JPH09168941A - 切粉圧縮処理装置及び方法 - Google Patents

切粉圧縮処理装置及び方法

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JPH09168941A
JPH09168941A JP33207595A JP33207595A JPH09168941A JP H09168941 A JPH09168941 A JP H09168941A JP 33207595 A JP33207595 A JP 33207595A JP 33207595 A JP33207595 A JP 33207595A JP H09168941 A JPH09168941 A JP H09168941A
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JP
Japan
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chips
cylinder
chip
pressure
pressurizing
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Pending
Application number
JP33207595A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Ishigure
榑 一 弘 石
Masafumi Yamaguchi
口 雅 史 山
Masayuki Konishi
西 昌 幸 小
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trinity Industrial Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Trinity Industrial Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to JP33207595A priority Critical patent/JPH09168941A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/32Presses specially adapted for particular purposes for consolidating scrap metal or for compacting used cars
    • B30B9/327Presses specially adapted for particular purposes for consolidating scrap metal or for compacting used cars for briquetting scrap metal

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の油圧プレス装置を用いることなく、小
型で、設備費及び設置費用を軽減できるだけでなく、金
属を切削加工した際に工作機械から出る切粉を自動的に
圧縮成形することにより、人件費及び処理費用を削減で
きるようにする。 【解決手段】 シリンダ2先端の切粉排出口6を閉じて
シリンダ2内の摩擦発生部8に切粉を固く加圧充填した
状態で、切粉排出口6を開き、加圧ピストン3を往復動
させながら、側壁に形成された切粉供給口5からシリン
ダ2内に未圧縮の切粉を供給すると、切粉供給口5から
供給された切粉が加圧ピストン3で圧され、摩擦発生部
8で生じた摩擦力と加圧ピストンの押圧力により圧縮成
形され、その後、摩擦発生部に加圧充填された切粉の摩
擦力に抗して加圧ピストン3を奥まで押し込むことによ
り、摩擦発生部8に加圧充填されている切粉を所定量ず
つ切粉排出口6から押し出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属を切削加工す
る工作機械から出る切粉を廃棄する際に、所定の大きさ
の金属塊状に圧縮する切粉圧縮処理装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金属を切削加工したときに出る切粉は、
各工作機械に設けられたバケットにたまったところで、
台車に移し替えられて集中処理装置に移送され、そこで
脱油処理したものを鋳物工場で再利用し、または、産業
廃棄物処理業者に引き渡すようにしている。この金属の
切粉は切削条件によってその形態が異なるが、カールし
た形状のものが最も多い。そして、この種の切粉は非常
に嵩ばるため、そのまま処理するのでは、単位荷重当た
りの体積が非常に大きく、輸送コストひいては処理コス
トが嵩むという問題があった。このため、加圧容器内に
被処理物を入れて当該容器内にピストンを押し込むこと
により被処理物をプレスする通常の産業廃棄物圧縮処理
用の油圧プレスを用いて切粉を金属塊状に圧縮すれば、
単位荷重あたりの体積を少なくして嵩を減らすことがで
きるので、ライン内の回収頻度や輸送コストが軽減さ
れ、その結果、処理コストも軽減されることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の油圧プレスは相当大型で設備費及び設置費用が嵩むだ
けでなく、工作機械のバケットにたまった切粉を台車で
回収して油圧プレスの加圧容器内に移し替えたり、圧縮
成形した処理物を取り出したりする手間が面倒であり、
その作業を行う専門の作業員を配置しなければならず人
件費が嵩むという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、小型で、設備費及び設
置費用を軽減できるだけでなく、金属を切削加工した際
に工作機械から出る切粉を自動的に圧縮成形することに
より、人件費及び処理費用を削減できるようにすること
を技術的課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、シリンダブロックに形成されたシリンダ
内に金属の切粉を供給し、当該シリンダ内を所定のスト
ロークで往復する加圧ピストンで圧縮する切粉圧縮処理
装置であって、前記シリンダは、その側壁にシリンダ内
へ切粉を供給する切粉供給口が開口形成され、その先端
部に切粉を排出する切粉排出口が形成されると共に、そ
の長手方向に沿って先端側から後端側に向かって、前記
切粉排出口を耐圧蓋で閉じた状態で供給された切粉を加
圧充填することにより当該切粉とシリンダの内壁との間
で摩擦力を生じさせる摩擦発生部と、切粉排出口を開い
た状態で加圧ピストンを所定のストロークで往復させる
ことにより切粉供給口から供給された切粉を摩擦発生部
に加圧充填された切粉の摩擦力と加圧ピストンの押圧力
により圧縮成形する加圧部とが連通して形成され、前記
加圧部で切粉を圧縮成形した後、摩擦発生部に加圧充填
された切粉をその摩擦力に抗して所定量排出する位置ま
で加圧ピストンを押し込む駆動制御装置を備えたことを
特徴とする。
【0006】これによれば、まず、シリンダ先端の切粉
排出口を耐圧蓋で閉じておき、加圧ピストンを所定のタ
イミングで往復動させながら、切粉供給口からシリンダ
内に未圧縮の切粉を供給すると、切粉が徐々に充填され
て加圧ピストンと耐圧蓋の間で圧縮され、これを繰り返
すことにより、切粉は、シリンダ先端側の摩擦発生部に
固く詰め込まれるように充填され、切粉とシリンダ内壁
面との間で摩擦力を生ずる。
【0007】次いで、耐圧蓋を外して切粉排出口を開
き、加圧ピストンを所定のタイミングで往復動させなが
ら、切粉供給口からシリンダ内に未圧縮の切粉を供給す
ると、シリンダの摩擦発生部には切粉が加圧充填されて
いるので、切粉供給口から供給された切粉が加圧ピスト
ンで圧され、摩擦発生部で生じた摩擦力と加圧ピストン
の押圧力により圧縮成形される。
【0008】そして、加圧ピストンを押し込みながら、
前記加圧部で切粉を圧縮成形した後、摩擦発生部に加圧
充填された切粉の摩擦力に抗して加圧ピストンを奥まで
押し込むと、摩擦発生部に加圧充填されている切粉が加
圧ピストンにより押されて、シリンダの先端にある所定
量の切粉が切粉排出口から押し出される。したがって、
これをバケットなどに回収して、そのまま業者に渡せば
よく、切粉の圧縮処理を完全に自動化して無人化するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る切
粉圧縮処理装置の一実施形態を示す概略説明図、図2は
運転サイクルを示すタイムチャートである。
【0010】図中1は、工作機械(図示せず)で金属を
切削加工したときにでる切粉をシリンダブロックCに形
成されたシリンダ2内に供給して、当該シリンダ2内を
所定のストロークで往復する加圧ピストン3で圧縮整形
する切粉圧縮処理装置であって、前記シリンダブロック
Cは円管状に形成されて、その貫通孔がシリンダ2に形
成されている。
【0011】シリンダ2は、その側壁にスクリューコン
ベア4により送給される切粉をシリンダ2内に投入する
切粉供給口5が開口形成されると共に、その先端部に当
該シリンダ2内で圧縮された切粉を排出する切粉排出口
6がシリンダ2の内径と略等しい径に開口されている。
また、当該シリンダ2は、その長手方向に沿って先端側
から、前記切粉排出口6を耐圧蓋7で閉じた状態で切粉
を加圧充填することにより当該切粉とシリンダ2の内壁
との間で摩擦力を生じさせる摩擦発生部8と、切粉排出
口6を開いた状態で加圧ピストン3を所定のストローク
で往復させることにより切粉供給口5から供給された切
粉を摩擦発生部8に加圧充填された切粉の摩擦と加圧ピ
ストン3の押圧力により圧縮成形する加圧部10が連通
されている。
【0012】なお、摩擦発生部8は、シリンダ2の内径
と等しいか又は僅かに細い内径(例えばシリンダ内径の
99%程度)の透孔部を有し、シリンダ2と同一材料か
又はそれより硬い材料で形成された摩擦力調整ブロック
9,9・・・が所要数着脱可能に重ねられ、切粉の種類
に応じて、その数を増減することにより摩擦発生部8の
長さを変えて摩擦力の強さを調整できるように成されて
いる。また、摩擦力調整ブロック9の内周面は、シリン
ダ2と同程度又はそれより摩擦係数が大きくなるように
仕上げられ、例えば細かな凹溝や凸状が形成されていて
もよい。
【0013】11は加圧ピストン3を所定のストローク
で往復動させる油圧の駆動制御装置であって、加圧ピス
トン3を往復動させる複動型の油圧シリンダ12と、ポ
ンプ13により所定の圧力で供給された作動油を油圧シ
リンダ12のヘッド側とボトム側に切り換え供給する油
圧回路14を備えると共に、当該油圧回路14の切換バ
ルブ15を所定のタイミングで切換操作するバルブ制御
装置16とからなる。
【0014】そして、油圧シリンダ12には、加圧ピス
トン3の先端が上限位置P1 ,加圧完了位置P2 ,下限
位置P3 にあることを検知する位置センサS1 ,S2
3が配され、各位置センサS1 ,S2 ,S3 は、前記
バルブ制御装置16に接続されている。なお、加圧ピス
トン3の上限位置P1 は、切粉排出口6を耐圧蓋7で閉
じた状態で、切粉供給口5から供給された切粉を摩擦発
生部8に圧縮充填できる程度の位置に設定され、加圧完
了位置P2 は、摩擦発生部8に切粉を加圧充填した後、
切粉排出口6を開いた状態で、切粉供給口5から供給さ
れた所定量の切粉を、摩擦発生部8に加圧充填された切
粉の摩擦力と加圧ピストン3の押圧力により所定の大き
さに圧縮成形できる位置に設定され、下限位置P3 は、
切粉供給口5より下方に設定されている。
【0015】そして、運転開始時には、切粉排出口6を
耐圧蓋7で閉じて、加圧ピストン3を下限位置P3 と上
限位置P1 の間で往復動させながらシリンダ2内に切粉
を供給して摩擦発生部8に加圧充填する。そして、摩擦
発生部8に切粉が加圧充填された後は切粉排出口6を開
いて、加圧ピストン3を下限位置P3 と加圧完了位置P
2 の間で所定回数往復動させながらシリンダ2内に切粉
を供給し、摩擦発生部8に加圧充填された切粉の摩擦力
と加圧ピストン3の押圧力により加圧部10で所定の大
きさに圧縮成形した後、加圧ピストン3を上限位置P1
まで押し込み、摩擦発生部8に加圧充填された切粉をそ
の摩擦力に抗して切粉排出口6から所定量だけ押し出す
ように成されている。
【0016】なお、ポンプ13は、作動油の供給圧力が
低圧(例えば25kg/cm2)と高圧(例えば500 kg/cm2
に切換可能な容量可変型のものが用いられ、切粉排出口
6を閉じた状態で摩擦発生部8に切粉を加圧充填すると
きと、切粉排出口6を開いた状態で切粉を押し出すとき
は高圧で運転され、切粉供給口5からシリンダ2内に供
給された切粉を加圧部10で加圧成形するときは低圧で
運転される。
【0017】また、バルブ15は、ポンプ13から送給
された作動油を、油圧シリンダ12のヘッド側,ボトム
側に切換供給すると共に、加圧ピストン3を停止させて
おくときにオイルタンク17に還流させるように成され
ている。さらに、シリンダブロックCは、切粉を圧縮整
形したときにその切粉から絞り出された切削油を下方に
回収できるようにシリンダ2の切粉排出口6を斜め上方
に向けて設置され、その下方には、シリンダ2内を流れ
落ちる切削油を回収するドレンパン18が配設されてい
る。
【0018】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の作用について、図2のタイムチャートを伴って説明す
る。まず、運転開始前に、工作機械から発生する切粉の
材質や形状などの切削条件に応じて、摩擦力調整ブロッ
ク9を所要数重ねて摩擦発生部8の長さを調整してお
く。
【0019】次いで、運転開始時は、シリンダ2の先端
に開口された切粉排出口5を耐圧蓋7で閉じ、この状態
で、切粉供給口5からシリンダ2内に供給された切粉を
シリンダ2の先端側に形成された摩擦発生部8に加圧充
填する加圧充填工程を行う(図2:T1 〜T2 )。すな
わち、加圧ピストン3を下限位置P3 と上限位置P1
間で往復動させながら、工作機械で出た切粉をスクリュ
ーコンベア4により搬送し、切粉供給口5からシリンダ
2内に供給する。
【0020】このとき、ポンプ13が高圧側に設定され
て、油圧シリンダ12のボトム側に500 kg/cm2の圧力で
作動油が供給されて加圧ピストン3が伸長され、これを
所要回数(20〜30回)往復動させることにより、切
粉は摩擦発生部8に徐々に詰め込まれて圧縮されてい
く。そして、ポンプ13で作動油を低圧(25kg/cm2
で供給したときの加圧ピストンの推力に抗しうる程度の
摩擦力が生じる程度に、摩擦発生部8に切粉を加圧充填
する。
【0021】加圧充填工程が終了すると、今度は、耐圧
蓋7を外して切粉排出口6を開いた状態で、加圧ピスト
ン3を所定のストロークで往復させることにより切粉供
給口5から供給された切粉を摩擦発生部8に加圧充填さ
れた切粉の摩擦と加圧ピストン3の押圧力により圧縮成
形する圧縮工程に移行する(図2:T2 〜T3 )。これ
はまず、ポンプ13を低圧側に設定して油圧シリンダ1
2に作動油を25kg/cm2の圧力で供給し、加圧ピストン
3を下限位置P3 と加圧完了位置P2 の間で往復動させ
ながら、工作機械で出た切粉をスクリューコンベア4に
より搬送し、切粉供給口5からシリンダ2内に供給する
(図2:T2 〜T3 )。
【0022】このとき、摩擦発生部8には、加圧ピスト
ン3の推力に抗しうる程度の摩擦力が発生しているの
で、加圧ピストン3を加圧完了位置P2 まで押し込んだ
ときに、摩擦発生部8に加圧充填された切粉が上方に押
し上げられることはなく、切粉供給口5からシリンダ2
内に供給された切粉が、摩擦発生部8に加圧充填されて
いる切粉と加圧ピストン3に挟まれて、加圧部10で圧
縮成形される。
【0023】そして、加圧ピストン3を下限位置P3
加圧完了位置P2 の間で例えば6往復させたところで、
今度は、排出工程に移行する(図2:T3 〜T4 )。こ
の排出工程では、再びポンプ13を高圧側に切り換え
て、加圧ピストン3を500 kg/cm2の圧力で上限位置P1
まで押し込む。これにより、加圧部10で圧縮成形した
切粉がさらに圧縮されると共に、加圧ピストン3が摩擦
発生部8の摩擦力に抗して、摩擦発生部8に加圧充填さ
れている切粉を上方へ押し上げ、押し上げられた分だけ
その先端側の切粉がペレット状に圧縮された状態で切粉
排出口6の外へ押し出され、これをバケット19などで
受けて回収する。なお、加圧ピストン3を、下限位置P
3 と加圧終了位置P2 の間で数回往復させた後に、上限
位置P1 まで押し込むようにしているので、ある程度ま
とまった量の切粉が所望の大きさにまで圧縮成形される
こととなる。
【0024】そして、再びポンプ13を低圧側に切り換
えて、加圧ピストン3を下限位置P 3 と加圧完了位置P
2 の間で往復動させながら、工作機械で出た切粉をスク
リューコンベア4により搬送し、切粉供給口5からシリ
ンダ2内に供給して、上述の圧縮工程及び排出工程を繰
り返して圧縮処理を行う。
【0025】このように、工作機械から出た切粉をシリ
ンダ2内に供給して少しずつ圧縮処理するようにしてい
るので、比較的容量の小さな小型のシリンダ2で済み、
したがって加圧ピストン3の断面積も小さくて済み、加
圧ピストン3を駆動するポンプ13も容量の小さな小型
のもので済み、装置全体を小型化することができ、設置
スペースを取らずに済む。特に、各工作機械ごとに設置
することが可能となるので、製品に応じて各工作機械の
種類や配置を自由に変更できようにレイアウトされたフ
レキシブル生産ラインなどのように各工作機械に切粉回
収用コンベアを敷設することができない生産ラインにも
容易に設置することができる。
【0026】そして、圧縮した切粉はバケット19に回
収してそのまま処理することができ、完全に自動化して
処理することができるので、作業員を配置する必要がな
く、無人化して人件費を節約することができる。また、
工作機械からスクリューコンベア4を介してシリンダ2
内に直接切粉を供給でき、切粉に付着している切削油は
ドレンパン18に回収されるので、切粉の回収作業及び
圧縮作業に伴って切削油が床面にこぼれ落ちることもな
い。
【0027】なお、バケット19を切粉排出口6の下方
に設ける場合に限らず、工場内天井近傍に設け、当該バ
ケットまで切粉を導くパイプを切粉排出口6に連結して
バケット19内に一時的に貯留し、工場天井部を走り回
る切粉回収台車にうけわたくようにしてもよい。また、
上述の実施形態では、加圧ピストン3を下限位置P3
加圧終了位置P 2 の間で所要回数往復動させた後、上限
位置P1 まで押し込む場合について説明したが、ポンプ
13を常に高圧側に設定して、1回ごとに下限位置P3
と上限位置P1 の間を往復動させる場合であってもよ
い。
【0028】図3は他の実施形態を示す概略説明図であ
って,図1と共通する部分については同一符号を付し
て,その詳細説明を省略する。本例では,油圧シリンダ
12のボトム側に作動油を供給する作動油供給管20に
圧力センサ21が設けられ、切粉を圧縮するときの作動
油供給圧力を検出するように成されている。そして、切
換バルブ15の切換操作を行うバルブ制御装置22に前
記圧力センサ21が接続され、バルブ制御装置22では
圧力センサ21の検出圧力に応じて加圧ピストン3のス
トロークを調節するように成されている。
【0029】すなわち、バルブ制御装置22では、圧力
センサ21の検出圧力が予め設定された閾値に達するま
では、下限位置P3 と加圧終了位置P2 の間で加圧ピス
トン3を往復させるように、位置センサS3 及びS2
スイッチ信号に基づいて、切換バルブ15を切換操作
し、圧力センサ21の検出圧力が予め設定された閾値に
達したときのみ、加圧ピストン3を上限位置P1 まで伸
長させるように、位置センサS3 及びS1 のスイッチ信
号に基づいて、切換バルブ15を切換操作するようにな
されている。なお、ポンプ23は、加圧ピストン3を上
限位置P1 まで伸長させるときに、摩擦発生部8で生じ
た摩擦力に抗して切粉を押し出せる程度の圧力で作動油
を供給するように成されている。
【0030】図4はバルブ制御装置22の制御手順を示
すフローチャートであって、摩擦発生部8に切粉を加圧
充填する加圧充填工程が終了すると、まずステップ1(S
TP 1) でスクリューコンベアが起動され、ステップ2(S
TP 2) で7秒間運転し、7秒経過後にステップ3(STP
3) でスクリューコンベア4を停止させると同時に、切
換バルブ15を操作して油圧シリンダ12のボトム側に
作動油を供給し、加圧ピストン3を前進させる。次い
で、ステップ4(STP 4) で加圧部10に所定量の切粉が
圧縮されたか否かを判断する。この判断は、圧力センサ
21の検出圧力が予め設定した閾値に達したか否かで行
う。
【0031】そして、検出圧力が閾値に達していないと
きは、ステップ5(STP 5) に移行し、加圧ピストン3が
加圧終了位置P2 まで伸長されたか否かを位置センサS
2 から出力されるスイッチ信号に基づいて判断する。こ
こで、位置センサS2 のスイッチ信号が出力されると、
ステップ6(STP 6)で切換バルブ15を操作し、今度は
油圧シリンダ12のヘッド側に作動油を供給して、加圧
ピストン3を後退させる。次いで、ステップ7(STP 7)
で加圧ピストン3が下限位置P3 まで後退したか否かを
位置センサS3 の出力信号に基づいて判断し、下限位置
3 に達すると、ステップ8(STP 8) に移行して切換バ
ルブ15を操作し、作動油の供給を停止して、前記ステ
ップ1(STP 1) に戻る。
【0032】また、前記ステップ4(STP 4) で圧力セン
サ21の検出圧力が予め設定した閾値に達したときは、
ステップ9(STP 9) に移行して位置センサS2 をオフ状
態にし、ステップ10(STP 10)に移行する。ここで、
加圧ピストン3が上限位置P1 まで伸長したか否かを位
置センサS1の出力信号に基づいて判断し、上限位置P
1 に達すると、前記ステップ6(STP 6) に移行して、前
述の手順を繰り返す。
【0033】さらに、上述したフローチャートに従って
運転させた場合の動作を、図5を伴って説明する。加圧
充填工程が終了すると、まず、加圧ピストン3が下限位
置P3 まで後退された状態でスクリューコンベア4によ
りシリンダ2内へ切粉を所定時間(例えば7秒)供給
し、スクリューコンベア4が停止したところで、加圧ピ
ストン3を加圧終了位置P2 まで前進させる〔(STP 1)
〜(STP 6), 図5:T1 〜T2 〕。これを繰り返して圧
縮工程を行い、加圧ピストン3を下限位置P3 と加圧終
了位置P2 の間で往復させながら、加圧ピストン3が下
限位置P3 まで後退したときに切粉をシリンダ2内に供
給すると、加圧部10内で切粉が圧縮されていくので、
圧力シシリンダ12内のボトム側の作動油の圧力も徐々
に高くなり、圧力センサ21の検出圧力も徐々に高くな
っていく〔(STP 1)〜(STP 8), 図5:T1〜T3 〕。
【0034】そして、圧力センサ21の検出圧力が予め
設定した閾値を超えると排出工程に移行し〔(STP 9)〜
(STP 10), 図5:T4 〜T5 )、位置センサS2 がオフ
状態となり、加圧ピストン3が上限位置P1 まで押し込
まれる。これにより、加圧部10で圧縮成形した切粉が
さらに圧縮されると共に、加圧ピストン3が摩擦発生部
8の摩擦力に抗して、摩擦発生部8に加圧充填されてい
る切粉が上方へ押し上げられ、その分だけ先端側の切粉
が切粉排出口6の外へ押し出されて排出されるので、こ
れをバケット19などで受けて回収すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、切
粉圧縮処理装置を小型にすることができるので、狭い設
置スペースで足り、設備費及び設置費用を軽減すること
ができるだけでなく、金属を切削加工した際に工作機械
から出る切粉を自動的に圧縮成形できるという大変優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切粉圧縮処理装置の概略説明図。
【図2】その運転状態を示すタイムチャート。
【図3】他の実施形態を示す概略説明図。
【図4】その運転手順を示すフローチャート。
【図5】その運転状態を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1・・・切粉圧縮処理装置 C・・・シリンダブロ
ック 2・・・シリンダ 3・・・加圧ピストン 5・・・切粉供給口 6・・・切粉排出口 7・・・耐圧蓋 8・・・摩擦発生部 9・・・摩擦力調整ブロック 10・・・加圧部 11・・・駆動制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 西 昌 幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック(C)に形成されたシ
    リンダ(2)内に金属の切粉を供給し、当該シリンダ
    (2)内を所定のストロークで往復する加圧ピストン
    (3)で圧縮する切粉圧縮処理装置であって、 前記シリンダ(2)は、その側壁にシリンダ(2)内へ
    切粉を供給する切粉供給口(5)が開口形成され、その
    先端部に切粉を排出する切粉排出口(6)が形成される
    と共に、その長手方向に沿って先端側から後端側に向か
    って、前記切粉排出口(6)を耐圧蓋(7)で閉じた状
    態で供給された切粉を加圧充填することにより当該切粉
    とシリンダ(2)の内壁との間で摩擦力を生じさせる摩
    擦発生部(8)と、切粉排出口(6)を開いた状態で加
    圧ピストン(3)を所定のストロークで往復させること
    により切粉供給口(5)から供給された切粉を摩擦発生
    部(8)に加圧充填された切粉の摩擦力と加圧ピストン
    (3)の押圧力により圧縮成形する加圧部(10)とが連
    通して形成され、 前記加圧部(10)で切粉を圧縮成形した後、摩擦発生部
    (8)に加圧充填された切粉をその摩擦力に抗して所定
    量排出する位置まで加圧ピストン(3)を押し込む駆動
    制御装置(11)を備えたことを特徴とする切粉圧縮処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記摩擦発生部(8)が、シリンダ
    (2)と略等しい内径の透孔を有する摩擦力調整ブロッ
    ク(9)を所要数着脱可能に重ねて形成されて成る請求
    項1記載の切粉圧縮処理装置。
  3. 【請求項3】 シリンダブロック(C)に形成されたシ
    リンダ(2)内に金属の切粉を供給し、当該シリンダ
    (2)内を所定のストロークで往復する加圧ピストン
    (3)で圧縮する切粉圧縮処理方法であって、 前記シリンダ(2)の先端に開口された切粉排出口
    (6)を閉じた状態で、その側壁に形成された切粉供給
    口(5)からシリンダ(2)内に供給された切粉をシリ
    ンダ(2)の先端側に形成された摩擦発生部(8)に加
    圧充填することにより当該切粉とシリンダ(2)の内壁
    との間で摩擦力を生じさせる加圧充填工程と、 摩擦発生部(8)に切粉が充填された状態で、切粉排出
    口(6)を開き、加圧ピストン(3)を所定のストロー
    クで往復させることにより切粉供給口(5)から供給さ
    れた切粉を摩擦発生部(8)に加圧充填された切粉の摩
    擦と加圧ピストン(3)の押圧力により圧縮成形する圧
    縮工程と、 圧縮工程により切粉を圧縮成形した後、加圧ピストン
    (3)を押し込んで摩擦発生部(8)に加圧充填された
    切粉をその摩擦力に抗して切粉排出口(5)から排出す
    る排出工程とからなり、 前記加圧充填工程が終了した後、前記圧縮工程と前記排
    出工程を交互に繰り返して処理することを特徴とする切
    粉圧縮処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100638391B1 (ko) * 2005-01-07 2006-10-26 아메코 주식회사 절삭유 슬러지의 고형화 장치
KR101295327B1 (ko) * 2011-11-29 2013-08-09 박종왕 절삭 칩에 묻어 있는 절삭유 회수 및 절삭 칩 가공 장치
IT201600117453A1 (it) * 2016-11-21 2018-05-21 Eidos Eng S R L Pressa bricchettatrice.

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