JPH09172864A - 接ぎ木用支持具 - Google Patents

接ぎ木用支持具

Info

Publication number
JPH09172864A
JPH09172864A JP7350205A JP35020595A JPH09172864A JP H09172864 A JPH09172864 A JP H09172864A JP 7350205 A JP7350205 A JP 7350205A JP 35020595 A JP35020595 A JP 35020595A JP H09172864 A JPH09172864 A JP H09172864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin tube
hole
rootstock
scion
holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7350205A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hineno
斉 日根野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Precision KK
Original Assignee
Pilot Precision KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilot Precision KK filed Critical Pilot Precision KK
Priority to JP7350205A priority Critical patent/JPH09172864A/ja
Publication of JPH09172864A publication Critical patent/JPH09172864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 台木と穂木との茎中に挿し入れ、台木と穂木
とを接ぎ木する支持具として、貫通孔細管を用いた接ぎ
木用支持具。 【効果】 台木と穂木の接ぎ合わせ部が確実に維持固定
され、活着率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、台木と穂木とを突き合
わせて支持するための接ぎ木用支持具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トマト、ナス、瓜などの果物類の
苗木として、耐病原性や耐虫害性を持たせるために、こ
れらの病虫害に強い、土台となる側の植物体つまり台木
を選び、この台木上に接ぎ合わされる植物体つまり穂木
を突き合わせて接ぎ木を実施していた。ここで、台木と
穂木とは適当な角度にカットして突き合わせるのである
が、この時台木と穂木とが切断面でずれないように支持
する方法が種々検討されており、その中で台木の切断面
の茎中に棒状部材を全長の半分程度挿し込み、台木の切
断面から突きでている残りの棒状部材部を穂木に挿し込
み支持する方法が知られている(実開平5−53438
号)。
【0003】この方法は、作業上簡便であると同時に構
造も簡単で、多量生産に適合するという点において経済
的に有利な方法であり、さらに従来用いられてきた茎の
周囲にゴムグリップを巻いて固定したり、あるいはクリ
ップで固定する方法と比べると、幼苗に負担をかけない
という点でも優れた方法となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接ぎ木
用支持具として棒状体を用いる方法は、種々の点で従来
より好ましいものの、棒状体が茎の中で回動し易く、そ
のため作業上の問題と共に苗木の切断面におけるぴった
りした接合という点、即ち定着性が今一つであり、また
単なる棒状体を用いた場合、茎との密着性が充分なもの
ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、台木と穂木の
接ぎ木用支持具として、長手方向に2つ以上の貫通孔を
有する貫通孔細管を用いることを特徴としたもので、こ
の貫通孔細管を用いることにより、茎中における細管の
回動がなくなり、定着性が向上して幼苗の成育に好まし
い支持具となるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の接ぎ木用支持具である貫
通孔細管は、長手方向に一通の貫通孔が設けられた細管
であり、貫通孔の数は2つ以上である。貫通孔自体の断
面形状は、丸状、あるいは三角、四角、六角などの多角
形、さらに楕円形や十字形など任意であり、これらを組
み合わせて使用することもできる。またその集合状態の
例として、例えば蜂の巣状やハニカム状などの形状も挙
げられる。
【0007】貫通孔の孔径は任意であり、細管の外径、
貫通孔の数などにより適宜設定される。この貫通孔中に
植物組織がはいったり、また植物に好影響をもたらす薬
剤を含浸させて用いることもできる。ここで薬剤を含浸
させる時などは、毛細管力を有する程度の孔径が好まし
いが、これは薬剤の粘度などにも影響されるため、状況
に応じて適宜設定する。また、薬剤を含浸させる棒状体
としては多孔性の棒状体が挙げられ、この場合植物組織
との密着性が高まり、多孔中の薬剤によりさらにより良
い成育が可能となるという点で優れた方法となっている
が、ただ多孔性の棒状体の場合、ランダムな孔径や形状
を有する微小な孔中に充分な量の薬剤を含浸させること
は難しく、さらに強度上のバラツキも存在する。また、
多量に含浸させようとするとかなりの多孔質にしなけれ
ばならないが、そうすると棒状体の強度が劣化して折れ
易くなるのである。これに対し、貫通孔細管の場合は長
手方向に均一な孔径を有する貫通孔であるため、強度上
のバラツキも少なく折れ難くなり、しかも充分な量の薬
剤を含浸させることができるのである。
【0008】この貫通孔細管の材質としては、幼苗に悪
影響を及ぼさない材質であればなんでもよく、例えば樹
脂、カーボン、セラミック、金属、植物性硬質繊維材、
キチン・キトサン繊維材、ガラスなどが挙げられ、これ
らを単独もしくは組み合わせて用いる。さらに好ましく
はカーボン、セラミックからなる焼結体が好適に使用で
き、例えばカーボン、粘土、黒鉛、窒化硼素、タルク、
雲母、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化珪
素、酸化マグネシウム、炭化珪素、窒化珪素などが単独
もしくは任意組み合わされた焼結体を用いることができ
る。これらの焼結体は、高温で焼き締めているため強度
が強く、また曲がりも少ない。従って、例えば外径が
0.1〜0.7mmφ程度で、長さが10〜50mm程
度の細い貫通孔細管でも安定した支持具としての特徴を
有し、また焼結体であるために、例えば苗木が成育しな
かった時に、廃棄する苗木と一緒に焼却しても全く変化
がなく、大気汚染等の問題は一切生じない。さらには、
コスト上、製造上の観点からも好ましい。
【0009】貫通孔細管の先端形状は任意であるが、好
ましくは細管の先端を斜めに切断して尖鋭状としたも
の、あるいは先端を略錐状に形成して尖鋭状としたもの
が好適に用いられる。両端が尖っているので、幼苗の茎
中に挿しこみ易く、茎をできるだけ傷めずに確実な接ぎ
木が可能となると同時に、作業能率の向上が計られる。
【0010】貫通孔細管の外形形状つまり横断面は、丸
状、多角形即ち三角、四角、五角、六角、八角など任意
である。ここで貫通孔細管の場合は、台木や穂木に挿し
入れられる時に、2つ以上の貫通孔内に植物組織がはい
りこむことにより、通常の棒状体と比べさらに回動しに
くく、台木および穂木の接合面における定着性のよりよ
い向上が計られると同時に、植物組織との密着性が高ま
るという特徴を有する。また、貫通孔細管の表面を薬剤
で粗して粗面とすることにより、茎中での回動をより一
層防御することもできる。
【0011】また、貫通孔細管の長手方向中央部に、中
央であることの目印として、表示部を設けることが好ま
しい。表示部を設けることにより、台木の茎内に確実に
貫通孔細管の半分を挿し入れることができ、次に台木上
に突き出た残りの貫通孔細管を、穂木に挿し込むことが
できる。中央部の目印としては、貫通孔細管と異なる色
相のラインを円周に設ける方法が好ましいが、貫通孔細
管の長手方向の右半分と左半分とをそれぞれ色分けし、
中央部分を色違いにして表示部としてもよいし、また円
周に沿って中央部に溝を設けてもよいし、あるいはリン
グを中央部に嵌め合わせ、固定して表示部としてもよ
い。ここで、着色による表示においては、苗の種類によ
って色を変えることも可能であり、苗の表示という点で
も有効となる。
【0012】また、貫通孔細管の貫通孔中に、幼苗に好
ましい影響を与える薬剤、例えば植物成長促進剤、抗菌
剤、水溶性合成糊剤などを含有させてもよい。貫通孔細
管の場合は、一通の貫通孔中に充分な量の薬剤を充填さ
せることができ、幼苗の安定成長に対し有益な効果をも
たらす。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の接ぎ木用支持具を示す正面
図および図2は図1のA−A線を示す断面図であり、こ
の接ぎ木用支持具は横断面が丸状の棒状体で、カーボン
材で形成されている。貫通孔細管1の端部1Aは、斜め
に切断されて尖鋭状となっている。貫通孔細管1の長手
方向に4つの丸状の貫通孔1Bが一通に形成され、この
貫通孔1Bにおいて、台木や穂木に挿しいれる際、4つ
の孔に植物組織が入りこんで回動を防止することができ
る。貫通孔細管1の長手方向ほぼ中央部には、円周方向
に沿って着色された表示部1Cが設けられ、苗木に挿し
こむ時の目安となる。この貫通孔細管1が、表示部1C
を境にして台木および穂木の茎中に挿し入れられ、台木
と穂木とがしっかりと固定されて接ぎ木が完了する。図
3は、本発明の他の実施例を示す断面図で、図1の貫通
孔細管1の貫通孔1B中に薬剤2が含浸されたものであ
る。
【0014】
【発明の効果】以上、本発明は接ぎ木用支持具として貫
通孔細管を用いることを特徴とするものであり、産業上
以下のような種々の効果を奏するものである。 1)貫通孔細管の2つ以上の貫通孔中に、台木や穂木の
茎中植物組織が入ることにより、台木や穂木の植物組織
との密着率が高まり、また細管の外形形状に係わらず、
茎中における細管の回動が全くなくなり、作業能率が大
幅に向上すると共に、台木と穂木との接合面での定着性
の向上が計られる。 2)従って、台木と穂木との接ぎ合わせ部が確実に維持
固定され、台木と穂木との接合部の活着率がより一層向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 貫通孔細管 1A 端部 1B 貫通孔 1C 表示部 2 薬剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 貫通孔細管 1A 端部 1B 貫通孔 1C 表示部 2 薬剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台木と穂木との茎中に挿し入れ、台木と
    穂木とを接ぎ木する際の支持具として用いる接ぎ木用支
    持具であって、前記支持具が長手方向に2つ以上の貫通
    孔を有する貫通孔細管であることを特徴とする接ぎ木用
    支持具。
JP7350205A 1995-12-22 1995-12-22 接ぎ木用支持具 Pending JPH09172864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7350205A JPH09172864A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 接ぎ木用支持具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7350205A JPH09172864A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 接ぎ木用支持具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09172864A true JPH09172864A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18408934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7350205A Pending JPH09172864A (ja) 1995-12-22 1995-12-22 接ぎ木用支持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09172864A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002095351A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Teiji Yokota 台木に穂木を接ぎ木するための接ぎ木具
JP2011097959A (ja) * 2011-02-21 2011-05-19 Teiji Yokota 台木に穂木を接ぎ木するための接ぎ木具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002095351A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Teiji Yokota 台木に穂木を接ぎ木するための接ぎ木具
JP2011097959A (ja) * 2011-02-21 2011-05-19 Teiji Yokota 台木に穂木を接ぎ木するための接ぎ木具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ATE230959T1 (de) Implantierbare mehrlumige, eine kontollierte porosität aufweisende, extrudierte vorrichtung und verfahren zur herstellung
CA2270350A1 (en) Dental floss
US4253462A (en) Stylet
KR890700015A (ko) 치조내의 이식조직편
US2791879A (en) Garden tool
JPH09172864A (ja) 接ぎ木用支持具
EP0172060A2 (fr) Substrat de culture pour les cellules, tissus, organes, végétaux et plantes entières
EP0834249B1 (de) Pflanzsystem
US4812952A (en) Self-illuminating floral device
US20040124254A1 (en) Diffuser for volatile material such as aromatic or chemical agent
JP2559323B2 (ja) 接ぎ木用支持具
CO5241272A1 (es) Nueva composicion
JPH09107795A (ja) 接ぎ木用支持具
US5335448A (en) Agricultural support stakes
US6042572A (en) Device and method for cleaning artificial body passageways formed between two openings by piercing
EP0160151A2 (en) A composite body for sustainedly releasing vapor of a vaporizable active substance and a method for the preparation thereof
US1892429A (en) Cigar accessory
GB2301773A (en) Artificial trees: branch connection
JP4762405B2 (ja) 台木に穂木を接ぎ木するための接ぎ木具
FR2593018A1 (fr) Dispositif d'habillage de semences et de protection de jeunes plantes.
JPS6048901A (ja) 植物ウイルス病防除剤
JPH07284342A (ja) 園芸用空気供給棒
AU633803B2 (en) Display device
JPH02171103A (ja) 播種具
AT263665B (de) Vorrichtung zum Eintreiben einer an beiden Enden zugespitzten Stahlnadel in eine Unterlage zum Befestigen von Kerzen u. a. Zierat