JPH09173810A - 攪拌具、攪拌装置、および攪拌方法 - Google Patents
攪拌具、攪拌装置、および攪拌方法Info
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- JPH09173810A JPH09173810A JP33906895A JP33906895A JPH09173810A JP H09173810 A JPH09173810 A JP H09173810A JP 33906895 A JP33906895 A JP 33906895A JP 33906895 A JP33906895 A JP 33906895A JP H09173810 A JPH09173810 A JP H09173810A
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- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】処理対象物質の粘度が高低いずれであっても、
攪拌具の種類を変更するような必要を生じさせず、効率
の良い適切な攪拌処理が行えるようにする。 【解決手段】回転中心軸Cに対して傾斜した複数の傾斜
羽根12を外周面部に備えたタービン1と、このタービ
ン1を回転可能に収容する空間部22を備えた下部開口
状のステータ2とを有する攪拌具であって、上記ステー
タ2の上部には、このステータ2内の空間部22をステ
ータ外部に連通させる貫通孔24aを少なくとも1以上
形成したバッフル部24が設けられているとともに、上
記ステータ2の周側面部21aのうち、上記タービン1
の傾斜羽根12と対面する位置には、上記ステータ2内
の空間部22をステータ外部に連通させる複数条のスリ
ット25が設けられている。
攪拌具の種類を変更するような必要を生じさせず、効率
の良い適切な攪拌処理が行えるようにする。 【解決手段】回転中心軸Cに対して傾斜した複数の傾斜
羽根12を外周面部に備えたタービン1と、このタービ
ン1を回転可能に収容する空間部22を備えた下部開口
状のステータ2とを有する攪拌具であって、上記ステー
タ2の上部には、このステータ2内の空間部22をステ
ータ外部に連通させる貫通孔24aを少なくとも1以上
形成したバッフル部24が設けられているとともに、上
記ステータ2の周側面部21aのうち、上記タービン1
の傾斜羽根12と対面する位置には、上記ステータ2内
の空間部22をステータ外部に連通させる複数条のスリ
ット25が設けられている。
Description
【0001】
【技術分野】本願発明は、たとえば化粧品、医薬品、衛
生用品、食品、化学品などの各種製品またはその原材料
となる物質を、ステータとタービンとを組み合わせた攪
拌具を用いて効率良く攪拌するための技術に関する。
生用品、食品、化学品などの各種製品またはその原材料
となる物質を、ステータとタービンとを組み合わせた攪
拌具を用いて効率良く攪拌するための技術に関する。
【0002】従来、ステータとタービンとを組み合わせ
た攪拌具を用いることにより、所望の処理対象物を攪拌
する方法としては、たとえば図8または図9に示すよう
な手段がある。
た攪拌具を用いることにより、所望の処理対象物を攪拌
する方法としては、たとえば図8または図9に示すよう
な手段がある。
【0003】すなわち、図8に示す手段は、いわゆるバ
ッフルタイプと称される攪拌具B1を用いる手段であ
る。この攪拌具B1は、複数のスクリュー状の傾斜羽根
12を備えたタービン1eをステータ2e内で回転させ
ることにより、処理対象物質をステータ2eの下部開口
部26eからステータ2e内へ流入させてから、このス
テータ2eの上部の貫通孔24eを通過させてステータ
外部へ流出させるものである。このような手段によれ
ば、処理対象物質がステータ2eの内部、および上記貫
通孔24e内を通過するときに、処理対象物質に剪断作
用を生じさせることができ、攪拌による微粒化などを図
ることができる。
ッフルタイプと称される攪拌具B1を用いる手段であ
る。この攪拌具B1は、複数のスクリュー状の傾斜羽根
12を備えたタービン1eをステータ2e内で回転させ
ることにより、処理対象物質をステータ2eの下部開口
部26eからステータ2e内へ流入させてから、このス
テータ2eの上部の貫通孔24eを通過させてステータ
外部へ流出させるものである。このような手段によれ
ば、処理対象物質がステータ2eの内部、および上記貫
通孔24e内を通過するときに、処理対象物質に剪断作
用を生じさせることができ、攪拌による微粒化などを図
ることができる。
【0004】一方、図9に示す手段は、いわゆるスリッ
トタイプと称される攪拌具B2を用いる手段である。こ
の攪拌具B2は、タービン1eを回転可能に収容するス
テータ2fの周面壁部28fに、複数条のスリット25
fを設けたものである。このような手段では、タービン
1eを回転させることにより、処理対象物質をステータ
2fの下部開口部26eからステータ2f内に流入させ
てから、タービン1eの回転による遠心力によって上記
スリット25fに通過させてることができる。処理対象
物質は、このようにしてスリット25fを通過する際に
小さな乱流状態となって、その表面張力が崩れ、微粒化
などが図られることとなる。
トタイプと称される攪拌具B2を用いる手段である。こ
の攪拌具B2は、タービン1eを回転可能に収容するス
テータ2fの周面壁部28fに、複数条のスリット25
fを設けたものである。このような手段では、タービン
1eを回転させることにより、処理対象物質をステータ
2fの下部開口部26eからステータ2f内に流入させ
てから、タービン1eの回転による遠心力によって上記
スリット25fに通過させてることができる。処理対象
物質は、このようにしてスリット25fを通過する際に
小さな乱流状態となって、その表面張力が崩れ、微粒化
などが図られることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の2つ手段では、処理対象物の攪拌処理の効率面また
は能力面において、それぞれ一長一短があった。すなわ
ち、本願出願人は、上記2つの手段によって、処理対象
物の攪拌処理を同一条件下で実行する実験を行ったとこ
ろ、次のようなことが判明した。
来の2つ手段では、処理対象物の攪拌処理の効率面また
は能力面において、それぞれ一長一短があった。すなわ
ち、本願出願人は、上記2つの手段によって、処理対象
物の攪拌処理を同一条件下で実行する実験を行ったとこ
ろ、次のようなことが判明した。
【0006】まず、高粘度の物質を処理対象とする場合
において、上記前者のバッフルタイプの攪拌具B1を用
いる手段では、10万mPa・s程度の高粘度の物質の
攪拌処理が可能であった。これに対し、上記後者のスリ
ットタイプの攪拌具B2を用いる手段は、タービン1e
の回転作用による遠心力を利用して処理対象物質をステ
ータ2fのスリット25fに通過させるものであるため
に、処理対象物質が高粘度であると、タービン1eの各
傾斜羽根12の回転方向後側の部位にキャビテーション
が生じるなどして、処理対象物質をスリット25f側へ
スームスに流動させ得ない状態となる。したがって、上
記後者の手段では、上記前者の手段と比べ、高粘度の物
質の攪拌処理には不向きであり、処理対象物質がたとえ
ば2万mPa・s以上になると、もはやその攪拌処理が
困難となっていた。
において、上記前者のバッフルタイプの攪拌具B1を用
いる手段では、10万mPa・s程度の高粘度の物質の
攪拌処理が可能であった。これに対し、上記後者のスリ
ットタイプの攪拌具B2を用いる手段は、タービン1e
の回転作用による遠心力を利用して処理対象物質をステ
ータ2fのスリット25fに通過させるものであるため
に、処理対象物質が高粘度であると、タービン1eの各
傾斜羽根12の回転方向後側の部位にキャビテーション
が生じるなどして、処理対象物質をスリット25f側へ
スームスに流動させ得ない状態となる。したがって、上
記後者の手段では、上記前者の手段と比べ、高粘度の物
質の攪拌処理には不向きであり、処理対象物質がたとえ
ば2万mPa・s以上になると、もはやその攪拌処理が
困難となっていた。
【0007】一方、低粘度の物質を攪拌処理する場合の
具体例として、本願出願人が、低粘度の水と流動パラフ
ィンとの攪拌乳化処理を一定条件下で実験したところ、
上記前者の手段では、2分間、および20分間のそれぞ
れの攪拌処理によって、到達平均粒子が4.292μ
m、2.767μmとなった。これに対し、上記後者の
手段では、到達平均粒子が3.306μm、2.316
μmとなり、後者の手段の方が前者の手段よりも微粒化
能力が優れるという結果が得られた。また、このような
結果は、水と流動パラフィンとを攪拌処理する場合に限
らず、他の低粘度の物質を攪拌処理する場合にも同様に
見られた。
具体例として、本願出願人が、低粘度の水と流動パラフ
ィンとの攪拌乳化処理を一定条件下で実験したところ、
上記前者の手段では、2分間、および20分間のそれぞ
れの攪拌処理によって、到達平均粒子が4.292μ
m、2.767μmとなった。これに対し、上記後者の
手段では、到達平均粒子が3.306μm、2.316
μmとなり、後者の手段の方が前者の手段よりも微粒化
能力が優れるという結果が得られた。また、このような
結果は、水と流動パラフィンとを攪拌処理する場合に限
らず、他の低粘度の物質を攪拌処理する場合にも同様に
見られた。
【0008】このように、結局、上記従来の前者のバッ
フルタイプの攪拌具B1を用いる手段では、高粘度の物
質の攪拌処理には適するものの、低粘度の物質の攪拌処
理には不向きであった。これに対し、上記従来の後者の
スリットタイプの攪拌具B2を用いる手段では、低粘度
の物質の攪拌処理には適するものの、高粘度の物質の攪
拌処理には不向きであった。
フルタイプの攪拌具B1を用いる手段では、高粘度の物
質の攪拌処理には適するものの、低粘度の物質の攪拌処
理には不向きであった。これに対し、上記従来の後者の
スリットタイプの攪拌具B2を用いる手段では、低粘度
の物質の攪拌処理には適するものの、高粘度の物質の攪
拌処理には不向きであった。
【0009】したがって、従来において、効率の良い攪
拌処理を行うには、処理対象物の粘度に応じて、上記2
つの攪拌具B1,B2を使い分ける必要があり、これが
非常に不便となっていた。また、攪拌具や攪拌具を備え
た攪拌装置を2種類準備しなければならないといった必
要も生じ、経済的な不利もあった。
拌処理を行うには、処理対象物の粘度に応じて、上記2
つの攪拌具B1,B2を使い分ける必要があり、これが
非常に不便となっていた。また、攪拌具や攪拌具を備え
た攪拌装置を2種類準備しなければならないといった必
要も生じ、経済的な不利もあった。
【0010】さらに、実際の攪拌処理作業においては、
処理対象物の粘度は常に一定ではなく、たとえば当初は
低粘度であったものが、攪拌処理が進むにしたがって高
粘度となる場合もある。ところが、従来では、このよう
に処理対象物の粘度が変化してゆく場合には、1台の攪
拌装置のみによってその粘度に最適な攪拌方法を選択す
ることができず、このような点でも不具合を生じてい
た。
処理対象物の粘度は常に一定ではなく、たとえば当初は
低粘度であったものが、攪拌処理が進むにしたがって高
粘度となる場合もある。ところが、従来では、このよう
に処理対象物の粘度が変化してゆく場合には、1台の攪
拌装置のみによってその粘度に最適な攪拌方法を選択す
ることができず、このような点でも不具合を生じてい
た。
【0011】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、処理対象物質の粘度が高低いず
れの場合であっても、攪拌具の種類を変更するような必
要を生じさせず、効率の良い適切な攪拌処理が行えるよ
うにすることをその課題している。
出されたものであって、処理対象物質の粘度が高低いず
れの場合であっても、攪拌具の種類を変更するような必
要を生じさせず、効率の良い適切な攪拌処理が行えるよ
うにすることをその課題している。
【0012】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
は、次の技術的手段を講じている。
【0013】すなわち、本願発明の第1の側面によれ
ば、回転中心軸に対して傾斜した複数の傾斜羽根を外周
面部に備えたタービンと、このタービンを回転可能に収
容する空間部を備えた下部開口状のステータとを有する
攪拌具であって、上記ステータの上部には、このステー
タ内の空間部をステータ外部に連通させる貫通孔を少な
くとも1以上形成したバッフル部が設けられているとと
もに、上記ステータの周側面部のうち、上記タービンの
傾斜羽根と対面する位置には、上記ステータ内の空間部
をステータ外部に連通させる複数条のスリットが設けら
れていることを特徴としている。
ば、回転中心軸に対して傾斜した複数の傾斜羽根を外周
面部に備えたタービンと、このタービンを回転可能に収
容する空間部を備えた下部開口状のステータとを有する
攪拌具であって、上記ステータの上部には、このステー
タ内の空間部をステータ外部に連通させる貫通孔を少な
くとも1以上形成したバッフル部が設けられているとと
もに、上記ステータの周側面部のうち、上記タービンの
傾斜羽根と対面する位置には、上記ステータ内の空間部
をステータ外部に連通させる複数条のスリットが設けら
れていることを特徴としている。
【0014】本願発明の第2の側面によれば、上記本願
発明に係る攪拌具を備えた攪拌装置であって、上記攪拌
具のタービンを正逆両方向に駆動回転自在とする駆動手
段を備えていることを特徴としている。
発明に係る攪拌具を備えた攪拌装置であって、上記攪拌
具のタービンを正逆両方向に駆動回転自在とする駆動手
段を備えていることを特徴としている。
【0015】本願発明の第3の側面によれば、上述した
本願発明に係る攪拌具を所望の処理対象物質内に配置
し、上記攪拌具のタービンをステータ内で回転させるこ
とにより、上記処理対象物質の攪拌を行う攪拌方法であ
って、処理対象物質が所定の粘度以下のときには、上記
タービンが処理対象物質を下方へ流動させる方向に上記
タービンを回転させる一方、処理対象物質が所定の粘度
を超えるときには、上記タービンが処理対象物質を上方
へ流動させる方向に上記タービンを逆回転させることを
特徴としている。
本願発明に係る攪拌具を所望の処理対象物質内に配置
し、上記攪拌具のタービンをステータ内で回転させるこ
とにより、上記処理対象物質の攪拌を行う攪拌方法であ
って、処理対象物質が所定の粘度以下のときには、上記
タービンが処理対象物質を下方へ流動させる方向に上記
タービンを回転させる一方、処理対象物質が所定の粘度
を超えるときには、上記タービンが処理対象物質を上方
へ流動させる方向に上記タービンを逆回転させることを
特徴としている。
【0016】本願発明では、処理対象物質が所定の粘度
以下の低粘度である場合において、攪拌具のタービンが
処理対象物質を下方へ流動させる方向に上記タービンを
回転させると、処理対象物質はステータのバッフル部の
貫通孔を通過してステータの空間部内へ流入する。そし
て、このステータの空間部内へ流入した処理対象物質
は、回転するタービンから遠心力を受けることにより、
ステータの周側面部のスリットを通過してステータ外部
に流出する。処理対象物質は、上記バッフル部を通過す
る際、あるいはステータ内の空間部に流入した際に、タ
ービンによる剪断を受け、またスリットを通過するとき
に乱流を生じてその微粒化などが図られる。したがっ
て、本願発明では、処理対象物質が低粘度の場合には、
従来のスリットタイプの攪拌具を用いた場合と同様に、
スリットに処理対象物質を通過させる攪拌処理が行える
こととなり、攪拌効率が非常に良好となる。むろん、バ
ッフル部などを利用して処理対象物質の微粒化処理など
も行うこともできるので、従来のスリットタイプの攪拌
具を用いた場合よりも、むしろ攪拌効率を高めることが
可能となる。
以下の低粘度である場合において、攪拌具のタービンが
処理対象物質を下方へ流動させる方向に上記タービンを
回転させると、処理対象物質はステータのバッフル部の
貫通孔を通過してステータの空間部内へ流入する。そし
て、このステータの空間部内へ流入した処理対象物質
は、回転するタービンから遠心力を受けることにより、
ステータの周側面部のスリットを通過してステータ外部
に流出する。処理対象物質は、上記バッフル部を通過す
る際、あるいはステータ内の空間部に流入した際に、タ
ービンによる剪断を受け、またスリットを通過するとき
に乱流を生じてその微粒化などが図られる。したがっ
て、本願発明では、処理対象物質が低粘度の場合には、
従来のスリットタイプの攪拌具を用いた場合と同様に、
スリットに処理対象物質を通過させる攪拌処理が行える
こととなり、攪拌効率が非常に良好となる。むろん、バ
ッフル部などを利用して処理対象物質の微粒化処理など
も行うこともできるので、従来のスリットタイプの攪拌
具を用いた場合よりも、むしろ攪拌効率を高めることが
可能となる。
【0017】また、本願発明では、処理対象物質が所定
の粘度を超える高粘度の場合において、上記攪拌具のタ
ービンが処理対象物質を上方へ流動させる方向に上記タ
ービンを逆回転させると、処理対象物質はステータの下
部開口部からステータの空間部内に流入する。この場
合、処理対象物質が高粘度であることに原因し、仮にタ
ービンの傾斜羽根の回転方向後側にキャビテーションな
どが生じてステータのスリットに処理対象物質を効率良
く通過させ得ない状況となっても、上記処理対象物質を
タービンの回転作用によってタービンの上方に位置する
バッフル部に導くことが可能である。したがって、処理
対象物質が高粘度の場合には、従来のバッフルタイプの
攪拌具を用いた場合と同様に、バッフル部に処理対象物
質を通過させる攪拌処理が行えることとなり、攪拌効率
が非常に良好となる。
の粘度を超える高粘度の場合において、上記攪拌具のタ
ービンが処理対象物質を上方へ流動させる方向に上記タ
ービンを逆回転させると、処理対象物質はステータの下
部開口部からステータの空間部内に流入する。この場
合、処理対象物質が高粘度であることに原因し、仮にタ
ービンの傾斜羽根の回転方向後側にキャビテーションな
どが生じてステータのスリットに処理対象物質を効率良
く通過させ得ない状況となっても、上記処理対象物質を
タービンの回転作用によってタービンの上方に位置する
バッフル部に導くことが可能である。したがって、処理
対象物質が高粘度の場合には、従来のバッフルタイプの
攪拌具を用いた場合と同様に、バッフル部に処理対象物
質を通過させる攪拌処理が行えることとなり、攪拌効率
が非常に良好となる。
【0018】このように、結局、本願発明は、従来のバ
ッフルタイプの攪拌具を用いた手段とスリットタイプの
攪拌具を用いていた手段とのそれぞれの長所を活かすこ
とができ、処理対象物質が低粘度と高粘度とのいずれの
場合であっても、1つの攪拌具を用いることによって、
効率の良い攪拌処理を行うことができるという格別な効
果が得られる。その結果、本願発明では、処理対象物質
の粘度に応じて2種類の攪拌具、あるいは2種類の攪拌
装置を準備する必要を無くすことができるので経済的で
あり、また作業能率の向上を図ることもできる。さら
に、攪拌処理が進むにしたがって粘度が変化する物質に
も容易に対処でき、甚だ便利である。
ッフルタイプの攪拌具を用いた手段とスリットタイプの
攪拌具を用いていた手段とのそれぞれの長所を活かすこ
とができ、処理対象物質が低粘度と高粘度とのいずれの
場合であっても、1つの攪拌具を用いることによって、
効率の良い攪拌処理を行うことができるという格別な効
果が得られる。その結果、本願発明では、処理対象物質
の粘度に応じて2種類の攪拌具、あるいは2種類の攪拌
装置を準備する必要を無くすことができるので経済的で
あり、また作業能率の向上を図ることもできる。さら
に、攪拌処理が進むにしたがって粘度が変化する物質に
も容易に対処でき、甚だ便利である。
【0019】本願発明の好ましい実施の形態では、本願
発明に係る攪拌具において、上記タービンの各傾斜羽根
の内周側面には、各傾斜羽根の前後面の幅を上部側より
も下部側を幅狭とする切欠部が設けられている構成とす
ることができる。
発明に係る攪拌具において、上記タービンの各傾斜羽根
の内周側面には、各傾斜羽根の前後面の幅を上部側より
も下部側を幅狭とする切欠部が設けられている構成とす
ることができる。
【0020】このような構成によれば、上記タービンの
各傾斜羽根は、その前後面の幅が上部よりも下部の方が
幅狭であるために、各傾斜羽根の幅広な上部について
は、タービンの回転時において処理対象物質を上方また
は下方に流動させる部位として有効に働かせることがで
きる。これに対し、各傾斜羽根の幅狭な下部は、その前
後面の面積が少ない分だけ、処理対象物質を上方または
下方に流動させる作用が少なくなる反面、タービンの回
転時において処理対象物質をこのタービンの外周方向に
流動させる部位として有効に働かせることができる。し
たがって、この傾斜羽根の幅狭な下部によって、処理対
象物質に効率良く遠心力を付与し、ステータのスリット
内を処理対象物質が通過する割合を増大させることがで
きる。その結果、ステータのスリットを利用した処理対
象物質の微粒化処理などの効率を一層高めることができ
るという利点が得られる。
各傾斜羽根は、その前後面の幅が上部よりも下部の方が
幅狭であるために、各傾斜羽根の幅広な上部について
は、タービンの回転時において処理対象物質を上方また
は下方に流動させる部位として有効に働かせることがで
きる。これに対し、各傾斜羽根の幅狭な下部は、その前
後面の面積が少ない分だけ、処理対象物質を上方または
下方に流動させる作用が少なくなる反面、タービンの回
転時において処理対象物質をこのタービンの外周方向に
流動させる部位として有効に働かせることができる。し
たがって、この傾斜羽根の幅狭な下部によって、処理対
象物質に効率良く遠心力を付与し、ステータのスリット
内を処理対象物質が通過する割合を増大させることがで
きる。その結果、ステータのスリットを利用した処理対
象物質の微粒化処理などの効率を一層高めることができ
るという利点が得られる。
【0021】また、上記構成では、各傾斜羽根の下部の
前後面の幅を幅狭にする手段として、各傾斜羽根の内周
側面に切欠部を設けているために、各傾斜羽根の外周側
面については、切欠部などを設ける必要はなく、各傾斜
羽根の外周側面をステータの周側面部の内周面に沿った
所望の形態に形成することができる。すなわち、タービ
ンの各傾斜羽根の外周側面については、ステータの周側
面部との相互間において処理対象物質の剪断が適切に行
える形態とすることが可能となる。したがって、各傾斜
羽根に上記切欠部を設けたことに原因して処理対象物質
の攪拌効率が低下するといった不具合はない。
前後面の幅を幅狭にする手段として、各傾斜羽根の内周
側面に切欠部を設けているために、各傾斜羽根の外周側
面については、切欠部などを設ける必要はなく、各傾斜
羽根の外周側面をステータの周側面部の内周面に沿った
所望の形態に形成することができる。すなわち、タービ
ンの各傾斜羽根の外周側面については、ステータの周側
面部との相互間において処理対象物質の剪断が適切に行
える形態とすることが可能となる。したがって、各傾斜
羽根に上記切欠部を設けたことに原因して処理対象物質
の攪拌効率が低下するといった不具合はない。
【0022】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記ステータの下部には、上記タービンの下方に位置
し、かつ上記タービンの各傾斜羽根の下端先端部に対面
する中空円板状の底板部が設けられている構成とするこ
とができる。
上記ステータの下部には、上記タービンの下方に位置
し、かつ上記タービンの各傾斜羽根の下端先端部に対面
する中空円板状の底板部が設けられている構成とするこ
とができる。
【0023】このような構成によれば、タービンの各傾
斜羽根の下端先端部とステータの外部下方に存在する処
理対象物質との相互間に底板部が介在して配置されるこ
ととなり、上記タービンの傾斜羽根の回転に伴ってステ
ータの外部の処理対象物質に大きな渦流を発生し難くす
ることが可能となる。すなわち、タービンの各傾斜羽根
の下端先端部がステータ外部の処理対象物質に直接触れ
ている場合には、タービンを高速回転させた際に、この
タービンの回転動作に伴ってタービンの下方に存在する
処理対象物質が大きな渦流となり、その結果処理対象物
質をステータ内に適切流入させ得ない場合がある。とこ
ろが、上記構成によれば、このような処理対象物質の大
きな渦流の発生を防止し、または抑制すること可能とな
る。したがって、処理対象物質が比較的高粘度である場
合であっても、タービンの回転作用によってステータの
下部開口部からステータの空間部内への処理対象物質の
流入を適切に行わせることができ、攪拌処理能力を一層
高めることができるという利点が得られる。
斜羽根の下端先端部とステータの外部下方に存在する処
理対象物質との相互間に底板部が介在して配置されるこ
ととなり、上記タービンの傾斜羽根の回転に伴ってステ
ータの外部の処理対象物質に大きな渦流を発生し難くす
ることが可能となる。すなわち、タービンの各傾斜羽根
の下端先端部がステータ外部の処理対象物質に直接触れ
ている場合には、タービンを高速回転させた際に、この
タービンの回転動作に伴ってタービンの下方に存在する
処理対象物質が大きな渦流となり、その結果処理対象物
質をステータ内に適切流入させ得ない場合がある。とこ
ろが、上記構成によれば、このような処理対象物質の大
きな渦流の発生を防止し、または抑制すること可能とな
る。したがって、処理対象物質が比較的高粘度である場
合であっても、タービンの回転作用によってステータの
下部開口部からステータの空間部内への処理対象物質の
流入を適切に行わせることができ、攪拌処理能力を一層
高めることができるという利点が得られる。
【0024】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記ステータの周側面部は、その内径が下部側ほど大径
となる下広がりのテーパ状に形成されている構成とする
ことができる。
上記ステータの周側面部は、その内径が下部側ほど大径
となる下広がりのテーパ状に形成されている構成とする
ことができる。
【0025】このような構成によれば、ステータの上部
に設けられているバッフル部については無用な大型化を
生じさせることなく、ステータの下部の内径を大きくし
て、ステータの下部開口部の開口面積を大きくとること
ができる。したがって、ステータの下部開口部からステ
ータ内への処理対象物質の流入を円滑にする上で、一層
有利となる。
に設けられているバッフル部については無用な大型化を
生じさせることなく、ステータの下部の内径を大きくし
て、ステータの下部開口部の開口面積を大きくとること
ができる。したがって、ステータの下部開口部からステ
ータ内への処理対象物質の流入を円滑にする上で、一層
有利となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0027】図1は、本願発明が適用された攪拌具Aの
一例を示す断面図である。この攪拌具Aは、タービン1
とステータ2とを組合せて構成されており、これら両者
はいずれもステンレス鋼などの防錆性や防食性に優れた
材質である。
一例を示す断面図である。この攪拌具Aは、タービン1
とステータ2とを組合せて構成されており、これら両者
はいずれもステンレス鋼などの防錆性や防食性に優れた
材質である。
【0028】図2は、上記タービン1の斜視図である。
図3は、上記タービン1の底面図である。このタービン
1は、円筒状などの軸部10の下部に、それよりも大径
の円筒状のボス部11を形成し、かつこのボス部11の
外周面に複数枚(たとえば計4枚)の傾斜羽根12を等
間隔で形成したものである。
図3は、上記タービン1の底面図である。このタービン
1は、円筒状などの軸部10の下部に、それよりも大径
の円筒状のボス部11を形成し、かつこのボス部11の
外周面に複数枚(たとえば計4枚)の傾斜羽根12を等
間隔で形成したものである。
【0029】上記タービン1は、軸部10の中心線Cを
回転中心軸として駆動回転するものであり、各傾斜羽根
12は上記回転中心軸Cに対して所定のリード角αで傾
斜したスクリュー羽根として構成されている。したがっ
て、このタービン1を回転させれば、その回転方向に応
じて所望の処理対象物質の上方への流動、または下方へ
の流動を行わせることができる。
回転中心軸として駆動回転するものであり、各傾斜羽根
12は上記回転中心軸Cに対して所定のリード角αで傾
斜したスクリュー羽根として構成されている。したがっ
て、このタービン1を回転させれば、その回転方向に応
じて所望の処理対象物質の上方への流動、または下方へ
の流動を行わせることができる。
【0030】また、上記各傾斜羽根12は、上記ボス部
11の下端面よりも適当な寸法Hだけ下方へ突出してい
るとともに、この突出部分の内周側面には、所定幅Lの
切欠部13が形成されている。すなわち、図3によく表
れているように、各傾斜羽根12の各部のうち、ボス部
11よりも下方に突出した部分においては、その内周側
面12bが切削されるなどして切欠部13が形成されて
おり、各内周側面12bの直径Dがボス部11の外径D
1よりも大径に形成されている。したがって、図2に示
すように、各傾斜羽根12の回転方向に沿う前後面12
c,12dの幅は、ボス部11と繋がった上部では幅広
な寸法Laであるのに対し、ボス部11よりも下方に突
出した下部ではそれよりも幅狭な寸法Lbとなってい
る。
11の下端面よりも適当な寸法Hだけ下方へ突出してい
るとともに、この突出部分の内周側面には、所定幅Lの
切欠部13が形成されている。すなわち、図3によく表
れているように、各傾斜羽根12の各部のうち、ボス部
11よりも下方に突出した部分においては、その内周側
面12bが切削されるなどして切欠部13が形成されて
おり、各内周側面12bの直径Dがボス部11の外径D
1よりも大径に形成されている。したがって、図2に示
すように、各傾斜羽根12の回転方向に沿う前後面12
c,12dの幅は、ボス部11と繋がった上部では幅広
な寸法Laであるのに対し、ボス部11よりも下方に突
出した下部ではそれよりも幅狭な寸法Lbとなってい
る。
【0031】なお、上記タービン1の軸部10には、ピ
ン差込用孔14などが適宜設けられている。これは、後
述する攪拌装置Sのタービン用駆動軸5に対して上記タ
ービン1を相対回転不能に取付けるためのものである。
ン差込用孔14などが適宜設けられている。これは、後
述する攪拌装置Sのタービン用駆動軸5に対して上記タ
ービン1を相対回転不能に取付けるためのものである。
【0032】図4は、上記ステータ2の斜視図である。
このステータ2は、一定厚みを有する略円板状の上板部
20の下部に、下部開口状の筒状部21を連設したもの
である。図1に示すように、上記筒状部21の内部に
は、上記タービン1を収容する空間部22が形成されて
いる。
このステータ2は、一定厚みを有する略円板状の上板部
20の下部に、下部開口状の筒状部21を連設したもの
である。図1に示すように、上記筒状部21の内部に
は、上記タービン1を収容する空間部22が形成されて
いる。
【0033】上記上板部20には、砲金製などの軸受用
ブシュ23が取付けられている。上記タービン1は、そ
の軸部10がこの軸受用ブシュ23に貫通挿されること
により、上記ステータ2に相対して正逆両方向に回転可
能に取付けられる。また、上記上板部20には、上記軸
受用ブシュ23を囲むようにたとえば計3箇所の貫通孔
24aを形成したバッフル部24が設けられている。す
なわち、このバッフル部24の各貫通孔24aは、ステ
ータ2の空間部22の上部をステータ2の外部に連通さ
せるように形成されており、上記各貫通孔24aを介し
て上記空間部22内への処理対象物質の流出入を行わせ
ることが可能である。
ブシュ23が取付けられている。上記タービン1は、そ
の軸部10がこの軸受用ブシュ23に貫通挿されること
により、上記ステータ2に相対して正逆両方向に回転可
能に取付けられる。また、上記上板部20には、上記軸
受用ブシュ23を囲むようにたとえば計3箇所の貫通孔
24aを形成したバッフル部24が設けられている。す
なわち、このバッフル部24の各貫通孔24aは、ステ
ータ2の空間部22の上部をステータ2の外部に連通さ
せるように形成されており、上記各貫通孔24aを介し
て上記空間部22内への処理対象物質の流出入を行わせ
ることが可能である。
【0034】上記筒状部21は、その全体または下部側
の一部が、下広がりのテーパ状に形成されており、その
周側面部21aの内径は、下部側になるほど徐々に増大
している。ステータ2の空間部22内に配されるタービ
ン1の各傾斜羽根12の外周側面12aは、上記筒状部
21の内周面との相互間に、たとえば0.5mm程度の
隙間を形成するように形成されている。
の一部が、下広がりのテーパ状に形成されており、その
周側面部21aの内径は、下部側になるほど徐々に増大
している。ステータ2の空間部22内に配されるタービ
ン1の各傾斜羽根12の外周側面12aは、上記筒状部
21の内周面との相互間に、たとえば0.5mm程度の
隙間を形成するように形成されている。
【0035】上記筒状部21の周側面部21aには、た
とえば1mm幅程度の上下方向に細長なスリット25が
所定ピッチ間隔で多数設けられている。これらのスリッ
ト25は、たとえばこれらの各上端部25aがタービン
1のボス部11の下端面と略同一高さに設定されるなど
して、タービン1の各傾斜羽根12のボス部11よりも
下方に突出した部分に対面するように設けられている。
これら多数のスリット25は、やはりステータ2内の空
間部22とステータ2の外部とを連通させるものであ
り、これらのスリット25を介して上記空間部22内へ
処理対象物質を流入させることが可能である。
とえば1mm幅程度の上下方向に細長なスリット25が
所定ピッチ間隔で多数設けられている。これらのスリッ
ト25は、たとえばこれらの各上端部25aがタービン
1のボス部11の下端面と略同一高さに設定されるなど
して、タービン1の各傾斜羽根12のボス部11よりも
下方に突出した部分に対面するように設けられている。
これら多数のスリット25は、やはりステータ2内の空
間部22とステータ2の外部とを連通させるものであ
り、これらのスリット25を介して上記空間部22内へ
処理対象物質を流入させることが可能である。
【0036】上記筒状部21の下部には、下部開口部2
6の一部を塞ぐ中空円板状の底板部27が設けられてい
る。この底板部27は、上記タービン1よりも下方に位
置し、上記タービン1の各傾斜羽根12の下端先端部1
2eの回転位置に対面している。この底板部27の開口
径dは、たとえば図3に示すタービン1の下端先端部1
2eの内径d1と略同一寸法である。なお、この底板部
27は、ステータ2と一体的に形成する他、別体に形成
されたものをステータ2の下部に嵌合させるなどして取
付けてもよい。
6の一部を塞ぐ中空円板状の底板部27が設けられてい
る。この底板部27は、上記タービン1よりも下方に位
置し、上記タービン1の各傾斜羽根12の下端先端部1
2eの回転位置に対面している。この底板部27の開口
径dは、たとえば図3に示すタービン1の下端先端部1
2eの内径d1と略同一寸法である。なお、この底板部
27は、ステータ2と一体的に形成する他、別体に形成
されたものをステータ2の下部に嵌合させるなどして取
付けてもよい。
【0037】図5は、本願発明に係る攪拌装置Sの一例
を示す一部断面正面図である。
を示す一部断面正面図である。
【0038】この攪拌装置Sは、上述した攪拌具Aを具
備する他、流体としての所望の処理対象物質mを収容す
るための容器3、支持台4、この支持台4に取付けられ
た1本または複数本の支持杆50、タービン用駆動軸
5、およびモータMなどを具備して構成されている。
備する他、流体としての所望の処理対象物質mを収容す
るための容器3、支持台4、この支持台4に取付けられ
た1本または複数本の支持杆50、タービン用駆動軸
5、およびモータMなどを具備して構成されている。
【0039】上記支持杆50およびタービン用駆動軸5
の下端部には、攪拌具Aが取付けられている。より詳し
くは、上記攪拌具Aのステータ2は、支持杆50の下端
部に取付けられており、回転不能に支持されている。こ
のステータ2の取付けは、たとえばその上板部20に設
けられた孔部29(図1または図4参照)などを利用し
て行われる。これに対し、攪拌具Aのタービン1の軸部
10には、タービン用駆動軸5の下端部が連結されてお
り、このタービン用駆動軸5の回転動作に伴って上記タ
ービン1が連動回転するように設定されている。このタ
ービン用駆動軸5の上端部は、モータMの正逆両方向に
駆動回転自在な駆動軸(図示略)と連結されている。し
たがって、上記タービン1は、上記モータMの駆動によ
り、正逆いずれの方向にも回転自在である。
の下端部には、攪拌具Aが取付けられている。より詳し
くは、上記攪拌具Aのステータ2は、支持杆50の下端
部に取付けられており、回転不能に支持されている。こ
のステータ2の取付けは、たとえばその上板部20に設
けられた孔部29(図1または図4参照)などを利用し
て行われる。これに対し、攪拌具Aのタービン1の軸部
10には、タービン用駆動軸5の下端部が連結されてお
り、このタービン用駆動軸5の回転動作に伴って上記タ
ービン1が連動回転するように設定されている。このタ
ービン用駆動軸5の上端部は、モータMの正逆両方向に
駆動回転自在な駆動軸(図示略)と連結されている。し
たがって、上記タービン1は、上記モータMの駆動によ
り、正逆いずれの方向にも回転自在である。
【0040】上記支持台4は、容器3の上部に載置可能
に形成されており、この支持台4の長手方向(矢印a方
向)に位置調整自在な下向屈曲状の一組の当接片40,
40を有している。この支持台4は、上記一組の当接片
40,40を容器3の上部内周面に当接させることによ
り、容器3からの脱落防止を図り、容器3上に安定して
取付け可能である。
に形成されており、この支持台4の長手方向(矢印a方
向)に位置調整自在な下向屈曲状の一組の当接片40,
40を有している。この支持台4は、上記一組の当接片
40,40を容器3の上部内周面に当接させることによ
り、容器3からの脱落防止を図り、容器3上に安定して
取付け可能である。
【0041】次に、上記攪拌装置Sを用いての攪拌方法
の一例について説明する。
の一例について説明する。
【0042】まず、上記容器3内に所望の処理対象物質
mを収容し、攪拌具Aがこの処理対象物質m内に浸漬す
るようにセッティングする。次いで、モータMを駆動さ
せて攪拌具Aのタービン1を回転させるが、上記処理対
象物質mが低粘度の場合には、図6に示すように、ター
ビン1を矢印b1方向に回転させる。すなわち、タービ
ン1の各傾斜羽根12が処理対象物質mを下方へ流動さ
せる方向に回転させる。
mを収容し、攪拌具Aがこの処理対象物質m内に浸漬す
るようにセッティングする。次いで、モータMを駆動さ
せて攪拌具Aのタービン1を回転させるが、上記処理対
象物質mが低粘度の場合には、図6に示すように、ター
ビン1を矢印b1方向に回転させる。すなわち、タービ
ン1の各傾斜羽根12が処理対象物質mを下方へ流動さ
せる方向に回転させる。
【0043】上記方向にタービン1を回転させると、タ
ービン1の各傾斜羽根12の回転作用により、攪拌具A
の上方に位置する処理対象物質mは、ステータ2のバッ
フル部24の貫通孔24aを介してステータ2内に吸入
される。この場合、上記処理対象物質mは、タービン1
の傾斜羽根12によって剪断力を受ける。一方、ステー
タ2の空間部22内において、傾斜羽根12を有するタ
ービン1が高速で回転することにより、ステータ2内の
処理対象物質mには遠心力が働く。この遠心力は、ター
ビン1の各傾斜羽根12がステータ2内の処理対象物質
mを下部開口部26の下方へ流動させる力よりも強く作
用する。
ービン1の各傾斜羽根12の回転作用により、攪拌具A
の上方に位置する処理対象物質mは、ステータ2のバッ
フル部24の貫通孔24aを介してステータ2内に吸入
される。この場合、上記処理対象物質mは、タービン1
の傾斜羽根12によって剪断力を受ける。一方、ステー
タ2の空間部22内において、傾斜羽根12を有するタ
ービン1が高速で回転することにより、ステータ2内の
処理対象物質mには遠心力が働く。この遠心力は、ター
ビン1の各傾斜羽根12がステータ2内の処理対象物質
mを下部開口部26の下方へ流動させる力よりも強く作
用する。
【0044】したがって、ステータ2内に流入した処理
対象物質mは、タービン1の外周側方に位置するスリッ
ト25を通過し、ステータ2の外部に流出する。処理対
象物質mは、上記スリット25を通過する際に乱流状態
となり、微粒化が図られることとなる。
対象物質mは、タービン1の外周側方に位置するスリッ
ト25を通過し、ステータ2の外部に流出する。処理対
象物質mは、上記スリット25を通過する際に乱流状態
となり、微粒化が図られることとなる。
【0045】また、上記のように、ステータ2内に流入
した処理対象物質mがスリット25を通過して外部へ流
出する状態においては、ステータ2の下部開口部26の
近傍の圧力は低下する。このため、攪拌具Aよりも下方
に位置する処理対象物質mは、ステータ2の下部開口部
26を介してステータ2内へ流入する。一方、スリット
25を通過した処理対象物質mは、その後容器3内にお
いて上昇し、または下降するために、再度、ステータ2
内に流入されることとなる。結局、容器3内において
は、図6の矢印に示すような処理対象物質mの循環した
流れを生じさせることができ、処理対象物質mの全体を
効率良く攪拌することもできる。その結果処理対象物質
mの攪拌、ならびに攪拌による微粒化や混合処理などを
適切に行うことができる。
した処理対象物質mがスリット25を通過して外部へ流
出する状態においては、ステータ2の下部開口部26の
近傍の圧力は低下する。このため、攪拌具Aよりも下方
に位置する処理対象物質mは、ステータ2の下部開口部
26を介してステータ2内へ流入する。一方、スリット
25を通過した処理対象物質mは、その後容器3内にお
いて上昇し、または下降するために、再度、ステータ2
内に流入されることとなる。結局、容器3内において
は、図6の矢印に示すような処理対象物質mの循環した
流れを生じさせることができ、処理対象物質mの全体を
効率良く攪拌することもできる。その結果処理対象物質
mの攪拌、ならびに攪拌による微粒化や混合処理などを
適切に行うことができる。
【0046】上記処理対象物質mの循環流れによれば、
液面近辺の処理対象物質mを攪拌具Aのステータ2内へ
積極的に流入させることができる。したがって、たとえ
ば水と流動パラフィンとの攪拌処理のように、比重が異
なる物質どうしの攪拌処理を行う場合には最適となる。
すなわち、たとえば水と流動パラフィンとの混合処理を
行う場合には、比重が小さい流動パラフィンの方が水よ
りも上側に位置するが、上記攪拌処理では、上側に位置
する流動パラフィンを攪拌具Aのステータ2内に積極的
に吸入させることができることとなり、水との混合効率
を高めることができる。
液面近辺の処理対象物質mを攪拌具Aのステータ2内へ
積極的に流入させることができる。したがって、たとえ
ば水と流動パラフィンとの攪拌処理のように、比重が異
なる物質どうしの攪拌処理を行う場合には最適となる。
すなわち、たとえば水と流動パラフィンとの混合処理を
行う場合には、比重が小さい流動パラフィンの方が水よ
りも上側に位置するが、上記攪拌処理では、上側に位置
する流動パラフィンを攪拌具Aのステータ2内に積極的
に吸入させることができることとなり、水との混合効率
を高めることができる。
【0047】また、上記タービン1が処理対象物質mを
下方へ流動させる作用は、各傾斜羽根12の各部のう
ち、タービン1のボス部11と繋がっている比較的幅広
な寸法Laの上部によって得られる。これに対し、ター
ビン1のボス部11よりも下方に突出した部分は、幅狭
な寸法Lbに形成されているために、この部分では、処
理対象物質mを下方へ流動させる作用が小さくなる反
面、処理対象物質mに遠心力を付与する作用を大きくす
ることができる。したがって、タービン1の高速回転に
よって、ステータ2のバッフル部24から処理対象物質
mをステータ2内に流入させつつ、スリット25からス
テータ2の外部へ処理対象物質mを流出させることが確
実化される。その結果、従来の図9に示したスリットタ
イプの攪拌具では、その適用範囲が、たとえば約2m万
Pa・s以下の低粘度の処理対象物質に限定されていた
のに対し、上記方法では、約4m万Pa・s程度の粘度
の処理対象物質についても適切な攪拌処理が行えること
となる。
下方へ流動させる作用は、各傾斜羽根12の各部のう
ち、タービン1のボス部11と繋がっている比較的幅広
な寸法Laの上部によって得られる。これに対し、ター
ビン1のボス部11よりも下方に突出した部分は、幅狭
な寸法Lbに形成されているために、この部分では、処
理対象物質mを下方へ流動させる作用が小さくなる反
面、処理対象物質mに遠心力を付与する作用を大きくす
ることができる。したがって、タービン1の高速回転に
よって、ステータ2のバッフル部24から処理対象物質
mをステータ2内に流入させつつ、スリット25からス
テータ2の外部へ処理対象物質mを流出させることが確
実化される。その結果、従来の図9に示したスリットタ
イプの攪拌具では、その適用範囲が、たとえば約2m万
Pa・s以下の低粘度の処理対象物質に限定されていた
のに対し、上記方法では、約4m万Pa・s程度の粘度
の処理対象物質についても適切な攪拌処理が行えること
となる。
【0048】次いで、上記処理対象物質mの攪拌作業が
進行するに連れて、この処理対象物質mの粘度が高粘度
になる場合がある。また、水と流動パラフィンとの混合
処理などにおいては、増粘剤を添加することによって積
極的に高粘度にする場合もある。このような場合には、
攪拌装置SのモータMの回転方向を切り替えて、上記攪
拌具Aのタービン1を上記とは逆方向に回転させればよ
い。すなわち、図7に示すように、タービン1を矢印b
2方向に回転させて、タービン1の各傾斜羽根12が処
理対象物質mを上方へ流動させるように切り替えればよ
い。
進行するに連れて、この処理対象物質mの粘度が高粘度
になる場合がある。また、水と流動パラフィンとの混合
処理などにおいては、増粘剤を添加することによって積
極的に高粘度にする場合もある。このような場合には、
攪拌装置SのモータMの回転方向を切り替えて、上記攪
拌具Aのタービン1を上記とは逆方向に回転させればよ
い。すなわち、図7に示すように、タービン1を矢印b
2方向に回転させて、タービン1の各傾斜羽根12が処
理対象物質mを上方へ流動させるように切り替えればよ
い。
【0049】上記タービン1の回転方向では、ステータ
2の下方の処理対象物質mは、ステータ2の下部開口部
26を通過してステータ2内に流入する。そして、この
ステータ2内に流入した処理対象物質mは、傾斜羽根1
2による遠心力を受けるために、その一部がスリット2
5を通過してステータ2の外部へ流出する。また、処理
対象物質mの残りは、ステータ2のバッフル部24を通
過する。したがって、処理対象物質mは、スリット25
を通過するときの乱流作用、あるいはステータ2内の空
間部22やバッフル部24を通過するときのタービン1
による剪断作用などによって、微粒化などが図れる。
2の下方の処理対象物質mは、ステータ2の下部開口部
26を通過してステータ2内に流入する。そして、この
ステータ2内に流入した処理対象物質mは、傾斜羽根1
2による遠心力を受けるために、その一部がスリット2
5を通過してステータ2の外部へ流出する。また、処理
対象物質mの残りは、ステータ2のバッフル部24を通
過する。したがって、処理対象物質mは、スリット25
を通過するときの乱流作用、あるいはステータ2内の空
間部22やバッフル部24を通過するときのタービン1
による剪断作用などによって、微粒化などが図れる。
【0050】容器3内における処理対象物質mの全体の
流れは、図7の矢印に示すような状況となり、やはり処
理対象物質mの全体を適切に循環流動させることができ
る。ただし、攪拌具Aのバッフル部24を通過して上昇
する処理対象物質mを円滑に流下させるには、転流板7
を用いることが好ましい。この転流板7は、たとえば平
板状などの適当な部材を支持杆50に取付けるなどして
設ければよい。
流れは、図7の矢印に示すような状況となり、やはり処
理対象物質mの全体を適切に循環流動させることができ
る。ただし、攪拌具Aのバッフル部24を通過して上昇
する処理対象物質mを円滑に流下させるには、転流板7
を用いることが好ましい。この転流板7は、たとえば平
板状などの適当な部材を支持杆50に取付けるなどして
設ければよい。
【0051】上記攪拌工程においても、処理対象物質m
が高粘度になるほど上記攪拌処理をスムースに行わせる
ことが困難となってくる。ただし、上記攪拌具Aでは、
タービン1の各傾斜羽根12の下端先端部12eがステ
ータ2の下部開口部26に面しておらず、底板部27に
よって遮られた配置状態にある。したがって、高粘度の
処理対象物質m内においてタービン1を高速回転させた
場合であっても、このタービン1の回転動作に起因して
ステータ2の下方に処理対象物質mの大きな渦流が発生
し難くなり、渦流に原因してのステータ2内への処理対
象物質mの流入が困難になるようなことを緩和すること
ができる。
が高粘度になるほど上記攪拌処理をスムースに行わせる
ことが困難となってくる。ただし、上記攪拌具Aでは、
タービン1の各傾斜羽根12の下端先端部12eがステ
ータ2の下部開口部26に面しておらず、底板部27に
よって遮られた配置状態にある。したがって、高粘度の
処理対象物質m内においてタービン1を高速回転させた
場合であっても、このタービン1の回転動作に起因して
ステータ2の下方に処理対象物質mの大きな渦流が発生
し難くなり、渦流に原因してのステータ2内への処理対
象物質mの流入が困難になるようなことを緩和すること
ができる。
【0052】また、処理対象物質mが高粘度になるほ
ど、ステータ2内に流入した処理対象物質mのうち、ス
リット25を通過する量は減少するが、その分バッフル
部24を通過する量を増大させることができる。したが
って、いずれにしても微粒化などの処理を図るこができ
る。さらに、ステータ2の下部開口部26の開口面積
は、底板部27によって本来の開口面積よりも狭められ
ているが、ステータ2の周側面部21aは下広がりのテ
ーパ状に形成されている。したがって、上記底板部27
を設けているにもかかわらず、下部開口部26の実質的
開口面積を比較的大きな面積にすることができ、この下
部開口部26内への処理対象物質mの流入をスムースに
行わせることが可能となる。その結果、たとえば10万
mPa・s以上の高粘度の処理対象物質mであっても、
適切な攪拌処理を行うことが可能となる。
ど、ステータ2内に流入した処理対象物質mのうち、ス
リット25を通過する量は減少するが、その分バッフル
部24を通過する量を増大させることができる。したが
って、いずれにしても微粒化などの処理を図るこができ
る。さらに、ステータ2の下部開口部26の開口面積
は、底板部27によって本来の開口面積よりも狭められ
ているが、ステータ2の周側面部21aは下広がりのテ
ーパ状に形成されている。したがって、上記底板部27
を設けているにもかかわらず、下部開口部26の実質的
開口面積を比較的大きな面積にすることができ、この下
部開口部26内への処理対象物質mの流入をスムースに
行わせることが可能となる。その結果、たとえば10万
mPa・s以上の高粘度の処理対象物質mであっても、
適切な攪拌処理を行うことが可能となる。
【0053】なお、本願発明は上記実施形態の内容に限
定されない。本願発明に係る攪拌具のタービンやステー
タなどの各部の具体的な構成、ならびに攪拌具を備えた
攪拌装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在
である。たとえば、攪拌装置は、本願発明に係る攪拌具
とは別に、回転パドルなどと称される他の攪拌用部材を
併用する構成であってもよい。また同様に、本願発明に
係る攪拌方法の各作業工程の具体的な内容も種々に変更
自在であり、処理対象物質の具体的な種類や成分なども
無論問わない。
定されない。本願発明に係る攪拌具のタービンやステー
タなどの各部の具体的な構成、ならびに攪拌具を備えた
攪拌装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在
である。たとえば、攪拌装置は、本願発明に係る攪拌具
とは別に、回転パドルなどと称される他の攪拌用部材を
併用する構成であってもよい。また同様に、本願発明に
係る攪拌方法の各作業工程の具体的な内容も種々に変更
自在であり、処理対象物質の具体的な種類や成分なども
無論問わない。
【図1】本願発明が適用された攪拌具の一例を示す断面
図。
図。
【図2】攪拌具を構成するタービンの一例を示す斜視
図。
図。
【図3】攪拌具を構成するタービンの一例を示す底面
図。
図。
【図4】攪拌具を構成するステータの一例を示す斜視
図。
図。
【図5】本願発明が適用された攪拌装置の一例を示す一
部断面正面図。
部断面正面図。
【図6】本願発明が適用された攪拌方法の一作業工程を
示す要部断面図。
示す要部断面図。
【図7】本願発明が適用された攪拌方法の他の作業工程
を示す要部断面図。
を示す要部断面図。
【図8】従来の攪拌方法の一例を示す説明図。
【図9】従来の攪拌方法の他の例を示す説明図。
1 タービン 2 ステータ 12 傾斜羽根 12a 外周側面(傾斜羽根の) 12b 内周側面(傾斜羽根の) 12c,12d 前後面(傾斜羽根の) 12e 下端先端面(傾斜羽根の) 13 切欠部 20 上板部 21 周側面部 22 空間部 24 バッフル部 24a 貫通孔 25 スリット 26 下部開口部 27 底板部 A 攪拌具 S 攪拌装置 M モータ m 処理対象物質
Claims (6)
- 【請求項1】 回転中心軸に対して傾斜した複数の傾斜
羽根を外周面部に備えたタービンと、このタービンを回
転可能に収容する空間部を備えた下部開口状のステータ
とを有する攪拌具であって、 上記ステータの上部には、このステータ内の空間部をス
テータ外部に連通させる貫通孔を少なくとも1以上形成
したバッフル部が設けられているとともに、 上記ステータの周側面部のうち、上記タービンの傾斜羽
根と対面する位置には、上記ステータ内の空間部をステ
ータ外部に連通させる複数条のスリットが設けられてい
ることを特徴とする、攪拌具。 - 【請求項2】 上記タービンの各傾斜羽根の内周側面に
は、各傾斜羽根の前後面の幅を上部側よりも下部側を幅
狭とする切欠部が設けられている、請求項1に記載の攪
拌具。 - 【請求項3】 上記ステータの下部には、上記タービン
の下方に位置し、かつ上記タービンの各傾斜羽根の下端
先端部に対面する中空円板状の底板部が設けられてい
る、請求項1または2に記載の攪拌具。 - 【請求項4】 上記ステータの周側面部は、その内径が
下部側ほど大径となる下広がりのテーパ状に形成されて
いる、請求項1ないし3のいずれかに記載の攪拌具。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の攪
拌具を備えた攪拌装置であって、 上記攪拌具のタービンを正逆両方向に駆動回転自在とす
る駆動手段を備えていることを特徴とする、攪拌装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の攪
拌具を所望の処理対象物質内に配置し、上記攪拌具のタ
ービンをステータ内で回転させることにより、上記処理
対象物質の攪拌を行う攪拌方法であって、 処理対象物質が所定の粘度以下のときには、上記タービ
ンが処理対象物質を下方へ流動させる方向に上記タービ
ンを回転させる一方、 処理対象物質が所定の粘度を超えるときには、上記ター
ビンが処理対象物質を上方へ流動させる方向に上記ター
ビンを逆回転させることを特徴とする、攪拌方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7339068A JP3028464B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 攪拌具、攪拌装置、および攪拌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7339068A JP3028464B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 攪拌具、攪拌装置、および攪拌方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09173810A true JPH09173810A (ja) | 1997-07-08 |
JP3028464B2 JP3028464B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=18323960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7339068A Expired - Fee Related JP3028464B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 攪拌具、攪拌装置、および攪拌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028464B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6800240B2 (en) | 2000-11-27 | 2004-10-05 | K-Tech Devices Corp. | Method for manufacturing ceramic resistor |
KR100556018B1 (ko) * | 2004-07-13 | 2006-03-03 | 주식회사 우원기계 | 액체 균질기용 임펠러 |
JP2007125454A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Primix Copr | 高速攪拌装置 |
JP2010273770A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Kai R & D Center Co Ltd | 攪拌具 |
JP2013233475A (ja) * | 2012-05-02 | 2013-11-21 | Eddy Plus Co Ltd | 攪拌装置 |
CN111318209A (zh) * | 2018-12-13 | 2020-06-23 | Sk新技术株式会社 | 用于防止凝聚现象的多轴行星式搅拌机 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP7339068A patent/JP3028464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6800240B2 (en) | 2000-11-27 | 2004-10-05 | K-Tech Devices Corp. | Method for manufacturing ceramic resistor |
KR100556018B1 (ko) * | 2004-07-13 | 2006-03-03 | 주식회사 우원기계 | 액체 균질기용 임펠러 |
JP2007125454A (ja) * | 2005-11-01 | 2007-05-24 | Primix Copr | 高速攪拌装置 |
JP2010273770A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Kai R & D Center Co Ltd | 攪拌具 |
JP2013233475A (ja) * | 2012-05-02 | 2013-11-21 | Eddy Plus Co Ltd | 攪拌装置 |
CN111318209A (zh) * | 2018-12-13 | 2020-06-23 | Sk新技术株式会社 | 用于防止凝聚现象的多轴行星式搅拌机 |
CN111318209B (zh) * | 2018-12-13 | 2023-09-26 | Sk新能源株式会社 | 用于防止凝聚现象的多轴行星式搅拌机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3028464B2 (ja) | 2000-04-04 |
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