JPH09179602A - 目標値フィルタ形2自由度pid調節装置 - Google Patents

目標値フィルタ形2自由度pid調節装置

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JPH09179602A
JPH09179602A JP33697495A JP33697495A JPH09179602A JP H09179602 A JPH09179602 A JP H09179602A JP 33697495 A JP33697495 A JP 33697495A JP 33697495 A JP33697495 A JP 33697495A JP H09179602 A JPH09179602 A JP H09179602A
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Kazuo Hiroi
和男 広井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標値変化に対する制御量の応答特性を
限界まで速応化することにある。 【解決手段】 目標値信号を2自由度化するための目標
値フィルタを径由させて得られる実効目標値信号と制御
対象からのフィードバック信号である制御量信号との偏
差に基づいてPID(P:比例,I:積分,D:微分)
調節演算を実行し、この調節演算によって得られる操作
信号を前記制御対象に印加する目標値フィルタ形2自由
度PID調節装置であって、前記目標値フィルタ21
に、積分時間に比例した微分時間をもつ比例微分演算手
段22を付加し、目標値信号SVから実効目標値信号S
0 ′を取り出す目標値フィルタ形2自由度PID調節
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種のプロセス制御
システムに利用される目標値フィルタ形2自由度PID
調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PID(P:比例,I:積分,D:微
分)調節装置は、制御の有史以来、あらゆる産業分野で
広く利用されており、これら産業分野で多用されている
制御システムにはもはやPID調節装置なしには成り立
たなくなってきている。
【0003】このPID調節装置は、基本的には外乱が
制御系に入ったときにその影響をいかに抑制するかとい
う外乱抑制特性と、目標値変化に対していかに追従する
かという目標値追従特性とが必要となってくる。しか
し、PID調節装置の誕生以来、長らく適用されてきた
1自由度PID調節装置では、PIDパラメータが1種
類しか設定できないために、外乱抑制特性と目標値追従
特性との両方を最適化することができなかった。
【0004】しかし、近年,PIDパラメータを2種類
独立して設定できる2自由度PID調節装置が実用化さ
れ、外乱抑制特性と目標値追従特性との両方を最適化で
きるようになってきた。
【0005】この2自由度PID調節装置の実現方法は
種々あるが、1自由度PID調節装置の目標値にフィル
タを挿入することにより、2自由度化した目標値フィル
タ形2自由度PID調節装置が多用されている。この従
来の先進的目標値フィルタの伝達関数F(S) は、下記式
に示すような複合機能フィルタ構成となっている。
【0006】 F(S) ={(1+α・βTI ・S )/(1+βTI ・S )} ……(1) 但し、α:比例ゲイン2自由度化係数(0≦α≦1) β:積分時間2自由度化係数(0≦β≦1) TI :積分時間、S :ラプラス演算子である。
【0007】そこで、前記(1)式を変形すると、下記
する(2)式のようになる。 F(S) =α+(1−α)・{1/(1+βTI ・S )} ……(2) 図4はこの(2)式の伝達関数をもつ従来の目標値フィ
ルタ形2自由度PID調節装置を示すブロック構成図で
ある。この調節装置は、目標値SVを係数手段1にて比
例ゲイン2自由度化係数αを乗算し、この係数手段1の
乗算によって得られる乗算出力を、減算手段2および加
算手段3に導入する。この減算手段2では、SV・(1
−α)なる出力信号を取り出し、時定数βTI をもつ1
次遅れ手段4に入力し、次のような演算により、 SV・(1−α)・{1/(1+βTI ・S )} ……(3) なる出力信号を取り出して前記加算手段3に導入スル。
この加算手段3では、一次遅れ手段4の出力と先の係数
手段1の出力SV・αとを加算合成し、 SV0 =SV・{α+(1−α)・1/(1+βTI ・S )} ……(4) なる実効目標値信号SV0 を求めた後、この実効目標値
信号SV0 と制御量PVとが一致するように制御する。
【0008】この制御にあっては、偏差手段5にて実効
目標値信号SV0 と制御量PVとの偏差を取り出し、こ
れをPI調節手段6に導入し、ここでPI調節演算によ
り得られる出力信号と、制御量PVを微分手段7に印加
して微分演算により得られる出力信号とを減算手段8に
導入し、PI調節演算出力から微分演算出力を減算し操
作信号MVを取り出し、制御対象9に印加し、制御量P
Vを実効目標値信号SV0 ,最終的には目標値SVに一
致するように制御する。
【0009】このような2自由度PID調節装置におい
ては、PIDパラメータであるKP(比例ゲイン)、TI
(積分時間)、TD (微分時間)は制御系に外乱が入
ったときの外乱抑制特性が最適となるような値に決定さ
れ、一方、2自由度化係数α,βは目標値を変化させた
ときの目標値追従特性が最適になるような値に決定され
る。
【0010】そこで、以上のような従来装置を用いて、
目標値変化に対する応答特性を観測すると、図5に示す
ようになる。すなわち、図5(a)の(1)に示すよう
に目標値SVをステップ状に変化させたとき、実効目標
値信号SV0 は同図(a)の(2)のようになり、一
方、目標値SVの変化に対する制御量PVは同図(b)
の(イ)に示すような応答特性となる。
【0011】従って、この応答特性から分かるように、
目標値SVがステップ状に変化したとき、実効目標値信
号SV0 は比例成分と一時遅れ成分との合成値となって
いるので、どうしても目標値変化に対する制御量PVの
応答が遅れてしまい、速応性に限界がでてくる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、以上のような
従来の目標値フィルタ形2自由度PID調節装置におい
ては、2自由度化の達成によって制御性はかなり改善さ
れているものの、目標値追従特性の速応性に限界がでて
くる。特に、近年の制御システムでは、本格的なフレキ
シブル化や高品質な製品を作るために、より一層の速応
性の改善が要請されており、この要請に対応するために
は、制御システムの基盤を構成する2自由度PID調節
装置群の目標値変化に対する制御量の速応性を限界まで
改善する必要がある。
【0013】そこで、請求項1〜4に対応する発明は、
目標値変化に対する制御量の応答特性の速応化を図る目
標値フィルタ形2自由度PID調節装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、目標値信号を2自由度
化するための目標値フィルタを径由させて得られる実効
目標値信号と制御対象からのフィードバック信号である
制御量信号との偏差に基づいてPID(P:比例,I:
積分,D:微分)調節演算を実行し、この調節演算によ
って得られる操作信号を前記制御対象に印加する目標値
フィルタ形2自由度PID調節装置において、前記目標
値フィルタに積分時間に比例した微分時間をもつ不完全
微分手段を付加し、目標値の変化に対する応答特性を速
応化する目標値フィルタ形2自由度PID調節装置であ
る。
【0015】請求項1に対応する発明は、以上のような
手段を講じることにより、目標値フィルタに積分時間に
比例した微分時間をもつ不完全微分手段を付加したこと
により、目標値が変化したとき、目標値フィルタの出力
信号として、比例成分および一次遅れ成分の他、微分成
分を取り出し、そのうち微分の強さを調整することによ
って目標値追従特性を独立に限界まで速応化することが
できる。
【0016】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明を構成する目標値フィルタおよび不完全微分
手段の伝達関数F1 (S) として、下記式のような構成を
もった目標値フィルタ形2自由度PID調節装置であ
る。
【0017】 F1 (S) ={(1+αβTI ・S )/(1+βTI ・S )} ・{(1+εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S )}…(5) 上式においてα:比例ゲイン2自由度化係数(0〜
1)、β:積分時間2自由度化係数(1〜2)、ε:定
数(0〜1)、δ:微分係数(0〜1)、εβTI:微
分時間である。
【0018】この請求項2に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、2自由度化のための目標
値フィルタの出力信号に、積分時間に比例した進み/遅
れ形微分を実行し乗算補正するとともに、この微分の強
さを調整することにより、目標値追従特性を独立に限界
まで速応化することができる。
【0019】次に、請求項3に対応する発明は、請求項
1に対応する発明を構成する目標値フィルタおよび不完
全微分手段の伝達関数F2 (S) として、下記式のように
構成をもつ目標値フィルタ形2自由度PID調節装置で
ある。 F2 (S) =α・[1+{(1+εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S )}] +(1−α)・{1/(βTI ・S )} …(6) 上式においてα:比例ゲイン2自由度化係数(0〜
1)、β:積分時間2自由度化係数(1〜2)、ε:定
数(0〜1)、δ:微分係数(0〜1)、εβTI:微
分時間である。
【0020】この請求項3に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、比例成分に比例した大き
さの信号に対して、積分時間に比例した微分時間をもつ
不完全微分を実行し加算補正するとともに、その微分の
強さを調整することによって、目標値追従特性を独立に
限界まで速応化することができる。
【0021】さらに、請求項4に対応する発明は、請求
項1に対応する発明を構成する目標値フィルタおよび不
完全微分手段の伝達関数F3 (S) として、下記式のよう
に構成した目標値フィルタ形2自由度PID調節装置で
ある。
【0022】 F3 (S) =α+(1−α)・[{1/(1+βTI ・S )} +{(εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S )}]…(7) 上式においてα:比例ゲイン2自由度化係数(0〜
1)、β:積分時間2自由度化係数(1〜2)、ε:定
数(0〜1)、δ:微分係数(0〜1)、εβTI:微
分時間である。
【0023】この請求項4に対応する発明は、以上のよ
うな手段を講じたことにより、一次遅れ変化範囲成分に
比例した大きさの信号に対して、積分時間に比例した微
分時間をもつ不完全微分を実行し加算補正するととも
に、その微分の強さを調整することによって、目標値追
従特性を独立に限界まで速応化することができる。
【0024】このように請求項1ないし請求項4では、
目標値フィルタに付加する不完全微分手段の微分時間を
PI調節手段の積分時間TI に比例させた理由は、制御
対象の特性によって付加された微分時間の設定値が変更
されるのを避けるためである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は請求項2に係わる目標
値フィルタ形2自由度PID調節装置の一実施形態を示
すブロック構成図である。なお、同図において図4と同
一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略す
る。
【0026】この調節装置は、目標値SVが変化したと
きに目標値追従特性が最適となるような2自由度係数
α,βをもった目標値フィルタ21と、この目標値フィ
ルタ21の出力に対して積分時間TI に比例した微分時
間をもつ進み/遅れ形微分を実行し、前記目標値フィル
タ21の出力に乗算し、実効目標値信号SV0 ′を出力
する比例微分演算手段22とを設け、この実効目標値信
号SV0 ′を偏差演算手段5に導き、実効目標値信号S
0 ′と制御量PVとの偏差を取り出し、PI調節手段
6に供給する構成である。7は微分調節手段、8は減算
手段、9は制御対象である。
【0027】次に、以上のような構成の調節装置の動作
について説明する。先ず、目標値SVを、PIを2自由
度化するための目標値フィルタ手段21に入力する。こ
の目標値フィルタ手段21の伝達関数は、 (1+αβTI ・S )/(1+βTI ・S ) であり、この伝達関数から、αで比例ゲインKP を2自
由度化し、βで積分時間TI を2自由度化する。さら
に、目標値フィルタ手段21の出力を、 (1+εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S ) なる伝達関数,つまり積分時間TI に比例した微分時間
をもつ比例微分演算手段22に印加し、この伝達関数の
中のε,δによって微分の強さを調整し、目標値変化に
対する実効目標値信号SV0 ′の変化速度を可変するこ
とにより、目標値変化に対する制御量PVの応答を限界
まで速応化することができる。
【0028】そして、以上のようにして得られた実効目
標値信号SV0 ′は偏差演算手段5に導入し、ここで実
効目標値信号SV0 ′と制御量PVとの偏差を求めた
後、PI調節手段6に導入し、従来装置と同様にPI調
節演算を実行し、得られたPI調節演算出力から微分調
節手段7の出力を減算し、制御対象9に印加する操作信
号MVを得ている。
【0029】次に、図2は請求項3に係わる目標値フィ
ルタ形2自由度PID調節装置の一実施形態を示すブロ
ック構成図である。なお、同図において、従来装置の構
成を示す図4と同一部分には同一符号を付して、その詳
しい説明は省略する。
【0030】この調節装置が図4と比較して異なる部分
について述べると、係数手段1の出力ラインに積分時間
に比例した微分時間εβTI をもつ (εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S ) なる伝達関数の不完全微分手段31を並列的に設けると
ともに、前記係数手段1の出力と不完全微分手段31の
出力とを加算手段32で加算合成し、前記加算手段3に
導入する構成である。
【0031】その結果、目標値SVから実効目標値信号
SV0 ′を得るための目標値フィルタおよび不完全微分
手段31は、 α・[1+{(1+εβTI ・S )/(1+δεβTI
・S )}]+(1−α)・{1/(βTI ・S )} なる伝達関数をもつ構成となっている。上式において
α:比例ゲイン2自由度化係数(0〜1)、β:積分時
間2自由度化係数(1〜2)、ε:定数(0〜1)、
δ:微分係数(0〜1)、εβTI :微分時間である。
その他の構成は図4と同じ構成であるので、ここでは省
略する。
【0032】従って、以上のように構成の調節装置によ
れば、係数手段1の出力ラインに並列的に不完全微分手
段31を設け、係数手段1の出力信号,つまり目標値S
Vが変化したときの目標値フィルタの中の比例成分を微
分した信号を係数手段1の出力信号に加算合成すること
により、目標値変化に対する実効目標値信号SV0 ′の
変化速度を調整することにより、目標値SVの変化に対
する制御量PVの応答を限界まで速応化することができ
る。
【0033】さらに、図3は請求項4に係わる目標値フ
ィルタ形2自由度PID調節装置の一実施形態を示すブ
ロック構成図である。なお、同図において、従来装置の
構成を示す図4と同一部分には同一符号を付して、その
詳しい説明は省略する。
【0034】この調節装置において図4と比較して異な
る部分について述べると、減算手段2の出力側の一次遅
れ手段4に対して、積分時間に比例した微分時間εβT
I をもつ (εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S ) なる伝達関数の不完全微分手段41を並列的に設けると
ともに、これら一次遅れ手段4の出力と不完全微分手段
41の出力とを加算手段42で加算合成し、得られた加
算合成信号を加算手段3に導く構成となっている。
【0035】その結果、目標値SVから実効目標値信号
SV0 ′を得るための目標値フィルタおよび不完全微分
手段41は、 α+(1−α)・[{1/(1+βTI ・S )}+
{(εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S )}] なる伝達関数をもつ構成となっている。この式において
α:比例ゲイン2自由度化係数(0〜1)、β:積分時
間2自由度化係数(1〜2)、ε:定数(0〜1)、
δ:微分係数(0〜1)、εβTI :微分時間である。
その他の構成は、図4と同じ構成であるので、ここでは
省略する。
【0036】このような構成の調節装置によれば、減算
手段2の出力側に、以上のような伝達関数をもつ不完全
微分手段41を設け、減算手段2の出力信号,つまり目
標値SVが変化した時の目標値フィルタの中の一次遅れ
成分の変動範囲を示す信号SV(1−α)を不完全微分
手段41で微分した信号を取り出し、この不完全微分手
段41による微分信号と減算手段4の出力信号とを加算
合成することにより、目標値変化に対する実効目標値信
号SV0 ′の変化速度を調整し、目標値SVの変化に対
する制御量PVの応答を限界まで速応化することができ
る。
【0037】従って、図1ないし図3に示す構成の調節
装置においては、目標値SVがステップ変化した時、従
来装置の実効目標値信号SV0 は図5(a)の(2)の
ような特性変化となるが、本発明装置における実効目標
値信号SV0 ′は、図5(a)の(3)に示すように強
制的速応信号成分が付加されるため、従来装置の目標値
追従特性が同図(b)の(イ)であったものが、本発明
装置では、同図(b)の(ロ)に示すような特性にな
り、制御量信号の応答特性を限界まで速応化できる。図
5は従来装置と請求項4に係わる装置との特性を比較し
た一例であるが、他の請求項についても同様に目標値変
化に対して同様に速応化できるものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような種々の効果を奏する。請求項1の発明において
は、2自由度化のための目標値フィルタに、積分時間に
比例した微分時間をもつ不完全微分手段を付加したこと
により、目標値変化に対する制御量の応答特性を限界ま
で速応化できる。
【0039】請求項2の発明においては、2自由度化の
ための目標値フィルタの出力に、積分時間に比例した微
分時間をもつ比例微分演算出力を乗算補正し、かつ、微
分の強さを調整可能とすることにより、目標値変化に対
する制御量の応答特性を限界まで速応化できる。
【0040】請求項3の発明においては、2自由度化の
ための目標値フィルタのうち、比例成分に比例した大き
さの信号に、積分時間に比例した微分時間をもつ不完全
微分演算出力を加算合成し、かつ、微分の強さを調整可
能とすることにより、目標値変化に対する制御量の応答
特性を限界まで速応化できる。
【0041】請求項4の発明においては、2自由度化の
ための目標値フィルタのうち、一次遅れ変化範囲成分に
比例した大きさの信号に、積分時間に比例した微分時間
をもつ不完全微分演算出力を加算合成し、かつ、微分の
強さを調整可能とすることにより、目標値変化に対する
制御量の応答特性を限界まで速応化できる。
【0042】特に今後,プラント運転が本格的なフレキ
シブル化の時代に突入するが、これに対応するために
は、プラント運転制御システムにおいて圧倒的に多数用
いられる基盤となるPID調節装置の応答を限界まで速
応化することが必要不可欠となるが、本発明装置の場合
にはそれに十分に対応可能となり、しかも本発明装置を
プラント制御システムにちりばめて使用すれば、プラン
ト運転の速応化、フレキシブル化に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項2の発明に係わる目標値フィルタ形2
自由度PID調節装置の一実施形態を示すブロック構成
図。
【図2】 請求項3の発明に係わる目標値フィルタ形2
自由度PID調節装置の一実施形態を示すブロック構成
図。
【図3】 請求項4の発明に係わる目標値フィルタ形2
自由度PID調節装置の一実施形態を示すブロック構成
図。
【図4】 従来の2自由度PID調節装置のブロック構
成図。
【図5】 従来装置と本発明装置とを比較する目標値変
化に対する応答特性図。
【符号の説明】
1…係数手段、2…減算手段、3…加算手段、4…一次
遅れ手段、6…PI調節手段、9…制御対象、21…目
標値フィルタ手段、22…比例微分演算手段、31…不
完全微分手段、32…加算手段、41…不完全微分手
段、42…加算手段。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標値信号を2自由度化するための目標
    値フィルタを径由させて得られる実効目標値信号と制御
    対象からのフィードバック信号である制御量信号との偏
    差に基づいてPID(P:比例,I:積分,D:微分)
    調節演算を実行し、この調節演算によって得られる操作
    信号を前記制御対象に印加する目標値フィルタ形2自由
    度PID調節装置において、 前記目標値フィルタに、積分時間に比例した微分時間を
    もつ不完全微分手段を付加し、前記目標値信号から前記
    実効目標値信号を取り出すようにしたことを特徴とする
    目標値フィルタ形2自由度PID調節装置。
  2. 【請求項2】 目標値フィルタおよび不完全微分手段
    は、下記式の伝達関数F1 (S) をもつ構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の目標値フィルタ形2自由度P
    ID調節装置。 F1 (S) ={(1+αβTI ・S )/(1+βTI ・S
    )}・{(1+εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S
    )} 上式においてα:比例ゲイン2自由度化係数(0〜
    1)、β:積分時間2自由度化係数(1〜2)、ε:定
    数(0〜1)、δ:微分係数(0〜1)、εβTI:微
    分時間である。
  3. 【請求項3】 目標値フィルタおよび不完全微分手段
    は、下記式の伝達関数F2 (S) をもつ構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の目標値フィルタ形2自由度P
    ID調節装置。 F2 (S) =α・[1+{(1+εβTI ・S )/(1+
    δεβTI ・S )}]+(1−α)・{1/(βTI
    S )} 上式においてα:比例ゲイン2自由度化係数(0〜
    1)、β:積分時間2自由度化係数(1〜2)、ε:定
    数(0〜1)、δ:微分係数(0〜1)、εβTI:微
    分時間である。
  4. 【請求項4】 目標値フィルタおよび不完全微分手段
    は、下記式の伝達関数F3 (S) をもつ構成としたことを
    特徴とする請求項1記載の目標値フィルタ形2自由度P
    ID調節装置。 F3 (S) =α+(1−α)・[{1/(1+βTI ・S
    )}+{(εβTI ・S )/(1+δεβTI ・S
    )}] 上式においてα:比例ゲイン2自由度化係数(0〜
    1)、β:積分時間2自由度化係数(1〜2)、ε:定
    数(0〜1)、δ:微分係数(0〜1)、εβTI:微
    分時間である。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012067229A1 (ja) * 2010-11-19 2012-05-24 株式会社明電舎 電動機の位置制御装置

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