JPH09172379A - 可変長符号化装置及び方法 - Google Patents

可変長符号化装置及び方法

Info

Publication number
JPH09172379A
JPH09172379A JP24020196A JP24020196A JPH09172379A JP H09172379 A JPH09172379 A JP H09172379A JP 24020196 A JP24020196 A JP 24020196A JP 24020196 A JP24020196 A JP 24020196A JP H09172379 A JPH09172379 A JP H09172379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zero
coefficient
group
coefficient data
coding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24020196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3114796B2 (ja
Inventor
Rumi Oonishi
留美 大西
Takanari Kadowaki
隆成 門脇
Hirotoshi Uehara
宏敏 上原
Yasuhiko Yamane
靖彦 山根
Takumi Hasebe
巧 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP24020196A priority Critical patent/JP3114796B2/ja
Publication of JPH09172379A publication Critical patent/JPH09172379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3114796B2 publication Critical patent/JP3114796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズの大きいゼロラン符号用テーブルを用
意しなくても、ゼロラン長の符号化の冗長度を抑えるこ
と。 【解決手段】 ゼロ判定部101で量子化された係数デ
ータがゼロであるか否かを判定し、係数データがゼロで
ないと判定された場合、上記係数データを符号テーブル
107を用いて符号化し、上記係数データがゼロである
と判定された場合、ゼロカウンタ103で上記係数デー
タがゼロではないと判定されるまで連続されるゼロの個
数をカウントしてゼロラン長を取得し、ゼロラングルー
プデコード部104でゼロラン長をその出現頻度によっ
て複数のグレープに分類し、ゼロラン符号化部105で
上記グループ単位で符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像信号を複数の
周波数帯域に分割して符号化を行なう装置および方法に
関し、特に情報量の圧縮に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像信号は膨大な情報量を有し
ているので、記録あるいは伝送するに際して、圧縮して
情報量を削減する試みが種々なされている。画像データ
の圧縮方法として、画像信号を複数の周波数帯域(以
下、サブバンドと記す)にフィルタを用いて分割して圧
縮を行なうサブバンド符号化方式が知られている。
【0003】図20を用いて、一般的な画像符号化/復
号化の動作フローについて説明する。符号化ステップ
は、入力画像を周波数成分に変換するステップ2001
(例えば、Wavelet変換) と、これを量子化する
ステップ2002と、更にその量子化結果を可変長符号
化するステップ2004とから構成される。データ圧縮
は以下の方法によって実現する。
【0004】(a)入力画像を周波数成分へ変換すること
によりエネルギー分布に偏りを持たせる。 (b)周波数成分に変化された入力画像を量子化すること
により、周波数成分毎の重みづけを行い、データの発生
頻度に偏りを持たせる。 (c)量子化結果を可変長符号化することにより、頻度の
高いデータには短い符号を、低いデータには長い符号を
割り当て、全体としての平均の符号長を短くすること
で、圧縮できる。
【0005】上記量子化ステップ2002では、周波数
成分毎のビット配分を指定する量子化テーブル2003
が用いられ、可変長符号化ステップ2004では、発生
頻度(エントロピー)に基づいたハフマンテーブル20
05が用いられる。
【0006】一方、復号化ステップは、可変長復号化ス
テップ2007、逆量子化ステップ2009、逆変換ス
テップ2011とで構成される。
【0007】次に、図21を用いてサブバンド符号化に
ついて説明する。図21において、2101は水平方向
の高域フィルタ(HPF)、2102は水平方向の低域
フィルタ(LPF)、2103、2104は水平方向に
1/2のダウンサンプリングを行なう水平ダウンサンプ
ラ、2105、2107は垂直方向のHPF、210
6、2108は垂直方向のLPF、2109、211
0、2111、2112は垂直方向に1/2のダウンサ
ンプリングを行なう垂直ダウンサンプラである。
【0008】図21に示すような構成で画像信号を帯域
分割する場合の分割例を図22に示す。図22(a) では
画像信号が、水平方向,垂直方向共に2帯域に等分割さ
れ、計4つのサブバンドに分割されている状態を示して
いる。各サブバンドの名称は順に水平方向,垂直方向の
サブバンドの状態を表し、Lは低域を表し、Hは高域を
表している。
【0009】ウェーブレット変換符号化方式は、サブバ
ンド符号化の1つで、低周波帯域(図22(a) のLL成
分)を細かく分割していき、階層化されたサブバンド分
割を行なう。
【0010】ここで図22(b) に、ウェーブレット変換
方式による分割例を示す。図において、画像データは帯
域幅の異なる計10個のサブバンドに分割されている。
各サブバンドに付加している番号はサブバンド番号を示
す。以下では、この10個のサブバンドに分割されたデ
ータをスキャンして量子化処理を行い、可変長符号化す
る場合について考える。
【0011】従来のスキャン及び可変長符号化の方法と
しては、以下の2つの方法がある。1つ目の方法(方式
Aは、各帯域毎に独立にスキャンし、量子化、及び可変
長符号化を行う方法である。この場合の可変長符号化方
式としては、1次元ハフマン符号化が一般的であり、こ
れは例えば、"IEEE Transactions on Communications、
Scene Adaptive Coder by Wen-Hsiung Chen and Willi
amoK.Pratt 、Vol.Com-32、No.3 、March 1984、P
.225-232"に、その詳細が示されている。
【0012】上記論文では、量子化後の係数データを符
号化するために図23に示すような2つのハフマン符号
のテーブルを使用する。図23(a) のテーブルにより、
ゼロ以外の量子化係数の符号化を行う。その際、係数の
絶対値だけが符号化される。これは絶対値の等しい係数
は同じ頻度で出現するためである。正負符号はハフマン
符号に続いて1ビットが伝送される。また、1つの絶対
値に1つの符号語を割り当てるのは12エントリとし、
それ以外の値(絶対値)は「OTHERコード」に続き
係数データをそのまま付加して伝送される。
【0013】図23(b) のテーブルからは、ゼロ係数に
関しランレングス符号化を行う。従って、復号化の際に
2つの表を区別するために、ランレングス符号の識別符
号として、ランレングスプレフィクス(RL PREF
IX)と呼ばれる特別な符号語を使用する。
【0014】図23(a),(b) に示すテーブルは、それぞ
れ可変長符号化を行なうデータ値(絶対値)、あるい
は、ランレングス長の発生頻度に基づき作成される。図
23(a) において、絶対値=`1´、発生頻度が非常に
高いため、1bitコードが割り当てられている。一
方、絶対値=`9´*〜`12´*等の値は、その発生
頻度がさほど高くないため8bitコードとなってい
る。可変長符号は、このような頻度の高い係数値を短い
コード長で表すことにより、データ量を圧縮する。
【0015】また、本方式はハフマン符号をゼロ以外の
係数とゼロランとに別々に割り当てて符号化を行うた
め、1次元ハフマン符号化と呼ばれている。
【0016】次に、2つ目の方法(方式B)は、符号化
結果が、8×8のブロック係数になるようサブバンド周
波数成分をスキャンし、量子化、及び可変長符号化を行
う方法であり、この場合の可変長符号化方式としては、
次に説明する2次元ハフマン符号化を前提としている。
【0017】ブロック係数を得るスキャン方法として
は、特開平4−245863に記載されているような
「階層表現された信号の符号化方式」がある。これは、
図24に示すようにWavelet変換した後の10個
の周波数成分のうち、低周波から高周波にかけてスキャ
ンし、相関性ある8×8のブロック係数を得ることを目
的としている。
【0018】2次元ハフマン符号化は、ゼロ以外の係数
データとゼロランとを1つの組としてハフマン符号を割
り当てるものであり、例えば、特開昭63−13253
0に記載されているような「ビットレート低減方法及び
装置」がある。この方式は、8×8などブロック分割し
た係数データの符号化において、より効率的となること
から、JPEGやMPEGで採用されている。
【0019】本願発明者らは、一般のTV中継の映像シ
ーンを用い、図20のWavelet変換ステップ20
01、量子化ステップ2002まで同じ処理を施し、可
変長符号化ステップ2004として上記2つの方式を比
較した。評価条件は以下の表1に示す通りである。量子
化テーブルとしては、輝度(Y) 成分と色差((UV) 成分に
分けて図25に示すものを使用する。具体的には、Wa
velet変換後の係数データを図25に示す値で除算
する。また、図21に示すWavelet変換を行うフ
ィルタ(HPF、LPF)としては、以下に示すSSKF(S
ymmetyric Short Kernel Filter)を用いた。
【0020】
【表1】
【0021】符号化効率の評価結果を以下の表2に示
す。方式Bの符号化後のデータサイズを100%として
比較した。
【0022】
【表2】
【0023】以上より、SIFサイズ相当の画像をウェ
ーブレット変換により約1/10に圧縮する場合、各帯
域毎に独立に符号化する1次元ハフマン方式の方が符号
化効率に優れるという結果が得られた。これは、今回、
評価対象となったデータの圧縮率に対して、高周波成分
の量子化ステップを大きくしたことによりゼロラン、す
なわちゼロの連続する長い係数が多く発生したためと考
えられる。すなわち、8×8の小さなブロックでの符号
化より、帯域毎の大きなブロックでの符号化の方が効率
がよいということである。
【0024】ここで、上記論文で述べられている1次元
ハフマン符号化を実現するための装置について、図2
6,図27を用いて、その詳細な動作を説明する。図2
6は、従来の1次元ハフマン符号化装置の一例のブロッ
ク図を示す。例えば、図22(b) における画像サイズを
320×208とすると、サブバンド3のサイズは40
×26となり、1040の係数データで構成されている
ことになる。以下では、先ずゼロラン符号化の動作につ
いて説明する。
【0025】サブバンド3をスキャンした場合、以下の
ような順に係数が構成されている場合を考える。 係数[1]、ゼロラン[3]、係数[2]、ゼロラン
[15]、係数[3]、ゼロラン[503]、係数
[1]、ゼロラン[517] ゼロ判定部2601では、係数データを一つ読み込み、
読み込んだ係数データが0であるかどうかを判定する。
係数データが0ではない場合は、係数テーブルデコード
部2606に係数データを送り、係数テーブル2605
を用いて係数データを符号化する。この係数データの符
号化動作については後述する。
【0026】一方、読み込んだ係数データがゼロ判定部
2601で0であると判定されると、ゼロカウンタ26
03はゼロの連続する長さ(以下、ゼロラン長と呼ぶ)
を1カウントする。ゼロカウンタ2603はゼロ判定部
2601が係数データがゼロではないと判定するまで、
この動作を続ける。
【0027】ゼロ判定部2601が係数データがゼロで
はないと判定すると、ゼロカウンタ2603はカウント
したゼロラン長をゼロラン符号化部2604に送り、ゼ
ロラン長を0にクリアする。
【0028】ゼロラン符号化部2604は送られてきた
ゼロラン長を符号テーブル2605を用いて符号化す
る。ゼロラン用の符号テーブルは、図23(b) に示すも
のである。但し、実際には図23(b) のハフマンコード
の先頭にゼロラン符号を意味する図23(a) の“RL
PREFIX”コードを付与した構成となる。
【0029】図27はゼロラン符号部2604の処理を
説明する図である。図において、各ステップは以下の処
理を行う。 (2701)ゼロラン長zeroがゼロラン長r(r>
0、rは整数であり、処理できる最大ラン長を表す) よ
りも小さいかどうかを判定する。ゼロラン長zeroが
ゼロラン長rより大きい場合は以下に示す(270
2),(2703)の処理を行い、小さい場合は以下に
示す(2704)の処理を行なう。
【0030】(2702)ゼロラン長rの符号化を行な
う。 (2703)ゼロラン長zeroからゼロラン長rを減
算し、(2701)の処理を行なう。 (2704)ゼロラン長zeroを符号化する。
【0031】以上のような動作をサブバンド3の係数デ
ータがなくなるまで行なう。
【0032】ゼロランのテーブルサイズを255(r=
255)とした場合の符号結果を図6(a) に示す。ゼロ
ラン503は符号が存在しないので、 503/255= 2 あまり 3 となることから、ゼロラン255の符号2個とゼロラン
3の符号1個で表されている。
【0033】また、ゼロラン符号化部2604は、最後
の係数データがゼロである場合は、その時のゼロラン長
は符号化せず、EOB(End Of Block)コ
ードで符号化を行なう。
【0034】次に、非ゼロ(係数)データの符号化動作
について説明する。サブバンド3が以下のような順に係
数が構成されている場合を考える。 係数[1]、係数[20]、係数[18]、係数[4
0]、ゼロラン[10]、係数[−5]、ゼロラン[1
025] ゼロ判定部2601は係数データを1個ずつ読み込み、
読み込んだ係数データがゼロ判定部2601で0でない
と判定されると、係数コード生成部2607は、係数テ
ーブル2605を用いて符号化する。
【0035】符号化に際しては、全ての係数値に独立に
符号語を割り当てるのではなく、図23(a) に示すよう
に、発生頻度に応じて、独立に符号語を割り当てる「係
数コード(AMPLITUDE1〜12)処理と、それ
以外の「係数OTHERコード(AMPLITUDE1
3)」処理とに分離したフォーマットで行なう。
【0036】動作を説明すると、係数テーブルデコード
部2606は、入力される係数データの絶対値と、係数
テーブル2605の係数値(AMPLITUDE)とを
比較し、テーブル番号を決定する。
【0037】上記したデータ列の場合、係数テーブルデ
コード部2606は、先頭の係数値[1]に対して、テ
ーブル番号“1”を係数コード生成部2607に出力す
る。係数コード生成部2607は、符号テーブル260
2を用いて割り当てられた符号語を読み出し、図11
(a) の係数コードフォーマットでデータ選択部2609
に出力する。データ選択部2609は、テーブル番号が
“1”〜“12”以外であれば係数OTHERコード生
成部2608からのデータを選択する。
【0038】2番目の係数値[20]では、係数テーブ
ルデコード部2606は、係数テーブル2605の保持
する係数値と一致しないことから、テーブル番号“1
3”を係数OTHERコード生成部2608に出力す
る。係数OTHERコード生成部2608は、符号テー
ブル2602を用いて割り当てられた符号語を読み出
し、図11(b) の係数OTHERコードフォーマットで
データ選択部2609に出力する。この時、元の係数デ
ータの有効ビット数が12ビットであれば、12ビット
の係数値をOTHER符号と合成して出力する。
【0039】以上のような動作をサブバンド3の係数デ
ータがなくなるまで行う。この時の可変長符号化装置の
出力結果を図12(a) に示す。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変長符号化装
置及び方法は以上のように構成されており、画像信号を
複数の周波数帯域に分割して符号化を行なうことで、膨
大な情報量を有する画像信号を圧縮して情報量を削減し
て、記録あるいは伝送することができるものであった
が、以下のような3つの課題点を有する。
【0041】すなわち、 (1) 図23(b) に示すように、ゼロラン長符号用のテー
ブルサイズが30エントリと大きく、回路規模が大きく
なる。 (2) 長いゼロランは、ゼロラン255の符号の繰り返し
で表さなければならず、ゼロラン長が大きくなればなる
ほど、その符号結果が冗長となる。今回の評価画像(3
20×208)でも、一番大きなサブバンド(サブバン
ド8、9、10)の係数データ数は160×100=1
6000となり、かなり長いゼロランが存在すると考え
られ、さらに冗長度が増し、符号化効率も悪くなる。 (3) ゼロ以外の係数の符号化に関しては、係数OTHE
Rコードの生成の際、元の係数値のビット数をそのまま
符号化の対象データとしている。ところが、量子化処理
により係数データの有効ビット数は、元の係数値のビッ
ト数以下になっている。よって、係数データを固定長で
取り扱う従来の可変長符号化装置では符号化効率を低下
させていることになる。
【0042】この発明は上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、サイズの大きいゼロラン符号用テーブル
を用意しなくても、ゼロラン長の符号化の冗長度を抑え
ることができる可変長符号化装置及び方法を得ることを
目的とする。
【0043】また、量子化処理後の有効ビット数に応じ
て、非ゼロの係数符号化の冗長度を抑えることができる
可変長符号化装置および方法を得ることを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の可変長符
号化方法及び装置では、グループテーブルとゼロラング
ループ化手段とを備え、ゼロランとなる係数データに対
しては、上記グループテーブルによってその大きさに応
じてグループ分けした後、これを符号化するようにした
ので、長いゼロラン長でも、少ないゼロランテーブルサ
イズでゼロラン長を効率良く圧縮することができる。
【0045】本発明の第2の可変長符号化方法及び装置
では、任意の係数ビット数に対応した係数符号化手段を
備え、係数データがゼロでない(非ゼロ)場合、これを
符号化し、量子化後の係数データの有効ビット数ととも
に符号化するようにしたので、量子化後の有効ビット数
に応じた係数符号化を行うことができ、非ゼロの係数デ
ータの符号化効率を高めることが可能となる。
【0046】本発明の第3の可変長符号化方法及び装置
は、係数値を所定の範囲毎にグループ化して符号化を行
うようにしたので、前記の効果に加えて、係数値の分散
が増える低周波成分の符号化などでも、符号化効率を高
めることができる。
【0047】本発明の第4の可変長符号化方法及び装置
は、係数データのグループ化方法を選択する手段を備
え、サブバンド毎に係数値に対する符号語の割り当て方
法を最適化するようにしたので、更に効率よく符号化が
行えることになる。
【0048】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1による可変
長符号化装置及び方法において用いられる符号化装置の
ブロック図を示す。図1において、101はゼロ判定
部、102は係数符号部、103はゼロカウンタ、10
4はゼロラングループデコード部、105はゼロラン符
号化部、106はグループテーブル、107は符号テー
ブルである。
【0049】次に動作について説明する。ここでは、画
像データを、図22(b) に示すように、サブバンド符号
化で10個のサブバンドに分割した場合を考える。各サ
ブバンドはそれぞれ量子化を施された係数データで構成
される。サブバンドに記載されている番号はサブバンド
番号を示す。例えば、図5(b) における画像サイズを3
20×208とすると、サブバンド3のサイズは40×
26となり、1040の係数データで構成されているこ
とになる。各サブバンドはそれぞれ独立に符号化され
る。
【0050】サブバンド3をスキャンした場合、以下の
ような順に構成されている場合を考える。 係数[1]、ゼロラン[3]、係数[2]、ゼロラン
[15]、係数[3]、ゼロラン[503]、係数
[1]、ゼロラン[517] サブバンドを構成する係数データは順に読み出され、ゼ
ロ判定部101に送られる。ゼロ判定部101では送ら
れてきた係数データが0であるかどうかを判定する。
【0051】ゼロ判定部101において0であると判定
された場合は、ゼロランカウンタ103によってゼロラ
ン長を1カウントする。
【0052】ゼロカウンタ103はゼロ判定部101に
おいて係数データが0ではないと判定するまでカウント
を続ける。
【0053】ゼロ判定部101において係数データが0
ではないと判定されると、ゼロランカウンタは現在のゼ
ロラン長をゼロラングループデコード部104に送り、
ゼロラン長をクリアする。
【0054】ゼロラングループデコード部104は送ら
れてきたゼロラン長からグループテーブル106を用い
てグループ番号を決定する。
【0055】上記グループテーブル106を図2に示
す。図2に示すように、ゼロラン長は16個のグループ
に分けられる。すなわち、出現頻度の高いゼロラン長1
〜7はそのまま独立なグループとし、それ以外のゼロラ
ン長は2のベキ乗で表現できる範囲でグループ分けをし
ている。
【0056】ゼロラン長2048以上に関しては、発生
頻度がかなり低いと考えられるので、ひとまとめにして
いる。これは高域のサブバンドであればあるほど、ゼロ
ランでサブバンドが終了する場合が多いと考えられ、最
後のゼロランはEOB(End Of Block)で
省略されてしまうことにも起因している。
【0057】有効ビット数はゼロラン長を表すために有
効なビット数を表している。図3はそれぞれのグループ
におけるゼロラン長を表している。ゼロラン長は15ビ
ットで構成されており、LSB(最下位ビット;Least
Siginificant Bit)詰めで格納されている。ゼロラン長
を表すために有効なビット数は、 (ゼロラン長を表すために最低限必要なビット数) −1 となる。これはゼロランのグループを2のベキ乗で表現
できる範囲でグループ分けしていることに起因する。
【0058】次に、ゼロラングループデコード部104
は、ゼロラン長のMSB(最上位ビット;Most Signifi
cant Bit)側から1ビットずつビットを判定していき、
1が立っているビットまで来た時点でその処理を中断
し、連続しているゼロのビット長からグループ番号を決
定する。
【0059】この処理はゼロランのグループを2のベキ
乗で表現できる範囲でグループ分けをしていることに起
因する。例えば、グループ10に含まれるゼロラン長で
あれば、LSB側から6ビット目に必ず1が立ってお
り、グループ13に含まれるゼロラン長であればLSB
側から9ビット目に必ず1が立っている。
【0060】例えば、グループ8に含まれるゼロラン長
8−15であれば、最低限4ビットあれば表現でき、か
つ、常に最上位ビットに1がたつことは明らかである。
このことから最上位ビットを省略することが可能とな
り、この場合の有効ビット数は3となる。ただし、グル
ープ16に関しては、最大ゼロラン長32767を基に
して有効ビット数を算出している。
【0061】図4はゼロラングループデコード部104
の上記処理を説明するフローチャート図である。すなわ
ち、ステップ(401)では、0であるビットをカウン
トする変数(bit)をクリアする。次いでステップ
(402)で、ビット位置をMSB側に設定する。ステ
ップ(403)では、現在のビットが1であるかどうか
判定し、0である場合はステップ(404)に進みbi
tを1増加し、ステップ(403)で、現在のビットが
1であると判定されるまで同じ処理を繰り返す。そし
て、上記ステップ(403)で、現在のビットが1であ
ると判定されると、ステップ(405)に進み、bit
の値(大きさ)からグループ番号を決定する。次いで、
ステップ(406)に進み、グループ番号をゼロラン符
号化部105に送り、処理を終了する。
【0062】ゼロラン符号化部105ではゼロラングル
ープデコード部104から送られてきたグループ番号
と、ゼロラン長と、グループテーブル106から得られ
るゼロラン長の有効ビット数とを用いてゼロラン長の符
号化を行なう。
【0063】ここで各グループの符号化されたゼロラン
長を図5に示す。ゼロラン長はグループの符号の後に有
効なビット数で表したゼロラン長をLSBから格納した
形で符号化される。
【0064】ゼロ判定部101において0ではないと判
定された係数データは、係数符号部102に送られて符
号テーブル107を用いて符号化され、符号データとし
て送出される。そして上記処理をサブバンド3の係数デ
ータがなくなるまで行なう。この符号化結果を図6(b)
に示す。ゼロラン15とゼロラン503は、図2に示す
グループテーブル106から、それぞれグループ8,グ
ループ13に属しており、それぞれに有効なビット数は
3ビット,8ビットであることから、図6(b)に示すよ
うな符号化結果となる。
【0065】以上の処理によってサブバンド3の符号化
が実現された。この処理をサブバンド1〜10全てに対
して行うことにより、圧縮データを得ることができる。
【0066】従来の説明で記述した符号化効率の評価結
果を以下の表3に示す。評価条件は、従来の説明と同じ
であり、本実施の形態の方式としては、非ゼロ係数の符
号化は従来と同様の処理を行い、ゼロラン符号化方法の
み図2に示すグループ化を採用した。
【0067】
【表3】
【0068】上記表に示されるように、従来の方式Bを
100%とした場合、方式Aとほぼ同等か若干効率が改
善されるという結果が得られた。ここで、従来の方式A
がゼロランテーブルを30エントリ必要とすることを考
慮すると、本実施の形態はその約半分のエントリで同等
の符号化効率を得ていることが判る。従って、ゼロラン
を、図2に示すようにグループ化して符号化することは
極めて有効な方法である。
【0069】なお、本実施の形態では、ゼロラン長を1
6個のグループに分割したが、直接符号語を割り当てる
ゼロラン長を増減させるなど、グループ化方法を変更し
ても構わない。
【0070】このように本実施の形態によれば、量子化
された係数データがゼロであるか否かを判定し、係数デ
ータがゼロでないと判定された場合、上記係数データを
符号テーブルを用いて符号化し、上記係数データがゼロ
であると判定された場合、上記係数データがゼロではな
いと判定されるまで連続されるゼロの個数をカウントし
てゼロラン長を取得し、該ゼロラン長をその出現頻度に
よって複数のグループに分類し、該グループ単位で符号
化するようにしたから、長いゼロラン長でもグループ化
してこれを符号化することができ、少ないゼロランテー
ブルサイズでゼロラン長を効率良く圧縮することができ
るようになる。
【0071】実施の形態2.次に本実施の形態2による
可変長符号化装置及び方法について説明する。図7は本
実施の形態2による可変長符号化装置及び方法に用いら
れる可変長符号化装置のブロック図を示す。図7におい
て、701は係数データを量子化する量子化部、702
は量子化された係数データにゼロが含まれているか否か
を判定するゼロ判定部、703はゼロランを数えるゼロ
ランカウンタ、704は符号テーブル、705はゼロラ
ン符号化部、706は係数テーブルで、例えば、図8に
示す情報を管理するものである。707は係数テーブル
デコード部、708は係数コード生成部、709は係数
OTHERコード生成部、710はデータ選択部であ
る。
【0072】次に動作について説明する。ここでは、画
像データを図22(b) に示すようにサブバンド符号化で
10個のサブバンドに分割した場合を考える。サブバンド
に記載されている番号はサブバンド番号を示す。例え
ば、図22(b) における画像サイズを320×208と
すると、サブバンド3のサイズは40×26となり、1
040の係数データで構成されていることになる。
【0073】各サブバンドはそれぞれ独立に量子化部7
01で量子化し、可変長符号化を行う。ここで量子化部
701が、12bitの係数データを例えば、図25
(a) に示すような量子化ステップにより除算を行うもの
とすると、サブバンド3の係数データは有効ビット数が
12ビットではなく、10ビットになる。
【0074】いま、量子化したサブバンド3をスキャン
した場合、以下のような順に係数が構成されている場合
を考える。 係数[1]、係数[20]、係数[18]、係数[4
0]、ゼロラン[10]、係数[−5]、ゼロラン[1
025] ゼロ判定部702は係数データを一個ずつ読み込み、読
み込んだ係数データが0であるかどうかを判定する。係
数データが0であると判定された場合は、ゼロランカウ
ンタ703でゼロの続く長さをカウントし、ゼロラン符
号化部705は符号テーブル704を用いてそのゼロラ
ン長を符号化する。
【0075】一方、読み込んだ係数データがゼロ判定部
702で、0でないと判定されると、係数テーブルデコ
ード部707は、係数テーブル706を用いて符号化す
る。符号化データのフォーマットとしては、図11(a)
に示す、発生頻度に応じて符号語のみを割り当てる「係
数コード」と、図11(b) に示す、符号語に係数データ
を繋げた「係数OTHERコード」とで行なう。これは
上記実施の形態1で用いた図8に示すような係数テーブ
ルを用いて実現する。図9は、係数テーブルデコード部
707の動作を説明するためのブロック図である。図9
において、901は、係数テーブル比較を行う比較器
で、図8において独立して符号語が割り当てられる各係
数値をレジスタに格納し、これと入力されるデータとを
比較して、その比較結果が一致していれば“1”を出力
する。アドレス変換部902は、上記比較器901の出
力に基づきテーブル番号をデコードする。このデコード
結果は、例えば係数ハフマンテーブル904に示すよう
なアドレスとなる。
【0076】係数ハフマンテーブル904では出力結果
が全て0の場合は、1〜15以外のコードであると判定
し、テーブル番号16に対応させている。903は符号
テーブル704内の係数ハフマンテーブルである。
【0077】図10は、係数テーブルデコード部70
7、係数コード生成部708、係数OTHERコード生
成部709、及びデータ選択部710での係数コード生
成処理を説明するフローチャート図である。それぞれ各
ステップでは、 (1001)係数テーブルデコード部707は、入力さ
れる係数データの絶対値をとる。 (1002)係数テーブルデコード部707は、上記し
た処理によりテーブル番号をデコードし、その番号が1
6であればステップ(1006)の処理を行い、16で
なければステップ(1003)の処理を行う。 (1003)テーブル番号にユニークに割り当てられた
ハフマン符号を符号テーブル704より得る(これをh
codeとする)。 (1004)符号ビットをhcode長だけシフトする
(これをscodeとする)。 (1005)上記hcodeとscodeの論理和によ
る符号データを生成する。このデータAは、図11(a)
に示すフォーマットのデータとなる。 (1006)テーブル番号16に割り当てられたハフマ
ン符号を符号テーブル704より得る(これをothe
rとする)。 (1007)係数データ(符号ビット含む)をothe
r長だけシフトする(これをccodeとする)。この
際、係数データは量子化後の有効ビット数のみを使用す
る。 (1008)otherとccodeの論理和による符
号データを生成する。このデータBは、図11(b) に示
すフォーマットのデータとなる。 という処理が行われ、以上により、上記したデータ列で
は以下のようになる。
【0078】先ず、係数テーブルデコード部707は、
先頭の係数値[1]に対しテーブル番号“1”を係数コ
ード生成部708に出力する。係数コード生成部708
は、符号テーブル704を用いて、割り当てられた符号
語を読み出し、図11(a) に示す係数コードフォーマッ
トでデータ選択部710に出力する。データ選択部71
0は、ステップ(1002)においてテーブル番号が
“16”以外であれば、ステップ(1003)〜ステッ
プ(1005)を経て係数コード生成部708からのデ
ータを可変長コードとして出力する。2番目の係数値
[20]では、ステップ(1002)において係数テー
ブルデコード部707は、係数テーブル706の係数値
と全て一致しないことから、テーブル番号“16”を係
数OTHERコード生成部709に出力する。係数OT
HERコード生成部709は、符号テーブル704を用
いて、割り当てられた符号語を読み出し、ステップ(1
006)〜ステップ(1008)を経て図11(b) の係
数OTHERコードフォーマットでデータ選択部710
に出力する。
【0079】この時、係数OTHERコード生成部70
9は、量子化部701から、図25(a) に示す量子化ス
テップの情報を得て、量子化後の有効ビット数の係数値
のみをOTHER符号(16番目の符号) と合成して出
力する。つまり、係数OTHERコード生成部709
は、符号語に続ける係数データとして12ビット以下の
任意長を選択できるものとし、サブバンド3であれば、
下位10ビットを用いて図11(b) に示すような係数O
THERコードに合成する。
【0080】以上のような動作をサブバンド3の係数デ
ータがなくなるまで行う。この時の可変長符号化装置の
出力結果を図12(b) に示す。従来装置での符号結果
(図12(a))と比較して、係数OTHERコード、すな
わち量子化後の有効ビット数の係数値によるコードデー
タの部分が減少する。
【0081】符号化データは、可変長コードデータと図
25に示す量子化テーブルとを合わせて管理すること
で、復号化処理が行える。
【0082】以下に、従来の説明で記述した符号効化率
の評価結果と、本実施の形態2による比較結果を表4に
示す。評価条件は、表1に示したものと同じであり、本
実施の形態2の方式としては、ゼロラン符号化は従来の
方式と同じ方式を用いたものとして比較している。
【0083】
【表4】
【0084】従来の方式Bで符号化した際のデータサイ
ズを100%とした場合、方式Aより更に8%程度削減
できるという結果が得られた。特に図25に示す量子化
テーブルのように回路規模を考慮し、サブバンド分割が
2のべき乗である場合には、効果があることが判る。
【0085】なお、図8の係数テーブルでは、12ビッ
トの係数データに対して16個に分割したが、直接符号
語を割り当てる係数値を増減させるなど総数を変更して
も構わない。
【0086】また、テーブル番号1〜15の係数絶対値
についても、図8では1〜15の係数値をそれぞれ割り
当てるようにしているが、係数データの発生頻度に応
じ、これ以外の数値にテーブル番号を割り当てるように
しても構わない。また、係数テーブルサイズとしても特
に16エントリに限定するものではなく、それ以外のサ
イズであってもよい。
【0087】係数テーブルサイズが大きくなれば、図9
に示すようにそれに比例して係数値レジスタの数も多く
なり、デコード回路901を含め回路規模が増大する。
【0088】また、ソフトウェアで処理する場合も、入
力された係数データが係数値と一致するまで、係数値を
読み込む処理と、読み込んだ係数値を比較する処理とが
必要となり、テーブルサイズが多くなるほど、処理数、
処理時間が共に増加する。
【0089】図13にテーブルサイズと符号量の関係を
表す。各折れ線はそれぞれのサブバンドにおけるテーブ
ルサイズに対する符号量を表し、左端に位置する数字は
サブバンド番号を示している。評価条件は、上記した実
施の形態2での評価と同じである。
【0090】符号テーブル704は各サブバンド毎にサ
ブバンドを構成する係数データの発生頻度をとり、テー
ブルサイズを2〜20の間で変えている。
【0091】図13に示すように、テーブルサイズを大
きくするほど符号量は減少する。これは、テーブルサイ
ズを大きくすると、独立してハフマンコードを割り当て
られる係数値が増え、符号化効率が上がるためである。
【0092】ところが、各サブバンドにおけるグラフ
は、テーブルサイズ8ぐらいからゆるやかな変化をたど
りテーブルサイズ16ぐらいからほとんど変化がみられ
ない。テーブルサイズ20以上の場合は、テーブルサイ
ズが20である場合とほとんど大差がないので省略して
いる。
【0093】これは、量子化部701における量子化に
より、各サブバンドに存在する係数データのばらつきが
少ないためであると考えられる。すなわち、サブバンド
を構成する係数データの中で、OTHER係数となる係
数データの割合が小さいことに起因している。
【0094】以上の結果により、本実施の形態2によれ
ば、任意の係数ビット数に対応した係数符号化手段を設
け、係数データがゼロでない(非ゼロ)場合、これを符
号化し、量子化後の係数データの有効ビット数とともに
符号化するようにしたので、量子化後の有効ビット数に
応じた係数符号化を行うことができ、特に、テーブルサ
イズを8〜16とすることで、非ゼロの係数データの符
号化効率を高めることが可能となり、圧縮率,回路規
模,処理時間の各面において、最も最適な符号化を実現
することができる。
【0095】実施の形態3.次に本実施の形態3による
可変長符号化装置及び方法について説明する。図14は
本実施の形態3による可変長符号化装置及び方法に用い
られる可変長符号化装置のブロック図を示す。図14に
おいて、図7の符号化装置と同様の機能を有するものは
同一の番号を付してその説明を省略する。図において、
1401は係数グループテーブルで、例えば、図15に
示す情報を管理し、1402は係数グループデコード
部、1403はそれに対応した係数OTHERコード生
成部である。
【0096】動作としては、上記実施の形態2で説明し
たものと殆ど同じであるが、本実施の形態では、係数O
THERコードを生成する方法が異なる。図14に示す
係数グループテーブル1401は、実施の形態2と同様
に、画像データを図22(b)に示すように、サブバンド
符号化で10個のサブバンドに分割した場合を考える。
図22(b) に記載されている番号はサブバンド番号を示
す。
【0097】各サブバンドはそれぞれ独立に量子化部7
01で図25(a) に基づいて量子化し、可変長符号化す
る。例えば、サブバンド3をスキャンした場合、以下の
ような順に係数が並んでいるものとする。 係数[1]、係数[20]、係数[18]、係数[4
0]、ゼロラン[10]、係数[−5]、ゼロラン[1
025] ゼロ判定部702は係数データを一個ずつ読み込み、読
み込んだ係数データが0であるかどうかを判定する。係
数データが0である場合は、ゼロランカウンタ703で
ゼロが続く長さの情報を得て、ゼロラン符号化部705
は符号テーブル704を用いてゼロラン長を符号化す
る。
【0098】一方、読み込んだ係数データがゼロ判定部
702で0でないと判定されると、係数グループデコー
ド部1402は、送られてきた係数データからグループ
テーブル1401を用いてグループ番号を決定する。
【0099】ここで上記係数グループテーブル1401
の内容を図15に示す。図15に示すように、係数値は
15個のグループに分けられる。出現頻度の高い係数絶
対値1〜7はそのまま独立なグループとし、それ以外の
係数絶対値を2のベキ乗で表現できる範囲で分割し、8
番目以上のグループに対し有効ビット数を対応づけてい
る。この有効ビット数は、 (係数絶対値を表すために最低限必要なビット数)−1 としている。これは係数絶対値を2のベキ乗で表現でき
る範囲でグループ分けしていることに起因する。
【0100】図16はそれぞれのグループに対応する係
数データを表している。12ビットの係数データは量子
化により、有効ビットがLSB詰めに格納されているも
のとし、その絶対値は最大で11ビットになっている。
例えば、グループ8に含まれる係数絶対値は、8−15
であり、最低限4ビットあれば表現でき、かつ、常に4
ビット目に1がたつことは明らかである。このことから
4ビットを省略することが可能となり、この場合の有効
ビット数は3となる。
【0101】係数グループデコード化部1402は、非
ゼロと判定された係数データのMSB側から1ビットず
つビットを判定していき、1が立っているビットまで来
た時点でその処理を中断し、その位置からグループ番号
を決定する。
【0102】この処理は係数値を2のベキ乗で表現でき
る範囲でグループ分けをしていることに起因する。例え
ば、グループ10に含まれる係数値であればLSB側か
ら6ビット目に必ず1が、グループ13に含まれる係数
値であればLSB側から9ビット目に必ず1が立ってい
る。
【0103】図17は係数グループデコード部1402
の上記処理を説明するフローチャート図である。各ステ
ップでは以下のような処理が行われる。 (1701)0であるビットをカウントする変数(bi
t)をクリアする。 (1702)ビット位置をMSB側に設定する。 (1703)現在のビットが1であるかどうか判定し、
0である場合はステップ(1704)の処理を行い、1
である場合はステップ(1705)の処理を行なう。 (1704)bitを1増加し、比較位置を右に1ビッ
ト移動してステップ(1703)に戻る。 (1705)bitの値からグループ番号を決定する。 (1706)グループ番号を係数コード生成部708と
係数OTHERコード生成部1403に送る。 グループ番号に応じて、係数コード生成部708と係数
OTHERコード生成部1403は、図18に示すよう
なコードを生成する。
【0104】係数OTHERコード生成部1403は、
グループ番号により異なる符号語を符号テーブル704
より取り出し、図15の係数グループテーブルの有効ビ
ット数分の係数データをこれに続けて、符号データを構
成する。
【0105】前記した係数列が入力された場合、係数グ
ループデコード部1402は、先頭の係数値[1]から
グループ番号“1”を係数コード生成部708に出力す
る。係数コード生成部708は、符号テーブル704を
用いて割り当てられた符号語を読み出し、図18のグル
ープ1のフォーマットでデータ選択部710に出力す
る。データ選択部710は、テーブル番号が“1”〜
“7”であれば係数コード生成部708からのデータを
可変長コードとして出力する。
【0106】2番目の係数値[20]では、係数グルー
プデコード部1402は、グループ番号“8”を係数O
THERコード生成部1403に出力する。係数OTH
ERコード生成部1403は、符号テーブル704を用
いて割り当てられた符号語を読み出すと共に、係数グル
ープテーブル1401よりグループ番号“8”の有効ビ
ット数を取り出し、図18に示すような「グループ8符
号語+符号ビット+係数絶対値(3ビット) 」の符号デ
ータを出力する。
【0107】以上のような動作をサブバンド3の係数デ
ータがなくなるまで行う。この時の可変長符号化装置の
出力結果を図12(c) に示す。図12(c) の符号化結果
では、実施の形態2の図11(b) と比較して、係数OT
HERコードの係数値の長さがグループ毎に最適化さ
れ、符号化効率が向上すると考えられる。
【0108】以上の処理を分割した全てのサブバンド毎
に繰り返すことで、可変長符号化を実現できる。符号化
データは、グループ毎にビット数が対応づけられてお
り、図25(a) に示す量子化情報と合わせて管理しなく
とも、復号処理が行える。
【0109】なお、本実施の形態では、12ビットの係
数データに対して15個のグループに分割したが、例え
ば発生頻度が低いと思われるグループ14とグループ1
5を1つのグループにマージするなどしても構わない。
【0110】また、圧縮率に応じてグループ数やグルー
プ化する範囲を変えても、本実施の形態と同様の符号化
ステップで実現できることは明白である。
【0111】このように本実施の形態3によれば、係数
値を所定の範囲毎にグループ化して符号化を行うように
したので、上記実施の形態1、及び実施の形態2の効果
に加え、係数値の分散の度合いが増える低周波成分の符
号化などでも、符号化効率を高めることができる。
【0112】実施の形態4.次に本実施の形態4による
可変長符号化装置及び方法について説明する。図19は
本実施の形態3による可変長符号化装置及び方法に用い
られる可変長符号化装置のブロック図を示す。図19に
おいて、図7,図14と同一符号で示されるものは同一
の機能を有するものであり、ここではその説明を省略す
る。図19において、1901はテーブル切り替え部、
1902は実施の形態3の係数グループデコード部14
02とは異なり、係数テーブル706と、係数グループ
テーブル1401とを有する係数グループデコード部で
ある。
【0113】可変長符号化装置の動作としては、係数テ
ーブル706と、係数グループテーブル1401を有
し、サブバンド毎に切り替えて可変長符号化を行えるよ
うにした点が異なる。
【0114】また、上記係数テーブル706の16番目
のOTHERグループに、量子化時に有効ビット数を追
加して係数を管理するものとし、係数OTHERコード
生成部1903が、係数テーブル706よりこの有効ビ
ット数を得て、符号データを出力する。テーブルを選択
した後の動作は、上記実施の形態2,3で説明したもの
と同じである。
【0115】一般的に量子化ステップを小さくする低周
波のサブバンド(例えば図22(b)の1〜4)では、係
数値の分散が増え係数OTHERコードの比率が高くな
ることから、係数グループテーブル1401の方が効率
よく符号化できる。逆に高周波のサブバンド(例えば図
22(b) の5〜10)では、量子化ステップを大きくす
るため、係数値の分散が偏ることから係数テーブル70
6の方が効率よく符号化できる。従って、サブバンド毎
にこれらを選択できれば、非常に効率よく符号化が行え
ることになる。
【0116】このように本実施の形態4によれば、係数
データのグループ化方法を選択する手段を設け、サブバ
ンド毎に係数値に対する符号語の割り当て方法を最適化
するようにしたので、更に効率よく符号化が行うことが
できる。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る可変長符号
化方法及び装置は、グループテーブルとゼロラングルー
プ化手段とを備え、ゼロランとなる係数データに対して
は、上記グループテーブルによってその大きさに応じて
グループ分けした後、これを符号化するようにしたの
で、長いゼロラン長でも、少ないゼロランテーブルサイ
ズでゼロラン長を効率良く圧縮することができるという
効果がある。
【0118】また、本発明に係る可変長符号化方法及び
装置は、任意の係数ビット数に対応した係数符号化手段
を備え、係数データがゼロでない(非ゼロ)場合、これ
を符号化し、量子化後の係数データの有効ビット数とと
もに符号化するようにしたので、量子化後の有効ビット
数に応じた係数符号化を行うことができ、非ゼロの係数
データの符号化効率を高めることができるという効果が
ある。
【0119】また、本発明に係る可変長符号化方法及び
装置は、係数値を所定の範囲毎にグループ化して符号化
を行うようにしたので、長いゼロラン長でも、少ないゼ
ロランテーブルサイズでゼロラン長を効率良く圧縮する
ことができる,という前記の効果に加えて、係数値の分
散が増える低周波成分の符号化などでも、符号化効率を
高めることができるという効果がある。
【0120】また、本発明に係る可変長符号化方法及び
装置は、係数データのグループ化方法を選択する手段を
備え、サブバンド毎に係数値に対する符号語の割り当て
方法を最適化するようにしたので、更に効率よく符号化
が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるゼロラン長のグ
ループ化を行った可変長符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるゼロラン符号化
用のグループテーブルの一例を示した図である。
【図3】図2でグループ分けしたゼロラン長を表した図
である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるゼロラングルー
プ化部の処理を説明した図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるゼロラン長のコ
ードデータフォーマットを表した図である。
【図6】本発明の実施の形態1と従来方式における符号
化結果の一例を説明した図である。
【図7】本発明の実施の形態2における量子化ステップ
に応じて非ゼロ係数符号化を行う可変長符号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態2における非ゼロハフマン
テーブルの一例を示した図である。
【図9】本発明の実施の形態2における係数テーブルデ
コード部の構成を示すブロック図である。
【図10】係数テーブルデコード部の処理を説明した図
である。
【図11】本発明の実施の形態2における非ゼロのコー
ドデータフォーマットを表した図である。
【図12】本発明の実施の形態2、及び実施の形態3と
従来方式における符号化結果の一例を説明した図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態2におけるテーブルサイ
ズと圧縮コード量の関係を示した図である。
【図14】本発明の実施の形態3における非ゼロ係数の
グループ化を行った可変長符号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図15】本発明の実施の形態3における非ゼロ係数符
号化用のグループテーブルの一例を示した図である。
【図16】図15でグループ分けした非ゼロ係数データ
を表した図である。
【図17】本発明の実施の形態3における係数グループ
デコード部の処理を説明した図である。
【図18】本発明の実施の形態3 におけるグループ化を
行った非ゼロ係数のコードデータフォーマットを表した
図である。
【図19】本発明の実施の形態4 における複数の非ゼロ
係数符号化方法を備えた可変長符号化装置の構成を示す
ブロック図である。
【図20】サブバンド符号化方式の基本ブロック図であ
る。
【図21】Wavelet変換方式におけるサブバンド
分割方法を示した図である。
【図22】Wavelet変換方式における周波数成分
の分割例を示した図である。
【図23】従来の可変長符号化方式におけるハフマンテ
ーブルの一例を示した図である。
【図24】Wavelet変換方式において8×8ブロ
ックに分割して可変長符号化を行う場合のジグザグスキ
ャンの一例を示した図である。
【図25】Wavelet変換方式における量子化テー
ブルの一例を示した図である。
【図26】従来の可変長符号化装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図27】上記図25のブロック図におけるゼロラン符
号化部の動作を説明した図である。
【符号の説明】
101,702 ゼロ判定部、102 係数符号部、1
03,703 ゼロカウンタ、104 ゼロラングルー
プデコード部、105,705 ゼロラン符号化部、1
06 グループテーブル、107,704 符号テーブ
ル、701 量子化部、706 係数テーブル、707
係数テーブルデコード部、708 係数コード生成
部、709,1403,1903 係数OTHERコー
ド生成部、710 データ選択部、1401 係数グル
ープテーブル、1402,1902係数グループデコー
ド部、1901 テーブル切替え部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 靖彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長谷部 巧 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を異なる複数の周波数帯域を表
    す係数データに分割し、上記周波数帯域毎に上記係数デ
    ータに対して量子化を施し、該量子化された上記係数デ
    ータを符号化する可変長符号化装置において、 上記係数データがゼロであるかどうかを判定するゼロ判
    定手段と、 符号化を行う際に参照される符号語を記憶している符号
    テーブルと、 上記係数データが上記ゼロ判定部でゼロではないと判定
    されたときの係数データを、上記符号テーブルを用いて
    符号化を行なう係数符号化手段と、 上記係数データが上記ゼロ判定部でゼロであると判定さ
    れた場合、上記ゼロ判定部で上記係数データがゼロでは
    ないと判定されるまで、連続するゼロの個数を数えるゼ
    ロカウンタ手段と、 上記ゼロの続く長さ(以下、ゼロラン長)に対し、1個
    のゼロラン長に1個のテーブル番号を対応づけたもの
    と、複数のゼロラン長を1個のグループとして1個テー
    ブル番号を対応づけて管理するグループテーブルと、 上記ゼロカウンタ手段で数えられた上記連続するゼロの
    個数に対応したグループ番号を、上記グループテーブル
    を用いて決定するゼロラングループ化手段と、 上記ゼロラングループ化手段より得られた上記グループ
    番号と、上記符号テーブルとを用いて、上記連続するゼ
    ロの個数を符号化するゼロラン符号化手段とを備えたこ
    とを特徴とする可変長符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変長符号化装置におい
    て、 上記グループテーブルは、上記連続するゼロの個数とこ
    れを符号化するために必要な最小のビット数とを対応づ
    けた情報を有し、 上記ゼロラン符号化手段は、上記ゼロラングループ化手
    段から得られるグループ番号と、上記グループテーブル
    から得られる上記最小のビット数と、上記符号テーブル
    とを用いて、上記連続するゼロの個数を符号化すること
    を特徴とする請求項1記載の可変長符号化装置。
  3. 【請求項3】 入力信号を異なる複数の周波数帯域を表
    す係数データに分割し、上記周波数帯域毎に上記係数デ
    ータに対して量子化を施し、該量子化された上記係数デ
    ータを符号化する可変長符号化装置において、 上記係数データがゼロであるかどうかを判定するゼロ判
    定手段と、 上記係数データ値と該係数値に対するテーブル番号とを
    対応づけた係数テーブルと、 上記ゼロ判定手段で非ゼロと判定された場合に、上記非
    ゼロの係数データのテーブル番号を上記係数テーブルを
    用いて決定する係数テーブルデコード手段と、 量子化後の係数データの有効ビット数と、上記係数テー
    ブルデコード手段から得られるテーブル番号と、上記符
    号テーブルとを用いて、符号化を行う非ゼロ係数符号化
    手段とを備えたことを特徴とする可変長符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の可変長符号化装置におい
    て、 上記非ゼロの係数データを符号化する際に用いる上記符
    号テーブルのテーブルサイズが8〜16であることを特
    徴とする可変長符号化装置。
  5. 【請求項5】 入力信号を異なる複数の周波数帯域を表
    す係数データに分割し、上記周波数帯域毎に上記係数デ
    ータに対して量子化を施し、該量子化された上記係数デ
    ータを符号化する可変長符号化装置において、 上記係数データがゼロであるかどうかを判定するゼロ判
    定手段と、 上記係数の絶対値に対し1個の係数絶対値に1個のテー
    ブル番号を対応づけるとともに、複数の係数絶対値を1
    個のグループとして1個のテーブル番号を対応づけて管
    理する係数グループテーブルと、 上記ゼロ判定手段で非ゼロと判定された場合に、上記非
    ゼロの係数データを上記係数グループテーブルを用いて
    グループ番号を決定する係数グループデコード手段と、 上記係数グループデコード手段から得られるグループ番
    号と、上記符号テーブルとを用いて符号化を行うグルー
    プ符号化手段を備えたことを特徴とする可変長符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の可変長符号化装置におい
    て、 上記係数グループテーブルは、各グループ毎に係数絶対
    値を表すのに必要なビット数(有効ビット数)の情報を
    管理し、 上記グループ符号化手段は、上記グループデコード手段
    から得られるグループ番号と、上記符号テーブルとに加
    え、上記有効ビット数の情報を用いて符号化することを
    特徴とする可変長符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6いずれかに記載
    の可変長符号化装置において、 上記係数グループテーブルを複数有し、該複数の係数グ
    ループテーブルの1つを選択する係数グループテーブル
    選択手段と、 上記グループ符号化手段は、上記選択された係数グルー
    プテーブルを用いて符号化することを特徴とする可変長
    符号化装置。
  8. 【請求項8】 入力信号を異なる複数の周波数帯域を表
    す係数データに分割し、上記周波数帯域毎に上記係数デ
    ータに対して量子化を施し、該量子化された上記係数デ
    ータを符号化する可変長符号化方法において、 上記係数データがゼロであるかどうかを判定するゼロ判
    定ステップと、 上記係数データが上記ゼロ判定部でゼロではないと判定
    されたときの係数データを、符号語を記憶している符号
    テーブルを用いて符号化を行なう係数符号化ステップ
    と、 上記係数データが上記ゼロ判定部でゼロであると判定さ
    れた場合、上記ゼロ判定部で上記係数データがゼロでは
    ないと判定されるまで、連続するゼロの個数を数えるゼ
    ロカウントステップと、 上記ゼロの続く長さ(以下、ゼロラン長)に対し、1個
    のゼロラン長に1個のテーブル番号を対応づけたもの
    と、複数のゼロラン長を1個のグループとして1個テー
    ブル番号を対応づけて管理するグループテーブルとを参
    照し、上記ゼロカウントステップで数えられた上記連続
    するゼロの個数に対応したグループ番号を決定するゼロ
    ラングループ化ステップと、 上記ゼロラングループ化ステップより得られた上記グル
    ープ番号と、上記符号テーブルとを用いて、上記連続す
    るゼロの個数を符号化するゼロラン符号化ステップとを
    備えたことを特徴とする可変長符号化方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の可変長符号化方法におい
    て、 上記グループテーブルに、前記連続するゼロの個数とこ
    れを符号化するために必要な最小のビット数とを対応づ
    けた情報を追加し、 上記ゼロラン符号化ステップは、上記ゼロラングループ
    化ステップから得られるグループ番号と、上記グループ
    テーブルから得られる上記最小のビット数と、上記符号
    テーブルとを用いて、上記連続するゼロの個数を符号化
    することを特徴とする可変長符号化方法。
  10. 【請求項10】 入力信号を異なる複数の周波数帯域を
    表す係数データに分割し、上記周波数帯域毎に上記係数
    データに対して量子化を施し、該量子化された上記係数
    データを符号化する可変長符号化方法において、 上記係数データがゼロであるかどうかを判定するゼロ判
    定ステップと、 上記ゼロ判定ステップで非ゼロと判定された場合に、上
    記非ゼロの係数データを、上記係数データ値と該係数値
    に対するテーブル番号とを対応づけた係数テーブルを用
    いて、そのテーブル番号を決定する係数テーブルデコー
    ドステップと、 量子化後の係数データの有効ビット数と、上記係数テー
    ブルデコードステップから得られるテーブル番号と、上
    記符号テーブルとを用いて、符号化を行うステップとを
    備えたことを特徴とする可変長符号化方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の可変長符号化方法に
    おいて、 上記非ゼロの係数データを符号化する際に用いる上記符
    号テーブルのテーブルサイズが8〜16であることを特
    徴とする可変長符号化方法。
  12. 【請求項12】 入力信号を異なる複数の周波数帯域を
    表す係数データに分割し、上記周波数帯域毎に上記係数
    データに対して量子化を施し、該量子化された上記係数
    データを符号化する可変長符号化方法において、 上記係数データがゼロであるかどうかを判定するゼロ判
    定ステップと、 上記ゼロ判定ステップで非ゼロと判定された場合に、上
    記係数の絶対値に対し1個の係数絶対値に1個のテーブ
    ル番号を対応づけるとともに、複数の係数絶対値を1個
    のグループとして1個のテーブル番号を対応づけて管理
    する係数グループテーブルを用いて、上記非ゼロの係数
    データのグループ番号を決定する係数グループデコード
    ステップと、 上記係数グループデコードステップから得られるグルー
    プ番号と、上記符号テーブルとを用いて、符号化を行う
    ステップとを備えたことを特徴とする可変長符号化方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の可変長符号化方法に
    おいて、 上記係数グループテーブルに、各グループ毎に係数絶対
    値を表すのに必要なビット数(有効ビット数)の情報を
    追加して管理し、 上記符号化を行うステップは、 上記グループデコードステップから得られるグループ番
    号と、上記符号テーブルとに加え、上記有効ビット数の
    情報を用いて、符号化するものであることを特徴とする
    可変長符号化方法。
  14. 【請求項14】 請求項12または13いずれかに記載
    の可変長符号化方法において、 上記係数グループテーブルを複数用意し、これら複数の
    係数グループテーブルの1つを選択する係数グループテ
    ーブル選択ステップと、 上記符号化を行うステップを、上記係数グループテーブ
    ル選択で選択された係数グループテーブルを用いて符号
    化することを特徴とする可変長符号化方法。
JP24020196A 1995-09-11 1996-09-11 可変長符号化装置及び方法 Expired - Fee Related JP3114796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24020196A JP3114796B2 (ja) 1995-09-11 1996-09-11 可変長符号化装置及び方法

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23218295 1995-09-11
JP23218195 1995-09-11
JP7-232182 1995-10-16
JP26669295 1995-10-16
JP7-266692 1995-10-16
JP7-232181 1995-10-16
JP24020196A JP3114796B2 (ja) 1995-09-11 1996-09-11 可変長符号化装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09172379A true JPH09172379A (ja) 1997-06-30
JP3114796B2 JP3114796B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=27477492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24020196A Expired - Fee Related JP3114796B2 (ja) 1995-09-11 1996-09-11 可変長符号化装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3114796B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161787A (ja) * 2002-04-19 2010-07-22 Panasonic Corp 可変長符号化方法、可変長符号化装置およびプログラム
US8005146B2 (en) 2002-04-26 2011-08-23 Panasonic Corporation Variable length coding method and variable length decoding method
JP2012049087A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Toshiba Corp 二次電池装置および車両
US9020040B2 (en) 2002-04-19 2015-04-28 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Variable length coding method and variable length decoding method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04241505A (ja) * 1991-01-14 1992-08-28 Murata Mfg Co Ltd 圧電薄膜振動子

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161787A (ja) * 2002-04-19 2010-07-22 Panasonic Corp 可変長符号化方法、可変長符号化装置およびプログラム
JP2010183582A (ja) * 2002-04-19 2010-08-19 Panasonic Corp 可変長復号化方法、可変長復号化装置およびプログラム
US10623781B2 (en) 2002-04-19 2020-04-14 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US10063890B2 (en) 2002-04-19 2018-08-28 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US10057602B2 (en) 2002-04-19 2018-08-21 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US10034025B2 (en) 2002-04-19 2018-07-24 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US9661353B2 (en) 2002-04-19 2017-05-23 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US9020040B2 (en) 2002-04-19 2015-04-28 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Variable length coding method and variable length decoding method
US9020041B2 (en) 2002-04-19 2015-04-28 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Variable length coding method and variable length decoding method
US9025671B2 (en) 2002-04-19 2015-05-05 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Variable length coding method and variable length decoding method
US9031133B2 (en) 2002-04-19 2015-05-12 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Variable length coding method and variable length decoding method
US9054734B2 (en) 2002-04-19 2015-06-09 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Variable length coding method and variable length decoding method
US10027990B2 (en) 2002-04-19 2018-07-17 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US8804838B2 (en) 2002-04-26 2014-08-12 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America Variable length coding method and variable length decoding method
US9521415B2 (en) 2002-04-26 2016-12-13 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US9497467B2 (en) 2002-04-26 2016-11-15 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US9794567B2 (en) 2002-04-26 2017-10-17 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US9191666B2 (en) 2002-04-26 2015-11-17 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US8284841B2 (en) 2002-04-26 2012-10-09 Panasonic Corporation Variable length coding method and variable length decoding method
US8098736B2 (en) 2002-04-26 2012-01-17 Panasonic Corporation Variable length coding method and variable length decoding method
US10349054B2 (en) 2002-04-26 2019-07-09 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US10356412B2 (en) 2002-04-26 2019-07-16 Godo Kaisha Ip Bridge 1 Variable length coding method and variable length decoding method
US8005146B2 (en) 2002-04-26 2011-08-23 Panasonic Corporation Variable length coding method and variable length decoding method
JP2012049087A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Toshiba Corp 二次電池装置および車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP3114796B2 (ja) 2000-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5818877A (en) Method for reducing storage requirements for grouped data values
JP4113114B2 (ja) Golomb−riceコーディングを使用するdct圧縮
US6771824B1 (en) Adaptive variable length decoding method
JP4800571B2 (ja) 損失の無い方法でディジタル画像を符号化するための装置および方法
US10887623B2 (en) Method for producing video coding and programme-product
JP2925097B2 (ja) イメージ伝送のための適応量子化の方法及びシステム
JP2004531995A5 (ja)
US6912318B2 (en) Method and system for compressing motion image information
EP1423971A2 (en) Lossless intraframe encoding using golomb-rice
CN1547708A (zh) 以无损方式对数字图像和音频数据解码的系统和方法
US8116373B2 (en) Context-sensitive encoding and decoding of a video data stream
US6205254B1 (en) Image coding apparatus and method, and image decoding apparatus and method
JP3016456B2 (ja) 適応的可変長符号化方法
EP0635807B1 (en) Coding apparatus for image compression
JP2914549B2 (ja) 画像符号化方法
JPH07170517A (ja) 画像圧縮符号化装置
In et al. On RD optimized progressive image coding using JPEG
JP3114796B2 (ja) 可変長符号化装置及び方法
EP0762771A2 (en) Apparatus and method for variable-length coding
JP2841197B2 (ja) 階調画像データの圧縮方法
JP2004048212A (ja) デジタル画像符号化装置および符号化方法ならびにプログラム
JP2002290743A (ja) 画像情報符号化方法、符号化装置、ディジタル複写機、ディジタルファクシミリ装置、及び、ディジタルファイリング装置
JP2511669B2 (ja) 階調画像デ−タの圧縮装置
KR100189523B1 (ko) 영상분리와 산술부호화를 이용한 영상 압축 장치 및 방법과 그 복원 방법
Chen et al. Highly efficient entropy coding of multilevel images using a modified arithmetic code

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees