JPH09175483A - 潜水用呼吸装置のマウスピースユニット - Google Patents

潜水用呼吸装置のマウスピースユニット

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JPH09175483A
JPH09175483A JP7341987A JP34198795A JPH09175483A JP H09175483 A JPH09175483 A JP H09175483A JP 7341987 A JP7341987 A JP 7341987A JP 34198795 A JP34198795 A JP 34198795A JP H09175483 A JPH09175483 A JP H09175483A
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JP
Japan
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mouthpiece
moving member
opening
gas
unit
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JP7341987A
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English (en)
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Shunsuke Matsuoka
俊輔 松岡
Kiyoshi Hashimoto
清 橋本
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Original Assignee
GRAND BLUE KK
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Publication date
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C11/18Air supply
    • B63C11/186Mouthpieces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C11/18Air supply
    • B63C11/22Air supply carried by diver
    • B63C11/24Air supply carried by diver in closed circulation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
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    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C2011/027Shells for diving equipment, i.e. substantially rigid housings or covers, e.g. streamlined shells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初心者でも簡単に使用することのできる半閉
鎖式呼吸装置のマウスピースユニットを提案すること。 【解決手段】 半閉鎖式呼吸装置1のマウスピースユニ
ット6において、スタートボタン102を押し込むと、
移動部材70が全体として移動して、外部開口73が開
き、マウスピース62が突出して潜水者はマウスピース
62を銜え込むことができる。この後に、スタートボタ
ン102を戻しても移動部材70はそのままの位置に保
持されるので、係合バー74によって吸気用ガス供給弁
21が開放状態に保持されて吸気ガスの供給が継続す
る。マウスピース62が潜水者の口から外れると、移動
部材70が戻り、外部開口73が自動的に封鎖され、こ
こを通って外部から水が内部に侵入することが防止され
る。水抜き時にはスタートボタン102の押し込みを継
続すると、パージ用ガス供給弁22からパージ用ガスが
供給され、水抜き用開口120が開き、呼気管接続口6
1aが封鎖されるので、水抜きが自動的に行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半閉鎖式呼吸装置
等の潜水用呼吸装置のマウスピースユニットに関するも
のである。さらに詳しくは、初心者でも簡単に使用する
ことのできる潜水用呼吸装置のマウスピースユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】潜水用呼吸装置は、一般的に、開放式呼
吸装置と、閉鎖式あるいは半閉鎖式呼吸装置との二種類
に大別される。開放式呼吸装置では、一度呼吸されたガ
スが全て装置外に排出され、閉鎖式、半閉鎖式呼吸装置
では、呼吸されたガスを再呼吸できるような装置が組み
込まれた構成となっている。
【0003】一般的に、閉鎖式あるいは半閉鎖式呼吸装
置は、開放式呼吸装置に比べて、軽量であり、長時間に
渡り深い潜水ができる利点がある。しかしながら、従来
の閉鎖式、半閉鎖式呼吸装置は、特殊潜水や軍事用の目
的のために開発されたものであるので、最小限の安全機
構を備えているのみで、比較的発生しやすい緊急事態に
対処できる機構を有していない。
【0004】このため、これらの装置の使用には、相当
徹底した訓練が必要であり、レジャーダイバーらが簡便
に使用することができなかった。
【0005】しかし、潜水愛好家が増加するのに伴っ
て、複雑な操作、熟練をそれほど必要とすることなく、
このような閉鎖式あるいは半閉鎖式呼吸装置を利用して
潜水を行いたいという要望が高まってきている。ここ
に、閉鎖式呼吸装置は酸素濃度センサ等が装備され、そ
れらの取扱い、制御、モニター等について相当の訓練が
必要である。これに対して、半閉鎖式呼吸装置は、この
ような装備が無く、したがって、それらを操作するため
の訓練も必要とされないので、専門家以外の者でも比較
的容易に取り扱うことができる。
【0006】このような半閉鎖式呼吸装置を、従来に比
べて、より簡単でしかも手軽に利用できると非常に便利
である。手軽に使用できるようにするために、従来の半
閉鎖式呼吸装置における改善すべき点としては次のよう
なものがある。
【0007】すなわち、半閉鎖式呼吸装置においては、
マウスピース内並びにマウスピースに連通する呼気通路
及び吸気通路内の圧力は、周囲圧と同程度の為、マウス
ピースを介して外部から装置内に水が侵入する可能性が
ある。
【0008】例えば、初心者等の場合には、潜水中にマ
ウスピースが口から外れてしまう可能性が高い。マウス
ピースが口から外れて、マウスピースから水が装置内に
侵入すると、例えば、侵入した水が炭酸ガス吸着装置に
悪影響を及ぼす等の弊害が発生する。したがって、装置
内部に水が侵入しない機構にすることが望ましく、ま
た、水が侵入した場合には、それを自動的に外部に排出
する機構が必要である。
【0009】吸気通路については、吸気管とマウスピー
ス接続部に吸気管からマウスピースへの流体通過のみを
許可する逆止弁を配置することによりこの問題を解決で
きるが、呼気通路については、呼気がマウスピースから
呼気管に送られる必要がある為に逆止弁を配置すること
によっては問題が解決できず、別途の工夫が必要とな
る。
【0010】なお、開放式呼吸装置の場合には、呼気管
は存在せず、また、吸気管内の圧力は周囲圧より高い
為、マウスピースを介して外部から装置内に水が侵入す
るという問題は発生しない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この点に鑑みて、本願
人は、先に、国際特許出願(国際公開番号 W/O 9
5/09762号)において、初心者でも簡単に利用す
ることのできるマウスピースユニットを提案している。
このマウスピースユニットは、当該マウスピースユニッ
トに配置した手動操作部材を操作してチューイングピー
スをマウスピースから外部に突出させ、これを潜水者が
銜えている限りは、新規吸気ガスが供給されるようにな
っている。潜水者が誤ってマウスピースを口から外して
しまうと、チューイングピースがマウスピースユニット
内に引込み、これに連動して呼気管が封鎖される。した
がって、このような場合に水の侵入が自動的に防止され
る。
【0012】また、手動操作部材に加えて、バージレバ
ーが配置されており、これを操作すると、マウスピース
ユニット内に、高流量の新規吸気ガスが水抜き用のガス
として供給される。したがって、潜水者は、このバージ
レバーを操作するのみで、マウスピースユニット内の水
を外部に排出できる。
【0013】本発明の課題は、本願人が先に提案したマ
ウスピースユニットと同様の機能を別の構成によって実
現することにより、初心者にとって使い易いマウスピー
スユニットを提案することにある。
【0014】すなわち、本発明の課題は、マウスピース
が潜水者の口から外れた場合にマウスピースから水がマ
ウスピースユニット内に侵入することを自動的に防止す
ることのできるマウスピースユニットを提案することに
ある。
【0015】また、本発明の課題は、吸気用ガスを必要
な時にのみ供給することにより無駄な吸気用ガスの消費
を極力抑制することの可能なマウスピースユニットを提
案することにある。
【0016】さらに、本発明の課題は、マウスピースユ
ニット内からの水抜きを簡単に行うことのできるマウス
ピースユニットを提案することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のマウスピースユニットは、以下の(a)
から(e)までの構成を備えたことを特徴としている。
【0018】(a) 呼気が流通する呼気管に連通する
呼気管接続口および吸気用ガスが流通する吸気管に連通
する吸気管接続口を備えた呼吸気連通室が内部に区画形
成されているユニットケース (b) マウスピースが取付けられていると共に前記呼
吸気連通室を外部に連通している外部開口を備え、当該
マウスピースをユニットケース内に引き込まれた引込み
位置と、当該ユニットケースから突出して潜水者が銜え
込み可能な突出位置とに移動させることができるよう
に、前記ユニットケースに対して移動可能に取付けられ
た移動部材 (c) 前記ユニットケース内の定まった位置において
前記外部開口に対峙する状態に配置された外部開口封鎖
弁を備えた固定部材 (d) 前記外部開口封鎖弁によって前記外部開口が封
鎖された状態となるように前記移動部材を常に前記固定
部材の側に押し付けることにより、前記マウスピースを
前記引込み位置に保持している弾性手段 (e) 弾性力によって初期位置に保持されており、当
該初期位置から作動位置まで移動可能な状態で前記ユニ
ットケースに取付けられ、前記初期位置から前記作動位
置までの移動に連動して、前記マウスピースが前記突出
位置に至るように前記移動部材を移動させ、前記作動位
置から前記初期位置までは前記移動部材とは連動ぜずに
弾性力によって復帰可能となっている手動操作部材 この構成を備えたマウスピースユニットにおいては、そ
れを潜水者が装着する際には、手動操作部材を弾性力に
逆らって前記作動位置まで押し込む。この移動によっ
て、前記移動部材が弾性手段による弾性力に逆らって移
動させられて、その外部開口に取付けられているマウス
ピースがユニットケースから突出した突出位置に至る。
この結果、潜水者は、突出したマウスピースを口に装着
することができる。また、この動作によって、固定部材
に形成されている外部開口封鎖弁から外部開口が離れる
ので、呼吸気流通室が外部開口を介して外部に連通す
る。
【0019】口に装着した後に手動操作部材を押し込ん
でいる力を抜くと、手動操作部材は弾性力によってその
初期位置まで戻る。このときには、マウスピースは潜水
者によって銜え込まれているので、手動操作部材とは連
動せずに、その位置に保持される。すなわち、外部開口
が開放状態に保持されるので、マウスピースを介して呼
吸動作を行なうことが可能になる。
【0020】潜水者がマウスピースを口から外すと、例
えば、潜水中に誤ってマウスピースを口から外すと、マ
ウスピースが取り付いている移動部材は弾性手段によっ
て元の位置まで戻り、この結果、移動部材に形成されて
いる外部開口が固定部材の側の外部開口封鎖弁に押し付
けられて封鎖される。
【0021】したがって、マウスピースが口から外れる
と、自動的に外部開口が封鎖するので、外部から水等が
多量に侵入するとを防止できる。
【0022】次に、本発明のマウスピースユニットは、
上記の構成に加えて、更に次の(f)および(g)の構
成を備えたことを特徴としている。
【0023】(f) 前記呼吸ガスボンベから供給され
る一定流量の新規吸気用ガスを前記呼吸気流通室内に供
給するためのガス供給口 (g) 前記移動部材に形成されていると共に、当該移
動部材が移動して前記マウスピースが前記突出位置に至
ると、前記移動部材に連動して前記ガス供給口を閉鎖状
態から開放状態に切り換えるガス供給口開放手段 この構成を備えたマウスピースユニットにおいては、そ
れを潜水者が装着する際には、手動操作部材を弾性力に
逆らって前記作動位置まで押し込む。この移動によっ
て、前記移動部材が弾性手段による弾性力に逆らって移
動させられて、その外部開口に取付けられているマウス
ピースがユニットケースから突出した突出位置に至る。
この結果、潜水者は、突出したマウスピースを口に装着
することができる。また、この動作によって、固定部材
に形成されている外部開口封鎖弁から外部開口が離れる
ので、呼吸気流通室が外部開口を介して外部に連通す
る。
【0024】口に装着した後に手動操作部材を押し込ん
でいる力を抜くと、手動操作部材は弾性力によってその
初期位置まで戻る。このときには、マウスピースは潜水
者によって銜え込まれているので、手動操作部材とは連
動せずに、その位置に保持される。
【0025】したがって、移動部材に連動してガス供給
口開放手段によって開放状態に切り換わったガス供給口
はその状態に保持されて、一定流量の新規吸気用ガスを
呼吸気流通室内に供給しつづける。
【0026】このように、潜水者が手動操作部材を操作
して、マウスピーウをユニットケースから突出させて口
に銜え込むと、外部開口が外部に連通した状態が保持さ
れると共に、ガス供給口が開放状態の保持される。した
がって、潜水者は呼吸動作を行なうことが可能になる。
【0027】潜水者がマウスピースを口から外すと、例
えば、潜水中に誤ってマウスピースを口から外すと、マ
ウスピースが取り付いている移動部材は弾性手段によっ
て元の位置まで戻り、この結果、マウスピースは元の引
込み位置まで戻る。移動部材が元の位置まで戻ると、そ
れに連動してガス供給口が閉鎖状態に戻り、新規吸気用
ガスの供給が停止する。これと合わせて、移動部材が元
の位置に戻ると、そこに形成されている外部開口が固定
部材の側の外部開口封鎖弁に押し付けられて封鎖され
る。
【0028】したがって、マウスピースが口から外れる
と、自動的に新規吸気用ガスの供給が停止するのでガス
の無駄な消費を抑制できる。また、外部開口が封鎖する
ので、外部から水等が多量に侵入するとを防止できる。
【0029】次に、本発明のマウスピースユニットは、
上記の(a)から(g)までの構成に加えて、さらに次
の(h)から(l)までの構成を備えたことを特徴とし
ている。
【0030】(h)前記呼吸ガスボンベからのガスを、
一定流量の吸気用ガスよりも多い流量で前記呼吸気流通
室内に導入するパージ用ガス供給口 (i) 逆止弁を介して前記呼吸気流通室を外部に連通
可能な水抜き用開口 (j) 前記水抜き用開口を常時は封鎖しており、前記
移動部材が移動して前記マウスピースが前記突出位置に
至ると、前記移動部材に連動して当該水抜き用開口を開
放状態に切り換える水抜き用開口封鎖弁 (k) 前記移動部材が移動して前記マウスピースが前
記突出位置に至ると、当該移動部材に連動して前記パー
ジ用ガス供給口を開くバージ用ガス供給口開放手段 (l) 前記移動部材が移動して前記マウスピースが前
記突出位置に至ると、当該移動部材に連動して、前記呼
気管接続口を封鎖する呼気管封鎖弁 この構成を備えた本発明のマウスピースユニットにおい
ては、手動操作部材をその初期位置から作動位置まで押
し込み、その押し込んだ状態に保持することにより、マ
ウスピース内の水のパージを行なうことができる。すな
わち、手動操作部材をその作動位置に保持すると、バー
ジ用ガス供給口が開状態に保持され、水抜き用開口封鎖
弁が開放状態に保持され、さらに、呼気管封鎖弁によっ
て呼気管接続口が封鎖状態に保持される。
【0031】この結果、バージ用ガス供給口から呼吸気
流通室内には高流量の新規吸気ガスが水抜き用のガスと
して供給される。このために呼吸気流通室は外部よりも
高圧状態になり、そこに溜まっている水はガスと共に水
抜き用開口を通って外部に排出される。手動操作部材の
押し込みを止めると、弾性力によって手動操作部材は初
期位置に戻り、バージ用ガス供給口が閉鎖され、水抜き
用開口封鎖弁が閉鎖状態に戻り、また、呼気管接続口は
開放状態に戻る。
【0032】このように手動操作部材をその作動位置ま
で押し込み、その状態に保持することにより、水抜きを
自動的に行なうことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
適用したマウスピースユニットを備えた半閉鎖式呼吸装
置の例を説明する。
【0034】全体構成 図6および図7には、本実施例の半閉鎖式呼吸装置の全
体構成を示してある。
【0035】図6に示すように、本例の半閉鎖式呼吸装
置1は、中空ハウジング2を備え、この中空ハウジング
2内に、後述する装置構成部品が内蔵されている。この
中空ハウジング2の一方の側は潜水者の背中に当たる背
当て面2aとなっており、反対側の面の中央には、呼吸
ガスボンベ交換用の開口が形成され、ここに着脱可能に
蓋2bが取付けられている。中空ハウジング2の上端に
は水平に炭酸ガス吸着装置内蔵容器3が取付けられてい
る。この容器は全体として円筒形状をしており、この両
側の外周部分には、可撓性の呼気管4および吸気管5が
接続されている。
【0036】これらの呼気管4および吸気管5の先端側
は、マウスピースユニット6に接続されている。
【0037】図7を参照して、本例の装置1の主要構成
部分およびそれらの接続状態を説明する。この図に示す
ように、マウスピースユニット6内の呼吸気流通室61
は、呼気管4および吸気管5に連通している。呼気管4
および吸気管5の他端は、それぞれ、炭酸ガス吸着装置
7が内蔵されている円筒形状の容器3の両側部分に連通
している。すなわち、この容器3の中央には環状断面を
した炭酸ガス吸着装置7が内蔵され、その両側には、そ
れぞれ、呼気用通路31、吸気用通路32が形成されて
いる。
【0038】炭酸ガス吸着装置7が内蔵された容器3の
下側の中空ハウジング2内には、中央に呼吸ガスボンベ
8が上下方向に配置され、これを挟み両側には、それぞ
れ呼気用エアーバッグ9および吸気用エアーバッグ11
が配置されている。呼気用エアーバッグ9は容器3の呼
気用通路31に連通し、吸気用エアーバッグ11は容器
3の吸気用通路32に連通している。
【0039】呼吸ガスボンベ8はそのガス吐出口81が
下端に位置するように配置されており、このガス吐出口
81は、開閉弁82を介して、レギュレータ83に接続
されている。レギュレータ83はガス圧を8ないし9キ
ログラム/平方センチメートル程度に減圧する。(レギ
ュレータ83には、BCジャケット等への供給管が接続
されるようになっている(図示せず。)。また、高圧側
には、残圧表示計用の供給管の接続口がある(図示せ
ず。)。) レギュレータ83の接続用供給口の1本のガス供給管8
4は、炭酸ガス吸着装置内蔵容器3の吸気通路32内お
よび吸気管5を通って、マウスピースユニット内まで延
びている。途中位置には流量調整用のオリフィス84a
が介挿されており、ここを介して4ないし5リットル/
分の流量に調整されて、マウスピースユニット内に供給
されるようになっている。もう1本のガス供給管85
は、マウスピースユニット6内からの水抜き用に使用す
るパージ用のガス供給管であり、上記のガス供給管84
と同様にマウスピースユニット6内にまで延びている。
残りの1本のガス供給管86は非常時における吸気供給
を行うためのものであり、その先端は、容器3の吸気用
通路32内に位置している。
【0040】炭酸ガス吸着装置内蔵容器3の吸気側の端
部にはオートバルブ機構12が取付けられている。この
機構12は、ガス供給管86の開閉制御、および過剰ガ
スの自動排出制御を行うものである。
【0041】全体的なガスの流れは次のとおりである。
マウスピースユニット6のマウスピース62からの呼気
は、呼気管4、呼気通路31を介して呼気用エアーバッ
グ9に貯留される。吸気動作時には、ここに貯留された
呼気は、炭酸ガス吸着装置7を介して炭酸ガスが除去さ
れて清浄化されて、吸気通路32に流入する。このよう
に清浄化された呼気は、吸気用エアーバッグ11に貯留
されると共に、吸気用に吸気管5を介してマウスピース
ユニット6内に供給される。マウスピースユニット6内
には、ボンベ8からガス供給管84を介して一定流量の
新規吸気用ガスが常時導入されており、これらの混合ガ
スが吸気用ガスとして供給される。
【0042】マウスピースユニット 図1ないし図5には、本例のマウスピースユニットの構
成および動作を示してある。
【0043】まず、図1、図2および図3を参照して本
例のマウスピースユニット6の構成を説明する。本例の
マウスピースユニット6はユニットケース63を備えお
り、このユニットケース63の内部に呼吸気流通室61
が区画形成されている。この呼吸気流通室61は、ユニ
ットケース63の左右方向の一方の側において呼気管接
続口61aを介して呼気管4に連通しており、他方の側
においては吸気管接続口61bを介して吸気管5に連通
している。呼気管接続口61aには、呼気管4の側に向
かう流体通過のみを許可する逆止弁61cが配置されて
おり、吸気管接続口61bには、呼吸気流通室内に向か
う流体通過のみを許可する逆止弁61dが配置されてい
る。
【0044】この呼吸気流通室61の内部には移動部材
70が配置されている。この移動部材は図3に示す初期
位置と、後述する図4に示す作動位置との間を移動可能
となっている。移動部材70は、呼吸気流通室61の内
部においてユニットケース前後方向に向けて配置された
外筒71と、この外筒71の後端に一体的に形成された
ユニットケース上下方向に延びる端壁72とを備えてい
る。この端壁72の中央部分には外部開口73が開いて
いる。端壁72の外側表面には、外部開口73を囲む状
態にマウスピース取付け筒74が一体形成されており、
このマウスピース取付け筒74は端壁72の外側表面か
ら垂直に突出している。このマウスピース取付け筒74
の外周にはマウスピース62が装着固定されている。
【0045】端壁72の外周縁には円筒状のダイヤフラ
ム75の前側の円形縁端が気密状態で固着されており、
このダイヤフラム75の後ろ側の円形縁端はユニットケ
ース63の後端側の部分に気密状態で固定されている。
また、端壁72と、ユニットケース63の後端壁631
との間にはコイルばね76が圧縮状態で配置されてい
る。このため、端壁72は常に前方側に向けてばね力に
よって押されている。
【0046】次に、呼吸気流通室61内において、上記
構成の移動部材70の外筒71の内側には、移動しない
ようにユニットケース63の側に固定された固定部材9
0が配置されている。この固定部材90は、移動部材7
0の外筒71の内側において同軸状態に配置された内筒
91と、この内筒91の後端に取付けられた外部開口封
鎖弁92と、この内筒91の前端に取り付けた端板93
を備えている。端板93の前側には内筒91と同軸状態
に固定筒94が取付けられており、この固定筒94はユ
ニットケース63に開けた開口63aを貫通して外側に
突出している。
【0047】この固定筒94の外周面に形成した環状フ
ランジ94aがユニットケース63に固着されている。
ここで、この固定筒94の後端部分と上記の内筒91の
前端部分の外周を覆う状態に外筒ガイド用の筒95が固
定されている。この外筒ガイド用の筒95の外周面によ
って上記の外筒71の後端側が摺動自在に支持されてい
る。
【0048】なお、上記の外筒71および内筒91の外
周壁には、それぞれ、上下に、呼吸気流通用の通気孔7
1f、71gおよび91f、91gが形成されている。
【0049】次に、上記構成の固定部材90における固
定筒94の内側には手動操作部材100が配置されてい
る。この手動操作部材100は、固定筒94の内側にお
いて同軸状態に配置した作動ロッド101と、この作動
ロッド101の前端に取り付けたスタートボタン102
を備えている。作動ロッド101の後端は固定部材90
の端板93の中心孔を摺動自在に貫通して延びており、
この後端には大径の抜け止め103が固着されている。
この抜け止め103には、ユニットケース63の左右方
向に向けて係合バー104が固着されている。
【0050】作動ロッド101の外周には円筒状のダイ
ヤフラム105が配置されており、このダイヤフラム1
05の前後の縁端は気密状態となるように固定されてい
る。
【0051】また、作動ロッド101の前端と端板93
の間には圧縮状態でコイルばね106が装着されてい
る。したがって、作動ロッド101は、ばね力によって
常にユニットケース63の前方側に向けて押されてい
る。
【0052】ここで、上記構成の移動部材70、固定部
材90および手動操作部材100の配置関係について説
明する。図3(A)から良く分かるように、初期状態、
すなわち潜水者が使用していない非装着状態において
は、コイルばね76およびコイルばね106のばね力に
よって、移動部材70および手動操作部材100はユニ
ットケース63の前端側に位置している。この状態で
は、スタートボタン102はユニットケース63の前面
から突出している。また、移動部材70の端壁72に形
成した外部開口73は、固定部材90の側の外部開口封
鎖弁92に押し付けられて封鎖された状態にある。さら
に、端壁72の外側のマウスピース取付け筒74に取付
けられているマウスピース62は、その殆どの部分がユ
ニットケース63の後側において端壁72およびダイヤ
フラム75によって区画形成されている凹部63bに引
き込まれた状態にある。この位置を本明細書においては
マウスピースの「引き込み位置」と呼ぶ。
【0053】ここで、図2から分かるように、手動操作
部材100の構成要素である係合バー104は、固定部
材90の側の内筒91および移動部材70の側の外筒7
1を貫通して延びている。内筒91の左右に形成した係
合バー貫通孔91a、91bは前後方向に延びる長孔で
あり、したがって、係合バー104の側の手動操作部材
100はこれらの係合バー貫通孔91a、91bに沿っ
てユニットケース63の前後方向に往復移動可能であ
る。
【0054】一方、移動部材70の側の外筒71には、
図3(B)に示すように、外筒71の前端側から前方に
向けて切り込まれた長溝71a、71bが形成され、こ
れらを横方向に向けて係合バー104が貫通している。
マウスピース62が引き込み位置にある状態では、係合
バー104は外筒71の長溝71a、71bの前端に丁
度当たった状態となっている。したがって、この状態に
おいて、手動動作部材100をユニットケース後端側に
向けて押し込むと、係合バー104によって外筒71が
同一方向に押される。すなわち、ユニットケース後端側
に向けて、手動操作部材100と移動部材70とは一体
となって移動する。しかるに、逆方向へは、係合バー1
04は長溝71a、71bに係合しないので、別個に移
動することになる。
【0055】再び、図2および図3を参照してマウスピ
ースユニット6の構成を説明する。
【0056】ユニットケース63内の呼吸気流通室61
の底面には、吸気用ガス供給弁21およびパージ用ガス
供給弁22が前後方向の向けて平行に配置されている。
吸気用ガス供給弁21には、吸気管5を通って呼吸気流
通室内まで引き込まれたガス供給管84が接続されてお
り、パージ用ガス供給弁22には、同じく吸気管5を通
して呼吸気流通室内まで引き込まれたパージ用ガス供給
管85が接続されている。
【0057】呼気管接続口61aの側に配置されている
吸気用ガス供給弁21は常閉弁であり、図2、図3
(C)から分かるように、これを開放状態に切り換える
ための切り換えレバー21aがその前端から後方に向け
て斜めに突き出ている。ここで、上述した移動部材70
の外筒71の外周面の前端部分には、レバー操作用突起
71cが横方に突出している。このレバー操作用突起7
1cは、外筒71が後方側に向けて移動すると切り換え
レバー21aの上端部分に当たり、この切り換えレバー
21aを後方に押すことが可能な位置に配置されてい
る。このレバー操作用突起71cによって切り換えレバ
ー21aが後方に押されると、吸気用ガス供給弁21は
閉鎖状態から開放状態に切り換わり、吸気用ガスを呼吸
気流通室内に供給する。
【0058】同様に、吸気管接続口61bの側に配置さ
れているパージ用ガス供給弁22も常閉部であり、図
2、図3(B)から分かるように、これを開放状態に切
り換えるための切り換えレバー22aがその前端から後
方に向けて斜めに突き出ている。ここで、この切り換え
レバー22aの上端部分は、上述した手動操作部材10
0の係合バー104の移動経路上に位置している。これ
に加えて、係合バー104が固定部材の内筒91の長孔
91a、91bに沿って最もユニットケース後端側に至
ると、すなわち手動操作部材100がその作動位置に至
ると、係合バー104の端部によって切り換えバー22
aが押されて、パージ用ガス供給弁22が開放状態に切
り換わるように設定されている。
【0059】同様に、図2および図3(C)に示すよう
に、呼気管接続口61aには呼気管封鎖弁110が取付
けられており、常時は、ねじりばね等の弾性手段によっ
て開放状態に保持されている。この呼気管封鎖弁110
の後面は、上記の係合バー104における切り換えレバ
ー22aに係合する側とは反対側の端部に常に当たって
いる。図3(C)に示すように、呼気管封鎖弁110は
その上端を中心としてユニットケース後端側に向けて旋
回すると、呼気管接続口61aを封鎖することになる。
したがって、手動操作部材100をユニットケース後端
側に向けて押し込むと、係合バー104によって上記の
ようにバージ用ガス供給弁22が開くと共に、当該係合
バー104の端部によって呼気管封鎖弁110も押され
て呼気管接続口61aを封鎖することになる。
【0060】一方、図2および図3(A)に示すよう
に、ユニットケース63の底壁部分には、吸気用ガス供
給弁21およびバージ用ガス供給弁22の中間位置に、
水抜き用開口120が形成されている。この水抜き用開
口120には、呼吸気流通室61から外部に向けての流
体通過のみを許可する逆止弁121が取付けられてい
る。この水抜き用開口120は、常時は、水抜き用開口
封鎖弁123によって封鎖されている。
【0061】ここで、吸気用ガス供給弁21およびバー
ジ用ガス供給弁22の間には、ユニットケース63の左
右方向に向けて回転軸130が配置されている。この回
転軸130は、吸気用ガス供給弁21およびバージ用ガ
ス供給弁22をユニットケース63に固定しているブラ
ケット23、24の間に架け渡されている。この回転軸
130によって、パージレバー140の下端が回転自在
に支持されている。このパージレバー140は、ユニッ
トケース63の上方に向けて延びる支柱部分141と、
この支柱部分141の上端から左右に分かれて外筒71
の外周面に沿って延びる円弧状の左右の腕部分142、
143を備えている。これらの腕部分142、143の
上端部分は、上記の係合バー104に対してユニットケ
ース後端側から当たった状態になっている。
【0062】さらに、パージレバー140の支柱部分1
41の下端には封鎖弁係合レバー150が連結されてお
り、この封鎖弁係合レバー150の先端には水抜き用開
口封鎖弁123が取付けられている。パージレバー14
0と封鎖弁係合レバー150は、一体となって、回転軸
130を中心に旋回可能となっている。常時は、弾性力
によって、図3に示すように、パージレバー140は起
立状態に保持され、封鎖弁係合レバー150に取付けら
れている水抜き用開口封鎖弁123は水抜き用開口12
0を封鎖した状態に保持されている。しかるに、手動操
作部材100をユニットケース63の後端側に向けて押
し込むと、係合バー104によってパージレバー140
もユニットケース63の後端側に向けて、下端の回転軸
130を中心として押し倒される。このパージレバー1
40の旋回に連動して封鎖弁係合レバー150が上方に
旋回して、水抜き用開口封鎖弁123を開放状態に切り
換える。この結果、この水抜き用開口120を介して呼
吸気流通室61内の水を外部に排出可能な状態に切り換
わる。
【0063】(各部分の動作説明)このように構成した
本例のマウスピースユニット6の動作を説明する。ま
ず、図3は、使用していない状態、すなわちマウスピー
ス62が潜水者の口に銜え込まれていない非装着状態で
の各部分の配置関係を示してある。この状態において
は、マウスピース62は上述したようにユニットケース
63に引き込まれた引き込み位置にある。したがって、
潜水者はマウスピース62を口に銜えることができない
状態となっている。
【0064】この状態で、スタートボタン102をばね
力に逆らってユニットケース63の後端側に向けて最大
限押し込むと、マウスピースユニット6の各部分は図4
に示す状態に切り換わる。図4(A)、(B)、(C)
はそれぞれ図3(A)、(B)、(C)に対応する図で
ある。スタートボタン102を押し込むと、すなわち、
手動操作部材100をその初期位置から作動位置まで押
し込むと、そのユニットケース後端側の係合バー104
の移動に伴って、この係合バー104に係合しているパ
ージレバー140および呼気管封鎖弁110がユニット
ケース後端側に向けて押される。また、移動部材70
も、その構成要素である外筒71が係合バー104に係
合しているので、全体としてユニットケース後端側に向
けて移動する。
【0065】この結果、図4(A)に示すように、移動
部材70と一体となって移動するマウスピース62は、
ユニットケース後端側の凹部63bら抜け出て後方に突
出した状態になる。本明細書では、この状態をマウスピ
ース62の「突出位置」と呼ぶ。マウスピース62が突
出位置に至ると、潜水者はマウスピーウ62を口に銜え
込むことが可能になる。また、この状態では、移動した
外筒71の突起71cによって切り換えレバー21aが
押されて、吸気用ガス供給弁21が開き、呼吸気流通室
61内に吸気用ガスの供給が開始される。
【0066】さらに、この状態では、係合バー104に
係合しているパージレバー140が押されるので水抜き
用開口封鎖弁123が開き、呼気管接続口封鎖弁110
によって呼気管接続口61aが封鎖される。これに加え
て、係合バー104によって切り換えレバー22aが押
されるので、バージ用ガス供給弁22が開き、吸気用ガ
ス供給弁21から供給されるガスよりも流量の多いバー
ジ用ガスの供給が開始される。
【0067】潜水者がマウスピース62を銜え込んだ後
に、スタートボタン102の押し込みを止めると、ばね
力によって、スタートボタン102を含む手動操作部材
100は元の位置(図3に示す初期位置)まで戻る。し
かし、マウスピース62は潜水者によって銜え込まれて
いるので、これが取付けられている移動部材70は元の
位置に戻ることはない。この状態を図5に示してある。
この状態においては、手動操作部材100の側の係合バ
ー104によって押されていたパージレバー140およ
び呼気管封鎖弁110が元の位置に戻り、水抜き用開口
120が封鎖され、バージ用ガス供給弁22が封鎖され
る。
【0068】しかるに、移動部材70は元に位置には戻
らないので、この外筒71の突起71cによって切り換
えレバー21aは押されたままの状態に保持されるの
で、吸気用ガス供給弁21は開放状態に保持され、吸気
用ガスの供給が継続する。このようにして、潜水可能な
状態になる。すなわち、マウスピースユニット6は使用
状態になる。
【0069】次に、図5に示すような状態、すなわち、
潜水者がマウスピースを装着して潜水している状態にお
いて、スタートボタン102を押し込むと、再び、図4
に示す状態が形成される。すなわち、パージ用ガス供給
弁22が開き、吸気用ガスよりも多い流量のバージ用ガ
スが呼吸気流通室61内に供給される。また、呼気管接
続口61aが封鎖される。さらには、水抜き用開口12
0を封鎖していた封鎖弁123が開き、ここを介して水
を外部に排出可能となる。
【0070】スタートボタン102を押しつづけると、
バージ用ガスの供給が継続されるので、呼吸気流通室6
1の内圧が外圧よりも高くなる。この結果、呼吸気流通
室内の水が水抜き用開口120を介して外部に自動的に
排出される。
【0071】スタートボタン102の押し込みを止める
と、このスタートボタン102を含む手動操作部材10
0が元の位置(図3に示す位置)に戻るので、再び、図
5に示す状態に戻る。
【0072】ここで、潜水中に、誤って潜水者が口から
マウスピース62を外してしまった場合には、マウスピ
ース62が取付けられている移動部材70が全体として
ユニットケース63の前端側に移動して、図3に示す初
期状態に戻る。この結果、移動部材70に形成されてい
る外部開口73が固定部材90の側の外部開口封鎖弁9
2に押し付けられて封鎖される。したがって、このよう
な場合に、マウスピース62および外部開口73を通っ
て、水がマウスピースユニット6の内部に侵入すること
を防止できる。
【0073】なお、潜水後に潜水者が口からマウスピー
ス62を外した場合も同様に、外部開口73が封鎖され
ると共に、吸気用ガス供給弁21が封鎖されて、吸気用
ガスの供給が停止する。
【0074】このように、本実施例のマウスピースユニ
ット6においては、スタートボタン102を押し込んで
マウスピース62を銜え込むと、吸気用ガスの供給が自
動的に開始される。また、この状態で、スタートボタン
102の押し込みを継続すると、パージ用ガスの供給も
継続されて、水抜きを自動的に行なうことができる。
【0075】さらには、マウスピース62が口から外れ
ると、自動的に外部開口73が封鎖されると共に吸気用
ガスの供給が止む。したがって、本例によれば、吸気用
ガスを必要な時にのみ供給できる。また、水抜き動作も
スタートボタンを押すという簡単な操作によって行なう
ことができる。さらには、マウスピースが外れると自動
的に外部開口が封鎖されるので、このような場合に水の
侵入を自動的に阻止すことができる。
【0076】(他の実施の形態)上記の説明は本発明を
半閉鎖式呼吸装置に適用した例である。しかし、本発明
は、閉鎖式呼吸装置に対しても同様に適用することがで
きる。また、使用していない場合にマウスピースから塵
等の異物がマウスピースユニット内に侵入することを防
止する点に鑑みれば、本発明における外部開口を開閉す
る機構は、開放式呼吸装置に対しても適用することがで
きる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマウスピ
ースユニットは、ユニットケースから突出させたマウス
ピースを潜水者が銜え込むことにより自動的に吸気用ガ
スの供給が開始される。また、マウスピースが潜水者の
口から外れると、吸気用ガスの供給が自動的に停止する
と共に、マウスピースが取付けられている外部開口が自
動的に封鎖される。さらには、手動操作部材を操作した
状態に保持すると、パージ用ガスが供給され、水抜き用
開口が開き、呼気管接続口が封鎖されるので、自動的に
マウスピースユニット内に溜まっている水を外部に排出
することができる。したがって、本発明によれば、初心
者でも簡単に使用することのできるマウスピースユニッ
トを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したマウスピースユニットを示す
説明図である。
【図2】図1のマウスピースユニットをII−II線で
切断した部分の概略断面図である。
【図3】図1のマウスピースユニットの非装着時におけ
る各構成部分の位置関係を示す図であり、(A)は図1
のA−A線で切断した部分の概略断面図、(B)は図1
のB−B線で切断した部分の概略断面図、(C)は図1
のC−C線で切断した部分の概略断面図である。
【図4】図1のマウスピースを装着した時点あるいはパ
ージング状態における各構成部分の位置関係を示す図で
あり、(A)は図1のA−A線で切断した部分の概略断
面図、(B)は図1のB−B線で切断した部分の概略断
面図、(C)は図1のC−C線で切断した部分の概略断
面図である。
【図5】図1のマウスピースの装着状態における各構成
部分の位置関係を示す図であり、(A)は図1のA−A
線で切断した部分の概略断面図、(B)は図1のB−B
線で切断した部分の概略断面図、(C)は図1のC−C
線で切断した部分の概略断面図である。
【図6】図1のマウスピースユニットを備えた半閉鎖式
呼吸装置の外観斜視図である。
【図7】図6の半閉鎖式呼吸装置の内部構成を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
6 マウスピースユニット 21 吸気用ガス供給弁 22 バージ用ガス供給弁 61 呼吸気流通室 61a 呼気管接続口 61b 吸気管接続口 62 マウスピース 63 ユニットケース 70 移動部材 71 外筒 71a、71b 長溝 71c レバー操作用突起 72 端壁 73 外部開口 76 コイルばね 90 固定部材 91 内筒 91a、91b 係合バー貫通孔 92 外部開口封鎖弁 100 手動操作部材 101 作動ロッド 102 スタートボタン 103 抜け止め 104 係合バー 106 コイルばね 110 呼気管封鎖弁 120 水抜き用開口 123 水抜き用開口封鎖弁 130 回転軸 140 パージレバー 150 封鎖弁係合レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜水用呼吸装置のマウスピースユニット
    において、 呼気が流通する呼気管に連通する呼気管接続口および吸
    気用ガスが流通する吸気管に連通する吸気管接続口を備
    えた呼吸気連通室が内部に区画形成されているユニット
    ケースと、 マウスピースが取付けられていると共に前記呼吸気連通
    室を外部に連通している外部開口を備え、当該マウスピ
    ースをユニットケース内に引き込まれた引込み位置と、
    当該ユニットケースから突出して潜水者が銜え込み可能
    な突出位置とに移動させることができるように、前記ユ
    ニットケースに対して移動可能に取付けられた移動部材
    と、 前記ユニットケース内の定まった位置において前記外部
    開口に対峙する状態に配置された外部開口封鎖弁を備え
    た固定部材と、 前記外部開口封鎖弁によって前記外部開口が封鎖された
    状態となるように前記移動部材を常に前記固定部材の側
    に押し付けることにより、前記マウスピースを前記引込
    み位置に保持している弾性手段と、 弾性力によって初期位置に保持されており、当該初期位
    置から作動位置まで移動可能な状態で前記ユニットケー
    スに取付けられ、前記初期位置から前記作動位置までの
    移動に連動して、前記マウスピースが前記突出位置に至
    るように前記移動部材を移動させ、前記作動位置から前
    記初期位置までは前記移動部材とは連動ぜずに弾性力に
    よって復帰可能となっている手動操作部材と、 を有することを特徴とする潜水用呼吸装置のマウスピー
    スユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、更に、 呼吸ガスボンベから供給される一定流量の新規吸気用ガ
    スを前記呼吸気流通室内に供給するためのガス供給口
    と、 前記移動部材に形成されていると共に、当該移動部材が
    移動して前記マウスピースが前記突出位置に至ると、前
    記移動部材に連動して前記ガス供給口を閉鎖状態から開
    放状態に切り換えるガス供給口開放手段と、 を有することを特徴とする潜水用呼吸装置のマウスピー
    スユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2において、更に、前記呼吸ガス
    ボンベからのガスを、一定流量の吸気用ガスよりも多い
    流量で前記呼吸気流通室内に導入するパージ用ガス供給
    口と、 逆止弁を介して前記呼吸気流通室を外部に連通可能な水
    抜き用開口と、 前記水抜き用開口を常時は封鎖しており、前記移動部材
    が移動して前記マウスピースが前記突出位置に至ると、
    前記移動部材に連動して当該水抜き用開口を開放状態に
    切り換える水抜き用開口封鎖弁と、 前記移動部材が移動して前記マウスピースが前記突出位
    置に至ると、当該移動部材に連動して前記パージ用ガス
    供給口を開くバージ用ガス供給口開放手段と、 前記移動部材が移動して前記マウスピースが前記突出位
    置に至ると、当該移動部材に連動して、前記呼気管接続
    口を封鎖する呼気管封鎖弁と、 を有することを特徴とする潜水用呼吸装置のマウスピー
    スユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、前記潜
    水用呼吸装置は、マウスピースユニットから回収した呼
    気を、炭酸ガス吸着装置を通過させて再生し、当該再生
    ガスと呼吸ガスボンベから供給される一定流量の新規吸
    気用ガスとを前記マウスピースユニットに吸気用ガスと
    して供給し、過剰なガスを外部に排出するように構成さ
    れた半閉鎖式呼吸装置であることを特徴とする潜水用呼
    吸装置のマウスピースユニット。
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