JPH09175556A - 液体の有効的活用に徹した硬質液体容器 - Google Patents

液体の有効的活用に徹した硬質液体容器

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JPH09175556A
JPH09175556A JP8111267A JP11126796A JPH09175556A JP H09175556 A JPH09175556 A JP H09175556A JP 8111267 A JP8111267 A JP 8111267A JP 11126796 A JP11126796 A JP 11126796A JP H09175556 A JPH09175556 A JP H09175556A
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liquid
pipe
liquid container
hard
air valve
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Kiyoshige Kamiyama
清茂 上山
Masae Kamiyama
正江 上山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体を器等に注ぐことが可能な液体容器で、
その液体容器内に入る空気の量を空気弁により制御する
ことにより、液体を的確な箇所に的確な量で注出でき、
液体容器を倒してしまった時に、その容器内の液体が流
出するのを抑えられる。 【構成】 硬質液体容器本体を空気流入制御室Iと液体
収容部IIとに分け、空気流入制御室Iでは操作部材4と
エアーバルブ支持板5の両脚部を固定し、その上部でエ
ァーバルブ管6を挟みエアーバルブ部7を構成する。硬
質液体容器を手に取って液体注出口12bを下に向けつ
つ水平に寝かせ、操作レバー4aを操作することによ
り、エアーバルブ部7で制御された空気が通気管8から
液体収容部II内に入り、その空気の量に等しい体積の液
体が、液体注出ユニット11を経て液体注出口12bか
ら注出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体の有効的活用に徹
した硬質液体容器に関する。より詳しくは、本発明は通
常使用されている液体の注出が可能な液体容器に、より
一層の機能性および経済性を付加させ、使用性能の向上
を実現させたものである。
【0002】液体の注出が可能な液体容器の中で、通常
使用され身近で馴染み深いものに醤油差しがある。その
醤油差しを例にとってみると、食卓にある料理または器
等に醤油を注ぐ時その醤油差しを手と腕により、気を付
けながら徐々に傾ける。しかし醤油差しの種類によって
は、どっと醤油が出てしまうものもあり、必要以上に料
理にかけてしまい、料理の味が塩辛くなり過ぎたり、ま
たは、必要以上に器等に注いでしまい、醤油を余らせて
無駄にするという問題があった。
【0003】また、うっかり肘等が当たり食卓の醤油差
しを倒すと、中にある醤油が流れ出て、衣服や回りにあ
る物を汚したりする。その上醤油を無駄にしてしまうこ
とにもなる。特に醤油を愛好する日本人は素より最近で
は諸外国の人々も含め、一日にかなりの量が消費されて
おり、その中で有効な消費に与らずして処分されてしま
う量は、計り知れない。
【0004】
【従来の技術】液体容器が倒れたときに液体がこぼれな
いようにするため、従来から種々の対策が提案されてい
る。
【0005】実開昭57−22377号公報には、注入
口と抽出口とを両端に有するループ状通路を、少なくと
も一部が軟質材料から作られた容器の上部位置に定常状
態で水平になるように設けることが提案されている。こ
の公報に記載されたものでは、容器を押して変形させて
内部の液体を注出させるので、少なくとも容器の一部を
軟質材料で作る必要がある。このため、容器が倒れたと
きには、その衝撃で容器が変形して内部の液体がこぼれ
ることがある。また、容器を変形して液体を押し出すの
で、一度の操作で注ぐことができる液体量が制限され、
連続的に液体を注出し続けることができない。更に、こ
の容器から注出する液体の流量を正確に制御することは
困難である。
【0006】特開平2−85165号公報には、硬質材
料から作られた容器の上部位置に注入口と注出口とを両
端に有するループ状通路を定常状態で水平に設けるとと
もに外部より空気は入るが内部の液体は洩ることのない
という特殊な構造を有する空気弁を設けることが提案さ
れている。この公報に記載されたものでは、容器の上部
位置に水平なループ状通路を容器の上部位置に設けてい
るので液体を注出した後に一部の液体がこのループ状通
路内に残留し易い。また、外部から自由に空気が入る空
気弁を設けているので、容器が倒れたときには、空気弁
から空気が入り、倒れた状態が液体を注出する場合と同
じであれば液体がどんどん流出するし、そうでなくと
も、少なくともループ状通路内に残留した液体がこぼれ
ることがある。また、この容器から注出する液体の流量
は空気弁の性能に依存し、使用者が任意に制御すること
は困難である。
【0007】実開昭59−78272号公報には、差し
口および吸気孔を具備した容器の吸気孔に常時ばね付勢
されるとともに操作部が連結された弁を設け、使用者が
操作部を操作して吸気孔から流入する空気をオン−オフ
制御することにより容器からの液体の注出を制御するよ
うにした容器が提案されている。この公報に記載された
ものでは、容器が倒れたときには、その衝撃で弁が開き
内部の液体がこぼれることがある。また、弁はオン−オ
フ制御のため、この容器から注出される液体の流量を使
用者が任意に制御することは困難である。
【0008】実開昭61−74555号公報には、差し
口および吸気孔を具備した容器の吸気孔に常時ばね付勢
されるとともに斜めに切欠いた中間部を具備した弁を設
け、使用者が切欠き付きの弁を操作して吸気孔から流入
する空気流量を制御することにより容器からの液体の注
出を制御するようにした容器が提案されている。この公
報に記載されたものでは、容器が倒れたときには、その
衝撃で弁が開き内部の液体がこぼれることがある。ま
た、弁に切欠きを形成しているが、このような切欠きで
は流入空気流量を微調整で制御することは困難であり、
実質的にはオン−オフ制御のため、この容器から注出さ
れる液体の流量を使用者が任意に制御することは困難で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、何れも容器が倒れたときに、内部の液体がこぼれる
ことをほぼ完全に防止することができない。また、容器
から注出される液体の流量を使用者が任意に制御、すな
わち、液体の注出量を、一滴ずつの注出から連続注出ま
で自在に調節することは困難である。
【0010】また、従来の醤油差しを傾けて器等に注い
だ後に醤油差しを真直ぐに戻したときに、注出口の先端
から液だれがして、周囲を汚すという問題があった。
【0011】
【発明の目的】上述したような従来技術に鑑みて、本発
明は、器等に注ぐ際に、指先により液体の注出量を、一
滴ずつの注出から連続注出まで自在に調節ができる硬質
液体容器を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、硬質液体容器を倒した
際、その衝撃等により容器の液体収用部内の液体が流れ
出ない構造をもった、液体の注出量を自在に制御できる
硬質液体容器を提供することを目的とする。
【0013】更に、本発明は、注出後の液だれのない硬
質液体容器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
の目的を、液体を収納する硬質液体容器本体、該液体容
器本体から液体を注出する注出口および該液体容器本体
へ流入する空気を制御して前記注出口から注出する液体
を制御するエアーバルブ装置からなる硬質液体容器にお
いて、前記エアーバルブ装置が、可撓性の材料から作ら
れ且つ前記液体容器本体に接続したエアーバルブ管並び
該エアーバルブ管を挟んで対向設置されたエアーバルブ
支持板および弾力を有する部材からなる操作部材により
構成されていることを特徴とする液体の有効的活用に徹
した硬質液体容器により達成する。
【0015】更に、本発明においては、液体容器本体の
上面に垂直な下側注出管を配設し、該下側注出管と上下
に隔てて上側注出管を配設し、その間に空間を形成する
ように液体注出ユニットで連結し、上側注出管の先端に
前記注出口を形成してもよい。
【0016】更にまた、本発明においては、液体容器本
体の内部に、その上面から間隔を開けて、多数の液体勢
力吸収孔を開口した液体勢力吸収板を設置してもよい。
【0017】
【作用】本発明においては、エアーバルブ装置を、ゴム
管、プラスチックチューブ等の弾力性の優れた可撓性の
材料から作られ液体容器本体に接続したエアーバルブ管
並びエアーバルブ管を挟んで対向設置されたエアーバル
ブ支持板およびバネ鋼、形状記憶プラスチック等の弾力
を有する部材からなる操作部材により構成している。使
用者が容器本体を傾け、手指により操作部材を操作する
ことにより、エアーバルブ管を通って液体容器内に流入
する空気流量を任意に制御でき注出液体流量の幅のある
制御が実現できる、すなわち、エアーバルブ管径を充分
に絞った微小流量からエアーバルブ管径を充分に広げた
大流量までの、幅のある制御が実現できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す添付図面を参
照して本発明を詳細に説明する。図1は本発明の1実施
例の一部を断面した平面図であり、図2は図1に示した
本発明の実施例の縦断面図であり、図3は図1のA−A
断面図(図2の要部拡大図)である。
【0019】本発明の液体容器は、液体容器本体3と中
キャップ1を含んでいる。液体容器本体3は、ガラス、
陶磁器、硬質プラスチック等の硬質材料からできてお
り、外側面の上部に雄ねじが形成されている。中キャッ
プ1には、液体容器本体3の雄ねじに螺合する雌ねじが
形成されいる。中キャップ1と液体容器本体3とはゴム
パッキン13を介して螺合しており、液体容器本体3の
気密性を保っている。
【0020】本実施例の硬質液体容器は、空気流入制御
室Iと液体を入れておく液体収容部IIの二つに分けてあ
る。上述した中キャップ1は空気流入制御室Iの架台を
構成し、中キャップ1に半球形状の化粧キャップ2を被
せている。上述した硬質液体容器3は液体収容部IIを構
成している。
【0021】図2および図3において、垂直な通気管8
を中キャップ1と一体的に成形して空気流入制御室Iと
液体収容部IIとを連通している。
【0022】空気流入制御室Iでは、通気管8にゴム、
プラスチック等の可撓性を有する材料製のエアーバルブ
管6を装着し、空気流入制御室I内に立ち上げている。
エアーバルブ管6を挟んで、所定の間隔を開けてその前
後にエアーバルブ支持板5および操作部材4を配設し
て、エアーバルブ支持板5および操作部材4によってエ
アーバルブ管6の上部を挟むエアーバルブを構成してい
る。
【0023】図2および図3に図示した実施例では、エ
アーバルブ支持板5は好ましくは金属製の板であり、レ
字状の断面形状をしており、その脚部を中キャップ1の
上面に取着している。また、本実施例の操作部材4はば
ね鋼、形状記憶金属板等の弾力性のある材料からなる板
を用いて作られており、ほぼZ字状の断面(図示した実
施例では裏返しになっている)に成形されている。操作
部材4の脚部を中キャップ1の上面に取着しており、下
部屈曲点を操作部材支点4bとしており、上部屈曲点か
ら先は操作レバー4aとして作用する。
【0024】上述のようにして、エアーバルブ支持板5
と操作部材4との中間位置に通気管8がその下端部が液
体容器本体3に突出して設けられ、通気管8を介してエ
アーバルブ管6が液体容器本体3に接続している。
【0025】なお、操作部材支点4bから垂直に近い角
度で立ち上げて、エアーバルブ支持板5の高さの3分の
1程の位置に折曲点を作り、そこから操作部材移動点4
cへ導き、操作部材支点4bと操作部材移動点4cの間
に折曲点を設けてもよい。この折曲点を仮に4b′とす
ると、操作部材支点が4bから4b′に移行でき、操作
部材移動点4cとの距離を縮めることができる。よっ
て、操作レバー4aを操作する際の指圧を軽減すること
ができる。
【0026】エアバルブ装置7の別の実施例の斜視図を
図8に示している。前述した実施例においては、ばね鋼
などの弾力を有する材料からなる板を断面Z型に成形し
て操作部材4を製作していた。図8に示す実施例におい
ては、操作部材4としてピアノ線のような弾力を有する
線状体を折り曲げて製作している。この構成とすること
により、操作レバーの大きさを小さくでき、化粧キャッ
プ2の開口を小さくすることができる。
【0027】すなわち図8に示すように操作部材4とし
て1本のピアノ線を用意し、それを先ず真中から2つに
折り曲げ、2つに折り曲げたそれぞれのピアノ線をZ字
型に折り曲げる。そして先端側の両脚部を間隔を開けて
容器本体の中キャップ1の上面に溶接などにより固着す
る。Z字状をした2本のピアノ線は脚部から上に行くに
従ってその間隔が狭まっており、その途中に適宜な金属
等の剛性の大きい材料からなる棒部材4dを横に掛け渡
し、その棒部材4dをピアノ線に鑞付けなどにより固着
して、ゴムなどの弾性を有する材料からなるエアーバル
ブ管6をエアバルブ支持板5の先端部と協働して押さえ
付ける。なお、図8は後述する摘み4aを押し下げてエ
アーバルブ管6が開いた状態を示している。Z字型した
操作部材4の頭部(2つに折り曲げたピアノ線の中間部
分)には操作レバーとして作用する摘み4aを一体的に
成形している。この摘みはプラスチックなどで作ること
が好ましい。この図8に示す実施例においても、上述し
た実施例と同様にエアバルブ装置7は作動する。
【0028】図8に示す実施例の変態様を図13に示
す。図13の実施例では、エアーバルブ支持板5をキャ
ップ1の上面に垂直に一体成形として設け、操作部材4
を操作部材固定用袋ねじ4eによりキャップ1の上面に
締結している。また通気管8を中キャップ1の後部より
垂直に立ち上げ、その上部をエアーバルブ支持板5の方
向へ折曲させエアーバルブ管6を装着する。そしてエア
ーバルブ支持板5と操作部材4との間に立ち上げる構成
としている。
【0029】エアーバルブ管6として弾力性の優れたゴ
ム管を用いることにより、液体注出時に液体容器本体を
傾けた状態で、液体収容部IIに送る流入空気Inの流量
を制御し、すなわち、操作レバー4aを全く押さないで
空気の流れない状態から、操作レバー4aをごく僅か押
してゴム管を充分に絞った微量流量、更に、操作レバー
4aを充分に押してゴム管径いっぱいに至る大流量まで
の、幅のある流量制御が実現でき、それに伴い液体の注
出流量を制御できる。
【0030】硬質液体容器を長期間使用することによ
り、エアーバルブ管6の劣化が考えられる場合には、エ
アーバルブ支持板5および操作部材4の脚部を脱着式に
固定することにより、エアーバルブ管6の交換を容易に
行え好ましい。また、この方法を取ることにより、長期
間使用による空気流入制御室I回りの汚れ等の洗浄も容
易にでき、いつまでも衛生的な使用を維持できる。
【0031】通気管8の下端部に空気送出口8aが形成
され、空気送出口8aは通気管8の軸線に対して傾斜し
ていることが好ましい。本実施例の空気送出口8aは通
気管8の軸線に対して45度の角度をなして傾斜してい
る。このように、通気管8の端部の空気送出口8aの角
度を45度に取ることで、この部分に液体収容部IIの液
体がかぶった場合でも、その液体の切れをよくし、常に
流入空気Inの通りを良くできる。
【0032】従来の液体容器においては、容器本体を倒
してしまった際に液体がこぼれないようにする対策とし
て、注出管を延長して長くすることが多く見られる。し
かし、このような対策では、液体注出後に延長した注出
管内に残留していた液体が、容器本体を倒したときに、
こぼれるという問題がある。
【0033】本発明においては、液体容器本体3に垂直
な下側注出管10を形成し、下側注出管10と上下に隔
てて上側注出管12を配設し、その間に空間を形成する
ように液体注出ユニット1lで連結し、上側注出管12
の先端に注出口12bを形成している。すなわち、液体
送出口10aと液体注出口12bとの間に、液体注出ユ
ニット11を設ける。この液体注出ユニット1lの働き
は、硬質液体容器を倒した際の液体収容部II内の液体を
流出させない装置であるが、液体送出口10aと液体注
出口12bとの間を短く抑える構造とすることによっ
て、上述した操作部材4の操作レバー4aを操作する液
体の注出操作から液体注出までが極めて短時間、殆ど瞬
時にして行える。
【0034】本実施例においては、図4に示すように、
液体注出ユニット11内には、液体収容部IIに通ずる注
出管10と液体注出口12bに通ずる注出管12が、次
のように上下に設けられている。液体注出ユニット11
のほぼ中心位置に注出管基準線Lbを考え、この注出管
基準線Lbを境にして注出管10と注出管12とを前後
に位置させている。
【0035】ここに、下側注出管10の上端部10bが
その軸線に対して鋭角をなして傾斜している。この実施
例においては、傾斜角度10cは約30度である。下側
注出管10においては、図4に示すように注出管端部1
0bの先端に連なる壁面を液体注出ユニット11の内壁
に接触させて固定している。
【0036】下側注出管10の先端の傾斜した管口下部
に最低部基点Pbを設定し、液体注出ユニット11の底
部として底部傾斜始線1lbから最低部基点Pbに向か
って勾配を付け、液体注出ユニット11の底部に液体が
残留しない構造としている。また、上側注出管12の下
端部12aもその軸線に対して鋭角をなして傾斜してお
り、この実施例においては、傾斜角度は約45度であ
る。上側注出管12においては、注出管12の後部内径
線の延長線が、前述の注出管基準線Lbを越えない範囲
で注出管基準線Lbより前方に出している。
【0037】また注出管12は液体注出ユニット11の
上部を貫通した後で、図2に示すように、L型に曲げ液
体注出口12bに接続させている。
【0038】なお、下側注出管10の管径10dと上側
注出管の管径12dとの比率は、約3:2とすることが
望ましい。
【0039】図2に示すように、液体容器本体3の内部
に、その上面から間隔を開けて、多数の液体勢力吸収孔
9aを開口した液体勢力吸収板9を設置している。すな
わち、液体勢力吸収板9は、中キャップ1の内側に一体
成形された液体勢力吸収板支持棒9bにより固定されて
おり、図6に示すように、保護基準線Ltで囲まれた領
域(通気管8の空気送出口8aに対して所定の大きさの
領域)を除いた部分には液体勢力吸収孔9aが設けられ
ている。
【0040】液体勢力吸収板9の直径並びに液体勢力吸
収孔9aの直径は、液体収容部IIに収用する液体の粘性
率により異なってくるが、一例として水にあっては、液
体勢力吸収板9と液体容器本体3の内壁との隙間および
液体勢力吸収孔9aの直径は、2mm程度にすることが望
ましい。
【0041】上述のように、液体勢力吸収板9は、液体
勢力吸収板支持棒9bにより固定するが、液体勢力吸収
板支持棒9bと液体勢力吸収板9との結合部を脱着式と
することで、中キャップ1の内側の洗浄等を容易に行う
ことができる。
【0042】上記構成とした本発明の使用方法を以下に
説明する。図3で示すように、空気流入制御室Iにエア
ーバルブを構成している。本発明の硬質液体容器におい
て、液体収容部II内の液体を注出するための基本動作と
して、まず硬質液体容器を手に取り、人差し指を操作レ
バー4aにのせ、液体注出口12bを下に向けつつ水平
に寝かせる。
【0043】そして液体注出口12bを、液体を注出す
るための器等の真上になるよう移動して、そこで操作レ
バー4aを操作方向Myに操作すると、エアーバルブ装
置から空気が流入し、その空気の量に等しい体積の液体
が液体注出口12bから注がれる。その時の指先のゆび
圧加減によって、液体の注出量を制御し、操作する者の
意志に則した注出操作が行える。操作レバー4aを操作
するそのゆび圧の加減と、液体注出口12bからの液体
の注出状態の関係を下記の表に示した。
【0044】
【表1】 すなわち、操作レバー4aを矢印Myの方向に押し下げ
ることで、その移動した距離により操作部材4は、操作
部材支点4bを軸として、操作部材移動点4cが矢印M
xの方向へ移動される。
【0045】これにより通常はエアーバルブ支持板5の
先端と、操作部材4とによって挟まれているエアーバル
ブ管6は、管内部が開き始め、空気流入口6aから流入
空気Inを通気管8を経て、液体収容部IIへ送り込む。
このようにして、微量の空気からエアーバルブ管6の内
径いっぱいに及ぶ流入空気Inを液体収容部IIに送るこ
とができ、このため、一滴の液体注出から連続注出ま
で、幅広い制御が実現する。
【0046】また操作レバー4aから指を離すと、操作
部材4はばね鋼,形状記憶金属板等の弾力のある材料を
使用しているので、瞬時に元の位置に戻り、それにより
注出中の液体も小気味良く止まる。
【0047】このように、本発明によれば、指先のゆび
圧加減によって、液体の注出量を制御し、操作する者の
意志に則した注出操作が行える。このように微妙な操作
を可能にした要因の一つとして、図3を参照して説明す
ると、操作部材移動点4cの移動する方向Mxに対し、
操作レバー4aの操作方向Myを、手のひらの方向に変
えることにより、指の関節を少し曲げる程度で、安定し
た微妙な操作が行える。
【0048】硬質液体容器からの液体の注出がすみ、操
作レバー4aから指を離すとエアーバルブ部7が閉じ、
液体収容部II内への空気の流入が止まる。それによっ
て、液体注出口12bにある液体も瞬時に反応して止ま
り、またその切れ味はとても良い。
【0049】液体の注出がすみ、硬質液体容器を起こし
た時点で、一度操作レバー4aを操作方向Myに操作し
て、液体注出ユニット11内の底部に残留している液体
を、液体収容部IIに戻して、液体注出操作を完了する。
【0050】通気管8の端部の空気送出口8aは、液体
に接触する機会が多く、時には通気管8の中に液体が浸
入してしまうこともある。このような時に、空気送出口
8aの先端が軸心にほぼ直交していると、表面張力等が
空気送出口8a部分の液体に作用し、通気管内に液体が
残留してしまうことがある。この対策として、本実施例
においては、空気送出口8aに約45度の傾斜を付け、
この鋭角部分の先端に液体を引張る作用を起こさせ、常
に液体の切れを良くする働きをさせている。
【0051】置いてある硬質液体容器を、不用意にも倒
してしまった場合、液体収容部II内での液面降下による
液体の運動エネルギーおよび衝撃等が一気に生じ、液体
が外へ流れ出ようとするが、その勢いに対し、液体勢力
吸収板9は、液体勢力吸収孔9aにより液体の運動エネ
ルギーを吸収して、液体が直かに空気送出口8aおよび
液体送出口10aに及ばぬようにする。
【0052】特に上記液体勢力吸収板9では、空気送出
口8aを保護するため、空気送出口保護基準線Ltを設
定し、この部分には液体勢力吸収孔9aを設けず、通気
管8に対向する方向の液体勢力を阻止する働きをさせて
いる。
【0053】液体注出ユニット11の作用について図5
を中心に参照して説明する。図5(a)は本発明の硬質
液体容器を倒した際の挙動を示している。硬質液体容器
を倒した際に、液体注出ユニット11はそれまでの垂直
状態からほぼ水平状態となり、エアーバルブ装置7が閉
じたままでも、液体収容部IIから勢いをつけた少量の液
体が、図5(a)に示すように、下側注出管10を経て
浸入してくる。
【0054】この時に、注出管の端部10bが鋭角に形
成されていることにより、液体が注出管10から液体注
出ユニット11内に移る時に、その鋭角の先端部に引張
られた液体は液体注出ユニット11の内壁に沿って流れ
留まる。それにより注出管端部12aへの浸入は防止さ
れる。よって硬質液体容器の外への液体の流出は抑えら
れ、このあと硬質液体容器を起こすことで、その少量の
液体は液体収容部IIに戻される。また、注出管12を液
体注出ユニット11の内壁から浮き上がらせており、本
発明の硬質液体容器を倒した際にも、液体注出ユニット
11から注出管12へ一層液体が浸入し難くしている。
【0055】一方、図5(b)は通常の液体注出行為に
ともなう液体流動状態を示し、本実施例では注出管10
を注出管12より太く(注出管10と注出管12管径の
比率を3:2)設定し、太めの短い管を注出管10とし
て用いているため、液体収容部IIから液体注出ユニット
11への液体の流通はスムーズで、第2液体収用部的役
割を持っている。
【0056】したがって、操作レバー4aによる液体注
出操作に入ると、液体注出ユニット11内に瞬時にして
液体が入り、それが注出管端部12aを経て液体注出口
12bより注出される。その間の時間は、極めて短時間
であり、瞬時と表現できる程度である。
【0057】図5(c)は液体注出の操作を停止して硬
質液体容器を起こした状態を示している。硬質液体容器
を起こし始めると、注出管12内にある液体は、液体注
出ユニット11の醸し出す作用によって液体注出ユニッ
ト11内に引き込まれる。そしてこの液体と、液体注出
ユニット11内に既存していた液体は、硬質液体容器が
垂直になる途中までは液体収容部IIへスムーズに戻る
が、使用条件によっては、垂直近くなるにつれて注出管
端部10bを塞ぐようになり液体収容部II内から入れ替
わりに上がってくる空気を抑えてしまうため、液体注出
ユニット底部に液体が残留してしまうことがある。そこ
で操作レバー4aを矢印My方向(図3参照)に操作す
ることでエアーバルブ7が開き、液体収容部II内が外部
と連通し、液体注出ユニット11内の底部に残留してい
た液体は、液体収容部IIに戻される。
【0058】しかし、図11(d)・(e)に示す実施
例のように、下側注出管10内に液体誘導部材10eま
たは10fを設置することにより、これらの液体を自然
に液体収容部IIへ戻すことができる。液体誘導部材は図
11(d)に示すように小径の筒状体である管を下側注
出管10の内壁前面に固着させてもよく、また図11
(e)に示すように棒状体の上部が下側注出管10の内
壁前面より僅かな隙間があくように施し、その下端部を
U字型にして下側注出管10の内壁に接触固定させても
よい。液体誘導部材10e、10fによって、液体注出
ユニット11の底部に残留していた液体は、これに連な
るようにして後の液体が続き液体収容部IIへ導くことが
できるのである。
【0059】これにより、液体注出後の操作レバー4a
の操作による容器内の空気を外部の空気に連通させるこ
となく、液体注出行為を完了することができる。
【0060】こうすることにより、容器本体を倒した際
の容器内の液体が外部へ流出するのを防止できる。
【0061】上記の液体が、液体収容部IIに戻る様子を
図5(c)は示している。注出管12から戻ろうとする
液体は、注出管端部12aが45度に形成されているた
め、その鋭角の先端部に引張られつつ注出管12から出
る。注出管10は注出管12より太く、注出管端部10
bが鋭角で且つ管口が注出管12より広くなっており、
注出管12から出た液体は注出管10に向かって流れ込
む。
【0062】しかし液体の種類や使用条件により、流動
する液体が泡を発生する場合もあり、この泡が液体注出
行為完了後、上側注出管12内を上昇することがある。
これに対処するには、上側注出管12の下部を図9
(b)に示すように液体注出ユニット11の内壁の前面
方向に曲げ、注出管端部12aを垂直に近い角度にする
ことにより泡の浸入を抑制することもよい。また、前述
したように、液体注出ユニット11の底部は、底部傾斜
始線11bより最底部基点Pbに向かって勾配を付けて
おり、上述のようにして注出管12から液体注出ユニッ
ト11に戻った液体が液体注出ユニット11内に残留し
ないようにしている。
【0063】硬質液体容器は通常エアーバルブ部7が閉
じているため、液体収用部内への空気の流通は止まり、
この空気は静止状態にある。これは、蓋のされている密
閉容器にほぼ近い状態であり、液体収用部内に残存さ
れ、ある程度の期間使用されない状態にある液体は、新
しい空気に触れることがないので、空気中の塵等の侵入
が無く衛生的で液体の品質をも維持でき、また蒸発等の
現象も極めて少ない。液体収容部II内の内壁面等に、収
用されている液体が付着し、その液体が乾燥して汚れと
してこびりつくことは、極めて少ない。
【0064】吸気弁を持つ従来型の液体容器において
は、液体容器を倒してしまうと吸気弁装置と容器内の液
体が一つの部屋の中に収まっているため、装置自体に液
体が掛かってしまう。しかし、本発明の硬質液体容器に
おいては、空気流入制御室Iと液体収容部IIが分離して
いるため、そのようなことはなく衛生面で優れている。
硬質液体容器は、操作部材4、エアーバルブ支持板5、
エアーバルブ管6、液体勢力吸収板9を脱着式固定方法
とすることで、長期間の使用による汚れ等を容易に洗浄
できる。よっていつまでも衛生的に保てる。
【0065】また上記に示す変態様を図9(b)に示
す。図9(b)の実施例では、操作部材4、エアーバル
ブ管6、液体勢力吸収板9を着脱式固定方法とすること
により、容易に洗浄できるようになった。
【0066】硬質液体容器を活用できる液体は、調味料
をはじめ飲食物、また薬品等多岐にわたり使用可能であ
る。
【0067】液体を必要以上に注出してしまったり、ま
た液体容器を不用意にも倒してしまったことによる液体
の流出における損失を極力少なくし、有効的な消費への
道を切り開き、使い易さを探究することにより、機能性
かつ経済性を兼ね備えた操作性能の高い硬質液体容器が
実現できた。
【0068】また本発明の使用に際しては、硬質液体容
器を不用意にも倒してしまうことも考えられるため、そ
の時の備えとして液体注出ユニット11内に、液体を残
留させないようにしており、これが液体流出の防止策と
もなっている。
【0069】こうしておくことにより、硬質液体容器を
倒した場合に、液体収容部II内の少量の液体が勢いをつ
け、注出管10を経て液体注出ユニット11に浸入して
も、注出管12までは浸入しないため、液体の流出は防
止できる。
【0070】また外からは見えない中キャップ1の内側
では、空気送出口8aがエアーバルブ装置の機能を常に
良好に保つためそれをサポートし、一方液体勢力吸収板
9は、硬質液体容器を倒してしまった場合に液体収容部
II内で起きる液体の運動エネルギーに対し、空気送出口
8aをサポー卜し、また液体流出を防止するため、液体
注出ユニット11をもサポートしている。
【0071】また該硬質液体容器の機能の充実をはかる
ため図12に示すように、前述した実施例における空気
送出口8aの保護のための空気送出口保護基準線Ltに
加え、送出口10aの保護基準線Lsを設定し、この部
分には液体吸収孔9aを設けず、送出口10aにおよぶ
液体勢力を阻止する働きをさせている。
【0072】冬季の室内における暖房等により暖められ
た空気が、液体注出行為により容器内部へ流入して既存
の空気と混ざり膨張現象を生じることがある。このよう
な状況の中で、液体注出後容器本体を起こして注出管1
2内の液体を容器内に戻す際において、液体の流動状態
によっては注出管端部12aを液体の薄い膜が覆い塞ぎ
つつ液体注出ユニット11底部に至る。この液体は液体
注出ユニット11底部に一部残留し、この取り残された
液体が液体収用部IIに戻された直後に前述した液体の薄
い膜は、容器内の膨脹した空気に押されて注出管12内
を上昇し始め、最終的には液体注出口12bで風船状に
膨らみ弾ける。
【0073】このような現象を防止するため、図11
(a)に示す実施例では上側注出管12内にU字形をし
たステンレス製の注出管口発生液体膜消去ピン12e
(図10(b)参照)を設けている。
【0074】注出管12内に注出管口発生液体膜消去ピ
ン12eを設けて、先ずは、この最下部の突出部分に液
体の薄い膜を引き寄せ液体を滴状に変え降下させる。し
かし、これが実現せず液体の薄い膜が上昇し始めた場合
に、この注出管口発生液体膜消去ピン12eの端部2箇
所が注出管12の内壁に接触させて固定してあるため、
この部分を通過する際に膜を形成した液体は、ピン端部
に引き寄せられ管内壁に散らされ消去される。この作用
を2箇所に備えることで二重の防止策となっている。
【0075】また図11(b)に示す実施例では、U字
形をしたステンレス製の注出管口発生液体膜消去ピン2
本を上下に配設し、上部ピンは上側注出管12の内壁の
前面および後面に接触固定させ、下部ピンについては、
中間部をくの字形に曲げ、その下方は注出管端部12a
の縁に沿ってU字形に接触させる。またその上方は、上
側注出管12内の側壁に沿って接触固定とし、その上端
が上部ピンに少し重なる程度まで延長する。このような
構成による注出管口発生液体膜消去ピン12fとしても
よい。
【0076】また、注出管口発生液体膜消去ピン12e
のピン端部2箇所および注出管口発生液体膜消去ピン1
2fの端部4箇所は、通常の液体注出後容器を起こすと
上側注出管12内の液体は液体注出ユニット11内へ引
き込まれるが、この時管内壁にはうっすらと液体が付着
している。この液体を引き寄せ、滴状に変え液体注出ユ
ニット11へ導く作用をも兼ね備えている。
【0077】このようにして、液体注出後の注出管12
の内部を常に液体の残留がないようにし、一層清潔さを
保つようにした。
【0078】硬質液体容器を倒した際には、容器内の液
面降下による液体の運動エネルギーに加え、衝撃によっ
て一層強まった液体の勢力が中キャップ1の内側を襲う
ことになる。この時、空気送出口8aが突出しているた
め、少量の液体が通気管8内に浸入してしまうことがあ
り、操作レバー4aを操作してもエアーバルブがうまく
作用しなくなってしまう状態が起こり、このような状態
を回避するため空気送出口8aを保護することが必要に
なる。そこで図10(b)に示すように通気管8より太
い管の下部に傾斜をもたせ、液体切れをよくし、また上
部には液体の流通をよくするため切り欠きを2箇所設け
た空気送出口保護カバー8bを、通気管8の突出部分を
覆い包むように取り付けている。これにより液体がどの
方向から進行してきても、通気管8内に存在する空気に
塞がれ浸入しにくい状態にある空気送出口8aを避け、
上から下へまたは下から上へと通り抜けさせてしまう。
この空気送出口保護カバー8bを取り付けることによ
り、該硬質液体容器の機能性能の充実を図ることができ
る。
【0079】
【発明の効果】本発明の硬質液体容器は、以上のように
構成されており、以下に記載されるような効果を奏す
る。
【0080】硬質液体容器は、液体の注出量を自在に制
御できる。その制御を人差し指の先により操作するた
め、人間の意志の指令を敏捷に伝達でき、的確なる液体
の注出量が実現できる。
【0081】液体の注出量の制御を、一滴ずつの注出か
ら太い液筋の連続注出まで、操作す0る者の意志に則し
た制御が自在にできる。
【0082】硬質液体容器による液体の注出は、注出対
象物である器等の真上に接近させて行えるため、注出中
の液体のはねが極めて少なく、回りにある物を汚したり
することは、殆どないといえる。
【0083】硬質液体容器による液体の注出は、注出対
象物である器等の真上に接近させて行えるため、的確な
箇所にさらに的を絞った注出操作が実行できる。
【0084】硬質液体容器による液体の注出操作におい
ては、従来の液体容器のように傾けそして起こすことに
よる注出量の調節に比べ、整然で落ち着いた動作の流れ
の中で、スピーディーに行うことができる。
【0085】注出行為により液体を注出した後、容器を
垂直に起こし始めることにより、注出口に存在した液体
は、容器内に吸い込まれるようにして引き込まれるた
め、液体注出後の注出口からの液だれがなく、周囲を汚
すことがない。
【0086】容器内部には、通常外部の空気が入らない
ため収容されている液体の品質の保持ができ、また液体
が乾燥する様子も見られない。よって容器内部が汚れに
くく、容器の内部、外部ともに清潔さが保たれ、該硬質
液体容器の見た目はきれいに映り、これを身近で馴染み
深い醤油差しに例えるならば、従来からの醤油差しに対
するイメージの一新をはかれることは確かである。
【0087】本発明は、硬質液体容器にエアーバルブを
構成させた装置と液体収用部とを分離させて設け、液体
収用部にはいる空気の量を自在に制御できるようにし、
また容器を倒しても液体注出ユニットの作用により、液
体が流出しないものとした。スムーズで微妙な操作を実
現できたことにより、多岐にわたる液体容器に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の一部を断面した平面図であ
る。
【図2】図1に示した本発明の実施例の縦断面図であ
る。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図2に示した実施例の他の要部の拡大断面図で
ある。
【図5】図4に示した本発明の要部の作用を示す断面図
であり、(a)は硬質液体容器を倒した際の挙動を示し
ている。(b)は通常の液体注出操作にともなう液体流
動状態を示し、(c)は液体注出の操作を停止して硬質
液体容器を起こした状態を示している。
【図6】本発明の液体勢力吸収板の実施例の平面図であ
る。
【図7】図1に示した本発明の実施例の外観を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】エアーバルブ装置の別の実施例の斜視図であ
る。
【図9】本発明の別の実施例を示し、(a)は一部を断
面した平面図であり、(b)は縦断面図である。
【図10】図9の実施例を示し、(a)は要部拡大図、
(b)は(a)の設置箇所を示す縦断面図である。
【図11】図9の実施例を示し、(a)は要部拡大図、
(b)は別の要部拡大図、(c)は要部縦断面図、
(d)は要部拡大縦断面図、(e)は別の要部拡大縦断
面図である。
【図12】図9の実施例を示し、液体勢力吸収板の実施
例の平面図である。
【図13】図9の実施例を示し、操作部材付近の斜視図
である。
【符号の説明】
1 キャップ 3 硬質液体容器本体 4 操作部材 5 エアーバルブ支持板 6 エアーバルブ管 7 エアーバルブ装置 8 通気管 8a 空気送出口 8b 空気送出口保護カバー 9 液体勢力吸収板 9a 液体勢力吸収孔 10 下側注出管 10e 液体誘導部材 10f 液体誘導部材 11 液体注出ユニット 12 上側注出管 12b 注出口 12e 注出管口発生液体膜消去ピン 12f 注出管口発生液体膜消去ピン 13 ゴムパッキン

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収納する硬質液体容器本体
    (3)、該液体容器本体(3)から液体を注出する注出
    口(12b)および該液体容器本体へ流入する空気を制
    御して前記注出口(12b)から注出する液体を制御す
    るエアーバルブ装置(7)からなる硬質液体容器におい
    て、前記エアーバルブ装置(7)が、可撓性の材料から
    作られ且つ前記液体容器本体(3)に接続したエアーバ
    ルブ管(6)並び該エアーバルブ管(6)を挟んで対向
    設置されたエアーバルブ支持板(5)および弾力を有す
    る部材からなる操作部材(4)により構成されているこ
    とを特徴とする液体の有効的活用に徹した硬質液体容
    器。
  2. 【請求項2】 液体を収納する硬質液体容器本体
    (3)、該液体容器本体(3)から液体を注出する注出
    口(12b)および該液体容器本体へ流入する空気を制
    御して前記注出口(12b)から注出する液体を制御す
    るエアーバルブ装置(7)からなる硬質液体容器におい
    て、前記エアーバルブ装置(7)が、可撓性の材料から
    作られ且つ前記液体容器本体(3)に接続したエアーバ
    ルブ管(6)並び該エアーバルブ管(6)を挟んで対向
    設置されたエアーバルブ支持板(5)および弾力を有す
    る部材からなる操作部材(4)により構成され、液体容
    器本体(3)の上面に垂直な下側注出管(10)を配設
    し、該下側注出管(10)と上下に隔てて上側注出管
    (12)を配設し、その間に空間を形成するように液体
    注出ユニット(1l)で連結し、上側注出管(12)の
    先端に前記注出口(12b)を形成したことを特徴とす
    る液体の有効的活用に徹した硬質液体容器。
  3. 【請求項3】 液体を収納する硬質液体容器本体
    (3)、該液体容器本体(3)から液体を注出する注出
    口(12b)および該液体容器本体へ流入する空気を制
    御して前記注出口(12b)から注出する液体を制御す
    るエアーバルブ装置(7)からなる硬質液体容器におい
    て、前記エアーバルブ装置(7)が、可撓性の材料から
    作られ且つ前記液体容器本体(3)に接続したエアーバ
    ルブ管(6)並び該エアーバルブ管(6)を挟んで対向
    設置されたエアーバルブ支持板(5)および弾力を有す
    る部材からなる操作部材(4)により構成され、液体容
    器本体(3)の上面に垂直な下側注出管(10)を配設
    し、該下側注出管(10)と上下に隔てて上側注出管
    (12)を配設し、その間に空間を形成するように液体
    注出ユニット(1l)で連結し、上側注出管(12)の
    先端に前記注出口(12b)を形成し、液体容器本体
    (3)の内部に、その上面から間隔を開けて、多数の液
    体勢力吸収孔(9a)を開口した液体勢力吸収板(9)
    を設置したことを特徴とする液体の有効的活用に徹した
    硬質液体容器。
  4. 【請求項4】 前記操作部材(4)はZ字状断面形状を
    しており、その頂部が操作レバー(4a)となってお
    り、該操作部材(4)の中間部とエアーバルブ支持板
    (5)の本体部とが対向するようにそれらの脚部が前記
    硬質液体容器本体(3)の上部に固定されていることを
    特徴とする請求項1、2または3に記載の液体の有効的
    活用に徹した硬質液体容器。
  5. 【請求項5】 前記エアーバルブ支持板(5)と前記操
    作部材(4)との中間位置に通気管(8)がその下端部
    が前記液体容器本体(3)に突出して設けられ、該通気
    管(8)を介して前記エアーバルブ管(6)が前記液体
    容器本体(3)に接続しており、該通気管(8)の下端
    部に形成された空気送出口(8a)が該通気管(8)の
    軸線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の液体の有効的活用に徹した硬質
    液体容器。
  6. 【請求項6】 空気送出口(8a)が該通気管(8)の
    軸線に対して45度の角度をなして傾斜していることを
    特徴とする請求項5に記載の液体の有効的活用に徹した
    硬質液体容器。
  7. 【請求項7】 前記下側注出管(10)の上端部が該注
    出管(10)の軸線に対して鋭角をなして傾斜している
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の液体の有効
    的活用に徹した硬質液体容器。
  8. 【請求項8】 前記下側注出管(10)の上端部が注出
    管(10)の軸線に対して約30度の角度をなして傾斜
    していることを特徴とする請求項7に記載の液体の有効
    的活用に徹した硬質液体容器。
  9. 【請求項9】 前記下側注出管(10)の上端部(10
    b)の鋭角部分を液体注出ユニット(1l)の内壁に接
    触固定し、上側注出管(12)の軸線を前記下側注出管
    (10)の軸線から偏心させて配置していることを特徴
    とする請求項7または8に記載の液体の有効的活用に徹
    した硬質液体容器。
  10. 【請求項10】 前記下側注出管径(10d)と上側注
    出管径(12d)が、約3:2の比率であることを特徴
    とする請求項9に記載の液体の有効的活用に徹した硬質
    液体容器。
  11. 【請求項11】 前記上側注出管(12)の下端部が該
    注出管(12)の軸線に対して鋭角をなして傾斜してい
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の液体の有
    効的活用に徹した硬質液体容器。
  12. 【請求項12】 前記上側注出管(12)の下端部が注
    出管(12)の軸線に対して約45度の角度をなして傾
    斜していることを特徴とする請求項11に記載の液体の
    有効的活用に徹した硬質液体容器。
  13. 【請求項13】 前記容器本体(3)の頭部にキャップ
    (1)が着脱可能に取着され、前記注出口(12b)、
    エアーバルブ装置(7)または液体勢力吸収板(9)が
    該キャップ(1)に設置されていることを特徴とする請
    求項1〜12の何れか1項に記載の液体の有効的活用に
    徹した硬質液体容器。
  14. 【請求項14】 前記上側注出管(12)の内部の下側
    注出管(10)側にU字状形状をした液体膜消去ピン
    (12e、12f)が取着されていることを特徴とする
    請求項2、3、7〜12の何れか1項記載の液体の有効
    活用に徹した硬質液体容器。
  15. 【請求項15】 前記下側注出管(10)の内壁面に接
    触または部分的に小間隙をあけて該下側注出管(10)
    の軸線方向に延在する液体誘導部材が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2、3、7〜12の何れか1項記
    載の液体の有効活用に徹した硬質液体容器。
  16. 【請求項16】 前記液体誘導部材が筒状体であること
    を特徴とする請求項15に記載の液体の有効活用に徹し
    た硬質液体容器。
  17. 【請求項17】 前記液体誘導部材が棒状体であること
    を特徴とする請求項15に記載の液体の有効活用に徹し
    た硬質液体容器。
  18. 【請求項18】 前記通気管(8)の下端部の空気送出
    口(8a)の周囲に該通気管(8)より大径の空気送出
    口保護カバー(8b)が設けられていることを特徴とす
    る請求項5または6に記載の液体の有効活用に徹した硬
    質液体容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008005841A3 (en) * 2006-06-30 2008-03-20 Johnson Diversey Inc Closure for a pressurizable container comprising a pump and a vent

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