JPH09173805A - 充填カラム用の改良された液体分配器 - Google Patents
充填カラム用の改良された液体分配器Info
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- JPH09173805A JPH09173805A JP8351779A JP35177996A JPH09173805A JP H09173805 A JPH09173805 A JP H09173805A JP 8351779 A JP8351779 A JP 8351779A JP 35177996 A JP35177996 A JP 35177996A JP H09173805 A JPH09173805 A JP H09173805A
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- B01D3/00—Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/14—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
- B01D53/18—Absorbing units; Liquid distributors therefor
- B01D53/185—Liquid distributors
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- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F25/00—Component parts of trickle coolers
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- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 集液器の使用なく、２つの液体−蒸気接触帯
域間の分配器に液体の一様な再分布を提供すること。 【解決手段】 液体−蒸気接触カラムの分配器上に分散
される液体を混合するため、カラムの断面全体にわたっ
て延在し、分配器の床３上方に浮上した状態で支持さ
れ、開口スペース１３を有する邪魔板を使用する。開口
スペース１３を有する邪魔板は、上方の液体−蒸気接触
帯域１から落下する液体が開口スペースを通過しそして
下側の分配器に分散せしめられるに際して液体流れを集
中させそして混合せしめる。邪魔板の開口スペースには
液体混合増進のために混合器を設置できる。
域間の分配器に液体の一様な再分布を提供すること。 【解決手段】 液体−蒸気接触カラムの分配器上に分散
される液体を混合するため、カラムの断面全体にわたっ
て延在し、分配器の床３上方に浮上した状態で支持さ
れ、開口スペース１３を有する邪魔板を使用する。開口
スペース１３を有する邪魔板は、上方の液体−蒸気接触
帯域１から落下する液体が開口スペースを通過しそして
下側の分配器に分散せしめられるに際して液体流れを集
中させそして混合せしめる。邪魔板の開口スペースには
液体混合増進のために混合器を設置できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、物質移動カラム用
の流体分配器に関するものであり、特には液体混合を増
進する少なくとも一つの邪魔板を備える気液接触カラム
用液体分配器に関する。本発明はまた、液体−蒸気接触
カラムの分配器上に分散される液体を混合するための邪
魔板並びに少なくとも２つの液体−蒸気接触帯域を有す
る液体−蒸気接触カラム内で液体を分配するための方法
にも関係する。
の流体分配器に関するものであり、特には液体混合を増
進する少なくとも一つの邪魔板を備える気液接触カラム
用液体分配器に関する。本発明はまた、液体−蒸気接触
カラムの分配器上に分散される液体を混合するための邪
魔板並びに少なくとも２つの液体−蒸気接触帯域を有す
る液体−蒸気接触カラム内で液体を分配するための方法
にも関係する。
【０００２】
【従来の技術】液体−蒸気接触塔のような物質移動カラ
ムは、例えば蒸留、吸収及びストリッピング工程におい
て使用されている。一般に、こうしたカラムは、上方に
流れる蒸気（気体）と下方に流れる液体との間での効率
的な接触をもたらすための充填材料から構成されうる単
一の若しくは複数の液体−蒸気接触帯域（充填床）を内
蔵している。
ムは、例えば蒸留、吸収及びストリッピング工程におい
て使用されている。一般に、こうしたカラムは、上方に
流れる蒸気（気体）と下方に流れる液体との間での効率
的な接触をもたらすための充填材料から構成されうる単
一の若しくは複数の液体−蒸気接触帯域（充填床）を内
蔵している。
【０００３】充填床への効率的な液体分配を行うには、
一様な組成及び流れ分布の液体が充填物表面全体にわた
って送達されることを必要とする。集液器／分配器配列
体が代表的にそうした液体分配を実現するのに使用され
る。もしこれが実現されないなら、集液器／分配器配列
体は本質的に液体の不等分布をもたらしており、従って
充填物は最適に機能しないこととなる。そうした液体不
等分布は、所定量の物質移動をもたらすのに必要な充填
床の一層大きな高さを必要とする。
一様な組成及び流れ分布の液体が充填物表面全体にわた
って送達されることを必要とする。集液器／分配器配列
体が代表的にそうした液体分配を実現するのに使用され
る。もしこれが実現されないなら、集液器／分配器配列
体は本質的に液体の不等分布をもたらしており、従って
充填物は最適に機能しないこととなる。そうした液体不
等分布は、所定量の物質移動をもたらすのに必要な充填
床の一層大きな高さを必要とする。
【０００４】充填物が複数の液体−蒸気接触帯域乃至床
が存在するように配列される場合、液体は代表的に一つ
の床の充填物と別の床の充填物との間で再分配される。
効果的な再分配は、１）液体を混合して上側の床で発生
していた組成分布をならして一様化し、そして２）下側
の床への良好な初期分配の提供を達成する。充填カラム
における再分配のためには集液器／分配器組体が一般的
に使用される。集液器は、上側の充填物からのまた場合
によっては供給位置からの液体を捕集しそして液体を少
数の降下管に差し向ける装置である。これらの降下管は
液体を分配器上に差し向ける。分配器は多数のオリフィ
スを有しており、それらを通して液体流れは充填物上に
落下する。しかしながら、集液器の使用はカラム高さを
増大し、従って設備コストを増大する。
が存在するように配列される場合、液体は代表的に一つ
の床の充填物と別の床の充填物との間で再分配される。
効果的な再分配は、１）液体を混合して上側の床で発生
していた組成分布をならして一様化し、そして２）下側
の床への良好な初期分配の提供を達成する。充填カラム
における再分配のためには集液器／分配器組体が一般的
に使用される。集液器は、上側の充填物からのまた場合
によっては供給位置からの液体を捕集しそして液体を少
数の降下管に差し向ける装置である。これらの降下管は
液体を分配器上に差し向ける。分配器は多数のオリフィ
スを有しており、それらを通して液体流れは充填物上に
落下する。しかしながら、集液器の使用はカラム高さを
増大し、従って設備コストを増大する。
【０００５】充填カラム用の幾つかの型式の液体分配器
が存在する。これらの型式のうち、パン型分配器は集液
器としても使用されうる。これは、１）上方に流れる蒸
気が通る気体上昇管がそれらの上端に落下する液体を偏
せる「帽子（ｈａｔｓ）」により覆われ、そして２）分
配器床がカラムのシェルの内面に密閉着されているから
である。この結果として、すべての液体がパン上に保持
・貯留される液体プールに集められそして下側の液体−
蒸気接触帯域に直接漏れ落ちることがない。かくして、
液体が分配器を離れる前に液体のある程度の混合が起こ
る。供給液体がカラムに導入される場合、その供給液体
は分配器上に直接散布されうる。
が存在する。これらの型式のうち、パン型分配器は集液
器としても使用されうる。これは、１）上方に流れる蒸
気が通る気体上昇管がそれらの上端に落下する液体を偏
せる「帽子（ｈａｔｓ）」により覆われ、そして２）分
配器床がカラムのシェルの内面に密閉着されているから
である。この結果として、すべての液体がパン上に保持
・貯留される液体プールに集められそして下側の液体−
蒸気接触帯域に直接漏れ落ちることがない。かくして、
液体が分配器を離れる前に液体のある程度の混合が起こ
る。供給液体がカラムに導入される場合、その供給液体
は分配器上に直接散布されうる。
【０００６】集液器を付帯しないパン型分配器構成は、
集液器を使用する場合より著しく安い。それは、それを
収蔵するのに必要な追加カラム高さと関与するコストと
共に集液器を作製しそして据え付けるコストが省かれる
からである。しかし、集液器の排除と関連する潜在的な
性能上の欠点が存在する。既に述べたように、分配器の
主たる作用は一様な組成の液体を送り出すことである。
もし分配器上に落下する液体が或る組成分布を有するな
ら、集液器なしでは、分配器パン自体の上での一様な混
合の保証は存在しない。また、分配器上に保持されてい
る液体上に直接衝突する液体に関連する慣性作用によ
り、特に供給地点において起こりうるような外部供給液
体の場合に、分配品質に心配がある。これは分配器床に
おける孔群を通しての流れの変動をもたらし、従って分
配品質を減じる恐れがある。
集液器を使用する場合より著しく安い。それは、それを
収蔵するのに必要な追加カラム高さと関与するコストと
共に集液器を作製しそして据え付けるコストが省かれる
からである。しかし、集液器の排除と関連する潜在的な
性能上の欠点が存在する。既に述べたように、分配器の
主たる作用は一様な組成の液体を送り出すことである。
もし分配器上に落下する液体が或る組成分布を有するな
ら、集液器なしでは、分配器パン自体の上での一様な混
合の保証は存在しない。また、分配器上に保持されてい
る液体上に直接衝突する液体に関連する慣性作用によ
り、特に供給地点において起こりうるような外部供給液
体の場合に、分配品質に心配がある。これは分配器床に
おける孔群を通しての流れの変動をもたらし、従って分
配品質を減じる恐れがある。
【０００７】先行技術は、分配器が集液器なしに使用さ
れる場合、これらの潜在的な非効率さを様々の分配器構
造により補償することを試みてきた。例えば、米国特許
第５，１３２，０５５号は、液体スペースを取り囲むＵ
字形部片と液体スペースと連通する周囲チャネルを備え
る分配器を開示する。この文献の一具体例は各液体スペ
ース内に取り付けられる２つの板を有するものを開示し
ている。この具体例の別の変更例もまた開示されてい
る。しかし、この文献に開示された配列構成のすべては
垂直壁を備えるチャネルを有する分配器に特定的であり
そして各個々のチャネル内部に板が取り付けられる。各
チャネルは分配器を横切って同じ方向に走り、従ってす
べての方向に混合を効果的に促進しない。これらチャネ
ルが周囲チャネルにより連結されても、これは分配器の
断面全体を横切って一様な混合を達成するにはまだ不十
分である。
れる場合、これらの潜在的な非効率さを様々の分配器構
造により補償することを試みてきた。例えば、米国特許
第５，１３２，０５５号は、液体スペースを取り囲むＵ
字形部片と液体スペースと連通する周囲チャネルを備え
る分配器を開示する。この文献の一具体例は各液体スペ
ース内に取り付けられる２つの板を有するものを開示し
ている。この具体例の別の変更例もまた開示されてい
る。しかし、この文献に開示された配列構成のすべては
垂直壁を備えるチャネルを有する分配器に特定的であり
そして各個々のチャネル内部に板が取り付けられる。各
チャネルは分配器を横切って同じ方向に走り、従ってす
べての方向に混合を効果的に促進しない。これらチャネ
ルが周囲チャネルにより連結されても、これは分配器の
断面全体を横切って一様な混合を達成するにはまだ不十
分である。
【０００８】米国特許第５，２４０，６５２号は、集液
器及び液体分配器の使用を開示し、ここでは分配器は蒸
気上昇管の水準の下側にトラフを内蔵している。この文
献の一つの具体例は、トラフと分配器との間に偏向板を
付加している。しかし、適正な再分布のための液体の混
合はこの文献ではまだ集液器を必要とし、従って集液器
を収容するのに要するカラム高さに対する追加コストを
なお必要とする。
器及び液体分配器の使用を開示し、ここでは分配器は蒸
気上昇管の水準の下側にトラフを内蔵している。この文
献の一つの具体例は、トラフと分配器との間に偏向板を
付加している。しかし、適正な再分布のための液体の混
合はこの文献ではまだ集液器を必要とし、従って集液器
を収容するのに要するカラム高さに対する追加コストを
なお必要とする。
【０００９】また別の文献、米国特許第５，１５８，７
１３号は、集液器を必要としない液体混合のための分配
器構成を教示する。この特定の構成においては、２つ以
上のダクトのようなトラフが分配器における液体水準よ
り上に置かれる。トラフは、閉鎖された一端と他端にお
ける少なくとも一つの開口を備えて構成される。トラフ
に沿って流れる液体は開口を通して分配器上方に累積し
た液体に流れる。この文献は、トラフ間のスペースを通
して分配器上に直接衝突する液体の混合を提供しない。
更に、分配器上に直接衝突する液滴の流れ鎮静化作用は
存在しない。この装置は複雑でありそしてトラフを液体
水準上方に吊すのに追加カラム高さを必要とし、従って
やはりコスト高となる。
１３号は、集液器を必要としない液体混合のための分配
器構成を教示する。この特定の構成においては、２つ以
上のダクトのようなトラフが分配器における液体水準よ
り上に置かれる。トラフは、閉鎖された一端と他端にお
ける少なくとも一つの開口を備えて構成される。トラフ
に沿って流れる液体は開口を通して分配器上方に累積し
た液体に流れる。この文献は、トラフ間のスペースを通
して分配器上に直接衝突する液体の混合を提供しない。
更に、分配器上に直接衝突する液滴の流れ鎮静化作用は
存在しない。この装置は複雑でありそしてトラフを液体
水準上方に吊すのに追加カラム高さを必要とし、従って
やはりコスト高となる。
【００１０】カラム内での蒸気の混合が米国特許第５，
１４５，６１２号のテーマである。この文献において、
混合は、分配器内の蒸気上昇管の数を制限しそして上昇
管内に混合用要素を付加することにより達成される。こ
の文献に開示される装置は分配器トレイ上方の交換床に
一層一様な蒸気濃度分布を与えるが、液体再分布に対す
る不適正な混合の問題に対処しない。
１４５，６１２号のテーマである。この文献において、
混合は、分配器内の蒸気上昇管の数を制限しそして上昇
管内に混合用要素を付加することにより達成される。こ
の文献に開示される装置は分配器トレイ上方の交換床に
一層一様な蒸気濃度分布を与えるが、液体再分布に対す
る不適正な混合の問題に対処しない。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、集液
器の使用なく、２つの液体−蒸気接触帯域間の分配器に
液体の一様な再分布を提供するためのコストがかから
ず、簡単に作製することができる手段を確立することで
ある。
器の使用なく、２つの液体−蒸気接触帯域間の分配器に
液体の一様な再分布を提供するためのコストがかから
ず、簡単に作製することができる手段を確立することで
ある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は、分配器の上方
に支持される、コストがかからず、簡単に作製すること
ができる邪魔板を使用することにより液体の一様な再分
布を提供する。すなわち、本発明は、分配器の床上方に
支持される邪魔板の使用により液体流れが邪魔板におけ
る開口スペースを通して流れるにつれ液体流れを集中
（収斂）及び混合せしめそして邪魔板の下側に分散させ
ることによりそうした一様な再分布を提供する。本発明
の好ましい具体例において、邪魔板における開口スペー
スは、混合を増進するべく混合装置を装備する、中央に
位置付けられた円形穴である。
に支持される、コストがかからず、簡単に作製すること
ができる邪魔板を使用することにより液体の一様な再分
布を提供する。すなわち、本発明は、分配器の床上方に
支持される邪魔板の使用により液体流れが邪魔板におけ
る開口スペースを通して流れるにつれ液体流れを集中
（収斂）及び混合せしめそして邪魔板の下側に分散させ
ることによりそうした一様な再分布を提供する。本発明
の好ましい具体例において、邪魔板における開口スペー
スは、混合を増進するべく混合装置を装備する、中央に
位置付けられた円形穴である。
【００１３】本発明は、第１の様相において、ａ）壁、
及び下方液体−蒸気接触帯域と上方液体−蒸気接触帯域
とを含む少なくとも２つの垂直方向に離間した液体−蒸
気接触帯域を具備する液体−蒸気接触カラムと、ｂ）前
記液体−蒸気接触帯域間に位置付けられる分配器にし
て、液体を前記下方液体−蒸気接触帯域に分配するため
の孔を有する床及び蒸気を前記上方液体−蒸気接触帯域
に分配するための蒸気上昇管を具備する分配器と、ｃ）
前記分配器の床上方に浮上した状態で支持されそして前
記分配器の断面全体を横切って実質上延在する邪魔板に
して、前記上方液体−蒸気接触帯域からの液体を該分配
器上に分散せしめる前に集中させそして混合するための
開口スペースを形成する邪魔板とを包含する液体分配装
置を提供する。本発明はまた、液体−蒸気接触カラムの
分配器上に分散される液体を混合するための邪魔板にし
て、実質上カラムの断面全体にわたって延在しそして分
配器の気体上昇管周囲に密着して嵌合しうる穴を具備
し、分配器の上方に浮上した状態で支持可能でありそし
て開口スペースを形成し、邪魔板上の液体流れが該開口
スペースを通過しそして下側の分配器に分散せしめられ
るに際して液体流れを集中させそして混合せしめる金属
シートを包含する邪魔板を提供する。本発明は更に、少
なくとも２つの液体−蒸気接触帯域を有する液体−蒸気
接触カラム内で液体を分配するための方法であって、
（Ａ）上方の液体−蒸気接触帯域からの液体流れを、該
上方の液体−蒸気接触帯域と下方の液体−蒸気接触帯域
へと液体が流れ通ることを可能ならしめる孔を具備する
分配器との間に位置付けられそして実質上該分配器の断
面全体にわたって延在する邪魔板上に収集し、（Ｂ）収
集した液体流れを邪魔板における開口スペースにおいて
集中せしめて液体流れの実質上一様な混合をもたらし、
（Ｃ）実質上一様に混合した液体流れを下側の前記分配
器上に分散せしめることを包含する液体分配方法をも提
供する。
及び下方液体−蒸気接触帯域と上方液体−蒸気接触帯域
とを含む少なくとも２つの垂直方向に離間した液体−蒸
気接触帯域を具備する液体−蒸気接触カラムと、ｂ）前
記液体−蒸気接触帯域間に位置付けられる分配器にし
て、液体を前記下方液体−蒸気接触帯域に分配するため
の孔を有する床及び蒸気を前記上方液体−蒸気接触帯域
に分配するための蒸気上昇管を具備する分配器と、ｃ）
前記分配器の床上方に浮上した状態で支持されそして前
記分配器の断面全体を横切って実質上延在する邪魔板に
して、前記上方液体−蒸気接触帯域からの液体を該分配
器上に分散せしめる前に集中させそして混合するための
開口スペースを形成する邪魔板とを包含する液体分配装
置を提供する。本発明はまた、液体−蒸気接触カラムの
分配器上に分散される液体を混合するための邪魔板にし
て、実質上カラムの断面全体にわたって延在しそして分
配器の気体上昇管周囲に密着して嵌合しうる穴を具備
し、分配器の上方に浮上した状態で支持可能でありそし
て開口スペースを形成し、邪魔板上の液体流れが該開口
スペースを通過しそして下側の分配器に分散せしめられ
るに際して液体流れを集中させそして混合せしめる金属
シートを包含する邪魔板を提供する。本発明は更に、少
なくとも２つの液体−蒸気接触帯域を有する液体−蒸気
接触カラム内で液体を分配するための方法であって、
（Ａ）上方の液体−蒸気接触帯域からの液体流れを、該
上方の液体−蒸気接触帯域と下方の液体−蒸気接触帯域
へと液体が流れ通ることを可能ならしめる孔を具備する
分配器との間に位置付けられそして実質上該分配器の断
面全体にわたって延在する邪魔板上に収集し、（Ｂ）収
集した液体流れを邪魔板における開口スペースにおいて
集中せしめて液体流れの実質上一様な混合をもたらし、
（Ｃ）実質上一様に混合した液体流れを下側の前記分配
器上に分散せしめることを包含する液体分配方法をも提
供する。
【００１４】本発明は、分配器と液体−蒸気接触帯域と
の間に邪魔板を位置付けることにより実現されうる。邪
魔板は、液体流れが邪魔板の開口スペースを通過して下
側で拡大する際、流れ速度を、液体流れを推進するに必
要とされる関連ヘッドが分配器上に貯留・保持される液
体に対して小さいようなものとするに十分の、分配器床
からの高さに懸吊状態で支持される。これは分配器を横
切っての一様な流れを増進し、従って液体が分配器床に
おける各孔を離れる際の流量が邪魔板における開口スペ
ースからの距離と共に変動するのを防止する。
の間に邪魔板を位置付けることにより実現されうる。邪
魔板は、液体流れが邪魔板の開口スペースを通過して下
側で拡大する際、流れ速度を、液体流れを推進するに必
要とされる関連ヘッドが分配器上に貯留・保持される液
体に対して小さいようなものとするに十分の、分配器床
からの高さに懸吊状態で支持される。これは分配器を横
切っての一様な流れを増進し、従って液体が分配器床に
おける各孔を離れる際の流量が邪魔板における開口スペ
ースからの距離と共に変動するのを防止する。
【００１５】邪魔板の位置付けのための分配器上方の最
大高さは分配器上方の滞留液体の最大高さに制限され
る。従って、カラムの設計に依存して、分配器上方での
邪魔板の高さは約２．５〜３８．１ｃｍ（１〜１５イン
チ）である。
大高さは分配器上方の滞留液体の最大高さに制限され
る。従って、カラムの設計に依存して、分配器上方での
邪魔板の高さは約２．５〜３８．１ｃｍ（１〜１５イン
チ）である。
【００１６】邪魔板は分配器の断面全体にわたって延在
する。従って、上方の液体−蒸気接触帯域における充填
物から落下する液体のすべては邪魔板上に捕集される。
邪魔板における少なくとも一つの開口スペースは、そこ
を通して液体が下側の分散器上へと分散するに際して、
液体が集中（収斂）し、開口を通り抜けそして後拡大す
ることを可能ならしめ、その結果混合作用と慣性力の影
響の減衰作用を改善する。開口スペースは、上方の充填
物から邪魔板上の任意の地点に落下する液体が開口スペ
ースに向う方向に流れるように寸法づけられそして位置
付けられる。邪魔板における複数の開口が開口スペース
を構成しうるが、開口は液体を集中しそして混合せしめ
るよう局所的な帯域に位置付けられるべきである。
する。従って、上方の液体−蒸気接触帯域における充填
物から落下する液体のすべては邪魔板上に捕集される。
邪魔板における少なくとも一つの開口スペースは、そこ
を通して液体が下側の分散器上へと分散するに際して、
液体が集中（収斂）し、開口を通り抜けそして後拡大す
ることを可能ならしめ、その結果混合作用と慣性力の影
響の減衰作用を改善する。開口スペースは、上方の充填
物から邪魔板上の任意の地点に落下する液体が開口スペ
ースに向う方向に流れるように寸法づけられそして位置
付けられる。邪魔板における複数の開口が開口スペース
を構成しうるが、開口は液体を集中しそして混合せしめ
るよう局所的な帯域に位置付けられるべきである。
【００１７】液体は開口スペースまで流れ進みながら混
ざり合いそして開口スペースを通過するべく流れが集中
するに際して実質上一様となる。邪魔板における開口ス
ペースは液体に対する唯一の流路を与えるからそして邪
魔板は分配器の実質上全断面を覆って延在しているか
ら、上方の充填物からの液体のすべては、液体流れが開
口スペースを流れ抜けるべく集中するに際して合流しそ
して混ざり合う。
ざり合いそして開口スペースを通過するべく流れが集中
するに際して実質上一様となる。邪魔板における開口ス
ペースは液体に対する唯一の流路を与えるからそして邪
魔板は分配器の実質上全断面を覆って延在しているか
ら、上方の充填物からの液体のすべては、液体流れが開
口スペースを流れ抜けるべく集中するに際して合流しそ
して混ざり合う。
【００１８】代表的に、邪魔板は、分配器上に保持され
る滞留液体中に潜っているが、液体水準が低いとき邪魔
板は完全にもしくは部分的に出現している場合がある。
液体が流れ通る開口スペースを邪魔板自体に形成してあ
るので、邪魔板は分配器における液体ヘッドを著しくは
増加しない。
る滞留液体中に潜っているが、液体水準が低いとき邪魔
板は完全にもしくは部分的に出現している場合がある。
液体が流れ通る開口スペースを邪魔板自体に形成してあ
るので、邪魔板は分配器における液体ヘッドを著しくは
増加しない。
【００１９】液体ヘッドを邪魔板が存在しなかった場合
の水準に維持するために、開口スペースの断面積は分配
器床における孔群の合計面積より大きいが、カラムの断
面積よりはかなり小さいものとされる。分配器床におけ
る孔群の合計面積に対する邪魔板における開口スペース
の断面積の比率は、好ましくは、約１．１：１〜１５
０：１の範囲である。より好ましくは、当該比率は、約
３：１〜２０：１の範囲にある。比率の増大は、分配器
を横切っての液体の半径方向速度を減じ、しかも混合効
率をも減じる。邪魔板の開口スペースが広い帯域からの
液体が開口スペースに集中するようにカラム断面を横切
って非常に局在的であることもまた好ましい。
の水準に維持するために、開口スペースの断面積は分配
器床における孔群の合計面積より大きいが、カラムの断
面積よりはかなり小さいものとされる。分配器床におけ
る孔群の合計面積に対する邪魔板における開口スペース
の断面積の比率は、好ましくは、約１．１：１〜１５
０：１の範囲である。より好ましくは、当該比率は、約
３：１〜２０：１の範囲にある。比率の増大は、分配器
を横切っての液体の半径方向速度を減じ、しかも混合効
率をも減じる。邪魔板の開口スペースが広い帯域からの
液体が開口スペースに集中するようにカラム断面を横切
って非常に局在的であることもまた好ましい。
【００２０】本発明は、集液器が分配器と組み合わせて
使用される場合と同様の性能特性を達成する。上昇管と
降下管とを備える集液器が分配器の上昇管を嵌合するよ
うに開口を切り込んだシートメタル製の邪魔板により交
換される。この簡単な邪魔板構成は、集液器の場合のよ
うにカラム高さの増加を必要としない。その結果、本発
明はまた、設備コストの著しい減少という利益を与え
る。まとめとして、本発明は、１）必要カラム高さの減
少、２）据え付けの容易さ、３）設備コストの減少及び
４）液体分配の改善という作用効果を提供する。
使用される場合と同様の性能特性を達成する。上昇管と
降下管とを備える集液器が分配器の上昇管を嵌合するよ
うに開口を切り込んだシートメタル製の邪魔板により交
換される。この簡単な邪魔板構成は、集液器の場合のよ
うにカラム高さの増加を必要としない。その結果、本発
明はまた、設備コストの著しい減少という利益を与え
る。まとめとして、本発明は、１）必要カラム高さの減
少、２）据え付けの容易さ、３）設備コストの減少及び
４）液体分配の改善という作用効果を提供する。
【００２１】
【発明の実施の形態】空気分離プロセスに適当な本発明
の一具体例が図１に示される。液体−蒸気接触カラム壁
の内面１７は、２つの液体−蒸気接触帯域１、１間に配
置された分配器と邪魔板１１を包蔵している。分配器
は、多数の孔群を具備する多孔の床３と「帽子」５で頂
部を覆われた蒸気上昇管１６とから成る。邪魔板１１
は、分配器の床３から或る水準１２に位置付けられそし
て周囲１５に沿ってカラム壁の内面にまたそこを通して
突出する上昇管１６に密閉着される。円形穴１３の形態
の開口スペースが邪魔板の中央に位置付けられる。幾つ
かの気体上昇管の配列態様においては、中央穴の形成は
可能でない場合もあるかもしれないことを銘記すべきで
ある。そうした場合には、穴は実際上可能な限り中央に
近付けて配置すべきである。
の一具体例が図１に示される。液体−蒸気接触カラム壁
の内面１７は、２つの液体−蒸気接触帯域１、１間に配
置された分配器と邪魔板１１を包蔵している。分配器
は、多数の孔群を具備する多孔の床３と「帽子」５で頂
部を覆われた蒸気上昇管１６とから成る。邪魔板１１
は、分配器の床３から或る水準１２に位置付けられそし
て周囲１５に沿ってカラム壁の内面にまたそこを通して
突出する上昇管１６に密閉着される。円形穴１３の形態
の開口スペースが邪魔板の中央に位置付けられる。幾つ
かの気体上昇管の配列態様においては、中央穴の形成は
可能でない場合もあるかもしれないことを銘記すべきで
ある。そうした場合には、穴は実際上可能な限り中央に
近付けて配置すべきである。
【００２２】液体は、上方の液体−蒸気接触帯域１か
ら、分配器床３上に溜って保持された液体の水準まで邪
魔板１１上に流れる。邪魔板１１上の液体のすべては、
開口スペースとしての穴１３に向けて矢印の方向に流れ
る。液体が穴１３を通して集中（収斂）しそして穴を通
過するに際して、液体は十分に混り合いそして下側の分
配器床３に達するに際して拡がる。穴１３は、それが分
配器上の液体のヘッドに著しく影響しないように十分大
きい。液体は、分配器床上に、その床孔群を通して流出
する液体の流量が上方の液体−蒸気接触帯域１から落下
する液体の流量に等しくなる水準まで累積する。
ら、分配器床３上に溜って保持された液体の水準まで邪
魔板１１上に流れる。邪魔板１１上の液体のすべては、
開口スペースとしての穴１３に向けて矢印の方向に流れ
る。液体が穴１３を通して集中（収斂）しそして穴を通
過するに際して、液体は十分に混り合いそして下側の分
配器床３に達するに際して拡がる。穴１３は、それが分
配器上の液体のヘッドに著しく影響しないように十分大
きい。液体は、分配器床上に、その床孔群を通して流出
する液体の流量が上方の液体−蒸気接触帯域１から落下
する液体の流量に等しくなる水準まで累積する。
【００２３】図２は、中央に位置付けられた開口スペー
ス内に混合器９を含む、本発明の好ましい具体例を示
す。混合器９は、その直下の分配器床における孔群を通
しての流れを妨害もしくはそれと干渉しないように位置
決めされるべきでありそしてそこを通して液体流れを推
進するのに大きなヘッドを必要としないようにすべきで
ある。この混合器は、組織化充填物のモジュールでも良
く、また一層好ましくはスタチックミキサ（可動部のな
い静的混合器）のような市販の混合器が使用できる。Ko
ch Engineering Company, Inc.社から、可動部のない、
パイプ内部に一連の剛性要素を長手方向に沿って配置し
てなる適当なスタチックミキサが販売されている。これ
ら要素により形成される交差する室が液体流れを分割
し、再配列しそして再合流せしめ、最終的に均質な流れ
が流出する。
ス内に混合器９を含む、本発明の好ましい具体例を示
す。混合器９は、その直下の分配器床における孔群を通
しての流れを妨害もしくはそれと干渉しないように位置
決めされるべきでありそしてそこを通して液体流れを推
進するのに大きなヘッドを必要としないようにすべきで
ある。この混合器は、組織化充填物のモジュールでも良
く、また一層好ましくはスタチックミキサ（可動部のな
い静的混合器）のような市販の混合器が使用できる。Ko
ch Engineering Company, Inc.社から、可動部のない、
パイプ内部に一連の剛性要素を長手方向に沿って配置し
てなる適当なスタチックミキサが販売されている。これ
ら要素により形成される交差する室が液体流れを分割
し、再配列しそして再合流せしめ、最終的に均質な流れ
が流出する。
【００２４】図２の好ましい具体例はまた、液体供給物
もしくは液体含有供給物（すなわち供給物は少なくとも
一部は液体である、気体と液体との混合物でもよい）と
共に使用されうる。この本発明の邪魔板構成は、液体含
有供給物が邪魔板と上方の充填物との間に導入される場
合でも、液体含有供給物と上方の充填物から散布される
液体との適正な混合を保証しそしてまた局所的な供給源
と関連する導入液体の慣性力を消散せしめて分配品質を
維持する。
もしくは液体含有供給物（すなわち供給物は少なくとも
一部は液体である、気体と液体との混合物でもよい）と
共に使用されうる。この本発明の邪魔板構成は、液体含
有供給物が邪魔板と上方の充填物との間に導入される場
合でも、液体含有供給物と上方の充填物から散布される
液体との適正な混合を保証しそしてまた局所的な供給源
と関連する導入液体の慣性力を消散せしめて分配品質を
維持する。
【００２５】図３は、図１のＡ−Ａ断面からの平面図で
ある。この図は、邪魔板１１、円形の上昇管１６の「帽
子」５及び中央における開口スペース１３を示す。図１
は帽子５により覆われた２本の円形断面の上昇管のみを
示すが、多数の蒸気上昇管がこの図では実際を示すため
に示してある。開口スペースは円形であるものとして示
されているが、実際上、開口スペースの形状は混合効率
を最大にするように変更されうる。例えば、矩形スロッ
トが使用されうる。
ある。この図は、邪魔板１１、円形の上昇管１６の「帽
子」５及び中央における開口スペース１３を示す。図１
は帽子５により覆われた２本の円形断面の上昇管のみを
示すが、多数の蒸気上昇管がこの図では実際を示すため
に示してある。開口スペースは円形であるものとして示
されているが、実際上、開口スペースの形状は混合効率
を最大にするように変更されうる。例えば、矩形スロッ
トが使用されうる。
【００２６】また別の具体例が図４に示される。この図
では、分配器は、「帽子」４０５で覆われた矩形断面状
の（直方体状の）蒸気上昇管４１６を有する。邪魔板４
１１は、上方の液体−蒸気接触帯域１から邪魔板４１１
上に落下する液体を分散するのに、中央開口スペースで
はなく、周囲開口スペース４１８を有する。液体は、邪
魔板を横切って周囲に向けて流れそして液体が邪魔板と
カラム壁との間の開口スペース４１８を通して集中して
流れる際に混合せしめられる。開口スペース４１８を離
れるに際して、液体は下側の分配器４０３全体に分散す
る。
では、分配器は、「帽子」４０５で覆われた矩形断面状
の（直方体状の）蒸気上昇管４１６を有する。邪魔板４
１１は、上方の液体−蒸気接触帯域１から邪魔板４１１
上に落下する液体を分散するのに、中央開口スペースで
はなく、周囲開口スペース４１８を有する。液体は、邪
魔板を横切って周囲に向けて流れそして液体が邪魔板と
カラム壁との間の開口スペース４１８を通して集中して
流れる際に混合せしめられる。開口スペース４１８を離
れるに際して、液体は下側の分配器４０３全体に分散す
る。
【００２７】図５は、「帽子」４０５で覆われた矩形断
面状の蒸気上昇管４１６及び邪魔板４１１を有しそして
周囲開口スペース４１８を備える図４の分配器のＢ−Ｂ
線から見た平面図である。周囲開口スペースを有する邪
魔板は、同じ断面積の中央配置開口を有する邪魔板よ
り、開口を流れ落ちるべく邪魔板上を流れる液体の半径
方向流れに対して一層大きな断面を与える。それ故に、
流れの推進と関連するヘッドは同じ面積の中央円形スペ
ースを有する邪魔板より小さい。これは一層優れた分配
品質をもたらしうる。そうした効果は、液体が半径方向
に流れねばならない距離が大きくそして高圧塔において
遭遇するような大きな液体負荷（１０ガロン／分／ｆｔ
2 を超える）の場合に著しい。しかし、周囲開口スペー
スが使用される場合、混合効率は弱まる。
面状の蒸気上昇管４１６及び邪魔板４１１を有しそして
周囲開口スペース４１８を備える図４の分配器のＢ−Ｂ
線から見た平面図である。周囲開口スペースを有する邪
魔板は、同じ断面積の中央配置開口を有する邪魔板よ
り、開口を流れ落ちるべく邪魔板上を流れる液体の半径
方向流れに対して一層大きな断面を与える。それ故に、
流れの推進と関連するヘッドは同じ面積の中央円形スペ
ースを有する邪魔板より小さい。これは一層優れた分配
品質をもたらしうる。そうした効果は、液体が半径方向
に流れねばならない距離が大きくそして高圧塔において
遭遇するような大きな液体負荷（１０ガロン／分／ｆｔ
2 を超える）の場合に著しい。しかし、周囲開口スペー
スが使用される場合、混合効率は弱まる。
【００２８】図６に示される具体例におけるように、邪
魔板６１１は実質上中実壁を有する堰６８８を備えるも
のとすることができる。堰は邪魔板６１１における開口
スペース６１３を取り巻く通路６２２を形成し、充填物
からの液体は堰６８８の上端を越えた後通路６２２を通
して流れねばならない。堰を使用すると、操業の縮小条
件中もしくは全範囲にわたって、液体水準は、堰がない
場合に通常存在するより高い水準にある。邪魔板の中央
開口スペース周囲にこの堰を設置することにより、最大
流れから最小流れまで液体保持量における変動がごく僅
かであるように設計することができる。堰は、液体が側
方から流入することを可能ならしめそして混合を促進す
るようにその壁にオリフィスを具備することができる。
魔板６１１は実質上中実壁を有する堰６８８を備えるも
のとすることができる。堰は邪魔板６１１における開口
スペース６１３を取り巻く通路６２２を形成し、充填物
からの液体は堰６８８の上端を越えた後通路６２２を通
して流れねばならない。堰を使用すると、操業の縮小条
件中もしくは全範囲にわたって、液体水準は、堰がない
場合に通常存在するより高い水準にある。邪魔板の中央
開口スペース周囲にこの堰を設置することにより、最大
流れから最小流れまで液体保持量における変動がごく僅
かであるように設計することができる。堰は、液体が側
方から流入することを可能ならしめそして混合を促進す
るようにその壁にオリフィスを具備することができる。
【００２９】図７及び８は、複数の邪魔板を使用する本
発明の具体例である。中央開口スペースを有する上側邪
魔板と周囲開口スペースを有する下側邪魔板を備える図
７の配列構成は、高流量及び中間流量において良好に作
動するが、邪魔板が液面下に潜ることのできない低流量
ではうまく作動しない。図８においては、周囲開口スペ
ースを有する上側邪魔板と中央開口スペースを有する下
側邪魔板は、すべての流量において良好な混合作用を行
う。
発明の具体例である。中央開口スペースを有する上側邪
魔板と周囲開口スペースを有する下側邪魔板を備える図
７の配列構成は、高流量及び中間流量において良好に作
動するが、邪魔板が液面下に潜ることのできない低流量
ではうまく作動しない。図８においては、周囲開口スペ
ースを有する上側邪魔板と中央開口スペースを有する下
側邪魔板は、すべての流量において良好な混合作用を行
う。
【００３０】
【実施例】図１及び２に従う邪魔板を２２．９ｃｍ（９
インチ）最大液体深さ及び５．１ｃｍ（２インチ）最小
液体深さにおいて試験した。試験は、次の特性を有する
分配器について行った： 分配器直径＝４１インチ 邪魔板高さ＝５．１ｃｍ（２インチ） 開口位置形状＝中央、円形 穴（開口）の直径：１０．２ｃｍ（４インチ） 開口スペース比率：５ 混合器＝スタチックミキサ （注）開口スペース比率＝（邪魔板における開口スペー
ス（穴）の断面積）対（分配器床における開口スペース
（孔群）の合計断面積）の比率。試験した邪魔板はアル
ミニウムシート製でありそしてテープで密閉着した。実
際においては、溶接もしくはシーラントが邪魔板を密閉
着するのに使用できる。
インチ）最大液体深さ及び５．１ｃｍ（２インチ）最小
液体深さにおいて試験した。試験は、次の特性を有する
分配器について行った： 分配器直径＝４１インチ 邪魔板高さ＝５．１ｃｍ（２インチ） 開口位置形状＝中央、円形 穴（開口）の直径：１０．２ｃｍ（４インチ） 開口スペース比率：５ 混合器＝スタチックミキサ （注）開口スペース比率＝（邪魔板における開口スペー
ス（穴）の断面積）対（分配器床における開口スペース
（孔群）の合計断面積）の比率。試験した邪魔板はアル
ミニウムシート製でありそしてテープで密閉着した。実
際においては、溶接もしくはシーラントが邪魔板を密閉
着するのに使用できる。
【００３１】この配列構成を点状の色源としての染料を
使用する追跡試験を使用して試験した。追跡試験では、
染料を分配器上方で液体に注入しそして分配器に下側に
おける液体を、液体が分配器床における孔群を通して降
り注ぐに際して、その着色状態を観察した。結果は、点
状の色源としての染料が分配器上方でどこに位置しよう
とも無関係に実質上一様な混合が得られた。この結果
は、邪魔板を使用しない場合に得られた結果と対照的で
あった。後者の場合、分配器注出点の１／４未満が各点
色源染料追跡試験に対して認めうる失色を示した。混合
要素がない場合でさえ、試験において、中央開口スペー
スを備える本発明の邪魔板を併用する分配器を使用して
顕著な改善が観察された。
使用する追跡試験を使用して試験した。追跡試験では、
染料を分配器上方で液体に注入しそして分配器に下側に
おける液体を、液体が分配器床における孔群を通して降
り注ぐに際して、その着色状態を観察した。結果は、点
状の色源としての染料が分配器上方でどこに位置しよう
とも無関係に実質上一様な混合が得られた。この結果
は、邪魔板を使用しない場合に得られた結果と対照的で
あった。後者の場合、分配器注出点の１／４未満が各点
色源染料追跡試験に対して認めうる失色を示した。混合
要素がない場合でさえ、試験において、中央開口スペー
スを備える本発明の邪魔板を併用する分配器を使用して
顕著な改善が観察された。
【００３２】邪魔板が気体上昇管周囲にそしてその周囲
において漏れのない状態で密閉着されそして邪魔板が中
央開口を有するとき、一層良好な結果が達成された。し
かしながら、本発明の作動において漏れのないシールを
形成することは絶対的に必要ではない。分配器における
僅かの小さな抜き孔は連行蒸気を放出するために必要と
される場合がある。
において漏れのない状態で密閉着されそして邪魔板が中
央開口を有するとき、一層良好な結果が達成された。し
かしながら、本発明の作動において漏れのないシールを
形成することは絶対的に必要ではない。分配器における
僅かの小さな抜き孔は連行蒸気を放出するために必要と
される場合がある。
【００３３】
【発明の効果】本発明は、集液器が分配器と組み合わせ
て使用される場合と同様の性能特性を達成する。この簡
単な邪魔板構成は、集液器の場合のようにカラム高さの
増加を必要としない。その結果、本発明はまた、設備コ
ストの著しい減少という利益を与える。こうして、本発
明は、１）必要カラム高さの減少、２）据え付けの容易
さ、３）設備コストの減少及び４）液体分配の改善とい
う効果を提供する。
て使用される場合と同様の性能特性を達成する。この簡
単な邪魔板構成は、集液器の場合のようにカラム高さの
増加を必要としない。その結果、本発明はまた、設備コ
ストの著しい減少という利益を与える。こうして、本発
明は、１）必要カラム高さの減少、２）据え付けの容易
さ、３）設備コストの減少及び４）液体分配の改善とい
う効果を提供する。
【００３４】本発明の特定の特徴は便宜上図面の特定の
ものにおいてのみ示したが、本発明の各特徴は他の特徴
と組み合わせることができる。別の具体例が当業者には
認識でき、それらは本発明の範囲に含まれることを意図
するものである。
ものにおいてのみ示したが、本発明の各特徴は他の特徴
と組み合わせることができる。別の具体例が当業者には
認識でき、それらは本発明の範囲に含まれることを意図
するものである。
【図１】中央に位置付けられた円形開口スペースを有す
る邪魔板を通して突出する筒状気体上昇管を備える分配
器を使用する本発明の一具体例の概略側面図である。
る邪魔板を通して突出する筒状気体上昇管を備える分配
器を使用する本発明の一具体例の概略側面図である。
【図２】中央に位置付けられた円形開口スペース内に配
置された混合器を具備する本発明の好ましい具体例の概
略側面図である。
置された混合器を具備する本発明の好ましい具体例の概
略側面図である。
【図３】図１のＡ−Ａ線に沿う水平断面図である。
【図４】周囲開口スペースを有する邪魔板と全体として
扇形配列をなす矩形断面の蒸気上昇管を使用する本発明
の別の具体例の概略側面図である。
扇形配列をなす矩形断面の蒸気上昇管を使用する本発明
の別の具体例の概略側面図である。
【図５】図４のＢ−Ｂ線に沿う水平断面図である。
【図６】中央円形開口スペースを有する邪魔板に付設さ
れた堰を装備する本発明の別の具体例の概略側面図であ
る。
れた堰を装備する本発明の別の具体例の概略側面図であ
る。
【図７】下側における周囲開口スペースを有する邪魔板
と上側における中央開口スペースを有する邪魔板との２
つの邪魔板を使用する本発明の別の具体例の概略側面図
である。
と上側における中央開口スペースを有する邪魔板との２
つの邪魔板を使用する本発明の別の具体例の概略側面図
である。
【図８】下側における中央開口スペースを有する邪魔板
と上側における周囲開口スペースを有する邪魔板との２
つの邪魔板を使用する本発明の別の具体例の概略側面図
である。
と上側における周囲開口スペースを有する邪魔板との２
つの邪魔板を使用する本発明の別の具体例の概略側面図
である。
１ 液体−蒸気接触帯域 ３ 分配器の床 ５ 帽子 ９ 混合器 １１ 邪魔板 １３ 開口スペース（穴） １５ 周囲 １６ 蒸気上昇管 １７ 液体−蒸気接触カラム壁の内面 ４０３ 分配器 ４０５ 帽子 ４１１ 邪魔板 ４１６ 蒸気上昇管 ４１８ 周囲開口スペース ６１１ 邪魔板 ６１３ 開口スペース ６２２ 通路 ６８８ 堰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ジェームズ・ロケット アメリカ合衆国ニューヨーク州グランド・ アイランド、フェリー・ロード2133 (72)発明者 デイミアン・ウーゾマ・オグボナ アメリカ合衆国ニューヨーク州ケンモー、 ケンモー・アベニュー1217
Claims (16)
- 【請求項１】 ａ）壁、及び下方液体−蒸気接触帯域と
上方液体−蒸気接触帯域とを含む少なくとも２つの垂直
方向に離間した液体−蒸気接触帯域を具備する液体−蒸
気接触カラムと、ｂ）前記液体−蒸気接触帯域間に位置
付けられる分配器にして、液体を前記下方液体−蒸気接
触帯域に分配するための孔群を有する床及び蒸気を前記
上方液体−蒸気接触帯域に分配するための蒸気上昇管を
具備する分配器と、ｃ）前記分配器の床上方に浮上した
状態で支持されそして前記分配器の断面全体を横切って
実質上延在する邪魔板にして、前記上方液体−蒸気接触
帯域からの液体を該分配器上に分散せしめる前に集中さ
せそして混合するための開口スペースを形成する邪魔板
とを包含する液体分配装置。 - 【請求項２】 開口スペースが邪魔板内で実質上中央に
位置付けられる請求項１の装置。 - 【請求項３】 混合器が開口スペース内に配置される請
求項２の装置。 - 【請求項４】 蒸気上昇管が邪魔板を貫いて伸延しそし
て邪魔板が該蒸気上昇管周囲に密閉着されそして液体−
蒸気接触カラム壁の内面に密閉状態で連結される請求項
２の装置。 - 【請求項５】 分配器における床の孔群の断面積に対す
る邪魔板における開口スペースの断面積の比率が約１．
１：１〜１５０：１の範囲にある請求項１の装置。 - 【請求項６】 開口スペースが邪魔板と液体−蒸気接触
カラム壁の内面との間に周回的に位置付けられ、液体を
邪魔板の周囲に流し、開口スペースを通過するに際して
液体を集中させそして混合する請求項１の装置。 - 【請求項７】 第２の邪魔板を設け、２つの邪魔板の一
方が他方の邪魔板の上方に支持されそして邪魔板の一方
における開口スペースが邪魔板の他方における開口スペ
ースと整列しない位置に位置付けるものとする請求項１
の装置。 - 【請求項８】 邪魔板における開口スペースを取り巻き
そして通路を形成する堰を更に含み、液体を該堰を越え
て該堰により形成される通路を通して下方に流した後、
該堰の下側で拡大せしめて、改善された混合をもたらす
請求項１の装置。 - 【請求項９】 液体−蒸気接触カラムの分配器上に分散
される液体を混合するための邪魔板にして、実質上カラ
ムの断面全体にわたって延在しそして分配器の気体上昇
管周囲に密着して嵌合しうる穴を具備し、分配器の上方
に浮上した状態で支持可能でありそして開口スペースを
形成し、邪魔板上の液体流れが該開口スペースを通過し
そして下側の分配器に分散せしめられるに際して液体流
れを集中させそして混合せしめる金属シートを包含する
邪魔板。 - 【請求項１０】 開口スペースが邪魔板の実質上中央に
位置付けられる請求項９の邪魔板。 - 【請求項１１】 開口スペース内に配置される混合器を
更に含む請求項９の邪魔板。 - 【請求項１２】 少なくとも２つの液体−蒸気接触帯域
を有する液体−蒸気接触カラム内で液体を分配するため
の方法であって、（Ａ）上方の液体−蒸気接触帯域から
の液体流れを、該上方の液体−蒸気接触帯域と下方の液
体−蒸気接触帯域へと液体が流れ通ることを可能ならし
める孔群を具備する分配器との間に位置付けられそして
実質上該分配器の断面全体にわたって延在する邪魔板上
に収集し、（Ｂ）収集した液体流れを邪魔板における開
口スペースにおいて集中せしめて液体流れの実質上一様
な混合をもたらし、（Ｃ）実質上一様に混合した液体流
れを下側の前記分配器上に分散せしめることを包含する
液体分配方法。 - 【請求項１３】 分配器における床の孔群の断面積に対
する邪魔板における開口スペースの断面積の比率が約
１．１：１〜１５０：１の範囲にある請求項１２の方
法。 - 【請求項１４】 開口スペースが邪魔板の実質上中央に
位置付けられる請求項１２の方法。 - 【請求項１５】 開口スペース内に配置される混合器を
更に含む請求項１４の方法。 - 【請求項１６】 液体含有供給物が液体−蒸気接触カラ
ムに邪魔板と上方の液体−蒸気接触帯域との間の位置に
おいて導入される請求項１２の方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US571788 | 1995-12-13 | ||
| US08/571,788 US5752538A (en) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | Liquid distributor for packed columns |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09173805A true JPH09173805A (ja) | 1997-07-08 |
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Family
ID=24285059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35177996A Expired - Fee Related JP3299464B2 (ja) | 1995-12-13 | 1996-12-12 | 充填カラム用の改良された液体分配器 |
Country Status (9)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5752538A (ja) |
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