする請
    求項1記載の表示装置。
JP35224695A 1995-12-28 1995-12-28 表示装置 Expired - Fee Related JP3639660B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35224695A JP3639660B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35224695A JP3639660B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09185117A true JPH09185117A (ja) 1997-07-15
JP3639660B2 JP3639660B2 (ja) 2005-04-20

Family

ID=18422759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35224695A Expired - Fee Related JP3639660B2 (ja) 1995-12-28 1995-12-28 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3639660B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152938A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2016214677A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 オリンパス株式会社 医療システム
JP2020107031A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社デンソー 指示ジェスチャ検出装置、およびその検出方法
WO2024100936A1 (ja) * 2022-11-11 2024-05-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 入力装置、画面決定方法および視線入力システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152938A (ja) * 2014-02-10 2015-08-24 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2016214677A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 オリンパス株式会社 医療システム
JP2020107031A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社デンソー 指示ジェスチャ検出装置、およびその検出方法
WO2024100936A1 (ja) * 2022-11-11 2024-05-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 入力装置、画面決定方法および視線入力システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3639660B2 (ja) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111771179A (zh) 用于确定显示器与用户的眼睛之间的配准的显示系统和方法
US20190243469A1 (en) Display device and control device
US6426740B1 (en) Visual-axis entry transmission apparatus and method therefor
CN107272904B (zh) 一种图像显示方法及电子设备
CN112805659A (zh) 通过用户分类为多深度平面显示系统选择深度平面
EP1153584B1 (en) Apparatus for determining an amount of corneal ablation
JP3058004B2 (ja) 目視制御画像表示装置
EP4354201A1 (en) Virtual reality display device, image presentation method, storage medium and program product
CN115053270A (zh) 用于基于用户身份来操作头戴式显示系统的系统和方法
JPH09218375A (ja) 疲労判定方法及びそれを用いた観察装置
JPH0846846A (ja) 撮像装置
JPH1173274A (ja) 視線入力意思伝達装置、方法および記憶媒体
CN112655204A (zh) 用于确定左显示器和右显示器与用户眼睛之间的垂直对准的显示系统和方法
JPH09179062A (ja) コンピュータシステム
JP2005270451A (ja) 斜視訓練用虚像表示装置
JP2007232753A (ja) 眼鏡仕様設定装置及び視野検出装置
JP2005198743A (ja) 三次元視点計測装置
JPH08179238A (ja) 観察光学装置
US11423569B1 (en) Gaze-tracking system and method employing selective glints
WO2019021601A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP3639660B2 (ja) 表示装置
JPH09204287A (ja) 処理選択方法及び装置
JPH09185116A (ja) 表示装置
JPH09262210A (ja) 光学システム
JPH09191438A (ja) 視線検出機能を有する表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050117

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090121

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100121

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120121

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130121

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees