JPH09177806A - 作業軸のオス・メス型継手装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オス、メス両継手を嵌合したとき、必ず両継
手のコッターピン用ピン孔が合致するようにする。 【解決手段】 角柱状プラグからなるオス継手と、上記
プラグが嵌脱自在の角孔状ソケットからなるメス継手と
を有し、該オス、メス両継手に横断方向に貫通するピン
孔を設けたオス、メス継手において、上記オス継手とメ
ス継手の互にピン孔を合致させた嵌合時に相接する一方
の継手の側面の先端部に位置決め突起を突設すると共
に、他方の継手側面のうち上記位置決め突起に対応する
側面に、上記位置決め突起が摺動自在に係合可能であっ
て当該側面の先端から軸心線と平行に延長する案内溝を
凹設した、作業軸のオス・メス型継手装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、掘削機におけるス
クリューオーガ、撹拌軸等の掘削作業軸、その他各種の
作業機における作業軸を被接続軸と接続するためのオス
・メス型継手装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、スクリューオーガ掘削機におい
て、そのスクリューオーガと回転駆動部出力軸との接続
およびスクリューオーガ同志の接続に使用されるオス・
メス型継手装置として、オーガスクリューの一端に横断
面正六角形のプラグからなるオス継手を、他方の回転駆
動部出力軸またはオーガスクリュー他端に上記プラグが
嵌脱自在の正六角形のソケットからなるメス継手をそれ
ぞれ固定すると共に、オス、メス両継手に、横断方向に
貫通するコッター用ピン孔を設けた構造であって、接続
においては、上記オス、メス両継手のコッター用ピン孔
を同方向に正確に向け、その状態でオス継手をメス継手
に嵌入し、ついでコッターピンを上記オス、メス両継手
の合致したピン孔に差しこむものが広く使用されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来装
置では、オス、メス両継手のコッター用ピン孔が互に合
致しない状態で両継手を嵌合してしまい、再度両継手の
嵌合作業をやり直さなければならないことがしばしばあ
り、特に回転駆動部出力軸のメス継手とスクリューオー
ガのオス継手を接続する場合、マスト上部に吊支された
回転駆動部の出力軸の下にスクリューオーガをクレーン
により吊って持ちこみ、その不安定な状態で接続を行わ
なければならないため、上記の過誤操作がひんぱんに生
じ易い。

【０００４】本発明は、オス、メス両継手を嵌合したと
きは必ず両継手のピン孔が合致するように改良すること
を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、本発明の構成は、角柱状プラグからなるオス継
手と、上記プラグが嵌脱自在の角孔状ソケットからなる
メス継手とを有し、該オス、メス両継手に横断方向に貫
通するピン孔を設けたオス、メス継手において、上記オ
ス継手とメス継手の互にピン孔を合致させた嵌合時に相
接する一方の継手の側面の先端部に位置決め突起を突設
すると共に、他方の継手側面のうち上記位置決め突起に
対応する側面に、上記位置決め突起が摺動自在に係合可
能であって当該側面の先端から軸心線と平行に延長する
案内溝を凹設した、作業軸のオス・メス型継手装置であ
る。以下図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。

【０００６】

【実施例】図１において、ベースマシン（１）の前端部
にマスト（２）を垂直に支持し、該マスト（２）に全長
にわたって敷設されたガイドレール（３）、（３）に、
モータ、減速機を有する回転駆動装置（４）を上下動自
在に支持させると共にトップシーブ（５）から垂下され
たワイヤ（６）により昇降自在に吊支し、この駆動装置
（４）の出力軸（７）に、本発明のオス・メス型継手装
置（Ａ）を介してスクリューオーガ（８）を接続してあ
る。

【０００７】上記オス・メス型継手装置（Ａ）の構造は
次のようである。まず、オス継手（９）は、図２（ロ）
に示すように、横断面正六角形の角柱体であって先端部
を切頭円錐面（１０’）に形成したプラグ（１０）から
なり、またメス継手（１１）は、図２（イ）に示すよう
に上記プラグ（１０）が嵌脱自在の横断面正六角形の角
孔状ソケット（１２）を有するソケット筒体（１３）か
らなり、そのオス継手のプラグ（１０）における相対す
る平坦な外側面に、横断面ほぼ半円状溝からなるコッタ
ーピン用ピン孔（１４）、（１４）を横断方向に凹設す
ると共に、メス継手のソケット筒体（１３）に、オス、
メス両継手（９）、（１１）の嵌合時における上記ピン
孔（１４）、（１４）の横断延長上に、丸孔からなるピ
ン孔（１５）、（１５）を貫設してある。

【０００８】上記のようなオス、メス両継手（９）、
（１１）において、まずオス継手（９）の相対する平坦
外側面の先端部に位置決めピース（１６）、（１６）を
それぞれ突設し、またメス継手（１１）には、該オス、
メス両継手（９）、（１１）を互にピン孔（１４）（１
４）、（１５）（１５）を合致させて嵌合した時に上記
位置決めピース（１６）、（１６）に対応する平坦内側
面に、上記位置決めピース（１６）、（１６）が摺動自
在に係合可能であって当該平坦内側面の先端から最奥部
まで軸心線と平行に延長する案内溝（１７）、（１７）
を凹設してある。

【０００９】上記のようなオス、メス継手（９）、（１
１）の接続において、両継手のピン孔（１４）、（１
４）と（１５）、（１５）が同方向に向いていないとき
は、位置決めピース（１６）、（１６）がストッパーと
なってプラグ（１０）とソケット（１２）の嵌合を阻止
し、両継手のピン孔（１４）、（１４）と（１５）、
（１５）が同方向に向いているときのみ位置決めピース
（１６）、（１６）が案内溝（１７）、（１７）内に挿
入してプラグ（１０）とソケット（１２）の嵌合を許
す。実際の嵌合方法として、上記オス継手（９）を有す
るスクリューオーガ（８）をクレーン等で支持し、回転
駆動装置（４）を降下させてその出力軸（７）のメス継
手（１１）のソケット（１２）口を上記オス継手プラグ
（１０）の切頭円錐面（１０’）にのせ、その状態で出
力軸（７）を微動回転させると、位置決めピース（１
６）が案内溝（１７）の位置に至ったとき自動的に該案
内溝（１７）内に入りこみ、それによりプラグ（１０）
とソケット（１２）が嵌合する。十分に嵌合したとき互
にピン孔（１４）（１４）、（１５）（１５）が合致す
る。嵌合後合致した（１４）（１５）、（１４）（１
５）にコッターピンを差しこむ。

【００１０】上記位置決めピースは固定したものであっ
てもよいが、着脱自在に突設することもできる。一例と
して、図４に示すように、プラグ（１０ａ）の平坦外側
面にメネジ穴（１８ａ）を設け、ネジ通し孔（１９ａ）
を有する位置決めピース（１６ａ）を上記プラグ外側面
に置き、六角穴つき頭を有する固定ボルト（２０ａ）を
上記ピース（１６ａ）のネジ通し孔（１９ａ）を通して
プラグのメネジ穴（１８ａ）に螺着するものである。

【００１１】上例によれば、位置決めピース（１６ａ）
を取りはずして従来の案内溝のないソケットとの嵌合接
続にも使用することができる。

【００１２】

【発明の効果】本発明の作業軸のオス・メス型継手装置
によれば、オス、メス両継手のピン孔が同方向に向いて
いないときは位置決め突起がストッパーとなって両継手
の嵌合を阻止し、両継手のピン孔が同方向に向いている
ときのみ位置決め突起が案内溝に係合して両継手の嵌合
を許すこととなり、それによりオス、メス両継手を嵌合
したときは両継手のピン孔を必ず合致させ、ピンの差し
こみを可能にすることができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】掘削機の側面図である。

【図２】（イ）メス継手の拡大縦断面図である。 （ロ）オス継手の拡大正面図である。

【図３】（イ）メス継手の拡大底面図である。 （ロ）オス継手の拡大平面図である。

【図４】位置決め突起の他の実施例を示す分離状態の拡
大断面図である。

【符号の説明】

９ オス継手 １０ プラグ １１ メス継手 １２ ソケット １４、１５ ピン孔 １６、１６ａ 位置決めピース １７ 案内溝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 角柱状プラグからなるオス継手と、上記
   プラグが嵌脱自在の角孔状ソケットからなるメス継手と
   を有し、該オス、メス両継手に横断方向に貫通するピン
   孔を設けたオス、メス継手において、 上記オス継手とメス継手の互にピン孔を合致させた嵌合
   時に相接する一方の継手の側面に位置決め突起を突設す
   ると共に、他方の継手側面のうち上記位置決め突起に対
   応する側面に、上記位置決め突起が摺動自在に係合可能
   であって当該側面の先端から軸心線と平行に延長する案
   内溝を凹設した、作業軸のオス・メス型継手装置。