JPH09171541A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH09171541A
JPH09171541A JP7330851A JP33085195A JPH09171541A JP H09171541 A JPH09171541 A JP H09171541A JP 7330851 A JP7330851 A JP 7330851A JP 33085195 A JP33085195 A JP 33085195A JP H09171541 A JPH09171541 A JP H09171541A
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JP
Japan
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coil
transmission
data
reception
circuit
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JP7330851A
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Inventor
Yoshito Ishibashi
義人 石橋
Katsuyuki Teruyama
勝幸 照山
Takafumi Kyomasu
貴文 京増
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エネルギー供給中にデータ受信を確実に行うこ
とができる通信装置を実現する。 【解決手段】データ受信に用いられる受信コイル140
と少なくともエネルギー供給に用いられる送信コイル1
30とを有して通信およびエネルギー供給を電磁結合に
より行う通信装置において、送信コイル130を用いた
エネルギー供給中に受信コイル140を用いたデータ受
信を行う手段を備え、受信コイル140は、径が送信コ
イル130の径よりも大きいものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信装置に関
し、詳しくは、電磁結合に基づいて通信およびエネルギ
ー供給を行う通信装置の改良に関する。かかる通信装置
が用いられる分野としては、非接触でもデータ記憶体か
らのデータ読取等が可能なリーダライタや、構内搬送車
あるいは移動ロボット等の立ち寄る制御基地局などが挙
げられる。
【0002】
【従来の技術】このような通信装置とその通信相手であ
るデータ記憶体20との概要構成を図3に示すが、この
システムは、通信装置としてのリーダ(データ読取装
置)10がデータ記憶体20からその記憶データをコマ
ンド及びデータの送受信によって読み取るものである。
しかも、データ記憶体20が電池無しでも動作し得るよ
うに、リーダ10は通信用の電磁結合を利用してエネル
ギー供給も行うものとなっている。
【0003】リーダ10は、コマンド送出やデータ受理
等の処理を行うマイクロコンピュータ主体の制御部11
と、制御部11によるコマンド送出等のための制御に応
じて所定の周波数(2ω、例えば数百kHz)の搬送波
の変調を行って送信信号Bを生成する変調回路12と、
送信信号Bを電磁変換して外部へ磁気信号Cを発信する
発信回路13と、データ記憶体20からの磁気信号Fを
受け電磁変換して受信信号Gを生成する受信回路14
と、受信信号Gから所定の受信用周波数帯域(例えば中
心周波数ω)を抽出しさらに検波等を行って受信データ
を復調等して制御部11に送出する復調回路15とを備
えたものである。
【0004】発信回路13は、図4に回路構成を図示し
たが、送信信号Bの電流増幅等を行うアンプと、このア
ンプの出力からDC成分をカットして伝達するカップリ
ングコンデンサと、これらのアンプ及びカップリングコ
ンデンサを介して送信信号Bにより発振状態が制御され
る並列共振回路とを具備したものである。この並列共振
回路は、送信コイルLsと、これに並列接続されたコン
デンサとを具備したものであるが、制御部11からの制
御信号Aに応じて導通・遮断状態が切換わるスイッチ回
路SWが送信コイルLsと並列コンデンサとの間に介挿
されて、制御部11の制御に従って磁気信号Cの発信を
開始停止等するものとなっている。
【0005】受信回路14は、やはり図4に回路構成を
図示したが、磁気信号Fから受信信号Gへの電磁変換を
行うために、磁気信号Fを受けるための受信コイルLr
と、受信コイルLrに誘起した電圧を増幅して受信信号
Gを生成するアンプとを具備したものとなっている。
【0006】従来、送信コイルLs及び受信コイルLr
は、図5にその構造を示したが、製造工数低減やコスト
削減のために、リーダ10内に収納される両面配線のプ
リント基板16上にパターン形成されている。具体的に
は、プリント基板16の表面において螺旋状に数回巻か
れた大径コイル13cが、プリント基板16の裏面にお
いて並列共振回路の配線13a,13bに接続されて、
送信コイルLsとして作用するものとなっている。ま
た、プリント基板16の表面上で大径コイル13cの内
側ほぼ同心部位において螺旋状に数回巻かれた小径コイ
ル14cが、プリント基板16の裏面において受信回路
14の配線14a,14bに接続されて、受信コイルL
rとして作用するものとなっている。
【0007】なお、リーダ10の通信相手であるデータ
記憶体20は、一般に携帯容易なコイン形やカード形等
をしており、コンデンサの直列回路とダイオードの直列
回路とが並列接続された電源回路と、一端がそれらのコ
ンデンサの接続点に接続され他端がそれらのダイオード
の接続点に接続されたコイルLを有して電磁変換を行う
伝送部21と、コイルLの他端の電圧に対応した伝送部
21からの受信信号Dを受けてPLL(位相ロックルー
プ)等により搬送波の再生等を行って復調信号を生成す
る復調回路22と、この復調信号によるコマンドの受理
やコマンドに応じてメモリ24の記憶データを送信デー
タとして送出する等の処理を行うMPU(マイクロコン
ピュータ)23と、再生された搬送波を2分周(ω)し
て送信用搬送波を生成しこれをMPU23からの送信デ
ータに応じて変調して送信信号Eを生成する変調回路2
5とを備えている。そして、データ記憶体20は、磁気
信号Cを受けると、電源回路のコンデンサを充電してエ
ネルギーを確保するとともに、コマンド受信およびこれ
に応じたデータ送信を行うものとなっている。
【0008】このような構成のリーダ10がデータ記憶
体20から記憶データを読み取るときのデータ等の送受
信およびエネルギーの授受について、図6の交信チャー
トの例を引用して説明する。なお、図6は模式図であ
り、磁気信号C及び磁気信号Fについては、波形は典型
的な部分だけを枠で囲って示し、その枠の幅で振幅を示
した。
【0009】従来、データ等の送受信およびエネルギー
の授受は、異なるタイミングで順次に行われていた。す
なわち、エネルギー授受のみ、エネルギー授受+コマン
ド送受信、データ送受信のみの3ステージの処理を順に
繰り返すことで行われる。
【0010】先ず、第1ステージにおいては、リーダ1
0では、制御部11によって制御信号Aがアクティブ
(有意)にされて発信回路13の並列共振回路が発振可
能状態になるとともに、送信信号Bは初期状態のままに
維持される。これにより、発信回路13具体的には送信
コイルLsから発信される磁気信号Cは搬送波だけを含
んだものとなる。このとき、データ記憶体20では、コ
イルLが磁気信号Cを受けると、コイルLからの誘導電
流によって電源回路のコンデンサが充電され、電源電圧
Vccが上昇する。こうして、この間は、リーダ10から
データ記憶体20へのエネルギー供給のみが行われる。
【0011】次に、第2ステージにおいては、リーダ1
0では、制御信号Aがアクティブにされている状態で、
制御部11及び変調回路12によって送信信号Bがデー
タ読出用コマンドに応じて周波数変調や位相変調等され
る。これにより、磁気信号Cは搬送波が変調されたもの
となる。このとき、データ記憶体20では、磁気信号C
を受けたコイルLからの誘導電流によって電源回路のコ
ンデンサが充電されるとともに、MPU23によるコマ
ンド受理の処理が行われる。こうして、このときは、リ
ーダ10からデータ記憶体20へのエネルギー供給に加
えて、コマンドの送受信も行われる。
【0012】その後、第3ステージにおいては、リーダ
10では、制御部11によって制御信号Aがインアクテ
ィブ(非有意)にされて発信回路13の並列共振回路が
発振を停止する。そして、磁気信号Cは発信されなくな
る。これに対し、この間のデータ記憶体20では、受理
コマンドに応じてメモリ24の該当アドレスからMPU
23によって読み出された記憶データが、変調回路25
及び伝送部21により磁気信号Fとされて、リーダ10
に送出される。この間、データ記憶体20では、第1,
第2ステージでコンデンサに蓄えておいたエネルギーが
消費されて、電源電圧Vccが降下し、磁気信号Fの振幅
も小さくなる。一方、発振そして送信を停止したリーダ
10では、データ記憶体20からの記憶データが、受信
回路14及び復調回路15を介して、制御部11によっ
て受理される。こうして、このときは、データ記憶体2
0からリーダ10へのデータ送受信だけが行われる。
【0013】そして、これらの処理が順次所要回数繰り
返えされて、リーダ10によるデータ記憶体20からの
記憶データの読取が完了する。つまり、リーダ10は、
エネルギー供給とデータ受信とを交互に又は順次に行っ
て、通信用の電磁結合を利用したエネルギー供給を行っ
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の通
信装置が通信用の電磁結合を利用したエネルギー供給に
際してエネルギー供給とデータ受信とを交互に行うの
は、これらを並列に行うとデータ記憶体等の相手方通信
装置の伝送能力が不所望に低下してしまうためである。
すなわち、相手方通信装置の伝送用コイルの端子電圧が
通信装置からの搬送波によって支配されるため、コイル
への駆動電流がその搬送波の影響を受けて不所望に変形
することから、コイルへの駆動電流に含まれるデータ返
送用搬送波成分が少なくなって、伝送能力が低くなるの
である。
【0015】そして、このような順次処理を前提とし
て、限られた時間内に十分なエネルギーを供給するため
に、通信装置は、送信能力が大きいことを重視した構成
となっている。具体的には、通信装置は、大径コイルが
送信コイルとして用いられ(図5(b)の二点鎖線で示
した3Vの誘起曲線参照)、残りの小径コイルが受信コ
イルとして用いられているのである(図5(b)の一点
鎖線で示した3Vの誘起曲線参照)。
【0016】これに対し、エネルギー授受とデータ送受
信とを交互にしか行わないのではデータ伝送のスループ
ットが低くて好ましくないことから、エネルギー授受と
データ送受信とを並列に行っても十分な伝送能力を発揮
する相手方通信装置が発明された。この発明は、同一出
願人により特願平7−240195号の出願に詳しく開
示されているが、相手方通信装置としてのデータ記憶体
において伝送コイルへの駆動電流の送出を正負何れか一
方の向きに限定したものである。そこで、このような相
手方通信装置を用いてエネルギー授受とデータ送受信と
を並列に行うことにより、データ伝送のスループット向
上が達成されることとなったのである。
【0017】しかしながら、上述したような従来の通信
装置についてその制御部の処理手順を一部変更して、エ
ネルギー授受とデータ送受信とを並列に行うようにした
ところ、この通信装置では次のような不都合が発生し
た。すなわち、この場合、送信コイルは共振状態の維持
のために(アンプによる直接駆動であればアンプの低い
出力インピーダンスのために)データ受信時にもその両
端間が低インピーダンスで接続された状態となってしま
うが、これに対して受信コイルはアンプの高い入力イン
ピーダンスのためにその両端間が高インピーダンスで接
続された状態となっている。このため、相手方通信装置
からの磁気信号のエネルギーは、多くが送信コイルへの
無用な誘起に費やされて、受信コイルへは有効に伝達さ
れないのである。
【0018】これに対し、受信能力を高めるようとし
て、受信コイルの径を送信コイルの径と同じにまで拡張
したところ、送信コイルによる受信コイルの誘起電圧が
高くなりすぎて受信アンプが破壊されるという不都合も
発生した。また、両コイルを同径とすることには、配線
の引出し等のために立体的な配線処理や多層配線基板を
必要とするため、コスト面からの不都合もある。
【0019】そこで、データ伝送のスループットを向上
させるために、エネルギー授受とデータ送受信とを並列
に行うに際し、上述したような不都合を解消して、デー
タの送受信を確実に行うようにすることが課題となる。
【0020】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、エネルギー供給中にデータ受
信を確実に行うことができる通信装置を実現することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1の解決手段について、その構成
および作用効果を以下に説明する。
【0022】[第1の解決手段]第1の解決手段の通信
装置は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、データ
受信に用いられる受信コイルと少なくともエネルギー供
給に用いられる送信コイルとを有して通信およびエネル
ギー供給を電磁結合により行う通信装置において、前記
送信コイルを用いたエネルギー供給中に前記受信コイル
を用いたデータ受信を行う手段を備え、前記受信コイル
は、径が前記送信コイルの径よりも大きいものであるこ
とを特徴とするものである。
【0023】ここで、上記の「少なくともエネルギー供
給に用いられ」とは、エネルギー供給に加えてコマンド
送信等に用いられてもよいことを明示したものである。
また、上記の「径が大きい」とは、直截的なスパイラル
状コイルの径が大きいことに限定されるのではなく、四
角形状などのコイルであっても内接・外接円の径などに
基づく間接的な基準での比較結果に応じてコイルの大き
さが大きいものはこれを含む意味である。
【0024】このような第1の解決手段の通信装置にあ
っては、送信コイルを用いたエネルギー供給中に受信コ
イルを用いたデータ受信が行なわれる。すなわち、相手
方通信装置へのエネルギー供給のための送信を中断する
ことなく継続したままで、相手方通信装置からのデータ
を受信する。これにより、エネルギー授受とデータ送受
信とが並列に行なわれるので、順次に行う従来装置に較
べて、データ伝送のスループットとともにエネルギー供
給能力も向上する。そこで、従来のものより小径の送信
コイルでも十分なエネルギーを相手方に供給することが
できる。
【0025】しかも、受信コイルの径が送信コイルとの
同一状態を超えてさらに広がって送信コイルの径よりも
大きくなったことから、送信コイルの両端間が低インピ
ーダンス状態であっても、相手方通信装置からの磁気信
号のエネルギーは、かなり有効に受信コイルへ伝達され
ることになる。これにより、小径の送信コイルを用いて
エネルギー供給を継続中であっても、大径の受信コイル
に磁気信号が確実に伝達されるので、確実にデータ受信
を行うことができる。なお、上記のように小径の送信コ
イルで十分なエネルギー供給が可能となったことによ
り、両コイルの径における関係が従来と逆転しても、コ
イル部全体としての規模は、従来とほぼ同規模に抑制さ
れる。
【0026】また、両コイルの径が異なることから、両
者の結合度が小さくなる。具体的には、エネルギー供給
のために送信コイル周りに誘起された磁束が送信コイル
内外で逆向きとなるが、その大部分が大径の受信コイル
の内側に含まれて、受信コイルにおける誘起電圧が、相
殺されて、小さくなる。これにより、送信コイルによる
受信コイルの誘起電圧が高くなりすぎて受信アンプが破
壊されるという事態は、回避することができる。
【0027】したがって、この発明によれば、エネルギ
ー供給中にデータ受信を行うことができ、しかも確実に
行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】このような第1の解決手段を実施
するために、本発明の第1の実施形態にあっては、上記
の第1の解決手段の通信装置であって、前記送信コイル
及び前記受信コイルは、プリント基板の同一面上におい
てほぼ同心状にパターン形成されたものであることを特
徴とする。
【0029】これにより、一般的な両面配線のプリント
基板を用いた場合でも、コイル形成面の裏面を利用して
配線の引出し等を行うことができるので、実装が容易か
つ安価になる。
【0030】
【実施例】本発明の通信装置の実施例について、その具
体的な構成を、図面を引用して説明する。すなわち、通
信装置としてのリーダ100がデータ記憶体20からそ
の記憶データを電磁結合に基づくコマンド及びデータの
送受信によって読み取るとともに、その通信用の電磁結
合を利用してエネルギー供給も行う例について説明す
る。図1は、その送信コイル及び受信コイルの構造を示
す模式図であり、従来例の図5に対応する。なお、全体
構成図等は、従来例のものと同様なので、割愛した。具
体的には、従来例の図3,4におけるリーダ10がリー
ダ100となり、制御部11が制御部110となっただ
けである。そこで、図1を参照しながら、従来との相違
点を述べる。
【0031】リーダ100では、送信コイルLs及び受
信コイルLrがリーダ100内に収納される両面配線の
プリント基板16上において同心状にパターン形成され
ているのは従来通りであるが、配線13a,13b,1
4a,14bの引出し方が相違している。具体的には、
プリント基板16の表面上で螺旋状に数回巻かれた小径
コイル130が、プリント基板16の裏面において並列
共振回路の配線13a,13bに接続されて、送信コイ
ルLsとして作用するものとなっている。また、プリン
ト基板16の表面上で小径コイル130を囲む部位にお
いて螺旋状に数回巻かれた大径コイル140が、プリン
ト基板16の裏面において受信回路14の配線14a,
14bに接続されて、受信コイルLrとして作用するも
のとなっている。これにより、データ受信に用いられる
受信コイルは、その径が、エネルギー供給等に用いられ
る送信コイルの径よりも大きいものとなっている。な
お、受信コイルLrを送信コイルLsと同様に裏面にプ
リント形成してもよい。
【0032】また、制御部110は、エネルギー供給ま
たは通信を開始するとそれ以後は制御信号Aを継続して
アクティブに保つように、マイクロコンピュータのプロ
グラムが変更されている。そして、発信回路13では小
径コイル130即ち送信コイルLsに共振電流が流れ続
けて磁気信号Cが常時出力される。返送データで変調さ
れた磁気信号Fを受信回路14で受け復調回路15及び
制御部110によってそのデータを受理する際にも、磁
気信号Cは出力される。なお、周波数2ωの磁気信号F
は復調回路15によって周波数ωの磁気信号Cから弁別
される。これにより、リーダ100は、送信コイルを用
いたエネルギー供給中に受信コイルを用いたデータ受信
を行う手段を備えものとなっている。
【0033】この実施例の通信装置について、その具体
的な動作および使用態様を、図面を引用して説明する。
図2は、従来例の図6に対応するものであり、リーダ1
00とデータ記憶体20との交信例を示すチャートであ
る。なお、図2は模式図であり、磁気信号C及び磁気信
号Fについては、波形は典型的な部分だけを枠で囲って
示し、その枠の幅で振幅を示した。
【0034】この場合、データ等の送受信およびエネル
ギーの授受は、重複して行われる。すなわち、エネルギ
ー授受は常時行われ、これと並列にコマンド送受信およ
びデータ送受信が交互に行われる。
【0035】先ず、第1ステージにおいては、リーダ1
00では、制御部110によって制御信号Aがアクティ
ブにされて発信回路13の並列共振回路が発振可能状態
になるとともに、送信信号Bは初期状態のままに維持さ
れる。これにより、発信回路13の送信コイルLs具体
的には小径コイル130から磁気信号Cが発信され、こ
の磁気信号Cには搬送波だけが含まれる。このとき、デ
ータ記憶体20では、コイルLが磁気信号Cを受ける
と、コイルLからの誘導電流によって電源回路のコンデ
ンサが充電され、電源電圧Vccが上昇する。こうして、
この間は、リーダ100からデータ記憶体20へのエネ
ルギー供給のみが行われる。
【0036】次に、第2ステージにおいては、リーダ1
00では、制御信号Aがアクティブに保たれ、この状態
で、制御部110及び変調回路12によって送信信号B
がデータ読出用コマンドに応じて周波数変調や位相変調
等される。これにより、磁気信号Cは搬送波が変調され
たものとなる。このとき、データ記憶体20では、磁気
信号Cを受けたコイルLからの誘導電流によって電源回
路のコンデンサが充電されるとともに、MPU23によ
るコマンド受理の処理が行われる。こうして、このとき
は、リーダ100からデータ記憶体20へのエネルギー
供給に加えて、リーダ100からデータ記憶体20への
コマンドの送受信も行われる。
【0037】その後、第3ステージにおいては、リーダ
100では、依然として制御部110によって制御信号
Aがアクティブに保たれ、この状態で、送信信号Bが初
期状態又は他の一定状態に保持される。そこで、第1ス
テージ同様に、リーダ100からのデータ記憶体20へ
のエネルギー授受が行われる。また、この間のデータ記
憶体20では、受理コマンドに応じてメモリ24の該当
アドレスからMPU23によって読み出された記憶デー
タが、変調回路25及び伝送部21により磁気信号Fと
されて、リーダ100に送出される。
【0038】この間、データ記憶体20では、第1,第
2ステージでコンデンサに蓄えておいたエネルギーが消
費されて、電源電圧Vccが降下するが、消費だけでなく
充電も継続しているので、電源電圧Vccの降下は従来よ
りも穏やかである。磁気信号Fの振幅もなかなか小さく
ならない。一方、リーダ100では、データ記憶体20
からの記憶データが、受信回路14及び復調回路15を
介して、制御部110によって受理される。こうして、
このときは、リーダ100からデータ記憶体20へのエ
ネルギー供給に加えて、データ記憶体20からリーダ1
00へのデータ送受信が行われる。
【0039】そして、リーダ100によるデータ記憶体
20からの記憶データの読取が完了するまで、第2,第
3ステージの処理だけが所要回数繰り返し行われる。な
お、データ記憶体20の返送データ長を長くしたり伝送
能力を上げたりして返送データ送信時におけるエネルギ
ー消費が多いときには、第2,第3ステージの処理に加
えて第1ステージの処理も繰り返すようにしてもよい
が、その場合でも第1ステージの期間は従来より短くす
ることができる。
【0040】こうして、リーダ100は、エネルギー供
給とデータ受信とを並列に行って通信用の電磁結合を利
用したエネルギー供給を行う。しかも、受信能力を強化
した構成の採用により、具体的には、大径コイル140
が受信コイルLrとして用いられ(図1(b)の一点鎖
線で示した3Vの誘起曲線参照)、残りの小径コイル1
30が送信コイルLsとして用いられた(図1(b)の
二点鎖線で示した3Vの誘起曲線参照)ことにより、デ
ータ受信を確実に行うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の通信装置にあっては、送信コイルと
受信コイルとの径における大小関係を逆転させたことに
より、エネルギー供給中にデータ受信を行うことがで
き、しかも確実に行うことができるという有利な効果が
有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の通信装置の実施例について、その送
信コイル及び受信コイルの構造を示す模式図である。
【図2】 それとデータ記憶体との交信チャートであ
る。
【図3】 従来の通信装置の概要構成を示すブロック図
である。
【図4】 その伝送部についてのブロック図である。
【図5】 その送信コイル及び受信コイルの構造を示す
模式図である。
【図6】 それとデータ記憶体との交信チャートであ
る。
【符号の説明】
10 リーダ(データ読取装置;通信装置) 11 制御部 12 変調回路 13 発信回路(電磁変換回路;伝送部) 13c 大径コイル(送信コイル;電磁変換素子) 14 受信回路(電磁変換回路;伝送部) 14c 小径コイル(受信コイル;電磁変換素子) 15 復調回路 16 プリント基板 20 データ記憶体(相手方通信装置) 21 伝送部(電磁変換回路;送受信回路) 22 復調回路 23 MPU(マイクロコンピュータ) 24 メモリ 25 変調回路 13a,13b,14a,14b 配線 100 リーダ(データ読取装置;通信装置) 110 制御部 130 小径コイル(送信コイル;電磁変換素子) 140 大径コイル(受信コイル;電磁変換素子)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ受信に用いられる受信コイルと少な
    くともエネルギー供給に用いられる送信コイルとを有し
    て通信およびエネルギー供給を電磁結合により行う通信
    装置において、前記送信コイルを用いたエネルギー供給
    中に前記受信コイルを用いたデータ受信を行う手段を備
    え、前記受信コイルは、径が前記送信コイルの径よりも
    大きいものであることを特徴とする通信装置。
JP7330851A 1995-12-19 1995-12-19 通信装置 Pending JPH09171541A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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