JPH09167081A - 加算回路 - Google Patents

加算回路

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JPH09167081A
JPH09167081A JP32755495A JP32755495A JPH09167081A JP H09167081 A JPH09167081 A JP H09167081A JP 32755495 A JP32755495 A JP 32755495A JP 32755495 A JP32755495 A JP 32755495A JP H09167081 A JPH09167081 A JP H09167081A
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signal
carry
csa
circuit
output
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JP32755495A
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Itaru Yamazaki
到 山崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加算の高速性を損なうことなく電力消費を低
減することである。 【解決手段】 分割された所定の加算対象の下位の加算
結果から桁上がりがあった場合のキャリーを示すC1及
び前記下位の加算結果から桁上がりがなかった場合のキ
ャリーを示すC0を出力するCSA1と、下位からのキ
ャリー信号により上位のCSAにキャリー信号を上位の
CSAへ出力し、全CSA演算終了信号によりこの回路
内に流れる電流を切るCLA3と、前記CSAの演算の
終了を検出するFLAG7と、演算終了信号を上位のF
PRに伝搬して全てのCSAの演算終了を検知し、この
信号を前記各CLAに出力するFPR9と、前記全CS
A演算終了信号の出力を解除するコントロール信号を出
力するCONTROL5とを備えて電力消費を低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加算器に関し、特
に、区分加算器を構成して、処理性能を損なうことなく
消費電力を低減することができる加算器に関する。
【0002】
【従来の技術】高速な加算回路(アダー)では4ビット
程度のキャリーセレクトアダーを用いて区分加算器を構
成し、さらにキャリー伝搬速度を高速化するためにキャ
リールックアヘッドを用いて桁上げ信号の先見を行って
いる。第8図に一般的な高速アダーのブロック図を示
す。この従来例では4Nビットのキャリーセレクトアダ
ーで区分加算器を構成し、演算を行っている。このアダ
ーは、複数の区分に分割された加算対象を入力して加算
を行い、分割された所定の加算対象の下位の加算結果か
ら桁上がりがあった場合を仮定して演算を行った時に上
位ブロックへのキャリーを示す桁上がりありキャリー信
号(C1)及び前記下位の加算結果から桁上がりがなか
った場合を仮定して演算を行った時に上位ブロックへの
キャリーを示す桁上がりなしキャリー信号(C0)を出
力するN個(Nは2以上の整数)のキャリーセレクトア
ダー(以下、CSAと記す)1と、この複数のCSA1
のうち、CSA1aが出力するC1、C0、及び、前記
所定のCSAの下位のCSAが出力するキャリー信号
(Carry0)の反転信号(BCarry0)を入力
し、このBCarry0によりCSA1aの上位のCS
A1bへキャリー信号(Carry1)を出力するキャ
リールックアヘッド(以下、CLAと記す)を備え、こ
のCLAは各CSAの間及び最上位のCSA1cの出力
側に備えられている。
【0003】次に、この従来の加算回路の動作について
説明する。まず、所定の4Nビットの加算対象(A,
B)がN個に分割され、各CSAに4ビットづつ入力さ
れ加算が行われる。CSA1aが出力するC0Aの信号
はこのCSA1aの加算結果の最下位ビットに0が加算
されたときにさらに上位へ伝搬するキャリーを出力し、
C1Aは最下位ビットに1が加算されたときのキャリー
を出力する。これらの出力は下位からのキャリーが伝搬
するのを持つこと無く出力される。また、加算はこのC
0A,C1Aを生成する信号から最下位に0が加算され
た時と1が加算された時の2つの場合について計算を行
い、その結果を下位からの真のキャリーによって選択す
ることで正しい加算結果を出力する(図中のS0,S1,S2,S
3 )。その他の区分加算器も同様にして演算を行ってい
く。キャリールックアヘッドでは最下位のキャリーが決
まった時点で高速化を必要とする全てのキャリーを決定
することを可能にする回路である。CLA11aはC0
A,C1Aの信号から上位の区分加算器に伝搬すべきキ
ャリー信号を生成する。C0A=0,C1A=0の場合
は下位からのキャリーが0であっても1であっても上位
へのキャリーは0となり、C0A=1,C1A=1の場
合は下位からのキャリーが0であっても1であっても上
位へのキャリーは1となる。また、C0A=0,C1A
=1の場合は下位からのキャリーによって上位に伝搬す
るキャリーが変わり、下位からのキャリーが0の場合は
上位へのキャリーは0となり、1の場合は1となる。C
LA1の出力信号Carry1の論理式を示す。
【0004】 Carry1 = Carry0・C1A+C0A (1) CLA11bでは下位のキャリー(Carry1)が伝
搬してから上位のキャリー(Carry2)を決定して
いたのでは低速なため、先のCSAと同様にしてもとめ
たC0B・C1Bの信号と下位のCSAのC0A,C1
Bの信号、さらにこの加算回路の最下位ビットに入力さ
れるCarry信号からCarry2を決定する。CL
A11bの出力信号Carry2の論理式を示す。ま
た、Carry2を入力して加算を行うCSA1c(図
示せず)の出力信号Carry3の論理式についても合
わせて示す。
【0005】
【数1】 Carry2 = Carry0・C1A ・C1B +C0A ・C1B +C0B (2) Carry3 = Carry0・C1A ・C1B ・C1C +C0A ・C1B ・C1C +C0B ・C1C +C1C (3) このように先見が深くなればなるほど多くの多入力OR
ゲートが必要とされることが分かる。このため、ルック
アヘッドの回路では第9図,第10図に示すように、P
−loadの回路を用いた多入力NORで構成する場合
が多い。このP−load回路のみを第11図に示し
た。一般に、多入力NORを構成する際にはPチャネル
トランジスタを直列に接続する方法が取られる。しかし
ながら、この直列接続を行うとハードウエア量が増加
し、また、動作速度が遅くなるため、所定のPチャネル
トランジスタを省略した多入力回路を用いる場合があ
る。この回路をP−load回路と呼ぶ。このような回
路を用いることで多ビットの加算を、ハードウェア量の
増加を回避しながら高速に行う演算器を構成することが
可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加算回路においてキャリーの伝搬を高速に行うためにP
−loadの多入力ORを用いた場合、演算を終了、も
しくは演算を行っていない場合でも、加算器への入力パ
ターンによっては電流が流れ続けるという問題がある。
例えば、第9図に示した回路では、Carry0信号の反転信
号(図中はBCarry0 と示してある)が“0”であり、C1
A の反転信号(図中はBC1Aと示してある)が“1”であ
る入力のパターンである場合には電源線から接地線へ電
流が流れることになる。このように、第9図および第1
0図の矢印に示したように、演算を行っていなくとも電
流が流れ続けてしまう。また、一般に加算回路を連続的
に使用する可能性は低いため、例えばロード命令や他の
演算を行っている間は全く無駄な電力を消費しているこ
とになる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、加算処理の高速性を損
なうことなく電力消費を低減することができる加算回路
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の発明の特徴は、複数の区分に分割された加算対象
を入力して加算を行い、前記分割された所定の加算対象
の下位の加算結果から桁上がりがあった場合を仮定した
時さらに上位ブロックへの桁上がり(キャリー)を示す
桁上がりありキャリー信号及び前記下位の加算結果から
桁上がりがなかった場合を仮定した時さらに上位ブロッ
クへのキャリーを示す桁上がりなしキャリー信号を出力
する複数のキャリーセレクトアダー(以下、CSAと記
す)と、この複数のCSAのうち、所定のCSAが出力
する前記桁上がりありキャリー信号、前記桁上がりなし
キャリー信号、及び、前記所定のCSAの下位のCSA
が出力するキャリー信号を入力し、この下位からのキャ
リー信号により前記所定のCSAの上位のCSAへキャ
リー信号を出力するキャリールックアヘッド(以下、C
LAと記す)と、を備えて所定のビット数の加算対象の
加算を行う加算回路において、全てのCSAの演算が終
了した際に、前記CLAに備えられた回路であって所定
のPチャネル・トランジスタを省略した多入力NOR回
路(以下、P−LOAD回路と記す)に流れる電流を切
る手段を設けたことである。
【0009】上記発明の構成によれば、全てのCSAの
演算が終了した際に、CLAに備えられたP−LOAD
回路に流れる電流を切る手段を設けるようにしてあるの
で、演算終了後の無駄な消費電力を低減することがで
き、また、演算が行われていないサイクルでの電力消費
を0にすることができるのである。さらに、サイクルの
遅延無く電源を切ることができるので加算器の演算速度
を劣化させることなく消費電力を低減することができる
のである。
【0010】ここで、前記多入力NOR回路は、ソース
が電源線に接続されたPチャネル・トランジスタと、ソ
ースが前記Pチャネル・トランジスタのドレインに接続
され、ドレインが接地線に接続され、ゲートが前記Pチ
ャネル・トランジスタのゲートに接続されたNチャネル
・トランジスタと、ソースが前記Pチャネル・トランジ
スタのドレインと前記Nチャネル・トランジスタのソー
スに接続され、ドレインが接地線に接続された少なくと
も1つのNチャネル・トランジスタと、を備えて前記各
Nチャネル・トランジスタのゲートに信号を入力するこ
とにより、これら入力信号の論理和の反転信号を出力す
ることは、この多入力NOR回路の回路構成を最小限に
することができるという点で好ましい。
【0011】また、第2の発明の特徴は、複数の区分に
分割された加算対象を入力して加算を行い、前記分割さ
れた所定の加算対象の下位の加算結果から桁上がりがあ
った場合の桁上がり(キャリー)を示す桁上がりありキ
ャリー信号及び前記下位の加算結果から桁上がりがなか
った場合のキャリーを示す桁上がりなしキャリー信号を
出力する複数のキャリーセレクトアダー(以下、CSA
と記す)と、この複数のCSAのうち、所定のCSAが
出力する前記桁上がりありキャリー信号及び前記桁上が
りなしキャリー信号、及び、前記所定のCSAの下位の
CSAが出力するキャリー信号を入力し、この下位から
のキャリー信号により前記所定のCSAの上位のCSA
へキャリー信号を出力し、全CSA演算終了信号により
この回路内に流れる電流を切るキャリールックアヘッド
(以下、CLAと記す)と、前記桁上がりありキャリー
信号、前記桁上がりなしキャリー信号、前記下位からの
キャリー信号、及び、前記CLAが出力する上位のCS
Aへのキャリー信号を入力して前記CSAの演算の終了
を検出する演算終了検出手段と、この演算終了検出手段
の検出により出力された演算終了信号を上位の演算終了
信号伝搬手段に伝搬して全てのCSAの演算終了を検知
し、この全CSA演算終了信号を前記各CLAに出力す
る演算終了信号伝搬手段と、前記全CSA演算終了信号
の出力を解除するコントロール信号を出力するコントロ
ール手段と、を備えたことである。
【0012】上記発明の構成では、演算終了検出手段に
より所定のCSAの演算の終了を検知するようにして、
この演算終了の信号を演算終了信号伝搬手段により、上
位の演算終了信号伝搬手段に伝搬するようにしてある。
最上位のCSAに係る演算終了信号伝搬手段まで演算終
了信号が伝搬され、かつ、最上位のCSAに係る演算終
了信号伝搬手段が演算終了を検知すると、全CSA演算
終了信号として各CLAに出力するようにしてある。各
CLAは、この全CSA演算終了信号を入力すると、回
路内に流れる電流を切るようにしてあり、所定のタイミ
ングにてコントロール手段により全CSA演算終了信号
の出力を解除が行われるので、各CLAは再び動作を行
うようになる。このように、上記発明の構成によれば、
CLAに流れる電流を切るようにしてあるので、演算終
了後の無駄な消費電力を低減することができ、また、演
算が行われていないサイクルでの電力消費を0にするこ
とができるのである。さらに、サイクルの遅延無く電源
を切ることができるので加算器の演算速度を劣化させる
ことなく消費電力を低減することができるのである。
【0013】ここで、前記演算終了検出手段は、前記桁
上がりありキャリー信号の反転信号と前記桁上がりなし
キャリー信号の反転信号とを入力して、これら入力信号
の論理和の反転信号を出力する第1のNOR回路と、前
記桁上がりありキャリー信号の反転信号と前記桁上がり
なしキャリー信号とを入力して、これら入力信号の論理
和の反転信号を出力する第2のNOR回路と、この第2
のNOR回路の出力信号と前記下位からのキャリー信号
の反転信号とを入力し、これら入力信号の論理積の反転
信号を出力する第1のNAND回路と、前記CLAが出
力する上位のCSAへのキャリー信号と前記第2のNO
R回路の出力信号と前記下位からのキャリー信号とを入
力して、これら入力信号の論理積の反転信号を出力する
第2のNAND回路と、前記CLAが出力する上位のC
SAへのキャリー信号と前記桁上がりありキャリー信号
と前記桁上がりなしキャリー信号とを入力して、これら
入力信号の論理積の反転信号を出力する第3のNAND
回路と、前記第1のNOR回路の出力信号と前記第1の
NAND回路の出力信号と前記第2のNAND回路の出
力信号と前記第3のNAND回路の出力信号とを入力し
て、これら入力信号の論理和の反転信号を出力する第3
のNOR回路とを備え、前記第3のNOR回路の出力を
演算終了信号とすることが好ましい。
【0014】また、前記演算終了信号伝搬手段は、前記
演算終了信号と下位の演算終了伝搬信号と前記コントロ
ール信号とを入力して、これら入力信号の論理積を上位
の演算終了信号伝搬手段に演算終了信号伝搬信号として
出力することが好ましい。
【0015】また、前記コントロール手段は、演算開始
信号と所定の時間だけ遅延させた前記演算開始信号の反
転信号とを入力して、これら入力信号の論理積の反転信
号を出力するNAND回路を備え、このNAND回路の
出力をコントロール信号とすることが好ましい。
【0016】また、前記CLAは、全てのCSAの演算
が終了した際に、前記CLAに備えられたP−LOAD
回路の電源線と接地線との間に、前記全CSA演算終了
信号がゲートに接続されたトランジスタを設けることが
好ましい。
【0017】また、前記トランジスタは、前記電源線と
P−LOAD回路のPチャネルトランジスタの間に接続
されたPチャネルトランジスタであることが好ましい。
【0018】さらに、前記CLAは、前記P−LOAD
回路の出力を反転した信号をゲートの入力とし、前記P
−LOAD回路の出力側にドレインを接続したPチャネ
ルトランジスタを設けることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加算回路の実
施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。第1図は本発明に係る加算回路の実施の形態のブロ
ック図を示したものである。上述した従来例と同一構成
要件には同一符号を付してある。本発明は大きく分けて
キャリーセレクトアダー(CSA)1とキャリールック
アヘッド(CLA)3で構成される多ビット長の加算器
と、各CSA1で演算終了を検出する演算終了検出回路
7と演算終了信号をチェイン状に最上位ビットまで伝搬
する演算終了信号伝搬回路(FPR)9と、FPR9を
制御する制御回路5とを有している。本実施形態ではN
個のCSA1を備えて4Nビットの加算対象に対して演
算を行うようにしてある。
【0020】上記構成のうち、演算終了検出回路7の回
路構成を第2図上部に示す。この演算終了検出回路7
は、C0の反転信号とC1の反転信号とを入力して、こ
れら入力信号の論理和の反転信号を出力する第1のNO
R回路と、C1の反転信号とC0とを入力して、これら
入力信号の論理和の反転信号を出力する第2のNOR回
路と、この第2のNOR回路の出力信号と下位からのキ
ャリー信号の反転信号とを入力し、これら入力信号の論
理積の反転信号を出力する第1のNAND回路と、前記
CLAが出力する上位のCSAへのキャリー信号と前記
第2のNOR回路の出力信号と前記下位からのキャリー
信号とを入力して、これら入力信号の論理積の反転信号
を出力する第2のNAND回路と、前記CLAが出力す
る上位のCSAへのキャリー信号とC0とC1とを入力
して、これら入力信号の論理積の反転信号を出力する第
3のNAND回路と、前記第1のNOR回路の出力信号
と前記第1のNAND回路の出力信号と前記第2のNA
ND回路の出力信号と前記第3のNAND回路の出力信
号とを入力して、これら入力信号の論理和の反転信号を
出力する第3のNOR回路とを備え、前記第3のNOR
回路の出力を演算終了信号(SFLAG)とするように
してある。従って、第2図の信号SFLAGはその段の
演算終了が検出された時点で“1”となる。
【0021】次に、FPR9の回路構成を第2図下部に
示す。このFPR9は演算終了信号を最上位まで伝搬す
るためのものであり、演算終了信号と下位の演算終了伝
搬信号とコントロール信号とを入力して、これら入力信
号の論理積を出力して上位のFPR9に演算終了信号伝
搬信号を出力するようにしてある。
【0022】次に、演算終了(SFLAG=1)となる
条件について第3図を用いて説明する。CSAの出力C
0=0,C1=0の場合は下位からのキャリー伝搬がさ
らに上位のCSAに影響を与えることはないため、C0
=0,C1=0となった時点でそのCSAでの演算は終
了とみなしSFLAGを“1”にする。C0=1,C1
=1の場合も同様に下位からのキャリーが上位のCSA
に影響を与えることはなく、必ず上位に伝搬するキャリ
ーは“1”でなければならないため、上位のビットにキ
ャリーが伝搬したことが確認でき次第SFLAGを
“1”にし演算終了とする。C0=0,C1=1の場合
は下位からのキャリーの有無で上位にキャリーが伝搬す
るか否かがきまる。下位からのキャリーが“0”である
ことが確認されればその時点でそのCSAでの演算は終
了となる。また、下位からのキャリーが“1”の場合は
上位のCSAへのキャリー入力が“1”になった時点で
演算終了となる。このように、上位CSAへのキャリー
伝搬について下位のCSAが責任をもつことになり、こ
の責任が確実に果たされた場合に下位のCSAの演算が
終了したことになる。このSFLAGの条件については
第3図にまとめる。最上位のFLAG信号が“1”とな
れば加算器の全てのキャリー伝搬が終了したことになり
演算が終了したことになる。
【0023】次に、本発明で使用するCLA3は、演算
終了と同時に電流が流れ無いようにしてある。そのため
にはP−LOAD回路の電源線と接地線との間にトラン
ジスタを設けて電流が流れないようにすればよい。本実
施形態においては、第4図,第5図のように構成した。
第4図をもとに詳細に説明する。このCLA回路ではノ
ードBに接続されたPチャネルトランジスタ(Pch
Tr.)に直列に電源との間にもう一つPch Tr.
が接続されている。さらに、このPch Tr.のゲー
トには最上位のFLAG信号が接続される。このように
接続することによって加算器の演算が終了と同時にこの
Pch Tr.がOFFとなり演算終了後は無駄な電流
を流さないようにすることが可能となる。また、電源線
側に設けることにより、より少ないトランジスタで実施
が可能となるため、消費電力の低減や面積の増加回避で
きるという点で好ましい。
【0024】ここで、入力のパターンによってはすべて
のNch Tr.がOFFとなる可能性がある。この場
合にはノードBがHi−Zの状態となるため好ましくな
い。これを解決するためのノードBに接続される全ての
NchがOFFの状態、つまりノードBがロー(Lo
w)になる場合にはTr.1によってノードを“1”に
固定するようにしている。同様の考えからノードAを
“1”に固定するために、Tr.2を接続するようにし
てある。本実施の形態においては、P−LOAD回路の
出力を反転した信号をゲートの入力とし、P−LOAD
回路の出力側にドレインを接続したPチャネルトランジ
スタを設けるようにしてある。
【0025】次に、第1図中の制御回路(CONTRO
L)5を説明するために第6図に簡単なタイミングチャ
ートを示す。この制御回路5はCSAで演算が行われて
いない時には“1”を出力し、演算が行われる場合には
一定期間“0”を出力する回路である。本発明の回路で
正常に演算を行うためには、キャリーの伝搬がスタート
するまではCLAが動作可能な状態になければならな
い。第7図に制御回路5の構成例を示す。この回路は演
算開始信号(Start信号)の立上がりエッジを検出
すると制御回路5の制御信号(Control信号)は
“0”となり、Start信号が接続されているインバ
ータの遅延時間分送れて再び“1”となる。このインバ
ータの遅延時間は加算器の入力データが決定してからC
0,C1の信号が決定するまでの時間より大きくなけれ
ばならない。
【0026】次に、本発明に係る加算回路の動作につい
て説明する。まず、所定の4Nビットの加算対象(A,
B)がN個に分割され、各CSAに4ビットづつ入力さ
れ加算が行われる。CSA1aが出力するC0Aの信号
はこのCSA1aの加算結果の最下位ビットに0が加算
されたときにさらに上位へ伝搬するキャリーを出力し、
C1Aは最下位ビットに1が加算されたときのキャリー
を出力する。これらの出力は下位からのキャリーが伝搬
するのを持つこと無く出力される。また、加算はこのC
0A,C1Aを生成する信号から最下位に0が加算され
た時と1が加算された時の2つの場合について計算を行
い、その結果を下位からの真のキャリーによって選択す
ることで正しい加算結果を出力する(図中のS0,S1,S2,S
3 )。
【0027】次に、FLAG7は、CSA1aが出力す
るC0A,C1A、下位からのキャリー、及び上位への
キャリー信号を入力して第3図の規則に従ってSFLA
Gを“1”にする。この“1”になったSFLAGを入
力したFPR9は、下位のCSAの演算終了信号が入力
されたことを条件に上位のFPR9に演算終了信号を伝
搬する。同様に、各CSAは演算を行い、演算終了信号
が最上位のCSAに係るFPR9に到達し、かつ最上位
のCSAの演算が終了した時点で、全CSA演算終了信
号として各CLAに出力される。このCLAは全CSA
演算終了信号を入力すると回路内に流れる電流を切るよ
うにしてあるため各CSAからの入力が停止する。これ
により、消費電力を低減することができる。
【0028】次に、所定のタイミングにてCONTRO
L5により全CSA演算終了信号の出力を解除が行われ
るので、各CLAは再び動作を行うようになり演算を行
うことができる。
【0029】以上のように本実施の形態による加算回路
によれば、CLA3に流れる電流を切るようにしてある
ので、演算終了後の無駄な消費電力を低減することがで
き、また、演算が行われていないサイクルでの電力消費
を0にすることができるのである。さらに、サイクルの
遅延無く電源を切ることができるので加算器の演算速度
を劣化させることなく消費電力を低減することができ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る加算回路によれば、加算器
の演算速度を劣化させること無く演算終了後の無駄な電
力消費を最小限にすることができ、さらに演算が行われ
ていないサイクルでの電力消費を0にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加算回路を示したブロック図であ
る。
【図2】演算終了検出回路及び演算終了信号伝搬回路の
実施形態を示した図である。
【図3】演算終了(SFLAG=1)となる条件を説明
するための図表である。
【図4】CLA回路の実施形態を示した図である。
【図5】CLA回路の実施形態を示した図である。
【図6】本発明の使用した場合のタイミングチャートで
ある。
【図7】制御回路の実施形態を示した図である。
【図8】高速加算器の従来例を示した図である。
【図9】第8図で使用しているキャリールックアヘッド
の回路例を示した図である。
【図10】第8図で使用しているキャリールックアヘッ
ドの回路例を示した図である。
【図11】P−LOAD回路を示した図である。
【符号の説明】
1 キャリーセレクトアダー(CSA) 3 キャリールックアヘッド(CLA) 5 制御回路(CONTROL) 7 終了検出回路(FLAG) 9 信号伝搬回路(FDR) 11 キャリールックアヘッド(CLA)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の区分に分割された加算対象を入力
    して加算を行い、前記分割された所定の加算対象の下位
    の加算結果から桁上がりがあった場合を仮定した時さら
    に上位ブロックへの桁上がり(キャリー)を示す桁上が
    りありキャリー信号及び前記下位の加算結果から桁上が
    りがなかった場合を仮定した時さらに上位ブロックへの
    キャリーを示す桁上がりなしキャリー信号を出力する複
    数のキャリーセレクトアダー(以下、CSAと記す)
    と、 この複数のCSAのうち、所定のCSAが出力する前記
    桁上がりありキャリー信号、前記桁上がりなしキャリー
    信号、及び、前記所定のCSAの下位のCSAが出力す
    るキャリー信号を入力し、この下位からのキャリー信号
    により前記所定のCSAの上位のCSAへキャリー信号
    を出力するキャリールックアヘッド(以下、CLAと記
    す)と、 を備えて所定のビット数の加算対象の加算を行う加算回
    路において、 全てのCSAの演算が終了した際に、前記CLAに備え
    られた回路であって所定のPチャネル・トランジスタを
    省略した多入力NOR回路(以下、P−LOAD回路と
    記す)に流れる電流を切る手段を設けたことを特徴とす
    る加算回路。
  2. 【請求項2】 前記多入力NOR回路は、 ソースが電源線に接続されたPチャネル・トランジスタ
    と、 ソースが前記Pチャネル・トランジスタのドレインに接
    続され、ドレインが接地線に接続され、ゲートが前記P
    チャネル・トランジスタのゲートに接続されたNチャネ
    ル・トランジスタと、 ソースが前記Pチャネル・トランジスタのドレインと前
    記Nチャネル・トランジスタのソースに接続され、ドレ
    インが接地線に接続された少なくとも1つのNチャネル
    ・トランジスタと、 を備えて前記各Nチャネル・トランジスタのゲートに信
    号を入力することにより、これら入力信号の論理和の反
    転信号を出力することを特徴とする請求項1記載の加算
    回路。
  3. 【請求項3】 複数の区分に分割された加算対象を入力
    して加算を行い、前記分割された所定の加算対象の下位
    の加算結果から桁上がりがあった場合の桁上がり(キャ
    リー)を示す桁上がりありキャリー信号及び前記下位の
    加算結果から桁上がりがなかった場合のキャリーを示す
    桁上がりなしキャリー信号を出力する複数のキャリーセ
    レクトアダー(以下、CSAと記す)と、 この複数のCSAのうち、所定のCSAが出力する前記
    桁上がりありキャリー信号及び前記桁上がりなしキャリ
    ー信号、及び、前記所定のCSAの下位のCSAが出力
    するキャリー信号を入力し、この下位からのキャリー信
    号により前記所定のCSAの上位のCSAへキャリー信
    号を出力し、全CSA演算終了信号によりこの回路内に
    流れる電流を切るキャリールックアヘッド(以下、CL
    Aと記す)と、 前記桁上がりありキャリー信号、前記桁上がりなしキャ
    リー信号、前記下位からのキャリー信号、及び、前記C
    LAが出力する上位のCSAへのキャリー信号を入力し
    て前記CSAの演算の終了を検出する演算終了検出手段
    と、 この演算終了検出手段の検出により出力された演算終了
    信号を上位の演算終了信号伝搬手段に伝搬して全てのC
    SAの演算終了を検知し、この全CSA演算終了信号を
    前記各CLAに出力する演算終了信号伝搬手段と、 前記全CSA演算終了信号の出力を解除するコントロー
    ル信号を出力するコントロール手段と、 を備えたことを特徴とする加算回路。
  4. 【請求項4】 前記演算終了検出手段は、 前記桁上がりありキャリー信号の反転信号と前記桁上が
    りなしキャリー信号の反転信号とを入力して、これら入
    力信号の論理和の反転信号を出力する第1のNOR回路
    と、 前記桁上がりありキャリー信号の反転信号と前記桁上が
    りなしキャリー信号とを入力して、これら入力信号の論
    理和の反転信号を出力する第2のNOR回路と、 この第2のNOR回路の出力信号と前記下位からのキャ
    リー信号の反転信号とを入力し、これら入力信号の論理
    積の反転信号を出力する第1のNAND回路と、 前記CLAが出力する上位のCSAへのキャリー信号と
    前記第2のNOR回路の出力信号と前記下位からのキャ
    リー信号とを入力して、これら入力信号の論理積の反転
    信号を出力する第2のNAND回路と、 前記CLAが出力する上位のCSAへのキャリー信号と
    前記桁上がりありキャリー信号と前記桁上がりなしキャ
    リー信号とを入力して、これら入力信号の論理積の反転
    信号を出力する第3のNAND回路と、 前記第1のNOR回路の出力信号と前記第1のNAND
    回路の出力信号と前記第2のNAND回路の出力信号と
    前記第3のNAND回路の出力信号とを入力して、これ
    ら入力信号の論理和の反転信号を出力する第3のNOR
    回路と、 を備え、前記第3のNOR回路の出力を演算終了信号と
    することを特徴とする請求項3記載の加算回路。
  5. 【請求項5】 前記演算終了信号伝搬手段は、 前記演算終了信号と下位の演算終了伝搬信号と前記コン
    トロール信号とを入力して、これら入力信号の論理積を
    上位の演算終了信号伝搬手段に演算終了信号伝搬信号と
    して出力することを特徴とする請求項3記載の加算回
    路。
  6. 【請求項6】 前記コントロール手段は、 演算開始信号と所定の時間だけ遅延させた前記演算開始
    信号の反転信号とを入力して、これら入力信号の論理積
    の反転信号を出力するNAND回路を備え、 このNAND回路の出力をコントロール信号とすること
    を特徴とする請求項3記載の加算回路。
  7. 【請求項7】 前記CLAは、 全てのCSAの演算が終了した際に、前記CLAに備え
    られたP−LOAD回路の電源線と接地線との間に、前
    記全CSA演算終了信号がゲートに接続されたトランジ
    スタを設けることを特徴とする請求項3記載の加算回
    路。
  8. 【請求項8】 前記トランジスタは、 前記電源線とP−LOAD回路のPチャネルトランジス
    タの間に接続されたPチャネルトランジスタであること
    を特徴とする請求項7記載の加算回路。
  9. 【請求項9】 前記CLAは、 前記P−LOAD回路の出力を反転した信号をゲートの
    入力とし、前記P−LOAD回路の出力側にドレインを
    接続したPチャネルトランジスタを設けたことを特徴と
    する請求項7又は請求項8記載の加算回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6647405B1 (en) 1999-03-17 2003-11-11 Fujitsu Limited Adder circuit, integrating circuit which uses the adder circuit, and synchronism detection circuit which uses the integrating circuit

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