JPH09170794A - ドラフトチャンバーの排気制御装置 - Google Patents
ドラフトチャンバーの排気制御装置Info
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- JPH09170794A JPH09170794A JP33033795A JP33033795A JPH09170794A JP H09170794 A JPH09170794 A JP H09170794A JP 33033795 A JP33033795 A JP 33033795A JP 33033795 A JP33033795 A JP 33033795A JP H09170794 A JPH09170794 A JP H09170794A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】1台の排気装置で多数台のドラフトチャンバー
を排気する場合に、いずれかのドラフトチャンバーで点
検等のために扉を使用上限高さ位置より上昇させた場合
に他のドラフトチャンバーに悪影響が及ぶことを防止し
て、他のドラフトチャンバーを安全に使用できるように
する。 【構成】扉7の高さが使用上限高さH0 以下の場合に
は、前面風速Vを設定値V0 に保持する風速制御を行
い、扉7の高さが使用上限高さを越えると、枝排気ダク
ト4からの排気量Qを設定値Q0 に保持する風量制御に
移行する。
を排気する場合に、いずれかのドラフトチャンバーで点
検等のために扉を使用上限高さ位置より上昇させた場合
に他のドラフトチャンバーに悪影響が及ぶことを防止し
て、他のドラフトチャンバーを安全に使用できるように
する。 【構成】扉7の高さが使用上限高さH0 以下の場合に
は、前面風速Vを設定値V0 に保持する風速制御を行
い、扉7の高さが使用上限高さを越えると、枝排気ダク
ト4からの排気量Qを設定値Q0 に保持する風量制御に
移行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業空間の前面に
扉を高さ調節自在に設けて、作業内容に応じて作業空間
の開口部の高さを変更できるように構成したドラフトチ
ャンバーの排気制御装置に関するものである。
扉を高さ調節自在に設けて、作業内容に応じて作業空間
の開口部の高さを変更できるように構成したドラフトチ
ャンバーの排気制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドラフトチャンバーを多数個並設して使
用する場合は、設備費用及びランニングコストの低減を
図るために、各ドラフトチャンバーに枝排気ダクトを設
け、各枝排気ダクトを1本の主排気ダクトに接続し、主
排気ダクトの一端に接続した1台の排気装置(吸引ファ
ンや真空ポンプ)にて、多数台のドラフトチャンバーの
排気を同時に行うようにしている。
用する場合は、設備費用及びランニングコストの低減を
図るために、各ドラフトチャンバーに枝排気ダクトを設
け、各枝排気ダクトを1本の主排気ダクトに接続し、主
排気ダクトの一端に接続した1台の排気装置(吸引ファ
ンや真空ポンプ)にて、多数台のドラフトチャンバーの
排気を同時に行うようにしている。
【0003】また、扉の高さが変化しても有毒ガスを確
実に排除できるように、作業空間の内面に、開口部の流
入風の風速を検出するための風速センサーを設けて、作
業空間の前面風速が安全な値(法定値)以下にならない
ように排気量を制御するようにしている(例えば特開平
7−190431号公報参照)。更にまた、通常の使用
状態で扉を過度に上昇させると開口部の面積が広くなり
過ぎて前面風速が安全値以下に低下する虞があるため、
通常の作業状態で安全に作業をできる扉の高さ(使用上
限高さ)を規定するためのストッパーを設けることが行
われている。
実に排除できるように、作業空間の内面に、開口部の流
入風の風速を検出するための風速センサーを設けて、作
業空間の前面風速が安全な値(法定値)以下にならない
ように排気量を制御するようにしている(例えば特開平
7−190431号公報参照)。更にまた、通常の使用
状態で扉を過度に上昇させると開口部の面積が広くなり
過ぎて前面風速が安全値以下に低下する虞があるため、
通常の作業状態で安全に作業をできる扉の高さ(使用上
限高さ)を規定するためのストッパーを設けることが行
われている。
【0004】他方、作業空間での作業環境の設定・変更
や実験器具類の取り替え・点検等の便宜のため、扉は使
用上限高さよりも更に上昇させ得るように構成してお
り、通常の作業状態では、ストッパーを、扉の上昇を停
止させ得る状態にする一方、作業環境を設定・変更した
り実験器具類を取り替えたり等する場合には、ストッパ
ーを、扉を停止させることなく上昇させ得る状態(すな
わちストッパーが機能しない状態)に切り換えるように
している。
や実験器具類の取り替え・点検等の便宜のため、扉は使
用上限高さよりも更に上昇させ得るように構成してお
り、通常の作業状態では、ストッパーを、扉の上昇を停
止させ得る状態にする一方、作業環境を設定・変更した
り実験器具類を取り替えたり等する場合には、ストッパ
ーを、扉を停止させることなく上昇させ得る状態(すな
わちストッパーが機能しない状態)に切り換えるように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
のドラフトチャンバーは作業空間の前面風速を設定値に
保持する風速制御を行うに過ぎないため、多数台のドラ
フトチャンバーを1台の排気装置で排気する場合、いず
れかのドラフトチャンバーの扉を使用上限高さよりも上
方に上昇させると、そのドラフトチャンバーでの排気量
が過度に増大することになる。このため、通常の作業を
行っている他のドラフトチャンバーの排気量が低下し
て、前面風速が危険値まで低下してしまう虞があった。
のドラフトチャンバーは作業空間の前面風速を設定値に
保持する風速制御を行うに過ぎないため、多数台のドラ
フトチャンバーを1台の排気装置で排気する場合、いず
れかのドラフトチャンバーの扉を使用上限高さよりも上
方に上昇させると、そのドラフトチャンバーでの排気量
が過度に増大することになる。このため、通常の作業を
行っている他のドラフトチャンバーの排気量が低下し
て、前面風速が危険値まで低下してしまう虞があった。
【0006】この点については、いずれかのドラフトチ
ャンバーの排気量が過大になっても他のドラフトチャン
バーに悪影響を及ぼさないように、排気装置を容量の大
きいものにしたら良いと考えられるが、かくすると排気
装置が大型化して、1台の排気装置で多数台のドラフト
チャンバーを排気することのメリットが減殺されること
になる。
ャンバーの排気量が過大になっても他のドラフトチャン
バーに悪影響を及ぼさないように、排気装置を容量の大
きいものにしたら良いと考えられるが、かくすると排気
装置が大型化して、1台の排気装置で多数台のドラフト
チャンバーを排気することのメリットが減殺されること
になる。
【0007】本発明は、多数台のドラフトチャンバーを
1台の排気装置で排気するように構成した場合におい
て、排気装置を大型化することなく、各ドラフトチャン
バーを安全に使用できるようにすることを目的とするも
のである。
1台の排気装置で排気するように構成した場合におい
て、排気装置を大型化することなく、各ドラフトチャン
バーを安全に使用できるようにすることを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、「前面開口の作業空間を備えた本体と、作業
空間に連通した枝排気ダクトとを備え、前記枝排気ダク
トを、ファン等の吸引装置に接続した主排気ダクトに接
続し、前記枝排気ダクトに、ダンパー等の排気量調節手
段を設ける一方、前記本体に、作業空間の開口面積を増
減調節するための高さ調節自在な扉を設け、この扉を、
通常の作業状態での使用上限高さよりも更に高く上昇さ
せ得るように構成して成るドラフトチャンバーにおい
て、作業空間内への流入風の風速を検出するための風速
センサーと、前記扉が使用上限高さを越えたか否かを検
知し得る扉高さ検出手段とを設け、前記風速センサーと
扉高さ検出手段とに基づいて、枝排気ダクトの排気調節
手段を、扉が使用上限高さ以下の場合には作業空間への
流入風速を設定値に保持し、扉の高さが使用上限高さを
越えると枝排気ダクトからの排気量を設定値に保持する
ように制御する」の構成にした。
本発明は、「前面開口の作業空間を備えた本体と、作業
空間に連通した枝排気ダクトとを備え、前記枝排気ダク
トを、ファン等の吸引装置に接続した主排気ダクトに接
続し、前記枝排気ダクトに、ダンパー等の排気量調節手
段を設ける一方、前記本体に、作業空間の開口面積を増
減調節するための高さ調節自在な扉を設け、この扉を、
通常の作業状態での使用上限高さよりも更に高く上昇さ
せ得るように構成して成るドラフトチャンバーにおい
て、作業空間内への流入風の風速を検出するための風速
センサーと、前記扉が使用上限高さを越えたか否かを検
知し得る扉高さ検出手段とを設け、前記風速センサーと
扉高さ検出手段とに基づいて、枝排気ダクトの排気調節
手段を、扉が使用上限高さ以下の場合には作業空間への
流入風速を設定値に保持し、扉の高さが使用上限高さを
越えると枝排気ダクトからの排気量を設定値に保持する
ように制御する」の構成にした。
【0009】
【発明の奏する効果】このように構成すると、作業環境
の設定・変更や実験器具類の設置・交換、或いは点検等
のためにいずれかのドラフトチャンバーの扉を使用上限
高さよりも上昇させた場合、そのドラフトチャンバーの
排気量が過度に増大することを防止できるから、通常の
作業を行っている他のドラフトチャンバーの排気量が低
下して作業空間の前面風速が危険値まで低下することを
防止でき、従って、他のドラフトチャンバーは安全に使
用できる。
の設定・変更や実験器具類の設置・交換、或いは点検等
のためにいずれかのドラフトチャンバーの扉を使用上限
高さよりも上昇させた場合、そのドラフトチャンバーの
排気量が過度に増大することを防止できるから、通常の
作業を行っている他のドラフトチャンバーの排気量が低
下して作業空間の前面風速が危険値まで低下することを
防止でき、従って、他のドラフトチャンバーは安全に使
用できる。
【0010】この場合、扉を使用上限高さよりも上方に
上昇させた状態では、有害な薬品を使用した危険な作業
は行っていないから、扉を使用上限高さよりも上昇させ
たドラフトチャンバーで排気量を一定に保持しても、安
全性が損なわれるることはない。従って本発明による
と、多数台のドラフトチャンバーを1台の排気装置で排
気するにおいて、排気装置を大型化することなく、各ド
ラフトチャンバーを安全に使用できる効果を有する。ま
た、扉の高さに関係なくドラフトチャンバーの排気は常
時行われているから、扉を使用上昇限度高さより上昇さ
せたり下降させたりするに際して、他のドラフトチャン
バーの排気量が急増したり急減したりすることはなな
く、従って、使い勝手も良い。
上昇させた状態では、有害な薬品を使用した危険な作業
は行っていないから、扉を使用上限高さよりも上昇させ
たドラフトチャンバーで排気量を一定に保持しても、安
全性が損なわれるることはない。従って本発明による
と、多数台のドラフトチャンバーを1台の排気装置で排
気するにおいて、排気装置を大型化することなく、各ド
ラフトチャンバーを安全に使用できる効果を有する。ま
た、扉の高さに関係なくドラフトチャンバーの排気は常
時行われているから、扉を使用上昇限度高さより上昇さ
せたり下降させたりするに際して、他のドラフトチャン
バーの排気量が急増したり急減したりすることはなな
く、従って、使い勝手も良い。
【0011】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は多数のドラフトチャンバー1を並
設した状態の部分斜視図、図2はドラフトチャンバーの
一部破断正面図、図3(A)は図2のIIIA− IIIA 視断
面図である。
いて説明する。図1は多数のドラフトチャンバー1を並
設した状態の部分斜視図、図2はドラフトチャンバーの
一部破断正面図、図3(A)は図2のIIIA− IIIA 視断
面図である。
【0012】ドラフトチャンバー1は、前面開口の作業
空間2を備えた本体3と、作業空間2内の空気を排除す
るための枝排気ダクト4とを備えており、各ドラフトチ
ャンバー1の枝排気ダクト4はそれぞれ1本の主排気ダ
クト5に接続されている。主排気ダクト5の一端には、
ファンや真空ポンプ等の排気装置6が接続されている。
空間2を備えた本体3と、作業空間2内の空気を排除す
るための枝排気ダクト4とを備えており、各ドラフトチ
ャンバー1の枝排気ダクト4はそれぞれ1本の主排気ダ
クト5に接続されている。主排気ダクト5の一端には、
ファンや真空ポンプ等の排気装置6が接続されている。
【0013】本体3の前面部には、作業空間2の開口面
積を増減するようにした扉7を任意の高さに保持できる
よう高さ調節自在に装着している。また、本体3の前面
のうち作業空間2の手前の箇所には、水道水やガス等の
コック8や表示装置付き操作パネル9を設けている。扉
7の下端縁には、前向きに突出した撮み10を装着して
いる。他方、本体3の右端部には、通常の使用状態で作
業空間2の前面風速が安全値以下に低下しないように扉
7の使用上限高さH0 を規制するためのストッパー11
を設けている。
積を増減するようにした扉7を任意の高さに保持できる
よう高さ調節自在に装着している。また、本体3の前面
のうち作業空間2の手前の箇所には、水道水やガス等の
コック8や表示装置付き操作パネル9を設けている。扉
7の下端縁には、前向きに突出した撮み10を装着して
いる。他方、本体3の右端部には、通常の使用状態で作
業空間2の前面風速が安全値以下に低下しないように扉
7の使用上限高さH0 を規制するためのストッパー11
を設けている。
【0014】図3のうち分図(B)はストッパー11を
左方向から見た図、分図(C)は(A)のC−C視断面
図である。これらの図に示すように、ストッパー11
は、本体3の内側面に固着した平断面コ字状のブラケッ
ト12に前後方向に延びるピン13にて枢着されてお
り、その下端が扉7の撮み10の上方に位置するよう正
面視で傾斜状の姿勢に配置されている。ブラケット12
のうちストッパー11の上方には、ストッパー11の上
端部に当たるカム体14が前後方向に延びるピン15に
て枢着されている。
左方向から見た図、分図(C)は(A)のC−C視断面
図である。これらの図に示すように、ストッパー11
は、本体3の内側面に固着した平断面コ字状のブラケッ
ト12に前後方向に延びるピン13にて枢着されてお
り、その下端が扉7の撮み10の上方に位置するよう正
面視で傾斜状の姿勢に配置されている。ブラケット12
のうちストッパー11の上方には、ストッパー11の上
端部に当たるカム体14が前後方向に延びるピン15に
て枢着されている。
【0015】ストッパー11は略台形状に形成されてお
り、通常の使用状態では図3(C)の姿勢になってい
て、時計回りに回動不能に保持されているため、扉7を
上昇させると、扉7の撮み10がストッパー11に当た
って、扉7がそれ以上に上昇することが阻止される。ス
トッパー11を図3(C)の矢印Aで示すように半時計
回りに回動させると、ストッパー11はブラケット12
内に収納された状態になり、且つ、カム14はストッパ
ー11の上端で押されて、作業空間2の内部に向けて突
出した状態に回動する。この状態ではストッパー11の
機能は停止しているため、扉7をストッパー11の上方
に上昇させることができる。扉7の上昇動によってカム
14はB方向に回動させられる。
り、通常の使用状態では図3(C)の姿勢になってい
て、時計回りに回動不能に保持されているため、扉7を
上昇させると、扉7の撮み10がストッパー11に当た
って、扉7がそれ以上に上昇することが阻止される。ス
トッパー11を図3(C)の矢印Aで示すように半時計
回りに回動させると、ストッパー11はブラケット12
内に収納された状態になり、且つ、カム14はストッパ
ー11の上端で押されて、作業空間2の内部に向けて突
出した状態に回動する。この状態ではストッパー11の
機能は停止しているため、扉7をストッパー11の上方
に上昇させることができる。扉7の上昇動によってカム
14はB方向に回動させられる。
【0016】扉7をストッパー11よりも上方に位置さ
せた状態から下降させると、カム14がB方向と逆方向
に回動させられ、それに連れて、ストッパー11が図3
(C)で示すような姿勢に変更させられる。すなわち、
扉7をストッパー11よりも上方に位置させた状態から
下降させると、ストッパー11は、扉7の上昇を停止さ
せ得る姿勢に自動的に変更させられる。
せた状態から下降させると、カム14がB方向と逆方向
に回動させられ、それに連れて、ストッパー11が図3
(C)で示すような姿勢に変更させられる。すなわち、
扉7をストッパー11よりも上方に位置させた状態から
下降させると、ストッパー11は、扉7の上昇を停止さ
せ得る姿勢に自動的に変更させられる。
【0017】扉7の左端部からは、本体3の中空部に入
り込むロッド16が下向きに突設されており、本体3
に、ロッド16によって作動させられるポテンショメー
タ17を設け、これにより、扉7の高さ(換言すると、
作業空間2の開口部の高さ寸法)を検出することができ
る。作業空間2の内側面には風速センサー18を設けて
いる。なお、風速センサー18は他の部位に設けても良
い。
り込むロッド16が下向きに突設されており、本体3
に、ロッド16によって作動させられるポテンショメー
タ17を設け、これにより、扉7の高さ(換言すると、
作業空間2の開口部の高さ寸法)を検出することができ
る。作業空間2の内側面には風速センサー18を設けて
いる。なお、風速センサー18は他の部位に設けても良
い。
【0018】枝排気ダクト4の内部には、風量制御手段
の一例として、モータ19で駆動されるダンパー20を
設けている。なお、ダンパー20の駆動手段はモータに
限らず、他の駆動手段でも良い。ダンパー20を駆動す
るためのモータ19と、風速センサー18、及びポテン
ショメータ17とは、制御部21に結線されている。
の一例として、モータ19で駆動されるダンパー20を
設けている。なお、ダンパー20の駆動手段はモータに
限らず、他の駆動手段でも良い。ダンパー20を駆動す
るためのモータ19と、風速センサー18、及びポテン
ショメータ17とは、制御部21に結線されている。
【0019】図4は制御系統のブロック図であり、次の
ように構成されている。すなわち、制御系統は、中央演
算装置CPUと、前記風速センサー18、液晶式等の表
示装置、何らかのトラブルが発生した場合の緊急ブザ
ー、前記ポテンショメータ17、制御プログラムを記憶
させたROM、風速や風量の設定等を随時行うためのR
AM、モータ駆動部、前記モータ19、電源回路を備え
ている。
ように構成されている。すなわち、制御系統は、中央演
算装置CPUと、前記風速センサー18、液晶式等の表
示装置、何らかのトラブルが発生した場合の緊急ブザ
ー、前記ポテンショメータ17、制御プログラムを記憶
させたROM、風速や風量の設定等を随時行うためのR
AM、モータ駆動部、前記モータ19、電源回路を備え
ている。
【0020】そして、ドラフトチャンバー1は、図5に
示すフローチャートに基づいて制御される。すなわち、
ドラフトチャンバー1への電源が投入された状態では、
ポテンショメータ17により扉7の高さ寸法Hが使用上
限高さH0 よりも低いか否かが判断される。扉7の高さ
Hが使用上限高さH0 よりも低い場合は、作業空間2の
前面風速Vが設定値になるように、ダンパー20の開度
が調節される。
示すフローチャートに基づいて制御される。すなわち、
ドラフトチャンバー1への電源が投入された状態では、
ポテンショメータ17により扉7の高さ寸法Hが使用上
限高さH0 よりも低いか否かが判断される。扉7の高さ
Hが使用上限高さH0 よりも低い場合は、作業空間2の
前面風速Vが設定値になるように、ダンパー20の開度
が調節される。
【0021】この場合、前面風速Vを正確に測定するこ
とは困難であるため、前面風速の設定値V0 と風速セン
サー18で検出した内部風速のV1 と扉7の高さ寸法H
との関係を、実測値に基づいて経験的に得られたデータ
に基づいて例えばV=V1 ・k・F(H)の関数に設定
し(kは定数)、前面風速の計算値Vが設定値V0 にな
るまでダンパー20を駆動し、前面風速の計算値Vが設
定値Vo になったらダンパー20の開閉動を停止させ
る。
とは困難であるため、前面風速の設定値V0 と風速セン
サー18で検出した内部風速のV1 と扉7の高さ寸法H
との関係を、実測値に基づいて経験的に得られたデータ
に基づいて例えばV=V1 ・k・F(H)の関数に設定
し(kは定数)、前面風速の計算値Vが設定値V0 にな
るまでダンパー20を駆動し、前面風速の計算値Vが設
定値Vo になったらダンパー20の開閉動を停止させ
る。
【0022】他方、扉7の高さが使用上限高さH0 より
も高い場合には、枝排気ダクト4の排気量が、他のドラ
フトチャンバー1に悪影響を与えない設定排気量Q
0 (一般には扉7が使用上限高さH0 のときの排気量)
になるように制御する。この設定排気量Q0 は、扉7が
H0 のときの作業空間2の開口面積をS0 とすると、前
記風速センサー18を利用する場合には、Q0 =S0 ・
V0 ・k・F(H0 )の関係式から求められる。そし
て、枝排気ダクト4内の排気量Qが設定値Q0 になるよ
うにダンパー20を駆動し、風速センサー18の実測値
に基づいた排気量Qが設定値Q0 になったらダンパー2
0の回動操作を停止する。
も高い場合には、枝排気ダクト4の排気量が、他のドラ
フトチャンバー1に悪影響を与えない設定排気量Q
0 (一般には扉7が使用上限高さH0 のときの排気量)
になるように制御する。この設定排気量Q0 は、扉7が
H0 のときの作業空間2の開口面積をS0 とすると、前
記風速センサー18を利用する場合には、Q0 =S0 ・
V0 ・k・F(H0 )の関係式から求められる。そし
て、枝排気ダクト4内の排気量Qが設定値Q0 になるよ
うにダンパー20を駆動し、風速センサー18の実測値
に基づいた排気量Qが設定値Q0 になったらダンパー2
0の回動操作を停止する。
【0023】図5にで示すように、ダンパー20の制
御中及び制御終了後を問わず、常に、扉7の高さHが設
定高さH0 よりも高いか否かが判断されている。これ
は、風速制御と風量制御とに随時切換できるようにする
ためである。枝排気ダクト4での排気量を検出する手段
としては、枝排気ダクト4内に風速センサーを設けて、
枝排気ダクト4内での風速V2 と枝排気ダクト4の断面
積S 2 との関係から、Q=S2 ・V2 を直接に演算し
て、Q=Q0 になるまでダンパー20を駆動しても良
い。
御中及び制御終了後を問わず、常に、扉7の高さHが設
定高さH0 よりも高いか否かが判断されている。これ
は、風速制御と風量制御とに随時切換できるようにする
ためである。枝排気ダクト4での排気量を検出する手段
としては、枝排気ダクト4内に風速センサーを設けて、
枝排気ダクト4内での風速V2 と枝排気ダクト4の断面
積S 2 との関係から、Q=S2 ・V2 を直接に演算し
て、Q=Q0 になるまでダンパー20を駆動しても良
い。
【0024】更に、扉7を使用上限高さH0 よりも上昇
させたときに、他のドラフトチャンバー1に悪影響を及
ぼさない安全排気量になるようなダンパー20の開度を
検出又は算定しておき、風速とは関係なしに、扉7が使
用上限高さ以上になるとダンパー20をその開度に駆動
するようにしても良い。以上のように本発明によると、
作業環境の設定・変更や実験器具類の設置・交換等のた
めに扉7をストッパー11の上方に上昇させても、その
ドラフトチャンバー1の排気量が過度に増大することは
ないから、他のドラフトチャンバー1の排気量が安全量
以下に低下することはなく、従って、排気装置6を大型
化しなくても各ドラフトチャンバー1を安全に使用でき
るのである。
させたときに、他のドラフトチャンバー1に悪影響を及
ぼさない安全排気量になるようなダンパー20の開度を
検出又は算定しておき、風速とは関係なしに、扉7が使
用上限高さ以上になるとダンパー20をその開度に駆動
するようにしても良い。以上のように本発明によると、
作業環境の設定・変更や実験器具類の設置・交換等のた
めに扉7をストッパー11の上方に上昇させても、その
ドラフトチャンバー1の排気量が過度に増大することは
ないから、他のドラフトチャンバー1の排気量が安全量
以下に低下することはなく、従って、排気装置6を大型
化しなくても各ドラフトチャンバー1を安全に使用でき
るのである。
【0025】本発明において、扉が使用上限高さ位置を
越えているか否かを検出する手段としては実施例のよう
にポテンショメータを使用することには限らず、リミッ
トスイッチや光電スイッチ等の各種スイッチ類・センサ
ー類を使用できる(ポテンショメータを使用すると、風
速制御と風量制御との両方で兼用できるため、構造を簡
単にすることができる利点がある)。
越えているか否かを検出する手段としては実施例のよう
にポテンショメータを使用することには限らず、リミッ
トスイッチや光電スイッチ等の各種スイッチ類・センサ
ー類を使用できる(ポテンショメータを使用すると、風
速制御と風量制御との両方で兼用できるため、構造を簡
単にすることができる利点がある)。
【0026】また、本発明は、扉をモータで昇降させる
ように構成したドラフトチャンバーにも適用できる。ま
た、扉が使用上限高さ位置であること示す手段として
は、実施例のようにストッパーを設けることには限ら
ず、例えばドラフトチャンバー本体の前面にライン等の
指標手段を設けても良い。更に、各ドラフトチャンバー
ごとに制御回路を設けずに、多数のドラフトチャンバー
を集中的に制御しても良いのである。
ように構成したドラフトチャンバーにも適用できる。ま
た、扉が使用上限高さ位置であること示す手段として
は、実施例のようにストッパーを設けることには限ら
ず、例えばドラフトチャンバー本体の前面にライン等の
指標手段を設けても良い。更に、各ドラフトチャンバー
ごとに制御回路を設けずに、多数のドラフトチャンバー
を集中的に制御しても良いのである。
【図1】ドラフトチャンバーの斜視図である。
【図2】ドラフトチャンバーの一部破断正面図である。
【図3】(A)は図2のIII A− IIIA視断面図、
(B)は(A)の部分拡大図、(C)は(B)のC−C
視断面図である。
(B)は(A)の部分拡大図、(C)は(B)のC−C
視断面図である。
【図4】制御ブロック図である。
【図5】制御のフローチャートである。
1 ドラフトチャンバー 2 作業空間 3 本体 4 枝排気ダクト 5 主排気ダクト 6 排気装置 7 撮み 11 ストッパー 17 ポテンショメータ 18 風速センサー 20 ダンパー 21 制御部
Claims (1)
- 【請求項1】前面開口の作業空間を備えた本体と、作業
空間に連通した枝排気ダクトとを備え、前記枝排気ダク
トを、ファン等の吸引装置に接続した主排気ダクトに接
続し、前記枝排気ダクトに、ダンパー等の排気量調節手
段を設ける一方、前記本体に、作業空間の開口面積を増
減調節するための高さ調節自在な扉を設け、この扉を、
通常の作業状態での使用上限高さよりも更に高く上昇さ
せ得るように構成して成るドラフトチャンバーにおい
て、 作業空間内への流入風の風速を検出するための風速セン
サーと、前記扉が使用上限高さを越えたか否かを検知し
得る扉高さ検出手段とを設け、前記風速センサーと扉高
さ検出手段とに基づいて、枝排気ダクトの排気調節手段
を、扉が使用上限高さ以下の場合には作業空間への流入
風速を設定値に保持し、扉の高さが使用上限高さを越え
ると枝排気ダクトからの排気量を設定値に保持するよう
に制御すること、を特徴とするドラフトチャンバーの排
気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33033795A JP3276832B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | ドラフトチャンバーの排気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33033795A JP3276832B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | ドラフトチャンバーの排気制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170794A true JPH09170794A (ja) | 1997-06-30 |
JP3276832B2 JP3276832B2 (ja) | 2002-04-22 |
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ID=18231500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33033795A Expired - Fee Related JP3276832B2 (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | ドラフトチャンバーの排気制御装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3276832B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 1995-12-19 JP JP33033795A patent/JP3276832B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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