JPH09184607A - ステンレス鋼製バーナヘッドおよびそれを用いた元止め式湯沸器 - Google Patents

ステンレス鋼製バーナヘッドおよびそれを用いた元止め式湯沸器

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JPH09184607A
JPH09184607A JP33496A JP33496A JPH09184607A JP H09184607 A JPH09184607 A JP H09184607A JP 33496 A JP33496 A JP 33496A JP 33496 A JP33496 A JP 33496A JP H09184607 A JPH09184607 A JP H09184607A
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JP
Japan
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stainless steel
burner head
water heater
burner
break
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Application number
JP33496A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Otsuka
哲二 大塚
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次空気の供給が充分にでき、加工が容易で
重量や大きさが小にできるステンレス鋼製バーナヘッド
と、前記バーナヘッドを用いた元止め式湯沸器を提供す
る。 【解決手段】 リング状のステンレス鋼板を内周側およ
び外周側に15〜20%幅の内周部22および外周部2
3と残余の中間部24とに分け、さらに中間部を円周に
沿って30〜40等分し各部分24−1,24−2,…
の内周部22寄りの一端から外周部23寄りの他端に第
1の切れ目28とその両端にこれに同一方向垂直に第2
および第3の切れ目を入れ、これらの切れ目で囲まれた
部分を、同一方向に40°〜50°に折曲げ加工したス
テンレス鋼製バーナヘッド21およびこのバーナヘッド
21を水平方向に複数個並べたバーナを有する元止め式
湯沸器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リング状のステン
レス鋼板を加工した簡単な構成のバーナヘッドおよびこ
のバーナヘッドを用いた元止め式湯沸器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、元止め式湯沸器のバーナヘッ
ドは、真直上向いた炎孔またはやや斜め上方に向いた炎
孔を有しており、各炎孔から噴出したガスはお互いに衝
突することなく燃焼している。特に最近は、軽量化のた
めステンレス鋼板を加工したラインバーナを複数個用い
た元止め式湯沸器が多い。図9は、典型的な従来技術の
元止め式湯沸器1のカバーを外した状態の正面図であ
る。燃料ガスは、図示しないガスバルブを経て湯沸器1
下部の管路2に供給され、ノズル3から混合管4内に噴
出する。ガスの噴出エネルギによって周囲の空気を吸引
する。この空気は、燃焼用1次空気として混合管4内で
燃料ガスと充分混合され、凹凸のあるライン状の炎孔5
から点火されて噴出し、お互いに衝突しない火炎を形成
する。図10は、炎孔5の形状を示すバーナヘッドの平
面図である。燃焼に必要な2次空気は、湯沸器1の下部
から混合管4の間、および混合管4とカバーの間などか
ら吸引される。燃焼ガスは缶胴6の周囲を巻回する水予
熱管12内の水を予熱し、缶胴6上部の熱交換器7を通
って排気口8から排出される。水は、給水管10から止
水栓11を通って水予熱管12で予熱され、熱交換器7
中の加熱管13で充分加熱されて給湯される。なお元止
め式湯沸器は、止水栓11が開いて、予熱管12に水圧
が生じると図示しないガスバルブが開いて、点火してい
る種火によって炎孔5から噴出する燃料ガスと1次空気
との混合ガスに点火される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記元
止め式湯沸器のバーナヘッドの炎孔は、混合ガスをほと
んど上方向に噴出する構成であるので、2次空気は、燃
焼ガスの比重差による上昇に伴って湯沸器の下部から吸
引されるものであり、2次空気が充分に供給されないお
それがある。特に最近の湯沸器は、同一出力で小型化の
傾向であり、高負荷燃焼が要求されている。そのため2
次空気の不足による不完全燃焼と、局部的な加熱による
窒素酸化物の発生の問題が生じている。元止め式湯沸器
は、小型のため排気筒が設けられないのが通常であり、
排気口からの排ガスは湯沸器を設置した部屋に放出され
るので、不完全燃焼による一酸化炭素の発生や窒素酸化
物の発生は好ましくない。
【0004】この対策として、旋回流バーナが最近用い
られているが、旋回流バーナのバーナヘッドの多くは、
真鍮製であり、これに斜め方向に孔をあけて炎孔として
用いており、加工に多くの手間がかかり、重量も大きさ
も大となり、このようなバーナを元止め式湯沸器に用い
ることは好ましくない。
【0005】本発明の目的は、2次空気の供給が充分で
高負荷燃焼ができ、加工が容易で、重量や大きさが小に
できるステンレス鋼製バーナヘッドおよびこれを用いた
元止め式湯沸器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、リング状ステ
ンレス鋼板を、半径方向内周側および外周側に15〜2
0%の幅の内周部および外周部と残余の中間部とに分
け、かつ中間部を円周に沿って30〜40に等分割し、
等分割した各中間部の内周部寄りの一端から外周部寄り
の他端に第1の切れ目と、第1の切れ目の両端から同一
方向垂直に短い第2および第3の切れ目とを入れ、各中
間部の第1の切れ目と第2および第3の切れ目で形成さ
れる折曲げ部分をステンレス鋼板の基部に対し同一方向
に40〜50°の角に折曲げたことを特徴とするステン
レス鋼製バーナヘッドである。 本発明に従えば、リング状に打抜いたステンレス鋼板に
30〜40組のコ字状の切れ目を入れ、この部分を折曲
げるだけの簡単な加工で、小形軽量のバーナヘッドがで
きる。 半径方向に15%の幅の内周部および外周部を設けるの
は、ステンレス鋼板を1枚のものとしての形をもたせる
ための最小のものであり、これが20%を超えると炎孔
の面積が減少し好ましくない。また中間部を30〜40
等分するのは、加工容易性と、加工後のステンレス鋼板
の強度による。さらに各切れ目によって形成される折曲
げ部分を40〜50°に折曲げるのは、この角度範囲が
最も好ましい旋回流を生じるためである。
【0007】また本発明は、前記のステンレス鋼製バー
ナヘッドが水平方向に複数個並べて設けられることを特
徴とする元止め式湯沸器である。 本発明に従えば、前記ステンレス鋼製バーナヘッドによ
って各炎孔から噴出する火炎が隣接する炎孔から噴出す
る火炎と衝突しながら変向して旋回流となって上昇す
る。このため2次空気との混合がよく、内周部の内側の
円孔から2次空気が強く吸引され、2次空気の不足によ
る不完全燃焼が生ぜず、また局部加熱がなく、窒素酸化
物の発生を低減できる。 またこれを水平方向に複数個並べて設けられているの
で、元止め式湯沸器の厚さを従来のものと同程度に、ま
たステンレス鋼板を加工したバーナヘッドを用いるので
重量も従来のものと同程度にできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明をより
具体的に説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施の形態のステンレ
ス鋼製バーナヘッド21の平面図、図2は、その部分拡
大図である。バーナヘッド21は、たとえば厚さ0.6
mmのステンレス鋼板を外径84mm、内径38mm、
半径方向の幅23mmのリング状に打抜いたものを用
い、半径方向の幅がそれぞれ4mmの内周部22および
外周部23と残余の中間部24に分けられる。中間部2
4はさらに9°〜12°、たとえば9°ずつに40の部
分24−1,24−2,…,24−40に等分割され
る。そして、たとえば部分24−1と部分24−40の
境界線25−1の内周部22側の点26と、部分24−
1と部分24−2の境界線25−2の外周部23側の点
27との間に直線状の第1の切れ目28と、第1の切れ
目28の両端で、第1の切れ目28に同一方向垂直に短
い、たとえば2mmの長さに第2の切れ目29と第3の
切れ目30とを設ける。次に第2の切れ目29、第1の
切れ目28および第3の切れ目30で囲まれた折曲げ部
分31をステンレス鋼板の基部33に対し40〜50
°、たとえば45°に折曲げる。図3は、折曲げ部分3
1を折曲げた状態の切断線III−IIIによる拡大断
面図である。このような折曲げ部分31の折曲げは、中
間部24のすべての部分24−1〜24−40について
同一方向に行う。図3の上側を燃焼面として設置すれ
ば、ステンレス鋼板上に細長い長方形の炎孔が40個形
成され、ステンレス鋼板に対し45°の矢符32の方向
に燃料ガスが噴出される。また隣接する炎孔から噴出す
る燃料ガスは平行ではなく9°の角で交わるように噴出
されるのでお互いに衝突し旋回流となる。
【0010】図4は、本バーナヘッド21で生じる火炎
の流れの状態を模式的に示した斜視図である。火炎は互
いに隣接する火炎と衝突してバーナヘッド21の中心3
5方向上方に向かう旋回流となり、2次空気は内周部2
2の内方の円孔36から前記旋回流による吸引力と燃焼
による比重差とによって強く吸引される。したがって本
バーナヘッド21を後述の元止め式湯沸器41に用いた
場合、同一の燃焼負荷で、窒素酸化物の発生量を100
〜130ppmから65〜75ppmに減少させること
ができた。
【0011】図5は、前記バーナヘッドを2個水平に設
けた本発明の一実施の形態の元止め式湯沸器41のカバ
ーを外した状態の正面図であり、図6は図5の切断線V
I−VIによる断面図、図7は切断線VII−VIIに
よる断面図、図8は切断線VIII−VIIIによる断
面図である。燃料ガスは、図示しないガスバルブから湯
沸器41の下部にある供給管42を経てノズル43から
混合管44内に噴出される。燃料ガスの噴出エネルギに
よって、1次空気が吸引され混合管44で両者が充分混
合され、混合室45で上向に方向を変えリング状の分配
室46に入る。分配室46の上には、前記のステンレス
鋼製のバーナヘッド21が嵌め込まれている。1次空気
と充分混合された燃料ガスは、前記ステンレス鋼製バー
ナヘッド21から噴出し、図示しない種火で点火され、
缶胴50に囲まれた燃焼室51で燃焼する。燃焼ガス
は、缶胴50に巻回されている水予熱管12に保有熱の
一部を伝え、燃焼室51の上部に設けられた熱交換器5
2を通って、排気口53から外部に排出される。
【0012】なお、燃料ガスは、2個のバーナヘッド2
1に別々に供給され、混合管44、混合室45、分配室
46などはそれぞれ2個設けられる。
【0013】一方水は、給水管10から止水栓11を通
って水予熱管で予熱され、熱交換器51中の加熱管13
で充分加熱されて給湯される。元止め式湯沸器41で
は、止水栓11が開栓され、予熱管12に水圧が生じる
と、図示しないガスバルブが開いて、前記経路で燃料ガ
スが湯沸器41内で燃焼する。
【0014】本バーナヘッド21は、3個以上水平に並
べて用いてもよく、また元止め式湯沸器以外の燃焼室を
有するバーナのバーナヘッドとして用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、リング状のステンレス
鋼板に簡単な第1〜第3切れ目の組を30〜40組入
れ、この切れ目で囲まれた折曲げ部分を折曲げるだけの
簡単なプレス加工で旋回流を生じるバーナヘッドを得る
ことができ、軽量で低窒素酸化物化を図ることができ
る。
【0016】また本発明によれば、前記ステンレス鋼製
リングバーナヘッドを水平方向に複数個並べて元止め式
湯沸器を構成したので、軽量で窒素酸化物の発生量が少
なく、また不完全燃焼を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のステンレス鋼製バーナ
ヘッド21の平面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2の切断線III−IIIによる断面図であ
る。
【図4】本バーナヘッド21による火炎の状態を模式的
に示した斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態の元止め式湯沸器41の
カバーを外した状態の正面図である。
【図6】図5の切断線VI−VIによる断面図である。
【図7】図5の切断線VII−VIIによる断面図であ
る。
【図8】図5の切断線VIII−VIIIによる断面図
である。
【図9】従来技術の元止め式湯沸器1のカバーを外した
状態の正面図である。
【図10】従来技術の元止め式湯沸器1に用いるバーナ
ヘッドの平面図である。
【符号の説明】
21 ステンレス鋼製バーナヘッド 22 内周部 23 外周部 24 中間部 28 第1の切れ目 29 第2の切れ目 30 第3の切れ目 31 折曲げ部分 41 元止め式湯沸器 44 混合管 45 混合室 46 分配室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状ステンレス鋼板を、半径方向内
    周側および外周側に15〜20%の幅の内周部および外
    周部と残余の中間部とに分け、かつ中間部を円周に沿っ
    て30〜40に等分割し、 等分割した各中間部の内周部寄りの一端から外周部寄り
    の他端に第1の切れ目と、第1の切れ目の両端から同一
    方向垂直に短い第2および第3の切れ目とを入れ、 各中間部の第1の切れ目と第2および第3の切れ目で形
    成される折曲げ部分をステンレス鋼板の基部に対し同一
    方向に40〜50°の角に折曲げたことを特徴とするス
    テンレス鋼製バーナヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステンレス鋼製バーナヘ
    ッドが水平方向に複数個並べて設けられることを特徴と
    する元止め式湯沸器。
JP33496A 1996-01-05 1996-01-05 ステンレス鋼製バーナヘッドおよびそれを用いた元止め式湯沸器 Pending JPH09184607A (ja)

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JP33496A JPH09184607A (ja) 1996-01-05 1996-01-05 ステンレス鋼製バーナヘッドおよびそれを用いた元止め式湯沸器

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JP (1) JPH09184607A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408636B1 (ko) * 2000-01-18 2003-12-06 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 가스 버너

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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