JPH09182051A - 双方向ｃａｔｖシステムおよび、上り信号処理装置 - Google Patents
双方向ｃａｔｖシステムおよび、上り信号処理装置Info
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- JPH09182051A JPH09182051A JP7333765A JP33376595A JPH09182051A JP H09182051 A JPH09182051 A JP H09182051A JP 7333765 A JP7333765 A JP 7333765A JP 33376595 A JP33376595 A JP 33376595A JP H09182051 A JPH09182051 A JP H09182051A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上り信号の伝送品質をより向上させるＣＡＴ
Ｖシステムを提供する。 【解決手段】 センタ１と複数の加入者端末８を幹線４
および分岐線５により樹状に接続したＣＡＴＶシステム
で、分岐線５の途中に、加入者端末８からセンタ１に送
信される上り信号の雑音を低減する信号終端装置７と、
多重化伝送装置６を備える。加入者端末８は、上り信号
を誤り訂正符号化し、ディジタル変調して、時分割多重
化の方式で出力する。信号終端装置７は、加入者端末８
より入力した上り信号をディジタル復調し、復号化して
誤りを訂正した後に出力する。多重化伝送装置６は、信
号終端装置７の出力信号を多重化して時分割多重化の方
式でセンタ１に送信する。
Ｖシステムを提供する。 【解決手段】 センタ１と複数の加入者端末８を幹線４
および分岐線５により樹状に接続したＣＡＴＶシステム
で、分岐線５の途中に、加入者端末８からセンタ１に送
信される上り信号の雑音を低減する信号終端装置７と、
多重化伝送装置６を備える。加入者端末８は、上り信号
を誤り訂正符号化し、ディジタル変調して、時分割多重
化の方式で出力する。信号終端装置７は、加入者端末８
より入力した上り信号をディジタル復調し、復号化して
誤りを訂正した後に出力する。多重化伝送装置６は、信
号終端装置７の出力信号を多重化して時分割多重化の方
式でセンタ１に送信する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者端末が送信
する上り信号の伝送品質を悪化させる流合雑音を低減す
る機能を備えたＣＡＴＶ(Cable Television)システムに
関するものである。
する上り信号の伝送品質を悪化させる流合雑音を低減す
る機能を備えたＣＡＴＶ(Cable Television)システムに
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＣＡＴＶシステムでは、幹線、分岐線等
からなる伝送路（同軸ケーブル）により、センタ局に複
数の加入者端末を樹状に接続し、その伝送路を通してセ
ンタ局から各加入者端末へテレビジョン信号等の下り信
号を伝送する。また、伝送路の周波数領域の一部を上り
回線として利用し、伝送路上の中継増幅器の監視情報
や、加入者端末から送信される制御データ等の上り信号
をセンタ局に伝送する。
からなる伝送路（同軸ケーブル）により、センタ局に複
数の加入者端末を樹状に接続し、その伝送路を通してセ
ンタ局から各加入者端末へテレビジョン信号等の下り信
号を伝送する。また、伝送路の周波数領域の一部を上り
回線として利用し、伝送路上の中継増幅器の監視情報
や、加入者端末から送信される制御データ等の上り信号
をセンタ局に伝送する。
【０００３】ところで、上記システムでは、伝送する上
り信号に高いレベルの雑音（流合雑音）が加わることが
知られている。この雑音は、インパルス成分を多く含む
もので、伝送路の途中に複数存在するコネクタ部の不完
全接続や、加入者宅内の配線の不整備、終端抵抗の不整
合等、伝送路の整備不良が原因で生じると考えられてい
る。加入者宅に近い分岐線はその数が多くなることか
ら、幹線に比べ十分な整備がなされていないことが多
く、主要な雑音源であると言える。加入者寄りの各分岐
線で生じる上記の雑音は、幹線へ向かって伝搬、流合し
て高いレベルの流合雑音となり、上り回線の伝送品質を
著しく低下させる。
り信号に高いレベルの雑音（流合雑音）が加わることが
知られている。この雑音は、インパルス成分を多く含む
もので、伝送路の途中に複数存在するコネクタ部の不完
全接続や、加入者宅内の配線の不整備、終端抵抗の不整
合等、伝送路の整備不良が原因で生じると考えられてい
る。加入者宅に近い分岐線はその数が多くなることか
ら、幹線に比べ十分な整備がなされていないことが多
く、主要な雑音源であると言える。加入者寄りの各分岐
線で生じる上記の雑音は、幹線へ向かって伝搬、流合し
て高いレベルの流合雑音となり、上り回線の伝送品質を
著しく低下させる。
【０００４】流合雑音を低減するものとして、特開平２
−２７８８８号公報記載のシステムがある。このシステ
ムでは、幹線から分岐する各分岐線に接続される加入者
端末の各々に、上り信号伝送用の周波数帯域を分割して
割り当てる。そして、幹線と分岐線の接続位置に配置さ
れる分岐装置において、端末からの周波数多重化された
上り信号を時分割多重信号に変換し、変換した信号の期
間のみその信号を幹線に送出する。このように、加入者
端末からの上り信号のみを幹線に流入させることで、信
号の存在しない周波数帯域の雑音が幹線に流入すること
を防いでいる。
−２７８８８号公報記載のシステムがある。このシステ
ムでは、幹線から分岐する各分岐線に接続される加入者
端末の各々に、上り信号伝送用の周波数帯域を分割して
割り当てる。そして、幹線と分岐線の接続位置に配置さ
れる分岐装置において、端末からの周波数多重化された
上り信号を時分割多重信号に変換し、変換した信号の期
間のみその信号を幹線に送出する。このように、加入者
端末からの上り信号のみを幹線に流入させることで、信
号の存在しない周波数帯域の雑音が幹線に流入すること
を防いでいる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】一般に、幹線から分岐
する分岐線はさらに複数回分岐を行い、多くの加入者端
末に接続される。上記の技術では、分岐装置を幹線と分
岐線の接続位置に設置するため、その１つの分岐線の先
に多くの雑音源が存在することになる。このため、分岐
装置で受信する上り信号に、その内容を誤らせるレベル
の流合雑音が加わる可能性は高い。また、雑音により内
容の誤った上り信号もそのままセンタ局に送信されるた
め、センタ局では受信誤りが生じ易い。
する分岐線はさらに複数回分岐を行い、多くの加入者端
末に接続される。上記の技術では、分岐装置を幹線と分
岐線の接続位置に設置するため、その１つの分岐線の先
に多くの雑音源が存在することになる。このため、分岐
装置で受信する上り信号に、その内容を誤らせるレベル
の流合雑音が加わる可能性は高い。また、雑音により内
容の誤った上り信号もそのままセンタ局に送信されるた
め、センタ局では受信誤りが生じ易い。
【０００６】そこで、本発明は、上り信号の伝送品質を
より向上させるＣＡＴＶシステムを提供することを目的
とする。
より向上させるＣＡＴＶシステムを提供することを目的
とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、複数の加入者端末装置と、当該加入者
端末装置の各々にタイムスロットを割り当てるセンタ局
と、前記センタ局に前記複数の加入者端末を樹状に接続
する幹線および複数の分岐線とを備え、前記幹線および
分岐線を通して、テレビジョン信号を含む下り信号を前
記センタ局より前記加入者端末装置に伝送すると共に、
前記下り信号とは異なる周波数帯で、前記各加入者端末
装置より前記センタ局へ上り信号を伝送する双方向ＣＡ
ＴＶシステムであって、前記分岐線の途中に、上り信号
処理装置を備え、前記加入者端末装置は、上り信号に誤
り訂正用の符号化を施す手段と、符号化された上り信号
をディジタル変調し、変調した上り信号を前記割り当て
られたタイムスロットで前記分岐線に送信する手段とを
備え、前記上り信号処理装置は、前記分岐線より上り信
号を受信し、受信した上り信号をディジタル復調する手
段と、復調された、前記符号化の施された上り信号を復
号する手段と、復号された上り信号を前記センタ局側へ
送信する手段とを備えることを特徴とする。
めに、本発明は、複数の加入者端末装置と、当該加入者
端末装置の各々にタイムスロットを割り当てるセンタ局
と、前記センタ局に前記複数の加入者端末を樹状に接続
する幹線および複数の分岐線とを備え、前記幹線および
分岐線を通して、テレビジョン信号を含む下り信号を前
記センタ局より前記加入者端末装置に伝送すると共に、
前記下り信号とは異なる周波数帯で、前記各加入者端末
装置より前記センタ局へ上り信号を伝送する双方向ＣＡ
ＴＶシステムであって、前記分岐線の途中に、上り信号
処理装置を備え、前記加入者端末装置は、上り信号に誤
り訂正用の符号化を施す手段と、符号化された上り信号
をディジタル変調し、変調した上り信号を前記割り当て
られたタイムスロットで前記分岐線に送信する手段とを
備え、前記上り信号処理装置は、前記分岐線より上り信
号を受信し、受信した上り信号をディジタル復調する手
段と、復調された、前記符号化の施された上り信号を復
号する手段と、復号された上り信号を前記センタ局側へ
送信する手段とを備えることを特徴とする。
【０００８】上記発明では、上り信号処理装置に入力さ
れた上り信号の雑音は、前記ディジタル復調する手段に
より低レベルの成分が除去され、高レベルのインパルス
成分も前記復号する手段により除去される。また、上り
信号処理装置を分岐線の途中に配置することにより、流
合雑音が高レベルとなる前にその雑音を除去することが
可能となる。このように、本発明によれば、上り信号の
伝送品質を向上させることができる。
れた上り信号の雑音は、前記ディジタル復調する手段に
より低レベルの成分が除去され、高レベルのインパルス
成分も前記復号する手段により除去される。また、上り
信号処理装置を分岐線の途中に配置することにより、流
合雑音が高レベルとなる前にその雑音を除去することが
可能となる。このように、本発明によれば、上り信号の
伝送品質を向上させることができる。
【０００９】また、本発明は、群分けされた複数の加入
者端末装置と、前記加入者端末装置の各々にタイムスロ
ットを割り当てるセンタ局と、前記群分けされた加入者
端末装置の各群に１つ割り当てられる無線局と、前記セ
ンタ局に前記複数の加入者端末装置を樹状に接続する幹
線および複数の分岐線とを備え、前記幹線および分岐線
を通して、テレビジョン信号を含む下り信号を前記セン
タ局より前記加入者端末装置に伝送すると共に、前記無
線局を介して、前記各加入者端末装置より前記センタ局
に上り信号を伝送する双方向ＣＡＴＶシステムであっ
て、前記無線局は、前記分岐線とは異なる上り信号用分
岐線により前記幹線に接続され、前記加入者端末装置
は、送信する上り信号に誤り訂正用の符号化を施す手段
と、符号化された上り信号をディジタル変調で無線信号
に変換し、変換した無線信号を前記割り当てられたタイ
ムスロットで送信する手段とを備え、前記無線局は、前
記割り当てられた加入者端末装置からの無線信号を受信
し、受信した無線信号をディジタル復調する手段と、復
調された、前記符号化の施された上り信号を復号する手
段と、復号された上り信号を前記上り信号用分岐線に送
出する手段を備えることを特徴とする。
者端末装置と、前記加入者端末装置の各々にタイムスロ
ットを割り当てるセンタ局と、前記群分けされた加入者
端末装置の各群に１つ割り当てられる無線局と、前記セ
ンタ局に前記複数の加入者端末装置を樹状に接続する幹
線および複数の分岐線とを備え、前記幹線および分岐線
を通して、テレビジョン信号を含む下り信号を前記セン
タ局より前記加入者端末装置に伝送すると共に、前記無
線局を介して、前記各加入者端末装置より前記センタ局
に上り信号を伝送する双方向ＣＡＴＶシステムであっ
て、前記無線局は、前記分岐線とは異なる上り信号用分
岐線により前記幹線に接続され、前記加入者端末装置
は、送信する上り信号に誤り訂正用の符号化を施す手段
と、符号化された上り信号をディジタル変調で無線信号
に変換し、変換した無線信号を前記割り当てられたタイ
ムスロットで送信する手段とを備え、前記無線局は、前
記割り当てられた加入者端末装置からの無線信号を受信
し、受信した無線信号をディジタル復調する手段と、復
調された、前記符号化の施された上り信号を復号する手
段と、復号された上り信号を前記上り信号用分岐線に送
出する手段を備えることを特徴とする。
【００１０】上記発明では、各加入者端末装置より出力
される上り信号は、雑音の発生源となる加入者宅側の分
岐線を通さずに無線で無線局に伝送され、無線局から専
用の分岐線を通してセンタ局に伝送される。このため、
上り信号に加わる雑音のレベルは従来より低減され、上
り信号の伝送品質は向上する。
される上り信号は、雑音の発生源となる加入者宅側の分
岐線を通さずに無線で無線局に伝送され、無線局から専
用の分岐線を通してセンタ局に伝送される。このため、
上り信号に加わる雑音のレベルは従来より低減され、上
り信号の伝送品質は向上する。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の実施形態につい
て説明する。
て説明する。
【００１２】図１は、第１の実施形態に係る双方向ＣＡ
ＴＶシステムの構成図である。図１において、本ＣＡＴ
Ｖシステムは、ＣＡＴＶセンタ１、光ケーブル２、光／
電気変換装置３、幹線４、分岐線５、多重化伝送装置
６、信号終端装置７、加入者端末８、幹線４を終端する
終端抵抗器９、分岐器１０、分配器１１および、引き込
み線１２により構成される。なお、図示していないが幹
線４および分岐線５の途中には双方向増幅器が設置され
ている。
ＴＶシステムの構成図である。図１において、本ＣＡＴ
Ｖシステムは、ＣＡＴＶセンタ１、光ケーブル２、光／
電気変換装置３、幹線４、分岐線５、多重化伝送装置
６、信号終端装置７、加入者端末８、幹線４を終端する
終端抵抗器９、分岐器１０、分配器１１および、引き込
み線１２により構成される。なお、図示していないが幹
線４および分岐線５の途中には双方向増幅器が設置され
ている。
【００１３】ＣＡＴＶセンタ１は、テレビジョン信号
と、各加入者端末８に上り信号送信用のタイムスロット
を指定する制御信号とを、下り信号として加入者端末８
へ送信する。この下り信号は、光ケーブル２により長距
離伝送され、光／電気変換装置３で電気信号に変換され
る。変換された電気信号は同軸ケーブルの幹線４を伝搬
して、分岐器１０で同軸ケーブルの分岐線５に分岐す
る。そして、分岐線５の途中に設置される多重化伝送装
置６と信号終端装置７を通過した後、分配器１１と引き
込み線１２を介して各加入者端末８に伝送される。ここ
で多重化伝送装置６および信号終端装置７は、下り信号
をそのまま通過させる。
と、各加入者端末８に上り信号送信用のタイムスロット
を指定する制御信号とを、下り信号として加入者端末８
へ送信する。この下り信号は、光ケーブル２により長距
離伝送され、光／電気変換装置３で電気信号に変換され
る。変換された電気信号は同軸ケーブルの幹線４を伝搬
して、分岐器１０で同軸ケーブルの分岐線５に分岐す
る。そして、分岐線５の途中に設置される多重化伝送装
置６と信号終端装置７を通過した後、分配器１１と引き
込み線１２を介して各加入者端末８に伝送される。ここ
で多重化伝送装置６および信号終端装置７は、下り信号
をそのまま通過させる。
【００１４】図２は、加入者端末８の、上り信号の処理
に関わる部分の構成を示す図である。図で、加入者端末
８は、誤り訂正符号化部２１とディジタル変調器２２を
有する。誤り訂正符号化部２１は、制御コマンド等の上
り信号のデータに誤り訂正用の符号化を行う。ディジタ
ル変調器２２は、符号化された上り信号を下り信号とは
異なる特定の周波数帯の信号に位相偏移変調（ＰＳＫ）
する。なお、ディジタル変調器２２の変調方式には、振
幅偏移変調（ＡＳＫ）等、他のディジタル変調方式を用
いてもよい。変調された上り信号は、下り信号の制御信
号が示すタイムスロットで加入者端末８から送出され、
下り信号とは逆の経路で伝送される。図３は、各加入者
端末８が出力する上り信号により形成されるＴＤＭＡフ
レームの構成を示している。このフレームは、フレーム
の先頭位置を示すヘッダＨと、各加入者端末の上り信号
が設定されるタイムスロットＴＳと、隣接するタイムス
ロットＴＳの信号間に重なりが生じるのを防ぐガードバ
ンドＧで構成される。なお、誤り訂正符号化部２１が行
う符号化の方式としては、ブロック符号化や畳み込み符
号化等、実用化されている各種誤り訂正用の符号化のい
ずれかを採用する。
に関わる部分の構成を示す図である。図で、加入者端末
８は、誤り訂正符号化部２１とディジタル変調器２２を
有する。誤り訂正符号化部２１は、制御コマンド等の上
り信号のデータに誤り訂正用の符号化を行う。ディジタ
ル変調器２２は、符号化された上り信号を下り信号とは
異なる特定の周波数帯の信号に位相偏移変調（ＰＳＫ）
する。なお、ディジタル変調器２２の変調方式には、振
幅偏移変調（ＡＳＫ）等、他のディジタル変調方式を用
いてもよい。変調された上り信号は、下り信号の制御信
号が示すタイムスロットで加入者端末８から送出され、
下り信号とは逆の経路で伝送される。図３は、各加入者
端末８が出力する上り信号により形成されるＴＤＭＡフ
レームの構成を示している。このフレームは、フレーム
の先頭位置を示すヘッダＨと、各加入者端末の上り信号
が設定されるタイムスロットＴＳと、隣接するタイムス
ロットＴＳの信号間に重なりが生じるのを防ぐガードバ
ンドＧで構成される。なお、誤り訂正符号化部２１が行
う符号化の方式としては、ブロック符号化や畳み込み符
号化等、実用化されている各種誤り訂正用の符号化のい
ずれかを採用する。
【００１５】図４は、信号終端装置７と多重化伝送装置
６の構成を示す図である。図４において、信号終端装置
７は、ディジタル復調器３１と、フレーム検出部３２
と、誤り訂正部３３により構成される。多重化伝送装置
６は、入力バッファ３４と、誤り訂正符号化部３５と、
多重化部３６と、ディジタル変調器３７により構成され
る。
６の構成を示す図である。図４において、信号終端装置
７は、ディジタル復調器３１と、フレーム検出部３２
と、誤り訂正部３３により構成される。多重化伝送装置
６は、入力バッファ３４と、誤り訂正符号化部３５と、
多重化部３６と、ディジタル変調器３７により構成され
る。
【００１６】加入者端末８より信号終端装置７に入力さ
れる上り信号（ＴＤＭＡフレーム）は、ディジタル復調
器３１でディジタル信号に変換された後に、フレーム検
出部３２に入力される。フレーム検出部３２は、入力さ
れた信号のヘッダＨをサーチすることでフレームを検出
し、上り信号をタイムスロットの単位で取り出す。誤り
訂正部３３は、フレーム検出部３２で取り出された上り
信号を復号して同信号の誤りを訂正する。誤り訂正後の
信号は、多重化伝送装置６に入力される。この信号終端
装置７によれば、ディジタル復調器３１の処理により、
上り信号に付加された低レベルのアナログ雑音が除去さ
れる。また、ディジタル復調器３１で除去できなかった
高レベルのインパルス雑音も、誤り訂正部３３の誤り訂
正処理により除去される。
れる上り信号（ＴＤＭＡフレーム）は、ディジタル復調
器３１でディジタル信号に変換された後に、フレーム検
出部３２に入力される。フレーム検出部３２は、入力さ
れた信号のヘッダＨをサーチすることでフレームを検出
し、上り信号をタイムスロットの単位で取り出す。誤り
訂正部３３は、フレーム検出部３２で取り出された上り
信号を復号して同信号の誤りを訂正する。誤り訂正後の
信号は、多重化伝送装置６に入力される。この信号終端
装置７によれば、ディジタル復調器３１の処理により、
上り信号に付加された低レベルのアナログ雑音が除去さ
れる。また、ディジタル復調器３１で除去できなかった
高レベルのインパルス雑音も、誤り訂正部３３の誤り訂
正処理により除去される。
【００１７】多重化伝送装置６に入力された信号は、入
力バッファ３４に蓄えられた後に、誤り訂正符号化部３
５で新たに誤り訂正符号化が施される。符号化された信
号は、多重化部３６でＴＤＭＡフレーム（図３参照）に
設定され、ディジタル変調器３７で変調された後に分岐
線５に送出される。そして、上り信号はＣＡＴＶセンタ
１に伝送されて、同センタ１の復号処理により再度誤り
訂正がなされる。
力バッファ３４に蓄えられた後に、誤り訂正符号化部３
５で新たに誤り訂正符号化が施される。符号化された信
号は、多重化部３６でＴＤＭＡフレーム（図３参照）に
設定され、ディジタル変調器３７で変調された後に分岐
線５に送出される。そして、上り信号はＣＡＴＶセンタ
１に伝送されて、同センタ１の復号処理により再度誤り
訂正がなされる。
【００１８】ここで、誤り訂正部３３で訂正不可能とな
った上り信号は、誤り訂正符号化部３５で符号化せずに
多重化部３６に入力する。これにより、ＣＡＴＶセンタ
１は、その上り信号が訂正不能な上り信号であることを
検出できる。また、多重化伝送装置６の多重化部３６
は、送信するＴＤＭＡフレームの構成を、加入者端末８
からのＴＤＭＡフレームとは異なるものに変換すること
ができる。例えば、フレームに含まれるタイムスロット
ＴＳの数を変化させる。
った上り信号は、誤り訂正符号化部３５で符号化せずに
多重化部３６に入力する。これにより、ＣＡＴＶセンタ
１は、その上り信号が訂正不能な上り信号であることを
検出できる。また、多重化伝送装置６の多重化部３６
は、送信するＴＤＭＡフレームの構成を、加入者端末８
からのＴＤＭＡフレームとは異なるものに変換すること
ができる。例えば、フレームに含まれるタイムスロット
ＴＳの数を変化させる。
【００１９】なお、多重化伝送装置６とＣＡＴＶセンタ
１間の伝送路で生じる雑音が問題ないレベルである場合
には、多重化伝送装置６の誤り訂正符号化回路３５と、
ＣＡＴＶセンタ１の復号化処理は省略してもよい。ま
た、信号終端装置７と多重化伝送装置は、上り信号に加
わる雑音のレベルに応じて、分岐線５の任意の位置に設
置することができる。
１間の伝送路で生じる雑音が問題ないレベルである場合
には、多重化伝送装置６の誤り訂正符号化回路３５と、
ＣＡＴＶセンタ１の復号化処理は省略してもよい。ま
た、信号終端装置７と多重化伝送装置は、上り信号に加
わる雑音のレベルに応じて、分岐線５の任意の位置に設
置することができる。
【００２０】本ＣＡＴＶシステムによれば、加入者宅近
くの分岐線や引き込み線で生じる雑音が流合し高レベル
の流合雑音となる前に、信号終端装置７により、上り信
号の雑音を除去することができる。
くの分岐線や引き込み線で生じる雑音が流合し高レベル
の流合雑音となる前に、信号終端装置７により、上り信
号の雑音を除去することができる。
【００２１】次に、本発明の第２の実施形態について説
明する。
明する。
【００２２】図５は、第２の実施形態に係る双方向ＣＡ
ＴＶシステムの構成図である。本システムでは、図１の
加入者端末とＣＡＴＶセンタ間の分岐線から、多重化伝
送装置と終端装置を除き、その分岐線を下り信号用分岐
線４５として用いる。また、ＰＨＳ( Personal Handy p
hone System)基地局４１と、下り信号用分岐線４５を新
たに設け、下り信号用分岐線４５の途中に多重化伝送装
置を配置した。さらに、加入者端末装置（４０）にはＰ
ＨＳ送信機を新たに備えている。
ＴＶシステムの構成図である。本システムでは、図１の
加入者端末とＣＡＴＶセンタ間の分岐線から、多重化伝
送装置と終端装置を除き、その分岐線を下り信号用分岐
線４５として用いる。また、ＰＨＳ( Personal Handy p
hone System)基地局４１と、下り信号用分岐線４５を新
たに設け、下り信号用分岐線４５の途中に多重化伝送装
置を配置した。さらに、加入者端末装置（４０）にはＰ
ＨＳ送信機を新たに備えている。
【００２３】ＣＡＴＶセンタ１から加入者端末４０へ向
けて伝送される下り信号は、光ケーブル２、光/電気変
換装置３、幹線４、分岐器１０、下り信号用分岐線４
５、分配器１１、引き込み線１２を経て加入者端末４０
に伝送される。なお、図示していないが、下り信号用分
岐線４５上には、下り信号のみを増幅する増幅器が設置
されている。また、この増幅器は、上り方向の成分を遮
断する機能を有する。
けて伝送される下り信号は、光ケーブル２、光/電気変
換装置３、幹線４、分岐器１０、下り信号用分岐線４
５、分配器１１、引き込み線１２を経て加入者端末４０
に伝送される。なお、図示していないが、下り信号用分
岐線４５上には、下り信号のみを増幅する増幅器が設置
されている。また、この増幅器は、上り方向の成分を遮
断する機能を有する。
【００２４】加入者端末４０は、内部のＰＨＳ送信機に
より上り信号を無線信号に変換して送出する。ＰＨＳ送
信機は３２kb/sのディジタル信号が送信可能であり、加
入者端末４０は、この送信モードを利用して制御コマン
ド等の上り信号を送信する。
より上り信号を無線信号に変換して送出する。ＰＨＳ送
信機は３２kb/sのディジタル信号が送信可能であり、加
入者端末４０は、この送信モードを利用して制御コマン
ド等の上り信号を送信する。
【００２５】ＰＨＳ基地局４１は加入者宅近辺に設置さ
れ、設置地点を中心とする特定区域に存在する複数の加
入者端末４０からＰＨＳ無線信号を受信する。図１に示
すように、ＰＨＳ基地局４１は、アンテナ４３とＰＨＳ
受信装置４２から構成される。アンテナ４３で受信され
たＰＨＳ信号はＰＨＳ受信装置４２に入力される。ＰＨ
Ｓ受信装置４２はＰＨＳ送信機と逆の変換を行い、３２
kb/sで上り信号のデータ列を出力する。なお、ＰＨＳ送
信機とＰＨＳ受信装置４２は、誤り訂正符号化等、エア
インタフェースの機能を備えている。この機能により、
無線区間において生じた低レベルの雑音は除去され、デ
ィジタル的に訂正可能な誤りは訂正されている。ＰＨＳ
受信装置４２から出力されたデータ列は多重化伝送装置
６に入力され、図２に示したようなＴＤＭＡフレームの
タイムスロットＴＳに収容されてディジタル変調された
後に送出される。この後は、上り信号用分岐線４４、分
岐器１０、幹線４、光／電気変換装置３、光ケーブル２
を経て、ＣＡＴＶセンタ１へ伝送される。
れ、設置地点を中心とする特定区域に存在する複数の加
入者端末４０からＰＨＳ無線信号を受信する。図１に示
すように、ＰＨＳ基地局４１は、アンテナ４３とＰＨＳ
受信装置４２から構成される。アンテナ４３で受信され
たＰＨＳ信号はＰＨＳ受信装置４２に入力される。ＰＨ
Ｓ受信装置４２はＰＨＳ送信機と逆の変換を行い、３２
kb/sで上り信号のデータ列を出力する。なお、ＰＨＳ送
信機とＰＨＳ受信装置４２は、誤り訂正符号化等、エア
インタフェースの機能を備えている。この機能により、
無線区間において生じた低レベルの雑音は除去され、デ
ィジタル的に訂正可能な誤りは訂正されている。ＰＨＳ
受信装置４２から出力されたデータ列は多重化伝送装置
６に入力され、図２に示したようなＴＤＭＡフレームの
タイムスロットＴＳに収容されてディジタル変調された
後に送出される。この後は、上り信号用分岐線４４、分
岐器１０、幹線４、光／電気変換装置３、光ケーブル２
を経て、ＣＡＴＶセンタ１へ伝送される。
【００２６】本ＣＡＴＶシステムによれば、主な雑音の
発生源である加入者宅寄りの分岐線（引き込み線含む）
を通さずに上り信号を伝送でき、無線区間で生じた上り
信号の雑音もＰＨＳの方式により除去されるため、流合
雑音の大幅な低減が期待できる。
発生源である加入者宅寄りの分岐線（引き込み線含む）
を通さずに上り信号を伝送でき、無線区間で生じた上り
信号の雑音もＰＨＳの方式により除去されるため、流合
雑音の大幅な低減が期待できる。
【００２７】なお、本ＣＡＴＶシステムでは、加入者端
末４０、基地局４１間の上り信号の伝送にＰＨＳの方式
を用いたが、ＰＨＳ以外の無線方式を用いてもよい。ま
た、無線ではなしに、同軸ケーブルや光ファイバ等の有
線、あるいは、他の媒体インタフェースを用いても、上
り信号を専用の伝送路で伝送することによる効果が得ら
れる。また、第１の実施形態および第２の実施形態のＣ
ＡＴＶシステムでは、幹線系に光ケーブルと同軸ケーブ
ルを用い、分岐線に同軸ケーブルを用いているが、これ
らは他の伝送媒体であっても構わない。
末４０、基地局４１間の上り信号の伝送にＰＨＳの方式
を用いたが、ＰＨＳ以外の無線方式を用いてもよい。ま
た、無線ではなしに、同軸ケーブルや光ファイバ等の有
線、あるいは、他の媒体インタフェースを用いても、上
り信号を専用の伝送路で伝送することによる効果が得ら
れる。また、第１の実施形態および第２の実施形態のＣ
ＡＴＶシステムでは、幹線系に光ケーブルと同軸ケーブ
ルを用い、分岐線に同軸ケーブルを用いているが、これ
らは他の伝送媒体であっても構わない。
【００２８】
【発明の効果】本発明によれば、上り信号の伝送品質を
より向上させるＣＡＴＶシステムを提供することができ
る。
より向上させるＣＡＴＶシステムを提供することができ
る。
【図１】 双方向ＣＡＴＶシステムの構成図。
【図２】 加入者端末８の、上り信号の処理に関わる部
分の構成図。
分の構成図。
【図３】 上り信号のＴＤＭＡフレームの構成図。
【図４】 信号終端装置と多重化伝送装置の構成図。
【図５】 ＰＨＳを用いた双方向ＣＡＴＶシステムの構
成図。
成図。
１……ＣＡＴＶセンタ、２……光ケーブル、３……光/
電気変換装置、４……幹線、５……分岐線、６……多重
化伝送装置、７……信号終端装置、８……加入者端末、
９……終端抵抗器、１０……分岐器、１１……分配器、
１２……引き込み線、２１……誤り訂正符号化部、２２
……ディジタル変調器、３１……ディジタル復調器、３
２……フレーム検出部、３３……誤り訂正部、３４……
入力バッファ、３５……誤り訂正符号化部、３６……多
重化部、３７……ディジタル変調器、４０……ＰＨＳ送
信機付き加入者端末、４１……ＰＨＳ基地局、４２……
ＰＨＳ受信機、４３……ＰＨＳアンテナ、４４……上り
信号用分岐線、４５……下り信号用分岐線。
電気変換装置、４……幹線、５……分岐線、６……多重
化伝送装置、７……信号終端装置、８……加入者端末、
９……終端抵抗器、１０……分岐器、１１……分配器、
１２……引き込み線、２１……誤り訂正符号化部、２２
……ディジタル変調器、３１……ディジタル復調器、３
２……フレーム検出部、３３……誤り訂正部、３４……
入力バッファ、３５……誤り訂正符号化部、３６……多
重化部、３７……ディジタル変調器、４０……ＰＨＳ送
信機付き加入者端末、４１……ＰＨＳ基地局、４２……
ＰＨＳ受信機、４３……ＰＨＳアンテナ、４４……上り
信号用分岐線、４５……下り信号用分岐線。
Claims (7)
- 【請求項１】複数の加入者端末装置と、当該加入者端末
装置の各々にタイムスロットを割り当てるセンタ局と、
前記センタ局に前記複数の加入者端末を樹状に接続する
幹線および複数の分岐線とを備え、前記幹線および分岐
線を通して、テレビジョン信号を含む下り信号を前記セ
ンタ局より前記加入者端末装置に伝送すると共に、前記
下り信号とは異なる周波数帯で、前記各加入者端末装置
より前記センタ局へ上り信号を伝送する双方向ＣＡＴＶ
システムであって、 前記分岐線の途中に、上り信号処理装置を備え、 前記加入者端末装置は、 上り信号に誤り訂正用の符号化を施す手段と、 符号化された上り信号をディジタル変調し、変調した上
り信号を前記割り当てられたタイムスロットで前記分岐
線に送信する手段とを備え、 前記上り信号処理装置は、 前記分岐線より上り信号を受信し、受信した上り信号を
ディジタル復調する手段と、 復調された、前記符号化の施された上り信号を復号する
手段と、 復号された上り信号を前記センタ局側へ送信する手段と
を備えることを特徴とする双方向ＣＡＴＶシステム。 - 【請求項２】請求項１記載の双方向ＣＡＴＶシステムで
あって、 前記上り信号は、複数の前記タイムスロットの上り信号
で形成されるフレームの形式で伝送され、 前記上り信号処理装置は、前記加入者端末装置より受信
したフレームの構成を変更する手段を備えることを特徴
とする双方向ＣＡＴＶシステム。 - 【請求項３】請求項１、または、２記載の双方向ＣＡＴ
Ｖシステムであって、 前記上り信号処理装置は、送信する上り信号に誤り訂正
用の符号化を施す手段を備え、前記センタ局は、受信し
た、前記符号化の施された上り信号を復号する手段を備
えることを特徴とする双方向ＣＡＴＶシステム。 - 【請求項４】群分けされた複数の加入者端末装置と、前
記加入者端末装置の各々にタイムスロットを割り当てる
センタ局と、前記群分けされた加入者端末装置の各群に
１つ割り当てられる無線局と、前記センタ局に前記複数
の加入者端末装置を樹状に接続する幹線および複数の分
岐線とを備え、前記幹線および分岐線を通して、テレビ
ジョン信号を含む下り信号を前記センタ局より前記加入
者端末装置に伝送すると共に、前記無線局を介して、前
記各加入者端末装置より前記センタ局に上り信号を伝送
する双方向ＣＡＴＶシステムであって、 前記無線局は、前記分岐線とは異なる上り信号用分岐線
により前記幹線に接続され、 前記加入者端末装置は、 送信する上り信号に誤り訂正用の符号化を施す手段と、 符号化された上り信号をディジタル変調で無線信号に変
換し、変換した無線信号を前記割り当てられたタイムス
ロットで送信する手段とを備え、 前記無線局は、 前記割り当てられた加入者端末装置からの無線信号を受
信し、受信した無線信号をディジタル復調する手段と、 復調された、前記符号化の施された上り信号を復号する
手段と、 復号された上り信号を前記上り信号用分岐線に送出する
手段を備えることを特徴とする双方向ＣＡＴＶシステ
ム。 - 【請求項５】請求項４記載の双方向ＣＡＴＶシステムで
あって、 前記無線で伝送される上り信号と、前記上り信号用分岐
線で伝送される上り信号は、各々、複数の前記タイムス
ロットの上り信号で形成されるフレームの形式で伝送さ
れ、 前記上り信号用分岐線で伝送される上り信号のフレーム
の構成を、前記無線で伝送される上り信号のフレームの
構成とは異なる構成に変換する多重化手段を備えること
を特徴とする双方向ＣＡＴＶシステム。 - 【請求項６】請求項３記載の双方向ＣＡＴＶシステムで
あって、 前記多重化手段は、上り信号に誤り訂正用の符号化を施
す手段を備え、前記センタ局は、受信した、前記符号化
の施された上り信号を復号する手段を備えることを特徴
とする双方向ＣＡＴＶシステム。 - 【請求項７】誤り訂正用の符号化を施した上り信号を、
ディジタル変調して送信する複数の加入者端末装置と、
センタ局と、前記センタ局に前記複数の加入者端末を樹
状に接続する幹線および複数の分岐線とを備え、前記幹
線および分岐線を通して、テレビジョン信号を含む下り
信号を前記センタ局より前記加入者端末装置に伝送する
と共に、前記下り信号とは異なる周波数帯で、前記各加
入者端末装置より前記センタ局へ上り信号を時分割多重
化の方式で伝送する双方向ＣＡＴＶシステムの、前記分
岐線の途中に備えられる上り信号処理装置であって、 当該上り信号処理装置は、 前記分岐線より上り信号を受信し、受信した上り信号を
ディジタル復調する手段と、 復調された、前記符号化の施された上り信号を復号する
手段と、 復号された上り信号を前記センタ局側へ送信する手段と
を備えることを特徴とする上り信号処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7333765A JPH09182051A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 双方向ｃａｔｖシステムおよび、上り信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7333765A JPH09182051A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 双方向ｃａｔｖシステムおよび、上り信号処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09182051A true JPH09182051A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18269713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7333765A Pending JPH09182051A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 双方向ｃａｔｖシステムおよび、上り信号処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09182051A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002051017A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-15 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | トランスポートストリームの再送信装置、および受信装置 |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP7333765A patent/JPH09182051A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002051017A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-15 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | トランスポートストリームの再送信装置、および受信装置 |
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