JPH0326976B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は洗浄装置に関する。

最も関連のある背景は、多分、口腔衛生装置の
分野に含まれるものと考えられるが、この分野で
の装置の改良の多くが創傷や体腔の医学的な清掃
のような他の領域でも有用な用途を見出せること
は周知の事実である。従来技術の代表としては、
米国特許第3227158号、同第3425410号、同第
3453969号、同第3467083号、再発行特許第27274
号、米国特許第4094311号、同第4108167号、同第
4302186号、同第4442831号、同第4452238号、同
第4534340号およびこれらの米国特許で引用され
たいくつかの特許がある。

これら米国特許は、すべて、或る種の特性、た
とえば、圧力を或る程度制御しながらパルス状に
水を送る。通常は、圧力制御器は基本ユニツト内
に設けられている。使用者が操作するハンドピー
ス内に圧力制御器を設置することもいくつか提案
されており、その場合、使用者は口腔内に液体を
送り込んでいるときに口からハンドピースを外す
ことなく圧力制御を行なうことができる。そうで
なかつたら、不便ながら、姿勢を変えないように
注意しながら両手を使わなければならなかつた。

この分野で開発されたものには、持ち運びが容
易であつたり、たとえば浴室のカウンタ上に置く
ことができるようであつたりする一層便利でしば
しば携帯可能なユニツトがある。その初期の形式
の１つが上記の再発行特許第27274号に記載され
ており、ここでは、ひつくり返して溜めとし、下
向きに置いたときにはカバーとして役立つものを
採用している。

こうして、この分野では多くの改良がなされて
いるが、いくつかの問題はまだ残つたままであ
る。本発明の主目的はこれらの問題を解決し、さ
らなる改善を行なうことにある。

本発明の別の目的は不使用時には全体的により
良好に納めることができ、しかも使い易いという
新規で改良されたカバー組立体を提供することに
ある。

或る特徴によれば、本洗浄装置は一部に沿つて
面取り部を構成するような形状の周囲方向側壁に
よつてつながつた頂壁、底壁を有するハウジング
を包含し、この面取り部が通常水平の壁を有する
カバーと嵌まり合う。水平の壁からは同様の面取
り部を有する周壁が突出している。ハウジングに
はプラツトホームが形成してあり、これは外方に
突出しており、使用者が利用し易いように設けた
出口装置を与える座部となる。

本発明の特許性があると考えられる特徴は特に
特許請求の範囲に記載してある。本発明の１つま
たはそれ以上の特殊な実施例の構成および作用
は、本発明のさらに別の特徴および利点と共に、
添付図面に関連して行なう以下の説明から理解で
きよう。なお、いくつかの図では、類似した参照
符号は類似した構成要素を示していることは了解
されたい。

第１図に示す洗浄装置は口腔衛生の分野で使用
することを特に意図しているものである。これは
歯の清掃や歯ぐきのマツサージの目的で水その他
の液体の脈動噴流を放出するものである。しかし
ながら、この洗浄装置は創面切除や体腔からの汚
物の洗い出しなどの異なつた用途に少なくとも個
人的に使用できるということは明らかである。こ
の種の洗浄装置の全体的な動作は本明細書の冒頭
で述べた米国特許の種々のものに良く説明されて
おり、本発明で使用する可能性のある構造上の詳
細を理解する助けとすべくこれら米国特許をここ
に参考文献として援用する。

第１図に示した洗浄装置はハウジング２０を包
含し、このハウジングはベース２２の上に取り付
けてあり、ハウジング内には後に説明する或る種
の作動要素が配置してある。ハウジング２０は頂
壁２４を有し、ベース２２の上面が底壁２６とな
る。頂壁２４および底壁２６は一部に沿つて形成
した面取り部３０を構成する形状の周囲方向側壁
２８でつながつている。

カバー３２が通常水平の壁３４を有し、この壁
から側方に周壁３６が突出している。この周壁
は、カバー３２をハウジング２０に覆つた状態に
かぶせたときに側壁２８と嵌まり合う形状となつ
ている。壁３４も面取り部３８を有し、この面取
り部はカバー３２を所定の位置に置いたときに面
取り部３０と嵌まり合う。

頂壁２４には入口４０が形成してある。出口４
２が水平の壁３４を貫く開口を構成するように形
成してある。この出口４２は、カバー３２をひつ
くり返してその周壁３６を頂壁２４から直角に直
立するように配置したときに、入口４０と一致す
るような位置にある。先に指摘したように、周壁
３６は、カバー３２をハウジングにかぶせたとき
に、側壁２８と嵌まり合うような形状となつてい
る。カバー３２がこの位置にあるとき、面取り部
３８は面取り部３０と嵌まり合う。

ハウジング２０内にはポンプ５０が配置してあ
り、このポンプは電動機５４よつて運動変換器５
２を介して駆動される。広い観点で見れば、この
ようなポンプは前述の米国特許第4302186号に示
される形態を取り得る。あるいは、ポンプ組立体
全体を別のアプローチで構成してもよい。たとえ
ば、1984年９月10日に出願した米国特許出願第
648766号に示されるソレノイド・ポンプであつて
もよい。

いずれにしても、カバー３２を第２図に示すよ
うに露出した直立位置に置いたとき、このカバー
３２の溜め内に入れた液体は出口４０のところで
カバー３２の底に上向きに変位した弁５８を通し
て吸い込まれ、入口管６０を通つてポンプボデー
に入る。このポンプボデーから液体は圧力の下に
出口ホース６２を通して送られる。出口ホースは
ハウジング３６の外に出ている。再び広い観点で
見れば、この配置は再発行米国特許第27274号に
一層詳しく説明されている。

通常の使用時にこの洗浄装置の正面側すなわち
使用者側にあるものは直立台７０であり、これは
押しボタン７２で作動させる切換機構を包含す
る。さらに内側にはプラツトホーム７４が形成し
てあり、このプラツトホームに沿つて複数のくぼ
みが構成してあり、対応した数の噴出チツプ７５
の格納部となつている。噴出チツプ７５は米国特
許第4337040号に一層詳しく説明されている。

プラツトホーム７４から内方に位置してハウジ
ング２０に形成したくぼみが巻き込んだ出口導管
６２を収容する。この出口導管はハンドピース７
６に通じている。ハンドピース７６はプラツトホ
ーム７４に形成した別のくぼみ内に収容される
か、あるいは、このプラツトホームから直立する
ペグ上に着座するようにしてもよい。

第１図に示すように、カバー３２を下向きにて
全ユニツトを覆つたとき、不出チツプ７５および
ハンドピース７６の両方が囲まれる。一方、カバ
ー３２をひつくり返して液体の溜めとして使用す
るときには、面取り部３８がハンドピース７６お
よび噴出チツプ７５を露出させ、使用者が掴んで
使用できるようにする。

この場合、弁５８は第４図に示すように構成す
ることが好ましいが、先に述べた米国特許のいく
つかに示されているような別の形態を採つてもよ
い。ここで、弁５８はほぼＩ字形をしており、弾
性材料で作つてある。弁は水平の壁３４に形成し
た開口８０内に配置してある。弁の脚８２の一端
には横方向の上部バー８１が形成してあり、弁が
下方に位置したとき開口８０をシールする。頂壁
２４に形成したくぼみ８３が中央配置の通路８４
を有する。くぼみ８３内に上向きに円形突起８５
が突出しており、ここに横方向の下部バー８６の
底面が係合する。

こうして、カバー３２をベースから取り外した
とき、弁５８は下方に移動して水平の壁３４との
密封状態に位置する。しかしながら、カバー３２
をひつくり返して壁２４上に置き、溜めとして使
用しようとするときには、突起８５が弁５８を上
向きに押圧し、液体が溜めから開口８０を通つて
下方に流れ、壁面３４から突出し、周方向に隔た
つた一連の縦溝８７を通り、これら縦溝間の間隙
を通つて、そして付加的な縦溝８８を通つて通路
８４に流入する。

台７０内にはくぼみ９０が形成してある。この
くぼみ９０の壁を貫いて一対の電気接点９２，９
４が露出しており、これらの接点はくぼみの長手
方向に互いに隔たつている。バレル９６がくぼみ
９０内に摺動自在に配置してあり、このバレルの
一端部９８がくぼみ９０から外方に突出してい
る。細長い弾性のある導電要素１００がバレル９
６の下端部に採り付けてあり、接点９２，９４と
整合している。導電要素１００は、第６図に示し
たようにバレル９６が上方の第１位置まで動いた
ときに接点９２，９４を電気的に接続し、バレル
９６が第５図に示すような下方の第２位置に動い
たときに接点の接続を断つような形態となつてい
る。

先に述べた切換組立体は第２対の長手方向に隔
たつた接点１０２，１０４を包含し、電源を電動
機５４のみならず他の装置へも別々に切り変えた
いときにはいつでも単投・複極スイツチとして作
用する。上述の他の装置としては、異なつた種類
のポンプを含む場合、たとえば前述のソレノイ
ド・ポンプの場合に在るのが望ましいマイクロプ
ロセツサ・ユニツトがある。

バレル９６の上端部９８には操作装置１１０が
取り付けてある。バレル９６を上方へ押圧する
が、操作装置１１０に加えられた圧力に応じて撓
んでバレルを下方の第２位置に移動させるように
ばね１１２がバレル９６に関して配置してある。
フインガ１１４の一端１１６が内向きの出張り１
１７に枢着してあり、この出張りは操作装置１１
０の側面に形成したくぼみ内に着座しており、フ
インガ１１４を側方へ揺動させ得るようにしてい
る。第２のばね１１８が操作装置１１０に対して
配置してあり、フインガ１１４を第５図、第６図
に示すように第１の方向、すなわち、左方向へ揺
動させるように押圧している。

台７０において外方に突出する壁１１９上には
全体的に１２０で示す軌道が形成してあり、この
軌道は第１の斜面１２２と第２の斜面１２４とを
包含し、方向付け突起１２８上方に隔たつて壁１
１９にはノツチ１２６も形成してある。ピン１３
０がフインガ１１４の下端から内方へ軌道１２０
まで突出しており、操作装置１１０に圧力が加え
られたときにばね１１８の押圧力の下にノツチ１
２６から斜面１２２までピン１３０が移動し、次
いで、ばね１１２の押圧力の下にバレル９６をく
ぼみ９０の外方へ移動させるようになつている。
次いで、操作装置１１０にさらに圧力が加えられ
た際に、ピン１３０が長い斜面１２４に沿つて移
動させられ、その結果、ばね１１８の押圧力の下
に、ピン１３０がデイレクタ１２８の与える付加
的な斜面効果によつてノツチ１２６内に戻され
る。

好ましくは、壁１１９の反対側（図示せず）が
軌道１２０、ノツチ１２６および突起１２８の鏡
像を支持している。フインガ１１４はブリツジ１
３２（第６Ａ図）によつて対応するフインガ１１
４′に連結されている。このフインガ１１４′は出
張り１１７′およびピン１３０′を有する。ブリツ
ジ１３２上のポスト１３４がばね１１８内に着座
し、所定位置にばね１１８を保持している。この
釣合い配置は組立体の安定性を改善し、ブリツジ
１３２がフインガ１１４，１１４′を一緒に保持
する。これにより、出張り１１７，１１７′およ
びピン１３０，１３０′が離れるようにばね作用
を行ない、次いでそれぞれのくぼみ、軌道内にス
ナツプ嵌合することができる。

壁１１９の上縁は１３６のところで或る点まで
テーパが付けてあり、組立て中にピン１３０，１
３０′を広げるのを助けるようになつている。ま
た、安定性を助けるべく、耳１３８が操作装置１
１０のスカート１３８ａから内方へ突出し、壁１
１９のそれぞれの側に乗るようになつている。

こうして、わかるように、いわゆる押し専門の
スイツチが構成されたことになる。操作装置１１
０の引続く操作毎に一方のモードから他のモード
への双安定性の切り換えが行なわれる。第５図に
示す重要な付加的特徴はバレル９６とくぼみ９０
の上端部の間に着座した密閉シール１３９を設け
たことにある。特別に具体化したように洗浄装置
を使用することを意図して少なくとも高い湿度、
たとえば、洗浄装置そのものに不注意により液
体、たとえば水をはねかけてしまつた場合を含む
環境内で使用する場合、シール１３９が切換機構
の性能についての湿気関連問題を回避する助けと
なる。

ハンドル７６が可撓性ホース６２の外端に設け
てあり、このハンドルは噴出チツプまたはノズル
組立体７５の下端を受ける座部１４０を包含す
る。第７図に示すように、座部１４０はキヤツプ
１４２内に構成してあり、このキヤツプはシリン
ダ１４６の先端１４４にスナツプ嵌合できる。先
端１４４内に配置したＯリング１４８が前述の米
国特許第4302186号に記載されている要領で噴出
チツプ７５の下端を受け入れる。

シリンダ１４６の孔１５０内にはプランジヤ１
５２が配置してあり、このプランジヤのベースに
はＯリング１５４が嵌めてある。プランジヤ１５
２はばね１５６によつて図示のように上方に押圧
されている。孔１５０の片側には溝１５８が設け
てあり、この溝の下端はプランジヤ１５２の垂直
方向位置と一致して可変開口することができる。
溝１５８はプランジヤ１５２まわりを通して孔１
５０の上端まで液体を流し、噴出チツプ７５から
送り出せるようにしている。すなわち、ホース６
２が孔１５０の底に連結してあり、ばね１５６を
通しかつそのまわりを液体を流し、溝１５８まで
送ることができる。

プランジヤ１５２の孔１５０内で長手方向位置
を調節できるようにタブ１６０が設けてあり、こ
のタブ１６０はプランジヤ１５２の上端まわりに
突出し、Ｏリング１６２を介して指操作式ノブ１
６４を取り付けてある。後に明らかにするよう
に、ノブ１６４がそれ自身の長手軸線まわりに回
転したとき、プランジヤ１５２が溝１５８に相対
的に動かされ、ホース６２を通つて到達し、最終
的に噴出チツプ７５を通して送り出される液体の
流量を絞る。

ポンプ５０は第８図から第１１図まですべての
図に現在のところ好ましい形態で示してあるが、
上述したように他の形態も採り得る。第８図にお
いて、ポンプ５０はピストン１７０を包含し、こ
のピストンは変換器５２を介して駆動される連接
棒１７２によつて動かされる。ピストン１７０は
シリンダ１７３内を往復摺動し、マニホルド１７
４内で交互に吸引作用、吐出作用を行なう。マニ
ホルド１７４からの出口１７６は可撓性ホース６
２に接続してある。こうして、ピストン１７０お
よびその連接棒１７２への結合部は、好ましく
は、米国特許第4108167号の教示に従つて構成す
る。

第４図のハウジング組立体内の通路８４は先端
部１８０に接続してあり、この先端１８０は内部
にガバナ１８４を構成したハウジングの一部とし
て上方キヤツプ１８２に通じている。キヤツプ１
８２は下部１８６に嵌まつている。この下部１８
６は、図示実施例の場合、主ポンプボデーと一体
に形成され、そこから直立し、マニホルド１７４
と連絡している。図示のように、キヤツプ１８２
はフランジ１８８を有し、このフランジはボデー
１８６上にキヤツプ１８２をスナツプ嵌合させ得
るように形成したテーパ面１９０を持つている。

ボデー１８６内に、そして一部キヤツプ１８２
内に着座してインサート１９２があり、このイン
サート内には第１の溝１９４が設けてある。この
第１溝１９４は上端１９６のところで下向きに狭
くなつていてボール弁１９８がマニホルド１７４
内に圧力が発生したことによつて上方に押圧され
たときにボール弁１９８を着座させる。弁１９８
下方にはリブ２００が設けてあり、これらのリブ
は弁１９８の動きを制限すると共に、ピストン１
７０の吸引行程時に溜め３４からの液体をマニホ
ルド１７４内に引き込ませ、次いで吐出行程中
（このとき弁１９８が１９６のところで着座する）
にホース６２に送る。こうして、弁１９８は自由
浮動式入口逆止弁として作動する。さもなけれ
ば、上述の米国特許のいくつかに記載されている
ものと同じ要領で作用する。

別の溝２０４が入口側から出口側へインサート
１９２を通して通じており、マニホルド１７４に
隣接して下端のところでネツク部を構成してお
り、ばね２０８によつて下方へ押圧されるボール
弁２０６のための座を構成している。ボール弁１
９８は、ポンプ吸引作用に応答して、図示実施例
ではノブ１６４のただ指でねじるだけで遠隔の物
理的に隔たつた手持ち装置７６に応答して決まつ
た率で溜め３４からの液体の流出を可能とする第
１の調整器として作用する。同時に、ボール弁２
０６およびそれに組み合つた構成要素は遠隔ハン
ドピース内で行なわれる同じ絞り調節によつて決
まる率でマニホルド１７４から溜め３４に液体を
戻すようにピストン１７０の発生する圧力に応答
する第２の調整器として作用する。こうして、２
つの逆止弁は溜めに向う、そして溜めからの両方
向に液体を通すように往復動するが、その作用は
遠隔ハンドピースのところの絞り制御と同調す
る。

第９図から第１１図は絞り作用に応答して液体
の流れを制御すると同じ結果を達成する別の構成
を示している。第９図において、ばね２０８によ
つて押圧されるボール弁２０６は内部孔２１０内
に設置してある。第８図のボール弁１９８の代り
に、この実施例では、ばね２２６によつて上方に
押圧される截頭円錐形先端２２０が用いられてい
る。この場合、第８図に示す構造に関連して説明
したようなボール弁１９８の目的が達成される。
２２０で示す弁がポンプ吸引作用によつて下方に
動かされたとき、液体は弁２２０のドアム形構造
２２８の下端に残したスペース、あるいはそこに
設けた縦溝を通して溜めから流出する。

第１０図に示す別の実施例は第９図のものと同
様であり、弁２０６がばね２０８によつて内孔内
で負荷されており、上方弁２２０が入口逆止弁と
して作用する。主たる違いは、ボデー２２０に形
成した一対のフランジ２３０のまわりに液体が流
れ、これが第９図の実施例で生じる可能性のある
整合問題を解決することができる。

第８図から第１０図の種々の実施例ではすべて
ボール式逆止弁を使用しているが、第１１図の実
施例では、設計の自由度に関して制限はない。こ
の実施例では、空所２０４内にただ１つのばね２
４０が配置してあるだけであり、このばねは多重
弁ボデー２４２を下方に押圧している。この弁ボ
デー２４２はマニホルド１７４への入口まわりに
着座してばね２４０と一緒に逆流調整器として作
用する。同時に、弁ボデー２４２はピストン１７
０によつて生じる吸い込み作用に応答して開く内
部通路２４４を包含する。こうして、図示したよ
うに、弁ボデー２４２は溜め３４への、あるい
は、溜め３４からの液体の交互の流れ方向に関し
て第１の調整器とも第２の調整器ともなる。内部
開口２４４は第２の逆止弁の一部として一方向流
れを許し、この第２逆止弁は遠隔ハンドピースに
あるノブ１６４の調節による絞り作用に応答して
マニホルド１７４内の圧力の増時にばね２４０に
抗する弁ボデー２４２の上向き移動によつて実際
に形成される。

第１２図は第７図に詳細に示しているようなハ
ンドル７６に類似した別の手持ち式ハンドル７
６′を示しているが、これは現在のところ余分な
利点を持つているので好ましい。ハンドル７６′
は可撓性ホース６２の外端に設置してあり、噴出
チツプまたはノズル組立体７５の下端を受け入れ
る座部２６０を包含する。座部２６０はシリンダ
２６６の先端２６４にスナツプ嵌合したキヤツプ
２６２内に設けてある。先端２６４内に配置した
Ｏリング２６８は先に説明したように噴出チツプ
７５の下端部を収容する。

シリンダ２６６の側方を向き、出口通路２７４
と整合した入口通路２７２を横切つて延びる孔２
７０内には円筒形の弁２７６が収容してある。こ
の弁２７６はＯリング２７８によつて孔２７０内
に密閉されている。弁２７６の突出外端にはノブ
２８０が装着してある。弁２７６の外面には円周
方向に溝２８２が設けてあり、この溝の深さは弁
２７６の周方向に変化する。弁２７６は圧縮ばね
２８４によつてシリンダ２６６の外方に押圧され
ている。シール２８６が溝２８２から通路２７４
に向う流れを閉じ込めている。

通常の外側位置において、溝２８２は通路２７
２，２７４間にあり、通路２７４はＯリング２８
６によつて弁２７６の外面に対してシールされて
いる。図示位置において、ノブ２８０によつて弁
２７６を回転させると、通路２７２から通路２７
４に向つて上方へ流れる水に対する溝２８２の深
さが変化する。一方、ノブ２８０の外端に使用者
が親指あるいは他の指で圧力を加えたとき、弁２
７６がばね２８４の力に抗して内方へ押圧され、
それによつて、溝２８２が流路から変位し、液体
の流れを完全に遮断する。これにより、使用者は
たとえばその親指でただ単に押すだけでノズルか
ら送り出される水を直ちに遮断することができ
る。それから、使用者はノズルを口から取り出
し、洗面器に向けるかあるいはいずれかの手の指
で持つかしてから装置のスイツチを切り、全動作
を停止させることができる。

以上のように、本発明に係る「面取り部」、「プ
ラツトホーム」、「このプラツトホームに設けてあ
つてカバーをひつくり返したときに面取り部に隣
接して液体送り装置を露出させる座部」の構成な
どにより、貯蔵槽に表示マークを設ける必要がな
いだけでなく、液体送り装置を露出させる座部の
構造などと相挨つて、カバーをひつくり返したと
きにその面取り部に隣接してハンドピースやハン
ドピースに噴出チツプなどを取付けたままでも保
持させて使うことができるなど、単に側壁に凹み
を設けてハンドピースや噴出チツプなどを収納で
きるようにしたものと比較してそのハンドピース
や噴出チツプなどの取出し、収納などを容易にす
ると共に貯蔵槽となるカバーの着脱を簡単にし、
且つ洗浄装置の使用時にハンドピースやハンドピ
ースに噴出チツプなどを取付けたままでも保持さ
せて使うことができるなど、本発明によれば使い
易くした洗浄装置を提供することができる。

ここでわかるように、口腔洗浄のために特別に
設計してあるが、個人的その他の用途に関連した
他のタイプの洗浄にも容易に適用できる新規な洗
浄装置に多数の利点が組込まれている。同時に、
使用者の操作に便利な種々の特徴も備える。ま
た、それ自体有用であると考えられる種々の特徴
も開示した。

本発明の特定の実施例を図示し、説明してきた
が、発明から逸脱することなく種々の変更、修正
をなし得ることは当業者には明らかであろう。し
たがつて、特許請求の範囲に記載した構成は発明
の真の精神、範囲内にあるすべての変更、修正を
含むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従つて構成した洗浄装置の斜
視図である。第２図は種々の位置に配置した種々
の構成要素を示す同様の図である。第３図は第２
図の３−３線に沿つた横断面図である。第４図は
第３図に示す構成要素の断片横断面図である。第
５図および第６図は第１図および第２図に示す半
組立体の横断面図であり、種々の位置にある種々
の構成要素をそれぞれ示す図である。第６ａ図は
第５図および第６図に示す構成要素の側面図であ
る。第７図は第１図および第２図に示す構成要素
を長手方向に通る横断面図である。第８図、第９
図、第１０図および第１１図は第３図に示す構成
要素の縦断面図であるが、それぞれ異なつた特殊
なアプローチを示す図である。第１２図は第７図
に示す構成要素の別の実施例を示す横断面図であ
る。 図面において、２０……ハウジング、２２……
ベース、２４……頂壁、２６……底壁、２８……
側壁、３２……カバー、３４……水平な壁、３６
……周壁、４０……入口、４２……出口、５０…
…ポンプ、５４……電動機、５８……弁、７０…
…台、７２……押しボタン、７４……プラツトホ
ーム、７５……噴出チツプ、７６……ハンドピー
ス、８０……開口、８１……横方向バー、８２…
…脚、８６……横方向バー、９０……くぼみ、９
２，９４……電気接点、９６……バレル、１００
……弾性導電要素、１０２，１０４……接点、１
１０……操作装置、１１２……ばね、１１４……
フインガ、１１７……出張り、１２０……軌道、
１２２，１２４……斜面、１２６……ノツチ、１
２８……突起、１３０……ピン、１４２……キヤ
ツプ、１４６……シリンダ、１４８……Ｏリン
グ、１５２……プランジヤ、１５４……Ｏリン
グ、１５６……ばね、１５８……溝、１６０……
タブ、１６２……Ｏリング、１７０……ピスト
ン、１７２……連接棒、１７３……シリンダ、１
７４……マニホルド、１７６……出口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 頂壁および一部の横方向に面取り部を形成し
   た形状の周囲方向の側壁によつて前記頂壁に結合
   した底壁を有するハウジングと、側方に突出する
   周壁を有する通常水平の壁を有するカバーであつ
   てこのカバーを前記ハウジングに覆つた状態でか
   ぶせたときに前記側壁と嵌まり合う形状となつて
   おり、前記周壁が前記カバーを前記のように置い
   たときに前記側壁の前記面取り部と一致する面取
   り部を有するカバーと、前記頂壁に開口を構成し
   ている入口装置と、前記水平の壁に開口を構成し
   ており、前記カバーをひつくり返して前記水平の
   壁から前記周壁がほぼ直立するように位置させた
   ときに前記入口装置と整合するように設けた出口
   装置と、前記ハウジング内に装置してあつてそこ
   からの液体を放出する放出装置と、前記ハウジン
   グ内に配置してあつて前記入口装置から前記放出
   装置まで液体を圧送する圧送装置と、前記放出装
   置からの液体流を使用点まで送る液体送り装置
   と、前記カバーを前記のようにひつくり返したと
   きに前記カバーの前記面取り部の下から外方に突
   出するように前記ハウジングに設けたプラツトホ
   ームと、このプラツトホームに設けてあつて前記
   カバーを前記のようにひつくり返したときに前記
   面取り部に隣接して前記液体送り装置を露出させ
   る座部とを包含することを特徴とする洗浄装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載の洗浄装置におい
   て、前記カバーを前記の覆つた状態に位置させた
   ときに前記液体送り装置の少なくとも一部が前記
   カバー内に囲まれ得るように前記プラツトホーム
   が設けられることを特徴とする洗浄装置。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の洗浄装置におい
   て、前記液体送り装置は複数のノズルのうちの一
   つが設けられ、そして前記プラツトホームは前記
   カバーが覆つた状態に置かれたときに、カバー内
   に位置するノズル受けとなり、しかし前記カバー
   をひつくり返したときはノズルを露出することを
   特徴とする洗浄装置。 ４ 特許請求の範囲第１項記載の洗浄装置におい
   て、前記面取り部は前記側壁と周壁とのそれぞれ
   のコーナーに設けたことを特徴とする洗浄装置。