JPH09182815A - ゴルフボールの洗浄装置 - Google Patents

ゴルフボールの洗浄装置

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Publication number
JPH09182815A
JPH09182815A JP35291995A JP35291995A JPH09182815A JP H09182815 A JPH09182815 A JP H09182815A JP 35291995 A JP35291995 A JP 35291995A JP 35291995 A JP35291995 A JP 35291995A JP H09182815 A JPH09182815 A JP H09182815A
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JP
Japan
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golf ball
screw shaft
brush
cleaning
cleaning liquid
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Application number
JP35291995A
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English (en)
Inventor
Kichiji Suzuki
吉次 鈴木
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CAN DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
CAN DENKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 使用された多数のゴルフボールの表面に付着
した汚れを確実に除去できるとともに、ゴルフボールと
一緒に混入した異物や付着物を確実に分離除去でき、し
かも装置自体を小型化して設置面積を小さくできる。 【解決手段】 ゴルフボールBを上昇させる螺旋フィン
19を備えたスクリュー軸1を少なくとも1本立設し、
このスクリュー軸1の周りには少なくとも1本以上の回
転ブラシ2を近接して立設配置し、前記スクリュー軸1
及び回転ブラシ2の全部は外装フレーム3内に配設す
る。スクリュー軸1及び回転ブラシ2は回転駆動源7に
接続して回転可能とされ、洗浄すべきゴルフボールBは
スクリュー軸1の下部の導入部10より投入して螺旋フ
ィン19により上昇しながら回転ブラシ2で洗浄し、洗
浄済みのゴルフボールはスクリュー軸1の上部の排出部
11より排出するようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールの表
面に付着した汚れを除去することのできるゴルフボール
の洗浄装置に関し、詳しくは汚れを確実に除去でき、且
つ小石などの異物を分離除去できるゴルフボールの洗浄
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のゴルフボールの洗浄装置
としては、回転する円筒形の洗浄ブラシを水平方向に複
数本平行に配設し、この洗浄ブラシ列の上方部に洗浄液
の噴射ノズルを設け、この噴射ノズル配設位置の下手側
には、ゴルフボールに向けて空気を吹き付けるブロワを
設けなるものが、知られている。
【0003】すなわち、前記洗浄ブラシは隙間なく配設
すると共に、これら洗浄ブラシは同じ方向へ回転するよ
うに駆動源に接続し、さらに洗浄ブラシ列の上手側位置
にゴルフボール投入部を設け、ここから多数のゴルフボ
ールを洗浄ブラシ列上に落とし込む。ゴルフボールが洗
浄ブラシ列上を上手側から下手側へ向かって移動する間
に、上方の噴射ノズルから洗浄液(例えば合成洗剤入り
の水溶液や水道水など)をゴルフボール表面に吹き付け
ると共に、ゴルフボール表面を洗浄ブラシのブラシ毛に
よって擦り、その表面に付着した汚れを除去する。
【0004】洗浄ブラシ列上に落下したゴルフボール
は、洗浄ブラシの回転によって自転する力が付与され、
その周面がブラシ毛と接触すると共に、この自転によっ
てゴルフボールは自動的に下手側へ移動する。また前記
ブロワによる空気の吹き付けは、洗浄工程においてゴル
フボールに付着した洗浄液を除去して、すぐに再使用す
るのに適した状態にするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
ゴルフボールの洗浄装置においては、次の(イ)から
(ニ)に示すような問題点があった。 (イ) 洗浄ブラシ列の上に落下したゴルフボールは、
このゴルフボールの自重によってブラシ毛に押し付けら
れるだけであるので、汚れを除去する作用は弱く、ボー
ル表面に付着した草汁などの頑固な汚れは洗い落とすこ
とが難しく、汚れを付着したままのゴルフボールを再使
用することになって、使用者に満足感を与えるに至って
いなかった。
【0006】(ロ) 木片や小さい石などの異物はゴル
フボールと共に洗浄装置内へ投入されるが、これらの異
物はゴルフボールと共に洗浄ブラシ列の上を通って次工
程へ移動していくものが多くあり、ゴルフボールの搬送
装置や計数装置で搬送詰まりなどのトラブルを引き起こ
す恐れがあり、異物の分離除去が洗浄装置で行えないと
いう不都合があった。
【0007】(ハ) 複数の洗浄ブラシを水平方向に平
行に配列するので、装置自体が大きくなり、移動などが
困難であり、また装置の専有面積も大きく、広い設置場
所を必要としていた。
【0008】(ニ) 洗浄液を使用する場合、ゴルフボ
ールに付着した洗浄液を除去するためには、ブロアなど
の乾燥装置を別途設ける必要があり、装置は大がかりと
なり、機械設置面積も広い場所が必要となっていた。
【0009】本発明は、上記従来例の有する問題点を解
消しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1のゴルフボールの洗浄装置は、ゴ
ルフボールを上昇させる螺旋フィンを備えたスクリュー
軸を少なくとも1本立設し、このスクリュー軸の周りに
は少なくとも1本以上の回転ブラシを近接して配設し、
これらのスクリュー軸及び回転ブラシの全部は外装フレ
ーム内に配設するとともに、前記スクリュー軸および回
転ブラシは回転駆動源に接続され、さらに上記スクリュ
ー軸の下部には洗浄前のゴルフボールを前記螺旋フィン
の間へ導く導入部を形成するとともに、該スクリュー軸
の上部には洗浄済みのゴルフボールを前記螺旋フィン間
より排出する排出部を形成してなることを特徴とする。
【0011】前記スクリュー軸の周りに形成される螺旋
フィンは、上下のフィンの間にゴルフボールが挿入でき
るピッチで、連続したスパイラル形状に形成される。そ
してこの螺旋フィンは、軸回転することによってゴルフ
ボールを上昇させるように作用する。なお、この螺旋フ
ィンは螺旋フィンの巻き方向に合わせて時計回り方向ま
たは反時計回り方向のいずれかに回転するように設定さ
れる。
【0012】スクリュー軸の周りには、このスクリュー
軸(厳格に言えば螺旋フィンの外周面である)に近接し
て1本以上の回転ブラシが配設され、スクリュー軸(螺
旋フィン)の外周と回転ブラシの外周は若干の間隙を有
する状態で配設される。回転ブラシを複数本配設する場
合は、スクリュー軸を中心としてその同心円となる外円
上に間隔を置いてそれぞれが自転可能に設け、隣接する
回転ブラシ同士の間からゴルフボールが落下しない本数
とすることが好ましい。ただし、1本のスクリュー軸に
対して1本の回転ブラシの組合せでも良く、回転ブラシ
を有しないスクリュー軸の周り部分には、横断面が円弧
形のガイド板を設けることによって、上昇するゴルフボ
ールの落下を防止するようにして実施することができ
る。
【0013】前記スクリュー軸と回転ブラシは共に回転
駆動され、スクリュー軸は回転によって回転ブラシとの
間でゴルフボールを挟みながら上昇移動させるのである
が、そのときに上記スクリュー軸によって洗浄されるゴ
ルフボールは回転ブラシ側へ押し付けられるように作用
されるとともに、回転ブラシは回転してゴルフボールの
表面にブラシ毛を接触させて汚れの除去を行う。スクリ
ュー軸と回転ブラシの回転方向は同一方向に回転するよ
うに構成することが好ましく、これによってゴルフボー
ルは反対方向に自転し、全表面がくまなくブラシ毛と接
触して汚れ落とし効果を高めると共に、ゴルフボールが
真っ直ぐにスムーズに上昇移動するようになり、詰まり
や滞留がなくなる。
【0014】ゴルフボールはスクリュー軸の下部に形成
された導入部から投入され、そしてスクリュー軸の上部
に形成された排出部から取り出される構成とすることに
より、除去された汚れが重力により落下することによっ
て、上方から排出されるゴルフボールは最も綺麗に清掃
された状態のものを取り出せる。また後述するように洗
浄液を併用するときには、洗浄液滴は重力により落下す
ると共に、回転ブラシにより擦られ、ゴルフボール表面
における濡れは拭き取られる。
【0015】なお、前記スクリュー軸と回転ブラシは、
実施形態で示す如く垂直に立設されるものだけに限ら
ず、ある程度傾斜して立設されるものであっても良い。
ただしスクリュー軸と回転ブラシは軸平行に配設される
必要があるとともに、両軸が水平に配置された横置式は
含まない。
【0016】本発明の請求項2の発明は、スクリュー軸
は2本以上複数本が立設されるとともに、各スクリュー
軸の同心円となる外円上には近接して回転ブラシが1本
以上配設(複数本の場合には前記外円上の等配位置に配
置する)されているものである。
【0017】多数のゴルフボールを効率的に洗浄処理す
るためには、ゴルフボールを上昇移動させるスクリュー
軸を複数本に増やすことが好ましい。このとき、回転ブ
ラシの本数は1以上任意の本数を配設し、効率の良い洗
浄を行えることとする。例えば2本のスクリュー軸の間
に1本の回転ブラシを併用する配列であっても、少なく
ともゴルフボールの上昇移動と洗浄を実施することがで
きる。このときスクリュー軸の周囲で空いている部分は
横断面が円弧状のガイド板で囲んで、ボールの落下を防
止する構造とする。しかし、例えば、2本のスクリュー
軸に対して、それぞれ多数の回転ブラシを遊星歯車状に
配置するとともに、両スクリュー軸に共用する回転ブラ
シを設け、回転ブラシの本数を少なく構成することが望
ましい。
【0018】本発明の請求項3の発明は、スクリュー軸
および回転ブラシの少なくとも下部分は、洗浄液を入れ
た洗浄液槽内に収納するとともに、該スクリュー軸およ
び回転ブラシの少なくとも下部は前記洗浄液中に浸漬す
るように設けられている。
【0019】これによって、スクリュー軸および回転ブ
ラシの少なくとも下部は洗浄液槽内に入れられた洗浄液
に浸漬され、前記スクリュー軸と回転ブラシの間を通過
するゴルフボールは、ブラシによるブラシ作用と洗浄液
による洗浄作用との相乗効果によって、その表面の汚れ
を確実に除去することができる。好ましくはスクリュー
軸と回転ブラシの下部だけが洗浄液に浸漬されるように
構成し、上部分においては、ゴルフボールの表面に付着
した洗浄液を払い落とす(液滴の重量による落下も含
む)ようにする(これによって他の乾燥装置を設けなく
ても済む)。
【0020】本発明の請求項4の発明は、回転ブラシの
少なくとも下部のみが洗浄液に浸漬される構成を採用し
た場合に、洗浄液に浸漬されない回転ブラシの上部分に
おいて、周方向に沿って植設されるブラシ毛の植設長さ
(毛あし)を部分的に短く形成して欠除部を設け、この
欠除部にはゴルフボールの表面が直接接触しないことに
よって、ゴルフボール表面に付着した洗浄液が自重によ
り落下し該ゴルフボールの水切りを促進したものであ
る。
【0021】この場合において、回転ブラシの上部特に
上端部においてはブロワによって該ゴルフボール表面に
向けて空気を吹き付けてゴルフボールに付着している洗
浄液の水滴を除去する構成とすれば最良となり、これに
よって従来例の如きブロワ等の乾燥装置を別に設けなく
てもよくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜図6に基づいて、本発明の
ゴルフボールの洗浄装置の実施の形態の一例を説明す
る。図1は本発明のゴルフボールの洗浄装置の全体の要
部縦断面図、図2は図1におけるII−II線拡大断面
図であって、回転ブラシは1本だけ詳しく図示し他の残
部の回転ブラシは簡略化している。図3は図1における
III−III線拡大断面図、図4は図3の中央縦断面
図、図5は図1におけるIV−IV線拡大断面図、図6
は図1における上板部分の平面図である。
【0023】図1に示すように本装置は、架台40と、
該架台40の上部に立設固定された外装フレーム3と、
外装フレーム3の略下部を収納する洗浄液槽4とを基本
骨組みとして構成されている。架台40の底部には移動
用の台車ローラ41が4個設けられ、この台車ローラ4
1には高さ調節機構(ねじ式)およびローラ停止機構
(ブレーキ固定機構)が併設されている。架台40の上
部には前記洗浄液槽4の下部が少し臨ませてある。洗浄
液槽4の中程まで洗浄液Sが入れられている。
【0024】外装フレーム3は、アングル鋼材を組み合
わせて構成され、その外面は下方の一部を除いて鋼板に
よって囲まれている。この外装フレーム3の頂部(上板
3A)と底部(下板3B)間に架け渡すように1本のス
クリュー軸1と6本(図2、図6参照)の回転ブラシ2
が立設されている。
【0025】図1及び図6に示す如く、スクリュー軸1
の回転軸18の上下端部は軸受け23、23によって上
板3Aまたは下板3Bに回転自在に軸支されており、ま
た回転ブラシ2…2の回転軸21、21…の上下端部は
それぞれ軸受け22、22によって上板3Aまたは下板
3Bに回転自在に軸支されている。従って上記軸受2
2、23…を上板3Aおよび下板3Bに固定しているボ
ルト・ナットなどの締結部材をとり外すことによって、
上記スクリュー軸1及び回転ブラシ2等の解体および組
み立てが自在に行えるように構成されている。
【0026】外装フレーム3の略上半部には外装フレー
ムカバー3Cが被覆してあり、このカバー3Cの上部に
はブラケット70を介して回転駆動源たる電動モータ7
が固定され、この電動モータ7の回転軸71には小スプ
ロケット73と大スプロケット72の2つが設けられて
いる。すなわち、図5に示すように、スクリュー軸1の
回転軸18に取付けられたスプロケット17はチェーン
14を介して前記小スプロケット73に接続されてい
る。
【0027】1本の回転ブラシ2の回転軸21の上部に
取付けられたスプロケット16は、チェーン13を介し
て前記大スプロケット72に接続されている。また前記
スプロケット16を取り付けた回転軸21には他のスプ
ロケット12(図1参照)が設けられると共に、他の回
転ブラシ2…2の回転軸21…21の上部にもスプロケ
ット12がそれぞれ設けられ、各スプロケット12…1
2にはチェーン15が環状に架け渡されている。そのた
め、電動モータ7の回転軸71を時計回り方向に回転す
ることにより、スクリュー軸1および6本の回転ブラシ
2…2を同じ時計回り方向に回転させることができる
(図2参照)。
【0028】スクリュー軸1は、回転軸18の回りに連
続した螺旋フィン19を取り付けた形状に形成され、こ
の螺旋フィン19の幅(軸取付け位置から外周縁までの
寸法)は、ゴルフボールBの直径より狭く(1〜15m
m程度短い)、上下の螺旋フィン19の間にゴルフボー
ルBが挿入された状態のとき、このゴルフボールの一部
が螺旋フィン19の外側へ突出するように構成される。
この螺旋フィン19のピッチはゴルフボールBの直径よ
り若干大きく形成され、上下の螺旋フィン19の間にゴ
ルフボールBが進入し、スクリュー軸1の回転によって
ゴルフボールBが上昇するように構成される。
【0029】回転ブラシ2は、図2に示すように、回転
軸21の周囲に胴部24を設け、この胴部24の周面に
多数の孔を形成して、ブラシ毛25を植設しているが、
ブラシ毛25の取付方法はこれに限定されない。これら
6本の回転ブラシ2…2の周囲には、パンチングメタル
製(メッシュ構造板でも良い)の中空円筒形の防護板3
1が設けられ、回転ブラシ2の外側において洗浄前のゴ
ルフボールが接触するのを防止する。なお、ブラシ毛2
5は胴部24の周囲に植毛した布を貼設したものであっ
ても良く、ブラシ毛25に替えて連続気泡の合成樹脂発
泡体や布、不織布などを周面に貼設したものであっても
構わない。
【0030】なお、回転ブラシ2の配設数を減らす目的
で、回転ブラシ2aに替えて断面が円弧形状のガイド板
2A(図2の破線を参照)を設けた構成も考えられ、そ
の場合のガイド板2Aとしては、金属製や合成樹脂製の
孔空き板やメッシュ板を採用するとよい。
【0031】図1に示すように、洗浄液槽4の上部に
は、汚れたゴルフボールBを導入する投入シュート5を
設けると共に、前記外装フレーム3の下部には洗浄液槽
4の側壁面にまで至る投入ガイド底板8を設ける。この
投入ガイド底板8は中央部にスクリュー軸1が貫通する
孔8Bが形成されると共に、この孔8Bから外方向へ延
びるにしたがって漸次高くした傾斜面によって形成され
る。すなわち、前記投入シュート5から洗浄液槽4内へ
落下したゴルフボールBは、底部に達して投入ガイド底
板8によって中央部に集積され、ここに形成された導入
部10において、スクリュー軸1の螺旋フィン19によ
り、このスクリュー軸1の周囲の任意位置から持ち上げ
られて上昇されて行く。なお、小さな異物は孔8Bの周
縁とスクリュー軸1の間から下方に落下する。
【0032】スクリュー軸1の上部位置には、図3に示
す排出シュート6を備えた排出部11が形成されてい
る。つまり、この排出部11から洗浄されたゴルフボー
ルB1が洗浄装置の外へ排出されるのである。この排出
部11は傾斜して設けられた排出ガイド頂板9によって
構成される。排出ガイド頂板9の最も低い位置には排出
シュート6が設けられていると共に、この排出シュート
6にゴルフボールB1を集めるガイド壁6aが形成され
ている。
【0033】排出ガイド頂板9の中央部にはスクリュー
軸1や回転ブラシ2の回転軸21を貫通させるための孔
9Bが形成され、回転ブラシ2のブラシ毛の植設域が終
わる高さ位置には、複数のガイド片9aを中央側へ向け
て突設させる。このガイド片9aは回転ブラシ2、2同
士間の位置へ延設され、スクリュー軸1から外側へ排出
されるゴルフボールB1を前記ガイド片9aの上で受
け、そしてこれを排出ガイド頂板9の外側へ落とし込ん
で、排出シュート6へと導くようにしてある。
【0034】上記本発明装置を用いてゴルフボールBを
洗浄する過程を以下に詳述する。図1に示すように、投
入シュート5から洗浄液槽4内へ落とし込まれたゴルフ
ボールBは、投入ガイド底板8の傾斜面に沿って中央部
に移動し導入部10から、回転するスクリュー軸1の螺
旋フィン19の間に進入して上昇する。そして、図2に
示すように、スクリュー軸1の回転軸18と回転ブラシ
2の間に挟み込まれ、洗浄液Sに浸漬された状態でボー
ル表面の汚れは回転ブラシ2のブラシ毛25によって除
去される。
【0035】投入シュート5からゴルフボールと一緒に
落下された異物は、その異物が木片のように洗浄液に浮
く物は洗浄液の液面側に分離され、石のように重たいも
のは投入ガイド底板8上に落下し、小さいものは投入ガ
イド底板8とスクリュー軸1の間の隙間から落下してド
レイン45から排出され、また大きな石などは防護板3
1の下端と投入ガイド底板8の間に挟まって停止され
る。
【0036】すなわち、図2に示すように、ゴルフボー
ルBはスクリュー軸1の回転軸18と2本の回転ブラシ
2、2の間に保持され、これら軸の同方向の回転によっ
てゴルフボールB自体に自転する力を付与する。これに
よってゴルフボールBはこれら軸と反対方向に自転し、
ゴルフボールの全表面はブラシ毛25と接触して汚れを
完全に除去すると共に、2本の回転ブラシ2、2の間で
これらと接しながら、真っ直ぐに上昇して、螺旋フィン
19の上下同士間でゴルフボール同士が重なり合って詰
まることなく上昇移動する。
【0037】なお、洗浄液Sの液面より上部側において
は、ゴルフボールBの表面に付着した洗浄液を回転ブラ
シ2のブラシ毛25によって、汚れと共に払い落とす効
果が発揮される。すなわち、この場合の洗浄液滴は自重
によって下方に落下すると共に、ブラシ毛25の接触に
よって拭き取られる。
【0038】そして、ゴルフボールBは回転ブラシ2の
上端にまで至り、ブラシ毛25による付着物の除去や洗
浄液Sによる洗浄並びに洗浄液の払い落としが完了され
ると、排出部11において、図3に示すように、スクリ
ュー軸1の外側方向へ排出され、ガイド片9aを経て排
出ガイド頂板9上に落とし込まれ、ここで排出シュート
6に集めて装置外へ排出される。
【0039】(他の変形例)図7から図9はそれぞれ複
数本のスクリュー軸1…1を使用したゴルフボールの洗
浄装置の変形例を示す説明用の概略平面図であり、スク
リュー軸1…1と回転ブラシ2(2b〜2d)の配列例
を示す。
【0040】図7に示す第1変形例は、図2に示す装置
と同様に1本のスクリュー軸1の周りに6本の回転ブラ
シ2を配設したもの2組を並設し、2本のスクリュー軸
1、1の間に設けられる回転ブラシ2b,2bは共用
し、2本の回転ブラシは省略したものである。この場合
の各回転ブラシ2、2bは、チェーン15を回転するこ
とによって回転されるとともに、スクリュー軸1、1も
チェーン14で回転されるもので、原理的には図5の通
りであるので詳しくは同図5を参照するとよい。洗浄す
べきゴルフボールは矢印方向から導入部10へ導入され
る。
【0041】図8は第2変形例を示し、1本のスクリュ
ー軸1の周りに8本の回転ブラシ2を配設したもの2組
を並設し、この場合もスクリュー軸1、1の間の2本の
回転ブラシ2b,2bは共用し2本の回転ブラシは省略
したものである。各スクリュー軸1及び各回転ブラシ
2、2bの回転は図7と同様としてある。
【0042】図9は第3変形例を示し、これは、1本の
スクリュー軸1の周りに4本の回転ブラシ2、2c、2
dを配列するものを示し、4本のスクリュー軸1の周囲
に配設する回転ブラシのうち回転ブラシ2c、2dは共
用できる分を示したものである。この場合の中央の回転
ブラシ2dは外周側からゴルフボールを導入する場合に
は、この位置までゴルフボールが進入することがないの
で、省略することもできる。
【0043】なお、図1〜図6に示す実施形態では、ス
クリュー軸1と回転ブラシ2群とは1基の回転駆動源7
で回転するようにして部品構成を少なくしているが、ス
クリュー軸1用駆動源と回転ブラシ2用駆動源とは別設
することもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で以下の如き効果を奏する。 (1) 請求項1の構成により、スクリュー軸の下部に
形成された導入部へ投入されたゴルフボールは、スクリ
ュー軸と回転ブラシとの間に挟み込まれて押圧されなが
ら、回転ブラシの長さ方向の全長に渡って接触されると
共に、スクリュー軸と回転ブラシの回転によって自転す
る力が付与されるので、スクリュー軸の上部に形成され
た排出部から取り出されるゴルフボールはその表面に付
着した汚れを確実に除去できる。
【0045】(2) また、スクリュー軸の下部の導入
部から投入されたゴルフボールは、スクリュー軸の螺旋
フィンで上昇させながら回転ブラシで清掃し、スクリュ
ー軸の排出部から取り出す構成であるから、ゴルフボー
ルに付着していた汚れや異物などの付着物、又はゴルフ
ボールに混入して投入された木片や小石などの異物は、
前記スクリュー軸の排出部に至るまでに、該付着物や異
物の自重により落下する。そのため、清掃されたゴルフ
ボールと、その付着物や異物との分離能力が向上され、
後工程の搬送装置に詰りなどの不都合を引き起こすこと
がなくなる。
【0046】(3) さらに、前述したように、スクリ
ュー軸及び回転ブラシは縦方向に立設されているので、
装置自体の横方向への専有面積は小さくでき、小面積の
場所にも設置でき、またゴルフボールを上昇させるため
の搬送装置としても活用することができる。
【0047】(4) 請求項2の構成により、複数のス
クリュー軸によって多数のゴルフボールを同時に洗浄処
理でき、効率的な洗浄(単位時間当たりの処理個数)を
行えるようになる。この場合、回転ブラシの配設本数は
1以上の任意数に設定できるが、スクリュー軸1本の周
りに2つ以上例えば6本以上設ける方が好ましい。その
場合においても回転ブラシは複数のスクリュー軸に共用
できるので、回転ブラシの本数を少なくすることができ
る。
【0048】(5) 請求項3の構成により、洗浄液に
浸漬されているスクリュー軸と回転ブラシの間を通過す
るゴルフボールは、ブラシによるブラシ作用と洗浄液に
よる洗浄作用との相乗効果によってゴルフボールの表面
の汚れが確実に除去される。しかもゴルフボールは下か
ら上へ上昇しながら洗浄されるので、該ゴルフボール及
び回転ブラシに付着した洗浄液は、その洗浄液滴の重力
により落下するとともに、回転ブラシにより擦られてゴ
ルフボール表面における濡れは拭きとられるので、該ゴ
ルフボールの乾燥が良好に行われる。
【0049】(6) 請求項4の構成により、回転ブラ
シの上部分においてブラシ毛の植設長さが部分的に短く
形成されているから、その短く形成された部分(欠除
部)にはゴルフボールの表面が直接接触しないため、ゴ
ルフボールに付着した洗浄液が自重によって落下し該ゴ
ルフボールの水分除去(乾燥効率)が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの洗浄装置の全体の要部
縦断面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III線拡大断面図である。
【図4】図3の中央縦断面図である。
【図5】図1のIV−IV線拡大断面図である。
【図6】図1における上板部分の平面図である。
【図7】本発明の第1変形例の説明用概略平面図であ
る。
【図8】本発明の第2変形例の説明用概略平面図であ
る。
【図9】本発明の第3変形例の説明用概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 スクリュー軸 2、2a、2b、2c、2d 回転ブラシ 3 外装フレーム 4 洗浄液槽 5 投入シュート 6 排出シュート 7 回転駆動源(電動モータ) 8 投入ガイド底板 9 排出ガイド頂板 10 導入部 11 排出部 12 スプロケット 13 チェーン 14 チェーン 15 チェーン 16 スプロケット 17 スプロケット 18 回転軸 19 螺旋フィン 21 回転軸 22 軸受け 23 軸受け 25 ブラシ毛 31 防護板 40 架台 41 台車ローラ 71 回転軸 72 大スプロケット 73 小スプロケット B ゴルフボール B1 洗浄済みのゴルフボール S 洗浄液

Claims (4)

    【整理番号】 P512115 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボールBを上昇させる螺旋フィン
    19を備えたスクリュー軸1を少なくとも1本立設し、
    このスクリュー軸1の周りには少なくとも1本以上の回
    転ブラシ2を近接して配設し、これらのスクリュー軸1
    及び回転ブラシ2の全部は外装フレーム3内に配設する
    とともに、前記スクリュー軸1および回転ブラシ2は回
    転駆動源7に接続され、さらに上記スクリュー軸1の下
    部には洗浄前のゴルフボールBを前記螺旋フィン19の
    間へ導く導入部10を形成するとともに、該スクリュー
    軸1の上部には洗浄済みのゴルフボールB1を前記螺旋
    フィン19間より排出する排出部11を形成してなるこ
    とを特徴とするゴルフボールの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 スクリュー軸1は2本以上複数本が立設
    されるとともに、各スクリュー軸1の周りには近接して
    回転ブラシ2が1本以上配設されている請求項1に記載
    のゴルフボールの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 スクリュー軸1および回転ブラシ2の少
    なくとも下部分は、洗浄液Sを入れた洗浄液槽4内に収
    納するとともに、該スクリュー軸1および回転ブラシ2
    の少なくとも下部は前記洗浄液S中に浸漬するように設
    けられている請求項1または2記載のゴルフボールの洗
    浄装置。
  4. 【請求項4】 洗浄液Sに浸漬されない回転ブラシ2の
    上部分において、周方向に沿って植設されるブラシ毛2
    5の植設長さが部分的に短く形成され、ゴルフボール表
    面に付着した洗浄液を除去できるように構成してある請
    求項3に記載のゴルフボールの洗浄装置。
JP35291995A 1995-12-28 1995-12-28 ゴルフボールの洗浄装置 Pending JPH09182815A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100790932B1 (ko) * 2006-02-03 2008-01-03 김유영 골프공 세척장치
KR101254916B1 (ko) * 2012-06-25 2013-04-23 이상원 골프공 세척장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100790932B1 (ko) * 2006-02-03 2008-01-03 김유영 골프공 세척장치
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