JPH09183030A - 類似形状油圧部品の識別方法 - Google Patents
類似形状油圧部品の識別方法Info
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- JPH09183030A JPH09183030A JP34384395A JP34384395A JPH09183030A JP H09183030 A JPH09183030 A JP H09183030A JP 34384395 A JP34384395 A JP 34384395A JP 34384395 A JP34384395 A JP 34384395A JP H09183030 A JPH09183030 A JP H09183030A
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- oil groove
- grooves
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 類似形状の油圧部品を自動的に識別可能とす
る。 【解決手段】 類似形状の油圧部品であるスプール13
を自動識別するため、スプール13のランド14の表面
に油溝15とともに形成した識別コード用溝16を、C
CDカメラ11で撮像する。CCDカメラ11からの画
像信号は、画像処理装置12によって処理され、2値化
画像から特徴が抽出され、予め設定されている基準デー
タと比較されて識別コードが認識される。識別コード用
溝16の形成は、油溝15の形成と同一工程で行うこと
ができるので、識別コードの間違いなどを確実に防止す
ることが可能である。
る。 【解決手段】 類似形状の油圧部品であるスプール13
を自動識別するため、スプール13のランド14の表面
に油溝15とともに形成した識別コード用溝16を、C
CDカメラ11で撮像する。CCDカメラ11からの画
像信号は、画像処理装置12によって処理され、2値化
画像から特徴が抽出され、予め設定されている基準デー
タと比較されて識別コードが認識される。識別コード用
溝16の形成は、油溝15の形成と同一工程で行うこと
ができるので、識別コードの間違いなどを確実に防止す
ることが可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧バルブなどの
油圧機器用の組立ての際に必要となる類似形状油圧部品
の識別方法に関する。
油圧機器用の組立ての際に必要となる類似形状油圧部品
の識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5に示すような複合型制御
弁1が、農業用トラクタや油圧ショベル、あるいはフォ
ークリフトなどの産業用車両に搭載されている。このよ
うな複合型制御弁1においては、多くの仕様をできるだ
け少ない種類の部品で満たすように、可能な限りの標準
化が図られている。また最終的には異なる部品であって
も、製造段階では可能な限りの共通化が図られている。
このためケーシング2やスプール3は異なる仕様であっ
てもほとんど外観的な区別はつけにくい。図6に示すよ
うなスプール3で、ケーシング2内に設けられるポート
との間で弁作用を行うランド4の表面には、潤滑のため
の油溝5や、動作状態を調整するためのU溝6が設けら
れている。ランド4間の径が小さくなっている部分は、
ランド4の表面のような仕上げは行わない非仕上げ面7
となる。
弁1が、農業用トラクタや油圧ショベル、あるいはフォ
ークリフトなどの産業用車両に搭載されている。このよ
うな複合型制御弁1においては、多くの仕様をできるだ
け少ない種類の部品で満たすように、可能な限りの標準
化が図られている。また最終的には異なる部品であって
も、製造段階では可能な限りの共通化が図られている。
このためケーシング2やスプール3は異なる仕様であっ
てもほとんど外観的な区別はつけにくい。図6に示すよ
うなスプール3で、ケーシング2内に設けられるポート
との間で弁作用を行うランド4の表面には、潤滑のため
の油溝5や、動作状態を調整するためのU溝6が設けら
れている。ランド4間の径が小さくなっている部分は、
ランド4の表面のような仕上げは行わない非仕上げ面7
となる。
【0003】図6に示すようなスプール3は、図7に示
すような工程で製造され、複合型制御弁1などのバルブ
に組込まれて出荷される。すなわちステップa1でスプ
ール3の加工が行われ、油溝5などの環状溝が形成され
る。次のステップa2では、スプールサブ組立てとし
て、スプール3にばねやボルトなどの小物部品が取付け
られる。ステップa1およびステップa2で部品として
のスプール3が製造された後は、一般に組立てが行われ
るまで保管される。組立て工程に投入される際には、ス
テップa3でスプール3の識別が行われる。スプール3
は、たとえば図8に示すような保管箱8に収納されて、
組立てに使用されるまで倉庫などに保管される。保管箱
8には、ラベル9が貼付けられ、保管内容であるスプー
ル3などの部品名称や部品番号を含む関連情報が表示さ
れる。しかしながら、このような保管箱8は倉庫などに
多く集められており、隣接する保管箱から異なる種類の
部品が混入するおそれもある。したがって組立てに使用
する前にスプール3の識別を行い、確実に所望のスプー
ルであるか否かを確認する必要がある。所望のスプール
3であることが確認された後は、ステップa4でケーシ
ング2にスプール3を挿入し、ステップa5でバルブの
性能試験を行い、全てのバルブについて性能試験が終了
すると、ステップa6で複合型制御弁1として出荷す
る。
すような工程で製造され、複合型制御弁1などのバルブ
に組込まれて出荷される。すなわちステップa1でスプ
ール3の加工が行われ、油溝5などの環状溝が形成され
る。次のステップa2では、スプールサブ組立てとし
て、スプール3にばねやボルトなどの小物部品が取付け
られる。ステップa1およびステップa2で部品として
のスプール3が製造された後は、一般に組立てが行われ
るまで保管される。組立て工程に投入される際には、ス
テップa3でスプール3の識別が行われる。スプール3
は、たとえば図8に示すような保管箱8に収納されて、
組立てに使用されるまで倉庫などに保管される。保管箱
8には、ラベル9が貼付けられ、保管内容であるスプー
ル3などの部品名称や部品番号を含む関連情報が表示さ
れる。しかしながら、このような保管箱8は倉庫などに
多く集められており、隣接する保管箱から異なる種類の
部品が混入するおそれもある。したがって組立てに使用
する前にスプール3の識別を行い、確実に所望のスプー
ルであるか否かを確認する必要がある。所望のスプール
3であることが確認された後は、ステップa4でケーシ
ング2にスプール3を挿入し、ステップa5でバルブの
性能試験を行い、全てのバルブについて性能試験が終了
すると、ステップa6で複合型制御弁1として出荷す
る。
【0004】スプール3の識別を確実に行うためには、
たとえば目視識別用マークをスプール3の非仕上げ面7
にマーキングする。たとえば人が記憶しやすい4〜5桁
のアルファベットと数字の組合せを、図7のステップa
1のスプール加工とステップa2のスプールサブ組立て
との中間工程などで刻印する。
たとえば目視識別用マークをスプール3の非仕上げ面7
にマーキングする。たとえば人が記憶しやすい4〜5桁
のアルファベットと数字の組合せを、図7のステップa
1のスプール加工とステップa2のスプールサブ組立て
との中間工程などで刻印する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すようなスプ
ール3の加工は、主としてNC旋盤などによって自動的
に行われる。非仕上げ面7に対する識別用マークの刻印
は、人手によって行われる。このため刻印が不充分で、
識別用マークが不鮮明な状態が発生することがある。ま
たスプール3のランド4の径が小さい場合は、非仕上げ
面7もさらに径が小さくなり、識別用マークを刻印する
場所が狭くなる。このため、マークに使用する文字も小
さくする必要があり、目視での読取りが困難で間違いや
すくなる。確実に読取るためには拡大鏡なども必要とな
る。さらに識別用マークの刻印作業は人手によって行う
ので、マークの間違いや、マーク自体を忘れることも発
生し得る。さらに作業者が高齢化すると、細かい表示を
肉眼で識別するのは非常に困難となる。
ール3の加工は、主としてNC旋盤などによって自動的
に行われる。非仕上げ面7に対する識別用マークの刻印
は、人手によって行われる。このため刻印が不充分で、
識別用マークが不鮮明な状態が発生することがある。ま
たスプール3のランド4の径が小さい場合は、非仕上げ
面7もさらに径が小さくなり、識別用マークを刻印する
場所が狭くなる。このため、マークに使用する文字も小
さくする必要があり、目視での読取りが困難で間違いや
すくなる。確実に読取るためには拡大鏡なども必要とな
る。さらに識別用マークの刻印作業は人手によって行う
ので、マークの間違いや、マーク自体を忘れることも発
生し得る。さらに作業者が高齢化すると、細かい表示を
肉眼で識別するのは非常に困難となる。
【0006】本発明の目的は、類似形状を有する複数種
類の油圧部品を自動的に識別することができる類似形状
油圧部品の識別方法を提供することである。
類の油圧部品を自動的に識別することができる類似形状
油圧部品の識別方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、類似形状を有
する複数種類の油圧部品間で識別を行う方法であって、
各油圧部品の製造時に、光学的に読取り可能な複数の線
状の溝を、予め定める規則に従って識別コードを表すよ
うに配列させて各油圧部品の表面の一部に形成してお
き、油圧部品の表面から前記複数の溝を読取り、溝の配
列に対応する識別コードによって油圧部品間の識別を行
うことを特徴とする類似形状油圧部品の識別方法であ
る。 本発明に従えば、油圧部品の製造時に、光学的に読取り
可能な複数の線状の溝を、予め定める規則に従って識別
コードを表すように配列させて油圧部品の表面に形成し
ておくので、表面から複数の溝の配列を読取れば、対応
する識別コードに従って油圧部品間の識別を容易かつ自
動的に行うことができる。
する複数種類の油圧部品間で識別を行う方法であって、
各油圧部品の製造時に、光学的に読取り可能な複数の線
状の溝を、予め定める規則に従って識別コードを表すよ
うに配列させて各油圧部品の表面の一部に形成してお
き、油圧部品の表面から前記複数の溝を読取り、溝の配
列に対応する識別コードによって油圧部品間の識別を行
うことを特徴とする類似形状油圧部品の識別方法であ
る。 本発明に従えば、油圧部品の製造時に、光学的に読取り
可能な複数の線状の溝を、予め定める規則に従って識別
コードを表すように配列させて油圧部品の表面に形成し
ておくので、表面から複数の溝の配列を読取れば、対応
する識別コードに従って油圧部品間の識別を容易かつ自
動的に行うことができる。
【0008】また本発明で前記油圧部品は、長尺円筒状
の部品であり、前記複数の線状の溝は、円筒表面に環状
溝として形成されていることを特徴とする。 本発明に従えば、油圧部品として、長尺円筒状の部品を
製造する際に、複数の線状の溝も円筒表面に環状溝とし
て形成する。長尺円筒状部品をたとえば旋盤加工する際
に識別用の環状溝も併せて加工するので、人間が後から
刻印する場合のように、マークが不鮮明になったりマー
キング間違いやマーキング忘れを起こす可能性の解消を
図ることができる。
の部品であり、前記複数の線状の溝は、円筒表面に環状
溝として形成されていることを特徴とする。 本発明に従えば、油圧部品として、長尺円筒状の部品を
製造する際に、複数の線状の溝も円筒表面に環状溝とし
て形成する。長尺円筒状部品をたとえば旋盤加工する際
に識別用の環状溝も併せて加工するので、人間が後から
刻印する場合のように、マークが不鮮明になったりマー
キング間違いやマーキング忘れを起こす可能性の解消を
図ることができる。
【0009】また本発明で前記長尺円筒状の部品には仕
上げ面に油溝が形成され、前記環状溝は油溝を形成する
工程と同一の工程または前後の別工程で形成されること
を特徴とする。 本発明に従えば、長尺円筒状の部品の仕上げ面に油溝を
形成する工程と同一工程または前後の別工程で、長尺円
筒状の部品識別用の複数の溝が形成されるので、共通の
刃具を利用して加工時間の増大を極力回避することがで
きる。
上げ面に油溝が形成され、前記環状溝は油溝を形成する
工程と同一の工程または前後の別工程で形成されること
を特徴とする。 本発明に従えば、長尺円筒状の部品の仕上げ面に油溝を
形成する工程と同一工程または前後の別工程で、長尺円
筒状の部品識別用の複数の溝が形成されるので、共通の
刃具を利用して加工時間の増大を極力回避することがで
きる。
【0010】また本発明で前記長尺円筒状の部品には仕
上げ面に油溝が形成され、この油溝を前記環状溝の一部
として利用するようにしたことを特徴とする。 本発明に従えば、油溝を利用して識別コードを表す環状
溝の一部を形成し、溝加工に必要な仕上げ面の長さを短
くし、また加工に必要な時間も短縮することができる。
上げ面に油溝が形成され、この油溝を前記環状溝の一部
として利用するようにしたことを特徴とする。 本発明に従えば、油溝を利用して識別コードを表す環状
溝の一部を形成し、溝加工に必要な仕上げ面の長さを短
くし、また加工に必要な時間も短縮することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる類似形状のスプールを自動的に識別する装置の構成
を示す。自動識別装置10には、CCDカメラ11が備
えられ、その出力は画像処理装置12によって処理され
る。識別の対象となるスプール13は、仕上げ面となる
ランド14に複数の油溝15が形成され、さらにスプー
ル13の動作に影響がない部分に識別コード用溝16が
環状溝として形成される。また既存の油溝15を識別コ
ード用溝16の一部として利用することもできる。
よる類似形状のスプールを自動的に識別する装置の構成
を示す。自動識別装置10には、CCDカメラ11が備
えられ、その出力は画像処理装置12によって処理され
る。識別の対象となるスプール13は、仕上げ面となる
ランド14に複数の油溝15が形成され、さらにスプー
ル13の動作に影響がない部分に識別コード用溝16が
環状溝として形成される。また既存の油溝15を識別コ
ード用溝16の一部として利用することもできる。
【0012】図2は、図1の自動識別装置10を用いる
スプール13の識別処理動作を示す。ステップb1から
動作を開始し、CCDカメラ11が撮像した識別コード
用溝16を表す画像信号を出力する。ステップb2では
画像信号を、アナログ/デジタル(以下「A/D」と略
称する)変換し、ステップb3ではノイズ取りや歪みの
修正ならびにぼけの修正などのための膨張収縮処理を行
う。このようなフィルタリング処理は、必要に応じて専
用の回路を設けて行うことができる。次にステップb4
で、画像信号を2値化し、ステップb5で特徴抽出を行
う。スプール13の形状全部を比較すると時間がかかる
ので、識別コード用溝16が形成されているランド14
の部分などの特徴のある部分のみを抽出する。
スプール13の識別処理動作を示す。ステップb1から
動作を開始し、CCDカメラ11が撮像した識別コード
用溝16を表す画像信号を出力する。ステップb2では
画像信号を、アナログ/デジタル(以下「A/D」と略
称する)変換し、ステップb3ではノイズ取りや歪みの
修正ならびにぼけの修正などのための膨張収縮処理を行
う。このようなフィルタリング処理は、必要に応じて専
用の回路を設けて行うことができる。次にステップb4
で、画像信号を2値化し、ステップb5で特徴抽出を行
う。スプール13の形状全部を比較すると時間がかかる
ので、識別コード用溝16が形成されているランド14
の部分などの特徴のある部分のみを抽出する。
【0013】ステップb6では、予め設定されている基
準データを参照し、ステップb7でステップb5で抽出
した特徴と基準データとを比較して、識別コード用溝1
6の配列状態の認識処理を行い、ステップb8で認識結
果を出力する。
準データを参照し、ステップb7でステップb5で抽出
した特徴と基準データとを比較して、識別コード用溝1
6の配列状態の認識処理を行い、ステップb8で認識結
果を出力する。
【0014】図3は、図1の識別コード用溝16の例を
示す。識別コード用溝16は、たとえば重み付けされた
8本の油溝で構成し、図3(a)に示すように8本全部
を用いると255のコードを示し、図3(b)に示すよ
うに、重みが1と2と64との3本の環状溝を用いる場
合は67のコードを示すものとする。図3に示すような
溝の位置は、たとえばランド14の特定の形状と関連さ
せて設定し、重み付けられた溝の間隔も設定しておい
て、合計255種類のスプール13を識別可能とするこ
とができる。なお環状溝の配列は、図3に示すような2
進数の重み付けとするばかりでなく、バーコードとして
一般に規定されているようなコード体系とすることも可
能である。図3に示すような環状溝は、たとえばスプー
ル13のランド14上の空き部分に形成する。但しスプ
ールが最大ストロークで移動したとしても、弁としての
動作に悪影響が出ない範囲に形成する必要がある。この
制限は油溝15についてと同様である。油溝15は、ス
プール13を円滑に摺動変位可能なように形成する。そ
の本数は必要最小限にしているので、一般にランド14
上にはさらに識別コード用溝16を追加する余地があ
る。油溝15を識別コード用溝16の一部として利用す
ることもでき、また新たに追加した識別コード用溝16
でも油溝15としての作用も伴う。
示す。識別コード用溝16は、たとえば重み付けされた
8本の油溝で構成し、図3(a)に示すように8本全部
を用いると255のコードを示し、図3(b)に示すよ
うに、重みが1と2と64との3本の環状溝を用いる場
合は67のコードを示すものとする。図3に示すような
溝の位置は、たとえばランド14の特定の形状と関連さ
せて設定し、重み付けられた溝の間隔も設定しておい
て、合計255種類のスプール13を識別可能とするこ
とができる。なお環状溝の配列は、図3に示すような2
進数の重み付けとするばかりでなく、バーコードとして
一般に規定されているようなコード体系とすることも可
能である。図3に示すような環状溝は、たとえばスプー
ル13のランド14上の空き部分に形成する。但しスプ
ールが最大ストロークで移動したとしても、弁としての
動作に悪影響が出ない範囲に形成する必要がある。この
制限は油溝15についてと同様である。油溝15は、ス
プール13を円滑に摺動変位可能なように形成する。そ
の本数は必要最小限にしているので、一般にランド14
上にはさらに識別コード用溝16を追加する余地があ
る。油溝15を識別コード用溝16の一部として利用す
ることもでき、また新たに追加した識別コード用溝16
でも油溝15としての作用も伴う。
【0015】図4は、本発明の実施の他の形態として、
チェック弁用のポペット20に対して識別を自動的に行
うための構成を示す。ポペット20の弁体部21を支え
る摺動部22の表面に識別コード用溝23を形成するこ
とによって、類似の小物部品であるポペット20を容易
に識別することができる。このようなポペット20も、
NC旋盤などによって自動的に加工され、識別コード用
溝23も加工と同一工程で形成することができる。さら
に自動的な旋盤加工によって製造される油圧部品として
は、たとえばピストンなども同様にして識別コード用溝
を形成し、自動的な識別が可能である。
チェック弁用のポペット20に対して識別を自動的に行
うための構成を示す。ポペット20の弁体部21を支え
る摺動部22の表面に識別コード用溝23を形成するこ
とによって、類似の小物部品であるポペット20を容易
に識別することができる。このようなポペット20も、
NC旋盤などによって自動的に加工され、識別コード用
溝23も加工と同一工程で形成することができる。さら
に自動的な旋盤加工によって製造される油圧部品として
は、たとえばピストンなども同様にして識別コード用溝
を形成し、自動的な識別が可能である。
【0016】識別コード用溝の形成による識別は、類似
部品間の識別ばかりでなく、同一部品でも挿入方向の区
別があり、しかも形状が類似して区別が困難な場合の方
向識別にも利用することができる。
部品間の識別ばかりでなく、同一部品でも挿入方向の区
別があり、しかも形状が類似して区別が困難な場合の方
向識別にも利用することができる。
【0017】また、一般の商品販売などのPOS装置に
付随して設けられているような、レーザ光を利用するバ
ーコード読取り装置を適用することもできる。
付随して設けられているような、レーザ光を利用するバ
ーコード読取り装置を適用することもできる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光学的読
取り可能な複数の線状の溝で識別コードを表し、油圧部
品間の識別を行うので、目視によって識別する場合に生
じやすい見間違いを防止することができる。また小物部
品であっても、機械的に読取るので、人が読取る場合に
必要となるような拡大鏡やスポットライトなどを用意す
る必要がなく、細かい識別が困難な高齢者でも確実に類
似部品の識別を行うことができる。
取り可能な複数の線状の溝で識別コードを表し、油圧部
品間の識別を行うので、目視によって識別する場合に生
じやすい見間違いを防止することができる。また小物部
品であっても、機械的に読取るので、人が読取る場合に
必要となるような拡大鏡やスポットライトなどを用意す
る必要がなく、細かい識別が困難な高齢者でも確実に類
似部品の識別を行うことができる。
【0019】また本発明によれば形状が類似することが
多いスプールを、確実に識別するような溝を、スプール
の自動的な旋盤加工時に同時に形成することができる。
識別用の環状溝も自動的に旋盤加工されるので、マーキ
ング間違いやマーキング忘れの発生を防ぐことができ
る。
多いスプールを、確実に識別するような溝を、スプール
の自動的な旋盤加工時に同時に形成することができる。
識別用の環状溝も自動的に旋盤加工されるので、マーキ
ング間違いやマーキング忘れの発生を防ぐことができ
る。
【0020】また本発明によれば、スプールの油溝の旋
盤加工と同一工程で識別用の環状溝の加工も行うので、
油溝加工と共通の刃具を利用して環状溝の付加を短時間
で行うことができる。
盤加工と同一工程で識別用の環状溝の加工も行うので、
油溝加工と共通の刃具を利用して環状溝の付加を短時間
で行うことができる。
【図1】本発明の実施の一形態による自動識別装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】図1の自動識別装置の処理動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図3】図1のスプール13に形成される識別コードの
例を示す図である。
例を示す図である。
【図4】本発明の実施の他の形態による自動識別の対象
となるポペットの簡略化した正面図である。
となるポペットの簡略化した正面図である。
【図5】従来から産業用車両などで使用されている複合
型制御弁の断面図である。
型制御弁の断面図である。
【図6】図5の複合型制御弁に用いられるスプールの正
面図である。
面図である。
【図7】図6のスプールなどを含む図5の複合型制御弁
を製造する工程を示す図である。
を製造する工程を示す図である。
【図8】図7の製造工程の途中で図6のスプールなどを
保管する状態を示す斜視図である。
保管する状態を示す斜視図である。
10 自動識別装置 11 CCDカメラ 12 画像処理装置 13 スプール 14 ランド 15 油溝 16,23 識別コード用溝 20 ポペット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤山 和人 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川 崎重工業株式会社西神戸工場内 (72)発明者 吉川 博志 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川 崎重工業株式会社西神戸工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 類似形状を有する複数種類の油圧部品間
で識別を行う方法であって、 各油圧部品の製造時に、光学的に読取り可能な複数の線
状の溝を、予め定める規則に従って識別コードを表すよ
うに配列させて各油圧部品の表面の一部に形成してお
き、 油圧部品の表面から前記複数の溝を読取り、溝の配列に
対応する識別コードによって油圧部品間の識別を行うこ
とを特徴とする類似形状油圧部品の識別方法。 - 【請求項2】 前記油圧部品は、長尺円筒状の部品であ
り、 前記複数の線状の溝は、円筒表面に環状溝として形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の類似形状油圧
部品の識別方法。 - 【請求項3】 前記長尺円筒状の部品には仕上げ面に油
溝が形成され、 前記環状溝は油溝を形成する工程と同一の工程または前
後の別工程で形成されることを特徴とする請求項2記載
の類似形状油圧部品の識別方法。 - 【請求項4】 前記長尺円筒状の部品には仕上げ面に油
溝が形成され、この油溝を前記環状溝の一部として利用
するようにしたことを特徴とする請求項2記載の類似形
状油圧部品の識別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34384395A JPH09183030A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 類似形状油圧部品の識別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34384395A JPH09183030A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 類似形状油圧部品の識別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09183030A true JPH09183030A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18364672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34384395A Pending JPH09183030A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 類似形状油圧部品の識別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09183030A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0236035A (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-06 | Aisin Aw Co Ltd | 多機種自動生産のための機種管理方法及び機種管理装置 |
JPH0632356A (ja) * | 1992-07-07 | 1994-02-08 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | バーコード付き管理用容器 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34384395A patent/JPH09183030A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0236035A (ja) * | 1988-07-25 | 1990-02-06 | Aisin Aw Co Ltd | 多機種自動生産のための機種管理方法及び機種管理装置 |
JPH0632356A (ja) * | 1992-07-07 | 1994-02-08 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | バーコード付き管理用容器 |
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