JPH09166303A - 加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置 - Google Patents

加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置

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JPH09166303A
JPH09166303A JP32569195A JP32569195A JPH09166303A JP H09166303 A JPH09166303 A JP H09166303A JP 32569195 A JP32569195 A JP 32569195A JP 32569195 A JP32569195 A JP 32569195A JP H09166303 A JPH09166303 A JP H09166303A
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JP
Japan
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ash
fluidized bed
bed boiler
cyclone
separated
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JP32569195A
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Takahiro Endo
孝博 遠藤
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 灰輸送管がサイクロンの分離灰によって閉塞
するのを未然に防止する。 【解決手段】 圧力容器1内に設置されている流動層ボ
イラ2に接続して排ガス12中の灰を分離する複数のサ
イクロン14と、サイクロン14に接続されてサイクロ
ン14にて分離した分離灰18を灰クーラ21を介して
圧力容器1外部の減圧タンク24に導く灰輸送管20a
〜20gとを備えた加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置
であって、前記サイクロン14の直下に接続されたサイ
クロン下ホッパ28と、サイクロン下ホッパ28内の分
離灰18を流動層ボイラ2内に排出する灰戻し管41
と、サイクロン下ホッパ28にベッド材39を供給する
ベッド材投入ホッパ36とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧流動層ボイラ
の飛散灰処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加圧流動層ボイラの一例を図4によって
説明すると、内部が加圧雰囲気になっている圧力容器1
の中に流動層ボイラ2が設けられており、流動層ボイラ
2内の下部には、図中左右方向に延びている散気管3が
前後に複数個並設されており、該散気管3は、圧力容器
1内の加圧空気4を下部取入れ口3aから取り入れて、
上方に噴出するようになっている。
【0003】散気管3の上部には、石炭粒或いは石炭ス
ラリ等の燃料を供給する燃料供給管5が配設されている
と共に、流動層6を形成するための石灰石等の脱硫材、
砂等を混合したベッド材7が供給されており、コンプレ
ッサ8から圧力容器1内に供給された加圧空気4が下部
取入れ口3aから散気管3に供給されて上方に噴射され
ることにより流動層6が形成され、前記燃料供給管5か
ら供給された燃料が流動層6の中で撹拌されて効率よく
燃焼されることにより、流動層6の形成部に配設された
伝熱管9により水を加熱して蒸気を発生させるようにな
っている。
【0004】又、燃焼によって生じた重い灰及び前記ベ
ッド材7の一部は、散気管3の間から、下側に設けられ
ている灰出しホッパー10に落下し、下部の灰切出管1
1及び灰切出バルブ11aを介して、下部に取り出され
るようになっている。
【0005】流動層ボイラ2の上部には、伝熱管9内の
水を加熱した後の高温で高圧の排ガス12が分岐ダクト
13を介して導かれる複数(例えば7個)のサイクロン
14が配設されていて、前記排ガス12中に飛散した灰
を分離するようになっている。
【0006】サイクロン14で灰が分離された排ガス1
2は排ガス管15を介して、圧力容器1外部に設けられ
たガスタービン16に供給されて該ガスタービン16を
駆動し、ガスタービン16は前述したコンプレッサ8を
駆動すると共に、余剰動力でガスタービン発電機17を
駆動するようになっている。
【0007】前記サイクロン14の下部側面には、該サ
イクロン14にて分離した分離灰18を圧力容器1外部
に輸送する分離灰輸送装置19が接続されている。
【0008】分離灰輸送装置19は、各サイクロン14
に一端が接続された細径の灰輸送管20a,20b,2
0c,20d,20e,20f,20gを備えており、
これらの灰輸送管20a〜20gは、圧力容器1内にお
いて曲折させることにより、灰クーラ21を形成して前
記加圧空気4により分離灰18を冷却するようになって
おり、さらに灰クーラ21を形成した後の各灰輸送管2
0a〜20gは、前記圧力容器1外部に導出されて1本
の連結管22の一端にそれぞれ接続されている。
【0009】前記連結管22の他端は、減圧オリフィス
23を介して減圧タンク24に接続されており、更に該
減圧タンク24は後流の灰処理装置25に接続されてい
る。
【0010】前記サイクロン14の内部は圧力が高く、
減圧タンク24の内部は圧力が低い(大気圧)状態にな
っているので、減圧オリフィス23にて圧力を減圧タン
ク24に開放すると、その圧力差により、サイクロン1
4にて分離された分離灰18は、各灰輸送管20a〜2
0gにより吸引されて減圧タンク24に排出されるよう
になっている。
【0011】加圧流動層ボイラの起動・停止時、或いは
負荷変化時等の排ガス12の流量及び排ガス12中の分
離灰18の量が急激に増加した際に、分離灰輸送装置1
9の輸送能力を越えて前記灰輸送管20a〜20gが分
離灰18によって閉塞される可能性がある。
【0012】従来、上記した灰輸送管20a〜20gが
分離灰18によって閉塞した場合には、プラントを停止
して、閉塞を生じた灰輸送管20a〜20gを圧力容器
1外部において切り離し、切り離した灰輸送管20a〜
20gに高圧ガスを吹き込むか或いは真空吸引すること
によって閉塞を解除させることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記加圧流動
層ボイラの分離灰輸送装置19において、前記灰輸送管
20a〜20gが閉塞すると、プラントを停止せざるを
得ず、さらに閉塞を解除するための作業が大変である。
また、閉塞を防止するために、分離灰輸送装置19の設
備容量を大きくすると、コストアップとなると共に、灰
輸送のためのガス量が増え、このガスはガスタービン発
電に寄与しないため、ガスタービン出力が低下するとい
う問題がある。
【0014】本発明は、上述の実情に鑑みてなしたもの
で、ガスタービン出力の低下なしに灰輸送管がサイクロ
ンの分離灰によって閉塞するのを未然に防止するように
した加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置を提供すること
を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力容器内に
設置されている流動層ボイラに接続して排ガス中の灰を
分離する複数のサイクロンと、該サイクロンに接続され
て該サイクロンにて分離した分離灰を灰クーラを介して
圧力容器外部の減圧タンクに導く灰輸送管とを備えた加
圧流動層ボイラの飛散灰処理装置であって、前記サイク
ロンの直下に接続されたサイクロン下ホッパと、該サイ
クロン下ホッパ内の分離灰を前記流動層ボイラ内に排出
する灰戻し管と、前記サイクロン下ホッパにベッド材を
供給するベッド材投入ホッパと、を備えたことを特徴と
する加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置、に係るもので
ある。
【0016】また、灰戻し管を、水平部に搬送用空気管
を接続したLバルブとしたり、水平部に流動用空気管を
接続したJバルブとしたり、サイクロン下ホッパ内の分
離灰の量を検知する灰量検知器を備えたり、灰戻し管の
流動層ボイラとの接続部に、流動層ボイラ内に向けてシ
ール空気を噴出するシール空気供給口を備えたりしてい
る。
【0017】そして、分離灰の量が急激に増えると、灰
輸送管で吸引し切れない分離灰は、サイクロン下ホッパ
に落下して貯留されることになるので、灰輸送管が分離
灰によって閉塞されてしまうことがない。
【0018】この時、流動層ボイラ内部の圧力に対して
サイクロン下ホッパ内部の圧力が低い圧力差を有してい
るが、サイクロン下ホッパ内の分離灰は重力を有してい
るので、前記圧力差とサイクロン下ホッパ内の分離灰の
重力とがバランスした状態に分離灰のレベルが安定する
ようになり、これによって流動層ボイラの排ガスが灰戻
し管を通ってサイクロン下ホッパに逆流するのを防ぐこ
とができる。
【0019】流動層ボイラの運転開始時には、サイクロ
ン下ホッパ内を空の状態にしないよう、ベッド材投入ホ
ッパからベッド材をサイクロン下ホッパに投入しておく
ことにより流動層ボイラの排ガスがサイクロン下ホッパ
に逆流するのを防止する。
【0020】また、サイクロン下ホッパ内の分離灰の量
を検知する灰量検知器を備えていると、サイクロン下ホ
ッパ内の分離灰の量が常に所定のレベルになるように搬
送空気によりサイクロン下ホッパ内の分離灰を流動層ボ
イラに戻す量、あるいはベッド材投入ホッパによりベッ
ド材をサイクロン下ホッパ内に供給する量を調節して、
流動層ボイラの排ガスが逆流するのを確実に防止でき
る。
【0021】灰戻し管の流動層ボイラとの接続部に、流
動層ボイラ内に向けてシール空気を噴出するシール空気
供給口を備えると、流動層ボイラの排ガスが逆流するの
を防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しつつ説明する。
【0023】図1及び図2は本発明の実施の形態の一例
を示す系統図で、図4と同一部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0024】図1及び図2に示す本発明の実施の形態に
おいては、各サイクロン14の真下にサイクロン下ホッ
パ28を接続し、該サイクロン下ホッパ28に灰輸送管
20aを接続しており、且つ前記サイクロン下ホッパ2
8内の分離灰18を流動層ボイラ2に戻すための灰戻し
管41を備えており、該灰戻し管41にLバルブ29を
取り付けている。
【0025】このLバルブ29の垂直部29aの上端は
前記サイクロン下ホッパ28の下部に開口し、Lバルブ
29の水平部29bの先端は、流動層ボイラ2の流動層
6よりも上方の部分の内部に開口している。
【0026】Lバルブ29の水平部29bには、バルブ
30を備えた搬送用空気管31が接続されていて、バル
ブ30を開くと、搬送用空気管31からLバルブ29の
水平部29bを通って、流動層ボイラ2内に向けて搬送
空気を噴出することができるようになっている。
【0027】また、Lバルブ29の水平部29bの先端
の周囲には、必要に応じてシール空気供給口32を設け
ることができ、このシール空気供給口32には、バルブ
33を備えたシール空気供給管34が接続されている。
そしてバルブ33を開くと、シール空気供給管34から
シール空気供給口32を介してLバルブ29の水平部2
9bの先端の前面にシール空気35を噴出し、水平部2
9bの先端と流動層ボイラ2の内部との間を、シール空
気35で遮断することができるようになっている。
【0028】圧力容器1外部には、前述したサイクロン
下ホッパ28よりも高い位置に、ベッド材投入ホッパ3
6が設けてあって、このベッド材投入ホッパ36は、バ
ルブ37を備えたベッド材投入管38によって、サイク
ロン下ホッパ28に接続されている。
【0029】上述のベッド材投入ホッパ36には砂等の
ベッド材39を入れておいて、バルブ37を開くと、ベ
ッド材投入管38を介してサイクロン下ホッパ28にベ
ッド材39を投入することができるようにするものであ
る。
【0030】サイクロン下ホッパ28には、図1に示す
ようなγ線検知器等の灰量検知器40、或いは図2に示
すようなロードセルにより重量を検出するようにした灰
量検知器40が取り付けてあって、この灰量検知器40
の検出によりサイクロン下ホッパ28内の分離灰18の
レベルSが所定の値になると、灰量検知器40が外部に
信号を出して、サイクロン下ホッパ28内に所定量の分
離灰18が溜まったことを知らせるようになっている。
図2に示すロードセルによる分離灰検出装置を設置する
場合には、サイクロン下ホッパ28の上端とサイクロン
14との間に、シールを保持した状態で伸縮できる伸縮
部28aを構成している。
【0031】次に、図1及び図2の装置の作用を説明す
る。
【0032】加圧流動層ボイラの運転時には、ベッド材
投入管38のバルブ37を開いて、ベッド材投入ホッパ
36から所定量のベッド材39をサイクロン下ホッパ2
8に投入した後、バルブ37を閉じておく。
【0033】また、搬送用空気管31のバルブ30を閉
じて、搬送用空気管31からLバルブ29の水平部29
bに搬送空気が噴出しないようにしておく。さらに、こ
のときシール空気供給管34のバルブ33を開いた状態
にしてシール空気供給口32からシール空気35を噴出
し、流動層ボイラ2内の排ガス12がサイクロン下ホッ
パ28内に逆流しないようにしておくこともできる。
【0034】各灰輸送管20a〜20gの圧力は、減圧
オリフィス23を介して減圧タンク24に開放されてい
ることにより、各サイクロン14で分離された分離灰1
8は各灰輸送管20a〜20gにより吸引され、サイク
ロン下ホッパ28内には落下せずに、灰クーラ21、灰
輸送管20a〜20g、減圧オリフィス23を通って、
減圧タンク24に排出される。
【0035】この状態から、加圧流動層ボイラの起動・
停止時、或いは負荷変化等によって排ガス12中の分離
灰18の量が多くなると、灰輸送管20a〜20gが全
部の分離灰18を吸引しきれない傾向になる。
【0036】このような傾向が少しでも生ずると、サイ
クロン14で分離された分離灰18の一部は、灰輸送管
20a〜20gにより吸引されずにサイクロン下ホッパ
28内に落下するようになる。
【0037】この状態がしばらく続いて、サイクロン下
ホッパ28内の分離灰18の量が所定のレベルSになっ
たことが灰量検知器40にて検出されると、灰量検知器
40がこれを信号で知らせるようになる。
【0038】この時、流動層ボイラ2内部の圧力に対し
てサイクロン下ホッパ28内部の圧力が低い圧力差を有
しているが、サイクロン下ホッパ28内の分離灰18は
重力を有しているので、前記圧力差とサイクロン下ホッ
パ28内の分離灰18の重力とがバランスした状態に分
離灰18のレベルSが安定するようになり、これによっ
て流動層ボイラ2の排ガスが灰戻し管41を通ってサイ
クロン下ホッパ28に逆流しないようにシールすること
ができ、これによってサイクロン14での分離灰18の
分離機能を乱さないようにすることができる。また、こ
の時シール空気供給口32からシール空気35を噴出す
るようにすると、流動層ボイラ2の排ガスの逆流を更に
確実に防止することができる。
【0039】灰量検知器40の信号によってサイクロン
下ホッパ28内に分離灰18が所定のレベル以上に溜ま
ったことが判明すると、手動或いは図示しない制御装置
の自動制御により、搬送用空気管31のバルブ30を開
いて搬送用空気管31からLバルブ29の水平部29b
を通って、流動層ボイラ2内に向けて搬送空気を噴出さ
せると共に、シール空気供給管34のバルブ33を閉じ
てシール空気35の噴出を停止する制御を行う。
【0040】このため、搬送用空気管31からLバルブ
29の水平部29bを通って流動層ボイラ2内に噴出す
る搬送空気により、サイクロン下ホッパ28内に溜まっ
た分離灰18は、所定時間、或いは所定のレベルSにな
るまでサイクロン下ホッパ28内に投入されているベッ
ド材39と共にLバルブ29内を通って流動層ボイラ2
内に戻され、その後手動或いは制御装置の自動制御によ
り搬送用空気管31のバルブ30を閉じて、搬送用空気
管31からLバルブ29の水平部29bに搬送空気が噴
出しないようにする。
【0041】このように排ガス12中の分離灰18の量
が多くなって灰輸送管20a〜20gが全部の分離灰1
8を吸引しきれない傾向が生ずると、分離灰18の一部
は流動層ボイラ2内に戻されるので、分離灰輸送装置1
9の灰輸送管20a〜20gが、分離灰18によって閉
塞されてしまうことが起こらない。
【0042】排ガス12中の分離灰18の量が少なくな
ると、全部の分離灰18が灰輸送管20a〜20gに吸
引されて減圧タンク24に排出されるため、サイクロン
下ホッパ28には分離灰18が落下しなくなり、サイク
ロン下ホッパ28内の分離灰18は少なくなった状態で
変化せず灰量検知器40の信号が出なくなるので、手動
或いは制御装置の自動制御により、シール空気供給管3
4のバルブ33を開いてシール空気供給口32からシー
ル空気35を噴出させるようにする。
【0043】図3は、前記サイクロン下ホッパ28内の
分離灰18を流動層ボイラ2に戻すための灰戻し管41
にLバルブ29を取り付けた構成に代えて、Jバルブ4
2を取付けている。Jバルブ42の垂直な一側42aの
上端は前記サイクロン下ホッパ28の下部に開口し、J
バルブ42の垂直な他側42bの上端は、流動層ボイラ
2側に向って下り勾配の傾斜部42cを介して流動層ボ
イラ2の内部に開口している。
【0044】Jバルブ42の水平部42dには、バルブ
30を備えた流動用空気管31aが接続されていて、バ
ルブ30を開くと、流動用空気管31aからJバルブ4
2の水平部42dに注入され、Jバルブ42内の灰が流
動化し、分離灰18を流動層ボイラ2内に戻すことがで
きるようになっており、又傾斜部42cの下端と流動層
ボイラ2の接続部にはシール空気35を噴出するシール
空気供給口32を備えることができる。
【0045】図3に示したJバルブ42においても、前
記Lバルブ29と同様にサイクロン下ホッパ28に所定
レベルSの分離灰18を貯留させて、灰輸送管20a〜
20gが分離灰18によって閉塞されてしまう問題を未
然に防止することができ、且つ分離灰18のレベルSに
よって流動層ボイラ2の排ガスの逆流を防止することが
できる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、分離灰を灰輸送管で
吸引しきれない傾向が生ずると、灰輸送管で吸引しきれ
ない分離灰はサイクロン下ホッパに落下して貯留される
ので、灰輸送管がサイクロンの分離灰によって閉塞する
のを未然に防止することができる効果がある。
【0047】また、サイクロン下ホッパと流動層ボイラ
との間を、Lバルブ或いは、Jバルブを備えた灰戻し管
により接続しているので、サイクロン下ホッパ内の分離
灰のレベルにより流動層ボイラの排ガスがサイクロン下
ホッパに逆流するのを防止して、サイクロンでの分離灰
の分離機能を乱さないようにできる効果がある。
【0048】サイクロン下ホッパ内の分離灰の量を検知
する灰量検知器を備えていると、サイクロン下ホッパ内
の分離灰の量が常に所定のレベルになるように搬送空気
によりサイクロン下ホッパ内の分離灰を流動層ボイラに
戻す量あるいはベッド材投入ホッパによりベッド材をサ
イクロン下ホッパ内に供給する量を調節することができ
る。
【0049】灰戻し管の流動層ボイラとの接続部に、流
動層ボイラ内に向けてシール空気を噴出するシール空気
供給口を備えると、流動層ボイラの排ガスが逆流するの
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す系統図であ
る。
【図2】図1の戻り管にLバルブを備えた状態を示す拡
大図である。
【図3】図1の戻り管にJバルブを備えた状態を示す拡
大図である。
【図4】従来の加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置の一
例を示す系統図である。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 流動層ボイラ 12 排ガス 14 サイクロン 18 分離灰 20a〜20f 灰輸送管 21 灰クーラ 24 減圧タンク 28 サイクロン下ホッパ 29 Lバルブ 29b 水平部 31 搬送用空気管 31a 流動用空気管 32 シール空気供給 35 シール空気 36 ベッド材投入ホッパ 39 ベッド材 40 灰量検知器 41 灰戻し管 42 Jバルブ 42d 水平部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器内に設置されている流動層ボイ
    ラに接続して排ガス中の灰を分離する複数のサイクロン
    と、該サイクロンに接続されて該サイクロンにて分離し
    た分離灰を灰クーラを介して圧力容器外部の減圧タンク
    に導く灰輸送管とを備えた加圧流動層ボイラの飛散灰処
    理装置であって、前記サイクロンの直下に接続されたサ
    イクロン下ホッパと、該サイクロン下ホッパ内の分離灰
    を前記流動層ボイラ内に排出する灰戻し管と、前記サイ
    クロン下ホッパにベッド材を供給するベッド材投入ホッ
    パと、を備えたことを特徴とする加圧流動層ボイラの飛
    散灰処理装置。
  2. 【請求項2】 灰戻し管が、水平部に搬送用空気管を接
    続したLバルブであることを特徴とする請求項1記載の
    加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置。
  3. 【請求項3】 灰戻し管が、水平部に搬送用空気管を接
    続したJバルブであることを特徴とする請求項1記載の
    加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置。
  4. 【請求項4】 サイクロン下ホッパ内の分離灰の量を検
    知する灰量検知器を備えていることを特徴とする請求項
    1又は2又は3記載の加圧流動層ボイラの飛散灰処理装
    置。
  5. 【請求項5】 灰戻し管の流動層ボイラとの接続部に、
    流動層ボイラ内に向けてシール空気を噴出するシール空
    気供給口を備えていることを特徴とする請求項1又は2
    又は3又は4記載の加圧流動層ボイラの飛散灰処理装
    置。
JP32569195A 1995-12-14 1995-12-14 加圧流動層ボイラの飛散灰処理装置 Pending JPH09166303A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109185869A (zh) * 2018-09-05 2019-01-11 徐陈花 一种分层燃烧室流态化锅炉

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