JPH09172471A - 折り返し監視機能付き伝送装置 - Google Patents

折り返し監視機能付き伝送装置

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JPH09172471A
JPH09172471A JP7330244A JP33024495A JPH09172471A JP H09172471 A JPH09172471 A JP H09172471A JP 7330244 A JP7330244 A JP 7330244A JP 33024495 A JP33024495 A JP 33024495A JP H09172471 A JPH09172471 A JP H09172471A
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JP
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JP7330244A
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Yoshiya Suzuki
祥也 鈴木
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、伝送路から受け取った情報がハイ
ウエイループあるいはケーブルループによって折り返さ
れたものであるか、あるいは通信相手から送信されたも
のであるかを判別可能とする折り返し監視機能付き伝送
装置の提供を課題とする。 【解決手段】 伝送路へ送出する伝送フレームの所定ス
ロットには、固有データ挿入手段15が固有データを挿
入するとともに、伝送路21から受け取った伝送フレー
ムの所定スロットからは、固有データ分離手段16が挿
入されているデータを取り出す。そして、取り出したデ
ータと固有データとが一致するか否かを固有データ照合
手段17が照合することによって、受け取った伝送フレ
ームが折り返されたものか、あるいは送信されたものか
を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信相手との間に
設けられた伝送路を介してその通信相手と情報の送受信
を行う伝送装置に係わり、特に通信相手もしくは伝送路
で折り返された信号を監視する機能を有する折り返し監
視機能付き伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、通信相手と情報の送受信を行う伝
送装置では、装置自体や伝送路の正常性や故障箇所の判
定のために、通信相手もしくはその間の伝送路上で折り
返された情報を監視する機能を有するものがある。この
折り返し監視機能付き伝送装置では、この伝送装置から
送信した情報がハイウエイループもしくはケーブルルー
プによって再び前記伝送装置へ折り返されると、その情
報を受け取ることにより装置自体や伝送路が正常である
と判定するようになっている。なお、ハイウエイループ
及びケーブルループは、この折り返し監視機能付き伝送
装置が用いられるシステムが備える機能であり、この伝
送装置の通信相手において情報が折り返されるのがハイ
ウエイループ、また伝送路上で情報が折り返されるのが
ケーブルループと呼ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の折り
返し監視機能付き伝送装置では、ハイウエイループある
いはケーブルループによる情報の折り返しと、通信相手
からの情報の送信とがほぼ同時に行われると、伝送路か
ら受け取った情報がハイウエイループあるいはケーブル
ループによって折り返されたものか、あるいは通信相手
から送信されたものかを判別することができない。その
ために、以下に述べるような問題点が生じてしまう。
【0004】例えば、折り返し監視機能付き伝送装置で
は、通常、通信相手から受け取った情報からクロック成
分を抽出し、そのクロック成分を基に種々の動作を行う
ようになっているが、折り返されたものと通信相手から
送信されたものとの判別ができないと、折り返された情
報を受け取った場合であってもその情報からクロック成
分を抽出してしまう。この場合には、自ら発生したクロ
ック成分を基に装置自身の動作クロック及び送信クロッ
クとするために周波数異常が発生してしまい、その結果
システムダウンを招いてしまう。
【0005】また、この折り返し監視機能付き伝送装置
が通信相手に対するアラーム(警報)を送信する情報に
多重化して通知する機能(警報転送)を有する場合に、
送信したアラームがハイウエイループあるいはケーブル
ループによって折り返されると、この伝送装置では、折
り返されたものと通信相手から送信されたものとの判別
ができないので、そのアラームが通信相手からのもので
あると判断してしまう可能性がある。この場合には、通
信相手に対するアラームに応じてアクションを起こして
しまうので、必要のないアクション、すなわち誤動作が
生じてしまう。
【0006】さらに、この折り返し監視機能付き伝送装
置では、ハイウエイループあるいはケーブルループによ
って情報の折り返しが行われている最中は、この情報の
折り返しによって通信相手からの情報の受け取り、すな
わち信号導通ができなくなってしまう。これは、伝送路
上の障害(例えば切断等)によるものではないので、そ
の旨を通知する警報等が発生されることがないのにもか
かわらず、信号導通ができなくなってしまう。そのため
に、この伝送装置の利用者(ユーザ)は、信号導通がで
きないことを認識することができず、ユーザにとって不
便なものとなってしまう。
【0007】そこで、本発明は、このような問題点を解
決するために、伝送路から受け取った情報がハイウエイ
ループあるいはケーブルループによって折り返されたも
のであるか、あるいは通信相手から送信されたものであ
るかを判別することが可能な折り返し監視機能付き伝送
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された折り返し監視機能付き伝送装置
で、通信相手へ送信する情報を伝送フレームに格納して
この通信相手との間に設けられた伝送路へ送出する情報
送信手段と、前記通信相手からの情報が伝送フレームに
格納されて送信されるとその伝送フレームを前記伝送路
から受け取る情報受信手段と、前記情報送信手段から送
出され、かつ、前記通信相手もしくは前記伝送路上で折
り返された伝送フレームを前記情報受信手段で受け取る
と、その受け取った伝送フレームを基に前記伝送路の正
常性を判定する折り返し監視手段とを備えてなるものに
おいて、さらに、この伝送装置に固有な固有データを発
生させる固有データ発生手段と、前記情報送信手段が前
記伝送路へ伝送フレームを送出する際にその伝送フレー
ム内の所定スロットに前記固有データを挿入する固有デ
ータ挿入手段と、前記情報受信手段が前記伝送路から伝
送フレームを受け取るとこの伝送フレーム内の前記所定
スロットに挿入されているデータを取り出す固有データ
分離手段と、この固有データ分離手段が取り出したデー
タと前記固有データ発生手段が発生した固有データとが
一致するか否かを照合する固有データ照合手段とが設け
られたことを特徴とするものである。
【0009】上記構成の折り返し監視機能付き伝送装置
によれば、この伝送装置に固有な固有データが固有デー
タ発生手段によって発生される。そして、情報送信手段
が伝送路へ伝送フレームを送出する際に、固有データ挿
入手段は、その伝送フレーム内の所定スロットにその固
有データを挿入する。また、情報受信手段が伝送路から
伝送フレームを受け取った際に、固有データ分離手段
は、その伝送フレーム内の所定スロットに挿入されてい
るデータを取り出す。そして、固有データ照合手段で
は、固有データ分離手段が取り出したデータと固有デー
タ発生手段の発生した固有データとが一致するか否かを
照合する。このとき、情報受信手段で受け取った伝送フ
レームが情報送信手段から送出された後に通信相手もし
くは伝送路上で折り返されたものであると、その伝送フ
レーム内の所定スロットには、固有データ発生手段によ
って発生された固有データが挿入されている。したがっ
て、この伝送装置では、固有データ照合手段での照合に
よって、情報受信手段で受け取った伝送フレームが通信
相手もしくは伝送路上で折り返されたものであるか、あ
るいは通信相手から送信されたものであるかを判定可能
となる。
【0010】また、本発明は、前記伝送フレームが複数
のフレームからなる場合に、前記固有データ発生手段に
は、複数種類の固有データを発生する機能が設けられ、
前記固有データ挿入手段には、各フレームに前記複数種
類の固有データの中の一つを挿入する機能が設けられた
ものであってもよい。
【0011】この場合には、各フレームに複数種類の固
有データの中の一つが挿入されるとともに、これらのフ
レームによって伝送フレームが構成されるので、固有デ
ータ照合手段では、その伝送フレームが折り返されたも
のであるか、あるいは通信相手から送信されたものであ
るかの判定がより高精度となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る折り返し監視機能付き伝送装置(以下、伝送装置と略
す)について説明する。本実施の形態の伝送装置は、図
1に示すように構成されたものであり、また、図2に示
すようなシステムにおいて用いられるものである。
【0013】この伝送装置10が用いられるシステム
は、図2に示すように、この伝送装置10の他に、伝送
路21と、通信相手22とを備えてなるものである。伝
送路21は、例えば通信回線からなるもので、伝送装置
10と通信相手22との間を接続し、これらの間で通信
する情報を伝送するものである。ただし、伝送路21で
は、伝送装置10と通信相手22との間で通信する情報
を、図3に示すような構造を有する伝送フレームに格納
された状態で伝送するようになっている。
【0014】この伝送フレームは、複数のフレームから
構成され、一つのフレームがそれぞれデータ部31とオ
ーバーヘッド部32とに分割されている。データ部31
は、通信相手22との間で通信する情報の内容を格納す
るためのタイムスロットである。オーバーヘッド部32
は、使用部分32aと未使用部分32bとからなり、使
用部分32aにはデータ部31に格納されている情報に
関する属性情報(管理用情報)を格納されるようになっ
ている。
【0015】また図2において、通信相手22は、後述
する伝送装置10と同様に構成されているものである。
ただし、このような構成を備えるシステムでは、伝送装
置10及び通信相手22の装置自体や伝送路21の正常
性や故障箇所の判定のために、ハイウエイループまたは
ケーブルループを行う機能を有している。ハイウエイル
ープとは、伝送装置10から伝送路21を介して通信相
手22へ送信された情報、すなわち伝送フレームがこの
通信相手22において折り返されて、再び伝送路21を
介して伝送装置10へ送信される機能である。また、ケ
ーブルループとは、伝送装置10から通信相手22へ送
信された伝送フレームが通信相手22へ到達する以前の
時点、すなわち伝送路21上で折り返されて、再び伝送
装置10へ送信される機能である。
【0016】このようなシステムで用いられる伝送装置
10は、例えば図示しない上位装置からの指示に従って
パルス符号変調(PCM;Pulse Code Modulation)など
を行い、通信相手22との間で情報の通信を行うための
ものである。また、この伝送装置10は、図1に示すよ
うに、情報送信手段11と、情報受信手段12と、折り
返し監視手段13とを備えており、さらに、本発明の特
徴的な構成として、固有データ発生手段14と、固有デ
ータ挿入手段15と、固有データ分離手段16と、固有
データ照合手段17とを備えているものである。
【0017】情報送信手段11は、通信相手22へ送信
するために上位装置で入力された情報をこの上位装置か
ら受け取ると、その情報を伝送フレームのデータ部31
に格納して伝送路21へ送出するものである。また、情
報送信手段11は、情報を伝送フレームに格納する際
に、必要に応じてこの情報に関する属性情報を生成し、
それを伝送フレームのオーバーヘッド部32に格納する
ものである。つまり、情報送信手段11では、伝送フレ
ームを構成するそれぞれのフレームのどのタイムスロッ
トに何を格納するのかを決定する機能を有している。
【0018】情報受信手段12は、通信相手22からの
情報が伝送フレームに格納されて送信されると、その伝
送フレームを伝送路21から受け取るものである。そし
て、受け取った伝送フレームのデータ部31から格納さ
れている情報を取り出して上位装置へ送出するようにな
っている。折り返し監視手段13は、ハイウエイループ
またはケーブルループによって折り返された伝送フレー
ムを情報受信手段12が受け取ると、これを基に通信相
手22との間の通信の正常性、すなわち伝送装置10及
び通信相手22の装置自体や伝送路21の正常性や故障
箇所の判定を行うものである。
【0019】固有データ発生手段14は、この伝送装置
10に固有な固有データを発生させるものである。な
お、固有データは、この伝送装置10において予め設定
されているものであり、具体的にはIDコード等が考え
られる。固有データ挿入手段15は、情報送信手段11
が伝送フレームを伝送路21へ送出する際に、この伝送
フレーム内の所定スロット、すなわち情報送信手段11
によって決定されたオーバーヘッド部32の未使用部分
32bにおける予め定められたタイムスロットに、固有
データ発生手段14が発生した固有データを挿入するも
のである。
【0020】固有データ分離手段16は、情報受信手段
12が伝送路21から伝送フレームを受け取ると、この
伝送フレーム内の所定スロット、すなわちオーバーヘッ
ド部32の未使用部分32bにおける予め定められたタ
イムスロットに挿入されているデータを取り出すもので
ある。固有データ照合手段17は、固有データ分離手段
16が取り出したデータと固有データ発生手段14が発
生した固有データとが一致するか否かを照合し、その結
果を折り返し監視手段13に通知するものである。
【0021】次に、以上のように構成された伝送装置1
0の動作例について、図4及び図5のフローチャートに
従い説明する。先ず、伝送装置10が伝送路21へ伝送
フレームを送出する際の動作例について説明する。
【0022】図4に示すように、伝送装置10では、通
信相手22へ情報を送信する際に、情報送信手段11が
伝送フレームを構成するそれぞれのフレームのどのタイ
ムスロットに何を格納するのか、すなわち折り返し監視
に用いる固有データを挿入するためのオーバーヘッド部
32の未使用部分32bのタイムスロットを決定する
(ステップ101、以下ステップをSと略す)。そし
て、固有データ発生手段14が固有データを発生させる
とともに(S102)、伝送フレームを構成する複数の
フレームの中で先頭に位置するフレームのオーバーヘッ
ド部32の未使用部分32bのタイムスロットに、固有
データ挿入手段15がその固有データを挿入する(S1
03)。
【0023】固有データ挿入手段15が固有データを挿
入すると、情報送信手段11では、その固有データが挿
入されたフレームを伝送フレームとして伝送路21へ送
出する(S104)。そして、情報送信手段11では、
他に伝送路21へ送出するフレームがあるか否かを判断
し(S105)、他に送出するフレームがあればそのフ
レームについて上述のステップを繰り返す(S101〜
S105)。また、他のフレームがなければ、動作を終
了する。
【0024】次に、伝送装置10が伝送路21からの伝
送フレームを受け取る際の動作例について説明する。図
5に示すように、伝送装置10では、情報受信手段12
が伝送路21から伝送フレームを受け取ると(S20
1)、固有データ分離手段16がその伝送フレームの中
で先頭に位置するフレームからオーバーヘッド部32の
未使用部分32bのタイムスロットに挿入されているデ
ータを取り出して、そのフレームからデータを分離する
(S202)。固有データ分離手段16がデータを取り
出すと、固有データ照合手段17は、そのデータと固有
データ発生手段14が発生した固有データとを照合して
(S203)、これらが一致するか否かを判断する(S
204)。
【0025】これらのデータが一致しなければ、情報受
信手段12が受け取った伝送フレームは通信相手22か
ら送信されてきたものなので、情報受信手段12では、
その伝送フレームから格納されている情報を取り出して
上位装置へ送出する(S205)。また、これらのデー
タが一致すれば、さらに、情報受信手段12では、他に
伝送路21から受け取ったフレームがあるか否かを判断
し(S206)、他のフレームがあればそのフレームに
ついて上述のステップを繰り返す(S202〜S20
6)。
【0026】そして、情報受信手段12で受け取った全
てのフレームについて、固有データ照合手段17での照
合結果が一致すれば、これらのフレームによって構成さ
れる伝送フレームはハイウエイループまたはケーブルル
ープによって折り返されたものなので、固有データ照合
手段17では、その旨を折り返し監視手段13に通知す
る。固有データ照合手段17からの通知があると、折り
返し監視手段13では、その通知を基に、伝送装置10
及び通信相手22の装置自体や伝送路21の正常性や故
障箇所の判定を行う(S207)。
【0027】以上のように本実施の形態の伝送装置10
は、固有データ発生手段14が発生した固有データを固
有データ挿入手段15が伝送路21へ送出する伝送フレ
ームに挿入するとともに、伝送路21から受け取った伝
送フレームから固有データ分離手段16が取り出したデ
ータと固有データ発生手段14が発生した固有データと
を固有データ照合手段17が照合するようになってい
る。よって、この伝送装置10では、ハイウエイループ
あるいはケーブルループによる折り返しと、通信相手2
2からの送信とがほぼ同時に行われた場合であっても、
固有データ照合手段17による照合の結果から、情報受
信手段12で受け取った伝送フレームが折り返しによる
ものか、あるいは通信相手22から送信されたものかを
確実に判別することができる。
【0028】そのために、情報送信手段11から送出し
た情報をハイウエイループあるいはケーブルループによ
って情報受信手段12で受け取っても、その情報が折り
返されたものであることが分かるので、クロック成分を
抽出することによる周波数異常の発生を防ぐことがで
き、システムダウンの防止が可能となる。また、通信相
手22に対するアラームを通知する機能を有する場合
に、送信したアラームがハイウエイループあるいはケー
ブルループによって折り返されても、そのアラームが折
り返されたものであることが分かるので、そのアラーム
に応じてアクション、すなわち誤動作の発生を防ぐこと
ができる。さらに、ハイウエイループあるいはケーブル
ループによって情報の折り返しが行われている最中は、
伝送路21上の障害を通知する警報等が発生されなくて
も、信号導通ができないことを認識できるので、従来に
比べてユーザにとって便利なものとなる。
【0029】次に、伝送路21から受け取った伝送フレ
ームが折り返されたものであるか、あるいは通信相手か
ら送信されたものであるかの判定を確実に行うために、
より好適な実施の形態について説明する。本実施の形態
の伝送装置10は、上述した実施の形態に加えて、固有
データ発生手段14及び固有データ挿入手段15に、以
下に述べる機能が追加されているものである。固有デー
タ発生手段14には、固有データとして複数種類のもの
を発生する機能が設けられている。また、固有データ挿
入手段15には、伝送フレームを構成する複数のフレー
ムのそれぞれに、固有データ発生手段14で発生された
複数種類の固有データの中の一つを挿入する機能が設け
られている。
【0030】より具体的に説明すると、例えば固有デー
タ発生手段14が「A」、「B」という固有データを発
生するものであると、固有データ挿入手段15では、図
6に示すように、一つのフレームに「A」という固有デ
ータを挿入し、その次のフレームに「B」という固有デ
ータを挿入する。そして、このような挿入パターンを伝
送フレームを構成する各フレームについて繰り返す。つ
まり、この伝送装置10では、「A」という固有データ
が挿入されたフレームと「B」という固有データが挿入
されたフレームとによって、一つのマルチフレームを構
成するようになっている。そして、このようなマルチフ
レームの繰り返しにより構成された伝送フレームを情報
受信手段12が受け取ると、固有データ照合手段17で
は、その伝送フレームから取り出されたデータと、固有
データ発生手段14が発生した複数種類の固有データと
を、固有データ挿入手段15で挿入された挿入パターン
に従って照合するようになっている。
【0031】このように、本実施の形態の伝送装置10
では、複数種類の固有データによるマルチフレーム構成
によって、伝送フレームが折り返されたものであるかあ
るいは通信相手から送信されたものであるかを判定する
ようになっている。したがって、複数のフレームに挿入
された異なる種類の固有データを基に伝送フレームに対
する判定を行うので、伝送フレームを構成する複数のフ
レームのそれぞれに同一の固有データを挿入した場合に
比べて、その判定がより高精度となる。なお、この判定
の精度は、一つのマルチフレームを構成するフレームの
数を多くすれば、すなわち固有データの挿入パターンを
可能なかぎり長くすれば、非常に高いものとすることが
できる。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の折り返
し監視機能付き伝送装置は、固有データ発生手段が発生
した固有データを固有データ挿入手段が伝送フレームに
挿入するとともに、受け取った伝送フレームから固有デ
ータ分離手段が取り出したデータと固有データ発生手段
が発生した固有データとを固有データ照合手段が照合す
るようになっている。よって、ハイウエイループあるい
はケーブルループによる折り返しと、通信相手からの送
信とがほぼ同時に行われた場合であっても、固有データ
照合手段による照合の結果から、情報受信手段で受け取
った伝送フレームが折り返しによるものか、あるいは通
信相手から送信されたものかを確実に判別することがで
きる。したがって、この本発明の折り返し監視機能付き
伝送装置では、折り返された情報に対してクロック成分
を抽出することによる周波数異常の発生を防ぐことがで
き、システムダウンの防止が可能となる。また、通信相
手に対するアラームを通知する機能を有する場合に、送
信したアラームがハイウエイループあるいはケーブルル
ープによって折り返されても、そのアラームによる誤動
作の発生を防ぐことができる。さらに、ハイウエイルー
プあるいはケーブルループによって情報の折り返しが行
われている最中は、伝送路上の障害を通知する警報等が
発生されなくても、信号導通ができないことを認識でき
るので、従来に比べてユーザにとって便利なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる折り返し監視機能付き伝送装置
の実施の形態の一例の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の折り返し監視機能付き伝送装置が用いら
れるシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1の折り返し監視機能付き伝送装置と通信相
手との間で伝送される伝送フレームの構造を示す説明図
である。
【図4】図1の折り返し監視機能付き伝送装置において
伝送路へ伝送フレームを送出する際の動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図1の折り返し監視機能付き伝送装置において
伝送路からの伝送フレームを受け取る際の動作例を示す
フローチャートである。
【図6】判定確率を向上させるためのマルチフレーム構
成における固有データの具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 折り返し監視機能付き伝送装置 11 情報送信手段 12 情報受信手段 13 折り返し監視手段 14 固有データ発生手段 15 固有データ挿入手段 16 固有データ分離手段 17 固有データ照合手段 21 伝送路 22 通信相手

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信相手へ送信する情報を伝送フレーム
    に格納して該通信相手との間に設けられた伝送路へ送出
    する情報送信手段と、 前記通信相手からの情報が伝送フレームに格納されて送
    信されると、該伝送フレームを前記伝送路から受け取る
    情報受信手段と、 前記情報送信手段から送出され、かつ、前記通信相手も
    しくは前記伝送路上で折り返された伝送フレームを前記
    情報受信手段で受け取ると、該受け取った伝送フレーム
    を基に前記伝送路の正常性を判定する折り返し監視手段
    とを備えてなる折り返し監視機能付き伝送装置におい
    て、 前記伝送装置には、該伝送装置に固有な固有データを発
    生させる固有データ発生手段と、 前記情報送信手段が前記伝送路へ伝送フレームを送出す
    る際に該伝送フレーム内の所定スロットに前記固有デー
    タを挿入する固有データ挿入手段と、 前記情報受信手段が前記伝送路から伝送フレームを受け
    取ると、該伝送フレーム内の前記所定スロットに挿入さ
    れているデータを取り出す固有データ分離手段と、 該固有データ分離手段が取り出したデータと前記固有デ
    ータ発生手段が発生した固有データとが一致するか否か
    を照合する固有データ照合手段とが設けられたことを特
    徴とする折り返し監視機能付き伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記伝送フレームが複数のフレームから
    なる場合に、前記固有データ発生手段には、複数種類の
    固有データを発生する機能が設けられ、 前記固有データ挿入手段には、各フレームに前記複数種
    類の固有データの中の一つを挿入する機能が設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の折り返し監視機能付き
    伝送装置。
JP7330244A 1995-12-19 1995-12-19 折り返し監視機能付き伝送装置 Pending JPH09172471A (ja)

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