JPH09176990A - 紙クロス - Google Patents
紙クロスInfo
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- JPH09176990A JPH09176990A JP35085695A JP35085695A JPH09176990A JP H09176990 A JPH09176990 A JP H09176990A JP 35085695 A JP35085695 A JP 35085695A JP 35085695 A JP35085695 A JP 35085695A JP H09176990 A JPH09176990 A JP H09176990A
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Abstract
封後の再接着を防ぐ機能を持たせ、封緘紙(シ−ル)に
特別なものを要求する事なく一般品を使用できるように
することにある。 【解決手段】 本発明に係る紙クロスは、支持体上に少
なくとも一層以上の顔料層と該顔料層を被覆する保護層
からなる塗被層を設けた紙クロスであって、該保護層は
メタアクリルアマイド系樹脂を主成分としたものであ
る。
Description
浸・各種塗装・型押しなどの加工を施して製造される紙
クロスに関し、更に詳しくは、風合い、光沢、耐水、耐
油、後加工性として印刷強度、エンボス、糊貼性に優
れ、しかも梱包後に接着面からの剥離時には、コ−ト層
が完全に剥離され開封されたことが明らかになり再度、
接着され偽造、改竄の虞を防止するための梱包材料とな
り得る紙クロスに関する。
の表層材料として利用されている。
紙に施す塗工技術も溶剤系から水系へと変化し、利用さ
れる分野も常に新しいものが開拓され、紙クロスに対し
ても単に強度が優れている、光沢がある、耐水・耐油性
があるという単機能から、より高度な特性が要求される
ようになっている。
品等の梱包の場合に万一、輸送・保管の間に物品を抜き
取られしかも元どおりに修復してわからなくなってしま
わないように封緘紙(シ−ル)に破れ易いものを使用す
ることが提案されている。
(シ−ル)に使用することは、著しく作業性が悪くな
り、またそのものの製造においても困難を伴いコストの
かかる原因となり得る。しかも、シ−ルした部分以外か
ら絶対に抜き取られることのないような形態の梱包にせ
ざるを得ず、デザイン等も画一的なものとなってしまう
ことが避けられない。
のものにこの開封後の再接着を防ぐ機能を持たせ、封緘
紙(シ−ル)に特別なものを要求する事なく一般品を使
用できるようにしたものである。例えばモルヒネ等医薬
品の保管が厳しく管理された医療用パッケ−ジなどにお
いて効果は絶大で明瞭である。
来技術の問題点を改善するために鋭意研究した結果、支
持体上に少なくとも一層以上の顔料層の上に保護層を設
け、その保護層としてメタアクリルアマイド系樹脂を使
用し、さらに支持体の層間・層内剥離強度をある範囲に
特定するとともに、顔料層と保護層の塗工量をコントロ
−ルすることにより本発明を完成するに至った。
ル)を使用することなく、またシ−ルした部分以外から
絶対に抜き取られることのないような形態の梱包にせざ
るを得ないことによる画一的なデザイン化の排除が可能
となり、さらに困難な作業に縛られる事なく高い機能性
(一定の条件下のみで塗工層を完全剥離する)をもつ事
を特徴とする紙クロスが得られた。
層には、顔料層が支持体から脱落すること(色落ち)を
防ぐとともに耐水・耐油などの保護層として求められる
物性、更には印刷や後加工での適性を満たすには主成分
である樹脂の選択が重要でありメタアクリルアマイド系
樹脂が、その条件を満たすものである。
るだけ樹脂成分以外のもの(界面活性剤など)を含まな
いものが、自己あるいは封緘紙(シ−ル)との接着にお
いて好ましい。例えば、三井東圧株式会社製バリアスタ
−B−1000がこれに相当する。
にレベリング剤、消泡剤などを、又後加工性を向上させ
るためにワックス類などを含有させることができる。
の各種染色用顔料、接着剤の他に、分散剤、消泡剤、レ
ベリング剤などを必要に応じ含有させることができる。
これらについてはいずれも制限するものではない。
られる。例えば、上質紙、中質紙、クラフト紙、片艶紙
などのいずれも使用できる。
・加工時に、顔料層と保護層よりなる塗被層及び該塗被
層の支持材である支持体が破れることなく、しかも塗被
層全体が支持体と共に剥離するために1.5〜6.0k
g/cmの範囲とする。更に好ましくは1.5〜4.0
kg/cmの範囲とする。層間・層内剥離強度が1.5
kg/cm未満であると製造・加工時に支持体の破れが
発生するために好ましくない。また、6.0kg/cm
を超える範囲においては塗被層全体が、支持体と共に剥
離しないために望ましくない。
m2 、更に好ましくは5〜20g/m2 である。塗工量
が25g/m2 を超えた場合、コスト、及びコ−タ−の
作業性を考慮すると望ましくないが同様の性能を得る。
2 、更に好ましくは2〜4g/m2である。5g/m2
を超える塗工は、コストアップ、カ−ルが発生するなど
の理由から望ましくないが同様の性能が得られる。1g
/m2 未満では耐水・耐油性が劣る。塗工方式は、各種
コ−タ−例えば、ロッドコ−タ−、ブレ−ドコ−タ−、
ロ−ルコ−タ−、グラビアコ−タ−、コンマコ−タ−、
リップコ−タ−等、一般的に用いられているもので塗工
可能である。
具体的に説明する。なお、実施例、比較例の部数はすべ
て重量基準(荷姿換算)である。 実施例1 (1)顔料層1の調成 水106.4重量部にスチレン・アクリル系ラッテクス
(日本カ−バイド株式会社製スチレン・アクリル系ラッ
テクス:商品名ニカゾ−ルRX284S)212.8重
量部に、染色用顔料3種類(山陽色素社製:商品名Em
acol NSBlue KRN、Emacol NS
Carmin FB 及び、Emacol NS W
hite PM−43)をそれぞれ71.0、35.
3、180.3重量部添加し固形分濃度38%に調成す
る。
8.0重量部、メタアクリルアマイド系樹脂(三井東圧
株式会社製メタアクリルアマイド系樹脂:商品名バリア
スタ−B−1000)500.0重量部、架橋剤(日本
PMC株式会社製カチオン性ポリアミド樹脂:商品名紙
力剤WS−500C)40.0重量部、離型剤(大和化
学工業株式会社製炭化水素・オレフィン樹脂:商品名コ
−トサイザ−KS)7.0重量部を添加し固形分濃度1
0%に調成する。
60g/m2 :剥離強度1.5kg/cm)に塗工量が
10g/m2 となるようにエアナイフコ−タ−で塗工し
た。その後、顔料層1の上に上記調成した保護層1の液
を塗工量3g/m2 になるようにエアナイフコ−タ−で
塗工した。 (4)エンボス加工 上記の如く塗工した塗工紙に片面エンボス(カンバス
目)の構成で速度50m/分、圧力70kg/cm(線
圧)、彫刻ロ−ル250mm(標準径)の条件にてエン
ボシングカレンダ−で加工処理を行った。
(日本カ−バイド株式会社製スチレン・アクリル系ラッ
テクス:商品名ニカゾ−ルRX284S)212.8重
量部に、染色用顔料2種類(山陽色素社製:商品名Em
acol NSOcher及び、Emacol NS
White PM−43)をそれぞれ10.2、20
2.7重量部添加し固形分濃度41%に調成した他は実
施例1と同様である。
g/m2 とした他は実施例1と同様である。
g/m2 とした他は実施例2と同様である。
紙60g/m2 を用いた他は実施例1と同様である。
紙60g/m2 を用いた他は実施例1と同様である。
ス。
他は実施例1と同様である。
m2 :剥離強度6.5kg/cm)他は実施例2と同様
である。
m2 :剥離強度1.0kg/cm)他は実施例1と同様
である。
結果を表1に示した。
法は次の通りである。 光沢(%) 測定方法:グロスメ−タ−75°−75° 耐水性 測定方法:学振型耐摩擦性試験機、荷重200g、5回 水(1〜2滴)で湿らせたキャラコ(綿布)にて印刷面を摩擦させ る。 評価 5:汚染が認められない 4:5と3の中間の汚染 3:汚染が明瞭である 2:3と1の中間の汚染 1:汚染が著しい
持体上に少なくとも一層以上の顔料層と該顔料層を被覆
する保護層からなる塗被層を設けた紙クロスであって、
該保護層はメタアクリルアマイド系樹脂を主成分とした
ものであるから特殊な封緘紙(シ−ル)を使用すること
なく、またシ−ルした部分以外からは抜き取りができな
いような形態の梱包とする必要がなく、紙クロスそのも
のに開封後の再接着を防止する機能をもたせることがで
きる結果、画一的なデザイン化が解消され、さらに困難
な作業に縛られる事なく高い機能性(一定の条件下のみ
で塗工層を完全剥離する)をもつ事ができる。
2 に特定したので、コスト高となることがなくコ−タ−
の作業性も良好である また上記保護層の塗工重量は、1〜5g/m2 に特定し
たので、コストアップすることがなく、またカ−ルも発
生せず、耐水・耐油性に優れたものが得られる。
強度が1.5〜4kg/cmであるので、製造・加工時
に、顔料層と保護層よりなる塗被層及び該塗被層の支持
材である支持体が破れることなく、しかも塗被層全体が
支持体と共に剥離することとなる。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層以上の顔料層
と該顔料層を被覆する保護層からなる塗被層を設けた紙
クロスであって、該保護層はメタアクリルアマイド系樹
脂を主成分としたものであることを特徴とする紙クロ
ス。 - 【請求項2】 上記顔料層の塗工重量が、1〜25g/
m2 であることを特徴とする請求項1記載の紙クロス。 - 【請求項3】 上記保護層の塗工重量が、1〜5g/m
2 あることを特徴とする請求項1又は2記載の紙クロ
ス。 - 【請求項4】 上記支持体の層間または層内剥離強度が
1.5〜6.0kg/cmであることを特徴とする請求
項1、2又は3記載の紙クロス。 - 【請求項5】 上記支持体が上質紙、中質紙、片艶紙、
クラフト紙などの紙クロス原紙を用いたことを特徴とす
る請求項1、2、3又は4記載の紙クロス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35085695A JP3435617B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 各種梱包材料、袋、箱などの表層材料用の紙クロス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35085695A JP3435617B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 各種梱包材料、袋、箱などの表層材料用の紙クロス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176990A true JPH09176990A (ja) | 1997-07-08 |
JP3435617B2 JP3435617B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=18413359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35085695A Expired - Lifetime JP3435617B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 各種梱包材料、袋、箱などの表層材料用の紙クロス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435617B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1978498A2 (de) | 2007-04-02 | 2008-10-08 | Jenoptik Automatisierungstechnik GmbH | Sicherheitsklebelasche und Verfahren zu deren Herstellung |
EP2017809A2 (de) | 2007-07-16 | 2009-01-21 | Jenoptik Automatisierungstechnik GmbH | Sicherheitsklebeband und Verfahren zu dessen Herstellung |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP35085695A patent/JP3435617B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1978498A2 (de) | 2007-04-02 | 2008-10-08 | Jenoptik Automatisierungstechnik GmbH | Sicherheitsklebelasche und Verfahren zu deren Herstellung |
DE102007016483A1 (de) | 2007-04-02 | 2008-10-09 | Jenoptik Automatisierungstechnik Gmbh | Sicherheitsklebelasche und Verfahren zu deren Herstellung |
EP2017809A2 (de) | 2007-07-16 | 2009-01-21 | Jenoptik Automatisierungstechnik GmbH | Sicherheitsklebeband und Verfahren zu dessen Herstellung |
DE102007033702A1 (de) | 2007-07-16 | 2009-01-22 | Jenoptik Automatisierungstechnik Gmbh | Sicherheitsklebeband und Verfahren zu dessen Herstellung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3435617B2 (ja) | 2003-08-11 |
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