JPH0918446A - 同期追従回路 - Google Patents

同期追従回路

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JPH0918446A
JPH0918446A JP7161855A JP16185595A JPH0918446A JP H0918446 A JPH0918446 A JP H0918446A JP 7161855 A JP7161855 A JP 7161855A JP 16185595 A JP16185595 A JP 16185595A JP H0918446 A JPH0918446 A JP H0918446A
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JP7161855A
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Masahiro Nishino
雅弘 西野
Taiji Amazawa
泰治 雨澤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同期追従の精度を向上させる。 【構成】 乗算器12a、12bにより、Early PN符
号、Late PN符号との乗算を行い、シンボル相関器1
3a、13bにより、1シンボルの相関値を求める。平
均化回路14a、14bにより、数シンボル分の相関値
の平均を求める。シンボル相関器13cにより、同期P
N符号の1シンボルの相関値を求め、平均化回路14c
により数シンボル分の相関値の平均値を求める。絶対値
演算回路15a〜15cにより、絶対値を求め、差分回
路16により、同期PN符号とEarly PN符号との相関
値の絶対値の差分、同期PN符号とLate PN符号との
相関値の絶対値の差分を求める。閾値回路17により、
絶対値と閾値を比較して、位相の進み、遅れをPN符号
発生器18に指示する。PN符号発生器18により、P
N符号を出力するタイミングをずらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトル拡散通信方
式におけるパイロット信号受信回路などに用いられる同
期追従回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献;R.C.Dixon 著、立野他訳、最新スペクトル拡散通
信方式、昭和53年11月30日、(株)日本技術経済
センター(ジャテック出版) CDMA(Code-Division Multiple Access)方式では、
スペクトル拡散技術を使って、信号の周波数帯域幅を
1.25MHzまで拡散し、きめ細かな送信電力制御を
行っている。送信側では、ロングPN系列と呼ばれる拡
散符号で拡散した後、I(Inphase) 相とQ(Quadrature)
相の2つの経路に分岐し、ショートPN系列とよばれる
パイロットPN符号と混合してデジタルフィルタにより
1.25MHzに帯域制限し、D/A変換後、直交変調
して送信する。受信側では、受信回路に設けられた同期
捕捉回路によって大まかな同期を捕捉し、同期追従回路
により1チップ以内でパイロット信号の同期追従をする
ものである。
【0003】図2は、前記文献に記載された従来の同期
追従回路の構成図である。空間伝搬路を伝わってきた受
信波(パイロット信号)は、2つの相関器1a、1bに
入力される。この2つの相関器1a、1bでは、互いに
1チップだけ位相のずれた1つのPN系列(このうち、
位相の進んでいる方をEarly PN符号、遅れている方を
Late PN符号と呼ぶ)との相関が計算される。この相
関値は、ループフィルタ2a,2bを通して、絶対値回
路3a、3bによりI信号とQ信号の絶対値がとられた
後、減算器4によりEarly 側の相関値とLate側の相関値
との差である誤差電圧信号が求められる。この誤差電圧
信号はループフィルタでフィルタリングされた後、VC
O6に入力されてPN符号発生器7のクロック周波数が
制御される。
【0004】図3は、相関関数を示す図である。図3に
示すように、例えば、64ビットのシンボルのPN符号
を用いた場合、相関値は、最大で64、最小値が−1と
なり、この相関値の最大値は、同期がとれたPN符号
(Early PN符号とLate PN符号のそれぞれ1/2チ
ップ位相がずれている)との相関をとることにより得ら
れる。同期がとれるとEarly 側とLate側の相関値EJ
J は等しくなり、誤差電圧信号が0となる。また、位
相が遅れている場合には、Early 側の相関値E1 とLate
側の相関値L1 の差は正、位相が進んでいる場合には、
Early 側の相関値E2とLate側の相関値L2 の差は負と
なる。したがって、誤差電圧信号は、位相が進んで正と
なった場合には、位相を遅らせるようにVCO6を駆動
し、位相が遅れて負となった場合には、位相を進めるよ
うにVCO6を駆動する。この操作を続けることによ
り、誤差電圧e=0の点にロックし、同期を維持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
同期追従回路においては、次のような課題があった。移
動体通信では、伝搬路特性が激しく変動し、マルチパス
フェージング、ドップラシフトなどによる雑音パワーが
受信信号に含まれる。その雑音パワーが大きい場合に
は、相関値が誤差を含み、誤差を含んだ信号をもとに制
御することになる。そのため、誤った制御をする恐れが
あり、同期追従が外れる可能性がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、基地局から送信された信号を受信す
る受信機に設けられ、前記基地局から送信されたパイロ
ット信号の同期を追従する同期追従回路において、以下
の回路を備えている。すなわち、入力端子から入力され
る信号とEarly PN符号と乗算を行う第1の乗算器と、
前記入力端子から入力される信号と前記Early PN符号
よりも1チップ位相の遅れたLate PN符号との乗算を
行う第2の乗算器と、前記第1の乗算器の出力に基づい
て、1シンボルの第1の相関値を算出する第1の相関器
と、前記第2の乗算器の出力に基づいて、1シンボルの
第2の相関値を算出する第2の相関器とを備えている。
そして、前記入力端子から入力される信号と前記Early
PN符号よりも1/2チップ位相の遅れた同期PN符号
との乗算結果に基づいて、1シンボルの第3の相関値を
算出する第3の相関器と、前記第1の相関値について、
その数シンボル分の平均を取る第1の平均化回路と、前
記第2の相関値について、その数シンボル分の平均を取
る第2の平均化回路と、前記第3の相関器について、そ
の数シンボル分の平均を取る第3の平均化回路とを備え
ている。さらに、前記第3の平均化回路の出力に基づく
値と前記第1の平均化回路の出力に基づく値との差、及
び前記第3の平均化回路の出力に基づく値と前記第2の
平均化回路の出力に基づく値との差をそれぞれ求める差
分回路と、前記差分回路の出力と閾値との比較すること
により、位相を制御する閾値回路と、前記閾値回路の出
力に基づいて、前記Early PN符号と前記Late PN符
号を出力するPN符号発生器とを、備えている。
【0007】
【作用】第1の発明によれば、以上のように同期追従回
路を構成したので、Early PN符号との第1の相関値
と、Late PN符号との第2の相関値の数シンボル分の
平均値を求める。また、同期PN符号との第3の相関値
の数シンボル分の平均値を求める。この平均化により、
雑音パワーの影響が低減される。この相関値は、同期が
とれていると、第1の相関値と第2の相関値の値が等し
くなり、第3の相関値が最大値をとる。よって、第3の
相関値の平均値と第1の相関値の平均値との差、第3の
相関値の平均値と第2の相関値の平均値との差と設定し
た閾値を比較することにより、位相の同期、遅れ、進み
を判断する。例えば、第3の相関値の平均値と第1の相
関値の平均値との差が、正の値をとる場合では、位相が
遅れているのがわかり、第3の相関値の平均値と第1の
相関値の平均値との差と第3の相関値の平均値と第2の
相関値の平均値との差が共に正の場合には、遅れ又は進
みを示すその差の小さい方と閾値との比較することによ
り、位相の遅れ・進みを判別する。この時、閾値との比
較をしているため、雑音パワーの影響が考慮される。P
N符号発生器により、閾値回路の判別結果に基づいて、
Early PN符号、Late PN符号を出力するタイミング
を制御する。従って、前記課題を解決できるのである。
【0008】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例の同期追従回路を示す構
成図である。本発明の第1の実施例の同期追従回路が従
来の同期追従回路と異なる点は、Early 側とLate側で複
数のシンボルの相関値の平均をとる平均化回路14a、
14bと、復調されたパイロット信号と同期PN符号
(Early 側PN符号とLate側PN符号とそれぞれ1/2
チップずれたPN符号)との相関値を複数のシンボルに
ついて平均化を行う平均化回路14c、差分回路16、
閾値回路17を設け、PN符号発生器18では、閾値回
路17の指示に基づいて、Early PN符号、LatePN符
号を出力するタイミングをずらすようにしたことであ
る。図1に示すように、この同期追従回路は、受信信号
r(t)(I信号とQ信号との複素数)を入力する入力端子
11a、図示しない復調回路からの同期PN符号と受信
信号との乗算結果を入力する入力端子11bとを有して
いる。入力端子11aには、Early 側の第1の乗算器1
2aとLate側の第2の乗算器12bが接続されている。
乗算器12aの出力側には、Early PN符号と入力信号
との1シンボルの相関値を算出する第1のシンボル相関
器13aが接続されている。
【0009】乗算器13bの出力側には、Late PN符
号と入力信号との1シンボルの相関値を算出する第2の
シンボル相関器13bが接続されている。シンボル相関
器13aの出力側には、数シンボル分の相関値の平均を
とる第1の平均化回路14aが接続され、さらに平均化
回路14aの出力側には、その絶対値をとる第1の絶対
値演算回路15aが接続されている。シンボル相関器1
3bの出力側には、数シンボル分の相関値の平均値をと
る第2の平均化回路14bが接続され、さらに平均化回
路14bの出力側には、その絶対値をとる第2の絶対値
演算回路15bが接続されている。入力端子11bに
は、図示しない復調回路により受信信号と同期PN符号
との乗算結果が入力され、その乗算結果から1シンボル
の相関値を算出する第3のシンボル相関器13cが接続
されている。シンボル相関器13cの出力側には、数シ
ンボル分の相関値の平均を求める第3の平均化回路15
−3が接続されている。平均化回路15−3の出力側に
は、その絶対値を算出する第3の絶対値演算回路15c
が接続されている。絶対値演算回路15a〜15cの出
力側には、同期PN符号による相関値とEarly PN符号
の相関値との差分、同期PN符号による相関値とLate
PN符号の相関値との差分を求める差分回路16が接続
され、さらに差分回路16の出力側には、閾値回路17
が接続されている。
【0010】閾値回路17の出力側には、PN符号を発
生するシフトレジスタと、シフトレジスタが動作するク
ロックを出力し、PN符号発生器18のクロック周波数
の8倍のクロック周波数で動作するカウンタ(例えば、
7進カウンタ、8進カウンタ、9進カウンタ)とカウン
タの出力を閾値回路17の出力にしたがって切り替える
スイッチ回路により構成されたPN符号発生器18が接
続されている。PN符号発生器18の出力側には、Earl
y 側が乗算器12a、Late側の乗算器12bが接続され
ている。本第1の実施例では、基地局からCDMA方式
によって通話チャネルの音声データとともに送られてく
る直交変調されたパイロット信号の同期追従する同期追
従回路について説明する。また、ここでは、一例とし
て、1シンボルを64ビットとする。以下、図1の動作
の説明をする。図示しない基地局から直交変調されたパ
イロット信号を直交復調回路によって復調した複素数
(I信号とQ信号)のパイロット受信信号r(t) 、図示
しない同期捕捉回路によっておおまかな同期捕捉がされ
た後、この同期捕捉回路により、同期追従回路に同期の
追従が指示される。同期追従回路では、入力端子11a
を通して、受信信号r(t)がEarly 側の乗算器12a
とLate側の乗算器12bに入力される。一方、PN符号
発生器18では、Early PN符号とEarly PN符号より
も1チップ位相の遅れたLate PN符号を、クロック周
波数に同期して1ビットずつ順次発生して、乗算器12
a、12bにそれぞれ出力する。
【0011】乗算器12aでは、Early PN符号と受信
信号r(t) との乗算を行って、その乗算結果をEarly 側
のシンボル相関器13aに出力する。シンボル相関器1
3aでは、1シンボルである64個のEarly PN符号に
よる乗算結果を加算して、相関値を求めて、平均化回路
14aに出力する。乗算器12bでは、Late PN符号
と受信信号r(t)との乗算を行って、その乗算結果を
Late側のシンボル相関器13bに出力する。シンボル相
関器13bでは、1シンボルである64個のLate PN
符号による乗算結果を加算して、相関値を求めて、平均
化回路14bに出力する。Early 側の平均化回路14a
では、数シンボル分の相関値(I信号とQ信号のそれぞ
れについて)の平均値を求めて、絶対値演算回路15a
に出力する。同様に、Late側の平均化回路14bでは、
数シンボル分の相関値(I信号とQ信号のそれぞれにつ
いて)の平均値を求めて、絶対値演算回路15bに出力
する。一方、図示しない復調回路により、受信信号r
(t)とEarly PN符号及びLatePN符号と1/2チッ
プ位相のずれた同期PN符号との乗算により、パイロッ
ト信号が復調される。その乗算結果が入力端子11bを
通して、シンボル相関器13cに入力される。シンボル
相関器13cでは、1シンボルである64個の乗算結果
を加算して、その加算結果を相関値として平均化回路1
4cに出力する。平均化回路14cでは、数シンボル分
の相関値の平均値を求めて、絶対値演算回路15cに出
力する。絶対値演算部15a、15b、15cでは、I
信号とQ信号についての、Early 側相関値の平均値、La
te側の相関値の平均値、同期PN符号の相関値の平均値
の絶対値Ve 、Vl 、Vj を求めて、傾き演算回路17
に出力する。
【0012】平均化回路14a、14b、14cによ
り、雑音パワーの統計的な変動による影響が低減され
る。しかし、受信信号に含まれる雑音パワーの影響によ
り相関特性が劣化して、相関値の最大値の変動、最大値
で必ずしも同期がとれていない場合がある。また、Earl
y 側の相関値とLate側の相関値が等しい場合であって
も、同期のとれていない場合がある。そこで、同期PN
符号による相関値を基準として、この同期PN符号によ
る相関値とEarly PN符号による相関値の差、同期PN
符号による相関値とLate PN符号による相関値の差を
求め、この差を設定閾値Vthとの比較により、位相同
期、位相遅れ、位相進みを以下のように判別する。差分
回路16では、復調回路のパスでの絶対値Vj とEarly
PN符号のパスでの絶対値Ve との差Vje(=Vj −V
e )、復調回路のパスでの絶対値Vj とLate PN符号
のパスでの絶対値Vl との差Vjl(=Vj −Vl )を演
算して、閾値回路17に入力する。同期がとれている
と、Vje、Vjlは最大値となり、位相が遅れるにつれて
jeが小さくなり、位相が進むにつれてVjlが小さくな
る。そこで、閾値回路17では、まず2つの値VjeとV
jlの符号を調べる。どちらかが、負の場合には、例え
ば、Vjeが負となった場合には、位相が遅れている方に
ずれているので、PN符号を出力するタイミングを1シ
ンボル分、7/8チップにするように指示する。逆に、
jlが負となった場合には、位相が進んでいる方にずれ
ているので、PN符号を出力するタイミングを1シンボ
ル分、9/8チップにするように指示する。
【0013】2つの値Vje、Vjlがどちらも正の場合に
は、小さい方(位相同期がとれている場合には、同じ値
になり、小さい方が遅れ・進みを表している)を選択す
る。この小さい方の値Vs とあらかじめ設定した閾値V
thを比較し、閾値Vthよりも小さい場合には、以下のよ
うに制御する。Vjeを選択した場合には、VjeとVth
を比較する。VjeがVthよりも大きい場合(VthとVje
の最大値との差は、雑音パワーの影響を考慮しているた
め)、同期がとれているとみなして、PN符号を出力す
るタイミングは通常通り8/8チップとする。VjeがV
thよりも小さい場合には、遅れている方に同期がずれて
いるので、PN符号を出力するタイミングを1シンボル
分、7/8チップにするように指示する。Vjlを選択し
た場合には、VjlとVthとを比較する。VjlがVthより
も大きい場合(VthとVjlの最大値との差は、雑音パワ
ーの影響を考慮しているため)、同期がとれているとみ
なして、PN符号を出力するタイミングは通常通り8/
8チップとする。VjlがVthよりも小さい場合には、進
んでいる方に同期がずれているので、PN符号を出力す
るタイミングを1シンボル分、7/8チップにするよう
に指示する。
【0014】PN符号発生回路18では、スイッチ回路
により、閾値回路17の指示に従って、7進カウンタ、
8進カウンタ、9進カウンタのいずれかの出力を選択し
て、その選択したカウンタの出力をクロックとして、Ea
rly PN符号、Late PN符号を乗算器12a、12b
にそれぞれ出力する。スイッチ回路は、1シンボルの相
関値について、閾値回路17より閾値との判別結果が出
力されるタイミングで切り替わり、切り替えた直後は8
進カウンタの出力を選択するように動作する。つまり、
PN符号発生回路18では、閾値回路17により、1シ
ンボルについて、位相の遅れ・進みが判断された直後の
1チップのPN符号のみタイミングをずらし、それ以外
のチップについては、通常の1チップの周期でPN符号
を出力して同期を追従する。以上のように、本第1の実
施例によれば、雑音パワーが大きくなり、同期追従の精
度が悪くなって誤動作するような場合にも同期追従の精
度を上げて、良好な通信品質を維持することができる。
【0015】第2の実施例 図4は、本発明の第2の実施例の同期追従回路を示す構
成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号
を付してある。本発明の第2の実施例の同期追従回路が
第1の実施例の同期追従回路と異なる点は、差分回路1
6の代わりに傾き演算回路26を設けたことと、閾値回
路27において、その差分結果に基づいて、位相の同期
・遅れ・進みの判断を変えたことである。以下、図4の
動作の説明をする。図4の同期追従回路は、図1の同期
追従回路と傾き演算回路26、及び閾値回路27が異な
るので、この異なる部分を主に説明する。受信信号r
(t)は、乗算器12a、12b、シンボル相関器13
a、13b、平均化回路14a、14bにより、Early
PN符号、Late PN符号との1シンボルの相関値の平
均値がとられた後、絶対値演算回路15a、15bによ
り、絶対値Ve 、Vl がとられ、傾き演算回路26に入
力される。また、受信信号r(t)は、シンボル相関値
13c、平均化回路14cにより、同期PN符号との1
シンボルの相関値の平均値がとられた後、絶対値演算回
路15cにより、絶対値Vj がとられて、傾き演算回路
26に入力される。
【0016】傾き演算回路26では、復調回路のパスで
の絶対値Vj とEarly PNパスでの絶対値Ve の傾きK
je(=(Vj −Ve )/(1/2チップ時間))、復調
回路のパスでの絶対値Vj とLate PNパスでの絶対値
l の傾きKjl(=(Vl −Vj ))/(1/2チップ
時間)を求める。傾きKjeは同期のとれている場合に
は、最大値をとり、位相が遅れるにつれて小さくなって
ゆく。傾きKjlは同期のとれている場合には、最小値を
とり、位相が進むにつれて、大きくなってゆく。また、
雑音パワーの影響を考慮して、傾きKje、Kjlの値に一
定の幅を持たせて、同期を判断する必要がある。そこ
で、閾値回路27では、KjeがKth-eよりも小さい場合
には、位相が遅れている方にずれているので、PN符号
発生器18にPN符号を発生するタイミングを1シンボ
ル分、7/8チップ(PN符号を出力するタイミングを
指示するクロックを7/8チップとすること)にするよ
うに指示をする。KjlがKth-lよりも大きい場合には、
位相が進んでいる方にずれているので、PN符号発生器
18にPN符号を発生するタイミングを1シンボル分、
9/8チップにするように指示する。KjeがKth-1より
も小さい場合には、位相のずれは許容範囲内にあるの
で、PN符号発生器18には通常のチップタイミングで
PN符号を発生するように指示する。PN符号発生回路
18では、閾値回路27の指示に従って、符号発生のタ
イミングを変化させて、PN符号を乗算器12a、12
bに出力する。
【0017】以上説明したように、本第2の実施例によ
れば、第1の実施例と同様の利点がある。なお、本発明
は、上記実施例に限定されず種々の変形が可能である。
その変形例としては、例えば次のようなものがある。 (1) 第1の実施例では、絶対値の差分を求めたが、
絶対値の比率を求めて、この比率と閾値との比較によ
り、位相の進み、遅れを制御するようにしてもよい。 (2) 本実施例では、位相が進んでいる場合には、1
シンボル分、9/8チップ、位相が遅れている場合に
は、1シンボル分、7/8チップとしたが、もっと細か
く分けて(例えば、17/16チップ、18/16チッ
プ、14/16チップ、15/16チップなどと)もよ
い。 (3) パイロット信号が直交変調された例について、
説明したが直交変調されていなくても、例えば、FM変
調の場合でもよく、この場合は、絶対値演算回路は取り
除くことができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜4の
本発明によれば、平均化回路によりEarly PN符号、La
te PN符号、同期PN符号との相関値の数シンボルの
平均をとり、その平均値に基づいて、差分又は傾きと閾
値との比較により、位相の同期・遅れ・進みを判断する
ようにしたので、雑音パワーが大きい場合でも、正確に
同期追従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の同期追従回路の構成図
である。
【図2】従来の同期追従回路の構成図である。
【図3】相関関数を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例の同期追従回路の構成図
である。
【符号の説明】
11a,11b 入力端子 12a,12b 乗算器 13a,13b,13c シンボル相関器 14a,14b,14c 平均化回路 15a,15b,15c 絶対値演算回路 16 差分回路 17,27 閾値回路 18 PN符号発生器 26 傾き演算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局から送信された信号を受信する受
    信機に設けられ、前記基地局から送信されたパイロット
    信号の同期を追従する同期追従回路において、 入力端子から入力される信号とEarly PN符号と乗算を
    行う第1の乗算器と、 前記入力端子から入力される信号と前記Early PN符号
    よりも1チップ位相の遅れたLate PN符号との乗算を
    行う第2の乗算器と、 前記第1の乗算器の出力に基づいて、1シンボルの第1
    の相関値を算出する第1の相関器と、 前記第2の乗算器の出力に基づいて、1シンボルの第2
    の相関値を算出する第2の相関器と、 前記入力端子から入力される信号と前記Early PN符号
    よりも1/2チップ位相の遅れた同期PN符号との乗算
    結果に基づいて、1シンボルの第3の相関値を算出する
    第3の相関器と、 前記第1の相関値について、その数シンボル分の平均を
    取る第1の平均化回路と、 前記第2の相関値について、その数シンボル分の平均を
    取る第2の平均化回路と、 前記第3の相関器について、その数シンボル分の平均を
    取る第3の平均化回路と、 前記第3の平均化回路の出力に基づく値と前記第1の平
    均化回路の出力に基づく値との差、及び前記第3の平均
    化回路の出力に基づく値と前記第2の平均化回路の出力
    に基づく値との差をそれぞれ求める差分回路と、 前記差分回路の出力と設定した閾値とを比較し、前記Ea
    rly PN符号と前記Late PN符号の位相の制御を判断
    する閾値回路と、 前記閾値回路の出力に基づいて、前記Early PN符号と
    前記Late PN符号を出力するPN符号発生器とを、 備えたことを特徴とする同期追従回路。
  2. 【請求項2】 基地局から送信された信号を受信する受
    信機に設けられ、前記基地局から送信されたパイロット
    信号の同期を追従する同期追従回路において、 入力端子から入力される信号とEarly PN符号と乗算を
    行う第1の乗算器と、 前記入力端子から入力される信号と前記Early PN符号
    よりも1チップ位相の遅れたLate PN符号との乗算を
    行う第2の乗算器と、 前記第1の乗算器の出力に基づいて、1シンボルの第1
    の相関値を算出する第1の相関器と、 前記第2の乗算器の出力に基づいて、1シンボルの第2
    の相関値を算出する第2の相関器と、 前記入力端子から入力される信号と前記Early PN符号
    よりも1/2チップ位相の遅れた同期PN符号との乗算
    結果に基づいて、1シンボルの第3の相関値を算出する
    第3の相関器と、 前記第1の相関値について、その数シンボル分の平均を
    取る第1の平均化回路と、 前記第2の相関値について、その数シンボル分の平均を
    取る第2の平均化回路と、 前記第3の相関器について、その数シンボル分の平均を
    取る第3の平均化回路と、 前記第3の平均化回路の出力に基づく値と前記第1の平
    均化回路の出力に基づく値との差と前記1/2チップと
    の比率である傾きと、前記第3の平均化回路の出力に基
    づく値と前記第2の平均化回路の出力に基づく値との差
    と前記1/2チップとの比率である傾き求める傾き演算
    回路と、 前記傾き演算回路の出力と設定した閾値とを比較し、前
    記Early PN符号と前記Late PN符号の位相の制御を
    判断する閾値回路と、 前記閾値回路の出力に基づいて、前記Early PN符号と
    前記Late PN符号を出力するPN符号発生器とを、 備えたことを特徴とする同期追従回路。
  3. 【請求項3】 前記PN符号発生器は、 前記閾値回路の出力に基づいて、位相が遅れている場合
    には、7/8チップ時間後に、位相が進んでいる場合に
    は、9/8チップ時間後に、前記Early PN符号と前記
    Late PN符号を出力する構成にした、 ことを特徴とする請求項1、又は2記載の同期追従回
    路。
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