JPH0916739A - チップカード用の接点装置 - Google Patents

チップカード用の接点装置

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JPH0916739A
JPH0916739A JP8175838A JP17583896A JPH0916739A JP H0916739 A JPH0916739 A JP H0916739A JP 8175838 A JP8175838 A JP 8175838A JP 17583896 A JP17583896 A JP 17583896A JP H0916739 A JPH0916739 A JP H0916739A
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JP8175838A
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Gerhard Braun
ブラウン ゲルハルト
Manfred Reichardt
ライヒャルト マンフレート
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Amphenol Tuchel Electronics GmbH
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Amphenol Tuchel Electronics GmbH
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    • G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0013—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by galvanic contacts, e.g. card connectors for ISO-7816 compliant smart cards or memory cards, e.g. SD card readers
    • G06K7/0021—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by galvanic contacts, e.g. card connectors for ISO-7816 compliant smart cards or memory cards, e.g. SD card readers for reading/sensing record carriers having surface contacts

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁遮蔽手段を有するチップカード・リーダ
ーすなわち接点装置を提供する。 【解決手段】 チップカード用の、特にＳＩＭカード１
用の接点装置は、接点要素サポート１１及び金属カバー
を備える。接点要素サポート１１には、読み取り接点要
素２１が支持される。接点要素サポート１１には、スイ
ッチ接点要素又はグランド接点要素２３，２４も支持さ
れる。金属カバー１２に接触し、該金属カバーをスイッ
チ接点要素を介してグランド（アース）に接続するため
の接続手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーダー（チップ
カード・リーダー）、すなわち、チップカード用の接点
装置に関する。チップカードは、スマートカードとも呼
ばれている。本発明は特に、シールド型のチップカード
装置すなわちチップカード・リーダーに関する。より詳
細には、本発明は、いわゆるＳＩＭカードを収容するよ
うになされた、シールド型のチップカード・リーダーに
関する。ＳＩＭは、加入者認識モジュール（Ｓｕｂｓｃ
ｒｉｂｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｍｏｄｕｌｅ）を意味
する。
【０００２】
【従来の技術】種々のタイプのチップカード・リーダー
が知られている。より詳細に言えば、プラスチックカバ
ーを備え、該プラスチックカバーの中に、チップカード
（より詳細に言えばＳＩＭカード）を挿入することので
きる、チップカード・リーダーが知られている。上記カ
バーは、挿入されたＳＩＭカードと共に、ある位置に枢
動することができ、そのような位置においては、チップ
カード・リーダーの読み取り接点要素が、ＳＩＭカード
の接点（接触パッドすなわち接点）によって接触され
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の欠点を解消することである。本発明の別の目的
は、電磁遮蔽手段すなわち電磁シールド手段を備えるこ
とのできるように設計されたチップカード・リーダーを
効果的なコストで提供し、電磁シールドすなわち電磁遮
蔽の要件及び基準を満たすことである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的は、金属で形成されたカバーを備える、チップカー
ド・リーダーを提供することにより、達成される。金属
カバーは、閉鎖型の構造であるのが好ましく、必要とさ
れるシールド手段（シールド）の接触を行う。グランド
（アース）に対する安全且つ効果的な接続が行われる。
【０００５】本発明によれば、上記金属カバーは、ピボ
ット・プッシュ構造を用いるように設計されるのが好ま
しい。すなわち、ピボット・プッシュ構造のカバーは、
開位置（チップカード又はＳＩＭカードが挿入される状
態）から、チップカード・リーダーの読み取り接点要素
に隣接する閉位置まで枢動する。上記カバーは、上記閉
位置においては、並進運動するのが好ましい。すなわ
ち、上記カバーは、ロック位置すなわち読み取り位置に
押し込むことができる。そのようなロック位置すなわち
読み取り位置においては、カバーは、固定された位置に
保持され、チップカードの情報を読み取って処理するこ
とができる。
【０００６】ピボット・プッシュ構造のカバーは、プレ
ス作業及び曲げ作業によって、金属から形成されるのが
好ましい。シールド接続（すなわち、シールドカバーと
グランドとの間の接続）は、カバーに直接接触すること
により行うのが好ましい。しかしながら、他の好ましい
実施例によれば、ピボット・プッシュ構造のカバーは、
いわゆる金属化プラスチック材料であるプラスチック材
料から形成され、カバーには、薄い金属層が塗布されて
いる。そうではなく、カバーは、導電性のプラスチック
材料から形成することができる。
【０００７】本発明によれば、チップカード・リーダー
のシールドは、閉じた金属カバーによって行われる。シ
ールドの接触、すなわち、カバーの形態のシールドのグ
ランドとの接続は、カードの外郭すなわち周辺部の内側
で行われるのが好ましい。しかしながら、上記シールド
の接触は、チップカードの周辺部の外側で行うこともで
きる。
【０００８】本発明によれば、カバーへの接続、すなわ
ち、カバーとグランドとの間のシールド接触は、追加の
接点要素（シールド接点要素、あるいは、スイッチ接点
要素）によって達成され、上記追加の接点要素は、読み
取りを行うためのチップカードの接点に接触するための
接点要素と同じタイプであるのが好ましい。上記スイッ
チ接点あるいはスイッチ接点要素は、カバー（シール
ド）に接触するようになっているのが好ましい。シール
ド接点要素とも呼ばれるスイッチ接点要素は、接点サポ
ートに設けられ、該接点サポートは、読み取り接点要素
も収容する。このようにすると、新規な要素を何等追加
することなく、また、追加の組み立て工程あるいは追加
の製造工程を必要とすることなく、シールド作用、すな
わち、カバーの接地作用を得ることができる。
【０００９】従って、特殊なシールド接点要素、あるい
は、グランド接点要素は必要とされない。また、カバー
の接触、すなわち、例えば、プリント回路板に設けられ
るグランドに対するカバーの接続が、好ましくは読み取
り接点要素と同様の構造である追加のスイッチ接点要素
のみによって行うことができる限り、特殊なシールド箔
あるいは金属化プラスチックのカバーは必要とされな
い。この意味において、接点位置、すなわち、グランド
（アース）に対する接続が行われる箇所の数を容易に変
えることができることに注意する必要がある。例えば、
１乃至４つの接点位置を設けることができる。
【００１０】本発明によれば、上述の問題は、独立項に
記載する特徴によって解決される。本発明の好ましい実
施例は、従属する請求項に記載されている。本発明は、
カバーとグランドをもたらす装置（例えば、電話装置の
ハウジング）との間に、特殊な接点位置を何等必要とし
ない。また、本発明の接触原理は、「カード存在（検
知）スイッチ（ｃａｒｄ ｐｒｅｓｅｎｔ ｓｗｉｔｃ
ｈ）」、すなわち、チップカード・リーダーの中にカー
ドが位置しているか否かを示すスイッチとしても使用す
ることができる。
【００１１】本発明のチップカード・リーダーの設計す
なわち構造によれば、カバーが、その閉位置（すなわ
ち、カバーがロック位置にある状態）にある時に、例え
ば、組み立て装置のサクション手段によって、チップカ
ード・リーダーを持ち上げることができるような、十分
なスペースすなわち面積を提供する限り、いわゆるピッ
クアンドプレース式の組み立て方法において、追加の要
素を何等必要とすることなく、使用することができる。
【００１２】シールド接点要素すなわちスイッチ接点要
素には、小さな接触力を与えることができる。これによ
り、チップカード・リーダーをＳＭＤプロセスに従って
回路板上に置くときの、接触力のロスを防止することが
できる。ＳＭＤ（ＳＭＤは、表面装着型のデバイス（ｓ
ｕｒｆａｃｅ ｍｏｕｎｔｅｄ ｄｅｖｉｃｅ）組み立
て方法は一般に、チップカード・リーダー（より詳細に
言えば、チップカード・リーダーの接点サポート）を製
造する際に使用されるプラスチック材料に歪みを生じさ
せる。
【００１３】本発明によれば、カバー及び接点サポート
のために設けられるピボット・プッシュ構造は、摺動要
素を用いることなく製造することができる。そのような
摺動要素は、一般に、カバーをその読み取り位置にロッ
クするために使用される。
【００１４】本発明のチップカード・リーダーの別の利
点は、カバーは、その開位置にある間は、並進運動ある
いは摺動を起こさないことである。本発明の好ましい構
成によれば、カバーと接点サポートとの間の開き角度
は、種々の値に制限することができる。
【００１５】本発明によれば、チップカードは、摩擦嵌
めによって、カバーの中に保持される。また、カバーと
接点サポートとの間に形成される摩擦によって、カバー
は、そのロック位置から解放されて開位置へ枢動した後
に、適宜な開き角度で任意の位置に静止する。
【００１６】カードが適正に挿入されていない場合に
は、金属カバーをその接触位置にロックすることはでき
ない。本発明のチップカード・リーダーの一般的な概念
は、回路板（その上でリーダーが使用される）に対する
要素の取り付けが、本発明のシールド手段（例えば、カ
バー）によって与えられるシールド効果に影響を与えな
いことである。
【００１７】本発明によれば、シールド効果は、金属カ
バーが閉位置、好ましくは、ロック位置にある時に、生
ずる。この位置においては、金属カバーは、チップカー
ド・リーダーがそれと共に使用される装置のケーシング
によって与えられるシールド接点又はグランド接点、あ
るいは、回路板によって与えられるグランド接点に、直
接的又は間接的に電気的に接続される。金属カバーは、
チップカードの外郭全体すなわちチップカードの延長部
全体を覆い、従って、チップカードをシールドする。
【００１８】本発明によれば、接点要素、より詳細に言
えば、いわゆるシールド接点要素又はスイッチ接点要素
は、セルフクリーニング型である。上述のように、シー
ルド効果は、金属で形成された蓋すなわちカバーだけで
はなく、金属プラスチック複合材料、あるいは、導電性
プラスチック又は金属化プラスチックで形成された蓋す
なわちカバーによっても得ることができる。
【００１９】本発明によれば、カバーは、接続手段によ
って、取り外し可能なあるいは非取り外し不可能な態様
で、接点サポートに接続したり、あるいは、接点サポー
トにヒンジ止めすることができる。上述のピボット・プ
ッシュ構造は、接続手段を備えており、該接続手段は、
第１の軸受手段（軸手段すなわちシャフト手段）と、可
動な第２の軸受手段すなわち対向する軸受手段とを有す
るのが好ましい。チップカード・リーダーの閉位置すな
わち読み取り位置においては、該カードは、接点サポー
トのリブに設けられる手段によって、接点サポートの軸
方向において固定あるいは位置決めされる。リブの一つ
は、偏向傾斜部すなわちガイド傾斜部を含むのが好まし
い。そのようなリブは、アームを介してカードサポート
に接続されるのが好ましい。
【００２０】横方向におけるカードの固定又は位置決め
あるいはガイドは、カバーにおいて行われるのが好まし
い。一般的に言えば、シールド手段を含む全接点装置
は、３つの別個の部品、すなわち、プラスチック材料か
ら形成される接点サポートと、カバーと、スイッチ接点
要素だけから構成される。
【００２１】
【発明の実施の形態】図１及び図２は、本発明のチップ
カード・リーダー、より詳細に言えば、ＳＩＭカード・
リーダー１０、すなわち、チップカード（詳細に言え
ば、ＳＩＭカード）用のリーダーすなわち接点装置を示
している。ＳＩＭカード・リーダー１０は、好ましくは
フレームの形態である接点サポート１１と、接続手段に
よって上記接点サポート１１に対して移動可能に取り付
けられたカバー１２とを備えている。カバー１２は、ピ
ボット・プッシュ式の構造であるのが好ましい。すなわ
ち、カバー１２は、接点サポート１１の平面まで枢動し
て閉位置になり、次に、並進運動して、図１及び図２に
示すロック位置すなわち読み取り位置（すなわち、チッ
プカードから情報を読み取ることのできる位置）に移動
することができる。
【００２２】本発明によれば、カバー１２は、シートメ
タル（金属の薄板）から形成される。そのようなシート
メタルは、好ましくは、プレス操作及び曲げ操作によっ
て、図面に示す形状に加工される。
【００２３】図１及び図２においては、カバー１２は、
接点サポート１１に対して、そのロック位置すなわち読
み取り位置にある状態で示されているが、ＳＩＭカード
１の全体は示されていない。カバー１２をロックするた
めに、ロック手段、例えば、第１及び第２のロック手段
２，３が設けられている。ＳＩＭカード１の上記位置の
概念を示すために、図１の右側上方のコーナー部を破断
して、ＳＩＭカード１を破線で示している。
【００２４】好ましくは、チップカード・リーダー１０
が輸送される時、あるいは、チップカード・リーダー
が、組み立て手段によって、プリント回路板に取り付け
られる時には、ＳＩＭカード・リーダー１０もロック状
態に、すなわちカバー１２は、図１及び図２に示すその
ロック位置にある（ＳＩＭカードが挿入されていないの
が好ましい）。
【００２５】チップカード又はＳＩＭカード１を挿入
し、ＳＩＭカード・リーダー１０の読み取り接点要素２
１に接触させなければならない時には、チップカード・
リーダー１０は、そのロック状態になり、すなわち、カ
バー１２がそのロック位置に来る。読み取り接点要素２
１は、（カードの）接点すなわちチップカード１の接触
パッドに接触するようになされている。
【００２６】図１及び図２において閉位置すなわち読み
取り位置にある状態で示されているカバー１２は、左側
に並進移動する、すなわち、押されることにより、解放
される。次に、カバー１２は、接点サポート１１から離
れる方向に枢動することができる。そのような並進運動
及び枢軸運動の間に、カバー１２は、好ましくは第１及
び第２の接続手段６１，６２であるリンク手段すなわち
接続手段６１，６２によってガイドされる。
【００２７】図示のように、カバー１２は、自動組み立
て装置の吸引ヘッドのための十分な領域をその上面１６
に備えており、これにより、ＳＩＭカード・リーダー１
０の全体を持ち上げて、例えば、プリント回路板の上に
置くことができる。
【００２８】図３及び図４は、接点サポート１１をより
詳細に示している。接点サポート１１の上面１６０が、
階段状になっているのが分かる。すなわち、大きな表面
１７が、より高い位置にあり、幾分下がった表面１８
が、低い位置に設けられている。上記表面１８は、縁部
２０によってその境界が定められ、凹所を形成してい
る。切欠部すなわち凹所１９が、上面１６０に形成さ
れ、これにより、読み取り接点要素２１は、グランド接
点要素、シールド接点要素、あるいは、スイッチ接点要
素と呼ばれる追加の接点要素２３，２４と共に、表面１
７，１８を越えて上方に突出することができる。読み取
り接点要素２１、並びに、グランド接点要素２３，２４
は、射出成形によって、接点サポート１１のプラスチッ
ク材料に取り付けられるのが好ましい。
【００２９】上記接点要素、すなわち、両方の読み取り
接点要素２１、並びに、スイッチ接点要素２３，３４に
は、突起２５（図４）を設け、従って、チップカードの
接触パッド（接点要素２１が接続されている場合）、あ
るいは、カバー１２（接点要素２４が接続されている場
合）のいずれかと協働するための接点位置を形成するの
が好ましい。接点サポート１１には、下面２６が設けら
れており、該下面には、取り付けピン２７が設けられて
いる。これら取り付けピン２７は、プリント回路板（図
示せず）の中に挿入されるようになされている。接点サ
ポート１１は更に、突出部すなわち舌状部２８を形成し
ている。接点サポート１１は、その全体が、プラスチッ
ク材料の射出成形によって形成されるのが好ましい。
【００３０】上記突出部２８には、リブ手段２９が設け
られており、該リブ手段は、より詳細に言えば、傾斜リ
ブ（偏向リブ）３０と、横断リブ３１とを備えている。
従って、突出部２８は、総ての実際的な目的のために、
接点要素２１，２４のＳＭＤ終端部のための凹所すなわ
ち自由空間３２を形成している。幾つかの接点要素２
１，２３の終端部が、上記凹所の中に伸長している。突
出部２８の下面には、上記取り付けピン２７と同様の取
り付けピン３３が形成されている。上記偏向リブ３０
は、ＳＩＭカード１と当接するための偏向傾斜（斜面）
を形成している。上記横断リブ３１は、ＳＩＭカード１
に対する当接面３５を形成している。
【００３１】次に図１及び図２と共に図３及び図４を参
照すると、上述の接続手段６１，６２は各々、（ａ）接
点サポート１１に形成されたあるいは該接点サポートに
よって形成された、第１の軸受手段すなわち固定軸受手
段４１，１４１と、（ｂ）第２の軸受手段すなわち可動
軸受手段４２，１４２（図５乃至図７）とを備えてい
る。第１の軸受手段４１は各々、枢動ピン３６，３７を
有するのが好ましい。これら枢動ピン３６，３７は、接
点サポート１１の延長部３８，３９（図３参照）に形成
されるのが好ましく、また、プラスチック材料の接点サ
ポートと共に形成されるのが好ましい。
【００３２】第１及び第２の接続手段は、上記サポート
１１と上記カバー１２との間の相対的な上述の枢軸運動
及び並進運動を許容する。また、上記第１の軸受手段４
１，１４１は、枢動ガイド手段１４３，１４４と、枢動
当接部１４５，１４６とを備えている。上述のロック手
段２，３は各々、上記接点サポート１１に、固定回り止
めすなわち保持手段４３，４４を備えている。上記保持
手段４３，４４は、横方向に伸長するカバー１２の突出
部５５，５６の形態の逆回り止め手段と協働するように
なされている。図３は更に、接点要素２１，２４は、接
点サポート１１の長手方向の軸線４８に対して、小さい
角度だけ傾斜して配列されるのが好ましいことを示して
いる。
【００３３】図５乃至図７には、カバー１２が、シート
メタルをプレス及び曲げ加工をした後の最終的な形状で
示されている。カバー１２は、上方壁５２と、第１の側
壁５３と、第２の側壁５４とを備えている。図５には、
上述の接続手段すなわちリンク手段６１，６２、第２の
軸受手段４２，１４２が、カバー１２の左側の端部に設
けられており、また、上記逆回り止め手段５５，５６
が、上記第２の軸受手段から隔置されていることを示し
ている。カバー１２の曲げられたシートメタル部分が更
に、第１のガイド又は収容手段５７と、第２のガイド手
段５８と、第３のガイド又は収容手段５９とを形成して
いる。上記ガイド手段５７，５９は、図７に示すよう
に、チャンネル形状であり、ＳＩＭカードを収容するよ
うになされている。
【００３４】カバー１２には、押圧バネすなわち接触舌
状部６０が設けられている。上記押圧バネは、カバーを
形成している材料と同じ材料から、カバー１２と一体に
形成されるのが好ましい。上記バネ６０は、図６に示す
ように、上方壁５２の底面に向かって上方に偏る、すな
わち、上記バネ６０は、上方壁５２の底面に弾性的に当
接するのが好ましい。ＳＩＭカード又はチップカードを
動かして、すなわち、右側（図５）から押して、上記ガ
イド手段５７乃至５９によって形成されるチャンネルの
中へ入れると、カバー１２が摺動して閉じた後に、押圧
バネ６０が下方に押されて、スイッチ接点２３，２４に
接触する。バネ６０の幅は、縁部２０によって形成され
た凹所（図１及び図３参照）の中に嵌合するような寸法
である。
【００３５】第２の軸受手段４２，１４２は各々、リン
グ状のすなわち三日月状の部分６３，７３をそれぞれ有
している。上記三日月状の部分６３，７３はそれぞれ、
凹所６４，７４をそれぞれ形成している。また、カバー
１２と一体に、後に説明するタブ６５，７５を形成する
のが好ましい。上記第１のガイド手段５７は、収容スロ
ット８２を形成している。上記第２のガイド手段５８
は、横方向のガイドを形成し、上記第３のガイド手段９
５も横方向のガイドを形成している。
【００３６】総ての接点要素、すなわち、読み取り接点
要素２１、並びに、スイッチ接点要素又はグランド接点
要素２３は、偏っていないのが好ましい。従って、その
ような接点要素は、偏っている接点要素に比較して、大
きなバネ作用経路を有している。舌状の押圧バネ６０
は、カバー１２の長さの半分よりも大きい長さにわたっ
て、長手方向の軸線４８の方向に伸長している。上述の
ように、バネ６０は、カバー１２を接点サポート１１に
取り付ける時に、上方に向かって弾性的に曲げられてい
て、必要とされるばね力を発生するようになっている。
このような設計により、接点サポート１１がハンダ付け
によって回路板に取り付けられる時に、接点要素２１，
２３，２４に確実に負荷が掛からないようになってい
る。
【００３７】第１の枢動軸受手段すなわち固定枢動軸受
手段４１，１４１には、円形の軸受手段の形態の、上述
の枢動ガイド手段１４３，１４４が設けられている。こ
の円形の手段は、カバー１２が枢動した時に、該カバー
１２に設けられるガイドタブ６５，７５と協働するよう
になされている。枢動可能なカバーの最大開口位置は、
枢動当接部１４５，１４６によって決定される。そのよ
うな枢動当接部１４５，１４６は、図４に示す位置とは
異なる位置に設けることもできる。例えば、枢動当接部
１４５，１４６は、円形の軸受手段１４３，１４４に沿
って、図４で見て左側へ動かすことができる。
【００３８】図１及び図２は、ロック位置すなわち読み
取り位置にある状態、すなわち、ロック手段２，３が、
互いに係合している状態のＳＩＭカード・リーダー及び
カバー１２を示している。より詳細に言えば、突出部５
５，５６（すなわち、逆回り止め手段）は、取り付け手
段４３，４４によって形成される凹所４５の中に挿入さ
れ、カバー１２は、そのように生成されるクランプ力に
よって、ロック位置に保持される。
【００３９】ＳＩＭカードがその中で使用されることに
なる装置（例えば、電話装置）の中に、ＳＩＭカード・
リーダー１０を挿入した後に、ＳＩＭカードをＳＩＭカ
ード・リーダー１０の中に挿入しようとする場合には、
カバー１２（図２参照）が持ち上がって左方且つ上方に
枢動するまで、カバー１２を左方（図１及び図２で見
て）に動かすすなわち押す必要がある。その後、ＳＩＭ
カード１がピン３６，３７に当接するまで、ＳＩＭカー
ドをカバー１２の中に挿入する。そのような挿入は、舌
状部すなわち押圧バネ６０が発生する力に抗して行われ
る。その後、ＳＩＭカードが、リブ手段２９（より詳細
に言えば、当接面３５の偏向部分又は整合傾斜部３４）
に当接するまで、カバー１２を時計方向（図２）に動か
す。ＳＩＭカード１が適正に挿入されない場合には、カ
バー１２を閉じることができない。
【００４０】次に、カバー１２が下方に向かって枢動し
て、接点サポート１１に接する閉位置になった後に、上
記カバーは、接点サポート及び接点要素に向かって押圧
され、ＳＩＭカードが表面３４，３５と接触している間
は、右側に動かされるすなわち摺動される。次に、突出
部５５，５６が、取り付け手段４３，４４と再度係合
し、カバー１は、そのロック位置になる。すなわち、チ
ップカード・リーダーが、ロック位置すなわち読み取り
位置に着く。
【００４１】
【発明の効果】本発明によれば、電磁遮蔽手段すなわち
電磁シールド手段を備えることのできるように設計され
たチップカード・リーダーを効果的なコストで提供し、
しかも電磁シールドすなわち電磁遮蔽の要件及び基準を
満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のチップカード・リーダーの平面図であ
る。
【図２】図１のチップカード・リーダーを矢印Ａの方向
から見た場合の側面図である。
【図３】図１のチップカード・リーダーの接点サポート
の平面図である。
【図４】図３の接点サポートを矢印Ｂの方向から見た場
合の側面図である。
【図５】図１のチップカード・リーダーのカバーの平面
図である。
【図６】図５のカバーを矢印Ｃの方向から見た場合の側
面図である。
【図７】図６のカバーを矢印Ｄの方向から見た場合の側
面図である。
【符号の説明】
１１ 接点要素サポート １２ 金属カバー ２１ 接点要素 ２３，２４ グランド接点要素（スイッチ接点要素） ２８ 突出部 ２９ リブ手段 ３６，３７ ピン ４１，１４１ 固定軸受手段 ４２，１４２ 枢動軸受手段 ４８ 軸線 ６０ 接続手段 ６１，６２ 接続手段 ６５，７５ 当接手段（タブ） １４３，１４４ 円形の手段 １４５，１４６ 枢動当接手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルハルト ブラウン ドイツ連邦共和国 エーレンバッハ74235 ヴァインシュトラーセ88 (72)発明者 マンフレート ライヒャルト ドイツ連邦共和国 ヴァインベルグ74189 シュレジエンシュトラーセ23

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 チップカード用の、特にＳＩＭカード１
    用の接点装置であって、 接点要素サポート（１１）と、 金属カバー（１２）と、 前記接点要素サポート（１１）において支持された読み
    取り接点要素（２１）と、 前記接点要素サポート（１１）において支持されたスイ
    ッチ接点要素又はグランド接点要素（２３，２４）と、 前記金属カバー（１２）に接触し、該金属カバーを前記
    スイッチ接点要素を介してグランド（アース）に接続す
    るための接続手段（６０）とを備えることを特徴とする
    チップカード用の接点装置。
  2. 【請求項２】 請求項１の接点装置において、前記接続
    手段が、前記カバー（１２）に取り付けられたバネ（６
    ０）を含むことを特徴とするチップカード用の接点装
    置。
  3. 【請求項３】 請求項２の接点装置において、前記バネ
    は、前記カバーを形成するためにプレス加工されて曲げ
    られたシートメタルの一部であることを特徴とするチッ
    プカード用の接点装置。
  4. 【請求項４】 請求項２の接点装置において、前記バネ
    （６０）は、前記カバーの長手方向の一方の側壁に沿っ
    て位置する板バネであることを特徴とするチップカード
    用の接点装置。
  5. 【請求項５】 請求項３の接点装置において、前記バネ
    は、前記カバーの上方部分の底面に向かって曲げられた
    板バネ（６０）であることを特徴とするチップカード用
    の接点装置。
  6. 【請求項６】 請求項１の接点装置において、前記読み
    取り接点要素及びスイッチ接点要素は、プラスチック材
    料から形成された接点サポート（１１）に固定的に設け
    られていることを特徴とするチップカード用の接点装
    置。
  7. 【請求項７】 請求項２の接点装置において、前記接点
    要素サポートは、前記バネの領域にある凹所を含むこと
    を特徴とするチップカード用の接点装置。
  8. 【請求項８】 請求項１の接点装置において、前記カバ
    ー（１２）は、前記接点要素サポートに対して開位置と
    閉位置との間の枢軸運動、並びに、前記閉位置とロック
    位置との間の並進運動を行うようになっていることを特
    徴とするチップカード用の接点装置。
  9. 【請求項９】 請求項１の接点装置において、前記カバ
    ーは、シートメタルをプレス加工して曲げたものであ
    り、前記接続手段は、前記カバーを約１８０°前記カバ
    ーの頂面に対して平行に伸長するように曲げて形成され
    た側壁により形成された板バネであることを特徴とする
    チップカード用の接点装置。
  10. 【請求項１０】 請求項９の接点装置において、閉じた
    金属カバー（１２）によってシールド効果すなわち遮蔽
    効果が生じ、前記スイッチ接点要素による前記カバーと
    グランドとの間のシールドを目的とする接続は、前記カ
    ードの外郭の範囲内で生ずるのが好ましく、前記バネ
    は、前記スイッチ接点の少なくとも１つに対して圧接さ
    れることを特徴とするチップカード用の接点装置。
  11. 【請求項１１】 請求項８の接点装置において、前記カ
    バー（１２）及び接点要素サポートの一端部には、前記
    枢軸運動及び並進運動を生じさせるようになされた、リ
    ンク機構すなわち接続手段６１，６２が設けられている
    ことを特徴とするチップカード用の接点装置。
  12. 【請求項１２】 請求項１１の接点装置において、前記
    接続手段は、第１の軸受手段すなわち固定軸受手段（４
    １，１４１）と、第２の軸受手段すなわち可動な枢動軸
    受手段（４２，１４２）とを含むことを特徴とするチッ
    プカード用の接点装置。
  13. 【請求項１３】 請求項１２の接点装置において、当接
    手段（６５，７５）が設けられ、これにより、前記カバ
    ー（１２）は、開位置にある時に、並進運動を行うこと
    ができないことを特徴とするチップカード用の接点装
    置。
  14. 【請求項１４】 請求項１１の接点装置において、前記
    接続手段（６１，６２）は、前記カバー（１２）と前記
    接点サポート（１１）との間の開き角度を制限すること
    を特徴とするチップカード用の接点装置。
  15. 【請求項１５】 請求項１の接点装置において、前記カ
    ードは、摩擦係合によって、前記カバー（１２）の中に
    保持されることを特徴とするチップカード用の接点装
    置。
  16. 【請求項１６】 請求項９の接点装置において、前記接
    続手段（６１，６２）は、前記カバー及び接点サポート
    にそれぞれ設けられた、タブ（６５，７５）及び円形の
    手段（１４３，１４４）を含んでおり、これにより、前
    記カバーは、その閉位置すなわちロック位置から解放さ
    れた後に、任意の静止位置に留まり、従って、前記カバ
    ー及び接点サポートにそれぞれ設けられたタブ（６５，
    ７５）と円形の手段（１４３，１４４）との間の協働作
    用により、前記カードを挿入したり取り外したりするこ
    とができることを特徴とするチップカード用の接点装
    置。
  17. 【請求項１７】 請求項１の接点装置において、カード
    が適正に挿入されていない場合に、前記カバー（１２）
    のロックを阻止する手段が設けられていることを特徴と
    するチップカード用の接点装置。
  18. 【請求項１８】 請求項１の接点装置において、前記読
    み取り接点要素及びスイッチ接点要素は偏倚されておら
    ず、前記スイッチ接点要素は、セルフクリーニング型の
    設計であることを特徴とするチップカード用の接点装
    置。
  19. 【請求項１９】 請求項１の接点装置において、前記カ
    バー（１２）は、前記接点サポート（１１）と取り外し
    可能に接続され、前記カバー（１２）は、可動な対向軸
    受と協働する剛体シャフトすなわち軸を有していること
    を特徴とするチップカード用の接点装置。
  20. 【請求項２０】 請求項１の接点装置において、前記カ
    ードの前記カバーの閉位置及び読み取り位置への固定、
    すなわち、長手方向の軸線（４８）の方向における固定
    は、リブ手段（２９）及びピン（３６，３７）によって
    行われ、前記リブ手段は、突出部（２８）によって前記
    接点サポート（１１）に接続された、偏向傾斜部３４を
    含んでおり、前記カバー（１２）には、前記カードを横
    断方向、すなわち、前記長手方向の軸線（４８）を横断
    する方向において固定すなわち位置決めするための手段
    が設けられていることを特徴とするチップカード用の接
    点装置。
  21. 【請求項２１】 請求項１２の接点装置において、前記
    固定型の枢動軸受手段（１４，１４１）は、前記カバー
    （１２）のガイド手段と協働する枢動ガイド手段（１４
    ３，１４４）を含むことを特徴とするチップカード用の
    接点装置。
  22. 【請求項２２】 請求項１２の接点装置において、前記
    固定型の枢動軸受手段（４１，１４１）は、前記カバー
    の枢動範囲を制限するように異なる位置に配置された枢
    動当接手段（１４５，１４６）を含むことを特徴とする
    チップカード用の接点装置。
  23. 【請求項２３】 請求項１２の接点装置において、前記
    可動枢動軸受手段（４２，１４２）は、前記カバー（１
    ２）に設けられていることを特徴とするチップカード用
    の接点装置。
  24. 【請求項２４】 請求項２３の接点装置において、前記
    カバーに設けられる前記枢動軸受手段（４２，１４２）
    は、凹所（６４，７４）と、前記接点サポート（１１）
    の枢動ガイド手段（１４３，１４４）と協働するように
    なされたタブ（６５，７５）とを含むことを特徴とする
    チップカード用の接点装置。
  25. 【請求項２５】 請求項１の接点装置において、前記カ
    バーには、長手方向側部のエッジに沿ってガイド手段が
    設けられていることを特徴とするチップカード用の接点
    装置
  26. 【請求項２６】 チップカード用のシールド型接点装置
    であって、 接点サポート（１１）と、 導電性のプラスチック材料、あるいは、金属化プラスチ
    ックから形成された、カバー（１２）と、 前記接点サポート（１１）に設けられた読み取り接点要
    素（２１）及びスイッチ接点要素（２３，２４）と、 好ましくは前記カバー（１２）によって形成されたスイ
    ッチ手段とを備え、該スイッチ手段は、最初に、そのス
    イッチ接点要素（２３，２４）を介して前記カバー（１
    ２）とグランドとの間に、電気的な接続をもたらすこと
    を特徴とするシールド型接点装置。
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