JPH09172638A - 画像符号化方法及び装置 - Google Patents

画像符号化方法及び装置

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JPH09172638A
JPH09172638A JP7331876A JP33187695A JPH09172638A JP H09172638 A JPH09172638 A JP H09172638A JP 7331876 A JP7331876 A JP 7331876A JP 33187695 A JP33187695 A JP 33187695A JP H09172638 A JPH09172638 A JP H09172638A
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JP
Japan
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amount
frame
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quantization step
image
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Application number
JP7331876A
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English (en)
Inventor
Atsushi Shimizu
淳 清水
Yoshiyuki Yashima
由幸 八島
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】2パス型の符号化制御により、所与の拘束条件
と発生情報量に基づいて量子化ステップを決定する画像
符号化装置において、演算量や処理時間を削減する。 【解決手段】入力画像のフレームを小ブロックに分割す
る小ブロック分割部12と、小ブロックごとに画像の特
徴量fsk(kは特徴量の種類:1≦k≦K)を測定する
特徴量測定部13と、フレームごとに特徴量fskの統計
量fcskを算出するフレーム内統計量算出部15と、算
出された統計量fcskから、予め定められた仮の量子化
ステップQpによって当該フレームを符号化した際の発
生情報量の推定値Geを算出する発生情報量推定部17
を設け、発生情報量推測処理を実行する。実際の符号化
を行う符号化処理では、発生情報量の推定値Geに基づ
き、拘束条件に合致するように、各フレームを実際に符
号化する際に使用する量子化ステップQiを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン信号
などの画像信号を高能率で符号化する画像符号化方法及
び装置に関し、特に、符号化後の符号量(発生情報量)
を予め推測し、推測値と与えられた拘束パラメータの下
で情報割当を行う画像符号化方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像信号(動画像)の高能率符号化方法
における符号化制御方法として、2パス符号化制御方法
がある。この2パス符号化制御による画像符号化では、
1パス目において、符号化対象の全フレームに対してそ
のフレームから発生する発生情報量を計測し、2パス目
において、1フレーム当たりの平均発生情報量の最大値
やフレーム単位での最大発生情報量の最大値などの拘束
パラメータと発生情報量の計測結果とを用いて符号化に
使用する量子化ステップをフレームごとに決定し、実際
の符号化を行う。図3は、2パス符号化制御による従来
の画像符号化装置の構成を示すブロック図である。ここ
では、画像符号化方式として、動き補償と離散コサイン
変換を使用するものとする。また、拘束パラメータとし
て、フレーム単位での発生情報量の上限を示す最大レー
トBmaxと、発生情報量のフレーム当たりの平均の上限
を示す平均レートBaveとを使用するものとする。符号
化対象のフレームの数をM、各フレームでの発生情報量
をGi(i=1,2,…,M)とした時、上記の拘束パラメ
ータによる条件は、
【0003】
【数1】 で表わされる。
【0004】この従来の画像符号化装置は、入力端子2
01から入力した1フレーム分の画像信号をそれぞれN
×N画素の小ブロックに分割する小ブロック分割部20
2と、小ブロックの画像信号から動きベクトル
【0005】
【外1】 を検出する動き検出部203と、動きベクトルを蓄積す
る動きベクトルメモリ207と、動きベクトルに基づい
て動き補償を行い予測画像を出力する動き補償部205
と、前フレームの画像信号を格納するフレームメモリ2
06と、予測画像と小ブロック分割部202の出力との
差分信号を出力する減算部210と、減算部210が出
力する差分信号に対して離散コサイン変換を行う離散コ
サイン変換部208と、離散コサイン変換部208の出
力を量子化する量子化部209と、量子化部209の出
力に応じて可変長符号化を行う可変長符号化部214
と、符号化後の信号を出力するための出力端子223
と、量子化部209の出力を逆量子化する逆量子化部2
12と、逆量子化部212の出力を逆離散コサイン変換
する逆離散コサイン変換部213と、逆離散コサイン変
換部213の出力と動き補償部205からの予測画像と
を加算してフレームメモリ206に格納するための加算
部217とを有している。さらに、1パス目において可
変長符号化部214の出力から発生情報量の統計量(全
計測対象フレーム内での最大発生情報量Gma x、全計測
対象フレームでの平均発生情報量Gave)を算出する発
生情報量統計量算出部216と、統計量(最大発生情報
量Gmax、平均発生情報量Gave)と拘束パラメータ(最
大レートBmax、平均レートBave)とから2パス目にお
いて各フレームごとに量子化ステップQiを算出する量
子化ステップ算出部221が設けられている。この量子
化ステップQiは、2パス目での実際の符号化に際し、
量子化部209及び逆量子化部212で使用される。ま
た、1パス目(発生情報量計測時)と2パス目(符号化
処理時)の切り替えを行うために、相互に連動するスイ
ッチ204,211,215が設けられている。これらス
イッチにおいて、Mは発生情報量計測時、Cは符号化処
理時の位置を示している。
【0006】次に、この従来の画像符号化装置での画像
信号の符号化について説明する。
【0007】まず、各スイッチ204,211,215
を、M側(発生情報量計測側)に切替え、入力端子20
1から入力した画像信号の発生情報量を計測する。入力
した画像信号は、小ブロック分割部202によってN×
N画素の小ブロックに分割される。符号化対象の分割後
の小ブロックの画像信号に対し、動き検出部203にお
いて、フレームメモリ206に蓄えられている前フレー
ムの画像信号から、動きベクトル
【0008】
【外2】 の検出を行う。動き補償部205では、検出された動き
ベクトルとフレームメモリ206に蓄えられている前フ
レームの画像信号とから、動き補償が行われ、予測画像
が生成される。なお、検出された動きベクトルは、符号
化時の再探索を不要とするために、動きベクトルメモリ
207に蓄えられる。
【0009】小ブロックの画像信号と予測画像との差分
信号が減算部210から出力し、離散コサイン変換部2
08においてこの差分信号に対し離散コサイン変換が施
され、その変換の結果得られた離散コサイン変換係数
が、量子化部209に入力する。発生情報量計測時に
は、この計測のための量子化ステップQpが予め設定さ
れており、量子化部209は、この予め設定された量子
化ステップQpを使用して、離散コサイン変換係数を量
子化する。量子化された離散コサイン変換係数は可変長
符号化部214で可変長符号化され、スイッチ215を
介して発生情報量統計量算出部216に入力する。発生
情報量統計量算出部216は、フレーム単位の発生情報
量を計算し、計測対象のフレームでの最大発生情報量G
maxと計測対象の全フレームを通しての平均発生情報量
aveとを算出する。
【0010】また、量子化された離散コサイン変換係数
は、逆量子化部212において逆量子化され、さらに逆
離散コサイン変換部213において逆離散コサイン変換
が施された後、動き補償部205から出力された前フレ
ームの予測画像と加算部217において加算され、次フ
レームの動き補償予測のために、フレームメモリ206
に蓄えられる。
【0011】次に、符号化処理について説明する。上述
のように計測対象の全フレームの発生情報量の計測を終
えた後、各スイッチ204,211,215をC側(符号
化処理側)に切替え、再度、画像信号を入力端子201
から入力する。入力した画像信号に対しては、発生情報
量計測処理時と同様に処理が行われる。発生情報量計測
処理と異なる点は、動きベクトル
【0012】
【外3】 の探索は行わず、動きベクトルメモリ207に蓄えられ
ている動きベクトルを動き補償に用いることと、量子化
ステップ算出部221によりフレームごとに量子化ステ
ップQiを算出し、この量子化ステップQiに基づいて量
子化部209及び逆量子化部212でそれぞれ量子化及
び逆量子化を実行する点である。
【0013】以下、量子化ステップ算出部221の処理
を説明する。量子化ステップ算出部221は、発生情報
量統計量算出部216によって上述のように算出された
最大発生情報量Gmax及び平均発生情報量Gaveと、拘束
パラメータとして与えられている最大レートBmax及び
平均レートBaveと、計測のための量子化ステップQp
から、各フレームの量子化ステップQiを算出する。こ
こでは、量子化ステップQと発生情報量Gには
【0014】
【数2】 の関係(aは定数)があると仮定する。量子化ステップ
iの算出方法は、次の通りである。
【0015】まず、平均レートBaveについて、平均発
生情報量Gaveと計測に用いた量子化ステップQpとか
ら、符号化時の平均発生情報量が平均レートBaveを越
えない量子化ステップQiを下記式に基づいて算出す
る。
【0016】
【数3】 ただし、算出された量子化ステップQiを用いて量子化
した場合に発生情報量が最大レートBmaxを越えること
になるフレームに対しては、発生情報量が最大レートB
maxを越えないように、下記式にしたがって量子化ステ
ップQiを新たに設定する。
【0017】
【数4】 このようにして、量子化ステップ算出部221は、実際
の符号化に使用される各フレームごとの量子化ステップ
iを決定する。各フレームの画像信号に対し、量子化
ステップ算出部221によって求められた量子化ステッ
プQiにより量子化部209で量子化が行われ、可変長
符号化部214で可変長符号化が行われ、その結果、出
力端子223から符号化データが出力される。
【0018】この従来の画像符号化装置は、予め画像信
号の発生情報量を計測した上で各フレームの量子化ステ
ップを設定しているので、結果として、与えられた拘束
条件の中で、復号画像間の画質変動を抑えることを可能
にしている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画像符
号化方法ないし画像符号化装置では、発生情報量の計測
結果に基づいて各フレームの量子化ステップを決定する
ので、画像信号の発生情報量を予め知っておく必要があ
り、そのために、実際の符号化処理に先立って発生情報
量計測のための符号化処理を行う必要がある。したがっ
て、一度のみの符号化処理を行う場合に比ベ、演算量や
処理時間が2倍以上になるという問題点がある。符号化
アルゴリズムが複雑であればあるほど、画像信号の発生
情報量の計測に要する演算量も増加し、処理時間に対す
る影響も大きくなる。
【0020】本発明の目的は、いわゆる2パス型の符号
化制御が行われ、発生情報量に基づいた量子化、符号化
が可能でありながら、発生情報量の計測に要する演算量
や処理時間を削減できる画像符号化方法及び装置を提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の画像符号化方法
は、与えられた拘束条件の下で量子化ステップを変化さ
せて入力画像の符号化を行う画像符号化方法において、
入力画像のフレームを小ブロックに分割し、小ブロック
ごとに画像の特徴量を測定し、フレームごとに前記特徴
量の統計量を算出し、算出された統計量から、予め定め
られた仮の量子化ステップによって当該フレームを符号
化した際の発生情報量を推測し、その後、推測された発
生情報量に基づき、拘束条件に合致するように、各フレ
ームを実際に符号化する際に使用する量子化ステップを
決定する。
【0022】本発明の画像符号化装置は、与えられた拘
束条件の下で量子化ステップを変化させて入力画像の符
号化を行う画像符号化装置において、入力画像のフレー
ムを小ブロックに分割する小ブロック分割部と、小ブロ
ックごとに画像の特徴量を測定する特徴量測定部と、フ
レームごとに前記特徴量の統計量を算出するフレーム内
統計量算出部と、算出された統計量から、予め定められ
た仮の量子化ステップによって当該フレームを符号化し
た際の発生情報量を推測する発生情報量推定部と、推測
された発生情報量に基づき、拘束条件に合致するよう
に、各フレームを実際に符号化する際に使用する量子化
ステップを決定する量子化ステップ算出部と、を有す
る。本発明の画像符号化装置においては、推測された発
生情報量について推測対象の全フレームを通しての統計
量を算出する発生情報量統計量算出部をさらに設け、発
生情報量統計量算出部で算出された統計量に基づき量子
化ステップ算出部において量子化ステップが決定される
ようにしてもよい。
【0023】また、本発明においては、複数種類の特徴
量を測定し、そのうち少なくとも1つが実際の符号化処
理で使用される特徴量とするようにしてもよい。
【0024】結局、本発明では、従来技術における発生
情報量計測のための符号化処理の代わりに、入力された
画像信号の特徴量を測定しこの特徴量から発生情報量を
フレームごとに推定している。特徴量を求め、フレーム
ごとの発生情報量を推定するための演算量は、発生情報
量計測のための符号化処理に要する演算量よりも小さい
から、本発明によれば演算量が削減され、処理時間が短
縮される。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の一
形態の画像符号化装置における発生情報量推定のための
基本構成を示すブロック図である。上述した従来の装置
においては、発生情報量を計測するために、2パス目で
の実際の符号化に先立って、1パス目として計測のため
の符号化を行っていたが、本発明では、1パス目では符
号化を行わず、代りに発生情報量を推定し、この推定値
に基づいて2パス目で実際の符号化を行う。図1は、発
生情報量の推定値Geを求めるのに必要な構成のみを示
している。したがって、以下に述べるように推定値Ge
を求めたのちは、上述の従来の画像符号化方法と同様
に、2パス目でこの推定値Geに基づいて個々のフレー
ムに対する量子化ステップを決定し、実際の符号化を行
えばよい。
【0026】入力端子11を介して入力した画像信号を
N×N画素の小ブロックに分割する小ブロック分割部1
2が設けられており、小ブロック分割部12の出力側に
は、特徴量算出部13が設けられている。特徴量算出部
13は1つだけ設けてもよいが、並列に複数設けてもよ
い。各特徴量算出部13は、分割された小ブロックの画
像信号を対象として、小ブロックごとにそれぞれ画像の
特徴量を算出する。特徴量算出部13の数がK個である
として、k番目の特徴量算出部13は、特徴量fskを算
出する。k(k=1,2,…,K)は特徴量番号である。
各特徴量算出部13の出力側には、それぞれ、入力され
たフレームにおける各特徴量fskの統計量fcskを算出
するフレーム内統計量算出部15が設けられている。さ
らに、各特徴量fskの統計量fcskと計測のために予め
設定された量子化ステップQpとから、入力フレームの
発生情報量の推定値Geを算出して出力端子19に出力
する発生情報量推定部17が設けられている。
【0027】この構成を用いて画像符号化を行う場合に
は、1パス目として、1フレーム分の画像信号を小ブロ
ック分割部12に入力して小ブロックに分割し、小ブロ
ックごとに、各特徴量算出部13によって画像の特徴量
fskを算出し、各特徴量fskについてフレーム内統計量
算出部15によって入力したフレームに対する統計量f
cskを求める。そして、発生情報量推定部17におい
て、各統計量fcskと量子化ステップQpとから、推定値
eを算出する。具体的には各特徴量fskの統計量fcsk
と量子化ステップQpと実際の発生情報量Gとの関係式
Gを予め求めておき、この関係式fGを用いて下式のよ
うに発生情報量の推定値Geを算出する。
【0028】
【数5】Ge = fG(Qp,fcs1,fcs2,……fcsK) 2パス目として符号化処理を行う際には、1パス目にお
いて発生情報量推定部17によって算出された各フレー
ムの発生情報量の推定値Geを用い、量子化ステップの
決定を行う。
【0029】一般に、画像の特徴量の算出に要する演算
量は、画像の符号化に要する演算量に比べてはるかに少
ないと考えられる。したがって、2度にわたって画像の
符号化を行う従来の方法に比べ、全体として大幅に演算
量を削減でき、処理時間の高速化を図ることが可能にな
る。
【0030】なお、発生情報量の推定に使用する特徴量
として、符号化処理で実際に使用する特徴量を用いるこ
とにより、全体としての演算量をさらに減らすことがで
きる。例えば、動き補償を用いる符号化アルゴリズムを
使用する場合であれば、動きベクトルを特徴量として用
い、発生情報量の推定時に算出した動きベクトルを蓄え
ておけば、この動きベクトルを実際の符号化処理時にそ
のまま使うことができる。
【0031】
【実施例】次に、実施例により、本発明をさらに詳しく
説明する。図2は本発明の一実施例の画像符号化装置の
構成を示すブロック図である。この実施例では、発生情
報量の推定に使用する画像特徴量として、フレーム内輝
度信号の分散値と動きベクトルの大きさとを使用し、フ
レーム単位の統計量として、これら特徴量の平均値を使
用している。また、画像符号化アルゴリズムとして、動
き補償と離散コサイン変換を使用するものとする。その
際、量子化ステップは、小ブロック単位ではなく、フレ
ーム単位で設定されるものとする。小ブロックの大きさ
をN×N画素とし、1フレーム中の小ブロックの数をM
とし、発生情報量の推定の対象となるフレーム数をFと
する。拘束パラメータとしては、フレーム単位での発生
情報量の上限値(最大レートBmax)と、フレーム当た
りの平均発生情報量の上限値(平均レートBave)を使
用する。
【0032】入力端子101に入力した画像信号をN×
N画素の小ブロックに分割する小ブロック分割部102
の出力側には、発生情報量推定処理(M側)か符号化処
理(C側)かを選択するためのスイッチ103が設けら
れ、スイッチ103のM側には、前フレームの画像信号
を格納するためのフレームメモリ108と、小ブロック
の画像信号から輝度の分散値varLを算出する輝度分
散算出部104と、フレームメモリ内の前フレームのデ
ータを参照して動き量mvLと動きベクトル
【0033】
【外4】 を算出する動き量算出部106が設けられている。L
は、フレーム内の小ブロック番号(L=1,2,…,M)
である。輝度分散算出部104と動き量算出部106
は、いずれも特徴量算出部である。輝度分散算出部10
4の出力側にはフレーム内における輝度分散値varL
の平均値
【0034】
【外5】 を算出する第1のフレーム内平均値算出部109が設け
られ、同様に、動き量算出部106からの動き量mvL
が入力してフレーム内での平均値
【0035】
【外6】 を算出する第2のフレーム内平均値算出部110が設け
られている。これらフレーム内平均値算出部109,1
10はフレーム内統計量算出部であって、これらによっ
て算出された平均値は発生情報量推定部112に入力す
る。ここで上線(オーバーライン)は、フレーム内での
平均であることを示している。また、jは、発生情報量
推定部112内で使用されるフレーム番号(j=1,2,
…,F)である。
【0036】発生情報量推定部112は、これら平均値
と、測定のために予め設定された量子化ステップQp
に基づいて、各フレームごとにその発生情報量の推定値
eを算出するものである。発生情報量推定部112の
出力側には、推定値Geに基づいて、発生情報量の統計
量(全計測対象フレーム内での推定最大発生情報量Gma
x、全計測対象フレームでの推定平均発生情報量Gave
を算出する発生情報量統計量算出部114が設けられ、
さらに、この統計量(推定最大発生情報量Gmax、推定
平均発生情報量Gave)と拘束パラメータ(最大レート
max、平均レートBave)と量子化ステップQpから、
2パス目において各フレームごとに実際の符号化に使用
される量子化ステップQiを算出する量子化ステップ算
出部119が設けられている。
【0037】動きベクトルメモリ121は、動き量算出
部106が出力する動きベクトル
【0038】
【外7】 を蓄積するものである。動きベクトルと前フレームの画
像信号から動き補償を行って予測画像を生成する動き補
償部122が設けられている。減算部120は、スイッ
チ103のC側からの小ブロックの画像信号と予測画像
との差分画像を生成するものである。さらに、差分画像
に対して離散コサイン変換を施して離散コサイン変換係
数を出力する離散コサイン変換部124と、量子化ステ
ップ算出部119で決定された各フレームの量子化ステ
ップQiに基づき当該フレームの離散コサイン変換係数
を量子化する量子化部126と、量子化後の離散コサイ
ン変換係数に基づいて可変長符号化を行い符号化データ
を出力端子128を介して出力する可変長符号化部12
7と、量子化ステップQiに基づき量子化後の離散コサ
イン変換係数を逆量子化する逆量子化部129と、逆量
子化部129の出力に対し逆離散コサイン変換を行う逆
離散コサイン変換部130と、逆離散コサイン変換部1
30の出力と動き補償部122からの予測画像とを加算
する加算部125と、加算部125の出力側に配置され
前フレームのデータを格納して動き補償部122に出力
するフレームメモリ123と、が設けられている。
【0039】次に、この画像符号化装置による画像符号
化について説明する。まず1パス目の発生情報量推定処
理を実行するために、スイッチ103をM側に切り替
え、入力端子101から画像信号を入力する。入力され
た画像信号は、小ブロック分割部102によって、N×
N画素の小ブロックに分割される。分割された小ブロッ
クの画像信号に対し、輝度分散算出部104と動き量算
出部106によって、それぞれ、小ブロック毎の輝度値
の分散varLと動き量mvLが算出される。小ブロック
の輝度値の分散varLは次式より求める。
【0040】
【数6】 ただし、smnは小ブロック内の画素(m,n)における画
素値、
【0041】
【外8】 はその小ブロック内での画素値の平均を表す。動き量m
Lは、まず、フレームメモリ108内の直前のフレー
ムとの比較により小ブロックの動きベクトル
【0042】
【外9】 を検出し、求めた動きベクトルに基づき次式より算出す
る。
【0043】
【数7】 また、検出された動きベクトルは、符号化時の再探索を
不要とするために、動きベクトルメモリ121に蓄え
る。
【0044】続いて、小ブロックごとに算出された輝度
値の分散varLと動き量mvLを基に、フレーム内平均
値算出部109,110により、入力されたフレーム内
での輝度値の分散varLの平均値
【0045】
【数8】 及び動き量mvLの平均値
【0046】
【数9】 を算出する。
【0047】次に、発生情報量推定部112によって、
入力フレームでの発生情報量の推定値Geを算出する。
ここでは、量子化ステップQと発生情報量Gには
【0048】
【数10】 の関係があると仮定する。上式のaは、計測された輝度
値の分散の平均値及び動き量の分散の平均値から、下記
式のように求める。
【0049】
【数11】 ここで、αn(n=1,2,3)は、数種類の適当な画像
信号を用いて前もって符号化処理を行い、その測定した
結果から算出した定数である。
【0050】よって、発生情報量の推定値Geは、
【0051】
【数12】 となる。
【0052】次に、各フレームの発生情報量の推定値G
eを基に、発生情報量統計量算出部114によって、推
定最大発生情報量Gmax及び推定平均発生情報量Gave
算出する。全推定対象フレームに対し、上記の手順によ
り発生情報量を推定することにより、推定最大発生情報
量Gmax及び推定平均発生情報量Gaveを求めることがで
きる。
【0053】このようにして、推定最大発生情報量G
max及び推定平均発生情報量Gaveが求められたら、今度
は、スイッチ103をC側に切り替え、入力端子101
に入力した画像信号の符号化処理を行う。
【0054】入力された画像信号は、発生情報量推測処
理の場合と同様に、小ブロック分割部102にてN×N
画素の小ブロックに分割される。分割された符号化対象
の小ブロックに対し、動き補償部122は、動きベクト
ルメモリ121に蓄えられている動きベクトル
【0055】
【外10】 とフレームメモリ123に蓄えられている前フレームの
画像信号とを用い、動き補償を行い予測画像を生成す
る。生成された予測画像と小ブロックの画像信号との差
分信号が減算部120で計算され、この差分信号に対し
離散コサイン変換部124によって離散コサイン変換が
行われる。
【0056】ここで、量子化ステップ算出部119は、
発生情報量統計量算出部114から入力した推定最大発
生情報量Gmax及び推定平均発生情報量Gaveと、拘束パ
ラメータとして与えられている最大レートBmax及び平
均レートBaveと、推定の際に使用した量子化ステップ
pとから、符号化対象のフレームに対する量子化ステ
ップQiをフレームごとに算出する。ここでiは、符号
化時で使用されるフレーム番号(i=1,2,…,F)で
ある。量子化ステップQiの算出は、以下のように行わ
れる。
【0057】まず、平均レートBaveについて、推定平
均発生情報量Gaveと推定に用いた量子化ステップQp
ら、下記のように、符号化時の発生情報量が平均レート
aveを越えない量子化ステップQiを定める。
【0058】
【数13】 ただし、算出された量子化ステップQiを用いて量子化
した際に最大レートBm axを越えると推測されるフレー
ムに対しては、発生情報量が最大レートBmaxを越えな
いように、下記式にしたがって量子化ステップQiを新
たに設定する。
【0059】
【数14】 離散コサイン変換係数は、このようにして求められた量
子化ステップQiにより量子化部126で量子化され、
その後、可変長符号化部127で可変長符号化され、出
力端子128から符号化データとして出力される。
【0060】また、量子化された離散コサイン変換係数
は、逆量子化部129によって逆量子化され、逆離散コ
サイン変換部130によって逆離散コサイン変換された
後、動き補償された前フレームのデータと加算部125
で加算され、次フレームの動き補償予測のためにフレー
ムメモリ123に蓄えられる。
【0061】本実施例の画像符号化装置では、このよう
な構成とすることにより、ある量子化ステップで符号化
した際の発生情報量を推定し、その推定発生情報量を用
いて、量子化制御が行われる。
【0062】ここで、前処理時すなわち1パス目の演算
量について、従来技術との比較を行う。上述した従来の
方法に比ベ、本実施例による符号化では、輝度の分散の
算出や、輝度の分散値varL及び動き量mvLのフレー
ム内での平均値の算出、発生情報量の推定のための演算
が増えている。また、動き量算出部106での演算量
は、従来の装置の動き検出部での演算量との大きな違い
はない。これに対し、従来の方法では、本実施例のもの
に比べ、離散コサイン変換/逆変換(2次元の行列計
算)の演算が余分にある。本実施例での追加部分で最も
演算量が大きいのは、輝度の分散の算出であるが、離散
コサイン変換/逆変換の演算量に比ベ、演算量は小さ
い。したがって、前処理自体を見ても、全体としても、
本実施例によれば、演算量を減少させることができる。
【0063】上述の実施例では、特徴量の数を2として
特徴量を輝度分散、動きベクトルの大きさ(動き量)と
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特徴
量の数および特徴量の種類は、任意に設定することがで
きる。ただし、符号化処理に用いる量を特徴量を使用す
れば、それを蓄えておくことにより、演算の共通化が可
能であり、さらに演算量の減少を図ることができる。ま
た、フレーム内での特徴量の統計量として平均値を用い
たが、分散など他の統計量でも差し支えない。さらに、
本実施例ではフレームメモリを2つ使用しているが、1
つだけとすることも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、予め定
められた仮の量子化ステップで符号化した際の発生情報
量を画像信号の特徴量から推定することにより、実際の
符号化に先立つ前処理において発生情報量測定のための
符号化を行う必要がなくなる。発生情報量の推定処理の
演算量は、符号化処理の演算量に比ベて小さいので、前
処理に要する演算量を削減でき、全体としての演算量が
削減され、処理時間が短縮するという効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像符号化装置におけ
る発生情報量推定のための基本構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の画像符号化装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】従来の画像符号化装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】 11,101,201 入力端子 12,102,202 小ブロック分割部 13 特徴量算出部 15 フレーム内統計量算出部 17,112 発生情報量推定部 19,128,223 出力端子 103,204,211,215 スイッチ 104 輝度分散算出部 106 動き量算出部 108,123,206 フレームメモリ 109,110 フレーム内平均値算出部 114,216 発生情報量統計量算出部 119,221 量子化ステップ算出部 120,210 減算部 121,207 動きベクトルメモリ 122,205 動き補償部 124,208 離散コサイン変換部 125,217 加算部 126,209 量子化部 127,214 可変長符号化部 129,212 逆量子化部 130,213 逆離散コサイン変換部 203 動き検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた拘束条件の下で量子化ステッ
    プを変化させて入力画像の符号化を行う画像符号化方法
    において、 前記入力画像のフレームを小ブロックに分割し、 前記小ブロックごとに画像の特徴量を測定し、 前記フレームごとに前記特徴量の統計量を算出し、 前記算出された統計量から、予め定められた仮の量子化
    ステップによって当該フレームを符号化した際の発生情
    報量を推測し、 その後、前記推測された発生情報量に基づき、前記拘束
    条件に合致するように、前記各フレームを実際に符号化
    する際に使用する量子化ステップを決定することを特徴
    とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 複数種類の前記特徴量を測定し、複数種
    類の前記特徴量のうち少なくとも1つは実際の符号化処
    理で使用される特徴量である請求項1に記載の画像符号
    化方法。
  3. 【請求項3】 与えられた拘束条件の下で量子化ステッ
    プを変化させて入力画像の符号化を行う画像符号化装置
    において、 前記入力画像のフレームを小ブロックに分割する小ブロ
    ック分割部と、 前記小ブロックごとに画像の特徴量を測定する特徴量測
    定部と、 前記フレームごとに前記特徴量の統計量を算出するフレ
    ーム内統計量算出部と、 前記算出された統計量から、予め定められた仮の量子化
    ステップによって当該フレームを符号化した際の発生情
    報量を推測する発生情報量推定部と、 前記推測された発生情報量に基づき、前記拘束条件に合
    致するように、前記各フレームを実際に符号化する際に
    使用する量子化ステップを決定する量子化ステップ算出
    部と、を有することを特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記推測された発生情報量について推測
    対象の全フレームを通しての統計量を算出する発生情報
    量統計量算出部をさらに有し、前記発生情報量統計量算
    出部で算出された統計量に基づいて前記量子化ステップ
    算出部が前記量子化ステップを決定する請求項3に記載
    の画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 それぞれ異なる種類の特徴量を測定する
    ために複数の前記特徴量算出部が設けられ、前記各特徴
    量算出部ごとに前記フレーム内平均値算出部が設けら
    れ、前記複数の特徴量算出部のうちの少なくとも1つで
    測定される特徴量は実際の符号化処理で使用される特徴
    量である請求項3または4に記載の画像符号化装置。
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