JPH09167640A - 電線の平行継手の爆発接合方法 - Google Patents

電線の平行継手の爆発接合方法

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JPH09167640A
JPH09167640A JP34700895A JP34700895A JPH09167640A JP H09167640 A JPH09167640 A JP H09167640A JP 34700895 A JP34700895 A JP 34700895A JP 34700895 A JP34700895 A JP 34700895A JP H09167640 A JPH09167640 A JP H09167640A
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metal
wire
wires
metal plate
explosive
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JP34700895A
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English (en)
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Hideaki Kikuchi
秀昭 菊地
Eiji Nishida
英司 西田
Masato Araki
正任 荒木
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SUTAASHIP KK
Asahi Electric Works Ltd
Original Assignee
SUTAASHIP KK
Asahi Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電線、配電線等のアルミニウムやその合
金、銅或は銅合金の撚り線である電線を分岐させる場
合、主な電線に分岐する電線を沿わせて爆薬の爆発圧力
を利用して接合する際に、主な電線と分岐する電線の平
行に沿った部分を機械的なかしめ効果によらず、撚り線
の表面に表われた部分のみでなく、内層部分まで電線に
損傷を与えずに冶金的に接合する方法を提供する。 【解決手段】 撚り線からなる電線の主な電線と分岐す
る電線の接合を要する部分を平行に配置し、2本の電線
の間に形成される谷間状の部分に電線と同種の金属から
なる埋め金具を介在させ、それらの上から特定の爆発速
度を有する爆薬の爆発圧力によって飛翔する、電線の材
質と同等の金属からなる曲面を有する金属板を衝突させ
て、飛翔する金属板と埋め金具並びに電線を冶金的に一
体に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送配電線を爆薬の爆発
圧力で接合する方法に関し、特に主な電線に他の電線を
沿わせて接合し分岐する場合や、特別な目的で電線に他
の電線を沿わせて接合する場合、金属板と埋め金具及び
電線を一体に冶金的に接合することにより、少ない爆薬
量で高い強度と耐候性に優れた信頼性の高い接合を得る
方法であり、電力等の動力や機械類の使用が困難な山間
僻地でも実施でき、また爆薬の使用量が少ないため、軽
量の爆発消音装置を使用することが可能で、人家の多い
地域でも容易に爆発騒音の公害なく実施できる方法であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来電線を平行に配置して継手とする場
合、平行に配置した電線に金属管を被せ、プレスによっ
金属管をかしめて機械的な接合を行っていた。そのよう
な接合を行った場合。、接合が冶金的な接合でないた
め、電線と金属管、電線の撚り線の間には空隙があり、
電線を露天で長期間使用すると、雨水や腐食性ガスの侵
入によって、電線表面が浸食され、電気抵抗が増加して
発熱による電線強度の低下による保安上の危険や電力の
浪費が発生し、何等かの対策が必要とされていた。ま
た、電線を突き合せて接合する方法として、爆薬の爆発
圧力で金属管をかしめて接合する方法も知られている
が、金属管の外側を厚い(約10mm程度)ゴムなどの
弾性の保護体で覆った上に導爆線を巻き付け、その導爆
線を爆発させることにより金属管を収縮させて電線を機
械的にかしめて電線を接合していた。この場合も、接合
は機械的なかしめによるものであるため、上記の保安や
電力浪費の問題は解決されず、使用爆薬量が多いため爆
発騒音が甚だしく、大量の爆薬を爆発させることによる
危険とも併せて、人里離れた山間僻地のみでしか行え
ず、更に本発明で扱う電線の平行継手の接合に関する応
用は考えられてなかった。
【0003】この導爆線の爆発によって電線を接合する
方法による場合、導爆線の爆発速度は電線に使用される
金属の音速より高速か略等しく、そのような場合金属を
爆発圧力によって冶金的に接合することは出来ないこと
が知られている。また、金属管の外側を厚いゴムなどの
弾性の保護体で覆った上に導爆線を巻き付けることによ
り、弾性の保護体が金属管に伝わる爆発圧力を減衰させ
るため、それを補うため大量の導爆線を使用する必要が
生じ、単に金属管をかしめて接合するのに必要な以上の
爆薬を要する。
【0004】更に、機械的なかしめによる接合は、冶金
的な接合に較べて接合強度が低いために、電線の接合部
分の長さを大きく取る必要があり、これも導爆線の使用
量を多くする要因の一つであった。加えて、単に金属管
を機械的に締め付けてかしめ応力で接合することについ
ては、信頼性が低いという問題と、金属管と電線、電線
の撚り線間の空隙に雨水や腐蝕性のガスが入り、この様
な方法で接合された部分には、爆発の強大な圧力によっ
て金属が強加工を受けたため、大きな残留応力が含ま
れ、他の部分より容易に浸蝕されるという大きな問題が
あった。
【0005】取り分け、従来の方法では、電線の端部を
突き合せて外側に被せた金属管を媒体として接合するこ
とは出来ても、平行に沿わせた電線を爆発で接合するこ
とは出来なかった。また、爆発以外の方法でも、分岐点
のように強度を要する場合、外管を被せてかしめによっ
て機械的に接合することは出来ても、溶接やロウ付け等
の方法では熱影響によって電線の強度が低下するため、
冶金的に接合することは出来なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の爆薬の爆
発による電線の接合方法の有する欠点を除去するには次
のような問題があった。 (1)雨水やガスの接合部への侵入を防ぐには、接合は
機械的なかしめによらず、金属板と撚り線の表層及びそ
の内部まで冶金的に接合し、撚り線の間の空隙を塞ぎ、
それらが侵入できないようにする必要がある。しかし、
それを達成するには金属板を爆薬の爆発圧力によって高
速で電線に衝突させる必要があり、それによって主な電
線と分岐する電線との間に形成される谷間で金属板が剪
断され、電線を接合することが出来なくなる。 (2)電線内層の撚り線同士まで接合するには強力な爆
発力を必要とし、その結果金属板を直接電線に衝突させ
て接合しようとすると、電線が大きな変形を受けたり、
場合によっては破断する恐れがある。これらの問題点に
ついて、発明者らは多くの理論的、実験的検討を進めた
結果、以下の結論に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の各問題点につき以
下の対策を講ずれば、解決できると考えられる。各番号
は上記問題点の番号に対応する。 (1)平行に配置した電線の間に形成される谷間を、電
線と同種の金属で作られた埋め金具で埋めて、その上か
ら金属板を爆薬の爆発圧力で衝突させることにより、谷
間による剪断応力の発生は回避され、金属板は電線と埋
め金具の両者に接合され、目的を達成出来る。
【0007】(2)撚り線によって形成される電線に
は、各種の材質、各種の構造があり、それらの全てにつ
いて損傷を防ぐ方法を一概に規定できない。よって、例
えば撚り線の径が細いとか、電線全体の径が太いために
内層の撚り線相互まで接合しようとする場合、撚り線を
形成する単線に対して強い衝撃が加わることとなるの
で、それらの場合には予め電線の表面と埋め金具の少な
くとも一部を電線と同種の金属からなる保護板で覆っ
て、その上から金属板を衝突させ、電線に加わる剪断応
力を緩和する。
【0008】以下図によって本発明の構成を説明する。
図1は本発明の代表的な実施態様を示す断面図で、1は
爆薬、2は爆薬1が粉状の場合それを収納するための紙
或はプラスチック等で作った爆薬ケース、3は金属板4
の表面を保護するための薄い保護層、5は金属板4と埋
め金具6及び電線7と8の間に適切な距離を維持するた
めのスペーサ、7と8は電線でこの場合、主な電線と分
岐する側の電線が同じ直径のものとしたため、それらの
区別はないものとしてある。また、9は爆薬を起爆する
ための電気雷管である。
【0009】爆薬1は、金属を接合するにはそれらの金
属の縦波の音速(以後音速)以下の爆発速度で爆発する
ものであることが必要とされることは公知である。しか
し、本発明に於いては、接合部を構成する部品全てを良
好に接合するには、それらの金属の音速の70%以下の
速度で爆発するものであることが必要であることが多く
の実験の結果明らかとなった。例えば純アルミニウムの
場合、その音速は6,420m/秒であるが、その70
%4,494m/秒以下であることが必要である。4,
494m/秒以下の爆発速度で爆発する爆薬は多くのも
のが知られ、本発明の実施例で上げられるもの以外に
も、工業用爆薬の多くのものが使用出来、当業者であれ
ば本発明を参考にして容易に選定し得る。
【0010】爆薬1を収納する爆薬ケース2は、単に爆
薬を所定の形状で所定の場所に保持するためのものであ
り、目的を達するものであればどの様な材質でも差し支
えない。また、爆薬1が可塑性で、容器なしでも自らの
形状を保持できるものであれば使用しなくてもよい。保
護層3は、本発明では粉状又は可塑性の爆薬を使用する
ため従来の方法におけるような導爆線を用いないので、
線条痕が残る恐れがなく、よって薄い塗膜やプラスチッ
ク製或いは紙製のテープを張り付ける程度で良く、最大
でも1mm以下の厚さで充分である。金属板4は、材質
が電線と略同じであり、後に詳しく述べる形状を有する
必要がある。
【0011】 スペーサ5は、金属板4と電線7、8及
び埋め金具6の間に適切な距離と平行度を維持するため
のものであり、これも後に爆薬1の要件と金属板4の要
件と共に詳しく説明する。埋め金具6は、電線8と異っ
た材種であると電蝕を被るため、金属板4及びスペーサ
5と共に電線7、8と同系統の材質である必要がある。
即ち電線7、8が銅線の場合は金属板4とスペーサ5並
びに埋め金具6は銅又は銅合金、アルミニウム線の場合
はアルミニウム又はアルミニウム合金でなければならな
い。
【0012】尚本発明明細書に於いて、同種の金属と云
う意味は、上記のように電線が銅或いは銅合金の場合は
金属板や埋め金具にも同系統の金属も即ち銅或いは銅合
金を使うと云う意味であり、電線が銅の場合、その他の
部品に銅合金を使い、またその逆でも差し支えないと云
う意味で、それらの組合わせによる耐蝕性の問題につい
ては、金属の電蝕に対する知識のある当業者であれば充
分に知悉しており、それらに関する一般的な知識の範囲
で選択し得る程度の問題である。
【0013】スペーサ5は、電線7,8と金属板4の間
に適切な距離と平行度を維持するためのものであり、電
線7、8と同種の材質である必要がある。電気雷管9
は、爆薬1を起爆するためのもので、通電することによ
って起爆され、爆薬1は所定の爆発速度で進行的に電気
雷管9を中心として放射状に爆発する。爆薬1の爆発圧
力によって、金属板4は高速で爆薬1と反対の方向に飛
翔し、爆薬1の爆発に伴って、同様に進行的に埋め金具
6と電線7、8に衝突して行き、進行速度は金属板4が
衝突する対象の電線7、8と埋め金具6の表面に平行に
設置されているため、爆薬の爆発速度と等しい。その衝
突点が進行する速度が金属の音速の70%以上である
と、金属の冶金的接合は良好でないため、本発明に於い
ては、爆薬の爆発速度を金属の音速の70%以下に規制
した。
【0014】電気雷管9を爆薬1のどの位置に設置する
かは、それほど大きな問題ではなく、上にも説明したよ
うに、爆発による金属板4の埋め金具6と電線7、8に
衝突して行く様相はどの部分でもほぼ同様であるので、
例えば爆薬全体の中心部でも端でも充分に目的を達し得
る。ただし、厳密には、金属の音速の70%以下の爆発
速度で爆発するような低爆発速度の爆薬では、雷管で起
爆されてから数10mmの間は安定した爆発速度よりや
や低い爆発速度で爆発するので、その下の部分の金属板
4は安定した爆発速度で爆発する場合に較べて飛翔速度
が低いため、他の部分より接合度がやや劣る可能性があ
る。よって、電気雷管9を設置する場所は、接合がやや
不十分でも差し支えない場所、例えば埋め金具6の上が
適切とも云えるが、この程度のことは爆薬の性質に詳し
い当業者であれば充分に知っていることであり、適切に
設定し得ることである。
【0015】埋め金具6は、図1ではその端の部分が殆
ど鋭角に描かれているが、実際の問題としては、刃物の
ような鋭い端は必要でなく、電線との表面に僅かな段差
が生ずることは差し支えない。具体的にどの程度の段差
が許されるかは、電線7,8の太さや金属板4の厚さに
もよるので一義的に規定することは難しいが、概ね1m
m以下に止めるのが適当であろう。もし段差が大き過ぎ
ると金属板4がその部分で剪断応力によって破断する恐
れがあり、そのような場合は単に埋め金具6の端の厚み
を減らして段差を減らすだけで回避できる。また、金属
板4の下面と電線7、8又は埋め金具6の表面の距離
は、通常0.5mmから3mm程度とすることによりよ
い結果が得られるが、これも爆薬によって金属を接合す
ることに知識のある当業者に取っては特別な問題ではな
く、本発明明細書の実施例等を参考にすることによって
容易に設定できる。
【0016】図1は、電線7、8の長手の軸に直角に切
った断面を示しているため、金属板4と埋め金具6の長
さが分らないが、埋め金具6の電線7、8の長手の軸方
向の長さは、金属板4のそれと等しいか、より長いもの
とする必要がある。もし埋め金具6の長さが金属板4の
それより短いと、金属板4の埋め金具6からはみ出した
部分は、電線7、8の谷間に飛び出すことになり、埋め
金具6の端で剪断され、更に電線7、8を疵付ける恐れ
がある。又スペーサ5は、大き過ぎると金属板4が高速
で飛翔する際にそれを妨げるので、容易に潰れて金属板
4が容易に埋め金具6と電線7、8に衝突するように充
分に小さいものとする必要がある。一般的には平面寸法
が3mm角以下で金属板4と埋め金具6及び電線7、8
の間に必要な距離の厚さのものが適切であるが、金属板
4の厚さ等の要因によっても異なる。しかし、これも爆
薬によって金属を接合することに知識のある当業者に取
っては特別な問題ではなく、本発明明細書の実施例等を
参考にすることによって容易に設定できる。
【0017】電線7と8が金属板4とだけではなく、内
層の撚り線相互まで接合しているか否かは、実際に接合
実験を行った後に、電線を切断して顕微鏡で観察するこ
とによって容易に判定できる。特に、電線の長手軸に平
行に切断した場合、撚り線同士が波状の境界で接合して
いる場合には確実に冶金的に接合している。また平坦な
境界で接合している場合でも、それが冶金的な接合か、
単に機械的に接しているだけかは、金属組織の判定に習
熟したものであれば容易に判定でき、当業者であれば特
別の知識は必要としない。
【0018】上記の判定で、電線7と8が金属板4とだ
けではなく、内層の撚り線相互まで接合していなかった
場合は、明らかに投入した衝撃エネルギが不足している
ことを示している。それを充分なものとして、内層の撚
り線相互まで接合させるには、投入する衝撃エネルギを
増加する必要がある。その方法の一つは、単純に爆薬の
厚さを増加することであり、他の方法は金属板4と電線
7、8及び埋め金具6との間隔を広げる方法である。何
れの方法によっても、金属板4が電線7、8及び埋め金
具6に衝突する速度が増加し、以て投入する衝撃エネル
ギの量を増やすことが出来る。どの程度爆薬の厚さを増
やせばよいか、或いは金属板4と電線7、8及び埋め金
具6との間隔を広げればよいかは、本発明明細書を参考
にして、2、3の実験をすることによって経験的に求め
ることが出来、これについても当業者であれば特別の知
識は必要としない。
【0019】図2は、図1と同様な設定ではあるが、主
な電線7’の直径に対して分岐する側の電線8’の直径
が細い状況を示したもので、このような場合でも埋め金
具6’と金属板4’の形状を電線7’、8’の直径に合
わせることによって容易に接合できることを示すもので
ある。以後図2を含めて各部品に付された番号は、図1
の対応する部品の番号に「’」或いは「”」等を振った
ものであり、名称は図1の説明に対応し、爆薬1’等、
以下全ての部品の必要な性状は図1の対応する部品と等
しい。又全ての図に関して、埋め金具6及び6’等は通
常の機械加工で主に切削によって製作でき、金属板4及
び4’等は通常の板金加工によって所要の形状に成形で
き、特別の技術は必要としない。
【0020】図3は、金属板4”の衝突速度が非常に大
きいため、その端の部分で電線7”、8”に大きな剪断
応力を加えるために電線7”と8”の表層部分に電線の
実用上問題ある疵を加えたり、場合によっては撚り線を
構成する単線の一部を切断する場合、それを防ぐ方法を
示すもので、10”はそれを確実に達成する保護板を示
す。この保護板10”を金属板4”と電線7”と8”及
び埋め金具6”の間に介在させることによって、電線
7”と8”に有害な疵を付けることなく、大きなエネル
ギを投入できるため、電線の内層まで撚り線相互を冶金
的に接合できる。ただし、アルミニウム撚り線の送電線
に於いては、最内層の撚り線に、強度を確保するために
鋼線を用いる場合が多いが、アルミニウムの撚り線と鋼
の撚り線相互、或いは鋼線相互の冶金的接合は特別の場
合を除き必ずしも必要ない。本発明に於いては、アルミ
ニウム撚り線内層に鋼線を配した電線については、アル
ミニウムの撚り線相互を接合することを最低必要とする
が、必要に応じてアルミニウム撚り線と鋼線を冶金的に
接合することを含むものとし、アルミニウム撚り線相互
が接合していて、アルミニウム撚り線と鋼線が接合して
いない場合で、更にその接合も要求される場合は、上記
の投入エネルギが不足する場合に準じて投入エネルギを
増加することによって達成できる。
【0021】保護板10”は、電線7”、8”を保護す
るためのものであるため、金属板4”が高速で衝突した
際に容易に破断しないだけの厚さは必要である。どれだ
けの厚さが適切であるかは、電線の種類や接合の条件に
よっても異なるので、一義的に定めることは困難である
が、一般的に使用される鋼撚り線を芯としたアルミニウ
ム送電線の場合は、0.5mmから3mm程度の厚さで
目的を達し得るが、これはあくまでも目安であり、最終
的には実験によって適した厚さを確認の上設定すべきで
ある。ただし、どのように厚い場合でも、金属板4”の
厚さの150%を越える厚さのものを使用することは適
切でない。また、保護板10”と電線7”と8”及び埋
め金具6”の間には間隔を設けるべきであるが、この値
は金属板4”と保護板10”の間が適切に設定されてい
れば、0.1mmから1.0mm程度の範囲で設定すれ
ばよく、重要な問題ではない。
【0022】金属板4”と保護板10”の間隔は、保護
板10”を使用しない場合に、金属板4”と電線7”、
8”及び埋め金具6”の間に設定すべき間隔とすればよ
い。この理由は、金属板4”と電線7”、8”及び埋め
金具6”の間に保護板10”があっても、それによる投
入される衝撃エネルギの損失は非常に小さいためで、あ
たかも保護板10”の表面が電線7”、8”及び埋め金
具6”の表面であるかのように作用するためである。
【0023】図4は本発明の上記の方法とは異なる方法
を示す見取図で、金属板4”’の衝突速度が非常に大き
いため、その端の部分で電線7”’、8”’に大きな剪
断応力が加わるために、電線7”’と8”’の表層部分
に電線の実用上問題ある疵を生じたり、場合によっては
撚り線を構成する単線の一部を切断する場合、図3に示
した方法とは異なるそれを防ぐ方法を示すもので、図3
の保護板10”の代りに特殊な形状のスペーサ5”’を
使用することによって目的を達成する方法である。図か
ら明らかなように、スペーサ5”’は金属板4”’と電
線7”’、8”’及び埋め金具6”’の間に金属板
4”’の端の部分にその端の全部にわたって設置されて
いる。又、スペーサ5”’は、金属板4”’の端から外
側へはみ出すと共に、図からは明らかでないが、金属板
4”’の下面側にも食い込んでいる。このような形状の
スペーサ5”’を用いることによって、金属板4”’の
端の部分は、爆薬の爆発圧力を受けても、その反対側に
高速で飛び出すことを阻まれ、そのため、電線7”’と
8”’に金属板4”’の端が高速で衝突するために剪断
応力が発生することなく、大きな損傷を受けることがな
い。
【0024】ただし、スペーサ5”’の金属板4”’の
内側の端では、金属板4”’がスペーサ5”’が介在し
ている部分では高速で飛び出すことが阻まれ、そこから
外れた部分では高速で飛び出すため、金属板4”’に大
きな剪断応力が発生し破断することがあり得る。そのよ
うな場合には、スペーサ5”’の金属板4”’の内側に
入った部分の端に、斜面を設けることによって容易にそ
れを防ぐことが出来る。その際、斜面の形状をどのよう
にするか、スペーサ5”’をどの程度金属板5”’の内
側に入り込ませ、どの程度はみ出させるかについては、
爆発によって金属を接合することに経験のある当業者で
あれば、容易に判断できる程度のことである。
【0025】本発明に於いて、金属板4、4’、4”及
び4”’(以下金属板4等)の厚さは、次の要素を考慮
に入れて決定する。接合が行われた後、金属板4等は接
合部での電線の機械的強度を受け持つと共に、一方の電
線から他方の電線へ電流が流れる場合の電路の役割を果
たす。まず、要求される電線の機械的強度は、本発明を
応用する分岐路の用途によって異なり一義的に定めるこ
とは困難である。しかし、用途によって定まる要求強度
を保証するには、本発明による手段によって接合された
主な電線と分岐する側の電線を、引張試験機で引張っ
て、その要求強度を満たすか否かを知ればよく、不足す
る場合は金属板4等の厚さを増すか、接合部の長さを増
すことによって容易に解決できる。ただし、接合に保護
板10”を用いる場合、ここで云う金属板4等の厚さに
は保護板10”の厚さも加わることは云うまでもない。
【0026】また、電線の接続に於いて要求される項目
として、接続抵抗があるが、これも周知の導線の電気抵
抗測定法によって測定し、抵抗値が要求より高い場合に
は、金属板4等の厚さを増すか、接合部の長さを増すこ
とによって容易に解決できる。しかし、仮に初期の設定
で機械的強度が不足するか電気抵抗が多いために、金属
板4等の厚さを増したり、接合部の長さを増やしても、
接合が冶金的な接合であるため、従来の機械的なかしめ
による接合に較べて、使用する爆薬量は極めて少なくて
済む。これらの場合、どの程度金属板4等の厚さを増や
すか、或いは接続部の長さを増すかについては、送電線
の接続について知識がある、または爆薬の爆発によって
金属を接合することに知識のある当業者であれば、本発
明明細書を参考にして容易に設定できる程度のことであ
る。
【0027】先にアルミニウム撚り線内層に鋼線を配し
た電線については、アルミニウムの撚り線相互を接合す
ることを最低必要とすることを説明したが、アルミニウ
ム単独、或いは銅単独の撚り線については、最低必要な
達成要件として、最外層の撚り線とその内側の撚り線は
冶金的に接合していることを必要とし、それが達成さ
れ、当然のことながら、金属板4等が撚り線の外層に冶
金的に接合し、更に接合直後に於いて上記の機械的強度
の要件と電気抵抗に関する要件が達成されていれば、万
一雨水や腐食性のガスが電線の内層部に侵入し、電線が
浸食されても、機械的強度の極端な低下や電気抵抗の大
幅な増加に伴う事故は発生しない。
【0028】<作用>本発明は、送電線、配電線等のア
ルミニウムやその合金、銅或は銅合金の撚り線である電
線を分岐させる場合、主な電線に分岐する電線を沿わせ
て爆薬の爆発圧力を利用して接合する際に、主な電線と
分岐する電線の平行に沿った部分を機械的なかしめ効果
によらず、撚り線の表面に表われた部分のみでなく、内
層部分まで電線に損傷を与えずに冶金的に接合し、従来
の単に機械的なかしめにより接合する方法に較べて少な
い接合長さで、従って少ない爆薬の使用量で信頼性の高
い接合を可能とし、金属板と電線及び埋め金具、電線の
撚り線間の空隙がないため、そこに雨水や腐蝕性のガス
が入って容易に浸蝕されることがない方法を提供する。
【0029】 以下実施例によって本発明を説明す
る。
【発明の実施の形態】
<実施例1>図1の金属板4として厚さ2mm、幅10
8mm、長さ80mmの工業用純アルミニウム板を用意
し、長さ80mmの辺に平行に、端から6mmの長さで
平坦な部分が残るようにして両側の端を内半径11.5
mmの半円形に折り曲げた。その結果、両側の半円形部
分の中間には、幅18.2mmの平坦な部分が残され
た。また、埋め金具6として、長さ90mm、幅12m
mの上面が平坦で下面の両側が9.1mmの半径で削り
取られ、9.1mmの半径で削り取られた面が出会う最
下端が上の平面に平行に幅1mmの平坦部を残し、上面
と出会う位置で上面に直角に0.5mmの幅の平面を残
した、高さ6mmの工業用純アルミニウムを2個用意し
た。
【0030】主な電線7と分岐する側の電線8として
は、ACSR160と呼称される送電線で、外径が1
8.2mmでφ2.6mmのアルミニウム線30本をφ
2.6mmの鋼線7本を中心にして撚り合わせた長さ3
00mmのもの2本を用意し、それぞれの端が食い違い
に100mmづつ平行に重なるようにして並べ、2個の
埋め金具6の両端をそれぞれの電線の端から5mmづつ
他の電線の長い方の端へ向かって入るようにして電線7
と電線8の間の谷間にはめ込み、直径0.3mmの工業
用純アルミニウムの針金2本で、電線7、8と埋め金具
6を埋め金具6の端から約2mmの位置で縛って固定し
た。
【0031】そのようにして固定された電線7、8と埋
め金具6の上から、両端が半円形に成形された金属板4
をその両端が等しく電線7と8の端から10mmの位置
になるようにして被せ、厚さが2.5mmで2mm角の
工業用純アルミニウムのスペーサ5を6個、適宜金属板
4と電線7、8及び埋め金具6の間に挿入し、金属板4
と電線7、8及び埋め金具6の間が等しく2.5mmの
間隔で平行になるようにして、金属板6の上から電気絶
縁用の塩化ビニール製の粘着テープを、間に空気が入ら
ないようにして1枚貼り付け固定した。この塩化ビニー
ルの接着テープは、金属板4と電線7、8及び埋め金具
6の相対位置を固定すると共に、金属板4の保護層3と
して作用する。
【0032】爆薬ケース2として、金属板4の全周を覆
って周囲と端部を厚さ0.2mmの画用紙で囲って爆薬
ケース2とし、爆薬1として厚さ10mmの黒カーリッ
ト爆薬をその中に装填した。その結果、126gの爆薬
が装填され、装填密度は1.1g/mlであった。以上
のようにして組合わせたものを砂を厚さ約300mm、
直径約2,000mmに盛り上げた上に置き、電気雷管
9を紙製の接着テープで爆薬1の中央に固定して、遠隔
した位置から塩化ビニール被覆した平行電線で電気雷管
9に通電して爆薬1を起爆した。その結果、爆薬1は
2,120m/秒の爆発速度で爆発した。
【0033】爆薬1の爆発によって、金属板4は高速で
電線7、8及び埋め金具6に衝突し、それらが一体とな
って接合された。爆発後に回収した接合体を電線7と8
の長手方向の軸を中心にして、軸に平行に切断して接合
面を光学顕微鏡で検査したところ、金属板4と埋め金具
6、埋め金具6と電線7及び8の表面、更に電線7と8
の内層部分の撚り線同士の何れも、波形の境界で冶金的
に接合していた。ただし、アルミニウムの撚り線同士と
アルミニウムの撚り線と鋼の撚り線は接合していたが、
鋼の撚り線相互の接合は認められなかった。上記と同様
にして作った他の接合体を、引張試験機によって引張強
度試験を行ったところ、接合部以外の電線部分で電線の
規定強度以上の7,080kgfで破断したが、接合部
には破断が認められず、接合は充分な強度で達成された
と認められた。
【0034】<比較例1>実施例1と同様の実験を行っ
た。ただし、他の条件は等しく、埋め金具6を使用しな
い状態で実施した。その結果、金属板4は、上面の中央
で電線7と8の中間で破断し、接合は達成されなかっ
た。この結果、電線を平行に配置して爆薬の爆発圧力に
よって飛翔する金属板で接合するには、電線の間の谷間
を埋め金具で埋めることが必要であることが明らかにな
った。
【0035】<実施例2>実施例1と同様の実験を行っ
た。ただし、主な電線7は実施例1と同様のものとした
が、分岐する側の電線8として、ACSR120と呼称
される送電線で、外径が16.1mmでφ2.3mmの
アルミニウム線30本をφ2.3mmの鋼線7本を中心
にして撚り合わせた長さ300mmのものを用意した。
また、埋め金具6としては、実施例1と同様の要領で、
側面の片側をACSR160の半径に、他の側をACS
R120の半径に合わせ、上面が両方の電線の頂点を繋
ぐ形状とし、金属板4についても同様に、片側の埋め金
具6の上面を覆い、他方の埋め金具6の両端に6mmづ
つ端が重なるようにし、かつそれぞれの電線の表面から
一定の間隔を置いて平行に設置できる形状とした。更に
実施例1とは異なる点として、電線7と8及び埋め金具
6の全面を厚さ1.0mm、長さ100mmの工業用純
アルミニウム板をそれらとの間隔を0.3mmとして覆
ったことである。これは、ACSR120の撚り線を構
成する個々の線が細いため、金属板4の衝撃で破断する
ことを防ぐためのもので、図3の保護板10”に相当す
る。
【0036】金属板4を実施例1と同様にして、保護板
4の表面との距離を2.5mmとして平行に設置し、そ
の上面を厚さ10mmの黒カーリット爆薬で覆い、爆薬
の中央から起爆したところ、金属板4と保護板10”並
びに電線7と8及び埋め金具6は一体に接合された。実
施例1と同様にして断面を金属顕微鏡で調べたところ、
金属板4と埋め金具6、埋め金具6と電線7及び8の表
面、更に電線7と8の内層部分の撚り線同士の何れも、
波形の境界で冶金的に接合していた。ただし、アルミニ
ウムの撚り線同士とアルミニウムの撚り線と鋼の撚り線
は接合していたが、鋼の撚り線相互の接合は認められな
かった。上記と同様にして作った他の接合体を、引張試
験機によって引張強度試験を行ったところ、接合部以外
の分岐側のACSR120電線部分で規定強度以上の
4,900kgfで破断したが、接合部には破断が認め
られず、接合は充分な強度で達成されたと認められた。
【0037】<比較例2>実施例2の実験を、保護板1
0”を除き他の条件を等しくして行った。その結果、分
岐側のACSR120電線の撚り線のうち表層の部分で
金属板の端に接する部分が、約1mmの深さでえぐれ、
実用上問題があると判断された。
【0038】<実施例3>実施例1と同様の実験を行っ
た。ただし、実験の態様は図4に示すようなスペーサ
5”’が保護板も兼ねる方式のものとした。電線7”’
及び8”’として、ACSR410と呼称される送電線
で、外径が28.5mmでφ4.5mmのアルミニウム
線26本をφ3.5mmの鋼線7本を中心にして撚り合
わせた長さ300mmのものを用意した。また、埋め金
具6”’としては、長さ100mmの上面が平坦で側面
が電線の半径に一致し、平行に並べた電線の谷間に置い
た時に上面が電線の頂点を結ぶ平面となる形状のものを
用意した。金属板4”’としては、厚さ3mmの工業用
純アルミニウム板で長さ90mmで片側の埋め金具
6”’の全面を覆い、実施例1と同様に電線7”’と
8”’の側面に沿って一定の間隔で反対側の埋め金具
6”’の表面に端が6mm重なるように成形したものを
用いた。スペーサ5”’として、幅8mmで厚さ2mm
の工業用純アルミニウム板で、長さが金属板4”’の曲
げ成形した端の曲面の内側の長さに等しいものを2個用
意し、電線7”’、8”’及び埋め金具6”’と金属板
4”’の両端の間に介在させた。
【0039】その際、スペーサ5”’の端は金属板
4”’の外側に約4mm出て、内側に約4mm入るよう
にし、内側の電線7”’、8”’及び埋め金具6”’に
向き合った面の端は、スペーサ5”’の全長にわたって
幅3mm、高さ1.5mmの斜面とした。金属板4”’
の電線7”’等に向き合った面と反対側の面に、塩化ビ
ニール系の塗料を1回吹き付け塗装して保護層とし、そ
の上から全面を覆って15mm厚さの黒カーリット爆薬
1”’を実施例1と同様な紙製の爆薬ケースで外側を覆
って設置した。
【0040】爆薬の中央に電気雷管”’を設置し、実施
例1と同様にして爆薬を爆発させたところ、電線
7”’、8”’及び埋め金具6”’と金属板4”’は爆
発圧力によって一体に接合された。その際、金属板
4”’の端の部分は、高速で飛翔して電線7”’等に衝
突することがスペーサ5”’によって妨げられたため、
電線7”’と8”’に衝突による疵を付けることなく、
良好な状態であった。実施例1と同様にして断面を金属
顕微鏡で調べたところ、金属板4”’と埋め金具
6”’、埋め金具6”’と電線7”’及び8”’の表
面、更に電線7”’と8”’の内層部分の撚り線同士の
何れも、波形の境界で冶金的に接合していた。ただし、
アルミニウムの撚り線同士とアルミニウムの撚り線と鋼
の撚り線は接合していたが、鋼の撚り線相互の接合は認
められなかった。上記と同様にして作った他の接合体
を、引張試験機によって引張強度試験を行ったところ、
接合部以外の分岐側のACSR410電線部分で規定強
度以上の14,020kgfで破断したが、接合部には
破断が認められず、接合は充分な強度で達成されたと認
められた。
【0041】
【発明の効果】従来電線を平行に配置して金属管を被
せ、プレスによっ金属管をかしめて機械的な接合で電線
の平行継手とするか、爆発圧力で同様に配置した電線に
被せた金属管を継ぎ手として電線を接合する場合でも、
機械的なかしめによって接合していたために、電線と金
属管、電線の撚り線の間には空隙があり、電線を露天で
長期間使用すると、雨水や腐食性ガスの侵入によって、
電線表面が浸食され、電気抵抗が増加して発熱による電
線強度の低下による保安上の危険や電力の浪費が発生
し、何等かの対策が必要とされていたのを、電線と電線
の間に形成される谷間に埋め金具を配し、必要に応じて
電線の保護板を電線と接合のための金属板の間に配し
て、適切な投入エネルギによって金属板を爆発圧力によ
って高速で電線に衝突させることにより、電線の内層の
撚り線同士に至るまで冶金的に接合し、雨水や腐蝕性の
ガスが撚り線相互間の空隙に入って電線を腐蝕するのを
防ぐと共に、電線に損傷を与えることなく良好な電線の
平行継手が簡便に得られる、産業上有効な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための部材の組み合わせ方の
1例を示す断面図である。
【図2】本発明を実施する際の、実施態様の他の例を示
す断面図である。
【図3】本発明を実施する際の、実施態様の他の例を示
す断面図である。
【図4】本発明を実施する際の、実施態様の他の例を示
す見取図である。
【符号の説明】
1、1’、1”、1”’ 爆薬 2、2’、2” 爆薬ケース 3、3’、3” 保護層 4、4’、4”、4”’ 金属板 5、5’、5”、5”’ スペーサ 6、6’、6”、6”’ 埋め金具 7、7’、7”、7”’ 主な電線 8、8’、8”、8”’ 分岐する側の電線 9、9’、9”、9”’ 電気雷管 10” 保護板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 正任 愛知県半田市岩滑西町2丁目31番地31 株 式会社スターシップ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撚り線からなる電線の主な電線と分岐す
    る電線の接合を要する部分を平行に配置し、2本の電線
    の間に形成される谷間状の部分に電線と同種の金属から
    なり、かつ谷間を埋めて2本の電線の凸部の間を平面で
    結ぶ埋め金具を介在させて、埋め金具が介在する部分の
    主な電線と分岐する電線の埋め金具から露出した部分を
    覆い、かつ埋め金具の少なくとも一部を覆う電線と同種
    の金属板を、その電線及び埋め金具と向い合う面が平行
    になるように間隔を置いて設置し、金属板の電線と埋め
    金具に向い合った面と反対側の面に、爆発速度が接合し
    ようとする電線を構成する金属の音速の70%以下の爆
    薬の層を貼り付け、その一部から爆発を進行的に開始し
    て金属板を電線と埋め金具に高速かつ進行的に衝突さ
    せ、内層の撚り線同士も接合するに充分な衝撃エネルギ
    を投入することによって、主な電線と分岐する電線を冶
    金的に接合する方法。
  2. 【請求項2】 特許請求の範囲の請求項1の発明に於い
    て、電線と埋め金具の表面を電線と同種の金属板を保護
    板として、電線と埋め金具の表面に対して平行になるよ
    うに間隔を置いて覆い、爆薬を貼り付ける金属板を、保
    護板の電線と埋め金具に面した反対側の面に対して平行
    になるように間隔を置いて設置することを特徴とする、
    電線の平行継手の爆発接合方法。
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲の請求項2の発明に於い
    て、スペーサが保護板を兼ねることを特徴とする、電線
    の平行継手の爆発接合方法。
JP34700895A 1995-12-14 1995-12-14 電線の平行継手の爆発接合方法 Pending JPH09167640A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016517156A (ja) * 2013-04-26 2016-06-09 タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションTyco Electronics Corporation 電気端子を電線に圧着する方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016517156A (ja) * 2013-04-26 2016-06-09 タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションTyco Electronics Corporation 電気端子を電線に圧着する方法及び装置

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