JPH09166279A - 自在固定装置 - Google Patents

自在固定装置

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JPH09166279A
JPH09166279A JP34940795A JP34940795A JPH09166279A JP H09166279 A JPH09166279 A JP H09166279A JP 34940795 A JP34940795 A JP 34940795A JP 34940795 A JP34940795 A JP 34940795A JP H09166279 A JPH09166279 A JP H09166279A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 第1の筒体両端部に、これに回動自在に設け
た第2,第3の筒体内に2つの自在継手を設け、この2
つの自在継手に対して、第1の筒体内の軸押し具を押圧
操作する一挙動により、2つの自在継手を同時に固定す
る。 【解決手段】 第1の筒体2の両端部には、これに回動
自在に設けた第2,第3の筒体3A、3Bを嵌合し、こ
の第2,第3の筒体先端部に2つの自在継手4A、4B
をそれぞれ設ける。そして第1の筒体本体2の側部に設
けた締めねじ具8を締め込むことにより、直交押し具7
を介して各筒体内の軸方向に対して軸押し具6A、6B
を相反する軸方向に押すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自在継手を利用して取
り付け姿勢を自在に制御できるようにした固定装置で、
カメラやビデオ等の各種映像機器を三脚に取り付けて、
それらの機器の姿勢を自在に調節できる自在固定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等の自在固定器具において
は、三脚用の雲台に取り付けた固定器具の自在継手を、
取り付けたカメラの姿勢に応じてクランプすることによ
り、カメラ等の取り付け姿勢を自在に変えることができ
る自由雲台が知られている。この種の自由雲台は、これ
に取り付けた位置において、カメラの姿勢を自由に変え
る機能を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】三脚上にカメラを取り
付けて撮影する場合、カメラの向きなどを操作するパン
棒付きの雲台は締め付け部分が数箇所あって取扱いが面
倒である上、パン棒が撮影の邪魔になることもある。大
型カメラを載せる以外は、軽くて小型の自由雲台のほう
が、はるかに使いやすいが、従来の自由雲台にあって
は、その取り付けた位置においてのみ、カメラの方向を
自在に変えることができるに止まっていて、三脚に取り
付けて便利に使用できるものの、その機能が単純である
ために、自由雲台に取り付けたカメラ位置を、さらに上
下または前後左右の方向に若干移動したい必要が生じた
場合には、自由雲台を固定した三脚の高低を必要に応じ
て調節したり、あるいは三脚の位置を移動しなければな
らないという問題がある。本発明は、これを取り付けて
使用する三脚側において特に操作を要することなく、カ
メラの取り付け方向を固定器具側において自在に調節で
きるとともに、カメラと三脚間の距離と位置関係をも自
在に調節でき、簡単な操作性と多機能なカメラワークを
両立させる自在固定装置を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1の筒体の両端部に回動可能に設けた
第2と第3の筒体内にそれぞれ自在継手を設けるととも
に、第1の筒体に設けた固定手段により2つの自在継手
の自在な作動を必要に応じて固定するようにした自在固
定装置を前提とするものである。
【0005】そして、上記の構成を前提にしつつ、本願
第1の自在固定装置は、第1の筒体の中心軸に2つの軸
押し具を摺動自在に介装し、この中心軸に直交する第1
の筒体側部に取り付けた締めネジ具の螺入方向に作用す
る力を、直交変換手段を介して第2と第3の筒体におけ
る中心軸の相反する方向に同時に2つの軸押し具を押圧
することにより、両自在継手を両筒体内において同時に
固定することを特徴とするものである。
【0006】次に本願第2の自在固定装置は、前記第2
または第3の筒体の少なくとも一方の筒体の側部の軸方
向に沿って所定の形状を有する直線状の案内溝を形成
し、また、前記直線状の案内溝の所定の位置において略
4分の1円形状をなして案内溝を連設して、前記第2ま
たは第3の筒体に対して起倒可能に設けた支持体の支持
具の二つの脚を前記両案内溝に臨ませた状態で、前記直
線状の案内溝中の一方の脚を中心として、前記略4分の
1円形状をなす案内溝中のもう一方の脚を回動すること
により、前記支持具を所定の方向に所定の角度を有して
回動し得るようにしたことを特徴とするものである。
【0007】次いで本願第3の自在固定装置は、前記第
2または第3の筒体の少なくとも一方の筒体の端部近傍
側部に軸着して起倒可能とした支持体を設けるととも
に、前記支持体の支持本体上のほぼ中央の長手方向に所
定の案内溝を、またこの案内溝中にあって長手方向に摺
動可能な摺動板を設ける一方、前記支持本体と前記摺動
板のいずれか一方には、ほぼ中央部に所定径の孔を、ま
た他方には、前記孔位置に対応して長手方向に所定の長
孔を設け、前記支持本体下方からネジを挿通して前記摺
動板上に貫通させ、前記ネジにナットを螺着することに
より、前記摺動板を前記支持本体上に固定し得るように
したことを特徴とするものである。
【0008】さらに本願第4の自在固定装置は、前記直
交変換手段は前記締めネジ具の先端平面上に、その底面
を接して水平に載置して、前記締めネジ具の螺動により
軸方向に移動可能に配設され、その先端の頂角は直角を
なすような円錐形状に形成されるとともに、この円錐形
状の傾斜面に対して前記2つの軸押し具の傾斜面を線接
触するように、それぞれ対設したことを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】請求項1、2および4に記載する発明におい
て、まず三脚上の雲台にこの自在固定装置1の一端の自
在継手4Bの連結部4B−2を取り付け、カメラを他端
の自在継手4Aの連結部4A−2に固定した状態で、ま
た、押さえネジ10A,10Bを緩めた状態で、筒体本
体2に対して筒体3A、3Bを共通の軸方向の回りにそ
れぞれ独立に所要角度回動させ、あるいはそれぞれの筒
体3A、3B内において自在継手4A、4Bをそれぞれ
独立に所要角度回動させることにより、所望のカメラポ
ジションが得られるように自在固定装置1上のカメラの
前後左右の位置と傾きを設定する。このようにしてカメ
ラポジション設定のための必要な姿勢操作を行った後、
筒体本体2側部の締めネジ具8の締付けによる単一操作
のみで、回動各部の設定状態を保持する。
【0010】必要により支持体20を案内溝26a中に
おいて起立させて支持対象物の周面を支持できるよう、
支持体20のネジ23とナット24とにより、連結具2
1の上下位置またほ前後方向の位置を調節した後で固定
し、所要の撮影を行う。また必要により支持体20を倒
立させて支持体20による支持を解除し、締めネジ具8
を緩めて自在固定装置1の方向とカメラの向きを所望の
方向に操作し、必要なカメラポジションが得られるよう
に自在固定装置1の動きを再度調整して所要の位置と向
きを設定後に締めネジ具8を再度締めて固定する。
【0011】次に、請求項1、3および4に記載する発
明の作用について説明する。前記支持体20を用いた場
合と同様にして、三脚上の雲台にこの自在固定装置1の
一端の自在継手4Bの連結部4B−2を、またカメラを
他端の自在継手4Aの連結部4A−2に固定し、締めネ
ジ具8を緩めた状態で、所望のカメラポジションが得ら
れるように自在固定装置1上のカメラの前後左右の位置
と傾きを設定して締めネジ具8を仮固定する。次に支持
体30の支持本体31のネジ38を緩め、これを中心と
して筒体3Bから離間するように所要角度回動させ、ま
たナット36を緩めて摺動板33を案内溝32中におい
て上下方向に摺動させて支持対象物の周面を支持した
後、各部のナット・ネジを再固定することにより、この
自在固定装置1に取り付けるカメラ機材を安定的に支持
する。この支持体30を使用しない場合は筒体3B上に
密接するように固定して所要のカメラ操作を行い、必要
に応じて筒体3B上に起倒可能とすることにより、支持
体30による支持機能の要不要に迅速に対応するもので
ある。
【0012】
【実施例】以下図1ないし図9に図示した本発明に係る
一実施例について説明する。図1は本発明の構成を示す
断面図で、支持体20を装着した第1実施例であり、図
2は図1におけるA−A線断面図、図3は図1における
要部斜視図、図4は図1における各部の動作を示す断面
図、図5は図4における各部の動作を示す斜視図、図6
は支持体30を装着した第2実施例を示す要部斜視図、
図7は支持体20を装着した第1実施例において三脚と
カメラを装着した状態を示す斜視図、図8は三脚とカメ
ラを装着した状態の動作を示す側面から見た説明図、図
9は三脚とカメラを装着した状態の動作を示す正面から
見た説明図である。
【0013】図1において自在継手4A,4Bは、筒体
3A,3B内の先端部内にあって所定の作動が可能なボ
ール部4A−1、4B−1と、これより一定の距離を有
して各筒体の先端より突出して、自在な回動を取り付け
対象物に伝達するための取付部としてのネジ部をその先
端に設けた連結部4A−2、4B−2からなり、筒体3
A,3B内で一体的に作動するようになっている。
【0014】筒体3A,3Bの先端部に向かって、それ
ぞれの他端部より一定の深さまで、ボール部4A−1、
4B−1のボール径に対応して所定の形状と寸法を有す
るように加工して、自在継手4A,4Bのボール部4A
−1、4B−1をそれぞれ収容している。この筒体3
A,3Bの先端部内には、その内部に収容したボール部
4A−1、4B−1が所定の立体角内で回動できるよう
にテーパ面が形成され、これによって両自在継手の首下
軸部4A−3、4B−3がこのテーパ面に当接するまで
首振り状に回動できるようにしている。
【0015】また筒体3A,3Bの一側部には、その先
端より所定の距離まで切り込んだ切込み3A−1、3B
−1を設けている。この切込み幅寸法は、図2に図示す
るように自在継手4A,4Bの首下軸部4A−3,4B
−3の径寸法よりも若干大きく形成してあり、これによ
ってボール部4A−1、4B−1の回動に伴って軸部4
A−3,4B−3がこの切込み内を切込み底部に当接す
る位置(両軸部が筒体にほぼ直立する位置)まで移動可
能としている。
【0016】筒体本体2の中心軸には軸押し具6A,6
Bを軸方向に移動可能に挿入してあり、中心軸に直交す
る筒体本体2中央部に中心軸に貫通する締めネジ具8の
螺入により直交押し具7を介して両押し具5A,5Bを
軸方向の相反する向きに押すようにしている。また両軸
押し具の先端には、自在継手押し具5A,、5Bを介し
て自在継手4A、4Bを押圧するようにしている。
【0017】この自在継手押し具5A,5Bは、両自在
継手のボール部4A−1、4B−1の直径よりも若干小
さな直径を有する円筒形状で、ボール部4A−1、4B
−1と接する側は円形凹部を有し、かつ所定のテーパ面
をなすように形成している。このテーパ面を介して自在
継手4A,4Bを筒体3A,3B内において軸押し具6
A、6Bを介して軸方向に押圧することにより、必要に
応じてその作動を停止した状態に保持できるようになっ
ている。
【0018】そして筒体3A、3Bの周方向に各2個所
づつ設けた押さえネジ10A,10Bが対応する筒体本
体2の部位に全周にわたって所定の溝を設け、この押さ
えネジ10A,10Bを締め付けることによって筒体本
体2と筒体3A,3Bとを一体的に固着できるように、
これを緩めることにより、筒体本体2に対して筒体3
A、3Bとが、中心軸の全周回りにわたってそれぞれ自
在に回動できるようにしている。
【0019】このようにして、図5(a)に示すように
筒体3A、3B内において自在継手4A,4BがX軸方
向からY軸方向に至るXY座標面においてほぼ直角をな
す角度範囲まで回動できる一方、図5(b)に示すよう
に筒体3A、3Bは筒体本体2に対してYZ座標面にお
いて自在に回動できることにより、この回動動作の組み
合わせによって両両自在継手は必要に応じて両筒体中の
ボール部を中心として、XY座標面において180度以
内、YZ座標面に対して360度以内の任意の角度にそ
れぞれ独立に設定できることになる。ここで図5(c)
は、(b)の状態から筒体3A、3BをYZ座標面に対
して180度回動した場合を示している。
【0020】筒体本体2の中央部には、この軸方向に直
交する方向にネジ部を螺設し、これに締めネジ具8を螺
入する。この締めネジ具8のネジ部の先端は平面に形成
してあり、この先端部平面に接するようにして、直交押
し具7を載置している。この直交押し具7は、締めねじ
具8のネジ部先端に接する部分を底面として、その先端
部を頂角が90度をなすような円錐形状に形成してい
る。
【0021】また、筒体本体内にあって、軸方向に摺動
可能な軸押し具6A,6Bの直交押し面としての傾斜面
を、それぞれ同一の45度に形成してあり、これによっ
て締めネジ具8の螺入によるネジの螺進方向の移動に伴
い、ネジ部先端上に載置される直交押し具7が一体とな
って移動して、これと線接触する2つの軸押し具6A,
6Bに接触して押圧方向を直交変換させ、両軸押し具を
軸方向の相反する方向に押圧するようになっている。
【0022】ここで、直交押し具7はネジ部中にあっ
て、その径方向寸法に若干の遊びを有するように形成さ
れ、両軸押し具6A,6Bに線接触する状態に合わせ
て、筒体本体2の軸方向に対する若干の移動が可能なよ
うになっている。これにより、両軸押し具6A,6Bの
長さに若干のバラツキがあったとしても、この遊びの範
囲内でカバーして軸方向に移動して両軸押し具6A,6
Bに線接触することにより、両軸押し具6A,6Bを平
均した押圧力で加圧できるようにしている。
【0023】このように、第1の筒体2側部に設けた締
めネジ具8は、その螺入時において、第2と第3の筒体
3A、3B中に設けた自在継手4A、4Bを、直交押し
具7を介して締めねじ具8の軸方向に作用する力を直交
変換して、両軸押し具6A,6Bにより押圧固定するた
めの固定手段としての機能を有するものである。
【0024】両軸押し具6A,6Bは直交押し具7を介
して押圧されると、両軸押し具6A,6Bはさらに自在
継手押し具5A、5Bを介して自在継手4A、4Bのボ
ール部A−1、4B−1を筒体3A、3B内においてそ
れぞれ同時に強く押圧して固定する。
【0025】図3と図4に示すように、筒体3Bの先端
近傍には、この軸方向に対して起倒可能な支持体20を
設けている。支持体20は、連結具21と、この連結具
21を両側面から支持する2つの支持具22等からな
り、支持具22の下部の両端部には脚22a、22bを
設けている。また、この筒体3Bの先端近傍の側部の軸
方向に沿って、支持具22の脚22a、22bを案内す
るための案内溝26aを左右対称に刻設し、さらに案内
溝26aの略中央付近には、筒体3Bの軸方向から略4
分の1円弧状をなして案内溝26bを連設している。
【0026】本実施例では、両案内溝26a、26bは
筒体3Bの側のみに設けているが、さらに筒体3A側に
も設けるようにしてもよく、このようにすれば、支持体
20を必要に応じて任意の側の筒体に着脱して所望の支
持機能を発揮させることができる。
【0027】支持体20は、2つの支持具22,22の
脚22a、22bが筒体3Bの案内溝26a中にそれぞ
れ位置するようにして、連結具21を介してネジ23を
貫通させ、このネジ23にナット24を螺入することに
より、筒体3Bの先端部に取り付けている。このように
して筒体3Bに取り付けた支持体20のナット24を必
要に応じて緩めることにより、起立した状態の支持体2
0の支持脚22の脚22a,22bが案内溝26a中を
筒体の軸方向に移動でき、ナット24を締めることによ
り、その位置で支持体20を筒体3Bに対して固定でき
る。
【0028】ナット24を緩めた状態で連結具21を所
望の位置まで上下してナット24を固定する。またナッ
ト24を緩めた状態で、支持具22の脚の一端22bを
円弧状の案内溝26b下端部に位置させ、案内溝26a
内にある脚の他端22aを中心として支持具22を案内
溝26b内を回動することにより、支持体20を起立状
態から倒立状態に変換できるようにしている。さらに状
況によっては、ナット24を緩めて支持体20を筒体3
Bから取り外すこともできる。
【0029】ここで、支持体20に代えて支持体30を
用いた第2実施例について説明する。支持体30は第2
または第3の筒体3A、3Bの少なくとも一方に設けて
あり、ここでは第1実施例の場合と同じく、筒体3Bに
対して設けている。支持体30の支持本体31上のほぼ
中央の長手方向には、所定の幅と深さを有する案内溝3
2を形成し、この案内溝32のほぼ中央には支持本体3
1の下部からネジ37を貫通して固着している。
【0030】この案内溝32内に摺動可能な摺動板33
の中央部分には、ネジ37の径よりも若干大きな幅と所
定の長さを有する長孔35を穿設している。また、この
摺動板33の先端部はL字状に曲折して小平面部を形成
し、ここに緩衝部材を接着剤により貼設している。これ
により、支持本体31のネジ37に螺着するナット36
を緩めることによって摺動板33を案内溝32内におい
て摺動可能に、また締め付けることによって摺動板33
を所望の位置に固定可能としている。
【0031】このように構成した支持体30は、筒体3
Bの先端部近傍の側部左右に設けた2本のネジ38によ
り、筒体3B上に必要に応じて起倒できるようになって
いて、使用時にはネジ38を緩めて筒体3B上に起立さ
せ、さらにナット36を緩めて摺動板33を所定の範囲
内で摺動できる。使用しないときは筒体3B上に、支持
本体31下部の円弧面を接して収納できるようになって
いる。収納状態では、支持体30の端部は筒体3Bの端
部とほぼ一致し、かつ、その周縁部を丸み付けしてある
ので、安心して取り扱うことができるものである。
【0032】このように構成した本発明をカメラと三脚
に適用した場合について、その操作の一例を図1と図
5、及び図8から図9までを参照して説明する。まず最
初に自在固定装置1の締めネジ具8と押えねじ10A、
10Bを締め付けた状態で、自在継手4Bの連結部4B
−2を三脚の雲台に取付け固定する。このとき必要によ
り補助台9を介して取付ける。次に自在継手4Aの連結
部4A−2をカメラの所定位置にねじ込んで固定する。
(図8(a)) ここで両押えネジを必要により緩めておいてもよい。
【0033】次いで締めネジ具8を若干緩めてカメラを
片手で保持しつつ自在固定装置1を前傾させて所望のカ
メラポジションを確保し、またファインダーによりカメ
ラ側で所要の操作を行って締めネジ具8を締め付け固定
する。(図8(b)) さらに必要により、締めネジ具8を若干緩めてカメラを
片手で保持しつつ自在固定装置1を自在継手4Bの連結
部4B−2の前傾限度まで回動させて締めネジ具8を締
め付け固定する。このときカメラを取り付けた自在固定
装置1は、その軸方向がほぼ水平となり、カメラは最も
前進した位置にある。(図8(c))
【0034】ここでカメラの向きを同一に保持しつつ、
締めネジ具8を若干緩めた状態で三脚上の自在固定装置
1を反転させる。そして支持体20を筒体3Bの所定の
位置に仮固定し、カメラレンズ側面の所定位置に緩衝部
材25が当接するようにしてナット24により支持固定
する。(図8(d)) このようなセット状態から、必要によりカメラを若干持
ち上げて撮影することもできる。(図8(e))
【0035】さらに必要によっては、カメラの向きを反
転させて使用する際に、ファインダー操作などに支障の
ないよう、ナット24を緩めて支持体20を倒した状態
とする。(図8(f)) なお図8(a)から図8(f)までの操作は紙面に平行
なXY座標面についての動作を示しているが、両自在継
手の動作により、紙面に直角なYZ座標面についての動
作が必要に応じて同時にでき、これらの動作を合成すれ
ば、XYZの3軸方向に対してカメラの位置と向きを、
締めネジ具8の緩めまたは締め込みの単一操作によって
自在に制御することが可能になる。
【0036】上記した説明には、カメラと三脚を装着し
た場合の状態を示す側面図である図8を用いたが、これ
を正面から見た場合の図9も参照することによって、動
作のあらましをさらに具体的かつ立体的に把握すること
ができる。すなわち、三脚に取り付けた本発明に係る自
在固定装置上のカメラの水平位置は、図9に実線で示す
カメラ位置を中心として、上下左右方向に自在に制御で
きるものである。ここでは、図示を容易とするために、
カメラは水平位置のみを変えるようにしてあるが、これ
までの説明において明らかなように、図示した各位置に
おいて、さらにカメラは自在な方向に傾動し得るもので
ある。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上に説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏するもの
である。
【0038】請求項1の構成によれば、三脚上の雲台に
自在固定装置1の一端の自在継手4Bの連結部4B−2
を固定し、他端の自在継手4Aの連結部4B−2をカメ
ラを固定した状態で、締めネジ具8と押さえネジ10
A、10Bとを緩めた場合においては、カメラを含む自
在固定装置は三脚上にあって立体角が約180度にわた
って回動自在であり、またカメラはこの自在固定装置に
対しても同様に立体角が約180度にわたって回動自在
であることにより、カメラは三脚の雲台上にあって、2
つの自在継手4A、4Bのボール部4A−1、4B−1
両球体間の中心距離を半径として首振り状に全方向に対
する姿勢と、その位置を自在に制御することができる。
【0039】ここで押さえネジ10Aを締め込んでおけ
ば筒体3Aと筒体本体2とは一体となり、筒体3Bと筒
体本体2とはフリーの状態で使用できる。また逆に押さ
えネジ10Bを締め込んでおけば筒体3Bと筒体本体2
とは一体となり、筒体3Aと筒体本体2とはフリーの状
態となり、それぞれの目的に応じて筒体3Aと筒体本体
2または筒体3Bと筒体本体2との関係を任意に選択し
て自在に使用することができる。
【0040】また請求項2の構成によれば、請求項1の
効果に加えて、支持体20の支持板22の両脚22a、
22bを2つの案内溝26a、26b中において必要に
応じて直線動または円弧動させることにより、起立した
状態で前後動または倒立状態とを必要に応じて選択する
ことができる。この場合、起立した状態では支持体20
のネジ23、ナット24により適宜に上下動させて支持
対象物の下部に当接させ、安定に支持することができ
る。また倒立状態とすれば、支持対象物の支持を解除し
て、その動きを自由にさせることができ、必要とする支
持対象物側の操作を妨げるようなことはない。
【0041】そして請求項3の構成によれば、2つの案
内溝26a、26bを筒体3Bの側部に特に設けること
なく、起倒可能な支持体30によって支持体20と同等
の機能を発揮するとともに、所要の操作は支持体20の
場合よりも簡単かつ容易に行うことができ、使用しない
場合は3B上に密接して固定することができるので、操
作性をより高めることができる。
【0042】さらに請求項4の構成によれば、締めネジ
具8を締め付けることにより、直交押し具7を介して締
めネジ具8の軸方向の押圧力を直交変換して、これを軸
押し具6A、6Bの軸方向に伝達する。この押圧力はさ
らに自在継手押し具5A、5Bに伝達され、そのテーパ
面を介して自在継手4A、4Bのボール部4A−1、4
B−1のそれぞれのボール面を筒体3A、3B内におい
て押圧するように働く。このようにして、締めネジ具8
を締め付ける一挙動により、両自在継手の作動を必要に
応じて簡単かつ確実に固定することができる。
【0043】以上、詳細に説明したように、本発明の自
在固定装置によれば、これを設置した三脚上にあって、
各筒体は筒体本体に対して軸回りにそれぞれ独立に回動
でき、その一方、三脚側・カメラ側の両自在継手は、各
筒体内にあって、それぞれのボール部を中心として首振
り状に自在に回動できることにより、この自在固定装置
を設置する三脚側において特に操作を必要とすることな
く、これまでにないカメラポジションの自在な選択を可
能とするとともに、その位置と姿勢の設定は、筒体本体
の側部に設けた締めネジ具の緩めと締付けによる単一操
作のみで容易に達成することができ、カメラワークの機
動性を大いに高めることができるという顕著な効果を発
揮するものである。
【0044】以上、本発明の実施例について説明した
が、この実施例に限定されるものでなく、発明の要旨の
範囲内で変形例が可能である。前記実施例では、自在固
定装置1の一端の自在継手4Bを、三脚上の雲台に取り
ける態様について説明したが、三脚に取り付けるだけに
限定せず、例えば自在継手4Bにクリップまたはバイス
態様のものを取り付けておき、このクリップまたはバイ
ス態様のものを固定すべき対象物に取り付けるようにし
てもよく、この場合においても、これまでに説明したも
のとほぼ同一の作用効果を発揮できるものである。
【0045】また実施例では、筒体本体2と筒体3A、
3Bとを、押えネジ10A、10Bを用い、これを締め
あるいは緩めることによってそれぞれの間を一体的に固
着あるいは回動自在としているが、押えネジに代えて同
様な機能を有するピンを用い、このピンを係脱させるこ
とによって一体的に固着あるいは回動自在とすることも
容易にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例を示す断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1の要部斜視図である。
【図4】 図1の各部の動作を示す断面図である。
【図5】 図4の各部の動作を示す斜視図である。
【図6】 第2実施例を示す斜視図である。
【図7】 三脚とカメラを装着した第1実施例の斜視
図である。
【図8】 図7の状態の動作を示す側面から見た説明
図である。
【図9】 図7の状態の動作を示す正面から見た説明
図である。
【符号の説明】
1 自在固定装置 2 筒体本体 3A 筒体 3A−1 切込み 3B 筒体 3B−1 切込み 4A 自在継手 4A−1 ボール部 4A−2 連結部 4B 自在継手 4B−1 ボール部 4B−2 連結部 5A 自在継手押し具 5B 自在継手押し具 6A 軸押し具 6B 軸押し具 7 直交押し具 8 締めネジ具 9 補助台 10A 押えネジ 10B 押えネジ 20 支持体 21 連結具 22 支持板 22a 脚 22b 脚 23 ネジ 24 ナット 25 緩衝部材 26a 案内溝 26b 案内溝 30 支持体 31 支持本体 32 案内溝 33 摺動板 34 緩衝部材 35 長孔 36 ナット 37 ネジ 38 ネジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の筒体の両端部に回動可能に設けた
    第2と第3の筒体内にそれぞれ自在継手を設けるととも
    に、第1の筒体に設けた固定手段により2つの自在継手
    の自在な作動と、第1の筒体に対する第2と第3の筒体
    の回動とを、自在に固定可能とした自在固定装置であっ
    て、 第1の筒体の中心軸に2つの軸押し具を摺動自在に介装
    し、この中心軸に直交する第1の筒体側部に取り付けた
    締めネジ具の螺入方向に作用する力を、直交変換手段を
    介して第2と第3の筒体における中心軸の相反する方向
    に同時に2つの軸押し具を押圧することにより、両自在
    継手を両筒体内において同時に固定することを特徴とす
    る自在固定装置。
  2. 【請求項2】 前記第2または第3の筒体の少なくとも
    一方の筒体の側部の軸方向に沿って所定の形状を有する
    直線状の案内溝を形成し、 また、前記直線状の案内溝の所定の位置において略4分
    の1円形状をなして案内溝を連設して、 前記第2または第3の筒体に対して起倒可能に設けた支
    持体の支持具の二つの脚を前記両案内溝に臨ませた状態
    で、前記直線状の案内溝中の一方の脚を中心として、前
    記略4分の1円形状をなす案内溝中のもう一方の脚を回
    動することにより、前記支持具を所定の方向に所定の角
    度を有して回動し得るようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載する自在固定装置。
  3. 【請求項3】 前記第2または第3の筒体の少なくとも
    一方の筒体の端部近傍側部に軸着して起倒可能とした支
    持体を設けるとともに、 前記支持体の支持本体上のほぼ中央の長手方向に所定の
    案内溝を、またこの案内溝中にあって長手方向に摺動可
    能な摺動板を設ける一方、 前記支持本体と前記摺動板のいずれか一方には、ほぼ中
    央部に所定径の孔を、また他方には、前記孔位置に対応
    して長手方向に所定の長孔を設け、前記支持本体下方か
    らネジを挿通して前記摺動板上に貫通させ、前記ネジに
    ナットを螺着することにより、前記摺動板を前記支持本
    体上に固定し得るようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載する自在固定装置。
  4. 【請求項4】 前記直交変換手段は前記締めネジ具の先
    端平面上に、その底面を接して水平に載置して、前記締
    めネジ具の螺動により軸方向に移動可能に配設され、 その先端の頂角は直角をなすような円錐形状に形成され
    るとともに、 この円錐形状の傾斜面に対して前記2つの軸押し具の傾
    斜面を線接触するように、それぞれ対設したことを特徴
    とする請求項1に記載する自在固定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001107942A (ja) * 1999-07-27 2001-04-17 Iketsu Tei Zwj型角度調整器
JP2004312360A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Yoshiaki Takahashi カメラ撮影用ツール
JP2006072187A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Digisco.Com:Kk 照準器調節具、調節具付照準器及び照準器付望遠撮像装置
US8294815B2 (en) 2009-03-03 2012-10-23 Sony Corporation Camera support device

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