JPH09179513A - 水平バー式旗等昇降装置 - Google Patents

水平バー式旗等昇降装置

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JPH09179513A
JPH09179513A JP33645595A JP33645595A JPH09179513A JP H09179513 A JPH09179513 A JP H09179513A JP 33645595 A JP33645595 A JP 33645595A JP 33645595 A JP33645595 A JP 33645595A JP H09179513 A JPH09179513 A JP H09179513A
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drums
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平な旗等吊持バーを吊り下げる一対の紐等
線材を巻き取るさい、線材相互の噛み付き現象や片寄り
巻きの発生を防止する。両線材を一重の整列状態に巻き
付け、線材の巻取り長さおよび巻戻し長さを確定する。
旗等吊持バーを水平状態で昇降せしめ、旗等を適正な水
平状態で掲揚しあるいは降ろす。 【解決手段】 旗1 等吊持バー2 を吊り下げる一対の紐
等線材3,3 の巻取ドラム11,21 の周壁に雄ねじ部12,22
が設けられ、両ドラム11,21 に嵌め被せられたねじ送り
用固定筒体15,25 の内周面に、雄ねじ部12,22 と噛み合
う雌ねじ部16,26が設けられ、両ドラム11,21 に回転駆
動軸5 が挿通されている。駆動軸5 の回転により、両巻
取ドラム11,21 が回転しながら駆動軸5 に沿って軸方向
にスライドして、両線材3,3 が巻取ドラム11,21 に順に
巻き付けられ、あるいは順に繰り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水平バー式旗等
昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば体育館等の屋内に設置され
た水平バー式の旗昇降装置では、ハンドルもしくはウイ
ンチ等を用いて、旗吊持バーを吊り下げる一対の紐を、
それぞれ巻取ドラムに自然に整列するようにもしくはラ
ンダムに巻き取り、旗を上昇させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、紐を巻き取るさい、紐が一部重な
り合って部分的に盛り上がるいわゆる噛み付き現象や、
片寄って巻き取られる片寄り巻きが生じて、コンスタン
トな巻き取りができなかった。そして、旗吊持バーを吊
り下げる左右両紐のうちの一方の紐に、このような巻き
取りの不具合が発生すると、両紐の吊持長さが互いに異
なってバーが傾くため、旗が傾いた状態で掲揚されてし
まうという問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、旗等吊持バーを吊り下げる一対の紐等線材を
巻き取るさい、紐等線材相互の噛み付き現象や片寄り巻
きの発生を防止することができて、紐等線材のコンスタ
ントな巻き取りが可能であり、従って巻取ドラムに紐等
線材を一重の整列状態に確実に巻き付けることができ
て、紐等線材の巻き取り長さを一定のものとすることが
でき、あるいはまた巻き付け後に、両紐等線材をそれぞ
れ一重の整列状態より順次巻き戻すことができて、両紐
等線材の巻き戻し長さを、同様に一定のものとすること
ができ、これによって旗等吊持バーが傾くことなく水平
状態で昇降せしめることができて、旗等を適正な水平状
態で掲揚しあるいは降ろすことができる水平バー式旗等
昇降装置を提供しようとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明による水平バー式旗等昇降装置は、旗等
を吊持するバーと、旗等吊持バーを水平状態に吊り下げ
る左右一対の紐等線材と、周壁に雄ねじ部を有する左右
一対の線材巻取ドラムと、両線材巻取ドラムにそれぞれ
嵌め被せられて巻取ドラムの雄ねじ部に噛み合う雌ねじ
部を内周面に有するとともに装置基板に固定されている
左右一対のねじ送り用固定筒体とを備え、左右両紐等線
材により旗等吊持バーが装置基板の下側に水平状態に吊
り下げられており、左右両線材巻取ドラムに回転駆動軸
が挿通されて、両巻取ドラムが回転駆動軸に対して回転
方向には固定されて一緒に回転しかつ軸方向にはスライ
ド自在となされており、巻取ドラムの雄ねじ部の螺旋状
の谷部内に、該雄ねじ部とねじ送り用固定筒体の雌ねじ
部とが噛み合ったさいに紐等線材を収容する空隙部が形
成されるようになされ、装置基板の所要箇所にあけられ
た左右両線材挿通孔を通過した線材の先端部が左右両線
材巻取ドラムの線材収容空隙部の端部の底壁にそれぞれ
止められており、回転駆動軸の回転により、左右両線材
巻取ドラムが回転しながら、巻取ドラムの雄ねじ部とね
じ送り用固定筒体の雌ねじ部との噛み合わせによって回
転駆動軸に沿って軸方向にスライドせしめられるととも
に、左右両線材が同側の巻取ドラムの雄ねじ部の螺旋状
谷部の線材収容空隙部内にそれらの一端より順に収めら
れて巻取ドラムに巻き付けられるか、または該空隙部よ
り順に繰り出されて、両線材に吊り下げられた旗等吊持
バーが水平状態を保持しつゝ昇降せしめられるようにな
されていることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態
を、図面を参照して説明する。
【0007】図1を参照すると、上記水平バー式旗昇降
装置において、左右両紐等線材(3)(3)により旗吊持バー
(2) および旗(1) が、装置基板(4a)の下方に水平状態に
吊り下げられている。
【0008】この状態から旗(1) を掲揚する(上昇す
る)には、モータ(6) を作動させて、回転駆動軸(5) を
例えば反時計回りの方向に回転せしめる。これにより、
左右両巻取ドラム(11)(21)が回転するが、ここで、左側
紐巻取ドラム(11)の雄ねじ部(12)とこれに噛み合う左側
ねじ送り用固定筒体(15)の雌ねじ部(16)とは、左ねじを
有し、右側紐巻取ドラム(21)の雄ねじ部(22)とこれに噛
み合う右側ねじ送り用固定筒体(25)の雌ねじ部(26)と
は、右ねじを有しているので、駆動軸(5) の回転によ
り、左側紐巻取ドラム(11)は回転しながら、駆動軸(5)
に沿って右側にすなわち左側ねじ送り用固定筒体(15)の
内部に入り込むように軸方向にスライドせしめられ、他
方、右側紐巻取ドラム(21)は回転しながら、駆動軸(5)
に沿って左側にすなわち右側ねじ送り用固定筒体(25)の
内部に入り込むように軸方向にスライドせしめられる。
【0009】こうして、左右両紐(3)(3)が、図5(ロ)
に示すように、それぞれ同側の巻取ドラム(11)(21)の螺
旋状谷部の紐収容空隙部(14a)(24a)内にそれらの一端よ
り順に収められて、図2と図4に示すように、巻取ドラ
ム(11)(21)にそれぞれ一重に整列した状態に巻き取られ
る。
【0010】従って、左右両紐(3)(3)の相互の噛み付き
現象や片寄り巻きの発生を防止することができて、両紐
(3)(3)のコンスタントな巻き取りが可能であり、ひいて
は両紐(3)(3)に吊り下げられた吊持バー(2) と旗(1)
を、水平状態を保持しつゝ上昇させることができて、図
6に示すように、旗(1) を水平状態に適正に掲揚するこ
とができる。
【0011】つぎに、上記のようにして掲揚した旗(1)
を降ろすには、モータ(6) により回転駆動軸(5) を、今
度は上記の場合と反対方向にすなわち時計回りの方向に
回転させれば良い。これにより、左右両巻取ドラム(11)
(21)が、上記の場合とは逆方向に回転するとともに、左
ねじを有する左側紐巻取ドラム(11)の雄ねじ部(12)と左
側ねじ送り用固定筒体(15)の雌ねじ部(16)との噛み合わ
せにより、かつ右ねじを有する右側紐巻取ドラム(21)の
雄ねじ部(22)と右側ねじ送り用固定筒体(25)の雌ねじ部
(26)との噛み合わせにより、駆動軸(5) の回転によっ
て、両巻取ドラム(11)(21)が筒体(15)(25)よりそれぞれ
外側に送り出されて、図1と図5(イ)に示すように、
回転駆動軸(5) に沿って軸方向に互いに離れるようにス
ライドせしめられる。
【0012】こうして、左右両巻取ドラム(11)(21)は回
転しながら、駆動軸(5) に沿って軸方向に互いに離れる
ようにスライドするため、左右両紐(3)(3)がそれぞれ同
側の巻取ドラム(11)(21)の雄ねじ部(12)(22)の螺旋状谷
部(14)(24)の収容空隙部内(14a)(24a)に一重に整列した
巻取り状態より順に同じ長さ分ずつ繰り出されて巻き戻
され、これによって両紐(3)(3)の巻き戻し長さを一定の
ものとすることができて、吊持バー(2) と旗(1) を傾く
ことなく、水平状態で降下せしめることができ、旗(1)
を水平状態で適正に降ろすことができる。
【0013】なお、この発明の昇降装置によって昇降せ
しめられるものは、旗(1) だけでなく、垂れ幕などその
他のものであってもよい。
【0014】また、旗等吊持バー(2) を吊り下げる線材
としては、紐(3) の他にワイヤ、ロープ等を使用しても
勿論よい。
【0015】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0016】なお、図1は、旗(1) と吊持バー(2) が最
も降下した状態を示し、図2〜図4と図6は、旗(1) と
吊持バー(2) が最も上昇したすなわち掲揚した状態を示
しており、図5(イ)と図5(ロ)は、旗(1) と吊持バ
ー(2) の降下および掲揚の作用を説明するための概略図
を示している。
【0017】まず、図6を参照すると、この発明による
旗昇降装置(10)は、例えば3つの旗(1) を所定間隔おき
に吊下げ状態に保持する旗吊持バー(2) と、旗吊持バー
(2)を水平状態に吊り下げる左右一対の長尺の紐(3)(3)
と、体育館等建物の天井(S)に取り付けられた略箱形ケ
ーシング(4) とを備えている。なお、3つの旗(1) は、
それぞれの上縁取付バー(1a)が所要長さを有する一対の
短尺の紐(3a)(3a)によって旗吊持バー(2) に吊り下げら
れており、また旗吊持バー(2) はケーシング(4) の底板
(装置基板)(4a)の下側に水平状に配置されている。
【0018】図1〜図4に詳しく示すように、ケーシン
グ(4) の内部には、周壁に雄ねじ部(12)(22)を有する左
右一対の紐巻取ドラム(11)(21)と、両紐巻取ドラム(11)
(21)にそれぞれ嵌め被せられて巻取ドラム(11)(21)の雄
ねじ部(12)(22)に噛み合う雌ねじ部(16)(26)を内周面に
有する左右一対のねじ送り用固定筒体(15)(25)とが収め
られ、左右両ねじ送り用固定筒体(15)(25)の底面は平坦
状にカットされて、ケーシング底板(4a)に立設されたT
形固定部材(8)(8)の上面にビスによって固定されてい
る。
【0019】左右両紐巻取ドラム(11)(21)に回転駆動軸
(5) が挿通されて、両巻取ドラム(11)(21)が回転駆動軸
(5) に対して回転方向には固定されて一緒に回転しかつ
軸方向にはスライド自在となされている。
【0020】この実施例では、回転駆動軸(5) は、左右
両巻取ドラム(11)(21)にそれぞれ挿通される左右両スプ
ライン軸部(5a)(5b)と、両軸部(5a)(5b)を連結する丸棒
状連結軸部(5c)とで構成されており、この回転駆動軸
(5) はこれの左側に配置された1台のモータ(6) によっ
て駆動するようになされている。
【0021】すなわち、一連の回転駆動軸(5) のうち、
左側スプライン軸部(5a)の左端部はカップリング(7) を
介してモータ(6) の駆動軸(図示略)に連結され、同左
側スプライン軸部(5a)の中間部が左側巻取ドラム(11)お
よび左側ねじ送り用固定筒体(15)に挿通されている。
【0022】図2と図3に示すように、該左側ドラム(1
1)両端部には、内周面にスプライン軸部(5a)の溝部に嵌
まり合う歯車状キー(17a) を有するカラー(17)(17)が取
り付けられていて、両カラー(17)(17)がスプライン軸部
(5a)に嵌め被せられ、また左側ねじ送り用固定筒体(15)
の右側壁部(15a) には貫通孔(19)が設けられていて、同
左側スプライン軸部(5a)が挿通され、同左側スプライン
軸部(5a)の右端部は、筒形連結部材(18)を介して丸棒状
連結軸部(5c)の左端部に接続されている。
【0023】なお、上記左側紐巻取ドラム(11)の雄ねじ
部(12)とこれに噛み合う左側ねじ送り用固定筒体(15)の
雌ねじ部(16)には、いわゆる左ねじのねじがそれぞれ設
けられ、これに対し、右側紐巻取ドラム(21)の雄ねじ部
(22)とこれに噛み合う右側ねじ送り用固定筒体(25)の雌
ねじ部(26)には、いわゆる右ねじのねじがそれぞれ設け
られている。
【0024】上記モータ(6) は、水平部を左側に向けた
略L形ブラケット(30)を介してケーシング底板(4a)に取
り付けられ、丸棒状連結軸部(5c)の左端寄り部分は、同
水平部を左側に向けた略L形の軸受ブラケット(31)を介
してケーシング底板(4a)に取り付けられている。なおモ
ータ(6) には、減速機(6a)が一体に設けられている。
【0025】一方、右側スプライン軸部(5b)の左端部
は、筒形連結部材(18)を介して上記丸棒状連結軸部(5c)
の右端部に接続され、同右側スプライン軸部(5b)の中間
部が右側巻取ドラム(21)に挿通されている。
【0026】図4に示すように、該右側ドラム(21)両端
部には、内周面にスプライン軸部(5a)の溝部に嵌まり合
う歯車状キーを有するカラー(27)(27)が取り付けられて
いて、両カラー(27)(27)がスプライン軸部(5b)に嵌め被
せられ、また右側ねじ送り用固定筒体(25)の左側壁部(2
5a) には貫通孔(29)が設けられていて、同右側スプライ
ン軸部(5a)が挿通され、同右側スプライン軸部(5b)の右
端部は、筒形軸受部(33)を有しかつ水平部を右側に向け
た略L形のブラケット(32)を介してケーシング底板(4a)
に取り付けられている。
【0027】上記丸棒状連結軸部(5c)の右端寄り部分
は、水平部を右側に向けた略L形の軸受ブラケット(34)
を介してケーシング底板(4a)に取り付けられている。
【0028】そして、同丸棒状連結軸部(5c)の長さの中
間部に、径大のプーリ(41)が取り付けられ、この径大プ
ーリ(41)に無端ベルト(42)一側の巻回部が巻き掛けら
れ、同無端ベルト(42)他側の巻回部が、後述する紐送り
機構(40)の径小の中間プーリ(43)に巻き掛けられてい
る。
【0029】図2に詳しく示すように、例えば一方の左
側紐巻取ドラム(11)の雄ねじ部(12)の螺旋状の谷部(14)
内に、該雄ねじ部(12)とねじ送り用固定筒体(15)の雌ね
じ部(16)とが噛み合ったさいに紐(3)(3)を収容する空隙
部(14a) が形成されている。この実施例では、固定筒体
(15)の雌ねじ部(16)のねじ山のV形の先端部分が削除さ
れて平坦部が設けられることにより、巻取ドラム(11)側
の雄ねじ部(12)の谷部(14)と、固定筒体(15)の雌ねじ部
(16)のねじ山の平坦部との間に空隙部(14a) が形成され
るようになされている。
【0030】ケーシング底板(4a)の左右両端寄り部分に
一対の紐挿通孔(9)(9)があけられ、両紐挿通孔(9)(9)を
下から通過した紐(3)(3)の上端部が左右両紐巻取ドラム
(11)(21)の紐収容空隙部(14a)(24a)の端部の底壁にそれ
ぞれ止められている。なお、ケーシング底板(4a)の左右
両紐挿通孔(9)(9)には、鍔付きボス(20)(20)が貫通状に
嵌め止められていて、紐(3)(3)はこれらのボス(20)(20)
の貫通孔に通過されており、両紐(3)(3)の下端部は取付
リング(49)(49)を介して旗吊持バー(2) に連結されてい
る。
【0031】また、この実施例では、図1に示すよう
に、左右両紐巻取ドラム(11)(21)の回転駆動軸(5) と平
行するように紐送り機構(40)が設けられている。この紐
送り機構(40)は、左右一対の紐(3)(3)の左右両紐巻取ド
ラム(11)(21)側に巻き付けられている紐部分にそれぞれ
一定のテンションを掛けつつ、紐(3)(3)を速やかに送り
出しあるいは巻き取るためのものである。
【0032】紐送り機構(40)は、回転駆動軸(5) と略平
行状に配置されかつ4つのL形ブラケット(45)によりケ
ーシング底板(4a)に取り付けられたローラ駆動軸(44)を
備えており、駆動軸(44)の左右両端部に駆動ローラ(46)
(46)が取り付けられている。これら両駆動ローラ(46)(4
6)には、従動ローラ(47)(47)がそれぞれ対接せしめら
れ、従動ローラ(47)(47)は、それぞれ略L形ブラケット
(48)(48)によりケーシング底板(4a)に取り付けられてい
る。そして、左右両側の互いに対接する駆動ローラ(46)
と従動ローラ(47)の間に紐(3) の中間部分が挾まれてい
て、駆動ローラ(46)(46)の回転により、左右両紐巻取ド
ラム(11)(21)による紐(3)(3)の送り出しおよび巻き取り
のさい、両紐(3)(3)の中間部分を順次同方向に送り出し
て助成し、旗吊持バー(2) が水平な吊下げ状態で円滑に
昇降し得るようになされている。
【0033】上記において、例えば図1に示すように、
ケーシング底板(4a)の下方に水平状態に吊り下げられて
いる状態の旗(1) を掲揚するには、モータ(6) を作動さ
せて、回転駆動軸(5) を、例えば反時計回りの方向に回
転せしめる。これにより、左右両巻取ドラム(11)(21)が
回転する。
【0034】ここで、上記のように、左側紐巻取ドラム
(11)の雄ねじ部(12)とこれに噛み合う左側ねじ送り用固
定筒体(15)の雌ねじ部(16)には左ねじのねじが設けられ
るとともに、右側紐巻取ドラム(21)の雄ねじ部(22)とこ
れに噛み合う右側ねじ送り用固定筒体(25)の雌ねじ部(2
6)には右ねじのねじが設けられている。
【0035】従って、駆動軸(5) の回転により、左側紐
巻取ドラム(11)は回転しながら、駆動軸(5) に沿って右
側にすなわち左側ねじ送り用固定筒体(15)の内部に入り
込むように軸方向にスライドせしめられ、他方、右側紐
巻取ドラム(21)は回転しながら、駆動軸(5) に沿って左
側にすなわち右側ねじ送り用固定筒体(25)の内部に入り
込むように軸方向にスライドせしめられ、結局、左右両
紐巻取ドラム(11)(21)は回転しながら、駆動軸(5) に沿
って互いに近づくように軸方向にスライドせしめられ
る。
【0036】こうして、左右両紐(3)(3)が、図5(ロ)
に示すように、それぞれ同側の巻取ドラム(11)(21)の螺
旋状谷部の紐収容空隙部(14a)(24a)内にそれらの一端よ
り順に収められて、図2と図4に示すように、巻取ドラ
ム(11)(21)にそれぞれ一重に整列した状態に巻き取られ
る。
【0037】従って、左右両紐(3)(3)の相互の噛み付き
現象や片寄り巻きの発生を防止することができて、両紐
(3)(3)のコンスタントな巻き取りが可能であり、ひいて
は両紐(3)(3)に吊り下げられた吊持バー(2) と旗(1)
を、水平状態を保持しつゝ上昇させることができて、図
6に示すように、旗(1) を水平状態に適正に掲揚するこ
とができる。
【0038】つぎに、上記のようにして掲揚した旗(1)
を降下せしめるには、モータ(6) により回転駆動軸(5)
を、今度は上記の場合と反対方向にすなわち時計回りの
方向に回転せしめれば良い。これにより、左右両巻取ド
ラム(11)(21)が、上記の場合と逆方向に回転するととも
に、左ねじを有する左側紐巻取ドラム(11)の雄ねじ部(1
2)と左側ねじ送り用固定筒体(15)の雌ねじ部(16)との噛
み合わせにより、かつ右ねじを有する右側紐巻取ドラム
(21)の雄ねじ部(22)と右側ねじ送り用固定筒体(25)の雌
ねじ部(26)との噛み合わせにより、駆動軸(5) の回転に
よって、両巻取ドラム(11)(21)が筒体(15)(25)よりそれ
ぞれ外側に送り出されて、図1と図5(イ)に示すよう
に、回転駆動軸(5) に沿って軸方向に互いに離れるよう
にスライドせしめられる。
【0039】こうして、左右両巻取ドラム(11)(21)は回
転しながら、駆動軸(5) に沿って軸方向に互いに離れる
ようにスライドするため、左右両紐(3)(3)がそれぞれ同
側の巻取ドラム(11)(21)の雄ねじ部(12)(22)の螺旋状谷
部(14)(24)の収容空隙部内(14a)(24a)に一重に整列した
巻取り状態より順に同じ長さ分ずつ繰り出されて巻き戻
され、これによって両紐(3)(3)の巻き戻し長さが一定の
ものとなって、吊持バー(2) および旗(1) が傾くことな
く、水平状態で降下して、結局、旗(1) を水平状態で適
正に降ろすことができる。
【0040】なお、上記実施例では、紐(3)(3)を収容す
る空隙部(14a)(24a)は、固定筒体(15)の雌ねじ部(16)の
ねじ山のV形の先端部分が削除されて平坦部が設けられ
ることにより、巻取ドラム(11)側の雄ねじ部(12)の谷部
(14)と、固定筒体(15)の雌ねじ部(16)のねじ山の平坦部
との間に空隙部(14a)(24a)が形成されるようになされて
いるが、その他、固定筒体(15)の雌ねじ部(16)のねじ山
はそのままで、巻取ドラム(11)側の雄ねじ部(12)の谷部
(14)の底部をさらに深く掘り下げることにより、空隙部
(14a)(24a)が形成される場合もある。
【0041】また、上記実施例では、左側紐巻取ドラム
(11)の雄ねじ部(12)とこれに噛み合う左側ねじ送り用固
定筒体(15)の雌ねじ部(16)に左ねじのねじが設けられ、
これに対し、右側紐巻取ドラム(21)の雄ねじ部(22)とこ
れに噛み合う右側ねじ送り用固定筒体(25)の雌ねじ部(2
6)に右ねじのねじが設けられている。図示は省略した
が、これに限らず、例えば左右両紐巻取ドラム(11)(21)
の雄ねじ部(12)(22)と、これらに噛み合う左右両ねじ送
り用固定筒体(15)(25)の雌ねじ部(16)(26)のそれぞれ
に、左ねじまたは右ねじの同方向ねじを設けるようにし
ても良い。
【0042】但し、その場合には、駆動軸(5) の左側ま
たは右側にモータ(6) を配置し、該モータ(6) によって
駆動軸(5) を回転駆動せしめることにより、左右両巻取
ドラム(11)(21)を回転させながら、駆動軸(5) に沿って
右または左の同じ方向にスライドさせるようにする。
【0043】また、図示は省略したが、左右両巻取ドラ
ム(11)(21)の中間にモータ(6) を配置する場合もある。
この場合には、該モータ(6) の駆動によって、これの左
右両側の左右スプライン軸部(5a)(5b)をそれぞれ回転せ
しめて、左右両巻取ドラム(11)(21)を回転させながら、
左右スプライン軸部(5a)(5b)に沿ってスライドさせるよ
うにすれば良い。
【0044】また上記実施例では、モータ(6) により駆
動軸(5) を回転せしめているが、駆動軸(5) を、その他
ハンドル等により手動で回転せしめるようにしても良
い。
【0045】
【発明の効果】この発明による水平バー式の旗等昇降装
置は、上述のように、旗等を吊持するバーと、旗等吊持
バーを水平状態に吊り下げる左右一対の紐等線材と、周
壁に雄ねじ部を有する左右一対の線材巻取ドラムと、両
線材巻取ドラムにそれぞれ嵌め被せられて巻取ドラムの
雄ねじ部に噛み合う雌ねじ部を内周面に有するとともに
装置基板に固定されている左右一対のねじ送り用固定筒
体とを備え、左右両紐等線材により旗等吊持バーが装置
基板の下側に水平状態に吊り下げられており、左右両線
材巻取ドラムに回転駆動軸が挿通されて、両巻取ドラム
が回転駆動軸に対して回転方向には固定されて一緒に回
転しかつ軸方向にはスライド自在となされており、巻取
ドラムの雄ねじ部の螺旋状の谷部内に、該雄ねじ部とね
じ送り用固定筒体の雌ねじ部とが噛み合ったさいに紐等
線材を収容する空隙部が形成されるようになされ、装置
基板の所要箇所にあけられた左右両線材挿通孔を通過し
た線材の先端部が左右両線材巻取ドラムの線材収容空隙
部の端部の底壁にそれぞれ止められており、回転駆動軸
の回転により、左右両線材巻取ドラムが回転しながら、
巻取ドラムの雄ねじ部とねじ送り用固定筒体の雌ねじ部
との噛み合わせによって回転駆動軸に沿って軸方向にス
ライドせしめられるとともに、左右両線材が同側の巻取
ドラムの雄ねじ部の螺旋状谷部の線材収容空隙部内にそ
れらの一端より順に収められて巻取ドラムに巻き付けら
れるか、または該空隙部より順に繰り出されて、両線材
に吊り下げられた旗等吊持バーが水平状態を保持しつゝ
昇降せしめられるようになされている。
【0046】従って、この発明によれば、旗等吊持バー
を吊り下げる一対の紐等線材を巻き取るさい、紐等線材
相互の噛み付き現象や片寄り巻きの発生を防止すること
ができて、紐等線材のコンスタントな巻き取りが可能で
あり、従って巻取ドラムに紐等線材を一重の整列状態に
確実に巻き付けることができて、紐等線材の巻き取り長
さを一定のものとすることができ、あるいはまた巻き付
け後に、両紐等線材をそれぞれ一重の整列状態より順次
巻き戻すことができて、両紐等線材の巻き戻し長さを、
同様に一定のものとすることができ、これによって旗等
吊持バーが傾くことなく水平状態で昇降せしめることが
できて、旗等を適正な水平状態で掲揚しあるいは降ろす
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す斜視図で、紐の巻戻し
により旗が降下位置にある状態を示している。
【図2】同実施例の左側線材巻取ドラム部分の拡大縦断
面図で、紐の巻き取りにより旗が掲揚位置にある状態を
示している。
【図3】図2AーA線に沿う拡大断面図である。
【図4】同実施例の右側線材巻取ドラム部分の拡大縦断
面図で、紐の巻き取りにより旗が掲揚位置にある状態を
示している。
【図5】同実施例の部分拡大側面図で、図5イは紐の巻
戻しにより旗が降下位置にある状態を示し、図5ロは紐
の巻き取りにより旗が最上昇位置にある状態を示してい
る。
【図6】この発明の実施例を示す概略正面図で、紐の巻
き取りにより旗が掲揚位置にある状態を示している。
【符号の説明】
1 旗 2 旗吊持バー 3 紐(線材) 4 略箱形ケーシング 4a ケーシング底板(装置基板) 5 回転駆動軸 9 線材挿通孔 10 旗等昇降装置 11 左側線材巻取ドラム 12 雄ねじ部 14 螺旋状の谷部 14a 紐等線材収容空隙部 15 左側ねじ送り用固定筒体 16 雌ねじ部 21 右側線材巻取ドラム 22 雄ねじ部 24 螺旋状の谷部 24a 紐等線材収容空隙部 25 右側ねじ送り用固定筒体 26 雌ねじ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旗(1) 等を吊持するバー(2) と、旗等吊
    持バー(2) を水平状態に吊り下げる左右一対の紐等線材
    (3)(3)と、周壁に雄ねじ部(12)(22)を有する左右一対の
    線材巻取ドラム(11)(21)と、両線材巻取ドラム(11)(21)
    にそれぞれ嵌め被せられて巻取ドラム(11)(21)の雄ねじ
    部(12)(22)に噛み合う雌ねじ部(16)(26)を内周面に有す
    るとともに装置基板(4a)に固定されている左右一対のね
    じ送り用固定筒体(15)(25)とを備え、左右両紐等線材
    (3)(3)により旗等吊持バー(2) が装置基板(4a)の下側に
    水平状態に吊り下げられており、左右両線材巻取ドラム
    (11)(21)に回転駆動軸(5) が挿通されて、両巻取ドラム
    (11)(21)が回転駆動軸(5)に対して回転方向には固定さ
    れて一緒に回転しかつ軸方向にはスライド自在となされ
    ており、巻取ドラム(11)(21)の雄ねじ部(12)(22)の螺旋
    状の谷部(14)(24)内に、該雄ねじ部(12)(22)とねじ送り
    用固定筒体(15)(25)の雌ねじ部(16)(26)とが噛み合った
    さいに紐等線材(3)(3)を収容する空隙部(14a)(24a)が形
    成されるようになされ、装置基板(4a)の所要箇所にあけ
    られた左右両線材挿通孔(9)(9)を通過した線材(3)(3)の
    先端部が左右両線材巻取ドラム(11)(21)の線材収容空隙
    部(14a)(24a)の端部の底壁にそれぞれ止められており、
    回転駆動軸(5) の回転により、左右両線材巻取ドラム(1
    1)(21)が回転しながら、巻取ドラム(11)(21)の雄ねじ部
    (12)(22)とねじ送り用固定筒体(15)(25)の雌ねじ部(16)
    (26)との噛み合わせによって回転駆動軸(5) に沿って軸
    方向にスライドせしめられるとともに、左右両線材(3)
    (3)が同側の巻取ドラム(11)(21)の雄ねじ部(12)(22)の
    螺旋状谷部(14)(24)の線材収容空隙部(14a)(24a)内にそ
    れらの一端より順に収められて巻取ドラム(11)(21)に巻
    き付けられるか、または該空隙部(14a)(24a)より順に繰
    り出されて、両線材(3)(3)に吊り下げられた旗等吊持バ
    ー(2) が水平状態を保持しつゝ昇降せしめられるように
    なされている、水平バー式旗等昇降装置。
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