JPH09173942A - 厚膜パターン形成方法及びそれに使用する塗布装置 - Google Patents

厚膜パターン形成方法及びそれに使用する塗布装置

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JPH09173942A
JPH09173942A JP33495995A JP33495995A JPH09173942A JP H09173942 A JPH09173942 A JP H09173942A JP 33495995 A JP33495995 A JP 33495995A JP 33495995 A JP33495995 A JP 33495995A JP H09173942 A JPH09173942 A JP H09173942A
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JP
Japan
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mask plate
thick film
paste
glass substrate
grooves
Prior art date
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Pending
Application number
JP33495995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Asano
雅朗 浅野
Satoru Kuramochi
悟 倉持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP33495995A priority Critical patent/JPH09173942A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直線状の厚膜パターンを簡単にしかも余計な
コストをかけずに作製する。 【解決手段】 上面に開口した複数の孔14にそれぞれ
通ずる互いに平行な複数の溝13を下面に有するマスク
板11の各溝13からペーストPを押し出しつつ、この
マスク板11を溝13と同じ方向でガラス基板20上を
移動させることにより、ガラス基板20上にペーストP
を平行状態で厚膜塗布して乾燥させた後、このペースト
Pを焼成してガラス基板20上に互いに平行な直線状の
厚膜パターンを形成する。溝13の幅と高さを所定のサ
イズに設定しておくことで、所望の直線状厚膜パターン
を一回の操作で塗布して形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に平行直線
状の厚膜パターンを形成する技術に係るものであり、特
にプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと記す)
の障壁や電極の形成に好適に利用される厚膜パターン形
成方法及びそれに使用する塗布装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図1にAC型PDPの一構成例を示して
ある。この図は前面板と背面板を離した状態で示したも
ので、図示のように2枚のガラス基板1,2が互いに平
行に且つ対向して配設されており、両者は背面板となる
ガラス基板2上に互いに平行に設けられた障壁3により
一定の間隔に保持されるようになっている。前面板とな
るガラス基板1の背面側には透明電極4と金属電極であ
るバス電極5とで構成される複合電極が互いに平行に形
成され、これを覆って誘電体層6が形成されており、さ
らにその上に保護層7(MgO層)が形成されている。
また、背面板となるガラス基板2の前面側には前記複合
電極と直交するように障壁3の間に位置してアドレス電
極8が互いに平行に形成されており、さらに障壁3の壁
面とセル底面を覆うようにして蛍光体9が設けられてい
る。このAC型PDPは面放電型であって、前面板上の
複合電極間に交流電圧を印加し、空間に漏れた電界で放
電させる構造である。この場合、交流をかけているため
に電界の向きは交流周期に対応して変化する。そしてこ
の放電により生じる紫外線により蛍光体9を発光させ、
前面板を透過する光を観察者が視認するようになってい
る。
【0003】上記構成のPDPにおける障壁の形成方法
としては、ガラス基板上にガラスペーストをスクリーン
印刷によりパターン状に重ねて印刷を行い、乾燥後この
ペーストを焼成して所望の障壁を形成するスクリーン印
刷法が一般的であったが、この方法は工程が複雑である
とともに良好な線幅精度が得られ難いことから、最近で
はいわゆるサンドブラスト法が利用されるようになって
きている。このサンドブラスト法は、ガラス基板上にガ
ラスペーストを所定の厚さで塗布して乾燥させ、その上
に耐サンドブラスト性を有するマスクをパターン状に形
成してから、このサンドブラスト用マスクを介してサン
ドブラスト加工を行ってガラスペーストの不要部分を除
去し、マスクを除去した後で焼成する工程を採る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
サンドブラスト法では、マスク材料に通常ドライフィル
ム等の感光性材料を用いるが、そのための露光、現像等
と製造工程が複雑になるとともに、感光性材料が使い捨
てであるため、作製コストが高くなるという問題点があ
る。また、サンドブラスト法はミクロンオーダーの研磨
材を大量に使用するので、クリーンな物作りにはそぐわ
ないという問題点もある。
【0005】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、PDPの障壁や
電極の如き直線状の厚膜パターンを簡単にしかも余計な
コストをかけずに作製できる厚膜パターン形成方法を提
供し、併せてそれに使用する塗布装置も提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る厚膜パターン形成方法は、上面に開
口した複数の孔にそれぞれ通ずる互いに平行な複数の溝
を下面に有するマスク板の前記各溝からペーストを押し
出しつつ、当該マスク板を前記溝と同じ方向でガラス基
板上を移動させることにより、当該ガラス基板上にペー
ストを平行状態で厚膜塗布して乾燥させた後、このペー
ストを焼成して前記ガラス基板上に互いに平行な直線状
の厚膜パターンを形成するようにしたことを特徴として
いる。
【0007】上記の厚膜パターン形成方法に使用される
塗布装置は、複数のガイドにより区画された互いに平行
な溝を下面に有するとともにこの溝にそれぞれ繋がり上
面に開口した複数の孔を有するマスク板と、このマスク
板の上面の孔にペーストを掻き込む回転フィンと、この
マスク板をその溝と同じ方向でガラス基板上を水平移動
させる手段とを具備して構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0009】図2は本発明の厚膜パターン形成方法に使
用する塗布装置の一例をその塗布状態で示す断面図であ
る。
【0010】塗布装置はマスク板11を主要部分とする
もので、このマスク板11は図3の上面図と図4の背面
図にも示す如く複数のガイド12により区画された互い
に平行な溝13を下面に有するとともに、これらの溝1
3にそれぞれ繋がり上面に開口した複数の孔14を一列
に有している。そして、マスク板11の上にペーストP
を収納するため、マスク板11の周囲には囲い壁15が
立設されている。さらに、マスク板11の上方には孔1
4の並びに沿って回転フィン16が配設されており、マ
スク板11の上に収納されたペーストPを孔14の中に
掻き込むようになっている。
【0011】上記のマスク板11はステンレス等の金属
製で、フォトエッチング法、エレクトロフォーミング法
等の微細加工法によりその孔14が形成される。また、
ガイド12は樹脂成形品で構成される。或いは、金属板
を上下からそれぞれのパターンでエッチングすることに
よってマスク板11とガイド12を一体加工してもよ
く、その場合にはペースト材料との離型性を良くするた
め、離型処理が施されていることが望ましい。
【0012】上記の塗布装置により例えばPDPのガラ
ス基板上に障壁や電極の厚膜パターンを形成することが
できる。この場合、形成すべき障壁や電極に合わせて溝
13の幅と高さを所定のサイズに設定しておく。また、
パターン精度が保てるように孔14の幅aと長さbも適
宜設定する。
【0013】ガラス基板20上に厚膜パターンを形成す
るに際しては、まず塗布装置全体をそのガイド12がガ
ラス基板20に当接するまで昇降手段により下降させ
る。次いで、図2に示すように、マスク板11の各溝1
3からペーストPを押し出しつつ、マスク板11を溝1
3と同じ方向でガラス基板20上を走行手段により水平
移動させる。すなわち、マスク板11の上にペーストP
を収納した状態で、回転フィン16を回転させて各孔1
4にペーストPを掻き込むことにより溝14からペース
トPを押し出しながらマスク板11を水平移動させる。
この場合、ペーストPを押し出す際に移動中の塗布装置
がガラス基板20から浮かないようにする何らかの対策
が必要になる。例えば、塗布装置の重量を重くしたり又
は上から加圧したり、或いは塗布装置の両サイドをガイ
ドレールに嵌合してそれに沿って移動させるようにする
とよい。これにより、ガラス基板20上にペーストPが
安定した膜厚で平行状態に厚膜塗布される。次いで、こ
のペーストPを乾燥させてから焼成することでガラス基
板20上に互いに平行な直線状の厚膜パターンが形成さ
れる。なお、塗布後のペーストPを乾燥させるために、
マスク板11の進行方向後側に乾燥手段を一体に設けて
おいてもよい。
【0014】ここで、マスク板11における孔14の幅
をaとし長さをbとした時に、aに対してbが大きくな
り過ぎると、形成される厚膜パターンの直線性を維持す
るのが難しくなり、パターン形成の精度が悪くなる。し
たがって孔14の幅と長さは次のようにして設定すると
よい。例えば、塗布後のペーストPにおける頂部のパタ
ーン(下部はこれよりも広がっている)を図5に示すよ
うだとする。すなわち、パターンの線幅をHとし本来の
中心線xからの最大ズレ幅をHmax とすると、良好な直
線パターンであるためには(Hmax −H/2)≦H/1
0の条件を満たすことが望ましい。この条件を満たす孔
14の幅と長さの関係は2a≧bとなる。例えば、H=
50μmとした時の実験結果は表1に示すようである。
【0015】
【表1】
【0016】表1から分かるように、幅と長さの関係が
2a<bである孔を持つマスク板でペーストPを塗布す
ると、(Hmax −H/2)≦H/10を満たさなくな
り、直線性の精度が悪くて使用できないものとなった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の厚膜パタ
ーン形成方法によれば、マスク板の下面に設ける溝の幅
と高さを所定のサイズに設定しておくことで、直線状の
厚膜パターンを一回の操作で塗布することができ、PD
Pの障壁や電極の如き厚膜パターンを簡単にしかも余計
なコストをかけずに作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AC型プラズマディスプレイパネルの一構成例
を前面板と背面板を離した状態で示す斜視図である。
【図2】本発明の厚膜パターン形成方法に使用する塗布
装置の一例をその塗布状態で示す断面図である。
【図3】マスク板の上面図である。
【図4】マスク板の背面図である。
【図5】塗布後のペーストにおける頂部のパターンを示
す説明図である。
【符号の説明】
11 マスク板 12 ガイド 13 溝 14 孔 15 囲い壁 16 回転フィン 20 ガラス基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に開口した複数の孔にそれぞれ通ず
    る互いに平行な複数の溝を下面に有するマスク板の前記
    各溝からペーストを押し出しつつ、当該マスク板を前記
    溝と同じ方向でガラス基板上を移動させることにより、
    当該ガラス基板上にペーストを平行状態で厚膜塗布して
    乾燥させた後、このペーストを焼成して前記ガラス基板
    上に互いに平行な直線状の厚膜パターンを形成するよう
    にしたことを特徴とする厚膜パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記孔の幅をaとし長さをbとした時
    に、両者の関係が2a≧bであるマスク板を使用する請
    求項1に記載の厚膜パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 複数のガイドにより区画された互いに平
    行な溝を下面に有するとともにこの溝にそれぞれ繋がり
    上面に開口した複数の孔を有するマスク板と、このマス
    ク板の上面の孔にペーストを掻き込む回転フィンと、こ
    のマスク板をその溝と同じ方向でガラス基板上を水平移
    動させる手段とを具備してなることを特徴とする塗布装
    置。
  4. 【請求項4】 前記マスク板の進行方向後側に塗布後の
    ペーストの乾燥手段を一体に設けてなる請求項3に記載
    の塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記マスク板における孔の幅をaとし長
    さをbとした時に、両者の関係が2a≧bである請求項
    3又は4に記載の塗布装置。
JP33495995A 1995-12-22 1995-12-22 厚膜パターン形成方法及びそれに使用する塗布装置 Pending JPH09173942A (ja)

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ID=18283152

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998001885A1 (fr) * 1996-07-10 1998-01-15 Toray Industries, Inc. Ecran a plasma et procede de fabrication associe

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998001885A1 (fr) * 1996-07-10 1998-01-15 Toray Industries, Inc. Ecran a plasma et procede de fabrication associe

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