JPH09173568A - 回路基板のセキュリティ構造 - Google Patents

回路基板のセキュリティ構造

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Publication number
JPH09173568A
JPH09173568A JP33922795A JP33922795A JPH09173568A JP H09173568 A JPH09173568 A JP H09173568A JP 33922795 A JP33922795 A JP 33922795A JP 33922795 A JP33922795 A JP 33922795A JP H09173568 A JPH09173568 A JP H09173568A
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JP
Japan
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impact
trigger
movement
impact body
case
Prior art date
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Application number
JP33922795A
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English (en)
Inventor
Kunimasa Takahashi
訓應 高橋
Yasutomo Kobayashi
靖知 小林
Masahiro Irisawa
正浩 入澤
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適用範囲が自由で、構造が簡単で、製造コス
トも低廉となる、カバーを開けると集積回路を破壊す
る。 【解決手段】 カバー48装着前には、トリガー40の
自由端片43の段差44がケース12の開口42縁と係
合してトリガー40の付勢移動が阻止され、ハンマー衝
撃移動は阻止される。カバー48装着によりカバー内面
の突起50が自由端片43を押すと、段差44と開口4
2縁との係合が解除されるとともに、段差44が突起5
0と係合する。集積回路に記憶されたデータの不正な書
換え等を行う目的で集積回路に当接しようとカバー48
を開けるならば、カバー48による押圧が解かれて突起
50の段差44との係合が解除され、トリガー40は付
勢移動されてケース12内を出て、ハンマー衝撃移動が
許容され、圧電素子20が衝撃を受けて電圧を発生し、
発生電圧によって集積回路が破壊する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、回路ボッ
クスに収納された集積回路に記憶されたデータの書換え
や解析を防止する回路基板のセキュリティ構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】集積回
路として、パチンコ台に使用されるものがある。パチン
コ台で使用される集積回路では、出玉率の調整を含む液
晶部の制御が行われる。集積回路は、複数の回路素子が
基板に組み込まれて構成され、回路ボックスに収納され
る。
【0003】ここで、集積回路に記憶されたデータの不
正な書換え等を防止してセキュリティを図るために、回
路ボックスには封印シールが貼られる。
【0004】図21に示すように、封印シール800
は、回路ボックス本体802と、この開閉カバー804
との間に貼られ、カバーを開ければ破れる。封印シール
の破れの有無によって、カバーが開けられたか否かを判
断することができ、例えば集積回路に手を加えようとカ
バーを開ければ、これは、事後知れるところとなる。
【0005】しかしながら、封印シールを偽造し、破れ
た封印シールに替えて偽造封印シールを貼るならば、事
後、カバーの開閉の事実を知ることは極めて困難とな
る。
【0006】そこで、カバーを開けると、メモリバック
アップ用電池等が外れてメモリが消去されるようにして
回路機能を消失する手段や、あるいは、集積回路に当接
するには集積回路を破断せざるを得ないように回路基板
を樹脂中に埋める手段が考えられる。
【0007】確かに、そのような手段では、封印シール
の偽造に対処でき、また、それに止まらず、集積回路に
手を加えるようなことも未然に阻止できるのではある
が、反面、回路構成に制約が生じたり、集積回路の大き
さに制限が生じたりして、適用するにも限界がある。
【0008】一方、カバーが開けられると集積回路が紫
外線を受けてデータが消去されるようにしたプロテクタ
が公知である。
【0009】このプロテクタによっても、封印シールの
偽造に対処でき、かつ集積回路に手を加えるようなこと
を未然に阻止できるのではあるが、構造が複雑であり、
製造コストも高く付く。
【0010】本発明は、上記事実を考慮し、適用範囲が
自由で、構造が簡単で、製造コストも低廉となる、カバ
ーを開けると集積回路を破壊する回路基板のセキュリテ
ィ構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明の回路基板のセキュリティ構
造では、集積回路と接続される一対の電極端子で回路基
板に支持されるケース内において、圧電素子に衝撃を与
えて電圧を発生すべく衝撃体を付勢して付勢位置から衝
撃位置へ移動し、発生電圧により集積回路を破壊する破
壊手段と、前記破壊手段を含めて回路基板を覆うカバー
の装着により押圧されてセットされ、押圧が解かれると
前記破壊手段を作動する作動手段と、を備えた構成を特
徴とする。
【0012】請求項2に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項1の構成において、前記作動手
段は、前記電極端子の一方と弾性材で一体に形成され、
前記ケース内に臨んで衝撃体と係合して衝撃体衝撃移動
を阻止する状態からケース内を出て衝撃体と離脱して衝
撃体衝撃移動を許容する状態へ衝撃体衝撃移動方向と直
角の方向に弾性材の弾性により付勢移動されるトリガー
と、前記トリガーとケースとの間で係合し、トリガーの
付勢移動を阻止する第1係合手段と、前記カバーの装着
により押圧されてトリガーとカバーとの間で係合し、弾
性材の弾性により第1係合手段の係合を解除するととも
に、押圧される限りにおいてトリガーの付勢移動を阻止
する第2係合手段と、を備えてなることを特徴とする。
【0013】請求項3に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項1の構成において、前記衝撃体
が、衝撃移動方向と直角の方向へ第1位置と第2位置と
の間で移動自在とされ、前記作動手段は、前記衝撃体と
ケースとの間に設けられ、衝撃体衝撃移動付勢力で衝撃
体を第1位置へ付勢するとともに衝撃体衝撃移動を阻止
すべく係合し、前記カバーの装着により衝撃体を第1位
置から第2位置へ向けて押圧移動することにより係合を
解除する第1係合手段と、前記衝撃体とケースとの間に
設けられ、第1係合手段の解除により係合して衝撃体衝
撃移動付勢力で衝撃体を第1位置へ向けて付勢し、押圧
が解かれての衝撃体の第1位置へ向けての移動により係
合を解除して衝撃体衝撃移動を許容する第2係合手段
と、を備えてなることを特徴とする。
【0014】請求項4に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項1の構成において、前記作動手
段は、前記ケースに設けられ、衝撃体衝撃移動方向と直
角の方向へ第1位置と第2位置との間で移動自在なトリ
ガーと、前記トリガーを第1位置へ付勢するトリガー付
勢手段と、前記トリガーと衝撃体との間に設けられ、衝
撃体衝撃移動を阻止すべく係合し、カバーの装着により
トリガーを第1位置から第2位置へ向けて押圧移動する
ことにより係合を解除する第1係合手段と、前記トリガ
ーと衝撃体との間に設けられ、第1係合手段の解除によ
り係合し、押圧が解かれてのトリガーの第1位置へ向け
ての移動により係合を解除して衝撃体衝撃移動を許容す
る第2係合手段と、を備えてなることを特徴とする。
【0015】請求項5に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項1の構成において、前記衝撃体
が、衝撃体衝撃移動方向と直角の方向へ弾性的に姿勢傾
斜でき、前記作動手段は、ケースに設けられ、弾性的に
姿勢傾斜した衝撃体と係合して衝撃体衝撃移動を阻止
し、カバーの装着により衝撃体を押圧して反衝撃体衝撃
移動方向へ移動することにより衝撃体と離脱するととも
に離脱によって衝撃体を姿勢復帰する係合部、を備えて
なることを特徴とする。
【0016】請求項6に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項5の構成において、前記衝撃体
は、捩じりコイルばねの一端部のばね軸直角方向へ延長
された延長部で構成され、延長部は、ばね軸回りに衝撃
回動付勢されるとともにばね軸方向へ弾性的に姿勢傾斜
でき、捩じりコイルばねの他端部は延長されて前記電極
端子の一方とされてなることを特徴とする。
【0017】請求項7に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項1の構成において、前記作動手
段は、前記衝撃体衝撃移動方向に沿って第1位置と第2
位置との間で移動自在なトリガーと、前記トリガーを第
1位置へ付勢する付勢手段と、前記トリガーと衝撃体と
の間に設けられ、衝撃体の衝撃位置でカバーの装着によ
り付勢手段に抗してトリガーを第1位置から第2位置へ
向けて押圧移動することにより係合し、押圧が解かれて
のトリガーの第1位置へ向けての移動により衝撃体を衝
撃位置から付勢位置へ移動する係合手段と、前記衝撃体
とケースとの間に設けられ、衝撃体の付勢位置で第1係
合手段の係合を解除して衝撃体衝撃移動を許容する解除
手段と、を備えてなることを特徴とする。
【0018】請求項8に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項1の構成において、前記作動手
段は、前記ケースと衝撃体との両者と係合すべくケース
内に臨み、衝撃体衝撃移動を阻止する第1位置から同じ
く衝撃体衝撃移動を阻止する第2位置を経て、衝撃体と
離脱して衝撃体衝撃移動を許容する第3位置へ衝撃体衝
撃移動方向と直角の方向へ移動自在とされる阻止部と、
この阻止部と一体的に形成されてケース外に位置し、カ
バーの装着によりカバーとケースとの間で押圧されて変
形し、この変形により阻止部を第1位置から第2位置へ
移動する変形部とを有するトリガーと、前記阻止部と衝
撃体との間に設けられ、阻止部の第2位置で衝撃体衝撃
移動付勢力により阻止部を第3位置へ付勢する当接手段
と、を備えてなることを特徴とする。
【0019】請求項9に係る本発明の回路基板のセキュ
リティ構造では、請求項1の構成において、前記作動手
段は、前記ケースに設けられ、移動体衝撃移動方向と直
角の方向を路方向としてケース内外を連通する第1路
と、衝撃体に設けられ、衝撃体の付勢位置で第1路と連
通し、路方向を第1路と同じくする第2路と、前記第2
路内に設けられ、路方向に沿って移動自在とされるとと
もに、一部が第1路内へ入り込んで移動体衝撃移動を阻
止する阻止位置と、第2路内へ引っ込んで衝撃体衝撃移
動を許容する許容位置とに位置保持される阻止部材と、
前記第1路内に設けられ、路方向に沿って移動自在とさ
れるとともに、路方向で衝撃体と当接でき、カバーの装
着により押圧されて一部を第2路内へ入れて衝撃体衝撃
移動を阻止するとともに、阻止部材を許容位置へ移動し
て阻止部材による衝撃体衝撃移動の阻止を解除する解除
部材と、前記阻止部材と解除部材との当接面間に形成さ
れ、衝撃体衝撃移動付勢力で解除部材を第1路内へ引っ
込むように付勢する傾斜部と、を備えてなることを特徴
とする。
【0020】請求項10に係る本発明の回路基板のセキ
ュリティ構造では、請求項1の構成において、前記作動
手段は、前記ケースに設けられ、衝撃体衝撃移動方向と
直角の方向へ第1位置と第2位置との間で移動自在なト
リガーと、前記トリガーと衝撃体との間に設けられ、衝
撃体衝撃移動付勢力で衝撃体を第1位置へ付勢するとと
もに衝撃体衝撃移動を阻止すべく係合し、カバーの装着
によりトリガーを第1位置から第2位置へ向けて押圧移
動することにより係合を解除する第1係合手段と、前記
トリガーと衝撃体との間に設けられ、第1係合手段の解
除により係合し、押圧が解かれてのトリガーの第2位置
から第1位置へ向けての移動により係合を解除して衝撃
体衝撃移動を許容する第2係合手段と、を備えてなるこ
とを特徴とする。
【0021】請求項11に係る本発明の回路基板のセキ
ュリティ構造では、請求項1の構成において、前記作動
手段は、前記電極端子の一方と弾性材で一体に形成さ
れ、ケース外で、第2位置から第1位置へ衝撃体衝撃移
動方向と直角の方向に弾性材の弾性により付勢移動され
るトリガーと、ケース内に臨んでケースと衝撃体とに共
に係合して衝撃体衝撃移動を阻止する阻止位置から、衝
撃体と離脱して衝撃体衝撃移動を許容する許容位置へト
リガー付勢移動方向と同方向へ移動自在な阻止部材と、
阻止部材とトリガーとの間に設けられ、カバーの装着に
よりトリガーを第1位置から第2位置へ向けて押圧移動
することによりトリガーとこの阻止位置で係合し、係合
後は押圧が解かれてのトリガーの第1位置への移動に阻
止部材を追随して阻止部材を阻止位置から許容位置へ移
動する係合手段と、を備えてなることを特徴とする。
【0022】請求項1乃至請求項11のいずれの構成に
よっても、例えば、集積回路に記憶されたデータの不正
な書換え等を行う目的で集積回路に当接しようとカバー
を開けるならば、カバーによる押圧が解かれて作動手段
が作動する。すなわち、破壊手段を作動する作動手段
が、カバーの装着により押圧されてセットされて押圧が
解かれると破壊手段を作動するようにされ、破壊手段に
よれば、一対の端子板で回路基板に支持されたケース内
において圧電素子が衝撃体で衝撃を受けて発生する電圧
によって集積回路を破壊できるため、従来の、メモリバ
ックアップ用電池等が外れてメモリが消去されるように
して回路機能を消失する手段や、集積回路に当接するに
は集積回路を破断せざるを得ないように回路基板を樹脂
中に埋める手段に比して、また、カバーが開けられると
集積回路が紫外線を受けてデータが消去されるようにし
たプロテクタに比して、適用範囲が自由で、構造が簡単
で、製造コストも低廉となる。
【0023】また、請求項2の構成によれば、カバーの
装着前には、トリガーとケースとの間で第1係合手段に
よる係合がなされ、トリガーの付勢移動が阻止される。
トリガーはケース内に臨んで衝撃体と係合し、衝撃体は
付勢位置に保持されて襲撃体衝撃移動は阻止される。
【0024】カバーの装着により押圧されて第2係合手
段の係合がなされる。第1係合手段による係合が解除さ
れるとともに、カバーを開けるならば、カバーによる押
圧が解かれてトリガーは付勢移動されてケース内を出
て、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0025】弾性材でトリガーと電極端子とを一体に形
成し、構造を一層、簡単としている。構成部品点数も減
る。
【0026】請求項3の構成によれば、カバーの装着前
は、衝撃体とケースとの間で第1係合手段による係合が
なされ、衝撃体は、衝撃体衝撃移動付勢力で衝撃体衝撃
移動方向と直角の方向の第1位置へ付勢され、第1位置
にあるとともに、付勢位置にある。
【0027】カバーの装着により衝撃体は第1位置か
ら、衝撃体衝撃移動方向と直角の方向の第2位置へ向け
て押圧移動される。これによって、第1係合手段による
係合が解除され、衝撃体とケースとの間で第2係合手段
による係合がなされる。衝撃体は、衝撃体衝撃移動付勢
力で第1位置へ向けて付勢され、カバーを開けようと押
圧を解けば、衝撃体の第1位置へ向けての移動により衝
撃体衝撃移動が許容される。
【0028】請求項4の構成によれば、トリガーは、第
1位置へ付勢され、カバーの装着前は、衝撃体とトリガ
ーとの間で第1係合手段による係合がなされ、トリガー
は第1位置にあり、衝撃体は付勢位置にある。
【0029】カバーの装着によりトリガーは第1位置か
ら第2位置へ向けて押圧移動され、第1係合手段による
係合が解除されて、衝撃体とトリガーとの間で第2係合
手段による係合がなされる。カバーを開けようと押圧を
解けば、トリガーの第1位置への移動により衝撃体衝撃
移動が許容される。
【0030】請求項5の構成によれば、カバーの装着前
は、衝撃体が衝撃体衝撃移動方向と直角の方向へ姿勢傾
斜して、ケースの係合部と係合し、衝撃体は付勢位置に
ある。
【0031】カバーの装着により衝撃体は反衝撃体衝撃
移動方向へ押圧移動され、係合部と離脱するとともに、
姿勢復帰する。カバーを開けようと押圧を解けば、衝撃
体は、係合部と干渉することなく衝撃体衝撃移動が許容
される。
【0032】請求項6の構成によれば、捩じりコイルば
ねの一端部の延長部を衝撃体とし、他端部の延長部を電
極端子とすることにより、構造を一層、簡単としてい
る。
【0033】請求項7の構成によれば、カバーの装着前
は、トリガーは第1位置にあり、衝撃体は衝撃位置にあ
る。
【0034】カバーの装着によりトリガーは第1位置か
ら、衝撃体衝撃移動方向に沿って第2位置へ向けて押圧
移動され、トリガーと衝撃体との間で係合手段による係
合がなされる。カバーを開けようと押圧を解けば、衝撃
体は、第1位置へ付勢されるトリガーに追動して衝撃位
置から付勢位置へ移動する。この移動に伴い、衝撃体の
付勢位置で係合手段の係合が解除され、衝撃体衝撃移動
が許容される。
【0035】カバーの装着前は、衝撃体は衝撃位置にあ
るので、カバーの装着前に不用意に衝撃体衝撃移動が行
われてしまうようなことが効果的に回避される。
【0036】請求項8の構成によれば、カバーの装着前
は、トリガーの阻止部は第1位置にあり、衝撃体は付勢
位置にある。
【0037】カバーの装着によりトリガーは、変形部が
カバーとケースとの間で押圧されて変形し、阻止部が第
1位置から第2位置へ移動する。阻止部は第2位置で
は、第1位置と同様に衝撃体を衝撃位置に保持する一方
で、第3位置へ付勢される。カバーを開けようと押圧を
解けば、阻止部は、第3位置へ移動し、衝撃体衝撃移動
が許容される。
【0038】請求項9の構成によれば、カバーの装着前
は、衝撃体側の第2路の阻止部材の一部が、ケース側の
第1路に入り込んで、衝撃体は付勢位置にある。
【0039】カバーの装着により第1路の解除部材は押
圧されて、解除部材の一部は第2路へ入り込み阻止部材
を第2路へ引っ込ませる。阻止部材による衝撃体衝撃移
動の阻止は解除されるとともに、傾斜部で、衝撃体衝撃
付勢力が、解除部材を第1路へ引っ込ませるように解除
部材に作用する。カバーを開けようと押圧を解けば、解
除部材は第1路へ引っ込んで、衝撃体衝撃移動が許容さ
れる。
【0040】請求項10の構成によれば、カバーの装着
前は、衝撃体とトリガーとの間で第1係合手段による係
合がなされる。トリガーは第1位置へ衝撃体衝撃移動付
勢力で付勢され、第1位置にあり、衝撃体は付勢位置に
ある。
【0041】カバーの装着によりトリガーは第1位置か
ら第2位置へ向けて押圧移動され、第1係合手段による
係合が解除されて、衝撃体とトリガーとの間で第2係合
手段による係合がなされる。トリガーは、衝撃体衝撃移
動付勢力で第1位置へ向けて付勢され、カバーを開けよ
うと押圧を解けば、トリガーの第1位置へ向けての移動
により衝撃体衝撃移動が許容される。
【0042】請求項11の構成によれば、カバーの装着
前は、トリガーが第1位置にあり、阻止部材が阻止位置
にある。
【0043】カバーの装着によりトリガーは第1位置か
ら2位置へ押圧移動されて阻止部材と係合する。カバー
を開けようと押圧が解かれると、トリガーは第1位置へ
付勢移動され、この移動に阻止部材が追随する。これに
より、阻止部材が許容位置へ移動し、衝撃体衝撃移動が
許容される。
【0044】弾性材でトリガーと電極端子とを一体に形
成して、構造を一層、簡単としている。構成部品点数も
減る。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回路基板のセ
キュリティ構造の第1の実施の形態を図1及び図2に基
づき説明する。
【0046】複数の回路素子が回路基板10に組み込ま
れて集積回路が構成される。回路基板10は水平に配設
され、回路基板10上にケース12が設けられ、ケース
12は回路基板10と平行な方向に長尺とされる矩形箱
状とされる。ケース12内には、ケース長手方向一端部
に圧電素子20が設けられ、他端部に、圧電素子20に
向けて移動自在なハンマー16(衝撃体)が設けられ
る。圧電素子20は、ケース長手方向を軸方向とする円
柱状とされ、圧電素子20のハンマー16側にはフラン
ジ状の衝撃伝達金具18が設けられ、圧電素子20の衝
撃伝達金具18と反対側には、ケース端壁22との間に
矩形状の衝撃受け止め金具24が設けられ、圧電素子2
0の周部には、衝撃伝達金具18と衝撃受け止め金具2
4との間に筒状の弾性樹脂体(圧電素子カバー)14が
嵌合している。衝撃受け止め金具24とケース端壁22
との間には電極端子板26が介在し、端子板26は、回
路基板10と対向するケース下壁34を貫通して回路基
板10に向けてケース12外へ突出する。
【0047】ハンマー16は円柱状に形成され、ハンマ
ー16と、上記ケース端壁22の反対側のケース端壁2
8との間にはコイルスプリング30が介在し、コイルス
プリング30(衝撃体付勢手段)は、ハンマー16を圧
電素子20へ向けて付勢し、この付勢力によってハンマ
ー16は、衝撃伝達金具18と離間した付勢位置(図
1、図2(A)及び図2(B)の位置)から、衝撃伝達
金具18と当接して衝撃伝達金具18を介し、衝撃受け
止め金具24で衝撃が受け止められるように、圧電素子
20へ衝撃を与える衝撃位置(図2(C)の位置)へ衝
撃移動(矢印Aの向きへ衝撃移動)される。圧電素子2
0が衝撃を受けると、圧電素子20に電圧が発生する。
【0048】コイルスプリング30とケース端壁28と
の間には、板ばね材等の弾性材で形成される長板32
(本実施の形態では板ばね材)の中間部が介在する。コ
イルスプリング30の両端を係止すべく、長板32には
スプリング係止凸部54が円弧状に突出形成され、ハン
マー16には係止凸部56が軸状に突出形成される。
【0049】長板32の一端部は、ケース下壁34を貫
通して回路基板10に向けてケース12外へ突出し、電
極端子板36とされる。
【0050】この電極端子板36と、上記電極端子板2
6とは、一対の電極端子を構成し、端子板36、26間
は、ハンマー16が衝撃伝達金具18と当接した状態
で、コイルスプリング30、ハンマー16、衝撃伝達金
具18、圧電素子20、衝撃受け止め金具24を介して
通電可能とされる。端子板36、26は、それぞれ回路
基板10に固着され、ケース12を支持するとともに、
圧電素子20に発生した電圧を集積回路に印加して集積
回路を破壊するように集積回路に接続される。圧電素子
20、ハンマー16、コイルスプリング30が破壊手段
を構成する。
【0051】長板32の他端部は、ケース下壁34の反
対側のケース上壁38を貫通してケース12外へ突出
し、ケース上壁38に沿って湾曲形成されてケース12
の長手方向中央部に延び、延出先端部には、トリガー4
0を屈曲して備える。トリガー40は、下部にレ字型底
を形成して基端片41と自由端片43とを対向して有す
べく折り返され、ケース上壁38に形成された矩形の開
口42からケース12内へ突入でき、板ばね材の弾性に
より、開口42を通って、ハンマー衝撃移動路(衝撃体
衝撃移動路)内(ケース12内)に臨む状態からハンマ
ー衝撃移動路内から出る(ケース12内を出る)状態へ
付勢移動(ハンマー衝撃移動方向と直角の方向へ矢印B
の向きに付勢移動)される。なお、直角の方向とは、真
に直角の方向である必要はなく、実質的に直角の方向、
ないし略直角の方向であればよい。以下の他の実施の形
態でも同様である。
【0052】トリガー40がケース12内にある状態で
は、トリガー40の基端片41がハンマー16と当接し
てハンマー16が付勢位置に保持され、ハンマー衝撃移
動が阻止される。トリガー40がケース12内を出た状
態では、トリガー40がハンマー16と離脱してハンマ
ー衝撃移動が許容される。
【0053】トリガー16には、この自由端片43の上
下方向中間部に段差44が形成され、板ばね材の弾性に
よって、基端片41と自由端片43とは近接離間方向に
弾性変形でき、図2(A)に示すように、段差44がケ
ース12内で、そして、自由端片43の上端部が開口4
0内で開口42縁と係合することにより、トリガー40
の付勢移動が阻止されて、トリガー40のケース12内
に臨む状態が保持される。
【0054】一方、回路基板10は、図2(B)に示す
ように、上部を開放した回路ボックス46に固定されて
収容され、回路ボックス46の開放上部はカバー48で
覆われる。カバー48の内面には、突起50が形成さ
れ、突起50は、段差44が開口40と係合したトリガ
ー40と対向し、カバー48の装着状態では、突起50
の一部が開口42の一部を塞ぐように、開口42のケー
ス端壁22側においてケース上壁38の外面に当接して
位置する。トリガー40の自由端片43の上端部は、先
端に、基端片41側へ斜めに屈曲した屈曲部52を備え
る。カバー48の装着により押圧されて突起50は、図
2(A)に鎖線で示す屈曲部52と当接した状態から、
自由端片43を基端片41側へ弾性変形して自由端片4
3と基端片41との間を狭めるべく、自由端片43の上
端部と係合する。これにより、段差44と開口42縁と
の係合が外れ、段差44は開口42内に入って付勢上昇
されて突起50と係合する(図2(B)に示す)。この
係合により、トリガー40のそれ以降の付勢移動は阻止
され、トリガー40の基端片41は依然としてハンマー
16と当接してハンマー16は付勢位置に依然として保
持される。
【0055】カバー48の装着状態からカバー48を外
そうとして、例えば、図2(C)に示すように、カバー
48が破断すれば、カバー48による押圧が解かれて突
起50の段差44との係合が解除され、トリガー40は
付勢移動が許容されて開口42を通過してケース12内
を出る。これにより、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0056】なお、トリガー40の自由端片43とケー
ス12の開口42縁とは第1係合手段を構成し、トリガ
ー40の自由端片43とカバー48の突起50とは第2
係合手段を構成し、第1係合手段と第2係合手段とは、
破壊手段を作動する作動手段を構成する。
【0057】上記構成によれば、カバー48の装着前に
は、トリガー40の自由端片43の段差44が開口42
縁と係合してトリガー40の付勢移動が阻止され、トリ
ガー40はケース12内に臨む状態にあり、ハンマー1
6は付勢位置に保持されてハンマー衝撃移動は阻止され
る。
【0058】カバー48の装着により押圧されてカバー
48内面の突起50が自由端片43を押すと、段差44
と開口42縁との係合が解除されるとともに、段差44
が突起50と係合する。トリガー40はケース12内に
臨む状態を維持してトリガー40の付勢移動は依然とし
て阻止され、ハンマー16は付勢位置に保持されてハン
マー衝撃移動は阻止される。カバー48の装着により押
圧される限りにおいて段差44の突起50との係合が保
持される。
【0059】集積回路に記憶されたデータの不正な書換
え等を行う目的で集積回路に当接しようとカバー48を
開けるならば、カバー48による押圧が解かれて突起5
0の段差44との係合が解除され、トリガー40は付勢
移動されてケース12内を出て、ハンマー衝撃移動が許
容される。
【0060】ハンマー衝撃移動により、圧電素子20が
衝撃を受けて電圧を発生し、発生電圧によって集積回路
が破壊する。
【0061】破壊手段を作動する作動手段が、カバー4
8の装着により押圧されてセットされて押圧が解かれる
と破壊手段を作動するようにされ、破壊手段によれば、
一対の端子板36、26で回路基板10に支持されたケ
ース12内において圧電素子20がハンマー16で衝撃
を受けて発生する電圧によって集積回路を破壊できるた
め、従来の、メモリバックアップ用電池等が外れてメモ
リが消去されるようにして回路機能を消失する手段や、
集積回路に当接するには集積回路を破断せざるを得ない
ように回路基板を樹脂中に埋める手段に比して、また、
カバーが開けられると集積回路が紫外線を受けてデータ
が消去されるようにしたプロテクタに比して、適用範囲
が自由で、構造が簡単で、製造コストも低廉となる。
【0062】また、板ばね材で、トリガー40と電極端
子板36とを一体に形成して両者を兼ねるようにし、そ
して、板ばね材の弾性によってトリガー40を付勢移動
し、かつ、板ばね材の弾性によって段差44と開口42
縁と(第1係合手段)の係合解除を行うようにして、構
造を一層、簡単としている。構成部品点数も減る。
【0063】弾性材は、板ばね材に限らず、例えば、捩
じりコイルばねを用いたもの等の他のものであってもよ
い。
【0064】カバー48、従って、突起50をハンマー
衝撃移動方向と直角の方向に沿って下方へ移動すること
により、自由端片43を基端片41側に弾性変形して段
差44と開口42縁との係合を解除し段差44と突起5
0との係合を実現しているが、突起をハンマー衝撃移動
方向に沿ってケース端壁22からケース端壁28へ向か
う方向へケース上壁38外面に沿って移動するようにし
ても、自由端片を基端片側に弾性変形して段差と開口縁
との係合を解除し段差と突起との係合を実現することが
可能である。
【0065】なお、回路基板10が水平に配置され、ハ
ンマー衝撃移動方向が回路基板10と平行な方向となっ
ているが、回路基板の配置方向、ハンマー衝撃移動方向
はそれらに限定されず、任意である。
【0066】衝撃体がハンマー16で構成され、ハンマ
ー16を、固定された圧電素子20へ向けて衝撃移動し
ているが、逆に、衝撃体を圧電素子で構成し、圧電素子
を、固定されたハンマーへ向けて衝撃移動する構造も、
圧電素子が衝撃を受けることができる限り可能である。
【0067】次に、第2の実施の形態を図3及び図4に
基づき説明する。第1の実施の形態ではカバー48の内
面に突起50が形成されていたが、本実施の形態のカバ
ー172(図4(B)を参照)の内面には、突起50に
相当するものはない。また、本実施の形態では、ケース
上壁38外面に案内突起100が設けられる。案内突起
100は、開口42のケース端壁22側に位置し、上方
から見て開口42側を開放したコ字型に形成される。案
内突起100には、この内部に、上方から入り込める作
動部材102が嵌合でき、作動部材102は、案内突起
100と同様に、上方から見て開口42側を開放したコ
字型とされ、対向する一対の腕片104と、背片106
とで構成される。腕片104は、案内突起100内で
は、腕片104の先端が開口42の一部を塞ぐように位
置する(図4(B)を参照)。
【0068】一方、第1の実施の形態と同様に板ばね材
(弾性材)とされた長板120に形成されるトリガー1
08は、自由端片110の上端部が幅広に形成されると
ともにくの字型に基端片41側へ屈曲され、くの字型に
屈曲されたくの字部112は、ケース12外で開口42
縁と係合して、トリガー108のケース12内への突入
量を規制する。
【0069】作動部材102は、カバー172の装着前
は、図4(A)に示すように、くの字部112に当接す
るように案内突起100内へ少しく挿入されて保持さ
れ、カバー172の装着によってカバー172の内面で
下方へ押されて案内突起100内を移動する。これによ
り、作動部材102の腕片104が、自由端片110を
基端片41側へ弾性変形すべくくの字部112と係合
し、自由端片110と基端片41との間を狭める。段差
44は、開口42縁との係合が解除されて開口42内に
入り、開口42内を上昇付勢されて作動部材102の腕
片104と係合する(図4(B)に示す)。
【0070】段差44の腕片104との係合は、作動部
材102がカバー172により押圧される限りにおいて
保持される。
【0071】カバー172を開けようとしてカバー17
2による押圧が解かれると、図4(C)に示すように、
段差44の腕片104との係合が解除され、トリガー1
08がケース12内を出て、ハンマー衝撃移動が許容さ
れる。
【0072】トリガー108の自由端片110とケース
12の開口42縁とが第1係合手段を構成し(第1の実
施の形態と同様であり)、トリガー108の自由端片1
10と作動部材102と案内突起100とが第2係合手
段を構成する。
【0073】トリガー108は、自由端片110の上端
部に幅広とされたくの字部112を有する点を除き、第
1の実施の形態のトリガー40と同様である。
【0074】上記構成によれば、カバー48の装着前
に、作動部材102が案内突起100内に位置してトリ
ガー108との所定位置関係を得ており、カバー172
の装着によって作動部材102を案内突起100内で押
圧移動できれば、カバーとトリガーとの間でのトリガー
衝撃移動方向を含む平面ないし水平面における位置関係
は特に問わず、過度の寸法精度を要しない。
【0075】他の構成、作用効果は、第1の実施の形態
について述べたのと同様である。次に、第3の実施の形
態を図5に基づき説明する。
【0076】本実施の形態では、ハンマー154に、ハ
ンマー衝撃移動方向から見て左右両側に一対の案内ピン
156が設けられ、案内ピン156は、ハンマー衝撃移
動路に沿ったケース側壁150内面に向けて突出する。
【0077】ケース上壁160は一部でケース162外
方へ膨出して、ケース162内と連通する空間部164
を備え、空間部164内には、作動部材166が設けら
れる。作動部材166は、ハンマー154の付勢位置
で、空間部164の底とハンマー154との間で、ハン
マー衝撃移動方向(矢印Aで示す)と直角の方向へ移動
自在とされる。案内ピン156と対向してケース側壁1
50内面には、第1溝部168が形成され、第1溝部1
68は、作動部材166の移動方向上方(矢印Bの向
き)から若干、ハンマー衝撃移動方向(矢印Aの向き)
へ傾斜している。ハンマー154の付勢位置で、案内ピ
ン156が第1溝部168と係合することにより、ハン
マー衝撃移動が阻止されるとともに、案内ピン156に
は、コイルスプリング30のハンマー衝撃移動付勢力で
案内ピン156を上方(矢印Bで示す)へ付勢する付勢
力が作用する。ハンマー154は案内ピン156と一体
に移動し、案内ピン156を上方へ付勢する付勢力によ
って同方向へ付勢される。ハンマー154は、この上昇
が作動部材166で阻止されて、第1位置を得る(図5
(A)の位置)。案内ピン156についても第1位置と
なる。
【0078】作動部材166は、空間部164の底から
ケース162外へ貫通した作動突起170を一体に備え
る。カバー172の装着によりカバー172の内面が作
動突起170を下方へ押圧することにより、ハンマー1
54は第1位置から下降し、案内ピン156は第1溝部
168に沿って下降する。
【0079】第1溝部168の下方には第2溝部174
が設けられる。案内ピン156は、この下降に伴い第1
溝部168との係合が解除され、第1位置に対してハン
マー衝撃移動方向と直角の方向に沿った第2位置で、第
2溝部174と係合可能となる(図5(B)に示す)。
第2溝部174は、第1溝部168に比して、ハンマー
衝撃移動方向へ更に傾斜して形成される。第2溝部17
4でも、第1溝部168と同様に、コイルスプリング3
0のハンマー衝撃移動付勢力で案内ピン156を上方へ
付勢する付勢力が案内ピン156に作用する。カバー1
72の装着により作動突起170が押圧される限りにお
いて、案内ピン156の第2溝部174との係合が保持
される。
【0080】カバー172が開けられて押圧が解かれる
と、案内ピン156は第2溝部174に沿って第1位置
から第2位置に向けて上昇するとともに、ハンマー衝撃
移動方向へ移動する。ハンマー154と作動部材166
とはハンマー衝撃移動方向に沿って相対移動を行う。案
内ピン156は、第2溝部174に沿って移動するのに
伴い、ハンマー衝撃移動方向に沿った第3溝部152に
到り、第3溝部152では、ハンマー衝撃移動が許容さ
れる(図5(C)に示す)。
【0081】第1溝部168と案内ピン156とは第1
係合手段を構成し、第2溝部174と案内ピン156と
は第2係合手段を構成し、第1係合手段と第2係合手段
とは作動手段を構成する。
【0082】ケース162が、回路基板10と平行に沿
って長尺な矩形箱状とされ、一対の端子板36、26で
回路基板10に支持され、ケース162内では、ハンマ
ー154が圧電素子20へ向けて衝撃移動して、圧電素
子20が衝撃を受けて電圧を発生して発生電圧によって
集積回路を破壊でき、圧電素子20、ハンマー154、
コイルスプリング30が破壊手段を構成するのは、第1
の実施の形態と同様である。
【0083】なお、図5には、第1の実施の形態で述べ
た衝撃伝達金具18、衝撃受け止め金具24、弾性樹脂
体14が示されていないが、それらを設けることは勿論
可能である。
【0084】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、ハンマー154の案内ピン156が第1溝部16
8と係合してハンマー154は付勢位置に保持されてハ
ンマー衝撃移動は阻止される。案内ピン156は、ハン
マー衝撃移動付勢力で第1位置へ付勢される。
【0085】カバー172の装着により作動部材166
の作動突起170がカバー172で押圧されると案内ピ
ン156は、第1位置から第2位置へ向けて移動し、こ
の移動に伴い第1溝部168との係合が解除されるとと
もに、第2位置で第2溝部174と係合する。カバー1
72の装着により作動部材166が押圧される限りにお
いて、案内ピン156の第2溝部174との係合が保持
され、ハンマー154は付勢位置に保持されてハンマー
衝撃移動は依然として阻止される。
【0086】カバー48を開けるならば、カバー172
による押圧が解かれて案内ピン154は、ハンマー衝撃
移動付勢力で第1位置へ向けて付勢移動され、第3溝部
152に到って第2溝部174との係合が解除され、ハ
ンマー衝撃移動が許容される。
【0087】本実施の形態によっても、第1の実施の形
態と同様に、破壊手段を作動する作動手段が、カバー1
72の装着により押圧されてセットされて押圧が解かれ
ると破壊手段を作動するようにされ、破壊手段によれ
ば、一対の端子板36、26で回路基板10に支持され
たケース162内において圧電素子20がハンマー15
2で衝撃を受けて発生する電圧によって集積回路を破壊
でき、従来に比して、適用範囲が自由で、構造が簡単
で、製造コストも低廉となる効果が得られる。
【0088】ハンマー154に案内ピン156を形成
し、案内ピン156を、ケース側壁150の第1溝部1
68、第2溝部174と係合しているが、これと逆に、
ハンマーに第1溝部、第2溝部を設けて、これに、ケー
ス側壁に設けた案内ピンを係合してもよい。
【0089】回路基板の配置方向、ハンマー衝撃移動方
向は本実施の形態に限定されず任意であり、衝撃体を圧
電素子で構成することも可能であり、これらは第1の実
施の形態と同様である。
【0090】次に、第4の実施の形態を図6及び図7に
基づき説明する。本実施の形態では、トリガー200が
ケース206内に設けられる。トリガー200は、上下
方向から見てコ字型に形成され、対向する一対の腕片2
02と、背片204とを備える。背片204は、ケース
端壁28内面に当接位置し、腕片202は、ケース長手
方向中央部ヘ延びている。背片204にはこれと一体
に、ケース下壁34を貫通して回路基板10に向けて突
出する電極端子板208が形成される。端子板208は
弾性を有して(トリガ付勢手段を構成する;トリガー2
00が弾性を有する素材で形成される)、トリガー20
0を回動でき、腕片202がハンマー衝撃移動方向(矢
印Aの向き)へ延出位置する第1位置へ向けて、腕片2
02が衝撃移動方向から下方へ傾斜位置する第2位置か
ら、ハンマー衝撃移動方向と直角の方向へ上方に付勢さ
れる(矢印Bの向き)。
【0091】腕片202間には、ハンマー210が設け
られる。腕片202には、第1案内孔溝212、第2案
内孔溝214、第3案内孔溝216が背片204側から
順次連続形成される。トリガー200の第1位置では、
第1案内孔溝212は、ハンマー衝撃移動方向と直角の
方向に少しく延び、第3案内孔溝216は、ハンマー衝
撃移動方向に長く延び、第1案内孔溝212と第3案内
孔溝216との間の第2案内孔溝214は、ハンマー衝
撃移動方向から下方へ傾斜して、第1案内孔溝212の
上端と第3案内孔溝212の第1案内孔溝214側の端
とを連通する。ハンマー210には、案内孔溝212、
214、216内へ嵌合して溝内を移動自在な案内ピン
218が突出形成される。
【0092】ハンマー210の付勢位置では、案内ピン
218が第1案内孔溝212の下端へ係合する。この係
合は、トリガー200の第1位置への、上記電極端子板
208の弾性による付勢力によって保持される(図7
(A)に示す)。
【0093】トリガー200の腕片202の延出先端部
には、上方へL字型に突出した作動突起220が形成さ
れ、作動突起220は、ケース上壁222に形成された
矩形の開口224を貫通してケース206外へ出る。カ
バー172の装着により作動突起220が押圧される
と、トリガー200は第1位置(図7(A)の位置)か
ら第2位置(図7(B)の位置)へ移動し、案内ピン2
18は第1案内孔溝212の下端から上端へ相対的に移
動する。これにより、案内ピン218は第1案内孔溝2
12との係合が解除され、トリガー200の第2位置
で、第2案内孔溝214と係合する。第2案内孔溝21
4では、端子板208の弾性によるトリガー200の第
1位置への付勢に加えて、案内ピン218に、コイルス
プリング30によるハンマー衝撃移動付勢力で、トリガ
ー200を第2位置から第1位置へ付勢する付勢力が作
用する。すなわち、案内ピン218を第3案内孔溝21
6へ移動しようとする。カバー172の装着により作動
突起220が押圧される限りにおいて、トリガー200
を第2位置から第1位置へ付勢する付勢力に抗して、案
内ピン218の第2係合孔溝214との係合が保持さ
れ、トリガー衝撃移動は阻止された状態のままである
(図7(B)に示す)。
【0094】カバー172を開けて押圧が解かれると、
コイルスプリング30によるハンマー衝撃移動付勢力
で、トリガー200が第2位置から第1位置へ向けて付
勢移動され、案内ピン218は第2案内孔溝214を移
動して第1案内孔溝214との係合が解除され、第3案
内孔溝216へ到る。第3案内孔溝216では、トリガ
ー衝撃移動が許容される(図7(C)に示す)。
【0095】トリガー200の腕片202の第1案内孔
溝212と、ハンマー210の案内ピン218とは第1
係合手段を構成し、トリガー200の腕片202の第2
案内孔溝214と、ハンマー210の案内ピン218と
は第2係合手段を構成し、第1係合手段と第2係合手段
は作動手段を構成する。
【0096】また、ケース206が、回路基板10と平
行に沿って長尺な矩形箱状とされ、一対の端子板20
8、26で回路基板10に支持され、ケース206内で
は、ハンマー210が圧電素子20へ向けて衝撃移動し
て、圧電素子20が衝撃を受けて電圧を発生して発生電
圧によって集積回路を破壊でき、圧電素子20、ハンマ
ー210、コイルスプリング30が破壊手段を構成する
のは、第1の実施の形態と同様である。
【0097】なお、図6及び図7には、第1の実施の形
態の衝撃伝達金具18に相当するものがなく、ハンマー
210が直接に圧電素子20へ当接する。勿論、第1の
実施の形態と同様に構成することは可能である。
【0098】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、トリガー200の第1位置で、ハンマー210の
案内ピン218が第1案内孔溝212と係合してハンマ
ー210は付勢位置に保持されてハンマー衝撃移動は阻
止される。トリガー200は、端子板208の弾性によ
り第1位置へ付勢される。
【0099】カバー172の装着により作動突起220
がカバー172で押圧されると、トリガー200は第1
位置から第2位置へ移動する。トリガー200の第2位
置で、案内ピン218は、第1案内孔溝212との係合
が解除されるとともに、第2案内孔溝214と係合す
る。カバー172の装着により作動突起220が押圧さ
れる限りにおいて、案内ピン218の第2案内孔溝21
4との係合が保持され、ハンマー210は付勢位置に保
持されてハンマー衝撃移動は依然として阻止される。
【0100】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれて、トリガー200は、端子板2
08の弾性により、また、ハンマー衝撃移動付勢力で第
1位置へ向けて付勢移動され、案内ピン218は、第3
案内孔溝216に到って第2案内孔溝214との係合が
解除され、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0101】本実施の形態によっても、第1の実施の形
態と同様に、破壊手段を作動する作動手段が、カバー1
72の装着により押圧されてセットされて押圧が解かれ
ると破壊手段を作動するようにされ、破壊手段によれ
ば、一対の端子板208、26で回路基板10に支持さ
れたケース206内において圧電素子20がハンマー2
10で衝撃を受けて発生する電圧によって集積回路を破
壊でき、従来に比して、適用範囲が自由で、構造が簡単
で、製造コストも低廉となる効果が得られる。
【0102】また、トリガー200に第1案内孔溝21
2、第2案内孔溝214を形成し、ハンマー210に案
内ピン218を形成しているが、これと逆に、トリガー
に案内ピンを形成し、ハンマーに第1案内孔溝、第2案
内孔溝を形成してもよいものである。
【0103】トリガー200を、これと一体に形成した
端子板208の弾性により第1位置へ移動付勢して構造
を一層、簡単としているが、それに限らず、トリガー付
勢手段は種々のものが可能である。また、第1案内孔溝
212に案内ピン218が係合したときに、ハンマー衝
撃付勢力でトリガーを第1位置に付勢するように構成す
ることが可能であり(第2案内孔溝214に案内ピン2
18が係合したときは、ハンマー衝撃移動付勢力で第1
位置へ向けて付勢される)、この場合には、専用のハン
マー付勢手段を設ける必要がない。
【0104】回路基板の配置方向、ハンマー衝撃移動方
向は本実施の形態に限定されず任意であり、衝撃体を圧
電素子で構成することも可能であり、これらは第1の実
施の形態と同様である。
【0105】次に、第5の実施の形態を図8に基づき説
明する。本実施の形態では、ケース250内に捩じりコ
イルばね252が設けられる。捩じりコイルばね252
は、水平方向がばね軸258方向とされ、捩じりコイル
ばね252の一端部(上端部)がばね軸258直角方向
へ延びて延長されてこの延長部256がハンマーとされ
る。捩じりコイルばね252の他端部(下端部)は延長
されて、ケース下壁258を貫通して回路基板10に向
けて突出し、電極端子板254とされる。
【0106】延長部256は、ばね軸258回りに回動
付勢され、ばね軸258周りの円周上で圧電素子20と
対向する。圧電素子20の延長部と反対側には、圧電素
子20と接する電極端子板264を備え、端子板264
は、ケース下壁258を貫通して回路基板10に向けて
突出する。圧電素子20について図8には図示されてい
ないが、第1の実施の形態と同様に、衝撃伝達金具、衝
撃受け止め金具、弾性樹脂体を設けることは勿論、可能
である。
【0107】端子板254、264は、一対の電極端子
を構成し、集積回路に接続されて回路基板10に固着さ
れ、延長部256が圧電素子20へ向けて矢印Aの向き
に衝撃回動(衝撃体衝撃移動)して圧電素子20が衝撃
を受けると電圧を発生して集積回路を破壊するのは、第
1の実施の形態と同様である。捩じりコイルばね252
と圧電素子20とは破壊手段を構成する。
【0108】ケース250内には、延長部256と対応
して凹状突起(係合部)266が形成される。延長部2
56は、ばね軸258方向へ弾性的に撓んで姿勢傾斜で
き、凹状突起266は、延長部256が姿勢傾斜した状
態(図8(B)の状態)で延長部256の中間部と係合
可能となる(図8(A)に示す)。この係合により、延
長部256が圧電素子20と離間した付勢位置に保持さ
れ、延長部衝撃回動が阻止される。
【0109】延長部256の先端は、ケース開口268
を通ってケース250外へ突出される。開口268は、
延長部256の回動に必要な大きさとされる。ケース2
50外へ突出された延長部256の先端は、延長部反衝
撃回動側(矢印Aと反対側の向き)へ屈曲形成されて屈
曲部270となる。カバー172の装着により屈曲部2
70を押圧することにより、延長部256は反衝撃回動
方向へ回動して凹状突起266と離脱する(図8(C)
に示す)。離脱によって延長部256は、ばね軸258
方向へ姿勢復帰し(図8(D)に示す)、カバー172
の装着により押圧される限りにおいて、延長部衝撃回動
が阻止される。
【0110】カバー172を開けようとすれば、押圧が
解かれて、延長部衝撃回動が許容される(図8(E)に
示す)。このとき、延長部256は、姿勢復帰している
ので、延長部衝撃回動領域には凹状突起266は位置し
ない。
【0111】なお、ケース250は、薄箱状とされ、図
8(F)に示すように、ばね軸258方向で対向するケ
ース本体274、開閉蓋276が対向面間で接合されて
構成される。図8中272は、ケース本体274と開閉
蓋276とを接合する接合用ビスの貫通孔である。
【0112】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、捩じりコイルばね252の延長部256が姿勢傾
斜して凹状突起266と係合して、延長部256は、付
勢位置に保持されて延長部衝撃移動は阻止される。
【0113】カバー172の装着により延長部256の
先端の屈曲部270がカバー172で押圧されると、延
長部256は、反衝撃回動方向に回動し、凹状突起26
6と離脱するとともに、姿勢復帰する。押圧される限り
において、延長部衝撃回動は阻止されたままである。
【0114】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれて、延長部衝撃回動が許容され
る。
【0115】本実施の形態によっても、第1の実施の形
態と同様に、破壊手段を作動する作動手段が、カバー1
72の装着により押圧されてセットされて押圧が解かれ
ると破壊手段を作動するようにされ、破壊手段によれ
ば、一対の端子板254、264で回路基板10に支持
されたケース250内において圧電素子20が延長部2
56で衝撃を受けて発生する電圧によって集積回路を破
壊でき、従来に比して、適用範囲が自由で、構造が簡単
で、製造コストも低廉となる効果が得られる。
【0116】衝撃体は、捩じりコイルばね258の一端
部の延長部256に限らず、衝撃体衝撃移動方向(回動
に限らない)と直角の方向へ姿勢傾斜できればよいもの
である。ただ、捩じりコイルばね258の一端部の延長
部256をハンマーとし、他端部の延長部を端子板25
4とすることにより、構造を一層、簡単としている。
【0117】回路基板の配置方向、ハンマー衝撃回動方
向(ないし、ばね軸258方向)は本実施の形態に限定
されず任意であり、また、衝撃体を圧電素子で構成する
ことも可能であり、これらは第1の実施の形態と同様で
ある。
【0118】次に、第6の実施の形態を図9に基づき説
明する。第5の実施の形態では、捩じりコイルばね25
8の一端部の延長部256の先端がケース250外へ突
出して、その先端の屈曲部270をカバー172で直接
に押圧しているが、本実施の形態では、作動部材300
が、ケース開口302を貫通して上下方向に移動自在に
設けられ、延長部256の先端の屈曲部270がケース
304内に止まる。作動部材300の下面は、高部位3
06と低部位308とを備える。
【0119】延長部256が姿勢傾斜して凹状突起26
6と係合した延長部256の付勢位置(図9(A)の位
置)では、作動部材300の低部位308が延長部25
6の先端の屈曲部270と当接係合し(図9(B)に示
す)、延長部衝撃回動は阻止されている。カバー172
の装着によりカバー172の内面で作動部材300の上
面を押圧すると、作動部材300は下降して、延長部2
56を反衝撃回動側(矢印Aと反対側の向き)へ押圧回
動する。これにより、延長部256が、凹状突起266
と離脱(図9(C)に示す)して姿勢復帰し(図9
(D)に示す)、先端の屈曲部270は、作動部材30
0の低部位308と離脱し、作動部材300の高部位3
06と当接係合する。押圧される限りにおいてその係合
が保持され、延長部衝撃回動は阻止されたまである。押
圧が解かれると作動部材300がハンマー衝撃回動付勢
力で上昇して高部位306が屈曲部270と離脱する。
延長部256は姿勢復帰しているので、延長部衝撃回動
領域には凹状突起266は位置せず、ハンマー衝撃回動
が許容される(図9(E)で鎖線位置から実線位置へ)
のは、第5の実施の形態と同様である。
【0120】低部位308の下面の一部が傾斜面310
とされ(図8(A)を参照)、また、高部位306と低
部位308との間が傾斜面312で形成され(図8
(D)を参照)、延長部256の先端の屈曲部270が
低部位308から高部位306へのスムーズに移行する
ことができる。
【0121】ケース304が、ばね軸258方向で対向
するケース本体312、開閉蓋314で接合構成される
(図9(F)に示す)点を含め、他の構成、作用効果
は、第5の実施の形態について述べたのと同様である。
【0122】次に、第7の実施の形態を図10に基づき
説明する。本実施の形態では、捩じりコイルばね252
の一端部の延長部256の中間部に、重り体350が取
り付けられ、重り体350を圧電素子260に当接して
(図10に鎖線で示す)、圧電素子260へ効果的に衝
撃を付与している。
【0123】他の構成、作用効果は、第6の実施の形態
で述べたのと同様である。次に、第8の実施の形態を図
11及び図12に基づき説明する。
【0124】本実施の形態では、ケース410内に、長
尺な板ばね材(弾性材)が屈曲されて設けられ、板ばね
材は、長手方向一端部が電極端子板400とされ、長手
方向中間部が衝撃板402とされ、他端部が係合板40
3とされる。端子板400はケース端壁404と仕切り
壁406との間を通ってケース下壁408を貫通してケ
ース410外の回路基板10へ向けて突出する。衝撃板
402は、衝撃体を構成するハンマーとされ、ケース端
壁404からケース端壁412(ケース端壁404と反
対側のケース端壁)に向けて延び、中間部には衝撃部4
14が設けられる。
【0125】なお、ケース410は、図11にも示すよ
うに、回路基板10に沿って長尺な矩形箱状とされる。
【0126】ケース410内には、衝撃部414に対応
してケース下壁408内面に圧電素子20が立設され
る。圧電素子20の下端面とケース下壁408内面との
間には電極端子板420が設けられ、端子板420は、
ケース下壁408内面に沿って、ケース端壁412に向
かい、ケース端壁412に到った部位で屈曲してケース
下壁408を貫通してケース410外の回路基板10に
向かって突出する。端子板400、420は、一対の電
極端子を構成し、回路基板10に固着されて、ケース4
10が支持されるとともに、衝撃部414が、板ばね材
の弾性により(衝撃板402の弾性的な撓み変形によ
り)圧電素子20へ向けて付勢されて圧電素子20の上
端面へ当接すべく衝撃移動する(矢印Aの向きに下方
へ)と、圧電素子20が衝撃を受けて電圧が発生し、発
生電圧により集積回路が破壊されるのは第1の実施の形
態と同様である。
【0127】ケース端壁412側には、ケース410内
外を上下方向に連通する筒状の案内部422が形成さ
れ、案内部422内には、トリガー424が上下方向に
移動自在に設けられる。トリガー424は上部に肉厚の
底を有する底付き円筒とされ、トリガー424の下端部
からは爪426が筒外へ突出される。爪426が案内部
422の下端に当接してトリガー424の上昇が規制さ
れ、トリガー424の下端がケース下壁408内面に当
接してトリガー424の下降が規制される。トリガー4
24内の底と、この底と対向するケース下壁408との
間にはトリガー付勢手段としてのコイルスプリング42
8が介在し、コイルスプリング428は、トリガー42
4を上昇規制位置(第1位置)へ付勢する。図12中、
431は、ケース下壁408に形成された、コイルスプ
リング428の下端部の係止突起である。
【0128】爪426は、傾斜面430を備え、衝撃部
414が圧電素子20と当接した衝撃位置にあるとき、
係合板403は爪426の傾斜面430に沿って延出位
置する(図12(A)に示す)。カバー172の装着に
よりトリガー424の上端面を押圧してトリガー424
を下降すると、この下降に伴い、爪426は、この傾斜
面430が係合板403を押圧して係合板403を弾性
変形し、係合板403の先端の屈曲した屈曲片432の
下面に入り込んで屈曲片432と係合する(図12
(B)に示す)。
【0129】カバー172による押圧が解かれて、コイ
ルスプリング428の付勢力により、トリガー424が
下降位置(第2位置)から上昇すると、この上昇に伴
い、爪426が屈曲片432を押し上げる。これによ
り、衝撃板402、ないし、衝撃部414が衝撃位置か
ら、圧電素子20と離間した付勢位置へ移動することが
できる。
【0130】また、トリガー424が上昇して、爪42
6が案内部422の下端に近接するのに従い、案内部4
22の下端が係合板403と係合して係合板403を弾
性変形し、屈曲片432を爪426と離脱する(図12
(C)に示す)。
【0131】これにより、衝撃部414は、付勢位置か
ら衝撃位置への衝撃移動が許容され、図12(A)図に
示す状態となる。
【0132】係合板403の先端の屈曲片432と、ト
リガー424の爪426とが係合手段を構成し、係合板
403と案内部422とが解除手段を構成し、係合手段
と解除手段とは作動手段を構成する。
【0133】なお、図12には、第1の実施の形態で述
べた衝撃伝達金具18、衝撃受け止め金具24、弾性樹
脂体14が示されていないが、それらを設けることは勿
論可能である。
【0134】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、衝撃板402、ないし衝撃部414は衝撃位置に
ある。カバー172の装着によりカバーでトリガー42
4を、コイルスプリング428の付勢力に抗して押圧下
降すると、トリガー424の爪426は係合板403の
先端の屈曲片432と係合する。このとき、衝撃部41
4は圧電素子416の上端面と当接した衝撃位置のまま
である。
【0135】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれて、コイルスプリング428の付
勢力によってトリガー424が上昇し、この上昇に伴
い、爪426と係合された係合板403の先端の屈曲片
432が上昇して、衝撃部414が、圧電素子416の
上端面と上方へ離間した付勢位置へ移動する。この移動
に伴い、案内部422の下端が係合板403と係合し
て、屈曲片432が爪426から離脱し、衝撃部衝撃移
動が許容される。
【0136】本実施の形態でも、破壊手段を作動する作
動手段が、カバー172の装着により押圧されてセット
されて押圧が解かれると破壊手段を作動するようにさ
れ、破壊手段によれば、一対の端子板400、420で
回路基板10に支持されたケース410内において圧電
素子20が衝撃部414で衝撃を受けて発生する電圧に
よって集積回路を破壊できるため、従来に比して、適用
範囲が自由で、構造が簡単で、製造コストも低廉とな
り、これは第1の実施の形態と同様である。
【0137】また、板ばね材で、衝撃板402(衝撃
体)と電極端子板400とを一体に形成して両者を兼ね
るようにし、そして、板ばね材の弾性によってトリガー
424を付勢移動し、かつ、板ばね材の弾性によって係
合板403の先端の屈曲片432とトリガー424の爪
426との係合、係合解除を行うようにして、構造を一
層、簡単としている。構成部品点数も減る。
【0138】また、カバー172の装着前は、衝撃部4
14は衝撃位置にあるので、カバー装着前の回路基板の
組み込み等の作業の過程でハンマー衝撃移動が行われて
しまうような不慮の事故は効果的に回避される。
【0139】なお、回路基板の配置方向、衝撃体衝撃移
動方向はそれらに限定されず、任意であり、衝撃体を圧
電素子で構成することも可能であのは、第1の実施の形
態と同様である。
【0140】次に、第9の実施の形態を図13乃至図1
6に基づき説明する。本実施の形態では、ケース450
が上下方向に長尺な矩形箱状とされ、ケース上壁456
には、開口452が形成されて、トリガー454が開口
452を貫通して設けられる。トリガー454は上下方
向に移動自在とされ、トリガー454の下端部は拡径さ
れてこれがケース上壁456内面と当接することによ
り、トリガー454の上昇が規制される。
【0141】ケース450内には、ケース下壁458内
面に衝撃受け止め金具24を介して圧電素子20が立設
される。圧電素子20の上端面にある衝撃伝達金具18
の上側にはハンマー466が設けられる。トリガー45
4は下方を開放した底付き筒状とされ、筒内には、筒底
と、ハンマー466の上端面との間にコイルスプリング
468が介在する。また、トリガー454の下端と、衝
撃伝達金具18との間には、ハンマー466の周囲にコ
イルスプリング470が介在する。これにより、トリガ
ー454を上昇位置(第1位置)へ付勢するとともに、
ハンマー466を、衝撃伝達金具18と当接する衝撃位
置へ矢印Aで示す下方に付勢する。
【0142】ハンマー466にはハンマー衝撃移動方向
と直角の方向へ案内ピン472が突出形成され、トリガ
ー454の周壁には、案内孔溝474が形成されて、案
内ピン472は案内孔溝474内に係合する。案内孔溝
474は、ストレート部476と、傾斜部478と、段
差部480とを備える。図14(A)、図14(B)に
示す状態から、カバー172の装着によりカバー172
でトリガー454の上端面を押圧してトリガー454を
下降すると、この下降に伴い、案内ピン472がストレ
ート部476を上方へ相対的に係合移動する。案内ピン
472は、ストレート部476から、これに続く傾斜部
478へ到る。案内ピン472が傾斜部478を係合移
動すると、ハンマー466が上下方向線回りに第1回動
位置から第2回動位置へ回動する(図15(A)に示
す)。
【0143】カバー172による押圧が解かれて、下降
位置(第2位置)から第1位置へ向けて、コイルスプリ
ング470、468の付勢力により、第2回動位置でト
リガー454が上昇すると、案内ピン472はストレー
ト部476に戻らず、段差480と当接する。コイルス
プリング470は、コイルスプリング468に比して付
勢力が強くされており、トリガー454の上昇に伴い案
内ピン472が段差480と係合して上方へ押され、ハ
ンマー466がトリガー454に追動して衝撃位置か
ら、衝撃伝達金具18と離間した付勢位置へ移動する。
【0144】一方、ケース周壁488には、案内ピン4
72に対応して案内孔溝482が形成され、案内ピン4
72が案内孔溝474を貫通して案内孔溝482内に係
合する。案内孔溝482は、ハンマー466の衝撃位置
で、案内ピン472の第1回動位置(図14(A)に示
す)から第2回動位置(図15(B)に示す)への回動
を許容する。また、案内孔溝482は、傾斜部486を
備え、第2回動位置で案内ピン472がハンマー466
の上昇に追動するのに伴い案内ピン472が傾斜部48
6を係合移動することにより、案内ピン472は、第2
回動位置から第1回動位置へ復帰回動する(図16
(B)に示す)。これにより、案内ピン472が段差4
80から離脱してストレート部476へ係合でき、ハン
マ−衝撃移動が許容される。その結果、ハンマー466
は衝撃伝達金具464へ当接して図14に示す状態とな
る。
【0145】ケース周壁488外面に沿っては、電極端
子板490、492が設けられ、一方の端子板490の
上端部は、ケース450の上下方向中央部でケース周壁
488を貫通してケース450内へ入り衝撃伝達金具1
8と接する。他方の端子板492の上端部は、ケース4
50の下端部でケース周壁488を貫通してケース45
0内へ入り衝撃受け止め金具24と接する。両端子板4
90、492の下端部はそれぞれ、回路基板10に向け
て突出する。
【0146】端子板490、492は、一対の電極端子
を構成し、回路基板10に固着されて、ケース450が
支持されるとともに、ハンマー衝撃移動により圧電素子
20が衝撃を受けて電圧が発生し、発生電圧で集積回路
を破壊することができるのは、第1の実施の形態と同様
である。
【0147】トリガー454の案内孔溝474とハンマ
ー466の案内ピン472とは係合手段を構成し、ケー
ス450の案内孔溝482とハンマー466の案内ピン
472とは解除手段を構成し、係合手段と解除手段とは
作動手段を構成する。
【0148】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、トリガー454は第1位置に位置し、ハンマー4
66は衝撃位置に位置して衝撃伝達金具464と当接し
ている。カバー172の装着によりカバー172でトリ
ガー454を、コイルスプリング470、468の付勢
力に抗して押圧下降すると、案内ピン472は、トリガ
ー454の案内孔溝474のストレート部476と、こ
れに続く傾斜部478とを相対的に係合移動してハンマ
ー466は衝撃位置を保ったまま第1回動位置から第2
回動位置へ回動する。
【0149】カバー172が開けられて押圧が解かれる
と、トリガー454は第2位置から上昇する。この上昇
に伴い案内ピン472が、トリガー454の案内孔溝4
74の段差480と係合するとハンマー466が衝撃位
置から、衝撃伝達金具454と上方へ離間した付勢位置
へ移動する。この移動に伴い、案内ピン472はケース
450の案内孔溝482の傾斜部486を係合移動し、
第2回動位置から第1回動位置へ復帰回動する。これに
より、案内ピン472は、トリガー454の案内孔溝4
74において、段差480を離脱してストレート部47
6へ係合でき、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0150】本実施の形態でも、破壊手段を作動する作
動手段が、カバー172の装着により押圧されてセット
されて押圧が解かれると破壊手段を作動するようにさ
れ、破壊手段によれば、一対の端子板490、492で
回路基板10に支持されたケース450内において圧電
素子20がハンマー466で衝撃を受けて発生する電圧
によって集積回路を破壊できるため、従来に比して、適
用範囲が自由で、構造が簡単で、製造コストも低廉とな
り、これは第1の実施の形態と同様である。
【0151】また、カバー172の装着前は、ハンマー
466は衝撃位置にあるので、カバー172の装着前に
不用意にハンマー衝撃移動が行われてしまうようなこと
が効果的に回避されるのは、第8の実施の形態と同様で
ある。
【0152】なお、回路基板の配置方向、ハンマー衝撃
移動方向はそれらに限定されず、任意であり、衝撃体を
圧電素子で構成することも可能であるのは、第1の実施
の形態と同様である。
【0153】次に、第10の実施の形態を図17及び図
18に基づき説明する。本実施の形態では、ケース50
0が上方を開放した底付き筒状とされ、開放上端からは
トリガー502が貫通してケース500内へ臨んでい
る。トリガー502は、下方が開放された底付き筒状と
される。ケース500内には、ケース下壁504内面に
保持筒部506が突出形成され、保持筒部506内に
は、圧電素子20が嵌合保持され、圧電素子20の上端
面にある衝撃伝達金具18の上側には、ハンマー510
が設けられる。
【0154】トリガー502は上下方向に移動自在とさ
れ、トリガー502の外周面には、爪512が突出さ
れ、爪512がケース周壁514に形成された案内孔5
16に嵌合し、案内孔516の上下端で爪512が当接
することにより、トリガー502の上昇、下降が規制さ
れる。
【0155】トリガー502の爪512とこれに対向す
るケース下端部の段差520との間に、コイルスプリン
グ522が介在し、コイルスプリング522は、トリガ
ー502を上昇位置(第1位置)へ付勢する。トリガー
502内には、この底とハンマー510の上端面との間
に、コイルスプリング524が介在し、コイルスプリン
グ524は、ハンマー510を、衝撃伝達金具18と当
接した衝撃位置へ付勢する(矢印Aの向きの下方へ付勢
する)。ハンマー510の内周面には上端部に、ハ字型
に、係合片526が突出形成されるとともに、トリガー
502の内周面には下端部に、係合片526と対向する
傾斜面を有する爪518が突出形成される。
【0156】爪518の上端は、トリガー502の内周
面に対向してケース500に設けた筒状の規制部528
の下端と当接可能とされる。
【0157】カバー172の装着によりトリガー502
の上端面が押圧されてトリガー502がコイルスプリン
グ522、524の付勢力に抗して図18(A)に示す
位置から下降すると、トリガー502の筒内の爪518
は係合片526を押して係合片526を縮径方向へ弾性
変形する。これにより、爪518が係合片526の下端
面に入って係合片526の下端と係合する(図18
(B)に示す)。カバー172が開けられて押圧が解か
れると、コイルスプリング522、524の付勢力によ
って、トリガー50は下降位置(第2位置)から第1位
置へ向けて上昇する。コイルスプリング522は、コイ
ルスプリング524に比して付勢力が強い。爪518が
係合片526の下端を上方へ押して、ハンマー510
は、トリガー502に追動して、衝撃伝達金具509と
当接した衝撃位置から、衝撃伝達金具509と上方へ離
間した付勢位置へ移動する。この移動に伴い、爪518
が規制部528の下端と近接するのに従い、規制部52
8が係合片526を縮径方向へ弾性変形し、爪518か
ら係合片526を離脱する。これにより、ハンマー衝撃
移動が許容され、図18(A)に示す状態となる。
【0158】ケース底壁504を電極端子板530、5
32が貫通してケース500内に臨み、一方の端子板5
30の上端部は衝撃伝達金具18と接し、他方の端子板
532の上端部は圧電素子20の下端部と接する。両端
子板530、532の下端部はそれぞれ、回路基板10
に向けて突出する。
【0159】端子板530、532は、一対の電極端子
を構成し、回路基板10に固着されて、ケース500が
支持されるとともに、ハンマー衝撃移動により圧電素子
20が衝撃を受けて電圧が発生し、発生電圧で集積回路
を破壊することができるのは、第1の実施の形態と同様
である。
【0160】トリガー502の筒内の爪518とハンマ
ー510の係合片526とは係合手段を構成し、ケース
500の規制部528とハンマー510の係合片526
とは解除手段を構成し、係合手段と解除手段とは作動手
段を構成する。
【0161】なお、図18には、第1の実施の形態で述
べた衝撃受け止め金具24、弾性樹脂体14が示されて
いないが、それらを設けることは勿論可能である。
【0162】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、ハンマー510が衝撃伝達金具509と当接した
衝撃位置にある。カバー172の装着によりカバー17
2でトリガー502をコイルスプリング522、524
の付勢力に抗して押圧下降すると、トリガー502の筒
内の爪518は、ハンマー510の係合片526を縮径
方向へ付勢し、係合片526の弾性変形により係合片5
2との下端に入り込んで係合片52と係合する。このと
き、ハンマー510は衝撃位置のままである。
【0163】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれて、第2位置から、コイルスプリ
ング522、524の付勢力によりトリガー502が上
昇する。これにより、係合片526が爪518で引っ掛
けられてハンマー510がトリガー502の上昇に追動
する。そして、爪518の上端が規制部528の下端へ
近接するのに伴い、規制部528が係合片526を縮径
方向へ押圧して、爪518から係合片526が離脱す
る。これにより、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0164】本実施の形態でも、破壊手段を作動する作
動手段が、カバー172の装着により押圧されてセット
されて押圧が解かれると破壊手段を作動するようにさ
れ、破壊手段によれば、一対の端子板530、532で
回路基板10に支持されたケース500内において圧電
素子20がハンマー510で衝撃を受けて発生する電圧
によって集積回路を破壊できるため、従来に比して、適
用範囲が自由で、構造が簡単で、製造コストも低廉とな
り、これは第1の実施の形態と同様である。
【0165】また、カバー172の装着前は、ハンマー
510は衝撃位置にあるので、カバー172の装着前に
不用意にハンマー衝撃移動が行われてしまうようなこと
が効果的に回避されるのは、第8の実施の形態と同様で
ある。
【0166】回路基板の配置方向、ハンマー衝撃移動方
向はそれらに限定されず、任意であり、衝撃体を圧電素
子で構成することも可能であるのは、第1の実施の形態
と同様である。
【0167】次に、第11の実施の形態を図19に基づ
き説明する。本実施の形態では、トリガー550が阻止
部552と変形部554とで一体に構成される。阻止部
552は、ケース上壁570に形成された開口556を
通ってケース558内へ臨み、ハンマー560の上面に
形成された凹部562内に入り込んで、ケース558と
ハンマー560との両者と係合してハンマー衝撃移動を
阻止する第1位置と、これと同じくケース558とハン
マー560との両者と係合してハンマー衝撃移動を阻止
する第2位置を介して、ハンマー560の凹部562か
ら抜けるべくケース558内を出てハンマー衝撃移動を
許容する第2位置との間で、ハンマー衝撃移動方向(矢
印Aの向き)と直角の方向へ上下に移動自在とされる。
【0168】変形部554は、ケース558外に位置し
て枠形状とされ、上片572と、下片574とを備え
る。下片574は、倒立ハの字状とされ、倒立ハの字の
頂点部位が阻止部552の上端と接続されるとともに、
倒立ハの字の両端が上片572の両端と接続される態様
となる。カバー172の装着により上片572がカバー
172に押接されると、下片574は、ケース上壁57
0に押圧されて下片574の両端及び頂点部位回りに回
動するようにして、倒立ハの字(図19(A))からハ
の字(図19(B))へ反転する。
【0169】阻止部552の下端部は、反ハンマー衝撃
移動側が、斜面576で面取りされ、凹部562の上端
部は、斜面576と対向する側が、斜面576と対応す
る形状の斜面578で面取りされている。下片574が
倒立ハの字からハの字へ反転すると、阻止部552が第
1位置から上方(矢印Bの向き)へ移動する。これによ
り、斜面576は、凹部562の下端部(底部)から上
端部へ移動し、阻止部552の第2位置で、凹部562
の斜面578と当接する。阻止部552の斜面576が
凹部562の下端部にある(図19(A))ときは、ハ
ンマー衝撃移動付勢力によっては、阻止部552を上方
へ移動付勢する付勢力は生じないが、阻止部552の斜
面576が凹部562の斜面578と当接する(図19
(B))と、ハンマー衝撃移動付勢力によって、阻止部
552を上方へ移動付勢する付勢力が生ずる。カバー1
72が装着されて変形部550が押圧される限りにおい
て、阻止部552の斜面576の凹部562の斜面57
8との当接が保持され、阻止部552の斜面576が凹
部562の下端部にあるときと同じく、ハンマー衝撃移
動は阻止される。
【0170】カバー172を開けて押圧が解かれると、
ハンマー衝撃移動付勢力による阻止部を上方へ移動付勢
する付勢力によって、阻止部552は上方へ移動し、阻
止部556の第3位置でハンマー172の凹部562と
離脱して開口556からケース558内を出て、ハンマ
ー衝撃移動が許容される(図19(C))。
【0171】トリガー550の阻止部552の斜面57
6と、ハンマー560の凹部562の斜面578とが当
接手段を構成し、この当接手段とトリガー550とが作
動手段を構成する。
【0172】ケース558は、回路基板10と平行に沿
って長尺な矩形箱状とされ、一対の端子板36、26で
回路基板10に支持され、ケース558内では、ハンマ
ー560が圧電素子20へ向けて衝撃移動して、圧電素
子20が衝撃を受けて電圧を発生して発生電圧によって
集積回路を破壊でき、圧電素子20、ハンマー560、
コイルスプリング30が破壊手段を構成するのは、第1
の実施の形態と同様である。
【0173】なお、図19には、第1の実施の形態で述
べた衝撃伝達金具18、衝撃受け止め金具24、弾性樹
脂体14が示されていないが、それらを設けることは勿
論可能である。
【0174】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、トリガー550の阻止部552がハンマー560
の凹部562に入り込み、阻止部552の斜面576が
凹部562の下端部に位置し、ハンマー560は付勢位
置に保持されてハンマー衝撃移動は阻止される。
【0175】カバー172の装着によりトリガー550
の変形部554がカバー172で押圧されると、変形部
554の下片574が倒立ハの字からハの字へ反転す
る。阻止部552は上方へ移動して第2位置で、阻止部
552の斜面576が凹部562の斜面578と当接す
る。この当接は、カバー172の装着により作動部材1
66が押圧される限りにおいて保持され、ハンマー衝撃
移動が阻止されたままとなる。
【0176】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれて阻止部552が上方へ移動し、
ケース558内を出る。阻止部552は第3位置で凹部
562を脱して、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0177】本実施の形態によっても、第1実施の実施
の形態と同様に、破壊手段を作動する作動手段が、カバ
ー172の装着により押圧されてセットされて押圧が解
かれると破壊手段を作動するようにされ、破壊手段によ
れば、一対の端子板36、26で回路基板10に支持さ
れたケース558内において圧電素子20がハンマー5
60で衝撃を受けて発生する電圧によって集積回路を破
壊でき、従来に比して、適用範囲が自由で、構造が簡単
で、製造コストも低廉となる効果が得られる。
【0178】なお、回路基板の配置方向、ハンマー衝撃
移動方向は本実施の形態に限定されず任意であり、ま
た、衝撃体を圧電素子で構成することも可能であり、こ
れらは第1の実施の形態と同様である。
【0179】次に、第12の実施の形態を図20に基づ
き説明する。本実施の形態では、ケース上壁600外面
にボス602が突出形成され、ボス602内には、ケー
ス604内外を連通する第1路606が形成され、第1
路606は、路方向が、ハンマー衝撃移動方向(矢印A
で示す)と直角の方向である上下方向とされる。
【0180】ハンマー608には、第1路606と路方
向を同じくする第2路610が形成され、第2路610
は、圧電素子20と離間したハンマー608の付勢位置
で第1路606と連通する。
【0181】第2路610には、阻止部材612が設け
られ、阻止部材612は、路方向に沿って移動自在とさ
れ、阻止部材612の一部が第1路606内に入り込ん
でハンマー衝撃移動を阻止する阻止位置(図20(A)
の位置)と、第2路610内に引っ込んでハンマー衝撃
移動を許容する許容位置(図20(B)の位置)とを得
る。阻止部材612はU字型に折り返されるように形成
され、U字間が拡大するように路壁に向けて弾性付勢さ
れて、阻止位置、許容位置をそれぞれ保持する。
【0182】第1路606には、解除部材614が設け
られ、解除部材614は、路方向へ移動自在とされ、阻
止部材612と対向して当接する。対向面は、傾斜して
形成される傾斜部618とされる。
【0183】解除部材614の上端部はボス602から
ケース604外へ延びており、カバー172の装着によ
りカバー172の内面で解除部材614の上端面を押圧
すると、図19(B)に示すように、解除部材614
は、この下端部を第2路610内へ入れて、阻止部材6
12を許容位置まで押す。このとき、ハンマー衝撃移動
付勢力で、傾斜部618を介して、解除部材614には
上方(矢印Bの向き)への付勢力が作用する。押圧され
る限りにおいて、解除部材614の下端部は第2路61
0内に保持され、ハンマー衝撃移動は阻止されたままで
ある。阻止部材612の下端部には、解除部材614へ
及ぼす上方への付勢力の反力に対抗するために、阻止部
材612の第2路612内へ引っ込んだ状態でケース下
壁34と当接する当接部630が設けられている。
【0184】押圧が解かれると、解除部材614に作用
する上方への付勢力で、解除部材614が第1路606
内に引っ込むことにより、ハンマー衝撃移動が許容され
る。
【0185】第1路606と、第2路610と、阻止部
材610と、解除部材614と、傾斜部618とが作動
手段を構成する。
【0186】ケース604は、第1の実施の形態と同様
に、回路基板10と平行に沿って長尺な矩形箱状とさ
れ、一対の端子板36、26で回路基板10に支持さ
れ、ケース604内では、ハンマー608が圧電素子2
0へ向けて衝撃移動して、圧電素子20が衝撃を受けて
電圧を発生して発生電圧によって集積回路を破壊でき、
圧電素子20、ハンマー608、コイルスプリング30
が破壊手段を構成するのは、第1の実施の形態と同様で
ある。
【0187】なお、図20には、第1の実施の形態で述
べた衝撃伝達金具18、衝撃受け止め金具24、弾性樹
脂体14が示されていないが、それらを設けることは勿
論可能である。
【0188】なお、解除部材614の上端部は、拡径さ
れて、ボス上端と当接することにより解除部材のケース
内への下降量を規制する。
【0189】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、阻止部材612の一部が第1路606内へ入り込
んで、ハンマー衝撃移動が阻止される。
【0190】カバー172の装着によりカバー172で
解除部材614を押圧下降すると、解除部材606は第
2路610内へ入り込み、ハンマー衝撃移動を阻止する
とともに、阻止部材612を第2路610内ヘ引っ込め
阻止部材612によるハンマー衝撃移動の阻止を解除す
る。このとき、傾斜部618を介して、ハンマー衝撃移
動付勢力で、解除部材614を上方へ付勢する。
【0191】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれて解除部材614は第1路606
内へ引っ込み、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0192】本実施の形態でも、破壊手段を作動する作
動手段が、カバー172の装着により押圧されてセット
されて押圧が解かれると破壊手段を作動するようにさ
れ、破壊手段によれば、一対の端子板36、26で回路
基板10に支持されたケース604内において圧電素子
20がハンマーで衝撃を受けて発生する電圧によって集
積回路を破壊できるため、従来に比して、適用範囲が自
由で、構造が簡単で、製造コストも低廉となり、これ
は、第1の実施の形態と同様である。
【0193】回路基板の配置方向、ハンマー衝撃移動方
向はそれらに限定されず、任意であり、衝撃体を圧電素
子で構成してもよいのは、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0194】次に、第13の実施の形態を図22及び図
23に基づき説明する。本実施の形態では、ケース上壁
650に形成された矩形の開口652から、ケース65
4内へ、トリガー656が挿入される。トリガー656
は、ハンマー衝撃移動方向(矢印Aの向き)と直角の方
向へ上下に移動自在とされ、ハンマー衝撃移動方向から
見て上部に背片658を有し、左右両側に一対の腕片6
60を垂下して有するコ字型に形成される。腕片660
には、第1案内孔溝662と第2案内孔溝664とが連
続形成される。第1案内孔溝662は、反ハンマー衝撃
移動方向側に位置し、第2案内孔溝664は、第1案内
孔溝662とこの上端で連続し、ハンマー衝撃移動方向
から下方へ傾斜して形成され、ハンマー衝撃移動方向側
の端部は開放されている。腕片660間には、ハンマー
666が位置し、ハンマー666の周部には、腕片66
0に対応して、左右両側に案内ピン668が突設され
る。案内ピン668は、圧電素子20と離間したハンマ
ー666の付勢位置で、第1案内孔溝662に係合し、
ハンマー衝撃移動を阻止する。第1案内孔溝662に
は、ハンマー衝撃移動を阻止するために案内ピン668
と当接する溝縁が傾斜して形成され、コイルスプリング
30のハンマー衝撃移動付勢力で、トリガー656に
は、矢印Bの向きの上方への付勢力が作用し、トリガー
656は、案内ピン668と第1案内孔溝662の下端
とが当接してトリガー656の上昇を規制する第1位置
へ付勢される。
【0195】カバー172の装着によりトリガー656
が押圧されて第1位置(図23(A)の位置)からこの
下方の第2位置へ向けて移動するのに伴い、案内ピン6
68が第1案内孔溝662の上端部へ向けて相対的に上
昇する。これに伴い、案内ピン668は第1案内孔溝6
62との係合が解除され、第2案内孔溝664と係合で
きる(図23(B)に示す)。
【0196】第2案内孔溝664では、コイルスプリン
グ30のハンマー衝撃移動付勢力によって、トリガー6
56には、これを第1位置へ向けて上昇しようとする付
勢力が作用する。
【0197】カバー172の装着による押圧が保持され
る限りにおいて、案内ピン668の第2案内孔溝664
との係合が保持され、ハンマー衝撃移動が阻止されたま
まである。
【0198】カバー172の装着による押圧が解かれる
と、案内ピン668は、第2案内孔溝664のハンマー
衝撃移動方向側の開放端部に向けて移動するとともに、
トリガー656を上昇する。そして、案内ピン668が
第2案内孔溝664を離脱すると、ハンマー666の衝
撃移動が許容される(図23(C)に示す)。第2案内
孔溝664のハンマー衝撃移動方向側の開放端部と連続
して、ケース654の側壁670には案内溝672が形
成され、ハンマー衝撃移動の際には案内ピン668が案
内溝672内に係合して、ハンマー666が移動案内さ
れる。
【0199】トリガー656の腕片660の第1案内孔
溝662と、ハンマー666の案内ピン668とは第1
係合手段を構成し、トリガー560の腕片660の第2
案内孔溝664と、ハンマー666の案内ピン668と
は第2係合手段を構成し、第1係合手段と第2係合手段
とは作動手段を構成する。
【0200】ケース654が、回路基板10と平行に沿
って長尺な矩形箱状とされ、一対の端子板36、26で
回路基板10に支持され、ケース654内では、ハンマ
ー666が圧電素子20へ向けて衝撃移動して、圧電素
子20が衝撃を受けて電圧を発生して発生電圧によって
集積回路を破壊でき、圧電素子20、ハンマー666、
コイルスプリング30が破壊手段を構成するのは、第1
の実施の形態と同様である。
【0201】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、トリガー656の第1位置で、ハンマー666の
案内ピン668が第1案内孔溝662と係合してハンマ
ー666は付勢位置に保持されてハンマー衝撃移動は阻
止される。
【0202】カバー172の装着によりトリガー656
の背片658がカバー172で押圧されると、トリガー
656は第1位置から第2位置へ下降する。トリガー6
56の第2位置で、案内ピン668は、第1案内孔溝6
62との係合が解除されるとともに、第2案内孔溝66
4と係合する。カバー172の装着によりトリガー65
6が押圧される限りにおいて、案内ピン668の第2案
内孔溝664との係合が保持され、ハンマー666は付
勢位置に保持されてハンマー衝撃移動は依然として阻止
される。
【0203】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれて、トリガー656は、ハンマー
衝撃移動付勢力で第1位置へ向けて付勢移動され、案内
ピン668は、第2案内孔溝664の開放端部から出
て、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0204】本実施の形態によっても、第1の実施の形
態と同様に、破壊手段を作動する作動手段が、カバー1
72の装着により押圧されてセットされて押圧が解かれ
ると破壊手段を作動するようにされ、破壊手段によれ
ば、一対の端子板36、26で回路基板10に支持され
たケース654内において圧電素子20がハンマー66
6で衝撃を受けて発生する電圧によって集積回路を破壊
でき、従来に比して、適用範囲が自由で、構造が簡単
で、製造コストも低廉となる効果が得られる。
【0205】また、トリガー656に第1案内孔溝66
2、第2案内孔溝664を形成し、ハンマー666に案
内ピン668を形成しているが、これと逆に、トリガー
に案内ピンを形成し、ハンマーに第1案内孔溝、第2案
内孔溝を形成してもよいものである。
【0206】回路基板の配置方向、ハンマー衝撃移動方
向は本実施の形態に限定されず任意であり、衝撃体を圧
電素子で構成することも可能であり、これらは第1の実
施の形態と同様である。
【0207】次に第14の実施の形態を図24及び図2
5に基づき説明する。本実施の形態では、長板700
が、第1の実施の形態と同様に、板ばね材で形成され、
長板700の下端がケース下壁34を貫通して回路基板
10に向けて突出される電極端子板36とされ、長板7
00の上端がケース上壁702から突出して屈曲されて
ケース上壁702に沿ってケース長手方向に沿ってケー
ス長手方向中央部に延びる。長板700の先端部は、ケ
ース上壁702と反対側へ屈曲して折り返され、中空部
704を形成するようにしてトリガー706が形成され
る。トリガー706では、中空部704内に貫通する係
合孔708が長板700に形成され、係合孔708は、
この縁に、中空部704内側へ傾斜して屈曲される爪片
710を備える。トリガー706は板ばね材の弾性によ
りケース上壁702と近接した第2位置からケース上壁
702と離間した第1位置へ、ハンマー衝撃移動方向
(矢印Aの向き)に付勢移動される。
【0208】係合孔708に対向してケース上壁702
には円形の開口712が形成される。また、ハンマー7
14には、周部に凹部716が形成され、ハンマー71
4が付勢位置にあるとき、凹部716が開口712に対
向位置するようにされる。開口712からはケース71
8内へ阻止部材720が挿入されており、阻止部材72
0の中間部が開口712の縁で係合するとともに、阻止
部材720の下端部が凹部716内に入り込んでハンマ
ー714と係合する(トリガー706が阻止位置にあ
る)ことにより、ハンマー衝撃移動が阻止される(図2
5(A)に示す)。
【0209】阻止部材720の上端部は、ケース718
外において拡径されて円錐ヘッド722とされ、トリガ
ー706の折り返された上面がカバー172の装着によ
りカバー172の内面で押圧されて、トリガー706が
第1位置から第2位置へ向けて下方に移動すると、係合
孔708の爪片710が円錐ヘッド722を当接押圧す
る。円錐ヘッド722は爪片710を押し広げるように
して係合孔708を通って中空部704内に入り、トリ
ガー706の第2位置で、円錐ヘッド722の基端に爪
片710が位置して、トリガー706と係合する(図2
5(B)に示す)。係合後は、トリガー706の付勢移
動により、阻止部材720はトリガー706の移動に追
随可能とされる。
【0210】カバー172の装着による押圧が保持され
る限りにおいては、トリガー172は第2位置にあり、
阻止部材720は阻止位置にあって、ハンマー衝撃移動
の阻止が依然として維持される。
【0211】カバー172の装着による押圧が解かれる
と、トリガー706の第2位置への付勢移動が許容さ
れ、阻止部材720はトリガー706に追動し、阻止部
材720の下端部はハンマー714の凹部716から離
脱し、阻止部材720は、ケース718内を出る。
【0212】トリガー706の係合孔708と阻止部材
720の円錐ヘッド722とが係合手段を構成し、係合
手段と阻止部材720とが作動手段を構成する。
【0213】また、ケース718が、回路基板10と平
行に沿って長尺な矩形箱状とされ、一対の端子板36、
26で回路基板10に支持され、ケース718内では、
ハンマー714が圧電素子20へ向けて衝撃移動して、
圧電素子20が衝撃を受けて電圧を発生して発生電圧に
よって集積回路を破壊でき、圧電素子20、ハンマー7
14、コイルスプリング30が破壊手段を構成するの
は、第1の実施の形態と同様である。
【0214】上記構成によれば、カバー172の装着前
には、トリガー706は第1位置にあり、阻止部材72
0はトリガー716と係合してなく、阻止部材720の
下端部がハンマー714の凹部716と係合してハンマ
ー衝撃移動は阻止される。
【0215】カバー172の装着によりトリガー706
がカバー172で押圧されるとトリガー706は第1位
置から第2位置へ向けて移動し、この移動に伴いトリガ
ー706の係合孔708に阻止部材720の円錐ヘッド
722が係合する。カバー172の装着によりトリガー
706が押圧される限りにおいて、係合孔708と円錐
ヘッド722との係合が保持され、ハンマー714は付
勢位置に保持されてハンマー衝撃移動は依然として阻止
される。
【0216】カバー172を開けるならば、カバー17
2による押圧が解かれてトリガー706は第1位置へ向
けて付勢移動し、阻止部材720が追随する。これによ
り、トリガー706の挿入下端部が凹部716から離脱
して、ハンマー衝撃移動が許容される。
【0217】本実施の形態によっても、第1の実施の形
態と同様に、破壊手段を作動する作動手段が、カバー1
72の装着により押圧されてセットされて押圧が解かれ
ると破壊手段を作動するようにされ、破壊手段によれ
ば、一対の端子板36、26で回路基板10に支持され
たケース718内において圧電素子20がハンマー71
4で衝撃を受けて発生する電圧によって集積回路を破壊
でき、従来に比して、適用範囲が自由で、構造が簡単
で、製造コストも低廉となる効果が得られる。
【0218】また、板ばね材で、トリガー706と電極
端子板36とを一体に形成して両者を兼ねるようにし
て、構造が一層、簡単となり、構成部品点数も減ること
や、弾性材は、板ばね材に限らず、例えば、捩じりコイ
ルばねを用いたもの等の他のものであってもよいのは、
第1の実施の形態と同様である。
【0219】回路基板の配置方向、ハンマー衝撃移動方
向は本実施の形態に限定されず任意であり、衝撃体を圧
電素子で構成することも可能であり、これらは第1の実
施の形態と同様である。
【0220】本発明は上記各実施の形態に限定されるも
のではなく種々の変更が可能であり、そして、セキュリ
ティを図る必要がある、例えば、パチンコ台に使用され
て出玉率の調整を含む液晶部の制御を行う集積回路の回
路基板や、その他、ファミコンソフトの回路基板等につ
いて適用可能である。
【0221】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項11
のいずれの本発明の回路基板のセキュリティ構造でも、
適用範囲が自由で、構造が簡単で、製造コストも低廉と
なる構造で、カバーを開けると集積回路を破壊すること
ができる。
【0222】請求項2、請求項11の発明では、弾性材
でトリガーと電極端子とを一体に形成して、構造が一
層、簡単となり、構成部品点数も減る。
【0223】請求項6の発明によれば、捩じりコイルば
ねの一端部の延長部を衝撃体とし、他端部の延長部を電
極端子とすることにより、構造が一層、簡単となる。
【0224】請求項7の発明によれば、カバーの装着前
は、衝撃体は衝撃位置にあるので、カバーの装着前に不
用意に衝撃体衝撃移動が行われてしまうようなことが効
果的に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路基板のセキュリティ構造の第
1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の作動を示すケース内の図で
あり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカバー
の装着時の状態、(C)はカバーを開けようとしたとき
の状態である。
【図3】第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図4】第2の実施の形態の作動を示すケース内の図で
あり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカバー
の装着時の状態、(C)はカバーを開けようとしたとき
の状態である。
【図5】第3の実施の形態の作動を示すケース内の図で
あり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカバー
の装着時の状態、(C)はカバーを開けようとしたとき
の状態である。
【図6】第4の実施の形態を示す斜視図である。
【図7】第4の実施の形態の作動を示すケース内の図で
あり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカバー
の装着時の状態、(C)はカバーを開けようとしたとき
の状態である。
【図8】第5の実施の形態に係り、(A)、(C)、
(E)は、作動を示すケース内の図であり、(A)はカ
バーの装着前の状態、(C)はカバーの装着時の状態、
(E)はカバーを開けようとしたときの状態であり、
(B)は捩じりコイルばねの一端部の延長部の姿勢傾斜
を示す図、(D)はその延長部の姿勢復帰を示す図、
(F)はケースの側面図である。
【図9】第6の実施の形態に係り、図8に相当する図で
ある。
【図10】第7の実施の形態を示し、カバーの装着前の
状態の図である。
【図11】第8の実施の形態を示す斜視図である。
【図12】第8の実施の形態の作動を示すケース内の図
であり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカバ
ーの装着時の状態、(C)はカバーを開けようとしたと
きの状態である。
【図13】第9の実施の形態を示す斜視図である。
【図14】第9の実施の形態に係り、カバーの装着前の
状態を示し、(A)はケース内の図であり、(B)はケ
ース外から見た図である。
【図15】第9の実施の形態に係り、カバーの装着時の
状態を示し、(A)はケース内の図であり、(B)はケ
ース外から見た図である。
【図16】第9の実施の形態に係り、カバーを開けよう
としたときの状態を示し、(A)はケース内の図であ
り、(B)はケース外から見た図である。
【図17】第10の実施の形態を示す斜視図である。
【図18】第10の実施の形態の作動を示すケース内の
図であり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカ
バーの装着時の状態、(C)はカバーを開けようとした
ときの状態である。
【図19】第11の実施の形態の作動を示すケース内の
図であり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカ
バーの装着時の状態、(C)はカバーを開けようとした
ときの状態である。
【図20】第12の実施の形態の作動を示すケース内の
図であり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカ
バーの装着時の状態、(C)はカバーを開けようとした
ときの状態である。
【図21】封印シールを使用した回路ボックスを示す斜
視図である。
【図22】第13の実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
【図23】第13の実施の形態の作動を示すケース内の
図であり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカ
バーの装着時の状態、(C)はカバーを開けようとした
ときの状態である。
【図24】第14の実施の形態を示す一部斜視図であ
る。
【図25】第14の実施の形態の作動を示すケース内の
図であり、(A)はカバーの装着前の状態、(B)はカ
バーの装着時の状態、(C)はカバーを開けようとした
ときの状態である。
【符号の説明】
10 回路基板 12 ケース 14 圧電素子 16 ハンマー(衝撃体) 26、36 電極端子板(電極端子) 40 トリガー 48 カバー

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路と接続される一対の電極端子で
    回路基板に支持されるケース内において、圧電素子に衝
    撃を与えて電圧を発生すべく衝撃体を付勢して付勢位置
    から衝撃位置へ移動し、発生電圧により集積回路を破壊
    する破壊手段と、 前記破壊手段を含めて回路基板を覆うカバーの装着によ
    り押圧されてセットされ、押圧が解かれると前記破壊手
    段を作動する作動手段と、 を備えたことを特徴とする回路基板のセキュリティ構
    造。
  2. 【請求項2】 前記作動手段は、 前記電極端子の一方と弾性材で一体に形成され、前記ケ
    ース内に臨んで衝撃体と係合して衝撃体衝撃移動を阻止
    する状態からケース内を出て衝撃体と離脱して衝撃体衝
    撃移動を許容する状態へ衝撃体衝撃移動方向と直角の方
    向に弾性材の弾性により付勢移動されるトリガーと、 前記トリガーとケースとの間で係合し、トリガーの付勢
    移動を阻止する第1係合手段と、 前記カバーの装着により押圧されてトリガーとカバーと
    の間で係合し、弾性材の弾性により第1係合手段の係合
    を解除するとともに、押圧される限りにおいてトリガー
    の付勢移動を阻止する第2係合手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
  3. 【請求項3】 前記衝撃体が、衝撃移動方向と直角の方
    向へ第1位置と第2位置との間で移動自在とされ、 前記作動手段は、 前記衝撃体とケースとの間に設けられ、衝撃体衝撃移動
    付勢力で衝撃体を第1位置へ付勢するとともに衝撃体衝
    撃移動を阻止すべく係合し、前記カバーの装着により衝
    撃体を第1位置から第2位置へ向けて押圧移動すること
    により係合を解除する第1係合手段と、 前記衝撃体とケースとの間に設けられ、第1係合手段の
    解除により係合して衝撃体衝撃移動付勢力で衝撃体を第
    1位置へ向けて付勢し、押圧が解かれての衝撃体の第1
    位置へ向けての移動により係合を解除して衝撃体衝撃移
    動を許容する第2係合手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
  4. 【請求項4】 前記作動手段は、 前記ケースに設けられ、衝撃体衝撃移動方向と直角の方
    向へ第1位置と第2位置との間で移動自在なトリガー
    と、 前記トリガーを第1位置へ付勢するトリガー付勢手段
    と、 前記トリガーと衝撃体との間に設けられ、衝撃体衝撃移
    動を阻止すべく係合し、カバーの装着によりトリガーを
    第1位置から第2位置へ向けて押圧移動することにより
    係合を解除する第1係合手段と、 前記トリガーと衝撃体との間に設けられ、第1係合手段
    の解除により係合し、押圧が解かれてのトリガーの第1
    位置へ向けての移動により係合を解除して衝撃体衝撃移
    動を許容する第2係合手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
  5. 【請求項5】 前記衝撃体が、衝撃体衝撃移動方向と直
    角の方向へ弾性的に姿勢傾斜でき、 前記作動手段は、ケースに設けられ、弾性的に姿勢傾斜
    した衝撃体と係合して衝撃体衝撃移動を阻止し、カバー
    の装着により衝撃体を押圧して反衝撃体衝撃移動方向へ
    移動することにより衝撃体と離脱するとともに離脱によ
    って衝撃体を姿勢復帰する係合部を備えてなる請求項1
    に記載の回路基板のセキュリティ構造。
  6. 【請求項6】 前記衝撃体は、捩じりコイルばねの一端
    部のばね軸直角方向へ延長された延長部で構成され、延
    長部は、ばね軸回りに衝撃回動付勢されるとともにばね
    軸方向へ弾性的に姿勢傾斜でき、捩じりコイルばねの他
    端部は延長されて前記電極端子の一方とされてなる請求
    項5に記載の回路基板のセキュリティ構造。
  7. 【請求項7】 前記作動手段は、 前記衝撃体衝撃移動方向に沿って第1位置と第2位置と
    の間で移動自在なトリガーと、 前記トリガーを第1位置へ付勢する付勢手段と、 前記トリガーと衝撃体との間に設けられ、衝撃体の衝撃
    位置でカバーの装着により付勢手段に抗してトリガーを
    第1位置から第2位置へ向けて押圧移動することにより
    係合し、押圧が解かれてのトリガーの第1位置へ向けて
    の移動により衝撃体を衝撃位置から付勢位置へ移動する
    係合手段と、 前記衝撃体とケースとの間に設けられ、衝撃体の付勢位
    置で係合手段の係合を解除して衝撃体衝撃移動を許容す
    る解除手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
  8. 【請求項8】 前記作動手段は、 前記ケースと衝撃体との両者と係合すべくケース内に臨
    み、衝撃体衝撃移動を阻止する第1位置から同じく衝撃
    体衝撃移動を阻止する第2位置を経て、衝撃体と離脱し
    て衝撃体衝撃移動を許容する第3位置へ衝撃体衝撃移動
    方向と直角の方向へ移動自在とされる阻止部と、この阻
    止部と一体的に形成されてケース外に位置し、カバーの
    装着によりカバーとケースとの間で押圧されて変形し、
    この変形により阻止部を第1位置から第2位置へ移動す
    る変形部とを有するトリガーと、 前記阻止部と衝撃体との間に設けられ、阻止部の第2位
    置で衝撃体衝撃移動付勢力により阻止部を第3位置へ付
    勢する当接手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
  9. 【請求項9】 前記作動手段は、 前記ケースに設けられ、移動体衝撃移動方向と直角の方
    向を路方向としてケース内外を連通する第1路と、 衝撃体に設けられ、衝撃体の付勢位置で第1路と連通
    し、路方向を第1路と同じくする第2路と、 前記第2路内に設けられ、路方向に沿って移動自在とさ
    れるとともに、一部が第1路内へ入り込んで移動体衝撃
    移動を阻止する阻止位置と、第2路内へ引っ込んで衝撃
    体衝撃移動を許容する許容位置とに位置保持される阻止
    部材と、 前記第1路内に設けられ、路方向に沿って移動自在とさ
    れるとともに、路方向で衝撃体と当接でき、カバーの装
    着により押圧されて一部を第2路内へ入れて衝撃体衝撃
    移動を阻止するとともに、阻止部材を許容位置へ移動し
    て阻止部材による衝撃体衝撃移動の阻止を解除する解除
    部材と、 前記阻止部材と解除部材との当接面間に形成され、衝撃
    体衝撃移動付勢力で解除部材を第1路内へ引っ込むよう
    に付勢する傾斜部と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
  10. 【請求項10】 前記作動手段は、 前記ケースに設けられ、衝撃体衝撃移動方向と直角の方
    向へ第1位置と第2位置との間で移動自在なトリガー
    と、 前記トリガーと衝撃体との間に設けられ、衝撃体衝撃移
    動付勢力で衝撃体を第1位置へ付勢するとともに衝撃体
    衝撃移動を阻止すべく係合し、カバーの装着によりトリ
    ガーを第1位置から第2位置へ向けて押圧移動すること
    により係合を解除する第1係合手段と、 前記トリガーと衝撃体との間に設けられ、第1係合手段
    の解除により係合し、押圧が解かれてのトリガーの第2
    位置から第1位置へ向けての移動により係合を解除して
    衝撃体衝撃移動を許容する第2係合手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
  11. 【請求項11】 前記作動手段は、 前記電極端子の一方と弾性材で一体に形成され、ケース
    外で、第2位置から第1位置へ衝撃体衝撃移動方向と直
    角の方向に弾性材の弾性により付勢移動されるトリガー
    と、 ケース内に臨んでケースと衝撃体とに共に係合して衝撃
    体衝撃移動を阻止する阻止位置から、衝撃体と離脱して
    衝撃体衝撃移動を許容する許容位置へトリガー付勢移動
    方向と同方向へ移動自在な阻止部材と、 阻止部材とトリガーとの間に設けられ、カバーの装着に
    よりトリガーを第1位置から第2位置へ向けて押圧移動
    することによりトリガーとこの阻止位置で係合し、係合
    後は押圧が解かれてのトリガーの第1位置への移動に阻
    止部材を追随して阻止部材を阻止位置から許容位置へ移
    動する係合手段と、 を備えてなる請求項1に記載の回路基板のセキュリティ
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103081586A (zh) * 2010-07-18 2013-05-01 格雷姆·约翰·弗里德曼 用于集成电路的防篡改装置

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