JPH09184099A - 金属端子用フープ材の電気めっき装置 - Google Patents
金属端子用フープ材の電気めっき装置Info
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- JPH09184099A JPH09184099A JP13896A JP13896A JPH09184099A JP H09184099 A JPH09184099 A JP H09184099A JP 13896 A JP13896 A JP 13896A JP 13896 A JP13896 A JP 13896A JP H09184099 A JPH09184099 A JP H09184099A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 帯状のキャリヤ部とこのキャリヤ部によって
保持されかつキャリヤ部から切り離されたときに金属端
子となる複数の端子部とを形成した、金属端子用フープ
材に半田等の電気めっきを施すと、端子の機能上不必要
なキャリヤ部にもめっき皮膜が析出する。このキャリヤ
部上のめっき皮膜は、電子部品の組立工程において金属
端子用フープ材を取り扱うとき、削れて電子部品の組立
機側に堆積し、組立機の円滑な連続稼働を妨げる。 【解決手段】 キャリヤ部上にめっき皮膜が析出するこ
とを抑制することによって、組立機の円滑な連続稼働を
可能にする。そのため、めっき処理槽3内において、金
属端子用フープ材16の両面に向かうめっき電流の一部
であって、キャリヤ部に向かうめっき電流を、遮蔽板2
4,25によって遮蔽し、遮蔽板24,25の間のスリ
ット32内をキャリヤ部が通るようにする。
保持されかつキャリヤ部から切り離されたときに金属端
子となる複数の端子部とを形成した、金属端子用フープ
材に半田等の電気めっきを施すと、端子の機能上不必要
なキャリヤ部にもめっき皮膜が析出する。このキャリヤ
部上のめっき皮膜は、電子部品の組立工程において金属
端子用フープ材を取り扱うとき、削れて電子部品の組立
機側に堆積し、組立機の円滑な連続稼働を妨げる。 【解決手段】 キャリヤ部上にめっき皮膜が析出するこ
とを抑制することによって、組立機の円滑な連続稼働を
可能にする。そのため、めっき処理槽3内において、金
属端子用フープ材16の両面に向かうめっき電流の一部
であって、キャリヤ部に向かうめっき電流を、遮蔽板2
4,25によって遮蔽し、遮蔽板24,25の間のスリ
ット32内をキャリヤ部が通るようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リード端子付き
の電子部品等のための金属端子を与える金属端子用フー
プ材に電気めっきを施すための電気めっき装置に関する
ものである。
の電子部品等のための金属端子を与える金属端子用フー
プ材に電気めっきを施すための電気めっき装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】リード端子付きの電子部品等のための金
属端子を能率的に得るため、一般的に、金属端子用フー
プ材が用いられている。金属端子用フープ材は、帯状の
キャリヤ部とこのキャリヤ部に保持されかつキャリヤ部
から側方へ突出するように延びる複数の端子部とを形成
している。これら端子部が、キャリヤ部から切り離され
ることにより、リード端子付き電子部品等のための金属
端子とされる。
属端子を能率的に得るため、一般的に、金属端子用フー
プ材が用いられている。金属端子用フープ材は、帯状の
キャリヤ部とこのキャリヤ部に保持されかつキャリヤ部
から側方へ突出するように延びる複数の端子部とを形成
している。これら端子部が、キャリヤ部から切り離され
ることにより、リード端子付き電子部品等のための金属
端子とされる。
【0003】上述した金属端子は、たとえば、鉄または
銅合金から構成されるが、これに良好な半田付け性を付
与するため、しばしば半田等の電気めっきが施される。
このような電気めっきは、金属端子用フープ材の段階
で、この金属端子用フープ材を長手方向に送りながら連
続的に行なわれるのが通常である。したがって、めっき
皮膜は、端子部だけでなく、キャリヤ部にも析出する。
銅合金から構成されるが、これに良好な半田付け性を付
与するため、しばしば半田等の電気めっきが施される。
このような電気めっきは、金属端子用フープ材の段階
で、この金属端子用フープ材を長手方向に送りながら連
続的に行なわれるのが通常である。したがって、めっき
皮膜は、端子部だけでなく、キャリヤ部にも析出する。
【0004】また、電子部品等の製造ないしは組立工程
の最終段階で、端子部をキャリヤ部から切り離すことが
行なわれるのが通常である。したがって、端子部をキャ
リヤ部から切り離す前の金属端子用フープ材の状態で、
電子部品等の組立工程が実施され、そのため、組立機に
おいては、キャリヤ部を挟んだり擦ったりする場面が多
く存在する。
の最終段階で、端子部をキャリヤ部から切り離すことが
行なわれるのが通常である。したがって、端子部をキャ
リヤ部から切り離す前の金属端子用フープ材の状態で、
電子部品等の組立工程が実施され、そのため、組立機に
おいては、キャリヤ部を挟んだり擦ったりする場面が多
く存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、電子部
品等の組立機において、キャリヤ部を挟んだり擦ったり
すると、キャリヤ部に析出しためっき皮膜が削り取られ
ることがある。特に、半田めっきの場合、皮膜の硬度が
低いため、この削れの現象がより顕著に生じる。しかし
ながら、めっき皮膜がキャリヤ部から剥がされても、キ
ャリヤ部は、本来、金属端子の機能上、不必要な部分で
あるので、キャリヤ部側ではそれほど深刻な問題を引き
起こすものではない。
品等の組立機において、キャリヤ部を挟んだり擦ったり
すると、キャリヤ部に析出しためっき皮膜が削り取られ
ることがある。特に、半田めっきの場合、皮膜の硬度が
低いため、この削れの現象がより顕著に生じる。しかし
ながら、めっき皮膜がキャリヤ部から剥がされても、キ
ャリヤ部は、本来、金属端子の機能上、不必要な部分で
あるので、キャリヤ部側ではそれほど深刻な問題を引き
起こすものではない。
【0006】他方、組立機側では、剥がれためっき皮膜
がここに堆積する、という問題に遭遇する。すなわち、
剥がれためっき皮膜が組立機側に堆積すると、組立機の
適正な稼働が妨げられるため、これを除去する必要があ
るが、この除去のためには、組立機を停止させなければ
ならない。その結果、組立機の連続稼働が阻害され、応
じて、組立工程の稼働ロスを招いてしまう。
がここに堆積する、という問題に遭遇する。すなわち、
剥がれためっき皮膜が組立機側に堆積すると、組立機の
適正な稼働が妨げられるため、これを除去する必要があ
るが、この除去のためには、組立機を停止させなければ
ならない。その結果、組立機の連続稼働が阻害され、応
じて、組立工程の稼働ロスを招いてしまう。
【0007】また、めっき皮膜を、不必要なキャリヤ部
にも析出させることになるので、無駄なめっき材料が消
費され、そのことによるめっきコストの上昇の問題にも
遭遇する。なお、適当な有機物または無機物を添加し
て、たとえば半田のような硬度の低いめっき皮膜の硬度
を高めることにより、上述した削れ等の問題を解決する
ことも考えられるが、この対策を採用した場合には、得
られた半田皮膜の半田付け性や半田リフロー性の劣化が
問題となることがある。
にも析出させることになるので、無駄なめっき材料が消
費され、そのことによるめっきコストの上昇の問題にも
遭遇する。なお、適当な有機物または無機物を添加し
て、たとえば半田のような硬度の低いめっき皮膜の硬度
を高めることにより、上述した削れ等の問題を解決する
ことも考えられるが、この対策を採用した場合には、得
られた半田皮膜の半田付け性や半田リフロー性の劣化が
問題となることがある。
【0008】また、キャリヤ部にめっき皮膜が形成され
ないようにするための部分めっき方法、たとえば、めっ
きレジストまたはマスキングテープを用いる方法、ある
いは液面調節法を行なうことも考えられるが、これらの
部分めっき法を実施した場合、設備コストやランニング
コストの上昇を招いてしまう。また、めっき皮膜が形成
されない部分が金属端子用フープ材に存在すると、金属
端子用フープ材の耐蝕性が著しく低下する、という問題
も引き起されてしまう。
ないようにするための部分めっき方法、たとえば、めっ
きレジストまたはマスキングテープを用いる方法、ある
いは液面調節法を行なうことも考えられるが、これらの
部分めっき法を実施した場合、設備コストやランニング
コストの上昇を招いてしまう。また、めっき皮膜が形成
されない部分が金属端子用フープ材に存在すると、金属
端子用フープ材の耐蝕性が著しく低下する、という問題
も引き起されてしまう。
【0009】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な種々の問題を解決できる金属端子用フープ材の電気め
っき装置を提供しようとすることである。
な種々の問題を解決できる金属端子用フープ材の電気め
っき装置を提供しようとすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明において、電気
めっきの対象となる金属端子用フープ材は、帯状のキャ
リヤ部とこのキャリヤ部に保持されかつキャリヤ部から
切り離されたとき金属端子となる複数の端子部とを形成
したものである。この発明は、めっき液を収容するため
のめっき処理槽を備え、上述の金属端子用フープ材は、
めっき処理槽内で、めっき電流をその両面に受ける位置
を通って、その長手方向に送られるようにされた、その
ような金属端子用フープ材の電気めっき装置に向けられ
るものであって、前述した技術的課題を解決するため、
次のような構成を備えることを特徴としている。
めっきの対象となる金属端子用フープ材は、帯状のキャ
リヤ部とこのキャリヤ部に保持されかつキャリヤ部から
切り離されたとき金属端子となる複数の端子部とを形成
したものである。この発明は、めっき液を収容するため
のめっき処理槽を備え、上述の金属端子用フープ材は、
めっき処理槽内で、めっき電流をその両面に受ける位置
を通って、その長手方向に送られるようにされた、その
ような金属端子用フープ材の電気めっき装置に向けられ
るものであって、前述した技術的課題を解決するため、
次のような構成を備えることを特徴としている。
【0011】すなわち、この発明に係る金属端子用フー
プ材の電気めっき装置では、金属端子用フープ材のキャ
リヤ部に向かうめっき電流を遮蔽するように、キャリヤ
部の片面または両面に遮蔽板が設けられ、金属端子用フ
ープ材がその長手方向に送られるとき、これら遮蔽板に
よって形成されるめっき電流遮蔽部をキャリヤ部が通る
ようにされている。
プ材の電気めっき装置では、金属端子用フープ材のキャ
リヤ部に向かうめっき電流を遮蔽するように、キャリヤ
部の片面または両面に遮蔽板が設けられ、金属端子用フ
ープ材がその長手方向に送られるとき、これら遮蔽板に
よって形成されるめっき電流遮蔽部をキャリヤ部が通る
ようにされている。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、金属端子用フープ材
のキャリヤ部に向かうめっき電流を遮0するように、キ
ャリヤ部の片面または両面に遮蔽板が設けられているの
で、めっき電流遮蔽部を通過するキャリヤ部上における
めっき皮膜の析出が抑制される。
のキャリヤ部に向かうめっき電流を遮0するように、キ
ャリヤ部の片面または両面に遮蔽板が設けられているの
で、めっき電流遮蔽部を通過するキャリヤ部上における
めっき皮膜の析出が抑制される。
【0013】したがって、電子部品等のための組立機に
よる取り扱いにおいて、キャリヤ部上のめっき皮膜の削
れ等が生じても、その削れまたは剥離の総量を減じるこ
とができるため、組立機側に堆積するめっき皮膜の総量
も減じることができる。そのため、組立機の円滑な連続
稼働を妨げる要因を低減することができ、電子部品の製
造を能率的に進めることができるようになる。たとえば
半田のような硬度の低いめっき皮膜が形成される場合、
めっき皮膜の削れ等が生じやすいので、この発明に係る
電気めっき装置が特に顕著な効果を発揮する。
よる取り扱いにおいて、キャリヤ部上のめっき皮膜の削
れ等が生じても、その削れまたは剥離の総量を減じるこ
とができるため、組立機側に堆積するめっき皮膜の総量
も減じることができる。そのため、組立機の円滑な連続
稼働を妨げる要因を低減することができ、電子部品の製
造を能率的に進めることができるようになる。たとえば
半田のような硬度の低いめっき皮膜が形成される場合、
めっき皮膜の削れ等が生じやすいので、この発明に係る
電気めっき装置が特に顕著な効果を発揮する。
【0014】また、金属端子の機能上めっき皮膜の形成
が不必要であるキャリヤ部へのめっき皮膜の析出が抑制
されるので、無駄なめっき材料の消費が減じられ、その
ことによるめっきコストの低減を期待することができ
る。また、従来から用いられている金属端子用フープ材
のためのめっき装置に対して、遮蔽板を付加するだけ
で、この発明による効果を発揮させることができる。し
たがって、前述した部分めっき方法のように、設備コス
トやランニングコストの上昇を招くことなく、簡易にか
つ安価にこの発明に係るめっき装置を実現することがで
きる。
が不必要であるキャリヤ部へのめっき皮膜の析出が抑制
されるので、無駄なめっき材料の消費が減じられ、その
ことによるめっきコストの低減を期待することができ
る。また、従来から用いられている金属端子用フープ材
のためのめっき装置に対して、遮蔽板を付加するだけ
で、この発明による効果を発揮させることができる。し
たがって、前述した部分めっき方法のように、設備コス
トやランニングコストの上昇を招くことなく、簡易にか
つ安価にこの発明に係るめっき装置を実現することがで
きる。
【0015】また、たとえば半田めっきを行なおうとす
るとき、適当な有機物または無機物を添加して、めっき
皮膜の硬度を高める、といった前述の方法のように、得
られた半田皮膜の半田付け性や半田リフロー性が劣化す
るという問題に遭遇することはない。また、この発明に
係るめっき装置によれば、キャリヤ部上へのめっき皮膜
の析出は、なるほど抑制されるが、あくまでも、キャリ
ヤ部上へも、めっき皮膜がわずかながら形成されるの
で、前述した部分めっき方法のように、めっき皮膜が全
く形成されない部分の存在のために、金属端子用フープ
材の耐蝕性が著しく低下する、という問題も解決するこ
とができる。
るとき、適当な有機物または無機物を添加して、めっき
皮膜の硬度を高める、といった前述の方法のように、得
られた半田皮膜の半田付け性や半田リフロー性が劣化す
るという問題に遭遇することはない。また、この発明に
係るめっき装置によれば、キャリヤ部上へのめっき皮膜
の析出は、なるほど抑制されるが、あくまでも、キャリ
ヤ部上へも、めっき皮膜がわずかながら形成されるの
で、前述した部分めっき方法のように、めっき皮膜が全
く形成されない部分の存在のために、金属端子用フープ
材の耐蝕性が著しく低下する、という問題も解決するこ
とができる。
【0016】この発明において、遮蔽板とキャリヤ部と
の間に形成される隙間の幅を調節可能としたとき、金属
端子用フープ材のキャリヤ部の材料厚の変更およびキャ
リヤ部のめっき厚の変更に有利に対応することができ
る。また、この発明において、遮蔽板をキャリヤ部の片
面または両面に設けることができるため、キャリヤ部の
片面または両面のめっき厚を薄くすることができる。
の間に形成される隙間の幅を調節可能としたとき、金属
端子用フープ材のキャリヤ部の材料厚の変更およびキャ
リヤ部のめっき厚の変更に有利に対応することができ
る。また、この発明において、遮蔽板をキャリヤ部の片
面または両面に設けることができるため、キャリヤ部の
片面または両面のめっき厚を薄くすることができる。
【0017】また、この発明において、めっき処理槽内
におけるキャリヤ部の通過高さを調節可能としたり、あ
るいは、遮蔽板の高さを調節可能としたりすれば、キャ
リヤ部の幅方向寸法の変更に有利に対応することができ
る。
におけるキャリヤ部の通過高さを調節可能としたり、あ
るいは、遮蔽板の高さを調節可能としたりすれば、キャ
リヤ部の幅方向寸法の変更に有利に対応することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、この発明の一
実施形態による電気めっき装置1を説明するためのもの
である。ここで、図1は、電気めっき装置1全体の概略
を示す図解的断面図であり、図2は、電気めっき装置1
の主要部を示す一部破断斜視図であり、図3は、図2に
示した部分のさらに一部を拡大して示す、図2の面III
に沿う断面図であり、図4は、図3の線IV−IVに沿う要
部断面図である。
実施形態による電気めっき装置1を説明するためのもの
である。ここで、図1は、電気めっき装置1全体の概略
を示す図解的断面図であり、図2は、電気めっき装置1
の主要部を示す一部破断斜視図であり、図3は、図2に
示した部分のさらに一部を拡大して示す、図2の面III
に沿う断面図であり、図4は、図3の線IV−IVに沿う要
部断面図である。
【0019】図示した電気めっき装置1は、従来から用
いられているワーク縦送り型全面めっき装置に対して、
この発明にとって特有の改良を加えて構成されたもの
で、この従来のめっき装置と共通する多くの要素を備え
ている。以下に、まず、従来のめっき装置にも共通して
備えていた要素について説明し、次いで、この発明に特
有の構成について説明することにする。
いられているワーク縦送り型全面めっき装置に対して、
この発明にとって特有の改良を加えて構成されたもの
で、この従来のめっき装置と共通する多くの要素を備え
ている。以下に、まず、従来のめっき装置にも共通して
備えていた要素について説明し、次いで、この発明に特
有の構成について説明することにする。
【0020】電気めっき装置1は、めっき液2を収容す
るためのめっき処理槽3を備える。めっき処理槽3内に
は、図1および図3において矢印4で示すように、ここ
にめっき液2を送り込むためのめっき液吐出部5が設け
られる。この吐出部5は、図2に示されているように、
長手のめっき処理槽3のほぼ全長にわたって延びてい
る。吐出部5は、図2および図3に示すように、めっき
液2を上方へ向かって吐出するための複数の吐出口6を
形成しており、これら吐出口6は、めっき処理槽3の長
手方向に分布するように位置されている。この吐出部5
からのめっき液2の送り込みにより、めっき処理槽3内
に、めっき液2が供給される。
るためのめっき処理槽3を備える。めっき処理槽3内に
は、図1および図3において矢印4で示すように、ここ
にめっき液2を送り込むためのめっき液吐出部5が設け
られる。この吐出部5は、図2に示されているように、
長手のめっき処理槽3のほぼ全長にわたって延びてい
る。吐出部5は、図2および図3に示すように、めっき
液2を上方へ向かって吐出するための複数の吐出口6を
形成しており、これら吐出口6は、めっき処理槽3の長
手方向に分布するように位置されている。この吐出部5
からのめっき液2の送り込みにより、めっき処理槽3内
に、めっき液2が供給される。
【0021】めっき液吐出部5には、図1に示すよう
に、めっき液管理槽7内に貯留されためっき液2が、矢
印8および9等で示すように、圧送ポンプ10によって
送り込まれる。めっき液管理槽7からめっき液吐出部5
へと至るめっき液2の搬送経路には、好ましくは、流量
調整バルブ12が設けられ、それによって、前述しため
っき処理槽3内へのめっき液2の供給量が調整できるよ
うにされる。
に、めっき液管理槽7内に貯留されためっき液2が、矢
印8および9等で示すように、圧送ポンプ10によって
送り込まれる。めっき液管理槽7からめっき液吐出部5
へと至るめっき液2の搬送経路には、好ましくは、流量
調整バルブ12が設けられ、それによって、前述しため
っき処理槽3内へのめっき液2の供給量が調整できるよ
うにされる。
【0022】前述したように、めっき処理槽3に送り込
まれためっき液2は、図1において矢印13で示すよう
に、めっき処理槽3から主としてオーバーフローして、
めっき処理槽3の周囲に配置された一時貯留部14によ
って受けられた後、矢印15で示すように、めっき液管
理槽7に戻される。この管理槽7では、めっき液2の浴
組成が適正に維持されるように管理される。
まれためっき液2は、図1において矢印13で示すよう
に、めっき処理槽3から主としてオーバーフローして、
めっき処理槽3の周囲に配置された一時貯留部14によ
って受けられた後、矢印15で示すように、めっき液管
理槽7に戻される。この管理槽7では、めっき液2の浴
組成が適正に維持されるように管理される。
【0023】このようにして、めっき液2は、電気めっ
き装置1において循環される。この電気めっき装置1に
よってめっき処理されるべき金属端子用フープ材16
は、めっき処理槽3内において、めっき液吐出部5上を
通って、その長手方向(図1および図3の各紙面に対し
て垂直方向)に送られる。より詳細には、金属端子用フ
ープ材16は、図2および図3によく示されているよう
に、長手のめっき液吐出部5に沿いかつその上方におい
て、その長手方向に送られる。このとき、金属端子用フ
ープ材16の両側に、それぞれ、吐出口6が位置してい
る。金属端子用フープ材16が、めっき液2内に浸漬さ
れた状態で、めっき処理槽3内で直線状経路に沿って移
動することを可能にするため、めっき処理槽3の長手方
向端部壁には、金属端子用フープ材16の通過を許容す
る通路17が設けられている。
き装置1において循環される。この電気めっき装置1に
よってめっき処理されるべき金属端子用フープ材16
は、めっき処理槽3内において、めっき液吐出部5上を
通って、その長手方向(図1および図3の各紙面に対し
て垂直方向)に送られる。より詳細には、金属端子用フ
ープ材16は、図2および図3によく示されているよう
に、長手のめっき液吐出部5に沿いかつその上方におい
て、その長手方向に送られる。このとき、金属端子用フ
ープ材16の両側に、それぞれ、吐出口6が位置してい
る。金属端子用フープ材16が、めっき液2内に浸漬さ
れた状態で、めっき処理槽3内で直線状経路に沿って移
動することを可能にするため、めっき処理槽3の長手方
向端部壁には、金属端子用フープ材16の通過を許容す
る通路17が設けられている。
【0024】なお、めっき処理槽3に通路17が形成さ
れず、それにもかかわらず、金属端子用フープ材16
が、めっき液2内に浸漬された状態で移動することを可
能にするため、金属端子用フープ材16が曲線状経路に
沿って送られるようにしてもよい。金属端子用フープ材
16は、図2および図4において、その形状がより明確
に現れている。図2および図4を参照して、金属端子用
フープ材16は、帯状のキャリヤ部18とこのキャリヤ
部18から側方へ突出するように延びる複数の端子部1
9とを形成している。金属端子用フープ材16は、キャ
リヤ部18を下方にして立てた姿勢で、めっき処理槽3
内を通過する。端子部19は、たとえば3個を1組とし
て、1個の電子部品等のための金属端子となるもので、
電子部品等の製造工程の最終段階において、キャリヤ部
18から切り離される。
れず、それにもかかわらず、金属端子用フープ材16
が、めっき液2内に浸漬された状態で移動することを可
能にするため、金属端子用フープ材16が曲線状経路に
沿って送られるようにしてもよい。金属端子用フープ材
16は、図2および図4において、その形状がより明確
に現れている。図2および図4を参照して、金属端子用
フープ材16は、帯状のキャリヤ部18とこのキャリヤ
部18から側方へ突出するように延びる複数の端子部1
9とを形成している。金属端子用フープ材16は、キャ
リヤ部18を下方にして立てた姿勢で、めっき処理槽3
内を通過する。端子部19は、たとえば3個を1組とし
て、1個の電子部品等のための金属端子となるもので、
電子部品等の製造工程の最終段階において、キャリヤ部
18から切り離される。
【0025】めっき処理操作時において、金属端子用フ
ープ材16は陰極側に接続され、これと対向するよう
に、アノード(陽極)20がめっき処理槽3内に配置さ
れる。アノード20は、図2および図3により詳細に示
されている。アノード20は、たとえばチタンからなる
メッシュ状の容器21を備え、その中に板状または球状
のめっき材料22が装填される。半田めっきを実施する
場合には、めっき材料22は半田からなる。めっき液2
中にめっき材料22の溶解残渣が混入することを防止す
るため、図示しないが、たとえばポリアミド繊維からな
る布で構成されたバッグが容器21を覆うように装着さ
れることもある。
ープ材16は陰極側に接続され、これと対向するよう
に、アノード(陽極)20がめっき処理槽3内に配置さ
れる。アノード20は、図2および図3により詳細に示
されている。アノード20は、たとえばチタンからなる
メッシュ状の容器21を備え、その中に板状または球状
のめっき材料22が装填される。半田めっきを実施する
場合には、めっき材料22は半田からなる。めっき液2
中にめっき材料22の溶解残渣が混入することを防止す
るため、図示しないが、たとえばポリアミド繊維からな
る布で構成されたバッグが容器21を覆うように装着さ
れることもある。
【0026】上述のアノード20は、めっき処理槽3の
長手方向に沿って延びるブスバー23に電気的に接続さ
れかつブスバー23によって保持される。以上述べた構
成は、従来のワーク縦送り型全面めっき装置においても
備えていた構成と実質的に同様である。このめっき装置
1のアノード20と金属端子用フープ材16との間に電
圧を印加すると、アノード20から金属端子用フープ材
16に向かう矢印AおよびBで示しためっき電流が流
れ、めっき液2中の金属イオンが陰極側の金属端子用フ
ープ材16上に析出する。一方、めっき材料22がめっ
き液2中へ金属イオンとなって溶出して、めっき液2中
に金属イオンが補充される。以下に、この発明にとって
特有の構成について説明する。
長手方向に沿って延びるブスバー23に電気的に接続さ
れかつブスバー23によって保持される。以上述べた構
成は、従来のワーク縦送り型全面めっき装置においても
備えていた構成と実質的に同様である。このめっき装置
1のアノード20と金属端子用フープ材16との間に電
圧を印加すると、アノード20から金属端子用フープ材
16に向かう矢印AおよびBで示しためっき電流が流
れ、めっき液2中の金属イオンが陰極側の金属端子用フ
ープ材16上に析出する。一方、めっき材料22がめっ
き液2中へ金属イオンとなって溶出して、めっき液2中
に金属イオンが補充される。以下に、この発明にとって
特有の構成について説明する。
【0027】めっき処理槽3内の金属端子用フープ材1
6に注目すると、そのキャリヤ部18の両面には、遮蔽
板24および25がそれぞれ設けられている。遮蔽板2
4および25は、たとえば塩化ビニル樹脂から構成され
る。遮蔽板24および25は、金属端子用フープ材16
のめっき処理槽3内に位置する部分のほぼ全長を覆うよ
うに、めっき処理槽3の長手方向に沿って延びている。
6に注目すると、そのキャリヤ部18の両面には、遮蔽
板24および25がそれぞれ設けられている。遮蔽板2
4および25は、たとえば塩化ビニル樹脂から構成され
る。遮蔽板24および25は、金属端子用フープ材16
のめっき処理槽3内に位置する部分のほぼ全長を覆うよ
うに、めっき処理槽3の長手方向に沿って延びている。
【0028】遮蔽板24および25は、めっき液吐出部
5上の複数箇所に固定された保持台26によって保持さ
れる。より詳細には、図3によく示されているように、
遮蔽板24および25には、保持台26にナット27を
用いて取り付けられたボルト28が貫通し、このボルト
28上に螺合する2つのナット29および30の間に遮
蔽板24および25が挟まれることによって、遮蔽板2
4および25が保持される。なお、これらボルト28な
らびにナット27、29および30は、たとえばチタン
から構成される。
5上の複数箇所に固定された保持台26によって保持さ
れる。より詳細には、図3によく示されているように、
遮蔽板24および25には、保持台26にナット27を
用いて取り付けられたボルト28が貫通し、このボルト
28上に螺合する2つのナット29および30の間に遮
蔽板24および25が挟まれることによって、遮蔽板2
4および25が保持される。なお、これらボルト28な
らびにナット27、29および30は、たとえばチタン
から構成される。
【0029】図3に示すように、遮蔽板24および25
の間には、スペーサ31が配置され、それによって、遮
蔽板24および25の間には、所定の幅のスリット32
が形成される。金属端子用フープ材16が、めっき処理
槽3内において、その長手方向に送られるとき、金属端
子用フープ材16のキャリヤ部18が、遮蔽板24およ
び25の間のスリット32内を通り、これによって、矢
印Aで示したキャリヤ部18に向かうめっき電流が遮蔽
される。
の間には、スペーサ31が配置され、それによって、遮
蔽板24および25の間には、所定の幅のスリット32
が形成される。金属端子用フープ材16が、めっき処理
槽3内において、その長手方向に送られるとき、金属端
子用フープ材16のキャリヤ部18が、遮蔽板24およ
び25の間のスリット32内を通り、これによって、矢
印Aで示したキャリヤ部18に向かうめっき電流が遮蔽
される。
【0030】めっき処理操作中において、金属端子用フ
ープ材16の端子部19は、矢印Bで示しためっき電流
を十分に受けるので、ここに十分な厚みのめっき皮膜が
形成される。他方、上述した遮蔽板24および25によ
るめっき電流の遮蔽によって、キャリヤ部18上へは、
めっき皮膜が析出しにくくなる。なお、キャリヤ部18
上へのめっき皮膜の析出は、このように抑制されるが、
めっき電流の一部がスリット32内へ回り込むため完全
に禁止されるものではない。
ープ材16の端子部19は、矢印Bで示しためっき電流
を十分に受けるので、ここに十分な厚みのめっき皮膜が
形成される。他方、上述した遮蔽板24および25によ
るめっき電流の遮蔽によって、キャリヤ部18上へは、
めっき皮膜が析出しにくくなる。なお、キャリヤ部18
上へのめっき皮膜の析出は、このように抑制されるが、
めっき電流の一部がスリット32内へ回り込むため完全
に禁止されるものではない。
【0031】上述のスリット32の幅は、たとえば、使
用するスペーサ31の厚みまたは枚数を変えることによ
り容易に調節することができる。これにより、金属端子
用フープ材16のキャリヤ部18の材料厚の変更または
キャリヤ部18のめっき厚の変更に容易に対応すること
ができる。図3および図4によく示されているように、
金属端子用フープ材16のキャリヤ部18の下端縁は、
ガイド部材33に接触している。ガイド部材33は、た
とえばセラミックからなる丸棒によって構成される。ガ
イド部材33は、保持台26の上端部に設けられた段差
部34内に受け入れられて保持される。遮蔽板24およ
び25には、ガイド部材33の配置を許容する切欠き3
5および36が設けられている。
用するスペーサ31の厚みまたは枚数を変えることによ
り容易に調節することができる。これにより、金属端子
用フープ材16のキャリヤ部18の材料厚の変更または
キャリヤ部18のめっき厚の変更に容易に対応すること
ができる。図3および図4によく示されているように、
金属端子用フープ材16のキャリヤ部18の下端縁は、
ガイド部材33に接触している。ガイド部材33は、た
とえばセラミックからなる丸棒によって構成される。ガ
イド部材33は、保持台26の上端部に設けられた段差
部34内に受け入れられて保持される。遮蔽板24およ
び25には、ガイド部材33の配置を許容する切欠き3
5および36が設けられている。
【0032】上述したガイド部材33は、キャリヤ部1
8の通過高さを規定し、それによって、キャリヤ部18
と遮蔽板24および25との高さ関係を規定する。この
キャリヤ部18と遮蔽板24および25との高さ関係
は、金属端子用フープ材16上へのめっき皮膜の析出が
抑制される領域を決定するもので、たとえばキャリヤ部
18の幅が変更された場合には、この高さ関係を変更す
る必要がある。この高さ関係を変更するには、以下に説
明するように、種々の方法があり、これら方法を単独あ
るいは組み合わせて採用することができる。
8の通過高さを規定し、それによって、キャリヤ部18
と遮蔽板24および25との高さ関係を規定する。この
キャリヤ部18と遮蔽板24および25との高さ関係
は、金属端子用フープ材16上へのめっき皮膜の析出が
抑制される領域を決定するもので、たとえばキャリヤ部
18の幅が変更された場合には、この高さ関係を変更す
る必要がある。この高さ関係を変更するには、以下に説
明するように、種々の方法があり、これら方法を単独あ
るいは組み合わせて採用することができる。
【0033】たとえば、用いるガイド部材33の形状ま
たは断面寸法を変えることにより、キャリヤ部18の通
過高さを変え、これによって、キャリヤ部18と遮蔽板
24および25との高さ関係を変えることができる。他
方、キャリヤ部18の通過高さをそのままにしながら、
遮蔽板24および25の高さを変えることによっても、
キャリヤ部18と遮蔽板24および25との高さ関係を
変えることができる。たとえば、図4に示すように、ボ
ルト28を受け入れるために遮蔽板25に設けられた穴
37を上下方向に延びる長穴とすれば、この長穴37の
延びる範囲内で遮蔽板25の高さを調節できるようにな
る。遮蔽板24についても、遮蔽板25と同様に高さを
調整できる。
たは断面寸法を変えることにより、キャリヤ部18の通
過高さを変え、これによって、キャリヤ部18と遮蔽板
24および25との高さ関係を変えることができる。他
方、キャリヤ部18の通過高さをそのままにしながら、
遮蔽板24および25の高さを変えることによっても、
キャリヤ部18と遮蔽板24および25との高さ関係を
変えることができる。たとえば、図4に示すように、ボ
ルト28を受け入れるために遮蔽板25に設けられた穴
37を上下方向に延びる長穴とすれば、この長穴37の
延びる範囲内で遮蔽板25の高さを調節できるようにな
る。遮蔽板24についても、遮蔽板25と同様に高さを
調整できる。
【0034】また、異なる高さ寸法を有するいくつかの
遮蔽板を用意しておき、このような遮蔽板を交換するこ
とによっても、キャリヤ部18と遮蔽板24および25
との高さ関係を変えることができる。さらに、図5に示
す方法によってもよい。図5は、この発明の他の実施形
態を説明するためのガイド部材33と保持台26との組
合せ部分を示す断面図である。
遮蔽板を用意しておき、このような遮蔽板を交換するこ
とによっても、キャリヤ部18と遮蔽板24および25
との高さ関係を変えることができる。さらに、図5に示
す方法によってもよい。図5は、この発明の他の実施形
態を説明するためのガイド部材33と保持台26との組
合せ部分を示す断面図である。
【0035】図5を参照して、保持台26の段差部34
には、ガイド部材33を下方から受ける調節ねじ38が
上下方向に移動可能に螺合されている。したがって、調
節ねじ38を回転させ、その上端面の高さを変えること
により、ガイド部材33の高さを調節することができ
る。これによって、キャリヤ部18の通過高さを調節す
ることができる。なお、調節ねじ38は、たとえばチタ
ンから構成される。
には、ガイド部材33を下方から受ける調節ねじ38が
上下方向に移動可能に螺合されている。したがって、調
節ねじ38を回転させ、その上端面の高さを変えること
により、ガイド部材33の高さを調節することができ
る。これによって、キャリヤ部18の通過高さを調節す
ることができる。なお、調節ねじ38は、たとえばチタ
ンから構成される。
【0036】また、上述した調節ねじ38に代えて、適
当なスペーサを段差部26とガイド部材33との間に挿
入することによっても、ガイド部材33の高さを変える
ことができる。なお、上述した実施の形態では、遮蔽板
24および25はキャリヤ部18の両面に設けられたも
のであったが、金属端子用フープ材19の用途に応じて
キャリヤ部18の片面にのみ遮蔽板24または25が設
けられてもよい。
当なスペーサを段差部26とガイド部材33との間に挿
入することによっても、ガイド部材33の高さを変える
ことができる。なお、上述した実施の形態では、遮蔽板
24および25はキャリヤ部18の両面に設けられたも
のであったが、金属端子用フープ材19の用途に応じて
キャリヤ部18の片面にのみ遮蔽板24または25が設
けられてもよい。
【図1】この発明の一実施形態による電気めっき装置1
全体の概略を図解的に示す断面図である。
全体の概略を図解的に示す断面図である。
【図2】図1に示した電気めっき装置1のめっき処理槽
3および一時貯留部14の部分を示す斜視図である。
3および一時貯留部14の部分を示す斜視図である。
【図3】図2に示しためっき処理槽3を拡大して示す、
図2の面III に沿う断面図である。
図2の面III に沿う断面図である。
【図4】図2に示した遮蔽板25と金属端子用フープ材
16との位置関係を拡大して示す、図3の線IV−IVに沿
う要部断面図である。
16との位置関係を拡大して示す、図3の線IV−IVに沿
う要部断面図である。
【図5】この発明の他の実施形態を説明するためのガイ
ド部材33と保持台26とを示す断面図である。
ド部材33と保持台26とを示す断面図である。
1 電気めっき装置 2 めっき液 3 めっき処理槽 5 めっき液吐出部 10 圧送ポンプ 16 金属端子用フープ材 18 キャリヤ部 19 端子部 20 アノード 24,25 遮蔽板 26 保持台 31 スペーサ 32 スリット 33 ガイド部材 37 長穴 38 調節ねじ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、金属端子用フープ材
のキャリヤ部に向かうめっき電流を遮蔽するように、キ
ャリヤ部の片面または両面に遮蔽板が設けられているの
で、めっき電流遮蔽部を通過するキャリヤ部上における
めっき皮膜の析出が抑制される。
のキャリヤ部に向かうめっき電流を遮蔽するように、キ
ャリヤ部の片面または両面に遮蔽板が設けられているの
で、めっき電流遮蔽部を通過するキャリヤ部上における
めっき皮膜の析出が抑制される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、上述した調節ねじ38に代えて、適
当なスペーサを段差部26とガイド部材33との間に挿
入することによっても、ガイド部材33の高さを変える
ことができる。なお、上述した実施の形態では、遮蔽板
24および25はキャリヤ部18の両面に設けられたも
のであったが、金属端子用フープ材16の用途に応じて
キャリヤ部18の片面にのみ遮蔽板24または25が設
けられてもよい。
当なスペーサを段差部26とガイド部材33との間に挿
入することによっても、ガイド部材33の高さを変える
ことができる。なお、上述した実施の形態では、遮蔽板
24および25はキャリヤ部18の両面に設けられたも
のであったが、金属端子用フープ材16の用途に応じて
キャリヤ部18の片面にのみ遮蔽板24または25が設
けられてもよい。
Claims (4)
- 【請求項1】 帯状のキャリヤ部と前記キャリヤ部に保
持されかつ前記キャリヤ部から切り離されたとき金属端
子となる複数の端子部とを形成した金属端子用フープ材
に電気めっきを施すためのものであって、 めっき液を収容するためのめっき処理槽を備え、 金属端子用フープ材は、前記めっき処理槽内で、めっき
電流をその両面に受ける位置を通って、その長手方向に
送られるようにされた、金属端子用フープ材の電気めっ
き装置において、 前記キャリヤ部に向かうめっき電流を遮蔽するように、
前記キャリヤ部の片面または両面に遮蔽板が設けられ、
前記金属端子用フープ材がその長手方向に送られると
き、前記遮蔽板によって形成されるめっき電流遮蔽部を
前記キャリヤ部が通るようにされたことを特徴とする、
金属端子用フープ材の電気めっき装置。 - 【請求項2】 前記遮蔽板と前記キャリヤ部との間に形
成される隙間の幅を調節可能とした、請求項1に記載の
金属端子用フープ材の電気めっき装置。 - 【請求項3】 前記めっき処理槽内における前記キャリ
ヤ部の通過高さを調節可能とした、請求項1または2に
記載の金属端子用フープ材の電気めっき装置。 - 【請求項4】 前記遮蔽板の高さを調節可能とした、請
求項1ないし3のいずれかに記載の金属端子用フープ材
の電気めっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13896A JPH09184099A (ja) | 1996-01-05 | 1996-01-05 | 金属端子用フープ材の電気めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13896A JPH09184099A (ja) | 1996-01-05 | 1996-01-05 | 金属端子用フープ材の電気めっき装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184099A true JPH09184099A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=11465676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13896A Pending JPH09184099A (ja) | 1996-01-05 | 1996-01-05 | 金属端子用フープ材の電気めっき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09184099A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002042790A (ja) * | 2000-07-27 | 2002-02-08 | Denso Corp | 電池用電極の製造方法および電池用電極の製造装置 |
JP2002042792A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-08 | Denso Corp | 固体電解質層付き電池用電極の製造方法 |
-
1996
- 1996-01-05 JP JP13896A patent/JPH09184099A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002042790A (ja) * | 2000-07-27 | 2002-02-08 | Denso Corp | 電池用電極の製造方法および電池用電極の製造装置 |
JP4501247B2 (ja) * | 2000-07-27 | 2010-07-14 | 株式会社デンソー | 電池用電極の製造方法および電池用電極の製造装置 |
JP2002042792A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-08 | Denso Corp | 固体電解質層付き電池用電極の製造方法 |
JP4686825B2 (ja) * | 2000-07-31 | 2011-05-25 | 株式会社デンソー | 固体電解質層付き電池用電極の製造方法 |
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