JPH09178204A - 冷暖房装置 - Google Patents

冷暖房装置

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JPH09178204A
JPH09178204A JP7334768A JP33476895A JPH09178204A JP H09178204 A JPH09178204 A JP H09178204A JP 7334768 A JP7334768 A JP 7334768A JP 33476895 A JP33476895 A JP 33476895A JP H09178204 A JPH09178204 A JP H09178204A
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JP
Japan
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medium liquid
heat
heat medium
liquid
air
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Application number
JP7334768A
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English (en)
Inventor
Yasuo Otani
康夫 大谷
Saburo Motosawa
三郎 本澤
Toshio Kitagawa
敏夫 北川
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Original Assignee
Individual
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】室内快適度の均一化を図りつつ設備コストおよ
びランニングコストを大幅に軽減するとともに取扱い容
易とする。 【解決手段】熱交換ユニット30を、非水平に配設可能
かつ上端部32に供給された熱媒液(RQC)を全面均
一に分散流下可能な熱媒液分散流下帯31と,配設され
た熱媒液分散流下帯31の上端部32の幅方向に均一に
熱媒液を供給可能な熱媒液供給手段(40)と,配設さ
れた熱媒液分散流下帯31から流出される熱媒液を回収
可能な熱媒液回収手段(45)とから形成し、熱媒液分
散流下帯31を分散流下する熱媒液と室内空気との間で
直接または間接的に熱交換させて室内を冷暖房可能に構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱媒液生成ユニッ
トと室内に配設された熱交換ユニットとの間に熱媒液を
循環させかつ熱交換ユニットを介して室内の冷暖房を行
う冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8において、冷暖房装置は、熱媒液生
成ユニット10Pと,室内Rに配設された熱交換ユニッ
ト30Pと,熱媒液生成ユニット10Pで生成された熱
媒液(液体,蒸気も含む)を熱交換ユニット30Pに循
環させる液循環手段20P(20C,20H)とから構
成されている。39は、ファンである。
【0003】この熱媒液生成ユニット10Pは、冷房用
の冷水発生器15Cと,暖房用の蒸気発生器15Hとか
らなり、冷房循環系20Cを通して熱交換ユニット30
Pに熱媒液(冷水)を循環させれば、熱交換ユニット3
0Pが室内空気から実線で示す熱量Q1を吸収しつつ熱
交換し、ファン39によって2点鎖線で示す冷風FLを
室内Rへ供給して冷房運転を行える。
【0004】一方、暖房循環系20Hを通して熱交換ユ
ニット30Pに熱媒液(蒸気や熱水)を循環させれば、
熱交換ユニット30Pが室内空気に点線で示す熱量Q2
を放熱しつつ熱交換し、ファン39によって2点鎖線で
示す暖風FLを供給することができる。すなわち、冷暖
房を切換えて運転することができる。
【0005】また、図9に示すいわゆるヒートポンプ
(10P)方式の場合は、圧縮機1,凝縮器2および膨
張器(ノズル)3とからなる室外機と、熱交換ユニット
を形成する蒸発器30Pおよびファン39を含む室内機
とからなり、原理的には、実線で示す冷房循環系20C
を用いれば、蒸発器30Pから熱量Q1を吸収しつつ熱
交換し、ファン39によって冷風FLを室内へ供給して
冷房運転を行える。
【0006】一方、上記場合とは反対に、つまり蒸発器
30Pを凝縮器(2)として作用させるように切換えた
点線で示す暖房循環系20Hを用いれば、凝縮器(30
P)から熱量Q2を放熱しつつ熱交換し、ファン39に
よって暖風FLを室内へ供給して暖房運転を与える。
【0007】ここに、熱交換ユニット〔蒸発器(凝縮
器)〕30Pは、多数のフィン付で小径のアルミニウム
チューブや中空体を利用した方式とされ、小型・軽量化
が図られている。他の例えばガス吸収冷暖房装置等にお
いても同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の冷暖
房装置は、熱交換ユニット30Pを小型化つまり有効熱
交換(伝熱)面積を小さくしつつ交換(伝熱)熱量を増
大するために、大量の熱媒液(冷水、蒸気,熱水)を加
圧流動供給するものと形成されている。したがって、室
内設定温度に対し、例えば10℃以上の温度差がある冷
気や暖気を集中吐出するので、室内の場所によって快適
度に大きな差があるとともに、夏季にはいわゆる冷房病
の原因ともなっている。
【0009】また、熱交換ユニット30Pに供給循環さ
せる熱媒液の圧力、流速を高めなければならないので、
設備コスト高および消費電力の増大などによるランニン
グコスト高となっている。さらに、いずれの方式でも、
室内の1箇所に熱交換ユニット30Pを取付ける形態で
あり、趣味感,個別化に乏しいという指摘もある。
【0010】本発明の目的は、室内快適度の均一化を図
りつつ設備コストおよびランニングコストを大幅に軽減
できる取扱い容易な冷暖房装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来装置のいずれの方式
でも、熱交換ユニットを熱交換(伝熱)面積を小さくし
かつこれを用いて強力な熱移動を利用して高温度差の冷
暖房を行っているために上記問題点が発生している。か
くして、本発明は、利用上の実際に着目しかつ発想の逆
転により、大きな熱交換(伝熱)面積で軽弱な熱移動に
より低温度差の冷暖房を可能に構成し、前記目的を達成
するものである。
【0012】すなわち、請求項1の発明は、熱媒液生成
ユニットと室内に配設された熱交換ユニットとの間に熱
媒液を循環させかつ熱交換ユニットを介して室内の冷暖
房を行う冷暖房装置において、前記熱交換ユニットを、
非水平に配設可能かつ上端部に供給された熱媒液を全面
均一に分散流下可能な熱媒液分散流下帯と,配設された
熱媒液分散流下帯の上端部の幅方向に均一に熱媒液を供
給可能な熱媒液供給手段と,配設された熱媒液分散流下
帯から流出される熱媒液を回収可能な熱媒液回収手段と
から形成し、熱媒液分散流下帯を分散流下する熱媒液と
室内空気との間で直接または間接的に熱交換させて室内
を冷暖房可能に構成した、ことを特徴とする。
【0013】かかる構成の発明では、熱媒液生成ユニッ
トで生成された熱媒液を、熱交換ユニットの一部を形成
しかつ上方に配設された熱媒液供給手段に供給する。低
揚程でよいから循環ポンプ動力を非常に小さくできかつ
循環系の耐圧も低くてよい。この熱媒液供給手段は、非
水平(例えば、30度傾斜)配設された熱媒液分散流下
帯の上端部の幅方向に均一に熱媒液を供給する。
【0014】かくして、熱媒液は、熱媒液分散流下帯を
重力作用によって全面均一に分散流下しつつ室内空気と
直接または間接的に熱交換する。ここに、熱媒液分散流
下帯の両面を含む全面を熱交換(伝熱)面として利用す
ることができるから、熱媒液の温度を室内設定温度に近
い値としかつ室内全体を均一的に冷暖房できる。熱交換
後の熱媒液は、下方に配設された熱媒液回収手段に回収
され、しかる後に熱媒液生成ユニットに循環されて、再
供給のために温度調整される。
【0015】また、請求項2の発明は、前記熱媒液分散
流下帯の一部または全部が液密性に富みかつ前記熱交換
を阻害しない薄膜で覆われている冷暖房装置である。
【0016】かかる構成の発明では、熱媒液分散流下帯
の一部または全部が液密性に富みかつ熱交換を阻害しな
い薄膜で覆われているので、請求項1の発明の場合と同
様な作用効果を奏し得る他、さらに熱媒液分散流下帯を
緩傾斜に配設しても液垂れがなく適用性が広いととも
に、熱媒液分散流下帯の材質等の選択性が広がりかつ外
部から見た色彩の調整も可能である。
【0017】さらに、請求項3の発明は、前記熱媒液分
散流下帯の一方面側に室内空気を通す流路が形成されて
いる冷暖房装置である。
【0018】かかる構成の発明では、熱媒液分散流下帯
の一方面側に室内空気の流路が設けられているので、請
求項1および請求項2の発明の場合と同様な作用効果を
奏することができる他、さらにその流路側を例えば天井
や窓に接近配設しても熱交換を有効に行えるから、室内
配設自由度を大幅に拡大できるとともに、熱交換作用を
一段と助長できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)本冷暖房装置は、図1に示す如く、
熱交換ユニット30を、熱媒液供給手段(40)と,熱
媒液分散流下帯31と,熱媒液回収手段(45)とから
形成され、熱媒液分散流下帯31を分散流下する熱媒液
(RQC)と室内空気との間で直接に熱交換させて室内
を冷暖房可能に構成されている。
【0020】なお、この実施形態では、主に冷房につい
て説明するので、熱媒液は吸湿性のある塩(例えば、塩
化カルシウム)の飽和に近い水溶液(RQC)とされて
いる。
【0021】図1において、室内の天井100に沿って
傾斜配設された熱媒液分散流下帯31の上方には熱媒液
供給手段(40)が配設され、下方には熱媒液回収手段
(45)が配設されている。
【0022】ここに、熱交換ユニット30の主要部分を
成す熱媒液分散流下帯31は、非水平に配設可能かつ上
端部32に供給された熱媒液を全面均一に分散流下可能
な幅広帯状体からなる。例えば、親水性に富んだ繊布や
表面が水に濡れ易い金網(例えば1〜3mmの網目)等
から選択される。特に、植物性繊維の繊布(綿布)から
形成するのが好ましい。すなわち、親水性が低くまたは
無くつまり水をはじく性質の強いものは不適である。こ
の実施形態では、均一な薄膜状に分散し易くかつ優れた
耐久性,耐塩性をもつ敷布状の麻布(31)から形成し
てある。
【0023】すなわち、熱媒液を含んだ麻布(31)の
熱貫流係数は150〜250W/m2 ℃を得られる。ま
た、床面積の例えば0.8倍以上の伝熱面積を構成する
ことも容易である。この実施形態では、室内快適度を一
段と均一化かつ向上可能に0.8倍以上としてある。
【0024】熱媒液供給手段は、配設された熱媒液分散
流下帯31の上端部32に熱媒液をその幅方向に均一に
供給する手段であるから、例えば図2に示す多数の吐出
孔42が設けられた吐出供給管構造41やスリット管構
造等としてもよいが、この実施形態の場合には保留容器
40から形成してある。すなわち、麻布(31)の上端
部32を保留容器40内に浸漬かつ固定取付け、その毛
細管現象を利用して供給可能に形成してある。
【0025】また、熱媒液回収手段は、熱媒液分散流下
帯31から流出される熱媒液を回収する手段で、この実
施形態では回収容器45から形成されている。その下端
部33は回収容器45内に垂れるように固定取付けられ
ている。いずれも開放タンク(40,45)とされてい
るが、閉鎖タンク(40,45)としてもよい。
【0026】したがって、麻布(31)は、保留容器4
0内から毛細管現象により吸込んだ冷熱媒液RQCを重
力作用によって分散流下させつつ熱交換作用を実行さ
せ、回収容器45に戻すことができる。
【0027】保留容器40内に供給される熱媒液の温度
は、室内温度(例えば、26℃)よりも例えば9℃だけ
低く(17℃)され、回収容器45に回収された熱媒液
との温度差は3℃だけ高くなるように形成してある。な
お、暖房の場合は、熱負荷が高い(例えば、100W/
2 )ので室内温度(例えば、19℃)よりも例えば1
2℃だけ高く(31℃)され、回収容器45に回収され
た熱媒液との温度差は例えば2℃だけ低くなるように形
成すればよい。
【0028】吸込管21,循環ポンプ22および供給管
23からなる液循環手段20は、回収容器45に回収さ
れた熱媒液(RQC)を熱媒液生成ユニット10を介し
て保留容器40へ循環供給可能に形成されている。循環
ポンプ22の揚程は、両容器41,45の高低差と熱媒
液生成ユニット10等の損失ヘッド分があればよいの
で、3〜5m程度あれば十分である。各管21,23の
耐圧も最小限でよい。
【0029】熱媒液生成ユニット10は、吸込管21の
途中に介装された伝熱管路11Aと,これに対向配設さ
れた伝熱管路11Bとを含む熱交換器からなり、伝熱管
路11Bは冷暖切替弁(図示省略)を介して冷水管12
Cおよび温水管12Hに選択的に接続される。冷水管1
2Cを介して接続された冷水発生器15Cからの冷水を
用いて冷熱媒液RQCを生成する。なお、暖房の場合に
は、温水管12Hを介して接続された温水発生器15H
からの温水(蒸気でもよい。)を用いて暖熱媒液(RQ
H)を生成する。なお、伝熱管路11Aは循環ポンプ2
2の下流側に設けてもよい。
【0030】かかる構成の第1の実施形態では、冷房の
場合、循環ポンプ22が起動され熱媒液生成ユニット1
0で生成された冷熱媒液RQCを保留容器40へ供給し
て循環させる。なお、上記温度差(3℃)以内になる流
量で連続循環される。
【0031】熱媒液分散流下帯31は、その上端部32
から冷熱媒体RQCを毛細管現象を利用して吸込みかつ
分散流下させかつ室内空気から熱量Q1を吸収しつつ熱
交換して冷房する。詳しくは、その下面(31)で室内
空気から輻射および対流により熱吸収する。この際、冷
熱媒液RQC中の吸湿液は室内空気を減湿する。したが
って、麻布(31)の熱交換面積が大きいので、室内を
減湿冷房できる。つまり、急冷気の集中吐出がないの
で、快適度を大幅に向上できる。
【0032】ここに、熱媒液が吸湿するので、熱媒液生
成ユニット10は、減湿のための冷却〔要求される湿度
に対応する露点(例えば、16℃)〕が不要となる。し
たがって、冷水発生器(冷凍機)15Cの成績係数を大
きくすることができるから、設備コストおよびランニン
グコストを大幅に軽減できる。
【0033】しかして、この第1の実施形態によれば、
熱交換ユニット30を、熱媒液供給手段(40)と,熱
媒液分散流下帯31と,熱媒液回収手段(45)とから
形成し、熱媒液分散流下帯31を分散流下する熱媒液と
室内空気との間で直接に熱交換させて室内を冷暖房可能
に構成されているので、室内の快適度を均一化向上でき
るとともに設備コストおよびランニングコストを大幅に
軽減できる。
【0034】また、熱媒液分散流下帯31が植物性繊維
の繊布(麻布)から形成されているので、親水性が一段
と富み熱交換(伝熱)面積を簡単に拡大(例えば、床面
積と同じ面積)できるとともに、円滑な流下作用を営む
ことができる。
【0035】また、熱媒液分散流下帯31が麻布から形
成されているので、一層の耐久性,耐塩性に優れ長期に
亘り安定した冷暖房運転ができるとともに、一段と低コ
ストで具現化できる。熱媒液を塩水系吸湿液とすること
ができる。
【0036】また、熱媒液供給給手段および熱媒液回収
手段が、保留容器40および回収容器45から形成され
ているので、この点からも設備コストをより低減でき
る。
【0037】また、熱媒液供給手段(40)が熱媒液分
散流下帯31に毛細管現象を利用して熱媒液を供給する
ものと形成されているので、熱媒液分散流下帯31の幅
方向に一段と均一に供給でき、循環ポンプ22の揚程を
より小さくできる。
【0038】また、熱媒液(RQC)を保留容器40の
高さまで揚水すればよいので、循環ポンプ22の揚程を
小さくできる。したがって、管21,23を含む設備コ
ストおよびランニングコストを大幅に低減できる。
【0039】さらに、熱媒液(RQC)が、安価で安全
な水とされかつ吸湿液が含入されているので、ランニン
グコストをより低減できかつ冷房室内の減湿も行える。
なお、暖房の際は、加湿も可能である。
【0040】(第2の実施形態)この第2の実施形態の
基本構成(10,20,40,45等)は、第1の実施
形態の場合(図1)と同様とされているが、熱交換ユニ
ット30に格別の工夫を施してある。
【0041】すなわち、図3において、熱交換ユニット
30を形成する熱媒液分散流下帯(白色の麻布)31の
図3では図示省略した上端部32および下端部33を除
く部位全体を液密性に富みかつ熱交換を阻害しない薄膜
35で覆ってある。したがって、室内空気と薄膜35を
介して間接的に熱交換できる。なお、熱媒液供給手段お
よび熱媒液回収手段の構造によっては、熱媒液分散流下
帯31の全部を覆ってもよい。
【0042】この第2の実施形態の場合、薄膜35は、
0.1mm以下の透明ビニールシートとされ、麻布(3
1)からの熱媒液(RQC)の漏れと自然落下を防止す
ることができる他、人が熱媒液に触れたりあるいは熱媒
液中に室塵が混入することも防止することができる。し
かも、光透過性に富むので、例えば図5に示す如く、西
側の窓110に沿って配設し、直射を防止しつつ明りを
採ることができる。なお、薄膜35の色を、夏に青緑
系,冬に黄赤系に変えることも容易である。
【0043】さらに、この第2の実施形態では、熱媒液
分散流下帯31(薄膜35)の一方面側に室内空気の2
パスの流路51,52が設けられている。すなわち、4
つの流路51,51、52,52を有するエアダクト5
0を設け、室内空気を往流路51を通してFLI方向か
ら上方の反転ダクトを介しかつ復流路52を通してFL
O方向に強制循環可能に形成してある。なお、下方の循
環ファンおよび上方の各流路51,52を覆う風向き反
転ダクトについては、図示省略してある。
【0044】したがって、熱媒液分散流下帯31(3
5)を図1に示す如く天井100に沿って接近配設して
も、両面を有効利用できるとともに、室内設置上のレイ
アウトの選択自由度を大幅に拡大できる。また、熱媒液
分散流下帯31を流れる熱媒液は、エアダクト50内を
循環する室内空気から対流伝熱により吸熱するだけでな
く、室内空気中の増大した水分および換気外気の余剰水
分を吸湿する。
【0045】さらに、設定室温と熱媒液との温度差を4
℃としても空調負荷90W/m2 を賄える〔例えば、冷
房時:室温26℃、熱媒液22℃(暖房時:室温19
℃、熱媒液22.5℃)〕。
【0046】なお、図4に示す如く、熱媒液分散流下帯
31を複数設ける場合は、軸流ファン55を用いてかつ
背面のエアダクト50,50を利用して全体的に空気流
動可能に形成してもよい。軸流ファン55の回転方向
は、冷房と暖房の場合は逆にする。
【0047】(第3の実施形態)この第3の実施形態で
は、図5に示す如く、鎧戸構造60付の竪型に構成され
ている。すなわち、麻布から形成された熱媒液分散流下
帯31を窓110に沿って垂下配設し、その両面側に鎧
戸構造60を形成する多数枚の翼材61を吊ひも62で
担持配設されている。したがって、各窓110ごとに熱
交換ユニット30を配設できるので、室内のどこでも均
一的に冷暖房できる。西窓対策として好適である。翼材
61,吊ひも62は、図で右(または左)側の片面だけ
に設けてもよい。
【0048】(第4の実施形態)この第4の実施形態
は、図6に示す如く、熱媒液生成ユニットを減湿空気を
利用した気液接触型冷水器10Cから構成するとともに
乾式空気減湿器15CA,15CBを利用して室内Rの
換気も行えるように構成した場合である。本装置につい
ては、第1,第2または第3の実施形態の場合と同じで
ある。
【0049】図6おいて、熱媒液生成ユニットを冷水器
10C(気液接触部11)から形成し、液循環手段20
(21,22,23)で循環された冷熱媒液RQCの一
部を蒸発させつつ減温する。この気液接触蒸発方式によ
る減温のために、冷水器10Cには空気減湿器15CA
(15CB)から例えば乾き空気1kg当り含有水蒸気
が6〜12g(6〜12g/kg)に減湿された空気が
供給される。冷熱媒液RQCを減温した後の空気の一部
は、排気ダクト75,排風機79を介して切換可能な空
気減湿器15CA(15CB)に戻される。
【0050】空気減湿器15CA(15CB)からの減
湿空気の一部(換気ファン76で供給された交換外気相
当分)は、室内換気ダクト77および室内排気ダクト7
8からなる換気手段によって、室内換気に用いられる。
この第4の実施形態の場合、1人かつ1時間当りの必要
空気量を40〜90kg(/h・P)として室内温度と
同様な空気を給排気しつつ室内Rの相対湿度を40〜6
0%,二酸化炭素ガス(CO2 )濃度を600〜100
0ppmに保持することができる。したがって、熱媒液
は、減湿作用をしなくともよいので、真水とすることが
できる。
【0051】乾式空気減湿器15CA(15CB)は、
例えばシリカゲル,ゼオライト等の球状吸湿剤を納めた
吸湿部16A(16B)を有し、冷水器10Cから排気
ダクト75,排風機79を介して戻された空気(kg)
と換気ファン76を介して供給された交換外気とを上記
の6〜12g/kgに減湿しかつ冷水器10Cに循環供
給しかつ室内Rに室内換気ダクト77を介して換気(送
気)することができる。
【0052】なお、図示省略した再生系を用いて、例え
ば100〜125℃の熱塩水(あるいは蒸気)で乾式吸
湿剤を再生することができる。
【0053】なお、空気減湿器15CA(15CB)内
の空気は、給水管17,ポンプ18,伝熱器18H,戻
り管19からなる冷却系により、例えば塩化カリウムを
含む冷媒を循環させることにより冷される。
【0054】この冷媒は、熱交換器71を含む冷却塔7
0で循環冷却される。この冷却塔70には、給気ダクト
72を介して熱交換器80から給気された空気と,室内
排気ダクト78を介して戻された空気(排気)とが供給
され、かつ供給された空気は冷媒と気液接触されて3℃
以内の温度差で吐出ダクト73,ファン74を介して熱
交換器80に戻されるとともに、吸込ダクト81からの
交換外気を若干冷してから排気ダクト82より外気へ排
気放出される。熱交換器80からの空気の一部(交換外
気相当分)はダクト75,換気ファン76を介して空気
減湿器15CA(15CB)に循環供給される。
【0055】しかして、この第4の実施形態によれば、
熱媒液生成ユニットを形成する冷水器10Cと乾式空気
減湿器15CA(15CB)とを巧みに組合せることに
より、冷熱媒液RQCを生成するとともに、室内の調温
調湿(空調)が行えかつ換気も行える。つまり、低エク
セルギーで賄える空調に高エクセルギーの電力を使用し
ないでよいわけである。
【0056】なお、暖房の場合は、冷却器10Cを温水
器(10C)とし、熱水や蒸気を供給して温水を生成す
ればよい。
【0057】(第5の実施形態)この第5の実施形態
は、図7に示され、第4の実施形態が乾式空気減湿器
(15CA,15CB)を用いたのに対して、湿式減湿
方式としたものである。
【0058】図7において、空気乾燥器15CDは、吸
湿部16Dを有し、減温空気を生成する。吸湿部16D
は、ポンプ91,供給管92,ヒータ(再生器)93,
バイパス管94,戻り管95および給水管96からなる
循環系で供給された吸収液(例えば、塩化カルシウム等
の飽和塩水)と,冷却器10から排気ダクト75,排風
機79を介して送られて来た空気と交換外気(取入れ外
気)との混合気を気液接触させて減湿する。飽和塩水
は、熱交換器90で冷される。吸収液循環量の2%未満
を再生器(ヒータ93)で40〜70℃に加熱して吸収
液の温度を回復(再生)させる。他の構成は、第5の実
施形態の場合と同じである。
【0059】しかして、この第5の実施形態によれば、
第4の実施形態の場合と同様に室内Rの空調が行える
他、空気乾燥(減湿)器15CDが一基で済み,吸湿剤
も安価な塩化カルシウムを使用できる。したがって、全
体として一段と小型化できるとともに設備コストおよび
ランニングコストをより大幅に軽減でき経済的である。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、熱交換ユニッ
トを、非水平に配設可能かつ上端側から供給された熱媒
液を全面均一に分散流下可能な熱媒液分散流下帯と,配
設された熱媒液分散流下帯の上端側で幅方向に均一に熱
媒液を供給する熱媒液供給手段と,配設された熱媒液分
散流下帯から流出される熱媒液を回収する熱媒液回収手
段とから形成し、熱媒液分散流下帯を分散流下する熱媒
液と室内空気との間で直接または間接的に熱交換させて
室内を冷暖房可能に構成されているので、熱媒液分散流
下帯の両面を含む全面を熱交換(伝達)面として有効利
用することができるから、熱媒液の温度を室内設定温度
に近い値としかつ室内全体の快適度を均一的に冷暖房で
きるとともに、設備コストおよびランニングコストを大
幅に軽減でき、取扱いも容易である。
【0061】また、請求項2の発明は、熱媒液分散流下
帯の一部または全部が液密性に富みかつ熱交換を阻害し
ない薄膜で覆われているので、請求項1の発明の場合と
同様な効果を奏し得る他、さらに熱媒液分散流下帯を緩
傾斜に配設しても液垂れがなく適用性が広いとともに、
熱媒液分散流下帯の材質等の選択性が広がりかつ外部か
ら見た色彩の調整も可能である。
【0062】さらに、請求項3の発明は、熱媒液分散流
下帯の一方面側に室内空気を通す流路が形成されている
ので、請求項1および請求項2の発明の場合と同様な効
果を奏することができる他、さらにその流路側を例えば
天井や窓に接近配設しても熱交換を有効に行えるから、
室内配設自由度を大幅に拡大できるとともに、熱交換作
用を一段と助長できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す側面図である。
【図2】同じく、熱媒液供給手段の変形例を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す外観斜視図であ
る。
【図4】同じく、流路の変形例を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施形態を示す側面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第5の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図8】従来例(1)を説明するための概略図である。
【図9】従来例(2)を説明するための概略図である。
【符号の説明】
10 熱媒液生成ユニット 10C 冷水器 11A 伝熱管路 11B 伝熱管路 12C 冷水管 12H 温水管 15C 冷水発生器 15CA 空気減湿器 15CB 空気減湿器 15CD 空気乾燥器 15H 温水発生器 17 給水管 18 ポンプ 19 戻り管 20 液循環手段 20C 冷房循環系 20H 暖房循環系 21 吸込管 22 循環ポンプ 23 供給管 30 熱交換ユニット 31 熱媒液分散流下帯 32 上端部 33 下端部 35 薄膜 40 保留容器(熱媒液供給手段) 45 回収容器(熱媒液回収手段) 50 エアダクト 51 往流路(流路) 52 復流路(流路) 60 鎧戸構造 61 翼材 62 吊ひも 70 冷却塔 72 給気ダクト 73 吐出ダクト 75 排気ダクト 77 室内換気ダクト 78 室内排気ダクト 79 排風機 90 熱交換器 91 ポンプ 92 供給管 93 ヒータ 94 バイパス管 95 戻り管 96 給水管 100 天井 110 窓 R 室内 RQC 冷熱媒液(熱媒液)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本澤 三郎 千葉県松戸市八ヶ崎1丁目39番地の4 (72)発明者 北川 敏夫 埼玉県川口市西青木3−3−25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒液生成ユニットと室内に配設された
    熱交換ユニットとの間に熱媒液を循環させかつ熱交換ユ
    ニットを介して室内の冷暖房を行う冷暖房装置におい
    て、 前記熱交換ユニットを、非水平に配設可能かつ上端部に
    供給された熱媒液を全面均一に分散流下可能な熱媒液分
    散流下帯と,配設された熱媒液分散流下帯の上端部の幅
    方向に均一に熱媒液を供給可能な熱媒液供給手段と,配
    設された熱媒液分散流下帯から流出される熱媒液を回収
    可能な熱媒液回収手段とから形成し、熱媒液分散流下帯
    を分散流下する熱媒液と室内空気との間で直接または間
    接的に熱交換させて室内を冷暖房可能に構成した、こと
    を特徴とする冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記熱媒液分散流下帯の一部または全部
    が液密性に富みかつ前記熱交換を阻害しない薄膜で覆わ
    れている請求項1記載の冷暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記熱媒液分散流下帯の一方面側に室内
    空気を通す流路が形成されている請求項1または請求項
    2に記載された冷暖房装置。
JP7334768A 1995-12-22 1995-12-22 冷暖房装置 Pending JPH09178204A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508521A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 オキシセル・ホールディング・ビーブイ 熱交換ラミネート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508521A (ja) * 2003-10-17 2007-04-05 オキシセル・ホールディング・ビーブイ 熱交換ラミネート
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