JPH09178511A - 感度調整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよび物理量検出システム - Google Patents
感度調整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよび物理量検出システムInfo
- Publication number
- JPH09178511A JPH09178511A JP35026195A JP35026195A JPH09178511A JP H09178511 A JPH09178511 A JP H09178511A JP 35026195 A JP35026195 A JP 35026195A JP 35026195 A JP35026195 A JP 35026195A JP H09178511 A JPH09178511 A JP H09178511A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitivity
- physical quantity
- offset
- gain
- adjustment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Fire-Detection Mechanisms (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
- Fire Alarms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 オフセットなどの特性が未知である場合に
も、物理量検出装置の感度調整を正確にかつ容易に行な
うことが可能である。 【解決手段】 パラメータ設定部5は、オフセットに関
する仮定情報,目的とする感度特性情報をパラメータと
して設定可能であり、また、演算部4は、オフセットに
関する仮定情報を演算開始条件とし、物理量検出部1に
おいて所定の環境下で物理量を検出させ、また、この
際、ゲイン/オフセット調整部2を所定状態に調整させ
て得られるゲイン/オフセット調整部2からの検出信号
が、最終的に、目的とする感度特性のものとなるよう
に、感度調整用の演算を行なう。
も、物理量検出装置の感度調整を正確にかつ容易に行な
うことが可能である。 【解決手段】 パラメータ設定部5は、オフセットに関
する仮定情報,目的とする感度特性情報をパラメータと
して設定可能であり、また、演算部4は、オフセットに
関する仮定情報を演算開始条件とし、物理量検出部1に
おいて所定の環境下で物理量を検出させ、また、この
際、ゲイン/オフセット調整部2を所定状態に調整させ
て得られるゲイン/オフセット調整部2からの検出信号
が、最終的に、目的とする感度特性のものとなるよう
に、感度調整用の演算を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙などの物理量を
検出する物理量検出装置の感度を調整するための感度調
整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよ
び物理量検出システムに関する。
検出する物理量検出装置の感度を調整するための感度調
整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよ
び物理量検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、物理量(例えば、煙濃度など)を
検出する物理量検出装置(例えば光電式アナログ煙感知
器など)には、感度(検出感度)を調整するための感度調
整機構が設けられている。例えば、光電式アナログ煙感
知器では、その感度調整のために、一般に、ゲイン調整
用の可変抵抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とが設
けられており、光電式アナログ煙感知器の感度調整は、
これらの可変抵抗器を調整し、既知の異なる2点の煙濃
度x1,x2(煙量D1,D2)に対応する2点の感知器出
力値y1,y2を、所望の値に合わせることで実現するこ
とができる。
検出する物理量検出装置(例えば光電式アナログ煙感知
器など)には、感度(検出感度)を調整するための感度調
整機構が設けられている。例えば、光電式アナログ煙感
知器では、その感度調整のために、一般に、ゲイン調整
用の可変抵抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とが設
けられており、光電式アナログ煙感知器の感度調整は、
これらの可変抵抗器を調整し、既知の異なる2点の煙濃
度x1,x2(煙量D1,D2)に対応する2点の感知器出
力値y1,y2を、所望の値に合わせることで実現するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、煙感知器な
どの物理量検出装置では、一般に、検出装置(例えば感
知器回路)自体にオフセットが存在する。具体的には、
煙感知器等では、検出対象となる物理量(煙濃度)が完全
に“0”の場合であっても、その回路特性によって感知
器出力yは“0”ではなく、一般には、オフセット電圧
bが発生する。
どの物理量検出装置では、一般に、検出装置(例えば感
知器回路)自体にオフセットが存在する。具体的には、
煙感知器等では、検出対象となる物理量(煙濃度)が完全
に“0”の場合であっても、その回路特性によって感知
器出力yは“0”ではなく、一般には、オフセット電圧
bが発生する。
【0004】さらに、上述したような光電式アナログ煙
感知器では、検出対象となる物理量(すなわち煙濃度)自
体にもオフセットが存在する。すなわち、光電式アナロ
グ煙感知器において、通常は、暗箱に明るさDOFSを持
たせて、これを煙量のオフセットとしており、感知器は
これをも信号として検出するために、煙量Dが0[%/
m]の雰囲気中での感知器出力yは、実際には、0[%/
m]+DOFSの煙濃度を検出したものとなる。
感知器では、検出対象となる物理量(すなわち煙濃度)自
体にもオフセットが存在する。すなわち、光電式アナロ
グ煙感知器において、通常は、暗箱に明るさDOFSを持
たせて、これを煙量のオフセットとしており、感知器は
これをも信号として検出するために、煙量Dが0[%/
m]の雰囲気中での感知器出力yは、実際には、0[%/
m]+DOFSの煙濃度を検出したものとなる。
【0005】この場合、感知器回路に基づくオフセット
(オフセット電圧)bと物理量(煙濃度)自体のオフセット
DOFSとの両方が既知であれば、ゲイン調整用の可変抵
抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とが設けられてい
る一般的な回路構成の感度調整機構において、ゲイン調
整用の可変抵抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とに
より、感度調整を容易に行なうことができる。
(オフセット電圧)bと物理量(煙濃度)自体のオフセット
DOFSとの両方が既知であれば、ゲイン調整用の可変抵
抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とが設けられてい
る一般的な回路構成の感度調整機構において、ゲイン調
整用の可変抵抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とに
より、感度調整を容易に行なうことができる。
【0006】しかしながら、感知器(検出装置)には、一
般に、各製品(各ロット)ごとに特性上のばらつきがあ
り、従って、感知器回路に基づくオフセット(オフセッ
ト電圧)bも各製品ごとにばらつきがあり、感知器回路
に基づくオフセット(オフセット電圧)bは、未知であ
る。
般に、各製品(各ロット)ごとに特性上のばらつきがあ
り、従って、感知器回路に基づくオフセット(オフセッ
ト電圧)bも各製品ごとにばらつきがあり、感知器回路
に基づくオフセット(オフセット電圧)bは、未知であ
る。
【0007】また、物理量(煙濃度)自体のオフセットD
OFSも、煙感知器の実際の暗箱の色や、暗箱内壁の物理
的な光の反射率等のばらつきによって、各製品(各ロッ
ト)ごとにばらつきがあり、従って、物理量(煙濃度)自
体のオフセットDOFSも、未知である。
OFSも、煙感知器の実際の暗箱の色や、暗箱内壁の物理
的な光の反射率等のばらつきによって、各製品(各ロッ
ト)ごとにばらつきがあり、従って、物理量(煙濃度)自
体のオフセットDOFSも、未知である。
【0008】図21は煙感知器の検出特性,すなわち、
煙濃度xと感知器出力yとの関係を示す図である。図2
1において、煙量Dが0[%/m]のところに着目する
と、いま仮にゲイン(傾き)がaに設定されている場合、
煙量Dが0[%/m]のときの感知器出力y(D=0)は、
次式によって与えられる。なお、図21および次式は、
オフセットの調整を考慮していない状態での感知器出力
yを想定している。
煙濃度xと感知器出力yとの関係を示す図である。図2
1において、煙量Dが0[%/m]のところに着目する
と、いま仮にゲイン(傾き)がaに設定されている場合、
煙量Dが0[%/m]のときの感知器出力y(D=0)は、
次式によって与えられる。なお、図21および次式は、
オフセットの調整を考慮していない状態での感知器出力
yを想定している。
【0009】
【数1】y(D=0)=a・DOFS+b
【0010】数1からわかるように、DOFS,bのいず
れか一方が既知である場合(例えばDOFSが既知である場
合)には、煙量Dが“0”のときに実測によって得られ
る感知器出力yからa・DOFSを減算することで、オフ
セット電圧bを求めることができるが、上述のように、
DOFS,bのいずれも未知である場合には、数1の関係
によっては、これら両方を予め求めておくことができな
い。
れか一方が既知である場合(例えばDOFSが既知である場
合)には、煙量Dが“0”のときに実測によって得られ
る感知器出力yからa・DOFSを減算することで、オフ
セット電圧bを求めることができるが、上述のように、
DOFS,bのいずれも未知である場合には、数1の関係
によっては、これら両方を予め求めておくことができな
い。
【0011】一方、感度調整のために、ゲイン調整用の
可変抵抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とが設けら
れている感知器では、オフセット調整用の可変抵抗器に
より、ゲイン(傾き)aに影響を与えずに全感知範囲につ
いて同時にレベルを増減することができるが、ゲイン調
整用の可変抵抗器によっては、図21に示すように、煙
濃度が“0”のときの電圧(オフセット電圧)bを基点F
0にしてゲイン(傾き)aが可変となる。
可変抵抗器とオフセット調整用の可変抵抗器とが設けら
れている感知器では、オフセット調整用の可変抵抗器に
より、ゲイン(傾き)aに影響を与えずに全感知範囲につ
いて同時にレベルを増減することができるが、ゲイン調
整用の可変抵抗器によっては、図21に示すように、煙
濃度が“0”のときの電圧(オフセット電圧)bを基点F
0にしてゲイン(傾き)aが可変となる。
【0012】従って、効率の良く感度調整がなされるた
めには、煙濃度が“0”のときの電圧、すなわちオフセ
ット電圧bが予め知られているのが望ましいが、前述の
ように、光電式アナログ煙感知器において、オフセット
DOFSは未知の値であるために、煙量Dが“0”のとき
に得られる感知器出力yから基点F0を推測することが
できず、正確にゲインを調整することは困難であった。
すなわち、図21に示すように、ゲイン(傾き)aを変更
すると、煙量Dが“0”の点が、未知の基点F0を中心
として、F1,F2,F3のように変化してしまい、再度
オフセットの調整,感度の確認,調整を繰り返さなけれ
ばならず、また、ある程度の誤差が常に生じてしまい、
正確かつ容易に感度調整を行なうことができないという
問題があった。
めには、煙濃度が“0”のときの電圧、すなわちオフセ
ット電圧bが予め知られているのが望ましいが、前述の
ように、光電式アナログ煙感知器において、オフセット
DOFSは未知の値であるために、煙量Dが“0”のとき
に得られる感知器出力yから基点F0を推測することが
できず、正確にゲインを調整することは困難であった。
すなわち、図21に示すように、ゲイン(傾き)aを変更
すると、煙量Dが“0”の点が、未知の基点F0を中心
として、F1,F2,F3のように変化してしまい、再度
オフセットの調整,感度の確認,調整を繰り返さなけれ
ばならず、また、ある程度の誤差が常に生じてしまい、
正確かつ容易に感度調整を行なうことができないという
問題があった。
【0013】特に、感知器出力の高分解能化に伴なっ
て、感度調整精度を向上させることが望まれるが、従来
では、上記のように、感度調整精度を向上させるには限
界があった。
て、感度調整精度を向上させることが望まれるが、従来
では、上記のように、感度調整精度を向上させるには限
界があった。
【0014】なお、このような光電式アナログ煙感知器
の感度調整を容易に行なわせるため、従来、特開昭63
−32687号に示されているような技術が提案されて
いる。
の感度調整を容易に行なわせるため、従来、特開昭63
−32687号に示されているような技術が提案されて
いる。
【0015】図22は特開昭63−32687号に示さ
れている光電式アナログ煙感知器の構成図であり、特開
昭63−32687号では、煙感知器を図22の回路構
成にすることにより、外付け抵抗R8,R9を可変調整
して、感度調整を行なうようにしている。
れている光電式アナログ煙感知器の構成図であり、特開
昭63−32687号では、煙感知器を図22の回路構
成にすることにより、外付け抵抗R8,R9を可変調整
して、感度調整を行なうようにしている。
【0016】すなわち、今、煙濃度0[%/m]の時のV
2,V3をそれぞれV2(0),V3(0)とし、煙濃度1
0[%/m]の時のV2,V3をそれぞれV2(10),V
3(10)とするとき(V2(0),V2(10)は実測値で
あり、V3(0),V3(10)は自火報システム側の要求
により決まる値を示す)、先ず、煙濃度0[%/m]の状
態で、V3=V2(0)となる様に、抵抗R8を可変調整
する(オフセットを調整する)。
2,V3をそれぞれV2(0),V3(0)とし、煙濃度1
0[%/m]の時のV2,V3をそれぞれV2(10),V
3(10)とするとき(V2(0),V2(10)は実測値で
あり、V3(0),V3(10)は自火報システム側の要求
により決まる値を示す)、先ず、煙濃度0[%/m]の状
態で、V3=V2(0)となる様に、抵抗R8を可変調整
する(オフセットを調整する)。
【0017】次に、煙濃度10[%/m]の状態で、V3
=V3(10)+V2(0)−V3(0)となるように、抵抗
R9を可変調整する(ゲインを調整する)。最後に、再び
煙濃度0[%/m]の状態にし、V3=V3(0)となるよ
うに、抵抗R8を調整する(オフセットを調整する)。こ
れによって、増幅回路IIIの出力をシステム側の要求す
る特性に合致させることができる。
=V3(10)+V2(0)−V3(0)となるように、抵抗
R9を可変調整する(ゲインを調整する)。最後に、再び
煙濃度0[%/m]の状態にし、V3=V3(0)となるよ
うに、抵抗R8を調整する(オフセットを調整する)。こ
れによって、増幅回路IIIの出力をシステム側の要求す
る特性に合致させることができる。
【0018】しかしながら、特開昭63−32687号
に示されている感度調整技術は、感度調整のための回路
構成が図22のような限定されたものとなっている場合
にしか利用できず、また、煙感知器を煙濃度が10[%
/m]の環境下に置いた状態で、可変抵抗R9を調整す
る必要があるため、オペレータによる可変抵抗R9の調
整作業がしにくくなるなどの問題がある。
に示されている感度調整技術は、感度調整のための回路
構成が図22のような限定されたものとなっている場合
にしか利用できず、また、煙感知器を煙濃度が10[%
/m]の環境下に置いた状態で、可変抵抗R9を調整す
る必要があるため、オペレータによる可変抵抗R9の調
整作業がしにくくなるなどの問題がある。
【0019】本発明は、オフセットなどの特性が未知で
ある場合にも、物理量検出装置の感度調整を正確にかつ
容易に行なうことの可能な感度調整装置並びに感度調整
方法および感度調整システムおよび物理量検出システム
を提供することを目的としている。
ある場合にも、物理量検出装置の感度調整を正確にかつ
容易に行なうことの可能な感度調整装置並びに感度調整
方法および感度調整システムおよび物理量検出システム
を提供することを目的としている。
【0020】特に、本発明は、オフセットなどの特性が
未知である場合にも、感度調整用の回路構成による制約
を差程受けることなく、感度調整を正確にかつ容易に行
なうことの可能な感度調整装置並びに感度調整方法およ
び感度調整システムおよび物理量検出システムを提供す
ることを目的としている。
未知である場合にも、感度調整用の回路構成による制約
を差程受けることなく、感度調整を正確にかつ容易に行
なうことの可能な感度調整装置並びに感度調整方法およ
び感度調整システムおよび物理量検出システムを提供す
ることを目的としている。
【0021】さらに、本発明は、オフセットなどの特性
が未知であり、検出装置の感度が大きくばらついている
場合にも、少ない調整回数で確実に感度調整を完了させ
ることの可能な感度調整装置並びに感度調整方法および
感度調整システムおよび物理量検出システムを提供する
ことを目的としている。
が未知であり、検出装置の感度が大きくばらついている
場合にも、少ない調整回数で確実に感度調整を完了させ
ることの可能な感度調整装置並びに感度調整方法および
感度調整システムおよび物理量検出システムを提供する
ことを目的としている。
【0022】さらに、本発明は、物理量検出装置が例え
ば煙感知器である場合、煙中で可変抵抗調整等の作業を
行なわずとも、煙感知器の感度調整を正確にかつ容易に
行なうことの可能な感度調整装置並びに感度調整方法お
よび感度調整システムおよび物理量検出システムを提供
することを目的としている。
ば煙感知器である場合、煙中で可変抵抗調整等の作業を
行なわずとも、煙感知器の感度調整を正確にかつ容易に
行なうことの可能な感度調整装置並びに感度調整方法お
よび感度調整システムおよび物理量検出システムを提供
することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1乃至請求項12記載の発明では、物理量検
出装置のゲインおよびオフセットを調整するための演算
を行なう演算手段を有し、該演算手段は、物理量自体の
オフセットの仮定情報と検出装置自体のオフセットの仮
定情報とを演算開始条件とし、物理量検出装置において
所定の環境下で物理量を検出させ、また、この際、物理
量検出装置のゲインおよびオフセットを所定状態に調整
させて得られる物理量検出装置からの検出信号が、最終
的に、目的とする感度特性のものとなるように、感度調
整用の演算を行なうようになっている。これにより、物
理量自体のオフセットと検出装置自体のオフセットとの
両方が未知である場合にも、物理量検出装置の感度調整
を正確にかつ容易に行なうことができる。
に、請求項1乃至請求項12記載の発明では、物理量検
出装置のゲインおよびオフセットを調整するための演算
を行なう演算手段を有し、該演算手段は、物理量自体の
オフセットの仮定情報と検出装置自体のオフセットの仮
定情報とを演算開始条件とし、物理量検出装置において
所定の環境下で物理量を検出させ、また、この際、物理
量検出装置のゲインおよびオフセットを所定状態に調整
させて得られる物理量検出装置からの検出信号が、最終
的に、目的とする感度特性のものとなるように、感度調
整用の演算を行なうようになっている。これにより、物
理量自体のオフセットと検出装置自体のオフセットとの
両方が未知である場合にも、物理量検出装置の感度調整
を正確にかつ容易に行なうことができる。
【0024】特に、本発明では、請求項2記載のよう
に、請求項1記載の感度調整装置において、感度調整装
置は、物理量検出装置のゲインおよびオフセットを調整
するためのゲイン調整部とオフセット調整部とが、それ
ぞれ独立して機能する回路構成となっている場合にも適
用可能であり、また、ゲイン調整部とオフセット調整部
とが、独立しては機能しない回路構成となっている場合
にも適用可能である。これにより、物理量検出装置の感
度調整機構の回路構成の制約を差程受けずに、感度調整
を正確かつ容易に行なうことができる。
に、請求項1記載の感度調整装置において、感度調整装
置は、物理量検出装置のゲインおよびオフセットを調整
するためのゲイン調整部とオフセット調整部とが、それ
ぞれ独立して機能する回路構成となっている場合にも適
用可能であり、また、ゲイン調整部とオフセット調整部
とが、独立しては機能しない回路構成となっている場合
にも適用可能である。これにより、物理量検出装置の感
度調整機構の回路構成の制約を差程受けずに、感度調整
を正確かつ容易に行なうことができる。
【0025】また、本発明では、請求項3,請求項6記
載のように、ゲイン(傾き)の調整がなされた後、オフセ
ットの調整を行なうようにしている。これにより、オフ
セットの調整時に、2点の物理量(煙量)D1,D2に対
応する感知器出力AIL,AIHを同時に所望の値(目的
とする値)に合わせることが可能となる。
載のように、ゲイン(傾き)の調整がなされた後、オフセ
ットの調整を行なうようにしている。これにより、オフ
セットの調整時に、2点の物理量(煙量)D1,D2に対
応する感知器出力AIL,AIHを同時に所望の値(目的
とする値)に合わせることが可能となる。
【0026】また、本発明では、請求項4,請求項7記
載のように、1回目,2回目のゲイン調整を行なっても
目的とするゲインに調整されないときには、1回目のゲ
イン調整時に得られた検出信号と2回目のゲイン調整時
に得られた検出信号とに基づいて、物理量自体の真のオ
フセット情報と検出装置自体の真のオフセット情報とを
求め、物理量自体の真のオフセット情報と検出装置自体
の真のオフセット情報とに基づいて、次のゲイン調整を
行なわせる。これにより、検出装置の感度が大きくばら
ついている場合にも、最大3回のゲイン調整で、感度調
整を完了させることができる。
載のように、1回目,2回目のゲイン調整を行なっても
目的とするゲインに調整されないときには、1回目のゲ
イン調整時に得られた検出信号と2回目のゲイン調整時
に得られた検出信号とに基づいて、物理量自体の真のオ
フセット情報と検出装置自体の真のオフセット情報とを
求め、物理量自体の真のオフセット情報と検出装置自体
の真のオフセット情報とに基づいて、次のゲイン調整を
行なわせる。これにより、検出装置の感度が大きくばら
ついている場合にも、最大3回のゲイン調整で、感度調
整を完了させることができる。
【0027】また、本発明では、請求項8記載のよう
に、物理量検出装置が煙感知である場合に、ゲインの調
整およびオフセットの調整は、煙量が0[%/m]の環境
下でなされる。これにより、物理量検出装置が例えば煙
感知器である場合、煙中で可変抵抗調整等の作業を行な
わずとも、煙感知器の感度調整を正確にかつ容易に行な
うことができる。
に、物理量検出装置が煙感知である場合に、ゲインの調
整およびオフセットの調整は、煙量が0[%/m]の環境
下でなされる。これにより、物理量検出装置が例えば煙
感知器である場合、煙中で可変抵抗調整等の作業を行な
わずとも、煙感知器の感度調整を正確にかつ容易に行な
うことができる。
【0028】また、請求項9,請求項10記載の発明で
は、中央処理装置に、感度調整を行なうための少なくと
も1つの物理量検出装置を接続可能であり、中央処理装
置は、該中央処理装置に接続された各物理量検出装置の
感度を、順次に調整するための機能を備えている。これ
により、検出装置の製造時,出荷時に、少なくとも1個
の(通常、複数の)検出装置の感度調整を同時に行なうこ
とができる。
は、中央処理装置に、感度調整を行なうための少なくと
も1つの物理量検出装置を接続可能であり、中央処理装
置は、該中央処理装置に接続された各物理量検出装置の
感度を、順次に調整するための機能を備えている。これ
により、検出装置の製造時,出荷時に、少なくとも1個
の(通常、複数の)検出装置の感度調整を同時に行なうこ
とができる。
【0029】また、請求項11,請求項12記載の発明
では、中央監視装置に、少なくとも1つの物理量検出装
置が接続されている場合、中央監視装置は、該中央監視
装置に接続されている各物理量検出装置の感度を、順次
に調整するための機能を備えている。これにより、物理
量検出システムの使用時に、少なくとも1個の(通常、
複数の)検出装置の感度調整を同時に行なうことができ
る。
では、中央監視装置に、少なくとも1つの物理量検出装
置が接続されている場合、中央監視装置は、該中央監視
装置に接続されている各物理量検出装置の感度を、順次
に調整するための機能を備えている。これにより、物理
量検出システムの使用時に、少なくとも1個の(通常、
複数の)検出装置の感度調整を同時に行なうことができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る感度調整装置の
構成例を示す図である。本発明の感度調整装置は、例え
ば光電式アナログ煙感知器や熱感知器,あるいは放射線
検知器などの物理量検出装置の感度を調整するためのも
のであり、図1の例では、物理量検出装置は、物理量
(例えば煙濃度や熱,あるいは放射線強度など)を検出す
る物理量検出部1と、物理量検出部1から出力される検
出信号の感度(ゲインおよび/またはオフセット)を調整
するゲイン/オフセット調整部2とを有している。
基づいて説明する。図1は本発明に係る感度調整装置の
構成例を示す図である。本発明の感度調整装置は、例え
ば光電式アナログ煙感知器や熱感知器,あるいは放射線
検知器などの物理量検出装置の感度を調整するためのも
のであり、図1の例では、物理量検出装置は、物理量
(例えば煙濃度や熱,あるいは放射線強度など)を検出す
る物理量検出部1と、物理量検出部1から出力される検
出信号の感度(ゲインおよび/またはオフセット)を調整
するゲイン/オフセット調整部2とを有している。
【0031】また、感度調整装置は、ゲイン/オフセッ
ト調整部2を最適な状態に設定するための演算を行なう
演算部4と、演算部4に演算を行なわせるのに必要なパ
ラメータを設定するためのパラメータ設定部5とを有し
ている。
ト調整部2を最適な状態に設定するための演算を行なう
演算部4と、演算部4に演算を行なわせるのに必要なパ
ラメータを設定するためのパラメータ設定部5とを有し
ている。
【0032】この場合、パラメータ設定部5は、オフセ
ットに関する仮定情報,目的とする感度特性情報をパラ
メータとして設定可能であり、また、演算部4は、オフ
セットに関する仮定情報を演算開始条件とし、物理量検
出部1において所定の環境下で物理量を検出させ、ま
た、この際、ゲイン/オフセット調整部2を所定状態に
調整させて得られるゲイン/オフセット調整部2からの
検出信号が、最終的に、目的とする感度特性のものとな
るように、感度調整用の演算を行なうようになってい
る。
ットに関する仮定情報,目的とする感度特性情報をパラ
メータとして設定可能であり、また、演算部4は、オフ
セットに関する仮定情報を演算開始条件とし、物理量検
出部1において所定の環境下で物理量を検出させ、ま
た、この際、ゲイン/オフセット調整部2を所定状態に
調整させて得られるゲイン/オフセット調整部2からの
検出信号が、最終的に、目的とする感度特性のものとな
るように、感度調整用の演算を行なうようになってい
る。
【0033】特に、本発明では、オフセットとして、検
出対象としての物理量(例えば煙濃度)自体のオフセット
と検出装置(例えば検出回路)に基づくオフセット(例え
ばオフセット電圧)とが未知である場合にも、感度調整
を正確にかつ容易に行なうことを意図しており、このた
め、パラメータ設定部5は、物理量自体のオフセットと
検出装置に基づくオフセットとを、オフセットに関する
仮定情報として設定し、演算部5は、これらのオフセッ
トに関する仮定情報を演算開始条件とし、物理量検出部
1において所定の環境下で物理量を検出させ、このとき
にゲイン/オフセット調整部2から得られる検出信号に
基づいて、ゲイン/オフセット調整部2に先ずゲイン調
整を行なわせ、ゲイン調整がなされた後、オフセット調
整を行なわせて、目的とする感度に調整するようになっ
ている。
出対象としての物理量(例えば煙濃度)自体のオフセット
と検出装置(例えば検出回路)に基づくオフセット(例え
ばオフセット電圧)とが未知である場合にも、感度調整
を正確にかつ容易に行なうことを意図しており、このた
め、パラメータ設定部5は、物理量自体のオフセットと
検出装置に基づくオフセットとを、オフセットに関する
仮定情報として設定し、演算部5は、これらのオフセッ
トに関する仮定情報を演算開始条件とし、物理量検出部
1において所定の環境下で物理量を検出させ、このとき
にゲイン/オフセット調整部2から得られる検出信号に
基づいて、ゲイン/オフセット調整部2に先ずゲイン調
整を行なわせ、ゲイン調整がなされた後、オフセット調
整を行なわせて、目的とする感度に調整するようになっ
ている。
【0034】さらに、本発明では、1回目,2回目のゲ
イン調整を行なっても目的とするゲインに合わないとき
には、1回目のゲイン調整時に得られたゲイン/オフセ
ット調整部2からの検出信号と2回目のゲイン調整時に
得られたゲイン/オフセット調整部2からの検出信号と
に基づいて、演算部5は、オフセットに関する真の情報
(物理量自体の真のオフセット,検出装置(検出回路)の
真のオフセット)を演算により割り出し、割り出したオ
フセットに関する真の情報に基づいて、次の(3回目の)
ゲイン調整で、ゲイン/オフセット調整部2からの検出
信号が、最終的に、目的とする感度特性のものとなるよ
うに、感度調整用の演算を行なうようになっている。
イン調整を行なっても目的とするゲインに合わないとき
には、1回目のゲイン調整時に得られたゲイン/オフセ
ット調整部2からの検出信号と2回目のゲイン調整時に
得られたゲイン/オフセット調整部2からの検出信号と
に基づいて、演算部5は、オフセットに関する真の情報
(物理量自体の真のオフセット,検出装置(検出回路)の
真のオフセット)を演算により割り出し、割り出したオ
フセットに関する真の情報に基づいて、次の(3回目の)
ゲイン調整で、ゲイン/オフセット調整部2からの検出
信号が、最終的に、目的とする感度特性のものとなるよ
うに、感度調整用の演算を行なうようになっている。
【0035】図2は物理量検出装置の具体例としての光
電式アナログ煙感知器(光電式アナログ煙感知装置)の構
成例を示す図である。図2の光電式アナログ煙感知器
は、発光回路11と、光電変換回路12と、増幅回路1
3と、レベルスライス回路14と、A/D変換器15と
を有している。
電式アナログ煙感知器(光電式アナログ煙感知装置)の構
成例を示す図である。図2の光電式アナログ煙感知器
は、発光回路11と、光電変換回路12と、増幅回路1
3と、レベルスライス回路14と、A/D変換器15と
を有している。
【0036】ここで、発光回路11は、LED21と、
LED21をパルス駆動するパルス駆動回路22とによ
り構成されており、発光回路11のLED21は、例え
ば図3に示すように、暗箱C内の発光室Aに設けられて
いる。
LED21をパルス駆動するパルス駆動回路22とによ
り構成されており、発光回路11のLED21は、例え
ば図3に示すように、暗箱C内の発光室Aに設けられて
いる。
【0037】また、光電変換回路12は、フォトダイオ
ード23と、フォトダイオード23の受光量に応じた電
圧を検出信号(光電変換結果)として出力するコンデンサ
24とにより構成されており、光電変換回路12のフォ
トダイオード23は、例えば図3に示すように、発光室
AのLED21からの発光を直接受光しない暗箱C内の
受光室Bに設けられている。
ード23と、フォトダイオード23の受光量に応じた電
圧を検出信号(光電変換結果)として出力するコンデンサ
24とにより構成されており、光電変換回路12のフォ
トダイオード23は、例えば図3に示すように、発光室
AのLED21からの発光を直接受光しない暗箱C内の
受光室Bに設けられている。
【0038】また、増幅回路13は、演算増幅器25
と、演算増幅器25のゲイン(増幅度)を定める抵抗2
6,27とを有しており、光電変換回路12からの検出
信号V0を抵抗26,27の抵抗値R1,R2により定ま
るゲイン(増幅度)(1+R2/R1)で増幅し、次式のよう
な検出信号V1とするようになっている。
と、演算増幅器25のゲイン(増幅度)を定める抵抗2
6,27とを有しており、光電変換回路12からの検出
信号V0を抵抗26,27の抵抗値R1,R2により定ま
るゲイン(増幅度)(1+R2/R1)で増幅し、次式のよう
な検出信号V1とするようになっている。
【0039】
【数2】V1=V0(1+R2/R1)
【0040】また、レベルスライス回路14は、演算増
幅器28と、抵抗29,30,31,32とを有してお
り、増幅回路13で増幅された検出信号V1からオフセ
ット分を除去する機能を有している。すなわち、抵抗2
9,30,31,32の抵抗値をR3,R4,R5,R6と
し、電源電圧をVCCとするとき、検出信号V1を次式の
ような検出信号V2とするようになっており、次式の右
辺第2項によりオフセット分を除去できるようになって
いる。
幅器28と、抵抗29,30,31,32とを有してお
り、増幅回路13で増幅された検出信号V1からオフセ
ット分を除去する機能を有している。すなわち、抵抗2
9,30,31,32の抵抗値をR3,R4,R5,R6と
し、電源電圧をVCCとするとき、検出信号V1を次式の
ような検出信号V2とするようになっており、次式の右
辺第2項によりオフセット分を除去できるようになって
いる。
【0041】
【数3】V2≒V1・(1+R6/R5)−VCC・R3R6/
[R5(R3+R4)]
[R5(R3+R4)]
【0042】なお、増幅回路13の抵抗26とレベルス
ライス回路14の抵抗29とは、抵抗値R1,R3がそれ
ぞれ可変な可変抵抗器となっている。すなわち、増幅回
路13の抵抗26が、ゲイン調整用可変抵抗器として機
能し、また、レベルスライス回路14の抵抗29が、オ
フセット調整用可変抵抗器として機能するようになって
いる。換言すれば、図1のゲイン/オフセット調整部2
は、図2の例では、増幅回路13とレベルスライス回路
14とにより構成され、この場合、増幅回路13(ゲイ
ン調整用可変抵抗器26)がゲイン調整部として機能
し、また、レベルスライス回路14(オフセット調整用
可変抵抗器29)がオフセット調整部として機能するよ
う、ゲイン調整部とオフセット調整部とがそれぞれ独立
した回路として構成されている。但し、この場合、図2
のレベルスライス回路14において、R5をR3,R4に
比べて大きいものにしている。すなわち、数3の右辺第
1項のゲイン分は、より正確には、V1・(1+R6/
[R3//R4+R5])であり、右辺第2項のオフセット分
を調整するため、R3を変化させると、ゲイン分も変化
してしまうが、R3を変化させてもゲイン分が変化しな
いよう、R5をR3,R4に比べて大きいものとし、ゲイ
ン分が数3の右辺第1項で近似されるようにしている。
ライス回路14の抵抗29とは、抵抗値R1,R3がそれ
ぞれ可変な可変抵抗器となっている。すなわち、増幅回
路13の抵抗26が、ゲイン調整用可変抵抗器として機
能し、また、レベルスライス回路14の抵抗29が、オ
フセット調整用可変抵抗器として機能するようになって
いる。換言すれば、図1のゲイン/オフセット調整部2
は、図2の例では、増幅回路13とレベルスライス回路
14とにより構成され、この場合、増幅回路13(ゲイ
ン調整用可変抵抗器26)がゲイン調整部として機能
し、また、レベルスライス回路14(オフセット調整用
可変抵抗器29)がオフセット調整部として機能するよ
う、ゲイン調整部とオフセット調整部とがそれぞれ独立
した回路として構成されている。但し、この場合、図2
のレベルスライス回路14において、R5をR3,R4に
比べて大きいものにしている。すなわち、数3の右辺第
1項のゲイン分は、より正確には、V1・(1+R6/
[R3//R4+R5])であり、右辺第2項のオフセット分
を調整するため、R3を変化させると、ゲイン分も変化
してしまうが、R3を変化させてもゲイン分が変化しな
いよう、R5をR3,R4に比べて大きいものとし、ゲイ
ン分が数3の右辺第1項で近似されるようにしている。
【0043】図2の光電式アナログ煙感知器では、暗箱
C内に煙が存在するとき、発光回路11のLED21か
らの発光は、煙によって散乱され、煙による散乱光を光
電変換回路12のフォトダイオード23で受光すること
で、暗箱C内の煙濃度を検出することができる。
C内に煙が存在するとき、発光回路11のLED21か
らの発光は、煙によって散乱され、煙による散乱光を光
電変換回路12のフォトダイオード23で受光すること
で、暗箱C内の煙濃度を検出することができる。
【0044】すなわち、暗箱C内の煙濃度xとこの感知
器の増幅回路13で増幅された検出信号出力y(=V1)
との関係は、増幅回路13のゲイン(傾き)をaとし、感
知器回路に基づくオフセット(オフセット電圧)をbとす
るとき、次式のようになる。
器の増幅回路13で増幅された検出信号出力y(=V1)
との関係は、増幅回路13のゲイン(傾き)をaとし、感
知器回路に基づくオフセット(オフセット電圧)をbとす
るとき、次式のようになる。
【0045】
【数4】y(=V1)=ax+b
【0046】従って、例えば、煙濃度x自体にオフセッ
トが含まれておらず、また、感知器回路に基づくオフセ
ット電圧bが既知のものである場合には、ゲイン調整用
の可変抵抗器26の抵抗値R1を調整することによって
ゲインaを調整し、しかる後、レベルスライス回路14
のオフセット調整用の可変抵抗器29の抵抗値R3をオ
フセット電圧bに対応した値に調整することで、感度調
整を行なうことができ、このような感度調整がなされた
後、レベルスライス回路14(あるいはA/D変換器1
5)からの検出信号y(=V2)により、煙濃度を検出する
ことができる。
トが含まれておらず、また、感知器回路に基づくオフセ
ット電圧bが既知のものである場合には、ゲイン調整用
の可変抵抗器26の抵抗値R1を調整することによって
ゲインaを調整し、しかる後、レベルスライス回路14
のオフセット調整用の可変抵抗器29の抵抗値R3をオ
フセット電圧bに対応した値に調整することで、感度調
整を行なうことができ、このような感度調整がなされた
後、レベルスライス回路14(あるいはA/D変換器1
5)からの検出信号y(=V2)により、煙濃度を検出する
ことができる。
【0047】しかしながら、光電式アナログ煙感知器に
おいては、前述のように、感知器自体のオフセット電圧
bは、未知の値である。さらに、煙濃度x自体に未知の
オフセットDOFSが含まれている。すなわち、上述した
ような光電式アナログ煙感知器において、通常は、暗箱
Cに明るさを持たせて、これを煙量のオフセットDOF S
としており、感知器はこれをも信号として検出するため
に、煙濃度が0[%/m]雰囲気中での感知器出力は、実
際には、0[%/m]+DOFSの煙濃度を検出したものに
相当し、従って、数4において、煙濃度xは、実際に
は、(煙量D+煙量オフセットDOFS)となる。
おいては、前述のように、感知器自体のオフセット電圧
bは、未知の値である。さらに、煙濃度x自体に未知の
オフセットDOFSが含まれている。すなわち、上述した
ような光電式アナログ煙感知器において、通常は、暗箱
Cに明るさを持たせて、これを煙量のオフセットDOF S
としており、感知器はこれをも信号として検出するため
に、煙濃度が0[%/m]雰囲気中での感知器出力は、実
際には、0[%/m]+DOFSの煙濃度を検出したものに
相当し、従って、数4において、煙濃度xは、実際に
は、(煙量D+煙量オフセットDOFS)となる。
【0048】このように、数4において、オフセット電
圧bと煙濃度xに含まれている煙量オフセットDOFSと
が未知の値となっているため、従来、ゲイン調整部とオ
フセット調整部とがそれぞれ独立した回路のものとなっ
ている図2に示したような構成では、その感度調整を正
確にかつ容易に行なうことができなかった。
圧bと煙濃度xに含まれている煙量オフセットDOFSと
が未知の値となっているため、従来、ゲイン調整部とオ
フセット調整部とがそれぞれ独立した回路のものとなっ
ている図2に示したような構成では、その感度調整を正
確にかつ容易に行なうことができなかった。
【0049】すなわち、図2の回路構成では、オフセッ
ト調整用の可変抵抗器29により、ゲイン(傾き)aに影
響を与えずに全感知範囲について同時にレベルを増減す
ることができる一方、ゲイン調整用の可変抵抗器26に
よっては、図21に示したように、煙濃度が“0”のと
きの電圧(オフセット電圧)bを基点F0にしてゲイン(傾
き)aが可変となり、従って、効率の良く感度調整がな
されるためには、煙濃度が“0”のときの電圧、すなわ
ちオフセット電圧bが予め知られている必要があるが、
オフセットDOFSは未知の値であるために、煙量Dが
“0”のときに得られる感知器出力y(V1またはV2)か
ら基点F0を推測することができず、正確に感度を調整
することは困難であった。すなわち、数4において、煙
量オフセットDOFSとオフセット電圧bとは未知の値で
あり、また、煙量オフセットDOFSが未知であるために
オフセット電圧bの値を割り出すことができないこと
が、感度調整を難しくする要因となっている。
ト調整用の可変抵抗器29により、ゲイン(傾き)aに影
響を与えずに全感知範囲について同時にレベルを増減す
ることができる一方、ゲイン調整用の可変抵抗器26に
よっては、図21に示したように、煙濃度が“0”のと
きの電圧(オフセット電圧)bを基点F0にしてゲイン(傾
き)aが可変となり、従って、効率の良く感度調整がな
されるためには、煙濃度が“0”のときの電圧、すなわ
ちオフセット電圧bが予め知られている必要があるが、
オフセットDOFSは未知の値であるために、煙量Dが
“0”のときに得られる感知器出力y(V1またはV2)か
ら基点F0を推測することができず、正確に感度を調整
することは困難であった。すなわち、数4において、煙
量オフセットDOFSとオフセット電圧bとは未知の値で
あり、また、煙量オフセットDOFSが未知であるために
オフセット電圧bの値を割り出すことができないこと
が、感度調整を難しくする要因となっている。
【0050】図2の回路構成におけるこのような問題を
解決するため、本願の発明者は、煙量オフセット
DOFS,オフセット電圧bの不確定要素を極力排除する
ことにより、容易かつ正確に感度調整を行なうために、
図1に示すような感度調整装置および方法を案出した。
解決するため、本願の発明者は、煙量オフセット
DOFS,オフセット電圧bの不確定要素を極力排除する
ことにより、容易かつ正確に感度調整を行なうために、
図1に示すような感度調整装置および方法を案出した。
【0051】すなわち、本発明による感度調整装置およ
び感度調整方法は、例えば自火報システム側からの要求
などによって、目的とするゲイン(傾き)aと目的とする
初期値AIL0(以下の例では、煙量Dが“0”のときの
感知器出力y(=V2)を初期値とする)とが与えられたと
きに、基本的には、ゲイン(傾き)を目的とするゲイン
(傾き)aに調整した後、オフセットを調整して、最終的
に、目的とするゲイン(傾き)aと目的とする初期値AI
L0とによって画定される感度に調整するものであり、上
記ゲイン(傾き)の調整過程において、1回目,2回目の
ゲイン調整を行なっても目的とするゲインに調整されな
いときには、1回目のゲイン調整時に得られたレベルス
ライス回路14(あるいはA/D変換器15)からの検出
信号と2回目のゲイン調整時に得られたレベルスライス
回路14(あるいはA/D変換器15)からの検出信号と
に基づいて、真のオフセット電圧AIO,真の煙量オフ
セットDOFSを演算によって割り出すことで、次の(3回
目)のゲイン調整によって目的とするゲインaに正確に
調整でき、しかる後、オフセットの調整によって目的と
する初期値AIL0に正確に調整することができる。すな
わち、最大3回のゲイン調整で、目的とする感度特性に
調整できる。
び感度調整方法は、例えば自火報システム側からの要求
などによって、目的とするゲイン(傾き)aと目的とする
初期値AIL0(以下の例では、煙量Dが“0”のときの
感知器出力y(=V2)を初期値とする)とが与えられたと
きに、基本的には、ゲイン(傾き)を目的とするゲイン
(傾き)aに調整した後、オフセットを調整して、最終的
に、目的とするゲイン(傾き)aと目的とする初期値AI
L0とによって画定される感度に調整するものであり、上
記ゲイン(傾き)の調整過程において、1回目,2回目の
ゲイン調整を行なっても目的とするゲインに調整されな
いときには、1回目のゲイン調整時に得られたレベルス
ライス回路14(あるいはA/D変換器15)からの検出
信号と2回目のゲイン調整時に得られたレベルスライス
回路14(あるいはA/D変換器15)からの検出信号と
に基づいて、真のオフセット電圧AIO,真の煙量オフ
セットDOFSを演算によって割り出すことで、次の(3回
目)のゲイン調整によって目的とするゲインaに正確に
調整でき、しかる後、オフセットの調整によって目的と
する初期値AIL0に正確に調整することができる。すな
わち、最大3回のゲイン調整で、目的とする感度特性に
調整できる。
【0052】図4,図5,図6は本発明の感度調整装置
による感度調整処理を説明するためのフローチャートで
ある。なお、図4,図5,図6の処理例では、異なる2
点の煙濃度x1,x2として、煙量D(D1)が0[%/m]
のときの煙濃度x1,煙量D(D2)が5[%/m]のとき
の煙濃度x2を用いている。また、以下では、感知器出
力yとしては、レベルスライス回路14(あるいはA/
D変換器15)からの検出信号出力V2を用いており、従
って、煙濃度xと感知器出力y(=V2)との関係は、図
21の縦軸(感知器出力)をレベルスライス回路14によ
るレベルスライス分だけシフトさせた図7のようなもの
となる。従って、以後、未知のオフセット電圧として、
電圧bのかわりに、これをレベルスライス回路14によ
るレベルスライス分だけシフトさせたAIOを用いるこ
とにする。
による感度調整処理を説明するためのフローチャートで
ある。なお、図4,図5,図6の処理例では、異なる2
点の煙濃度x1,x2として、煙量D(D1)が0[%/m]
のときの煙濃度x1,煙量D(D2)が5[%/m]のとき
の煙濃度x2を用いている。また、以下では、感知器出
力yとしては、レベルスライス回路14(あるいはA/
D変換器15)からの検出信号出力V2を用いており、従
って、煙濃度xと感知器出力y(=V2)との関係は、図
21の縦軸(感知器出力)をレベルスライス回路14によ
るレベルスライス分だけシフトさせた図7のようなもの
となる。従って、以後、未知のオフセット電圧として、
電圧bのかわりに、これをレベルスライス回路14によ
るレベルスライス分だけシフトさせたAIOを用いるこ
とにする。
【0053】図4,図5,図6の処理例では、先ず、パ
ラメータ設定部5において、目的とするゲイン(傾き)
a,目的とする初期値AIL0と、オフセットに関する仮
定情報とを設定する(ステップS1)。具体的には、目的
とするゲイン(傾き)aを例えば16に設定し、また、目
的とする初期値AIL0を例えば60に設定する。また、
オフセット電圧AIOと煙量オフセットDOFSとを予測
し、予測したオフセット電圧AIOと煙量オフセットD
OFSとを、オフセットに関する仮定情報として設定す
る。
ラメータ設定部5において、目的とするゲイン(傾き)
a,目的とする初期値AIL0と、オフセットに関する仮
定情報とを設定する(ステップS1)。具体的には、目的
とするゲイン(傾き)aを例えば16に設定し、また、目
的とする初期値AIL0を例えば60に設定する。また、
オフセット電圧AIOと煙量オフセットDOFSとを予測
し、予測したオフセット電圧AIOと煙量オフセットD
OFSとを、オフセットに関する仮定情報として設定す
る。
【0054】なお、煙量オフセットDOFSの予測値すな
わち仮定値としては、煙量オフセットDOFSは、一般
に、1〜15[%/m]程度であるので、例えば、1〜1
5[%/m]程度の値を用いることができる。
わち仮定値としては、煙量オフセットDOFSは、一般
に、1〜15[%/m]程度であるので、例えば、1〜1
5[%/m]程度の値を用いることができる。
【0055】また、オフセット電圧AIOの予測値すな
わち仮定値としては、例えば、オフセット調整用の可変
抵抗器29の抵抗値R3を最大または最小に設定して(オ
フセット調整用の可変抵抗器29の抵抗値R3を既知の
値に固定して)、AIO≒−VCC・R3R6/[R5(R3+
R4)]を用いることができる。
わち仮定値としては、例えば、オフセット調整用の可変
抵抗器29の抵抗値R3を最大または最小に設定して(オ
フセット調整用の可変抵抗器29の抵抗値R3を既知の
値に固定して)、AIO≒−VCC・R3R6/[R5(R3+
R4)]を用いることができる。
【0056】なお、上記のようにして煙量オフセットD
OFSの仮定値,オフセット電圧AIOの仮定値を求める
場合、これらは、いずれも、手動計算によって算出する
こともできるが、可変抵抗器29の設定以外は、パラメ
ータ設定部5あるいは演算部4による演算によって自動
的に算出することもできる。
OFSの仮定値,オフセット電圧AIOの仮定値を求める
場合、これらは、いずれも、手動計算によって算出する
こともできるが、可変抵抗器29の設定以外は、パラメ
ータ設定部5あるいは演算部4による演算によって自動
的に算出することもできる。
【0057】また、オフセット電圧AIOの仮定値,煙
量オフセットDOFSの仮定値として、同種の複数の感知
器において得られた真のオフセット電圧,真の煙量オフ
セットDOFSの平均値をそれぞれ用いることもできる。
例えば、オフセット電圧AIOの仮定値,煙量オフセッ
トDOFSの仮定値として当初任意のものを用いて、後述
のように感度調整を行なう過程で、真のDOFS,真のA
IOが求まるので、このようにして、種々の同種の感知
器について求められた真のDOFS,真のAIOの平均値
をとることによって、製品ロットのバラツキを平均化し
たオフセット電圧AIOの仮定値,煙量オフセットD
OFSの仮定値を得ることができる。また、煙量オフセッ
トDOFSの仮定値,オフセット電圧AIOの仮定値とし
ては、上記の各例に限らず、任意の値を用いることもで
きる。
量オフセットDOFSの仮定値として、同種の複数の感知
器において得られた真のオフセット電圧,真の煙量オフ
セットDOFSの平均値をそれぞれ用いることもできる。
例えば、オフセット電圧AIOの仮定値,煙量オフセッ
トDOFSの仮定値として当初任意のものを用いて、後述
のように感度調整を行なう過程で、真のDOFS,真のA
IOが求まるので、このようにして、種々の同種の感知
器について求められた真のDOFS,真のAIOの平均値
をとることによって、製品ロットのバラツキを平均化し
たオフセット電圧AIOの仮定値,煙量オフセットD
OFSの仮定値を得ることができる。また、煙量オフセッ
トDOFSの仮定値,オフセット電圧AIOの仮定値とし
ては、上記の各例に限らず、任意の値を用いることもで
きる。
【0058】このようにして、仮定値としての煙量オフ
セットDOFSを例えば“5.81”に設定し、また、オ
フセット調整用の可変抵抗器29の抵抗値R3を最大に
して、仮定値としてのオフセット電圧AIOを例えば
“−34”に設定することができる。なお、この場合、
図2の回路例において、R3がR5よりも大きいときに
は、数3が成立たないので、R5が数100kΩである
とき、R3としては0〜1kΩ程度の値をとりうるもの
が用いられ、従って、上記の設定では、R3を例えば1
kΩ程度に設定する。
セットDOFSを例えば“5.81”に設定し、また、オ
フセット調整用の可変抵抗器29の抵抗値R3を最大に
して、仮定値としてのオフセット電圧AIOを例えば
“−34”に設定することができる。なお、この場合、
図2の回路例において、R3がR5よりも大きいときに
は、数3が成立たないので、R5が数100kΩである
とき、R3としては0〜1kΩ程度の値をとりうるもの
が用いられ、従って、上記の設定では、R3を例えば1
kΩ程度に設定する。
【0059】煙量オフセットDOFSの仮定値とオフセッ
ト電圧AIOの仮定値とが上記のように設定されると、
演算部4は、これらの仮定値DOFS,AIOを用いて、
目的のゲイン(傾き)a(=16)における暫定初期値AI
LをAIL=aDOFS+AIOとして求める(ステップS
2)。上記の例では、暫定初期値AILは、AIL=16
×5.81−34=59として算出され、この時点での
AIO(=−34),AIL(=59)が1回目の調整のた
めの定数となる。
ト電圧AIOの仮定値とが上記のように設定されると、
演算部4は、これらの仮定値DOFS,AIOを用いて、
目的のゲイン(傾き)a(=16)における暫定初期値AI
LをAIL=aDOFS+AIOとして求める(ステップS
2)。上記の例では、暫定初期値AILは、AIL=16
×5.81−34=59として算出され、この時点での
AIO(=−34),AIL(=59)が1回目の調整のた
めの定数となる。
【0060】この段階で、オペレータは、煙量D(D1)
が0[%/m]の雰囲気中において、ゲイン調整用可変抵
抗器26の抵抗値R1を調整して(すなわち、1回目のゲ
イン調整を行なって)、感知器出力y(=V2)を暫定初期
値AIL(=59)に合わせる(ステップS3)。また、演
算部4は、このときの感知器出力y(=V2)の値を暫定
初期値AILとして記録する(ステップS4)。
が0[%/m]の雰囲気中において、ゲイン調整用可変抵
抗器26の抵抗値R1を調整して(すなわち、1回目のゲ
イン調整を行なって)、感知器出力y(=V2)を暫定初期
値AIL(=59)に合わせる(ステップS3)。また、演
算部4は、このときの感知器出力y(=V2)の値を暫定
初期値AILとして記録する(ステップS4)。
【0061】しかる後、この感知器の雰囲気を煙量Dが
5[%/m]の雰囲気に設定する。演算部4は、煙量D
(D2)が5[%/m]の雰囲気中での感知器出力y(=
V2)を監視し、このときの感知器出力値をAIHとして
記録する(ステップS5)。図8には、1回目のゲイン調
整がなされた段階での実測値が、例えば、AIL=5
9、AIH=164となった場合が示されている。な
お、図8(さらに後述する図9,図10,図11)では、
横軸を煙量Dとしている。
5[%/m]の雰囲気に設定する。演算部4は、煙量D
(D2)が5[%/m]の雰囲気中での感知器出力y(=
V2)を監視し、このときの感知器出力値をAIHとして
記録する(ステップS5)。図8には、1回目のゲイン調
整がなされた段階での実測値が、例えば、AIL=5
9、AIH=164となった場合が示されている。な
お、図8(さらに後述する図9,図10,図11)では、
横軸を煙量Dとしている。
【0062】しかる後、演算部4は、次式により、目的
とするゲイン(傾き)aと実際の感知器のゲイン(傾き)と
の差の絶対値としての誤差SAを求める(ステップS
6)。
とするゲイン(傾き)aと実際の感知器のゲイン(傾き)と
の差の絶対値としての誤差SAを求める(ステップS
6)。
【0063】
【数5】 SA=|a−(AIH−AIL)/(D2−D1)| =|16−(AIH−AIL)/(5−0)|
【0064】次いで、演算部4は、求めた誤差SAが規
定の範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップ
S7)。例えば、誤差SAが“2”以内に収まっている
か否かを判断する。
定の範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップ
S7)。例えば、誤差SAが“2”以内に収まっている
か否かを判断する。
【0065】この結果、誤差SAが規定範囲内に入って
いれば、ゲイン調整用可変抵抗器26によるゲイン(傾
き)の調整が完了しているとみなし、オフセットの調整
を行なわせる(ステップS8)。すなわち、この段階で、
オペレータは、煙量D(D1)が0[%/m]の雰囲気中
で、オフセット調整用可変抵抗器29を調整して、オフ
セットを調整し、感知器出力y(=V2)を目的とする初
期値AIL0に合わせることができる。図11には、初期
値を目的とする初期値AIL0=60に合わせる例が示さ
れている。
いれば、ゲイン調整用可変抵抗器26によるゲイン(傾
き)の調整が完了しているとみなし、オフセットの調整
を行なわせる(ステップS8)。すなわち、この段階で、
オペレータは、煙量D(D1)が0[%/m]の雰囲気中
で、オフセット調整用可変抵抗器29を調整して、オフ
セットを調整し、感知器出力y(=V2)を目的とする初
期値AIL0に合わせることができる。図11には、初期
値を目的とする初期値AIL0=60に合わせる例が示さ
れている。
【0066】このように、1回目のゲイン調整により、
ステップS7でゲイン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内
に収まっている場合には、この段階で、オフセットの調
整を行なうだけで、この感知器の感度を、目的とする感
度特性(目的とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値
AIL0)に調整することができる。
ステップS7でゲイン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内
に収まっている場合には、この段階で、オフセットの調
整を行なうだけで、この感知器の感度を、目的とする感
度特性(目的とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値
AIL0)に調整することができる。
【0067】これに対し、ステップS7において、ゲイ
ン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内に収まっていない場
合には、前述したような問題が生ずる。この問題を解決
するため、ゲイン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内に収
まっていない場合には、2回目以後のゲイン調整を行な
うための処理に移る。
ン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内に収まっていない場
合には、前述したような問題が生ずる。この問題を解決
するため、ゲイン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内に収
まっていない場合には、2回目以後のゲイン調整を行な
うための処理に移る。
【0068】すなわち、ゲイン(傾き)aの誤差SAが規
定範囲内に収まっていない場合には、先ず、これからな
される調整処理が2回目の調整処理であるか否かを判断
し(ステップS9)、2回目の調整処理である場合には、
演算部4は、2回目の調整処理のための定数を求める処
理を行なう。すなわち、先ず、1回目の調整処理におい
て、ステップS4,S5で収集したAIL,AIHの値を
それぞれAIL1,AIH1として記録しておく(ステップ
S10)。なお、ここで記録した値AIL1,AIH1は、
3回目の調整処理を必要とする場合には、3回目のゲイ
ン調整を行なうために用いられる。
定範囲内に収まっていない場合には、先ず、これからな
される調整処理が2回目の調整処理であるか否かを判断
し(ステップS9)、2回目の調整処理である場合には、
演算部4は、2回目の調整処理のための定数を求める処
理を行なう。すなわち、先ず、1回目の調整処理におい
て、ステップS4,S5で収集したAIL,AIHの値を
それぞれAIL1,AIH1として記録しておく(ステップ
S10)。なお、ここで記録した値AIL1,AIH1は、
3回目の調整処理を必要とする場合には、3回目のゲイ
ン調整を行なうために用いられる。
【0069】2回目の調整処理では、演算部4は、オフ
セット電圧AIOの仮定値と、実際に収集したAIL,
AIHの値とを用いて、煙量オフセットDOFSの値を推測
する(ステップS11)。すなわち、図8において、ゲイ
ン(傾き)は、次式(数6)によって与えられる。
セット電圧AIOの仮定値と、実際に収集したAIL,
AIHの値とを用いて、煙量オフセットDOFSの値を推測
する(ステップS11)。すなわち、図8において、ゲイ
ン(傾き)は、次式(数6)によって与えられる。
【0070】
【数6】
【0071】従って、数6から、DOFSの値は、次式(数
7)のように推測される。
7)のように推測される。
【0072】
【数7】
【0073】図8の例では、1回目の調整がなされた段
階での実測値AIL,AIHがそれぞれ、“59”,“1
64”であり、D2が“5”であり、AIOが“−3
4”であるので、DOFSの値は、約“4.4”と推測さ
れる。
階での実測値AIL,AIHがそれぞれ、“59”,“1
64”であり、D2が“5”であり、AIOが“−3
4”であるので、DOFSの値は、約“4.4”と推測さ
れる。
【0074】このようにして、煙量オフセットDOFSの
値が推測されると、推測された煙量オフセットDOFSか
ら、目的とするゲイン(傾き)aにおける新たな暫定初期
値AILを次式により求める(ステップS12)。
値が推測されると、推測された煙量オフセットDOFSか
ら、目的とするゲイン(傾き)aにおける新たな暫定初期
値AILを次式により求める(ステップS12)。
【0075】
【数8】AIL=16×DOFS+AIO
【0076】この例では、オフセット電圧AIOの仮定
値が“−34”であり、煙量オフセットDOFSの推測値
が“4.4”であるので、新たな暫定初期値AILは、
“37”となる。このようにして新たな暫定初期値AI
Lを求めると、これを新たに目標の初期値として、2回
目のゲイン(傾き)調整処理を行なう。
値が“−34”であり、煙量オフセットDOFSの推測値
が“4.4”であるので、新たな暫定初期値AILは、
“37”となる。このようにして新たな暫定初期値AI
Lを求めると、これを新たに目標の初期値として、2回
目のゲイン(傾き)調整処理を行なう。
【0077】すなわち、上記例では、AILを“3
7”,AIOを“−34”として、再びステップS3〜
S6のゲイン(傾き)調整処理を行なう。図9には、2回
目のゲイン(傾き)調整がなされた段階での実測値が、例
えば、AIL=37、AIH=115となった場合が示さ
れている。このようにして2回目の調整がなされると、
ステップS7において、2回目の調整によるゲイン(傾
き)と目的とするゲイン(傾き)aとの差の絶対値SAが
規定範囲内に収まっているかを判断する。この結果、誤
差SAが規定範囲内に入っていれば、ゲイン調整用可変
抵抗器26によるゲイン(傾き)の調整が完了していると
みなし、オフセットの調整を行なわせる(ステップS
8)。すなわち、この段階で、オペレータは、煙量D(D
1)が0[%/m]の雰囲気中で、オフセット調整用可変
抵抗器29を調整して、オフセットを調整し、図11に
示すように、感知器出力y(=V2)を目的とする初期値
AIL0=60に合わせることができる。
7”,AIOを“−34”として、再びステップS3〜
S6のゲイン(傾き)調整処理を行なう。図9には、2回
目のゲイン(傾き)調整がなされた段階での実測値が、例
えば、AIL=37、AIH=115となった場合が示さ
れている。このようにして2回目の調整がなされると、
ステップS7において、2回目の調整によるゲイン(傾
き)と目的とするゲイン(傾き)aとの差の絶対値SAが
規定範囲内に収まっているかを判断する。この結果、誤
差SAが規定範囲内に入っていれば、ゲイン調整用可変
抵抗器26によるゲイン(傾き)の調整が完了していると
みなし、オフセットの調整を行なわせる(ステップS
8)。すなわち、この段階で、オペレータは、煙量D(D
1)が0[%/m]の雰囲気中で、オフセット調整用可変
抵抗器29を調整して、オフセットを調整し、図11に
示すように、感知器出力y(=V2)を目的とする初期値
AIL0=60に合わせることができる。
【0078】このように、2回目のゲイン調整により、
ステップS7でゲイン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内
に収まっている場合には、この段階で、オフセットの調
整を行なって、この感知器の感度を、目的とする感度特
性(目的とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値AI
L0)に調整することができる。
ステップS7でゲイン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内
に収まっている場合には、この段階で、オフセットの調
整を行なって、この感知器の感度を、目的とする感度特
性(目的とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値AI
L0)に調整することができる。
【0079】これに対し、ステップS7において、ゲイ
ン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内に収まっていない場
合には、さらに、2回目以後の調整を行なうための処理
に移る。
ン(傾き)aの誤差SAが規定範囲内に収まっていない場
合には、さらに、2回目以後の調整を行なうための処理
に移る。
【0080】すなわち、ゲイン(傾き)aの誤差SAが規
定範囲内に収まっていない場合には、先ず、これからな
される調整処理が2回目の調整処理であるか否かを判断
し(ステップS9)、2回目の調整処理でない場合には、
演算部4は、3回目の調整処理のための定数を求める処
理を行なう。すなわち、2回目の調整処理において、ス
テップS4,S5で収集したAIL,AIHの値をそれぞ
れAIL2,AIH2として記録しておく(ステップS1
3)。図9の例では、2回目の調整処理でのAIL,AI
Hの実測値がそれぞれ“37”,“115”となってい
るので、ステップS13では、AIL2,AIH2として
“37”,“115”を記録する。
定範囲内に収まっていない場合には、先ず、これからな
される調整処理が2回目の調整処理であるか否かを判断
し(ステップS9)、2回目の調整処理でない場合には、
演算部4は、3回目の調整処理のための定数を求める処
理を行なう。すなわち、2回目の調整処理において、ス
テップS4,S5で収集したAIL,AIHの値をそれぞ
れAIL2,AIH2として記録しておく(ステップS1
3)。図9の例では、2回目の調整処理でのAIL,AI
Hの実測値がそれぞれ“37”,“115”となってい
るので、ステップS13では、AIL2,AIH2として
“37”,“115”を記録する。
【0081】この段階で、1回目のゲイン(傾き)調整に
より得られ記録されたAIL,AIHの実測値AIL1,A
IH1(ステップS10)と、2回目のゲイン(傾き)調整に
より得られ記録されたAIL,AIHの実測値AIL2,A
IH2(ステップS13)とにより、真の煙量オフセットD
OFSと真のオフセット電圧AIOとを求めることができ
る。すなわち、1回目のゲイン(傾き)調整で得られた実
測値AIL1,AIH1によって画定される特性直線と2回
目のゲイン(傾き)調整で得られた実測値AIL2,AIH2
によって画定される特性直線との交点が真のDOFS,真
のAIOとなることから、これら2つの特性直線の交点
を求めれば、真のDOFS、AIOが導き出せる。この交
点の求め方は、2つの特性直線の式からなる連立方程式
を立てて、DOFSおよびAIOを求めればよい。具体的
には、次のような第1式,第2式からなる連立方程式を
立ててDOFSおよびy(=V2)を求めれば良い。
より得られ記録されたAIL,AIHの実測値AIL1,A
IH1(ステップS10)と、2回目のゲイン(傾き)調整に
より得られ記録されたAIL,AIHの実測値AIL2,A
IH2(ステップS13)とにより、真の煙量オフセットD
OFSと真のオフセット電圧AIOとを求めることができ
る。すなわち、1回目のゲイン(傾き)調整で得られた実
測値AIL1,AIH1によって画定される特性直線と2回
目のゲイン(傾き)調整で得られた実測値AIL2,AIH2
によって画定される特性直線との交点が真のDOFS,真
のAIOとなることから、これら2つの特性直線の交点
を求めれば、真のDOFS、AIOが導き出せる。この交
点の求め方は、2つの特性直線の式からなる連立方程式
を立てて、DOFSおよびAIOを求めればよい。具体的
には、次のような第1式,第2式からなる連立方程式を
立ててDOFSおよびy(=V2)を求めれば良い。
【0082】
【数9】
【0083】この連立方程式を解くと、煙量Dは次式の
ようになる。
ようになる。
【0084】
【数10】
【0085】ここで、x=D+DOFSであり、x=0に
対するDは−DOFSであるから、真のDOFSは、数10か
ら次式のように求められる(ステップS14)。
対するDは−DOFSであるから、真のDOFSは、数10か
ら次式のように求められる(ステップS14)。
【0086】
【数11】
【0087】上記例では、AIL1,AIH1がそれぞれ
“59”,“164”であり、AIL2,AIH2がそれぞ
れ“37”,“115”であり、D2が“5”であるの
で、真のDOFSは“4.07”として求められる。この
ようにして真のDOFSが求まると、これを数9の第1式
に代入して、D=0とすると、真のAIOは次式のよう
にして求められる(ステップS15)。
“59”,“164”であり、AIL2,AIH2がそれぞ
れ“37”,“115”であり、D2が“5”であるの
で、真のDOFSは“4.07”として求められる。この
ようにして真のDOFSが求まると、これを数9の第1式
に代入して、D=0とすると、真のAIOは次式のよう
にして求められる(ステップS15)。
【0088】
【数12】
【0089】上記例では、AIL1,AIH1がそれぞれ
“59”,“164”であり、D2が“5”であるの
で、真のAIOは“−27”として求められる。ステッ
プS14,S15において、数11,数12から真のD
OFS,真のAIOが求められると、これらを用いて、新
たな暫定初期値AILを次式により求める(ステップS1
6)。
“59”,“164”であり、D2が“5”であるの
で、真のAIOは“−27”として求められる。ステッ
プS14,S15において、数11,数12から真のD
OFS,真のAIOが求められると、これらを用いて、新
たな暫定初期値AILを次式により求める(ステップS1
6)。
【0090】
【数13】
【0091】上記例では、真のDOFS,真のAIOがそ
れぞれ“4.07”,“−27”であるので、新たな暫
定初期値AILは、a×(真のDOFS)+(真のAIO)によ
って、AIL=39として算出される。このようにして
新たな暫定初期値AILを求めると、これを新たな目標
の初期値として、3回目のゲイン(傾き)調整処理を行な
う。すなわち、上記例ではAILを“39”,AIOを
“−27”として、再びステップS3〜S6のゲイン
(傾き)調整処理を行なう。図10には、3回目のゲイン
(傾き)調整の例が示されている。この3回目の調整処理
では、真のDOFS,真のAIO、すなわち真の基点F0が
わかったものとなっているので、これにより、この3回
目の調整手順によって感知器の感度調整を全て完了させ
ることができる。
れぞれ“4.07”,“−27”であるので、新たな暫
定初期値AILは、a×(真のDOFS)+(真のAIO)によ
って、AIL=39として算出される。このようにして
新たな暫定初期値AILを求めると、これを新たな目標
の初期値として、3回目のゲイン(傾き)調整処理を行な
う。すなわち、上記例ではAILを“39”,AIOを
“−27”として、再びステップS3〜S6のゲイン
(傾き)調整処理を行なう。図10には、3回目のゲイン
(傾き)調整の例が示されている。この3回目の調整処理
では、真のDOFS,真のAIO、すなわち真の基点F0が
わかったものとなっているので、これにより、この3回
目の調整手順によって感知器の感度調整を全て完了させ
ることができる。
【0092】すなわち、煙量D(D1)が0[%/m]の雰
囲気において、ゲイン調整用可変抵抗器26を調整して
感知器出力y(V2)が新たな目標の初期値AIL(=39)
になるようにすると、この調整によって、ゲイン(傾き)
は、目的とするゲイン(傾き)a(=16)に正確に合う。
従って、ステップS7において、ゲイン(傾き)の誤差S
Aは規定範囲内となり、次いで、オフセット調整用可変
抵抗器29を調整して、図11に示すように、感知器出
力y(=V2)が目的とする初期値AIL0(=60)になる
ようにすることで、この感知器の感度調整を完了させる
ことができる。
囲気において、ゲイン調整用可変抵抗器26を調整して
感知器出力y(V2)が新たな目標の初期値AIL(=39)
になるようにすると、この調整によって、ゲイン(傾き)
は、目的とするゲイン(傾き)a(=16)に正確に合う。
従って、ステップS7において、ゲイン(傾き)の誤差S
Aは規定範囲内となり、次いで、オフセット調整用可変
抵抗器29を調整して、図11に示すように、感知器出
力y(=V2)が目的とする初期値AIL0(=60)になる
ようにすることで、この感知器の感度調整を完了させる
ことができる。
【0093】このように、本発明では、不確定要素を極
力排除することにより、検出装置の感度調整を容易に行
なうことが可能となる。
力排除することにより、検出装置の感度調整を容易に行
なうことが可能となる。
【0094】特に、ゲイン(傾き)の調整がなされた後、
オフセットの調整を行なうようにしているので、オフセ
ットの調整時に、2点の物理量(煙量)D1,D2に対応
する感知器出力AIL,AIHを同時に所望の値(目的と
する値)に合わせることが可能となる。
オフセットの調整を行なうようにしているので、オフセ
ットの調整時に、2点の物理量(煙量)D1,D2に対応
する感知器出力AIL,AIHを同時に所望の値(目的と
する値)に合わせることが可能となる。
【0095】また、2回の調整により得られた連立方程
式の解から未知のオフセット電圧,煙量オフセット(暗
箱の明るさ)DOFSを正確に求めることで、感度が大きく
ばらついた感知器でも、最大3回のゲイン(傾き)調整で
感度調整を完了させることが可能となり、しかも感度を
正確に調整することができる。これにより、本発明の感
度調整装置および感度調整方法は、分解能(精度)の高い
感知器などの感度調整に特に有効である。
式の解から未知のオフセット電圧,煙量オフセット(暗
箱の明るさ)DOFSを正確に求めることで、感度が大きく
ばらついた感知器でも、最大3回のゲイン(傾き)調整で
感度調整を完了させることが可能となり、しかも感度を
正確に調整することができる。これにより、本発明の感
度調整装置および感度調整方法は、分解能(精度)の高い
感知器などの感度調整に特に有効である。
【0096】また、感度調整の過程においてオフセット
調整用可変抵抗器29を最大もしくは最小に固定するこ
とにより、オフセット調整用可変抵抗器29の抵抗値R
3などを測定することなく、オフセットを特定できる。
調整用可変抵抗器29を最大もしくは最小に固定するこ
とにより、オフセット調整用可変抵抗器29の抵抗値R
3などを測定することなく、オフセットを特定できる。
【0097】また、上述の例では、2点の物理量(煙量)
D1,D2として、0[%/m],5[%/m]を用いた
が、2点の物理量(煙量)D1,D2としては、上記以外
の任意のものを用いることもできる。例えば、D1,D
2として、3[%/m],10[%/m]などを用いること
もできる。但し、上述の例のように、D1に関しては、
D1=0[%/m]とすることで、煙の中での可変抵抗器
26,29の調整を行なわずに済む。
D1,D2として、0[%/m],5[%/m]を用いた
が、2点の物理量(煙量)D1,D2としては、上記以外
の任意のものを用いることもできる。例えば、D1,D
2として、3[%/m],10[%/m]などを用いること
もできる。但し、上述の例のように、D1に関しては、
D1=0[%/m]とすることで、煙の中での可変抵抗器
26,29の調整を行なわずに済む。
【0098】また、本発明は、図2のように、物理量検
出装置のゲイン/オフセット調整部2において、ゲイン
調整部(増幅回路13)とオフセット調整部(レベルスラ
イス回路14)とがそれぞれ独立した回路構成のものと
なっている場合にも適用できる。なお、図2の例では、
ゲイン調整部(増幅回路13)の後段にオフセット調整部
(レベルスライス回路14)が設けられた回路構成となっ
ているが、図12に示すように、ゲイン調整部(増幅回
路13)の前段にオフセット調整部(レベルスライス回路
14)が設けられた回路構成の場合にも、本発明を同様
に適用でき、感度調整を正確かつ容易に行なうことがで
きる。すなわち、図12の回路構成においても、前述し
たと全く同様の手順で、先ず、ゲイン調整用可変抵抗器
26によりゲイン調整を行ない、ゲイン調整がなされた
後、オフセット調整用可変抵抗器29によりオフセット
調整を行なって、感度を正確かつ容易に調整することが
できる。
出装置のゲイン/オフセット調整部2において、ゲイン
調整部(増幅回路13)とオフセット調整部(レベルスラ
イス回路14)とがそれぞれ独立した回路構成のものと
なっている場合にも適用できる。なお、図2の例では、
ゲイン調整部(増幅回路13)の後段にオフセット調整部
(レベルスライス回路14)が設けられた回路構成となっ
ているが、図12に示すように、ゲイン調整部(増幅回
路13)の前段にオフセット調整部(レベルスライス回路
14)が設けられた回路構成の場合にも、本発明を同様
に適用でき、感度調整を正確かつ容易に行なうことがで
きる。すなわち、図12の回路構成においても、前述し
たと全く同様の手順で、先ず、ゲイン調整用可変抵抗器
26によりゲイン調整を行ない、ゲイン調整がなされた
後、オフセット調整用可変抵抗器29によりオフセット
調整を行なって、感度を正確かつ容易に調整することが
できる。
【0099】また、図2,図12の回路構成では、前述
のように、R5をR3,R4に比べて大きいものにする必
要があるが、例えば図2の回路構成について、これを図
13のような回路構成のものに変形すれば、レベルスラ
イス回路14において、R5をR3,R4に比べて大きい
ものにするとの制約をなくすことができる。すなわち、
図13の回路構成例では、抵抗29,30の分岐点と抵
抗31との間に、さらに演算増幅器33が付加されてお
り、この演算増幅器33の出力電圧V3が、VCC・R3/
(R3+R4)となることによって、抵抗値R5をR3,R4
よりも大きいものにするとの制約を設けずとも、数3に
おいて、ゲイン分を、数3の右辺第1項のものにするこ
とができる。同様に、図12の回路構成においても、レ
ベルスライス回路に図13の演算増幅器と同様の演算増
幅器を付加することができる。
のように、R5をR3,R4に比べて大きいものにする必
要があるが、例えば図2の回路構成について、これを図
13のような回路構成のものに変形すれば、レベルスラ
イス回路14において、R5をR3,R4に比べて大きい
ものにするとの制約をなくすことができる。すなわち、
図13の回路構成例では、抵抗29,30の分岐点と抵
抗31との間に、さらに演算増幅器33が付加されてお
り、この演算増幅器33の出力電圧V3が、VCC・R3/
(R3+R4)となることによって、抵抗値R5をR3,R4
よりも大きいものにするとの制約を設けずとも、数3に
おいて、ゲイン分を、数3の右辺第1項のものにするこ
とができる。同様に、図12の回路構成においても、レ
ベルスライス回路に図13の演算増幅器と同様の演算増
幅器を付加することができる。
【0100】さらに、本発明は、物理量検出装置のゲイ
ン/オフセット調整部2において、図22に示したよう
に、ゲイン調整部とオフセット調整部とが独立した回路
構成とはなっていない場合にも適用できる。すなわち、
この場合にも、本発明を用いて、先ず、抵抗R9により
ゲイン調整を行ない、ゲイン調整がなされた後、抵抗R
8によりオフセット調整を行なって、感度を正確かつ容
易に調整することができる。
ン/オフセット調整部2において、図22に示したよう
に、ゲイン調整部とオフセット調整部とが独立した回路
構成とはなっていない場合にも適用できる。すなわち、
この場合にも、本発明を用いて、先ず、抵抗R9により
ゲイン調整を行ない、ゲイン調整がなされた後、抵抗R
8によりオフセット調整を行なって、感度を正確かつ容
易に調整することができる。
【0101】このように、本発明は、物理量検出装置の
感度調整機構の回路構成の制約を差程受けずに、感度調
整を正確かつ容易に行なうことができる。
感度調整機構の回路構成の制約を差程受けずに、感度調
整を正確かつ容易に行なうことができる。
【0102】また、本発明の感度調整装置,感度調整方
法では、パラメータの設定,ゲイン調整用可変抵抗器に
よるゲイン(傾き)の調整,オフセット調整用可変抵抗器
によるオフセットの調整の作業(例えば、ステップS
3,S8の作業)のみをオペレータに行なわせ、パラメ
ータの算出処理,ゲイン/オフセット調整用の演算処
理,オフセット調整用の演算処理等については、全てパ
ラメータ設定部5,演算部4などにより自動的に処理す
ることができる。また、この際、パラメータの算出結果
(例えば、煙量オフセットDOFSの仮定値,オフセット電
圧AIOの仮定値など),ゲイン/オフセット調整用の
演算処理結果(暫定初期値AIL,真のAIO,真のD
OFSなど),感知器出力y(=V1および/またはV2)な
ど、さらには、図8,図9,図10,図11のようなグ
ラフなどを、所定の出力手段(例えば、ディスプレイな
どの表示手段)に出力(例えば表示)してオペレータに提
示することもでき、この場合、オペレータは、出力手段
に出力されたパラメータの算出結果,ゲイン/オフセッ
ト調整用の演算処理結果,感知器出力y,あるいは図
8,図9,図10,図11のようなグラフを見ながら、
パラメータの設定,ゲイン調整用可変抵抗器,オフセッ
ト調整用可変抵抗器の調整を、所定の入力手段(例えば
キーボードやボリュームなど)によって行なうことがで
きる。
法では、パラメータの設定,ゲイン調整用可変抵抗器に
よるゲイン(傾き)の調整,オフセット調整用可変抵抗器
によるオフセットの調整の作業(例えば、ステップS
3,S8の作業)のみをオペレータに行なわせ、パラメ
ータの算出処理,ゲイン/オフセット調整用の演算処
理,オフセット調整用の演算処理等については、全てパ
ラメータ設定部5,演算部4などにより自動的に処理す
ることができる。また、この際、パラメータの算出結果
(例えば、煙量オフセットDOFSの仮定値,オフセット電
圧AIOの仮定値など),ゲイン/オフセット調整用の
演算処理結果(暫定初期値AIL,真のAIO,真のD
OFSなど),感知器出力y(=V1および/またはV2)な
ど、さらには、図8,図9,図10,図11のようなグ
ラフなどを、所定の出力手段(例えば、ディスプレイな
どの表示手段)に出力(例えば表示)してオペレータに提
示することもでき、この場合、オペレータは、出力手段
に出力されたパラメータの算出結果,ゲイン/オフセッ
ト調整用の演算処理結果,感知器出力y,あるいは図
8,図9,図10,図11のようなグラフを見ながら、
パラメータの設定,ゲイン調整用可変抵抗器,オフセッ
ト調整用可変抵抗器の調整を、所定の入力手段(例えば
キーボードやボリュームなど)によって行なうことがで
きる。
【0103】また、図1,図2の構成例において、ゲイ
ン/オフセット調整部2を演算部4によって直接制御可
能な構成とすることもできる。例えば、図2の回路構成
例において、ゲイン調整用可変抵抗器26,オフセット
調整用可変抵抗器29の各抵抗値R1,R3を、演算部4
の演算結果に応じた所定の制御信号によって、演算部4
から直接制御するように構成することもできる。この場
合には、ゲイン,オフセットの調整に関するオペレータ
の作業は全く不要となり、ゲイン,オフセットを自動的
に調整することが可能となる。
ン/オフセット調整部2を演算部4によって直接制御可
能な構成とすることもできる。例えば、図2の回路構成
例において、ゲイン調整用可変抵抗器26,オフセット
調整用可変抵抗器29の各抵抗値R1,R3を、演算部4
の演算結果に応じた所定の制御信号によって、演算部4
から直接制御するように構成することもできる。この場
合には、ゲイン,オフセットの調整に関するオペレータ
の作業は全く不要となり、ゲイン,オフセットを自動的
に調整することが可能となる。
【0104】また、パラメータ設定部5におけるパラメ
ータ算出結果(例えば、煙量オフセットDOFSの仮定値,
オフセット電圧AIOの仮定値など)を直接演算部4に
与えるよう構成することもでき、この場合には、パラメ
ータ算出結果の入力に関するオペレータの作業は不要と
なり、算出されたパラメータを演算部4に自動的に設定
することができる。
ータ算出結果(例えば、煙量オフセットDOFSの仮定値,
オフセット電圧AIOの仮定値など)を直接演算部4に
与えるよう構成することもでき、この場合には、パラメ
ータ算出結果の入力に関するオペレータの作業は不要と
なり、算出されたパラメータを演算部4に自動的に設定
することができる。
【0105】また、パラメータ設定部5において、目的
とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値AIL0につい
ては、所定の入力手段(例えばキーボードなど)によって
オペレータが入力することができる。但し、この場合に
も、目的とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値AI
L0が例えば自火報システムなどによって与えられる場合
には、これらをオペレータが入力設定する必要はない。
とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値AIL0につい
ては、所定の入力手段(例えばキーボードなど)によって
オペレータが入力することができる。但し、この場合に
も、目的とするゲイン(傾き)a,目的とする初期値AI
L0が例えば自火報システムなどによって与えられる場合
には、これらをオペレータが入力設定する必要はない。
【0106】このように、本発明では、感度調整の一部
の工程をオペレータに行なわせることもできるし、感度
調整の全工程を自動化することもできる。
の工程をオペレータに行なわせることもできるし、感度
調整の全工程を自動化することもできる。
【0107】また、上述の構成例では、説明の便宜上、
物理量検出装置(例えば煙感知器)が物理量検出部1とゲ
イン/オフセット調整部2とを有し、感度調整装置が演
算部4とパラメータ設定部5とを有しているとしたが、
物理量検出装置と感度調整装置とは、その使用の態様に
よっては、これらを明確に区分することができないこと
もある。例えば、使用の態様に応じて、図2の回路構成
例のように物理量検出装置と感度調整装置とを別体のも
のと捉えることもできるし、また、物理量検出装置に本
発明の感度調整装置,感度調整方法を内蔵させて用いる
ような場合、これらを一体のものとして捉えることもで
きる。また、物理量検出装置と感度調整装置とを別体の
ものと捉える場合にも、例えばゲイン/オフセット調整
部2は、使用の態様に応じてあるいは回路構成に応じ
て、物理量検出装置に属するのか、感度調整装置に属す
るのかが明確でないこともある。例えば、図1の構成例
のかわりに、図14のように、ゲイン/オフセット調整
部2を感度調整装置に含ませるよう構成することもでき
るし、あるいは、図15のように、ゲイン/オフセット
調整部2を感度調整装置と物理量検出装置との共有部分
として構成することもできる。
物理量検出装置(例えば煙感知器)が物理量検出部1とゲ
イン/オフセット調整部2とを有し、感度調整装置が演
算部4とパラメータ設定部5とを有しているとしたが、
物理量検出装置と感度調整装置とは、その使用の態様に
よっては、これらを明確に区分することができないこと
もある。例えば、使用の態様に応じて、図2の回路構成
例のように物理量検出装置と感度調整装置とを別体のも
のと捉えることもできるし、また、物理量検出装置に本
発明の感度調整装置,感度調整方法を内蔵させて用いる
ような場合、これらを一体のものとして捉えることもで
きる。また、物理量検出装置と感度調整装置とを別体の
ものと捉える場合にも、例えばゲイン/オフセット調整
部2は、使用の態様に応じてあるいは回路構成に応じ
て、物理量検出装置に属するのか、感度調整装置に属す
るのかが明確でないこともある。例えば、図1の構成例
のかわりに、図14のように、ゲイン/オフセット調整
部2を感度調整装置に含ませるよう構成することもでき
るし、あるいは、図15のように、ゲイン/オフセット
調整部2を感度調整装置と物理量検出装置との共有部分
として構成することもできる。
【0108】本発明の感度調整装置,感度調整方法の使
用態様例として、物理量検出装置が、図1のように、物
理量検出部1とゲイン/オフセット調整部2とを有し、
感度調整装置が演算部4,パラメータ設定部5,さらに
は、出力手段(例えば表示手段),入力手段を有している
場合、感度調整装置には、例えば、既存のパソコンなど
を用い、本発明をパソコン内にインストールされたソフ
トウェア(プログラム)を動作させることにより、あるい
は、フロッピィディスクなどの可搬性記録媒体内に記憶
されたソフトウェア(プログラム)をパソコンにセットし
て動作させることによっても、実現できる。
用態様例として、物理量検出装置が、図1のように、物
理量検出部1とゲイン/オフセット調整部2とを有し、
感度調整装置が演算部4,パラメータ設定部5,さらに
は、出力手段(例えば表示手段),入力手段を有している
場合、感度調整装置には、例えば、既存のパソコンなど
を用い、本発明をパソコン内にインストールされたソフ
トウェア(プログラム)を動作させることにより、あるい
は、フロッピィディスクなどの可搬性記録媒体内に記憶
されたソフトウェア(プログラム)をパソコンにセットし
て動作させることによっても、実現できる。
【0109】また、本発明は、物理量検出装置(例えば
光電式アナログ煙感知器など)の製造時や出荷時に、そ
の感度調整を行なう場合に適用することもできるし、物
理量検出装置(例えば光電式アナログ煙感知器など)の実
際の使用時に、その感度調整を行なう場合にも適用する
ことができる。これらの場合、上述の構成例では、本発
明を、1個の検出装置(例えば感知器)の感度調整に適用
した場合について述べたが(例えば、パラメータ設定部
5,演算部4を、1個の検出装置(例えば感知器)に対応
させて、あるいは、1個の検出装置(例えば感知器)に内
蔵させて設ける場合について述べたが)、本発明は、複
数の検出装置(例えば、複数の感知器)の感度調整を同時
に行なう場合にも、適用できる。
光電式アナログ煙感知器など)の製造時や出荷時に、そ
の感度調整を行なう場合に適用することもできるし、物
理量検出装置(例えば光電式アナログ煙感知器など)の実
際の使用時に、その感度調整を行なう場合にも適用する
ことができる。これらの場合、上述の構成例では、本発
明を、1個の検出装置(例えば感知器)の感度調整に適用
した場合について述べたが(例えば、パラメータ設定部
5,演算部4を、1個の検出装置(例えば感知器)に対応
させて、あるいは、1個の検出装置(例えば感知器)に内
蔵させて設ける場合について述べたが)、本発明は、複
数の検出装置(例えば、複数の感知器)の感度調整を同時
に行なう場合にも、適用できる。
【0110】図16(a),(b)はそれぞれ本発明に係る
感度調整システム(感度調整装置)の構成例を示す図であ
り、これらの感度調整システム(感度調整装置)では、感
度調整を行なうための少なくとも1個の検出装置(例え
ば光電式アナログ煙感知器)41−1乃至41−n(n≧
1)を、例えば図16(a)のように、あるいは図16
(b)のように、中央処理装置40に接続可能に構成され
ており、中央処理装置40は、例えば開始ボタンの押下
によって、各検出装置41−1乃至41−nの感度を順
次に調整するように構成されている。
感度調整システム(感度調整装置)の構成例を示す図であ
り、これらの感度調整システム(感度調整装置)では、感
度調整を行なうための少なくとも1個の検出装置(例え
ば光電式アナログ煙感知器)41−1乃至41−n(n≧
1)を、例えば図16(a)のように、あるいは図16
(b)のように、中央処理装置40に接続可能に構成され
ており、中央処理装置40は、例えば開始ボタンの押下
によって、各検出装置41−1乃至41−nの感度を順
次に調整するように構成されている。
【0111】図16(a)あるいは図16(b)のような感
度調整システム(感度調整装置)において、その中央処理
装置40に本発明の感度調整装置,感度調整方法を適用
することもできる。すなわち、中央処理装置40内に、
パラメータ設定部5,演算部4などの機能をもたせるこ
とができる。具体的には、中央処理装置40に例えばパ
ソコンなどを用い、本発明をこのパソコン上で動作する
ソフトウェア(プログラム)で実現し、中央処理装置40
の制御によって、各検出装置41−1乃至41−nの感
度を順次に調整することができる。また、中央処理装置
40自体を感度調整装置と捉えることもできる。
度調整システム(感度調整装置)において、その中央処理
装置40に本発明の感度調整装置,感度調整方法を適用
することもできる。すなわち、中央処理装置40内に、
パラメータ設定部5,演算部4などの機能をもたせるこ
とができる。具体的には、中央処理装置40に例えばパ
ソコンなどを用い、本発明をこのパソコン上で動作する
ソフトウェア(プログラム)で実現し、中央処理装置40
の制御によって、各検出装置41−1乃至41−nの感
度を順次に調整することができる。また、中央処理装置
40自体を感度調整装置と捉えることもできる。
【0112】また、図16(a)あるいは図16(b)のよ
うな感度調整システム(感度調整装置)は、各検出装置が
製造された時点で、あるいは、各検出装置を出荷する時
点で、これらの検出装置の感度を、目的とする感度特性
に調整するのに用いることができる。すなわち、例え
ば、中央処理装置40から延びる線路に、あるいは、中
央処理装置40の所定の端子に、感度調整を行なおうと
する各検出装置を接続して、中央処理装置40から各検
出装置の感度を順次に調整することができる。
うな感度調整システム(感度調整装置)は、各検出装置が
製造された時点で、あるいは、各検出装置を出荷する時
点で、これらの検出装置の感度を、目的とする感度特性
に調整するのに用いることができる。すなわち、例え
ば、中央処理装置40から延びる線路に、あるいは、中
央処理装置40の所定の端子に、感度調整を行なおうと
する各検出装置を接続して、中央処理装置40から各検
出装置の感度を順次に調整することができる。
【0113】図17はこのような感度調整システム(感
度調整装置)の感度調整処理例を示すフローチャートで
ある。図17の例では、各検出装置41−1乃至41−
nの感度を調整するために、オペレータは、例えば、中
央処理装置40に設けられた開始ボタンを押下する(ス
テップS41)。
度調整装置)の感度調整処理例を示すフローチャートで
ある。図17の例では、各検出装置41−1乃至41−
nの感度を調整するために、オペレータは、例えば、中
央処理装置40に設けられた開始ボタンを押下する(ス
テップS41)。
【0114】これにより、中央処理装置40は、検出装
置の番号Nを“1”に初期設定し(ステップS42)、N
番目の検出装置41−N(いまの場合1番目の検出装置
41−1)の感度の調整処理を行なう(ステップS4
3)。なお、ステップS43の感度調整処理は、例えば
図4,図5,図6のステップS1乃至S16の手順によ
り、前述したように行なうことができる。
置の番号Nを“1”に初期設定し(ステップS42)、N
番目の検出装置41−N(いまの場合1番目の検出装置
41−1)の感度の調整処理を行なう(ステップS4
3)。なお、ステップS43の感度調整処理は、例えば
図4,図5,図6のステップS1乃至S16の手順によ
り、前述したように行なうことができる。
【0115】このようにして1番目の検出装置41−1
の感度調整が完了すると、Nがnとなっているかを判断
し(ステップS44)。この結果、Nがnとなっていない
場合には、Nを“1”だけ歩進して、再びステップS4
3に戻る(ステップS45)。これにより、次に、2番目
の検出装置41−2の感度の調整処理を同様にして行な
う。
の感度調整が完了すると、Nがnとなっているかを判断
し(ステップS44)。この結果、Nがnとなっていない
場合には、Nを“1”だけ歩進して、再びステップS4
3に戻る(ステップS45)。これにより、次に、2番目
の検出装置41−2の感度の調整処理を同様にして行な
う。
【0116】このように、各検出装置41−1乃至41
−nの感度を順次に調整し、ステップS44において、
Nがnになったとき、全ての検出装置41−1乃至41
−nの感度調整がなされたので、調整処理を終了する。
−nの感度を順次に調整し、ステップS44において、
Nがnになったとき、全ての検出装置41−1乃至41
−nの感度調整がなされたので、調整処理を終了する。
【0117】また、図18は感度調整システム(感度調
整装置)の他の感度調整処理例を示すフローチャートで
ある。図18の例では、各検出装置41−1乃至41−
nの感度を調整するために、オペレータは、例えば、中
央処理装置40に設けられた開始ボタンを押下する(ス
テップS51)。
整装置)の他の感度調整処理例を示すフローチャートで
ある。図18の例では、各検出装置41−1乃至41−
nの感度を調整するために、オペレータは、例えば、中
央処理装置40に設けられた開始ボタンを押下する(ス
テップS51)。
【0118】これにより、各検出装置41−1乃至41
−nの環境を煙量Dが0[%/m]の雰囲気にして、各検
出装置41−1乃至41−nに対し、第1段階の処理
(例えば図4,図5,図6のステップS1乃至S4の処
理)を順次に行なう(ステップS52)。このようにし
て、各検出装置41−1乃至41−nに対し、第1段階
の処理を行なった後、各検出装置41−1乃至41−n
の環境を煙量Dが例えば5[%/m]の雰囲気にして、第
2段階の処理(例えば図4,図5,図6のステップS5
の処理)を各検出装置41−1乃至41−nごとに行な
う(ステップS53)。次いで、各検出装置41−1乃至
41−nの環境を煙量Dが例えば0[%/m]の雰囲気に
して、各検出装置41−1乃至41−nごとに第3段階
の処理(例えば図4,図5,図6のステップS6乃至S
12,S3,S4の処理)を順次に行なう(ステップS5
4)。次いで、各検出装置41−1乃至41−nの環境
を煙量Dが例えば5[%/m]の雰囲気にして、各検出装
置41−1乃至41−nごとに第4段階の処理(例えば
図4,図5,図6のステップS5の処理を行なう(ステ
ップS55)。次いで、各検出装置41−1乃至41−
nの環境を煙量Dが例えば0[%/m]の雰囲気にして、
各検出装置41−1乃至41−nごとに第5段階の処理
(例えば図4,図5,図6のステップS6乃至S16,
S3,S4の処理)を順次に行なう(ステップS56)。
次いで、各検出装置41−1乃至41−nの環境を煙量
Dが例えば5[%/m]の雰囲気にして、各検出装置41
−1乃至41−nごとに第6段階の処理(例えば図4,
図5,図6のステップS5の処理を行なう(ステップS
57)。次いで、各検出装置41−1乃至41−nの環
境を煙量Dが例えば0[%/m]の雰囲気にして、各検出
装置41−1乃至41−nごとに第7段階の処理(例え
ば図4,図5,図6のステップS6乃至S8の処理)を
順次に行なう(ステップS58)。このように、各検出装
置41−1乃至41−nの感度調整を、環境に応じて段
階的に行なうこともできる。
−nの環境を煙量Dが0[%/m]の雰囲気にして、各検
出装置41−1乃至41−nに対し、第1段階の処理
(例えば図4,図5,図6のステップS1乃至S4の処
理)を順次に行なう(ステップS52)。このようにし
て、各検出装置41−1乃至41−nに対し、第1段階
の処理を行なった後、各検出装置41−1乃至41−n
の環境を煙量Dが例えば5[%/m]の雰囲気にして、第
2段階の処理(例えば図4,図5,図6のステップS5
の処理)を各検出装置41−1乃至41−nごとに行な
う(ステップS53)。次いで、各検出装置41−1乃至
41−nの環境を煙量Dが例えば0[%/m]の雰囲気に
して、各検出装置41−1乃至41−nごとに第3段階
の処理(例えば図4,図5,図6のステップS6乃至S
12,S3,S4の処理)を順次に行なう(ステップS5
4)。次いで、各検出装置41−1乃至41−nの環境
を煙量Dが例えば5[%/m]の雰囲気にして、各検出装
置41−1乃至41−nごとに第4段階の処理(例えば
図4,図5,図6のステップS5の処理を行なう(ステ
ップS55)。次いで、各検出装置41−1乃至41−
nの環境を煙量Dが例えば0[%/m]の雰囲気にして、
各検出装置41−1乃至41−nごとに第5段階の処理
(例えば図4,図5,図6のステップS6乃至S16,
S3,S4の処理)を順次に行なう(ステップS56)。
次いで、各検出装置41−1乃至41−nの環境を煙量
Dが例えば5[%/m]の雰囲気にして、各検出装置41
−1乃至41−nごとに第6段階の処理(例えば図4,
図5,図6のステップS5の処理を行なう(ステップS
57)。次いで、各検出装置41−1乃至41−nの環
境を煙量Dが例えば0[%/m]の雰囲気にして、各検出
装置41−1乃至41−nごとに第7段階の処理(例え
ば図4,図5,図6のステップS6乃至S8の処理)を
順次に行なう(ステップS58)。このように、各検出装
置41−1乃至41−nの感度調整を、環境に応じて段
階的に行なうこともできる。
【0119】特に、図18の処理例は、各検出装置41
−1乃至41−nを1つの室内に設置して、各検出装置
41−1乃至41−nの感度を調整するような場合に、
1つの室内の環境を、第1段階では煙量Dが例えば0
[%/m]の雰囲気、第2段階では煙量が例えば5[%/
m]の雰囲気、第3段階では煙量Dが例えば0[%/m]
の雰囲気というように設定するだけで良く、各検出装置
41−1乃至41−nの感度を極めて効率良く調整する
ことができる。なお、図18の処理例は、各検出装置4
1−1乃至41−nについて、ゲイン調整が最大回数
(3回)なされるときの例であり、実際には、ある検出装
置については1回あるいは2回のゲイン調整だけで済む
こともある。従って、この場合には、例えば、この検出
装置については、ゲイン調整がなされた段階で、一旦処
理を中断し、他の検出装置のゲイン調整がなされた段階
で、オフセット調整を行なうよう、上記各処理を制御す
ることもできる。
−1乃至41−nを1つの室内に設置して、各検出装置
41−1乃至41−nの感度を調整するような場合に、
1つの室内の環境を、第1段階では煙量Dが例えば0
[%/m]の雰囲気、第2段階では煙量が例えば5[%/
m]の雰囲気、第3段階では煙量Dが例えば0[%/m]
の雰囲気というように設定するだけで良く、各検出装置
41−1乃至41−nの感度を極めて効率良く調整する
ことができる。なお、図18の処理例は、各検出装置4
1−1乃至41−nについて、ゲイン調整が最大回数
(3回)なされるときの例であり、実際には、ある検出装
置については1回あるいは2回のゲイン調整だけで済む
こともある。従って、この場合には、例えば、この検出
装置については、ゲイン調整がなされた段階で、一旦処
理を中断し、他の検出装置のゲイン調整がなされた段階
で、オフセット調整を行なうよう、上記各処理を制御す
ることもできる。
【0120】また、図19は本発明に係る物理量検出シ
ステムの構成例を示す図であり、この物理量検出システ
ムでは、少なくとも1個の検出装置(例えば光電式アナ
ログ煙感知器)41−1乃至41−n(n≧1)が中央監
視装置50によって制御されるよう構成されている(例
えば、この物理量検出システムはアナログ型火災監視シ
ステムであって、各検出装置41−1乃至41−nは、
中央監視装置50によって順次にポーリング呼出しがな
されるように構成されている)。
ステムの構成例を示す図であり、この物理量検出システ
ムでは、少なくとも1個の検出装置(例えば光電式アナ
ログ煙感知器)41−1乃至41−n(n≧1)が中央監
視装置50によって制御されるよう構成されている(例
えば、この物理量検出システムはアナログ型火災監視シ
ステムであって、各検出装置41−1乃至41−nは、
中央監視装置50によって順次にポーリング呼出しがな
されるように構成されている)。
【0121】このような構成において、中央監視装置5
0内に、パラメータ設定部5,演算部4の機能をもたせ
ることもできる。具体的には、中央監視装置50を例え
ばパソコンなどによって構成し、実際の使用時におい
て、中央監視装置50のポーリング制御によって、各検
出装置41−1乃至41−nをポーリング呼出しして監
視し、各検出装置41−1乃至41−nからの検出デー
タに基づいて所定の処理(例えば火災検出処理)を行なう
機能をもたせるとともに、例えば感度調整モードを設定
するとき、各検出装置41−1乃至41−nの感度を順
次に調整する機能をもたせることもできる。すなわち、
図19のような物理量検出システムにおいて、その中央
監視装置50に本発明の感度調整装置および感度調整方
法を適用することもできる。
0内に、パラメータ設定部5,演算部4の機能をもたせ
ることもできる。具体的には、中央監視装置50を例え
ばパソコンなどによって構成し、実際の使用時におい
て、中央監視装置50のポーリング制御によって、各検
出装置41−1乃至41−nをポーリング呼出しして監
視し、各検出装置41−1乃至41−nからの検出デー
タに基づいて所定の処理(例えば火災検出処理)を行なう
機能をもたせるとともに、例えば感度調整モードを設定
するとき、各検出装置41−1乃至41−nの感度を順
次に調整する機能をもたせることもできる。すなわち、
図19のような物理量検出システムにおいて、その中央
監視装置50に本発明の感度調整装置および感度調整方
法を適用することもできる。
【0122】図20はこのような物理量検出システムの
感度調整処理例を示すフローチャートである。図20の
例では、各検出装置41−1乃至41−nの感度を調整
するために、中央監視装置50のオペレータは、中央監
視装置50を例えば感度調整モードに設定する(ステッ
プS61)。
感度調整処理例を示すフローチャートである。図20の
例では、各検出装置41−1乃至41−nの感度を調整
するために、中央監視装置50のオペレータは、中央監
視装置50を例えば感度調整モードに設定する(ステッ
プS61)。
【0123】しかる後、中央監視装置50は、検出装置
の番号Nを“1”に初期設定し(ステップS62)、N番
目の検出装置41−N(いまの場合1番目の検出装置4
1−1)の感度の調整処理を行なう(ステップS63)。
なお、ステップS63の感度調整処理は、例えば図4,
図5,図6のステップS1乃至S16の手順により、前
述したように行なうことができる。
の番号Nを“1”に初期設定し(ステップS62)、N番
目の検出装置41−N(いまの場合1番目の検出装置4
1−1)の感度の調整処理を行なう(ステップS63)。
なお、ステップS63の感度調整処理は、例えば図4,
図5,図6のステップS1乃至S16の手順により、前
述したように行なうことができる。
【0124】このようにして1番目の検出装置41−1
の感度調整が完了すると、Nがnとなっているかを判断
し(ステップS64)。この結果、Nがnとなっていない
場合には、Nを“1”だけ歩進して、再びステップS6
3に戻る(ステップS65)。これにより、次に、2番目
の検出装置41−2の感度の調整処理を同様にして行な
う。
の感度調整が完了すると、Nがnとなっているかを判断
し(ステップS64)。この結果、Nがnとなっていない
場合には、Nを“1”だけ歩進して、再びステップS6
3に戻る(ステップS65)。これにより、次に、2番目
の検出装置41−2の感度の調整処理を同様にして行な
う。
【0125】このように、各検出装置41−1乃至41
−nの感度を順次に調整し、ステップS64において、
Nがnになったとき、全ての検出装置41−1乃至41
−nの感度調整がなされたので、調整処理を終了する。
−nの感度を順次に調整し、ステップS64において、
Nがnになったとき、全ての検出装置41−1乃至41
−nの感度調整がなされたので、調整処理を終了する。
【0126】上述の各構成例,各具体例の説明では、物
理量検出装置が光電式アナログ煙感知器である場合を例
にとったが、検出対象となる物理量自体のオフセットと
検出装置自体のオフセットとの両方が未知である任意の
検出装置に対して、本発明を適用することができる。こ
の場合、上述した煙感知器の感度調整と同様にして、任
意の物理量検出装置の感度を容易に調整することが可能
となる。
理量検出装置が光電式アナログ煙感知器である場合を例
にとったが、検出対象となる物理量自体のオフセットと
検出装置自体のオフセットとの両方が未知である任意の
検出装置に対して、本発明を適用することができる。こ
の場合、上述した煙感知器の感度調整と同様にして、任
意の物理量検出装置の感度を容易に調整することが可能
となる。
【0127】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項12記載の発明によれば、物理量検出装置のゲイン
およびオフセットを調整するための演算を行なう演算手
段を有し、該演算手段は、物理量自体のオフセットの仮
定情報と検出装置自体のオフセットの仮定情報とを演算
開始条件とし、物理量検出装置において所定の環境下で
物理量を検出させ、また、この際、物理量検出装置のゲ
インおよびオフセットを所定状態に調整させて得られる
物理量検出装置からの検出信号が、最終的に、目的とす
る感度特性のものとなるように、感度調整用の演算を行
なうようになっているので、物理量自体のオフセットと
検出装置自体のオフセットとの両方が未知である場合に
も、物理量検出装置の感度調整を正確にかつ容易に行な
うことができる。
求項12記載の発明によれば、物理量検出装置のゲイン
およびオフセットを調整するための演算を行なう演算手
段を有し、該演算手段は、物理量自体のオフセットの仮
定情報と検出装置自体のオフセットの仮定情報とを演算
開始条件とし、物理量検出装置において所定の環境下で
物理量を検出させ、また、この際、物理量検出装置のゲ
インおよびオフセットを所定状態に調整させて得られる
物理量検出装置からの検出信号が、最終的に、目的とす
る感度特性のものとなるように、感度調整用の演算を行
なうようになっているので、物理量自体のオフセットと
検出装置自体のオフセットとの両方が未知である場合に
も、物理量検出装置の感度調整を正確にかつ容易に行な
うことができる。
【0128】特に、本発明では、請求項2記載のよう
に、請求項1記載の感度調整装置において、感度調整装
置は、物理量検出装置のゲインおよびオフセットを調整
するためのゲイン調整部とオフセット調整部とが、それ
ぞれ独立して機能する回路構成となっている場合にも適
用可能であり、また、ゲイン調整部とオフセット調整部
とが、独立しては機能しない回路構成となっている場合
にも適用可能であるので、物理量検出装置の感度調整機
構の回路構成の制約を差程受けずに、感度調整を正確か
つ容易に行なうことができる。
に、請求項1記載の感度調整装置において、感度調整装
置は、物理量検出装置のゲインおよびオフセットを調整
するためのゲイン調整部とオフセット調整部とが、それ
ぞれ独立して機能する回路構成となっている場合にも適
用可能であり、また、ゲイン調整部とオフセット調整部
とが、独立しては機能しない回路構成となっている場合
にも適用可能であるので、物理量検出装置の感度調整機
構の回路構成の制約を差程受けずに、感度調整を正確か
つ容易に行なうことができる。
【0129】また、本発明では、請求項3,請求項6記
載のように、ゲイン(傾き)の調整がなされた後、オフセ
ットの調整を行なうようにしているので、オフセットの
調整時に、2点の物理量(煙量)D1,D2に対応する感
知器出力AIL,AIHを同時に所望の値(目的とする値)
に合わせることが可能となる。
載のように、ゲイン(傾き)の調整がなされた後、オフセ
ットの調整を行なうようにしているので、オフセットの
調整時に、2点の物理量(煙量)D1,D2に対応する感
知器出力AIL,AIHを同時に所望の値(目的とする値)
に合わせることが可能となる。
【0130】また、本発明では、請求項4,請求項7記
載のように、1回目,2回目のゲイン調整を行なっても
目的とするゲインに調整されないときには、1回目のゲ
イン調整時に得られた検出信号と2回目のゲイン調整時
に得られた検出信号とに基づいて、物理量自体の真のオ
フセット情報と検出装置自体の真のオフセット情報とを
求め、物理量自体の真のオフセット情報と検出装置自体
の真のオフセット情報とに基づいて、次のゲイン調整を
行なわせるので、検出装置の感度が大きくばらついてい
る場合にも、最大3回のゲイン調整で、感度調整を完了
させることができる。
載のように、1回目,2回目のゲイン調整を行なっても
目的とするゲインに調整されないときには、1回目のゲ
イン調整時に得られた検出信号と2回目のゲイン調整時
に得られた検出信号とに基づいて、物理量自体の真のオ
フセット情報と検出装置自体の真のオフセット情報とを
求め、物理量自体の真のオフセット情報と検出装置自体
の真のオフセット情報とに基づいて、次のゲイン調整を
行なわせるので、検出装置の感度が大きくばらついてい
る場合にも、最大3回のゲイン調整で、感度調整を完了
させることができる。
【0131】また、本発明では、請求項8記載のよう
に、物理量検出装置が煙感知である場合に、ゲインの調
整およびオフセットの調整は、煙量が0[%/m]の環境
下でなされるので、物理量検出装置が例えば煙感知器で
ある場合、煙中で可変抵抗調整等の作業を行なわずと
も、煙感知器の感度調整を正確にかつ容易に行なうこと
ができる。
に、物理量検出装置が煙感知である場合に、ゲインの調
整およびオフセットの調整は、煙量が0[%/m]の環境
下でなされるので、物理量検出装置が例えば煙感知器で
ある場合、煙中で可変抵抗調整等の作業を行なわずと
も、煙感知器の感度調整を正確にかつ容易に行なうこと
ができる。
【0132】また、請求項9,請求項10記載の発明で
は、中央処理装置に、感度調整を行なうための少なくと
も1つの物理量検出装置を接続可能であり、中央処理装
置は、該中央処理装置に接続された各物理量検出装置の
感度を、順次に調整するための機能を備えているので、
検出装置の製造時,出荷時に、少なくとも1個の(通
常、複数の)検出装置の感度調整を同時に行なうことが
できる。
は、中央処理装置に、感度調整を行なうための少なくと
も1つの物理量検出装置を接続可能であり、中央処理装
置は、該中央処理装置に接続された各物理量検出装置の
感度を、順次に調整するための機能を備えているので、
検出装置の製造時,出荷時に、少なくとも1個の(通
常、複数の)検出装置の感度調整を同時に行なうことが
できる。
【0133】また、請求項11,請求項12記載の発明
では、中央監視装置に、少なくとも1つの物理量検出装
置が接続されている場合、中央監視装置は、該中央監視
装置に接続されている各物理量検出装置の感度を、順次
に調整するための機能を備えているので、物理量検出シ
ステムの使用時に、少なくとも1個の(通常、複数の)検
出装置の感度調整を同時に行なうことができる。
では、中央監視装置に、少なくとも1つの物理量検出装
置が接続されている場合、中央監視装置は、該中央監視
装置に接続されている各物理量検出装置の感度を、順次
に調整するための機能を備えているので、物理量検出シ
ステムの使用時に、少なくとも1個の(通常、複数の)検
出装置の感度調整を同時に行なうことができる。
【図1】本発明に係る感度調整装置の構成例を示す図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す物理量検出装置の具体例を示す図で
ある。
ある。
【図3】図2の物理量検出装置の暗箱の構成例を示す図
である。
である。
【図4】本発明の感度調整装置による感度調整処理を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の感度調整装置による感度調整処理を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の感度調整装置による感度調整処理を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図7】煙濃度xと感知器出力y(=V2)との関係を示
す図である。
す図である。
【図8】本発明の感度調整装置による感度調整処理を説
明するための図である。
明するための図である。
【図9】本発明の感度調整装置による感度調整処理を説
明するための図である。
明するための図である。
【図10】本発明の感度調整装置による感度調整処理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図11】本発明の感度調整装置による感度調整処理を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図12】図1に示す物理量検出装置の他の具体例を示
す図である。
す図である。
【図13】図1に示す物理量検出装置の他の具体例を示
す図である。
す図である。
【図14】本発明に係る感度調整装置の他の構成例を示
す図である。
す図である。
【図15】本発明に係る感度調整装置の他の構成例を示
す図である。
す図である。
【図16】本発明に係る感度調整システムの構成例を示
す図である。
す図である。
【図17】図16の感度調整システムの感度調整処理例
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図18】図16の感度調整システムの他の感度調整処
理例を示すフローチャートである。
理例を示すフローチャートである。
【図19】本発明に係る物理量検出システムの構成例を
示す図である。
示す図である。
【図20】図19の物理量検出システムの感度調整処理
例を示すフローチャートである。
例を示すフローチャートである。
【図21】煙感知器の検出特性,すなわち、煙濃度xと
感知器出力yとの関係を示す図である。
感知器出力yとの関係を示す図である。
【図22】光電式アナログ煙感知器の構成図である。
1 物理量検出部 2 ゲイン/オフセット調整部 4 演算部 5 パラメータ設定部 11 発光回路 12 光電変換回路 13 増幅回路 14 レベルスライス回路 15 A/D変換器 26 ゲイン調整用可変抵抗器 29 オフセット調整用可変抵抗
器 40 中央処理装置 41−1乃至41−n 検出装置 50 中央監視装置
器 40 中央処理装置 41−1乃至41−n 検出装置 50 中央監視装置
Claims (12)
- 【請求項1】 所定の物理量を検出する物理量検出装置
のゲインおよびオフセットを調整するための感度調整装
置であって、前記物理量検出装置のゲインおよびオフセ
ットを調整するための演算を行なう演算手段を有し、該
演算手段は、物理量自体のオフセットの仮定情報と検出
装置自体のオフセットの仮定情報とを演算開始条件と
し、前記物理量検出装置において所定の環境下で物理量
を検出させ、また、この際、前記物理量検出装置のゲイ
ンおよびオフセットを所定状態に調整させて得られる物
理量検出装置からの検出信号が、最終的に、目的とする
感度特性のものとなるように、感度調整用の演算を行な
うようになっていることを特徴とする感度調整装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の感度調整装置において、
前記感度調整装置は、物理量検出装置のゲインおよびオ
フセットを調整するためのゲイン調整部とオフセット調
整部とが、それぞれ独立して機能する回路構成となって
いる場合にも適用可能であり、また、ゲイン調整部とオ
フセット調整部とが、独立しては機能しない回路構成と
なっている場合にも適用可能であることを特徴とする感
度調整装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の感度調整
装置において、前記演算手段は、先ずゲインの調整を行
なわせ、ゲインの調整がなされた後、オフセットの調整
を行なわせるような感度調整用の演算処理を行なうこと
を特徴とする感度調整装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載のいずれか一
項に記載の感度調整装置において、前記演算手段は、1
回目,2回目のゲイン調整を行なっても目的とするゲイ
ンに調整されないときには、1回目のゲイン調整時に得
られた検出信号と2回目のゲイン調整時に得られた検出
信号とに基づいて、物理量自体の真のオフセット情報と
検出装置自体の真のオフセット情報とを求め、物理量自
体の真のオフセット情報と検出装置自体の真のオフセッ
ト情報とに基づいて、次のゲイン調整を行なわせるよう
になっていることを特徴とする感度調整装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載のいずれか一
項に記載の感度調整装置において、該感度調整装置は、
前記物理量検出装置に内蔵されているか、あるいは、前
記物理量検出装置とは別体に構成されていることを特徴
とする感度調整装置。 - 【請求項6】 所定の物理量を検出する物理量検出装置
のゲインおよびオフセットを調整するための感度調整方
法であって、物理量自体のオフセットの仮定情報と検出
装置自体のオフセットの仮定情報とを演算開始条件とし
て、前記物理量検出装置において所定の環境下で物理量
を検出させ、また、この際、物理量検出装置のゲインお
よびオフセットを所定状態に調整させて得られる物理量
検出装置からの検出信号が、目的とするゲインとなるよ
うに、ゲイン調整用の演算を行ない、ゲイン調整用の演
算結果に基づいてゲインの調整を行ない、ゲインの調整
がなされた後、オフセットの調整を行なって、物理量検
出装置の感度を目的とする感度特性のものに調整するこ
とを特徴とする感度調整方法。 - 【請求項7】 請求項5記載の感度調整方法において、
1回目,2回目のゲイン調整を行なっても目的とするゲ
インに調整されないときには、1回目のゲイン調整時に
得られた検出信号と2回目のゲイン調整時に得られた検
出信号とに基づいて、物理量自体の真のオフセット情報
と検出装置自体の真のオフセット情報とを求め、物理量
自体の真のオフセット情報と検出装置自体の真のオフセ
ット情報とに基づいて、次のゲイン調整を行なうように
なっていることを特徴とする感度調整装置。 - 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の感度調整
方法において、前記物理量検出装置が煙感知器である場
合に、前記ゲインの調整および前記オフセットの調整
は、煙量が0[%/m]の環境下でなされることを特徴と
する感度調整方法。 - 【請求項9】 中央処理装置に、感度調整を行なうため
の少なくとも1つの物理量検出装置を接続可能な感度調
整システムであって、前記中央処理装置は、該中央処理
装置に接続された各物理量検出装置の感度を、順次に調
整するための機能を備えていることを特徴とする感度調
整システム。 - 【請求項10】 請求項9記載の感度調整システムにお
いて、前記中央処理装置は、該中央処理装置に接続され
た各物理量検出装置の感度を、請求項6乃至請求項8の
いずれか一項に記載の感度調整方法を用いて、順次に調
整するようになっていることを特徴とする感度調整シス
テム。 - 【請求項11】 中央監視装置に、少なくとも1つの物
理量検出装置が接続されている物理量検出システムにお
いて、前記中央監視装置は、該中央監視装置に接続され
ている各物理量検出装置の感度を、順次に調整するため
の機能を備えていることを特徴とする物理量検出システ
ム。 - 【請求項12】 請求項11記載の物理量検出システム
において、前記中央監視装置は、該中央監視装置に接続
されている各物理量検出装置の感度を、請求項6乃至請
求項8のいずれか一項に記載の感度調整方法を用いて、
順次に調整する機能を備えていることを特徴とする物理
量検出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35026195A JPH09178511A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 感度調整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよび物理量検出システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35026195A JPH09178511A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 感度調整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよび物理量検出システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09178511A true JPH09178511A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18409311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35026195A Pending JPH09178511A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 感度調整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよび物理量検出システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09178511A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263944A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-10-11 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 演算増幅器を含むアナログ回路の入出力特性測定装置及び演算増幅器を含むアナログ回路の入出力特性測定方法 |
JP2009069035A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Oki Electric Ind Co Ltd | 非接触センサ |
JP2013148372A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-01 | Nippon Instrument Kk | 水銀原子吸光分析装置および水銀分析システム |
CN112150751A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-12-29 | 福建信通慧安科技有限公司 | 一种火灾探测器、网关及火灾预警系统 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP35026195A patent/JPH09178511A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263944A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-10-11 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 演算増幅器を含むアナログ回路の入出力特性測定装置及び演算増幅器を含むアナログ回路の入出力特性測定方法 |
JP2009069035A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Oki Electric Ind Co Ltd | 非接触センサ |
JP2013148372A (ja) * | 2012-01-17 | 2013-08-01 | Nippon Instrument Kk | 水銀原子吸光分析装置および水銀分析システム |
CN112150751A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-12-29 | 福建信通慧安科技有限公司 | 一种火灾探测器、网关及火灾预警系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5970426A (en) | Emission monitoring system | |
JP3698444B2 (ja) | プロセスに於ける欠陥センサの検出と特定を行うための方法及び装置 | |
US5907820A (en) | System for acquiring and analyzing a two-dimensional array of data | |
US5172096A (en) | Threshold determination apparatus and method | |
US5473314A (en) | High sensitivity smoke detecting apparatus using a plurality of sample gases for calibration | |
KR20160106908A (ko) | 먼지 센서의 출력 보정 방법 | |
US5138149A (en) | Apparatus and method for monitoring radiant energy signals with variable signal gain and resolution enhancement | |
US11127284B1 (en) | Self-calibrating fire sensing device | |
JP3391436B2 (ja) | 炭酸ガス濃度測定装置 | |
JPH09178511A (ja) | 感度調整装置並びに感度調整方法および感度調整システムおよび物理量検出システム | |
CN112595767B (zh) | 一种半导体式气体传感器的校准方法、系统、设备 | |
KR102200152B1 (ko) | 플라즈마 공정 모니터링 장치 및 방법 | |
KR20240024416A (ko) | 이미지 센서를 이용한 균열 감지 방법 및 장치 | |
US20120272718A1 (en) | Photoacoustic Sensor with Baseline and Span Correction | |
KR102170403B1 (ko) | 플라즈마 공정 모니터링 장치 및 방법 | |
US6414310B1 (en) | Automatic control circuit for infrared detectors | |
CN116583760A (zh) | 接近传感器 | |
JP3523693B2 (ja) | ニオイモニタ | |
JP3340261B2 (ja) | 火災検出装置 | |
JP2002236049A (ja) | カウンティングスケール | |
JPH08128956A (ja) | ガス濃度測定装置 | |
JP3334556B2 (ja) | 分光放射照度計 | |
JP2786655B2 (ja) | 光センサ | |
CN115436247A (zh) | 一种用于烟雾检测设备进行批量标定的方法及系统 | |
JPH01217595A (ja) | 火災警報装置 |