JPH0918425A - 音声復号装置 - Google Patents
音声復号装置Info
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- JPH0918425A JPH0918425A JP16200995A JP16200995A JPH0918425A JP H0918425 A JPH0918425 A JP H0918425A JP 16200995 A JP16200995 A JP 16200995A JP 16200995 A JP16200995 A JP 16200995A JP H0918425 A JPH0918425 A JP H0918425A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 復号可能な複数種類の音声符号化方式に対す
る制約が小さな音声復号装置を提供する。 【構成】 N個の音声復号手段202、205はそれぞ
れ、自己に割り当てられている所定の音声符号化方式に
従って、入力された符号化データを復号する。各方式判
定用相関検出手段(203−1及び203−2、204
−1及び204−2)は、対応する音声復号手段からの
復号データを、その音声復号手段と同一の音声符号化方
式に従って符号化し、得られた再符号化データと入力さ
れた符号化データとの相関を検出し、入力方式判定手段
206は、得られた相関が最も高い方式判定用相関検出
手段に割り当てられている音声符号化方式を、入力され
た符号化データに関する音声符号化方式と判定する。そ
して、出力データ切り替え手段207は、その判定結果
に応じた音声復号手段からの復号データを選択して出力
する。
る制約が小さな音声復号装置を提供する。 【構成】 N個の音声復号手段202、205はそれぞ
れ、自己に割り当てられている所定の音声符号化方式に
従って、入力された符号化データを復号する。各方式判
定用相関検出手段(203−1及び203−2、204
−1及び204−2)は、対応する音声復号手段からの
復号データを、その音声復号手段と同一の音声符号化方
式に従って符号化し、得られた再符号化データと入力さ
れた符号化データとの相関を検出し、入力方式判定手段
206は、得られた相関が最も高い方式判定用相関検出
手段に割り当てられている音声符号化方式を、入力され
た符号化データに関する音声符号化方式と判定する。そ
して、出力データ切り替え手段207は、その判定結果
に応じた音声復号手段からの復号データを選択して出力
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種類の音声符号化
方式に従う符号化データを復号する音声復号装置に関
し、特に、複数の32kbit/sのADPCM方式に従う符
号化データの復号装置に適用して好適なものである。
方式に従う符号化データを復号する音声復号装置に関
し、特に、複数の32kbit/sのADPCM方式に従う符
号化データの復号装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】電話に代表される音声波形伝送には、音
声波形をデジタル符号化したデジタル伝送が一般的にな
ってきた。昨今では有線回線のデジタル化のみならず、
無線を用いた移動体電話において、加入者の増加や隠匿
性の要求から急速なデジタル化の傾向にある。
声波形をデジタル符号化したデジタル伝送が一般的にな
ってきた。昨今では有線回線のデジタル化のみならず、
無線を用いた移動体電話において、加入者の増加や隠匿
性の要求から急速なデジタル化の傾向にある。
【0003】自動車電話に代表されるセルラ移動体通信
における音声波形のデジタル符号化にあたっては、限ら
れた周波数帯域という資源のなかで、いかに少ない伝送
帯域で音声波形をデジタル伝送するかという観点から、
VSELPやRPE−LTP等の低ビットレートの音声
符号化方式が採用されてきた。
における音声波形のデジタル符号化にあたっては、限ら
れた周波数帯域という資源のなかで、いかに少ない伝送
帯域で音声波形をデジタル伝送するかという観点から、
VSELPやRPE−LTP等の低ビットレートの音声
符号化方式が採用されてきた。
【0004】しかし、無線通信に関わるデバイス技術の
進歩によって、近年では1GHz以上の周波数を使った
マイクロ波での移動体通信が実用段階にはいり、以前よ
りも広い伝送帯域を確保できる。そのため、VSELP
やRPE−LTP等よりも伝送帯域が広くて音質が良
い、既存の有線回線との接続が容易な32kbit/sのAD
PCM符号化方式を採用するPHSシステムも出現して
きた。
進歩によって、近年では1GHz以上の周波数を使った
マイクロ波での移動体通信が実用段階にはいり、以前よ
りも広い伝送帯域を確保できる。そのため、VSELP
やRPE−LTP等よりも伝送帯域が広くて音質が良
い、既存の有線回線との接続が容易な32kbit/sのAD
PCM符号化方式を採用するPHSシステムも出現して
きた。
【0005】現在においては、音声符号化方式だけでな
く無線伝送路での変調方式等もことごとく相違している
上述したデジタルセルラ電話システム及びPHSシステ
ムが混在しているが、さらに、使用環境に応じた他のデ
ジタル移動体通信システムも提供されると考えられる。
このような他のシステムは、伝送帯域が広くて音質が良
い、既存の有線回線との接続が容易な32kbit/sのAD
PCM符号化方式を採用すると考えられる。しかし、P
HSシステムとの混話を避けるために、PHSシステム
における32kbit/sのADPCM符号化方式とは異なる
32kbit/sのADPCM符号化方式を採用すると考えら
れる。
く無線伝送路での変調方式等もことごとく相違している
上述したデジタルセルラ電話システム及びPHSシステ
ムが混在しているが、さらに、使用環境に応じた他のデ
ジタル移動体通信システムも提供されると考えられる。
このような他のシステムは、伝送帯域が広くて音質が良
い、既存の有線回線との接続が容易な32kbit/sのAD
PCM符号化方式を採用すると考えられる。しかし、P
HSシステムとの混話を避けるために、PHSシステム
における32kbit/sのADPCM符号化方式とは異なる
32kbit/sのADPCM符号化方式を採用すると考えら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような環境下にお
いて基地局をシステム毎に設けるならば不経済であり、
音声符号化方式は異なっても無線伝送路での変調方式が
同じならば、基地局を共用することが好ましい。このよ
うな場合においては、複数種類の32kbit/sのADPC
M符号化方式のデータを基地局が共に復号できるように
することが好ましい。
いて基地局をシステム毎に設けるならば不経済であり、
音声符号化方式は異なっても無線伝送路での変調方式が
同じならば、基地局を共用することが好ましい。このよ
うな場合においては、複数種類の32kbit/sのADPC
M符号化方式のデータを基地局が共に復号できるように
することが好ましい。
【0007】従来、複数種類の音声符号化方式に従う符
号化データを復号する装置として、64kbit/sのlog
PCM符号化方式の符号化データと、64kbit/sのSB
−ADPCM符号化方式の符号化データとを復号できる
装置が既に提供されている(特開平2−26426号公
報)。
号化データを復号する装置として、64kbit/sのlog
PCM符号化方式の符号化データと、64kbit/sのSB
−ADPCM符号化方式の符号化データとを復号できる
装置が既に提供されている(特開平2−26426号公
報)。
【0008】しかし、変換元の符号化方式の識別には、
64kbit/sのlogPCM符号化方式及び64kbit/sの
SB−ADPCM符号化方式とで、その符号における上
位2ビット目における1の出現回数が異なるという性質
を利用しており、他の音声符号化方式間の識別、復号に
は適用できない。
64kbit/sのlogPCM符号化方式及び64kbit/sの
SB−ADPCM符号化方式とで、その符号における上
位2ビット目における1の出現回数が異なるという性質
を利用しており、他の音声符号化方式間の識別、復号に
は適用できない。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明の音声復号装置は、以下の各手段を備
えることを特徴とする。
め、第1の本発明の音声復号装置は、以下の各手段を備
えることを特徴とする。
【0010】すなわち、(1) N種類(Nは2以上)のい
ずれかの音声符号化方式に従う入力された符号化データ
を自己に割り当てられている所定の音声符号化方式に従
って復号するN個の音声復号手段と、(2) 入力された符
号化データに、いずれの音声符号化方式に特有な特異パ
ターンが存在するかを検出して、入力された符号化デー
タに関する音声符号化方式を識別する入力方式識別手段
と、(3) その識別結果に応じて、いずれかの上記音声復
号手段からの復号データを選択して出力する出力データ
切り替え手段とを備えることを特徴とする。
ずれかの音声符号化方式に従う入力された符号化データ
を自己に割り当てられている所定の音声符号化方式に従
って復号するN個の音声復号手段と、(2) 入力された符
号化データに、いずれの音声符号化方式に特有な特異パ
ターンが存在するかを検出して、入力された符号化デー
タに関する音声符号化方式を識別する入力方式識別手段
と、(3) その識別結果に応じて、いずれかの上記音声復
号手段からの復号データを選択して出力する出力データ
切り替え手段とを備えることを特徴とする。
【0011】上記課題を解決するため、第2の本発明の
音声復号装置は、以下の各手段を備えることを特徴とす
る。
音声復号装置は、以下の各手段を備えることを特徴とす
る。
【0012】すなわち、(1) N種類(Nは2以上)のい
ずれかの音声符号化方式に従う入力された符号化データ
を、自己に割り当てられている所定の音声符号化方式に
従って復号するN個の音声復号手段と、(2) 対応する上
記音声復号手段からの復号データを、その音声復号手段
と同一の音声符号化方式に従って符号化し、得られた再
符号化データと入力された符号化データとの相関を検出
するN個の方式判定用相関検出手段と、(3) 得られた相
関が最も高い上記方式判定用相関検出手段に割り当てら
れている音声符号化方式を、入力された符号化データに
関する音声符号化方式と判定する入力方式判定手段と、
(4) その判定結果に応じて、いずれかの上記音声復号手
段からの復号データを選択して出力する出力データ切り
替え手段とを備えることを特徴とする。
ずれかの音声符号化方式に従う入力された符号化データ
を、自己に割り当てられている所定の音声符号化方式に
従って復号するN個の音声復号手段と、(2) 対応する上
記音声復号手段からの復号データを、その音声復号手段
と同一の音声符号化方式に従って符号化し、得られた再
符号化データと入力された符号化データとの相関を検出
するN個の方式判定用相関検出手段と、(3) 得られた相
関が最も高い上記方式判定用相関検出手段に割り当てら
れている音声符号化方式を、入力された符号化データに
関する音声符号化方式と判定する入力方式判定手段と、
(4) その判定結果に応じて、いずれかの上記音声復号手
段からの復号データを選択して出力する出力データ切り
替え手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
【作用】第1の本発明の音声復号装置において、N個の
音声復号手段はそれぞれ、自己に割り当てられている所
定の音声符号化方式に従って、入力された符号化データ
を復号する。そして、入力方式識別手段は、入力された
符号化データに、いずれの音声符号化方式に特有な特異
パターンが存在するかを検出して、入力された符号化デ
ータに関する音声符号化方式を識別し、出力データ切り
替え手段は、その識別結果に応じて、いずれかの上記音
声復号手段からの復号データを選択して出力する。
音声復号手段はそれぞれ、自己に割り当てられている所
定の音声符号化方式に従って、入力された符号化データ
を復号する。そして、入力方式識別手段は、入力された
符号化データに、いずれの音声符号化方式に特有な特異
パターンが存在するかを検出して、入力された符号化デ
ータに関する音声符号化方式を識別し、出力データ切り
替え手段は、その識別結果に応じて、いずれかの上記音
声復号手段からの復号データを選択して出力する。
【0014】第2の本発明の音声復号装置においても、
N個の音声復号手段はそれぞれ、自己に割り当てられて
いる所定の音声符号化方式に従って、入力された符号化
データを復号する。各方式判定用相関検出手段は、対応
する上記音声復号手段からの復号データを、その音声復
号手段と同一の音声符号化方式に従って符号化し、得ら
れた再符号化データと入力された符号化データとの相関
を検出し、入力方式判定手段は、得られた相関が最も高
い方式判定用相関検出手段に割り当てられている音声符
号化方式を、入力された符号化データに関する音声符号
化方式と判定する。そして、出力データ切り替え手段
は、その判定結果に応じた音声復号手段からの復号デー
タを選択して出力する。
N個の音声復号手段はそれぞれ、自己に割り当てられて
いる所定の音声符号化方式に従って、入力された符号化
データを復号する。各方式判定用相関検出手段は、対応
する上記音声復号手段からの復号データを、その音声復
号手段と同一の音声符号化方式に従って符号化し、得ら
れた再符号化データと入力された符号化データとの相関
を検出し、入力方式判定手段は、得られた相関が最も高
い方式判定用相関検出手段に割り当てられている音声符
号化方式を、入力された符号化データに関する音声符号
化方式と判定する。そして、出力データ切り替え手段
は、その判定結果に応じた音声復号手段からの復号デー
タを選択して出力する。
【0015】
(A)第1実施例 本発明による音声復号装置の第1実施例を図面を参照し
ながら説明するのに先立ち、第1実施例の音声復号装置
のような装置が適用される通信システムの例を2例ほど
説明する。
ながら説明するのに先立ち、第1実施例の音声復号装置
のような装置が適用される通信システムの例を2例ほど
説明する。
【0016】図2は、このようなシステムの第1例にお
ける通信イメージを示すブロック図であり、移動端末か
ら基地局への伝送方向で通信イメージを示している。
ける通信イメージを示すブロック図であり、移動端末か
ら基地局への伝送方向で通信イメージを示している。
【0017】図2において、移動端末100Aは、音声
符号化方式として、歩行速度程度の低速移動に適した音
声符号化方式Aを採用しており、その符号化方式Aに従
って符号化したデータを所定の通信方式(変調方式等)
に従って処理してアンテナから送信するものである。一
方、移動端末100Bは、音声符号化方式として、自動
車や列車の移動速度程度の高速移動に適した音声符号化
方式Bを採用しており、その符号化方式Bに従って符号
化したデータを所定の通信方式(変調方式等)に従って
処理してアンテナから送信するものである。
符号化方式として、歩行速度程度の低速移動に適した音
声符号化方式Aを採用しており、その符号化方式Aに従
って符号化したデータを所定の通信方式(変調方式等)
に従って処理してアンテナから送信するものである。一
方、移動端末100Bは、音声符号化方式として、自動
車や列車の移動速度程度の高速移動に適した音声符号化
方式Bを採用しており、その符号化方式Bに従って符号
化したデータを所定の通信方式(変調方式等)に従って
処理してアンテナから送信するものである。
【0018】ここで、通信方式は、2種類の移動端末1
00A及び100Bで共通になされており、また、音声
符号化方式は方式A及びBで異なっているがそのビット
レートは同じに選定されている。そのため、基地局11
0は、2種類の移動端末100A及び100Bで共通な
存在になされている。基地局110の受信回路111
は、2種類の移動端末100A又は100Bからの信号
を区別することなく受信処理(増幅や復調)し、音声符
号化方式A又はBに従う符号化データに戻す。このよう
な符号化データが音声復号装置112に入力されて、音
声符号化方式の種類に拘らず、復号される。
00A及び100Bで共通になされており、また、音声
符号化方式は方式A及びBで異なっているがそのビット
レートは同じに選定されている。そのため、基地局11
0は、2種類の移動端末100A及び100Bで共通な
存在になされている。基地局110の受信回路111
は、2種類の移動端末100A又は100Bからの信号
を区別することなく受信処理(増幅や復調)し、音声符
号化方式A又はBに従う符号化データに戻す。このよう
な符号化データが音声復号装置112に入力されて、音
声符号化方式の種類に拘らず、復号される。
【0019】図3は、音声復号装置が適用される通信シ
ステムの第2例における通信イメージを示すブロック図
であり、移動端末から基地局への伝送方向で通信イメー
ジを示している。
ステムの第2例における通信イメージを示すブロック図
であり、移動端末から基地局への伝送方向で通信イメー
ジを示している。
【0020】第1例システムとの相違点は、移動端末1
00が、基地局110と直接通信できるときには音声符
号化方式Aを採用して基地局110と通信し、基地局1
10と直接通信できないときには音声符号化方式Bを採
用して通信衛星120を介して基地局110と通信する
点である。この場合においても、基地局110内におい
ては、受信回路111によって、音声符号化方式A又は
Bに従うように戻された符号化データが音声復号装置1
12に入力されて、音声符号化方式の種類に拘らずに復
号される。
00が、基地局110と直接通信できるときには音声符
号化方式Aを採用して基地局110と通信し、基地局1
10と直接通信できないときには音声符号化方式Bを採
用して通信衛星120を介して基地局110と通信する
点である。この場合においても、基地局110内におい
ては、受信回路111によって、音声符号化方式A又は
Bに従うように戻された符号化データが音声復号装置1
12に入力されて、音声符号化方式の種類に拘らずに復
号される。
【0021】図9は、以上のような通信システム等で採
用される音声復号装置の第1実施例を示すブロック図で
ある。
用される音声復号装置の第1実施例を示すブロック図で
ある。
【0022】この第1実施例の場合、一方の音声符号化
方式Aは、全世界の公衆回線で広く用いられている64
kbit/sのlogPCM方式の符号化則(以下、logP
CM方式符号化則と呼ぶ)に従うデータを、CCITT
勧告G.721による全世界の公衆回線で広く用いられ
ている32kbit/sのADPCM方式の符号化則(以下、
G721−ADPCM方式符号化則と呼ぶ)に従うデー
タに変換し(符号化し)、又は、その逆変換(復号)を
行なう符号化方式である。また、他方の音声符号化方式
Bは、logPCM方式符号化則に従うデータを、CC
ITTのCOMXVIII−WP/8専門家委員会の規
定COM101(CCITTの勧告ではない)による国
際間の通信回線で広く用いられている32kbit/sのAD
PCM方式の符号化則(以下、COM101−ADPC
M方式符号化則と呼ぶ)に従うデータに変換し(符号化
し)、又は、その逆変換(復号)を行なう符号化方式で
ある。なお、誤り時の再生精度からは、COM101−
ADPCM方式符号化則の方が、G721−ADPCM
方式符号化則より使用環境が劣悪な場合に適していると
いうことができる。
方式Aは、全世界の公衆回線で広く用いられている64
kbit/sのlogPCM方式の符号化則(以下、logP
CM方式符号化則と呼ぶ)に従うデータを、CCITT
勧告G.721による全世界の公衆回線で広く用いられ
ている32kbit/sのADPCM方式の符号化則(以下、
G721−ADPCM方式符号化則と呼ぶ)に従うデー
タに変換し(符号化し)、又は、その逆変換(復号)を
行なう符号化方式である。また、他方の音声符号化方式
Bは、logPCM方式符号化則に従うデータを、CC
ITTのCOMXVIII−WP/8専門家委員会の規
定COM101(CCITTの勧告ではない)による国
際間の通信回線で広く用いられている32kbit/sのAD
PCM方式の符号化則(以下、COM101−ADPC
M方式符号化則と呼ぶ)に従うデータに変換し(符号化
し)、又は、その逆変換(復号)を行なう符号化方式で
ある。なお、誤り時の再生精度からは、COM101−
ADPCM方式符号化則の方が、G721−ADPCM
方式符号化則より使用環境が劣悪な場合に適していると
いうことができる。
【0023】従って、第1実施例の音声復号装置は、
G.721−ADPCM方式符号化則に従う符号化デー
タが入力されても、また、COM101−ADPCM方
式符号則に従う符号化データが入力されても、logP
CM方式符号化則に従うデータに復号するものである。
G.721−ADPCM方式符号化則に従う符号化デー
タが入力されても、また、COM101−ADPCM方
式符号則に従う符号化データが入力されても、logP
CM方式符号化則に従うデータに復号するものである。
【0024】なお、図4〜図6には、これら3種類の符
号化側を示している。図4はlogPCM方式符号化則
を示し、図5はG.721−ADPCM方式符号化則を
示し、図6はCOM101−ADPCM方式符号化則を
示している。図5及び図6におけるq(k)及びI
(k)はそれぞれ、量子化前後のデータ値を示している
(図7及び図8参照)。
号化側を示している。図4はlogPCM方式符号化則
を示し、図5はG.721−ADPCM方式符号化則を
示し、図6はCOM101−ADPCM方式符号化則を
示している。図5及び図6におけるq(k)及びI
(k)はそれぞれ、量子化前後のデータ値を示している
(図7及び図8参照)。
【0025】ここで、図5からは、このG.721−A
DPCM方式符号化側において、「0000」パターン
は特異パターンになっていることが分かる。「000
0」パターンは、データ伝送誤りの検出のために用いる
ことを前提としている。一方、図6の脚注に示したよう
に、COM101−ADPCM方式符号化則において
は、「1111」パターンの24組の連続が自動リセッ
トを指示する特異パターンとなっている。
DPCM方式符号化側において、「0000」パターン
は特異パターンになっていることが分かる。「000
0」パターンは、データ伝送誤りの検出のために用いる
ことを前提としている。一方、図6の脚注に示したよう
に、COM101−ADPCM方式符号化則において
は、「1111」パターンの24組の連続が自動リセッ
トを指示する特異パターンとなっている。
【0026】図1において、第1実施例の音声復号装置
200は、入力端子201、第1の復号手段202、第
1のパターン検出手段203、第2のパターン検出手段
204、第2の復号手段205、方式判定手段206、
切り替え手段207及び出力端子208から構成されて
いる。
200は、入力端子201、第1の復号手段202、第
1のパターン検出手段203、第2のパターン検出手段
204、第2の復号手段205、方式判定手段206、
切り替え手段207及び出力端子208から構成されて
いる。
【0027】入力端子201からは、音声符号化方式A
又はBに従っている32kbit/sのADPCMデータが入
力される。すなわち、G.721−ADPCM方式符号
化則、又は、COM101−ADPCM方式符号則のい
ずれかに従っている符号化データが入力される。この入
力されたADPCMデータは、第1の復号手段202、
第1のパターン検出手段203、第2のパターン検出手
段204及び第2の復号手段205に与えられる。
又はBに従っている32kbit/sのADPCMデータが入
力される。すなわち、G.721−ADPCM方式符号
化則、又は、COM101−ADPCM方式符号則のい
ずれかに従っている符号化データが入力される。この入
力されたADPCMデータは、第1の復号手段202、
第1のパターン検出手段203、第2のパターン検出手
段204及び第2の復号手段205に与えられる。
【0028】第1の復号手段202は、音声符号化方式
A、すなわちG.721−ADPCM方式符号化則に従
って、入力されたADPCMデータを復号し、得られた
64kbit/sのlogPCM方式符号化則に従うデータを
切り替え手段207に与える。一方、第2の復号手段2
05は、音声符号化方式B、すなわちCOM101−A
DPCM方式符号則に従って、入力されたADPCMデ
ータを復号し、得られた64kbit/sのlogPCM方式
符号化則に従うデータを切り替え手段207に与える。
A、すなわちG.721−ADPCM方式符号化則に従
って、入力されたADPCMデータを復号し、得られた
64kbit/sのlogPCM方式符号化則に従うデータを
切り替え手段207に与える。一方、第2の復号手段2
05は、音声符号化方式B、すなわちCOM101−A
DPCM方式符号則に従って、入力されたADPCMデ
ータを復号し、得られた64kbit/sのlogPCM方式
符号化則に従うデータを切り替え手段207に与える。
【0029】従って、入力されたADPCMデータが音
声符号化方式Aに従うものであれば、第1の復号手段2
02から正しい復号データが出力されると共に、第2の
復号手段205から誤っている復号データが出力され
る。逆に、入力されたADPCMデータが音声符号化方
式Bに従うものであれば、第2の復号手段205から正
しい復号データが出力されると共に、第1の復号手段2
02から誤っている復号データが出力される。なお、第
1の復号手段202及び第2の復号手段205の内部構
成については、図8を用いて後述する。
声符号化方式Aに従うものであれば、第1の復号手段2
02から正しい復号データが出力されると共に、第2の
復号手段205から誤っている復号データが出力され
る。逆に、入力されたADPCMデータが音声符号化方
式Bに従うものであれば、第2の復号手段205から正
しい復号データが出力されると共に、第1の復号手段2
02から誤っている復号データが出力される。なお、第
1の復号手段202及び第2の復号手段205の内部構
成については、図8を用いて後述する。
【0030】切り替え手段207には、上述したよう
に、第1の復号手段202からの64kbit/sのlogP
CMデータ、及び、第2の復号手段205からの64kb
it/sのlogPCMデータが選択入力として入力され、
切り替え手段207は、後述する方式判定手段206か
らの切替制御信号に応じて、一方の64kbit/sのlog
PCMデータを選択して復号データとして出力端子20
8に与える。
に、第1の復号手段202からの64kbit/sのlogP
CMデータ、及び、第2の復号手段205からの64kb
it/sのlogPCMデータが選択入力として入力され、
切り替え手段207は、後述する方式判定手段206か
らの切替制御信号に応じて、一方の64kbit/sのlog
PCMデータを選択して復号データとして出力端子20
8に与える。
【0031】第1のパターン検出手段203は、入力端
子201から与えられた通信初期のADPCMデータに
「0000」パターンが挿入されているか否かを判定
し、挿入されている場合に、その「0000」パターン
検出信号を方式判定手段206に与えるものである。こ
の第1実施例の場合、音声符号化方式Aを採用している
送信装置(例えば移動端末)側において、通信初期のデ
ータ位置に「0000」パターンを挿入するように予め
取り決められている。上述したように、「0000」パ
ターンは通常が伝送しない特異パターンであるので、か
かるパターンを、上述の取り決めのように伝送すること
にしても問題となることはない。
子201から与えられた通信初期のADPCMデータに
「0000」パターンが挿入されているか否かを判定
し、挿入されている場合に、その「0000」パターン
検出信号を方式判定手段206に与えるものである。こ
の第1実施例の場合、音声符号化方式Aを採用している
送信装置(例えば移動端末)側において、通信初期のデ
ータ位置に「0000」パターンを挿入するように予め
取り決められている。上述したように、「0000」パ
ターンは通常が伝送しない特異パターンであるので、か
かるパターンを、上述の取り決めのように伝送すること
にしても問題となることはない。
【0032】従って、第1のパターン検出手段203の
検出信号は、入力端子201からの32kbit/sのADP
CMデータが音声符号化方式Aに従うときに有意なもの
となる。
検出信号は、入力端子201からの32kbit/sのADP
CMデータが音声符号化方式Aに従うときに有意なもの
となる。
【0033】第2のパターン検出手段204は、入力端
子201から与えられた通信初期のADPCMデータに
「1111」パターンがn(nは24以下のある程度の
整数)組以上連続して挿入されているか否かを判定し、
挿入されている場合に、その「1111」パターン検出
信号を方式判定手段206に与えるものである。図6に
示したように、音声符号化方式B(COM101−AD
PCM方式符号化則)は、「1111」パターンの24
組の連続が自動リセットを指示する特異パターンとして
おり、送信装置側は、通信初期においては自動リセット
させるべく、かかるパターンの送出する。第2のパター
ン検出手段204は、このような音声符号化方式Bにお
ける特異パターンを検出するものである。
子201から与えられた通信初期のADPCMデータに
「1111」パターンがn(nは24以下のある程度の
整数)組以上連続して挿入されているか否かを判定し、
挿入されている場合に、その「1111」パターン検出
信号を方式判定手段206に与えるものである。図6に
示したように、音声符号化方式B(COM101−AD
PCM方式符号化則)は、「1111」パターンの24
組の連続が自動リセットを指示する特異パターンとして
おり、送信装置側は、通信初期においては自動リセット
させるべく、かかるパターンの送出する。第2のパター
ン検出手段204は、このような音声符号化方式Bにお
ける特異パターンを検出するものである。
【0034】従って、第2のパターン検出手段204の
検出信号は、入力端子201からの32kbit/sのADP
CMデータが音声符号化方式Bに従うときに有意なもの
となる。
検出信号は、入力端子201からの32kbit/sのADP
CMデータが音声符号化方式Bに従うときに有意なもの
となる。
【0035】方式判定手段206は、第1のパターン検
出手段203からの検出信号と、第2のパターン検出手
段204からの検出信号とに基づいて、入力端子201
からの32kbit/sのADPCMデータが音声符号化方式
Aに従うと判定したときには、第1の復号手段202か
らの64kbit/sのlogPCMデータを選択させ、逆
に、入力端子201からの32kbit/sのADPCMデー
タが音声符号化方式Bに従うと判定したときには、第2
の復号手段205からの64kbit/sのlogPCMデー
タを選択させる切替制御信号を形成して切り替え手段2
07に与える。
出手段203からの検出信号と、第2のパターン検出手
段204からの検出信号とに基づいて、入力端子201
からの32kbit/sのADPCMデータが音声符号化方式
Aに従うと判定したときには、第1の復号手段202か
らの64kbit/sのlogPCMデータを選択させ、逆
に、入力端子201からの32kbit/sのADPCMデー
タが音声符号化方式Bに従うと判定したときには、第2
の復号手段205からの64kbit/sのlogPCMデー
タを選択させる切替制御信号を形成して切り替え手段2
07に与える。
【0036】図7は、第1及び第2の復号手段202及
び205が前提とする送信側の符号化手段の内部構成を
示す概略ブロック図である。なお、量子化ステップ等の
量子化特性の制御構成は省略している。
び205が前提とする送信側の符号化手段の内部構成を
示す概略ブロック図である。なお、量子化ステップ等の
量子化特性の制御構成は省略している。
【0037】図7において、入力端子301からの64
kbit/sのlogPCMデータSI(k)は減算器302
に入力され、この減算器302によって、予測器307
からのその予測値e(k)が減算され、得られた予測残
差信号q(k)が量子化器303に与えられる。量子化
器303は、当該符号化手段に係る符号化則(図5又は
図6参照)に従って、入力された予測残差信号q(k)
を量子化し、得られた32kbit/sのADPCMデータI
(k)を出力端子304より外部に出力すると共に、逆
量子化器305に与える。逆量子化器305は、量子化
器303と同一の符号化則に従って、32kbit/sのAD
PCMデータI(k)を逆量子化し、局部再生の予測残
差信号を得て加算器306に与える。この加算器306
には、予測器307からの予測値e(k)も与えられて
おり、局部再生の予測残差信号に予測値e(k)を加算
して局部再生の64kbit/sのlogPCMデータを得
て、これを予測器307に入力する。予測器307は、
局部再生の64kbit/sのlogPCMデータ(や信号線
は省略しているが局部再生の予測残差信号等)に基づい
て、次のタイミングk+1での予測値を形成して出力す
る。
kbit/sのlogPCMデータSI(k)は減算器302
に入力され、この減算器302によって、予測器307
からのその予測値e(k)が減算され、得られた予測残
差信号q(k)が量子化器303に与えられる。量子化
器303は、当該符号化手段に係る符号化則(図5又は
図6参照)に従って、入力された予測残差信号q(k)
を量子化し、得られた32kbit/sのADPCMデータI
(k)を出力端子304より外部に出力すると共に、逆
量子化器305に与える。逆量子化器305は、量子化
器303と同一の符号化則に従って、32kbit/sのAD
PCMデータI(k)を逆量子化し、局部再生の予測残
差信号を得て加算器306に与える。この加算器306
には、予測器307からの予測値e(k)も与えられて
おり、局部再生の予測残差信号に予測値e(k)を加算
して局部再生の64kbit/sのlogPCMデータを得
て、これを予測器307に入力する。予測器307は、
局部再生の64kbit/sのlogPCMデータ(や信号線
は省略しているが局部再生の予測残差信号等)に基づい
て、次のタイミングk+1での予測値を形成して出力す
る。
【0038】図8は、第1の復号手段202又は第2の
復号手段205の内部構成を示す概略ブロック図であ
る。なお、量子化ステップ等の量子化特性の制御構成は
省略している。
復号手段205の内部構成を示す概略ブロック図であ
る。なお、量子化ステップ等の量子化特性の制御構成は
省略している。
【0039】図8において、入力端子401からの32
kbit/sのADPCMデータI(k)は逆量子化器402
に与えられ、逆量子化器402は、当該復号手段202
又は205に係る符号化則(図5又は図6参照)に従っ
て、入力された32kbit/sのADPCMデータI(k)
を逆量子化し、予測残差信号を得て加算器403に与え
る。この加算器403には、予測器405からの予測値
も与えられており、再生した予測残差信号に予測値を加
算して64kbit/sのlogPCMデータSq(k)を
得、これを出力端子404から外部に出力すると共に、
予測器405に入力する。予測器405は、再生された
64kbit/sのlogPCMデータSq(k)(や信号線
は省略しているが再生した予測残差信号等)に基づい
て、次のタイミングk+1での予測値を形成して加算器
403に出力する。
kbit/sのADPCMデータI(k)は逆量子化器402
に与えられ、逆量子化器402は、当該復号手段202
又は205に係る符号化則(図5又は図6参照)に従っ
て、入力された32kbit/sのADPCMデータI(k)
を逆量子化し、予測残差信号を得て加算器403に与え
る。この加算器403には、予測器405からの予測値
も与えられており、再生した予測残差信号に予測値を加
算して64kbit/sのlogPCMデータSq(k)を
得、これを出力端子404から外部に出力すると共に、
予測器405に入力する。予測器405は、再生された
64kbit/sのlogPCMデータSq(k)(や信号線
は省略しているが再生した予測残差信号等)に基づい
て、次のタイミングk+1での予測値を形成して加算器
403に出力する。
【0040】次に、図1に示した第1実施例の音声復号
装置200の動作を説明する。
装置200の動作を説明する。
【0041】入力端子201から、音声符号化方式Aに
従う32kbit/sのADPCMデータが入力されてくる
と、第1のパターン検出手段203から有意な検出信号
が出力され、この検出信号を受けた方式判定手段206
は、第1の復号手段202からの64kbit/sのlogP
CMデータを選択させる切替制御信号を切り替え手段2
07に与える。このとき、音声符号化方式Aに従う第1
の復号手段202からは正しい64kbit/sのlogPC
Mデータが出力されており、一方、音声符号化方式Bに
従う第2の復号手段205からは誤っている64kbit/s
のlogPCMデータが出力されているが、切り替え手
段207によって、正しい64kbit/sのlogPCMデ
ータが選択されて復号データとして出力端子208から
出力される。
従う32kbit/sのADPCMデータが入力されてくる
と、第1のパターン検出手段203から有意な検出信号
が出力され、この検出信号を受けた方式判定手段206
は、第1の復号手段202からの64kbit/sのlogP
CMデータを選択させる切替制御信号を切り替え手段2
07に与える。このとき、音声符号化方式Aに従う第1
の復号手段202からは正しい64kbit/sのlogPC
Mデータが出力されており、一方、音声符号化方式Bに
従う第2の復号手段205からは誤っている64kbit/s
のlogPCMデータが出力されているが、切り替え手
段207によって、正しい64kbit/sのlogPCMデ
ータが選択されて復号データとして出力端子208から
出力される。
【0042】これに対して、入力端子201から、音声
符号化方式Bに従う32kbit/sのADPCMデータが入
力されてくると、第2のパターン検出手段204から有
意な検出信号が出力され、この検出信号を受けた方式判
定手段206は、第2の復号手段205からの64kbit
/sのlogPCMデータを選択させる切替制御信号を切
り替え手段207に与える。このとき、音声符号化方式
Aに従う第1の復号手段202からは誤っている64kb
it/sのlogPCMデータが出力されており、一方、音
声符号化方式Bに従う第2の復号手段205からは正し
い64kbit/sのlogPCMデータが出力されている
が、切り替え手段207によって、正しい64kbit/sの
logPCMデータが選択されて復号データとして出力
端子208から出力される。
符号化方式Bに従う32kbit/sのADPCMデータが入
力されてくると、第2のパターン検出手段204から有
意な検出信号が出力され、この検出信号を受けた方式判
定手段206は、第2の復号手段205からの64kbit
/sのlogPCMデータを選択させる切替制御信号を切
り替え手段207に与える。このとき、音声符号化方式
Aに従う第1の復号手段202からは誤っている64kb
it/sのlogPCMデータが出力されており、一方、音
声符号化方式Bに従う第2の復号手段205からは正し
い64kbit/sのlogPCMデータが出力されている
が、切り替え手段207によって、正しい64kbit/sの
logPCMデータが選択されて復号データとして出力
端子208から出力される。
【0043】従って、上記第1実施例によれば、各音声
符号化方式の符号化則の特異パターンを検出して入力さ
れた32kbit/sのADPCMデータの符号化方式を認識
し、認識した符号化方式に係る復号手段で復号した64
kbit/sのlogPCMデータを切り替え手段207で選
択して出力するようにしたので、2種類の32kbit/sの
ADPCM音声符号化方式に対応できる音声復号装置を
実現することができる。
符号化方式の符号化則の特異パターンを検出して入力さ
れた32kbit/sのADPCMデータの符号化方式を認識
し、認識した符号化方式に係る復号手段で復号した64
kbit/sのlogPCMデータを切り替え手段207で選
択して出力するようにしたので、2種類の32kbit/sの
ADPCM音声符号化方式に対応できる音声復号装置を
実現することができる。
【0044】また、第1実施例によれば、復号手段及び
符号化手段を中心にして復号装置を構成しており、汎用
又は専用のDSPに対して、既存の符号化用や復号用の
プログラム又はマイクロコードで記述することにより、
復号装置の多くの構成に既存の構成を適用でき、音声復
号装置を容易かつ安価に実現できる。
符号化手段を中心にして復号装置を構成しており、汎用
又は専用のDSPに対して、既存の符号化用や復号用の
プログラム又はマイクロコードで記述することにより、
復号装置の多くの構成に既存の構成を適用でき、音声復
号装置を容易かつ安価に実現できる。
【0045】実際上、32kbit/sのADPCM方式とし
て、音声符号化方式Aと記述したG721−ADPCM
方式は一般公衆回線用に広く適用されており、音声符号
化方式Bと記述したCOM101−ADPCM方式は衛
星通信用や海底ケーブル用等に広く適用されており、こ
れらが混在する現状では、図2及び図3に示した通信シ
ステム以外のシステムにおける各種装置においても、第
1実施例の音声復号装置が有効に機能するものと考えら
れる。
て、音声符号化方式Aと記述したG721−ADPCM
方式は一般公衆回線用に広く適用されており、音声符号
化方式Bと記述したCOM101−ADPCM方式は衛
星通信用や海底ケーブル用等に広く適用されており、こ
れらが混在する現状では、図2及び図3に示した通信シ
ステム以外のシステムにおける各種装置においても、第
1実施例の音声復号装置が有効に機能するものと考えら
れる。
【0046】(B)第2実施例 次に、本発明による音声復号装置の第2実施例を図面を
参照しながら説明する。ここで、図1がこの第2実施例
の音声復号装置の構成を示すブロック図であり、図9と
の同一、対応部分には同一符号を付して示している。
参照しながら説明する。ここで、図1がこの第2実施例
の音声復号装置の構成を示すブロック図であり、図9と
の同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0047】この第2実施例の音声復号装置は、第1実
施例の音声復号装置に比較して、入力端子201から入
力された32kbit/sのADPCMデータが、音声符号化
方式Aに従うものか音声符号化方式Bに従うものかを判
定する構成が変更されており、他の構成は第1実施例の
ものと同一である。
施例の音声復号装置に比較して、入力端子201から入
力された32kbit/sのADPCMデータが、音声符号化
方式Aに従うものか音声符号化方式Bに従うものかを判
定する構成が変更されており、他の構成は第1実施例の
ものと同一である。
【0048】すなわち、第1実施例における第1のパタ
ーン検出手段203に代えて、第1の符号化手段203
−1と第1の相関手段203−2とを設けると共に、第
1実施例における第2のパターン検出手段204に代え
て、第2の符号化手段204−1と第2の相関手段20
4−2とを設けたものである。
ーン検出手段203に代えて、第1の符号化手段203
−1と第1の相関手段203−2とを設けると共に、第
1実施例における第2のパターン検出手段204に代え
て、第2の符号化手段204−1と第2の相関手段20
4−2とを設けたものである。
【0049】第1の符号化手段203−1は、音声符号
化方式Aに従う図7に示した内部構成を有するものであ
る。第1の符号化手段203−1には、第1の復号手段
202が出力した64kbit/sのlogPCMデータが入
力され、この復号データに対して、音声符号化方式Aに
従って符号化し、得られた32kbit/sのADPCMデー
タを第1の相関手段203−2に与える。
化方式Aに従う図7に示した内部構成を有するものであ
る。第1の符号化手段203−1には、第1の復号手段
202が出力した64kbit/sのlogPCMデータが入
力され、この復号データに対して、音声符号化方式Aに
従って符号化し、得られた32kbit/sのADPCMデー
タを第1の相関手段203−2に与える。
【0050】この第1の相関手段203−2には、入力
端子201から入力された32kbit/sのADPCMデー
タも入力されている。第1の相関手段203−2は、入
力された2種類の32kbit/sのADPCMデータの相関
を求めて、第1の相関検出信号を方式判定手段206に
出力する。
端子201から入力された32kbit/sのADPCMデー
タも入力されている。第1の相関手段203−2は、入
力された2種類の32kbit/sのADPCMデータの相関
を求めて、第1の相関検出信号を方式判定手段206に
出力する。
【0051】例えば、1秒間(従って32000ビッ
ト)の各ビットの一致数をカウントし、そのカウント値
を第1の相関検出信号として出力する。
ト)の各ビットの一致数をカウントし、そのカウント値
を第1の相関検出信号として出力する。
【0052】一方、第2の符号化手段204−1は、音
声符号化方式Bに従う図7に示した内部構成を有するも
のである。第2の符号化手段204−1には、第2の復
号手段205が出力した64kbit/sのlogPCMデー
タが入力され、このデータに対して、音声符号化方式B
に従って符号化し、得られた32kbit/sのADPCMデ
ータを第2の相関手段204−2に与える。
声符号化方式Bに従う図7に示した内部構成を有するも
のである。第2の符号化手段204−1には、第2の復
号手段205が出力した64kbit/sのlogPCMデー
タが入力され、このデータに対して、音声符号化方式B
に従って符号化し、得られた32kbit/sのADPCMデ
ータを第2の相関手段204−2に与える。
【0053】この第2の相関手段204−2には、入力
端子201から入力された32kbit/sのADPCMデー
タも入力されている。第2の相関手段204−2は、入
力された2種類の32kbit/sのADPCMデータの相関
を求めて、第2の相関検出信号を方式判定手段206に
出力する。
端子201から入力された32kbit/sのADPCMデー
タも入力されている。第2の相関手段204−2は、入
力された2種類の32kbit/sのADPCMデータの相関
を求めて、第2の相関検出信号を方式判定手段206に
出力する。
【0054】方式判定手段206は、第1及び第2の相
関検出信号を大小比較し、第1の相関検出信号が示す相
関が大きいときには、第1実施例の「0000」パター
ン検出信号が与えられた場合と同様に処理し、第2の相
関検出信号が示す相関が大きいときには、第1実施例の
「1111」パターン検出信号が与えられた場合と同様
に処理する。
関検出信号を大小比較し、第1の相関検出信号が示す相
関が大きいときには、第1実施例の「0000」パター
ン検出信号が与えられた場合と同様に処理し、第2の相
関検出信号が示す相関が大きいときには、第1実施例の
「1111」パターン検出信号が与えられた場合と同様
に処理する。
【0055】ここで、入力端子201から入力された3
2kbit/sのADPCMデータが、音声符号化方式Aに従
うものである場合を考えてみる。
2kbit/sのADPCMデータが、音声符号化方式Aに従
うものである場合を考えてみる。
【0056】この場合、音声符号化方式Aに従う第1の
復号手段202からは正しい64kbit/sのlogPCM
データが出力され、音声符号化方式Aに従う第1の符号
化手段203−1がこれを符号化した場合、その出力デ
ータは、入力端子201から入力された32kbit/sのA
DPCMデータに等しくなる。その結果、第1の相関手
段203−2は、高い相関を示す第1の相関検出信号を
出力する。
復号手段202からは正しい64kbit/sのlogPCM
データが出力され、音声符号化方式Aに従う第1の符号
化手段203−1がこれを符号化した場合、その出力デ
ータは、入力端子201から入力された32kbit/sのA
DPCMデータに等しくなる。その結果、第1の相関手
段203−2は、高い相関を示す第1の相関検出信号を
出力する。
【0057】一方、この場合、音声符号化方式Bに従う
第2の復号手段205からは誤った64kbit/sのlog
PCMデータが出力され、音声符号化方式Bに従う第2
の符号化手段204−1がこの誤ったデータを符号化し
ても、その出力データは、入力端子201から入力され
た32kbit/sのADPCMデータと一致する部分(ビッ
ト数)が少ない。その結果、第2の相関手段204−2
は、低い相関を示す第2の相関検出信号を出力する。
第2の復号手段205からは誤った64kbit/sのlog
PCMデータが出力され、音声符号化方式Bに従う第2
の符号化手段204−1がこの誤ったデータを符号化し
ても、その出力データは、入力端子201から入力され
た32kbit/sのADPCMデータと一致する部分(ビッ
ト数)が少ない。その結果、第2の相関手段204−2
は、低い相関を示す第2の相関検出信号を出力する。
【0058】詳述は避けるが、入力端子201から入力
された32kbit/sのADPCMデータが、音声符号化方
式Bに従うものである場合には、逆に、第1の相関手段
203−2は低い相関を示す第1の相関検出信号を出力
し、第2の相関手段204−2は高い相関を示す第2の
相関検出信号を出力する。
された32kbit/sのADPCMデータが、音声符号化方
式Bに従うものである場合には、逆に、第1の相関手段
203−2は低い相関を示す第1の相関検出信号を出力
し、第2の相関手段204−2は高い相関を示す第2の
相関検出信号を出力する。
【0059】従って、方式判定手段206は、第1及び
第2の相関検出信号に基づいて、第1実施例の場合と同
様に動作できる。
第2の相関検出信号に基づいて、第1実施例の場合と同
様に動作できる。
【0060】従って、この第2実施例によっても、第1
実施例と同様な効果を得ることができる。さらに、送信
装置側との特異パターン(「0000」パターン)の送
出の取り決めが不要であり、当該音声復号装置側だけで
符号化方式を判定することができる。
実施例と同様な効果を得ることができる。さらに、送信
装置側との特異パターン(「0000」パターン)の送
出の取り決めが不要であり、当該音声復号装置側だけで
符号化方式を判定することができる。
【0061】(C)他の実施例 なお、上記各実施例においては、入力された符号化デー
タの方式判定結果を出力データの選択にのみ利用するも
のを示したが、方式判定結果を、出力する復号データを
形成する復号手段以外の復号手段に対する動作停止信号
として用いるようにしても良い。
タの方式判定結果を出力データの選択にのみ利用するも
のを示したが、方式判定結果を、出力する復号データを
形成する復号手段以外の復号手段に対する動作停止信号
として用いるようにしても良い。
【0062】本発明は、32kbit/sの音声符号化方式の
符号化データの復号だけでなく、他のビットレートの音
声符号化方式の復号にも適用でき、また、32kbit/sの
音声符号化方式についての復号も2種類以上に対応でき
るようにしても良い。この場合において、第1実施例に
準じた構成とする場合には、特異パターンが規定又は開
放されていることを要する。
符号化データの復号だけでなく、他のビットレートの音
声符号化方式の復号にも適用でき、また、32kbit/sの
音声符号化方式についての復号も2種類以上に対応でき
るようにしても良い。この場合において、第1実施例に
準じた構成とする場合には、特異パターンが規定又は開
放されていることを要する。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、入力さ
れた符号化データをその方式を意識することなく、所定
の音声符号化方式に従って復号すると共に、入力された
符号化データにおける特異パターン、又は、入力された
符号化データを各音声符号化方式で復号、再符号化した
データと入力された符号化データとの相関に基づいて、
入力された符号化データの方式を識別して、いずれかの
復号データを出力するようにしたので、任意の複数種類
のいずれかの音声符号化方式に従って符号化データを復
号し得る汎用性が高い音声復号変換装置を実現できる。
れた符号化データをその方式を意識することなく、所定
の音声符号化方式に従って復号すると共に、入力された
符号化データにおける特異パターン、又は、入力された
符号化データを各音声符号化方式で復号、再符号化した
データと入力された符号化データとの相関に基づいて、
入力された符号化データの方式を識別して、いずれかの
復号データを出力するようにしたので、任意の複数種類
のいずれかの音声符号化方式に従って符号化データを復
号し得る汎用性が高い音声復号変換装置を実現できる。
【図1】第2実施例を示すブロック図である。
【図2】音声符号化方式変換装置を適用可能な第1例の
通信システムのブロック図である。
通信システムのブロック図である。
【図3】音声符号化方式変換装置を適用可能な第2例の
通信システムのブロック図である。
通信システムのブロック図である。
【図4】64kbit/sのlogPCM方式の符号化則の説
明図である。
明図である。
【図5】32kbit/sのG.721−ADPCM方式の符
号化則の説明図である。
号化則の説明図である。
【図6】32kbit/sのCOM101−ADPCM方式の
符号化則の説明図である。
符号化則の説明図である。
【図7】符号化手段の内部構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図8】復号手段の内部構成を示すブロック図である。
【図9】第1実施例を示すブロック図である。
202…方式Aに従う第1の復号手段、203…第1の
パターン検出手段、204…第2のパターン検出手段、
205…方式Bに従う第2の復号手段、206…方式判
定手段、207…切り替え手段、203−1…方式Aに
従う第1の判定用符号化手段、203−2…第1の相関
手段、204−1…方式Bに従う第2の判定用符号化手
段、204−2…第2の相関手段。
パターン検出手段、204…第2のパターン検出手段、
205…方式Bに従う第2の復号手段、206…方式判
定手段、207…切り替え手段、203−1…方式Aに
従う第1の判定用符号化手段、203−2…第1の相関
手段、204−1…方式Bに従う第2の判定用符号化手
段、204−2…第2の相関手段。
Claims (2)
- 【請求項1】 N種類(Nは2以上)のいずれかの音声
符号化方式に従う入力された符号化データを自己に割り
当てられている所定の音声符号化方式に従って復号する
N個の音声復号手段と、 入力された符号化データに、いずれの音声符号化方式に
特有な特異パターンが存在するかを検出して、入力され
た符号化データに関する音声符号化方式を識別する入力
方式識別手段と、 その識別結果に応じて、いずれかの上記音声復号手段か
らの復号データを選択して出力する出力データ切り替え
手段とを備えたことを特徴とする音声復号装置。 - 【請求項2】 N種類(Nは2以上)のいずれかの音声
符号化方式に従う入力された符号化データを、自己に割
り当てられている所定の音声符号化方式に従って復号す
るN個の音声復号手段と、 対応する上記音声復号手段からの復号データを、その音
声復号手段と同一の音声符号化方式に従って符号化し、
得られた再符号化データと入力された符号化データとの
相関を検出するN個の方式判定用相関検出手段と、 得られた相関が最も高い上記方式判定用相関検出手段に
割り当てられている音声符号化方式を、入力された符号
化データに関する音声符号化方式と判定する入力方式判
定手段と、 その判定結果に応じて、いずれかの上記音声復号手段か
らの復号データを選択して出力する出力データ切り替え
手段とを備えたことを特徴とする音声復号装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16200995A JPH0918425A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 音声復号装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16200995A JPH0918425A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 音声復号装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0918425A true JPH0918425A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15746320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16200995A Pending JPH0918425A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 音声復号装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0918425A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100469270B1 (ko) * | 2002-07-29 | 2005-02-02 | 엘지전자 주식회사 | 통신 시스템의 음성 신호 처리 장치 및 방법 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP16200995A patent/JPH0918425A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100469270B1 (ko) * | 2002-07-29 | 2005-02-02 | 엘지전자 주식회사 | 통신 시스템의 음성 신호 처리 장치 및 방법 |
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