JPH09173438A - 生体内移植材料及びその製造方法 - Google Patents

生体内移植材料及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09173438A
JPH09173438A JP33472195A JP33472195A JPH09173438A JP H09173438 A JPH09173438 A JP H09173438A JP 33472195 A JP33472195 A JP 33472195A JP 33472195 A JP33472195 A JP 33472195A JP H09173438 A JPH09173438 A JP H09173438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous body
sheet
ptfe
fibers
vivo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33472195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3874205B2 (ja
Inventor
Fumihiro Hayashi
文弘 林
Shinichi Kanazawa
進一 金澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP33472195A priority Critical patent/JP3874205B2/ja
Publication of JPH09173438A publication Critical patent/JPH09173438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3874205B2 publication Critical patent/JP3874205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 四弗化エチレン樹脂多孔質体の柔軟性を保持
し、その長所を損なうことなく、生体内で組織の浸入し
にくく、かつ引裂強度の強い、生体内の隔膜などの用途
に使用される生体内移植材料を提供する。 【解決手段】 繊維と該繊維によって互いに連結された
結節とからなる微細繊維組織を有する四弗化エチレン樹
脂多孔質体の外表面に、該多孔質体の内部から連続する
結節間の孔を塞ぐフッ素樹脂被膜層を有しており、その
フッ素樹脂被膜層は孔径が0.05以上0.5以下の孔
を有している生体内移植材料である。その生体内移植材
料は、四弗化エチレン樹脂多孔質体の外表面に多孔質の
延伸ポリテトラフルオロエチレンシートを加熱圧着して
貼り合わせる方法、該多孔質体の外表面にフッ素樹脂粉
末を塗布して融点以上で加熱してフッ素樹脂層を設ける
方法などによって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッチ等の疾病あ
るいは傷害で失われた生体の構造物を代替する用途に用
いられる生体内移植材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】四弗化エチレン樹脂(以下、PTFEと
記す)は、その化学的な安定性に基づく生体に対する無
毒性、非炎症性、非分解性、抗血栓性などを有している
ため、生体内に直接触れる用途には最適である。しか
し、PTFEはそのままでは硬く脆いため、様々な生体
内の形状に合わせて形状を変化させることが必要であ
る。そこで柔軟性が必要な人工血管やパッチ材、カテー
テル等の医療材料では、多孔質体に加工されて使用され
ている。特に延伸法で製造された延伸多孔質体は、非常
に細い繊維とその繊維により互いに連結された結節から
なる気孔率が高い微細構造状組織を有することから、柔
軟性、可撓性、通過性に富み、好適に使用されている。
このようなPTFE延伸多孔質体は、2、3倍から場合
によっては数十倍にも昇る延伸を行って柔軟性をもた
せ、70%を越える高い気孔率の多孔質構造を持ち、生
体内では周囲の結合組織が侵入し、これと一体となって
良好な治療状態を形成する。
【0003】しかし、同じ生体内移植材料でも、生体内
の隔壁として機能する心膜、胸膜、横隔膜、腹膜などを
補修する用途で用いられるパッチ材では、柔軟性は同様
に必要であるが、周囲組織の侵入や癒着は避ける必要が
ある。これは代替する生体器官である心膜、胸膜、横隔
膜、腹膜などが結合組織から心臓や肺、消化器管といっ
た臓器を隔てて、これら臓器の腔内での自由な動きを維
持することを役割としているためである。
【0004】また、結合組織の侵入は、多孔質体の形状
変化にも影響する。これは先に述べた人工血管において
も問題となるが、結合組織は新生されたのちに安定な組
織として治癒する際に著しい収縮を起こすため、多孔質
体内でこれが起こると特にシート状の多孔質体は様々な
方向に収縮し、ひきつれ・湾曲することが知られてい
る。例えば全くフリーの状態で気孔率70%のPTFE
樹脂多孔質体のシートを皮下あるいは腹腔内に移植する
動物実験では、数週間のちにはシートの面積は少なくと
も1/3以下に収縮し、場合によっては丸まって塊状に
なってしまう。
【0005】これらの問題を解決するためには、結合組
織が侵入できないほどの小さな孔の大きさにする必要が
ある。一方、延伸多孔質体の場合、単純には延伸率を下
げることになるが、これではせっかくの柔軟性を損なわ
れ移植先の周囲の生体組織の形状に沿わせることが困難
になったり、あるいは生体組織を損傷するといった問題
があった。
【0006】また、今一つの問題点として、生体内移植
材料として必要な強度であるスーチャー引裂強度があ
る。生体内移植材料は全くフリーな状態で移植されては
先に述べた動物実験のように意味がないので、どこかに
つなぎ止める必要がある。そのため通常は縫合糸によっ
て生体に縫いつける。そこでこの縫合糸による引裂に対
する耐性強度が必要になる。しかし、延伸多孔質体の場
合、この引裂強度は延伸によって発生するPTFEの微
細組織によって引裂強度を維持しているため、結合組織
が侵入できないほど小さい孔を形成する低い延伸率では
引裂強度が弱くなるといった問題があった。
【0007】上記の問題を解決するために、延伸多孔質
体の延伸率を下げることなく、その表面に結合組織が侵
入できないほどの小さな孔を有する層を設けることが種
々試みられている。例えば、多孔質のPTFEからなる
チューブの外面または内面の少なくとも一面にフッ素ゴ
ムを被覆することが知られている(特公昭60−377
3号公報、特開昭59−160470号公報)。しか
し、このフッ素ゴムを被覆した多孔質PTFEチューブ
は、細胞が孔を広げて入り込むため、上記の問題を解決
することができない。
【0008】また、上記の例と同じように、PTFE延
伸多孔質チューブにフッ素樹脂等の樹脂またはエラスト
マー被覆を超音波を利用して設けることも知られている
(特開昭60−38064号公報)。しかし、この樹脂
またはエラストマー被覆は多孔性でないため、生体組織
の進入は阻止できるが生体液の交通性が得られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題を整理する
と、生体移植材料であって特に隔壁の用途で用いられる
PTFE多孔質体は、柔軟で高引裂強度を有し、かつ生
体組織を侵入さなせいという相反する特性を具備しなけ
ればならない。しかし、従来かかる特性と同時に満たす
生体移植材料が存在しなかった。すなわち、延伸多孔質
体は延伸率を下げることによって結合組織が進入できな
いほどの小さい孔を設けけることができるが、移植材料
として必要な柔軟性が損なわれる。更に、生体移植材料
は通常縫合糸によって生体に縫い付けるられるから、こ
の縫合糸による引き裂きに対する耐性強度すなわちスー
チャー引裂強度が必要であるが、延伸多孔質体は延伸率
を低くすると引裂強度が低くなる。本発明者は、この相
反する特性を持つ生体移植材料を実現すべく鋭意研究の
結果、十分に延伸し開孔させることによって柔軟性を与
えられたPTFE多孔質体を、柔軟性を維持したままそ
の過剰に開いた孔を塞ぎ生体組織の侵入を阻害すること
によって、移植後の組織癒着や収縮による形状変化がき
わめて少ない生体移植材料を生み出すことに成功した。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、繊維と該繊維によって互いに連結された結節とから
なる微細繊維状組織を有する四弗化エチレン樹脂多孔質
体において、該多孔質体の外表面の一部または全面に、
孔径が0.05以上0.5μm以下のフッ素樹脂層を持
つことを特徴とする生体内移植材料が提供される。
【0011】本発明の生体内移植材料の断面図を模式的
に示せば図1のようになる。図1において、1はPTF
E多孔質体、2は該多孔質体の外表面に設けられた被覆
層、3は結節、4はPTFE繊維である。図1はフッ素
樹脂層からなる被覆層2がPTFE多孔質体1の片面に
設けられた生体内移植材料の一例である。本発明におい
て、フッ素樹脂層のフッ素樹脂として、例えばPTF
E、テトラフルオロエチレン−ヘキサフロオロプロピレ
ン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、
弗化ビニリデン樹脂、テトラフルオロエチレン−エチレ
ン共重合体(ETFE)が使用される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る生体内移植材料は以
下の方法によって製造することができる。本発明の目的
に供されるPTFE多孔質体は、例えば特公昭42−1
3560号公報に記載される方法によって製造すること
ができる。まず、PTFEパウダーと潤滑剤の混合し、
シート状あるいはチューブ状に押出し、これを少なくと
も一方向に延伸することでパウダー同士が離れて裂ける
ようにしてできた亀裂状の孔間に糸を引くように繊維が
延伸方向に形成され、PTFEの融点以上に加熱するこ
とで強度が向上したPTFE多孔質体が得られる。
【0013】このように製造されたPTFE多孔質体は
微細な繊維と繊維をつなぐ結節による微細多孔質構造を
なしており、延伸率等の製造条件に応じて多様な繊維
長、結節形状となり得るが、厚み方向を除けば基本的に
均質なものである。従って、ある程度の改変の余地はあ
るものの、基本的には気孔率が高く柔軟なもの程、孔は
大きいものとなる。つまり、本発明の目的の一つである
柔軟性を保つことは可能である。しかしながら、このま
までは生体組織が侵入しないような小さい孔とすること
は事実上不可能である。
【0014】柔軟性を保ったままPTFE多孔質体内に
生体組織を侵入させないために、本発明者は、ごく表層
の多孔質の孔のみを塞ぐ方法について鋭意研究した結
果、以下の4つの方法でPTFE多孔質体の表面の孔を
塞ぐことが可能であることを見出した。
【0015】第1の方法は、移植に耐えうる強度を有す
る延伸PTFEの表面に、孔径0.05〜0.5μmの
延伸PTFEフィルムを圧力を加えながら、PTFEの
融点以上の温度に加熱し接着させることで製造すること
ができる。
【0016】第2の方法は、まずPTFEと接着性のあ
るFEP、PFA、弗化ビニリデン樹脂、ETFEなど
のフッ素樹脂あるいはPTFEの溶剤に分散可能な粒径
の粉末を、アルコール類やケトン類などのPTFE多孔
質体の多孔質内に含浸可能な溶剤に分散させた分散液を
PTFE多孔質体の表面に均一に塗布する。溶媒を乾燥
させたあと、このPTFE多孔質体に塗布したフッ素樹
脂の融点以上に加熱し、層状化及び両者の接着を行う。
このように作製した生体内移植材料は、走査型電子顕微
鏡での観察では、外表面の孔が塗布したフッ素樹脂層に
覆われ、フッ素樹脂の粒子間の隙間が孔となっているこ
とが観察することができる。しかし、柔軟性は塗布前後
で全く変化しない。このように孔を部分的に塞いだPT
FE多孔質体は生体組織の侵入を完全に阻止することが
可能である。
【0017】第3の方法は、さらに外表面の孔径を精密
に制御しようとする場合に特に有用なもので、まずPT
FEと接着性のあるFEP、PFA、弗化ビニリデン樹
脂、ETFEなどのフッ素樹脂あるいはPTFEの分散
剤(例えば、イソプロピルアルコール、エチルアルコー
ル等)に例えば分散可能な粒径の粉末と所望の大きの造
孔のための加熱、抽出、溶解などにより除去される物質
と、アルコール類やケトン類などのPTFE多孔質体の
多孔質内に含浸可能な溶剤に分散させて分散液とし、こ
の分散液をPTFE多孔質体の表面に均一に塗布する。
【0018】溶媒を乾燥除去させたあと、このPTFE
多孔質体に塗布したフッ素樹脂の融点以上に加熱し、層
状化及び両者の接着を行った後に造孔のための物質を除
去することによって所望の孔径をもつ外表面をつくるこ
とができる。本発明に用いる造孔のための物質は加熱分
解、抽出、溶解、放射線分解などで除去できる固体状ま
たは液体状のものであれば全くよく、例えば、固体では
水で溶解される食塩等の塩酸塩類、酸で分解される炭酸
カルシウム等の炭酸塩類、金属粉、金属酸化物類などが
使用でき、液状では水、グリセリン、パラフィン、ポリ
ブデンなどが使用できる。このように作製した生体内移
植材料は、走査型電子顕微鏡での観察では、外表面の孔
が塗布したフッ素樹脂層に覆われ、造孔のための物質の
粒径に応じた孔径の孔が形成されているのが観察でき
る。
【0019】第4の方法は、PTFEの融点以上に加熱
した金属などの剛体をPTFE多孔質体を長さや面積な
ど形状変化のない状態で剛体表面に接触させ、かつ摩擦
することでPTFE多孔質体のごく表面のPTFE樹脂
を溶融して孔をつぶす方法である。具体的には、図3に
示すように、第1の金属円筒5の円筒面にPTFE多孔
質体1を密着固定し、さらにPTFEの融点以上、望ま
しくは350〜1000℃に加熱した第2の金属円筒6
をPTFE多孔質体1を固定した第1の金属円筒5と平
行に配置し、両方の金属円筒を各々軸回り回転させて接
触させる。このとき、加熱した側の円筒が、PTFE多
孔質体の表面を擦るようにする。基本的には両方の円筒
が回転方向が逆で円周部の回転速度が同じでなければ、
摩擦は必ず起こる。最も簡単なのは、加熱円筒6を回転
させずPTFE多孔質体側の円筒5を接触させながら回
転させればよい。接触によって溶融したPTFE多孔質
体表面の一部が摩擦によってPTFE多孔質体表面を流
れて孔を塞いでゆくことになる。
【0020】本発明者の検討では、生体組織が侵入させ
ないためには、孔径が0.5μm以下あることが必要で
あり、生体移植に必要な柔軟性は形状にもよるが孔径
0.2〜1μm以上のものが望ましい。従って、生体移
植材料としては、通常孔径が0.2〜1μmのPTFE
多孔質体を用いることが望ましい。孔径が0.5μm以
下であれば、壁の透過性があまり低下しなくとも生体組
織侵入の阻止効果があらわれると考えられる。一方、生
体移植材料は、生体液の交通性を要求されるから、塗布
層は0.05μm以上の孔径を構造を持つことが必要と
なる。従って、この第3の方法によって造孔のための物
質の粒径を選ぶことにで本発明の目的とする生体移植材
料を製造することができる。
【0021】このようにして加工される被覆層は、本発
明の生体内移植材料の片面だけでなく、これらの加工を
繰り返すことによって図2に示すように両面に施すこと
も可能である。しかし例えば、心膜の場合、癒着を防止
するべきなのは心臓側の面であって胸腔内側は必ずしも
癒着防止は必要ではない。逆に生体内移植材料の場合、
生体内のどこかにつなぎ止めなければいけないため、全
く癒着しない構造では生体と一体化して治癒することが
不可能になる。したがって用途によって、癒着を防止す
る面を考慮し、片面のみに被覆層を設ける場合や、ある
いは部分的に被覆層を設け、周囲のつなぎ止める部分は
被覆層を設けないなどの措置を取ることが望ましい。
【0022】以上のように本発明によると、従来の構造
に比して、柔軟性を維持したまま、必要に応じて生体組
織の侵入による癒着・収縮を起こさない部分を設けた生
体内移植材料を得ることが可能であり、心膜パッチなど
医療生体内移植材料用途における治癒性において有用性
が高いものである。
【0023】
【実施例】以下、本発明について実施例及び比較例を挙
げて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例の
みに限定されるものではない。なお、物性の測定方法は
以下の通りである。 <平均孔径> 粒子を濾過させた後に、90%以上カッ
トできる最小粒子径をシートの平均孔径とした。
【0024】<スーチャ引裂強度> 手術用ナイロン糸
付縫合針(協和時計工業社製、4−0・ナイロン、角
針)をシートの縁より5mm離れたところを通し、シー
トがプルアウトするまでこの糸を引っ張った。このとき
の最大荷重をスーチャ引裂強度とした。
【0025】<癒着強度> ラット背皮下にサンプルを
埋植し、閉創後2週間後に周囲組織ごと摘出し、サンプ
ル周囲の組織を平板に接着剤で固定し、サンプルの一部
をつかんで、180°剥離方式にて引張試験機に配置し
20cm/分の速度で引っ張ったときに生じる抗力の最
大値を癒着強度とした。
【0026】<収縮率> 同様に、ラット背皮下にサン
プルを埋植し、閉創後2週間後に周囲組織ごと摘出した
ときの表面積の、埋植前の表面積に対して減少した面積
の比率を収縮率とした。
【0027】(実施例1) 平均孔径1μmの市販PT
FE多孔質体シート(住友電気工業製ポアフロン(登録
商標)WP−100、厚さ100μm)の片面に平均孔
径0.05の市販PTFE多孔質体シート(住友電気工
業製ポアフロンWP−005、厚さ80μm)を張り合
わせ、形状が変化しないようにステンレス鋼板の板に挟
んで固定し、340℃で20分加熱し、融着させた。こ
のシートのスーチャ引裂強度は平均559gだった。こ
のシートをラット背皮下に埋植し、閉創後4週間後に周
囲組織ごと摘出し、シート周囲の組織を引張試験機のク
ロスヘッドに取り付けた平板に接着剤で固定し、ロード
セルに取り付けたグリップでシートの一部を掴んで、1
80℃剥離方式にて20cm/minの速度で引っ張っ
た時の抗力の最大値より、癒着強度を測定した。測定の
結果は平均0.39gf/mmであった。また、肉眼観
察によるとシートの収縮はなくまた半透明に変化してい
ることから体液の交通性があることが分かった。
【0028】(実施例2) 平均孔径1μmの市販PT
FE多孔質体シート(住友電気工業製ポアフロン(登録
商標)WP−100、厚さ100μm)の片面に平均孔
径0.05の市販PTFE多孔質体シート(住友電気工
業製ポアフロンWP−010、厚さ80μm)を張り合
わせ、形状が変化しないようにステンレス鋼板の板に挟
んで固定し、340℃で20分加熱し、融着させた。こ
のシートのスーチャ引裂強度は平均512gであった。
このシートをラット背皮下に埋植し、閉創後4週間後に
周囲組織ごと摘出し、実施例1と同様に癒着強度を測定
した結果、平均1.07gf/mmであった。また、肉
眼観察により、シートの収縮はなく、また半透明に変色
していることから体液の交通性があることが分かった。
【0029】(実施例3) 平均孔径1μmの市販PT
FE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロンWP−1
00、厚さ100μm)の片面に平均孔径0.2μmの
市販PTFE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロン
WP−020、厚さ40μm)を張り合わせ、形状が変
化しないようにステンレス鋼製の板に挟んで固定し、3
40℃で20分加熱し、融着させた。このシートのスー
チャ引裂強度は平均556gであった。このシートをラ
ット背皮下に埋植し、閉創後4週間後に周囲組織ごとに
摘出し、実施例1と同様に癒着強度を測定した結果、平
均1.3gf/mmであった。また肉眼観察より、シー
トの収縮はなく、また半透明に変色していることから体
液の交通性があることを確認できた。
【0030】(実施例4) 平均孔径1μmの市販PT
FE多孔質体シート(住友電気工業製ポアフロンWP−
100、厚さ100μm)の片面に平均孔径0.45μ
mの市販PTFE多孔質体シート(住友電気工業製ポア
フロンWP−045、厚さ40μm)を張り合わせ、形
状が変化しないようにステンレス鋼製の板に挟んで固定
し、340℃で20分加熱し融着させた。このシートの
スーチャ引裂強度は平均534gであった。このシート
をラット背皮下に埋植し、閉創後4週間後に周囲組織ご
とに摘出し、実施例1と同様に癒着強度を測定した結
果、平均1.9gf/mmであった。また肉眼観察よ
り、シートの収縮はなく、また半透明に変色しているこ
とから体液の交通性があることを確認できた。
【0031】(実施例5) 平均孔径0.2μmの市販
PTFE多孔質体シート(住友電気工業製ポアフロンW
P−020、厚さ80μm)をガラス平板に密着固定し
水平にした面上にPTFEパウダー(ダイキン工業製ル
ブランL−5)を10%分散させたエタノールを50m
l/m2の割合で塗布した。ドクターナイフを使用して
数回均層化する数分のうちにエタノールは蒸発してゆ
き、適度な粘度に達したところで放置して自然乾燥させ
た。このシートの樹脂の厚みは約3μmであった。この
シートをラット背皮下に埋植し、閉創後4週間後に周囲
組織ごとに摘出し、実施例1と同様に癒着強度を測定し
た結果、平均0.66gf/mmであった。また肉眼観
察より、シートの収縮はなく、また半透明に変色してい
ることから体液の交通性があることが分かった。
【0032】(実施例6) 実施例5においてPTFE
パウダーの10%エタノール分散液を100ml/mm
使用したこと以外は実施例5と同様にした。実施例1と
同様の条件で癒着強度を測定した結果、平均0.39g
f/mmであり、また肉眼観察より、シートの収縮はな
く、また半透明に変色していることから体液の交通性が
あることが分かった。このシートの樹脂層の厚みは約7
μmであった。
【0033】(実施例7) 実施例5においてPTFE
パウダーの10%エタノール分散液を200ml/mm
使用したこと以外は実施例5と同様にした。実施例1と
同様の条件で癒着強度を測定した結果、平均0.41g
f/mmであり、また肉眼観察より、シートの収縮はな
く、また半透明に変色していることから体液の交通性が
あることが分かった。このシートの樹脂層の厚みは約1
0μmであった。
【0034】(実施例8) 平均孔径0.45μmの市
販PTFE多孔質体シート(住友電気工業製ポアフロン
WP−045、厚さ80μm)、PTFEパウダーの代
わりにFEPパウダー(ダイキン工業製ネオフロンFE
P(登録商標))を使用し、恒温槽温度を300℃とし
たこと以外は実施例5と同様にした。このシートの樹脂
層の厚みは約5μmであった。
【0035】(実施例9) 平均孔径1μmの市販PT
FE多孔質体シート(住友電気工業製ポアフロンWP−
100、厚さ100μm)、PTFEパウダーの代わり
にPFAパウダー(ダイキン工業製ネオフロンPFA
(登録商標))を使用し、恒温槽温度を300℃とした
こと、及びこの操作を繰り返して被覆層をPTFE多孔
質体シートの両面に設けた以外は実施例5と同様にし
た。このシートの樹脂層の厚みは約5μmであった。実
施例1と同様の条件で癒着強度を測定した結果、平均
0.75gf/mmであり、また肉眼観察より、シート
の収縮はなく、また半透明に変色していることから体液
の交通性があることが分かった。
【0036】(実施例10) 実施例5と同様のPTF
E多孔質シート(住友電気工業製ポアフロンWP−02
0、厚さ80μm)を、直径5cmの金属円筒2つを平
行に並べ、一方の円筒面を滑らないように密着固定し
た。他方の円筒を表面温度400℃に加熱し、1回転/
秒の速度で軸回りに回転させ、シートを固定した円筒を
0.5回転/秒で他方の円筒と同方向に回転させた状態
で、両円筒間の距離を狭めて加熱金属円筒面がシート表
面を接触、摩擦するようにした。30秒後、接触を停止
して金属円筒から取り外した。実施例1と同様の条件で
癒着強度を測定した結果、平均0.5gf/mmであ
り、また肉眼観察より、シートの収縮はなく、また半透
明に変色していることから体液の交通性があることが分
かった。
【0037】(実施例11) 実施例5と同様のPTF
E多孔質シート(住友電気工業製ポアフロンWP−02
0、厚み80μm)をガラス平板に密着固定し水平にし
た面にPTFEディスパージョン(ダイキン工業製D
1)8gに粒径5μm程度の塩化ナトリウムを16gを
分散させたペースト状の液体を塗布した。ドクターナイ
フを使用して数回均層化した後、80℃恒温槽で乾燥さ
せた。次いで、このPTFE多孔質シートを金属板固定
した状態で、350℃恒温槽で15分間処理して塗布し
たPTFEパウダーを融解接着させて被覆層を形成し
た。その後、蒸留水で塩化ナトリウムを抽出した。この
シートをラット背皮下に埋植し、閉創後4週間後に周囲
組織ごと抽出し、実施例1と同様に癒着強度を測定した
結果、平均0.55gf/mmであった。また肉眼観察
により、シートの収縮はなく、また半透明に変色してい
ることから体液の交通性があることが確認できた。
【0038】(実施例12) 実施例11において、P
TFEディスパージョン(ダイキン工業製D1)4gに
蒸留水32gと界面活性剤(三洋化成製オクタポールN
o.80(登録商標))16gを混合、撹拌して分散さ
せた後、凍結乾燥によって水分を除去した作成したペー
スト状の液体を塗布したこと以外は実施例11と同様に
してPTFE多孔質シートを得た。これを350℃恒温
槽で15分間処理して塗布したPTFEパウダーを接着
させると共にポリブテンを蒸発と熱分解により揮散、除
去した。このシートをラット背皮下に埋植し、閉創後4
週間後に周囲組織ごと抽出し、実施例1と同様に癒着強
度を測定した結果、平均0.65gf/mmであった。
また肉眼観察により、シートの収縮はなく、また半透明
に変色していることから体液の交通性があることが確認
できた。
【0039】(比較例1) 平均孔径0.05μmの市
販PTFE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロン、
WP−005,厚み80μm)のスーチャ引裂強度は平
均185gであった。
【0040】(比較例2) 平均孔径0.1μmの市販
PTFE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロン、W
P−010、厚み80μm)のスーチャ引裂強度は平均
220gであった。
【0041】(比較例3) 平均孔径0.2μmの市販
PTFE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロン、W
P−020、厚み80μm)のスーチャ引裂強度は平均
350gであった。
【0042】(比較例4) 平均孔径0.45μmの市
販PTFE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロン、
WP−045、厚み80μm)のスーチャ引裂強度は平
均335gであった。
【0043】(比較例5) 平均孔径1μmの市販PT
FE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロン、WP−
100、厚み100μm)のスーチャ引裂強度は平均3
77gであった。このシートをラット背皮下に埋植し、
閉創後4週間後に周囲組織ごと抽出し、実施例1と同様
に癒着強度を測定した結果、平均4.63gf/mmで
あった。また肉眼観察により、シートはしわが寄った形
で収縮していた。
【0044】(比較例6) 平均孔径3μmの市販PT
FE多孔質シート(住友電気工業製ポアフロン、WP−
300、厚み75μm)のスーチャ引裂強度は平均31
3gであった。このシートをラット背皮下に埋植し、閉
創後4週間後に周囲組織ごと摘出し、実施例1と同様に
癒着強度を測定した結果、平均5.07gf/mmであ
った。また肉眼観察により、シートはしわが寄った形で
収縮していた。
【0045】(比較例7) 市販PTFE多孔質シート
に平均孔径0.05のPTFE多孔質シート(住友電気
工業製、ポアフロンWP005)を用いた以外は、実施
例5と同様にシートを作成した。このフッ素樹脂層の厚
みは、約4μmであった。このシートをラット背皮下に
埋植し、閉創後4週間後に周囲組織ごと摘出し、実施例
1と同様に癒着強度を測定した結果、平均0.45gf
/mmであった。また肉眼観察により、シートの収縮は
ないが変色しておらず、壁内に空気が残存していること
から体液の交通性が消失していることが分かった。
【0046】(比較例8) 市販PTFE多孔質シート
に平均孔径0.05のPTFE多孔質シート(住友電気
工業製、ポアフロンWP005)を用いた以外は、実施
例6と同様にシートを作成した。このフッ素樹脂層の厚
みは、約5μmであった。このシートをラット背皮下に
埋植し、閉創後4週間後に周囲組織ごと摘出し、実施例
1と同様に癒着強度を測定した結果、平均0.37gf
/mmであった。また肉眼観察により、シートの収縮は
ないが変色しておらず、壁内に空気が残存していること
から体液の交通性が消失していることが分かった。
【0047】(比較例9) 市販PTFE多孔質シート
に平均孔径0.05のPTFE多孔質シート(住友電気
工業製、ポアフロンWP005)を用いた以外は、実施
例6と同様にシートを作成した。このフッ素樹脂層の厚
みは、約10μmであった。このシートをラット背皮下
に埋植し、閉創後4週間後に周囲組織ごと摘出し、実施
例1と同様に癒着強度を測定した結果、平均0.53g
f/mmであった。また肉眼観察により、シートの収縮
はないが変色しておらず、壁内に空気が残存しているこ
とから体液の交通性が消失していることが分かった。
【0048】また、実施例1から12のPTFE多孔質
体シートを1分間手で揉んで、層の剥離を調べた結果、
外観上変化はなく粉の発生などの不具合は見られなかっ
た。また5cm×5cmの大きさで半分に折り畳んでい
って何回折り畳めるかを調査したところ、実施例、比較
例とも6回が限度と同等であった。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明品は、PTFE多
孔質体の柔軟性を保持し、その長所を損なうことなく、
生体内で組織侵入しにくい構造であるため、生体内の隔
壁などの用途に使用される生体内移植材料に好適であ
る。さらに、本発明品のPTFE多孔質体の加工方法
は、使用するPTFE多孔質体がどのような多孔質体構
造でも適用が可能である。このことは、例えばスーチャ
ー強度や引張強度などの力学的強度や柔軟性がより必要
な場合等、それらの特性を満たすPTFE多孔質体を加
工する基材として選択すればよい。また、本発明品は、
生体内移植材料の場合、生体組織のどこかに固定しない
と目的の位置にとどめることができないため、縫合糸や
接着剤で一時的に固定し、傷の治癒過程において生体と
一体化する必要がある。したがって本発明の目的である
非癒着性が向上すると、逆に固定した部分が治癒・一体
化できずに解離して隔壁の役目を果たさなくなる。しか
し、本発明の製造方法では、部分的に被覆することも容
易である。したがって用途にあわせて生体と固定・縫合
する部分と非癒着部分に設けることが可能であり、応用
範囲が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】片面に被覆層を有する本発明の生体内移植材料
の一例の断面を示す模式図である。
【図2】両面に被覆層を有する本発明の生体内移植材料
の一例の断面を示す模式図である。
【図3】片面に被覆層を有する本発明の生体内移植材料
の製造方法の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1:PTFE多孔質体 2:PTFE多孔質体に設けた被覆層 3:結節 4:PTFE繊維 5:PTFE多孔質体が固定される第1の金属円筒 6:加熱される第2の金属円筒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維と該繊維によって互いに連結された
    結節とからなる微細繊維状組織を有する樹脂多孔質体に
    おいて、該多孔質体の外表面の一部または全面に、孔径
    が0.05以上0.5μm以下のフッ素樹脂層を持つこ
    とを特徴とする生体内移植材料。
  2. 【請求項2】 繊維と該繊維によって互いに連結された
    結節とからなる微細繊維状組織を有する四弗化エチレン
    樹脂多孔質体の外表面に、孔径が0.05以上0.5μ
    m以下の延伸四弗化エチレン樹脂シートを融点以上の温
    度で圧着して貼り合わせることを特徴とする生体内移植
    材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 繊維と該繊維によって互いに連結された
    結節とからなる微細繊維状組織を有する四弗化エチレン
    樹脂多孔質体の外表面に、溶媒に分散させたフッ素樹脂
    粉末を塗布し、溶媒を乾燥除去した後に塗布部分を該粉
    末樹脂の融点以上に加熱し、該多孔質体の外表面に孔径
    が0.05以上0.5μm以下のフッ素樹脂層を形成す
    ることを特徴とする生体内移植材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 繊維と該繊維によって互いに連結された
    結節とからなる微細繊維状組織を有する四弗化エチレン
    樹脂多孔質体の外表面に、溶媒に分散させたフッ素樹脂
    粉末及び除去し得る物質を塗布し、溶媒を乾燥除去させ
    た後に塗布部分を該粉末樹脂の融点以上に加熱した後、
    前記物質を除去させて該多孔質体の外表面に孔径が0.
    05以上0.5μm以下のフッ素樹脂層を形成させるこ
    とを特徴とする生体内移植材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 繊維と該繊維によって互いに連結された
    結節とからなる微細繊維状組織を有する四弗化エチレン
    樹脂多孔質体の外表面を形状変化のない状態で少なくと
    も350℃以上1000℃以下に加熱された剛体と接触
    および摩擦して該多孔質体の外表面の一部を溶融させ、
    該溶融された四弗化エチレン樹脂からなる孔径が0.0
    5以上0.5μm以下の被膜層を形成することを特徴と
    する生体内移植材料の製造方法。
JP33472195A 1995-12-22 1995-12-22 生体内移植材料及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3874205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33472195A JP3874205B2 (ja) 1995-12-22 1995-12-22 生体内移植材料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33472195A JP3874205B2 (ja) 1995-12-22 1995-12-22 生体内移植材料及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09173438A true JPH09173438A (ja) 1997-07-08
JP3874205B2 JP3874205B2 (ja) 2007-01-31

Family

ID=18280479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33472195A Expired - Fee Related JP3874205B2 (ja) 1995-12-22 1995-12-22 生体内移植材料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3874205B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005534408A (ja) * 2002-08-05 2005-11-17 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 熱可塑性フルオロポリマーをコーティングした医療装置
US9421499B2 (en) 2012-01-27 2016-08-23 Sumitomo Electric Fine Polymer, Inc. Microporous modified-polytetrafluoroethylene membrane, porous-modified-polytetrafluoroethylene-membrane composite and production process thereof, and separation membrane element
US9463420B2 (en) 2006-08-09 2016-10-11 Sumitomo Electric Fine Polymer, Inc. Manufacturing methods for a porous fluororesin composite

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52126089A (en) * 1976-03-01 1977-10-22 Levine Norman S Wound protection dressing serving as synthetic skin
JPS5490897A (en) * 1977-12-27 1979-07-18 Hiroshi Matsumoto Medical prosthetics
JPS61151245A (ja) * 1984-12-25 1986-07-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 多孔性薄膜材料の表面処理方法
JPH03500139A (ja) * 1988-06-27 1991-01-17 アストラ・テツク・アクチエボラーグ 新規な外科材料
JPH0431443A (ja) * 1990-05-26 1992-02-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 四弗化エチレン樹脂多孔質チューブ
JPH06506366A (ja) * 1990-12-06 1994-07-21 ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエーツ,インコーポレイティド 植設可能な生体吸収性部材
JPH0716256A (ja) * 1992-11-23 1995-01-20 Johnson & Johnson Medical Inc 創傷ドレッシング

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52126089A (en) * 1976-03-01 1977-10-22 Levine Norman S Wound protection dressing serving as synthetic skin
JPS5490897A (en) * 1977-12-27 1979-07-18 Hiroshi Matsumoto Medical prosthetics
JPS61151245A (ja) * 1984-12-25 1986-07-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 多孔性薄膜材料の表面処理方法
JPH03500139A (ja) * 1988-06-27 1991-01-17 アストラ・テツク・アクチエボラーグ 新規な外科材料
JPH0431443A (ja) * 1990-05-26 1992-02-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 四弗化エチレン樹脂多孔質チューブ
JPH06506366A (ja) * 1990-12-06 1994-07-21 ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエーツ,インコーポレイティド 植設可能な生体吸収性部材
JPH0716256A (ja) * 1992-11-23 1995-01-20 Johnson & Johnson Medical Inc 創傷ドレッシング

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005534408A (ja) * 2002-08-05 2005-11-17 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 熱可塑性フルオロポリマーをコーティングした医療装置
US9463420B2 (en) 2006-08-09 2016-10-11 Sumitomo Electric Fine Polymer, Inc. Manufacturing methods for a porous fluororesin composite
US9421499B2 (en) 2012-01-27 2016-08-23 Sumitomo Electric Fine Polymer, Inc. Microporous modified-polytetrafluoroethylene membrane, porous-modified-polytetrafluoroethylene-membrane composite and production process thereof, and separation membrane element

Also Published As

Publication number Publication date
JP3874205B2 (ja) 2007-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7189975B2 (ja) ポロゲン材料、製造方法、および使用
US10010395B2 (en) Composite prosthetic devices
CA2329219C (en) Vascular graft with improved surface flow
JPS6341544A (ja) 多孔質高膨張性フルオロポリマ−類及びその製造方法
US7871659B2 (en) Method of visualizing medical devices during implantation
CA1140704A (en) Tubular organic prothesis and process for the production thereof
EP0230635B1 (en) Tubular prosthesis having a composite structure
KR101910204B1 (ko) 다공성 재료, 제조 방법 및 용도
US5684061A (en) Bone inducing material
JPH0767895A (ja) 抗菌性人工血管及び抗菌性手術用縫合糸
EP0241838A2 (en) Antithrombogenic material
US20160067374A1 (en) Composite prosthetic devices
KR20140132366A (ko) 향상된 생체적합성 표면 및 이러한 표면을 일체화한 장치
JPH11507267A (ja) 外部から補強されたテープ強化血管移植片
EP0232543A2 (en) Tubular internal organ prosthetic material
JPH09173438A (ja) 生体内移植材料及びその製造方法
US4596577A (en) Napped fluororesin materials having continuous pores, and a method of manufacturing the same
EP0057590A2 (en) Napped fluororesin material having continuous pores, and a method of manufacturing the same
JP2970320B2 (ja) 人工血管
JP2004321785A (ja) 医療用パッチ及びその製造方法
RU2207825C1 (ru) Имплантируемый полый протез
JP2814415B2 (ja) 人工血管とその製造方法
EP1649828A1 (en) In vivo grafting material
CA2484012C (en) Scaffold for tissue engineering, artificial blood vessel, cuff, and biological implant covering member
RU211664U1 (ru) Имплантируемый полый протез

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040729

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040816

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041029

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20060424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees