JPH09170968A - サンプリングバルブ - Google Patents

サンプリングバルブ

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JPH09170968A
JPH09170968A JP33368795A JP33368795A JPH09170968A JP H09170968 A JPH09170968 A JP H09170968A JP 33368795 A JP33368795 A JP 33368795A JP 33368795 A JP33368795 A JP 33368795A JP H09170968 A JPH09170968 A JP H09170968A
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fixed
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sample
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Application number
JP33368795A
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English (en)
Inventor
Rokusaburo Kimura
六三郎 木村
Nobuhiro Kitagawa
信宏 喜多川
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Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低価格化を図り、動作の長期安定性を確保
し、液漏れや固着などの不都合のための対策を軽減する
ことのできるサンプリングバルブを提供する。 【解決手段】 サンプリングバルブV1 は、上下2つの
固定素子10・14と1つの可動素子12とハウジング
20と押圧部材16とを備えてなる。ハウジング20は
3つの素子10・14・12を同軸状に収納して保持す
る。押圧部材16は、キャップ11と、弾性体としての
コイルバネ13とからなる。上側の固定素子14の中心
部には外部から試料を導入するための導入用通路Q1
設けられ、下側の固定素子10には試料を外部へ排出す
るための排出用通路R1 が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液等の液体試料
を定量採取するためのサンプリングバルブに関するもの
であり、さらに詳しくは、低価格化や動作の長期安定性
(長期にわたって液漏れや固着などの不都合の発生を防
止できる性質)などを図ったサンプリングバルブに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】血球計数装置等の分析装置における液体
試料のサンプリングは、サンプリングバルブを用いて試
料を定量採取するという方法で行われている。
【0003】図19および図20を参照しながら、従来
の一般的なサンプリングバルブの構成および動作を簡単
に説明する。通常、サンプリングバルブは、固定状に配
された2つの円盤状固定素子100・140と、両固定
素子100・140に同軸状に挟まれた回転可能な1つ
の円盤状可動素子120と、3つの素子100・140
・120の各中心部に設けられた貫通孔に嵌められた1
つのシャフト160とからなる。
【0004】一方の固定素子100には、試料流入用通
路Q100と試料希釈・移送用通路S110とが貫通状
に設けられている。他方の固定素子140には、試料流
出用通路R100と試料希釈・移送用通路S120とが
貫通状に設けられている。可動素子120には、試料定
量用通路P100が貫通状に設けられている。
【0005】図19および図20は、サンプリングバル
ブの2つの状態を示している。図19において、試料は
矢印Aの方向へ、すなわちサンプリングバルブ外のピペ
ット150から、通路Q100、通路P100、通路R
100へと流れ、可動素子120の通路P100に充満
される(これを第1状態という)。この第1状態から可
動素子120が回転することにより、図20の状態とな
る(これを第2状態という)。そして、第1状態で定量
用通路P100に充満された試料が、矢印Bの方向から
通路S120に導入された一定量の希釈液により、通路
S110を経てサンプリングバルブ外へ移送され、一定
倍率に希釈される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
サンプリングバルブにあっては、3つの素子100・1
40・120の各中心部にはシャフト用貫通孔が設けら
れており、シャフト160がこれら3つの貫通孔に嵌め
られるようにされている。
【0007】このため、各素子100・140・120
の中心部には、試料流入用通路Q100、試料希釈・移
送用通路S110、試料流出用通路R100、試料希釈
・移送用通路S120、試料定量用通路P100などの
各種の通路を設けることができない。さらに、近年、一
度に多数のサンプリングを行う必要性が高まってきたの
に伴い、サンプリングバルブに設けられる各種の通路の
数も増大しているが、その場合、多数の通路を適切に分
散させて配置する必要がある。これらの理由で、従来の
サンプリングバルブにあっては、各素子100・140
・120の小型化によりサンプリングバルブの低価格化
を図ることが困難であった。
【0008】また、サンプリングバルブの使用回数が多
くなるにつれて、各種の通路Q100・S110・R1
00・S120・P100から試料や希釈液が固定素子
100・140と可動素子120との接触面に漏れ出し
たり、漏れ出した試料が凝固するなどの理由で、可動素
子120が固定素子100・140やシャフト160に
固着してしまったりして、動作の長期安定性を確保する
ことが困難であった。
【0009】これらの場合、3つの素子100・140
・120の各中心部にはシャフト用貫通孔が設けられて
いるため、漏れ出した試料や希釈液が3つの素子100
・140・120の周縁部側へ移動してそれらの外へ流
出するおそれがあるだけでなく、それらの中心部側へ移
動してシャフト用貫通孔へ流入するおそれもある。ま
た、素子の固着は、3つの素子100・140・120
の周縁部側だけでなく、それらの中心部側でも起きるお
それがある。
【0010】このため、従来のサンプリングバルブにあ
っては、液漏れや固着のための対策としての洗浄など
を、3つの素子100・140・120の周縁部側だけ
でなく、それらの中心部側にも施す必要があり、そのた
めに素子100・140・120の構造や大きさなどを
考慮しなければならないという問題があった。
【0011】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたものであり、その主要目的は、低価格化を図ること
ができるとともに、動作の長期安定性を確保することが
でき、さらに液漏れや固着などの不都合のための対策を
軽減することのできるサンプリングバルブを提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点によ
れば接触面を有し、固定状に配される少なくとも1つの
固定素子と、接触面を有し、その接触面で固定素子の接
触面に面接触した状態で動くことのできる少なくとも1
つの可動素子とを備え、1つの固定または可動素子の中
心部に、外部から試料を導入するための導入用通路が設
けられ、他の1つの固定または可動素子の中心部に、試
料を外部へ排出するための排出用通路が設けられてなる
サンプリングバルブが提供される。本発明の別の観点に
よれば、接触面を有し、固定状に配される少なくとも1
つの固定素子と、接触面を有し、その接触面で固定素子
の接触面に面接触した状態で動くことのできる少なくと
も1つの可動素子と、固定素子および可動素子を収納し
てそれぞれを固定状および可動状に保持するためのハウ
ジングと、このハウジングに収納保持された固定素子お
よび可動素子を互いの接触面どうしで密に面接触させる
べく押圧するための押圧部材とを備え、1つの固定また
は可動素子の中心部に、外部から試料を導入するための
導入用通路が設けられ、他の1つの固定または可動素子
の中心部に、試料を外部へ排出するための排出用通路が
設けられてなるサンプリングバルブが提供される。
【0013】本発明に係るサンプリングバルブは例え
ば、血球計数装置などの血液分析装置に組み込まれ、血
液をマイクロリットル単位で精密に定量採取するのに用
いられる。
【0014】本発明に係るサンプリングバルブは、固定
素子と可動素子とハウジングと押圧部材とを備えてな
る。固定素子は、接触面を有し、ハウジング内に固定状
に収納される。可動素子は、接触面を有し、その接触面
で固定素子の接触面に面接触した状態で動く(回転や直
線移動など)ことができるようにハウジング内に可動状
に収納される。ハウジングは、固定素子および可動素子
を収納して保持する。押圧部材は、ハウジングに収納保
持された固定素子および可動素子を互いの接触面どうし
で密に面接触させるようにこれらを押圧する。
【0015】固定素子および可動素子は、例えばアルミ
ナ(Al2 3 )を焼結してなるセラミックやP.P.
S.(ポリフェニレン・サルファイド)樹脂やステンレ
ス鋼などから、円盤状や方形盤状などの所望形状につく
られる。固定素子および可動素子の接触面は、きわめて
精密に研磨された平坦面に仕上げられているのが好まし
い。固定素子および可動素子には各種の液体流通用通路
が設けられる。これらの液体流通用通路としては、サン
プリングバルブの外部から液体試料を導入するための導
入用通路、導入した試料を定量するための定量用通路、
定量した試料を素子外部へ移送するための移送用通路、
洗浄液を流通させるための洗浄用通路、試料をサンプリ
ングバルブの外部へ排出するための排出用通路などがあ
る。可動素子は、例えばエアシリンダなどの駆動手段に
より、回転されたり直線移動されたりする。
【0016】ハウジングは、例えばP.P.S.樹脂な
どから円形や多角形の筒状体などの所望形状に構成され
る。押圧部材は、例えばハウジングの内部で固定素子ま
たは可動素子の接触面に押圧状に配され、固定素子およ
び可動素子を互いの接触面どうしで密に面接触させる。
固定素子および可動素子は、ハウジングに収納されて同
軸状あるいは非同軸状に保持され、押圧部材により互い
の接触面どうしで密に面接触される。
【0017】1つの固定または可動素子の中心部には、
サンプリングバルブの外部から試料を導入するための導
入用通路が設けられる。そして、他の1つの固定または
可動素子の中心部には、試料をサンプリングバルブの外
部へ排出するための排出用通路が設けられる。これらの
素子の中心部は、従来のサンプリングバルブにおいてシ
ャフト用貫通孔が設けられていた箇所である。導入用通
路および排出用通路の内径や断面形状などは試料の種類
やサンプリングバルブの大きさなどに応じて適宜決めら
れる。
【0018】固定素子および可動素子のうちのいずれか
一方には、試料を定量するための定量用通路が設けられ
る。この定量用通路は、それが設けられた素子の接触面
に開口を有している。定量用通路は、血液などの液体試
料をマイクロリットル単位の所定容積だけ精密に定量採
取することができるように、その長さおよび内径などが
適宜決められる。
【0019】本発明のサンプリングバルブは、可動素子
の回転や直線移動などの動きに応じて、2つの状態をと
ることができる。すなわち、素子の定量用通路に外部か
ら試料が導入されて満たされる第1状態と、この定量用
通路に満たされた試料を素子外部へ移送する第2状態と
をとることができる。
【0020】本発明に係るサンプリングバルブの1つの
好ましい形態は、固定素子が1つであって、円形の接触
面とこれに連なる周壁面とを有する円盤状のものであ
り、可動素子が1つであって、円形の接触面とこれに連
なる周壁面とを有する円盤状のものであり、ハウジング
が、固定素子の周壁面および可動素子の周壁面に内面で
接触する周壁を有する円筒状のものであり、可動素子お
よび固定素子がハウジングに同軸状に収納保持され、可
動素子が一定角度範囲で回転可能にされているものであ
る。
【0021】本発明に係るサンプリングバルブの他の1
つの好ましい形態は、固定素子が2つであって、いずれ
も、1つの円形接触面とこれに連なる周壁面とを有する
円盤状のものであり、可動素子が1つであって、2つの
円形接触面とこれらに連なる周壁面とを有する円盤状の
ものであり、2つの固定素子で挟持され、ハウジング
が、固定素子の周壁面および可動素子の周壁面に内面で
接触する周壁を有する円筒状のものであり、可動素子お
よび固定素子がハウジングに同軸状に収納保持され、可
動素子が一定角度範囲で回転可能にされているものであ
る。
【0022】これら2つの形態に係るサンプリングバル
ブにおける可動素子は、直接、または回転リングなどの
回転部材を介して、例えばエアシリンダなどの駆動手段
に接続され、その駆動手段によりハウジングの中心軸の
まわりに一定角度範囲で回転可能にされる。そして、可
動素子が一定角度だけ回転することにより、サンプリン
グバルブは前記2つの状態をとることができる。
【0023】本発明に係るサンプリングバルブが前記2
つの形態のうちの後者のものである場合において、押圧
部材は例えば、ハウジングに固定されたキャップと、こ
のキャップに近い方の固定素子とキャップとの間に配さ
れてその固定素子を可動素子に押圧する弾性体とからな
るものが用いられる。すなわち、キャップは例えば、円
筒状ハウジングの周壁外面に着脱可能にねじ合わされ
る。また、弾性体としては例えば、圧縮型コイルバネや
板バネなどの各種バネ、あるいは軟質ゴム体などが用い
られる。これらの弾性体は、キャップに近い方の固定素
子とキャップとの間に配されてその固定素子を可動素子
に押圧する。
【0024】また、本発明に係るサンプリングバルブが
前記後者のものである場合において、導入用通路が2つ
の固定素子の一方に設けられ、排出用通路がこれらの固
定素子の他方に設けられ、可動素子の中心部から離れた
箇所に、導入された試料を定量するための定量用通路が
設けられ、さらに、導入用通路および定量用通路を連絡
するための導入側連絡用通路と、定量用通路および排出
用通路を連絡するための排出側連絡用通路とを備えてい
るのが好ましい。このようなサンプリングバルブにあっ
ては、試料は、一方の固定素子の導入用通路からその固
定素子に導入され、導入側連絡用通路を経て可動素子の
定量用通路に所定量だけ満たされる(第1状態)。次い
で、可動素子が一定角度だけ回転し、定量用通路と固定
素子の試料移送用通路とが連通するようになり、定量用
通路に満たされた試料は可動素子外部へ移送可能となる
(第2状態)。
【0025】導入側連絡用通路および排出側連絡用通路
は例えば、それぞれの固定素子の接触面に凹状に、すな
わち、溝状や窪み状などに設けられる。
【0026】本発明に係るサンプリングバルブが前記後
者のものである場合において、これら3つの素子には、
3つの素子における、可動素子の定量用通路よりも周縁
寄り箇所に、各素子の前記各種通路および接触面のうち
の少なくとも一方を洗浄するための洗浄用通路が設けら
れているのが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。
【0028】
【実施の形態1】図1および図2は、本発明の実施の形
態1に係るサンプリングバルブV1 の分解斜視図であ
る。このサンプリングバルブV1 は、上下2つの固定素
子10・14、1つの可動素子12、ハウジング20お
よび押圧部材16を備えてなる。
【0029】2つの固定素子10・14はいずれも、円
盤状であって、1つの円形接触面10a・14aとこれ
に連なる周壁面10b・14bとを有している。下側の
固定素子10は小径であり、上側の固定素子14は大径
である。可動素子12も円盤状であって、下側の固定素
子10よりも大径で上側の固定素子14よりも小径であ
る。可動素子12は、2つの円形接触面12a・12a
とこれらに連なる周壁面12bとを有している。これら
3つの素子10・14・12は、アルミナ(Al
2 3 )を焼結してなるセラミックから製造され、その
表面――特に接触面10a・14a・12a・12a―
―が鏡面状に研磨されることにより構成されている。
【0030】ハウジング20はP.P.S.(ポリフェ
ニレン・サルファイド)から構成された、上下に開口す
る略円筒状のものであって、可動素子12が2つの固定
素子10・14に挟持された状態でこれらの素子10・
14・12を同軸状に収納して保持する。ハウジング2
0の周壁20aの内面には、収納された3つの素子10
・14・12を保持するための階段状の保持部20bが
設けられている。保持部20bは垂直部分および水平部
分からなる。そして、3つの素子10・14・12が収
納・保持された際にそれらの周壁面10b・14b・1
2bが保持部20bの垂直部分に接触するようにされて
いる。3つの素子10・14・12がハウジング20に
収納・保持されたとき、可動素子12は2つの接触面1
2a・12aのそれぞれで固定素子10・14の接触面
10a・14aに面接触した状態で回転することができ
る。
【0031】押圧部材16は、キャップ11と、弾性体
としての圧縮型コイルバネ13とからなっている。キャ
ップ11はABS樹脂からなり上面中央が円形に開口し
た円筒状のものであって、周壁の内面には雌ねじ部が設
けられている。キャップ11は、ハウジング20の周壁
20aの上部外面に設けられた雄ねじ部に、雌ねじ部で
ねじ合うようにされている。コイルバネ13はステンレ
ス鋼からなり、キャップ11に近い方の固定素子である
大径固定素子14とキャップ11との間に配されて、そ
の固定素子14を可動素子12に押圧する(図9参
照)。
【0032】大径固定素子14には、図3および図4に
拡大して示すように、その中心に、第1試料(全血)を
導入して流通させるための導入用通路Q1 が貫通状に設
けられている。この通路Q1 は平面形状が円形であり、
一端が上面に開口し、他端が下面(接触面14a)にU
字溝状に形成された導入側連絡用通路U1 に連通し開口
している。固定素子14にはまた、3つの試料希釈・移
送用通路S11・S21・S31が貫通状に設けられている。
これらの通路S11・S21・S31は、いずれも平面形状が
円形であって、上部が大径で下部が小径である段状のも
のであり、各中心軸が通路Q1 の中心軸から等距離離れ
た箇所に位置するように、また、通路S 11と通路S21
が通路Q1 の中心軸を中心として90度の中心角を形成
し、通路S21と通路S31とが同じく90度の中心角を形
成するように、設けられている。
【0033】固定素子14にはさらに、通路Q1 の中心
軸から通路S11・S21・S31よりも離れた箇所に、第2
試料(第1試料が希釈されたもの)を導入して流通させ
るための導入用通路Q2 が貫通状に設けられている。こ
の通路Q2 は、平面形状が円形であり、一端が上面に開
口し、他端が下面に開口しており、その長さ途中に細径
部分を有している。通路Q2 の近傍には、通路Q2 と同
じ大きさの試料希釈・移送用通路S41が貫通状に設けら
れている。通路S41と通路Q2 とは、同一円周上にか
つ、通路Q1 の中心軸を中心として45度の中心角を形
成するように、設けられている。
【0034】固定素子14にはさらに、洗浄液や廃液を
流通させるための洗浄用通路a1 ・a2 ・a3 ・a4
5 が貫通状に設けられている。これらの通路a1 ・a
2 ・a3 ・a4 ・a5 はいずれも平面形状が円形であっ
て、同じ大きさである。これらのうちの通路a1 、通路
3 および通路a5 は、通路Q1 の中心軸を中心として
同一円周上にかつ、通路a1 と通路a3 とが90度の中
心角を形成し、通路a 3 と通路a5 とが90度の中心角
を形成するように設けられている。そして、通路a2
よび通路a4 は、通路Q1 の中心軸を中心として同一円
周上にかつ、通路a2 と通路a1 とが45度の中心角を
形成し、通路a4 と通路a3 とが45度の中心角を形成
するように設けられている。なお、通路a1 と通路Q2
とは、通路Q1 の中心軸を中心として45度の中心角を
形成している。
【0035】固定素子14の接触面14aには、通路U
1 と同様に、連絡用通路U3 ・U5がU字溝状に形成さ
れている。
【0036】図1および図2に示すように、固定素子1
4における通路a2 と通路a3 とは、固定素子14の上
面に配されたステンレス鋼製の連結用パイプx1 により
連結されている。また、通路a4 と通路a5 とは、同様
の連結用パイプx2 により連結されている。
【0037】固定素子14の周壁面には、凹状係合部と
しての3つの切欠部17・18・19が所定間隔で設け
られている。
【0038】下側(小径)の固定素子10には、図5お
よび図6に拡大して示すように、その中心に、第1試料
を流通させてサンプリングバルブV1 の外部へ排出する
ための排出用通路R1 が貫通状に設けられている。この
通路R1 は平面形状が円形であり、一端が下面に開口
し、他端が上面(接触面10a)にU字溝状に形成され
た排出側連絡用通路U4 に連通し開口している。固定素
子10にはまた、3つの試料希釈・移送用通路S12・S
22・S32が貫通状に設けられている。これらの通路S12
・S22・S32は、いずれも平面形状が円形であって、上
部が小径で下部が大径である段状のものであり、各中心
軸が通路R1 の中心軸から等距離離れた箇所に位置する
ように、また、通路S12と通路S22とが通路R1 の中心
軸を中心として90度の中心角を形成し、通路S22と通
路S32とが同じく90度の中心角を形成するように、設
けられている。
【0039】固定素子10にはさらに、通路R1 の中心
軸から通路S12・S22・S32よりも離れた箇所に、第2
試料を流通させてサンプリングバルブV1 の外部へ排出
するための排出用通路R2 が貫通状に設けられている。
この通路R2 は、平面形状が円形であり、一端が上面に
開口し、他端が下面に開口しており、その長さ途中に細
径部分を有している。通路R2 の近傍には、通路R2
同じ大きさの試料希釈・移送用通路S42が貫通状に設け
られている。通路S42と通路R2 とは、同一円周上にか
つ、通路R1 の中心軸を中心として45度の中心角を形
成するように、設けられている。
【0040】固定素子10にはさらに、洗浄液や廃液を
流通させるための洗浄用通路c1 ・c2 ・c3 ・c4
5 ・c6 ・c7 が貫通状に設けられている。これらの
通路c1 〜c7 はいずれも平面形状が円形であって、同
じ大きさである。これらのうちの通路c1 、通路c3
よび通路c5 は、通路R1 の中心軸を中心として同一円
周上にかつ、通路c1 と通路c3 とが90度の中心角を
形成し、通路c3 と通路c5 とが90度の中心角を形成
するように設けられている。そして、通路c2、通路c
4 およびc6 は、通路R1 の中心軸を中心として同一円
周上にかつ、通路c2 と通路c1 とが45度の中心角を
形成し、通路c4 と通路c3 とが45度の中心角を形成
し、通路c6 と通路c5 とが45度の中心角を形成する
ように設けられている。通路c7 は、通路S12・S22
32よりも中心寄り箇所に、かつ通路S32と通路c7
が67.5度の中心角を形成するように設けられてい
る。なお、通路c1 と通路R2 とは、通路R1 の中心軸
を中心として45度の中心角を形成している。
【0041】固定素子10の接触面10aには、通路U
4 と同様に、連絡用通路U2 がU字溝状に形成されてい
る。
【0042】図1および図2に示すように、固定素子1
0における通路c1 と通路c2 とは、固定素子10の下
面に配されたステンレス鋼製の連結用パイプy1 により
連結されている。また、通路c3 と通路c4 とは同様の
連結用パイプy2 により、通路c5 と通路c6 とは同様
の連結用パイプy3 により、それぞれ連結されている。
【0043】固定素子10の周壁面には、凹状係合部と
しての3つの切欠部21・22・23が設けられてい
る。これらの切欠部21・22・23の位置は、固定素
子14における3つの切欠部17・18・19の各位置
に対応している。
【0044】2つの固定素子14・10における各種の
通路どうしの位置対応関係は次のとおりである。 固定素子14における通路Q1 ――固定素子10における通路R1 通路Q2 ―― 通路R2 通路S11―― 通路S12 通路S21―― 通路S22 通路S31―― 通路S32 通路S41―― 通路S42 通路a1 ―― 通路c1 通路a2 ―― 通路c2 通路a3 ―― 通路c3 通路a4 ―― 通路c4 通路a5 ―― 通路c5 通路なし―― 通路c6 通路なし―― 通路c7
【0045】図7および図8に拡大して示すように、可
動素子12の周壁面12bには、駆動手段としてのエア
シリンダ(図示略)に接続される直方体状の回転駆動用
張出部24が設けられている。
【0046】可動素子12には、試料を流通させて定量
するための4つの定量用通路P1 ・P2 ・P3 ・P4
貫通状に設けられている。通路P1 はヘモグロビン(H
GB)定量用、通路P2 は赤血球(RBC)定量用、通
路P3 は白血球(WBC)定量用のものである。通路P
1 〜P4 は、いずれも平面形状が円形であり、一端が上
側の接触面12aに開口し、他端が下側の接触面12a
に開口している。これらのうちの通路P1 、通路P2
よび通路P3 は、可動素子12の中心軸を中心として同
一円周上にかつ、通路P1 と通路P2 とが90度の中心
角を形成し、通路P2 と通路P3 とが90度の中心角を
形成するように設けられている。通路P 4 は、通路P1
・P2 ・P3 よりも周縁寄り箇所にかつ、通路P3 と通
路P4 とが90度の中心角を形成するように設けられて
いる。
【0047】可動素子12にはまた、4つの試料希釈・
移送用通路S13・S23・S33・S43が貫通状に設けられ
ている。これらの通路S13・S23・S33・S43は、いず
れも平面形状が円形であって、一端が上側の接触面12
aに開口し、他端が下側の接触面12aに開口してい
る。これらのうちの通路S13、通路S23および通路S33
は、通路P1 ・P2 ・P3 と同一円周上にかつ、通路S
13と通路P1 とが45度の中心角を形成し、通路S23
通路P2 とが45度の中心角を形成し、通路S33と通路
3 とが45度の中心角を形成するように設けられてい
る。通路S43は、通路P4 と同一円周上にかつ、通路S
33と通路S43とが90度の中心角を形成するように設け
られている。
【0048】可動素子12にはさらに、洗浄液や廃液を
流通させるための洗浄用通路b1 ・b2 ・b3 ・b4
5 ・b6 ・b7 が貫通状に設けられている。これらの
通路b1 〜b7 はいずれも平面形状が円形である。これ
らのうちの通路b1 、通路b 3 および通路b5 は、可動
素子12の中心軸を中心として同一円周上にかつ、通路
1 と通路b3 とが90度の中心角を形成し、通路b3
と通路b5 とが90度の中心角を形成するように設けら
れている。そして、通路b2 、通路b4 およびb6 は、
可動素子12の中心軸を中心として同一円周上にかつ、
通路b2 と通路b4 とが90度の中心角を形成し、通路
4 と通路b6 とが90度の中心角を形成するように設
けられている。通路b7 は、通路S13・S23・S33より
も中心寄り箇所に、かつ通路S33と通路b7 とが67.
5度の中心角を形成するように設けられている。なお、
通路b1 と通路S43とは、可動素子12の中心軸をを中
心として45度の中心角を形成している。
【0049】固定素子14および可動素子12における
各種の通路どうしの位置対応関係は次のとおりである。 固定素子14における通路Q1 ――可動素子12における通路なし 通路Q2 ―― 通路S43 通路S11―― 通路S13 通路S21―― 通路S23 通路S31―― 通路S33 通路S41―― 通路P4 通路a1 ―― 通路b1 通路a2 ―― 通路b2 通路a3 ―― 通路b3 通路a4 ―― 通路b4 通路a5 ―― 通路b5 通路なし―― 通路b6 通路なし―― 通路b7
【0050】図8に示すように、可動素子12の周壁面
12bのうちの各接触面12a・12a寄り部分は、固
定素子14・10の接触面14a・10aおよびハウジ
ング20の周壁内面のいずれにも接触することのないよ
うに面取り状態に構成されている。この可動素子12
は、面取り状態に構成されていないものに比べて、ハウ
ジング20の周壁20aの内面に接触する面積が減って
いるので、2つの固定素子14・10に挟持された状態
でいっそう容易に回転する。
【0051】図1に示すように、ハウジング20の周壁
20aにはその一部(前部)に、切欠部25が設けられ
ている。切欠部25は、周壁20aが中心角75度の範
囲でかつその上縁から下方へ全高の75%にわたって切
り欠かれた状態に形成されている。この切欠部25によ
り、可動素子12の張出部24は切欠部25に配される
とともに、その回転範囲が規制される。
【0052】すなわち、可動素子12の張出部24は、
周壁20aの切欠部25に前方張出状に配されて中心角
45度の範囲内で回転可能となるように、その張出長さ
および張出幅が決められている。
【0053】ハウジング20の周壁20aの内面には、
凸状係合部としての6つの突起部26・27・28・2
9・30・31が上下2段に設けられている。上段の3
つの突起部26・27・28は、上側の固定素子14の
3つの切欠部17・18・19の各位置に対応して設け
られており、固定素子14がハウジング20の所定位置
に配されたときに切欠部17・18・19のそれぞれに
嵌まり込んで互いに係合状態になる。下段の3つの突起
部29・30・31は、下側の固定素子10の3つの切
欠部21・22・23の各位置に対応して設けられてお
り、固定素子10がハウジング20の所定位置に配され
たときに切欠部21・22・23のそれぞれに嵌まり込
んで互いに係合状態になる(図9参照)。
【0054】下側(小径)の固定素子10、中径の可動
素子12および上側(大径)の固定素子14はこの順に
ハウジング20に収納されるが、ハウジング20の周壁
20aの内面における保持部20bは、これら3つの素
子10・12・14の収納順に従って小径、中径および
大径となるように、下方から上方へ向かって小径部分、
中径部分および大径部分を有するように階段状にされて
いる(図9参照)。
【0055】このサンプリングバルブV1 は、可動素子
12の回転に応じて、2つの状態をとることができる。
すなわち、可動素子12の定量用通路P1 〜P4 に外部
から試料が導入されて満たされる第1状態と、これらの
通路P1 〜P4 に満たされた試料を外部へ移送する第2
状態とをとることができる。
【0056】すなわち、可動素子12が図1(図2)の
位置にあるときが第1状態であり、この第1状態から可
動素子12が中心角45度だけ反時計回りに回転して図
10の位置に来たときが第2状態である。
【0057】以上のように構成されたサンプリングバル
ブV1 を用いて試料の吸引、移送および洗浄を行うとき
の動作について、図11のフローチャートに沿って説明
する。
【0058】図12は図1の一部を拡大したものであ
り、可動素子12が第1状態にある場合を示す。図11
および図12において、第1試料(全血)の吸引(S
101 )はSTART(S100 )から次のようにして行わ
れる。まず、第1試料がピペット(図示略)で固定素子
14の通路Q1 に注入される。この試料は、固定素子1
4の通路Q1 から連絡用通路U1 を経て、可動素子12
のHGB定量用通路P1 から固定素子10の連絡用通路
2 に至る。次いで、通路U2 で折り返し、可動素子1
2のRBC定量用通路P2 を経て、固定素子14の連絡
用通路U3 に至る。そして、通路U3 で再び折り返し、
可動素子12のWBC定量用通路P3 を経て、固定素子
10の連絡用通路U4 に至り、固定素子10の通路R1
からサンプリングバルブV1 の外部にあるポンプ(図示
略)へと導かれる。
【0059】このような、ピペット→Q1 →U1 →P1
→U2 →P2 →U3 →P3 →U4 →R1 →ポンプへの流
れ(流れ方向を図12に矢印で示す)により、第1試料
の吸引が終わる。すなわち、通路P1 にHGB用の試
料、通路P2 にRBC用の試料、通路P3 にWBC用の
試料がそれぞれ所定量、充満される。
【0060】この第1状態から、サンプリングバルブV
1 の切換操作が行われると(S102)、可動素子12が
中心角45度だけ反時計回りに回転して第2状態(図1
0)になり、図13に示すように希釈液が流れる。
【0061】すなわち、図13は図10を拡大したもの
であり、可動素子12が第2状態にあり、第1試料の定
量・移送(希釈)が行われる場合(S103 )を示す。図
13に矢印で示すように、HGB用の希釈液はポンプ→
12→P1 →S11→フローセル(図示略)へと流れる。
ここで、同時に、フローセルにHGB用溶血剤が添加さ
れ、攪拌後に所定の測定が行われる。WBC用の希釈液
はポンプ→S32→P3→S31→WBC用チャンバ(図示
略)へと流れる。ここで、同時に、WBC用チャンバに
WBC用溶血剤が添加され、攪拌後に所定の測定が行わ
れる。RBC用の希釈液はポンプ→S22→P2 →S21
混合用チャンバ(図示略)へと流れ、同チャンバで攪拌
されて第2試料が作製される。以上で、第1試料の定量
・移送(希釈)が終了する。
【0062】その後、混合用チャンバで作製された第2
試料(希釈試料)は吸引操作に付される(S104 )。す
なわち、第2試料は混合用チャンバ→Q2 →P4 →R2
→ポンプへと流れ、通路P4 に第2試料が所定量、充満
される。
【0063】次いで、再びサンプリングバルブV1 の切
換操作が行われ(S105 )、可動素子12が中心角45
度だけ時計回りに回転して第1状態になり、図12の矢
印に示すように、ポンプ→S42→P4 →S41→RBC用
チャンバ(図示略)へと希釈液が流れる。これにより、
第2試料の定量・移送(希釈)が行われる(S106 )。
【0064】切換操作(S105 )により第1状態になっ
たサンプリングバルブV1 は洗浄操作に付される(S
107 )。すなわち、洗浄操作は、3つの素子10・14
・12における各種流路を洗浄する操作と、接触面10
a・14a・12a・12aを洗浄する操作との2種類
がある。
【0065】各種流路の洗浄は、洗浄液が次のような経
路で流されることにより行われる。 第1試料吸引ライン : ポンプ→R1 →U4 →P3 →U3 →P2 →U2 →P1 →U1 →Q1 →ピペット HGBライン : ポンプ→S12→S13→S11→フローセル WBCライン : ポンプ→S32→S33→S31→WBC用チャンバ RBCライン : 混合用チャンバ→Q2 →S43→R2 →ポンプ
【0066】RBCラインにおいて、混合用チャンバで
は第2試料の排出、洗浄液(同チャンバ洗浄用)の流入
が行われる。その後、同チャンバに溜められた洗浄液が
ポンプで吸引されて、流路の洗浄が行われる。
【0067】3つの素子10・14・12における接触
面10a・14a・12a・12aの洗浄は、洗浄液が
図14の矢印に示すような経路で流されることにより行
われる。 ポンプ→a1 →b1 →c1 →y1 →c2 →b2 →a2
1 →a3 →b3→c3 →y2 →c4 →b4 →a4 →x
2 →a5 →b5 →c5 →y3 →c6→b6 →U5 →b7
→c7 →廃液チャンバ(図示略) なお、このような接触面10a・14a・12a・12
aの洗浄は、S107 において行われるのが普通である
が、場合によってはS101 〜S107 のうちの任意の段階
で行われてもよい。
【0068】サンプリングバルブV1 は以上のように構
成されているので、従来のサンプリングバルブと比較し
て、次のような顕著な効果を奏する。
【0069】すなわち、2つの固定素子14・10の各
中心部には従来のサンプリングバルブに設けられていた
シャフト用貫通孔に代えて導入用通路Q1 ・排出用通路
1が設けられているうえ、従来のサンプリングバルブ
に必要であったシャフトを省略することができるので、
各素子10・14・12の小型化と接触面10a・14
a・12a・12aの有効活用(通路配置の自由度の拡
大など)とによって、サンプリングバルブの低価格化を
図ることができる。
【0070】また、サンプリングバルブV1 の動作の長
期安定性に関しては、従来のサンプリングバルブに設け
られていた中心部のシャフト用貫通孔に代えて導入用通
路Q 1 ・排出用通路R1 が設けられており、試料の流れ
る流域をサンプリングバルブV1 の中心部分に集中させ
ることができるので、液漏れや固着などの不都合のため
の対策を施すべき領域を従来に比べて限定することがで
きる。したがって、動作の長期安定性を確保することが
可能になる。
【0071】さらに、可動素子12の中心部から離れた
箇所に定量用通路P1 〜P4 が設けられ、2つの固定素
子14・10のそれぞれに導入側連絡用通路U1 ・排出
側連絡用通路U4 が設けられるので、定量用通路P1
4 をできるだけ可動素子12の中心部寄りに配置し、
導入側連絡用通路U1 ・排出側連絡用通路U4 の長さを
できるだけ短くすることにより、各素子10・14・1
2の小型化をよりいっそう図ることが可能になる。
【0072】加えて、3つの素子14・10・12にお
ける、可動素子12の定量用通路P 1 〜P4 よりも周縁
寄り箇所に、洗浄用通路a1 〜a5 ・b1 〜b6 ・c1
〜c 6 が設けられているので、これらの洗浄用通路a1
〜a5 ・b1 〜b6 ・c1 〜c6 を利用して各種通路―
―導入用通路Q1 ・排出用通路R1 ・定量用通路P1
4 ――や接触面10a・14a・12a・12aを洗
浄することで、液漏れや固着などの不都合が各素子14
・10・12の周縁部まで及ぶおそれを防止することが
できる。
【0073】しかも、2つの固定素子10・14は、そ
の周壁面に設けられた凹状係合部としての切欠部17・
18・19・21・22・23がハウジング20の周壁
20aの内面に設けられた凸状係合部としての突起部2
6・27・28・29・30・31に係合している。し
たがって、2つの固定素子10・14はハウジング20
内で確実に固定されている。また、キャップ11とコイ
ルバネ13とからなる押圧部材16により、3つの素子
10・14・12はハウジング20内で密に面接触して
いるので、接触面10a・14a・12a・12aにお
ける液漏れや固着などの不都合が起きるおそれを有効に
防止することができる。
【0074】そのうえ、ハウジング20の周壁20aの
内面には、3つの素子10・12・14の収納順に従っ
て小径、中径および大径となるように、下方から上方へ
向かって小径部分、中径部分および大径部分を有するよ
うに階段状にされた保持部20bが設けられているの
で、ハウジング20をプラスチック成形により作る際に
成形が容易でしかもコストが安いうえ、ハウジング20
および3つの素子10・12・14からサンプリングバ
ルブV1 に組み立てる際に各素子の収納順序を誤るおそ
れを回避することができる。
【0075】併せて、可動素子12の周壁面12bのう
ちの各接触面12a・12a寄り部分は、固定素子14
・10の接触面14a・10aおよびハウジング20の
周壁内面のいずれにも接触することのないように面取り
状態に構成されている。この可動素子12は、面取り状
態に構成されていないものに比べて、ハウジング20の
周壁20aの内面に接触する面積が減っているので、2
つの固定素子14・10に挟持された状態でいっそう容
易に回転する。
【0076】
【実施の形態2】図15および図16は、本発明の実施
の形態2に係るサンプリングバルブV2の分解斜視図で
ある。このサンプリングバルブV2 は、上下2つの固定
素子10・14、1つの可動素子12、ハウジング60
および押圧部材56を備えてなる。
【0077】3つの素子10・14・12はいずれも、
サンプリングバルブV1 におけるものと同一である。
【0078】ハウジング60はP.P.S.から構成さ
れ、上下に開口する円筒がその周壁の下部を残して3箇
所、切り欠かれてなる略環状のものである。ハウジング
60は、大小3つの周壁60a・60c・60cを備え
ており、可動素子12が2つの固定素子10・14に挟
持された状態でこれらの素子10・14・12を同軸状
に収納して保持する。ハウジング60の周壁60a・6
0c・60cの内面には、収納された3つの素子10・
14・12を保持するための階段状の保持部60b・6
0d・60dが設けられている。保持部60b・60d
・60dは垂直部分および水平部分からなる。
【0079】そして、3つの素子10・14・12が収
納・保持された際にそれらの周壁面10b・14b・1
2bが保持部60b・60d・60dの垂直部分に接触
するようにされている。3つの素子10・14・12が
ハウジング60に収納・保持されたとき、可動素子12
は2つの接触面12a・12aのそれぞれで固定素子1
0・14の接触面10a・14aに面接触した状態で回
転することができる。
【0080】図15に示すように、ハウジング60の隣
り合う周壁60a・60c・60cどうしの間は、切欠
部65・75・85とされている。前方の切欠部65
は、2つの周壁60a・60cの間が中心角75度の範
囲でかつ円筒の上縁から下方へ全高の75%にわたって
切り欠かれた状態に形成されている。この切欠部65に
より、可動素子12の張出部24は切欠部65に配され
るとともに、その回転範囲が規制される。
【0081】すなわち、可動素子12の張出部24は、
ハウジング60の切欠部65に前方張出状に配されて中
心角45度の範囲内で回転可能となるように、その張出
長さおよび張出幅が決められている。
【0082】ハウジング60の周壁60a・60c・6
0cの内面には、凸状係合部としての6つの突起部66
・67・68・69・70・71が上下2段に設けられ
ている。上段の3つの突起部66・67・68は、上側
の固定素子14の3つの切欠部17・18・19の各位
置に対応して設けられており、固定素子14がハウジン
グ60の所定位置に配されたときに切欠部17・18・
19のそれぞれに嵌まり込んで互いに係合状態になる。
下段の3つの突起部69・70・71は、下側の固定素
子10の3つの切欠部21・22・23の各位置に対応
して設けられており、固定素子50がハウジング60の
所定位置に配されたときに切欠部21・22・23のそ
れぞれに嵌まり込んで互いに係合状態になる。
【0083】図15および図17に示すように、押圧部
材56は、キャップ51と、弾性体としての圧縮型コイ
ルバネ53とからなっている。キャップ51はABS樹
脂からなり上面中央が円形に開口した円筒状のものであ
って、周壁の内面には雌ねじ部が設けられている。
【0084】キャップ51は、ハウジング60の周壁6
0a・60c・60cの上部外面に設けられた雄ねじ部
に、雌ねじ部でねじ合うようにされている。コイルバネ
53はステンレス鋼からなる、断面形状が正方形のもの
であり、固定素子54とキャップ51との間に配され
て、その固定素子54を可動素子12に押圧する。コイ
ルバネ53は、その断面形状が正方形であるので、断面
形状が円形である同一径のコイルバネに比べて断面積を
大きくすることができ、バネ定数を大きくすることが可
能になる。したがって、この押圧部材56は省スペース
化を図る点で有利である。
【0085】下側(小径)の固定素子10、中径の可動
素子12および上側(大径)の固定素子14はこの順に
ハウジング60に収納されるが、ハウジング60の周壁
60a・60c・60cの内面における保持部60b・
60d・60dは、これら3つの素子10・12・14
の収納順に従って小径、中径および大径となるように、
下方から上方へ向かって小径部分、中径部分および大径
部分を有するように階段状にされている。
【0086】このサンプリングバルブV2 は、可動素子
12の回転に応じて、2つの状態をとることができる。
すなわち、可動素子12の定量用通路P1 〜P4 に外部
から試料が導入されて満たされる第1状態と、これらの
通路P1 〜P4 に満たされた試料を外部へ移送する第2
状態とをとることができる。
【0087】すなわち、可動素子12が図15(図1
6)の位置にあるときが第1状態であり、この第1状態
から可動素子12が中心角45度だけ反時計回りに回転
して図18の位置に来たときが第2状態である。
【0088】以上のように構成されたサンプリングバル
ブV2 を用いて試料の吸引、移送および洗浄を行うとき
の動作はサンプリングバルブV1 の場合と同様であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0089】サンプリングバルブV2 は以上のように構
成されているので、従来のサンプリングバルブと比較し
て、次のような顕著な効果を奏する。
【0090】すなわち、2つの固定素子10・14の各
中心部には従来のサンプリングバルブに設けられていた
シャフト用貫通孔に代えて導入用通路Q1 ・排出用通路
1が設けられているうえ、従来のサンプリングバルブ
に必要であったシャフトを省略することができるので、
各素子10・14・12の小型化と接触面10a・14
a・12a・12aの有効活用(通路配置の自由度の拡
大など)とによって、サンプリングバルブの低価格化を
図ることができる。
【0091】また、サンプリングバルブV2 の動作の長
期安定性に関しては、従来のサンプリングバルブに設け
られていた中心部のシャフト用貫通孔に代えて導入用通
路Q 1 ・排出用通路R1 が設けられており、試料の流れ
る領域をサンプリングバルブV2 の中心部分に集中させ
ることができるので、液漏れや固着などの不都合のため
の対策を施すべき領域を従来に比べて限定することがで
きる。したがって、動作の長期安定性を確保することが
可能になる。
【0092】さらに、可動素子12の中心部から離れた
箇所に定量用通路P1 〜P4 が設けられ、2つの固定素
子10・14のそれぞれに導入側連絡用通路U1 ・排出
側連絡用通路U4 が設けられるので、定量用通路P1
4 をできるだけ可動素子12の中心部寄りに配置し、
導入側連絡用通路U1 ・排出側連絡用通路U4 の長さを
できるだけ短くすることにより、各素子10・14・1
2の小型化をよりいっそう図ることが可能になる。
【0093】加えて、3つの素子14・10・12にお
ける、可動素子12の定量用通路P 1 〜P4 よりも周縁
寄り箇所に、洗浄用通路a1 〜a5 ・b1 〜b6 ・c1
〜c 6 が設けられているので、これらの洗浄用通路a1
〜a5 ・b1 〜b6 ・c1 〜c6 を利用して各種通路―
―導入用通路Q1 ・排出用通路R1 ・定量用通路P1
4 ――や接触面10a・14a・12a・12aを洗
浄することで、液漏れや固着などの不都合が各素子14
・10・12の周縁部まで及ぶおそれを防止することが
できる。
【0094】しかも、2つの固定素子10・14は、そ
の周壁面に設けられた凹状係合部としての切欠部17・
18・19・21・22・23がハウジング60の周壁
60a・60c・60cの内面に設けられた凸状係合部
としての突起部66・67・68・69・70・71に
係合している。したがって、2つの固定素子10・14
はハウジング60内で確実に固定されている。また、キ
ャップ51とコイルバネ53とからなる押圧部材56に
より、3つの素子10・14・12はハウジング60内
で密に面接触しているので、接触面10a・14a・1
2a・12aにおける液漏れや固着などの不都合が起き
るおそれを有効に防止することができる。
【0095】そのうえ、ハウジング60の周壁60a・
60c・60cの内面には、3つの素子10・12・1
4の収納順に従って小径、中径および大径となるよう
に、下方から上方へ向かって小径部分、中径部分および
大径部分を有するように階段状にされた保持部60b・
60d・60dが設けられているので、ハウジング60
をプラスチック成形により作る際に成形が容易でしかも
コストが安いうえ、ハウジング60および3つの素子1
0・12・14からサンプリングバルブV2 に組み立て
る際に各素子の収納順序を誤るおそれを回避することが
できる。
【0096】併せて、可動素子12の周壁面12bのう
ちの各接触面12a・12a寄り部分は、固定素子14
・10の接触面14a・10aおよびハウジング60の
周壁内面のいずれにも接触することのないように面取り
状態に構成されている。この可動素子12は、面取り状
態に構成されていないものに比べて、ハウジング60の
周壁60a・60c・60cの内面に接触する面積が減
っているので、2つの固定素子14・10に挟持された
状態でいっそう容易に回転する。
【0097】
【発明の効果】本発明は前記のように構成されているの
で、次のような効果を奏する。
【0098】請求項1に係る発明にあっては、1つの固
定または可動素子の中心部に外部から試料を導入するた
めの導入用通路が設けられ、他の1つの固定または可動
素子の中心部に試料を外部へ排出するための排出用通路
が設けられているうえ、従来のサンプリングバルブに設
けられていたシャフトを省略することができるので、各
素子の小型化と接触面の有効活用(通路配置の自由度の
拡大など)とによって、サンプリングバルブの低価格化
を図ることができる。また、サンプリングバルブの動作
の長期安定性に関しては、従来のサンプリングバルブに
設けられていた中心部のシャフト用貫通孔に代えて導入
用通路・排出用通路が設けられており、試料の流れる流
域をサンプリングバルブの中心部分に集中させることが
できるので、液漏れや固着などの不都合のための対策を
施すべき領域を従来に比べて限定することができる。し
たがって、動作の長期安定性を確保することが可能にな
る。
【0099】請求項2に係る発明にあっては、1つの固
定または可動素子の中心部に導入用通路が設けられ、他
の1つの固定または可動素子の中心部に排出用通路が設
けられているうえ、従来のサンプリングバルブに設けら
れていたシャフトを省略することができるので、各素子
の小型化と接触面の有効活用とによって、サンプリング
バルブの低価格化を図ることができる。また、サンプリ
ングバルブの動作の長期安定性に関しては、従来のサン
プリングバルブに設けられていた中心部のシャフト用貫
通孔に代えて導入用通路・排出用通路が設けられてお
り、試料の流れる流域をサンプリングバルブの中心部分
に集中させることができるので、液漏れや固着などの不
都合のための対策を施すべき領域を従来に比べて限定す
ることができる。したがって、動作の長期安定性を確保
することが可能になる。
【0100】請求項3に係る発明にあっては、1つの固
定または可動素子の中心部に導入用通路が設けられ、他
の1つの固定または可動素子の中心部に排出用通路が設
けられているうえ、従来のサンプリングバルブに設けら
れていたシャフトを省略することができるので、各素子
の小型化と接触面の有効活用とによって、サンプリング
バルブの低価格化を図ることができる。また、サンプリ
ングバルブの動作の長期安定性に関しては、従来のサン
プリングバルブに設けられていた中心部のシャフト用貫
通孔に代えて導入用通路・排出用通路が設けられてお
り、試料の流れる流域をサンプリングバルブの中心部分
に集中させることができるので、液漏れや固着などの不
都合のための対策を施すべき領域を従来に比べて限定す
ることができる。したがって、動作の長期安定性を確保
することが可能になる。
【0101】請求項4に係る発明にあっては、1つの固
定または可動素子の中心部に導入用通路が設けられ、他
の1つの固定または可動素子の中心部に排出用通路が設
けられているうえ、従来のサンプリングバルブに設けら
れていたシャフトを省略することができるので、各素子
の小型化と接触面の有効活用とによって、サンプリング
バルブの低価格化を図ることができる。また、サンプリ
ングバルブの動作の長期安定性に関しては、従来のサン
プリングバルブに設けられていた中心部のシャフト用貫
通孔に代えて導入用通路・排出用通路が設けられてお
り、試料の流れる流域をサンプリングバルブの中心部分
に集中させることができるので、液漏れや固着などの不
都合のための対策を施すべき領域を従来に比べて限定す
ることができる。したがって、動作の長期安定性を確保
することが可能になる。
【0102】請求項5に係る発明にあっては、導入用通
路が2つの固定素子の一方に設けられ、排出用通路がこ
れらの固定素子の他方に設けられ、可動素子の中心部か
ら離れた箇所に定量用通路が設けられ、さらに、導入用
通路および定量用通路を連絡するための導入側連絡用通
路と、定量用通路および排出用通路を連絡するための排
出側連絡用通路が設けられるので、請求項4記載のサン
プリングバルブが奏する前記効果に加えて、定量用通路
をできるだけ可動素子の中心部寄りに配置し、導入側連
絡用通路および排出側連絡用通路の長さをできるだけ短
くすることにより、各素子の小型化をよりいっそう図る
ことが可能になる。
【0103】請求項6に係る発明にあっては、導入側連
絡用通路が一方の固定素子の接触面に凹状に設けられ、
排出側連絡用通路が他方の固定素子の接触面に凹状に設
けられるので、請求項5記載のサンプリングバルブが奏
する前記効果に加えて、2つの固定素子を簡単かつ確実
に製造することにより、コスト的に有利なサンプリング
バルブを得ることができる。
【0104】請求項7に係る発明にあっては、3つの素
子に、試料が流通する通路を包囲するごとく複数の洗浄
用通路が設けられているので、請求項4、5または6記
載のサンプリングバルブが奏する前記効果に加えて、こ
の洗浄用通路で各種通路――導入用通路・排出用通路・
定量用通路――や接触面を洗浄すれば、液漏れや固着な
どの不都合が各素子の周縁部まで及ぶおそれを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るサンプリングバル
ブにおける第1状態を斜め上方から見た分解斜視図であ
る。
【図2】図1に係るサンプリングバルブにおける3つの
素子を斜め下方から見た分解斜視図である。
【図3】図1に係るサンプリングバルブにおける上側の
固定素子の平面図である。
【図4】図3に示す固定素子の中央部垂直断面図であ
る。
【図5】図1に係るサンプリングバルブにおける下側の
固定素子の平面図である。
【図6】図5に示す固定素子の中央部垂直断面図であ
る。
【図7】図1に係るサンプリングバルブにおける可動素
子の平面図である。
【図8】図7に示す可動素子の中央部垂直断面図であ
る。
【図9】図1に係るサンプリングバルブの中央部垂直断
面図である。
【図10】図1に係るサンプリングバルブにおける第2
状態にある3つの素子を斜め上方から見た分解斜視図で
ある。
【図11】図1に係るサンプリングバルブにおける吸
引、移送および洗浄の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図12】図1に係るサンプリングバルブにおける可動
素子が第1状態にあり、第1試料の吸引を説明する分解
斜視図である。
【図13】図1に係るサンプリングバルブにおける可動
素子が第2状態にあり、第1試料の定量・移送を説明す
る分解斜視図である。
【図14】図1に係るサンプリングバルブにおける可動
素子が第1状態にあり、3つの素子における接触面の洗
浄を説明する分解斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態2に係るサンプリングバ
ルブにおける第1状態を斜め上方から見た分解斜視図で
ある。
【図16】図15に係るサンプリングバルブにおける3
つの素子を斜め下方から見た分解斜視図である。
【図17】図15に係るサンプリングバルブにおける押
圧部材の中央部垂直断面図である。
【図18】図15に係るサンプリングバルブにおける第
2状態にある3つの素子を斜め上方から見た分解斜視図
である。
【図19】従来のサンプリングバルブにおいて試料が定
量用通路に充満される第1状態を示す中央部垂直断面
図。
【図20】図19のサンプリングバルブにおいて試料が
サンプリングバルブ外へ移送されて一定倍率に希釈され
る第2状態を示す中央部垂直断面図。
【符号の説明】
10 固定素子 10a 接触面 10b 周壁面 11 ,51 キャップ(押圧部材) 12 可動素子 12a 接触面 12b 周壁面 13 ,53 コイルバネ(押圧部材) 14 固定素子 14a 接触面 14b 周壁面 16 ,56 押圧部材 17 切欠部(係合部) 18 切欠部(係合部) 19 切欠部(係合部) 20 ,60 ハウジング 20a,60a 周壁 60c,60c 周壁 20b,60b 保持部 60d,60d 保持部 21 切欠部(係合部) 22 切欠部(係合部) 23 切欠部(係合部) 24 張出部 25 ,65 切欠部 26 ,66 突起部(係合部) 27 ,67 突起部(係合部) 28 ,68 突起部(係合部) 29 ,69 突起部(係合部) 30 ,70 突起部(係合部) 31 ,71 突起部(係合部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触面を有し、固定状に配される少なく
    とも1つの固定素子と、 接触面を有し、その接触面で固定素子の接触面に面接触
    した状態で動くことのできる少なくとも1つの可動素子
    とを備え、 1つの固定または可動素子の中心部に、外部から試料を
    導入するための導入用通路が設けられ、 他の1つの固定または可動素子の中心部に、試料を外部
    へ排出するための排出用通路が設けられてなるサンプリ
    ングバルブ。
  2. 【請求項2】 接触面を有し、固定状に配される少なく
    とも1つの固定素子と、 接触面を有し、その接触面で固定素子の接触面に面接触
    した状態で動くことのできる少なくとも1つの可動素子
    と、 固定素子および可動素子を収納してそれぞれを固定状お
    よび可動状に保持するためのハウジングと、 このハウジングに収納保持される固定素子および可動素
    子を互いの接触面どうしで密に面接触させるべく押圧す
    るための押圧部材とを備え、 1つの固定または可動素子の中心部に、外部から試料を
    導入するための導入用通路が設けられ、 他の1つの固定または可動素子の中心部に、試料を外部
    へ排出するための排出用通路が設けられてなるサンプリ
    ングバルブ。
  3. 【請求項3】 固定素子が1つであって、円形の接触面
    とこれに連なる周壁面とを有する円盤状のものであり、 可動素子が1つであって、円形の接触面とこれに連なる
    周壁面とを有する円盤状のものであり、 ハウジングが、固定素子の周壁面および可動素子の周壁
    面に内面で接触する周壁を有する円筒状のものであり、 可動素子および固定素子がハウジングに同軸状に収納保
    持され、 可動素子が一定角度範囲で回転可能にされている請求項
    2記載のサンプリングバルブ。
  4. 【請求項4】 固定素子が2つであって、いずれも、1
    つの円形接触面とこれに連なる周壁面とを有する円盤状
    のものであり、 可動素子が1つであって、2つの円形接触面とこれらに
    連なる周壁面とを有する円盤状のものであり、2つの固
    定素子で挟持され、 ハウジングが、固定素子の周壁面および可動素子の周壁
    面に内面で接触する周壁を有する円筒状のものであり、 可動素子および固定素子がハウジングに同軸状に収納保
    持され、 可動素子が一定角度範囲で回転可能にされている請求項
    2記載のサンプリングバルブ。
  5. 【請求項5】 導入用通路が2つの固定素子の一方に設
    けられ、 排出用通路がこれらの固定素子の他方に設けられ、 可動素子の中心部から離れた箇所に、導入された試料を
    定量するための定量用通路が設けられ、 さらに、 導入用通路および定量用通路を連絡するための導入側連
    絡用通路と、 定量用通路および排出用通路を連絡するための排出側連
    絡用通路とを備えている請求項4記載のサンプリングバ
    ルブ。
  6. 【請求項6】 導入側連絡用通路が、一方の固定素子の
    接触面に凹状に設けられたものであり、 排出側連絡用通路が、他方の固定素子の接触面に凹状に
    設けられたものである請求項5記載のサンプリングバル
    ブ。
  7. 【請求項7】 3つの素子に、試料が流通する通路を包
    囲するがごとく複数の洗浄用通路が設けられている請求
    項4、5または6記載のサンプリングバルブ。
JP33368795A 1995-12-21 1995-12-21 サンプリングバルブ Pending JPH09170968A (ja)

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TW85114469A TW308536B (en) 1995-12-21 1996-11-23 Sampling valve
EP19960402853 EP0784204B1 (en) 1995-12-21 1996-12-20 Liquid sampling valve
CN96123258A CN1073231C (zh) 1995-12-21 1996-12-20 采样阀
DE69629450T DE69629450D1 (de) 1995-12-21 1996-12-20 Ventil für flüssige Proben

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047697A (ja) * 2007-08-16 2009-03-05 Avl List Gmbh 回転式希釈器
CN103551547A (zh) * 2013-11-08 2014-02-05 镇江市电站辅机厂有限公司 多路定量阀

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