JPH09172313A - 収納式アンテナ - Google Patents

収納式アンテナ

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JPH09172313A
JPH09172313A JP33227095A JP33227095A JPH09172313A JP H09172313 A JPH09172313 A JP H09172313A JP 33227095 A JP33227095 A JP 33227095A JP 33227095 A JP33227095 A JP 33227095A JP H09172313 A JPH09172313 A JP H09172313A
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helical coil
antenna
whip
case
extended
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Akihiko Uchino
晃彦 内野
Shintaro Yabe
信太郎 矢部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の収納式アンテナは、伸長時と収納時のイ
ンピーダンスが一致せず、同時に整合を取ることができ
ないという欠点がある。また、どちらかの状態において
整合をとるために整合回路を設けたとしても、損失によ
る放射効率の劣化と、ケース内のスペース増加を招くこ
ととなる。 【解決手段】本発明の収納式アンテナは、送受信機に接
続された第1のヘリカルコイルと、上方に第2のヘリカ
ルコイル、下方にホイップ素子を配置した伸長収納自在
なエレメントで構成され、伸長状態において、第1のヘ
リカルコイルと第2のヘリカルコイルが容量結合するこ
とで動作し、収納状態において、第1のヘリカルコイル
とホイップ素子が容量結合することで動作し、いずれの
状態においても第2のヘリカルコイルとホイップ素子は
電気的に切り離されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用無線機に関
する。特に利用者が状況によってアンテナの伸長状態と
収納状態とを選択して使用できる携帯用無線機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、収納式アンテナには「特公昭62
−28604」に記載されるようなアンテナ、「USP
5204687」に記載されるようなアンテナ等があ
る。前者を第1の従来例として図4に、後者を第2の従
来例として図5に示す。
【0003】図4によると、携帯無線機は、送受信機本
体11と、それを保護するケース12とで構成され、ケ
ース上面13には突起部14が設けられている。送受信
機本体には給電点15があり、ケース内の突起部14に
配置されたヘリカルコイル21の一端が固定されてい
る。一方、伸長収納自在に動作するエレメント22は、
直線状あるいはヘリカル状のホイップ素子31と、それ
を被覆する誘電体製カバー32で構成されている。伸長
時にエレメントは、ヘリカルコイルとともにケース内に
配置されている誘電体製ホルダー36と嵌合して固定さ
れ、ヘリカルコイル21とホイップ素子31は容量結合
する。収納時には、エレメントはつまみ部33を残して
すべてケース内部に収納され、誘電体ホルダー36と嵌
合して固定される。このとき、ホイップ素子31とヘリ
カルコイル21は一定の間隔をおいて配置されるため、
結合は切り離された状態となる。
【0004】また図5によると、携帯無線機は、送受信
機本体11と、それを保護するケース12とで構成され
る。送受信機本体には給電点15があり、金属製のホル
ダー37に対して給電されている。一方、伸縮収納自在
に動作するエレメント22は、ヘリカルコイル41と、
直線状のホイップ素子42と、それを被覆する誘電体製
カバー32とで構成されるが、ヘリカルコイル41に対
しては金属パイプ35が、ホイップ素子42に対しては
金属ストッパー34がエレメント表面に露出している。
伸長時にエレメント22は、金属ストッパー34と金属
製ホルダー37の嵌合によって固定され、ホイップ素子
42は給電点15に接続される。このときヘリカルコイ
ル41は電気的に切り離されている。収納時には、エレ
メント22は金属パイプ35と金属製ホルダー37の嵌
合によって固定され、ヘリカルコイル41は給電点15
に接続される。このときホイップ素子42はケース内部
に収納されて電気的には切り離される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す従来例は、
収納時はヘリカルコイル21がそのままアンテナの役割
をするため、送受信機本体のグランド、周囲の機構部品
の配置、ケース12等の状況によりインピーダンスが決
定される。このインピーダンスは簡単に変更することが
できず、50Ωから大きくはずれるときは整合回路を付
けるなどの工夫が必要である。ところが、整合回路は損
失を含むので、一般には放射効率の劣化を招くことにな
る。また、伸長時は、ヘリカルコイル21に直線状ある
いはヘリカル状のホイップ素子31が容量結合すること
でアンテナとして作用している。インピーダンス特性と
しては、2つの共振を組み合わせているために、収納時
と比較して若干のズレがある。よって、収納時と伸長時
のインピーダンス変化を完全になくすことができず、両
状態で完全に整合を取ることはできないという欠点があ
る。
【0006】また、図5に示す従来例は、収納時はヘリ
カルコイル41がアンテナとして働き、伸長時は直線状
の金属線がアンテナとして働くため、両状態は完全に独
立している。しかし、両状態のアンテナの形状が違う事
から、インピーダンスが一致せず、たとえ整合回路を設
けたとしても、両状態で整合を取ることができないとい
う欠点がある。また、どちらかの状態において整合をと
るために整合回路を設けたとしても、損失による放射効
率の劣化を招き、ケース内のスペースが増加することと
なる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の収納式アンテナは、送受信機に接続された
第1のヘリカルコイルと、上方に第2のヘリカルコイ
ル、下方にホイップ素子を配置した伸長収納自在なエレ
メントで構成され、伸長状態において、第1のヘリカル
コイルと第2のヘリカルコイルが容量結合することで動
作し、収納状態において、第1のヘリカルコイルとホイ
ップ素子が容量結合することで動作し、いずれの状態に
おいても第2のヘリカルコイルとホイップ素子は電気的
に切り離されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明について、図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は本発明の実施例である。図
1によると、携帯無線機は、送受信機本体11と、それ
を保護するケース12とで構成されている。送受信機本
体には給電点15があり、第1のヘリカルコイル24に
接続されている。第1のヘリカルコイル24の上方には
金属製のホルダー37があり、このホルダーは、エレメ
ント22を嵌合固定するためのものである。一方、伸長
収納自在に動作するエレメント22は、第2のヘリカル
コイル25と、直線状あるいはヘリカル状のホイップ素
子26と、第2のヘリカルコイル25とホイップ素子2
6を空間的に繋ぐ誘電体棒27と、これらを被覆する誘
電体製カバー32と、下端の金属ストッパー34と、上
端の金属パイプ35の六要素で構成されている。下端の
金属ストッパー34とホイップ素子26は電気的に接続
されており、上端の金属パイプ35と第2のヘリカルコ
イル25も電気的に接続されている。伸長時にエレメン
ト22の金属ストッパー34は、金属ホルダー37と嵌
合して固定され、第1のヘリカルコイル21とホイップ
素子31は容量結合する。収納時には、エレメント22
はトップ部33を残してすべてケース内部に収納され、
金属パイプ35は、金属ホルダー37と嵌合して固定さ
れる。このとき、第1のヘリカルコイル24と第2のヘ
リカルコイル25は容量結合する。
【0009】このような構成のアンテナは、第1のヘリ
カルコイルの共振に、伸長状態、収納状態とも独立した
もう1つの共振を組み合わせて複共振を起こす。よっ
て、両状態でそれぞれにまったく独立にインピーダンス
の調整が可能となるため、伸長状態、収納状態とも精度
良く整合を取ることができる。なお、伸長時のインピー
ダンス調整は、ホイップ素子26の長さと、第1のヘリ
カルコイル24とホイップ素子26の距離を変化させて
行う。また、収納時のインピーダンス調整は、第2のヘ
リカルコイル25の長さ(展開長)と、第1のヘリカル
コイル24と第2のヘリカルコイル25の距離を変化さ
せて行う。
【0010】
【実施例】以下、本発明の他の実施例を図面に基づいて
説明する。
【0011】図2は、図1に示した実施例とほぼ同じで
あるが、エレメント22を嵌合固定するために、誘電体
製のホルダー36を用いている。また、伸長収納自在に
動作するエレメント22表面には金属は露出しておら
ず、第2のヘリカルコイル25と、直線状あるいはヘリ
カル状のホイップ素子31とを被覆する誘電体製カバー
32自体に、収納時用嵌合突起、伸長時用嵌合突起が形
成されている。電気的な動作原理に付いては、図1に示
した実施例とまったく同一である。
【0012】図3は、図1に示した実施例とほぼ同じで
あるが、エレメント22の摺動する軸51と、第1のヘ
リカルコイル24の中心線52がずれている。このよう
な場合でも、伸長時にエレメント中のホイップ素子26
と第1のヘリカルコイル24を容量結合することがで
き、収納時にはエレメント中の第2のヘリカルコイル2
5と第1のヘリカルコイル24を容量結合することがで
きる。
【0013】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
第1のヘリカルコイルの共振特性を基準とし、伸長状態
にはホイップ素子を容量結合させて複共振を起こし、収
納時には第2のヘリカルコイルを容量結合させて複共振
を起こす。このため、インピーダンスの調整がまったく
独立に行うことが可能となり、両状態で精度良く整合を
取ることが可能となる。また、アンテナ単体とは別に整
合回路を設ける必要が無くなるため、整合回路の損失に
よる放射効率の劣化を防ぎ、またケース内の省スペース
化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す、(a)はアンテナ収納
時、(b)はアンテナ伸長時の携帯無線機の概要説明
図。
【図2】本発明の他の第1実施例を示す、アンテナ収納
時の携帯無線機の概要説明図。
【図3】本発明の他の第2実施例を示す、アンテナ収納
時の携帯無線機の概要説明図。
【図4】第1の従来例を示す、(a)はアンテナ収納
時、(b)はアンテナ伸長時の携帯無線機の概要説明
図。
【図5】第2の従来例を示す、(a)はアンテナ収納
時、(b)はアンテナ伸長時の携帯無線機の概要説明
図。
【符号の説明】
11 送受信機本体 12 ケース 13 ケース上面 14 ケース突起部 15 給電点 21 ヘリカルコイル 22 エレメント 24 第1のヘリカルコイル 25 第2のヘリカルコイル 26 直線状あるいはヘリカル状のホイップ素子 27 誘電体棒 31 直線状あるいはヘリカル状のホイップ素子 32 誘電体カバー 33 つまみ部 34 金属ストッパー 35 金属パイプ 36 誘電体ホルダー 37 金属ホルダー 41 収納時に動作するアンテナ部 42 伸長時に動作するアンテナ部 51 ホイップアンテナの摺動軸 52 ヘリカルコイルの中心軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送受信機本体がケースの中に納められた携
    帯用無線機に使用するアンテナであって、 送受信機に接続された第1のヘリカルコイルと、上方に
    第2のヘリカルコイル、下方にホイップ素子を配置した
    伸長収納自在なエレメントで構成され、 伸長状態において、第1のヘリカルコイルと第2のヘリ
    カルコイルが容量結合することで動作し、収納状態にお
    いて、第1のヘリカルコイルとホイップ素子が容量結合
    することで動作し、いずれの状態においても第2のヘリ
    カルコイルとホイップ素子は電気的に切り離されている
    ことを特徴とする収納式アンテナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990085294A (ko) * 1998-05-15 1999-12-06 구자홍 듀얼 밴드 이동 단말기용 안테나
KR100620691B1 (ko) * 2004-07-05 2006-09-19 주식회사 팬택앤큐리텔 이동통신 단말기의 안테나 장치
CN103259080A (zh) * 2012-02-15 2013-08-21 摩托罗拉解决方案公司 便携式通信装置的混合天线

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KR19990085294A (ko) * 1998-05-15 1999-12-06 구자홍 듀얼 밴드 이동 단말기용 안테나
KR100620691B1 (ko) * 2004-07-05 2006-09-19 주식회사 팬택앤큐리텔 이동통신 단말기의 안테나 장치
CN103259080A (zh) * 2012-02-15 2013-08-21 摩托罗拉解决方案公司 便携式通信装置的混合天线

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