JPH09166498A - 赤外線撮像装置 - Google Patents

赤外線撮像装置

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JPH09166498A
JPH09166498A JP32866895A JP32866895A JPH09166498A JP H09166498 A JPH09166498 A JP H09166498A JP 32866895 A JP32866895 A JP 32866895A JP 32866895 A JP32866895 A JP 32866895A JP H09166498 A JPH09166498 A JP H09166498A
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infrared
infrared rays
mid
far
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JP32866895A
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Norimasa Kumada
▲のり▼昌 熊田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分光手段を用いず、また単一の光検出素子を
用いて2波長の赤外線を同時に撮像することが可能な赤
外線撮像装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 光検出素子34における第一の光入射面
に第一の波長帯に感度をもつ光検出部35を設け、その
裏側の面に第二の光入射面として第二の波長帯に感度を
もつ光検出部36を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2波長帯の光を
同時に撮像する赤外線撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の赤外線撮像装置を示すブロ
ック図であり、図において、1は入射赤外線、2は光学
系、3は光検出素子、4はプリアンプ、5はA/Dコン
バータ、6は画像補正処理部、7はビデオD/Aコンバ
ータ、8は表示モニタである。
【0003】次に、従来の赤外線撮像装置の動作の一例
について図8をもとに説明する。入射赤外線1は光学系
2により光検出素子3の受光面上に集光され、光検出素
子3内の各画素の光電変換部で電気信号に変換され、読
出回路及び素子内出力アンプの動作により電圧として出
力される。この出力信号はプリアンプ4にて増幅された
後、A/Dコンバータ5にてデジタル画像信号に変換さ
れる。さらに画像補正処理部6において種々の画像補正
処理を受けた後、ビデオD/Aコンバータ7を通して表
示モニタ8に表示される。
【0004】通常の赤外線撮像装置は以上のように構成
されているが、近年これを2波長化した撮像装置が開発
されている。これは、大気の透過特性が良好な3〜5μ
m帯の中赤外線と8〜12μm帯の遠赤外線の2波長帯
を同時に撮像することにより、画像認識性能を向上させ
たものである。図9はこの2波長赤外線撮像装置を示す
ブロック図であり図10は任意の3物体の分光赤外放射
量を示す図、図11は図10に示す3物体を中赤外線、
遠赤外線の両方で撮像したときの画面輝度を比較した図
である。図において、9はプリズム、ビームスプリッタ
等の分光手段、10は分光手段9により分光された、3
〜5μm帯の中赤外線、11は中赤外線用光学系、12
は中赤外線用光検出素子、13は中赤外線用プリアン
プ、14は中赤外線用A/Dコンバータ、15は中赤外
線用補正処理部、16は中赤外線用ビデオD/Aコンバ
ータ、17は中赤外線用表示モニタ、18は分光手段9
により分光された、8〜12μm帯の遠赤外線、19は
遠赤外線用光学系、20は遠赤外線用光検出素子、21
は遠赤外線用プリアンプ、22は遠赤外線用A/Dコン
バータ、23は遠赤外線用補正処理部、24は遠赤外線
用ビデオD/Aコンバータ、25は遠赤外線用表示モニ
タ、26は比較処理部、27は任意の物体Aの分光放射
特性、28は任意の物体Bの分光放射特性、29は任意
の物体Cの分光放射特性、30は物体Aの画面輝度、3
1は物体の画面輝度、32は物体の画面輝度である。
【0005】次に、この2波長赤外線撮像装置の動作の
一例について図9、図10及び図11をもとに説明す
る。分光手段9により分光された中赤外線10は光学系
11により集光され光検出素子12により電気信号に変
換される。その後プリアンプ13により増幅され、A/
Dコンバータ14にてデジタル画像信号に変換される。
さらに画像補正処理部15において種々の画像補正処理
を受けた後、ビデオD/Aコンバータ16を通して表示
モニタ17に表示される。同様に分光手段9により分光
された遠赤外線18は光学系19により集光され光検出
素子20により電気信号に変換される。その後プリアン
プ21により増幅され、A/Dコンバータ22にてデジ
タル画像信号に変換される。さらに画像補正処理部23
において種々の画像補正処理を受けた後、ビデオD/A
コンバータ24を通して表示モニタ25に表示される。
ここで、画像認識性能を向上させるために画像補正処理
部15から出力される中赤外線デジタル画像信号と画像
補正処理部23から出力される遠赤外線デジタル画像信
号を比較処理部26に入力する。例えば図10に示すよ
うな赤外放射量を持つ物体A,B,Cにおいて中赤外線
の光検出素子12のみでは物体Aと物体Bの分離が難し
く、また遠赤外線の光検出素子20のみでは物体Aと物
体Cの分離が難しい。従って比較処理部26では中赤外
線、遠赤外線両方の画像信号を用いて画像認識処理を行
う。この処理内容を2波長帯の輝度差という観点から図
示したものを図11に示す。まず比較処理部26に入力
された中赤外線の画像信号の輝度から物体A,Bと物体
Cを分離することは可能である。これだけでは物体Aと
物体Bは分離が困難であるが、次に比較処理部26に入
力された遠赤外線の画像信号の輝度から物体Aと物体B
を分離することは可能である。すなわち、これら処理を
施すことにより物体A,B,Cを効果的に分離すること
ができ画像認識性能を高めることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の赤外線撮像装置
は以上のように構成されているが、これを2波長化して
画像認識性能を高める場合には、中赤外線用光検出素子
及び周辺回路、遠赤外線用光検出素子及び周辺回路、及
びプリズム、ビームスプリッタなどの分光手段を必要と
するため、寸法、質量の大型化、部品数の増加による信
頼性の低下、分光手段を用いたことによる光軸精度や解
像度の劣化などの問題点があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、分光手段を用いず、また単一の
光検出素子を用いて2波長の赤外線を同時に撮像するこ
とが可能な赤外線撮像装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る実施の形
態1の赤外線撮像装置は、光検出素子における第一の光
入射面に中赤外線に感度をもつ化合物半導体受光部を設
け、その裏側の面に第二の光入射面として遠赤外線に感
度をもつSiヘテロ接合受光部を設けたものである。
【0009】またこの発明に係る実施の形態2の赤外線
撮像装置は、光検出素子における第一の光入射面に中赤
外線に感度をもつSiショットキー接合受光部を設け、
その裏側の面に第二の光入射面として遠赤外線に感度を
もつ化合物半導体受光部を設けたものである。
【0010】この発明に係る実施の形態3の赤外線撮像
装置は、光検出素子における第一の光入射面に中赤外線
に感度をもつSiショットキー接合受光部を設け、その
裏側の面に第二の光入射面として遠赤外線に感度をもつ
Siヘテロ接合受光部を設けたものである。
【0011】またこの発明に係る実施の形態4の赤外線
撮像装置は、光検出素子における第一の光入射面に中赤
外線に感度をもつ化合物半導体受光部を設け、それと同
じ側の面に第二の光入射面として遠赤外線に感度をもつ
Siヘテロ接合受光部を設けたものである。
【0012】この発明に係る実施の形態5の赤外線撮像
装置は、光検出素子における第一の光入射面に中赤外線
に感度をもつSiショットキー接合受光部を設け、それ
と同じ側の面に第二の光入射面として遠赤外線に感度を
もつ化合物半導体受光部を設けたものである。
【0013】更にこの発明に係る実施の形態6の赤外線
撮像装置は、実施の形態4及び5の赤外線撮像装置にお
いて、第一の光入射面に設けた受光部からの画像信号と
第二の光入射面に設けた受光部からの画像信号を共通に
転送する共通読出部を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す赤
外線撮像装置のブロック図であり、図2はその光検出素
子の構造断面図である。図において、33は2波長帯の
赤外線を集光するための光学系、34は2波長帯を検出
する光検出素子、35は光検出素子34内で中赤外線1
0を検出する中赤外線検出部、36は光検出素子34内
で遠赤外線18を検出する遠赤外線検出部、37はSi
基板、38は中赤外線10を検出するInSb,HgC
dTe等を受光材料とする化合物半導体受光部、39は
遠赤外線18を検出するSiヘテロ接合受光部、40は
中赤外線出力信号の読出回路、41は遠赤外線出力信号
の読出回路である。
【0015】次に上記実施の形態1における赤外線撮像
装置の動作を図1及び図2をもとに説明する。この光検
出素子34は、Si基板37に対し前面に化合物半導体
受光部38を有する中赤外線検出部35、裏面にSiヘ
テロ接合受光部39を有する遠赤外線検出部36を配
し、各画素は前面と裏面で幾何学的に同じ位置にパター
ニングされている。光学系33により集光された赤外線
1はまず光検出素子34の中赤外線検出部35に入射す
る。この検出部35は中赤外線10に感度をもち、遠赤
外線18には感度をもたないため、入射する赤外線1の
うち中赤外線10のみが選択的に吸収され、電気信号に
変換される。遠赤外線18は中赤外線検出部35では吸
収されずに透過し、遠赤外線検出部36に入射する。こ
の検出部36は感度特性上中赤外線10及び遠赤外線1
8の両方に感度をもつため、通常はフィルタ処理などを
施し中赤外線10をカットして用いるが、この場合中赤
外線10は中赤外線検出部35で吸収されているため、
事実上この検出部36では遠赤外線18のみが吸収さ
れ、電気信号に変換される。こうして中赤外線10、遠
赤外線18は各々選択的に電気信号に変換され、図1に
示す信号処理を施すことにより画像認識性能の向上に寄
与する。
【0016】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す赤外線撮像装置における光検出素子の構造断
面図である。図において、42は中赤外線10を検出す
るSiショットキー接合受光部、43は遠赤外線18を
検出するHgCdTe等を受光材料とする化合物半導体
受光部である。
【0017】次に実施の形態2における赤外線撮像装置
の動作を図1及び図3をもとに説明する。この光検出素
子34は、Si基板37に対し前面にSiショットキー
接合受光部42を有する中赤外線検出部35、裏面に化
合物半導体受光部43を有する遠赤外線検出部36を配
し、各画素は前面と裏面で幾何学的に同じ位置にパター
ニングされている。光学系33により集光された赤外線
1はまず光検出素子34の中赤外線検出部35に入射す
る。この検出部35は中赤外線10に感度をもち、遠赤
外線18には感度をもたないため、入射する赤外線1の
うち中赤外線10のみが選択的に吸収され、電気信号に
変換される。遠赤外線18は中赤外線検出部35では吸
収されずに透過し、遠赤外線検出部36に入射する。こ
の検出部36は感度特性上中赤外線10及び遠赤外線1
8の両方に感度をもつため、通常はフィルタ処理などを
施し中赤外線10をカットして用いるが、この場合中赤
外線10は中赤外線検出部35で吸収されているため、
事実上この検出部36では遠赤外線18のみが吸収さ
れ、電気信号に変換される。こうして中赤外線10、遠
赤外線18は各々選択的に電気信号に変換され、図1に
示す信号処理を施すことにより画像認識性能の向上に寄
与する。
【0018】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を示す赤外線撮像装置における光検出素子の構造断
面図である。
【0019】次に実施の形態3における赤外線撮像装置
の動作を図1及び図4をもとに説明する。この光検出素
子34は、Si基板37に対し前面にSiショットキー
接合受光部42を有する中赤外線検出部35、裏面にS
iヘテロ接合受光部39を有する遠赤外線検出部36を
配し、各画素は前面と裏面で幾何学的に同じ位置にパタ
ーニングされている。光学系33により集光された赤外
線1はまず光検出素子34の中赤外線検出部35に入射
する。この検出部35は中赤外線10に感度をもち、遠
赤外線18には感度をもたないため、入射する赤外線1
のうち中赤外線10のみが選択的に吸収され、電気信号
に変換される。遠赤外線18は中赤外線検出部35では
吸収されずに透過し、遠赤外線検出部36に入射する。
この検出部36は感度特性上中赤外線10及び遠赤外線
18の両方に感度をもつため、通常はフィルタ処理など
を施し中赤外線10かカットして用いるが、この場合中
赤外線10は中赤外線検出部35で吸収されているた
め、事実上この検出部36では遠赤外線18のみが吸収
され、電気信号に変換される。こうして中赤外線10、
遠赤外線18は各々選択的に電気信号に変換され、図1
に示す信号処理を施すことにより画像認識性能の向上に
寄与する。また、実施の形態3ではこれまでの実施の形
態と異なり化合物半導体受光部38又は43による赤外
線検出部を持たないので素子製造はほぼ全てSiベース
の成熟したウェハプロセスを用いることが可能となる。
【0020】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4を示す赤外線撮像装置における光検出素子の構造断
面図である。
【0021】次に実施の形態4における赤外線撮像装置
の動作を図1及び図5をもとに説明する。この光検出素
子34は、Si基板37に対し前面に化合物半導体受光
部38を有する中赤外線検出部35、及びSiヘテロ接
合受光部39を有する遠赤外線検出部36を配し、各画
素は光入射方向に対し同じ位置にパターニングされてい
る。光学系33により集光された赤外線1はまず光検出
素子34の中赤外線検出部35に入射する。この検出部
35は中赤外線10に感度をもち、遠赤外線18には感
度をもたないため、入射する赤外線1のうち中赤外線1
0のみが選択的に吸収され、電気信号に変換される。遠
赤外線18は中赤外線検出部35では吸収されずに透過
し、遠赤外線検出部36に入射する。この検出部36は
感度特性上中赤外線10及び遠赤外線18の両方に感度
をもつため、通常はフィルタ処理などを施し中赤外線1
0をカットして用いるが、この場合中赤外線10は中赤
外線検出部35で吸収されているため、事実上この検出
部36では遠赤外線18のみが吸収され、電気信号に変
換される。こうして中赤外線10、遠赤外線18は各々
選択的に電気信号に変換され、図1に示す信号処理を施
すことにより画像認識性能の向上に寄与する。また、実
施の形態5ではこれまでの実施の形態と異なり、受光部
形成やパターン配線などはSi基板の片面のみを用いて
作製しているので、両面パターニング処理に必要な複雑
な位置合わせ処理などが不要となる。
【0022】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5を示す赤外線撮像装置における光検出素子の構造断
面図である。
【0023】次に実施の形態5における赤外線撮像装置
の動作を図1及び図6をもとに説明する。この光検出素
子34は、Si基板37に対し裏面にSiショットキー
接合受光部38を有する中赤外線検出部35、及び化合
物半導体受光部43を有する遠赤外線検出部36を配
し、各画素は光入射方向に対し同じ位置にパターニング
されている。光学系33により集光された赤外線1はま
ず光検出素子34の中赤外線検出部35に入射する。こ
の検出部35は中赤外線10に感度をもち、遠赤外線1
8には感度をもたないため、入射する赤外線1のうち中
赤外線10のみが選択的に吸収され、電気信号に変換さ
れる。遠赤外線18は中赤外線検出部35では吸収され
ずに透過し、遠赤外線検出部36に入射する。この検出
部36は感度特性上中赤外線10及び遠赤外線18の両
方に感度をもつため、通常はフィルタ処理などを施し中
赤外線10をカットして用いるが、この場合中赤外線1
0は中赤外線検出部35で吸収されているため、事実上
この検出部36では遠赤外線18のみが吸収され、電気
信号に変換される。こうして中赤外線10、遠赤外線1
8は各々選択的に電気信号に変換され、図1に示す信号
処理を施すことにより画像認識性能の向上に寄与する。
また、実施の形態5においても実施の形態4に同じく受
光部形成やパターン配線などはSi基板の片面のみを用
いて作製しているので、両面パターニング処理に必要な
複雑な位置合わせ処理などが不要となる。
【0024】実施の形態6.図7はこの発明の実施の形
態6を示す赤外線撮像装置における光検出素子の構造断
面図である。図において44は中赤外線、遠赤外線の出
力信号を共通に転送する読出回路である。
【0025】次に実施の形態6における赤外線撮像装置
の動作を図1及び図7をもとに説明する。この光検出素
子34は、Si基板37に対し前面に化合物半導体受光
部38を有する中赤外線検出部35、及びSiヘテロ接
合受光部39を有する遠赤外線検出部36を配し、各画
素は光入射方向に対し同じ位置にパターニングされてい
る。光学系33により集光された赤外線1はまず光検出
素子34の中赤外線検出部35に入射する。この検出部
35は中赤外線10に感度をもち、遠赤外線18には感
度をもたないため、入射する赤外線1のうち中赤外線1
0のみが選択的に吸収され、電気信号に変換される。遠
赤外線18は中赤外線検出部35では吸収されずに透過
し、遠赤外線検出部36に入射する。この検出部36は
感度特性上中赤外線10及び遠赤外線18の両方に感度
をもつため、通常はフィルタ処理などを施し中赤外線1
0をカットして用いるが、この場合中赤外線10は中赤
外線検出部35で吸収されているため、事実上この検出
部36では遠赤外線18のみが吸収され、電気信号に変
換される。こうして中赤外線10、遠赤外線18は各々
選択的に電気信号に変換され、図1に示す信号処理を施
すことにより画像認識性能の向上に寄与する。また、実
施の形態5においても実施の形態4に同じく受光部形成
やパターン配線などはSi基板の片面のみを用いて作製
しているので、両面パターニング処理に必要な複雑な位
置合わせ処理などが不要となる。さらに実施の形態6は
これまでの実施の形態と異なり中赤外線検出部35、遠
赤外線検出部36の信号読出回路を共通に配置したの
で、検出部に占める信号読出回路の領域が減少し、その
分受光部の面積を広くとることが可能となる。
【0026】他の用途への転用例 また、上記実施の形態では中赤外線及び遠赤外線を撮像
する赤外線撮像装置を例に取り説明したが、2波長の光
を同時に撮像する撮像装置であれば何でもよく、その場
合上記実施の形態と同様の効果を奏する。
【0027】
【発明の効果】この発明の実施の形態1から6によれ
ば、2波長帯の光を同時に検出する際に2つの光検出素
子及び周辺回路、及びプリズム、ビームスプリッタなど
の分光手段を必要としないため寸法、質量を小型にする
ことができ、また部品数や低減による信頼性の向上、分
光手段を必要としないことによる光軸精度や解像度の向
上などの効果がある。
【0028】また、この発明の実施の形態3によれば、
化合物半導体受光部による検出部を持たないので素子製
造はほぼ全てSiベースの成熟したウェハプロセスを用
いることが可能となり、素子製造歩留まりの向上、光検
出素子の信頼性向上等の効果がある。
【0029】また、この発明の実施の形態4,5によれ
ば両面パターニング処理に必要な複雑な位置合わせ処理
などが不要となるため、素子製造歩留まりの向上、光検
出素子の信頼性向上等の効果がある。
【0030】さらに、この発明の実施の形態6によれば
受光部の面積を広くとることが可能なため、素子の感度
が向上し、装置の性能向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
1を示すブロック図である。
【図2】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
1を示す光検出素子の構造断面図である。
【図3】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
2を示す光検出素子の構造断面図である。
【図4】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
3を示す光検出素子の構造断面図である。
【図5】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
4を示す光検出素子の構造断面図である。
【図6】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
5を示す光検出素子の構造断面図である。
【図7】 この発明による赤外線撮像装置の実施の形態
6を示す光検出素子の構造断面図である。
【図8】 従来の赤外線撮像装置を示すブロック図であ
る。
【図9】 従来の2波長赤外線撮像装置を示すブロック
図である。
【図10】 任意の3物体の分光赤外放射量を示す図で
ある。
【図11】 図10に示す3物体を中赤外線、遠赤外線
の両方で撮像したときの画面輝度を比較した図である。
【符号の説明】
1 入射赤外線、2 光学系、3 光検出素子、4 プ
リアンプ、5 A/Dコンバータ、6 画像補正処理
部、7 ビデオD/Aコンバータ、8 表示モニタ、9
分光手段、10 3〜5μm帯の中赤外線、11 中
赤外線用光学系、12 中赤外線用光検出素子、13
中赤外線用プリアンプ、14 中赤外線用A/Dコンバ
ータ、15 中赤外線用補正処理部、16 中赤外線用
ビデオD/Aコンバータ、17 中赤外線用表示モニ
タ、18 8〜12μm帯の遠赤外線、19 遠赤外線
用光学系、20 遠赤外線用光検出素子、21 遠赤外
線用プリアンプ、22 遠赤外線用A/Dコンバータ、
23 遠赤外線用補正処理部、24 遠赤外線用ビデオ
D/Aコンバータ、25 遠赤外線用表示モニタ、26
比較処理部、27 任意の物体Aの分光放射特性、28
任意の物体Bの分光放射特性、29 任意の物体Cの
分光放射特性、30 物体Aの画面輝度、31物体Bの
画面輝度、32 物体Cの画面輝度、33 光学系、3
4 光検出素子、35 中赤外線検出部、36 遠赤外
線検出部、37 Si基板、38 化合物半導体受光
部、39 Siヘテロ接合受光部、40 中赤外線出力
信号の読出回路、41 遠赤外線出力信号の読出回路、
42 Siショットキー接合受光部、43 化合物半導
体受光部、44 読出回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2波長の赤外線を撮像する赤外線撮像装
    置において光検出素子の第一の光入射面に第一の波長帯
    に感度をもつ化合物半導体受光部を設け、その裏側の面
    に第二の光入射面として第二の波長帯に感度をもつSi
    ヘテロ接合受光部を設けた光検出素子を備えたことを特
    徴とする赤外線撮像装置。
  2. 【請求項2】 2波長の赤外線を撮像する赤外線撮像装
    置において、光検出素子の第一の光入射面に第一の波長
    帯に感度をもつSiショットキー接合受光部を設け、そ
    の裏側の面に第二の光入射面として第二の波長帯に感度
    をもつ化合物半導体受光部を設けた光検出素子を備えた
    ことを特徴とする赤外線撮像装置。
  3. 【請求項3】 2波長の赤外線を撮像する赤外線撮像装
    置において、光検出素子の第一の光入射面に第一の波長
    帯に感度をもつSiショットキー接合受光部を設け、そ
    の裏側の面に第二の光入射面として第二の波長帯に感度
    をもつSiヘテロ接合受光部を設けた光検出素子を備え
    たことを特徴とする赤外線撮像装置。
  4. 【請求項4】 2波長の赤外線を撮像する赤外線撮像装
    置において、光検出素子の第一の光入射面に第一の波長
    帯に感度をもつ化合物半導体受光部を設け、それと同じ
    側の面に第二の光入射面として第二の波長帯に感度をも
    つSiヘテロ接合受光部を設けた光検出素子を備えたこ
    とを特徴とする赤外線撮像装置。
  5. 【請求項5】 2波長の赤外線を撮像する赤外線撮像装
    置において、光検出素子の第一の光入射面に第一の波長
    帯に感度をもつSiショットキー接合受光部を設け、そ
    れと同じ側の面に第二の光入射面として第二の波長帯に
    感度をもつ化合物半導体受光部を設けた光検出素子を備
    えたことを特徴とする赤外線撮像装置。
  6. 【請求項6】 2波長の赤外線を撮像する赤外線撮像装
    置において、光検出素子の第一の光入射面に設けた受光
    部からの画像信号と第二の光入射面に設けた受光部から
    の画像信号を共通に転送する共通読出部を設けた光検出
    素子を備えたことを特徴とする請求項4又は5記載の赤
    外線撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013702A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 General Electric Co <Ge> 多次元温度データを生成するためのマルチスペクトルシステム及び方法
DE102015205233A1 (de) * 2015-03-23 2016-09-29 Conti Temic Microelectronic Gmbh Sensorvorrichtung und herstellungsverfahren

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